JP6764334B2 - 計測値の校正方法、搬送装置および校正プログラム - Google Patents

計測値の校正方法、搬送装置および校正プログラム Download PDF

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Description

本発明は、長尺帯状の被搬送媒体を、テンションをかけつつ搬送する搬送装置において、被搬送媒体のテンションの計測結果を校正する、計測値の校正方法、搬送装置および校正プログラムに関する。
従来、長尺帯状の印刷用紙を搬送しつつ、複数のヘッドからインクを吐出して、その印刷用紙に画像を記録する画像記録装置が知られている。この種の画像記録装置は、良好な印刷結果を得るために、印刷用紙に適切なテンションをかけながら搬送する必要がある。このために、画像記録装置は、印刷用紙にかかるテンションを計測するテンションセンサを備え、良好な計測結果を得るために、テンションセンサの計測値のずれを校正している。この校正方法については、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1には、タンデム圧延機におけるロールに設置されたテンションメータのキャリブレーション法が記載されている。このキャリブレーション法では、校正対象のテンションメータの前段(搬送方向の上流側)にあるロールを固定して、被搬送媒体である鋼帯にテンションを発生させている。このテンションと、テンションメータによる計測値とを比較して、校正している。
特開昭59−83027号公報
しかしながら、特許文献1の記載の方法は、1つのテンションセンサを校正する場合には有効ではあるが、テンションセンサが複数ある場合には、各テンションセンサの前段のロールを1つずつ順に固定する必要があり、校正に多大な手間と時間とを要することがある。
そこで、本発明は、多大な手間および時間を要することなく、複数のテンションセンサに対して校正処理を行える計測値の校正方法、搬送装置および校正プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを前記第1ローラと前記第2ローラとの間の位置で計測する前記複数のテンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、e)前記複数のテンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、を備える。
本願の第2発明は、長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを計測する前記テンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、e)前記テンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、を備え、前記工程d)は、前記複数のテンションセンサそれぞれの計測値にばらつきがある場合に、校正値を算出する。
本願の第3発明は、第1発明の計測値の校正方法であって、前記工程d)は、前記工程c)で回転させた前記第2ローラのトルク値に基づくテンションと、異なるテンションを計測したテンションセンサがある場合に、校正値を算出する。
本願の第4発明は、長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを計測する前記テンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、e)前記テンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、を備え、前記搬送装置は、前記第2ローラのトルク値と、テンションセンサの出力値とを対応付けた相関データを記憶し、前記工程d)は、前記工程c)で回転させた前記第2ローラのトルク値に基づくテンションと、異なるテンションを計測したテンションセンサを校正対象とし、前記相関データから得られる、前記工程c)で回転させた前記第2ローラのトルク値に対応する出力値と、前記校正対象としたテンションセンサの計測値、のずれ量から、校正値を算出し、前記工程e)は、前記校正対象としたテンションセンサの計測値に対して、前記校正値を用いて校正する。
本願の第5発明は、長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを計測する前記テンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、e)前記テンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、を備え、前記工程d)は、前記工程b)で回転を制止した前記第1ローラのトルク値に基づくテンションと、異なるテンションを計測したテンションセンサがある場合に、校正値を算出する。
