JP6761829B2 - 超電導ケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、超電導ケーブルに関するものである。
超電導ケーブルは、電流が流れる導体として超電導導体を用いるものである。超電導ケーブルは、断面積が小さくても大きな電流を流すことができるので、送電に係る設備の小型化、又は、送電効率の向上等の観点で、注目されている。
一方、超電導ケーブルに電流を流す際には、超電導導体を常に冷却して超電導状態を維持する必要がある。具体的には、例えば超電導導体を冷却するための冷媒を冷却装置により冷却し、冷却された冷媒をポンプを用いて超電導ケーブルの内部に流し、超電導ケーブルの内部を流れる冷媒により超電導導体を冷却し、超電導導体を冷却した後の冷媒を冷却装置に戻して再び冷却する、といった手順で、冷却された冷媒を循環させることにより、超電導状態を維持する必要がある。
超電導ケーブルが交流電力を送電する送電線として用いられる場合、超電導ケーブルに外部から電流を流すための接続部分であるパワーリードを、超電導ケーブルの両端の2箇所に設ければ十分である。また、超電導ケーブルが送電線として用いられる場合、送電線は通常2回線以上敷設されるため、ある1回線に行きの冷媒が流れる往路を設け、他の回線に戻りの冷媒が流れる復路を設けることができる。
超電導ケーブルが電気鉄道のき電線として用いられる場合、超電導ケーブルが交流電力を送電する送電線として用いられる場合とは異なり、超電導導体のうち互いに間隔を空けて配置された複数の部分の各々とそれぞれ接続され、且つ、トロリ線に電力を供給する複数のパワーリードを設ける場合がある。また、超電導ケーブルがき電線として用いられる場合、き電線が通常1回線のみ敷設されるため、超電導ケーブルが送電線として用いられる場合のように、ある1回線に行きの冷媒が流れる往路を設け、他の回線に戻りの冷媒が流れる復路を設けることは困難である。そのため、き電線として用いられる超電導ケーブルが、内管と外管との二重管を備え、例えば内管の内部に行きの冷媒が流れる往路としての流路を設け、内管と外管との間に戻りの冷媒が流れる復路としての流路を設けることがある。
特開2013−125647号公報(特許文献1)には、超電導導体と、超電導導体を冷却する冷媒を流す冷媒往路及び冷媒復路を含む二以上の冷媒通路と、管内部に超電導導体と冷媒通路とが形成される断熱管とを有する超電導ケーブルにおいて、冷媒通路は、内管と外管との二重管によって、内管の内部空間に冷媒往路、内管と外管の間の空間に冷媒復路が形成される技術が開示されている。
特開2013−125647号公報
このような内管と外管との二重管を備えた超電導ケーブルにおいては、例えば設置前の超電導ケーブルをドラムに巻回した状態で運搬する観点で、又は、超電導ケーブルを設置するスペースの設計の自由度の観点で、超電導ケーブル全体が可撓性を有することが望ましく、内管として可撓性を有するコルゲート管を用いることが望ましい。
しかし、コルゲート管よりなる内管の内周面は、凹凸を有する。そのため、内管の内部を冷媒が流れる際に、内管の内周面の凹凸により冷媒中に乱れが発生し、冷媒の圧力損失が発生する。このような場合、長尺の超電導ケーブルと冷却装置との間で冷媒を循環させるため、ポンプにより冷媒を圧縮する圧力を高くし、且つ、コルゲート管を含む超電導ケーブルの各部分の耐圧を高くする必要があり、き電線の設置コストが増大するか、又は超電導ケーブルの製造コストが増大する。
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、内管と外管とを備え、内管の内部に行きの冷媒が流れ、内管と外管との間に戻りの冷媒が流れる超電導ケーブルにおいて、可撓性を有し、且つ、内管の内部を冷媒が流れる際の冷媒の圧力損失を低減できる超電導ケーブルを提供することを目的とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の一態様としての超電導ケーブルは、超電導ケーブルコアと、内部に超電導ケーブルコアを収容する収容管部と、を備えている。超電導ケーブルコアは、第1コルゲート管と、第1コルゲート管よりも外周側に設けられた超電導導体と、第1コルゲート管の内部に収容され、平滑な内周面を有し、且つ、第1熱絶縁材料よりなる第1熱絶縁管と、を有する。第1熱絶縁管の内部に、超電導ケーブルコアを冷却する冷媒が流れる第1流路が形成され、第1コルゲート管の外周面と収容管部の内周面との間に、冷媒が流れる第2流路が形成されている。冷媒は、第1流路を、超電導ケーブルコアの長さ方向における第1の側から第1の側と反対側に向かって流れ、第1流路を流れた後の冷媒は、第2流路を、超電導ケーブルコアの長さ方向における第1の側と反対側から第1の側に向かって流れる。
