以下で説明する実施形態1〜3に係る位置情報活用システム1〜3は、配置された位置情報又は個体情報を含む発信機情報を発信する複数の発信機40−1,40−2,40−3,40−4(以下、「40」とする。)と、複数の発信機40から発信される発信機情報を受信する携帯端末10,10Aと、携帯端末10,10Aから、一の発信機40の発信機情報と携帯端末10,10Aを識別する端末情報とを受信した場合、一の発信機40の発信機情報と端末情報とを対応付けるサーバ100,200,300とを具備する。
また、以下で説明する実施形態1〜3に係る位置情報活用システム1〜3において、携帯端末10,10Aは、携帯端末10,10Aと一の発信機40との通信状態が、所定の条件を満たす場合、サーバ100,200,300に一の発信機40の発信機情報を送信する。
また、以下で説明する実施形態1〜3に係る位置情報活用システム1〜3において、携帯端末10,10Aは、携帯端末10,10Aと一の発信機40とが、所定の距離以上離れるか又は所定の期間以上通信ができない場合、サーバ100,200,300に一の発信機40の発信機情報と携帯端末10,10Aを識別する端末情報とを送信する。
また、以下で説明する実施形態1〜3に係る位置情報活用システム1〜3において、携帯端末10,10Aは、携帯端末10,10Aに関連付けられた対象物と携帯端末10,10Aとが、所定の距離以上離れた場合、サーバ100,200,300に一の発信機40の発信機情報と携帯端末10,10Aを識別する端末情報とを送信する。
また、以下で説明する実施形態2に係る位置情報活用システム2は、配置された位置情報又は個体情報を含む発信機情報を発信する複数の発信機40と、一の発信機40から一の発信機40の発信機情報を受信した場合、サーバ200へ送信する情報として、一の発信機40の発信機情報と携帯端末10,10Aを識別する端末情報とを対応付ける携帯端末10,10Aとを具備する。
また、以下で説明する実施形態1〜3に係る位置情報活用システム1〜3において、携帯端末10,10Aは、サーバ100,200,300に所定の処理を要求する際に、サーバ100,200,300に一の発信機40の発信機情報又は端末情報を送信する。
また、以下で説明する実施形態4に係る位置情報活用システム4は、通信機能を有する携帯端末10と、配置された位置情報又は個体情報を含む発信機情報を発信する発信機40を有し、携帯端末10から当該携帯端末10を識別する端末情報を受信する複数の通信ユニット400−1,400−2,400−3,400−4(以下、「400」とする。)と、端末情報を受信した一の通信ユニット400から、一の通信ユニット400が有する発信機40の配置された位置に関連付けられた発信機情報と、端末情報と、を受信した場合、一の通信ユニット400が有する発信機40の発信機情報と端末情報とを対応付けるサーバ100とを具備する。
また、以下で説明する実施形態1〜4に係る位置情報活用システム1〜4は、光源部と制御部を保持する複数の照明器具51−1,51−2,51−3,51−4(以下、「51」とする。)を含む照明制御システム50をさらに具備し、サーバ100,200,300は、携帯端末10,10Aに対応付けられた所定の携帯端末10,10Bから要求された場合、端末情報に対応付けられた一の発信機40の発信機情報に基づいて、照明制御システム50に一の発信機40の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を制御するように指示する。
また、以下で説明する実施形態1〜4に係る位置情報活用システム1〜4において、サーバ100,200,300は、携帯端末10,10Aに対応付けられた所定の携帯端末10,10Bから要求される際に所定の携帯端末10,10Bから位置情報を受信した場合、所定の携帯端末10,10Bから受信した位置情報に基づく位置と端末情報に対応付けられた一の発信機40の位置との間の経路に設置された照明器具51を、照明制御システム50に制御するように指示する。
また、以下で説明する実施形態1〜4に係る位置情報活用システム1〜4において、サーバ100,200,300は、携帯端末10,10Aに対応付けられた所定の携帯端末10,10Bから要求された場合、端末情報に対応付けられた一の発信機40の発信機情報に基づく地図情報を、所定の携帯端末10,10Bに送信する。
また、以下で説明する実施形態1〜4に係る位置情報活用システム1〜4において、サーバ100,200,300は、携帯端末10,10Aに対応付けられた所定の携帯端末10,10Bから要求される際に所定の携帯端末10,10Bから位置情報を受信した場合、所定の携帯端末10,10Bから受信した位置情報に基づく位置と端末情報に対応付けられた一の発信機40の位置との間の経路情報を、所定の携帯端末10,10Bに送信する。
[実施形態1]
まず、本発明の実施形態1に係る位置情報活用システム1を図面に基いて説明する。図1は、実施形態1に係る位置情報活用システム1の概略構成を示す図である。図1では、位置情報活用システム1を駐車場に適用し、ユーザの位置に関するマーキングに基づいて照明を制御する場合を例示する。
実施形態1に係る位置情報活用システム1は、複数の発信機40−1,40−2,40−3,40−4と、携帯端末10と、サーバ100と、照明制御システム50とを具備する。以下では、発信機40−1,40−2,40−3,40−4等について、特に区別なく説明する場合には、発信機40と記載する。例えば、サーバ100は、携帯端末10や照明制御システム50と所定のネットワークを介して通信可能に接続されている。
発信機40は、例えば、ビーコンなどの定期的に電波(情報)を発信するデバイスである。また、例えば、発信機40は、各発信機40が配置された位置情報又は個体情報を含む発信機情報として発信機IDを発信する。本実施形態において、発信機IDは、発信機40を識別する個体情報であって、発信機40が配置された位置に対応付けられるが、詳細は後述する。なお、発信機情報は、各発信機40が配置された位置情報又は個体情報を含む情報であれば、目的に応じて適宜選択されてもよい。図1に示す例においては、発信機40は、駐車場の天井に複数設置される。また、各発信機40は、照明制御システム50の照明器具51−1,51−2,51−3,51−4に対応する位置に設置されるが詳細は後述する。以下では、照明器具51−1,51−2,51−3,51−4等について、特に区別なく説明する場合には、照明器具51と記載する。なお、図1に示す例では、照明器具51−1の付近に発信機40−1が設置され、照明器具51−2の付近に発信機40−2が設置され、照明器具51−3の付近に発信機40−3が設置され、照明器具51−4の付近に発信機40−4が設置される。
携帯端末10は、ユーザが所有する情報処理装置である。携帯端末10は、ユーザが持ち運び可能な情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよく、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1に示す例においては、携帯端末10としてスマートフォンを用いる場合を説明する。なお、以下では、携帯端末10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを携帯端末10と読み替えることもできる。例えば、携帯端末10は、発信機40から発信される情報を受信する。具体的には、携帯端末10は、発信機40から発信される発信機IDを受信する。また、携帯端末10は、携帯端末10を識別する端末情報を発信機40から受信した発信機IDとともにサーバ100へ送信する。なお、以下では、端末情報としてユーザIDを用いた場合を例に説明する。
サーバ100は、携帯端末10から取得した情報等を管理する情報処理装置である。例えば、サーバ100は、携帯端末10からユーザIDと発信機IDとを受信した場合、発信機IDとユーザIDとを対応付ける。以下、ユーザIDと発信機IDとを対応付けることをマーキングと称し、対応付けられたユーザIDと発信機IDとをマーキング情報と称する場合がある。また、サーバ100は、照明制御システム50に照明器具51−1等を制御するように指示する。例えば、サーバ100は、携帯端末10から要求された場合、携帯端末10から受信したユーザIDに対応付けられた発信機IDに基づいて、照明制御システム50に発信機IDの発信機40が設置された位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を制御するように指示する。なお、以下では、照明器具51の制御の一例として、照明器具51を調光する場合を示すが、サーバ100は、目的に応じて種々の制御方法を適宜選択してもよい。例えば、サーバ100は、照明器具51の出力する光の色を変化させる調色制御や、出力のオンオフの切替え制御や、タイマー制御や、スケジュール制御等を行ってもよい。例えば、サーバ100は、タイマー制御を行う場合、携帯端末10から要求されてから所定の時間(例えば5秒など)が経過した後、照明制御システム50に発信機IDの発信機40が設置された位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を、点灯、消灯、又は点滅等を行う制御を行ってもよい。
照明制御システム50は、複数の照明器具51と、制御装置150とを具備する。照明器具51は、光を放射する光源部(図示省略)と、光源部を制御する制御部(図示省略)とを有する。なお、光源部には、蛍光灯やLED(Light Emitting Diode)等、目的に応じて種々の光源が用いられてもよい。制御部は、制御装置150からの指示に応じて、例えば、光源部の調光を制御したりする。なお、ここで言う調光には、光源部の出力を段階的に制御することや、光源部を点灯状態や消灯状態に変化させることを含む。制御装置150は、サーバ100からの指示に応じて、対応する照明器具51に調光を指示する。例えば、制御装置150は、サーバ100から受信した位置に関する情報に基づいて、対応する照明器具51に調光を指示するが、詳細は後述する。
