以下、図面を参照して、本発明の種々の実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態には限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
(コンテンツ配信システムの概要)
図1は、コンテンツ配信システムの概要について説明するための模式図である。本発明に係るコンテンツ配信システムは、管理サーバと、表示端末と、ユーザ端末と、決済サーバとを有する。管理サーバは、コンテンツを表示端末に配信する。管理サーバによって配信されるコンテンツは、そのコンテンツに関する決済がされている場合に視聴可能となる有料コンテンツである。表示端末は、管理サーバによって配信されたコンテンツを表示する。表示端末は、例えば、ハイブリッドキャスト(登録商標)に対応した通信機能を有するテレビ受像機である。ユーザ端末は、有料コンテンツの購入に係る決済処理を実行させるための決済指示を送信する。ユーザ端末は、例えば、ユーザが所有する多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)である。
まず、管理サーバは、管理サーバによって配信される複数のコンテンツのそれぞれを識別するコンテンツ識別情報を表示端末に送信する。表示端末は、送信されたコンテンツ識別情報を取得する(図1の(1))。管理サーバは、例えば、表示端末からコンテンツ識別情報の送信要求を受信したことに応じて、コンテンツ識別情報を送信する。
続いて、表示端末は、複数のコンテンツのうちの何れかのコンテンツをユーザに選択させる選択画面を表示する。また、表示端末は、選択画面において選択されたコンテンツのコンテンツ識別情報と表示端末を識別する表示端末識別情報とに基づいて、ユーザ端末に選択されたコンテンツの決済指示を送信させるための識別画像を表示する(図1の(2))。選択画面には、複数のコンテンツのタイトル等のコンテンツに関する情報が含まれる。識別画像は、例えば、コンテンツ識別情報、表示端末識別情報及び決済処理のためのウェブページにアクセスするための情報を符号化した二次元コードである。決済処理のためのウェブページは、管理サーバによって提供される。
続いて、ユーザ端末は、ユーザの操作に応じて識別画像を撮像する(図1の(3))。ユーザ端末は、所定の復号プログラムを実行することにより、撮像した識別画像を復号してコンテンツ識別情報、表示端末識別情報及び決済処理のためのウェブページにアクセスするための情報を取得する。
続いて、ユーザ端末は、取得されたコンテンツ識別情報と表示端末識別情報とに関する決済指示を管理サーバに送信する(図1の(4))。決済指示には、決済処理に必要な情報が含まれる。決済処理に必要な情報は、例えば、クレジットカード番号又はユーザの決済サービスにおけるアカウント情報及びユーザの氏名等である。決済指示を受信した管理サーバは、決済サーバとの間で決済処理を実行する。
続いて、管理サーバは、実行された決済処理に関する決済情報を決済サーバから取得する(図1の(5))。決済情報には、コンテンツ識別情報と表示端末識別情報とが含まれる。
続いて、管理サーバは、表示端末からコンテンツの配信要求を取得する(図1の(6))。コンテンツの配信要求は、例えば、表示端末に対するユーザの操作に応じて送信される。
続いて、管理サーバは、取得された配信要求に係るコンテンツの配信が可能であるか否かを判定する。管理サーバは、取得された決済情報に含まれる表示端末識別情報が配信要求を送信した表示端末を識別し且つ取得された決済情報に含まれるコンテンツ識別情報が配信要求に係るコンテンツを識別する場合に、配信が可能であると判定する。配信が可能であると判定された場合、配信サーバは、配信要求に係るコンテンツを表示端末に配信する(図1の(7))。
このように、コンテンツ配信システムにおいて、表示端末は、複数のコンテンツのうちからコンテンツをユーザに選択させる選択画面と、選択画面において選択されたコンテンツに関する決済をするための識別画像とを表示する。これにより、コンテンツ配信システムは、ユーザが有料コンテンツの購入に関して適切な判断をすることを可能とする。すなわち、コンテンツ配信システムは、選択画面を表示することにより、ユーザが視聴可能な複数のコンテンツをあらかじめ提示する。これにより、ユーザは、複数のコンテンツを比較したうえでコンテンツを購入するか否か、及び、何れのコンテンツを購入するかについて適切な判断をすることが可能となる。
上述した図1の説明は、本発明の内容への理解を深めるための説明にすぎない。本発明は、具体的には、次に説明する各実施形態において実施され、且つ、本発明の原則を実質的に超えずに、さまざまな変形例によって実施されてもよい。このような変形例はすべて、本発明および本明細書の開示範囲に含まれる。
(コンテンツ配信システム1の概略構成)
図2は、コンテンツ配信システム1の概略構成の一例を示す図である。コンテンツ配信システム1は、管理サーバ2と、表示端末3と、ユーザ端末4と、決済サーバ5と、送信装置6とを有する。管理サーバ2、表示端末3、ユーザ端末4及び決済サーバ5は、インターネット等の通信ネットワーク7を介して相互に通信可能である。また、表示端末3は、ケーブルテレビ網を介して送信装置6が送信する放送コンテンツを受信可能である。表示端末3は、送信装置6が送信する地上波等の無線信号を介して放送コンテンツを受信してもよい。
管理サーバ2は、コンテンツの管理及び配信を行う。管理サーバ2は、例えば、ワークステーション又はPC(Personal Computer)等の情報処理装置である。表示端末3は、コンテンツの配信要求及び表示等を行う。表示端末3は、通信機能及び情報処理機能を有するテレビ受像機である。表示端末3は、例えば、ハイブリッドキャストに対応するテレビ受像機である。ユーザ端末4は、コンテンツに関する決済処理を実行させるための決済指示を送信する。ユーザ端末4は、撮像機能、通信機能及び情報処理機能を有する端末である。ユーザ端末4は、例えば、ユーザの多機能携帯電話、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、タブレットPC、ノートPC、ゲーム機等である。
決済サーバ5は、コンテンツに関する決済をする。決済サーバ5は、例えば、ワークステーション又はPC等の情報処理装置である。決済サーバ5は、クレジットカード番号又はユーザの決済サービスにおけるアカウント情報及びユーザの氏名等の決済処理に必要な情報をあらかじめ記憶する。決済サーバ5は、決済指示を受信した管理サーバ2から取得した決済処理に必要な情報を、あらかじめ記憶された決済処理に必要な情報に基づいて認証する。認証に成功した場合、決済サーバ5は決済要求に関する決済処理を実行する。
