JP6762468B1 - 既設構造物の引抜装置および引抜工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】既設構造物の大型化に対応し、優れた施工効率で地盤から既設構造物を引き抜く装置および引抜工法を提供する。【解決手段】上端部CP1よりも大きな内径で上下方向に貫通する貫通空間21を有する筒形状をなし、貫通空間21に対して上端部CP1を遊挿した姿勢で地盤に配置されるケーシング2と、ケーシング2の内側面から貫通空間21に向かって突出する係止部31が複数個貫通空間21の周方向に分散して設けられ、各係止部31が貫通空間21に遊挿された上端部CP1の外側面で係止されて上端部CP1を保持する保持部と、遊挿姿勢のケーシング2を取り囲むように地盤の表面101上に配置されるプレート部4と、プレート部4とケーシング2とを連結し、ピストンを上下方向に伸張させて保持部により上端部CP1に保持したままケーシング2を上方に移動させるジャッキ51が複数個ケーシング2の外側面の周方向に設けられる駆動部とを備えている。【選択図】図6

Description

この発明は、地中の埋設された既設構造物を地盤から引き抜く引抜工法および引抜工法に用いるのに好適な引抜装置に関するものである。
各種建造物の建築、構築を行う場合には地盤整備を行う必要がある。その一環として、コンクリート杭などのコンクリート構造物、鋼製杭などの鋼製構造物、木製杭などの木製構造物、その他の地中深く埋設されたまた残存している構造物(以下、これらの構造物を総称して「既設構造物」という)を引き抜く引抜作業が実行される。この引抜作業を効率的に行うために、既設構造物をクレーン等の重機機械で吊上げて既設構造物の引き抜きを実行する際に、例えば特許文献1に記載されているように浮力を利用することが提案されている。つまり、既設構造物の最下端に繋がる削孔を既設構造物に形成した後、その削孔を介して既設構造物の最下端に向けて水を送給する。これによって、既設構造物の最下端から吐出される水の一部が既設構造物の外周側面に沿って地盤表面側に流れ、その水の存在により既設構造物に対して浮力が作用する。
特許第3500387号
比較的小径、例えばφ800mm程度の既設構造物であれば、上記したように重機機械による吊上力と水を利用した浮力とで効率良く既設構造物を引き抜くことが可能であるが、例えばφ3000mm程度の大型の既設構造物については従来技術では必ずしも容易ではなかった。また、既設構造物の大型化に伴い、重機機械に要求される吊上能力も高くなり、大型の重機機械が必要となる。その結果、施工効率や施工コストの面で改善の余地が大きく残されていた。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、既設構造物の大型化にも対応しながら優れた施工効率で地盤から既設構造物を引き抜く引抜装置および引抜工法を提供することを目的とする。
この発明の一の態様は、上端部が地盤の表面から上方に露出する一方で上端部よりも下方が地中の埋設された、上下方向に延伸する既設構造物を上方に引き抜く既設構造物の引抜装置であって、上端部よりも大きな内径で上下方向に貫通する貫通空間を有する筒形状をなし、中心軸を既設構造物の軸線とほぼ一致させるとともに貫通空間に対して上端部を遊挿した遊挿姿勢で地盤に配置されるケーシングと、
ケーシングの内側面から貫通空間に向かって突出される係止部が複数個貫通空間の周方向に分散して設けられ、各係止部が貫通空間に遊挿された上端部の外側面で係止されることで上端部を保持する保持部と、遊挿姿勢のケーシングを取り囲むように地盤の表面上に配置されるプレート部と、プレート部とケーシングとを連結しながらピストンを上下方向に伸張させることで保持部により上端部に保持したままケーシングを上方に移動させるジャッキが複数個ケーシングの外側面の周方向に分散して設けられる駆動部と、を備え、複数の係止部はケーシングの中心軸に対して放射状に配置され、係止部はケーシングの内側面から貫通空間に出退自在にケーシングの内周面に取り付けられる可動部材を有することを特徴としている。
また、この発明の他の態様は、上端部が地盤の表面から上方に露出する一方で上端部よりも下方が地中の埋設された、上下方向に延伸する既設構造物を上記引抜装置を用いて上方に引き抜く既設構造物の引抜工法であって、ケーシングの中心軸を既設構造物の軸線とほぼ一致させるとともに貫通空間に対して上端部を遊挿した遊挿姿勢で引抜装置を下降させてケーシングおよびプレート部を地盤に配置するとともに上端部の外側面による複数の係止部の係止により上端部を保持して引抜装置を引抜準備状態にセットする第1工程と、第1工程の完了後に各ジャッキのピストンを伸張させて複数の係止部により上端部に保持したままケーシングを上方に移動させて既設構造物を引き上げる第2工程と、を備えることを特徴としている。