図1に示すように、ユーザの携帯端末10は発信機40−2が発信する発信機IDを受信する(図1中の(1))。図1に示す例においては、ユーザは、駐車場において車を停車した際に、発信機40−2が発信する発信機IDを受信する。そして、携帯端末10は、例えばユーザの操作に応じて、ユーザIDを発信機40−2から受信した発信機IDとともにサーバ100へ送信する(図1中の(2))。
サーバ100は、携帯端末10からユーザIDと発信機IDとを受信した場合、発信機IDとユーザIDとを対応付けるマーキングを行う(図1中の(3))。図1に示す例においては、サーバ100は、携帯端末10から受信したユーザIDである「U10」と発信機IDである「B12」とを対応付けるマーキングを行う。
その後、ユーザは、サーバ100に対して、マーキング情報に基づくサービスを要求する(図1中の(4))。具体的には、ユーザは、マーキング情報に基づいて、サーバ100にマーキングを行った位置付近の照明器具を調光するように要求する。上記の要求がされたサーバ100は、マーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を照明制御システム50の制御装置150に送信することにより、照明制御システム50に発信機40−2の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を調光するように指示する(図1中の(5))。
マーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を受信した制御装置150は、発信機40−2の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51に調光を指示する。図1に示す例においては、制御装置150は、発信機40−2の付近に設置された照明器具51−2に調光を指示する(図1中の(6))。制御装置150から調光の指示を受けた照明器具51−2では、制御部により光源部から放射する光が調光される(図1中の(7))。図1に示す例においては、照明器具51−2を含む照明器具51が消灯している状態であるので、制御装置150は、照明器具51−2に光源部を点灯するように指示する。これにより、ユーザは、マーキング情報に基づいて照明を制御するサービスを受けることができる。図1に示す例においては、ユーザは、車を駐車した際に受信した発信機IDをサーバ100に送信しておくことにより、駐車した車の位置を忘れた場合であっても、マーキング情報に基づいて車付近の照明が点灯し、容易に車を見つけることが可能となる。なお、携帯端末10が複数の発信機IDを受信する場合、例えば受信強度が最も高い発信機IDのみを受信した発信機IDとしてもよい。また、携帯端末10が所定の閾値を超える受信強度の発信機IDのみを受信した発信機IDとしてもよい。また、サーバ100は、複数の携帯端末10からマーキング情報に基づくサービスを要求された場合、携帯端末10毎に対応する調光を照明器具51に指示してもよい。例えば、サーバ100は、色や点滅方法等が異なる調光を携帯端末10毎に対応する調光を照明器具51に指示してもよい。
[サーバの構成例]
次に、図2を用いて、実施形態1に係るサーバ100の構成について説明する。図2は、実施形態1に係るサーバの構成を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、サーバ100は、サーバ100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)によって実現される。かかる通信部110は、図示しない所定のネットワークと有線又は無線で接続される。そして、通信部110は、図示しない所定のネットワークを介して、携帯端末10や照明制御システム50との間で情報の送受信を行う。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態1に係る記憶部120は、図2に示すように、発信機情報記憶部121と、マーキング情報記憶部122とを有する。
発信機情報記憶部121は、発信機40に関する情報を記憶する。図3は、発信機情報記憶部121に記憶される発信機40に関する情報の一例を示す。図3に示すように、発信機情報記憶部121は、発信機40に関する情報として、「発信機ID」、「設置位置」といった項目を有する。
「発信機ID」は、発信機40を識別するための識別情報を示す。また、「設置位置」は、発信機40が設置された位置に関する情報を示す。「設置位置」としては、複数の発信機40を設置する範囲内において所定のエリア毎に割り当てた識別情報(以下、「エリアID」と称する場合がある)を用いてもよいし、緯度・経度に関する情報を用いてもよい。図3に示す例においては、「設置位置」として、「P11」や「P12」等のエリアIDを用いる場合を示す。例えば、図3の例では、発信機ID「B11」により識別される発信機40は、設置位置「P11」により識別されるエリアに設置される。
マーキング情報記憶部122は、マーキング情報を記憶する。図4は、マーキング情報記憶部122に記憶されるマーキング情報の一例を示す。図4に示すように、マーキング情報記憶部122は、マーキング情報として、「ユーザID」、「発信機ID」、「受信日時」といった項目を有する。
「ユーザID」は、携帯端末10を識別するための識別情報を示す。「発信機ID」は、発信機40を識別するための識別情報を示す。また、「受信日時」は、ユーザIDと発信機IDとをサーバ100が受信した日時に関する情報を記憶する。例えば、図4の例は、ユーザID「U15」と発信機ID「B20」とを受信日時「2015/02/07/16:41:23」にサーバ100が受信したことを示す。つまり、図4に示す例において、マーキング情報記憶部122には、ユーザID「U15」と発信機ID「B20」とが対応付けられ、マーキング情報として記憶される。また、マーキング情報記憶部122には、ユーザID「U11」と発信機ID「B13」とが対応付けられ、マーキング情報として記憶される。
図2の説明に戻って、制御部130は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受信部131、抽出部132、及び送信部133を有する。
受信部131は、携帯端末10から送信されたユーザIDと発信機IDとを受信する。また、受信部131は、受信したユーザIDと発信機IDとを対応付けてマーキング情報記憶部122に格納する。また、受信部131は、携帯端末10からマーキング情報に基づくサービスを要求する情報として、携帯端末10からユーザIDを受信する。
抽出部132は、携帯端末10から要求された場合、マーキング情報記憶部122から携帯端末10に対応するマーキング情報を抽出する。例えば、抽出部132は、携帯端末10に対応するマーキング情報が複数ある場合、受信日時が最先のマーキング情報を抽出してもよい。例えば、抽出部132は、ユーザID「U18」により識別される携帯端末10から要求された場合、マーキング情報記憶部122からユーザID「U18」と発信機ID「B11」とのマーキング情報を抽出する。
また、抽出部132は、抽出したマーキング情報に基づいて、発信機情報記憶部121から発信機に関する情報を抽出する。具体的には、抽出部132は、抽出したマーキング情報の発信機IDにより識別される発信機に関する情報を発信機情報記憶部121から抽出する。例えば、抽出部132は、マーキング情報記憶部122からユーザID「U18」と発信機ID「B11」とのマーキング情報を抽出した場合、発信機情報記憶部121から発信機ID「B11」の発信機に関する情報を抽出する。具体的には、抽出部132は、発信機情報記憶部121から発信機ID「B11」が設置位置「P11」であることを示す情報を抽出する。
送信部133は、マーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を照明制御システム50の制御装置150に送信する。例えば、送信部133は、抽出部132により発信機情報記憶部121から抽出された発信機IDに対応する設置位置を照明制御システム50の制御装置150に送信する。
[照明制御システムの構成例]
次に、図5を用いて、実施形態1に係る照明制御システム50の構成について説明する。図5は、実施形態1に係る照明制御システムの構成を示すブロック図である。図5に示すように、照明制御システム50は、複数の照明器具51と、制御装置150とを具備する。制御装置150は、通信部160と、記憶部170と、制御部180とを有する。なお、制御装置150は、照明制御システム50の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
通信部160は、例えば、NICによって実現される。かかる通信部160は、図示しない所定のネットワークと有線又は無線で接続される。そして、通信部160は、図示しない所定のネットワークを介して、照明器具51やサーバ100との間で情報の送受信を行う。
記憶部170は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態1に係る記憶部170は、図5に示すように、照明情報記憶部171を有する。