また、他の一態様として、第1熱絶縁管の可撓性が、第1コルゲート管の可撓性よりも高くてもよい。
また、他の一態様として、第1コルゲート管は、超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って配列され、且つ、第1内径をそれぞれ有する複数の第1径部と、超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って配列され、且つ、第1内径よりも小さい第2内径をそれぞれ有する複数の第2径部と、を含み、複数の第1径部と複数の第2径部とは、超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って、1つずつ交互に配置されていてもよい。そして、第1熱絶縁管の外周面は、複数の第2径部の各々の内周面にほぼ接触していてもよい。
また、他の一態様として、第1熱絶縁管の外周面と複数の第1径部の各々の内周面との間に冷媒が貯留されてもよい。
また、他の一態様として、第1コルゲート管は、ステンレスよりなり、第1熱絶縁材料は、ポリテトラフルオロエチレンであってもよい。
また、他の一態様として、収容管部は、第2コルゲート管と、第2コルゲート管の内部に収容され、平滑な内周面を有し、且つ、第2熱絶縁材料よりなる第2熱絶縁管と、を有してもよい。超電導ケーブルコアは、第2熱絶縁管の内部に収容され、第2流路は、第1コルゲート管の外周面と第2熱絶縁管の内周面との間に形成されていてもよい。
また、他の一態様として、第2熱絶縁管の可撓性が、第1コルゲート管の可撓性、及び、第2コルゲート管の可撓性のいずれよりも高くてもよい。
また、他の一態様として、第2コルゲート管は、超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って配列され、且つ、第3内径をそれぞれ有する複数の第3径部と、超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って配列され、且つ、第3内径よりも小さい第4内径をそれぞれ有する複数の第4径部と、を含み、複数の第3径部と複数の第4径部とは、超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って、1つずつ交互に配置されていてもよい。そして、第2熱絶縁管の外周面は、複数の第4径部の各々の内周面にほぼ接触していてもよい。
また、他の一態様として、第2熱絶縁管の外周面と複数の第3径部の各々の内周面との間に冷媒が貯留されてもよい。
また、他の一態様として、第2コルゲート管は、ステンレスよりなり、第2熱絶縁材料は、ポリテトラフルオロエチレンであってもよい。
また、他の一態様として、収容管部は、内部に収容された超電導ケーブルコアを外部から断熱する断熱管部であり、断熱管部は、内部に第2コルゲート管を収容する収容管を有し、第2コルゲート管の外周面と収容管の内周面との間の空間は、真空排気されてもよい。
また、他の一態様として、超電導ケーブルコアは、第1コルゲート管の外周面を覆い、且つ、第3熱絶縁材料よりなる熱絶縁層を有し、超電導導体は、熱絶縁層よりも外周側に設けられていてもよい。
また、他の一態様として、超電導導体は、熱絶縁層よりも外周側に設けられた第1超電導層と、第1超電導層を覆う電気絶縁層と、電気絶縁層よりも外周側に設けられた第2超電導層と、を含んでもよい。
本発明の一態様を適用することで、内管と外管とを備え、内管の内部に行きの冷媒が流れ、内管と外管との間に戻りの冷媒が流れる超電導ケーブルが、可撓性を有し、且つ、内管の内部を冷媒が流れる際の冷媒の圧力損失を低減できる。
実施の形態の超電導ケーブルの一例の構成を模式的に示す斜視図である。 実施の形態の超電導ケーブルの一例の構成を模式的に示す断面図である。 実施の形態の超電導ケーブルの一例の構成を模式的に示す断面図である。 比較例の超電導ケーブルの構成を模式的に示す断面図である。 実施の形態の超電導ケーブル及び冷却装置の構成を模式的に示す断面図である。 実施の形態の変形例の超電導ケーブルの構成を模式的に示す断面図である。
以下に、本発明の実施の形態及び変形例について、図面を参照しつつ説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実施の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
更に、実施の形態で用いる図面においては、断面図であっても図面を見やすくするためにハッチングを省略する場合もある。また、平面図であっても図面を見やすくするためにハッチングを付す場合もある。
(実施の形態)
<超電導ケーブル>
