JP6764332B2 - 締結工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークに植込みボルトを締結する際に使用する締結工具に関する。
従来の締結工具は、特許文献1に開示されており、両端部におねじ部を備えて成る植込みボルトをワークへ締結する際に用いられるものであり、前記おねじ部の一方に螺合可能なめねじ部を具備するビット本体と、このビット本体に内包され軸方向に摺動可能な押圧軸と、この押圧軸および前記めねじ部の間に配され軸方向へ移動自在な鋼球とを備えて成る。また、前記押圧軸の後部には、モータに接続された主動クラッチと係合する被動クラッチを備えており、これら主動クラッチおよび被動クラッチの係合部は螺旋状に形成されている。さらに、前記ビット本体および押圧軸は、所定角度だけ互いに相対回転可能かつ前記角度に応じて所定距離だけ軸方向へ相対移動可能に構成されている。また、前記鋼球は、植込みボルトのおねじ部がビット本体のめねじ部の奥方まで螺合すると、この植込みボルトの上端に当接しこれに押されて前記押圧軸に当接するよう構成されている。
このように構成された従来の締結工具を用いて植込みボルトをワークへ締結する動作について説明する。従来の締結工具は、作業者などによりワークへ向かって下降するのと同時に前記モータを正転駆動させることで、前記係合部が互いに密着した状態となって、前記押圧軸と前記ビット本体とは、一体に正転方向へ回転しつつ下降する。これにより、植込みボルトは、その一端がビット本体の前記めねじ部に当接し、その他端がワークに設けられたタップ穴に押しつけられる。
よって、植込みボルトは、前記めねじ部およびタップ穴にそれぞれ螺合し、やがて植込みボルトの上端が前記鋼球に当接し、当該鋼球を介して前記押圧軸を上方へ押圧する。この時、前記被動クラッチは、前記主動クラッチに密着して係合しているので、上方への移動が規制され、前記植込みボルトの上端との間で鋼球を強く挟み込む。これにより、植込みボルトの上端に前記鋼球が食い込み、前記ビット本体と植込みボルトのおねじ部との螺合部には高い軸力が発生し、ビット本体と当該植込みボルトとを一体にすることができる。また、前記係合部は、互いに密着状態であるため、前記モータの回転力がそのまま植込みボルトに伝達され、前記植込みボルトがワークのタップ穴へ螺入される。さらに螺入が進むと植込みボルトはタップ穴の開口部に干渉するので、当該締付けトルクが上昇し、これが予め設定されたトルク値に達すれば前記モータが停止する。これにより植込みボルトのワークへの締結が完了する。
次に、前記植込みボルトをワークに締結した後、これをワークに状態で残し、当該植込みボルトをビット本体から取り外す動作について説明する。作業者などにより前記締結工具を上昇させると同時に前記モータを逆転駆動させることで、前記主動クラッチがビット本体に対して相対回転するとともにこの相対回転角度に応じて上方へ浮き上る。これにより、前記係合部は密着状態から軸方向に僅かに隙間を空けた状態へ変化するので、前記鋼球および被動クラッチが下方へ押圧されていた状態から上方へ移動自在な状態になる。よって、ビット本体に螺合している植込みボルトのおねじ部とビット本体のめねじ部に生じていた軸力が解放される。
また、前記係合部に上述した隙間ができかつ前記主動クラッチが所定角度相対回転すれば、これ以降は前記押圧軸と前記ビット本体とが一体に逆転する。これにより、ビット本体との間で軸力が解放された前記植込みボルトは、ワークとの間では軸力が作用しているので、ビット本体との間での螺合力が弱く、この螺合力の弱いビット本体との螺合が解かれる。よって、従来の締結工具は、植込みボルトをワークに締結した後、ビット本体が逆転しても当該植込みボルトをワークから緩めることなく必ずワークに残してビット本体と植込みボルトとの螺合を解除できるという特徴がある。
特開平10-277852号公報
しかしながら、従来の締結工具は、植込みボルトの一端に鋼球を押し付け植込みボルトと前記めねじ部との螺合部に高い軸力を付与できるので、植込みボルトの上端に鋼球が点当たりし当該植込みボルトの一点に高い押圧力が加わる。よって、鋼球が植込みボルトに食い込み、ワークへ締結した後の植込みボルトの上端に深い凹みが着くという問題があった。
