JP6763242B2 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する技術は、複数の通信モードで動作する通信装置及び通信方法に関する。
自律分散型無線通信システムは、データ送信の衝突を回避する機構を個々の通信端末が持つことにより、独立した無線端末が複数存在する状況下での通信を実現している。例えば無線LAN(Local Area Network)はEDCA(Enhanced Distributed Collision Avoidance)と呼ばれる、データの優先度に応じて衝突回避のためのランダムな待ち時間を設定する衝突回避機構を備えている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
一方、集中管理型無線通信システムは、個々の端末のデータ送信を基地局が集中的に管理することで、無線端末が複数存在する状況下での通信を実現している。例えばIEEE802.11axでは、基地局から配下の複数の無線端末に対し送信リソースなどの情報を含むトリガー・フレームを送信し、これに対応して複数の無線端末がアップリンク多重送信を行なう集中管理型通信のための機構を規定している。
特開2006−121561号公報 特許第543707号公報
本明細書で開示する技術の目的は、複数の通信モードで好適に動作することができる、優れた通信装置及び通信方法を提供することにある。
本明細書で開示する技術は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、
複数の通信モードで動作する通信部と、
各通信モード下での動作を制御する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、通信モードの切り替わりに応じてデータの再送に関する情報を管理する、
通信装置である。
本明細書で開示する技術の第2の側面によれば、第1の側面に係る通信装置の前記制御部は、通信モードが切り替わる度に、データ・フレームの再送数のカウンターを初期化するように構成されている。
本明細書で開示する技術の第3の側面によれば、第1の側面に係る通信装置の前記制御部は、切り替え前の通信モード下での他の通信装置のデータ・フレームの通信結果に応じて、切り替え後の通信モードにおけるデータの再送に関する情報の初期化を制御するように構成されている。
本明細書で開示する技術の第4の側面によれば、第1の側面に係る通信装置の前記制御部は、通信モードが切り替わる度に、データ・フレームの付加情報に格納されるデータの再送に関する情報を初期化させるように構成されている。
本明細書で開示する技術の第5の側面によれば、第1の側面に係る通信装置の前記制御部は、データ・フレームの付加情報に再送であることを通知するビット又は再送数を通知するフィールドが存在する場合に、通信モードが切り替わる度に前記通知を初期化させるように構成されている。
また、本明細書で開示する技術の第6の側面は、
複数の通信モードで動作する通信部と、
各通信モード下での動作を制御する制御部と、
を具備し、
現在の通信モードにおけるデータの再送数に関する情報を格納するフィールドを有する付加情報を伴うデータ・フレームを送信する、
通信装置である。
本明細書で開示する技術の第7の側面によれば、第6の側面に係る通信装置の前記制御部は、通信モードの切り替わりに応じて前記フィールドの値を制御するように構成されている。
また、本明細書で開示する技術の第8の側面は、
複数の通信モードで動作する通信部と、
各通信モード下での動作を制御する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、前記複数の通信モードの少なくとも一部においてデータの再送に関する情報を区別して保持し、データの再送に関する情報を区別して保持することができる通信モードの種別又は数に関する情報を通信相手に通知させる、
通信装置である。
また、本明細書で開示する技術の第9の側面は、
複数の通信モードで動作する通信部と、
各通信モード下での動作を制御する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、前記複数の通信モードの少なくとも一部について通信モード毎のデータの再送に関する情報を管理する、
通信装置である。
本明細書で開示する技術の第10の側面によれば、第9の側面に係る通信装置の前記制御部は、現在の通信モードに対して管理しているデータの再送に関する情報をデータ・フレームの付加情報に格納して送信させるように構成されている。
本明細書で開示する技術の第11の側面によれば、第9の側面に係る通信装置の前記制御部は、通信モード毎にデータの再送数のカウンターを区別して保持するように構成されている。
本明細書で開示する技術の第12の側面によれば、第11の側面に係る通信装置の前記制御部は、少なくとも1つの通信モードにおけるデータの再送数が第1の閾値に達したときにすべての通信モードにおけるそのデータの再送に関する情報を初期化するように構成されている。
本明細書で開示する技術の第13の側面によれば、第11の側面に係る通信装置の前記制御部は、すべての通信モードにおけるデータの再送数の合計値が第2の閾値に達したときにすべての通信モードにおけるそのデータの再送に関する情報を初期化するように構成されている。
本明細書で開示する技術の第14の側面によれば、第11の側面に係る通信装置の前記制御部は、いずれかの通信モードにおいて再送したデータが正常に受信されたときにすべての通信モードにおけるそのデータの再送に関する情報を初期化するように構成されている。
本明細書で開示する技術の第15の側面によれば、第9の側面に係る通信装置の前記制御部は、第1の通信モードにおいて一時的に第2の通信モードにおける通信方法を用いて行なったデータの再送を、前記第2の通信モードのデータの再送に関する情報として管理するように構成されている。
また、本明細書で開示する技術の第16の側面は、通信相手から、前記通信相手がデータの再送に関する情報を区別して保持することができる通信モードの種別又は数を受信する、通信装置である。
また、本明細書で開示する技術の第17の側面は、
通信モードの切り替わりを検出するステップと、
通信モードの切り替わりに応じてデータの再送に関する情報を変更するステップと、
を有する通信方法である。
また、本明細書で開示する技術の第18の側面は、
データの再送数に関する情報を管理するステップと、
データの再送数に関する情報を格納するフィールドを有する付加情報を伴うデータ・フレームを送信するステップと、
を有する通信方法である。
また、本明細書で開示する技術の第19の側面は、
通信モード毎に区別してデータの再送に関する情報を保持するステップと、
通信モードに応じてデータの再送に関する情報を用いるステップと、
を有する通信方法である。
また、本明細書で開示する技術の第20の側面は、
通信モードにおけるデータの再送に関する情報を区別して保持するステップと、
データの再送に関する情報を区別して保持することができる通信モードの種別又は数に関する情報を通信相手に通知するステップと、
を有する通信方法である。
本明細書で開示する技術によれば、複数の通信モードで動作することが可能で、通信モードを好適に切り替えることができる、優れた通信装置及び通信方法を提供することができる。
なお、本明細書に記載された効果は、あくまでも例示であり、本発明の効果はこれに限定されるものではない。また、本発明が、上記の効果以外に、さらに付加的な効果を奏する場合もある。
本明細書で開示する技術のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、本明細書で開示する技術を適用可能な通信システムの一構成例を示した図である。 図2は、通信装置200の機能的構成を示したブロック図である。 図3は、通信システムで実施される基地局及び端末間の通信シーケンス例(第1の実施例)を示した図である。 図4は、通信装置がデータの再送に関する情報を管理するための処理手順(第1の実施例)を示したフローチャートである。 図5は、通信システムで実施される基地局及び端末間の通信シーケンス例(第2の実施例)を示した図である。 図6は、通信装置がデータの再送に関する情報を管理するための処理手順(第2の実施例)を示したフローチャートである。 図7は、通信システムで実施される基地局及び端末間の通信シーケンス例(第3の実施例)を示した図である。 図8は、通信装置がデータの再送に関する情報を管理するための処理手順(第3の実施例)を示したフローチャートである。 図9は、通信装置がデータの再送に関する情報を管理する他の処理手順(第1の実施例)を示したフローチャートである。 図10は、通信装置がデータの再送に関する情報を管理するさらに他の処理手順(第1の実施例)を示したフローチャートである。 図11は、通信装置がデータの再送に関する情報を管理するさらに他の処理手順(第2の実施例)を示したフローチャートである。 図12は、通信装置がデータの再送に関する情報を管理するさらに他の処理手順(第2の実施例)を示したフローチャートである。 図13は、通信装置がデータの再送に関する情報を管理するさらに他の処理手順(第3の実施例)を示したフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本明細書で開示する技術の実施形態について詳細に説明する。
例えば上記の無線LANのように、1つの通信システムが自律分散型無線通信のための機構を用いる通信モードと集中管理型無線通信のための機構を用いる通信モードの両方を持つことが想定される。前者の通信モードとして、例えば、各端末が自律分散的に動作し、EDCAなどの衝突回避機構を用いてメディアにランダム・アクセスするEDCAモードが挙げられる。後者の通信モードとして、例えば、複数の端末が基地局の配下でデータを送信するアップリンク・マルチユーザー多重送信モードが挙げられる。また、通信環境やデータ量に応じて通信モードを適切に切り替えるというシステムの運用が想定される。