以下、本発明の一実施形態としての実施の形態の超電導ケーブルについて、比較例の超電導ケーブルと比較しながら説明する。なお、本実施の形態の超電導ケーブルは、鉄道車両としての電気車に電力を供給するき電線などに用いられる。
図1は、実施の形態の超電導ケーブルの一例の構成を模式的に示す斜視図である。図2及び図3は、実施の形態の超電導ケーブルの一例の構成を模式的に示す断面図である。図3は、図2の一部分を拡大した拡大図である。図4は、比較例の超電導ケーブルの構成を模式的に示す断面図である。
まず、図1乃至図3に示す本実施の形態の超電導ケーブル1のうち、図4に示す比較例の超電導ケーブル101と同様の部分について説明する。
本実施の形態の超電導ケーブル1は、超電導ケーブルコア2と、断熱管部3と、を備える。断熱管部3は、内部に超電導ケーブルコア2を収容する収容管部であり、好適には、内部に収容された超電導ケーブルコア2を外部から断熱する。
超電導ケーブルコア2は、コルゲート管11と、コルゲート管11よりも外周側に設けられた超電導導体12と、を有する。
コルゲート管は、波形形状又は蛇腹形状を有し、金属管を波形加工することにより形成され、波形管又は蛇腹管とも称される。従って、コルゲート管11は、超電導ケーブルコア2の長さ方向に沿って配列され、且つ、内径ID11を有する複数の径部(山部)11aと、超電導ケーブルコア2の長さ方向に沿って配列され、且つ、内径ID11よりも小さい内径ID12をそれぞれ有する複数の径部(谷部)11bと、を含む。複数の径部11aと複数の径部11bとは、超電導ケーブルコア2の長さ方向に沿って、1つずつ交互に配置されている。
これにより、コルゲート管11を最小曲げ半径以上の半径を有するように曲げることができ、コルゲート管11は可撓性を有する。なお、本願明細書において、コルゲート管11が可撓性を有するとは、例えばコルゲート管11の最小曲げ半径が、コルゲート管11の径部11bの内径ID12の20倍程度以下であることを意味する。
コルゲート管11として、上記したように可撓性を有し、且つ、剛性を有していればよく、例えば金属よりなるものを用いることができるが、例えばステンレスよりなるものを用いることが望ましい。ステンレスとは、ステンレス鋼とも称され、鉄を主成分(50mass%以上)とし、クロムを10.5mass%以上含有する錆びにくい合金鋼を意味する。ステンレスとして、マルテンサイト系ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、オーステナイト・フェライト二相ステンレス鋼、又は、析出硬化ステンレス鋼を用いることができる。
なお、超電導ケーブルコア2が、コルゲート管11に代えて可撓性を有しない管を有する場合、長尺の超電導ケーブルをドラムに巻回したときに管が不均一に変形して超電導導体12に応力が加えられることにより、超電導導体12の例えば臨界電流等の超電導特性が劣化するおそれがある。一方、超電導ケーブルコア2が、可撓性を有するコルゲート管11を有する場合、長尺の超電導ケーブルをドラムに巻回したときにコルゲート管11が不均一に変形して超電導導体12に応力が加えられることを防止又は抑制することができ、超電導導体12の超電導特性が劣化することを防止又は抑制することができる。
図1乃至図3に示すように、超電導ケーブルコア2は、コルゲート管11の外周面を覆い、且つ、熱絶縁材料よりなる熱絶縁層13を有してもよい。このような場合、超電導導体12は、熱絶縁層13よりも外周側に設けられる。即ち、超電導導体12は、コルゲート管11の外周面に、熱絶縁層13を介して設けられる。なお、熱絶縁層13は超電導導体12の外周側に設けることも可能である。
好適には、熱絶縁層13は、絶縁紙とポリプロピレンフィルムなどを接合した半合成紙、又は、ポリテトラフルオロエチレン(Polytetrafluoroethylene:PTFE)若しくはナイロンよりなる。即ち、好適には、熱絶縁層13の熱絶縁材料は、ポリテトラフルオロエチレン又はナイロンである。ポリテトラフルオロエチレン及びナイロンは、熱絶縁性に優れ、安価であり、容易に入手することができる。また、ポリテトラフルオロエチレン又はナイロンよりなる熱絶縁層13は、可撓性を有する。また、ポリテトラフルオロエチレン及びナイロンよりなる熱絶縁層13は、滑りやすく、冷却による熱収縮が生じても熱絶縁層13よりも外周側に設けられた超電導導体12を滑らすことができ、熱絶縁層13により超電導導体12に応力が印加されることを防止又は抑制することができる。
超電導導体12は、熱絶縁層13よりも外周側に設けられた超電導層14と、超電導層14を覆う電気絶縁層15と、電気絶縁層15よりも外周側に設けられたシールド超電導層16と、シールド超電導層16を覆う電気絶縁層17と、電気絶縁層17よりも外周側に設けられた導体保護層18と、を含んでもよい。
