(本開示の基礎となった知見)
本発明者は、消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージの通知に関して、課題を見出した。以下、具体的に説明する。
近年、省エネ活動を支援するためのエネルギーマネージメントシステム(EMS)が普及しつつある。例えば、このようなエネルギーマネージメントシステムは、消費電力量の推移等を表示することにより、ユーザに対して消費電力量の削減を促す。
また、エネルギーマネージメントシステムは、消費電力量が閾値を超えたときに、消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージの通知を行うことで、ユーザに対して消費電力量の削減を促してもよい。
しかしながら、このようなメッセージの通知の頻度が少なすぎると、消費電力量が適切に削減されない。一方、このようなメッセージの通知の頻度が多すぎると、通知に応じて消費電力量を削減することは困難であり、結果として消費電力量が適切に削減されない可能性が高い。
そこで、本開示の一態様に係る情報端末の制御方法は、施設の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージを含む第1画面を情報端末のディスプレイに表示させるステップ(a)と、前記ステップ(a)が実行される頻度の調整のための入力操作を操作者に実行させる第2画面を前記ディスプレイに表示させるステップ(b)とを備え、前記入力操作が実行されると、前記入力操作に応じて調整された頻度で前記ステップ(a)を実行する。
これにより、消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージが、適切な頻度で通知される。したがって、消費電力量の削減が効果的に促される。
例えば、前記ステップ(a)の実行の要否に繋がる判定を実行するステップ(c)を備え、前記ステップ(a)が実行される頻度の調整のための入力操作とは、前記判定の基準の調整に繋がる入力操作でもよい。
これにより、メッセージを通知するか否かに関連する判定の基準が調整される。したがって、通知の頻度が適切に調整される。
また、例えば、前記ステップ(c)は、前記施設の消費電力量を示す値が目標値より大きいか否かを判定するステップであり、前記ステップ(b)では、前記目標値を調整するための入力欄を含む前記第2画面を前記ディスプレイに表示させてもよい。
これにより、メッセージを通知するか否かを判定するための目標値が調整される。したがって、通知の頻度が適切に調整される。なお、目標値を調整するための入力欄には、目標値自体が入力されてもよいし、目標値を算定する際に用いられる係数自体が入力されてもよい。また、目標値を調整するための入力欄には、少なくとも目標値の増加及び減少のいずれかを示す値が入力されてもよい。また、目標値を調整するための入力欄には、目標値を算定する際に用いられる係数の、少なくとも増加及び減少のいずれかを示す値が入力されてもよい。
また、例えば、前記ステップ(a)は、前記施設の消費電力量を示す値が前記目標値より大きいときに実行され、前記目標値には、上限が設定されていてもよい。
これにより、目標値の調整において目標値が適切な値に制限され、目標値が大きくなりすぎることが抑制される。したがって、通知の頻度が適切に調整され、失報が抑制される。失報は、通知されるべき警報が通知されないことを意味する。例えば、電力実績値がピーク電力目標値以上でも、電力予測値がピーク電力目標値を超えていなければ、警報が通知されず、失報が発生する可能性がある。
また、例えば、前記ステップ(a)は、前記施設の消費電力量を示す値が前記目標値より大きいときに実行され、前記入力欄は、前記目標値の算定に使用する係数を調整するための入力欄であり、前記目標値は、前記目標値の算定に使用する係数が大きいほど大きく算定され、前記目標値の算定に使用する係数には、上限が設定されていてもよい。
これにより、目標値の算定に使用する係数が適切な値に制限され、目標値が大きくなりすぎることが抑制される。したがって、通知の頻度が適切に調整され、失報が抑制される。
また、例えば、前記ステップ(c)は、前記施設の消費電力量を示す値が目標値より大きいか否かを判定するステップであり、前記ステップ(b)では、前記施設の消費電力量を示す値を調整するための入力欄を含む前記第2画面を前記ディスプレイに表示させてもよい。
これにより、メッセージを通知するか否かを判定するための消費電力量を示す値が調整される。したがって、通知の頻度が適切に調整される。
また、例えば、前記ステップ(a)は、前記施設の消費電力量を示す値が前記目標値より大きいときに実行され、前記入力欄は、前記施設の消費電力量を示す値の算定に使用する係数を調整するための入力欄であり、前記施設の消費電力量を示す値は、前記施設の消費電力量を示す値の算定に使用する係数が大きいほど大きく算定され、前記施設の消費電力量を示す値の算定に使用する係数には、下限が設定されていてもよい。
これにより、消費電力量を示す値の算定に使用する係数が適切な値に制限され、消費電力量を示す値が小さくなりすぎることが抑制される。したがって、通知の頻度が適切に調整され、失報が抑制される。
また、例えば、前記ステップ(b)では、前記ステップ(a)の実行の頻度を示す情報を含む前記第2画面を前記ディスプレイに表示させてもよい。
これにより、通知の頻度の調整において、現状の通知の頻度が参照される。したがって、通知の頻度が適切に調整される。
また、例えば、前記ステップ(b)では、前記行動の実施率を示す情報を含む前記第2画面を前記ディスプレイに表示させてもよい。
これにより、通知の頻度の調整において、消費電力量の削減に繋がる行動を実施したか否かの情報が参照される。したがって、通知の頻度が適切に調整される。
また、例えば、本開示の一態様に係るプログラムは、情報端末において実行されるプログラムであって、施設の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージを含む第1画面を前記情報端末のディスプレイに表示させる処理(a)と、前記処理(a)が実行される頻度の調整のための入力操作を操作者に実行させる第2画面を前記ディスプレイに表示させる処理(b)とを前記情報端末に実行させ、前記入力操作が実行されると、前記入力操作に応じて調整された頻度で前記処理(a)を前記情報端末に実行させてもよい。
これにより、情報端末の制御方法が、プログラムで実現される。そして、プログラムを実行することで、消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージが、適切な頻度で通知される。
また、例えば、本開示の一態様に係る情報システムは、ディスプレイと、(i)施設の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージを含む第1画面を前記ディスプレイに表示させ、(ii)前記第1画面の表示が実行される頻度の調整のための入力操作を操作者に実行させる第2画面を前記ディスプレイに表示させる制御器とを備え、前記制御器は、前記入力操作が実行されると、前記入力操作に応じて調整された頻度で前記第1画面を前記ディスプレイに表示させてもよい。
これにより、情報端末の制御方法が、情報システムにおいて実現される。そして、情報システムにおいて、消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージが、適切な頻度で通知される。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの非一時的な記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
また、消費電力量は、所定期間における総電力量に対応していてもよいし、単位時間あたりの電力量である電力に対応していてもよいし、所定期間におけるピーク電力に対応していてもよい。また、施設の消費電力量は、施設における機器の消費電力量でもよいし、施設全体の消費電力量でもよい。また、施設の消費電力量は、電力系統から施設へ流入する電力量でもよい。また、消費電力量を示す値は、消費電力量の実績値でもよいし、消費電力量の予測値でもよいし、これらが調整された値でもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、表現上、第1、第2および第3などの序数が、構成要素などに対して、付け加えられてもよいし、付け替えられてもよいし、取り除かれてもよい。また、以下の説明において、調整は、変更と読み替えられてもよい。
また、ここでは、電力の量を電力量と呼ぶ場合がある。また、電力(パワー)と電力量(エネルギー)とは互いに対応する。そのため、ここでは、電力が、電力量(エネルギー)の意味で用いられる場合があり、電力量が、電力(パワー)の意味で用いられる場合がある。また、電力および電力量は、それらの値を意味する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報システムを示す模式図である。図1に示された情報システム100は、サーバ装置101および情報端末105等を備える。情報システム100は、エネルギーマネージメントシステム(EMS)でもよい。なお、図1に示された各構成要素は、任意の構成要素であって、これらの構成要素のうちの一部が情報システム100を構成してもよい。
サーバ装置101は、情報端末105等へ情報を配信し、情報端末105等から情報を収集する装置であって、具体的には、コンピュータである。例えば、サーバ装置101は、情報端末105から施設104の消費電力量の実績値を収集し、情報端末105へ消費電力量の集計値を配信してもよい。
ネットワーク102は、サーバ装置101および情報端末105等が互いに通信するためのネットワークである。ネットワーク102は、有線のネットワークでもよいし、無線のネットワークでもよい。ネットワーク102は、インターネットでもよい。
電力系統103は、電力を供給するための設備であって、例えば、電力会社が運用する発電所および配電網等で構成される。図1の例において、電力系統103は、施設104に電力を供給する。
施設104は、情報システム100が利用される施設である。施設104は、情報システム100が利用される店舗でもよいし、家でもよいし、工場でもよい。施設104には、情報端末105、分電盤106、電力計107、および、複数の機器108等が設置される。
情報端末105は、ディスプレイを備える端末であって、具体的には、ディスプレイを備えるコンピュータである。情報端末105は、パーソナルコンピュータ、携帯端末、携帯電話、スマートフォン、または、タブレット端末等でもよい。
例えば、情報端末105は、施設104の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージを含む通知画面をディスプレイに表示させる。また、情報端末105は、通知画面の表示が実行される頻度の調整のための入力操作を操作者に実行させる通知頻度設定画面をディスプレイに表示させる。また、情報端末105は、分電盤106、電力計107および複数の機器108から消費電力量の実績値を収集してもよい。
分電盤106は、分岐回路を備える配電盤である。分電盤106は、電力系統103から供給された電力を情報端末105および複数の機器108へ供給する。
電力計107は、電力系統103から施設104へ流入する電力または電力量を計測する。すなわち、電力計107は、単位時間あたりの電力量を計測してもよいし、所定期間における総電力量を計測してもよい。
複数の機器108のそれぞれは、施設104に設置された電気機器である。機器108は、照明装置でもよいし、空調装置でもよいし、冷蔵装置でもよい。
図2は、図1に示された情報端末105を示す構成図である。情報端末105は、制御器201およびディスプレイ202を備える。
制御器201は、情報端末105の動作を制御するための制御器である。制御器201は、演算処理器と、記憶器とを備えてもよい。演算処理器は、MPUまたはCPUでもよい。記憶器は、メモリ、特に揮発性メモリでもよい。制御器201は、集中制御を行う単独の制御器で構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御を行う複数の制御器で構成されていてもよい。
ディスプレイ202は、通知画面および通知頻度設定画面等を表示するためのディスプレイである。ディスプレイ202は、液晶ディスプレイでもよいし、プラズマディスプレイでもよいし、ブラウン管でもよい。
また、ディスプレイ202は、タッチパネルのように入力可能でもよい。これにより、通知頻度設定画面等に対して情報が入力される。あるいは、情報端末105は、ディスプレイ202とは別に入力器を備えてもよい。そして、入力器によって、通知頻度設定画面等に対する情報が入力されてもよい。あるいは、情報端末105とは別の入力装置によって、通知頻度設定画面等に対して情報が入力されてもよい。
図3は、図2に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、情報端末105の制御器201が、図3に示された動作を実行する。
まず、制御器201は、通知頻度設定画面を表示する要求を受け付けると、通知頻度設定画面をディスプレイ202に表示させる(S1001)。通知頻度設定画面は、本開示の第2画面の一例であって、通知画面の表示が実行される頻度の調整のための入力操作を操作者に実行させるための入力画面である。上記要求は、操作者による入力操作により発生してもよい。また、上記要求は、通知頻度設定画面の表示が必要なタイミングが来たときに発生してもよい。例えば、定期的に通知頻度設定画面をディスプレイ202に表示させるとき、所定のプログラムが、表示が必要なタイミングであるか否かを判定し、表示が必要なタイミングであると判定すると、このプログラムが上記要求を生成し、制御器201がこれを受け付ける。
次に、制御器201は、通知画面をディスプレイ202に表示させる(S1002)。通知画面は、本開示の第1画面の一例であって、施設104の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージを含む出力画面である。ステップS1001で操作者が通知画面の表示を実行する頻度を調整するための入力操作を実行すると、制御器201は、設定されている頻度を入力操作の内容に応じた頻度に調整する。制御器201は、調整された頻度でステップS1002を実行する。例えば、通知画面の表示が必要なタイミングであるか否かを、所定のプログラムが判定し、表示が必要なタイミングであると判定すると、このプログラムが上記要求を生成し、制御器201がこれを受け付け、ステップS1002を実行する。なお、上記「頻度」は、直接的に頻度を示すパラメータであってもよいし、間接的に頻度を示すパラメータであってもよい。直接的に頻度を示すパラメータは、例えば、1日につき3回等の頻度である。間接的に頻度を示すパラメータは、例えば、制御器201が、通知画面を表示するか否かを判定する判定基準であり、具体的には、消費電力量の目標値が挙げられる。このとき、制御器201は、消費電力量が目標値よりも大きいとき、通知画面を表示すると判定される。
上記の動作によって、消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージが、適切な頻度で通知される。したがって、消費電力量の削減が効果的に促される。なお、図3に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
図4は、図2に示された情報端末105の動作の詳細を示すフローチャートである。図4は、図3に示された動作のより詳細な例を示す。
まず、制御器201は、通知頻度設定画面を表示する要求を受け付けると、通知頻度設定画面をディスプレイ202に表示させる(S1101)。例えば、制御器201は、通知頻度設定画面に対する入力操作に基づいて、通知頻度を調整するための情報を取得してもよい。
次に、制御器201は、目標値を取得する(S1102)。例えば、制御器201は、通知頻度設定画面で得られた情報を用いて目標値を算定することにより、目標値を取得してもよい。
次に、制御器201は、施設104の消費電力量を示す値を取得する(S1103)。例えば、制御器201は、通知頻度設定画面で得られた情報を用いて施設104の消費電力量を示す値を算定することにより、施設104の消費電力量を示す値を取得してもよい。
次に、制御器201は、施設104の消費電力量を示す値が目標値よりも大きいか否かを判定する(S1104)。そして、施設104の消費電力量を示す値が目標値よりも大きいとき、制御器201は、通知画面をディスプレイ202に表示させる(S1105)。
なお、図3と同様に、図4に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。例えば、通知頻度設定画面の表示(S1101)は、情報端末105への操作に基づいて任意のタイミングで行われてもよい。そして、目標値の取得(S1102)は、通知頻度設定画面の表示に続いて行われてもよい。一方、消費電力量を示す値の取得(S1103)以降の動作は、1日または1時間に1回などのように、定期的に行われてもよい。
また、通知の頻度は、1日において、通知画面が表示される回数に対応していてもよいし、複数の日において、通知画面が表示される日数に対応していてもよい。また、より具体的には、通知の頻度は、施設104の消費電力量を示す値が目標値よりも大きいか否かの判定の回数に対して、施設104の消費電力量を示す値が目標値よりも大きいと判定された回数に対応していてもよい。
また、施設104の消費電力量を示す値が目標値よりも大きいか否かの判定は、通知画面の表示の要否に繋がる判定の一例である。また、通知画面の表示が実行される頻度の調整のための入力操作は、この判定の基準の調整に繋がる入力操作である。これにより、メッセージを通知するか否かに関連する判定の基準が調整される。したがって、通知の頻度が適切に調整される。
また、通知頻度設定画面は、目標値を調整するための入力欄を含んでもよい。これにより、メッセージを通知するか否かを判定するための目標値が調整される。したがって、通知の頻度が適切に調整される。