通信システムにおいて通信モードの切り替えを行なう場合に、切り替え前の通信モードでの通信の結果として設定される通信パラメーターを、切り替え後の通信モードの通信パラメーターに反映させる必要がある。しかしながら、自律分散型無線通信システムと集中管理型無線通信システムはその通信方式が本質的に異なるため、単純に同一の通信パラメーターを引き継ぐと不適切になる可能性がある。
例えば、無線LANのEDCAモードにおけるデータ通信の失敗は、他のデータとの衝突が原因である可能性が高い。一方、アップリンク・マルチユーザー多重モードでは各端末は基地局で管理するタイミングでデータを送信するため、データ通信の失敗は、他のデータとの衝突が原因である可能性は低く、受信側端末におけるアナログ的な非線形性や信号歪みによるSINR(SignalInterference Noise Ratio)などの劣化である可能性が高い。このため、通信失敗の結果として設定されるパラメーターは、通信モードの切り替えの際に単純に引き継がれるべきではない、と本出願人は思料する。
例えば、集中管理型無線通信の機構を用いた通信モードにおいて、複数の端末から基地局へデータがアップリンク多重送信され、その一部の端末からのデータが通信に失敗した場合に、その後の自律分散型無線通信の機構を用いた通信モードにおいて、その端末は、衝突回避のための待ち時間を直前の通信が成功したとして設定するシステム及び方法について提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。この方法によれば、集中管理型無線通信の機構を用いた通信モードにおける通信の失敗が、他データとの衝突によって失敗したものではなく、改善に効果のない衝突回避待ち時間の増加によって不要な待ち時間を増加させうる問題を回避している。しかしながら、データの再送に関するパラメーターの管理が考慮されていない。このため、通信に失敗したデータの回復をデータの再送によって行なう場合に、通信の失敗要因に応じた適切なデータの再送を実現することができない。例えば、不適切な再送回数上限値により不当にデータを破棄してしまう可能性がある。
そこで、本明細書では、複数の通信モードを備える通信システムにおいて通信モードを切り替える際に、データの再送に関するパラメーターの管理を適切に実施する方法について、以下で詳細に説明する。本明細書で開示する技術は、一方の通信モードで通信に失敗し再送を行なったデータの再送数のカウントを、他方の通信モードに切り替わる際に初期化するものである。また、本明細書で開示する技術は、送信するデータ内(例えば、ヘッダー)に再送であることを通知するビット又は再送数を通知するフィールドが存在する場合に、通信モードの切り替えによって、その通知を初期化するものである。また、本明細書で開示する技術は、各通信モードに対し、独立して再送数のカウントを管理するものである。
図1には、本明細書で開示する技術を適用可能な通信システムの一構成例を示している。図示の通信システムは、1つの通信装置(STA0)に対し接続が確立された複数台の通信装置(STA1〜STA3、…、STAn)から構成される。ここで、STA0は基地局(AP)であり、STA1〜STA3、…、STAnは端末(STA)である。なお、端末の数は一例であり、端末が2台以下又は4台以上の通信システムも成立しうる。
図2には、図1に示した通信システム内で動作する通信装置200の機能的構成を示している。基地局(AP)も端末(STA)も、基本的な構成は同様であると理解されたい。
通信装置200は、データ処理部201と、制御部202と、通信部203と、電源部204を備えている。また、通信部203はさらに、変復調部211と、空間信号処理部212と、チャネル推定部213と、無線インターフェース(IF)部214と、アンプ部215と、アンテナ216を備えている。1組の無線インターフェース部214と、アンプ部215と、アンテナ216で1つの送受信ブランチを構成し、図示のように複数(n本)の送受信ブランチを備えていてもよい。なお、アンプ部215の機能が無線インターフェース部214に内包される場合もある。
本実施形態では、通信部203は複数の通信モードで無線通信動作を行なえることを前提としている。ここで言う複数の通信モードとして、基地局の配下でアップリンク・マルチユーザー多重送信を行なう集中管理型の通信モードと、EDCAなどの衝突回避機構を用いてメディアにランダム・アクセスする自律分散型の通信モードを挙げることができる。
データ処理部201では、通信プロトコルの上位層(図示しない)よりデータが入力される送信時において、そのデータから無線送信のためのパケットを生成し、メディア・アクセス制御(Media Access Control:MAC)のためのMACヘッダーの付加や誤り検出符号の付加などの処理を実施し、処理後のデータを変復調部211へ提供する。また、データ処理部201は、逆に変復調部211からのデータ入力がある受信時において、MACヘッダーの解析、パケット誤りの検出、パケットのリオーダー処理などを実施し、処理後のデータを自身のプロトコル上位層へ提供する。
制御部202は、通信装置200内の各部間の情報の受け渡しを行なう。また、制御部202は、通信部203内の変復調部211及び空間信号処理部212におけるパラメーターの設定、データ処理部201におけるパケットのスケジューリングを行なう。また、制御部202は、通信部203内の無線インターフェース部214及びアンプ部215のパラメーターの設定及び送信電力の制御を行なう。
特に本明細書で開示する技術では、制御部202は、異なる通信モードの切り替えを制御するとともに、通信モードの切り替えの際のパラメーターの設定を行なうよう、各部を制御する。また、制御部202は、通信モードの切り替えの際に再送数のカウントの初期化を行ない、送信するデータの再送に関わる付加情報の初期化を行ない、又は、各通信モードに対し独立して再送数をカウントするよう各部を制御する。
変復調部211は、送信時には、データ処理部201からの入力データに対し、制御部202によって設定されたコーディング及び変調方式基づいて、エンコード、インターリーブ及び変調処理を行ない、データ・シンボル・ストリームを生成して、空間信号処理部212へ提供する。また、変復調部211は、受信時には、空間信号処理部212からの入力に対して、送信時とは反対に復調処理、デインターリーブ、デコードを行ない、データ処理部201若しくは制御部202へデータを提供する。
空間信号処理部212は、送信時には、必要に応じて変復調部211から入力されるデータに対して空間分離に供される信号処理を行ない、得られた1つ以上の送信シンボル・ストリームをそれぞれの無線インターフェース部213へ提供する。また、空間信号処理部212は、受信時には、それぞれの無線インターフェース部214から入力された受信シンボル・ストリームに対して信号処理を行ない、必要に応じてストリームの空間分解を行なってから変復調部211へ提供する。
チャネル推定部213は、各無線インターフェース部214からの入力信号のうち、プリアンブル部分及びトレーニング信号部分から伝搬路の複素チャネル利得情報を算出する。算出された複素チャネル利得情報は、制御部202を介して変復調部211での変復調処理、及び、空間信号処理部212での空間処理に利用される。
無線インターフェース部214は、送信時には、空間信号処理部212からの入力をアナログ信号へ変換し、フィルタリング、及び搬送波周波数へのアップコンバートを実施し、アンテナ216又はアンプ部215へ送出する。また、無線インターフェース部214は、受信時には、アンテナ216又はアンプ部215からの入力に対して反対にベースバンド周波数へのダウンコンバートやディジタル信号への変換処理を実施し、空間信号処理部212及びチャネル推定部213へデータを提供する。
アンプ部215は、送信時には、無線インターフェース部214から入力されたアナログ信号を所定の電力まで増幅し、アンテナ216へと送出する。また、アンプ部215は、受信時には、アンテナ216から入力された信号を所定の電力まで低雑音増幅して、無線インターフェース部214に出力する。アンプ部215は、送信時の機能と受信時の機能の少なくともどちらか一方が無線インターフェース部214に内包される場合がある。
電源部204は、バッテリー電源又は固定電源(商用電源など)で構成され、通信装置200の各部に対し電力を供給する。
以下では、本明細書で開示する技術を適用した通信システムの実施例について説明する。
実施例1では、STAとして動作する通信装置は、データの再送数をカウントする内部カウンターを、通信モードが切り替わる際に初期化する。以下では、端末自身及び同時にマルチユーザー多重送信を行なった他の端末の送信結果に基づいて、通信モードの切り替え時に、再送数のカウントをリセットする具体的な方法について説明する。
図3には、本実施例において、通信システムで実施される基地局(AP)及び端末(STA)間の通信シーケンス例を示している。同図中、各々の四角はフレームを示しており、矢印は送信の方向(上向きがアップリンク、下向きがダウンリンク)を示している。Triggerと示されたフレームはトリガー・フレームであり、DATAと示されたフレームはデータ・フレームである。また、横軸は時間であり、同一の時刻に送信されているフレームは、マルチユーザー多重送信を示している。
初めに、この通信システムは通信モード1にあるとする。通信モード1は、例えばアップリンク・マルチユーザー多重モードなどの集中管理型無線通信モードであり、各STAはAPが管理するタイミングでデータを送信する。
APは、配下のSTA1〜3に、複数のSTAが受信できるようなフォーマットでトリガー・フレーム301を送信する。トリガー・フレーム301は、各STAに対するデータ送信の許可、送信を許可するトラフィック、送信時に用いる周波数リソース、空間リソース、送信電力、変調符号化方式、及びその他パラメーターを含む。