さらに、この発明の別の態様は、上端部が地盤の表面から上方に露出する一方で上端部よりも下方が地中の埋設された、上下方向に延伸する既設構造物を、上端部よりも大きな内径で上下方向に貫通する貫通空間を有する筒形状をなし、貫通空間に対して上端部を遊挿した遊挿姿勢で地盤に配置されるケーシングと、ケーシングの内側面から貫通空間に向かって突出される係止部が複数個貫通空間の周方向に分散して設けられ、各係止部が貫通空間に遊挿された上端部の外側面で係止されることで上端部を保持する保持部と、遊挿姿勢のケーシングを取り囲むように地盤の表面上に配置されるプレート部と、 プレート部とケーシングとを連結しながらピストンを上下方向に伸張させることで保持部により上端部に保持したままケーシングを上方に移動させるジャッキが複数個ケーシングの外側面の周方向に分散して設けられる駆動部と、を備える引抜装置を用いて上方に引き抜く既設構造物の引抜工法であって、貫通空間に対して上端部を遊挿した遊挿姿勢で引抜装置を下降させてケーシングおよびプレート部を地盤に配置するとともに上端部の外側面による複数の係止部の係止により上端部を保持して引抜装置を引抜準備状態にセットする第1工程と、第1工程の完了後に各ジャッキのピストンを伸張させて複数の係止部により上端部に保持したままケーシングを上方に移動させて既設構造物を引き上げる第2工程と、第2工程により引き上げられた既設構造物の上端部から引抜装置を取り外す第3工程と、第3工程後に上端部の頂部を部分的に破砕する第4工程とを備え、第4工程に続いて第1工程および第2工程を実行することを特徴としている。
以上のように、本発明によれば、既設構造物の大型化にも対応しながら優れた施工効率で地盤から既設構造物を引き抜くことができる。
本発明に係る既設構造物の引抜工法で用いる引抜装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す引抜装置の断面図である。 図1に示す引抜装置の平面図である。 本発明に係る既設構造物の引抜工法の第1実施形態を示すフローチャートである。 引抜工法における引抜装置のセット動作を模式的に示す図である。 引抜工法における引上動作を模式的に示す図である。 引抜工法における頂部破砕動作を模式的に示す図である。 本発明に係る引抜装置の第2実施形態の構成を模式的に示す図である。 本発明に係る引抜装置の第3実施形態で用いられる係止部の部分構成を示す図である。 本発明に係る引抜装置の第4実施形態で用いられる係止部の部分構成を示す図である。 本発明の第5実施形態における引抜工法の内容を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態における引抜工法を模式的に示す図である。 本発明の第6実施形態で用いた流体供給部の他の使用例を模式的に示す図である。
図1は本発明に係る既設構造物の引抜工法で用いる引抜装置の第1実施形態を示す斜視図である。また、図2および図3はそれぞれ図1に示す引抜装置の断面図および平面図である。なお、理解容易の目的で、必要に応じて各部の寸法や数を誇張または簡略化して描いている。
引抜装置1は上下方向Zに延伸した軸構造を有するコンクリート杭CPを本発明の「既設構造物」の一例として地盤100から引き抜く装置である。コンクリート杭CPは、図2に示すように上端部CP1が地盤100の表面101から上方に露出した状態となっており、上端部CP1よりも下方が地中の埋設されている。このような埋設姿勢のコンクリート杭CPを特許文献1に記載されているようにクレーン(図示省略)による吊上および高圧水供給による浮力に加えだけでなく、本実施形態では引抜装置1によるジャッキアップによりコンクリート杭CPを引き上げ、コンクリート杭CPの引抜を図っている。なお、コンクリート杭CP全体が地中に埋設されている場合には、予めコンクリート杭CPの周囲を掘削してコンクリート杭CPの上端部CP1を露出させておけばよい。
