JP6769268B2 - 磁石温度推定システム、及び、モータ - Google Patents

磁石温度推定システム、及び、モータ Download PDF

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Description

本発明は、磁石温度推定システム、及び、モータに関する。
同期電動機の一つとして、回転子に永久磁石を備える永久磁石型のモータが知られている。このような永久磁石型のモータにおいては、固定子に設けられた固定子コイルは電力が印加されると回転磁界が発生し、回転磁界が永久磁石に作用することにより、回転子が固定子内にて回転する。
一般に、モータの回転速度が速くなるほど、回転子に設けられた永久磁石の温度が上昇する。また、永久磁石は、ある上限温度を超えると不可逆に消磁してしまい磁力を失ってしまうことが知られている。そのため、永久磁石の温度を測定し、永久磁石が上限温度に達しないようにモータの回転速度を制限する必要がある。
しかしながら、永久磁石の温度を測定するために温度センサを用いると、温度センサを回転子に組み込む必要があるため、モータの小型化が困難になる。そこで、温度センサを用いずに永久磁石の温度を推定する方法が検討されている。例えば、特許文献1には、モータに印加される電流と、固定子にて発生する誘起電圧とを用いて、永久磁石の温度を推定する方法が開示されている。
特開2007−6613号公報
特許文献1に開示された方法では、モータの回転速度が遅い場合には、誘起電圧が小さくなるため、永久磁石の温度の推定精度が悪くなるという課題がある。そこで、モータの回転子が備える永久磁石の温度の推定精度を向上させる必要があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モータの回転子が備える永久磁石の温度の推定精度を向上させることができる、磁石温度推定システム、及び、モータを提供することである。
本発明の磁石温度推定システムは、永久磁石を有する回転子を備えるモータと、モータの回転駆動に用いる基本波よりも高い周波数の高調波の電流を重畳し、モータについての高調波成分のインピーダンスにより永久磁石の温度を推定する磁石温度推定装置とを有する。回転子は、永久磁石と接触して設けられる導体であって、モータの固定子コイルの磁束と鎖交するとともに、永久磁石の径方向の外側の面よりも内径側に配置される導体を有する。
本発明によれば、磁石温度推定装置による永久磁石の温度の推定精度を向上させることができる。
図1は、第1実施形態の磁石温度推定システムの概略構成図である。 図2は、モータの断面図である。 図3Aは、磁石部の概略構成図である。 図3Bは、永久磁石及び導体薄膜の概略構成図である。 図4は、磁石温度推定装置のシステム構成図である。 図5Aは、第2実施形態のモータの一部断面図である。 図5Bは、磁石部の概略構成図である。 図6は、第3実施形態のモータの一部断面図である。 図7は、第4実施形態のモータの一部断面図である。 図8は、モータの変形例の一部断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による磁石温度推定システムについて説明する。
図1は、第1実施形態による磁石温度推定システムの概略構成図である。
磁石温度推定システム100は、モータ1と、磁石温度推定装置2とにより構成される。
モータ1は、3相で動作する永久磁石型の回転同期機(PMSM:Permanent Magnet Synchronous Motor)である。モータ1は、中空円柱状の固定子11と、固定子11の中空部に回転可能に設けられた回転子12とにより構成されている。
固定子11は、固定子コイルを備えており、所定の駆動周波数の交流電力が固定子コイルに供給されると所定のタイミングで回転磁界を発生する。
回転子12は、永久磁石を備えている。固定子11の固定子コイルにより発生する回転磁界が永久磁石に作用することにより、固定子コイルと永久磁石とが誘引または反発することで回転駆動力が発生して、回転子12が固定子11内で回転する。
磁石温度推定装置2は、モータ1に駆動周波数の交流電力を供給することでモータ1を回転駆動させるとともに、駆動電力に高調波周波数の成分を重畳させることにより後述の方法にてモータ1の回転子12が備える永久磁石の温度を推定する。
次に、図2を参照して、モータ1の詳細な構成について説明する。
図2は、モータ1の軸方向の断面図である。