照明情報記憶部171は、照明制御システム50の照明器具51に関する情報を記憶する。図6は、照明情報記憶部171に記憶される照明器具51に関する情報の一例を示す。図6に示すように、照明情報記憶部171は、照明器具51に関する情報として、「照明ID」、「設置位置」、「点灯状態」といった項目を有する。
「照明ID」は、照明器具51を識別するための識別情報を示す。また、「設置位置」は、照明器具51が設置された位置に関する情報を示す。「設置位置」としては、複数の照明器具51を設置する範囲内において所定のエリア毎に割り当てた識別情報(エリアID)を用いてもよいし、緯度・経度に関する情報を用いてもよい。図6に示す例においては、「設置位置」として、「P11」や「P12」等のエリアIDを用いる場合を示す。例えば、図6の例では、照明ID「L11」により識別される照明器具51は、設置位置「P11」により識別されるエリアに設置される。また、「点灯状態」は、照明IDにより識別される照明器具51の光源部が点灯状態に関する情報を示す。図6に示す例においては、照明ID「L11」により識別される照明器具51は、点灯状態「OFF」、すなわち消灯していることを示す。なお、「点灯状態」として格納される情報は、照明器具51の光源部の出力状態を示す(例えば0が消灯状態を示し、100が全点灯状態を示す)数値であってもよい。
ここで、図6に示す例においては、「設置位置」として、発信機情報記憶部121に記憶される「設置位置」と同様のエリアIDが用いられる。つまり、図3及び図6に示す例において、発信機ID「B11」により識別される発信機40と、照明ID「L11」により識別される照明器具51とは、同じエリアID「P11」により識別される位置に設置される。例えば、図1に示す例において、発信機40−1と照明器具51−1とは、同じエリアIDにより識別される位置に設置される。なお、発信機情報記憶部121及び照明情報記憶部171に「設置位置」として、緯度・経度に関する情報を記憶し、発信機40及び照明器具51が設置された緯度・経度に関する情報に基づいて制御を行ってもよい。例えば、制御装置150は、サーバ100から取得した緯度・経度との差が、所定の範囲内の照明器具51に対して調光を指示してもよい。
図5の説明に戻って、制御部180は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受信部181、判定部182、及び送信部183を有する。
受信部181は、外部の情報処理装置から位置情報を受信する。具体的には、受信部181は、サーバ100からマーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を受信する。例えば、受信部181は、サーバ100からマーキング情報の発信機IDにより識別される発信機40が設置された位置のエリアIDを受信する。
判定部182は、サーバ100からマーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を受信された場合、受信した位置情報に基づいて調光を指示する照明器具51を判定する。例えば、判定部182は、サーバ100からエリアIDを受信した場合、受信したエリアIDに基づいて調光を指示する照明器具51を判定する。具体的には、判定部182は、サーバ100から受信したエリアIDと対応付けて照明情報記憶部171に格納された照明IDにより識別される照明器具51を、調光を指示する照明器具51として判定する。つまり、判定部182は、サーバ100から受信したエリアIDにより識別されるエリアに設置された照明器具51を、調光を指示する照明器具51として判定する。
例えば、図6に示す例において、判定部182は、受信部181によりエリアID「P12」が受信された場合、設置位置「P12」に対応付けられた照明ID「L12」により識別される照明器具51を、調光を指示する照明器具51として判定する。なお、判定部182は、サーバ100から受信したエリアIDにより識別されるエリアと近接するエリアのエリアIDと対応付けられた照明IDにより識別される照明器具51を、調光を指示する照明器具51として判定してもよい。
送信部183は、照明器具51に対して、調光を指示する情報を送信する。例えば、送信部183は、判定部182により調光を指示する照明器具51として判定された照明器具51に対して、調光を指示する情報を送信する。
[携帯端末の構成]
続いて、図7を用いて、携帯端末10の構成を説明する。図7は、実施形態1に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。以下に示す携帯端末10は、発信機40から発信される発信機IDを受信したり、受信した発信機IDやユーザIDなどをサーバ100へ送信したりする。図7に示すように、携帯端末10は、通信部11、記憶部12、入力部13、出力部14、及び制御部15を有する。以下に、これらの各部の処理を説明する。
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、発信機40やサーバ100との間で情報の送受信を行う。通信部11は、例えば、発信機40がビーコンである場合、Bluetooth(登録商標)の機能を有してもよい。
記憶部12は、制御部15による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する。また、記憶部12は、受信した発信機IDやユーザIDなど各種情報を格納する。なお、記憶部12とは、RAM、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。
入力部13は、ユーザの操作が入力される。例えば、入力部13は、携帯端末10がタッチパネルの機能を有する場合、携帯端末10の表示画面を介してユーザから各種操作を受け付ける。また、入力部13は、音声認識の機能により携帯端末10のマイクを介してユーザから各種操作を受け付けてもよい。
出力部14は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される携帯端末10の表示画面を備え、各種情報を表示する。例えば、出力部14は、発信機40から受信した発信機IDを用いてマーキングを行うかどうかを確認する画面を出力する。
制御部15は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受信部16、抽出部17及び送信部18を有する。
受信部16は、発信機40から発信される発信機IDを受信する。また、受信部16は、例えば、受信した発信機IDを記憶部12に格納する。
抽出部17は、サーバ100に対してユーザIDと発信機IDとを送信する場合、記憶部12から発信機IDを抽出する。例えば、抽出部17は、記憶部12に記憶された発信機IDが複数ある場合、受信日時が最先の発信機IDを抽出してもよい。
送信部18は、発信機40から受信した発信機IDをユーザIDとともにサーバ100に送信する。例えば、送信部18は、抽出部17により記憶部12から抽出された発信機IDとユーザIDとをサーバ100に送信する。なお、送信部18が発信機IDとユーザIDとをサーバ100に送信するタイミングは、ユーザによる操作が行われた時点であってもよいし、受信した発信機IDにより識別される発信機40と、携帯端末10との通信状態が、所定の条件を満たす場合であってもよい。
例えば、送信部18は、受信した発信機IDにより識別される発信機40と、携帯端末10とが、所定の距離以上離れるか又は所定の期間以上通信ができない場合、発信機IDとユーザIDとをサーバ100に送信してもよい。例えば、携帯端末10は、受信した発信機IDにより識別される発信機40からの受信強度が所定の閾値未満になってから、所定の期間が経過した場合、受信した発信機IDとユーザIDとをサーバ100に送信してもよい。また、送信部18は、携帯端末10に関連付けられた対象物と携帯端末10とが、所定の距離以上離れた場合、発信機IDとユーザIDとをサーバ100に送信してもよい。送信部18は、図1に示す例において、ユーザの携帯端末10とユーザの車が所定の距離以上離れた場合、発信機IDとユーザIDとをサーバ100に送信してもよい。例えば、ユーザは、携帯端末10と車とを対応付けることによりグループ化してもよい。例えば、携帯端末10は、所定の間隔で車の位置情報を取得し、取得した位置情報に基づく車の位置が携帯端末10の位置から所定の距離だけ離間した場合、発信機IDとユーザIDとをサーバ100に送信してもよい。
また、送信部18は、サーバ100にマーキング情報に基づくサービスを要求する情報を送信する。例えば、送信部18は、サーバ100にマーキング情報に基づくサービスを要求する情報として、ユーザIDを送信する。
なお、携帯端末10には、位置情報活用アプリケーションがインストールされたスマートフォンやタブレット端末等であってもよい。例えば、携帯端末10が、位置情報活用アプリケーションがインストールされたスマートフォンである場合、制御部15や記憶部12については、携帯端末10にインストールされた位置情報活用アプリケーションの機能であってもよい。
[位置情報活用システムによる処理]
次に、図8を用いて、実施形態1に係る位置情報活用システム1による位置情報活用処理を説明する。図8は、実施形態1に係る位置情報活用システムにおける位置情報活用処理の手順を示すシーケンス図である。
図8に示すように、携帯端末10は、発信機40から配置された位置情報又は個体情報を含む発信機情報を受信する(ステップS101)。例えば、携帯端末10は、発信機40から発信機IDを受信する。そして、発信機40から発信機情報を受信した携帯端末10は、受信した発信機情報を端末情報とともにサーバ100へ送信する(ステップS102)。例えば、発信機40から発信機IDを受信した携帯端末10は、受信した発信機IDをユーザIDとともにサーバ100へ送信する。