送信装置6は、放送信号を送信する。送信装置6は、多重化装置、変調装置等を有する。多重化装置は、放送コンテンツの画像データ、音声データ及び放送情報データを重畳してTS(Transport Stream)信号を生成する。放送情報データは、表示端末3において表示可能となるようにHTML5(Hypertext Markup Language 5)により記述されたデータである。放送情報データは、BML(Broadcast Markup Language)等のマークアップ言語により記述されてもよい。変調装置は、生成されたTS信号を所定の周波数帯域のQAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号又はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号等の変調信号に変調する。変調装置は、ケーブルテレビ網を介して変調信号を表示端末3に送信する。変調装置は、アンテナを用いて無線信号として変調信号を送信してもよい。
図3は、管理サーバ2の概略構成の一例を示す図である。管理サーバ2は、第1記憶部21、第1通信部22及び第1処理部23を有する。
第1記憶部21は、プログラム又はデータを記憶するためのデバイスであり、例えば、半導体メモリ装置を備える。第1記憶部21は、第1処理部23による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。プログラムは、例えば、CD(Compact Disc)−ROM(Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM等のコンピュータ読み取り可能且つ非一時的な可搬型記憶媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて第1記憶部21にインストールされる。
第1通信部22は、管理サーバ2を他の装置と通信可能にする通信インタフェース回路を備える。第1通信部22が備える通信インタフェース回路は、有線LAN(Local Area Network)又は無線LAN等の通信インタフェース回路である。第1通信部22は、他の装置から送信されたデータを受信し、第1処理部23に供給するとともに、第1処理部23から供給されたデータを他の装置に送信する。
第1処理部23は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。第1処理部23は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、管理サーバ2の動作を統括的に制御する。第1処理部23は、DSP(Digital Signal Processor)、LSI(Large-Scaled IC)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等でもよい。第1処理部23は、第1記憶部21に記憶されているプログラムに基づいて管理サーバ2の各種処理が適切な手順で実行されるように、第1通信部22の動作を制御するとともに、各種の処理を実行する。
第1処理部23は、識別情報送信部231、決済状況送信部232、表示情報送信部233、決済処理部234、決済情報取得部235、配信要求取得部236及び配信部237をその機能ブロックとして備える。これらの各部は、第1処理部23によって実行されるプログラムによって実現される機能モジュールである。これらの各部は、ファームウェアとして管理サーバ2に実装されてもよい。
図4は、表示端末3の概略構成の一例を示す図である。表示端末3は、第2記憶部31、第2通信部32、制御受信部33、読込部34、放送受信部35、第1表示部36、音声出力部37及び第2処理部38を有する。
第2記憶部31は、プログラム又はデータを記憶するためのデバイスであり、例えば、半導体メモリ装置を備える。第2記憶部31は、第2処理部38による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。プログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能且つ非一時的な可搬型記憶媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて第2記憶部31にインストールされる。
第2通信部32は、表示端末3を他の装置と通信可能にする通信インタフェース回路を備える。通信インタフェース回路は、有線LAN又は無線LAN等の通信インタフェース回路である。第2通信部32は、他の装置から送信されたデータを受信し、第2処理部38に供給するとともに、第2処理部38から供給されたデータを他の装置に送信する。
制御受信部33は、赤外線リモコンからの信号を受信するための構成であり、例えば、赤外線センサ及び検出回路等を備える。赤外線センサは、光電効果又は熱電効果等を用いて、入射した赤外線の強度に応じた電流を出力する。検出回路は、赤外線リモコンの各ボタンに対応する所定のパターンが赤外線センサから出力された電流に含まれている場合に、その所定のパターンに応じた制御信号を生成して第2処理部38に供給する。
読込部34は、B−CAS(Conditional Access System)カード等のCASカードを読み込むための構成であり、挿入口及び読取回路を備える。読取回路は、挿入口に挿入されたCASカードのIC(Integrated Circuit)チップに記憶されたCASカード番号を表示端末識別情報として読取り、第2処理部38に供給する。また、読取回路は、挿入口に挿入されたCASカードのICチップに記憶された復号鍵等を読取り、第2処理部38に供給する。読込部34は、あらかじめ表示端末3に組込まれたACASチップに記憶されたACAS番号を表示端末識別情報として読取り、第2処理部38に供給してもよい。
放送受信部35は、放送コンテンツを受信するための構成であり、選局部、復調部、多重分離部、復号部を有する。選局部は、第2処理部38から供給された選局信号に基づいて、受信された放送信号から所定の周波数帯域の放送信号を抽出する。復調部は、抽出された変調信号である放送信号をTS信号に復調する。多重分離部は、TS信号を画像データ及び音声データと放送情報データとに分離し、放送情報データを第2処理部38に供給する。復号部は、読込部34によって読取られた復号鍵等を用いてTS信号から分離された画像データ及び音声データを復号し、第2処理部38に供給する。