STAは、トリガー・フレーム301を受信し、データの送信が許可されると、指定された方法でデータ・フレームを送信する。このとき、複数のSTAによってアップリンク多重送信が行なわれてもよい。図3では、STA1〜3がアップリンク多重送信を行なっている例を示している。ここで送信するデータ・フレーム311〜313は、再送でなく初めて送信されるものとする。このとき、各STA1〜3は、内部に持つ各データに対する再送数のカウンターを0(すなわち、count=0)に設定する。
次に、STA1が送信したデータ・フレーム311がAPで受信に失敗した一方、STA2及びSTA3が送信したデータ312、313がAPで受信に成功したとする。APは、複数のSTAが受信できるようなフォーマットで、M−BA(Multi STA Block Ack)フレーム302を送信するか、ダウンリンク多重送信又は複数回のシングルユーザー送信で各STAにBA(Block Ack)フレーム(図示しない)を送信することで、この受信結果を各STAに伝える。
各STAは、APから受信結果を通知されると、データ・フレームの受信が成功した場合には次の新たなデータの送信準備を行なうが、データ・フレームの受信が失敗した場合にはそのデータの再送準備を行なう。図示の例では、STA1から送信したデータ・フレーム311をAPが受信に失敗しており、STA1はその再送データ・フレーム321の送信準備を行なう。
このとき、STA1は、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを1(すなわち、count=1)に設定する。その後、再送を繰り返す度に、STA1は再送数のカウンターを2、3と1つずつ増加させて設定する。
他方、STA2及びSTA3から送信されたデータ・フレーム312、313は受信に成功しているので、STA2及びSTA3は次の新たなデータ・フレーム322、323の送信準備をそれぞれ行なう。このとき、STA2及びSTA3はそれぞれ、内部に持つ再送数のカウンターを0に設定する。
以降、APからのトリガー・フレームの送信と、データの送信が許可された各STAからのデータの送信又は再送、並びにAPからのM−BAフレームなどによる受信結果の通知が繰り返し実行される。
ここで、STA1が再送を行ない、APが受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に、通信システムが通信モード1から通信モード2に切り替わったとする。通信モード2は例えばEDCAモードなどの自律分散型無線通信モードであり、STAはランダムな待ち時間が経過した後、他のSTAがデータを送信していないタイミングでデータを送信する。
このとき、通信モード2に切り替わった後、初めてSTA1が通信モード1において送信に失敗したデータ・フレーム331の再送を行なう場合、STA1は、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを通信モード1で設定された値から0(すなわち、count=0)へと初期化を行なう。STA2及びSTA3も同様に、再送数のカウンターの初期化を行なう。
すなわち、本実施例におけるSTA1は、再送数のカウンターを初期化する条件として、再送データの正常受信時、再送数上限への到達時といった一般的な条件に加えて、通信モードの切り替え時という特徴を持つ。
また、通信モードの切り替え時における上記初期化は、他のSTAのデータ・フレームの受信結果に応じて実施の是非を決定するようにしてもよい。例えば、他のSTAのデータ・フレームの少なくとも1つ以上が受信に成功している場合のみ再送数のカウンターの初期化を行なうようにしてもよい。他のSTAのデータ・フレームの受信成功を初期化の条件に加えることで、自身のデータ・フレームの受信の失敗が第三者のフレームとの衝突によって起きたものではないことをより確実に判断できる。各STAは、例えばAPからのM−BAに格納された情報に基づいて、他のSTAのデータ・フレームの受信結果を検出することができる。なお、初期化の結果設定される値は0に限らず、事前に決められた数値又は初期化直前の再送数のカウンターの値に演算を施すことによって求められる数値であってもよい。
また、図示を省略するが、通信システムが通信モード2から通信モード1へ切り替わった場合も同様に、各STAの再送数のカウンターを0へと初期化する。勿論、通信モード2から通信モード1へ切り替わった場合も、他のSTAのデータ・フレームの受信結果に応じて初期化の実施の是非を決定するようにしてもよい。初期化の結果設定される値は0に限らず、事前に決められた数値又は初期化直前の再送数のカウンターの値に演算を施すことによって求められる数値であってもよい。
また、通信システムにおける通信モードの切り替えは、STAが自発的に行なってもよく、あるいはAPが明示的に指示してもよく、事前に周知されたタイミングで実施されてもよい。
本実施例において、通信モードの切り替え時にSTAの再送数をリセットするという動作により、以下のような効果がある。
各通信モードにおけるデータの受信失敗要因は、既に述べた通り本質的に異なる可能性がある。したがって、再送によるリカバリーは各通信モードで独立して行なわれることが望ましい、と本出願人は思料する。しかしながら、STAが再送を多数実施した後に通信システムの通信モードが切り替わった際に、STAが切り替え前の通信モードにおける再送数のカウンターを引き継ぐと、切り替え後の通信モードにおける再送を通常より早期に上限値に達しデータを破棄してしまう。これに対し、本実施例では、STAは通信モード切り替えの時に再送数のカウンターの初期化を行なうことによって、それぞれの通信モードで独立した再送によるリカバリーを実現でき、不適切にデータの破棄をしてしまうことを防ぐことができる。
図4には、本実施例における通信装置がデータの再送に関する情報を管理するための処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、図示のフローチャートは、STAとして動作する通信装置における処理を想定している。通信装置は、各送信データに対する再送数のカウンターを内部に持ち、再送データの正常受信時、再送数上限への到達時とともに、通信モードの切り替え時をそのカウンターを初期化する条件とする。
まず、通信装置は、現在の通信システムの通信モードに従い、データ送信を行ない(ステップS401)、データ送信先からデータの受信結果を受信する(ステップS402)。一般に、データ送信先からはAckフレームの形式でデータの受信結果が返信される。また、マルチユーザー多重モードの場合には、APからはM−BAフレーム、あるいは、ダウンリンク多重送信又は複数回のシングルユーザー送信でBAフレームが返信される。そして、通信装置は、データの送信先が受信に成功したか否かをチェックする(ステップS403)。
ここで、送信先でデータの受信が成功している場合には(ステップS403のYes)、通信装置は、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する(ステップS404)。但し、初期化の結果設定される値は0に限らず、事前に決められた数値又は初期化直前の再送数のカウンターの値に演算を施すことによって求められる数値であってもよい。
一方、送信先でデータの受信に失敗している場合には(ステップS403のNo)、通信装置は、そのデータに対する再送数のカウンターが上限値に達しているかどうかをチェックする(ステップS405)。
そのデータの再送数が上限値に達してしまった場合には(ステップS405のYes)、通信装置は、その送信データを破棄するとともに(ステップS406)、再送数のカウンターを初期化する(ステップS404)。
また、そのデータの再送数がまだ上限値に達していない場合には(ステップS405のNo)、通信装置が現在通信動作を行なっている通信システムが他の通信モードに切り替わったか否か、すなわち、データの送信先が受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に他の通信モードに切り替わったか否かをチェックする(ステップS407)。
まだ通信モードが切り替わっていない場合には(ステップS407のNo)、通信装置は、データに対する再送数のカウンターを1だけインクリメントしてから(ステップS408)、ステップS401に戻り、そのデータの再送を実施する。
これに対し、データの送信先が受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に他の通信モードに切り替わってしまった場合には(ステップS407のYes)、通信装置は、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する(ステップS404)。これによって、通信装置は、通信モード毎に独立した再送によるリカバリーを実現でき、不適切にデータの破棄をしてしまうことを防ぐことができる。
図9には、本実施例における通信装置がデータの再送に関する情報を管理するための他の処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、図示のフローチャートは、STAとして動作する通信装置における処理を想定している。この処理手順では、通信装置が通信モードの切り替え時にカウンターを初期化する条件に、他のSTAからの送信データ(の少なくとも1つ)が受信に成功していることを加えている点で、図4に示した処理手順と相違する。
まず、通信装置は、現在の通信システムの通信モードに従い、データ送信を行ない(ステップS901)、データ送信先からデータの受信結果を受信する(ステップS902)。
そして、通信装置は、データの送信先が受信に成功したか否かをチェックする(ステップS903)。このとき、通信装置は、他のSTAからの送信データが受信に成功しているか否か併せてチェックしておくとよい。例えばマルチユーザー多重モードの場合には、APから返信されるM−BAフレーム、あるいは、ダウンリンク多重送信又は複数回のシングルユーザー送信で返信されるBAフレームの内容を解析して、他のSTAからの送信データの受信結果を検知する。