本願の第6発明は、長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを計測する前記テンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、e)前記テンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、を備え、前記搬送装置は、前記第1ローラのトルク値と、テンションセンサの出力値とを対応付けた相関データを記憶し、前記工程d)は、前記工程b)で回転を制止した前記第1ローラのトルク値に基づくテンションと、異なるテンションを計測したテンションセンサを校正対象とし、前記相関データから得られる、前記工程b)で回転を制止した前記第1ローラのトルク値に対応する出力値と、前記校正対象としたテンションセンサの計測値と、のずれ量から、校正値を算出し、前記工程e)は、前記校正対象としたテンションセンサの計測値に対して、前記校正値を用いて校正する。
本願の第7発明は、長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを計測する前記テンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、e)前記テンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、を備え、前記工程d)は、d1)前記複数のテンションセンサから一のテンションセンサを選定する工程と、d2)前記工程d1)で選定した前記一のテンションセンサと、他のテンションセンサとのずれ量を、校正値として算出する工程と、を有し、前記工程e)は、前記工程d2)で算出した前記校正値を用いて、前記他のテンションセンサの計測値を、前記一のテンションセンサの計測値に合わせる。
本願の第8発明は、第1発明から第7発明までの計測値の校正方法であって、前記テンションセンサは、前記被搬送媒体から印加されるテンションに応じた電圧を出力し、前記工程e)は、前記テンションセンサからの出力電圧を校正する。
本願の第9発明は、複数のローラにより長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する搬送装置であって、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、前記複数のローラを駆動制御する駆動制御部と、前記複数のテンションセンサの計測値を校正する校正部と、を備え、前記複数のローラは、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラとの間にあるローラとを含み、前記複数のテンションセンサは、前記第1ローラと前記第2ローラの間に位置し、前記駆動制御部は、前記ローラを、回転自在にし、前記第1ローラにブレーキをかけ、前記第2ローラを駆動して前記被搬送媒体にテンションをかけ、前記校正部は、前記複数のテンションセンサの計測値から、校正値を算出し、算出した前記校正値に基づいて、前記複数のテンションセンサの計測値を校正する。
本願の第10発明は、長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置で、制御部としてのコンピュータにより実行される校正プログラムであって、前記搬送装置に、a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする処理と、b)前記第1ローラの回転を制止する処理と、c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける処理と、d)前記処理c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを前記第1ローラと前記第2ローラとの間の位置で計測する前記複数のテンションセンサの計測値から、校正値を算出する処理と、e)前記複数のテンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する処理と、を実行させる。
本願の第1発明〜第10発明によれば、第1ローラと第2ローラとの間にある被搬送媒体には、一様なテンションがかかる。このテンションを、テンションセンサで計測することで、そのテンションセンサに対する校正処理を行っている。つまり、被搬送媒体にテンションをかける一つの処理を行えば、複数のテンションセンサに対して、校正処理を行える。このため、校正処理に多大な時間を要しない。また、搬送装置が備えるモータ等を用いて、校正処理をソフトウェアで行うため、校正用冶具を用いる必要がなく、多大な手間を要せず、不要なコストを削減できる。
特に、本願の第2発明、第3発明および第5発明によれば、校正の必要の有無を判定することで、テンションセンサの計測値のずれの早期発見が可能となる。また、校正を行う必要がない場合には、無駄な処理を軽減できる。
特に、本願の第4発明、第6発明および第7発明によれば、複数のテンションセンサそれぞれの計測値を、バランスよく校正できる。
第1実施形態の画像形成システムを示す概略図である。 印刷装置が有する構成を示すブロック図である。 テンションセンサの校正結果を説明するための図である。 制御部が実行する校正処理のフローチャートを示す図である。 制御部が実行する校正処理のフローチャートを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、長尺帯状の被搬送媒体である印刷用紙を搬送しつつ、その印刷用紙に印刷等の加工を施す画像形成システムについて説明する。以下の説明において、印刷用紙を搬送する方向を「搬送方向」と称する。また、搬送方向の上流側を単に「上流側」と称し、搬送方向の下流側を単に「下流側」と称する。
