JP6762468B1 - 既設構造物の引抜装置および引抜工法 - Google Patents
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Abstract
Description
ケーシングの内側面から貫通空間に向かって突出される係止部が複数個貫通空間の周方向に分散して設けられ、各係止部が貫通空間に遊挿された上端部の外側面で係止されることで上端部を保持する保持部と、遊挿姿勢のケーシングを取り囲むように地盤の表面上に配置されるプレート部と、プレート部とケーシングとを連結しながらピストンを上下方向に伸張させることで保持部により上端部に保持したままケーシングを上方に移動させるジャッキが複数個ケーシングの外側面の周方向に分散して設けられる駆動部と、を備え、複数の係止部はケーシングの中心軸に対して放射状に配置され、係止部はケーシングの内側面から貫通空間に出退自在にケーシングの内周面に取り付けられる可動部材を有することを特徴としている。
さらに、この発明の別の態様は、上端部が地盤の表面から上方に露出する一方で上端部よりも下方が地中の埋設された、上下方向に延伸する既設構造物を、上端部よりも大きな内径で上下方向に貫通する貫通空間を有する筒形状をなし、貫通空間に対して上端部を遊挿した遊挿姿勢で地盤に配置されるケーシングと、ケーシングの内側面から貫通空間に向かって突出される係止部が複数個貫通空間の周方向に分散して設けられ、各係止部が貫通空間に遊挿された上端部の外側面で係止されることで上端部を保持する保持部と、遊挿姿勢のケーシングを取り囲むように地盤の表面上に配置されるプレート部と、 プレート部とケーシングとを連結しながらピストンを上下方向に伸張させることで保持部により上端部に保持したままケーシングを上方に移動させるジャッキが複数個ケーシングの外側面の周方向に分散して設けられる駆動部と、を備える引抜装置を用いて上方に引き抜く既設構造物の引抜工法であって、貫通空間に対して上端部を遊挿した遊挿姿勢で引抜装置を下降させてケーシングおよびプレート部を地盤に配置するとともに上端部の外側面による複数の係止部の係止により上端部を保持して引抜装置を引抜準備状態にセットする第1工程と、第1工程の完了後に各ジャッキのピストンを伸張させて複数の係止部により上端部に保持したままケーシングを上方に移動させて既設構造物を引き上げる第2工程と、第2工程により引き上げられた既設構造物の上端部から引抜装置を取り外す第3工程と、第3工程後に上端部の頂部を部分的に破砕する第4工程とを備え、第4工程に続いて第1工程および第2工程を実行することを特徴としている。
図4は本発明に係る既設構造物の引抜工法の第1実施形態を示すフローチャートである。また、図5ないし図7は引抜工法における各動作を模式的に示す図である。ここでは、予めコンクリート杭CPの上端部CP1が地盤100の表面101から露出していることを前提としているが、仮にコンクリート杭CP全体が地中に埋もれている、あるいは上端部CP1の露出量がケーシング2の高さよりも小さく、保持部3による保持が困難である場合には、以下に説明する工程を実行する前に、上記したように事前にコンクリート杭CPの周囲を掘削してコンクリート杭CPの上端部CP1を露出させる。
2,2a〜2c…ケーシング
3…保持部
4…プレート部
5…駆動部
21,21a〜21c…(ケーシングの)貫通空間
31…係止部
51…ジャッキ
100…地盤
101…(地盤の)表面
312…可動部材
314…操作部材
CP,CPa〜CPc…コンクリート杭
CP1…(コンクリート杭の)上端部
CP2…(コンクリート杭の)頂部
R…周方向
Z…上下方向
Claims (8)
- 上端部が地盤の表面から上方に露出する一方で前記上端部よりも下方が地中の埋設された、上下方向に延伸する既設構造物を上方に引き抜く既設構造物の引抜装置であって、
前記上端部よりも大きな内径で前記上下方向に貫通する貫通空間を有する筒形状をなし、中心軸を前記既設構造物の軸線とほぼ一致させるとともに前記貫通空間に対して前記上端部を遊挿した遊挿姿勢で前記地盤に配置されるケーシングと、
前記ケーシングの内側面から前記貫通空間に向かって突出される係止部が複数個前記貫通空間の周方向に分散して設けられ、各係止部が前記貫通空間に遊挿された前記上端部の外側面で係止されることで前記上端部を保持する保持部と、
前記遊挿姿勢の前記ケーシングを取り囲むように前記地盤の表面上に配置されるプレート部と、
前記プレート部と前記ケーシングとを連結しながらピストンを上下方向に伸張させることで前記保持部により前記上端部に保持したまま前記ケーシングを上方に移動させるジャッキが複数個前記ケーシングの外側面の周方向に分散して設けられる駆動部と、を備え、
前記複数の係止部は前記ケーシングの前記中心軸に対して放射状に配置され、
前記係止部は前記ケーシングの内側面から前記貫通空間に出退自在に前記ケーシングの内周面に取り付けられる可動部材を有する
ことを特徴とする既設構造物の引抜装置。 - 請求項1に記載の既設構造物の引抜装置であって、
前記係止部は、前記貫通空間と前記ケーシングの外側とに延設されて一方端が前記可動部材に連結されるとともに他方端が前記ケーシングの外側に露出している操作部材とを有し、