ここで、自分が送信したデータの受信が成功している場合には(ステップS903のYes)、通信装置は、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する(ステップS904)。
一方、送信先でデータの受信に失敗している場合には(ステップS903のNo)、通信装置は、そのデータに対する再送数のカウンターが上限値に達しているかどうかをチェックする(ステップS905)。そのデータの再送数が上限値に達してしまった場合には(ステップS905のYes)、通信装置は、その送信データを破棄するとともに(ステップS906)、そのデータに対する再送数のカウンターを初期化する(ステップS904)。
また、そのデータの再送数がまだ上限値に達していない場合には(ステップS905のNo)、通信システムが他の通信モードに切り替わったか否かをチェックする(ステップS907)。まだ通信モードが切り替わっていない場合には(ステップS907のNo)、通信装置は、データに対する再送数のカウンターを1だけインクリメントしてから(ステップS909)、ステップS901に戻り、そのデータの再送を実施する。
これに対し、データの送信先が受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に他の通信モードに切り替わってしまった場合には(ステップS907のYes)、通信装置は、他のSTAからの送信データ(の少なくとも1つ)が受信に成功しているかどうかをさらにチェックする(ステップS908)。
他のSTAからの送信データも受信に失敗している場合には(ステップS908のNo)、通信装置は、カウンターの初期化は行なわず、データに対する再送数のカウンターを1だけインクリメントしてから(ステップS909)、ステップS901に戻り、そのデータの再送を実施する。
また、他のSTAからの送信データ(の少なくとも1つ)が受信に成功している場合には(ステップS908のYes)、通信装置は、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する(ステップS904)。
また、図10には、本実施例における通信装置がデータの再送に関する情報を管理するためのさらに他の処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、図示のフローチャートは、STAとして動作する通信装置における処理を想定している。この処理手順では、通信装置は、再送データの正常受信時と再送数上限への到達時のみを再送数のカウンターを初期化する条件とする。すなわち、通信装置は、通信モードの切り替え時にはカウンターを初期化せず、切り替え前の通信モードにおけるカウンターを引き継ぐものとする。
まず、通信装置は、現在の通信システムの通信モードに従い、データ送信を行ない(ステップS1001)、データ送信先からデータの受信結果を受信する(ステップS1002)。そして、通信装置は、データの送信先が受信に成功したか否かをチェックする(ステップS1003)。
ここで、自分が送信したデータの受信が成功している場合には(ステップS1003のYes)、通信装置は、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する(ステップS1004)。
一方、送信先でデータの受信に失敗している場合には(ステップS903のNo)、通信装置は、そのデータに対する再送数のカウンターが上限値に達しているかどうかをさらにチェックする(ステップS1005)。そのデータの再送数が上限値に達してしまった場合には(ステップS1005のYes)、通信装置は、その送信データを破棄するとともに(ステップS1006)、再送数のカウンターを初期化する(ステップS1004)。
また、そのデータの再送数がまだ上限値に達していない場合には(ステップS1005のNo)、通信システムが他の通信モードに切り替わったか否かに拘わらず、通信装置は、データに対する再送数のカウンターを1だけインクリメントしてから(ステップS1007)、ステップS1001に戻り、そのデータの再送を実施する。
実施例2では、STAとして動作する通信装置は、送信するデータ内(例えば、ヘッダー)に再送であることを通知するビット又は再送数を通知するフィールドが存在する場合に、通信モードが切り替わる際にその通知を初期化する。実施例2は、通信装置が、上記実施例1と同様に、データの再送数をカウントする内部カウンターを管理し、通信モードが切り替わる際にそのカウンターを初期化することを前提とする。
以下では、端末自身及び同時にマルチユーザー多重送信を行なった他の端末の送信結果に基づいて、通信モードの切り替え時に、送信するデータの付加情報(例えば、ヘッダー内の情報)としての再送情報通知をリセットする具体的な方法について説明する。
図5には、本実施例において、通信システムで実施される基地局(AP)及び端末(STA)間の通信シーケンス例を示している。同図中、各々の四角はフレームを示しており、矢印は送信の方向(上向きがアップリンク、下向きがダウンリンク)を示している。Triggerと示されたフレームはトリガー・フレームであり、DATAと示されたフレームはデータ・フレームである。また、横軸は時間であり、同一の時刻に送信されているフレームは、マルチユーザー多重送信を示している。また、データ・フレームの先頭にさらに付された四角は、そのフレームのヘッダーを示している。但し、図面の簡素化のため、一部のデータ・フレームにしかヘッダーを描いていない。
初めに、この通信システムは通信モード1にあるとする。例えば、通信モード1は例えばアップリンク・マルチユーザー多重モードなどの集中管理型無線通信モードであり、各STAはAPが管理するタイミングでデータを送信する。
APは、配下のSTA1〜3に、複数のSTAが受信できるようなフォーマットでトリガー・フレーム501を送信する。トリガー・フレーム501は、各STAに対するデータ送信の許可、送信を許可するトラフィック、送信時に用いる周波数リソース、空間リソース、送信電力、変調符号化方式、及びその他パラメーターを含む。
STAは、トリガー・フレーム501を受信し、データの送信が許可されると、指定された方法でデータを送信する。このとき、複数のSTAによってアップリンク多重送信が行なわれてもよい。図5では、STA1〜3がアップリンク多重送信を行なっている例を示している。ここで送信するデータ・フレーム511〜513は、再送でなく初めて送信されるものとする。このとき、STA1〜3は、各々のデータ・フレーム511〜513のヘッダー内にある当該フレームが再送であるか否かを示すビットを0(すなわち、retry=No)に設定する。また、ヘッダー内に当該フレームの再送数を示すフィールドがある場合は0(すなわち、count=0)に設定する。
次に、STA1が送信したデータ・フレーム511がAPで受信に失敗した一方、STA2及びSTA3が送信したデータ・フレーム512、513がAPで受信に成功したとする。APは、複数のSTAが受信できるようなフォーマットで、M−BAフレーム502を送信するか、ダウンリンク多重送信又は複数回のシングルユーザー送信で各STAにBAフレーム(図示しない)を送信することで、この受信結果を各STAに伝える。
各STAは、APから受信結果を通知されると、データ・フレームの受信が成功した場合には次の新たなデータの送信準備を行なうが、データ・フレームの受信が失敗した場合にはそのデータの再送準備を行なう。図示の例では、STA1から送信したデータ511をAPが受信に失敗しており、STA1は再送データ・フレーム521の再送準備を行なう。
このとき、STA1は、そのフレーム521に付されるヘッダー内にあるこのフレームが再送であるか否かを示すビットを1(すなわち、retry=Yes)に設定する。また、ヘッダー内に当該フレームの再送数を示すフィールドがある場合は1(すなわち、count=1)に設定する。その後、再送を繰り返す度に、STA1は再送データ・フレームのヘッダー内のビットを1に保つとともに、フィールドの値を2、3と1つずつ増加させて設定する。
他方、STA2及びSTA3から送信されたデータ・フレーム512、513は受信に成功しているので、STA2及びSTA3は次の新たなデータ・フレーム522、523の送信準備をそれぞれ行なう。このとき、STA2及びSTA3はそれぞれ、データ・フレーム522、523のヘッダー内にある当該フレームが再送であるか否かを示すビットを0(すなわち、retry=No)に設定する。また、ヘッダー内に当該フレームの再送数を示すフィールドがある場合は0(すなわち、count=0)に設定する。
以降、APからのトリガー・フレームの送信と、データの送信が許可された各STAからのデータの送信又は再送、並びにAPからのM−BAフレームなどによる受信結果の通知が繰り返し実行される。
ここで、STA1が再送を行ない、APが受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に、通信システムが通信モード1から通信モード2に切り替わったとする。例えば通信モード2は自律分散型無線通信モードであり、STAはランダムな待ち時間が経過した後、他のSTAがデータを送信していないタイミングでデータを送信する。
このとき、通信モード2に切り替わった後、初めてSTA1が通信モード1において送信に失敗したデータの再送を行なう場合、そのデータ・フレーム531のヘッダー内にあるこのフレームが再送であるか示すビットを0に初期化する。また、この再送データ・フレーム531が何回目の再送であるか示すフィールドがある場合は、その値も0に初期化する。なお、STA1は、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを通信モード1で設定された値から0へと初期化を行なうことを前提とする。STA2及びSTA3も同様に、内部に持つ再送数のカウンターの初期化を行なう。
すなわち、本実施例におけるSTA1は、データ・フレームのヘッダー内にある、再送であるか示すビット又はこのフレームが何回目の再送であるか示すフィールドを初期化する条件として、再送データの正常受信時、再送数上限への到達時といった一般的な条件に加えて、通信モードの切り替え時という特徴を持つ。