引抜装置1はケーシング2、保持部3、プレート部4および駆動部5を備えている。ケーシング2は、上端部CP1の外径よりも大きな内径で上下方向Zに貫通する貫通空間21を有する円筒形状を有しており、図1および図2に示すように、コンクリート杭CPの軸線とケーシング2の中心軸AXとをほぼ一致させた状態でコンクリート杭CPの上方からケーシング2を降下させると、ケーシング2は貫通空間21に対して上端部CP1を遊挿した遊挿姿勢で地盤100に配置される。このとき、ケーシング2の下端部22(図5)は地中に入り込む。
ケーシング2の内側面には、複数の係止部31が貫通空間21の周方向R(図1)に分散して設けられている。本実施形態では、図2および図3に示すように、ケーシング2の中心軸AXに対して約45゜の等角度間隔で放射状に配置された8個の係止部31が上下方向Zに3段配置され、合計24個の係止部31が分散配置されている。もちろん、係止部31の数や配置などはこれに限定されるものではない。
各係止部31は、図2の拡大領域に示すように、ケーシング2の内側面から貫通空間21に向けて突設された突設部材311を有している。突設部材311の先端部に対して可動部材312の基端部が回動自在に軸支されており、軸支点を中心に可動部材312の先端部(貫通空間21側の端部)は自由に回動自在となっている。このため、可動部材312はケーシング2の内側面から貫通空間21に出退自在となっている。また、可動部材312の先端部に外力が加わらない状態では、可動部材312の先端部はその自重により下方側に移動するが、その移動を規制するために、突設部材311の直下位置にストッパ313が設けられている。より具体的には、可動部材312の先端部が斜め上方を向いた姿勢で可動部材312がストッパ313と接触して可動部材312の移動が規制される。なお、可動部材312に対してバネ等の付勢部材を連結して可動部材312の先端部に外力が加わらない状態での可動部材312の姿勢を制御してもよい。
可動部材312の先端は可動部材312の延設方向に対して斜めにカットされている。ストッパ313により移動が規制された状態で鋭角部位がコンクリート杭CPの外側面に対応する係止線LLよりも貫通空間21側に位置している。また、後で説明するように、引抜装置1を地盤100の表面101に向けて下降させている間においては、鋭角部位がコンクリート杭CPの上端部CP1と接触して可動部材312の先端部は跳ね上げ方向(図2の拡大図では反時計方向)に回動する。一方、引抜装置1によるジャッキアップ時には、鋭角部位がコンクリート杭CPの上端部CP1で係止されて可動部材312の移動は規制される。こうした係止規制が各係止部31で実行され、これら複数の係止部31でコンクリート杭CPは保持される。このように、本実施形態では、複数の係止部31により保持部3が構成されている。
ケーシング2の上端部には庇形状の円環部23が設けられ、ケーシング2の下端部22よりも若干高い位置にケーシング2を取り囲むように円環形状のプレート部4が設けられている。円環部23はケーシング2に固着される一方、プレート部4はケーシング2から独立してケーシング2に対して上下方向Zに相対移動可能となっている。
これら円環部23とプレート部4とを連結するように4本のジャッキ51が設けられている。4本のジャッキ51は図3の点線に示すようにケーシング2の中心軸AXに対して約90゜の等角度間隔で放射状に配置されている。各ジャッキ51のピストンおよびシリンダはそれぞれ円環部23およびプレート部4と接続されている。このため、図示を省略する油圧供給源からの油圧供給を受けてピストンが伸縮することでプレート部4に対してケーシング2が昇降する。このように本実施形態では、4本のジャッキ51により駆動部5が構成されているが、ジャッキ51の個数はこれに限定されるものではなく、複数個のジャッキ51をケーシング2の外側面の周方向Rに分散して設ければよい。ここで、油圧供給源としてはクレーンなどを用いてもよいが、大型のコンクリート杭CPを引き抜くことを考慮すると、油圧モータなどを用いるのが好適である。また、本実施形態では、円環部23を介して各ジャッキ51を間接的にケーシング2に連結しているが、連結構造はこれに限定されるものではなく、各ジャッキ51を直接ケーシング2に連結してもよい。
次に、上記のように構成された引抜装置1を利用した引抜工法について図2、図4ないし図7を参照しつつ説明する。
図4は本発明に係る既設構造物の引抜工法の第1実施形態を示すフローチャートである。また、図5ないし図7は引抜工法における各動作を模式的に示す図である。ここでは、予めコンクリート杭CPの上端部CP1が地盤100の表面101から露出していることを前提としているが、仮にコンクリート杭CP全体が地中に埋もれている、あるいは上端部CP1の露出量がケーシング2の高さよりも小さく、保持部3による保持が困難である場合には、以下に説明する工程を実行する前に、上記したように事前にコンクリート杭CPの周囲を掘削してコンクリート杭CPの上端部CP1を露出させる。
