JP6763157B2 - タービンノズル - Google Patents

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Description

本発明は、ガスタービンのタービンノズルに関する。
動翼によるタービンブレードと静翼によるタービンノズルとを回転軸の軸方向に交互に配置した軸流式のガスタービンにおいては、タービンノズルがセグメント構造となっている。セグメント構造のタービンノズルでは、複数のタービン静翼で構成した静翼セグメントが環状に複数接続される。
そして、隣り合う2つのタービン静翼のバンド部間には、ガスの主流が漏れるのを防ぐために、バンド部間の隙間を塞ぐシール部材が設置される(例えば、特許文献1)。
特開2009−203947号公報
ところで、高温環境下で使用されるガスタービンのタービンブレードやタービンノズルには、従来から耐熱性の高い金属が使用されているが、近年では、耐熱性が高く金属よりも軽量のセラミックス基複合材料(Ceramic Matrix Composites 、以下、「CMC」と言う。)を用いることが検討されている。特に、CMCの平板を折り曲げてタービンノズルのタービン静翼を形成すると、CMCの強化繊維が断ち切られないので、軽量でありながら高い強度を担保することができる。
したがって、タービン静翼をCMCで形成する場合には、バンド部間の隙間をシール部材で塞ぐ際に、強化繊維が断ち切られて連続性が損なわれることがないようにして、CMCで形成したタービン静翼に期待される強度を維持する必要がある。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ガスタービンのタービンノズルのタービン静翼をCMCで形成する場合に、CMCの強化繊維を断ち切らずに2つの隣り合うタービン静翼のバンド部間の隙間を適切に塞ぐことができるタービンノズルを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の第1の態様によるタービンノズルは、
端部を折曲して翼部と該翼部に連なるバンド部とに対応する形状に一体成形した強化繊維織物をセラミックスと一体化して形成したタービン静翼を複数有し、隣り合う2つのタービン静翼の翼部間にガスのフローパスを有するタービンノズルにおいて、
前記隣り合う2つのタービン静翼のうち一方のタービン静翼の前記バンド部の、前記翼部と連なる折曲部分と、前記隣り合う2つのタービン静翼のうち他方のタービン静翼の、前記一方のタービン静翼の前記折曲部分から間隔をおいて配置された前記バンド部の先端部分とに跨がって、それら両バンド部の前記フローパスに臨む内側面とは反対側の外側面にそれぞれ当て付けられて、前記両バンド部間の隙間を塞ぐシール部材と、
前記他方のタービン静翼の前記バンド部の前記内側面に形成され、該バンド部の前記外側面及び前記内側面間の肉厚が前記折曲部分よりも先端において薄い薄肉部と、
前記隣り合う2つのタービン静翼のうち一方のタービン静翼の前記バンド部の、前記翼部と連なる折曲部分と、前記隣り合う2つのタービン静翼のうち他方のタービン静翼の、前記一方のタービン静翼の前記折曲部分から間隔をおいて配置された前記バンド部の先端部分とに跨がるシール部材と、
前記他方のタービン静翼の前記バンド部の前記フローパスに臨む内側面に形成され、該バンド部の前記内側面とは反対側の外側面及び前記内側面間の肉厚が前記折曲部分よりも先端において薄い薄肉部と、
を備える。
本発明の第1の態様によるタービンノズルによれば、隣り合う2つのタービン静翼のバンド部の外側面に跨がって当て付けられたシール部材は、両タービン静翼の翼間のフローパスの気密性を確保し、タービンノズルを用いたガスの圧縮効率を良好に保持する。
ここで、シール部材によって外側面から塞がれた両バンド部間の隙間はフローパスと連通するデッドスペースとなる。しかし、一方のバンド部の内側面に薄肉部を形成することで、シール部材で塞がれた隙間のフローパスからの深さは、薄肉部を形成しない場合の深さ、即ち、バンド部の薄肉部を形成していない部分の肉厚よりも浅くなる。
したがって、隣り合う2つのタービン静翼のバンド部における内側面に近い部分にCMCの強化繊維を断ち切って凹部を形成し、バンド部間の隙間を塞ぐシール部材をバンド部の内側面に近い箇所に配置しなくても、シール部材の内側に発生するフローパスに連通したデッドスペースを小さくし、フローパスを通過するガスの圧縮効率の低下を抑制できる。
これにより、ガスタービンのタービンノズルのタービン静翼をCMCで形成する場合に、CMCの強化繊維を断ち切らずに2つの隣り合うタービン静翼のバンド部間の隙間を、CMCの強化繊維を断ち切ることなく適切に塞ぐことができる。