また、通信モードの切り替え時における上記初期化は、他のSTAのデータ・フレームの受信結果に応じて実施の是非を決定するようにしてもよい。例えば、他のSTAのデータ・フレームの少なくとも1つ以上が受信に成功している場合のみ再送数のカウンターの初期化を行なうようにしてもよい。他のSTAのデータ・フレームの受信成功を初期化の条件に加えることで、自身のデータ・フレームの受信の失敗が第三者のフレームとの衝突によって起きたものではないことをより確実に判断できる。各STAは、例えばAPからのM−BAに格納された情報に基づいて、他のSTAのデータ・フレームの受信結果を検出することができる。なお、初期化の結果設定される値は0に限らず、事前に決められた数値又は初期化直前の再送数のカウンターの値に演算を施すことによって求められる数値であってもよい。
また、図示を省略するが、通信システムが通信モード2から通信モード1へ切り替わった場合も同様に、各STAが送信するデータ・フレームのヘッダー内にあるこのフレームが再送であるか示すビットを0に初期化する。また、このフレームが何回目の再送であるか示すフィールドがある場合は、その値も0に初期化する。勿論、通信モード2から通信モード1へ切り替わった場合も、他のSTAのデータ・フレームの受信結果に応じて初期化の実施の是非を決定するようにしてもよい。初期化の結果設定される値は0に限らず、事前に決められた数値又は初期化直前の再送数のカウンターの値に演算を施すことによって求められる数値であってもよい。
また、通信システムにおける通信モードの切り替えは、STAが自発的に行なってもよく、あるいはAPが明示的に指示してもよく、事前に周知されたタイミングで実施されてもよい。
本実施例において、通信モードの切り替え時にSTAが送信するデータの付加情報(ヘッダーなど)としての再送情報通知をリセットするという動作により、以下のような効果がある。
データを受信したAPは、フレーム内のヘッダー内のこのフレームが再送であるか示すビット又はこのフレームが何回目の再送であるか示すフィールドの情報に応じて、次のトリガー・フレームにおいて送信を許可するかを判断することができるようになる。例えば、APは、再送回数が多く破棄される可能性が高いフレームを高い優先度で送信させるようにしてもよい。
上述した実施例1では、STAが通信モードに応じて再送回数を初期化して、再送の機会を増加させるような動作が考えられる。このため、AP側でトリガー・フレームにおいて送信を許可する際などに、その再送回数を適切に反映する必要がある。本実施例では、STAは通信モード切り替えの時のデータの付加情報としての再送情報通知をリセット(ヘッダー内の再送に関連するビット及びフィールドの初期化)することによって、高い優先度を割り当てる必要がないフレームに高い優先度が割り当てられることを防ぎ、通信の効率を向上させることができる。
図6には、本実施例における通信装置がデータの再送に関する情報を管理するための処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、図示のフローチャートは、STAの通信動作を想定している。APとして動作する通信装置は、既存の動作のままで、本実施例と同様の効果を得ることができる。通信装置は、各送信データに対する再送数のカウンターを内部に持ち、再送データの正常受信時、再送数上限への到達時とともに、通信モードの切り替え時をそのカウンターを初期化する条件とする。
まず、通信装置は、現在の通信システムの通信モードに従い、データ送信を行ない(ステップS601)、データ送信先からデータの受信結果を受信する(ステップS602)。そして、通信装置は、データの送信先が受信に成功したか否かをチェックする(ステップS603)。ここで、送信先でデータの受信が成功している場合には(ステップS603のYes)、通信装置は、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する。
一方、送信先でデータの受信に失敗している場合には(ステップS603のNo)、通信装置は、そのデータに対する再送数のカウンターが上限値に達しているかどうかをチェックする(ステップS605)。そのデータの再送数が上限値に達してしまった場合には(ステップS605のYes)、通信装置は、その送信データを破棄するとともに(ステップS606)、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する。
また、そのデータの再送数がまだ上限値に達していない場合には(ステップS605のNo)、通信装置が現在通信動作を行なっている通信システムが他の通信モードに切り替わったか否か、すなわち、データの送信先が受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に他の通信モードに切り替わったか否かをチェックする(ステップS607)。
まだ通信モードが切り替わっていない場合には(ステップS607のNo)、続いて、そのデータに対する初めての再送になるかどうかをチェックする(ステップS610)。そのデータに対する初めての再送になる場合には(ステップS610のYes)、通信装置は、ヘッダー内のこのフレームが再送であるか示すビットを1にする(ステップS611)。そして、通信装置は、ヘッダー内のこのフレームの再送数を示すフィールドの値を1だけインクリメントしてから(ステップS612)、ステップS601に戻り、そのデータの再送を実施する。
これに対し、データの送信先が受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に他の通信モードに切り替わってしまった場合には(ステップS607のYes)、通信装置は、ヘッダー内のこのフレームが再送であるか示すビットを初期化するとともに(ステップS608)、ヘッダー内のこのフレームの再送数を示すフィールドの値を初期化する(ステップS609)。これによって、通信装置は、通信モード毎に独立した再送によるリカバリーを実現でき、不適切にデータの破棄をしてしまうことを防ぐことができる。
なお、ここで言うヘッダーは、例えばMACフレームに付加されるMACヘッダーに相当し、フレームが再送であるか示すビットやフレームの再送数を示すフィールドは例えばFrame Controlフィールド内に設けられる。
図11には、本実施例における通信装置がデータの再送に関する情報を管理するための他の処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、図示のフローチャートは、STAとして動作する通信装置における処理を想定している。この処理手順では、通信装置がフレームのヘッダーに格納されるデータの再送に関する情報を初期化する条件に、他のSTAからの送信データ(の少なくとも1つ)が受信に成功していることを加えている点で、図6に示した処理手順と相違する。
まず、通信装置は、現在の通信システムの通信モードに従い、データ送信を行ない(ステップS1101)、データ送信先からデータの受信結果を受信する(ステップS1102)。そして、通信装置は、データの送信先が受信に成功したか否かをチェックする(ステップS1103)。ここで、送信先でデータの受信が成功している場合には(ステップS1103のYes)、通信装置は、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する。
一方、送信先でデータの受信に失敗している場合には(ステップS1103のNo)、通信装置は、そのデータに対する再送数のカウンターが上限値に達しているかどうかをチェックする(ステップS1105)。そのデータの再送数が上限値に達してしまった場合には(ステップS1105のYes)、通信装置は、その送信データを破棄するとともに(ステップS1106)、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する。
また、そのデータの再送数がまだ上限値に達していない場合には(ステップS1105のNo)、通信装置が現在通信動作を行なっている通信システムが他の通信モードに切り替わったか否か、すなわち、データの送信先が受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に他の通信モードに切り替わったか否かをチェックする(ステップS1107)。
まだ通信モードが切り替わっていない場合には(ステップS1107のNo)、続いて、そのデータに対する初めての再送になるかどうかをチェックする(ステップS1111)。そのデータに対する初めての再送になる場合には(ステップS1111のYes)、通信装置は、ヘッダー内のこのフレームが再送であるか示すビットを1にする(ステップS1112)。そして、通信装置は、ヘッダー内のこのフレームの再送数を示すフィールドの値を1だけインクリメントしてから(ステップS1113)、ステップS1101に戻り、そのデータの再送を実施する。
これに対し、データの送信先が受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に他の通信モードに切り替わってしまった場合には(ステップS1107のYes)、通信装置は、他のSTAからの送信データ(の少なくとも1つ)が受信に成功しているかどうかをさらにチェックする(ステップS1108)。
他のSTAからの送信データも受信に失敗している場合には(ステップS1108のNo)、通信装置は、フレームのヘッダーに格納されるデータの再送に関する情報を初期化は行なわず、ステップS1111に進み、そのデータに対する初めての再送になるかどうかをチェックする。そのデータに対する初めての再送になる場合には(ステップS1111のYes)、通信装置は、ヘッダー内のこのフレームが再送であるか示すビットを1にする(ステップS1112)。そして、通信装置は、ヘッダー内のこのフレームの再送数を示すフィールドの値を1だけインクリメントしてから(ステップS1113)、ステップS1101に戻り、そのデータの再送を実施する。