本実施形態では、上記したようにクレーン等による吊上および高圧水供給による浮力を併用するため、図1や図2に示すように、引抜装置1のセットの前にコンクリート杭CPの軸線を通過するようにコンクリート杭CPの最上端から最下端に繋がる削孔71をコンクリート杭CPに形成する(ステップS1)。なお、ここでは、削孔71をコンクリート杭CPの軸線に沿って形成しているが、その軸線からずれて削孔71を形成してもよく、この点に関しては、後の実施形態においても全く同様である。また、この段階で、後で説明するように引抜装置1による引き上げ後にコンクリート杭CPの上端部CP1の頂部を破砕するための比較的浅い削孔72を形成しておいてもよい。さらに、同図中の符号8はフックであり、コンクリート杭CPの上部に取り付けられ、クレーン等の重機機械によりコンクリート杭CPを吊上げる際にワイヤの下端と接続される。
次に、引抜装置1をコンクリート杭CPの上方に移動させる。そして、コンクリート杭CPの軸線とケーシング2の中心軸AXとをほぼ一致させた状態で、図1および図2中の1点鎖線で示すようにコンクリート杭CPの上方から引抜装置1を降下させる。これにより、ケーシング2が貫通空間21に対して上端部CP1を遊挿した遊挿姿勢で引抜装置1は下降し、図5に示すように、ケーシング2の下端部22が地中に送り込むとともにプレート部4が地盤100の表面101に配置される。この引抜装置1の下降中に各係止部31では、同図の部分拡大図に示すように、可動部材312の先端(鋭角部位)が貫通空間21側に突出し、引抜装置1に対して相対上昇するコンクリート杭CPの外側面に沿って摺動する。また、引抜装置1の下降停止時点で可動部材312の先端がコンクリート杭CPの上端部CP1の外側面で係止され、保持部3によりコンクリート杭CPの上端部CP1が保持される。こうして引抜装置1が引抜準備状態にセットされる(ステップS2:第1工程)。
次に、重機機械、例えばクレーン(図示省略)から繰り出されたワイヤ9の先端をフック8に接続するとともに削孔71の上端部に止水部10を取り付けるとともに止水部10を介して削孔71を高圧水供給部(図示省略)に接続する(ステップS3)。こうして、引抜装置1を引抜準備状態に続いてクレーンによる吊上準備および高圧水供給による浮力付与準備が完了する。それに続いて、高圧水供給部をオペレータが操作して高圧水供給部から高圧水を削孔71に向けて給水する。すると、この高圧水は削孔71を介してコンクリート杭CPの最下端に向けて圧送され、この最下端から吐出された水は図6の破線で示すように地盤100とコンクリート杭CPとの境界領域に沿って流れ、地盤100とコンクリート杭CPとの縁を切っていく。また、高圧水を連続的に給水し続けると、地盤100内でコンクリート杭CPの外側面の周囲に水が溜まり、コンクリート杭CPに対して浮力が作用する。また、同図中の白抜き矢印で示すようにクレーンをオペレータが操作してワイヤ9によりコンクリート杭CPを上方向(引抜方向)に吊上げる。さらに、本実施形態では、上記浮力および吊上力のみならず、オペレータが油圧モータなどの油圧供給源を操作してジャッキ51のピストンを伸張させて保持部3によりコンクリート杭CPの上端部CP1を保持した状態でケーシング2を上昇させる。このように本実施形態では、浮力、吊上力およびジャッキ51によるジャッキアップによりコンクリート杭CPを上方に引き上げる(ステップS4:第2工程)。このとき、引き上げに伴ってコンクリート杭CPの下端部が移動して形成される空隙102にはコンクリート杭CPの周囲から流動してきた土砂(図7中の符号11)が貯まってコンクリート杭CPの下降を防止する。
ジャッキアップ完了後、オペレータが高圧水供給部からの高圧水の供給を停止した後で止水部10を取り外し、吊り上げを停止した後でワイヤ9を取り外し、さらにジャッキアップを停止する。そして、係止部31によるコンクリート杭CPの上端部CP1の保持を解除するとともに上端部CP1から引抜装置1を取り外す(ステップS5:第3工程)。それに続いて、図7に示すように、上端部CP1の頂部CP2を部分的に破砕する(ステップS6:第4工程)。ここで、頂部の破砕処理については、例えば特許第4636294号や特許第5824713号などの破砕工法を用いることでコンクリート杭CPの頂部を効率的に破砕することができる。