また、目標値には、上限が設定されていてもよい。これにより、目標値の調整において目標値が適切な値に制限され、目標値が大きくなりすぎることが抑制される。したがって、通知の頻度が適切に調整され、失報が抑制される。
また、通知頻度設定画面は、目標値の算定に使用する係数を調整するための入力欄を含んでもよい。そして、目標値は、目標値の算定に使用する係数が大きいほど大きく算定されてもよい。そして、目標値の算定に使用する係数には、上限が設定されていてもよい。これにより、目標値の算定に使用する係数が適切な値に制限され、目標値が大きくなりすぎることが抑制される。したがって、通知の頻度が適切に調整され、失報が抑制される。
また、通知頻度設定画面は、施設104の消費電力量を示す値を調整するための入力欄を含んでもよい。これにより、メッセージを通知するか否かを判定するための消費電力量を示す値が調整される。したがって、通知の頻度が適切に調整される。
また、通知頻度設定画面は、施設104の消費電力量を示す値の算定に使用する係数を調整するための入力欄を含んでもよい。そして、施設104の消費電力量を示す値は、施設104の消費電力量を示す値の算定に使用する係数が大きいほど大きく算定されてもよい。そして、施設104の消費電力量を示す値の算定に使用する係数には、下限が設定されていてもよい。
これにより、消費電力量を示す値の算定に使用する係数が適切な値に制限され、消費電力量を示す値が小さくなりすぎることが抑制される。したがって、通知の頻度が適切に調整され、失報が抑制される。
また、通知頻度設定画面は、通知画面の表示の頻度を示す情報を含んでもよい。これにより、通知の頻度の調整において、現状の通知の頻度が参照される。したがって、通知の頻度が適切に調整される。
また、通知頻度設定画面は、消費電力量の削減に繋がる行動の実施率を示す情報を含んでもよい。これにより、通知の頻度の調整において、消費電力量の削減に繋がる行動を実施したか否かの情報が参照される。したがって、通知の頻度が適切に調整される。
また、通知頻度設定画面と通知画面とが組み合わされて、ディスプレイ202に表示されてもよい。これにより、通知画面が表示されたとき、その後の通知の頻度が適切に調整される。
以下、情報端末105について、複数の具体例を示す。
(具体例1)
本具体例では、通知頻度設定画面によって、通知画面が表示される頻度である通知頻度が調整される。
図5は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。図5に示された情報端末105は、制御器201およびディスプレイ202を備える。制御器201は、通知頻度設定器301、電力警報発生器302、通知表示器303、通知頻度算出器304および通知頻度表示器305を構成要素として備える。つまり、制御器201は、これらの構成要素に対応し、これらの構成要素の役割を担う。
通知頻度設定器301は、通知頻度設定画面をディスプレイ202に表示させる。また、通知頻度設定器301は、操作者であるユーザによって入力された通知頻度設定を取得する。通知頻度設定器301は、通知頻度表示器305によって表示される通知頻度と組み合わせて、通知頻度設定画面をディスプレイ202に表示させてもよい。つまり、通知頻度設定画面は、通知頻度を示す情報を含んでもよい。
電力警報発生器302は、施設104の消費電力量を監視する。この消費電力量は、実績値を示してもよいし、予測値を示してもよいし、これらが調整された値を示してもよい。さらに、この消費電力量は、所定期間における総電力量を示してもよいし、所定期間における単位時間あたりの消費電力量のピークに対応するピーク電力を示してもよい。
また、この消費電力量は、施設104の全体の消費電力量でもよいし、施設104における複数の機器108のそれぞれの消費電力量でもよい。また、この消費電力量は、電力系統103から施設104に流入する電力量でもよい。すなわち、施設104の複数の機器108が実際に消費した電力量から、施設104における太陽光発電装置等の発電電力量が差し引かれてもよい。
また、電力警報発生器302は、消費電力量を示す値が閾値よりも大きいとき、警報を発生させる。閾値は、消費電力量に対する目標値でもよいし、消費電力量の実績値または予測値に基づく基準値でもよい。消費電力量を示す値、または、閾値は、通知頻度設定に応じて、調整されてもよい。
通知表示器303は、警報の発生時に、警報を示す情報を含む通知画面をディスプレイ202に表示させる。通知画面は、施設104の消費電力量の削減に繋がる運用方法を示す情報を含んでもよい。警報を示す情報は、例えば、消費電力量を示す値が閾値を超えたことを示す情報である。また、運用方法を示す情報は、例えば、ユーザが取るべき行動を示す情報である。警報を示す情報、および、運用方法を示す情報は、施設の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージの一例である。
通知頻度算出器304は、警報の発生に基づいて、通知頻度を算出する。通知頻度は、例えば、1日のうちの警報の通知回数でもよいし、数日間のうちの警報の通知日数でもよいし、1ヶ月間のうちの警報の通知日数でもよい。
通知頻度表示器305は、通知頻度算出器304で算出された通知頻度に基づいて、通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる。
図6は、図5に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図5に示された情報端末105の構成要素が図6に示された動作を実行する。なお、図6に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、通知頻度設定器301は、通知頻度設定を取得する(S1201)。次に、電力警報発生器302は、通知頻度設定に応じて、警報を発生させる(S1202)。次に、通知表示器303は、警報を含む通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、警報を通知する(S1203)。次に、通知頻度算出器304は、警報の発生に基づいて、通知頻度を算出する(S1204)。
次に、通知頻度表示器305は、通知頻度算出器304で算出された通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S1205)。なお、通知頻度を示す情報は、次に通知頻度設定画面が表示されるときに、通知頻度設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
図7A及び図7Bは、本具体例における通知頻度設定画面を示す概念図である。図7Aに示された通知頻度設定画面は、本開示における第2画面の一例である。図7Bに示された通知頻度設定画面は、本開示における第2画面の他の例である。
図7Aの例では、通知頻度設定器301によって表示される通知頻度設定画面は、通知頻度表示器305によって表示される通知頻度の情報を含む。つまり、この例では、通知頻度算出器304によって算出された通知頻度が示されている。
また、通知頻度設定の欄は、入力欄であって、ユーザによって「高めに設定」、「ちょうどよい」、および、「低めに設定」の3つの設定項目で通知頻度設定が指定される。これにより、通知頻度が調整される。例えば、通知頻度設定によって、通知画面が表示されるか否かの判定の基準が調整されてもよい。なお、上記「高めに設定」は、目標値または目標値の算定に用いられる係数の増加を示す値の一例である。また、上記「低めに設定」は、目標値または目標値の算定に用いられる係数の減少を示す値の一例である。本例では、通知頻度の設定項目がプルダウンメニュー方式で選択されるが、他の方式で選択されてもよい。例えば、ラジオボタンで選択されてもよいし、図7Bに示すように頻度の高さを示すバー上に設けられた調整用バーを移動することで頻度を設定してもよい。
具体的には、消費電力量を示す値が目標値よりも大きいときに通知画面が表示されるという環境において、目標値が通知頻度設定によって調整されてもよいし、消費電力量を示す値が通知頻度設定によって調整されてもよい。また、目標値の算定に使用する係数が通知頻度設定によって調整されてもよいし、消費電力量を示す値の算定に使用する係数が通知頻度設定によって調整されてもよい。
図8は、本具体例における通知画面を示す概念図である。図8に示された通知画面は、本開示における第1画面の一例である。例えば、施設104の消費電力量が閾値よりも高いとき、この通知画面が、通知表示器303によってディスプレイ202に表示される。この例では、エアコンの設定の見直しを促すメッセージが含まれる。
図9は、本具体例におけるピーク電力超過通知頻度設定画面を示す概念図である。このピーク電力超過通知頻度設定画面は、通知頻度設定画面の一例である。具体的な内容は、図7Aの例と同様である。このピーク電力超過通知頻度設定画面によって、ピーク電力に関連する警報の通知頻度が調整される。
図10は、本具体例におけるピーク電力超過通知画面を示す概念図である。ピーク電力超過通知画面は、通知画面の一例である。具体的な内容は、図8の例と同様である。例えば、施設104のピーク電力が目標値よりも高いとき、ピーク電力超過通知画面が、通知表示器303によってディスプレイ202に表示される。
なお、ピーク電力の実績に基づいて表示されたピーク電力超過通知画面に応じて消費電力量が削減されても、過去のピーク電力は抑制されない。したがって、例えば、ピーク電力超過通知画面は、ピーク電力の予測に基づいて表示される。
図11は、本具体例における電力量超過通知頻度設定画面を示す概念図である。この電力量超過通知頻度設定画面は、通知頻度設定画面の一例である。具体的な内容は、図7Aの例と同様である。この電力量超過通知頻度設定画面によって、電力量と目標値との比較に基づく警報の通知頻度が調整される。
図12は、本具体例における電力量超過通知画面を示す概念図である。電力量超過通知画面は、通知画面の一例である。具体的な内容は、図8の例と同様である。例えば、所定期間における総電力量が目標値よりも高いとき、電力量超過通知画面が、通知表示器303によってディスプレイ202に表示される。
なお、総電力量の実績に基づいて表示された電力量超過通知画面に応じて消費電力量が削減されることで、将来の消費電力量を含む総電力量が抑制される。したがって、例えば、電力量超過通知画面は、総電力量の実績に基づいて表示される。
図13は、本具体例におけるメッセージ通知頻度設定画面を示す概念図である。このメッセージ通知頻度設定画面は、通知頻度設定画面の一例である。具体的な内容は、図7Aの例と同様である。このメッセージ通知頻度設定画面によって、所定期間における電力量と基準電力量との比較に基づく警報の通知頻度が調整される。
例えば、メッセージ通知は、施設104の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージの通知である。つまり、メッセージ通知によって通知されるメッセージは、施設104の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージの一例である。
図14は、本具体例におけるメッセージ通知画面を示す概念図である。メッセージ通知画面は、通知画面の一例である。この例では、ショーケースの吸排気口の整理整頓を促すメッセージが含まれる。例えば、所定期間における施設104の消費電力量が基準電力量よりも高いとき、メッセージ通知画面が、通知表示器303によってディスプレイ202に表示される。
例えば、基準電力量は、消費電力量の実績に基づいて定められてもよい。消費電力量の実績値が基準電力量よりも高いときに、メッセージ通知画面が表示されてもよいし、消費電力量の予測値が基準電力量よりも高いときに、メッセージ通知画面が表示されてもよい。
具体的には、例えば、消費電力量の実績値または予測値が、通常の消費電力量に対応する基準電力量よりも高いときに、メッセージ通知画面が表示されてもよい。より具体的には、昨日の消費電力量の実績値が、昨日よりも前の平均的な消費電力量に対応する基準電力量よりも高いときに、メッセージ通知画面が表示されてもよい。
また、情報端末105の制御器201は、複数の機器108のそれぞれについて、消費電力量が基準電力量よりも高いか否かに応じて、メッセージ通知画面をディスプレイ202に表示させてもよい。これにより、情報端末105は、複数の機器108のそれぞれについて、施設104の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージを的確に通知することができる。
本具体例では、図8、10、12、14で示される通知画面が表示される頻度が、図7A、7B、9、11、13で示される通知頻度設定画面を用いて調整される。したがって、適切な頻度で通知画面が表示される。
(具体例2)
本具体例では、目標値設定画面によって、通知画面が表示される頻度である通知頻度が調整される。
図15は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図5に示された情報端末105と基本的に同じであるが、図5に示された通知頻度設定器301に代えて、目標値設定器306を備える。
目標値設定器306は、消費電力量に対する目標値を入力するための目標値設定画面をディスプレイ202に表示させる。また、目標値設定器306は、操作者であるユーザによって入力された目標値を取得する。目標値設定器306は、通知頻度表示器305によって表示される通知頻度と組み合わせて、目標値設定画面をディスプレイ202に表示させてもよい。また、目標値設定器306は、過去の目標値を示す情報を含む目標値設定画面をディスプレイ202に表示させてもよい。
なお、目標値設定画面は、本開示の第2画面の一例であって、通知画面の表示が実行される頻度の調整のための入力操作を操作者に実行させるための入力画面である。
図16は、図15に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図15に示された情報端末105の構成要素が図16に示された動作を実行する。なお、図16に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、目標値設定器306は、目標値を取得する(S1301)。次に、電力警報発生器302は、目標値に応じて、警報を発生させる(S1302)。次に、通知表示器303は、警報を含む通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、警報を通知する(S1303)。次に、通知頻度算出器304は、警報の発生に基づいて、通知頻度を算出する(S1304)。
次に、通知頻度表示器305は、通知頻度算出器304で算出された通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S1305)。なお、通知頻度を示す情報は、次に目標値設定画面が表示されるときに、目標値設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
図17は、本具体例におけるピーク電力目標値設定画面を示す概念図である。ピーク電力目標値設定画面は、目標値設定画面の一例であって、ピーク電力に対するピーク電力目標値を入力するための入力画面である。具体的には、ピーク電力目標値設定画面は、ピーク電力目標値を入力するための入力欄を含み、ユーザによってピーク電力目標値が入力される。これにより、ピーク電力目標値が調整される。
そして、例えば、入力されたピーク電力目標値よりもピーク電力が大きいと、図10のようなピーク電力超過通知画面がディスプレイ202に表示される。
図17の例において、目標値設定器306によって表示されるピーク電力目標値設定画面は、通知頻度表示器305によって表示される通知頻度の情報を含んでいる。具体的には、ピーク電力に関連する警報の通知頻度が示されている。なお、図17の例のように、過去のピーク電力目標値を示す情報が、目標値推移として示されてもよい。
このピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力に関連する警報の通知頻度が適切に調整される。
図18は、本具体例における電力量目標値設定画面を示す概念図である。電力量目標値設定画面は、目標値設定画面の一例であって、所定期間における総電力量に対する電力量目標値を入力するための入力画面である。具体的には、電力量目標値設定画面は、電力量目標値を入力するための入力欄を含み、ユーザによって電力量目標値が入力される。これにより、電力量目標値が調整される。
そして、例えば、入力された電力量目標値よりも電力量が大きいと、図12のような電力量超過通知画面がディスプレイ202に表示される。
図18の例において、目標値設定器306によって表示される電力量目標値設定画面が、通知頻度表示器305によって表示される通知頻度を含んでいる。具体的には、電力量に関連する警報の通知頻度が示されている。なお、図18の例のように、過去の電力量目標値を示す情報が、目標値推移として示されてもよい。
この電力量目標値設定画面によって、電力量に関連する警報の通知頻度が適切に調整される。
(具体例3)
本具体例では、通知頻度設定画面および目標値設定画面によって、通知画面が表示される頻度である通知頻度が調整される。
図19は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図5における情報端末105と、図15における情報端末105との組み合わせに対応し、図5に示された通知頻度設定器301と、図15に示された目標値設定器306との両方を備える。
図20は、図19に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図19に示された情報端末105の構成要素が図20に示された動作を実行する。なお、図20に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、目標値設定器306は、図17および図18のような目標値設定画面によって、目標値を取得する(S1401)。次に、通知頻度設定器301は、図9および図11のような通知頻度設定画面によって、通知頻度設定を取得する(S1402)。次に、電力警報発生器302は、目標値および通知頻度設定に応じて、警報を発生させる(S1403)。