また、他のSTAからの送信データ(の少なくとも1つ)が受信に成功している場合には(ステップS1108のYes)、通信装置は、ヘッダー内のこのフレームが再送であるか示すビットを初期化するとともに(ステップS1109)、ヘッダー内のこのフレームの再送数を示すフィールドの値を初期化する(ステップS1110)。
また、図12には、本実施例における通信装置がデータの再送に関する情報を管理するためのさらに他の処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、図示のフローチャートは、STAとして動作する通信装置における処理を想定している。この処理手順では、通信装置は、再送データの正常受信時と再送数上限への到達時のみをフレームのヘッダーに格納されるデータの再送に関する情報を初期化する条件とする。すなわち、通信装置は、通信モードの切り替え時にはフレームのヘッダーに格納されるデータの再送に関する情報を初期化せず、切り替え前の通信モードにおける情報を引き継ぐものとする。
まず、通信装置は、現在の通信システムの通信モードに従い、データ送信を行ない(ステップS1201)、データ送信先からデータの受信結果を受信する(ステップS1202)。そして、通信装置は、データの送信先が受信に成功したか否かをチェックする(ステップS1203)。ここで、送信先でデータの受信が成功している場合には(ステップS1203のYes)、通信装置は、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する。
一方、送信先でデータの受信に失敗している場合には(ステップS1203のNo)、通信装置は、そのデータに対する再送数のカウンターが上限値に達しているかどうかをチェックする(ステップS1205)。そのデータの再送数が上限値に達してしまった場合には(ステップS1205のYes)、通信装置は、その送信データを破棄するとともに(ステップS1206)、内部に持つそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する。
また、そのデータの再送数がまだ上限値に達していない場合には(ステップS1205のNo)、通信システムが他の通信モードに切り替わったか否かに拘わらず、通信装置は、そのデータに対する初めての再送になるかどうかをチェックする(ステップS1207)。そのデータに対する初めての再送になる場合には(ステップS1207のYes)、通信装置は、ヘッダー内のこのフレームが再送であるか示すビットを1にする(ステップS1208)。そして、通信装置は、ヘッダー内のこのフレームの再送数を示すフィールドの値を1だけインクリメントしてから(ステップS1209)、ステップS1201に戻り、そのデータの再送を実施する。
実施例3では、STAとして動作する通信装置は、動作可能な通信モード別にデータの再送数をカウントする内部カウンターを備え、通信モード毎に独立して再送数のカウントを管理する。また、通信装置は、送信するデータ内(例えば、ヘッダー)に再送であることを通知するビット又は再送数を通知するフィールドが存在する場合には、現在の通信モードに対応した内部カウンターに基づいてその通知を行なう。但し、通信装置は、通信システムにおいて動作可能な複数の通信モードのうち一部のみ内部カウンターを備えていてもよい。
以下では、各通信モードに対して、独立して再送数のカウントを管理する具体的な方法について説明する。
図7には、本実施例において、通信システムで実施される基地局(AP)及び端末(STA)間の通信シーケンス例を示している。同図中、各々の四角はフレームを示しており、矢印は送信の方向(上向きがアップリンク、下向きがダウンリンク)を示している。Triggerと示されたフレームはトリガー・フレームであり、DATAと示されたフレームはデータ・フレームである。また、横軸は時間であり、同一の時刻に送信されているフレームは、マルチユーザー多重送信を示している。
また、各STAは各通信モード別に、再送数のカウンターを保持している。各STAは、いくつの通信モードを取りうるかは、APとの接続時に設定されてもよい。例えば、STAは、自分が動作可能な通信モードや、独立したカウンターを保持する通信モードに関する情報(例えば、区別して保持することができる通信モードの種別や数)を、APに通知する。図7では、説明の簡素化のため、通信モード1及び通信モード2の2モード間でのみ切り替えを行なうものとする。また、STAは、通信モード1及び通信モード2の各々に対して、独立して再送数のカウンターを保持するものとする。
初めに、この通信システムは通信モード1にあるとする。例えば、通信モード1は例えばアップリンク・マルチユーザー多重モードなどの集中管理型無線通信モードであり、各STAはAPが管理するタイミングでデータを送信する。
APは、配下のSTA1〜3に、複数のSTAが受信できるようなフォーマットでトリガー・フレーム701を送信する。トリガー・フレーム701は、各STAに対するデータ送信の許可、送信を許可するトラフィック、送信時に用いる周波数リソース、空間リソース、送信電力、変調符号化方式、及びその他パラメーターを含む。
STAは、トリガー・フレーム701を受信し、データの送信が許可されると、指定された方法でデータ・フレームを送信する。このとき、各STAは、内部に持つ通信モード1における各データに対する再送数のカウンターを0(すなわち、mode1 retry=0)に設定する。またこれがAPへ接続した後にSTAの最初のデータ送信である場合は、通信モード2のカウンターも0(すなわち、mode2 retry=0)に設定してもよい。また、STAは、APに接続したときに各通信モードのカウンターをすべて0に設定してもよい。
なお、図7では図示を省略するが、STA1〜3は、フレームのヘッダー内に当該フレームが再送であるか否かを示すビットや当該フレームの再送数を示すフィールドなどのデータの再送に関する情報を格納して送信するようにしてもよい。
次に、STA1が送信したデータ・フレーム711がAPで受信に失敗した一方、STA2及びSTA3が送信したデータ712、713がAPで受信に成功したとする。APは、複数のSTAが受信できるようなフォーマットで、M−BA5フレーム702を送信するか、ダウンリンク多重送信又は複数回のシングルユーザー送信で各STAにBAフレーム(図示しない)を送信することで、この受信結果を各STAに伝える。
各STAは、APから受信結果を通知されると、データ・フレームの受信が成功した場合には次の新たなデータの送信準備を行なうが、データ・フレームの受信が失敗した場合にはそのデータの再送準備を行なう。図示の例では、STA1から送信したデータ・フレーム711をAPが受信に失敗しており、STA1はその再送データ・フレーム721の送信準備を行なう。
このとき、STA1は、内部に持つ通信モード1におけるデータに対する再送数のカウンターを1(すなわち、mode1 retry=1)に設定する。その後、再送を繰り返す度に、STA1は再送数のカウンターを2、3と1つずつ増加させて設定する。また、STA1は、通信モード2におけるデータに対する再送数のカウンターはそのまま維持する。そして、STA1は、再送データ・フレーム721のヘッダー内のこのフレームが何回目の再送であるか示すフィールドを、現在の通信モードにおける再送数のカウンターに基づいて設定する。
他方、STA2及びSTA3から送信されたデータ・フレーム712、713は受信に成功しているので、STA2及びSTA3は次の新たなデータ・フレーム722、723の送信準備をそれぞれ行なう。このとき、STA2及びSTA3はそれぞれ、内部に持つ通信モード1及び通信モード2における再送数のカウンターをそのまま維持する。また、STA2及びSTA3は、再送データ・フレーム721のヘッダー内のこのフレームが何回目の再送であるか示すフィールドを、現在の通信モードにおける再送数のカウンターに基づいて設定する。
以降、APからのトリガー・フレームの送信と、データの送信が許可された各STAからのデータの送信又は再送、並びにAPからのM−BAフレームなどによる受信結果の通知が繰り返し実行される。
ここで、STA1が再送を行ない、APが受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に、通信システムが通信モード1から通信モード2に切り替わったとする。例えば通信モード2は自律分散型無線通信モードであり、STAはランダムな待ち時間が経過した後、他のSTAがデータを送信していないタイミングでデータを送信する。
このとき、通信モード2に切り替わった後、初めてSTA1が通信モード1において送信に失敗したデータの再送を行なう場合、STA1は、内部に持つ通信モード2におけるそのデータに対する再送数のカウンターの使用へと切り替え、またそのカウンターに保持されていた値をそのまま引き継ぐ。また、STA1は、通信モード1におけるそのデータに対する再送数のカウンターの値を保持する。STA2及びSTA3も同様に、内部に持つ通信モード2における再送数のカウンターの使用へと切り替え、またその通信モード2用のカウンターに保持されていた値をそのまま引き継ぐとともに、通信モード1におけるそのデータに対する再送数のカウンターの値を保持する。
すなわち、本実施例では、各STAは、通信モードに応じてそれぞれの通信モードにおける再送数のカウンターを切り替えて使用するという特徴を持つ。
図示を省略するが、通信システムが通信モード2から通信モード1へ切り替わった場合も同様に、各STAは、内部に持つ通信モード1における再送数のカウンターの使用へと切り替え、またその通信モード1用のカウンターに保持されていた値をそのまま引き継ぐとともに、通信モード2におけるそのデータに対する再送数のカウンターの値を保持する。