コンクリート杭CPの頂部CP2の破砕完了後においてもコンクリート杭CP全体の引抜が完了していない場合、つまりステップS7で「NO」と判定される間、ステップS2に戻って上記一連の処理を繰り返す。これによって、コンクリート杭CPの短縮化と地中からのコンクリート杭CPの引き抜きとが交互に行われる。そして、ステップS7「YES」と判定されると、一連の処理を完了する。
以上のように、地盤100の表面101から上方に露出したコンクリート杭CPの上端部CP1を周方向Rに分散して設けられた複数の係止部31で係止するため、比較的小径のコンクリート杭CPはもちろんのこと大型のコンクリート杭CPについては確実に保持することができる。そして、コンクリート杭CPの上端部CP1を保持したままケーシング2を上方にジャッキアップすることでコンクリート杭CPを引き上げる。このため、コンクリート杭CPの大型化にも対応しながら優れた施工効率で地盤100からコンクリート杭CPを引き抜くことができる。
図8は本発明に係る引抜装置の第2実施形態の構成を模式的に示す図である。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、外径が互いに異なる3種類のコンクリート杭CPa〜CPcを引抜可能とするために、内径が互いに3種類のケーシング2a〜2cが入れ子構造で設けられている点である。つまり、比較的大型(外径Wc)のコンクリート杭CPcを引き抜くために第1実施形態と同様のケーシング2cが設けられている。
また、コンクリート杭CPcよりも若干小径(Wb)のコンクリート杭CPbを引き抜くためにケーシング2cの貫通空間21cに挿入可能なケーシング2bが設けられている。このケーシング2bが貫通空間21cに入って安定化させるために、ケーシング2cの内側面に取り付けられる係止部31と係合可能な係合部材32がケーシング2bの外側面に固着されている。
さらに、コンクリート杭CPbよりも若干小径(Wa)のコンクリート杭CPaを引き抜くためにケーシング2bの貫通空間21bに挿入可能なケーシング2aが設けられている。このケーシング2aが貫通空間21bに入って安定化させるために、ケーシング2bの内側面に取り付けられる係止部31と係合可能な係合部材32がケーシング2aの外側面に固着されている。
ここで、コンクリート杭CPaを引き抜く際には、図7の(a)欄に記載の引抜装置1が用いられる。また、コンクリート杭CPbを引き抜く際には、図7の(a)欄に記載の装置からケーシング2aを抜き取った図7の(b)欄に記載の引抜装置1が用いられる。さらに、コンクリート杭CPcを引き抜く際には、図7の(b)欄に記載の装置からケーシング2bをさらに抜き取った図7の(c)欄に記載の引抜装置1が用いられる。なお、具体的な引抜工法は、上記したケーシング2a〜2cの構成選択を除き、第1実施形態と同様である。このため、第2実施形態によれば、3種類のコンクリート杭CPa〜CPcを優れた施工効率で地盤100から引き抜くことができる。もちろん、ケーシングの個数は「3」に限定されるものではなく、「2」あるいは「4以上」であってもよい。
図9は本発明に係る引抜装置の第3実施形態で用いられる係止部の部分構成を示す図である。第3実施形態では、第1実施形態や第2実施形態と異なる構造の係止部31が用いられている。この第3実施形態では、係止部31の取り付け位置においてケーシング2の壁面に貫通孔24が設けられ、貫通空間21とケーシング2の外側とが相互に連通されている。そして、貫通孔24を貫いて略水平方向に延伸した操作部材314が配置されている。この操作部材314の一方端(貫通空間21側の端部)が可動部材312の先端部と接続されている。また、操作部材314の他方端(図示省略)はケーシング2の外側に露出し、ユーザ操作を受けて操作部材314を略水平方向に移動可能となっている。