<1.第1実施形態>
<1−1.画像形成システムの構成>
図1は、第1実施形態の画像形成システム100を示す概略図である。
画像形成システム100は、印刷装置1、巻き出し機構21および巻き取り機構22を有する。この画像形成システム100は、巻き出し機構21から印刷用紙5を繰り出し、その印刷用紙5を印刷装置1で処理した後、巻き取り機構22へ回収する。
巻き出し機構21および巻き取り機構22それぞれはローラであって、そのローラには、動力源となるモータ(図示せず)が連結されている。画像形成システム100全体を制御する不図示の制御部が、これらモータを駆動させると、巻き出し機構21および巻き取り機構22は、それぞれ回転する。そして、巻き出し機構21に巻かれている印刷用紙5は、印刷装置1へ送り出される。また、巻き取り機構22は、印刷装置1から排出された印刷用紙5を巻き取り、回収する。
図2は、印刷装置1が有する構成を示すブロック図である。以下、図1および図2を参照して、説明する。
印刷装置1は、記録部9、第1ローラ11、ヒートローラ12、第2ローラ13、テンションセンサ14、テンションセンサ15および制御部10を備えている。
第1ローラ11、ヒートローラ12および第2ローラ13は、印刷装置1内の印刷用紙5の搬送経路を構成し、搬送経路の上流側から順に配置されている。巻き出し機構21から送り出された印刷用紙5は、ローラ11,12,13によりテンションがかけられつつ、印刷装置1内を搬送される。
第1ローラ11は、印刷装置1内の搬送経路の上流側に配置されている。第1ローラ11には、動力源となるモータ111が連結されている。モータ111は、制御部10からの信号を受けた駆動回路112により駆動される。モータ111が駆動されると、第1ローラ11は回転する。巻き出し機構21から送り出された印刷用紙5は、回転自在なガイドローラ11Aを介して、第1ローラ11に架け渡される。第1ローラ11が回転すると、巻き出し機構21から送り出された印刷用紙5にはテンションがかかり、印刷用紙5は、撓むことなく、印刷装置1内に引き込まれる。そして、印刷用紙5は、回転する第1ローラ11の外周面に沿って搬送され、ガイドローラ11Bを介して、下流側へ送り出される。
第1ローラ11とヒートローラ12との間には記録部9が設けられている。記録部9は、第1ローラ11からヒートローラ12へ搬送される印刷用紙5に対して、インク滴を吐出し、印刷用紙5に印刷像を記録する。本実施形態では、記録部9は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4つの記録ヘッドを有する。
ヒートローラ12は、記録部9の下流側に配置されている。ヒートローラ12は、第1ローラ11と同様、動力源となるモータ121が連結されている。そして、モータ121は、制御部10からの信号を受けた駆動回路122により駆動される。また、ヒートローラ12は、ヒータ123を内蔵し、記録部9により印刷像が記録された印刷用紙5を外周面に接触させて乾燥させる。記録部9にて印刷像が記録された印刷用紙は、回転自在なガイドローラ12Aにより、ヒートローラ12に架け渡される。ヒートローラ12に架け渡された印刷用紙5は、ヒートローラ12の外周面で、乾燥されながら搬送される。そして、ガイドローラ12Bを介して、下流側へ送り出される。
第2ローラ13は、印刷装置1内の搬送経路の下流側に配置されている。第2ローラ13には、第1ローラ11と同様、動力源となるモータ131が連結されている。モータ131は、制御部10からの信号を受けた駆動回路112により駆動される。ヒートローラ12から送り出された印刷用紙5は、回転自在なガイドローラ13Aを介して、第2ローラ13に架け渡される。第2ローラ13が回転すると、印刷用紙5は、ガイドローラ13Bを介して、印刷装置1の外部へ送り出される。そして、巻き取り機構22により巻き取られる。
テンションセンサ14,15は、搬送時に各ローラ11,12,13により印刷用紙5にかけられるテンションを計測する。
テンションセンサ14は、第1ローラ11とヒートローラ12との間に配置されたローラを有している。第1ローラ11とヒートローラ12との間の印刷用紙5は、回転自在のガイドローラ14Aおよびガイドローラ14Bにより、下方に引き回されて、テンションセンサ14のローラに架け渡される。これにより、テンションセンサ14のローラには、架け渡された印刷用紙5により、上方に荷重がかかる。テンションセンサ14は、不図示の圧電素子を有し、その圧電素子により、ロールにかかる荷重を計測する。テンションセンサ14は、計測値に比例するアナログ電圧を出力する。このアナログ電圧は、アンプ141により増幅された後、制御部10へ入力される。
テンションセンサ15は、ヒートローラ12と第2ローラ13の間に配置されたローラを有している。ヒートローラ12と第2ローラ13の間の印刷用紙5は、回転自在のガイドローラ15Aおよびガイドローラ15Bにより、下方に引き回されて、テンションセンサ15のローラに架け渡される。これにより、テンションセンサ15のローラには、架け渡された印刷用紙5により、上方に荷重がかかる。テンションセンサ15は、不図示の圧電素子を有し、その圧電素子により、ロールにかかる荷重を計測する。テンションセンサ15は、計測値に比例するアナログ電圧を出力する。このアナログ電圧は、アンプ151により増幅された後、制御部10へ入力される。