例えば、電力警報発生器302は、通知頻度設定に応じて、目標値を調整する。あるいは、電力警報発生器302は、通知頻度設定に応じて、施設104の消費電力量を示す値を調整する。そして、目標値よりも施設104の消費電力量を示す値が大きいとき、電力警報発生器302は、警報を発生させる。
次に、通知表示器303は、警報を含む通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、警報を通知する(S1404)。次に、通知頻度算出器304は、警報の発生に基づいて、通知頻度を算出する(S1405)。
次に、通知頻度表示器305は、通知頻度算出器304で算出された通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S1406)。なお、通知頻度を示す情報は、次に目標値設定画面または通知頻度設定画面が表示されるときに、目標値設定画面または通知頻度設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
上記の通り、本具体例では、通知頻度設定画面および目標値設定画面によって、通知頻度が適切に調整される。
(具体例4)
本具体例における情報端末105は、施設104の消費電力量の削減に繋がる行動の実施率を表示する。
図21は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例では、図5に示された情報端末105に対して、実施入力器307および実施率算出器308が追加されている。
実施入力器307は、施設104の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージに対して、施設104の消費電力量の削減に繋がる行動を実施したか否かの情報を入力として取得する。
例えば、実施入力器307は、消費電力量の削減に繋がる行動を実施したか否かの情報を入力するための入力画面をディスプレイ202に表示させる。この入力画面は、消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージを含む通知画面と組み合わされてもよい。そして、実施入力器307は、入力画面から、消費電力量の削減に繋がる行動を実施したか否かの情報を入力として取得する。
なお、実施入力器307は、消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージに対して、消費電力量の削減に繋がる行動を実施したか否かの情報を消費電力量等の計測データから取得してもよい。これにより、実施入力器307は、入力画面を介さず、消費電力量の削減に繋がる行動を実施したか否かの情報を取得することができ、入力の手間が省かれる。
実施率算出器308は、消費電力量の削減に繋がる行動を実施したか否かの情報に基づいて、消費電力量の削減に繋がる行動の実施率を算出する。具体的には、実施率算出器308は、次の式を用いて、実施率を算出する。
実施率=実施回数÷通知回数×100% (通知頻度が通知回数で規定される場合)
実施率=実施日数÷通知日数×100% (通知頻度が通知日数で規定される場合)
通知頻度表示器305は、実施率算出器308で算出された実施率をディスプレイ202に表示させる。例えば、通知頻度表示器305は、通知頻度と共に、実施率をディスプレイ202に表示させる。通知頻度および実施率は、通知頻度設定画面に含まれてもよい。
なお、実施率の算出方法は、上記に限定されない。例えば、次式で算出される値であってもよい。
実施率=削減電力量÷目標削減量×100%
なお、目標削減量は、消費電力量の削減量の目標値であり、削減電力量は、実際に削減した消費電力量である。
図22は、図21に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図21に示された情報端末105の構成要素が図22に示された動作を実行する。なお、図22に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、通知頻度設定器301は、通知頻度設定を取得する(S1501)。次に、電力警報発生器302は、通知頻度設定に応じて、警報を発生させる(S1502)。次に、通知表示器303は、警報を含む通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、警報を通知する(S1503)。次に、実施入力器307は、消費電力量の削減に繋がる行動の実施の有無を取得する(S1504)。
次に、通知頻度算出器304は、警報の発生に基づいて、通知頻度を算出する(S1505)。次に、実施率算出器308は、行動の実施の有無に基づいて、実施率を算出する(S1506)。
次に、通知頻度表示器305は、通知頻度算出器304で算出された通知頻度を示す情報、および、実施率算出器308で算出された実施率を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S1507)。なお、通知頻度表示器305は、通知頻度を示す情報と、実施率を示す情報とを別々に表示してもよいし、通知頻度を示す情報と、実施率を示す情報とを一緒に表示してもよい。
また、通知頻度を示す情報、および、実施率を示す情報は、次に通知頻度設定画面が表示されるときに、通知頻度設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
図23は、本具体例における通知頻度設定画面を示す概念図である。図23の例では、通知頻度設定器301によって表示される通知頻度設定画面は、通知頻度表示器305によって表示される通知頻度および実施率の情報を含む。この例では、30日のうち15日において、警報の通知画面の表示が実施されている。また、通知画面が表示された15日のうち5日において、消費電力量の削減に繋がる行動が実施されている。情報端末105は、上記の情報を表示することにより、適切な通知頻度設定の入力を促す。
図24は、本具体例における通知画面を示す概念図である。この例では、通知画面に対して、消費電力量の削減に繋がる行動を実施したか否かの情報を入力するための入力画面が組み合わせられている。そして、ユーザによって「実施」または「非実施」が選択される。これにより、実施入力器307は、消費電力量の削減に繋がる行動を実施したか否かの情報を取得する。そして、実施率算出器308は、取得された情報に基づいて、実施率を算出する。
図25は、本具体例における通知頻度と実施率とに対してユーザが取るべきアクションを示す図である。例えば、通知頻度が低く、実施率が低いとき、ユーザは、消費電力量の削減に繋がる行動を実施したほうがよい。また、通知頻度が低く、実施率が高いとき、ユーザは、通知頻度を高めに調整してもよいし、通知頻度をそのまま維持してもよい。
また、通知頻度が高く、実施率が低いとき、ユーザは、消費電力量の削減に繋がる行動を実施したほうがよい。あるいは、このとき、ユーザは、通知頻度を低めに調整してもよい。また、通知頻度が高く、実施率が高いとき、ユーザは、通知頻度をさらに高めに調整してもよいし、通知頻度をそのまま維持してもよい。
上記の通り、本具体例における情報端末105は、施設104の消費電力量の削減に繋がる行動の実施率を表示する。これにより、情報端末105は、通知頻度の調整のための指標を提示することができる。
(具体例5)
本具体例では、ピーク電力超過通知頻度設定画面およびピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力超過通知画面が表示される頻度であるピーク電力超過通知頻度が調整される。
図26は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。図26に示された情報端末105は、制御器201およびディスプレイ202を備える。
制御器201は、ピーク電力超過通知頻度設定器401、電力警報発生器302、ピーク電力超過通知表示器403、ピーク電力超過通知頻度算出器404、ピーク電力超過通知頻度表示器405およびピーク電力目標値設定器406を備える。電力警報発生器302は、ピーク電力補正係数算出器411、ピーク電力超過判定器412および短期電力予測器413を備える。つまり、制御器201は、これらの構成要素に対応し、これらの構成要素の役割を担う。
ピーク電力超過通知頻度設定器401、ピーク電力超過通知表示器403、ピーク電力超過通知頻度算出器404、ピーク電力超過通知頻度表示器405およびピーク電力目標値設定器406は、通知頻度設定器301、通知表示器303、通知頻度算出器304、通知頻度表示器305および目標値設定器306に対応する。これらは、通知頻度設定器301、通知表示器303、通知頻度算出器304、通知頻度表示器305および目標値設定器306と同様に動作し、特にピーク電力に対応する動作を行う。
ピーク電力補正係数算出器411は、現在のピーク電力補正係数、および、ピーク電力超過通知頻度設定に基づいて、新たなピーク電力補正係数を算出する。つまり、ピーク電力補正係数算出器411は、ピーク電力超過通知頻度設定に基づいて、ピーク電力補正係数を更新する。なお、現在のピーク電力補正係数は、初期設定されたピーク電力補正係数でもよい。
ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値、短期電力予測値、および、ピーク電力補正係数に基づいて、ピーク電力超過判定を実行する。
短期電力予測器413は、施設104の単位時間あたりの消費電力量を予測する。例えば、短期電力予測器413は、施設104で消費される電力を気象情報に基づいて24時間先までの30分毎に予測する。短期電力予測器413は、過去の実績、および、時間帯に基づいて、時間帯毎に施設104で消費される電力を予測してもよい。そして、短期電力予測器413は、予測に基づいて、短期電力予測値を取得する。
図27は、図26に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図26に示された情報端末105の構成要素が図27に示された動作を実行する。なお、図27に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、ピーク電力目標値設定器406は、図17のようなピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力目標値を取得する(S1601)。次に、ピーク電力超過通知頻度設定器401は、図9のようなピーク電力超過通知頻度設定画面によって、ピーク電力超過通知頻度設定を取得する(S1602)。
次に、ピーク電力補正係数算出器411は、現在のピーク電力補正係数、および、ピーク電力超過通知頻度設定に基づいて、新たなピーク電力補正係数を算出する(S1603)。次に、短期電力予測器413は、単位時間あたりの消費電力量の予測によって、短期電力予測値を取得する(S1604)。次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値、短期電力予測値、および、新たなピーク電力補正係数に基づいて、ピーク電力超過判定を実行する(S1605)。
次に、ピーク電力超過通知表示器403は、ピーク電力超過判定の結果に応じて、図10のようなピーク電力超過通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、ピーク電力超過通知を実行する(S1606)。次に、ピーク電力超過通知頻度算出器404は、ピーク電力超過判定の結果に基づいて、ピーク電力超過通知頻度を算出する(S1607)。
次に、ピーク電力超過通知頻度表示器405は、ピーク電力超過通知頻度算出器404で算出されたピーク電力超過通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S1608)。なお、ピーク電力超過通知頻度を示す情報は、次にピーク電力目標値設定画面またはピーク電力超過通知頻度設定画面が表示されるときに、ピーク電力目標値設定画面またはピーク電力超過通知頻度設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
図28は、本具体例におけるピーク電力補正係数の算出処理(S1603)を示すフローチャートである。ピーク電力補正係数算出器411は、図28に示された動作を実行する。
まず、ピーク電力補正係数算出器411は、ピーク電力超過通知頻度設定器401で取得されたピーク電力超過通知頻度設定と、現在のピーク電力補正係数とを入力として取得する(S1701)。次に、ピーク電力補正係数算出器411は、ピーク電力超過通知頻度設定と、現在のピーク電力補正係数とに基づいて、新たなピーク電力補正係数を算出する(S1702)。次に、ピーク電力補正係数算出器411は、算出された新たなピーク電力補正係数を出力する(S1703)。
図28には、ピーク電力補正係数の具体的な算出方法が示されている。例えば、ピーク電力超過通知頻度設定が「高めに設定」であれば、ピーク電力補正係数が1(kW)増加する。また、ピーク電力超過通知頻度設定が「低めに設定」であれば、ピーク電力補正係数が1(kW)減少する。なお、1(kW)は例であって、増減量は、1(kW)に限定されず、任意に定められる。
図29は、本具体例におけるピーク電力超過判定の実行処理(S1605)を示すフローチャートである。ピーク電力超過判定器412は、図29に示された動作を実行する。
まず、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値設定器406で取得されたピーク電力目標値と、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値と、ピーク電力補正係数算出器411で算出されたピーク電力補正係数とを入力として取得する(S1801)。
次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値と短期電力予測値とピーク電力補正係数とに基づいて、ピーク電力超過フラグを算出する(S1802)。次に、ピーク電力超過判定器412は、算出されたピーク電力超過フラグを出力する(S1803)。
図29には、ピーク電力超過フラグの具体的な算出方法が示されている。具体的には、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力補正係数で補正された短期電力予測値がピーク電力目標値よりも大きければ、ピーク電力超過フラグを真として算出する。
また、図29の算出方法では、30分単位で24時間分のピーク電力超過フラグが算出される。例えば、このうち少なくとも1つのピーク電力超過フラグが真であれば、図10のようなピーク電力超過通知画面がディスプレイ202に表示されてもよい。ピーク電力超過フラグに基づくピーク電力超過通知画面の表示方法は、任意に定められる。
なお、ピーク電力目標値は、時間に応じて変動してもよい。例えば、ピーク電力目標値設定器406は、30分単位で24時間分のピーク電力目標値を取得してもよい。
また、ピーク電力補正係数は、時間に応じて変動してもよい。例えば、ピーク電力超過通知頻度設定器401が、30分単位で24時間分のピーク電力超過通知頻度設定を取得してもよい。そして、ピーク電力補正係数算出器411が、30分単位で24時間分のピーク電力補正係数を算出してもよい。
また、30分単位の短期電力予測値は、基本的には、30分間隔毎の電力量の平均電力であるが、30分間隔毎の最大電力でもよい。
図28および図29の例では、ピーク電力補正係数は補正の量に対応する電力を示しているが、ピーク電力補正係数は補正の量に対応する割合を示していてもよい。
図30は、本具体例におけるピーク電力超過判定の実行処理(S1605)の変形例を示すフローチャートである。図30に示された動作は、図29に示された動作とほぼ同じであるが、図30の例では、ピーク電力補正係数が、補正の量に対応する割合を示している。また、割合が利用されるため、ピーク電力超過フラグの具体的な算出方法が、図29の例とは異なる。
すなわち、図29の例では、ピーク電力補正係数が加えられた短期電力予測値がピーク電力目標値よりも大きければ、ピーク電力超過フラグが真として算出される。一方、図30の例では、ピーク電力補正係数が示す割合が乗じられた短期電力予測値がピーク電力目標値よりも大きければ、ピーク電力超過フラグが真として算出される。
なお、割合を示すピーク電力補正係数が用いられるときにも、ピーク電力補正係数算出器411は、図28と同じ算出方法によってピーク電力補正係数を算出することができる。
上記の通り、本具体例では、ピーク電力超過通知頻度設定画面およびピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力超過通知頻度が適切に調整される。
なお、本具体例では、ピーク電力目標値が、ピーク電力目標値設定器406によって設定されるが、ピーク電力目標値は予め定められていてもよい。そして、情報端末105は、ピーク電力目標値設定器406を備えていなくてもよい。そして、ピーク電力超過通知頻度設定画面によって、予め定められたピーク電力目標値が調整されてもよい。
(具体例6)
本具体例では、電力量超過通知頻度設定画面および電力量目標値設定画面によって、電力量超過通知画面が表示される頻度である電力量超過通知頻度が調整される。
図31は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。図31に示された情報端末105は、制御器201およびディスプレイ202を備える。
制御器201は、電力量超過通知頻度設定器501、電力警報発生器302、電力量超過通知表示器503、電力量超過通知頻度算出器504、電力量超過通知頻度表示器505および電力量目標値設定器506を備える。電力警報発生器302は、電力量補正係数算出器511、電力量超過判定器512および電力量実績取得器513を備える。つまり、制御器201は、これらの構成要素に対応し、これらの構成要素の役割を担う。