可動部材312の基端部は第1実施形態と同様に突設部材311の先端部に対して回動自在に軸支されている。また、第3実施形態では、可動部材312の基端部は先端部よりも下方に設定され、しかも可動部材312の中央部は貫通空間21側に膨出して可動部材312の重心は軸支位置よりも貫通空間21側に位置している。このため、操作部材314がユーザ操作を受けないときには、操作部材314に接続された可動部材312の膨出部位(中央部)が貫通空間21側に突出しようとする。そこで、引抜工程を実行しない間、可動部材312が貫通空間21に向けて突出するのを防止するために、操作部材314の中央部には、複数の貫通孔315が水平方向に配設され、図9の(a)欄に示すように、一の貫通孔315に移動防止用ピン316を挿入することで可動部材312の移動を規制することが可能となっている。また、同図の(b)欄に示すように、移動防止用ピン316を抜いた状態でユーザが操作部材314を貫通空間21側に移動させると、可動部材312が時計回りに回動し、ユーザ操作に応じた突出量だけ可動部材312の膨出部位が貫通空間21側に突出する。さらに、同図への図示を省略しているが、移動防止用ピン316を抜いた状態でユーザが操作部材314を貫通空間21と反対側に移動させると、突出量を減少させる、つまり貫通空間21からケーシング2側に移動させることができる。なお、本実施形態では、可動部材312の膨出部位を鋸歯状に仕上げてコンクリート杭CPでの係止効率を高めているが、膨出部位の形状や構造などについては任意である。
このように構成された係止部31を用いた第3実施形態では、地盤100に引抜装置1をセットするとき(図4のステップS2)および引抜装置1を取り外すとき(図4のステップS5)、ユーザが操作部材314を操作することで可動部材312の貫通空間21への突出量を高精度に調整しながら可動部材312の上端部CP1での係止と係止解除とを確実に切り替えることができる。なお、その他の構成および動作は第1実施形態と同様である。
第3実施形態では可動部材312の基端部が先端部よりも下方に設定されているが、図10に示すように可動部材312の基端部が先端部よりも上方に設定されてもよい(第4実施形態)。また、第3実施形態および第4実施形態では、ケーシング2の壁面に設けられた貫通孔24を介して操作部材314を略水平方向に移動させることで可動部材312の係止および係止解除を切り替えているが、ケーシング2の上方開口を介して操作部材を貫通空間21とケーシング2の外側とに延設され、当該操作部材の移動に応じて可動部材312の係止および係止解除を切り替えるように構成してもよい。さらに、ユーザ操作に代えて、操作部材314を駆動する操作駆動手段をケーシング2に取り付け、操作駆動手段に接続される電気回路あるいは油圧回路を制御することで上記切替を行ってもよい。
ところで、上記実施形態では、図4に示すようにコンクリート杭CPの引上(ステップS4)と頂部破砕(ステップS6)とを交互に繰り返しながらコンクリート杭CPを地盤100から引き抜いているが、図11に示すようにコンクリート杭CPの引上(ステップS4、S10)を複数回繰り返す毎に頂部破砕を実行してもよい(第5実施形態)。
図11は本発明の第5実施形態における引抜工法の内容を示すフローチャートである。第5実施形態では、最初のコンクリート杭CPの引上動作までは第1実施形態と同様にして実行される(ステップS1〜S4)。それに続いて、ステップS8〜S11を実行して連続引上を少なくとも1回以上繰り返す。つまり、係止部31によるコンクリート杭CPの上端部CP1の保持を解除する(ステップS8:第5工程)。これにより、引抜装置1は上端部CP1に沿って上下方向Zに移動自在となる。次に、上記ステップS2と同様の処理により引抜装置1を引抜準備状態に再セットする(ステップS9:第1工程)。このとき、ワイヤ9および止水部10についてはコンクリート杭CPに接続した状態に維持される。また、コンクリート杭CPの上端部CP1に沿ったケーシング2の下降はジャッキ51のピストンの収縮により実行される。
引抜装置1のセットが完了すると、上記ステップS4と同様の処理を実行して浮力、吊上力およびジャッキ51によるジャッキアップによりコンクリート杭CPを上方に連続的に引き上げる(ステップS10:第2工程)。こうした連続引上を繰り返して実行する、つまりステップS11で「YES」と判定される間、ステップS8に戻って上端部CP1の保持解除(第5工程)、引抜装置1の引抜準備状態へのセット(第1工程)およびコンクリート杭CPの引上(第2工程)を連続的に実行する。
一方、ステップS11で「NO」と判定されると、連続引上が停止され、第1実施形態と同様に引抜装置1の取外(ステップS5)、コンクリート杭CPの頂部破砕(ステップS6)を実行する。また、コンクリート杭CPの頂部CP2の破砕完了後においてもコンクリート杭CP全体の引抜が完了していない場合、つまりステップS7で「NO」と判定される間、ステップS2に戻って上記一連の処理を繰り返す。これによって、地中からのコンクリート杭CPの連続引上とコンクリート杭CPの短縮化とが交互に行われる。そして、ステップS7「YES」と判定されると、一連の処理を完了する。