モータ1の固定子11には、固定子11の軸方向に貫通するスロット21が、固定子11の周方向に等間隔に複数形成されている。このように固定子11にスロット21を複数形成することにより、隣接するスロット21の間にティース22が構成される。そして、ティース22を巻回するように、固定子コイル23が設けられている。
回転子12においては、軸方向に延在する空隙24が形成されており、空隙24に永久磁石を備える磁石部25が挿入されている。磁石部25は、隣接する2つが軸芯方向に開くように対をなして対向するとともに、対をなした磁石部25が周方向に等間隔に設けられる。対向する磁石部25は、それらの永久磁石の対向面が同じ極性となるように配置される。また、対向する磁石部25と、その隣にて対向する磁石部25とは、それらの永久磁石の対向面の極性が異なるように配置される。
具体的には、磁石部25Aと磁石部25Bとが対向するとともに、それらの磁石部の隣にて磁石部25Cと磁石部25Dとが対向するように設けられている場合には、磁石部25Aと磁石部25Bとの永久磁石の対向面がN極であれば、磁石部25Cと磁石部25Dとの永久磁石の対向面がS極となる。
固定子コイル23は、磁石温度推定装置2から交流電力が印加されると回転磁界を発生させる。固定子コイル23による回転磁界の方向は印加される交流電力の位相に応じて変化するため、固定子コイル23と、回転子12の磁石部25の永久磁石とが誘引と反発とを交互に繰り返すことで回転駆動力が発生し、固定子11内で回転子12が回転する。
次に、図3A、3Bを参照して、磁石部25の詳細な構成について説明する。
図3Aは、磁石部25の詳細な構成の概略構成図である。図3における上下方向は、回転子12の軸方向、すなわち、図2における紙面に垂直な方向を示している。また、図3Aにおける手前方向は、図2における軸芯に向かう方向を示している。
磁石部25は、回転子12の軸方向に積層された複数の磁石部材31Aにより構成された永久磁石31を備えている。例えば、高効率の運転が求められる電動自動車などのモータ1には、このような複数の磁石部材31Aにより構成される永久磁石31が用いられることが多い。
また、印加される交流電流に応じて固定子コイル23が回転磁界を発生させると、回転子12の永久磁石31の表面において渦電流が発生するためジュール損失が発生してしまう。そこで、永久磁石31を複数の磁石部材31Aにより構成することにより、永久磁石31を1つの永久磁石により構成する場合と比較すると、1つの部材あたりの表面積を小さくできる。このようにすることで、渦電流の経路が短くなり、渦電流によるジュール損失を低減することができる。
また、永久磁石31の表面、すなわち、永久磁石31を形成する面のうち、永久磁石31の磁束と鎖交する面を覆うように導体薄膜32が設けられている。このように設けられる導体薄膜32においては、永久磁石31と同様に渦電流が発生することになる。なお、永久磁石31の表面のうち永久磁石31の磁束と鎖交する面は2つある。導体薄膜32は、それらの2つの面のうちの軸芯側の面に設けられている。
導体薄膜32は、永久磁石31よりも導電性が高い導体により構成される。導電性が高い材料とは、例えば、アルミや、アルミよりも質量が重くかつ導電率が高い銅などである。このような導体により構成される導体薄膜32は、温度が上昇すると抵抗値が大きくなる特性を有している。
また、固定子コイル23に高調波の交流電力が印加されると、永久磁石31において、固定子コイル23にて発生する磁束方向と直交する面に、渦電流が発生する。この永久磁石31の渦電流に起因するインピーダンスは温度に対して相関があることが知られている。しかしながら、永久磁石31が分割されることにより、渦電流が流れる電流量が小さくなっているので、その温度感度は比較的小さくなっている。ここで、導体薄膜32においても渦電流が発生し、その渦電流の大きさは導体薄膜32が分割されていないため比較的大きい。そのため、導体薄膜32を設けることにより、全体として渦電流の量が多くなるので、インピーダンス感度を高めることができる。
本実施形態においては、鎖交する磁束により渦電流を発生させるために、導体薄膜32は、スロット21の磁束方向に対して垂直な面、すなわち、永久磁石31の着磁方向と垂直な面に設置されている。
このような着磁方向と垂直な面は、永久磁石31が直方体形状の場合は2面存在するが、それらの2面のうちの軸芯側の面に設けられている。固定子11と回転子12の間の空隙であるエアギャップ付近は、スロット21に起因する高調波磁束が通ってしまうので、高調波磁束が回転子12の備える導体薄膜32を交番すると、温度推定には不要な渦電流が誘起されてしまう。そこで、本実施形態では、エアギャップとの対向面ではなく、軸芯側の面に導体薄膜32を設置することで、スロット21に起因する高調波磁束の影響を防ぎつつ、インピーダンス感度の向上を図っている。