これらテンションセンサ14,15の計測値に対しては、例えば、印刷装置1の工場出荷時に、校正処理(以下、初期校正処理と称す)が行われている。詳しくは、アンプ141,151の出力を調整して、アンプ141,151から出力される電圧を調整している。一例として、制御部10は、入力される電圧2Vに対して、10kgwのテンションを検出するように設定されているものとする。この場合において、テンションセンサのローラに10kgwのテンションをかけた状態で、テンションセンサで計測する。このとき、アンプから2Vの電圧と異なる電圧(例えば3V)が出力されている場合には、アンプの出力を調整して、2Vが出力されるようにする。このようにして、テンションセンサ14,15それぞれの計測値に対する初期校正処理が行われる。
制御部10は、印刷装置1の各部と、それぞれ電気的に接続されていて、各部を動作制御する。図1中に概念的に示したように、制御部10は、CPU等の演算処理部101、RAM等のメモリ102、ハードディスクドライブ等の記憶部103、を有する。記憶部103には、動作制御プログラムPおよびデータDが記憶されている。演算処理部101は、記憶部103に記憶された動作制御プログラムPおよびデータDを呼び出し、実行する。これにより、印刷装置1による印刷用紙5の搬送処理、印刷装置1における印刷処理、テンションセンサ14,15の計測値の校正処理などが実行される。なお、制御部10は、電子回路により構成されていてもよい。動作制御プログラムPには、本発明の「校正プログラム」を含む。また、制御部10は、本発明の「駆動制御部」および「校正部」の一例である。
ここでのテンションセンサ14,15の計測値の校正処理とは、一度校正されたテンションセンサ14,15それぞれの計測値にずれが生じた場合に、再校正する処理である。印刷処理時では、制御部10は、テンションセンサ14,15の計測値を取得しながら、印刷用紙5に一様なテンションがかかるように、印刷用紙5を搬送している。このため、テンションセンサ14,15の計測値にずれがあると、制御部10は、印刷用紙5に適切なテンションがかかっているか否かが判定できない。その結果、印刷処理において、良好な印刷結果が得られないことがある。そこで、校正処理を行って、テンションセンサ14,15の計測値の信頼性を高めることで、良好な印刷結果を得ることができる。以下、その校正処理について説明する。
<1−2.校正処理について>
制御部10は、搬送経路を構成する第1ローラ11、ヒートローラ12および第2ローラ13のうち、ヒートローラ12を回転自在にする。ここで、回転自在とは、例えば、駆動回路122によるモータ121の制御を停止した状態である。以下、ヒートローラ12が回転自在な状態を、「フリー状態」と称す。
制御部10は、駆動回路112によりモータ111を制御して、第1ローラ11の回転を制止する。これにより、第1ローラ11に架け渡された印刷用紙5の搬送が制止される。以下、第1ローラ11の回転が制止された状態を、「ブレーキ状態」と称す。
また、制御部10は、第2ローラ13を回転させる。第2ローラ13の回転方向は、印刷用紙5を搬送方向に搬送する方向である。これにより、印刷用紙5は、ブレーキ状態の第1ローラ11で保持されつつ、搬送方向に引っ張られる。このとき、ヒートローラ12はフリー状態であるため、第1ローラ11と第2ローラ13との間の印刷用紙5には、一様なテンションがかかる。
制御部10は、印刷用紙5にテンションをかけた状態で、第2ローラ13のモータ131のトルク値と、アンプ141,151の出力電圧値とを取得する。印刷用紙5には、第2ローラ13のモータ131のトルク値に応じたテンションがかかる。したがって、制御部10は、このトルク値により、印刷用紙5にかかるテンションを取得できる。また、制御部10は、アンプ141,151の出力電圧値から、テンションセンサ14,15が計測したテンションを取得できる。制御部10は、トルク値から取得したテンションと、テンションセンサ14,15が計測したテンションとを比較し、許容範囲外のずれがある場合に、テンションセンサ14,15の計測値の校正が必要と判定する。ただし、許容範囲は、印刷装置1の印刷処理において、印刷結果に支障が出ない範囲であり、例えば、印刷用紙5の種類(厚さ、幅など)に応じて、適宜変更される。
より詳しくは、制御部10の記憶部103には、モータのトルク値と、アンプの出力電圧値とを対応付けた相関データが記憶されている。このアンプの出力電圧値は、本発明の「テンションセンサの出力値」の一例である。制御部10は、相関データから、取得した第2ローラ13のトルク値に対応した電圧値を取得する。以下、この電圧値を、目標電圧値と称す。制御部10は、アンプ141,151からの出力電圧値と、目標電圧値とのずれが、許容範囲内であるか否かにより、テンションセンサ14,15の校正の必要の有無を判定する。この判定を行うことで、テンションセンサの計測値のずれの早期発見が可能となる。また、校正を行う必要がない場合には、無駄な処理を軽減できる。
なお、制御部10は、第2ローラ13のモータ131のトルク値に代えて、第1ローラ11のモータ111のトルク値を取得する構成としても、テンションセンサ14、15の計測値の校正が必要であるか否かを判定することができる。