なお、第1実施形態ではコンクリート杭CPの引上毎に頂部破砕を実行し、第5実施形態ではコンクリート杭CPの連続引上毎に頂部破砕を実行している、つまりコンクリート杭CPを一定回数だけ引き上げる毎に頂部破砕を実行しているが、引上回数を適宜変更しながら頂部破砕を実行してもよい。例えば引抜処理の初期段階ではコンクリート杭CPの引上毎に頂部破砕を実行する一方、引抜処理の進行に伴って連続引上に移行してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、削孔71に高圧水のみを供給しているが、例えば図12に示すように、二重管構造の流体供給管12を削孔71に挿入し、流体供給管12の先端部から高圧水と圧縮空気とを噴出させるように構成してもよい。この場合、同図の部分拡大図に示すように地盤100とコンクリート杭CPとの境界領域に沿って気泡と水とが混在した気泡水層が形成される。その結果、上記実施形態のように高圧水のみを供給する場合に比べ、地盤100とコンクリート杭CPとの縁をさらに良好に切ることができる。このような流体供給管12については、例えば図13に示すように比較的小径のコンクリート杭CP等の既設構造物を引き抜く際に単独で利用することができる。
また、上記実施形態では、ジャッキアップを浮力および吊上力と併用させてコンクリート杭CPを地盤100から引き抜いているが、浮力との併用、吊上力との併用あるいは単独でコンクリート杭CPを地盤100から引き抜いてもよい。
また、上記実施形態では、複数のジャッキ51のピストンが単一の円環部23に接続されるとともにシリンダが単一のプレート部4に接続されているが、円環部23およびプレート部4のうちの少なくとも一方を複数の部材で構成してもよい。また、円環部23およびプレート部4の形状も円環形状に限定されるものではない。
本発明は、地中の埋設された既設構造物を地盤から引き抜く引抜技術全般に適用することができる。
1…引抜装置
2,2a〜2c…ケーシング
3…保持部
4…プレート部
5…駆動部
21,21a〜21c…(ケーシングの)貫通空間
31…係止部
51…ジャッキ
100…地盤
101…(地盤の)表面
312…可動部材
314…操作部材
CP,CPa〜CPc…コンクリート杭
CP1…(コンクリート杭の)上端部
CP2…(コンクリート杭の)頂部
R…周方向
Z…上下方向

Claims (8)

  1. 上端部が地盤の表面から上方に露出する一方で前記上端部よりも下方が地中の埋設された、上下方向に延伸する既設構造物を上方に引き抜く既設構造物の引抜装置であって、
    前記上端部よりも大きな内径で前記上下方向に貫通する貫通空間を有する筒形状をなし、中心軸を前記既設構造物の軸線とほぼ一致させるとともに前記貫通空間に対して前記上端部を遊挿した遊挿姿勢で前記地盤に配置されるケーシングと、
    前記ケーシングの内側面から前記貫通空間に向かって突出される係止部が複数個前記貫通空間の周方向に分散して設けられ、各係止部が前記貫通空間に遊挿された前記上端部の外側面で係止されることで前記上端部を保持する保持部と、
    前記遊挿姿勢の前記ケーシングを取り囲むように前記地盤の表面上に配置されるプレート部と、
    前記プレート部と前記ケーシングとを連結しながらピストンを上下方向に伸張させることで前記保持部により前記上端部に保持したまま前記ケーシングを上方に移動させるジャッキが複数個前記ケーシングの外側面の周方向に分散して設けられる駆動部と、を備え、
    前記複数の係止部は前記ケーシングの前記中心軸に対して放射状に配置され、
    前記係止部は前記ケーシングの内側面から前記貫通空間に出退自在に前記ケーシングの内周面に取り付けられる可動部材を有する
    ことを特徴とする既設構造物の引抜装置。
  2. 請求項1に記載の既設構造物の引抜装置であって、
    前記係止部は、前記貫通空間と前記ケーシングの外側とに延設されて一方端が前記可動部材に連結されるとともに他方端が前記ケーシングの外側に露出している操作部材とを有し、
    前記操作部材の前記他方端をユーザが操作することで前記操作部材を介して前記可動部材の前記貫通空間への突出量が調整されて前記上端部の前記可動部材による係止と係止解除とが切り替えられる既設構造物の引抜装置。
  3. 上端部が地盤の表面から上方に露出する一方で前記上端部よりも下方が地中の埋設された、上下方向に延伸する既設構造物を請求項1または2に記載の引抜装置を用いて上方に引き抜く既設構造物の引抜工法であって、
