JP6771127B2 - 植物の自動給液システム及び養液栽培方法 - Google Patents
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なお、「継続的に算出」とは、リアルタイムで常時算出する場合は勿論、所定時間をおいて間欠的(規則的に)算出する場合も含む。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、制御手段は、一回目の給液量を、そのときに重量計測手段から得られる重量と、前日に記憶された最大重量との差分を最小給液量として当該最小給液量に予め設定された第一の比率を乗じることで決定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、制御手段は、二回目以降の給液量を、閾値に達した際の重量と、当日に記憶された最大重量との差分を最大給液量として当該最大給液量に予め設定された第二の比率を乗じることで決定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、制御手段は、毎日の最大重量の差分から、所定期間内での植物の成長速度を求め、成長速度に応じて少なくとも閾値を変更することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、植物を養液栽培するための培地を収容した育成容器と、育成容器へ養液を供給する給液手段と、を用い、所定のタイミングで給液手段を動作させて給液を断続的に行う養液栽培方法であって、植物を含む育成容器の重量を計測する重量計測手段を用いて、一日に設定される給液時間帯の中で最初に給液手段を動作させて一回目の給液を行った際、重量計測手段から得られる重量を最大重量として当該最大重量に対する重量計測手段から得られる重量の百分率である相対重量を継続的に求め、相対重量が予め設定された閾値まで低下したら、二回目以降の給液を行うことを特徴とする。
なお、「継続的に求め」とは、リアルタイムで常時求める場合は勿論、所定時間をおいて間欠的(規則的に)求める場合も含む。
請求項6に記載の発明は、請求項5の構成において、一回目の給液量を、そのときに重量計測手段から得られる重量と、前日に計測された最大重量との差分を最小給液量として当該最小給液量に予め設定された第一の比率を乗じることで決定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6の構成において、二回目以降の給液量を、閾値に達した際の重量と、当日に計測された最大重量との差分を最大給液量として当該最大給液量に予め設定された第二の比率を乗じることで決定することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項5乃至7の何れかの構成において、毎日の最大重量間の差分から、所定期間内での植物の成長速度を求め、成長速度に応じて少なくとも閾値を変更することを特徴とする。
請求項2及び6に記載の発明によれば、上記効果に加えて、一回目の給液量を前日の最大重量とそのときの重量との差分に基づいて決定するので、日々の植物重量の増減を考慮して成育状況に合わせた適切な給液が可能となる。よって、給液量が少なくなって強い水分ストレスが発生し、収量が大幅に減少したり、逆に給液量が多くなって水分ストレスが小さくなり、生産性の高い養液栽培が実現できなくなったりする問題の発生を回避することができる。
請求項3及び7に記載の発明によれば、上記効果に加えて、二回目以降の給液量を当日の最大重量と閾値に達した際の重量との差分に基づいて決定するので、当日の成育状況に合わせた適切な給液が可能となる。よって、給液量が少なくなって強い水分ストレスが発生し、収量が大幅に減少したり、逆に給液量が多くなって水分ストレスが小さくなり、生産性の高い養液栽培が実現できなくなったりする問題の発生を回避することができる。
請求項4及び8に記載の発明によれば、上記効果に加えて、毎日の最大重量間の差分から植物の成長速度を求めて閾値等を変更するので、成長速度に即した閾値等に修正でき、より適切な水分ストレスを付与することができる。
図1は、自動給液システムの一例を示す説明図で、トマトの養液栽培に用いる。この自動給液システム1は、支点3からワイヤ4によって吊り下げ支持され、育成容器5を保持可能な支持枠2と、支点3に加わる吊り下げ荷重を電気信号に変換するロードセル等の重量センサ(重量計測手段)6と、重量センサ6の電気信号が入力されるコントローラ(制御手段)7と、養液を貯留したタンク8と、タンク8に設けられてコントローラ7によって制御される給液ポンプ9と、給液ポンプ9から育成容器5にタンク8内の養液を供給する配管10と、を備えてなる。育成容器5には、ココヤシ等の培地が充填され、トマトの苗Pが植えられる。ここではタンク8、給液ポンプ9、配管10が給液手段となる。
給液制御がスタートすると、S1で重量センサ6による育成容器5を含む植物重量Wxの計測が継続して実行され、記憶部12に記憶される。S2で、給液時間が開始したことが確認されると、S3で、前日の最大重量Wmが記憶部12に記憶されているか否かが判別される。ここで前日の最大重量Wmが記憶されていなければ、S4で、給液ポンプ9を稼働させて育成容器5に1回目の給液を行う。このときの給液量は、予め設定された一定量である。