本発明の締結工具は、上記課題に鑑みて創成されたものであり、植込みボルトに螺合する第1のめねじ部および当該第1のめねじ部よりも大径の内径から成る連通穴を備えたビット本体と、前記連通穴に遊嵌するよう配された鋼球と、前記連通穴に挿通配置され前記ビット本体に対して所定角度だけ相対回転するとともに軸方向へ相対移動可能な押圧軸と、前記連通穴に挿通され前記第1のめねじ部へ一部突出する端部を備えた介在部材とを備え、前記介在部材は、前記第1のめねじ部へ一部突出する側の端部を平坦または前記鋼球よりも大径の曲率半径から成る曲面に設定されて成り、前記押圧軸は、前記鋼球に当接する部位を着脱可能に構成したことを特徴とする。また、植込みボルトに螺合する第1のめねじ部および当該第1のめねじ部よりも大径の内径から成る連通穴を備えたビット本体と、前記連通穴に遊嵌するよう配された鋼球と、前記連通穴に挿通配置され前記ビット本体に対して所定角度だけ相対回転するとともに軸方向へ相対移動可能な押圧軸と、前記連通穴に挿通され前記第1のめねじ部へ一部突出する端部を備えた介在部材とを備え、前記介在部材は、前記第1のめねじ部へ一部突出する側の端部を平坦または前記鋼球よりも大径の曲率半径から成る曲面に設定されて成り、前記ビット本体は、前記第1のめねじ部に対向する上部に成形した第2のめねじ部と、前記連通穴に直交するピン係合穴とを備えて成り、前記押圧軸は、前記鋼球に当接する大径軸部と、この大径軸部に連結され上方へ延びる小径軸部と、この小径軸部に一体かつ上方へ向かい延び前記第2のめねじ部に螺合するねじ軸と、当該押圧軸を前記ビット本体に対して所定角度だけ相対回転かつ軸方向へ相対移動するよう前記ピン係合穴に当接するピンとから構成することが望ましい。さらに、前記第2のめねじ部は、前記第1のめねじ部も大きいピッチに設定されて成ることが望ましい。
本発明の締結工具は、前記介在部材の端部を平坦あるいは前記曲率半径の大きい曲面にしているため、ワークに締結した植込みボルトの一端に従来のような深い凹みを付け難いという利点がある。また、前記介在部材は、前記鋼球に接触し摩耗あるいは損傷を受け易い部位を着脱可能にしているので、その部位を容易に交換できるとともに早期に復旧できるという利点もある。さらに、本発明の締結工具は、ビット本体と押圧軸との相対回転および軸方向への相対移動を可能にしつつ所定角度相対回転した後はビット本体および押圧軸を一体に回転するよう前記ビット本体に第2のめねじ部とピン係合穴、前記押圧軸にねじ軸とピンを配置している。よって、本発明の締結工具は、従来のように加工が比較的難しい螺旋状のクラッチ機構を備える必要が無いのでコストを低減できるという利点もある。さらに、前記第2のめねじ部は、第1のめねじ部よりも大きなピッチに設定されているので、前記第1めねじ部に植込みボルトを強く螺合させ一体化しかつ当該植込みボルトをワークに締結した状態であっても、前記押圧軸を締結時とは逆方向へ回転させることで第2のめねじ部と前記ねじ軸との部位から緩み始める。よって、押圧軸が前記鋼球から離れるので、第1のめねじ部と植込みボルトのおねじ部との螺合部に作用していた軸力が解放され、植込みボルトをワークに残して当該植込みボルトと第1のめねじ部との螺合状態を解除できるという利点もある。
本発明に係る締結工具の一実施形態を示す軸断面図である。 図1の要部を説明するものであり、(a)は図1のA−A線拡大断面図、(b)は、図1のB視拡大側面図である。 図1の締結工具により植込みボルトをワークへ締結する動作を説明するための締結時動作説明図である。 図1の締結工具によりワークに締結した植込みボルトをワークへ残しビット本体から離脱する動作を説明するための復帰時動作説明図である。
本発明に係る締結工具1を図1ないし図4に基づき説明する。まず、本発明の締結工具1を説明する前に、締結工具1で使用する植込みボルトBおよびワークWについて説明する。前記植込みボルトBは、図3および図4に示すような両端部の長さが異なるおねじ部BL,BSと、これらおねじ部BL,BSに挟まれるよう一体に構成された中間部BNとから構成されている。また、植込みボルトBは、おねじ部BLよりもおねじ部BSの方が短く寸法設定されて成り、これらおねじ部BL,BSは同じねじ径およびねじピッチに設定されている。本実施形態においては、前記ねじ径が6mm、ねじピッチが1mmである。また、前記中間部BNは、おねじ部BL,BSのねじ呼び径と同等の径に設定された円柱状を成す。前記ワークWは予め前記おねじ部BSを螺合可能なタップ穴Tが加工されている。前記植込みボルトBは、中間部BNがタップ穴Tに干渉することでトルクが上昇し、前記タップ穴Tとおねじ部BSとの螺合部に作用する軸力が高まる。