電力量超過通知頻度設定器501、電力量超過通知表示器503、電力量超過通知頻度算出器504、電力量超過通知頻度表示器505および電力量目標値設定器506は、通知頻度設定器301、通知表示器303、通知頻度算出器304、通知頻度表示器305および目標値設定器306に対応する。これらは、通知頻度設定器301、通知表示器303、通知頻度算出器304、通知頻度表示器305および目標値設定器306と同様に動作し、特に所定期間における総電力量に対応する動作を行う。
電力量補正係数算出器511は、現在の電力量補正係数、および、電力量超過通知頻度設定に基づいて、新たな電力量補正係数を算出する。つまり、電力量補正係数算出器511は、電力量超過通知頻度設定に基づいて、電力量補正係数を更新する。なお、現在の電力量補正係数は、初期設定された電力量補正係数でもよい。
電力量超過判定器512は、電力量目標値、電力量実績値、および、電力量補正係数に基づいて、電力量超過判定を実行する。
電力量実績取得器513は、所定期間における施設104の消費電力量を取得する。例えば、電力量実績取得器513は、施設104に設置された電力計107で所定期間において計測された電力量を電力計107から取得する。また、電力量実績取得器513は、分電盤106または機器108において計測された電力量を分電盤106または機器108から取得してもよい。
具体的には、電力量実績取得器513は、これらの電力量を通信によって取得する。電力量実績取得器513は、図示されていない通信器を介して、これらの電力量を取得してもよい。
図32は、図31に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図31に示された情報端末105の構成要素が図32に示された動作を実行する。なお、図32に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、電力量目標値設定器506は、図18のような電力量目標値設定画面によって、電力量目標値を取得する(S2001)。次に、電力量超過通知頻度設定器501は、図11のような電力量超過通知頻度設定画面によって、電力量超過通知頻度設定を取得する(S2002)。
次に、電力量補正係数算出器511は、現在の電力量補正係数、および、電力量超過通知頻度設定に基づいて、新たな電力量補正係数を算出する(S2003)。次に、電力量実績取得器513は、所定期間における電力量実績値を取得する(S2004)。次に、電力量超過判定器512は、電力量目標値、電力量実績値、および、新たな電力量補正係数に基づいて、電力量超過判定を実行する(S2005)。
次に、電力量超過通知表示器503は、電力量超過判定の結果に応じて、図12のような電力量超過通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、電力量超過通知を実行する(S2006)。次に、電力量超過通知頻度算出器504は、電力量超過判定の結果に基づいて、電力量超過通知頻度を算出する(S2007)。
次に、電力量超過通知頻度表示器505は、電力量超過通知頻度算出器504で算出された電力量超過通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S2008)。なお、電力量超過通知頻度を示す情報は、次に電力量目標値設定画面または電力量超過通知頻度設定画面が表示されるときに、電力量目標値設定画面または電力量超過通知頻度設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
図33は、本具体例における電力量補正係数の算出処理(S2003)を示すフローチャートである。電力量補正係数算出器511は、図33に示された動作を実行する。
まず、電力量補正係数算出器511は、電力量超過通知頻度設定器501で取得された電力量超過通知頻度設定と、現在の電力量補正係数とを入力として取得する(S2101)。次に、電力量補正係数算出器511は、電力量超過通知頻度設定と、現在の電力量補正係数とに基づいて、新たな電力量補正係数を算出する(S2102)。次に、電力量補正係数算出器511は、算出された新たな電力量補正係数を出力する(S2103)。
図33には、電力量補正係数の具体的な算出方法が示されている。例えば、電力量超過通知頻度設定が「高めに設定」であれば、電力量補正係数が1(kWh)増加する。また、電力量超過通知頻度設定が「低めに設定」であれば、電力量補正係数が1(kWh)減少する。なお、1(kWh)は例であって、増減量は、1(kWh)に限定されず、任意に定められる。
図34は、本具体例における電力量超過判定の実行処理(S2005)を示すフローチャートである。電力量超過判定器512は、図34に示された動作を実行する。
まず、電力量超過判定器512は、電力量目標値設定器506で取得された電力量目標値と、電力量実績取得器513で取得された電力量実績値と、電力量補正係数算出器511で算出された電力量補正係数とを入力として取得する(S2201)。次に、電力量超過判定器512は、電力量目標値と電力量実績値と電力量補正係数とに基づいて、電力量超過フラグを算出する(S2202)。次に、電力量超過判定器512は、算出された電力量超過フラグを出力する(S2203)。
図34には、電力量超過フラグの具体的な算出方法が示されている。具体的には、電力量超過判定器512は、電力量補正係数で補正された電力量実績値が電力量目標値よりも大きければ、電力量超過フラグを真として算出する。
また、図34の算出方法では、昨日分の電力量超過フラグが算出される。例えば、この電力量超過フラグが真であれば、図12のような電力量超過通知画面がディスプレイ202に表示されてもよい。電力量超過フラグに基づく電力量超過通知画面の表示方法は、任意に定められる。
図33および図34の例では、電力量補正係数は補正の量に対応する電力量を示しているが、電力量補正係数は補正の量に対応する割合を示していてもよい。そして、図30に示された方法で算出されるピーク電力超過フラグと同様に、電力量超過フラグが算出されてもよい。
上記の通り、本具体例では、電力量超過通知頻度設定画面および電力量目標値設定画面によって、電力量超過通知頻度が適切に調整される。
なお、本具体例では、電力量目標値が、電力量目標値設定器506によって設定されるが、電力量目標値は予め定められていてもよい。そして、情報端末105は、電力量目標値設定器506を備えていなくてもよい。そして、電力量超過通知頻度設定画面によって、予め定められた電力量目標値が調整されてもよい。
(具体例7)
本具体例では、メッセージ通知頻度設定画面によって、メッセージ通知画面が表示される頻度であるメッセージ通知頻度が調整される。
図35は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。図35に示された情報端末105は、制御器201およびディスプレイ202を備える。
制御器201は、メッセージ通知頻度設定器601、電力警報発生器302、メッセージ通知表示器603、メッセージ通知頻度算出器604およびメッセージ通知頻度表示器605を備える。電力警報発生器302は、電力量補正係数算出器511、電力量実績取得器513、メッセージ通知判定器612および基準電力量算出器614を備える。つまり、制御器201は、これらの構成要素に対応し、これらの構成要素の役割を担う。
メッセージ通知頻度設定器601、メッセージ通知表示器603、メッセージ通知頻度算出器604およびメッセージ通知頻度表示器605は、通知頻度設定器301、通知表示器303、通知頻度算出器304および通知頻度表示器305に対応する。これらは、通知頻度設定器301、通知表示器303、通知頻度算出器304および通知頻度表示器305と同様に動作し、特に施設104の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージの通知に対応する動作を行う。
本具体例において、電力量補正係数算出器511は、現在の電力量補正係数、および、メッセージ通知頻度設定に基づいて、新たな電力量補正係数を算出する。つまり、電力量補正係数算出器511は、メッセージ通知頻度設定に基づいて、電力量補正係数を更新する。
メッセージ通知判定器612は、基準電力量、電力量実績値、および、電力量補正係数に基づいて、メッセージ通知判定を実行する。
基準電力量算出器614は、電力量実績値から基準電力量を算出する。例えば、基準電力量算出器614は、昨日よりも前の電力量実績値から、基準電力量を算出する。
図36は、図35に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図35に示された情報端末105の構成要素が図36に示された動作を実行する。なお、図36に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、メッセージ通知頻度設定器601は、図13のようなメッセージ通知頻度設定画面によって、メッセージ通知頻度設定を取得する(S2301)。次に、電力量補正係数算出器511は、現在の電力量補正係数、および、メッセージ通知頻度設定に基づいて、新たな電力量補正係数を算出する(S2302)。次に、電力量実績取得器513は、電力量実績値を取得する(S2303)。
次に、基準電力量算出器614は、電力量実績値に基づいて、基準電力量を算出する(S2304)。例えば、基準電力量算出器614は、昨日よりも前の電力量実績値に基づいて、基準電力量を算出する。
次に、メッセージ通知判定器612は、基準電力量、電力量実績値、および、新たな電力量補正係数に基づいて、メッセージ通知判定を実行する(S2305)。例えば、メッセージ通知判定器612は、昨日よりも前の電力量実績値に基づく基準電力量と、昨日の電力量実績値と、電力量補正係数とに基づいて、メッセージ通知判定を実行する。
次に、メッセージ通知表示器603は、メッセージ通知判定の結果に応じて、図14のようなメッセージ通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、メッセージ通知を実行する(S2306)。次に、メッセージ通知頻度算出器604は、メッセージ通知判定の結果に基づいて、メッセージ通知頻度を算出する(S2307)。
次に、メッセージ通知頻度表示器605は、メッセージ通知頻度算出器604で算出されたメッセージ通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S2308)。なお、メッセージ通知頻度を示す情報は、次にメッセージ通知頻度設定画面が表示されるときに、メッセージ通知頻度設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
図37は、本具体例における電力量補正係数の算出処理(S2302)を示すフローチャートである。本具体例では、図33に示された算出処理と比較して、電力量超過通知頻度設定の代わりに、メッセージ通知頻度設定が用いられているが、実質的には、本具体例における電力量補正係数の算出処理は、図33に示された算出処理と同じである。
図38は、本具体例における基準電力量の算出処理(S2304)を示すフローチャートである。基準電力量算出器614は、図38に示された動作を実行する。
まず、基準電力量算出器614は、電力量実績取得器513で取得された電力量実績値を入力として取得する(S2501)。次に、基準電力量算出器614は、電力量実績値に基づいて、基準電力量を算出する(S2502)。次に、基準電力量算出器614は、算出された基準電力量を出力する(S2503)。
図38には、基準電力量の具体的な算出方法が示されている。例えば、図38のように、基準電力量算出器614は、29日前から2日前までの28日分の電力量実績値の平均値に基づいて、基準電力量を算出する。
図38に示された算出方法は、一例であって、その他の算出方法が用いられてもよい。例えば、平均値の代わりに最大値が用いられてもよい。また、基準電力量算出器614は、電力量実績値および気象情報等に基づいて、基準電力量を算出してもよい。例えば、基準電力量算出器614は、昨日と同じ気温の日における電力量実績値を基準電力量として取得してもよい。
また、基準電力量算出器614は、電力量実績値の推移に基づいて、基準電力量を算出してもよい。例えば、基準電力量算出器614は、29日前から2日前までの28日分の電力量実績値の推移に基づいて推定される昨日の電力量実績値を基準電力量として算出してもよい。
図39は、本具体例におけるメッセージ通知判定の実行処理(S2305)を示すフローチャートである。メッセージ通知判定器612は、図39に示された動作を実行する。
まず、メッセージ通知判定器612は、基準電力量算出器614で算出された基準電力量と、電力量実績取得器513で取得された電力量実績値と、電力量補正係数算出器511で算出された電力量補正係数とを入力として取得する(S2601)。次に、メッセージ通知判定器612は、基準電力量と電力量実績値と電力量補正係数とに基づいて、メッセージ通知フラグを算出する(S2602)。次に、メッセージ通知判定器612は、算出されたメッセージ通知フラグを出力する(S2603)。
図39には、メッセージ通知フラグの具体的な算出方法が示されている。具体的には、メッセージ通知判定器612は、昨日分の電力量実績値を電力量補正係数で補正し、補正された電力量実績値が基準電力量よりも大きければ、電力量超過フラグを真として算出する。
また、図39の算出方法では、昨日分のメッセージ通知フラグが算出される。例えば、このメッセージ通知フラグが真であれば、図14のようなメッセージ通知画面がディスプレイ202に表示されてもよい。メッセージ通知フラグに基づくメッセージ通知画面の表示方法は、任意に定められる。
図37および図39の例では、電力量補正係数は補正の量に対応する電力量を示しているが、電力量補正係数は補正の量に対応する割合を示していてもよい。そして、図30に示された方法で算出されるピーク電力超過フラグと同様に、メッセージ通知フラグが算出されてもよい。
上記の通り、本具体例では、メッセージ通知頻度設定画面によって、メッセージ通知頻度が適切に調整される。
(具体例8)
本具体例では、ピーク電力超過通知頻度設定画面およびピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力超過通知画面が表示される頻度であるピーク電力超過通知頻度が調整される。また、ピーク電力超過通知頻度を調整するためのピーク電力補正係数に下限が設定される。これにより、失報が抑制される。
図40は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例では、図26に示された情報端末105に対して、電力警報発生器302において、電力量実績取得器513および下限ピーク電力補正係数算出器414が追加されている。
電力量実績取得器513は、単位時間あたりの消費電力量の実績を電力実績値として取得する。例えば、電力量実績取得器513は、施設104に設置された電力計107で所定期間において計測された単位時間あたり消費電力量を電力実績値として電力計107から取得する。
下限ピーク電力補正係数算出器414は、電力実績値および短期電力予測値に基づいて、下限ピーク電力補正係数を算出する。下限ピーク電力補正係数は、ピーク電力補正係数の下限であり、失報数が所定数以下になるようなピーク電力補正係数のうち、最小のピーク電力補正係数である。
ピーク電力補正係数算出器411は、現在のピーク電力補正係数、下限ピーク電力補正係数、および、ピーク電力超過通知頻度設定に基づいて、新たなピーク電力補正係数を算出する。その際、ピーク電力補正係数算出器411は、ピーク電力補正係数が下限ピーク電力補正係数を下回らないように、ピーク電力補正係数を制限して算出する。
図41は、図40に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図40に示された情報端末105の構成要素が図41に示された動作を実行する。なお、図41に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、ピーク電力目標値設定器406は、図17のようなピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力目標値を取得する(S2701)。次に、ピーク電力超過通知頻度設定器401は、図9のようなピーク電力超過通知頻度設定画面によって、ピーク電力超過通知頻度設定を取得する(S2702)。
次に、電力量実績取得器513は、単位時間あたりの消費電力量の実績を電力実績値として取得する(S2703)。次に、短期電力予測器413は、単位時間あたりの消費電力量の予測によって、短期電力予測値を取得する(S2704)。次に、下限ピーク電力補正係数算出器414は、ピーク電力目標値、電力実績値および短期電力予測値に基づいて、下限ピーク電力補正係数を算出する(S2705)。
次に、ピーク電力補正係数算出器411は、現在のピーク電力補正係数、下限ピーク電力補正係数、および、ピーク電力超過通知頻度設定に基づいて、新たなピーク電力補正係数を算出する(S2706)。次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値、短期電力予測値、および、新たなピーク電力補正係数に基づいて、ピーク電力超過判定を実行する(S2707)。
次に、ピーク電力超過通知表示器403は、ピーク電力超過判定の結果に応じて、図10のようなピーク電力超過通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、ピーク電力超過通知を実行する(S2708)。次に、ピーク電力超過通知頻度算出器404は、ピーク電力超過判定の結果に基づいて、ピーク電力超過通知頻度を算出する(S2709)。
次に、ピーク電力超過通知頻度表示器405は、ピーク電力超過通知頻度算出器404で算出されたピーク電力超過通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S2710)。なお、ピーク電力超過通知頻度を示す情報は、次にピーク電力目標値設定画面またはピーク電力超過通知頻度設定画面が表示されるときに、ピーク電力目標値設定画面またはピーク電力超過通知頻度設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