超電導層14は、超電導ケーブル1をき電線として動作させる場合には、送電電流としての超電導電流が流れる部分である。シールド超電導層16は、既存の鉄道システムではレールを介して変電所等に電流を戻しているが、その電流が流れる部分、或いはシールド電流が流れる部分となる。例えば超電導層14に流す超電導電流と逆向きの超電導電流をシールド超電導層16に流して磁界を発生させることにより、超電導層14に超電導電流を流して発生させた磁界がシールド超電導層16よりも外周側に印加されることを防止又は抑制する。或いは、シールド超電導層16は、シールド超電導層16よりも外周側の磁界が超電導層14に印加されることを防止又は抑制するものでもよい。
熱絶縁層13は、コルゲート管11と超電導導体12との間を熱的に絶縁し、電気絶縁層15は、超電導層14とシールド超電導層16との間を電気的に絶縁し、電気絶縁層17は、超電導導体12を外部から電気的に絶縁し、導体保護層18は、超電導導体12を外部から機械的に保護する。
超電導層14は、コルゲート管11を中心として熱絶縁層13よりも外周側に設けられた複数の超電導線材、例えばコルゲート管11の周りに熱絶縁層13を介して螺旋状に巻回された複数の超電導線材により形成される。超電導層14を形成する複数の超電導線材として、例えばテープ状の金属基体上に中間層、超電導層及び保護層が順に形成されたものを用いることができる。
電気絶縁層15は、例えばコルゲート管11の周りに、超電導層14を覆うように巻回された絶縁紙、又は、絶縁紙とポリプロピレンフィルムなどを接合した半合成紙により形成される。
シールド超電導層16は、コルゲート管11を中心として電気絶縁層15よりも外周側に設けられた複数の超電導線材、例えばコルゲート管11の周りに電気絶縁層15を介して螺旋状に巻回された複数の超電導線材により形成される。シールド超電導層16を形成する複数の超電導線材として、超電導層14と同様に、例えばテープ状の金属基体上に中間層、超電導層及び保護層が順に形成されたものを用いることができる。
電気絶縁層17は、例えばコルゲート管11の周りに、シールド超電導層16を覆うように巻回された絶縁紙、又は、絶縁紙とポリプロピレンフィルムなどを接合した半合成紙により形成される。
導体保護層18は、例えばコルゲート管11の周りに、電気絶縁層17を覆うように巻回された絶縁紙、又は、高分子不織布等により形成される。
このような超電導導体12の構造によれば、超電導層14及びシールド超電導層16が、コルゲート管11よりも外周側に設けられる。そのため、超電導層14及びシールド超電導層16に、超電導ケーブルコア2の長さ方向における途中の位置において、パワーリードを容易に接続することができる。
断熱管部3は、コルゲート管21と、コルゲート管21を収容する収容管22を有してもよい。このような場合、収容管22の内周面とコルゲート管21の外周面との間の空間SP1は、真空排気されることができる。これにより、断熱管部3の内部に収容された超電導ケーブルコア2を外部から断熱することができる。
コルゲート管21は、超電導ケーブルコア2の長さ方向に沿って配列され、且つ、内径ID21を有する複数の径部(山部)21aと、超電導ケーブルコア2の長さ方向に沿って配列され、且つ、内径ID21よりも小さい内径ID22をそれぞれ有する複数の径部(谷部)21bと、を含む。複数の径部21aと複数の径部21bとは、超電導ケーブルコア2の長さ方向に沿って、1つずつ交互に配置されている。
これにより、コルゲート管21を最小曲げ半径以上の半径を有するように曲げることができ、コルゲート管21は可撓性を有する。コルゲート管21の可撓性の意味は、コルゲート管11の可撓性の意味と同様に定義することができる。また、コルゲート管21として、コルゲート管11と同様に、上記したように可撓性を有し、且つ、剛性を有していればよく、例えば金属よりなるものを用いることができるが、例えばステンレスよりなるものを用いることが望ましい。
本実施の形態の超電導ケーブル1でも、比較例の超電導ケーブル101でも、コルゲート管11の内部に、超電導ケーブルコア2を冷却する冷媒が流れる流路FP1が形成され、コルゲート管11の外周面とコルゲート管21即ち断熱管部3の内周面との間に、冷媒が流れる流路FP2が形成される。流路FP1は、冷却装置から送られて超電導ケーブル1に導入された後、断熱管部3の第1の側の端部32(後述する図5参照)から断熱管部3の第1の側と反対側の端部33(後述する図5参照)まで行く行きの冷媒が流れる往路としての流路である。流路FP2は、超電導ケーブル1から排出されて冷却装置に戻るために、断熱管部3の端部33から断熱管部3の端部32に向かって戻る戻りの冷媒が流れる復路としての流路である。