校正が必要である場合、制御部10は、目標電圧値と、アンプ141,151の出力電圧値とのずれ量を算出する。制御部10は、印刷用紙5にかけるテンションを変えながら、このずれ量を順次算出する。制御部10は、これら算出したずれ量から校正値を算出し、記憶部103に記憶する。校正値は、制御部10がアンプ141,151からの出力電圧を取得した際に、目標電圧値に近づけるための換算式に適用される傾き、切片などの定数となる。制御部10は、印刷処理において、テンションセンサ14,15の計測値(アンプ141,151の出力電圧値)を取得すると、記憶部103に記憶した校正値を読み出して、計測値を校正する。これにより、制御部10は、印刷処理時に、適正な計測値を得ることができる。
図3は、テンションセンサ14,15の校正結果を説明するための図である。図3の左側縦軸は、各ローラ11,12,13のトルク値、右側縦軸は、アンプ141,151の出力電圧値である。また、横軸は、第2ローラ13が印刷用紙5にかけるテンションを、第2ローラ13が印刷用紙5を引っ張る距離として表している。
本実施形態では、第1ローラ11をブレーキ状態とし、ヒートローラ12をフリー状態とし、第2ローラ13で印刷用紙5にテンションをかけている。このため、図3に示すように、第1ローラ11および第2ローラ13のトルク値は略同じである。ヒートローラ12のトルク値はゼロである。この状態で、テンションセンサ14,15で印刷用紙5のテンションを計測すると、テンションセンサ14,15の計測値(アンプ141,151の出力電圧値)は、略同じとなっている。つまり、校正処理を行ったテンションセンサ14,15により、正常な計測値を得られていることが読み取れる。
<1−3.処理について>
図4は、制御部10が実行する校正処理のフローチャートを示す図である。
図4に示す処理は、例えば、ユーザにより操作されたとき、印刷処理開始前または終了後、あるいは、印刷処理を行っていない期間であって、予め決められたタイミング、などで実行される。
制御部10は、ヒートローラ12をフリー状態にする(ステップS1)。次に、制御部10は、第1ローラ11をブレーキ状態にし(ステップS2)、第2ローラ13を駆動する(ステップS3)。これにより、第1ローラ11と第2ローラ13との間の印刷用紙5には、一様なテンションがかけられる。
この状態で、制御部10は、第2ローラ13に連結されたモータ131のトルク値を取得する(ステップS4)。そして、制御部10は、取得したトルク値と、記憶部103に記憶された相関データとから、目標電圧値を取得する(ステップS5)。また、制御部10は、テンションセンサ14,15それぞれの計測値を取得する(ステップS6)。
制御部10は、目標電圧値と、テンションセンサ14,15の計測値とを比較して、2つの値のずれ量が許容範囲であるか否かを判定する(ステップS7)。許容範囲であれば(ステップS7でYES)、制御部10は本処理を終了する。許容範囲でない場合(ステップS7でNO)、制御部10は、ずれ量から校正値を算出する処理を行う(ステップS8)。前記したように、校正値は、印刷処理時に、制御部10がアンプ141,151からの出力電圧を取得した際に、目標電圧値に近づけるための換算式に適用される傾き、切片などの定数である。制御部10は、算出した校正値を記憶部103に記憶する。これにより、印刷処理時におけるテンションセンサ14,15の計測精度を向上させることができる。
以上のように、ローラ11,12,13の回転を制御して、印刷用紙5にテンションをかける処理を行えば、複数のテンションセンサ14,15の計測値に対して、同時に校正処理を行える。このため、校正処理に多大な時間を要しない。また、ソフトウェアで行うため、校正用冶具を用いる必要がなく、多大な手間を要せず、不要なコストを削減できる。
<2.第2実施形態>
第1実施形態では、モータ131のトルク値に基づいて、校正処理を行っているのに対し、第2実施形態では、モータ131のトルク値を用いずに校正処理を行っている。本実施形態の画像形成システム100の構成は、第1実施形態と同じであるため、その説明は省略する。
この例では、第1実施形態と同様に、制御部10は、第1ローラ11をブレーキ状態、ヒートローラ12をフリー状態とし、第2ローラ13を回転させて、印刷用紙5にテンションをかけている。この状態では、印刷用紙5には一様なテンションがかかっている。このため、テンションセンサ14,15それぞれの計測値は、略同じとなるべきである。そこで、制御部10は、テンションセンサ14,15の計測値に、許容範囲外のばらつきがある場合には、テンションセンサ14,15の校正が必要であると判定する。ただし、許容範囲は、印刷装置1の印刷処理において、印刷結果に支障が出ない範囲であり、例えば、印刷用紙5の種類(厚さ、幅など)に応じて、適宜変更される。この判定を行うことで、テンションセンサの計測値のずれの早期発見が可能となる。また、校正を行う必要がない場合には、無駄な処理を軽減できる。