図3Bには、永久磁石31と導体薄膜32との大きさの関係を示す概略構成図である。図3Bの上部には永久磁石31の大きさが、図3Bの下部には導体薄膜32の大きさが示されている。
ここで、永久磁石31に鎖交する磁束が適切に導体薄膜32を通過するように、導体薄膜32の表面積は、永久磁石31の軸芯方向と垂直な面の表面積よりも大きくするのが好ましい。
ここで、導体薄膜32の大きさを説明するために、永久磁石31については、全体の軸方向の磁石高さがham、磁石幅がwm、軸芯方向の磁石厚さがtmであるものとする。また、磁石部材31Aについては、高さがhmであるものとする。導体薄膜32については、軸方向の導体高さがhc、導体幅がwc、導体厚さがtcであるものとする。
このような場合には、磁石幅wmは導体幅wc以下となり(wm≦wc)、磁石部材31Aの1つあたりの磁石高さhmが導体高さhcよりも小さくなる(hm≦hc)ように、磁石部材A31及び導体薄膜32を構成する。また、高さについては、導体高さhcが永久磁石31全体の高さham以上となることが望ましい(ham≦hc)。したがって、軸芯方向、すなわち、磁束方向と鎖交する面の表面積において、導体薄膜32は、磁石部材31Aよりも大きくなるように構成される。
厚みについては、過剰な厚さは渦電流損増加の要因となるので、導体薄膜32は薄く構成するのが好ましい。そのため、導体厚さtcは磁石厚さtm以下となるように構成するのが望ましい(tm≧tc)。
次に、図4を用いて、磁石温度推定装置2について説明する。
図4は、磁石温度推定装置2のシステム構成図である。なお、各構成の入出力の線に付された2本斜線および3本斜線は、それぞれ、各構成にて入出力される値が2次元、3次元のベクトルであることを示している。
図4に示すように、磁石温度推定装置2は、電力供給部41と、重畳部42と、磁石温度推定部43とを有する。
電力供給部41は、不図示のモータコントローラなどから入力される基本波電流指令値idsf*、iqsf*に応じて、駆動周波数(基本波)の交流電力である3相電圧vu、vv、vwをモータ1に出力することにより、モータ1を回転駆動させる。
重畳部42には、磁石部25の温度を推定するために、基本波の駆動周波数よりも周波数が高い高調波である測定周波数の高調波電流指令値idsc*、iqsc*が入力される。そして、重畳部42は、入力に応じた高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を電力供給部41に出力することで、電力供給部41がモータ1に供給する交流電力に高調波成分の電力を重畳する。
磁石温度推定部43は、入力される高調波電流指令値idsc*、iqsc*、及び、高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を用いて、測定周波数でのモータ1のインピーダンスを求め、求めたインピーダンスを用いて磁石部25の磁石温度Tmを推定する。このように推定された磁石温度Tmが永久磁石31の不可逆消磁温度に達する前に、電力供給部41に入力される基本波電流指令値idsf*、iqsf*を制限してモータ1の回転速度を制限することにより、永久磁石31が不可逆消磁してしまうことを防ぐことができる。
なお、基本波電流指令値idsf*、iqsf*の周波数は、モータ1を回転させる回転速度に応じて変化する。また、基本波電流指令値idsf*、iqsf*は、回転座標軸(dq軸)を用いて表されている。
高調波電流指令値idsc*、iqsc*は、上述のように、永久磁石31の温度の推定に用いる高調波の電力をモータ1に供給するための指令値である。高調波電流指令値idsc*、iqsc*の周波数は、モータ1の回転中には変更されず一定であるものとする。また、本実施形態では、高調波成分の指令値によってモータ1に回転トルクを発生させないように、q軸成分の高調波電流指令値iqsc*をゼロとし、d軸成分の高調波電流指令値idsc*だけが変更されて磁石温度推定装置2に入力されるものとする。また、高調波電流指令値の振幅は、モータ1への影響を小さくするために、基本波電流指令値の振幅よりも小さいものとする。
次に、電力供給部41、重畳部42、及び、磁石温度推定部43の詳細な構成について説明する。
電力供給部41は、減算器411、電流制御部412、加算器413、座標変換部414、電力変換部415、電流検出部416、座標変換部417、及び、バンドストップフィルター418を備える。