そして、サーバ100は、ユーザIDと発信機IDとを受信した場合、受信したユーザIDと発信機IDとを対応付けるマーキングを行う(ステップS103)。例えば、サーバ100は、ユーザIDと発信機IDとを受信した場合、マーキング情報として、受信したユーザIDと発信機IDとを対応付けてマーキング情報記憶部122に格納する。
サーバ100は、マーキングを行った後、携帯端末10からマーキング情報に基づくサービスを要求された場合(ステップS104)、携帯端末10に対応する位置情報を抽出する(ステップS105)。例えば、サーバ100は、携帯端末10からマーキング情報に基づくサービスを要求する情報としてユーザIDを受信した場合、受信したユーザIDに対応するマーキング情報を抽出する。サーバ100は、抽出したマーキング情報に基づいて、発信機に関する情報を抽出する。
その後、サーバ100は、抽出した位置情報を送信することにより、照明制御システム50の制御装置150に照明器具51の制御を指示する(ステップS106)。例えば、サーバ100は、抽出したマーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を照明制御システム50の制御装置150に送信する。具体的には、抽出したマーキング情報の発信機IDにより識別される発信機40の設置位置を示すエリアIDを制御装置150に送信する。
続けて、照明制御システム50の制御装置150は、サーバ100から受信した位置情報に基づいて、調光を指示する照明器具51を判定する(ステップS107)。例えば、制御装置150は、サーバ100から受信したエリアIDと対応付けられた照明IDにより識別される照明器具51を、調光を指示する照明器具51として判定する。
その後、制御装置150は、調光を指示する照明器具51として判定された照明器具51に対して、調光を指示する(ステップS108)。そして、制御装置150から調光の指示を受け付けた照明器具51の制御部は、制御装置150からの指示の内容に基づいて、光源部の調光を制御する(ステップS109)。例えば、制御装置150は、調光を指示する照明器具51を含む周囲の照明器具51が消灯している場合、調光を指示する照明器具51に点灯を指示する。また、例えば、制御装置150は、調光を指示する照明器具51を含む周囲の照明器具51が点灯している場合、調光を指示する照明器具51に消灯を指示してもよい。
[実施形態1の効果]
上述のように、実施形態1に係る位置情報活用システム1は、複数の発信機40と、携帯端末10と、サーバ100とを具備する。複数の発信機40は、配置された位置情報又は個体情報を含む発信機情報を発信する。また、携帯端末10は、複数の発信機40から発信される発信機情報を受信する。サーバ100は、携帯端末10から、一の発信機40の発信機情報と携帯端末10を識別する端末情報とを受信した場合、一の発信機40の発信機情報と端末情報とを対応付ける。
これにより、位置情報活用システム1は、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。例えば、位置情報活用システム1は、マーキング情報として、発信機40の発信機情報と端末情報とを対応付けて格納し、所定の期間経過後において、マーキング情報を用いてサービスの提供を支援することができる。
また、実施形態1に係る位置情報活用システム1において、携帯端末10は、携帯端末10と一の発信機40との通信状態が、所定の条件を満たす場合、サーバ100に一の発信機40の発信機情報と携帯端末10を識別する端末情報とを送信する。
これにより、位置情報活用システム1においては、携帯端末10から外部へ送信される情報量を抑制し、携帯端末10とサーバ100との間の通信量を抑制することができるとともに、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。
また、実施形態1に係る位置情報活用システム1において、携帯端末10は、携帯端末10と一の発信機40とが、所定の距離以上離れるか又は所定の期間以上通信ができない場合、サーバ100に一の発信機40の発信機情報と携帯端末10を識別する端末情報とを送信する。
これにより、位置情報活用システム1においては、携帯端末10から外部へ送信される情報量を抑制し、携帯端末10とサーバ100との間の通信量を抑制することができるとともに、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。
また、実施形態1に係る位置情報活用システム1において、携帯端末10は、携帯端末10に関連付けられた対象物と携帯端末10とが、所定の距離以上離れた場合、サーバ100に一の発信機40の発信機情報と携帯端末10を識別する端末情報とを送信する。
これにより、位置情報活用システム1においては、携帯端末10から外部へ送信される情報量を抑制し、携帯端末10とサーバ100との間の通信量を抑制することができるとともに、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。
また、実施形態1に係る位置情報活用システム1において、携帯端末10は、サーバ100に所定の処理を要求する際に、サーバ100に一の発信機40の発信機情報又は端末情報を送信する。
これにより、位置情報活用システム1においては、携帯端末10から外部へ送信される情報量を抑制し、携帯端末10とサーバ100との間の通信量を抑制することができるとともに、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。
また、実施形態1に係る位置情報活用システム1は、光源部と制御部を保持する複数の照明器具51を含む照明制御システム50をさらに具備し、サーバ100は、携帯端末10に対応付けられた所定の携帯端末10から要求された場合、端末情報に対応付けられた一の発信機40の発信機情報に基づいて、照明制御システム50に一の発信機40の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を制御するように指示する。
これにより、位置情報活用システム1は、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。具体的には、位置情報活用システム1を利用するユーザは、マーキング情報に基づいて照明を制御するサービスを受けることができる。図1に示す例においては、ユーザは、車を駐車した際に受信した発信機IDをサーバ100に送信しておくことにより、駐車した車の位置を忘れた場合であっても、マーキング情報に基づいて車付近の照明が点灯し、容易に車を見つけることが可能となる。
[実施形態2]
実施形態1に係る位置情報活用システム1においては、サーバ100においてマーキングが行われる。一方、実施形態2に係る位置情報活用システム2においては、携帯端末10においてマーキングが行われる点で実施形態1と相違する。この点を図面に基いて説明する。なお、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。サーバ及びその構成については、実施形態1の構成と同一又は対応する構成については「100」を加算した符号(2**)を付すことにより重複する説明を省略する。
図9では、位置情報活用システム2を駐車場に適用し、ユーザの位置に関するマーキングに基づいて照明を制御する場合を例示する。図9に示すように、ユーザの携帯端末10は発信機40−2が発信する発信機IDを受信する(図9中の(1))。図9に示す例においては、ユーザは、駐車場において車を停車した際に、発信機40−2が発信する発信機IDを受信する。そして、携帯端末10は、例えばユーザの操作に応じて、マーキング情報として発信機40−2から受信した発信機IDをユーザIDに対応付ける(図9中の(2))。図9に示す例においては、携帯端末10は、発信機40−2が発信する発信機IDである「B12」を携帯端末10のユーザID「U10」に対応付けるマーキングを行う。
その後、ユーザは、サーバ200に対して、マーキング情報を送信することにより、マーキング情報に基づくサービスを要求する(図9中の(3))。具体的には、ユーザは、マーキング情報に基づいて、サーバ200にマーキングを行った位置付近の照明器具51を制御するように要求する。なお、以下では、照明器具51の制御の一例として、照明器具51を調光する場合を示すが、サーバ200は、目的に応じて種々の制御方法を適宜選択してもよい。例えば、サーバ200は、照明器具51の出力する光の色を変化させる調色制御や、出力のオンオフの切替え制御や、タイマー制御や、スケジュール制御等を行ってもよい。例えば、サーバ200は、タイマー制御を行う場合、携帯端末10から要求されてから所定の時間(例えば5秒など)が経過した後、照明制御システム50に発信機IDの発信機が設置された位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を、点灯、消灯、又は点滅等を行う制御を行ってもよい。上記の要求がされたサーバ200は、マーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を照明制御システム50の制御装置150に送信することにより、照明制御システム50に発信機40−2の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を調光するように指示する(図9中の(4))。
マーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を受信した制御装置150は、発信機40−2の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51に調光を指示する。図9に示す例においては、制御装置150は、発信機40−2の付近に設置された照明器具51−2に調光を指示する(図9中の(5))。制御装置150から調光の指示を受けた照明器具51−2では、制御部により光源部から放射する光が調光される(図9中の(6))。図9に示す例においては、照明器具51−2を含む照明器具51が消灯している状態であるので、制御装置150は、照明器具51−2に光源部を点灯するように指示する。これにより、ユーザは、マーキング情報に基づいて照明を制御するサービスを受けることができる。図9に示す例においては、ユーザは、車を駐車した際に受信した発信機IDをサーバ200に送信しておくことにより、駐車した車の位置を忘れた場合であっても、マーキング情報に基づいて車付近の照明が点灯し、容易に車を見つけることが可能となる。
次に、図10を用いて、実施形態2に係るサーバ200の構成について説明する。図10は、実施形態2に係るサーバの構成を示すブロック図である。図10に示すように、サーバ200は、記憶部220にマーキング情報記憶部を有しない点において、サーバ100と相違する。サーバ200は、携帯端末10がマーキング情報に基づくサービスを要求する際に送信するマッチング情報を用いて、マーキング情報の発信機IDにより識別される発信機に関する情報を発信機情報記憶部221から抽出する。
実施形態2に係る位置情報活用システム2においては、携帯端末10の記憶部12には、発信機40から受信した発信機に関する情報を記憶する。図11は、記憶部12に記憶された発信機に関する情報の一例を示す。図11に示すように、記憶部12は、発信機に関する情報として、「発信機ID」、「受信日時」といった項目を有する。例えば、図11の例は、発信機ID「B30」を受信日時「2015/02/09/18:22:56」に携帯端末10が受信したことを示す。
また、送信部18は、マーキング情報を送信することにより、サーバ200にマーキング情報に基づくサービスを要求する。
[位置情報活用システムによる処理]
次に、図12を用いて、実施形態2に係る位置情報活用システム2による位置情報活用処理を説明する。図12は、実施形態2に係る位置情報活用システムにおける位置情報活用処理の手順を示すシーケンス図である。
図12に示すように、携帯端末10は、発信機40から個体情報である発信機情報を受信する(ステップS201)。例えば、携帯端末10は、発信機40から発信機IDを受信する。そして、携帯端末10は、発信機IDを受信した場合、受信した発信機IDをユーザIDに対応付けるマーキングを行う(ステップS202)。
マーキングを行った後、携帯端末10は、マーキング情報を送信することにより、サーバ200にマーキング情報に基づくサービスを要求する(ステップS203)。サーバ200は、マーキング情報に基づくサービスを要求された場合、携帯端末10に対応する位置情報を抽出する(ステップS204)。例えば、サーバ200は、受信したマーキング情報に基づいて、発信機に関する情報を抽出する。
ステップS205〜S208の処理は、図8に示すステップS106〜S109に対応する。簡単に説明すると、サーバ200は、抽出した位置情報を送信することにより、照明制御システム50の制御装置150に照明器具51の制御を指示する(ステップS205)。続けて、照明制御システム50の制御装置150は、サーバ200から受信した位置情報に基づいて、調光を指示する照明器具51を判定する(ステップS206)。その後、制御装置150は、調光を指示する照明器具51として判定された照明器具51に対して、調光を指示する(ステップS207)。そして、制御装置150から調光の指示を受け付けた照明器具51の制御部は、制御装置150からの指示の内容に基づいて、光源部の調光を制御する(ステップS208)。
[実施形態2の効果]
上述のように、実施形態2に係る位置情報活用システム2は、複数の発信機40と、携帯端末10とを具備する。複数の発信機40は、配置された位置情報又は個体情報を含む発信機情報を発信する。また、携帯端末10は、一の発信機40から一の発信機40の発信機情報を受信した場合、サーバ200へ送信する情報として、一の発信機40の発信機情報と携帯端末10を識別する端末情報とを対応付ける。
これにより、位置情報活用システム2は、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。例えば、位置情報活用システム2は、マーキング情報として、発信機40の個体情報と端末情報とを対応付けて格納し、所定の期間経過後において、マーキング情報を用いてサービスの提供を支援することができる。さらに、携帯端末10から外部へ送信される情報量を抑制し、携帯端末10とサーバ200との間の通信量を抑制することができるとともに、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。
また、実施形態2に係る位置情報活用システム2において、携帯端末10は、サーバ200に所定の処理を要求する際に、サーバ200に一の発信機40の発信機情報又は端末情報を送信する。
これにより、位置情報活用システム2においては、携帯端末10から外部へ送信される情報量を抑制し、携帯端末10とサーバ200との間の通信量を抑制することができるとともに、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。
[実施形態3]
実施形態1に係る位置情報活用システム1においては、携帯端末10のマーキング情報に基づいて携帯端末10を所有するユーザにサービスが提供される。一方、実施形態3に係る位置情報活用システム3においては、マーキングを行う携帯端末10とマーキング情報に基づくサービスを要求する携帯端末10とが異なる点で実施形態1と相違する。この点を図面に基いて説明する。なお、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。サーバ及びその構成については、実施形態1の構成と同一又は対応する構成については「200」を加算した符号(3**)を付すことにより重複する説明を省略する。
図13では、位置情報活用システム3を迷子になった子どもを探す場面に適用し、子ユーザの位置に関するマーキングに基づいて照明を制御する場合を例示する。以下で示す、子ユーザの携帯端末10A及び親ユーザの携帯端末10Bは、携帯端末10と同様の構成である。図13に示すように、子ユーザの携帯端末10Aは発信機40−2が発信する発信機IDを受信する(図13中の(1))。そして、携帯端末10Aは、例えば親ユーザの携帯端末10Bと所定の距離離れた場合に、ユーザIDを発信機40−2から受信した発信機IDとともにサーバ300へ送信する(図13中の(2))。
サーバ300は、携帯端末10AからユーザIDと発信機IDとを受信した場合、発信機IDとユーザIDとを対応付けるマーキングを行う(図13中の(3))。図13に示す例においては、サーバ300は、携帯端末10Aから受信したユーザIDである「U111」と発信機IDである「B12」とを対応付けるマーキングを行う。
その後、親ユーザは、サーバ300に対して、子ユーザの携帯端末10Aのマーキング情報に基づくサービスを要求する(図13中の(4))。具体的には、親ユーザは、マーキング情報に基づいて、サーバ300にマーキングを行った位置付近の照明器具を制御するように要求する。なお、以下では、照明器具51の制御の一例として、照明器具51を調光する場合を示すが、サーバ300は、目的に応じて種々の制御方法を適宜選択してもよい。例えば、サーバ300は、照明器具51の出力する光の色を変化させる調色制御や、出力のオンオフの切替え制御や、タイマー制御や、スケジュール制御等を行ってもよい。例えば、サーバ300は、タイマー制御を行う場合、携帯端末10Bから要求されてから所定の時間(例えば5秒など)が経過した後、照明制御システム50に発信機IDの発信機が設置された位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を、点灯、消灯、又は点滅等を行う制御を行ってもよい。上記の要求がされたサーバ300は、マーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を照明制御システム50の制御装置150に送信することにより、照明制御システム50に発信機40−2の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を調光するように指示する(図13中の(5))。
マーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を受信した制御装置150は、発信機40−2の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51に調光を指示する。図13に示す例においては、制御装置150は、発信機40−2の付近に設置された照明器具51−2に調光を指示する(図13中の(6))。制御装置150から調光の指示を受けた照明器具51−2では、制御部により光源部から放射する光が調光される(図13中の(7))。図13に示す例においては、照明器具51−2を含む照明器具51が消灯している状態であるので、制御装置150は、照明器具51−2に光源部を点灯するように指示する。これにより、ユーザは、他のユーザのマーキング情報に基づいて照明を制御するサービスを受けることができる。図13に示す例においては、親ユーザは、子ユーザのマーキング情報に基づいて子ユーザが位置する付近の照明が点灯し、容易に子ユーザを見つけることが可能となる。