校正処理を行う場合、制御部10は、テンションセンサ14,15のいずれか一方を選定し、他のテンションセンサの計測値を、選定したテンションセンサの計測値に合わせるようにして、校正を行う。詳しくは、制御部10は、印刷用紙5にかけるテンションを変えながら、テンションセンサ14,15の計測値のずれ量を順次算出する。制御部10は、これら算出したずれ量から校正値を算出する。ここで、校正値は、印刷処理時に、制御部10がアンプ141,151からの出力電圧を取得した際に、それぞれの出力電圧を一致させるための換算式に適用される傾き、切片などの定数である。
制御部10は、算出した校正値を記憶部103に記憶する。これにより、テンションセンサ14,15の計測値の精度を上げることができ、印刷処理時において、印刷用紙5に一様なテンションをかけることができる。そして、精度のよい印刷結果を得ることができる。
ただし、本実施形態では、一のテンションセンサの計測値を、他のテンションセンサの計測値に合わせているため、テンションセンサの計測値と、実際に印刷用紙5にかかっているテンションとは、必ずしも一致しているとは限らない。しかしながら、テンションセンサのばらつきを低減することで、制御部10は、印刷処理時において搬送される印刷用紙5に、一様なテンションがかかっているか否かを判定できる。
図5は、制御部10が実行する校正処理のフローチャートを示す図である。
図5に示す処理は、例えば、ユーザにより操作されたとき、印刷処理開始前または終了後、あるいは、印刷処理を行っていない期間であって、予め決められたタイミング、などで実行される。
図5に示すステップS11からステップS13までは、図4に示す、ステップS1からステップS3までの処理と同じである。
制御部10は、テンションセンサ14,15それぞれの計測値を取得し(ステップS14)、それらのばらつきが許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS15)。テンションセンサ14,15それぞれの計測値のばらつきが許容範囲内であれば(ステップS15でYES)、制御部10は、校正の必要がないと判定し、本処理を終了する。ばらつきが許容範囲内でなければ(ステップS15でNO)、制御部10は、テンションセンサ14,15それぞれの計測値のずれ量から校正値を算出する処理を行う(ステップS16)。算出された校正値は、制御部10の記憶部103に記憶され、印刷処理時に用いられる。
以上のように、ローラ11,12,13の回転を制御して、印刷用紙5にテンションをかける処理を行えば、複数のテンションセンサ14,15の計測値が揃うように、校正処理を行える。このため、校正処理に多大な時間を要しない。また、ソフトウェアで行うため、校正用冶具を用いる必要がなく、多大な手間を要せず、不要なコストを削減できる。特に、本実施形態では、一のテンションセンサの計測値を、他のテンションセンサの計測値に合わせるように構成するため、第1実施形態で説明した相関データを記憶しておく必要がない。
<3.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、搬送経路の上流側の第1ローラ11をブレーキ状態とし、下流側の第2ローラ13を回転させて、印刷用紙5にテンションをかけているが、これに限定されない。例えば、第2ローラ13をブレーキ状態として、第1ローラ11を回転させてもよい。この場合、第1ローラ11の回転方向は、搬送方向と反対方向に印刷用紙5を搬送する方向である。
また、一度の校正処理において、第2ローラ13を回転させて行う校正処理と、第1ローラ11を回転させて行う校正処理との両方を行うようにしてもよい。この場合、例えば、第2ローラ13を回転させたときに、印刷用紙5に一様なテンションがかからなかったとき、反対方向から印刷用紙5を引っ張り、テンションをかけ直して校正処理を行うことで、校正結果の精度を高めることができる。
また、上記の実施形態では、印刷装置1は、3つのローラ11,12,13と、2つのテンションセンサ14,15とを備えているが、各部品の数はこれらに限定されない。また、ローラが4つ以上ある場合において、ブレーキ状態とするローラ、および、テンションをかけるために回転させるローラは、必ずしも搬送経路の最上流および最下流に位置されるものでなくてもよく、校正対象とするテンションセンサによって、適宜選択される。
また、上記の実施形態および変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 印刷装置
5 印刷用紙
9 記録部
10 制御部
11 第1ローラ
12 ヒートローラ
13 第2ローラ
14,15 テンションセンサ
21 巻き出し機構
22 巻き取り機構
100 画像形成システム
111 モータ
112 駆動回路
121 モータ
122 駆動回路
123 ヒータ
131 モータ
132 駆動回路
141,151 アンプ

Claims (10)

  1. 長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、
    a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、
    b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、
    c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、