図42は、本具体例における下限ピーク電力補正係数の算出処理(S2705)を示すフローチャートである。下限ピーク電力補正係数算出器414は、図42に示された動作を実行する。
まず、下限ピーク電力補正係数算出器414は、ピーク電力目標値設定器406で取得されたピーク電力目標値と、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値と、電力量実績取得器513で取得された電力実績値とを入力として取得する(S2801)。次に、下限ピーク電力補正係数算出器414は、ピーク電力目標値と短期電力予測値と電力実績値とに基づいて、下限ピーク電力補正係数を算出する(S2802)。次に、下限ピーク電力補正係数算出器414は、下限ピーク電力補正係数を出力する(S2803)。
図42には、下限ピーク電力補正係数の具体的な算出方法が示されている。具体的には、下限ピーク電力補正係数算出器414は、過去28日間における30分毎の短期電力予測値と電力実績値とを入力として取得する。ここで、短期電力予測値は、例えば、気温および時間帯等に基づいて予測される単位時間あたりの消費電力量である。また、30分毎の短期電力予測値および電力実績値は、基本的には、30分間隔の電力量の平均電力であるが、30分間隔の最大電力でもよい。
そして、下限ピーク電力補正係数算出器414は、ピーク電力目標値と短期電力予測値と電力実績値とに基づいて、失報数が所定数以下になるようなピーク電力補正係数の最小値を下限ピーク電力補正係数として算出する。具体的には、失報数は、電力実績値がピーク電力目標値以上になり、かつ、ピーク電力補正係数で補正された短期電力予測値がピーク電力目標値よりも小さくなるタイムスロットをカウントすることによって取得される。
図42の例では、失報数が所定数以下になるようなピーク電力補正係数の最小値が下限ピーク電力補正係数として算出されるが、失報の割合が所定の割合以下になるようなピーク電力補正係数の最小値が下限ピーク電力補正係数として算出されてもよい。
図43は、本具体例におけるピーク電力補正係数の算出処理(S2706)を示すフローチャートである。ピーク電力補正係数算出器411は、図43に示された動作を実行する。
まず、ピーク電力補正係数算出器411は、ピーク電力超過通知頻度設定器401で取得されたピーク電力超過通知頻度設定と、現在のピーク電力補正係数と、下限ピーク電力補正係数算出器414で算出された下限ピーク電力補正係数とを入力として取得する(S2901)。
次に、ピーク電力補正係数算出器411は、ピーク電力超過通知頻度設定と、現在のピーク電力補正係数と、下限ピーク電力補正係数とに基づいて、新たなピーク電力補正係数を算出する(S2902)。次に、ピーク電力補正係数算出器411は、算出された新たなピーク電力補正係数を出力する(S2903)。
図43には、ピーク電力補正係数の具体的な算出方法が示されている。例えば、ピーク電力超過通知頻度設定が「高めに設定」であれば、ピーク電力補正係数が1(kW)増加する。また、ピーク電力超過通知頻度設定が「低めに設定」であれば、ピーク電力補正係数が1(kW)減少する。さらに、ピーク電力補正係数が下限ピーク電力補正係数よりも小さくなれば、ピーク電力補正係数は下限ピーク電力補正係数に設定される。
なお、図43において増減量として用いられている1(kW)は例であって、増減量は、1(kW)に限定されず、任意に定められる。
上記の通り、本具体例では、ピーク電力超過通知頻度が調整される。また、ピーク電力超過通知頻度を調整するためのピーク電力補正係数に下限が設定される。これにより、失報が抑制される。
なお、本具体例では、ピーク電力目標値が、ピーク電力目標値設定器406によって設定されるが、ピーク電力目標値は予め定められていてもよい。そして、情報端末105は、ピーク電力目標値設定器406を備えていなくてもよい。そして、ピーク電力超過通知頻度設定画面によって、予め定められたピーク電力目標値が調整されてもよい。
また、本具体例では、ピーク電力補正係数に対して下限が設定されているが、29日前から2日前までの28日分の電力量実績値の推移に基づいて基準電力量を推定するといった基準電力量を推定するケースの電力量補正係数に対して同様に下限が設定されてもよい。
(具体例9)
本具体例では、ピーク電力超過通知頻度設定画面およびピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力超過通知画面が表示される頻度であるピーク電力超過通知頻度が調整される。また、本具体例では、ピーク電力目標値が調整されることで、ピーク電力超過通知頻度が調整される。
図44は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図26に示された情報端末105と基本的に同じであるが、図26に示されたピーク電力補正係数算出器411に代えて、ピーク電力目標値補正係数算出器415を備える。
ピーク電力目標値補正係数算出器415は、現在のピーク電力目標値補正係数、および、ピーク電力超過通知頻度設定に基づいて、新たなピーク電力目標値補正係数を算出する。つまり、ピーク電力目標値補正係数算出器415は、ピーク電力超過通知頻度設定に基づいて、ピーク電力目標値補正係数を更新する。なお、現在のピーク電力目標値補正係数は、初期設定されたピーク電力目標値補正係数でもよい。
ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値、短期電力予測値、および、ピーク電力目標値補正係数に基づいて、ピーク電力超過判定を実行する。
図45は、図44に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図44に示された情報端末105の構成要素が図45に示された動作を実行する。なお、図45に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、ピーク電力目標値設定器406は、図17のようなピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力目標値を取得する(S3001)。次に、ピーク電力超過通知頻度設定器401は、図9のようなピーク電力超過通知頻度設定画面によって、ピーク電力超過通知頻度設定を取得する(S3002)。
次に、ピーク電力目標値補正係数算出器415は、現在のピーク電力目標値補正係数、および、ピーク電力超過通知頻度設定に基づいて、新たなピーク電力目標値補正係数を算出する(S3003)。次に、短期電力予測器413は、単位時間あたりの消費電力量の予測によって、短期電力予測値を取得する(S3004)。次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値、短期電力予測値、および、新たなピーク電力目標値補正係数に基づいて、ピーク電力超過判定を実行する(S3005)。
次に、ピーク電力超過通知表示器403は、ピーク電力超過判定の結果に応じて、図10のようなピーク電力超過通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、ピーク電力超過通知を実行する(S3006)。次に、ピーク電力超過通知頻度算出器404は、ピーク電力超過判定の結果に基づいて、ピーク電力超過通知頻度を算出する(S3007)。
次に、ピーク電力超過通知頻度表示器405は、ピーク電力超過通知頻度算出器404で算出されたピーク電力超過通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S3008)。なお、ピーク電力超過通知頻度を示す情報は、次にピーク電力目標値設定画面またはピーク電力超過通知頻度設定画面が表示されるときに、ピーク電力目標値設定画面またはピーク電力超過通知頻度設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
図46は、本具体例におけるピーク電力目標値補正係数の算出処理(S3003)を示すフローチャートである。ピーク電力目標値補正係数算出器415は、図46に示された動作を実行する。
まず、ピーク電力目標値補正係数算出器415は、ピーク電力超過通知頻度設定器401で取得されたピーク電力超過通知頻度設定と、現在のピーク電力目標値補正係数とを入力として取得する(S3101)。次に、ピーク電力目標値補正係数算出器415は、ピーク電力超過通知頻度設定と、現在のピーク電力目標値補正係数とに基づいて、新たなピーク電力目標値補正係数を算出する(S3102)。次に、ピーク電力目標値補正係数算出器415は、算出された新たなピーク電力目標値補正係数を出力する(S3103)。
図46には、ピーク電力目標値補正係数の具体的な算出方法が示されている。例えば、ピーク電力超過通知頻度設定が「高めに設定」であれば、ピーク電力目標値補正係数が1(kW)減少する。また、ピーク電力超過通知頻度設定が「低めに設定」であれば、ピーク電力目標値補正係数が1(kW)増加する。なお、1(kW)は例であって、増減量は、1(kW)に限定されず、任意に定められる。
図47は、本具体例におけるピーク電力超過判定の実行処理(S3005)を示すフローチャートである。本具体例におけるピーク電力超過判定器412は、図47に示された動作を実行する。
まず、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値設定器406で取得されたピーク電力目標値と、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値と、ピーク電力目標値補正係数算出器415で算出されたピーク電力目標値補正係数とを入力として取得する(S3201)。
次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値と短期電力予測値とピーク電力目標値補正係数とに基づいて、ピーク電力超過フラグを算出する(S3202)。次に、ピーク電力超過判定器412は、算出されたピーク電力超過フラグを出力する(S3203)。
図47には、ピーク電力超過フラグの具体的な算出方法が示されている。具体的には、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値補正係数で補正されたピーク電力目標値よりも短期電力予測値が大きければ、ピーク電力超過フラグを真として算出する。
また、図47の算出方法では、30分単位で24時間分のピーク電力超過フラグが算出される。例えば、このうち少なくとも1つのピーク電力超過フラグが真であれば、図10のようなピーク電力超過通知画面がディスプレイ202に表示されてもよい。ピーク電力超過フラグに基づくピーク電力超過通知画面の表示方法は、任意に定められる。
なお、ピーク電力目標値は、時間に応じて変動してもよい。例えば、ピーク電力目標値設定器406は、30分単位で24時間分のピーク電力目標値を取得してもよい。
また、ピーク電力目標値補正係数は、時間に応じて変動してもよい。例えば、ピーク電力超過通知頻度設定器401が、30分単位で24時間分のピーク電力超過通知頻度設定を取得してもよい。そして、ピーク電力目標値補正係数算出器415が、30分単位で24時間分のピーク電力目標値補正係数を算出してもよい。
図46および図47の例では、ピーク電力目標値補正係数は補正の量に対応する電力を示しているが、ピーク電力目標値補正係数は補正の量に対応する割合を示していてもよい。
上記の通り、本具体例では、ピーク電力超過通知頻度設定画面およびピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力目標値が調整される。これにより、ピーク電力超過通知頻度が適切に調整される。
なお、本具体例では、ピーク電力目標値が、ピーク電力目標値設定器406によって設定されるが、ピーク電力目標値は予め定められていてもよい。そして、情報端末105は、ピーク電力目標値設定器406を備えていなくてもよい。そして、ピーク電力超過通知頻度設定画面によって、予め定められたピーク電力目標値が調整されてもよい。
(具体例10)
本具体例では、電力量超過通知頻度設定画面および電力量目標値設定画面によって、電力量超過通知画面が表示される頻度である電力量超過通知頻度が調整される。また、本具体例では、電力量目標値が調整されることで、電力量超過通知頻度が調整される。
図48は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図31の情報端末105と基本的に同じであるが、図31に示された電力量補正係数算出器511に代えて、電力量目標値補正係数算出器515を備える。
電力量目標値補正係数算出器515は、現在の電力量目標値補正係数、および、電力量超過通知頻度設定に基づいて、新たな電力量目標値補正係数を算出する。つまり、電力量目標値補正係数算出器515は、電力量超過通知頻度設定に基づいて、電力量目標値補正係数を更新する。なお、現在の電力量目標値補正係数は、初期設定された電力量目標値補正係数でもよい。
電力量超過判定器512は、電力量目標値、電力量実績値、および、電力量目標値補正係数に基づいて、電力量超過判定を実行する。
図49は、図48に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図48に示された情報端末105の構成要素が図49に示された動作を実行する。なお、図49に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、電力量目標値設定器506は、図18のような電力量目標値設定画面によって、電力量目標値を取得する(S3301)。次に、電力量超過通知頻度設定器501は、図11のような電力量超過通知頻度設定画面によって、電力量超過通知頻度設定を取得する(S3302)。
次に、電力量目標値補正係数算出器515は、現在の電力量目標値補正係数、および、電力量超過通知頻度設定に基づいて、新たな電力量目標値補正係数を算出する(S3303)。次に、電力量実績取得器513は、所定期間における電力量実績値を取得する(S3304)。次に、電力量超過判定器512は、電力量目標値、電力量実績値、および、新たな電力量目標値補正係数に基づいて、電力量超過判定を実行する(S3305)。
次に、電力量超過通知表示器503は、電力量超過判定の結果に応じて、図12のような電力量超過通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、電力量超過通知を実行する(S3306)。次に、電力量超過通知頻度算出器504は、電力量超過判定の結果に基づいて、電力量超過通知頻度を算出する(S3307)。
次に、電力量超過通知頻度表示器505は、電力量超過通知頻度算出器504で算出された電力量超過通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S3308)。なお、電力量超過通知頻度を示す情報は、次に電力量目標値設定画面または電力量超過通知頻度設定画面が表示されるときに、電力量目標値設定画面または電力量超過通知頻度設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
本具体例の電力量目標値補正係数の算出処理は、図33の電力量補正係数の算出処理と基本的に同じであるが、図46と同様に補正係数の増減の方向が反対である。例えば、電力量超過通知頻度設定が「高めに設定」である場合、電力量目標値補正係数は、1(kWh)減少し、電力量超過通知頻度設定が「低めに設定」である場合、電力量目標値補正係数が1(kWh)増加する。
また、本具体例の電力量超過判定の実行処理は、図34の電力量超過判定の実行処理と基本的に同じであるが、図47と同様に目標値が補正される。つまり、本具体例では、電力量実績値が電力量補正係数で補正されず、電力量目標値が電力量目標値補正係数で補正される。
具体的には、電力量超過フラグの算出において、電力量実績値に電力量補正係数が加算されず、電力量目標値に電力量目標値補正係数が加算される。そして、電力量目標値が補正されることにより電力量超過フラグの真偽の割合が調整され、結果として電力量超過通知頻度が調整される。なお、電力量目標値補正係数は、補正の量に対応する割合を示していてもよい。この場合、電力量目標値に電力量目標値補正係数が掛け合わされてもよい。
上記の通り、本具体例では、電力量超過通知頻度設定画面および電力量目標値設定画面によって、電力量目標値が調整される。これにより、電力量超過通知頻度が適切に調整される。
なお、本具体例では、電力量目標値が、電力量目標値設定器506によって設定されるが、電力量目標値は予め定められていてもよい。そして、情報端末105は、電力量目標値設定器506を備えていなくてもよい。そして、電力量超過通知頻度設定画面によって、予め定められた電力量目標値が調整されてもよい。
(具体例11)
本具体例では、メッセージ通知頻度設定画面によって、メッセージ通知画面が表示される頻度であるメッセージ通知頻度が調整される。また、本具体例では、基準電力量が調整されることで、電力量超過通知頻度が調整される。
図50は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図35の情報端末105と基本的に同じであるが、図35に示された電力量補正係数算出器511に代えて、基準電力量補正係数算出器615を備える。
基準電力量補正係数算出器615は、現在の基準電力量補正係数、および、メッセージ通知頻度設定に基づいて、新たな基準電力量補正係数を算出する。つまり、基準電力量補正係数算出器615は、メッセージ通知頻度設定に基づいて、基準電力量補正係数を更新する。
メッセージ通知判定器612は、基準電力量、電力量実績値、および、基準電力量補正係数に基づいて、メッセージ通知判定を実行する。