また、電力供給部41においては、基本波電流指令値idsf*、iqsf*が減算器411に入力されるとともに、重畳部42の共振制御部422から高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*が加算器413に入力される。そして、電力変換部415は、これらの入力に応じて、3相電圧vu、vv、vwをモータ1に出力する。
減算器411は、基本波電流指令値idsf*、iqsf*から、それぞれ基本波検出電流値idsf、iqsfを減算し、これらの減算結果を電流制御部412に出力する。なお、基本波検出電流値idsf、iqsfは、モータ1に印加される電流の検出値の基本波成分である。
電流制御部412は、減算器411の減算結果がそれぞれゼロに近づくように、すなわち、基本波電流指令値idsf*、iqsf*と、基本波検出電流値idsf、iqsfとの偏差がなくなるように比例積分制御を行い、第1電圧指令値vd0*、vq0*を加算器413に出力する。
加算器413は、電流制御部412から出力された第1電圧指令値vd0*、vq0*に、重畳部42の共振制御部422から出力された高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を加算する。そして、加算器413は、高調波成分が重畳された第2電圧指令値vds*、vqs*を座標変換部414へ出力する。
座標変換部414は、加算器413から出力された第2電圧指令値vds*、vqs*に対して、回転座標(dq軸)から3相座標(uvw相)への変換を行い、3相電圧指令値vu*、vv*、vw*を算出する。そして、座標変換部414は、算出した3相電圧指令値vu*、vv*、vw*を、電力変換部415に出力する。
電力変換部415は、例えばコンバータとインバータで構成される電力変換回路を備えている。また、電力変換部415には、不図示のバッテリーから直流電力が供給されている。電力変換部415は、3相電圧指令値vu*、vv*、vw*によりインバータが制御されることで、バッテリーからの直流電力を交流である3相電圧vu、vv、vwに変換して、モータ1に出力する。なお、インバータとしては、電圧型インバータまたは電流型インバータを用いることができる。
電流検出部416は、例えばホール素子などを用いて構成され、3相電圧vu、vv、vwがモータ1に印加される際に、磁石温度推定装置2からモータ1へと流れる3相電流iu、iv、iwを検出する。電流検出部416は、検出した3相電流iu、iv、iwを座標変換部417に出力する。
座標変換部417は、電流検出部416により検出された3相電流iu、iv、iwに対して、3相座標から回転座標への座標変換を行い、検出電流ids、iqsを求める。そして、座標変換部417は、求めた検出電流ids、iqsを、バンドストップフィルター418、および、重畳部42のバンドパスフィルター423に出力する。
バンドストップフィルター418は、重畳された高調波の周波数帯の信号をカットする。これにより、バンドストップフィルター418は、検出電流ids、iqsの高調波成分をカットして求めた基本波検出電流値idsf、iqsfを減算器411に出力する。
重畳部42は、減算器421と、共振制御部422と、バンドパスフィルター423とを備える。重畳部42は、減算器421への高調波電流指令値idsc*、iqsc*の入力に応じて、高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を電力供給部41の加算器413および磁石温度推定部43に出力する。
バンドパスフィルター423は、高調波の周波数帯の信号のみを通す。これにより、バンドパスフィルター423は、座標変換部417から出力される検出電流ids、iqsの基本波成分をカットして求めた高調波検出電流値idsc、iqscを減算器421に出力する。
減算器421には、高調波電流指令値idsc*、iqsc*が入力されるとともに、バンドパスフィルター423からの高調波検出電流値idsc、iqscがフィードバック入力される。減算器421は、高調波電流指令値idsc*、iqsc*から高調波検出電流値idsc、iqscをそれぞれ減算し、減算結果を共振制御部422に出力する。
共振制御部422は、減算器421からの出力がゼロに近づくように、高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を生成する。そして、共振制御部422は、高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を、電力供給部41の加算器413、及び、磁石温度推定部43に出力する。