また、本発明の第2の態様によるタービンノズルは、
端部を折曲して翼部と該翼部に連なるバンド部とに対応する形状に一体成形した強化繊維織物をセラミックスと一体化して形成したタービン静翼を複数有し、隣り合う2つのタービン静翼の翼部間にガスのフローパスを有するタービンノズルにおいて、
前記隣り合う2つのタービン静翼のうち一方のタービン静翼の前記バンド部の、前記翼部と連なる折曲部分と、前記隣り合う2つのタービン静翼のうち他方のタービン静翼の、前記一方のタービン静翼の前記折曲部分から間隔をおいて配置された前記バンド部の先端部分とに跨がって、それら両バンド部の前記フローパスに臨む内側面とは反対側の外側面にそれぞれ当て付けられて、前記両バンド部間の隙間を塞ぐシール部材と、
前記他方のタービン静翼の前記バンド部の前記内側面に形成され、該バンド部の前記外側面及び前記内側面間の肉厚が前記折曲部分よりも先端において薄い薄肉部とを備え、
前記両バンド部の前記外側面に前記シール部材の係止片がそれぞれ設けられており、前記各バンド部の前記係止片と前記外側面とにより形成される係止溝に前記シール部材をそれぞれ挿入することで、前記両バンド部の前記外側面に前記シール部材が当て付けられる。
本発明の第2の態様によるタービンノズルによれば、両バンド部間の隙間を防ぐシール部材を各バンド部の係止溝にそれぞれ挿入することで、シール部材を外側からバンド部に押し付けるための構成を別途設けなくても、シール部材を各バンド部の外側面に跨がって当て付けた状態に保持することができる。
さらに、本発明の第3の態様によるタービンノズルは、前記薄肉部は、前記内側面のうち前記翼部の翼幅に対応する部分に形成されている。したがって、バンド部が翼部よりも翼幅方向に大きい形状である場合に、翼部よりも翼幅方向の外側までバンド部の内側面に薄肉部を形成しないことで、フローパスを通過するガスの流れの上流側や下流側において、隣り合う2つのバンド部の内側面の位置が一致するようになる。
このため、フローパスを通過するガスの流れの上流側や下流側において、タービンノズルの隣り合う2つのバンド部の内側面の間に翼長方向の位置のギャップが生じて、ガス流の回折などによる乱流が発生するのを避け、フローパスを通過するガスの圧縮効率の低下を抑制することができる。
なお、他方のタービン静翼のバンド部の内側面に形成する薄肉部は、好ましくは、本発明の第4の態様によるタービンノズルのように、バンド部の先端に向かうにつれて外側面側に近づくテーパ面で形成することができる。
また、前記隣り合う2つのタービン静翼は、好ましくは、本発明の第5の態様によるタービンノズルのように、前記タービンノズルを複数に分割した複数の静翼セグメントのうち前記隙間を挟んで隣り合う2つの前記静翼セグメントがそれぞれ有する複数のタービン静翼のうち、前記隙間を挟んで隣り合う2つの前記タービン静翼である。
本発明によれば、ガスタービンのタービンノズルのタービン静翼をCMCで形成する場合に、CMCの強化繊維を断ち切らずに2つの隣り合うタービン静翼のバンド部間の隙間を適切に塞ぐことができる。
本発明の一実施形態に係るタービンノズルを構成する静翼セグメントの斜視図である。 図1のタービン静翼に用いる強化繊維織物の展開状態を模式的に示す平面図である。 図2の強化繊維織物をタービン静翼の形状に合わせて折り曲げて仮成形した状態を示す斜視図である。 図3の仮成形した強化繊維織物をセラミックスと一体化したセラミックス基複合材料で形成された図1のタービン静翼の斜視図である。 図4のタービン静翼を用いた図1の静翼セグメントの分解斜視図である。 図1の静翼セグメント同士のシール部の構成要素を示す分解斜視図である。 図1の静翼セグメント同士のシール部の要部を拡大して示すもので、(a)はアウタバンド部の断面図、(b)はインナバンド部の断面図である。 図7のテーパ面部をバンド部に設けたタービン静翼の要部を拡大して示すもので、(a)はアウタバンド部の正面図、(b)はインナバンド部の側面図である。 本発明の他の実施形態に係るタービンノズルを構成する静翼セグメント同士のシール部の要部を拡大して示すもので、(a)はアウタバンド部の断面図、(b)はインナバンド部の断面図である。 図9のテーパ面部をバンド部に設けたタービン静翼の要部を拡大して示すもので、(a)はアウタバンド部の正面図、(b)はインナバンド部の側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るタービンノズルを構成する静翼セグメントの斜視図である。