前記操作部材の前記他方端をユーザが操作することで前記操作部材を介して前記可動部材の前記貫通空間への突出量が調整されて前記上端部の前記可動部材による係止と係止解除とが切り替えられる既設構造物の引抜装置。 - 上端部が地盤の表面から上方に露出する一方で前記上端部よりも下方が地中の埋設された、上下方向に延伸する既設構造物を請求項1または2に記載の引抜装置を用いて上方に引き抜く既設構造物の引抜工法であって、
前記ケーシングの前記中心軸を前記既設構造物の軸線とほぼ一致させるとともに前記貫通空間に対して前記上端部を遊挿した遊挿姿勢で前記引抜装置を下降させて前記ケーシングおよび前記プレート部を前記地盤に配置するとともに前記上端部の外側面による前記複数の係止部の係止により前記上端部を保持して前記引抜装置を引抜準備状態にセットする第1工程と、
前記第1工程の完了後に各ジャッキの前記ピストンを伸張させて前記複数の係止部により前記上端部に保持したまま前記ケーシングを上方に移動させて前記既設構造物を引き上げる第2工程と、
を備えることを特徴とする既設構造物の引抜工法。 - 請求項3に記載の既設構造物の引抜工法であって、
前記第2工程により引き上げられた前記既設構造物の前記上端部から前記引抜装置を取り外す第3工程と、
前記第3工程後に前記上端部の頂部を部分的に破砕する第4工程とを備え、
前記第4工程に続いて前記第1工程および前記第2工程を実行する既設構造物の引抜工法。 - 請求項3に記載の既設構造物の引抜工法であって、
前記第2工程により引き上げられた前記既設構造物の前記上端部に対する前記複数の係止部による保持を解除する第5工程を備え、
前記第5工程に続いて前記第1工程および前記第2工程を実行して前記地中からの前記既設構造物の引上を連続的に行う既設構造物の引抜工法。 - 請求項5に記載の既設構造物の引抜工法であって、
前記第5工程、前記第1工程および前記第2工程による前記既設構造物の連続的な引上が少なくとも1回以上実行された前記既設構造物の前記上端部から前記引抜装置を取り外す第6工程と、
前記第6工程後に前記上端部の頂部を部分的に破砕する第7工程とを備え、
前記第7工程に続いて前記第1工程および前記第2工程を実行する既設構造物の引抜工法。 - 上端部が地盤の表面から上方に露出する一方で前記上端部よりも下方が地中の埋設された、上下方向に延伸する既設構造物を、前記上端部よりも大きな内径で前記上下方向に貫通する貫通空間を有する筒形状をなし、前記貫通空間に対して前記上端部を遊挿した遊挿姿勢で前記地盤に配置されるケーシングと、前記ケーシングの内側面から前記貫通空間に向かって突出される係止部が複数個前記貫通空間の周方向に分散して設けられ、各係止部が前記貫通空間に遊挿された前記上端部の外側面で係止されることで前記上端部を保持する保持部と、前記遊挿姿勢の前記ケーシングを取り囲むように前記地盤の表面上に配置されるプレート部と、 前記プレート部と前記ケーシングとを連結しながらピストンを上下方向に伸張させることで前記保持部により前記上端部に保持したまま前記ケーシングを上方に移動させるジャッキが複数個前記ケーシングの外側面の周方向に分散して設けられる駆動部と、を備える引抜装置を用いて上方に引き抜く既設構造物の引抜工法であって、
前記貫通空間に対して前記上端部を遊挿した遊挿姿勢で前記引抜装置を下降させて前記ケーシングおよび前記プレート部を前記地盤に配置するとともに前記上端部の外側面による前記複数の係止部の係止により前記上端部を保持して前記引抜装置を引抜準備状態にセットする第1工程と、
前記第1工程の完了後に各ジャッキの前記ピストンを伸張させて前記複数の係止部により前記上端部に保持したまま前記ケーシングを上方に移動させて前記既設構造物を引き上げる第2工程と、
前記第2工程により引き上げられた前記既設構造物の前記上端部から前記引抜装置を取り外す第3工程と、
前記第3工程後に前記上端部の頂部を部分的に破砕する第4工程とを備え、
前記第4工程に続いて前記第1工程および前記第2工程を実行することを特徴とする既設構造物の引抜工法。 - 請求項7に記載の既設構造物の引抜工法であって、
前記第2工程により引き上げられた前記既設構造物の前記上端部に対する前記複数の係止部による保持を解除する第5工程を備え、
前記第5工程、前記第1工程および前記第2工程による前記既設構造物の連続的な引上が少なくとも1回以上実行された前記既設構造物の前記上端部から前記引抜装置を取り外す第6工程と、
前記第6工程後に前記上端部の頂部を部分的に破砕する第7工程とを備え、
前記第7工程に続いて前記第1工程および前記第2工程を実行する既設構造物の引抜工法。
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JP2019206418A JP6762468B1 (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 既設構造物の引抜装置および引抜工法 |
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JP2019206418A Active JP6762468B1 (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 既設構造物の引抜装置および引抜工法 |
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