    d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを前記第1ローラと前記第2ローラとの間の位置で計測する前記複数のテンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、
    e)前記複数のテンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、
    を備える、
    計測値の校正方法。
  2. 長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、
    a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、
    b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、
    c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、
    d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを計測する前記テンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、
    e)前記テンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、
    を備え、
    前記工程d)は、
    前記複数のテンションセンサそれぞれの計測値にばらつきがある場合に、校正値を算出する、
    計測値の校正方法。
  3. 請求項1に記載の計測値の校正方法であって、
    前記工程d)は、
    前記工程c)で回転させた前記第2ローラのトルク値に基づくテンションと、異なるテンションを計測したテンションセンサがある場合に、校正値を算出する、
    計測値の校正方法。
  4. 長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、
    a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、
    b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、
    c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、
    d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを計測する前記テンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、
    e)前記テンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、
    を備え、
    前記搬送装置は、
    前記第2ローラのトルク値と、テンションセンサの出力値とを対応付けた相関データを記憶し、
    前記工程d)は、
    前記工程c)で回転させた前記第2ローラのトルク値に基づくテンションと、異なるテンションを計測したテンションセンサを校正対象とし、前記相関データから得られる、前記工程c)で回転させた前記第2ローラのトルク値に対応する出力値と、前記校正対象としたテンションセンサの計測値、のずれ量から、校正値を算出し、
    前記工程e)は、
    前記校正対象としたテンションセンサの計測値に対して、前記校正値を用いて校正する、
    計測値の校正方法。
  5. 長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、
    a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、
    b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、
    c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、
    d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを計測する前記テンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、
    e)前記テンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、
    を備え、
    前記工程d)は、
    前記工程b)で回転を制止した前記第1ローラのトルク値に基づくテンションと、異なるテンションを計測したテンションセンサがある場合に、校正値を算出する、
    計測値の校正方法。
  6. 長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、
    a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、
    b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、
    c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、