なお、本実施形態では、ジェットエンジンを構成する低圧タービンに適用した場合を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、ジェットエンジンの軸心方向に沿ってガス上流側を前方、ガス下流側を後方とし、軸心回りの方向を周方向とし、軸心に対し垂直な方向を径方向とし、当該径方向において軸心側を内側、軸心とは逆側を外側として説明する。
図1に示す静翼セグメント10は、ジェットエンジンの低圧タービンに用いられるタービンノズル(静翼)を不図示のタービン軸の回転方向(周方向)に複数に分割したもので、複数の静翼セグメント10を環状に接続してジェットエンジンの低圧タービンが構成される。
静翼セグメント10は、主に、複数(本実施形態では3つ)のタービン静翼11と、ハンガー12(支持部材)と、複数のシール部材13とを備えており、隣り合う2つのタービン静翼11の間に、ガスが通過するフローパス14を形成している。
詳しくは、タービン静翼11は、セラミックス基複合材料(CMC)からなる。CMCに用いられる強化繊維としては、例えば、炭化珪素ファイバ、カーボンファイバ、窒化珪素ファイバ、アルミナファイバ、窒化ホウ素ファイバがあるが、他の適宜のセラミックスよりなる繊維でもよく、またこれらの2以上の混合物であってもよい。
タービン静翼11は強度確保に必要な厚さに応じて、好ましくは強化繊維が3次元的に織成された3次元織物を利用する。又は複数の2次元織物を積み重ねたもの、複数の2次元織物を積み重ねて強化繊維により互いに縫い合わせた織物を利用してもよい。織物の向きは、タービン静翼11にかかる応力の向きを考慮して選択される。
タービン静翼11は、強化繊維よりなる一枚の織物を仮成形し、含浸や焼結等の工程によりセラミックスを形成して織物と一体化させた後、機械加工されて製造されたものである。
図2は、タービン静翼11に用いる強化繊維織物の展開状態を模式的に示す平面図である。図2に示すように、強化繊維織物40は、まず、タービン静翼11の原型に応じた形状に切断される。切断はセラミックス形成の前であってもよいし、後でもよい。
すなわち、タービン静翼11に用いる強化繊維織物40は、概ね、翼部となるべき部分41と、かかる部分41の一方の端から幅方向に広がりアウタバンド部になるべき部分43と、他方の端から幅方向に広がりインナバンド部になるべき部分45と、を含むように切り出される。ただし織物を折り曲げることによる変形や、後工程における機械加工により失われる分を見込み、最小限必要な形状(図中において一点鎖線で示されている)よりも適宜のマージンを確保する。もちろんこれらの全体において強化繊維が連続している。
強化繊維織物40は、図3の斜視図に示すように、折り曲げによってタービン静翼11に近似した形状に仮成形される。強化繊維織物40の折り曲げは、強化繊維織物40を型に嵌め込んで加圧することによって行ってもよく、他の方法で行ってもよい。
タービン静翼11に近似した形状に強化繊維織物40を折り曲げて仮成形することで、強化繊維織物40の翼部となるべき部分41は、その長手方向には真直に近く、幅方向には緩やかに反った湾曲部51とする。かかる湾曲部51は、一方の面51aを凸状に湾曲した背面とし、他方の面51bを凹状に湾曲した腹面とした所謂エアフォイル形状に近似する。
また、強化繊維織物40のアウタバンド部になるべき部分43は、湾曲部51に対して略直角に曲げ、外側屈曲部53とする。曲げる方向は、タービンノズルにおいて周方向に相当する。さらに軸方向に前方に相当するその一方の端53aと軸方向に後方に相当する他方の端53bとにおいて、湾曲部51はそれぞれ上方に(タービンノズルの径方向外方に)曲げられる。上方に曲げられた端53a,53bはそれぞれ、アウタバンド部のフォアフック部、アフトフック部となるべき部分である。
同様に、強化繊維織物40のインナバンド部になるべき部分45は、湾曲部51に対して略直角に曲げ、内側屈曲部55とする。曲げる方向は、タービンノズルにおいて周方向に相当する。さらに軸方向に前方に相当する端55aにおいて下方に(タービンノズルの径方向内方に)曲げられる。下方に曲げられた端55aは、インナバンド部のフランジ部となるべき部分である。
上述のように仮成形された強化繊維織物40は、セラミックスよりなるマトリックスと一体化する。マトリックスを形成する方法としては公知の方法を採用することができ、例えば気体からの化学反応を利用して繊維中にマトリックスを含浸させることができるし、あるいはセラミックスのプリカーサである固体粉末をスラリー状にし、これを繊維に流し込むことにより含浸し、次いでこれを熱分解あるいは焼結させてもよい。かかる工程により、セラミックスよりなるマトリックスが生成し、強化繊維織物40に一体化する。