第1表示部36は、画像を表示するための構成であり、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイである。第1表示部36は、第2処理部38から供給された画像データに基づいて画像を表示する。
音声出力部37は、音声を出力するための構成であり、例えば、スピーカである。音声出力部37は、第2処理部38から供給された音声データに基づいて音声を出力する。
第2処理部38は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。第2処理部38は、例えばCPUであり、表示端末3の動作を統括的に制御する。第2処理部38は、DSP、LSI、ASIC、FPGA等でもよい。第2処理部38は、第2記憶部31に記憶されているプログラム及び制御受信部33からの入力に基づいて表示端末3の各種処理が適切な手順で実行されるように、各構成の動作を制御するとともに、各種の処理を実行する。
第2処理部38は、コンテンツ表示制御部381、情報表示制御部382、識別情報取得部383及び配信要求部384をその機能ブロックとして備える。これらの各部は、第2処理部38によって実行されるプログラムによって実現される機能モジュールである。これらの各部は、ファームウェアとして表示端末3に実装されてもよい。なお、コンテンツ表示制御部381及び情報表示制御部382は、表示制御部の一例である。
図5は、ユーザ端末4の概略構成の一例を示す図である。ユーザ端末4は、第3記憶部41、第3通信部42、操作部43、第2表示部44、撮像部45及び第3処理部46を有する。
第3記憶部41は、プログラム又はデータを記憶するためのデバイスであり、例えば、半導体メモリ装置を備える。第3記憶部41は、第3処理部46による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。
第3通信部42は、ユーザ端末4を他の装置と通信可能にする通信インタフェース回路を備える。通信インタフェース回路は、無線LAN又はLTE(Long Term Evolution)等の通信インタフェース回路である。第3通信部42は、他の装置から送信されたデータを受信し、第3処理部46に供給するとともに、第3処理部46から供給されたデータを他の装置に送信する。
操作部43は、ユーザの操作を受付けるための構成であり、例えば、キーパッド、キーボード及びマウス等である。操作部43は、後述する第2表示部44と一体化されたタッチパネルでもよい。操作部43は、ユーザの操作を受付けた場合、その操作に応じた制御信号を第3処理部46に供給する。
第2表示部44は、画像を表示するための構成であり、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。第2表示部44は、第3処理部46から供給された画像データに基づいて画像を表示する。
撮像部45は、結像光学系、撮像素子及び画像処理部等を備える。結像光学系は、例えば光学レンズであり、被写体からの光速を撮像素子の撮像面上に結像させる。撮像素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等であり、撮像面上に結像した被写体像に応じた画像信号を出力する。画像処理部は、撮像素子によって生成された画像信号から所定のファイル形式の画像データを作成して出力する。
第3処理部46は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。第3処理部46は、例えばCPUであり、ユーザ端末4の動作を統括的に制御する。第3処理部46は、DSP、LSI、ASIC、FPGA等でもよい。第3処理部46は、第3記憶部41に記憶されているプログラム及び操作部43からの入力に基づいてユーザ端末4の各種処理が適切な手順で実行されるように、各構成の動作を制御するとともに、各種の処理を実行する。
第3処理部46は、撮像制御部461及び端末表示制御部462をその機能ブロックとして備える。これらの各部は、第3処理部46によって実行されるプログラムによって実現される機能モジュールである。これらの各部は、ファームウェアとしてユーザ端末4に実装されてもよい。
(各種画面)
図6(a)は、表示端末3に表示される表示画面600の一例を示す図である。表示画面600は、ユーザが赤外線リモコンを操作することにより、表示端末3が選択画面表示制御を受付けたことに応じて表示される。
表示画面600は、放送コンテンツ画像601と、放送コンテンツ画像601に重畳して表示される選択画面602とを含む。放送コンテンツ画像601は、表示端末3が受信した放送コンテンツのうち、ユーザによって選局された放送コンテンツの画像データである。選択画面602は、管理サーバ2によって配信される複数のコンテンツのうちの何れかのコンテンツをユーザに選択させる画面である。複数のコンテンツには、有料コンテンツ及び無料コンテンツが含まれる。選択画面602は、複数のコンテンツのそれぞれの名称を示す文字情報を含む複数のコンテンツ表示領域602a〜602iを含む。複数のコンテンツ表示領域602a〜602iのそれぞれは、各コンテンツのサムネイル画像を含んでもよい。複数のコンテンツ表示領域602a〜602iのそれぞれは、各コンテンツのサムネイル画像とコンテンツの名称を示す文字情報とを重畳して表示してもよい。有料コンテンツのコンテンツ表示領域(図6(a)に示される例では、602g〜602i)と無料コンテンツのコンテンツ表示領域(図6(a)に示される例では、602a〜602f)とは、相互に異なる態様で表示される。図6(a)に示される例では、有料コンテンツのコンテンツ表示領域と無料コンテンツのコンテンツ表示領域とは、異なる背景色で表示される。有料コンテンツのコンテンツ表示領域と無料コンテンツのコンテンツ表示領域とは、異なる背景画像、異なる形状、異なる文字色、異なる字体等で表示されてもよい。有料コンテンツのコンテンツ表示領域と無料コンテンツのコンテンツ表示領域との何れか一方のみにサムネイル画像が表示されてもよい。
図6(b)は、表示端末3に表示される表示画面610の一例を示す図である。表示画面610は、選択画面602が表示されている状態においてユーザが赤外線リモコンを操作したことにより、表示端末3が無料コンテンツを選択するコンテンツ選択制御を受付けた場合に表示される。ユーザは、赤外線リモコンの移動操作ボタン(上、下、左、右の操作ボタン)を押下することにより表示される選択オブジェクト611を各コンテンツ表示領域602a〜602fの何れかの位置まで移動させて無料コンテンツを選択することができる。ユーザは、コンテンツ表示領域602a〜602fの何れかに対応する赤外線リモコンのボタンを押下することにより、無料コンテンツを選択してもよい。