また、本実施の形態の超電導ケーブル1でも、比較例の超電導ケーブル101でも、冷媒は、コルゲート管11の内部に形成された流路FP1を、超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側の端部EP1(後述する図5参照)から、超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側と反対側の端部EP2(後述する図5参照)に向かって、即ち図1、図2及び図4に示す方向DR1に向かって、流れる。そして、流路FP1を流れた後の冷媒は、コルゲート管11の外周面とコルゲート管21即ち断熱管部3の内周面との間に形成された流路FP2を、超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側と反対側の端部EP2から超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側の端部EP1に向かって、即ち図1、図2及び図4に示す方向DR2に向かって、流れる。このとき、超電導導体12は、復路としての流路FP2の内部に収容されているため、復路としての流路FP2を流れる冷媒により主に冷却される。即ち、超電導導体12は、リターンフロー冷却により冷却される。
前述したように、超電導ケーブルが電気鉄道のき電線として用いられる場合、超電導ケーブルが交流電力を送電する送電線として用いられる場合とは異なり、超電導導体のうち互いに間隔を空けて配置された複数の部分の各々とそれぞれ接続され、且つ、トロリ線に電力を供給する複数のパワーリードを設ける場合もある。そのため、き電線として用いられる超電導ケーブルは、超電導ケーブルから電流を容易に分岐可能な構造を有する必要があり、送電線として用いられる超電導ケーブルとは異なる構造を有する。
また、超電導ケーブルがき電線として用いられる場合、き電線が通常1回線のみ敷設されるため、超電導ケーブルが送電線として用いられる場合のように、ある1回線に行きの冷媒が流れる往路を設け、他の回線に戻りの冷媒が流れる復路を設けることは困難である。更に、き電線として用いられる超電導ケーブルでは、直流電力が供給されるため、三相交流電力が供給される超電導ケーブルのように、ある一相の超電導ケーブルに行きの冷媒が流れる往路を設け、他の二相の超電導ケーブルに戻りの冷媒が流れる復路を設けることも困難である。例えば冷媒の冷熱を行きの冷媒が流れる往路のみでしか利用できない場合には、冷媒の冷熱を有効に利用できないことになる。
このように、き電線として用いられる超電導ケーブルにおいて冷媒が流れる流路の構造は、送電線として用いられる超電導ケーブルにおける流路の構造と異なる場合がある。即ち、き電線として用いられる超電導ケーブルを冷却する冷却装置は、送電線として用いられる超電導ケーブルを冷却する冷却装置の構造と異なる構造を有する場合がある。
なお、戻りの冷媒が流れる復路が設けられる回線を別途設けることなく、超電導ケーブルコアを互いに並行させて2本以上設け、例えば1本の超電導ケーブルコアに往路を設け、他の超電導ケーブルコアに復路を設けて、冷媒の冷熱を有効利用する方法も考えられる。しかし、このような場合には、超電導ケーブルコアを1本だけ設ければ済む区間でも、超電導ケーブルコアを2本以上設けることになるため、超電導ケーブルの設置コストが増大することに加え、超電導ケーブルの径方向の幅寸法が大きくなり、構造も複雑となるため、現実的ではない。
一方、本実施の形態の超電導ケーブル1でも、比較例の超電導ケーブル101でも、前述したように、冷媒が、コルゲート管11の内部を、方向DR1に向かって流れた後、コルゲート管11の外周面と断熱管部3の内周面との間を、方向DR2に向かって流れる。また、超電導導体12は、復路としての流路FP2を流れる冷媒により冷却され、所謂リターンフロー冷却により冷却される。これにより、1本の超電導ケーブルを設置するだけで冷媒の冷熱を冷媒の行き及び戻りの2回に亘って利用することができる。また、超電導ケーブルの構造を単純なものとすることができる。そのため、冷媒を循環させるために超電導ケーブル又は超電導ケーブルコアを2本以上設ける場合に比べれば、超電導ケーブルの製造コストを削減し、設置コストを削減することができる。
また、コルゲート管11が可撓性を有することにより、例えば設置前の超電導ケーブルをドラムに巻回した状態で運搬ができるので、超電導ケーブルの設置コストを低減することができる。また、コルゲート管11が可撓性を有することにより、超電導ケーブルを最小曲げ半径に略等しい曲げ半径でも曲げることができ、超電導ケーブルを設置するスペースの設計の自由度が増加するので、超電導ケーブルの設置コストを低減することができる。