    d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを計測する前記テンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、
    e)前記テンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、
    を備え、
    前記搬送装置は、
    前記第1ローラのトルク値と、テンションセンサの出力値とを対応付けた相関データを記憶し、
    前記工程d)は、
    前記工程b)で回転を制止した前記第1ローラのトルク値に基づくテンションと、異なるテンションを計測したテンションセンサを校正対象とし、前記相関データから得られる、前記工程b)で回転を制止した前記第1ローラのトルク値に対応する出力値と、前記校正対象としたテンションセンサの計測値と、のずれ量から、校正値を算出し、
    前記工程e)は、
    前記校正対象としたテンションセンサの計測値に対して、前記校正値を用いて校正する、
    計測値の校正方法。
  7. 長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置において、前記テンションセンサの計測値を校正する計測値の校正方法であって、
    a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする工程と、
    b)前記第1ローラの回転を制止する工程と、
    c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける工程と、
    d)前記工程c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを計測する前記テンションセンサの計測値から、校正値を算出する工程と、
    e)前記テンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する工程と、
    を備え、
    前記工程d)は、
    d1)前記複数のテンションセンサから一のテンションセンサを選定する工程と、
    d2)前記工程d1)で選定した前記一のテンションセンサと、他のテンションセンサとのずれ量を、校正値として算出する工程と、
    を有し、
    前記工程e)は、
    前記工程d2)で算出した前記校正値を用いて、前記他のテンションセンサの計測値を、前記一のテンションセンサの計測値に合わせる、
    計測値の校正方法。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1つに記載の計測値の校正方法であって、
    前記テンションセンサは、前記被搬送媒体から印加されるテンションに応じた電圧を出力し、
    前記工程e)は、
    前記テンションセンサからの出力電圧を校正する、
    計測値の校正方法。
  9. 複数のローラにより長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する搬送装置であって、
    前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、
    前記複数のローラを駆動制御する駆動制御部と、
    前記複数のテンションセンサの計測値を校正する校正部と、
    を備え、
    前記複数のローラは、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラとの間にあるローラとを含み、
    前記複数のテンションセンサは、前記第1ローラと前記第2ローラの間に位置し、
    前記駆動制御部は、
    前記ローラを、回転自在にし、前記第1ローラにブレーキをかけ、前記第2ローラを駆動して前記被搬送媒体にテンションをかけ、
    前記校正部は、
    前記複数のテンションセンサの計測値から、校正値を算出し、算出した前記校正値に基づいて、前記複数のテンションセンサの計測値を校正する、
    搬送装置。
  10. 長尺帯状の被搬送媒体にテンションをかけつつ、前記被搬送媒体を搬送する複数のローラと、前記被搬送媒体のテンションを、複数箇所で計測する複数のテンションセンサと、を備える搬送装置で、制御部としてのコンピュータにより実行される校正プログラムであって、
    前記搬送装置に、
    a)前記複数のローラのうち、搬送方向の上流側または下流側の一方に位置する第1ローラと、他方に位置する第2ローラとの間にあるローラを、回転自在にする処理と、
    b)前記第1ローラの回転を制止する処理と、
    c)前記第2ローラを回転させ、前記被搬送媒体にテンションをかける処理と、
    d)前記処理c)で前記被搬送媒体にかけられたテンションを前記第1ローラと前記第2ローラとの間の位置で計測する前記複数のテンションセンサの計測値から、校正値を算出する処理と、
    e)前記複数のテンションセンサの計測値を、前記校正値で校正する処理と、
    を実行させる校正プログラム。
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