なお、共振制御部422は、高調波電圧指令値の振幅や、高調波電圧指令値の出力間隔を任意に設定することができる。なお、q軸成分の高調波電圧指令値vqsc*は、モータ1の回転トルクの制御に用いられる。そのため、モータ1の回転トルクに影響を与えないように、共振制御部422は、q軸成分の高調波電圧指令値vqsc*としてゼロを出力し、d軸成分の高調波電圧指令値vdsc*のみを変化させて出力する。
本実施形態では、共振制御部422は、パルセイティング・ベクトル・インジェクション(Pulsating vector injection)方式によって高調波電圧指令値vdsc*を出力するものとする。具体的には、共振制御部422は、高調波電圧指令値vdsc*に正負の符号を交互に付して出力する。このようにすることにより、モータ1への指令値として加算器413から出力される第2電圧指令値vds*、vqs*においては、d軸方向に高調波電圧指令値vdsc*の進みと遅れとが交互に生じることになる。
磁石温度推定部43には、高調波電流指令値idsc*、iqsc*が入力されるとともに、重畳部42の共振制御部422から高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*が入力される。なお、上述のように、q軸成分の高調波電流指令値iqsc*、及び、高調波電圧指令値vqsc*はゼロである。そして、磁石温度推定部43は、高調波電圧指令値と高調波電流指令値とを用いて測定したインピーダンスに応じて、永久磁石31の温度を推定する。
具体的には、磁石温度推定部43は、重畳される高調波の周波数に応じた不図示のバンドパスフィルターを有しており、パルセイティング・ベクトル・インジェクション方式で印加された高調波電圧指令値vdsc*の正または負のいずれかの値を抽出する。磁石温度推定部43は、入力された高調波電流指令値idsc*と、バンドパスフィルターを経た高調波電圧指令値vdsc*とを用いて、高調波成分のインピーダンスZhを算出することができる。
ここで、高調波成分のインピーダンスZhの実部Rdは、固定子11の磁石部25の温度、すなわち、永久磁石31の温度と相関関係があることが知られている。そのため、磁石温度推定部43は、高調波インピーダンスの実部Rdと永久磁石31の温度との相関関係を示すテーブルを予め記憶しておき、算出した高調波インピーダンスの実部Rdと記憶している相関関係を示すテーブルとを用いて、永久磁石31の温度を推定することができる。
本実施形態においては、永久磁石31の表面に、固定子コイル23の磁束に直交するように導体薄膜32が設けられており、回転子12とともに回転する導体薄膜32において、交番する高調波磁束によって渦電流が流れる。そのため、永久磁石31の温度と、算出される高調波インピーダンスとの相関関係が大きくなるので、温度推定の精度を高めることができる。さらに、本実施形態においては、導体薄膜32をスロット21と対向する面でなく軸芯側の面に設けることにより、スロット21にて生じるスロット高調波の影響を低下させることができるので、温度測定の精度を高めることができる。
また、本実施形態においては、導体薄膜32を設ける例を用いて説明したがこれに限らない。永久磁石31の表面に金属めっきを施し、めっき部に発生する渦電流を利用して磁石温度の推定を行ってもよい。この場合、軸芯内側の永久磁石31の表面にのみめっきを施すことにより、エアギャップに近い軸芯外側の永久磁石31の表面における渦電流の発生を抑制することができる。このように、金属めっきという簡便な方法で、スロット高調波の影響を回避することができる。
また、上述のように、高調波電流によって永久磁石31及び導体薄膜32に渦電流が流れる場合において、永久磁石31及び導体薄膜32のインピーダンスに温度依存性があることを利用して磁石温度の推定を行っている。高調波インピーダンスの演算においては、印加する高調波の周波数成分のみが抽出されているが、印加する高調波の周波数がスロット21に起因する高調波磁束(スロット高調波磁束)と同じ周波数となってしまうと、スロット高調波磁束が外乱となり、温度推定の精度向上が阻害されてしまう。
ここで、スロット高調波磁束は、主にモータ1の駆動に用いる基本波の磁束周波数のp×n倍(p:相数、n:自然数)で現れるということが知られている。そのため、温度推定用の高調波磁束の周波数が基本波磁束の周波数のp×n倍とならないような値を選択することで、スロット高調波の影響を抑制しつつ磁石温度を推定することができる。
第1実施形態の磁石温度推定システムによって、以下の効果を得ることができる。