強化繊維織物40に一体化したセラミックスは、下記のように機械加工されてタービン静翼11とされる。
まず、湾曲部51は機械加工されて、図4の斜視図に示すような、背面20aと腹面20bとを有する所謂エアフォイル形状の翼部20とされる。
また、図3の外側屈曲部53は機械加工されて、図4に示すようなアウタバンド部21の基部21aになる。図3の外側屈曲部53の両端53a,53bもそれぞれ機械加工されて、フォアフック部21b、アフトフック部21cにされる。
さらに、図3の内側屈曲部55は機械加工されて、図4に示すようなインナバンド部22の基部22aになる。図3の内側屈曲部55の端55aはフランジ部22bとなる。
以上に説明した加工の末、単体のタービン静翼11は、図4に示すように全体として略コ字形状を呈するものとなる。そして、タービン静翼11は、不図示のタービン軸の周方向の径方向に延びる翼部20と、翼部20の径方向外端から翼部20の腹面20b側に屈曲し周方向一側に延びるアウタバンド部21と、翼部20の径方向内端から翼部20の腹面20b側に屈曲し周方向一側に延びるインナバンド部22とを有する構成のものとなる。
上述したアウタバンド部21は、ガス流路を形成する基部21aに対して、前端のフォアフック部21bが径方向外側に向けて傾斜して延びた構造を有している。またアウタバンド部21の後端のアフトフック部21cは、基部21aに対して径方向外側に向けて傾斜し、かつ、先端部分が軸心方向に突出して、端面略S字状をなしている。
また、インナバンド部22は、ガス流路を形成する基部22aに対して、前端のフランジ部22bが径方向内側に屈曲して延び、後部22cが径方向内側に僅かに突出した構造を有している。
アウタバンド部21及びインナバンド部22のそれぞれにおける周方向一側の端面21d,22dは、翼部20の背面20aの形状に合わせた円弧状をなしている。これにより、図1に示すように、静翼セグメント10として複数のタービン静翼11を組み合わせた際には、隣のタービン静翼11におけるアウタバンド部21やインナバンド部22に、翼部20に連なる折曲部分側から密に接することとなる。そして、アウタバンド部21及びインナバンド部22同士が接し合っている部分にはろう付けが施される。
図1に示すハンガー12は、金属材料(例えばニッケル合金)で形成されている。図1の静翼セグメント10の分解斜視図である図5に示すように、ハンガー12は、静翼セグメント10の径方向外側に位置しており、静翼セグメント10を不図示のタービンケースに固定するものである。
詳しくは、ハンガー12は静翼セグメント10の外周面と間隔をあけつつ当該外周面を覆う基部12aを有しており、当該基部12aの前辺には各タービン静翼11のアウタバンド部21のフォアフック部21bを係止する前係止部12bが形成されている。また、基部12aの後辺には各タービン静翼11のアウタバンド部21のアフトフック部21cを係止する後係止部12cが形成されている。
各係止部12b、12cは、ハンガー12の内面側にて軸心方向中央に向けて開口した溝状をなし、前係止部12bの溝部分にアウタバンド部21のフォアフック部21bを、後係止部12cの溝部分にアウタバンド部21のアフトフック部21cを、それぞれ周方向に摺動させることで、ハンガー12にアウタバンド部21を係止することができる。
また、ハンガー12の外面側には、前係止部12bからさらに斜め前方に延びるフロントリム12dと、軸心方向中央部分から径方向外側に延びるリアリム12eが形成されている。リアリム12eには貫通孔(図示せず)が複数形成されている。
このように構成されたハンガー12は、リアリム12eの先端部分を不図示のタービンケースの取付用リブに当接させて、タービンケースの取付用リブに形成した不図示の貫通孔にリアリム12eの不図示の貫通孔を重ね合わせて両貫通孔に跨がる固定ピン(図示せず)を挿入することで、タービンケースに取り付けられる。
一方、静翼セグメント10の径方向内側については、例えば図1に示すように、複数のタービン静翼11のうちの一部のタービン静翼11(図1においては最も左側のタービン静翼)のインナバンド部22におけるフランジ部22bの先端に形成した二股状の切欠22eを、静翼セグメント10の固定に用いる。
即ち、不図示のタービンケースに設けた不図示の軸心側支持部の係合部にインナバンド部22のフランジ部22bを係合させて、係合部を貫通させた不図示のピンにフランジ部22bの切欠22eを嵌め込む。これにより、静翼セグメント10の周方向へのインナバンド部22の移動が規制され、また、静翼セグメント10の軸心方向へのインナバンド部22の移動が、切欠22eを嵌め込んだ不図示のピンによって規制される。