表示画面610は、放送コンテンツ画像601と、選択画面602と、選択オブジェクト611とを含む。選択オブジェクト611は、選択されたコンテンツのコンテンツ表示領域(図6(b)に示される例では、602a)に重畳して表示される。図6(b)に示される例では、選択されたコンテンツが無料コンテンツであるから、選択オブジェクト611にはユーザがコンテンツを視聴可能であることを示す情報(図6(b)に示される例では、「PLAY」)が表示される。ユーザは、赤外線リモコンの決定ボタンを押下することにより、選択された無料コンテンツの視聴を開始することができる。また、ユーザは、赤外線リモコンの移動操作ボタン(例えば、右の操作ボタン)を押下することにより、他のコンテンツ(例えば、「番組B」)を選択することができる。
図7(a)は、表示端末3に表示される表示画面700の一例を示す図である。表示画面700は、選択画面602が表示されている状態においてユーザが赤外線リモコンを操作したことにより、表示端末3が決済がされていない有料コンテンツを選択するコンテンツ選択制御を受付けたこと場合に表示される。ユーザは、赤外線リモコンの移動操作ボタンを押下することにより選択オブジェクト611を各コンテンツ表示領域602g〜602iの何れかの位置まで移動させて有料コンテンツを選択することができる。ユーザは、コンテンツ表示領域602g〜602iの何れかに対応する赤外線リモコンのボタンを押下することにより、有料コンテンツを選択してもよい。
表示画面700は、放送コンテンツ画像601と、選択画面602と、選択オブジェクト701と、識別画像702とを含む。選択オブジェクト701は、選択されたコンテンツのコンテンツ表示領域(図7(a)に示される例では、602g)に重畳して表示される。図7(a)に示される例では、選択されたコンテンツが決済がされていない有料コンテンツであるから、選択オブジェクト701にはコンテンツに関する決済が必要であることを示す情報(図7(a)に示される例では、「PAY」)が表示される。識別画像702は、ユーザ端末4に選択されたコンテンツに関する決済指示を送信させるための画像であり、例えば、二次元コードである。ユーザ端末4は、識別画像702を撮像することにより、選択されたコンテンツに関する決済処理を実行するためのウェブページにアクセスすることができる。
図7(b)は、表示端末3に表示される表示画面710の一例を示す図である。表示画面710は、選択画面602が表示されている状態においてユーザが赤外線リモコンを操作したことにより、表示端末3が決済がされている有料コンテンツを選択するコンテンツ選択制御を受付けたこと場合に表示される。
表示画面710は、放送コンテンツ画像601と、選択画面602と、選択オブジェクト711とを含む。選択オブジェクト711は、選択されたコンテンツのコンテンツ表示領域(図7(b)に示される例では、602d)に重畳して表示される。図7(b)に示される例では、選択されたコンテンツが決済がされている有料コンテンツであるから、選択オブジェクト711にはユーザがコンテンツを視聴可能であることを示す情報(図7(b)に示される例では、「PLAY」)が表示される。ユーザは、赤外線リモコンの決定ボタンを押下することにより、選択された有料コンテンツの視聴を開始することができる。
図8(a)は、ユーザ端末4に表示される決済画面800の一例を示す図である。決済画面800は、ユーザ端末4が表示画面700に含まれる識別画像702を撮像し、選択されたコンテンツに関する決済処理を実行するためのウェブページにアクセスすることにより表示される。
決済画面800は、コンテンツ名称表示領域801と、コンテンツ情報表示領域802と、決済実行オブジェクト803とを含む。コンテンツ名称表示領域801は、選択されたコンテンツのコンテンツ名称を示す文字情報を含む領域である。コンテンツ情報表示領域802は、選択されたコンテンツのコンテンツ名称、価格、有効期限等を示す文字情報を含む領域である。決済実行オブジェクト803は、選択されたコンテンツの決済処理を実行するためのオブジェクトである。
図8(b)は、ユーザ端末4に表示される決済方法選択画面810の一例を示す図である。決済方法選択画面810は、決済画面800に含まれる決済実行オブジェクト803がユーザの操作部43に対する操作によって選択されることにより表示される。
決済方法選択画面810は、コンテンツ情報表示領域811と、複数の決済方法選択オブジェクト812を含む。コンテンツ情報表示領域811は、選択されたコンテンツのコンテンツ名称、価格、有効期限等を示す文字情報を含む領域である。決済方法選択オブジェクト812は、決済方法を選択するためのオブジェクトである。複数の決済方法選択オブジェクト812a及び812bのそれぞれは、相互に異なる決済アプリケーションプログラムに関連付けられる。
決済方法選択オブジェクト812が選択されると、ユーザ端末4に記憶された、選択された決済方法選択オブジェクト812に関連付けられた決済アプリケーションプログラムが実行される。決済アプリケーションプログラムが実行されたことに応じて、ユーザ端末4は、決済処理に必要な情報を含む決済指示を管理サーバ2に送信する。選択された決済方法選択オブジェクト812に関連付けられた決済アプリケーションプログラムがユーザ端末4に記憶されていない場合、ユーザ端末4は、決済アプリケーションプログラムを取得することをユーザに促す画面を表示する。選択された決済方法選択オブジェクト812に関連付けられた決済アプリケーションプログラムがユーザ端末4に記憶されていない場合、ユーザ端末4は、決済処理に必要な情報の入力をユーザに促す画面を表示してもよい。
(各種テーブルのデータ構造)
図9は、管理サーバ2の第1記憶部21に記憶される、管理サーバ2によって配信されるコンテンツに関する情報を管理するコンテンツテーブルT1のデータ構造の一例を示す図である。コンテンツテーブルT1は、コンテンツ識別情報、コンテンツ名称、価格、URL(Uniform Resource Locator)、有効期間等を相互に関連付けて記憶する。