本発明の締結工具1は、前記植込みボルトBの前記おねじ部BLに螺合する第1のめねじ部12を備えたビット本体10と、前記第1のめねじ部12に挿通された介在部材20と、この介在部材20の上端に当接する鋼球30と、この鋼球30の上方に配置された押圧軸40と、この押圧軸40を接続した回転駆動源の一例であるモータMとを備えて成る。
前記ビット本体10は、中空軸状に構成されており、その先端部にテーパ穴を備えた案内部11と、この案内部11に連通する前記第1のめねじ部12と、この第1のめねじ部12に連通し上方へ延びる連通穴13と、この連通穴13の上部に配された第2のめねじ部15と、その軸方向に直交し前記連通穴13を貫通するピン係合穴14a,14bとを備えて成る。
前記案内部11は、前記先端部が大径に設定されたテーパ穴と、前記植込みボルトBの最大径よりも若干大きな穴径に設定されたストレート穴とから構成されている。これにより、ワークへ締結する前の植込みボルトBをビット本体10へ導入することができる。
前記第1のめねじ部12は、前記ストレート穴に接続されており、植込みボルトBのおねじ部BL,BSを螺合可能に構成されており、そのねじ径は6mm、そのねじピッチは1mmに設定されている。
前記連通穴13は、前記第1のめねじ部12よりも大径の寸法から成り、前記介在部材20および鋼球30、前記押圧軸40の端部を遊嵌自在に配置できるよう構成される。よって、連通穴13に配置された介在部材20、鋼球30、押圧軸40は、ビット本体10の軸方向へ移動することができる。
前記ピン係合穴14a,14bは、図2に示すように対向に配置され、軸方向へ高さを有しかつ略扇状に成形されている。また、このピン係合穴14a,14bは、前記押圧軸40に固定された後記ピン44を配置可能にしており、このピン44を所定角度以上に旋回しないようかつ軸方向へも上下に移動できるよう成形されている。これにより、前記ピン44と一体の押圧軸40は、ピン係合穴14a,14bを備えたビット本体10に対して相対回転かつ軸方向への相対移動が可能となっている。
前記第2のめねじ部15は、前記第1のめねじ部12のねじピッチ1mmよりも大きなピッチに寸法設定されており、第2のめねじ部15のピッチは本実施形態において2mmに設定されている。これにより、仮に第1のめねじ部12と第2のめねじ部15とにおねじがそれぞれ螺合され、個々の螺合部に同等の軸力が作用している場合、螺合する方向とは逆に第2のめねじ部15に螺合した前記おねじを逆転させると、ピッチの粗い第2のめねじ部15側のおねじが第1のめねじ部12側のおねじよりも先に緩められるという特徴を得ることができる。
前記介在部材20は、前記連通穴13の底部に接触し前記鋼球30に当接するヘッド部21と、このヘッド部21の下部に配され前記第1のめねじ部12の内径よりも小径のヘッド固定部22とを一体に備えて成る。前記ヘッド固定部22の端部22aは平坦あるいは曲面の何れかに成形されており、曲面の場合は、少なくとも前記鋼球30の曲率半径よりも大きくなるよう寸法設定されている。これにより、植込みボルトBの端面が鋼球30よりも大きな曲率半径の曲面あるいは平坦の何れかに形成された介在部材20に押圧されるので、ワークWへ当該植込みボルトが締結されても従来のような深い凹みが付き難い。
なお、前記介在部材20は、上述したようにヘッド部21およびヘッド固定部22を一体に備える構成ではなく、それぞれ別体とし図示しないねじ等により脱着可能な構造を備えてもよい。この場合、鋼球30あるいは植込みボルトBのおねじ部BLの端面との間に挟み込まれ一方が摩耗あるいは破損しても、破損したヘッド部21あるいはヘッド固定部22を容易に交換でき、早急に使用できる状態へ復旧できるという利点がある。また、介在部材20は、その表面硬度が前記鋼球と同等の硬度に設定されており、上述の別体構成であればそれぞれの表面硬度に差を持たせるように設定することにより、鋼球30よりも硬度が低い植込みボルトBには従来のような深い凹みが付き難い。