タービンノズルは、基本的に、以上に説明した静翼セグメント10を環状に一周分連結することで構成することができる。したがって、隣り合う2つの静翼セグメント10間には隙間(図7(a),(b)の隙間S)が生じる。
そこで、隙間を挟んで隣り合う2つの静翼セグメント10のタービン静翼11の翼部20間に形成されるガスのフローパス14の気密性が、両静翼セグメント10間に設けた隙間によって損なわれないように、この隙間を塞ぐシール部材13(図1参照)が、隣り合う静翼セグメント10間に跨がって設けられる。
本実施形態のシール部材13は、図5に示すフックシール30と、図6の分解斜視図に示すハンガーシール31、アウタシール32、インナシール33とを有している。
図5に示すフックシール30はタービン静翼11のアウタバンド部21とハンガー12との間に介装され、アウタバンド部21のフォアフック部21b及びアフトフック部21cとハンガー12の前係止部12b及び後係止部12cとの間をシールするものである。
詳しくは、フックシール30の基部30aは四辺と十字の骨格とから構成され、前辺30b及び後辺30cはハンガー12の前係止部12b及び後係止部12cの溝形状に合わせて屈曲している。
フックシール30の後辺30cの2箇所には切欠30dが形成されている。また、当該切欠30dに対応して、ハンガー12の後係止部12c上面に貫通孔(図示せず)が形成され、一部のタービン静翼11(図5において両端のタービン静翼11)のアウタバンド部21のアフトフック部21cに切欠21eが形成されている。静翼セグメント10の各タービン静翼11とフックシール30は、これら切欠30d、21e及びハンガー12の不図示の貫通孔に挿入されるピン(図示せず)によって、ハンガー12に対するタービン軸の周方向への移動が規制される。
なお、アウタバンド部21のフォアフック部21b及びアフトフック部21cとハンガー12の前係止部12b及び後係止部12cとの隙間及びフックシール30の厚さ等は、CMCからなるタービン静翼11及び金属材料からなるハンガー12の各熱膨張の差を考慮して、ジェットエンジン運転時の高温状態においてタービン静翼11にかかる熱応力を抑制し、かつ、ガスの漏れを防ぐように設定されている。
図6に示すハンガーシール31、アウタシール32、インナシール33は、隣り合う2つの静翼セグメント10同士の隙間をシールするものである。詳しくは、ハンガーシール31は、ハンガー12の周方向端面に形成されたシール用の溝に設けられている。またハンガーシール31の屈曲部分には補助シール31aが積層されている。
アウタシール32は、フックシール30の基部30aとアウタバンド部21の径方向外側面との間と、アウタバンド部21のアフトフック部21cの周方向端面に形成されたシール用の溝に設けられている。インナシール33は、インナバンド部22の径方向内側面と、インナバンド部22のフランジ部22bの周方向端面に形成された溝に設けられている。
アウタシール32やインナシール33は、隙間を挟んで隣り合う2つの静翼セグメント10のタービン静翼11に跨がって、各タービン静翼11のアウタバンド部21やインナバンド部22における基部21a,22aの外側面にそれぞれ当接される。
そして、アウタシール32やインナシール33は、タービンノズルの内側(フローパス14)と外側との差圧によって、アウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aの外側面にそれぞれ密着する。これにより、アウタバンド部21側やインナバンド部22側の隙間からのガスの漏れが防止される。
このように、本実施形態におけるタービンノズルでは、静翼セグメント10のタービン静翼11は、ガス流路であるフローパス14を構成するアウタバンド部21及びインナバンド部22を含みつつ、全体が連続したコ字状をなしていることで、1枚の織物で成形可能な簡易な構造でありつつ、ガス流路のほとんどをCMCにより構成することができる。
さらに、図5に示すように、ハンガー12の各係止部12b、12cとアウタバンド部21のフォアフック部21b及びアフトフック部21cとの隙間にはフックシール30を設け、かつ、静翼セグメント10同士の間には、図6に示すハンガーシール31、アウタシール32及びインナシール33を設けることで、フローパス14からのガス流出を防ぐことができる。