なお、子ユーザの携帯端末10Aは、例えば親ユーザの携帯端末10Bと所定の距離離れた場合に、ユーザIDを発信機40から受信した発信機IDとともにサーバ300へ送信を開始した後(図13中の(2)参照)は、例えば5分間隔等の所定の間隔でユーザIDを発信機40から受信した発信機IDとともにサーバ300へ送信してもよい。この場合、サーバ300は、携帯端末10Aから受信した日時が最新のユーザIDと発信機IDとをマーキング情報として用いてもよい。これにより、ユーザは、他のユーザの最新のマーキング情報に基づいて照明を制御するサービスを受けることができる。図13に示す例においては、親ユーザは、最新の子ユーザのマーキング情報に基づいて子ユーザが位置する付近の照明が点灯し、さらに容易に子ユーザを見つけることが可能となる。
次に、図14を用いて、実施形態3に係るサーバ300の構成について説明する。図14は、実施形態3に係るサーバの構成を示すブロック図である。図14に示すように、サーバ300は、記憶部320にグループ情報記憶部323を有する点において、サーバ100と相違する。
グループ情報記憶部323は、携帯端末10のグループに関する情報を記憶する。図15は、グループ情報記憶部323に記憶される携帯端末10のグループに関する情報の一例を示す。図15に示すように、グループ情報記憶部323は、携帯端末10のグループに関する情報として、「親ユーザID」、「子ユーザID」といった項目を有する。
「親ユーザID」は、親ユーザの所有する携帯端末10を識別するための識別情報を示す。また、「子ユーザID」は、子ユーザの所有する携帯端末10を識別するための識別情報を示す。図15に示す例においては、親ユーザID「U11」により識別される携帯端末10には、子ユーザID「U111」により識別される携帯端末10及び子ユーザID「U112」により識別される携帯端末10が子ユーザの携帯端末10として対応付けられる。
なお、図15は一例であって、複数の親ユーザIDに1つの子ユーザIDが対応付けられてもよい。また、一の親ユーザIDが他の親ユーザIDの子ユーザIDとして対応付けられてもよい。
また、実施形態3に係るサーバ300において、抽出部332は、受信部331がユーザIDを受信した場合、グループ情報記憶部323を参照して受信したユーザIDが親ユーザIDかどうかを判断する。受信したユーザIDが親ユーザIDである場合、抽出部332は、親ユーザIDに対応付けられた子ユーザIDの携帯端末10に対応するマーキング情報を抽出する。また、抽出部332は、受信したユーザIDが親ユーザIDに複数の子ユーザIDが対応付けられている場合、送信部333にいずれの子ユーザIDの携帯端末10に対応するマーキング情報を用いるか選択させる画面をユーザIDの送信元の携帯端末10に送信させてもよい。
[位置情報活用システムによる処理]
次に、図16を用いて、実施形態3に係る位置情報活用システム3による位置情報活用処理を説明する。図16は、実施形態3に係る位置情報活用システムにおける位置情報活用処理の手順を示すシーケンス図である。
図16に示すように、子ユーザの携帯端末10Aは、発信機40から個体情報である発信機情報を受信する(ステップS301)。例えば、携帯端末10Aは、発信機40から発信機IDを受信する。そして、発信機40から発信機情報を受信した携帯端末10Aは、受信した発信機情報を端末情報とともにサーバ300へ送信する(ステップS302)。例えば、発信機40から発信機IDを受信した携帯端末10Aは、受信した発信機IDをユーザIDとともにサーバ300へ送信する。
そして、サーバ300は、ユーザIDと発信機IDとを受信した場合、受信したユーザIDと発信機IDとを対応付けるマーキングを行う(ステップS303)。マーキングを行った後、サーバ300は、親ユーザの携帯端末10Bからマーキング情報に基づくサービスを要求された場合(ステップS304)、子ユーザの携帯端末10Aに対応する位置情報を抽出する(ステップS305)。例えば、サーバ300は、携帯端末10Bから子ユーザの携帯端末10Aに対応するマーキング情報に基づくサービスを要求する情報としてユーザIDを受信した場合、受信したユーザIDが親ユーザIDかどうかを判断する。サーバ300は、受信したユーザIDが親ユーザIDである場合、親ユーザIDに対応付けられた子ユーザIDの携帯端末10Aに対応するマーキング情報を抽出する。サーバ300は、抽出したマーキング情報に基づいて、発信機40に関する情報を抽出する。
ステップS306〜S309の処理は、図8に示すステップS106〜S109に対応する。簡単に説明すると、サーバ300は、抽出した位置情報を送信することにより、照明制御システム50の制御装置150に照明器具51の制御を指示する(ステップS306)。続けて、照明制御システム50の制御装置150は、サーバ300から受信した位置情報に基づいて、調光を指示する照明器具51を判定する(ステップS307)。その後、制御装置150は、調光を指示する照明器具51として判定された照明器具51に対して、調光を指示する(ステップS308)。そして、制御装置150から調光の指示を受け付けた照明器具51の制御部は、制御装置150からの指示の内容に基づいて、光源部の調光を制御する(ステップS309)。
[実施形態3の効果]
上述のように、実施形態3に係る位置情報活用システム3は、複数の発信機40と、携帯端末10と、サーバ300と、照明制御システム50とを具備する。複数の発信機40は、配置された位置情報又は個体情報を含む発信機情報を発信する。また、携帯端末10Aは、複数の発信機40から発信される個体情報を受信する。サーバ300は、携帯端末10Aから、一の発信機40の発信機情報と携帯端末10Aを識別する端末情報とを受信した場合、一の発信機40の発信機情報と端末情報とを対応付ける。また、照明制御システム50は、光源部と制御部を保持する複数の照明器具51を含む。サーバ300は、携帯端末10Aに対応付けられた所定の携帯端末10Bから要求された場合、端末情報に対応付けられた一の発信機40の発信機情報に基づいて、照明制御システム50に一の発信機40の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を制御するように指示する。
これにより、位置情報活用システム3は、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。具体的には、位置情報活用システム3を利用する一のユーザは、他のユーザに対応するマーキング情報に基づいて照明を制御するサービスを受けることができる。図13に示す例においては、親ユーザは、子ユーザの携帯端末10Aが発信機IDを携帯端末10AのユーザIDとともにサーバ300に送信することにより、子ユーザが迷子になった場合であっても、子ユーザの携帯端末10Aに対応するマーキング情報に基づいて子ユーザの位置付近の照明が点灯し、容易に子供を見つけることが可能となる。
[実施形態4]
実施形態1に係る位置情報活用システム1においては、携帯端末10が発信機IDとユーザIDとをサーバ100へ送信する。一方、実施形態4に係る位置情報活用システム4においては、発信機40を有する通信ユニット400がサーバ100へ発信機IDとユーザIDとを送信する点で実施形態1と相違する。この点を図面に基いて説明する。なお、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図17では、位置情報活用システム4を駐車場に適用し、ユーザの位置に関するマーキングに基づいて照明を制御する場合を例示する。
通信ユニット400−1,400−2,400−3,400−4は、携帯端末10やサーバ100と各種情報を送受信する情報処理装置である。以下では、通信ユニット400−1,400−2,400−3,400−4等について、特に区別なく説明する場合には、通信ユニット400と記載する。通信ユニット400は、情報を発信する発信機40を有する。図17に示す例においては、通信ユニット400は、駐車場の天井に複数設置される。また、各通信ユニット400は、照明制御システム50の照明器具51−1,51−2,51−3,51−4に対応する位置に設置される。具体的には、図17に示す例では、照明器具51−1の付近に通信ユニット400−1が設置され、照明器具51−2の付近に通信ユニット400−2が設置され、照明器具51−3の付近に通信ユニット400−3が設置され、照明器具51−4の付近に通信ユニット400−4が設置される。
図17に示すように、通信ユニット400−2の発信機40は、周囲に情報を発信する(図17中の(1))。例えば、通信ユニット400−2の発信機40は、発信機IDを発信する。図17に示す例においては、ユーザの携帯端末10は、駐車場において車を停車した際に、通信ユニット400−2の発信機40が発信する情報を受信する。そして、例えばユーザの操作に応じて携帯端末10からユーザIDが送信された場合、通信ユニット400−2は、ユーザIDを受信する(図17中の(2))。そして、通信ユニット400−2は、例えば携帯端末10からの指示に応じて、ユーザIDを通信ユニット400−2の発信機40の発信機IDとともにサーバ100へ送信する(図17中の(3))。
サーバ100は、通信ユニット400−2の発信機40からユーザIDと発信機IDとを受信した場合、発信機IDとユーザIDとを対応付けるマーキングを行う(図17中の(4))。その後、ユーザは、サーバ100に対して、マーキング情報に基づくサービスを要求する(図17中の(5))。上記の要求がされたサーバ100は、マーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を照明制御システム50の制御装置150に送信することにより、照明制御システム50に通信ユニット400−2の発信機40の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を制御するように指示する(図17中の(6))。なお、以下では、照明器具51の制御の一例として、照明器具51を調光する場合を示すが、上述したようにサーバ100は、目的に応じて種々の制御方法を適宜選択してもよい。