前記鋼球30は、前記連通穴13内に回動自在に配置されており、当初は図1および図3(a)に示すように連通穴13の底部に接触している介在部材20の上面に当接して配される。よって、鋼球30は、図1および図3(a)の植込みボルトBをビット本体10に螺合していない初期状態であれば、その上端から前記押圧軸40の端面までに若干の隙間を空けて軸方向へ押圧されていない状態を保っている。
前記押圧軸40は、前記鋼球30に当接可能かつ前記連通穴13にガイドされた大径軸部41と、この大径軸部41の外径よりも小径から成る小径軸部42と、この小径軸部42と一体のねじ軸43とから構成されている。また、これら大径軸部41、小径軸部42ねじ軸43は一体に構成されるか、あるいは、前記ねじ軸43と一体の小径軸部42に図示しないねじなどにより前記大径軸部41を着脱可能な構成としてもよい。さらに、これら大径軸部41、小径軸部42、ねじ軸43は、上述した介在部材20と同様に鋼球30と同等の表面硬度を備えて成る。また、押圧軸40は、大径軸部41を小径軸部42から脱着可能である場合は、上述の介在部材20と同様にそれぞれの表面硬度に差を持たせ、鋼球30に当接する大径軸部41の表面硬度を鋼球30よりも低く若干設定することで鋼球30にダメージを与え難い。
また、前記押圧軸40は、前記小径軸部42に設けられた軸方向に対して直交な横穴を備えており、この横穴に小径軸部42の直径よりも長くビット本体10の外径よりも短いピン44が固定されている。
前記ねじ軸43は、第2のめねじ部15に螺合可能に成形されており、前記第2のめねじ部15の底面から若干の螺入代を残しビット本体10に回転自在に取り付けられている。このねじ軸43と第2めねじ部15との螺入量は、前記小径軸部42の横穴が前記ピン係合穴14a,14bに連通する位置となるよう当初は調整されており、前記ピン44が前記ピン係合穴14a,14bから軸方向および回転方向へそれぞれ移動できる位置となっている。これにより、前記モータMの回転を受けて回転する押圧軸40は、前記ピン44が前記ピン係合穴14a,14bに当接するまでは前記第2めねじ部およびねじ軸43の粗いリードに沿ってビット本体10に対し相対回転および軸方向へ相対移動可能に構成される。また、前記ピン44がピン係合穴14a,14bに当接した後は、押圧軸40の回転力がビット本体10に伝達されるので、押圧軸40およびビット本体10が一体に回転する。
このように構成された本発明の締結工具1の作用について図1ないし図4に基づき説明する。なお、図3は、植込みボルトBをワークWへ螺入し所定の締付けトルクにより締結完了するまでの工程を示し、図4は、ワークWに締結完了した植込みボルトBをワークWから緩めることなくビット本体10との螺合状態を解き復帰する工程を示すものであり、以下、順に説明する。
まず、植込みボルトBをワークWへ締結する場合、図示しない作業者により前記モータMを正転駆動させることで前記ピン44が前記ピン係合穴14a,14bに接触していない状態で図3(a)に示すように前記ビット本体10と押圧軸40とが一体に回転する。また、この時、作業者は締結工具1をワークWのタップ穴Tへ向かって下降させるので、植込みボルトBのおねじ部BLがビット本体10の案内部11へ導入される。
前記植込みボルトBは、その両端が図3(b)に示すように前記タップ穴Tおよび第1のめねじ部12にそれぞれ接触すると、ビット本体10は植込みボルトBを介して回転方向の負荷を受ける。これにより、上述した回転方向の負荷よりも接触抵抗の低いねじ軸43がこれに螺合した第2のめねじ部15の奥方へ螺入されるので、押圧軸40がビット本体10に対して相対回転するとともに第2めねじ部15およびねじ軸43のリードに応じた距離だけ軸方向へ相対移動する。やがて、前記相対回転および相対移動は、図2(a)の2点鎖線に示すようにピン44が前記ピン係合穴14a,14bの壁面14a1,14b1に接触した段階で終了し、図3(b)に示す鋼球30から上方へ距離αだけ隙間を空けた状態がしばらく保たれつつ、前記ビット本体10と押圧軸40とが一体に回転し始める。