そして、シール部材13のフックシール30、ハンガーシール31、アウタシール32、インナシール33を配置するのに、それらを挿入する係止用の溝をアウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aに形成する必要がないので、基部21a,22aにおけるCMCの強化繊維の連続性が確保される。このため、フローパス14を構成するアウタバンド部21及びインナバンド部22の基部21a,22aを、CMCによって得られる強度を保持した構造とすることができる。
ところで、隣り合う静翼セグメント10間に設けた隙間を、上述したアウタシール32やインナシール33によって塞ぐと、アウタシール32やインナシール33の内側に、フローパス14と連通するデッドスペースが発生する。このデッドスペースを通過する主流ガスは、ノズル出口で設計通りの速度を得られず、後方の動翼で仕事(回転力)を取り出す効率を低下させる原因となる。
そこで、本実施形態のタービンノズルでは、図7(a),(b)の断面図に示すように、隙間Sを挟んで隣り合う2つの静翼セグメント10のタービン静翼11のうち一方のタービン静翼11のアウタバンド部21やインナバンド部22に、上述したデッドスペースを減らすための工夫を施している。
ここで、隣り合う2つの静翼セグメント10間に隙間Sを設けると、隙間Sの左側に位置するタービン静翼11(請求項中の一方のタービン静翼に相当)のアウタバンド部21やインナバンド部22の翼部20に連なる折曲部分側と、隙間Sの右側に位置するタービン静翼11(請求項中の他方のタービン静翼に相当)のアウタバンド部21やインナバンド部22の先端側、即ち、端面21d,22dとが、密着せず近接して配置される。
したがって、隣り合う静翼セグメント10間の隙間Sをアウタシール32やインナシール33で塞ぐことで発生する、フローパス14に連なるデッドスペースは、タービン静翼11のアウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aの肉厚に応じた深さとなる。
そこで、本実施形態では、隙間Sの右側に位置するタービン静翼11のアウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aにおけるフローパス14に臨む内側面に、テーパ面部21f,22f(請求項中の薄肉部、テーパ面に相当)を形成している。このテーパ面部21f,22fは、基部21a,22aの先端、即ち、端面21d,22dに向かうにつれて外側面に近づくテーパ面によって形成されている。
これにより、アウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aの肉厚を、端面21d,22dにおいては翼部20に連なる折曲部分側よりも薄くして、フローパス14に連なるデッドスペースの深さを小さくし、フローパス14を通過するガスに乱れが生じにくいようにして、タービン効率の低下を抑制することができる。
また、隙間Sを塞ぐアウタシール32やインナシール33の一部を挿入する不図示の溝を、アウタバンド部21やインナバンド部22の内側面寄りの部分に形成して、アウタシール32やインナシール33をフローパス14に近付けなくても、デッドスペースの深さを小さくすることができる。
このため、アウタシール32やインナシール33を挿入する溝をアウタバンド部21やインナバンド部22に形成することで強化繊維が断ち切られて、アウタバンド部21やインナバンド部22の強度が低下するのを防ぐことができる。
ちなみに、基部21a,22aの内側面にテーパ面部21f,22fを形成した部分の外側面には、アウタシール32やインナシール33が当て付けられる。このため、基部21a,22aの肉厚が薄くなってもアウタシール32やインナシール33で補強される。したがって、基部21a,22aのテーパ面部21f,22fを形成した部分に強度上の問題は生じない。
なお、本実施形態のタービン静翼11では、アウタバンド部21やインナバンド部22が翼部20よりも翼幅方向において大きい寸法で形成されている。このため、翼部20の翼幅方向の全長に亘ってテーパ面部21fをアウタバンド部21の基部21aに形成すると、アウタバンド部21のフォアフック部21b側やアフトフック部21c側において、テーパ面部21fの有無による内側面の位置のギャップが生じる。翼部20の翼幅方向の全長に亘ってテーパ面部22fをインナバンド部22の基部22aに形成しても、同じように、テーパ面部22fの有無によってインナバンド部22の内側面の位置にギャップが生じる。