一方、S3の判別で、前日の最大重量Wmが記憶されていれば、S5で、前日の最大重量Wmとそのときの植物重量Wxとの差分を最小給液量Sminとして、当該最小給液量Sminに予め設定された第一の比率R1(例えば1.1や1.2)を乗じることで1回目の給液量を算出し、算出した給液量で給液を行う(図3のT1)。
S8の判別で相対重量Rwの閾値までの低下が確認されると、S9で2回目の給液を行う(図3のT2)。このときの給液量は、当日の最大重量Wmと閾値に達した際の植物重量Wxとの差分を最大給液量Smaxとして、その最大給液量Smaxに予め設定された第二の比率R2(例えば0.5)を乗じることで決定される。
こうして相対重量Rwが閾値まで低下したタイミングで最大重量Wmに基づいて算出した給液量で給液を繰り返し、S10で給液時間の終了が確認されると、その日の給液制御は終了してS1へ戻り、植物重量Wxの計測のみを行う。そして、S2で翌日の給液時間になると、再びS3からの処理を実行する。
図4は、相対重量(%)及び培地水分率(%)と相対茎径(%)との関係を示すグラフで、左が相対重量、右が培地水分率となっている。ここで明らかなように、相対茎径は、培地水分率の増加よりも相対重量の増加に従って増大する傾向が見られる。従って、上記給液制御では、相対茎径と密接な関係がある相対重量を指標として給液のタイミングを決定するようにしたものである。
仮に、一回目の給液量を常に一定とすれば、当該一定量が前日からの植物重量の減少量より少なくなる場合があり、その場合、培地水分量の減少と肥料成分の濃縮によって強い水分ストレスが発生し、糖度の上昇はあっても収量が大幅に減少する。逆に、当該一定量が前日からの植物重量の減少量よりも多くなる場合、水分ストレスが小さくなって目的とする糖度が得られなくなり(7%未満)、生産性の高い高糖度トマト栽培が実現できなくなるため、このような問題の発生を回避することができる。
この場合も、二回目以降の給液量が植物重量の減少量よりも小さいと、培地水分量の減少と肥料成分の濃縮によって強い水分ストレスが発生して収量が大幅に減少し、逆に、二回目以降の給液量が植物重量の減少量よりも多くなると、水分ストレスが小さくなって目的とする糖度が得られなくなるため、このような問題の発生を回避することができる。
Claims (8)
- 植物を養液栽培するための培地を収容した育成容器と、
前記植物を含む前記育成容器の重量を計測する重量計測手段と、
前記育成容器へ養液を供給する給液手段と、
前記給液手段の動作を制御する制御手段と、を含み、
前記制御手段は、一日に設定される給液時間帯の中で最初に前記給液手段を動作させて一回目の給液を行った際、前記重量計測手段から得られる重量を最大重量として記憶すると共に、前記最大重量に対する前記重量計測手段から得られる重量の百分率である相対重量を継続的に算出し、前記相対重量が予め設定された閾値まで低下したら、二回目以降の給液を行うことを特徴とする植物の自動給液システム。 - 前記制御手段は、前記一回目の給液量を、そのときに前記重量計測手段から得られる重量と、前日に記憶された前記最大重量との差分を最小給液量として当該最小給液量に予め設定された第一の比率を乗じることで決定することを特徴とする請求項1に記載の植物の自動給液システム。
- 前記制御手段は、前記二回目以降の給液量を、前記閾値に達した際の重量と、当日に記憶された前記最大重量との差分を最大給液量として当該最大給液量に予め設定された第二の比率を乗じることで決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の植物の自動給液システム。
- 前記制御手段は、毎日の前記最大重量間の差分から、所定期間内での前記植物の成長速度を求め、前記成長速度に応じて少なくとも前記閾値を変更することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の植物の自動給液システム。
- 植物を養液栽培するための培地を収容した育成容器と、
前記育成容器へ養液を供給する給液手段と、を用い、所定のタイミングで前記給液手段を動作させて給液を断続的に行う養液栽培方法であって、
前記植物を含む前記育成容器の重量を計測する重量計測手段を用いて、一日に設定される給液時間帯の中で最初に前記給液手段を動作させて一回目の給液を行った際、前記重量計測手段から得られる重量を最大重量として当該最大重量に対する前記重量計測手段から得られる重量の百分率である相対重量を継続的に求め、前記相対重量が予め設定された閾値まで低下したら、二回目以降の給液を行うことを特徴とする植物の養液栽培方法。 - 前記一回目の給液量を、そのときに前記重量計測手段から得られる重量と、前日に計測された前記最大重量との差分を最小給液量として当該最小給液量に予め設定された第一の比率を乗じることで決定することを特徴とする請求項5に記載の植物の養液栽培方法。
- 前記二回目以降の給液量を、前記閾値に達した際の重量と、当日に計測された前記最大重量との差分を最大給液量として当該最大給液量に予め設定された第二の比率を乗じることで決定することを特徴とする請求項5又は6に記載の植物の養液栽培方法。
- 毎日の前記最大重量間の差分から、所定期間内での前記植物の成長速度を求め、前記成長速度に応じて少なくとも前記閾値を変更することを特徴とする請求項5乃至7の何れかに記載の植物の養液栽培方法。
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