コンテンツ識別情報は、複数のコンテンツのそれぞれを識別する識別情報である。コンテンツ名称は、コンテンツの名称を示す文字情報である。価格は、コンテンツが有料コンテンツであるか無料コンテンツであるかを示すとともに、有料コンテンツである場合はその価格を示す価格情報である。URLは、コンテンツの画像データ、音声データ等を含むファイルを特定する情報である。有効期間は、ユーザが有料コンテンツを視聴可能となる期間である。有効期間は、有料コンテンツについてのみ設定される。ユーザは、有料コンテンツに関する決済がされてから有効期間が経過するまでの期間、その有料コンテンツを視聴することができる。コンテンツテーブルT1の各種データは、管理サーバ2の管理者等によってあらかじめ設定される。
図10は、管理サーバ2の第1記憶部21に記憶される、表示端末3に関する情報を管理する表示端末テーブルT2のデータ構造の一例を示す図である。表示端末テーブルT2は、表示端末識別情報、IP(Internet Protocol)アドレス等を相互に関連付けて記憶する。
表示端末識別情報は、表示端末3のCASカード番号又はACAS番号である。表示端末識別情報は、それぞれのCASカード又はACASチップに重複なく設定されるため、表示端末3は表示端末識別情報により識別される。IPアドレスは、表示端末3に設定されたIPアドレスである。表示端末テーブルT2の各種データは、管理サーバ2の管理者等によってあらかじめ設定される。表示端末3のIPアドレスがDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)等により動的に設定される場合、IPアドレスの設定に応じて表示端末テーブルT2のデータは更新される。
図11は、管理サーバ2の第1記憶部21に記憶される、決済処理に関する決済情報を管理する決済情報テーブルT3のデータ構造の一例である。決済情報テーブルT3は、コンテンツ識別情報、表示端末識別情報、決済時刻等を相互に関連付けて記憶する。
コンテンツ識別情報は、決済がされたコンテンツのコンテンツ識別情報である。表示端末識別情報は、コンテンツの決済要求を送信したユーザ端末が撮像した識別画像を生成した表示端末3のCASカード番号又はACAS番号である。決済時刻は、決済処理が完了した時刻である。決済情報テーブルT3の各種データは、管理サーバ2が決済サーバ5から決済情報を取得することに応じて設定される。
(各種処理の流れの説明)
図12は、コンテンツ配信システム1によって実行される、表示端末3に選択画面を表示させる選択画面表示処理の流れの一例を示すシーケンス図である。選択画面表示処理は、コンテンツ配信システム1の各装置に記憶されているプログラムに基づいて、各装置の処理部がそれぞれの装置の各構成要素と協働することにより実現される。
まず、コンテンツ表示制御部381は、放送コンテンツを表示する(S101)。コンテンツ表示制御部381は、放送受信部35によって受信された放送コンテンツの画像データ及び音声データを放送受信部35から取得する。コンテンツ表示制御部381は、取得された画像データ及び音声データを第1表示部36及び音声出力部37に供給することにより、放送コンテンツを表示する。コンテンツ表示制御部381は、例えば、表示画面600を表示することにより放送コンテンツを表示する。
続いて、情報表示制御部382は、表示端末3に選択画面を表示させるための選択画面表示制御を受付ける(S102)。情報表示制御部382は、ユーザが赤外線リモコンを操作したことに応じて制御受信部33から供給される制御信号を取得することにより、選択画面表示制御を受付ける。
続いて、識別情報取得部383は、管理サーバ2によって配信される複数のコンテンツのそれぞれに関する情報を管理サーバ2から取得する(S103)。識別情報取得部383は、第2通信部32を介して、コンテンツに関する情報の送信要求を管理サーバ2に送信する。
管理サーバ2の識別情報送信部231は、コンテンツに関する情報の送信要求を受信したことに応じて、第1通信部22を介して、コンテンツテーブルT1に記憶されているコンテンツに関する情報を表示端末3に送信する。送信されるコンテンツに関する情報は、コンテンツ識別情報、コンテンツ名称、価格、URL、配信期間を含む。識別情報取得部383は、第2通信部32を介してコンテンツに関する情報を受信することにより取得する。
続いて、情報表示制御部382は、複数のコンテンツのうちの何れかのコンテンツをユーザに選択させる選択画面を表示する(S104)。情報表示制御部382は、取得したコンテンツに関する情報に含まれる各コンテンツの名称を、そのコンテンツが有料コンテンツであるか無料コンテンツであるかに応じて異なる態様で表示する選択画面の表示データを生成する。各コンテンツが有料コンテンツであるか無料コンテンツであるかは、コンテンツに関する情報に含まれる各コンテンツの価格に基づいて判定される。情報表示制御部382は、生成した選択画面の表示データを第1表示部36に供給することにより選択画面を表示する。情報表示制御部382は、例えば、図6(a)の表示画面600を表示することにより放送コンテンツと選択画面とを同時に表示する。
図13は、表示端末3によって実行される、複数のコンテンツのうちの何れかのコンテンツをユーザに選択させるコンテンツ選択処理の流れの一例を示すフロー図である。コンテンツ選択処理は、選択画面表示処理によって表示端末3が選択画面を表示した後に実行される。コンテンツ選択処理は、第2記憶部31に記憶されているプログラムに基づいて、第2処理部38が表示端末3の各構成要素と協働することにより実現される。
まず、表示端末3の情報表示制御部382は、複数のコンテンツのうちの何れかのコンテンツを選択するためのコンテンツ選択制御を受付ける(S201)。情報表示制御部382は、ユーザが赤外線リモコンを操作したことに応じて制御受信部33から供給される制御信号を取得することにより、選択画面表示制御を受付ける。
続いて、表示端末3の情報表示制御部382は、選択されたコンテンツが有料コンテンツであるか否かを判定する(S202)。情報表示制御部382は、選択画面表示処理のS103において管理サーバ2から取得されたコンテンツの価格を参照して、選択されたコンテンツが有料であるか無料コンテンツであるかを判定する。
選択されたコンテンツが有料コンテンツであると判定された場合(S202−Yes)、情報表示制御部382は、管理サーバ2から決済状況情報を取得する(S203)。情報表示制御部382は、選択画面表示処理のS103において管理サーバから取得されたコンテンツに関する情報のうちから、選択されたコンテンツのコンテンツ識別情報を抽出する。情報表示制御部382は、読込部34から表示端末3の表示端末識別情報を取得する。情報表示制御部382は、抽出したコンテンツ識別情報と取得した表示端末識別情報とを含む決済状況情報の送信要求を管理サーバ2に送信する。