図51は、図50に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図50に示された情報端末105の構成要素が図51に示された動作を実行する。なお、図51に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、メッセージ通知頻度設定器601は、図13のようなメッセージ通知頻度設定画面によって、メッセージ通知頻度設定を取得する(S3401)。次に、基準電力量補正係数算出器615は、現在の基準電力量補正係数、および、メッセージ通知頻度設定に基づいて、新たな基準電力量補正係数を算出する(S3402)。次に、電力量実績取得器513は、電力量実績値を取得する(S3403)。
次に、基準電力量算出器614は、電力量実績値に基づいて、基準電力量を算出する(S3404)。例えば、基準電力量算出器614は、昨日よりも前の電力量実績値に基づいて、基準電力量を算出する。基準電力量算出器614は、電力量実績値の推移に基づいて、基準電力量を算出してもよい。例えば、基準電力量算出器614は、29日前から2日前までの28日分の電力量実績値の推移に基づいて推定される昨日の電力量実績値を基準電力量として算出してもよい。
次に、メッセージ通知判定器612は、基準電力量、電力量実績値、および、新たな基準電力量補正係数に基づいて、メッセージ通知判定を実行する(S3405)。例えば、メッセージ通知判定器612は、昨日よりも前の電力量実績値に基づく基準電力量と、昨日の電力量実績値と、基準電力量補正係数とに基づいて、メッセージ通知判定を実行する。
次に、メッセージ通知表示器603は、メッセージ通知判定の結果に応じて、図14のようなメッセージ通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、メッセージ通知を実行する(S3406)。次に、メッセージ通知頻度算出器604は、メッセージ通知判定の結果に基づいて、メッセージ通知頻度を算出する(S3407)。
次に、メッセージ通知頻度表示器605は、メッセージ通知頻度算出器604で算出されたメッセージ通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S3408)。なお、メッセージ通知頻度を示す情報は、次にメッセージ通知頻度設定画面が表示されるときに、メッセージ通知頻度設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
本具体例の基準電力量補正係数の算出処理は、図37の電力量補正係数の算出処理と基本的に同じであるが、図46と同様に補正係数の増減の方向が反対である。例えば、メッセージ通知頻度設定が「高めに設定」である場合、基準電力量補正係数は、1(kWh)減少し、メッセージ通知頻度設定が「低めに設定」である場合、基準電力量補正係数が1(kWh)増加する。
また、本具体例のメッセージ通知判定の実行処理は、図39のメッセージ通知判定の実行処理と基本的に同じであるが、基準電力量が補正される。つまり、本具体例では、電力量実績値が電力量補正係数で補正されず、基準電力量が基準電力量補正係数で補正される。
具体的には、メッセージ通知フラグの算出において、電力量実績値に電力量補正係数が加算されず、基準電力量に基準電力量補正係数が加算される。そして、基準電力量が補正されることによりメッセージ通知フラグの真偽の割合が調整され、結果としてメッセージ通知頻度が調整される。なお、基準電力量補正係数は、補正の量に対応する割合を示していてもよい。この場合、基準電力量に基準電力量補正係数が掛け合わされてもよい。
上記の通り、本具体例では、メッセージ通知頻度設定画面によって、基準電力量が調整される。これにより、メッセージ通知頻度が適切に調整される。
(具体例12)
本具体例では、ピーク電力超過通知頻度設定画面およびピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力超過通知画面が表示される頻度であるピーク電力超過通知頻度が調整される。また、本具体例では、ピーク電力目標値が調整されることで、ピーク電力超過通知頻度が調整される。また、ピーク電力目標値に上限が設定される。これにより、失報が抑制される。
図52は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図40に示された情報端末105と基本的に同じである。ただし、本具体例における情報端末105は、図40に示されたピーク電力補正係数算出器411および下限ピーク電力補正係数算出器414に代えて、ピーク電力目標値補正係数算出器415および上限ピーク電力目標値補正係数算出器416を備える。
上限ピーク電力目標値補正係数算出器416は、電力実績値および短期電力予測値に基づいて、上限ピーク電力目標値補正係数を算出する。上限ピーク電力目標値補正係数は、ピーク電力目標値補正係数の上限であり、失報数が所定数以下になるようなピーク電力目標値補正係数のうち、最大のピーク電力目標値補正係数である。
ピーク電力目標値補正係数算出器415は、現在のピーク電力目標値補正係数、上限ピーク電力目標値補正係数、および、ピーク電力超過通知頻度設定に基づいて、新たなピーク電力目標値補正係数を算出する。その際、ピーク電力目標値補正係数算出器415は、ピーク電力目標値補正係数が上限ピーク電力目標値補正係数を上回らないように、ピーク電力目標値補正係数を制限して算出する。
図53は、図52に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図52に示された情報端末105の構成要素が図53に示された動作を実行する。なお、図53に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、ピーク電力目標値設定器406は、図17のようなピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力目標値を取得する(S3501)。次に、ピーク電力超過通知頻度設定器401は、図9のようなピーク電力超過通知頻度設定画面によって、ピーク電力超過通知頻度設定を取得する(S3502)。
次に、電力量実績取得器513は、単位時間あたりの消費電力量の実績を電力実績値として取得する(S3503)。次に、短期電力予測器413は、単位時間あたりの消費電力量の予測によって、短期電力予測値を取得する(S3504)。次に、上限ピーク電力目標値補正係数算出器416は、ピーク電力目標値、電力実績値および短期電力予測値に基づいて、上限ピーク電力目標値補正係数を算出する(S3505)。
次に、ピーク電力目標値補正係数算出器415は、現在のピーク電力目標値補正係数、上限ピーク電力目標値補正係数、および、ピーク電力超過通知頻度設定に基づいて、新たなピーク電力目標値補正係数を算出する(S3506)。次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値、短期電力予測値、および、新たなピーク電力目標値補正係数に基づいて、ピーク電力超過判定を実行する(S3507)。
次に、ピーク電力超過通知表示器403は、ピーク電力超過判定の結果に応じて、図10のようなピーク電力超過通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、ピーク電力超過通知を実行する(S3508)。次に、ピーク電力超過通知頻度算出器404は、ピーク電力超過判定の結果に基づいて、ピーク電力超過通知頻度を算出する(S3509)。
次に、ピーク電力超過通知頻度表示器405は、ピーク電力超過通知頻度算出器404で算出されたピーク電力超過通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S3510)。なお、ピーク電力超過通知頻度を示す情報は、次にピーク電力目標値設定画面またはピーク電力超過通知頻度設定画面が表示されるときに、ピーク電力目標値設定画面またはピーク電力超過通知頻度設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
図54は、本具体例における上限ピーク電力目標値補正係数の算出処理(S3505)を示すフローチャートである。上限ピーク電力目標値補正係数算出器416は、図54に示された動作を実行する。
まず、上限ピーク電力目標値補正係数算出器416は、ピーク電力目標値設定器406で取得されたピーク電力目標値と、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値と、電力量実績取得器513で取得された電力実績値とを入力として取得する(S3601)。
次に、上限ピーク電力目標値補正係数算出器416は、ピーク電力目標値と短期電力予測値と電力実績値とに基づいて、上限ピーク電力目標値補正係数を算出する(S3602)。次に、上限ピーク電力目標値補正係数算出器416は、上限ピーク電力目標値補正係数を出力する(S3603)。
図54には、上限ピーク電力目標値補正係数の具体的な算出方法が示されている。具体的には、上限ピーク電力目標値補正係数算出器416は、過去28日間における30分毎の短期電力予測値と電力実績値とを入力として取得する。ここで、短期電力予測値は、例えば、気温および時間帯等に基づいて予測される単位時間あたりの消費電力量である。また、30分毎の短期電力予測値および電力実績値は、基本的には、30分間隔の電力量の平均電力であるが、30分間隔の最大電力でもよい。
そして、上限ピーク電力目標値補正係数算出器416は、ピーク電力目標値と短期電力予測値と電力実績値とに基づいて、失報数が所定数以下になるようなピーク電力目標値補正係数の最大値を上限ピーク電力目標値補正係数として算出する。具体的には、失報数は、電力実績値がピーク電力目標値以上になり、かつ、ピーク電力目標値補正係数で補正されたピーク電力目標値よりも短期電力予測値が小さくなるタイムスロットをカウントすることによって取得される。
図54の例では、失報数が所定数以下になるようなピーク電力目標値補正係数の最大値が上限ピーク電力目標値補正係数として算出されるが、失報の割合が所定の割合以下になるようなピーク電力目標値補正係数の最大値が上限ピーク電力目標値補正係数として算出されてもよい。
図55は、本具体例におけるピーク電力目標値補正係数の算出処理(S3506)を示すフローチャートである。ピーク電力目標値補正係数算出器415は、図55に示された動作を実行する。
まず、ピーク電力目標値補正係数算出器415は、ピーク電力超過通知頻度設定器401で取得されたピーク電力超過通知頻度設定と、現在のピーク電力目標値補正係数と、上限ピーク電力目標値補正係数算出器416で算出された上限ピーク電力目標値補正係数とを入力として取得する(S3701)。
次に、ピーク電力目標値補正係数算出器415は、ピーク電力超過通知頻度設定と、現在のピーク電力目標値補正係数と、上限ピーク電力目標値補正係数とに基づいて、新たなピーク電力目標値補正係数を算出する(S3702)。次に、ピーク電力目標値補正係数算出器415は、算出された新たなピーク電力目標値補正係数を出力する(S3703)。
図55には、ピーク電力目標値補正係数の具体的な算出方法が示されている。例えば、ピーク電力超過通知頻度設定が「高めに設定」であれば、ピーク電力目標値補正係数が1(kW)減少する。また、ピーク電力超過通知頻度設定が「低めに設定」であれば、ピーク電力目標値補正係数が1(kW)増加する。さらに、ピーク電力目標値補正係数が上限ピーク電力目標値補正係数よりも大きくなれば、ピーク電力目標値補正係数は上限ピーク電力目標値補正係数に設定される。
なお、図55において増減量として用いられている1(kW)は例であって、増減量は、1(kW)に限定されず、任意に定められる。
上記の通り、本具体例では、ピーク電力超過通知頻度が調整される。また、ピーク電力超過通知頻度を調整するためのピーク電力目標値補正係数に上限が設定される。これにより、失報が抑制される。
なお、本具体例では、ピーク電力目標値が、ピーク電力目標値設定器406によって設定されるが、ピーク電力目標値は予め定められていてもよい。そして、情報端末105は、ピーク電力目標値設定器406を備えていなくてもよい。そして、ピーク電力超過通知頻度設定画面によって、予め定められたピーク電力目標値が調整されてもよい。
また、本具体例では、ピーク電力目標値補正係数に対して上限が設定されている。しかし、29日前から2日前までの28日分の電力量実績値の推移に基づいて基準電力量を推定するといった基準電力量を推定するケースの基準電力量補正係数に対して同様に上限が設定されてもよい。
(具体例13)
本具体例では、ピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力超過通知画面が表示される頻度であるピーク電力超過通知頻度が調整される。
図56は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図26に示された情報端末105と基本的に同じである。ただし、本具体例では、図26に示されたピーク電力超過通知頻度設定器401およびピーク電力補正係数算出器411が取り除かれている。
本具体例におけるピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値設定器406で取得されたピーク電力目標値、および、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値に基づいて、ピーク電力超過判定を実行する。
図57は、図56に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図56に示された情報端末105の構成要素が図57に示された動作を実行する。なお、図57に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、ピーク電力目標値設定器406は、図17のようなピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力目標値を取得する(S3801)。次に、短期電力予測器413は、単位時間あたりの消費電力量の予測によって、短期電力予測値を取得する(S3802)。次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値および短期電力予測値に基づいて、ピーク電力超過判定を実行する(S3803)。
次に、ピーク電力超過通知表示器403は、ピーク電力超過判定の結果に応じて、図10のようなピーク電力超過通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、ピーク電力超過通知を実行する(S3804)。次に、ピーク電力超過通知頻度算出器404は、ピーク電力超過判定の結果に基づいて、ピーク電力超過通知頻度を算出する(S3805)。
次に、ピーク電力超過通知頻度表示器405は、ピーク電力超過通知頻度算出器404で算出されたピーク電力超過通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S3806)。なお、ピーク電力超過通知頻度を示す情報は、次にピーク電力目標値設定画面が表示されるときに、ピーク電力目標値設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
図58は、本具体例におけるピーク電力超過判定の実行処理(S3803)を示すフローチャートである。本具体例におけるピーク電力超過判定器412は、図58に示された動作を実行する。
まず、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値設定器406で取得されたピーク電力目標値と、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値とを入力として取得する(S3901)。次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値と短期電力予測値とに基づいて、ピーク電力超過フラグを算出する(S3902)。次に、ピーク電力超過判定器412は、算出されたピーク電力超過フラグを出力する(S3903)。
図58には、ピーク電力超過フラグの具体的な算出方法が示されている。具体的には、ピーク電力超過判定器412は、短期電力予測値がピーク電力目標値よりも大きければ、ピーク電力超過フラグを真として算出する。
また、図58の算出方法では、30分単位で24時間分のピーク電力超過フラグが算出される。例えば、このうち少なくとも1つのピーク電力超過フラグが真であれば、図10のようなピーク電力超過通知画面がディスプレイ202に表示されてもよい。ピーク電力超過フラグに基づくピーク電力超過通知画面の表示方法は、任意に定められる。
なお、ピーク電力目標値は、時間に応じて変動してもよい。例えば、ピーク電力目標値設定器406は、30分単位で24時間分のピーク電力目標値を取得してもよい。
上記の通り、本具体例では、ピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力超過通知頻度が適切に調整される。
(具体例14)
本具体例では、電力量目標値設定画面によって、電力量超過通知画面が表示される頻度である電力量超過通知頻度が調整される。
図59は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図31に示された情報端末105と基本的に同じである。ただし、本具体例では、図31に示された電力量超過通知頻度設定器501および電力量補正係数算出器511が取り除かれている。
本具体例における電力量超過判定器512は、電力量目標値設定器506で取得された電力量目標値、および、電力量実績取得器513で取得された電力量実績値に基づいて、電力量超過判定を実行する。
図60は、図59に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図59に示された情報端末105の構成要素が図60に示された動作を実行する。なお、図60に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、電力量目標値設定器506は、図18のような電力量目標値設定画面によって、電力量目標値を取得する(S4001)。次に、電力量実績取得器513は、所定期間における電力量実績値を取得する(S4002)。次に、電力量超過判定器512は、電力量目標値および電力量実績値に基づいて、電力量超過判定を実行する(S4003)。