    前記ケーシングの前記中心軸を前記既設構造物の軸線とほぼ一致させるとともに前記貫通空間に対して前記上端部を遊挿した遊挿姿勢で前記引抜装置を下降させて前記ケーシングおよび前記プレート部を前記地盤に配置するとともに前記上端部の外側面による前記複数の係止部の係止により前記上端部を保持して前記引抜装置を引抜準備状態にセットする第1工程と、
    前記第1工程の完了後に各ジャッキの前記ピストンを伸張させて前記複数の係止部により前記上端部に保持したまま前記ケーシングを上方に移動させて前記既設構造物を引き上げる第2工程と、
    を備えることを特徴とする既設構造物の引抜工法。
  4. 請求項3に記載の既設構造物の引抜工法であって、
    前記第2工程により引き上げられた前記既設構造物の前記上端部から前記引抜装置を取り外す第3工程と、
    前記第3工程後に前記上端部の頂部を部分的に破砕する第4工程とを備え、
    前記第4工程に続いて前記第1工程および前記第2工程を実行する既設構造物の引抜工法。
  5. 請求項3に記載の既設構造物の引抜工法であって、
    前記第2工程により引き上げられた前記既設構造物の前記上端部に対する前記複数の係止部による保持を解除する第5工程を備え、
    前記第5工程に続いて前記第1工程および前記第2工程を実行して前記地中からの前記既設構造物の引上を連続的に行う既設構造物の引抜工法。
  6. 請求項5に記載の既設構造物の引抜工法であって、
    前記第5工程、前記第1工程および前記第2工程による前記既設構造物の連続的な引上が少なくとも1回以上実行された前記既設構造物の前記上端部から前記引抜装置を取り外す第6工程と、
    前記第6工程後に前記上端部の頂部を部分的に破砕する第7工程とを備え、
    前記第7工程に続いて前記第1工程および前記第2工程を実行する既設構造物の引抜工法。
  7. 上端部が地盤の表面から上方に露出する一方で前記上端部よりも下方が地中の埋設された、上下方向に延伸する既設構造物を、前記上端部よりも大きな内径で前記上下方向に貫通する貫通空間を有する筒形状をなし、前記貫通空間に対して前記上端部を遊挿した遊挿姿勢で前記地盤に配置されるケーシングと、前記ケーシングの内側面から前記貫通空間に向かって突出される係止部が複数個前記貫通空間の周方向に分散して設けられ、各係止部が前記貫通空間に遊挿された前記上端部の外側面で係止されることで前記上端部を保持する保持部と、前記遊挿姿勢の前記ケーシングを取り囲むように前記地盤の表面上に配置されるプレート部と、 前記プレート部と前記ケーシングとを連結しながらピストンを上下方向に伸張させることで前記保持部により前記上端部に保持したまま前記ケーシングを上方に移動させるジャッキが複数個前記ケーシングの外側面の周方向に分散して設けられる駆動部と、を備える引抜装置を用いて上方に引き抜く既設構造物の引抜工法であって、
    前記貫通空間に対して前記上端部を遊挿した遊挿姿勢で前記引抜装置を下降させて前記ケーシングおよび前記プレート部を前記地盤に配置するとともに前記上端部の外側面による前記複数の係止部の係止により前記上端部を保持して前記引抜装置を引抜準備状態にセットする第1工程と、
    前記第1工程の完了後に各ジャッキの前記ピストンを伸張させて前記複数の係止部により前記上端部に保持したまま前記ケーシングを上方に移動させて前記既設構造物を引き上げる第2工程と、
    前記第2工程により引き上げられた前記既設構造物の前記上端部から前記引抜装置を取り外す第3工程と、
    前記第3工程後に前記上端部の頂部を部分的に破砕する第4工程とを備え、
    前記第4工程に続いて前記第1工程および前記第2工程を実行することを特徴とする既設構造物の引抜工法。
  8. 請求項7に記載の既設構造物の引抜工法であって、
    前記第2工程により引き上げられた前記既設構造物の前記上端部に対する前記複数の係止部による保持を解除する第5工程を備え、
    前記第5工程、前記第1工程および前記第2工程による前記既設構造物の連続的な引上が少なくとも1回以上実行された前記既設構造物の前記上端部から前記引抜装置を取り外す第6工程と、
    前記第6工程後に前記上端部の頂部を部分的に破砕する第7工程とを備え、
    前記第7工程に続いて前記第1工程および前記第2工程を実行する既設構造物の引抜工法。
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