また、本実施の形態の超電導ケーブル1においても、比較例の超電導ケーブル101においても、超電導ケーブルから電流を容易に分岐可能な構造を有し、超電導ケーブルに沿って互いに間隔を空けて配置された複数の部分の各々とそれぞれ接続され、且つ、トロリ線に電力を供給する複数のパワーリードを、容易に設けることができる。そのため、本実施の形態の超電導ケーブル1も、比較例の超電導ケーブル101も、送電線として用いられる超電導ケーブルとは異なる構造を有し、き電線として用いられるのに適している。
また、本実施の形態の超電導ケーブル1においても、比較例の超電導ケーブル101においても、超電導ケーブルコア2を1本だけ設けるだけで、行きの冷媒が流れる往路と、戻りの冷媒が流れる復路と、を設けることができる。そのため、超電導ケーブルの設置コストを削減することができ、超電導ケーブルの径方向の幅寸法を小さくすることができ、構造も単純なものにすることができる。
次に、本実施の形態の超電導ケーブル1のうち、比較例の超電導ケーブル101と異なる部分について、比較例の超電導ケーブル101と比較しながら説明する。
本実施の形態の超電導ケーブル1では、図1及び図2に示すように、超電導ケーブルコア2は、コルゲート管11の内部に収容され、平滑な内周面を有し、且つ、熱絶縁材料よりなる熱絶縁管23を有するが、比較例の超電導ケーブル101では、図4に示すように、超電導ケーブルコア2は、熱絶縁管23(図1及び図2参照)を有しない。
前述したように、コルゲート管11は、1つずつ交互に配置された複数の径部(山部)11aと複数の径部(谷部)11bとを含み、コルゲート管11の内周面が凹凸を有する。即ちコルゲート管11は、平滑な内周面を有しない。そのため、比較例の超電導ケーブル101では、往路としての流路FP1を流れる冷媒は、コルゲート管11の内周面の凹凸に沿って流れることになり、往路としての流路FP1を冷媒が流れる際に、コルゲート管11の内周面の凹凸により冷媒中に乱れが発生する。
冷媒として、ポンプにより例えば1MPa程度の高い圧力に圧縮された冷媒が、断熱管部3の端部32(後述する図5参照)に導入された後、流路FP1即ちコルゲート管11の内部を、超電導ケーブルコア2の端部EP1(後述する図5参照)から端部EP2(後述する図5参照)に向かって流れる。しかし、上記したようにコルゲート管11の内周面が凹凸を有するため、流路FP1即ちコルゲート管11の内部を流れる冷媒中に乱れが発生し、冷媒の圧力損失が発生する。
従って、比較例では、長尺の超電導ケーブルと冷却装置との間で冷媒を循環させるため、ポンプにより冷媒を圧縮する圧力を高くし、且つ、コルゲート管11を含む超電導ケーブルの各部分の耐圧を高くする必要があり、き電線の設置コストが増大するか、又は、超電導ケーブルの製造コストが増大する。
また、往路としての流路FP1を流れる冷媒とコルゲート管11との間で熱交換がされやすい場合、超電導ケーブルコア2の端部EP1(後述する図5参照)から離れるほど、往路としての流路FP1を流れる冷媒の温度の上昇が大きくなり、復路としての流路FP2を流れる冷媒により超電導導体12を冷却する効率が低下する。そのため、例えば、復路としての流路FP2を流れた後、超電導ケーブルから排出されて冷却装置に戻された冷媒が、冷却装置により冷却される温度をより低く設定する必要があること等により、超電導ケーブルの設置コストが増大するか、又は、超電導導体12を十分に冷却できないおそれがある。
一方、本実施の形態の超電導ケーブル1では、超電導ケーブルコア2は、コルゲート管11の内部に収容され、平滑な内周面を有し、熱絶縁材料よりなる熱絶縁管23を有する。熱絶縁管23は、コルゲート管11の内周面を平滑化する内周面平滑化部材である。
また、本実施の形態では、コルゲート管11の内部に超電導ケーブルコア2を冷却する冷媒が流れる流路FP1が形成される点において、比較例と同様であるものの、流路FP1が、熱絶縁管23の外周面とコルゲート管11の内周面との間ではなく、熱絶縁管23の内部に形成される点において、比較例と異なる。
なお、コルゲート管11の外周面とコルゲート管21即ち断熱管部3の内周面との間に、冷媒が流れる流路FP2が形成される点においては、本実施の形態の超電導ケーブル1は、比較例の超電導ケーブル101と同様である。また、流路FP1は、冷却装置から送られて超電導ケーブル1に導入された行きの冷媒が流れる往路としての流路であり、流路FP2は、超電導ケーブル1から排出されて冷却装置に戻る戻りの冷媒が流れる復路としての流路である。なお、往路と復路は逆にしても成立する。
そのため、本実施の形態では、比較例と異なり、冷媒は、熱絶縁管23の内部に形成された流路FP1を、超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側の端部EP1(後述する図5参照)から、超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側と反対側の端部EP2(後述する図5参照)に向かって、即ち図1及び図2に示す方向DR1に向かって、流れる。