次に、電力量超過通知表示器503は、電力量超過判定の結果に応じて、図12のような電力量超過通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、電力量超過通知を実行する(S4004)。次に、電力量超過通知頻度算出器504は、電力量超過判定の結果に基づいて、電力量超過通知頻度を算出する(S4005)。
次に、電力量超過通知頻度表示器505は、電力量超過通知頻度算出器504で算出された電力量超過通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S4006)。なお、電力量超過通知頻度を示す情報は、次に電力量目標値設定画面が表示されるときに、電力量目標値設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
本具体例の電力量超過判定の実行処理は、図34の電力量超過判定の実行処理と基本的に同じである。ただし、本具体例において、電力量実績値および電力量目標値は補正されることなく比較される。電力量実績値が電力量目標値よりも大きい場合に電力量超過フラグが真に設定される。つまり、電力量目標値によって、電力量超過フラグの真偽の割合が調整される。そして、これにより、電力量超過通知頻度が調整される。
上記の通り、本具体例では、電力量目標値設定画面によって、電力量超過通知頻度が適切に調整される。
(具体例15)
本具体例では、ピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力超過通知画面が表示される頻度であるピーク電力超過通知頻度が調整される。また、本具体例では、ピーク電力目標値に上限が設定される。これにより、失報が抑制される。
図61は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図52に示された情報端末105と基本的に同じである。ただし、本具体例では、図52に示されたピーク電力超過通知頻度設定器401およびピーク電力目標値補正係数算出器415が取り除かれている。また、本具体例における情報端末105は、図52に示された上限ピーク電力目標値補正係数算出器416に代えて、上限ピーク電力目標値算出器417を備える。
上限ピーク電力目標値算出器417は、電力実績値および短期電力予測値に基づいて、上限ピーク電力目標値を算出する。上限ピーク電力目標値は、ピーク電力目標値の上限であり、失報数が所定数以下になるようなピーク電力目標値のうち、最大のピーク電力目標値である。
本具体例におけるピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値設定器406で取得されたピーク電力目標値、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値、および、上限ピーク電力目標値算出器417で算出された上限ピーク電力目標値に基づいて、ピーク電力超過判定を実行する。
図62は、図61に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図61に示された情報端末105の構成要素が図62に示された動作を実行する。なお、図62に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、ピーク電力目標値設定器406は、図17のようなピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力目標値を取得する(S4101)。
次に、電力量実績取得器513は、単位時間あたりの消費電力量の実績を電力実績値として取得する(S4102)。次に、短期電力予測器413は、単位時間あたりの消費電力量の予測によって、短期電力予測値を取得する(S4103)。次に、上限ピーク電力目標値算出器417は、電力実績値および短期電力予測値に基づいて、上限ピーク電力目標値を算出する(S4104)。
次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値、短期電力予測値、および、上限ピーク電力目標値に基づいて、ピーク電力超過判定を実行する(S4105)。
次に、ピーク電力超過通知表示器403は、ピーク電力超過判定の結果に応じて、図10のようなピーク電力超過通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、ピーク電力超過通知を実行する(S4106)。次に、ピーク電力超過通知頻度算出器404は、ピーク電力超過判定の結果に基づいて、ピーク電力超過通知頻度を算出する(S4107)。
次に、ピーク電力超過通知頻度表示器405は、ピーク電力超過通知頻度算出器404で算出されたピーク電力超過通知頻度を示す情報をディスプレイ202に表示させる(S4108)。なお、ピーク電力超過通知頻度を示す情報は、次にピーク電力目標値設定画面が表示されるときに、ピーク電力目標値設定画面に組み合わされて表示されてもよい。
図63は、本具体例における上限ピーク電力目標値の算出処理(S4104)を示すフローチャートである。上限ピーク電力目標値算出器417は、図63に示された動作を実行する。
まず、上限ピーク電力目標値算出器417は、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値と、電力量実績取得器513で取得された電力実績値とを入力として取得する(S4201)。次に、上限ピーク電力目標値算出器417は、短期電力予測値と電力実績値とに基づいて、上限ピーク電力目標値を算出する(S4202)。次に、上限ピーク電力目標値算出器417は、上限ピーク電力目標値を出力する(S4203)。
図63には、上限ピーク電力目標値の具体的な算出方法が示されている。具体的には、上限ピーク電力目標値算出器417は、過去28日間における30分毎の短期電力予測値と電力実績値とを入力として取得する。ここで、短期電力予測値は、例えば、気温および時間帯等に基づいて予測される単位時間あたりの消費電力量である。また、30分毎の短期電力予測値および電力実績値は、基本的には、30分間隔の電力量の平均電力であるが、30分間隔の最大電力でもよい。
そして、上限ピーク電力目標値算出器417は、短期電力予測値と電力実績値とに基づいて、失報数が所定数以下になるようなピーク電力目標値の最大値を上限ピーク電力目標値として算出する。具体的には、失報数は、電力実績値がピーク電力目標値以上になり、かつ、短期電力予測値がピーク電力目標値よりも小さくなるタイムスロットをカウントすることによって取得される。
図63の例では、失報数が所定数以下になるようなピーク電力目標値の最大値が上限ピーク電力目標値として算出されるが、失報の割合が所定の割合以下になるようなピーク電力目標値の最大値が上限ピーク電力目標値として算出されてもよい。
図64は、本具体例におけるピーク電力超過判定の実行処理(S4105)を示すフローチャートである。本具体例におけるピーク電力超過判定器412は、図64に示された動作を実行する。
まず、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値設定器406で取得されたピーク電力目標値と、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値と、上限ピーク電力目標値算出器417で算出された上限ピーク電力目標値とを入力として取得する(S4301)。
次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値と短期電力予測値と上限ピーク電力目標値とに基づいて、ピーク電力超過フラグを算出する(S4302)。次に、ピーク電力超過判定器412は、算出されたピーク電力超過フラグを出力する(S4303)。
図64には、ピーク電力超過フラグの具体的な算出方法が示されている。具体的には、ピーク電力超過判定器412は、事前に、ピーク電力目標値と上限ピーク電力目標値とのうち小さいほうを新たにピーク電力目標値として設定する。すなわち、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値が上限ピーク電力目標値よりも大きい場合、上限ピーク電力目標値をピーク電力目標値に設定する。
そして、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値よりも短期電力予測値が大きければ、ピーク電力超過フラグを真として算出する。
また、図64の算出方法では、30分単位で24時間分のピーク電力超過フラグが算出される。例えば、このうち少なくとも1つのピーク電力超過フラグが真であれば、図10のようなピーク電力超過通知画面がディスプレイ202に表示されてもよい。ピーク電力超過フラグに基づくピーク電力超過通知画面の表示方法は、任意に定められる。
なお、ピーク電力目標値は、時間に応じて変動してもよい。例えば、ピーク電力目標値設定器406は、30分単位で24時間分のピーク電力目標値を取得してもよい。
上記の通り、本具体例では、ピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力超過通知頻度が適切に調整される。また、本具体例では、ピーク電力目標値に上限が設定される。これにより、失報が抑制される。
(具体例16)
本具体例では、目標値設定画面によって、通知画面が表示される頻度である通知頻度が調整される。また、通知頻度に応じて、目標値再設定が促される。
図65は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図15に示された情報端末105と基本的に同じであるが、図15に示された通知頻度表示器305に代えて、目標値再設定判定器309および目標値再設定表示器310を備える。
目標値再設定判定器309は、通知頻度算出器304で算出された通知頻度に基づいて、目標値再設定の要否を判定する。
目標値再設定表示器310は、目標値再設定の要否の判定結果に応じて、目標値再設定の通知を行う。具体的には、目標値再設定表示器310は、目標値再設定が必要と判定されると、目標値再設定を促すための目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させる。目標値再設定が不要と判定されると、目標値再設定通知画面は表示されない。
図66は、図65に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図65に示された情報端末105の構成要素が図66に示された動作を実行する。なお、図66に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、目標値設定器306は、目標値を取得する(S4401)。次に、電力警報発生器302は、目標値に応じて、警報を発生させる(S4402)。次に、通知表示器303は、警報を含む通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、警報を通知する(S4403)。次に、通知頻度算出器304は、警報の発生に基づいて、通知頻度を算出する(S4404)。
次に、目標値再設定判定器309は、通知頻度算出器304で算出された通知頻度に基づいて、目標値再設定の要否を判定する(S4405)。次に、目標値再設定表示器310は、目標値再設定の要否の判定結果に応じて、目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、目標値再設定の通知を行う(S4406)。
図67は、本具体例における目標値再設定の要否の判定処理(S4405)を示すフローチャートである。目標値再設定判定器309は、図67に示された動作を実行する。
まず、目標値再設定判定器309は、通知頻度算出器304で算出された通知頻度を入力として取得する(S4501)。次に、目標値再設定判定器309は、通知頻度に基づいて、目標値再設定の要否を判定し、目標値再設定通知情報を算出する(S4502)。次に、目標値再設定判定器309は、算出された目標値再設定通知情報を出力する(S4503)。
図67には、目標値再設定の要否の具体的な判定方法が示されている。具体的には、目標値再設定判定器309は、通知頻度が下限通知頻度よりも低い場合、「目標値アップ要請」を示す目標値再設定通知情報を出力する。また、目標値再設定判定器309は、通知頻度が上限通知頻度よりも高い場合、「目標値ダウン要請」を示す目標値再設定通知情報を出力する。また、目標値再設定判定器309は、その他の場合、「要請なし」を示す目標値再設定通知情報を出力する。
ここで、下限通知頻度は、通知頻度の下限であり、上限通知頻度は、通知頻度の上限である。目標値再設定判定器309は、事前に、下限通知頻度および上限通知頻度を保持していてもよい。
目標値再設定表示器310は、目標値再設定判定器309によって出力された目標値再設定通知情報を目標値再設定の要否の判定結果として用いて、目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させる。
例えば、目標値再設定表示器310は、目標値再設定通知情報が「目標値アップ要請」または「目標値ダウン要請」を示す場合、目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させる。また、目標値再設定表示器310は、目標値再設定通知情報が「要請なし」を示す場合、目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させない。
図68は、本具体例における目標値設定画面を示す概念図である。目標値設定画面は、本開示の第2画面の一例であって、通知画面の表示が実行される頻度の調整のための入力操作を操作者に実行させるための入力画面である。具体的には、本具体例における目標値設定画面は、目標値を入力するための入力欄を含み、ユーザによって目標値が入力される。これにより、目標値が調整される。そして、例えば、入力された目標値よりも消費電力量を示す値が大きいと、図8のような通知画面がディスプレイ202に表示される。
図69は、本具体例における目標値が低いときの目標値再設定通知画面を示す概念図である。この例では、目標値再設定通知画面は、目標値を上げることを促すメッセージを含む。例えば、目標値再設定通知情報が「目標値アップ要請」を示すとき、目標値再設定表示器310は、図69の目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させる。
図70は、本具体例における目標値が高いときの目標値再設定通知画面を示す概念図である。この例では、目標値再設定通知画面は、目標値を下げることを促すメッセージを含む。例えば、目標値再設定通知情報が「目標値ダウン要請」を示すとき、目標値再設定表示器310は、図70の目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させる。
上記の通り、本具体例では、目標値設定画面によって、通知頻度が調整される。また、通知頻度に応じて、目標値再設定が促される。したがって、通知頻度が適切に調整される。
(具体例17)
本具体例では、電力量目標値設定画面によって、電力量超過通知画面が表示される頻度である電力量超過通知頻度が調整される。また、電力量超過通知頻度に応じて、電力量目標値再設定が促される。つまり、本具体例では、所定期間における電力量に対して、具体例16の構成および動作が適用されている。
図71は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図59に示された情報端末105と基本的に同じであるが、図59に示された電力量超過通知頻度表示器505に代えて、電力量目標値再設定判定器509および電力量目標値再設定表示器510を備える。
電力量目標値再設定判定器509は、電力量超過通知頻度算出器504で算出された電力量超過通知頻度に基づいて、電力量目標値再設定の要否を判定する。
電力量目標値再設定表示器510は、電力量目標値再設定の要否の判定結果に応じて、電力量目標値再設定の通知を行う。具体的には、電力量目標値再設定表示器510は、電力量目標値再設定の要否の判定結果に応じて、電力量目標値再設定を促すための電力量目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させる。電力量目標値再設定通知画面の例は、図69および図70において示された目標値再設定通知画面の例と基本的に同じである。
図72は、図71に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図71に示された情報端末105の構成要素が図72に示された動作を実行する。なお、図72に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、電力量目標値設定器506は、図18のような電力量目標値設定画面によって、電力量目標値を取得する(S4601)。なお、電力量目標値設定画面は、図68のような目標値設定画面でもよい。すなわち、電力量目標値設定画面は、電力量超過通知頻度および電力量目標値の推移に代えて、現在の電力量目標値を含んでもよい。
次に、電力量実績取得器513は、所定期間における電力量実績値を取得する(S4602)。次に、電力量超過判定器512は、電力量目標値および電力量実績値に基づいて、電力量超過判定を実行する(S4603)。
次に、電力量超過通知表示器503は、電力量超過判定の結果に応じて、図12のような電力量超過通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、電力量超過通知を実行する(S4604)。次に、電力量超過通知頻度算出器504は、電力量超過判定の結果に基づいて、電力量超過通知頻度を算出する(S4605)。