これにより、植込みボルトBは、タップ穴Tおよび第1のめねじ部12へそれぞれ螺合を深くし、図3(c)に示すようにおねじBLの上端が前記介在部材20および鋼球30を上方へ押し上げて前記距離αが零になり鋼球30が第1のめねじ部12と第2のめねじ部15との間で強く挟み込まれる。これにより、第1のめねじ部12およびおねじ部BL、第2のめねじ部15およびねじ軸43のそれぞれの螺合部に高い軸力が生じるので、前記第1のめねじ部12に螺合した植込みボルトBは、ビット本体10にロックされる形となる。よって、締結工具1は、植込みボルトBを一体化し図3(d)に示す位置まで植込みボルトBをタップ穴Tに螺入する。
また、図3(d)に示すように前記中間部BNがワークWに強く接触すると前記モータMの回転負荷が大きくなり、所定の締付けトルクに到達すればモータMが停止する。よって、植込みボルトBは、所定の締付けトルクでワークWへ締結される。
次に、植込みボルトBをワークWへ残し、前記ビット本体10との螺合を解除して復帰させる場合、図4(a)に示すように、前記作業者によってモータMを逆転駆動させて締結工具1を上昇させる。これにより、前記鋼球30が軸方向に強く挟み込まれた状態から図4(b)に示すように鋼球30から押圧軸40が離反する方向へ上昇し、距離βだけ隙間が生じる。これは、第1のめねじ部12に比べて第2のめねじ部15が粗いピッチに設定されているからであり、ピッチの大きなねじ部から緩み始める。よって、鋼球30および介在部材20は軸方向へ移動可能となり、これ以降、植込みボルトBのおねじ部BLと第1めねじ12との螺合部に生じていた軸力は大幅に低減する。
また、この時、押圧軸40は、ビット本体10に対して相対回転および軸方向へ相対移動しており、ピン44が図2(a)の二点鎖線の位置から反時計方向へ旋回し前記壁面14a1,14b1の対面になる壁面に当接するまで相対回転および軸方向への相対移動が進行する。このようにピン44が壁面14a1,14b1の対面となる壁面に当接した時点が図4(c)に示す状態であり、これ以降、押圧軸40がビット本体10と一体になって逆転する。よって、ビット本体10に螺合していた植込みボルトBは、第1のめねじ部12から螺合状態を解かれ図4(d)に示すようにワークWに締結された状態を保って残る。
1 締結工具
10 ビット本体
12 第1のめねじ部
14a ピン係合穴
14b ピン係合穴
15 第2のめねじ部
20 介在部材
30 鋼球
40 押圧軸
43 ねじ軸
44 ピン
B 植込みボルト
W ワーク

Claims (3)

  1. 植込みボルトに螺合する第1のめねじ部および当該第1のめねじ部よりも大径の内径から成る連通穴を備えたビット本体と、前記連通穴に遊嵌するよう配された鋼球と、前記連通穴に挿通配置され前記ビット本体に対して所定角度だけ相対回転するとともに軸方向へ相対移動可能な押圧軸と、前記連通穴に挿通され前記第1のめねじ部へ一部突出する端部を備えた介在部材とを備え、
    前記介在部材は、前記第1のめねじ部へ一部突出する側の端部を平坦または前記鋼球よりも大径の曲率半径から成る曲面に設定されて成り、
    前記押圧軸は、前記鋼球に当接する部位を着脱可能に構成したことを特徴とする締結工具。
  2. 植込みボルトに螺合する第1のめねじ部および当該第1のめねじ部よりも大径の内径から成る連通穴を備えたビット本体と、前記連通穴に遊嵌するよう配された鋼球と、前記連通穴に挿通配置され前記ビット本体に対して所定角度だけ相対回転するとともに軸方向へ相対移動可能な押圧軸と、前記連通穴に挿通され前記第1のめねじ部へ一部突出する端部を備えた介在部材とを備え、
    前記介在部材は、前記第1のめねじ部へ一部突出する側の端部を平坦または前記鋼球よりも大径の曲率半径から成る曲面に設定されて成り、
    前記ビット本体は、前記第1のめねじ部に対向する上部に成形した第2のめねじ部と、前記連通穴に直交するピン係合穴とを備えて成り、
    前記押圧軸は、前記鋼球に当接する大径軸部と、この大径軸部に連結され上方へ延びる小径軸部と、この小径軸部に一体かつ上方へ向かい延び前記第2のめねじ部に螺合するねじ軸と、当該押圧軸を前記ビット本体に対して所定角度だけ相対回転かつ軸方向へ相対移動するよう前記ピン係合穴に当接するピンとから構成したことを特徴とする締結工具。
  3. 前記第2のめねじ部は、前記第1のめねじ部も大きいピッチに設定されて成ることを特徴とする請求項に記載の締結工具。
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