第1実施形態の磁石温度推定システム100によれば、磁石温度推定装置2において、重畳部42は、電力供給部41から出力されてモータ1へ供給されるモータ1の回転駆動に用いる基本波の電力に、高調波の電力を重畳させる。そして、磁石温度推定部43は、高調波電圧Vhを高調波電流Ihで除することにより、高調波成分のインピーダンスを求める。
回転子12においては、モータ1の回転時には、固定子コイル23による回転磁界が作用することにより導体薄膜32に電流が流れる。このように導体薄膜32に電流が流れることで、磁石温度推定部43により測定される高調波インピーダンスの実部と磁石温度との相関関係において、導体薄膜32の温度特性が加味されるので、相関関係が強くなる。そのため、永久磁石31の温度を高い精度で推定することができる。
ここで、固定子11と回転子12の間の空隙であるエアギャップ付近は、スロット21に起因した高調波磁束(スロット高調波磁束)が通っており、スロット高調波磁束が導体に鎖交すると、温度推定には不要な渦電流が誘起されてしまう。そこで、本実施形態においては、永久磁石31の表面のうち軸芯外側(径方向外側)の面であるエアギャップの対向面よりも内径側に導体薄膜32が設置されている。このように導体薄膜32が配置されることにより、導体薄膜32とスロットとの距離がより離れるため、スロット高調波磁束による導体薄膜32への影響を防ぎつつ、インピーダンス感度の向上を図ることができる。
また、第1実施形態の磁石温度推定システム100によれば、固定子コイル23の磁束との鎖交面については、導体薄膜32は、永久磁石31の1つあたりの表面積よりも大きい。このように、導体薄膜32の磁束との鎖交面の面積が、永久磁石31の鎖交面との接触面の面積よりも大きいので、導体薄膜32には比較的大きな電流が流れる。そのため、インピーダンス感度がより大きくなるので、磁石温度の推定精度を向上させることができる。
また、第1実施形態の磁石温度推定システム100によれば、導体薄膜32は、磁石部材31Aの1つあたりの表面積よりも大きい。このように、導体薄膜32の磁束との鎖交面の面積が、磁石部材31Aの鎖交面との接触面の面積よりも大きいので、磁石分割によって渦電流の発生量が少なくなるような状況であっても、インピーダンス感度の低下を防止することができる。
また、第1実施形態の磁石温度推定システム100によれば、導体薄膜32は、磁束方向の厚さは、永久磁石31の磁束方向の厚さよりも薄い。そのため、導体薄膜32における渦電流の電流量を少なくすることができるので、発熱を抑制することができる。
また、第1実施形態の磁石温度推定システム100によれば、導体薄膜32は、固定子コイル23の磁束と鎖交する面のうち、エアギャップとの対向面の反対側の面、すなわち、軸芯側(径方向の内側)の面に配置される。このようにすることで、固定子11のスロット21にて発生するスロット高調波磁束による影響を小さくすることができるので、インピーダンス感度が向上し、磁石温度の推定精度を向上させることができる。
また、第1実施形態の磁石温度推定システム100によれば、導体薄膜32は、金属めっきにより構成されてもよい。このようにすることにより、導体薄膜を設けるよりも簡便な方法で、インピーダンス感度を向上させることができる。
また、第1実施形態の磁石温度推定システム100によれば、スロット高調波磁束は、モータ1の回転制御に用いられる基本波の周波数のp×n倍(p:相数、n:自然数)で現れるということが知られている。そのため、基本波に重畳させる温度推定用の高調波として、基本波の周波数のp×n倍とならない周波数を選択する。このようにすることにより、スロット高調波磁束の磁石温度の推定への影響を抑制することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態においては、導体薄膜32が、永久磁石31の磁束と鎖交する面のうち、軸芯側に設けられている例について説明した。第2実施形態においては、導体薄膜32が磁石部25内に設けられている例について説明する。
図5Aは、第2実施形態のモータ1の一部の断面図である。図5Bは、図5Aに示した磁石部25の概略構成図である。
本実施形態においては、図5Bに示すように、永久磁石31は、第1実施形態と同様に軸方向に分割されているのに加えて、軸芯方向にも2つに分割されている。そして、軸芯方向に分割された磁石部材31Aの間に導体薄膜32が設けられている。このようにすることで、磁石部材31Aにおける熱が導体薄膜32に伝わりやすくなる。