このように、フローパス14を通過するガスの流れの上流側や下流側において、隣り合う2つのタービン静翼11のアウタバンド部21における基部21aの内側面間やインナバンド部22における基部22aの内側面間に、翼部20の翼長方向(タービン軸の径方向)の位置のギャップが生じると、ガス流の回折などによる渦流等の乱れが発生する原因となる。
そこで、アウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aのフローパス14に臨む内側面にテーパ面部21f,22fを形成する範囲を、図8(a),(b)の側面図に要部を拡大して示すように、翼部20の翼幅に対応する図中の範囲Wで示す部分に限るようにしても良い。
これにより、フローパス14を通過するガスの流れの上流側や下流側では、アウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aの内側面にテーパ面部21f,22fが形成されないので、隙間Sを挟んだ隣りのタービン静翼11とアウタバンド部21やインナバンド部22における基部21a,22aの内側面の位置が一致する。よって、ガスがフローパス14を通過する際にガスの乱れが発生してタービン効率が低下するのを抑制することができる。
また、上述した実施形態では、アウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aの外側面にアウタシール32やインナシール33を当接させる構成としたが、アウタシール32やインナシール33の端部が係止される係止溝をアウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aの外側面に形成しても良い。
詳しくは、例えば図9(a),(b)の断面図に示すように、隙間Sの両側に位置するタービン静翼11のアウタバンド部21の基部21aの外側面に係止片21g,21hを設け、各タービン静翼11のインナバンド部22の基部22aの外側面にも係止片22g,22hをそれぞれ設ける。
そして、アウタバンド部21の基部21aの外側面と係止片21g,21hで構成される係止溝21i,21jや、インナバンド部22の基部22aの外側面と係止片22g,22hで構成される係止溝22i,22jに、アウタシール32やインナシール33の両端部をそれぞれ挿入する。
これにより、上述したフックシール30の押圧力やタービンノズルの回転による遠心力に依存せずに、アウタシール32やインナシール33をアウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aの外側面に当接させて、隣り合う静翼セグメント10間の隙間Sをアウタシール32やインナシール33で適切に塞ぐことができる。
また、係止溝22i,22jによりCMCの強化繊維が断ち切られてその連続性が断たれるのは、アウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aの外側面よりも外側である。このため、係止溝22i,22jの存在により基部21a,22aにおけるCMCの強化繊維の連続性が損なわれることはない。
したがって、先に説明した実施形態のタービンノズルと同様に、フローパス14を構成するアウタバンド部21及びインナバンド部22の基部21a,22aを、CMCによって得られる強度を保持した構造とすることができる。
なお、本実施形態においても、アウタバンド部21やインナバンド部22の基部21a,22aのフローパス14に臨む内側面にテーパ面部21f,22fを形成する範囲を、図10(a),(b)の側面図に要部を拡大して示すように、翼部20の翼幅に対応する図中の範囲Wで示す部分に限るようにしても良い。
以上で本発明に係るタービンノズルについての説明を終えるが、本発明の実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上述した各実施形態においては、隙間Sの右側に位置するタービン静翼11のアウタバンド部21やインナバンド部22のフローパス14に臨む内側面に、先端、即ち、端面21d,22dに向かうにつれて外側面に近づくテーパ面部21f,22fを薄肉部として形成した。
しかし、アウタバンド部21やインナバンド部22の外側面及び内側面間の肉厚が、アウタバンド部21やインナバンド部22の先端、即ち、端面21d,22dにおいて、翼部20に連なる折曲部分側よりも薄い構造であれば、テーパ面部21f,22f以外の構造の例えば凹部等を薄肉部として形成しても良い。
また、上述した各実施形態においては、タービン静翼11を複数有する静翼セグメント10同士を隙間Sを挟んで接続する場合を例に取って説明した。しかし、本発明は、複数のタービン静翼11によって静翼セグメント10を構成するか否かに拘わらず、少なくとも一部のタービン静翼11同士を隙間を挟んで接続する場合に、広く適用可能である。