次に、電力量目標値再設定判定器509は、電力量超過通知頻度算出器504で算出された電力量超過通知頻度に基づいて、電力量目標値再設定の要否を判定する(S4606)。次に、電力量目標値再設定表示器510は、電力量目標値再設定の要否の判定結果に応じて、電力量目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、電力量目標値再設定の通知を行う(S4607)。
図73は、本具体例における電力量超過判定の実行処理(S4603)を示すフローチャートである。本具体例における電力量超過判定器512は、図73に示された動作を実行する。
まず、電力量超過判定器512は、電力量目標値設定器506で取得された電力量目標値と、電力量実績取得器513で取得された電力量実績値とを入力として取得する(S4701)。次に、電力量超過判定器512は、電力量目標値と電力量実績値とに基づいて、電力量超過フラグを算出する(S4702)。次に、電力量超過判定器512は、算出された電力量超過フラグを出力する(S4703)。
図73には、電力量超過フラグの具体的な算出方法が示されている。具体的には、電力量超過判定器512は、電力量実績値が電力量目標値よりも大きければ、電力量超過フラグを真として算出する。
また、図73の算出方法では、過去3日分の電力量超過フラグが算出される。例えば、このうち少なくとも1つの電力量超過フラグが真であれば、図12のような電力量超過通知画面がディスプレイ202に表示されてもよい。電力量超過フラグに基づく電力量超過通知画面の表示方法は、任意に定められる。
図74は、本具体例における電力量目標値再設定の要否の判定処理(S4606)を示すフローチャートである。電力量目標値再設定判定器509は、図74に示された動作を実行する。
本具体例の電力量目標値再設定の要否の判定処理は、図67の目標値再設定の要否の判定処理と基本的に同じである。
ただし、本具体例では、電力量超過通知頻度、電力量目標値再設定通知情報、下限電力量超過通知頻度および上限電力量超過通知頻度が、通知頻度、目標値再設定通知情報、下限通知頻度および上限通知頻度として用いられる。ここで、下限電力量超過通知頻度は、電力量超過通知頻度の下限であり、上限電力量超過通知頻度は、電力量超過通知頻度の上限である。これにより、所定期間における電力量に関連する処理が適切に行われる。
上記の通り、本具体例では、電力量目標値設定画面によって、電力量超過通知頻度が調整される。また、電力量超過通知頻度に応じて、電力量目標値再設定が促される。したがって、電力量超過通知頻度が適切に調整される。
(具体例18)
本具体例では、ピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力超過通知画面が表示される頻度であるピーク電力超過通知頻度が調整される。また、ピーク電力超過通知頻度に応じて、ピーク電力目標値再設定が促される。つまり、本具体例では、単位時間あたりの電力量に対して、具体例16の構成および動作が適用されている。
図75は、本具体例における情報端末105を示す構成図である。本具体例における情報端末105は、図56に示された情報端末105と基本的に同じであるが、図56に示されたピーク電力超過通知頻度表示器405に代えて、電力量実績取得器513、ピーク電力目標値再設定判定器409およびピーク電力目標値再設定表示器410を備える。
本具体例における電力量実績取得器513は、単位時間あたりの消費電力量の実績を電力実績値として取得する。例えば、電力量実績取得器513は、施設104に設置された電力計107で所定期間において計測された単位時間あたり消費電力量を電力実績値として電力計107から取得する。
ピーク電力目標値再設定判定器409は、ピーク電力超過通知頻度算出器404で算出されたピーク電力超過通知頻度と、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値と、電力量実績取得器513で取得された電力実績値とに基づいて、ピーク電力目標値再設定の要否を判定する。
ピーク電力目標値再設定表示器410は、ピーク電力目標値再設定の要否の判定結果に応じて、ピーク電力目標値再設定の通知を行う。具体的には、ピーク電力目標値再設定表示器410は、ピーク電力目標値再設定の要否の判定結果に応じて、ピーク電力目標値再設定を促すためのピーク電力目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させる。ピーク電力目標値再設定通知画面の例は、図69および図70において示された目標値再設定通知画面の例と基本的に同じである。
図76は、図75に示された情報端末105の動作を示すフローチャートである。具体的には、図75に示された情報端末105の構成要素が図76に示された動作を実行する。なお、図76に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
まず、ピーク電力目標値設定器406は、図17のようなピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力目標値を取得する(S4901)。なお、ピーク電力目標値設定画面は、図68のような目標値設定画面でもよい。すなわち、ピーク電力目標値設定画面は、ピーク電力超過通知頻度およびピーク電力目標値の推移に代えて、現在のピーク電力目標値を含んでもよい。
次に、短期電力予測器413は、単位時間あたりの消費電力量の予測によって、短期電力予測値を取得する(S4902)。次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値および短期電力予測値に基づいて、ピーク電力超過判定を実行する(S4903)。
次に、ピーク電力超過通知表示器403は、ピーク電力超過判定の結果に応じて、図10のようなピーク電力超過通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、ピーク電力超過通知を実行する(S4904)。次に、ピーク電力超過通知頻度算出器404は、ピーク電力超過判定の結果に基づいて、ピーク電力超過通知頻度を算出する(S4905)。
次に、電力量実績取得器513は、単位時間あたりの消費電力量の実績を電力実績値として取得する(S4906)。次に、ピーク電力目標値再設定判定器409は、ピーク電力超過通知頻度算出器404で算出されたピーク電力超過通知頻度と、電力量実績取得器513で取得された電力実績値と、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値とに基づいて、ピーク電力目標値再設定の要否を判定する(S4907)。
次に、ピーク電力目標値再設定表示器410は、ピーク電力目標値再設定の要否の判定結果に応じて、ピーク電力目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させることにより、ピーク電力目標値再設定の通知を行う(S4908)。
図77は、本具体例におけるピーク電力超過判定の実行処理(S4903)を示すフローチャートである。本具体例におけるピーク電力超過判定器412は、図77に示された動作を実行する。
まず、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値設定器406で取得されたピーク電力目標値と、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値とを入力として取得する(S5001)。次に、ピーク電力超過判定器412は、ピーク電力目標値と短期電力予測値とに基づいて、ピーク電力超過フラグを算出する(S5002)。次に、ピーク電力超過判定器412は、算出されたピーク電力超過フラグを出力する(S5003)。
図77には、ピーク電力超過フラグの具体的な算出方法が示されている。具体的には、ピーク電力超過判定器412は、短期電力予測値がピーク電力目標値よりも大きければ、ピーク電力超過フラグを真として算出する。
また、図77の算出方法では、24時間分の30分単位のピーク電力超過フラグが算出される。例えば、このうち少なくとも1つのピーク電力超過フラグが真であれば、図10のようなピーク電力超過通知画面がディスプレイ202に表示されてもよい。ピーク電力超過フラグに基づくピーク電力超過通知画面の表示方法は、任意に定められる。
図78は、本具体例におけるピーク電力目標値再設定の要否の判定処理(S4907)を示すフローチャートである。ピーク電力目標値再設定判定器409は、図78に示された動作を実行する。
まず、ピーク電力目標値再設定判定器409は、ピーク電力超過通知頻度算出器404で算出されたピーク電力超過通知頻度と、短期電力予測器413で取得された短期電力予測値と、電力量実績取得器513で取得された電力実績値とを入力として取得する(S5101)。
次に、ピーク電力目標値再設定判定器409は、ピーク電力超過通知頻度と短期電力予測値と電力実績値とに基づいて、ピーク電力目標値再設定の要否を判定し、ピーク電力目標値再設定通知情報を算出する(S5102)。次に、ピーク電力目標値再設定判定器409は、算出されたピーク電力目標値再設定通知情報を出力する(S5103)。
図78には、ピーク電力目標値再設定の要否の具体的な判定方法が示されている。本具体例におけるピーク電力目標値再設定の要否の判定方法は、図67の目標値再設定の要否の判定方法と基本的には同じである。
ただし、ピーク電力目標値再設定判定器409は、短期電力予測値と電力実績値との誤差が小さいときのみ、ピーク電力目標値再設定が必要と判定する。短期電力予測値と電力実績値との誤差が大きいときにピーク電力目標値が再設定されても、ピーク電力超過通知頻度が適切に調整されない可能性が高いためである。
したがって、ピーク電力目標値再設定判定器409は、例えば、過去28日分の30分単位の短期電力予測値と電力実績値とに基づいて、予測誤差率を算出する。具体的には、予測誤差率は、図78に示された式によって算出される。そして、ピーク電力目標値再設定判定器409は、予め定められた予測誤差率閾値よりも予測誤差率が大きければ、「要請なし」を示すピーク電力目標値再設定通知情報を出力する。
そして、ピーク電力目標値再設定判定器409は、予測誤差率が予測誤差率閾値以下であり、ピーク電力超過通知頻度が下限ピーク電力超過通知頻度よりも低いときに、「目標値アップ要請」を示すピーク電力目標値再設定通知情報を出力する。また、ピーク電力目標値再設定判定器409は、予測誤差率が予測誤差率閾値以下であり、ピーク電力超過通知頻度が上限ピーク電力超過通知頻度よりも高いときに、「目標値ダウン要請」を示すピーク電力目標値再設定通知情報を出力する。
その他であれば、ピーク電力目標値再設定判定器409は、「要請なし」を示す目標値再設定通知情報を出力する。ここで、下限ピーク電力超過通知頻度は、ピーク電力超過通知頻度の下限であり、上限ピーク電力超過通知頻度は、ピーク電力超過通知頻度の上限である。なお、ピーク電力目標値再設定判定器409は、事前に、下限ピーク電力超過通知頻度、上限ピーク電力超過通知頻度、および、予測誤差率閾値を保持していてもよい。
ピーク電力目標値再設定表示器410は、ピーク電力目標値再設定判定器409によって出力された目標値再設定通知情報をピーク電力目標値再設定の要否の判定結果として用いて、ピーク電力目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させる。
例えば、ピーク電力目標値再設定表示器410は、ピーク電力目標値再設定通知情報が「目標値アップ要請」または「目標値ダウン要請」を示す場合、ピーク電力目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させる。また、ピーク電力目標値再設定表示器410は、ピーク電力目標値再設定通知情報が「要請なし」を示す場合、ピーク電力目標値再設定通知画面をディスプレイ202に表示させない。
上記の通り、本具体例では、ピーク電力目標値設定画面によって、ピーク電力超過通知頻度が調整される。また、ピーク電力超過通知頻度に応じて、ピーク電力目標値再設定が促される。したがって、ピーク電力超過通知頻度が適切に調整される。
(その他)
上記の複数の具体例等では、情報端末105の制御器201が情報端末105のディスプレイ202に通知頻度設定画面および通知画面等を表示させる。制御器201およびディスプレイ202の配置位置は、これらの例に限定されない。例えば、サーバ装置101の制御器が情報端末105のディスプレイ202に通知頻度設定画面および通知画面等を表示させてもよい。
図79は、図1に示された情報システム100の変形例を示す構成図である。情報システム100は、情報端末105およびサーバ装置101を備える。情報端末105は、制御器201およびディスプレイ202を備える。サーバ装置101は、制御器701および記憶器702を備える。情報端末105およびサーバ装置101は、有線または無線によって互いに通信する。図1のように、情報端末105およびサーバ装置101は、ネットワーク102を介して、互いに通信してもよい。
上記の通り、情報端末105の制御器201は、情報端末105の動作を制御するための制御器である。制御器201は、演算処理器と、記憶器とを備えてもよい。演算処理器は、MPUまたはCPUでもよい。制御器201の記憶器は、メモリ、特に揮発性メモリでもよい。制御器201は、集中制御を行う単独の制御器で構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御を行う複数の制御器で構成されていてもよい。
情報端末105のディスプレイ202は、通知画面および通知頻度設定画面等を表示するためのディスプレイである。ディスプレイ202は、液晶ディスプレイでもよいし、プラズマディスプレイでもよいし、ブラウン管でもよい。
サーバ装置101の制御器701は、サーバ装置101の動作を制御するための制御器である。制御器701は、演算処理器と、記憶器とを備えてもよい。演算処理器は、MPUまたはCPUでもよい。制御器701の記憶器は、メモリ、特に揮発性メモリでもよい。制御器701は、集中制御を行う単独の制御器で構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御を行う複数の制御器で構成されていてもよい。
さらに、サーバ装置101の制御器701は、情報端末105と通信することにより、情報端末105の動作を制御してもよい。例えば、サーバ装置101の制御器701は、情報端末105のディスプレイ202に通知頻度設定画面および通知画面等を表示させてもよい。
つまり、サーバ装置101の制御器701が、上記の複数の具体例等において示された制御器201の構成を備え、上記の複数の具体例等において示された制御器201の動作を実行してもよい。この場合、制御器201は、通信および表示の基本的な制御のみを実行してもよい。
サーバ装置101の記憶器702は、情報を記憶するためのメモリであって、例えば、ハードディスク等の不揮発性メモリである。
記憶器702には、図1に示された施設104の消費電力量の情報が記憶されてもよいし、情報端末105のディスプレイ202に通知頻度設定画面および通知画面等を表示させるためのプログラムが記憶されていてもよい。例えば、サーバ装置101の制御器701は、記憶器702からプログラムを読み出して、プログラムを実行することにより、情報端末105のディスプレイ202に通知頻度設定画面および通知画面等を表示させてもよい。
なお、情報システム100は、制御器201およびディスプレイ202のみを備えてもよい。そして、情報システム100は、その他の構成要素を備えなくてもよい。情報システム100は、その他の構成要素を備えなくても、通知頻度を適切に調整することができる。
また、情報端末105は、ディスプレイ202に通知頻度設定画面および通知画面等を表示させるためのプログラムが記憶された記憶器を備えてもよい。そして、情報端末105の制御器201が、記憶器からプログラムを読み出して、プログラムを実行することにより、ディスプレイ202に通知頻度設定画面および通知画面等を表示させてもよい。
以上のように、本開示の情報端末の制御方法等によって、適切な頻度で消費電力量の削減に関するメッセージが通知される。
なお、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行器が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記実施の形態の情報端末などを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、情報端末におけるコンピュータ等に、情報端末の制御方法であって、施設の消費電力量の削減に繋がる行動を推奨するメッセージを含む第1画面を情報端末のディスプレイに表示させるステップ(a)と、前記ステップ(a)が実行される頻度の調整のための入力操作を操作者に実行させる第2画面を前記ディスプレイに表示させるステップ(b)とを備え、前記入力操作が実行されると、前記入力操作に応じて調整された頻度で前記ステップ(a)を実行する、情報端末の制御方法を実行させる。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、回路でもよい。複数の構成要素が、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路を構成してもよい。また、回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、上記実施の形態において、複数の入力画面および複数の出力画面等が適宜組み合わされてディスプレイに表示されてもよい。
以上、一つまたは複数の態様に係る情報端末の制御方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、及び異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態において、特定の構成要素が実行する処理を特定の構成要素の代わりに別の構成要素が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。