ここで、高調波電流による磁石温度推定は、永久磁石31及び導体薄膜32の渦電流に対する電気抵抗の温度依存性を利用している。したがって、磁石部材31Aの間に導体薄膜32が設けられることにより、永久磁石31と導体薄膜32との温度が近くなるので、磁石温度の推定精度を高めることができる。
第2実施形態の磁石温度推定システムによって、以下の効果を得ることができる。
第2実施形態の磁石温度推定システム100によれば、導体薄膜32は、径方向(軸芯方向)に分割されている。そして、径方向に分割される磁石部材31Aの間に導体薄膜32が設けられている。
このようにすることにより、軸芯方向に離間する2つの永久磁石31の間に導体薄膜32が設けられるので、導体薄膜32のエアギャップからの距離が遠くなり、スロット高調波による影響を低下することができる。さらに、分割されている磁石部材31Aの間に導体薄膜32が設けられることにより、磁石部材31Aと導体薄膜32との温度差がより小さくなるので、インピーダンスと磁石温度との相関関係が強くなるので、磁石温度の推定精度を向上させることができる。
(第3実施形態)
第1及び第2実施形態においては、導体薄膜32が永久磁石31の近傍に設けられる例について説明した。第3実施形態においては、離間する永久磁石31の間に、さらに、導電部材が設けられる例について説明する。
図6は、本実施形態のモータ1の断面図である。
電磁鋼板を積層して形成された回転子12には、図中に矢印で示されるような永久磁石31の磁束路があり、この磁束路に沿って磁束が発生するように固定子コイル23が設けられている。なお、磁石部25は軸芯方向に開くように対向して対をなして設けられている。そして、磁石部25においては、永久磁石31の軸芯側の面に導体薄膜32が設けられている。
本実施形態においては、対向する磁石部25の間において、磁束路と鎖交するように導電部材60がさらに設けられている。ここで、磁石温度の推定のために印加される高調波磁束についてもこの磁束路を通るので、この磁束路にある導電部材60にて渦電流が発生する。これにより、インピーダンスの温度感度を更に向上させることができるので、磁石温度の推定精度を向上させることができる。
第3実施形態の磁石温度推定システムによって、以下の効果を得ることができる。
第3実施形態の磁石温度推定システム100によれば、磁石部25が軸芯側に開くように対向して対をなして設けられており、導電部材60は、それらの対をなす磁石部25の間に設けられている。固定子コイル23による高調波磁束は、対をなす対向する磁石部25と鎖交するとともに、導電部材60とも鎖交する。したがって、導電部材60にも渦電流が発生することによりインピーダンスの温度感度が向上するので、磁石温度の推定精度を向上させることができる。
(第4実施形態)
第3実施形態においては、磁石部25の間に導電部材60が設けられる例について説明した。第4実施形態では、導体が他の形状で設けられる例について説明する。
図7は、本実施形態のモータの一部断面図である。
この図によれば、軸芯側に開くように対向して設けられている磁石部25の間において、積層された電磁鋼板により構成される回転子12の内周面及び外周面のそれぞれに沿って軸方向に導電性の部材を用いて溶接が施されている。図中には、内周面、及び、外周面の溶接箇所が、それぞれ溶接部70A、70Bとして示されている。
このようにすることにより、回転子12を構成する複数の電磁鋼板のそれぞれが溶接部70A、70Bを介して電気的に接続されることになるので、高調波磁束と鎖交する閉ループが形成される。そして、回転子12の回転に伴って閉ループを通る磁束量が変化するので、閉ループに電流が派生する。そのため、渦電流と同様にさらに電流が流れるので、磁石温度の推定の精度を高めることができる。
第5実施形態の磁石温度推定システムによって、以下の効果を得ることができる。
複数の電磁鋼板により構成される回転子12には、軸芯側に開くように対向して対をなして設けられた磁石部25の間における、内周面、及び、外周面のそれぞれにおいて、電磁鋼板が導電性の部材によって軸方向に溶接されている。
電動機に用いる電磁鋼板は絶縁コーティングされた薄板を使用しているため、軸方向には電気的には絶縁されている。そこで、溶接部70A、70Bによって積層された電磁鋼板同士を短絡させることで、軸方向にも電流が流れるようになる。これにより、対向する電磁鋼板と溶接部70A、70Bとにより囲まれる領域において、磁束の通過に起因して渦電流が流れる。このようにさらに渦電流が流れることにより、インピーダンス感度を更に向上させることができるので、磁石温度の推定精度を向上させることができる。