さらに、上述した各実施形態においては、ジェットエンジンの低圧タービンのタービンノズルを例に取って説明したが、本発明はCMCによって形成したタービン静翼を複数有するタービンノズルであれば、形式等に限定されることなく適用可能である。
10 静翼セグメント
11 タービン静翼
12 ハンガー
12a 基部
12b 前係止部
12c 後係止部
12d フロントリム
12e リアリム
13 シール部材
14 フローパス
20 翼部
20a 背面
20b 腹面
21 アウタバンド部
21a 基部
21b フォアフック部
21c アフトフック部
21d 基部端面
21e 切欠
21f テーパ面部(薄肉部、テーパ面)
21g,21h 係止片
21i,21j 係止溝
22 インナバンド部
22a 基部
22b フランジ部
22c 後部
22d 基部端面
22e 切欠
22f テーパ面部(薄肉部、テーパ面)
22g,22h 係止片
22i,22j 係止溝
30 フックシール
30a 基部
30b 前辺
30c 後辺
30d 切欠
31 ハンガーシール
31a 補助シール
32 アウタシール
33 インナシール
40 強化繊維織物
41 翼部となるべき部分
43 アウタバンド部になるべき部分
45 インナバンド部になるべき部分
51 湾曲部
51a 湾曲部の一方の面
51b 湾曲部の他方の面
53 外側屈曲部
53a 外側屈曲部の一方の端
53b 外側屈曲部の他方の端
55 内側屈曲部
55a 内側屈曲部の軸方向に前方に相当する端
S 隙間
W テーパ面部の形成範囲

Claims (5)

  1. 端部を折曲して翼部と該翼部に連なるバンド部とに対応する形状に一体成形した強化繊維織物をセラミックスと一体化して形成したタービン静翼を複数有し、隣り合う2つのタービン静翼の翼部間にガスのフローパスを有するタービンノズルにおいて、
    前記隣り合う2つのタービン静翼のうち一方のタービン静翼の前記バンド部の、前記翼部と連なる折曲部分と、前記隣り合う2つのタービン静翼のうち他方のタービン静翼の、前記一方のタービン静翼の前記折曲部分から間隔をおいて配置された前記バンド部の先端部分とに跨がって、それら両バンド部の前記フローパスに臨む内側面とは反対側の外側面にそれぞれ当て付けられて、前記両バンド部間の隙間を塞ぐシール部材と、
    前記他方のタービン静翼の前記バンド部の前記内側面に形成され、該バンド部の前記外側面及び前記内側面間の肉厚が前記折曲部分よりも先端において薄い薄肉部と、
    を備えるタービンノズル。
  2. 端部を折曲して翼部と該翼部に連なるバンド部とに対応する形状に一体成形した強化繊維織物をセラミックスと一体化して形成したタービン静翼を複数有し、隣り合う2つのタービン静翼の翼部間にガスのフローパスを有するタービンノズルにおいて、
    前記隣り合う2つのタービン静翼のうち一方のタービン静翼の前記バンド部の、前記翼部と連なる折曲部分と、前記隣り合う2つのタービン静翼のうち他方のタービン静翼の、前記一方のタービン静翼の前記折曲部分から間隔をおいて配置された前記バンド部の先端部分とに跨がって、それら両バンド部の前記フローパスに臨む内側面とは反対側の外側面にそれぞれ当て付けられて、前記両バンド部間の隙間を塞ぐシール部材と、
    前記他方のタービン静翼の前記バンド部の前記内側面に形成され、該バンド部の前記外側面及び前記内側面間の肉厚が前記折曲部分よりも先端において薄い薄肉部とを備え、
    前記両バンド部の前記外側面に前記シール部材の係止片がそれぞれ設けられており、前記各バンド部の前記係止片と前記外側面とにより形成される係止溝に前記シール部材をそれぞれ挿入することで、前記両バンド部の前記外側面に前記シール部材が当て付けられる、
    タービンノズル。
  3. 前記薄肉部は、前記内側面のうち前記翼部の翼幅に対応する部分に形成されている請求項1又は2記載のタービンノズル。
  4. 前記薄肉部は、前記バンド部の前記先端に向かうにつれて前記外側面側に近づくテーパ面で形成されている請求項1、2又は3記載のタービンノズル。
  5. 前記隣り合う2つのタービン静翼は、前記タービンノズルを複数に分割した複数の静翼セグメントのうち前記隙間を挟んで隣り合う2つの前記静翼セグメントがそれぞれ有する複数のタービン静翼のうち、前記隙間を挟んで隣り合う2つの前記タービン静翼である請求項1、2、3又は4記載のタービンノズル。
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