また、STAは、いずれかの通信モードにおける再送数のカウンターが再送数の上限値に達しそのデータの送信を諦めた場合には、すべての通信モードにおけるそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する。ここで、再送数の上限値は、それぞれの通信モードにおける再送数のカウンターに対して個別に設定されてもよい。通信モード毎の上限値は、共通の値であっても、あるいは通信モード毎に異なる値であってもよい。また、それぞれの通信モードにおける再送数のカウンターの合計値に対しても上限値を設定し、合計値が上限値に達した場合には、すべての通信モードにおけるそのデータに対する再送数のカウンターを初期化するようにしてもよい。また、STAは、いずれかの通信モードにおいてデータの送信に成功したときには、すべての通信モードにおけるそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する。
また、STAは、データ・フレームのヘッダー内のこのフレームが再送であるか示すビット又はこのフレームが何回目の再送であるか示すフィールドを、現在の通信モードにおける再送数のカウンターに基づいて設定してもよい。また、STAは、現在の通信モードでは最初の送信であるが、以前の通信モードでは送信済みである場合には、再送に関連するビットやフィールドは、すべての通信モードにおける再送数のカウンターに基づいて設定してもよい。また、STAは、各通信モードの再送に関する情報をヘッダー内に格納するようにしてもよい。
また、STAは、ある通信モードにおいて一時的に他の通信モードにおける通信方法を用いてデータの再送を行なった場合には、その再送は一時的に使用した通信モードにおけるカウンターで取り扱う。
例えばIEEE802.11axなどの無線規格では、APの配下でアップリンク・マルチユーザー多重送信を行なう集中管理型の通信モードのままで(すなわち、自律分散型の通信モードに切り替わることなく)、各STAが、EDCAなどの衝突回避機構を用いてメディアにランダム・アクセス若しくは競合アクセスすることが許容されている。STAは、集中管理型の通信モード下で、競合アクセスによるデータの再送を行なう場合には、自律分散型の通信モードにおける再送数としてカウントすることが好ましい。
本実施例において、各STAが通信モード毎に独立して再送数のカウントを管理するという動作により、以下のような効果がある。
各通信モードにおけるデータの受信失敗要因は、既に述べた通り本質的に異なる可能性がある。したがって、再送によるリカバリーは各通信モードで独立して行なわれることが望ましい。しかしながら、あるSTAが通信モード1で再送を多数実施した後に通信モード2に切り替わった場合に、通信モード1での再送数のカウンターそのままを引き継ぐと、通信モード2における再送は通常より早期に上限値に達しデータを破棄してしまう。これに対し、本実施例では、STAは通信モード毎に独立して再送数のカウンターを持ち、通信モードに応じて再送数のカウンターを切り替えるように構成されている。これよって、それぞれの通信モードで独立した再送によるリカバリーを実現でき、不適切にデータの破棄をしてしまうことを防ぐことができる。また、複数の通信モードを頻繁に切り替えて使用する通信環境下においても、通信モードが切り替わる度に再送数のカウンターが初期化され続けて再送を繰り返すようなことを防ぐことができる。
図8には、本実施例における通信装置がデータの再送に関する情報を管理するための処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、図示のフローチャートは、STAの通信動作を想定している。通信装置は、動作可能な通信モード別にデータの再送数をカウントする内部カウンターを備え、通信モード毎に独立して再送数のカウントを管理する。そして、通信装置は、通信モード切り替え時には、切り替え後の通信モードのカウンターに保持されていた値をそのまま引き継ぐとともに、切り替え前におけるそのデータの再送数のカウンターの値を保持する。
まず、通信装置は、現在の通信システムの通信モードに従い、データ送信を行ない(ステップS801)、データ送信先からデータの受信結果を受信する(ステップS802)。そして、通信装置は、データの送信先が受信に成功したか否かをチェックする(ステップS803)。
ここで、自分が送信したデータの受信が成功している場合には(ステップS803のYes)、通信装置は、すべての通信モードにおけるそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する(ステップS804)。
一方、送信先でデータの受信に失敗している場合には(ステップS803のNo)、通信装置は、そのデータに対する再送数のカウンターが上限値に達しているかどうかをチェックする(ステップS805)。
ここで言う再送数のカウンターの上限値は、それぞれの通信モードにおける再送数のカウンターに対して個別に設定してもよい。通信モード毎の上限値は、共通の値であっても、あるいは通信モード毎に異なる値であってもよい。そして、いずれかの1つの通信モードのカウンターが上限値に達するとステップS805における判断はYesとし、すべての通信モードが上限値未満であればNoとする。
あるいは、それぞれの通信モードにおける再送数のカウンターの合計値に対して1つの上限値を設定してもよい。そして、各通信モードにおける再送数のカウンターの合計値がこの上限値に達するとステップS805における判断はYesとし、合計値が上限値未満であればNoとする。
そして、そのデータに対する再送数が上限値に達してしまった場合には(ステップS805のYes)、通信装置は、その送信データを破棄するとともに(ステップS806)、すべての通信モードにおけるそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する(ステップS804)。
また、そのデータの再送数がまだ上限値に達していない場合には(ステップS805のNo)、通信システムが他の通信モードに切り替わったか否かをチェックする(ステップS807)。まだ通信モードが切り替わっていない場合には(ステップS907のNo)、通信装置は、現在の通信モードにおけるそのデータに対する再送数のカウンターを1だけインクリメントしてから(ステップS809)、ステップS801に戻り、そのデータの再送を実施する。
これに対し、データの送信先が受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に他の通信モードに切り替わってしまった場合には(ステップS807のYes)、通信装置は、切り替え後の通信モードにおける再送数カウンターに保持されていた値をそのまま引き継いで使用する(ステップS808)。また、通信装置は、切り替え前におけるそのデータの再送数のカウンターの値を保持する。そして、通信装置は、ステップS801に戻り、切り替え後の通信モードにおいて、そのデータの再送を実施する。
図13には、本実施例における通信装置がデータの再送に関する情報を管理するための他の処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、図示のフローチャートは、STAの通信動作を想定している。この処理手順では、通信装置が通信システムにおいて複数の通信モードのうち一部について内部カウンターを備えていないことを想定している点で、図8に示した処理手順と相違する。
まず、通信装置は、現在の通信システムの通信モードに従い、データ送信を行ない(ステップS1301)、データ送信先からデータの受信結果を受信する(ステップS1302)。そして、通信装置は、データの送信先が受信に成功したか否かをチェックする(ステップS1303)。
ここで、自分が送信したデータの受信が成功している場合には(ステップS1303のYes)、通信装置は、すべての通信モードにおけるそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する(ステップS1304)。
一方、送信先でデータの受信に失敗している場合には(ステップS803のNo)、通信装置は、そのデータに対する再送数のカウンターが上限値に達しているかどうかをチェックする(ステップS1305)。ここで言う再送数のカウンターの上限値は、例えばそれぞれの通信モードにおける再送数のカウンターに対して個別に設定された上限値、あるいは、それぞれの通信モードにおける再送数のカウンターの合計値に対して設定された上限値である(同上)。
そして、そのデータに対する再送数が上限値に達してしまった場合には(ステップS1305のYes)、通信装置は、その送信データを破棄するとともに(ステップS1306)、すべての通信モードにおけるそのデータに対する再送数のカウンターを初期化する(ステップS1304)。
また、そのデータの再送数がまだ上限値に達していない場合には(ステップS1305のNo)、通信システムが他の通信モードに切り替わったか否かをチェックする(ステップS1307)。まだ通信モードが切り替わっていない場合には(ステップS1307のNo)、通信装置は、現在の通信モードにおけるそのデータに対する再送数のカウンターを1だけインクリメントしてから(ステップS1310)、ステップS1301に戻り、そのデータの再送を実施する。
これに対し、データの送信先が受信に成功する前又は再送数のカウンターが事前に決められた上限値に達してデータを破棄するより前に他の通信モードに切り替わってしまった場合には(ステップS1307のYes)、通信装置は、切り替え後の通信モードにおける再送数のカウンターが存在するか否かをさらにチェックする(ステップS1308)。
ここで、切り替え後の通信モードにおける再送数のカウンターが存在する場合には、(ステップS1308のYes)、通信装置は、切り替え後の通信モードにおける再送数カウンターに保持されていた値をそのまま引き継いで使用する(ステップS1309)。また、通信装置は、切り替え前におけるそのデータの再送数のカウンターの値を保持する。そして、通信装置は、ステップS1301に戻り、切り替え後の通信モードにおいて、そのデータの再送を実施する。