管理サーバ2の決済状況送信部232は、決済状況情報の送信要求を受信したことに応じて、決済状況情報の送信要求に含まれるコンテンツ識別情報及び表示端末識別情報を取得する。決済状況送信部232は、取得したコンテンツ識別情報及び表示端末識別情報に対応する決済情報が決済情報テーブルT3に記憶されているか否かを判定する。決済情報が記憶されていると判定された場合、決済状況送信部232は、取得したコンテンツ識別情報に関連付けられた有効期間をコンテンツテーブルT1から取得するとともに、取得したコンテンツ識別情報及び表示端末識別情報に関連付けられた決済時刻を決済情報テーブルT3から取得する。決済状況送信部232は、取得した決済時刻から取得した有効期間が経過しているか否かを判定する。有効期間が経過していないと判定された場合、決済状況送信部232は、第1通信部22を介して、決済がされていることを示す決済状況情報を表示端末3に送信する。決済情報が決済情報テーブルT3に記憶されていないと判定された場合、又は、有効期間が経過していると判定された場合、決済状況送信部232は、第1通信部22を介して、決済がされていないことを示す決済状況情報を表示端末3に送信する。情報表示制御部382は、第2通信部32を介して決済状況情報を受信することにより取得する。
続いて、情報表示制御部382は、選択されたコンテンツに関する決済がされているか否かを判定する(S204)。情報表示制御部382は、管理サーバ2から受信した決済状況情報に基づいて、選択されたコンテンツに関する決済がされているか否かを判定する。
選択されたコンテンツに関する決済がされていると判定された場合(S204−Yes)、又は、S202において選択されたコンテンツが無料であると判定された場合(S202−No)、情報表示制御部382は、選択画面においてユーザが選択されたコンテンツを視聴可能であることを示す情報を表示する(S205)。例えば、選択されたコンテンツに関する決済がされていると判定された場合、情報表示制御部382は、図7(b)の表示画面710を表示することによりユーザが選択されたコンテンツを視聴可能であることを示す情報を表示する。例えば、選択されたコンテンツが無料であると判定された場合、情報表示制御部382は、図6(b)の表示画面610を表示することによりユーザが選択されたコンテンツを視聴可能であることを示す情報を表示する。続いて、情報表示制御部382は、コンテンツ選択処理を終了する。
選択されたコンテンツに関する決済がされていないと判定された場合(S204−No)、情報表示制御部382は、選択画面において選択されたコンテンツに関する決済が必要であることを示す情報を表示するとともに、識別画像を表示する(S206)。情報表示制御部382は、選択画面表示処理のS103において管理サーバ2から取得されたコンテンツに関する情報のうちから、選択されたコンテンツのコンテンツ識別情報を抽出する。情報表示制御部382は、読込部34から表示端末3の表示端末識別情報を取得する。情報表示制御部382は、あらかじめ記憶された識別画像生成プログラムを実行し、抽出したコンテンツ識別情報、取得した表示端末識別情報及びコンテンツに関する決済処理を実行するためのウェブページにアクセスするための情報を含む識別画像を生成する。決済処理を実行するためのウェブページは、管理サーバ2によって提供される。
ウェブページにアクセスするための情報は、例えば、ウェブページのURLである。コンテンツに関する決済処理を実行するためのウェブページのURLは、決済処理に係るコンテンツに応じて異なってもよい。コンテンツに関する決済処理を実行するためのウェブページのURLは、抽出されたコンテンツ識別情報をURLクエリパラメータ等のパラメータとして含んでもよい。コンテンツに関する決済処理を実行するためのウェブページのURLは、取得された表示端末識別情報をURLクエリパラメータ等のパラメータとして含んでもよい。
情報表示制御部382は、例えば、図7(a)の表示画面700を表示することにより放送コンテンツと選択画面及び識別画像とを同時に表示する。続いて、情報表示制御部382は、コンテンツ選択処理をS201に戻す。
図14は、コンテンツ配信システム1によって実行される、コンテンツに関する決済をするためのコンテンツ決済処理の流れの一例を示すシーケンス図である。コンテンツ決済処理は、コンテンツ選択処理において識別画像が表示端末3に表示された後に実行される。コンテンツ決済処理は、コンテンツ配信システム1の各装置に記憶されているプログラムに基づいて、各装置の処理部がそれぞれの装置の各構成要素と協働することにより実現される。
まず、ユーザ端末4の撮像制御部461は、識別画像を撮像し、コンテンツ識別情報、表示端末識別情報及びコンテンツに関する決済処理を実行するためのウェブページにアクセスするための情報を取得する(S301)。撮像制御部461は、ユーザの操作に応じて撮像部45を制御することにより、表示端末3に表示された識別画像を撮像させて識別画像の画像データを取得する。撮像制御部461は、あらかじめ記憶された識別画像解析プログラムを実行することにより識別画像に含まれるコンテンツ識別情報、表示端末識別情報及び決済処理を実行するためのウェブページにアクセスするための情報を取得する。
続いて、端末表示制御部462は、決済画面の表示データを取得する(S302)。端末表示制御部462は、第2通信部32を介して、取得したコンテンツ識別情報及び表示端末識別情報を含む決済画面の表示データの送信要求を管理サーバ2に送信する。決済画面の表示データの送信要求は、例えば、コンテンツ識別情報及び表示端末識別情報をパラメータとして含む、決済処理を実行するためのウェブページのURLに対するHTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストである。
管理サーバ2の表示情報送信部233は、決済画面の表示データの送信要求を受信したことに応じて、送信要求に含まれるコンテンツ識別情報及び表示端末識別情報を取得する。表示情報送信部233は、取得したコンテンツ識別情報及び表示端末識別情報に対応する決済情報が決済情報テーブルT3に記憶されているか否かを判定する。決済情報が記憶されていないと判定された場合、表示情報送信部233は、取得されたコンテンツ識別情報が識別するコンテンツのコンテンツ名称、価格及び有効期限をコンテンツテーブルT1から取得する。表示情報送信部233は、取得したコンテンツ名称、価格及び有効期限に基づいて、決済画面の表示データを生成する。表示情報送信部233は、第1通信部22を介して、生成された決済画面の表示データをユーザ端末4に送信する。ユーザ端末4の端末表示制御部462は、第3通信部42を介して決済画面の表示データを受信することにより取得する。