なお、本実施の形態において、流路FP1を流れた後の冷媒が、コルゲート管11の外周面とコルゲート管21即ち断熱管部3の内周面との間に形成された流路FP2を、超電導ケーブルコア2の端部EP2から超電導ケーブルコア2の端部EP1に向かって、即ち図1及び図2に示す方向DR2に向かって、流れるのは、比較例と同様である。
このような場合、流路FP1を冷媒が流れる際に、熱絶縁管23の内周面に凹凸が無いので、冷媒中に乱れが発生することを防止又は抑制することができ、流路FP1を流れる冷媒の圧力損失を低減することができる。従って、長尺の超電導ケーブルと冷却装置との間で冷媒を循環させる場合でも、ポンプにより冷媒を圧縮する圧力を高くする必要が少なくなり、コルゲート管11を含む超電導ケーブルの各部分の耐圧を高くする必要が少なくなる。よって、き電線の設置コストを削減することができ、超電導ケーブルの製造コストを削減することができる。
即ち、本実施の形態によれば、超電導ケーブルが内管と外管とを備え、内管の内部に行きの冷媒が流れ、内管の外周面と外管の内周面との間に戻りの冷媒が流れる場合でも、内管としてのコルゲート管11の内部に収容された熱絶縁管23の内部を行きの冷媒が流れるので、超電導ケーブルが可撓性を有し、且つ、コルゲート管11の内部を冷媒が流れる際の冷媒の圧力損失を低減することができる。
また、熱絶縁管23が熱絶縁材料よりなる場合、往路としての流路FP1を流れる冷媒とコルゲート管11との間で熱交換がされにくくなる。そのため、超電導ケーブルコア2の端部EP1(後述する図5参照)から離れた位置でも、往路としての流路FP1を流れる冷媒の温度の上昇を抑制することができ、復路としての流路FP2を流れる冷媒により超電導導体12を冷却する効率を向上させることができる。従って、例えば、復路としての流路FP2を流れた後、超電導ケーブルから排出されて冷却装置に戻された冷媒が、冷却装置により冷却される温度をより高く設定できること等により、超電導ケーブルの設置コストを削減することができるか、又は、超電導導体12を十分に冷却することができる。
好適には、熱絶縁管23は、ポリテトラフルオロエチレン又はナイロンなどよりなる。即ち、好適には、熱絶縁管23の熱絶縁材料は、ポリテトラフルオロエチレン又はナイロンである。前述したように、ポリテトラフルオロエチレン及びナイロンは、熱絶縁性に優れ、安価であり、容易に入手することができる。また、ポリテトラフルオロエチレン又はナイロンよりなる熱絶縁管23は、可撓性を有する。また、ポリテトラフルオロエチレン及びナイロンよりなる熱絶縁管23は、滑りやすく、冷却による熱収縮が生じても熱絶縁管23よりも外周側に設けられたコルゲート管11を滑らすことができ、熱絶縁管23によりコルゲート管11に応力が印加されることを防止又は抑制することができる。
好適には、熱絶縁管23は、可撓性を有し、熱絶縁管23の可撓性が、コルゲート管11の可撓性よりも高い。即ち、熱絶縁管23の最小曲げ半径は、コルゲート管11の最小曲げ半径よりも小さい。これにより、熱絶縁管23を、コルゲート管11の最小曲げ半径に略等しい曲げ半径で曲げた場合でも、当該曲げ半径が熱絶縁管23の最小曲げ半径よりも小さくならないようにすることができる。
好適には、熱絶縁管23の外周面は、コルゲート管11が含む複数の径部11bの各々の内周面にほぼ接触している。即ち、熱絶縁管23の外径は、複数の径部11bの各々の内径ID12に略等しい。これにより、コルゲート管11の内部に収容される熱絶縁管23の内径を最大にすることができるので、流路FP1の、超電導ケーブルコア2の長さ方向に垂直な断面積を大きくすることができ、流路FP1を流れる冷媒の圧力損失を低減することができる。
好適には、熱絶縁管23の外周面と、コルゲート管11が含む複数の径部11aの各々の内周面との間に冷媒が貯留若しくは滞留又はほぼ流れのない状態が実現される。冷媒が液体窒素である場合、流れていない冷媒即ち液体窒素の熱伝導率は、約0.15(W/m/K)であり、例えばポリテトラフルオロエチレンの熱伝導率と略同程度に小さい。そのため、往路としての流路FP1を流れる冷媒がコルゲート管11を介してコルゲート管11よりも外周側に設けられた超電導導体12等と熱交換することを防止又は抑制することができる。従って、超電導ケーブルが長尺である場合でも、超電導ケーブルコア2の端部EP1(後述する図5参照)から超電導ケーブルコア2の端部EP2(後述する図5参照)まで冷媒が往路として流路FP1を流れる際に、流路FP1を流れる冷媒の温度の上昇を抑制することができる。