また、切り替え後の通信モードにおける再送数のカウンターが存在しない場合には、(ステップS1308のNo)、再送数のカウンターを再定義する(ステップS1311)。具体的には、通信装置は、通信モードの切り替えに伴う再送数のカウンターの引継ぎを行なうことなしに、再送数のカウンターが存在する直前の通信モードにおける再送数を現在の通信モードにおける再送数として扱う。その後、そのデータに対する再送数のカウンターを1だけインクリメントしてから(ステップS1310)、ステップS1301に戻り、切り替え後の通信モードにおいて、そのデータの再送を実施する。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本明細書で開示する技術について詳細に説明してきた。しかしながら、本明細書で開示する技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書で開示する技術は、例えばIEEE802.11axなどの無線LAN規格に適用することができるが、複数の通信モードをサポートする他のさまざまな無線通信規格に対しても同様に適用して、複数の通信モードをまたいで適切なデータ再送制御を実現することができる。
また、本明細書で開示する技術は、例えばMAC層におけるデータ処理として実現することができるが、勿論、MAC層より上位層又は下位層に組み込んで実現することも可能である。
要するに、例示という形態により本明細書で開示する技術について説明してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本明細書で開示する技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
なお、本明細書の開示の技術は、以下のような構成をとることも可能である。
(1)複数の通信モードで動作する通信部と、
各通信モード下での動作を制御する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、通信モードの切り替わりに応じてデータの再送に関する情報を管理する、
通信装置。
(2)前記制御部は、通信モードが切り替わる度に、データ・フレームの再送数のカウンターを初期化する、
上記(1)に記載の通信装置。
(3)前記制御部は、切り替え前の通信モード下での他の通信装置のデータ・フレームの通信結果に応じて、切り替え後の通信モードにおけるデータの再送に関する情報の初期化を制御する、
上記(1)に記載の通信装置。
(4)前記制御部は、通信モードが切り替わる度に、データ・フレームの付加情報に格納されるデータの再送に関する情報を初期化させる、
上記(1)に記載の通信装置。
(5)前記制御部は、データ・フレームの付加情報に再送であることを通知するビット又は再送数を通知するフィールドが存在する場合に、通信モードが切り替わる度に前記通知を初期化させる、
上記(1)に記載の通信装置。
(6)複数の通信モードで動作する通信部と、
各通信モード下での動作を制御する制御部と、
を具備し、
現在の通信モードにおけるデータの再送数に関する情報を格納するフィールドを有する付加情報を伴うデータ・フレームを送信する、
通信装置。
(7)前記制御部は、通信モードの切り替わりに応じて前記フィールドの値を制御する、
上記(6)に記載の通信装置。
(8)複数の通信モードで動作する通信部と、
各通信モード下での動作を制御する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、前記複数の通信モードの少なくとも一部においてデータの再送に関する情報を区別して保持し、データの再送に関する情報を区別して保持することができる通信モードの種別又は数に関する情報を通信相手に通知させる、
通信装置。
(9)複数の通信モードで動作する通信部と、
各通信モード下での動作を制御する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、前記複数の通信モードの少なくとも一部について通信モード毎のデータの再送に関する情報を管理する、
通信装置。
(10)前記制御部は、現在の通信モードに対して管理しているデータの再送に関する情報をデータ・フレームの付加情報に格納して送信させる、
上記(9)に記載の通信装置。
(11)前記制御部は、通信モード毎にデータの再送数のカウンターを区別して保持する、
上記(9)に記載の通信装置。
(12)前記制御部は、少なくとも1つの通信モードにおけるデータの再送数が第1の閾値に達したときにすべての通信モードにおけるそのデータの再送に関する情報を初期化する、
上記(11)に記載の通信装置。
(13)前記制御部は、すべての通信モードにおけるデータの再送数の合計値が第2の閾値に達したときにすべての通信モードにおけるそのデータの再送に関する情報を初期化する、
上記(11)に記載の通信装置。
(14)前記制御部は、いずれかの通信モードにおいて再送したデータが正常に受信されたときにすべての通信モードにおけるそのデータの再送に関する情報を初期化する、
上記(11)に記載の通信装置。
(15)前記制御部は、第1の通信モードにおいて一時的に第2の通信モードにおける通信方法を用いて行なったデータの再送を、前記第2の通信モードのデータの再送に関する情報として管理する、
上記(9)に記載の通信装置。
(16)通信相手から、前記通信相手がデータの再送に関する情報を区別して保持することができる通信モードの種別又は数を受信する、通信装置。
(17)通信モードの切り替わりを検出するステップと、
通信モードの切り替わりに応じてデータの再送に関する情報を変更するステップと、
を有する通信方法。
(18)データの再送数に関する情報を管理するステップと、
現在の通信モードにおけるデータの再送数に関する情報を格納するフィールドを有する付加情報を伴うデータ・フレームを送信するステップと、
を有する通信方法。
(19)通信モード毎に区別してデータの再送に関する情報を保持するステップと、
通信モードに応じてデータの再送に関する情報を用いるステップと、
を有する通信方法。
(20) 通信モードにおけるデータの再送に関する情報を区別して保持するステップと、
データの再送に関する情報を区別して保持することができる通信モードの種別又は数に関する情報を通信相手に通知するステップと、
を有する通信方法。
200…通信装置、201…データ処理部、202…制御部
203…通信部、204…電源部
211…変復調部、212…空間信号処理部、213…チャネル推定部
214…無線インターフェース部、215…アンプ部、216…アンテナ

Claims (11)

  1. 複数の通信モードで動作する通信部と、
    各通信モード下での動作を制御する制御部と、
    を具備し、
    前記複数の通信モードは少なくとも自律分散型無線通信モードと集中管理型無線通信モードを含み、
    前記集中管理型無線通信モードはアップリンク・マルチユーザー多重通信モードであり、
    前記制御部は、通信モードの切り替わりに応じてデータの再送に関するカウンター情報を初期化する、
    通信装置。
  2. 前記制御部は、切り替え前の通信モード下での他の通信装置のデータ・フレームの通信結果に応じて、切り替え後の通信モードにおけるデータの再送に関するカウンター情報の初期化を制御する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御部は、通信モードが切り替わる度に、データ・フレームの付加情報に格納されるデータの再送に関するカウンター情報を初期化させる、
    請求項1又は2のいずれかに記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、データ・フレームの付加情報に再送であることを通知するビット又は再送数を通知するフィールドが存在する場合に、通信モードが切り替わる度に前記通知を初期化させる、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 複数の通信モードで動作する通信部と、
    各通信モード下での動作を制御する制御部と、
    を具備し、
    前記複数の通信モードは少なくとも自律分散型無線通信モードと集中管理型無線通信モードを含み、
    前記集中管理型無線通信モードはアップリンク・マルチユーザー多重通信モードであり、
    前記制御部は、前記複数の通信モードの少なくとも一部について通信モード毎のデータの再送に関するカウンター情報を初期化する、
    通信装置。
  6. 前記制御部は、現在の通信モードに対して管理しているデータの再送に関するカウンター情報をデータ・フレームの付加情報に格納して送信させる、
    請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記制御部は、通信モード毎にデータの再送数のカウンターを区別して保持する、
    請求項5に記載の通信装置。
  8. 前記制御部は、少なくとも1つの通信モードにおけるデータの再送数が第1の閾値に達したときにすべての通信モードにおけるそのデータの再送に関するカウンター情報を初期化する、
    請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記制御部は、すべての通信モードにおけるデータの再送数の合計値が第2の閾値に達したときにすべての通信モードにおけるそのデータの再送に関するカウンター情報を初期化する、
    請求項に記載の通信装置。
  10. 前記制御部は、いずれかの通信モードにおいて再送したデータが正常に受信されたときにすべての通信モードにおけるそのデータの再送に関するカウンター情報を初期化する、
    請求項に記載の通信装置。
  11. 前記制御部は、第1の通信モードにおいて一時的に第2の通信モードにおける通信方法を用いて行なったデータの再送を、前記第2の通信モードのデータの再送に関する情報として管理する、
    請求項に記載の通信装置。
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