マーキング情報の発信機IDに対応する位置情報を受信した制御装置150は、通信ユニット400−2の発信機40の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51に調光を指示する。図17に示す例においては、制御装置150は、通信ユニット400−2の発信機40の付近に設置された照明器具51−2に調光を指示する(図17中の(7))。制御装置150から調光の指示を受けた照明器具51−2では、制御部により光源部から放射する光が調光される(図17中の(8))。図17に示す例においては、照明器具51−2を含む照明器具51が消灯している状態であるので、制御装置150は、照明器具51−2に光源部を点灯するように指示する。これにより、ユーザは、マーキング情報に基づいて照明を制御するサービスを受けることができる。図17に示す例においては、ユーザは、車を駐車した際にユーザIDを通信ユニット400に送信しておくことにより、駐車した車の位置を忘れた場合であっても、マーキング情報に基づいて車付近の照明が点灯し、容易に車を見つけることが可能となる。なお、通信ユニット400は、照明器具51に組み込まれる等、照明器具51と一体であってもよい。なお、図17に示す例においては、通信ユニット400が、サーバ100と直接通信する例を示したが、通信ユニット400は、制御装置150を介してサーバ100と通信を行ってもよい。また、通信ユニット400は、他の通信ユニット400を介してサーバ100と通信を行ってもよい。
[通信ユニットの構成]
続いて、図18を用いて、通信ユニット400の構成を説明する。図18は、実施形態4に係る通信ユニットの構成を示すブロック図である。以下に示す通信ユニット400は、発信機40から携帯端末10へ発信機IDを発信したり、携帯端末10から受信したユーザIDや発信機IDなどをサーバ100へ送信したりする。図18に示すように、通信ユニット400は、通信部410、記憶部420、制御部430、及び発信機40を有する。以下に、これらの各部の処理を説明する。
通信部410は、例えば、NICによって実現される。かかる通信部410は、図示しない所定のネットワークと有線又は無線で接続される。そして、通信部410は、図示しない所定のネットワークを介して、携帯端末10やサーバ100との間で情報の送受信を行う。
記憶部420は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
制御部430は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受信部431、抽出部432、及び送信部433を有する。
受信部431は、携帯端末10から発信されるユーザIDを受信する。また、受信部431は、例えば、受信したユーザIDを記憶部420に格納する。
抽出部432は、サーバ100にユーザIDと発信機IDとを送信する場合、記憶部420からユーザIDを抽出する。例えば、抽出部432は、記憶部420に記憶された同じユーザIDが複数ある場合、受信日時が最先のユーザIDを抽出してもよい。
送信部433は、携帯端末10から受信したユーザIDを発信機IDとともにサーバ100に送信する。
[位置情報活用システムによる処理]
次に、図19を用いて、実施形態4に係る位置情報活用システム4による位置情報活用処理を説明する。図19は、実施形態4に係る位置情報活用システムにおける位置情報活用処理の手順を示すシーケンス図である。
図19に示すように、通信ユニット400は、通信ユニット400の発信機40の個体情報である発信機情報を発信する(ステップS401)。通信ユニット400から発信機情報を受信した携帯端末10は、ユーザの操作に応じて、端末情報を通信ユニット400へ送信する(ステップS402)。そして、携帯端末10から端末情報を受信した通信ユニット400は、受信した端末情報を発信機情報とともにサーバ100へ送信する(ステップS403)。例えば、携帯端末10からユーザIDを受信した通信ユニット400は、受信したユーザIDを発信機IDとともにサーバ100へ送信する。
ステップS404〜S410の処理は、図8に示すステップS103〜S109に対応する。簡単に説明すると、サーバ100は、ユーザIDと発信機IDとを受信した場合、受信したユーザIDと発信機IDとを対応付けるマーキングを行う(ステップS404)。マーキングを行った後、サーバ100は、携帯端末10からマーキング情報に基づくサービスを要求された場合(ステップS405)、携帯端末10に対応する位置情報を抽出する(ステップS406)。
その後、サーバ100は、抽出した位置情報を送信することにより、照明制御システム50の制御装置150に照明器具51の制御を指示する(ステップS407)。続けて、照明制御システム50の制御装置150は、サーバ100から受信した位置情報に基づいて、調光を指示する照明器具51を判定する(ステップS408)。その後、制御装置150は、調光を指示する照明器具51として判定された照明器具51に対して、調光を指示する(ステップS409)。そして、制御装置150から調光の指示を受け付けた照明器具51の制御部は、制御装置150からの指示の内容に基づいて、光源部の調光を制御する(ステップS410)。なお、S401は省略してもよい。
[実施形態4の効果]
上述したように、実施形態4に係る位置情報活用システム4は、通信機能を有する携帯端末10と、複数の通信ユニット400と、サーバ100とを具備する。通信ユニット400は、配置された位置情報又は個体情報を含む発信機情報を発信する発信機40を有し、携帯端末10から当該携帯端末10を識別する端末情報を受信する。また、サーバ100は、端末情報を受信した一の通信ユニット400から、一の通信ユニット400が有する発信機40の配置された位置に関連付けられた発信機情報と端末情報とを受信した場合、一の通信ユニット400が有する発信機40の発信機情報と端末情報とを対応付ける。
これにより、位置情報活用システム4は、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。例えば、位置情報活用システム4は、マーキング情報として、発信機40の個体情報と端末情報とを対応付けて格納し、所定の期間経過後において、マーキング情報を用いてサービスの提供を支援することができる。
また、実施形態4に係る位置情報活用システム4は、光源部と制御部を保持する複数の照明器具51を含む照明制御システム50をさらに具備する。また、サーバ100は、携帯端末10に対応付けられた所定の携帯端末10から要求された場合、端末情報に対応付けられた一の発信機40の発信機情報に基づいて、照明制御システム50に一の発信機40の位置から所定の範囲内に配置された照明器具51を制御するように指示する。なお、携帯端末10と所定の携帯端末10とは、同一の携帯端末10であってもよい。
これにより、位置情報活用システム4は、制御を行う時点でのユーザ本人の位置や状態によらないサービスの提供を支援することができる。具体的には、位置情報活用システム4を利用するユーザは、マーキング情報に基づいて照明を制御するサービスを受けることができる。図17に示す例においては、ユーザは、車を駐車した際にユーザIDを発信機40に送信しておくことにより、ユーザIDを受信した発信機40が発信機IDとともにユーザIDをサーバ100に送信するため、駐車した車の位置を忘れた場合であっても、マーキング情報に基づいて車付近の照明が点灯し、容易に車を見つけることが可能となる。
[実施形態1〜4に係る地図表示及び経路の案内]
実施形態1〜4に係る位置情報活用システム1〜4においては、マーキング情報に基づいて照明を制御する場合を示した。しかしながら、マーキング情報に基づいて照明を制御する場合に限らず、例えば、位置情報活用システム1〜4において、マーキング情報に基づいて携帯端末10,10Bに地図情報を表示させてもよい。例えば、位置情報活用システム1〜4は、マーキング情報に基づいて、そのマーキング情報の位置付近の地図情報を携帯端末10,10Bに表示させる。マーキング情報に基づいて携帯端末10,10Bに地図情報を表示させる一例を図20に示す。図20は、実施形態1〜4に係る携帯端末の画面表示例を示す図である。
図20は、位置情報活用システム1〜4を駐車場に適用し、ユーザの位置に関するマーキングに基づいて携帯端末10に地図情報を表示する例を示す。図20に示す例においては、駐車エリア位置A1が、車を駐車した際にマーキングした位置に対応する。これにより、ユーザは地図情報に基づいて、駐車した車を容易に見つけることができる。また、子ユーザの携帯端末10Aから受信したマーキング情報に基づく地図情報を親ユーザの携帯端末10Bに表示することにより、親ユーザは子ユーザを容易に見つけることができる。
また、位置情報活用システム1〜4は、マーキング情報と要求の際に携帯端末10,10Bから取得した位置情報に基づいて、そのマーキング情報の位置と携帯端末10,10Bから取得した位置情報に基づく位置との間の経路情報を携帯端末10,10Bに表示させる。マーキング情報と携帯端末10から取得した位置情報とに基づいて携帯端末10に地図情報を表示させる一例を図21に示す。図21は、実施形態1〜4に係る携帯端末の画面表示例を示す図である。以下では、図21を用いて、例えば、携帯端末10が要求する際に位置情報として受信した発信機40の個体情報(発信機ID)をサーバ100,200に送信する場合について説明する。