続いて、端末表示制御部462は、決済画面を表示する(S303)。端末表示制御部462は、取得した決済画面の表示データを第2表示部44に供給することにより、決済画面を表示する。端末表示制御部462は、例えば、図8(a)の決済画面800を表示する。
続いて、端末表示制御部462は、決済方法選択画面の表示データを取得する(S304)。端末表示制御部462は、第3通信部42を介して、ユーザの操作に応じて、決済方法選択画面の表示データの送信要求を管理サーバ2に送信する。ユーザの操作は、例えば、決済画面800においてユーザが決済実行オブジェクト803を選択する操作である。決済方法選択画面の表示データの送信要求は、例えば、決済実行オブジェクト803に関連付けられたURLに対するHTTPリクエストである。
管理サーバ2の表示情報送信部233は、決済方法選択画面の表示データの送信要求を受信したことに応じて、あらかじめ記憶された決済方法選択画面の表示データを取得する。表示情報送信部233は、第1通信部22を介して、取得した決済方法選択画面の表示データをユーザ端末4に送信する。ユーザ端末4の端末表示制御部462は、第3通信部42を介して決済方法選択画面の表示データを受信することにより取得する。
続いて、端末表示制御部462は、決済方法選択画面を表示して決済方法の選択を受付ける(S305)。端末表示制御部462は、取得した決済方法選択画面の表示データを第2表示部44に供給することにより、決済方法選択画面を表示する。端末表示制御部462は、例えば、図8(b)の決済方法選択画面810を表示する。
続いて、端末表示制御部462は、決済処理に必要な情報を含む決済指示を管理サーバ2に送信する(S306)。端末表示制御部462は、ユーザの操作に応じて決済アプリケーションプログラムを実行させる。実行された決済アプリケーションプログラムは、第3通信部42を介して、決済処理に必要な情報を含む決済指示を管理サーバ2に送信する。ユーザの操作は、例えば、決済方法選択画面810においてユーザが決済方法選択オブジェクト812を選択する操作である。
続いて、管理サーバ2の決済処理部234は、決済サーバ5に決済処理を実行させる(S307)。決済処理部234は、表示端末3から決済指示を受信したことに応じて、第1通信部22を介して、決済指示に含まれる決済処理に必要な情報を決済サーバ5に送信する。決済サーバ5は、管理サーバ2から取得した決済処理に必要な情報を、あらかじめ決済サーバ5に記憶された決済処理に必要な情報に基づいて認証する。認証が成功した場合、決済サーバ5は決済処理を実行する。決済処理部234は、第1通信部22を介して、実行された決済処理に関する決済情報を決済サーバ5から受信する。決済処理部234は、受信した決済情報を決済情報テーブルT3に記憶する。
続いて、管理サーバ2の決済処理部234は、決済が完了したことを示す決済完了通知をユーザ端末4に送信する(S308)。決済処理部234は、決済情報を受信したことに応じて、第1通信部22を介して、決済完了通知をユーザ端末4に送信し、コンテンツ決済処理を終了する。
図14は、コンテンツ配信システム1によって実行される、コンテンツを表示端末3に配信するためのコンテンツ配信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。コンテンツ配信処理は、コンテンツ選択処理において選択されたコンテンツが視聴可能であることを示す情報が表示端末3に表示された後に実行される。コンテンツ配信処理は、コンテンツ配信システム1の各装置に記憶されているプログラムに基づいて、各装置の処理部がそれぞれの装置の各構成要素と協働することにより実現される。
まず、表示端末3の配信要求部384は、表示端末3にコンテンツ配信要求を送信させるための視聴制御を受付ける(S401)。配信要求部384は、ユーザが赤外線リモコンを操作したことに応じて制御受信部33から供給される制御信号を取得することにより、視聴制御を受付ける。
続いて、配信要求部384は、視聴制御を受付けたことに応じて、選択されたコンテンツを取得する(S402)。配信要求部384は、選択画面表示処理のS103において管理サーバから取得されたコンテンツに関する情報のうちから、選択されたコンテンツのコンテンツ識別情報を抽出する。配信要求部384は、読込部34から表示端末識別情報を取得する。配信要求部384は、第2通信部32を介して、抽出したコンテンツ識別情報と取得した表示端末識別情報とを含む配信要求を管理サーバ2に送信する。
管理サーバ2の配信部237は、受信した配信要求に含まれるコンテンツ識別情報及び表示端末識別情報を取得する。配信部237は、取得したコンテンツ識別情報及び表示端末識別情報に対応する決済情報が決済情報テーブルT3に記憶されているか否かを判定する。決済情報が記憶されていると判定された場合、配信部237は、取得したコンテンツ識別情報に関連付けられた有効期間をコンテンツテーブルT1から取得するとともに、取得したコンテンツ識別情報及び表示端末識別情報に関連付けられた決済時刻を決済情報テーブルT3から取得する。配信部237は、取得した決済時刻から取得した有効期間が経過しているか否かを判定する。有効期間が経過していないと判定された場合、配信部237は、取得したコンテンツ識別情報に対応するコンテンツを表示端末3に配信する。
続いて、表示端末3のコンテンツ表示制御部381は、選択されたコンテンツを表示する(S403)。コンテンツ表示制御部381は、第2通信部32を介して選択されたコンテンツを受信することにより取得する。コンテンツ表示制御部381は、取得したコンテンツの画像データ及び音声データをそれぞれ第1表示部36及び音声出力部37に供給することにより、コンテンツを表示する。続いて、コンテンツ表示制御部381は、コンテンツ配信処理を終了する。
以上説明したように、コンテンツ配信システム1の表示端末3は、複数のコンテンツのうちの何れかのコンテンツを選択させる選択画面を表示するとともに、選択画面において選択されたコンテンツの決済指示を送信させるための識別画像を表示する。これにより、表示端末3は、ユーザが有料コンテンツの購入に関して適切な判断をすることを可能とする。
また、表示端末3は、選択されたコンテンツに関する決済がされていない場合に識別画像を表示し、決済がされている場合に識別画像を表示しない。これにより、表示端末3は、ユーザが選択された有料コンテンツをすでに購入していることを容易に把握することを可能とする。
