JP6770302B2 - ブレース接合金物およびこれを用いた躯体構造並びに施工方法 - Google Patents
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特許文献1〜3には、勾配がある構面でターンバクル付きのブレースを適用する技術が記載されているが、いずれも、定まった勾配にしか対応することができない。また、ターンバクルから掛かる力のバランスが悪い。
また、基板にガセットプレートを垂直に接合し、基板およびガセットプレートにボルト孔を設けた構成であるため、構成が簡素で安価に製造できる。基板の回転支持用ボルト孔は、ガセットプレートの表面に沿う方向に離れた位置であるため、ブレースの軸心とブレース接合金物を躯体に取付ける箇所とを略同軸心とすることも可能であり、ブレースから作用する力のバランスも得易い。
このブレース接合金物は、施工時に、基板の躯体への取付箇所、およびブレース接合金物とブレースとの接合箇所において、回転が可能な程度の締め付け状態としておけば、ブレースのターンバクルを締めつけることで、ブレースが最短の長さとなるように、ブレース接合金物が回転し、かつブレースのガセットプレートへの取付箇所も回転する。これにより、各回転可能箇所が最適の回転角度となるが、その最適な角度となった後は、固定されることが好ましい。この固定を、前記基板に設けられた固着具の挿通孔でボルトや木ねじ等の固着具で行うことができる。
そのため、上記のように2方向に対して傾斜するブレースを、バランス良く接合することができる。
この躯体構造は、具体的には、例えば、勾配屋根の棟側の母屋と、軒側の桁等の間にブレースを設置した構成となる。
このように、従来では対応が難しかった勾配がある構面で、一つの金物で色々な勾配に対応でき、またブレース接合金物の構成が簡素で安価に製造でき、力のバランスも得易いという利点が得られる。
この発明の躯体構造の施工方法は、この発明の躯体構造を施工する方法であって、前記ブレース接合金物を前記回転支持用ボルト孔および前記軸部材に設けられたボルト孔に渡って挿通されたボルトにより回転可能に接合した状態で、前記ブレース接合金物に対して前記ブレースを長手方向の引き寄せることで、前記ブレース接合金物の前記基板を前記軸部材の表面に沿い前記回転支持用ボルト孔に挿通されたボルトの回りで、前記ブレースが傾斜している方向に近づくように、前記軸部材の長手方向に対して回転させ、この回転させた状態で、前記挿通孔に挿通された固着具で前記軸部材に固定する。
ガセットプレート3には、ブレース8と接合するボルト15を挿通するブレース接合用ボルト孔6が突出端付近に設けられている。
・1つのブレース接合金物1で色々な勾配対応できる。
・ブレース8の引張力が接合部のガセットプレート3を通じて芯に入るため、構造的に無駄が生じない。
・従来の蝶番などで角度をつける構成は、可能ではあるが、力のバランスが悪くなる。この実施形態は、このような従来の欠点が解消され、力のバランスが良くなる。
・また、ブレース接合金物1は、構成が簡素であり、非常に安価な構成で接合が可能になる。
2…基板
3…ガセットプレート
4…回転支持用ボルト孔
5…挿通孔
6…ブレース接合用ボルト孔
7…桁(軸部材)
7A…母屋(軸部材)
8…ブレース
10…回転支持用ボルト
13…軸材
14…接合金物
15…ボルト
21…梁(軸部材)
Claims (4)
- 基板と、この基板の上面に垂直に設けられたガセットプレートとを備え、
前記基板における、前記ガセットプレートからこのガセットプレートの表面に沿う方向に離れた位置に、前記基板を建物の躯体に対して回転自在に支持する一つの回転支持用ボルト孔が設けられ、前記基板に、この基板を前記躯体に固定するための固着具が挿通される複数の挿通孔が、前記ガセットプレートと前記回転支持用ボルト孔との並びの両側に位置して2列に設けられ、前記ガセットプレートにブレースと接合するボルトを挿通するブレース接合用ボルト孔が設けられたブレース接合金物。 - 基板と、この基板の上面に垂直に設けられたガセットプレートとを有し、前記基板における、前記ガセットプレートからこのガセットプレートの表面に沿う方向に離れた位置に、前記基板を建物の躯体に対して回転自在に支持する一つの回転支持用ボルト孔が設けられ、かつ前記基板に、この基板を前記躯体に固定する固着具の挿通孔が設けられ、前記ガセットプレートにブレースと接合するボルトを挿通するブレース接合用ボルト孔が設けられたブレース接合金物を備え、
前記ブレース接合金物が、前記基板で建物躯体の軸部材の表面に配置され、かつ前記回転支持用ボルト孔および前記軸部材に設けられたボルト孔に渡って挿通されたボルトにより回転可能に接合され、前記ブレースが、前記ガセットプレートの前記ブレース接合用ボルト孔にボルトで接合され、それにより、前記ブレースが、前記軸部材の前記ブレース接合金物が配置された表面に対して垂直に離れる方向と、前記表面に平行な方向との2方向に対して傾斜可能とされ、
前記ブレース接合金物の前記基板は、前記軸部材の表面に沿い前記回転支持用ボルト孔の回りで前記ブレースが傾斜している方向に近づくように前記軸部材の長手方向に対して回転した状態で、前記挿通孔に挿通された固着具で前記軸部材に取付けられている躯体構造。 - 請求項2に記載の躯体構造であって、第1の軸部材と、この第1の軸部材に対して水平方向および上下方向の両方向に離れて位置する第2の軸部材との、互いに表面の延長面が向かい合う表面に、それぞれ前記ブレース接合金物が配置され、これら2つのブレース接合金物は、いずれも、このブレース接合金物が配置された軸部材における前記表面に前記基板で配置され、かつ前記回転支持用ボルト孔および前記軸部材に設けられたボルト孔に渡って挿通されたボルトにより回転可能に接合され、前記両ブレース接合金物の前記ガセットプレートにおける前記ブレース接合用ボルト孔に、前記ブレースの両端がボルトで接合された躯体構造。
- 請求項2に記載の躯体構造を施工する方法であって、前記ブレース接合金物を前記回転支持用ボルト孔および前記軸部材に設けられたボルト孔に渡って挿通されたボルトにより回転可能に接合した状態で、前記ブレース接合金物に対して前記ブレースを長手方向の引き寄せることで、前記ブレース接合金物の前記基板を前記軸部材の表面に沿い前記回転支持用ボルト孔に挿通されたボルトの回りで、前記ブレースが傾斜している方向に近づくように、前記軸部材の長手方向に対して回転させ、この回転させた状態で、前記挿通孔に挿通された固着具で前記軸部材に固定する躯体構造の施工方法。
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JP2015192762A JP6770302B2 (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | ブレース接合金物およびこれを用いた躯体構造並びに施工方法 |
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JP2017066703A JP2017066703A (ja) | 2017-04-06 |
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- 2015-09-30 JP JP2015192762A patent/JP6770302B2/ja active Active
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JP2017066703A (ja) | 2017-04-06 |
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