図21に示す例においては、駐車位置C11が、車を駐車した際にマーキングした位置に対応する。また、ユーザ位置H11が、ユーザが車を駐車した位置の通知を要求する際に発信機40の発信機IDをサーバ100,200に送信した位置を示す。携帯端末10から要求される際に発信機IDを受信したサーバ100,200は、ユーザ位置H11と駐車位置C11とを結ぶ経路R11を携帯端末10に表示する。例えば、携帯端末10から要求される際に発信機IDに対応する発信機40の設置位置と、マーキング情報に対応する発信機40の設置位置とを結ぶ経路を携帯端末10に表示する。これにより、ユーザは、現在位置から駐車した車までの経路を知ることができ、駐車した車を容易にたどり着くことができる。なお、サーバ100,200は、携帯端末10から要求される際に発信機IDを受信する度に、随時経路情報を更新して携帯端末10に表示してもよい。
また、親ユーザの携帯端末10Bが要求する際に発信機40の発信機IDをサーバ300に送信する場合、サーバ300は、親ユーザの位置と子ユーザの位置との間の経路情報を携帯端末10Bに表示させる。例えば、サーバ300は、子ユーザの携帯端末10Aから受信したマーキング情報に対応する発信機40の設置位置と、親ユーザの携帯端末10Bから受信した発信機IDに対応する発信機40の設置位置とを結ぶ経路を携帯端末10Bに表示する。これにより、親ユーザは、現在位置から子ユーザの位置までの経路を知ることができ、子ユーザを容易に発見することができる。なお、サーバ300は、携帯端末10Bから要求される際に発信機IDを受信したり、携帯端末10Aから新たにユーザIDと発信機IDとを受信したりする度に、随時経路情報を更新して携帯端末10Bに表示してもよい。
また、サーバ100,200,300は、経路を携帯端末10,10Bに表示する場合、例えば外部の情報処理装置から取得した情報を用いてもよい。図21に示す例においては、サーバ100,200は、駐車場を管理する管理装置から取得した駐車場内の地図情報に基づいて、駐車スペースと通路とを識別してもよい。この場合、図21に示すように、サーバ100,200は、ユーザ位置H11と駐車位置C11(駐車スペース)とを間を通路により結んだ経路を携帯端末10に表示する。
また、実施形態1〜4に係る位置情報活用システム1〜4においては、マーキング情報の位置付近の照明を制御する場合を示した。しかしながら、マーキング情報の位置付近の照明を制御する場合に限らず、位置情報活用システム1〜4においては、マーキング情報に基づく位置と携帯端末10,10Bが要求する際に受信した位置情報に基づく位置との間の経路に設置された照明の制御を行ってもよい。これにより、位置情報活用システム1〜4は、照明による経路の案内のサービスをユーザに提供することができる。この点について、図22を用いて説明する。図22は、実施形態1〜4に係る照明器具による経路案内の例を示す図である。以下では、図22を用いて、例えば、駐車場A10に位置情報活用システム1が設置された場合について説明する。また、以下では、携帯端末10が要求する際に位置情報として受信した発信機40の発信機IDをサーバ100に送信する。
図22に示す例においては、駐車場A10に照明器具51−5〜51−31の27個の照明器具51が設置された場合を示す。なお、図22に図示することは省略するが、照明器具51−5〜51−31の各々に対応して27個の発信機40が照明器具51に近接して設置される。
図22に示す例においては、駐車位置C21が、車を駐車した際にマーキングした位置に対応する。具体的には、携帯端末10が照明器具51−28に近接して設置された発信機40から受信した発信機IDとユーザIDとを駐車位置C21に車を駐車した際にサーバ100へ送信する。また、ユーザ位置H21が、ユーザが車を駐車した位置の通知を要求する際に発信機40の発信機IDをサーバ100に送信した位置を示す。具体的には、携帯端末10は、要求する際に照明器具51−5に近接して設置された発信機40から受信した発信機IDをサーバ100へ送信する。
ここで、携帯端末10から要求される際に発信機IDを受信したサーバ100は、ユーザ位置H21と駐車位置C21とを結ぶ経路に設置された照明器具51を、照明制御システム50に制御(調光)するように指示する。例えば、サーバ100は、携帯端末10から要求される際に発信機IDに対応する発信機40の設置位置と、マーキング情報に対応する発信機40の設置位置とを結ぶ経路に設置された照明器具51を点灯するように照明制御システム50に指示する。
図22に示す例においては、ユーザ位置H21と駐車位置C21とを結ぶ経路に設置された照明器具51が点灯する。具体的には、ユーザ位置H21と駐車位置C21とを結ぶ経路に設置された10個の照明器具51−5,51−6,51−9,51−12,51−15,51−18,51−21,51−24,51−27,51−28が点灯する。これにより、ユーザは、点灯している10個の照明器具51を辿ることにより、照明器具51−5から駐車位置C21に設置された照明器具51−28まで用意に移動することができる。つまり、ユーザは、ユーザ位置H21と駐車位置C21とを結ぶ経路に設置された照明器具51が点灯することにより、容易に駐車した車を見つけることができる。
なお、サーバ100は、携帯端末10から要求される際に発信機IDを受信する度に、随時経路を更新して、照明制御システム50に照明器具51を調光するように指示してもよい。例えば、携帯端末10は、要求する際に照明器具51−6に近接して設置された発信機40から受信した発信機IDをサーバ100へ送信した場合、サーバ100は、新たなユーザ位置と駐車位置C21とを結ぶ経路に設置されていない照明器具51を照明制御システム50に調光するように指示してもよい。具体的には、サーバ100は、新たなユーザ位置と駐車位置C21とを結ぶ経路に設置されていない照明器具51−5を消灯するように照明制御システム50に指示してもよい。この場合、新たなユーザ位置と駐車位置C21とを結ぶ経路に設置された9個の照明器具51−6,51−9,51−12,51−15,51−18,51−21,51−24,51−27,51−28が点灯する。
また、位置情報活用システム3において、親ユーザの携帯端末10Bが要求する際に発信機40の発信機IDをサーバ300に送信する場合、サーバ300は、親ユーザの位置と子ユーザの位置との間の経路に設置された照明器具51を、照明制御システム50に調光するように指示する。例えば、サーバ300は、子ユーザの携帯端末10Aから受信したマーキング情報に対応する発信機40の設置位置と、親ユーザの携帯端末10Bから受信した発信機IDに対応する発信機40の設置位置とを結ぶ経路に設置された照明器具51を点灯するように、照明制御システム50に指示する。これにより、親ユーザは、現在位置から子ユーザの位置までの経路を知ることができ、子ユーザを容易に発見することができる。なお、サーバ300は、携帯端末10Bから要求される際に発信機IDを受信したり、携帯端末10Aから新たにユーザIDと発信機IDとを受信したりする度に、随時経路を更新して、照明制御システム50に照明器具51を調光するように指示してもよい。
また、サーバ100,200,300は、経路に設置された照明器具51を、照明制御システム50に調光するように指示する場合、例えば外部の情報処理装置から取得した情報を用いてもよい。図22に示す例においては、サーバ100は、駐車場を管理する管理装置から取得した駐車場内の地図情報に基づいて、駐車スペースと通路とを識別してもよい。この場合、図22に示すように、サーバ100は、ユーザ位置H21と駐車位置C21(駐車スペース)とを間を通路により結んだ経路に設置された照明器具51を、照明制御システム50に調光するように指示する。なお、携帯端末10は、要求する際に位置情報として緯度経度に関する情報をサーバ100,200,300に送信してもよい。なお、上記の例では、照明器具51の制御の一例として、照明器具51を調光する場合を示したが、上述したようにサーバ100,200,300は、目的に応じて種々の制御方法を適宜選択してもよい。
[実施形態1〜4の効果]
サーバ100,200,300は、携帯端末10,10Aに対応付けられた所定の携帯端末10,10Bから要求される際に所定の携帯端末10,10Bから位置情報を受信した場合、所定の携帯端末10,10Bから受信した位置情報に基づく位置と端末情報に対応付けられた一の発信機40の位置との間の経路に設置された照明器具51を、照明制御システム50に制御するように指示する。
これにより、位置情報活用システム1〜4は、経路情報サービスをユーザに提供することができる。
サーバ100,200,300は、携帯端末10,10Aに対応付けられた所定の携帯端末10,10Bから要求された場合、端末情報に対応付けられた一の発信機40の発信機情報に基づく地図情報を、所定の携帯端末10,10Bに送信する。
これにより、位置情報活用システム1〜4は、地図情報サービスをユーザに提供することができる。
サーバ100,200,300は、携帯端末10,10Aに対応付けられた所定の携帯端末10,10Bから要求される際に所定の携帯端末10,10Bから位置情報を受信した場合、所定の携帯端末10,10Bから受信した位置情報に基づく位置と端末情報に対応付けられた一の発信機40の位置との間の経路情報を、所定の携帯端末10,10Bに送信する。
これにより、位置情報活用システム1〜4は、経路情報サービスをユーザに提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。また、これらの実施形態やその変形は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。