また、表示端末3は、選択されたコンテンツに関する決済がされていない場合にコンテンツに関する決済が必要であることを示す情報を表示し、決済がされている場合にユーザがそのコンテンツを視聴可能であることを示す情報を表示する。これにより、表示端末3は、ユーザが選択された有料コンテンツをすでに購入していることを容易に把握することを可能とする。
また、表示端末3は、選択されたコンテンツが無料コンテンツである場合、識別画像を表示しない。これにより、表示端末3は、ユーザが有料コンテンツと無料コンテンツとを区別することを容易にし、コンテンツの選択に関して適切な判断をすることを可能とする。
また、表示端末3は、選択画面において有料コンテンツに対応するコンテンツ表示領域と無料コンテンツに対応するコンテンツ表示領域とを相互に異なる態様で表示する。これにより、表示端末3は、ユーザが有料コンテンツと無料コンテンツとを区別することを容易にし、コンテンツの選択に関して適切な判断をすることを可能とする。
また、表示端末3は、放送コンテンツと選択画面及び識別画像とを同時に表示する。これにより、表示端末3は、ユーザが放送コンテンツを視聴しながらコンテンツに関する決済をすることを可能とし、ユーザに継続的な視聴体験を提供する。
なお、上述した説明では、表示端末3はテレビ受像機であるものとしたが、これに限られない。表示端末3は、テレビ受像機等のディスプレイに接続されるSTB(Set-Top Box)等の、第1表示部36及び音声出力部37を有しない端末でもよい。この場合、表示端末3は、第1表示部36及び音声出力部37に代えて画像・音声出力部を有する。画像・音声出力部は、画像データ及び音声データをディスプレイに伝送可能なHDMI(High-Definition Multimedia Interface)等の通信インタフェースを備える。画像・音声出力部は、画像データを伝送可能な画像通信インタフェースと音声データを伝送可能な音声通信インタフェースとのそれぞれを備えてもよい。
また、上述した説明における表示端末3の機能の一部は、管理サーバ2によって実現されてもよい。例えば、選択画面表示処理のS104において、表示端末3の情報表示制御部382は選択画面の表示データを生成するものとしたが、これに代えて、情報表示制御部382は、選択画面の表示データを管理サーバ2から取得してもよい。
この場合、情報表示制御部382は、第2通信部32を介して、選択画面の表示データの送信要求を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2の識別情報送信部231は、コンテンツテーブルT1に記憶されているコンテンツに関する情報に基づいて、選択画面の表示データを生成する。識別情報送信部231は、第1通信部22を介して、生成した選択画面の表示データを表示端末3に送信する。情報表示制御部382は、第2通信部32を介して選択画面の表示データを受信することにより取得する。
また、例えば、コンテンツ選択処理のS206において、表示端末3の情報表示制御部382は識別画像を生成するものとしたが、これに代えて、情報表示制御部382は、識別画像を管理サーバ2から取得してもよい。
この場合、情報表示制御部382は、選択画面表示処理のS103において管理サーバ2から取得されたコンテンツに関する情報のうちから、選択されたコンテンツのコンテンツ識別情報を抽出する。情報表示制御部382は、読込部34から表示端末3の表示端末識別情報を取得する。情報表示制御部382は、第2通信部32を介して、抽出したコンテンツ識別情報及び取得された表示端末識別情報を含む識別画像生成要求を管理サーバ2に送信する。
管理サーバ2の表示情報送信部233は、受信した識別画像生成要求に含まれるコンテンツ識別情報及び表示端末識別情報を取得する。表示情報送信部233は、あらかじめ記憶された識別画像生成プログラムを実行し、取得したコンテンツ識別情報及び表示端末識別情報並びにコンテンツに関する決済処理を実行するためのウェブページにアクセスするための情報を含む識別画像を生成する。表示情報送信部233は、第1通信部22を介して、生成した識別画像を表示端末3に送信する。表示端末3の情報表示制御部382は、第2通信部32を介して識別画像を受信することにより取得する。
また、上述した説明では、ユーザ端末4の端末表示制御部462は、決済指示を管理サーバ2に送信するものとしたが、これに限られない。端末表示制御部462は、決済指示を決済サーバ5に送信してもよい。この場合も、管理サーバ2の決済処理部234は、実行された決済に関する決済情報を決済サーバ5から受信する。このようにすることで、決済処理に必要な情報が管理サーバ2を介することなくユーザ端末4から決済サーバ5に直接に送信されるため、セキュリティが向上する。
また、上述した説明では、表示端末識別情報は、CASカード番号又はACAS番号であるものとしたが、これに限られない。表示端末識別情報は、あらかじめユーザによって設定され第2記憶部31に記憶された端末ID又はユーザID等の文字列でもよい。表示端末識別情報は、表示端末3の型番又はシリアル番号等の文字列でもよい。表示端末識別情報は、上述した文字列の組合せでもよい。
また、コンテンツは、所定の保護技術により暗号化され、表示端末3において保護技術に応じた方式で復号されてもよい。所定の保護技術は、例えば、DRM(Digital Rights Management)である。この場合、S403において、表示端末3のコンテンツ表示制御部381は、視聴制御サーバ(不図示)にコンテンツを復号するための復号鍵の送信要求を送信する。視聴制御サーバは、あらかじめ管理サーバ2から取得された決済情報に基づいて表示端末3がコンテンツの表示を許可された端末であるか否かを判定し、許可された端末であると判定された場合に、復号鍵を送信する。コンテンツ表示制御部381は、送信された復号鍵を用いてコンテンツを復号して表示する。このようにすることで、配信されたコンテンツが表示端末3とは異なる他の端末で表示されることを防止することができる。
所定の保護技術は、CASにおけるスクランブルでもよい。この場合、管理サーバ2は、決済処理が終了した表示端末3に対してコンテンツを復号するための復号鍵を送信する。復号鍵は、例えば、コンテンツと同時に送信されるEMM(Entitle Management Message)に含まれるマスタ鍵である。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。例えば、上述した各部の処理は、本発明の範囲において、適宜に異なる順序で実行されてもよい。また、上述した実施形態及び変形例は、本発明の範囲において、適宜に組み合わせて実施されてもよい。