なお、上述のように対向する極の永久磁石が対向するように設けられる例を用いて説明したが、これに限らない。たとえば、図8のように、磁石部25が回転子12の回転面に沿って設けられており、永久磁石31の軸芯側の表面に導体薄膜32が設けられていてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。また、上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
1 モータ
2 磁石温度推定装置
11 固定子
12 回転子
21 スロット
23 固定子コイル
25 磁石部
31 永久磁石
31A 磁石部材
32 導体薄膜
41 電力供給部
42 重畳部
43 磁石温度推定部
60 導体
70A、70B 溶接部
100 磁石温度推定システム

Claims (11)

  1. 永久磁石を有する回転子を備えるモータと、前記モータの回転駆動に用いる基本波よりも高い周波数の高調波の電流を重畳し、前記モータについての高調波成分のインピーダンスにより前記永久磁石の温度を推定する磁石温度推定装置とを有する、磁石温度推定システムであって、
    前記回転子は、前記永久磁石と接触して設けられる導体であって、前記モータの固定子コイルの磁束と鎖交するとともに、前記永久磁石の径方向の外側の面よりも内径側に配置される導体を有する、磁石温度推定システム。
  2. 請求項1に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記導体は、前記固定子コイルの磁束との鎖交する面において、前記永久磁石よりも面積が広い、磁石温度推定システム。
  3. 請求項1または2に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記永久磁石は、複数の磁石部材により構成され、
    前記導体は、前記固定子コイルの磁束と鎖交する面において、前記磁石部材よりも面積が広い、磁石温度推定システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記導体は、前記固定子コイルの磁束方向での厚さが、該磁束方向での前記永久磁石の厚さよりも薄い、磁石温度推定システム。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記導体は、前記固定子コイルの磁束と鎖交する面のうち、径方向の内側の面と接触して配置される磁石温度推定システム。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記永久磁石は、径方向に分割されており、
    前記導体は、径方向に分割される前記永久磁石の間に設けられる磁石温度推定システム。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記永久磁石は、軸芯側に開くように対向して対をなして設けられ、
    前記回転子は、前記対をなす前記永久磁石の間に設けられる導電部材をさらに備える、磁石温度推定システム。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の磁石温度推定システムにおいて、
    前記回転子は、電磁鋼板が積層されることにより構成され、
    前記永久磁石は、軸芯側に開くように対向して対をなして設けられ、
    前記回転子は、前記回転子の内径と外径とにおいて、前記対をなす前記永久磁石の間にて軸方向に導電性の溶接材料を用いて溶接されている、磁石温度推定システム。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記導体は、金属めっきである磁石温度推定システム。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記高調波の周波数として、前記基本波の周波数に対して、前記モータの相数、および、自然数を乗じた周波数以外の周波数を用いる、磁石温度推定システム。
  11. モータの回転駆動に用いる基本波よりも高い周波数の高調波の電流を重畳し、前記モータについての高調波成分のインピーダンスにより永久磁石の温度を推定する磁石温度推定装置によって、固定子が有する前記永久磁石の温度が推定されるモータであって、
    モータの回転子は、前記永久磁石と接触して設けられる導体であって、固定子コイルの磁束と鎖交するとともに、前記永久磁石の径方向の外側の面よりも内径側に配置される導体を備えるモータ。
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