なお、超電導ケーブルコア2は、熱絶縁管23に代えて、コルゲート管11の内部に収容され、平滑化された内周面を有し、熱絶縁材料よりなり、且つ、コルゲート管11の内周面を平滑化する内周面平滑化部材を有してもよい。即ち、コルゲート管11の内部に何も設けられない場合に比べて、コルゲート管11の内周面の凹凸を少しでも少なくすることができればよいので、内周面平滑化部材は、管状形状を有しなくてもよい。従って、内周面平滑化部材は、超電導ケーブルコア2の長さ方向に垂直な断面形状が例えばC字形状又はU字形状を有するものでもよく、超電導ケーブルコア2の長さ方向に垂直な断面形状が例えば中心軸を挟んで径方向に互いに対向配置された2枚の板状部材と、それらの2枚の板状部材を接続して固定する固定部材と、を有する略H字形状を有するものでもよい。或いは、内周面平滑化部材は、熱絶縁管23の周側面の一部が除去されて管状形状を有さなくなっているものでもよい。
<超電導ケーブルの製造方法>
図1乃至図3に示すような本実施の形態の超電導ケーブルの製造方法では、まず、熱絶縁管23を芯材として、熱絶縁管23の周りにコルゲート管11を形成する。次に、コルゲート管11を芯材として、コルゲート管11の外周面を覆い、且つ、熱絶縁材料よりなる熱絶縁層13を形成する。
次に、例えば複数の超電導線材を、コルゲート管11の周りに熱絶縁層13を介して螺旋状に巻き付ける、即ち巻回することにより、複数の超電導線材よりなる超電導層14を、熱絶縁層13よりも外周側に形成する。
次に、例えばコルゲート管11の周りに、超電導層14を覆うように絶縁紙等を巻き付ける、即ち巻回することにより、超電導層14を覆う電気絶縁層15を形成する。
次に、例えば超電導線材を、コルゲート管11の周りに電気絶縁層15を介して螺旋状に巻き付ける、即ち巻回することにより、複数の超電導線材よりなるシールド超電導層16を、電気絶縁層15よりも外周側に形成する。
次に、例えばコルゲート管11の周りに、シールド超電導層16を覆うように絶縁紙等を巻き付ける、即ち巻回することにより、シールド超電導層16を覆う電気絶縁層17を形成する。
次に、例えばコルゲート管11の周りに、電気絶縁層17を覆うように絶縁紙等を巻き付ける、即ち巻回することにより、電気絶縁層17よりも外周側に導体保護層18を形成する。
これにより、中心側から外周側に向かって順に、熱絶縁管23、コルゲート管11、熱絶縁層13、超電導層14、電気絶縁層15、シールド超電導層16、電気絶縁層17及び導体保護層18を有する超電導ケーブルコア2が形成される。
次に、超電導ケーブルコア2を収容するコルゲート管21の内部に、超電導ケーブルコア2を挿入する。次に、コルゲート管21を収容する収容管22の内部にコルゲート管21を挿入することにより、コルゲート管21及び収容管22を有する断熱管部3を形成し、超電導ケーブルコア2及び断熱管部3を備えた超電導ケーブル1を形成する。
<冷却装置>
次に、本実施の形態の超電導ケーブルを冷却する冷却装置について説明する。図5は、実施の形態の超電導ケーブル及び冷却装置の構成を模式的に示す断面図である。なお、図5では、理解を簡単にするために、超電導導体12が含む各層のうち、電気絶縁層17及び導体保護層18(図2参照)の図示を省略している。また、図5では、理解を簡単にするために、コルゲート管11及びコルゲート管21の波形形状の図示を省略している。なお、超電導ケーブルとして、本実施の形態の超電導ケーブル1に代えて、後述する実施の形態の変形例の超電導ケーブル1a(図6参照)を用いることもできる。
図5に示すように、本実施の形態の超電導ケーブル1の断熱管部3は、本体部31と、本体部31よりも超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側に配置された端部32と、本体部31よりも超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側と反対側に配置された端部33と、を有する。本体部31の内部には、超電導ケーブルコア2が収容される。超電導ケーブルコア2は、超電導ケーブルコア2の径方向における中心側から外周側に向かって順次配置された、熱絶縁管23、コルゲート管11、熱絶縁層13、超電導層14、電気絶縁層15及びシールド超電導層16を有する。断熱管部3の端部32には、例えば液体窒素(LN)よりなる冷媒が導入される。なお、断熱管部3は、コルゲート管21と、収容管22と、を有する。
また、超電導ケーブルコア2は、超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側、即ち断熱管部3の端部32側に配置された端部EP1と、超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側と反対側、即ち断熱管部3の端部33側に配置された端部EP2と、を有する。
断熱管部3の端部33では、冷媒が折り返される。断熱管部3の端部32及び33には、超電導ケーブル1に外部から電流を流すための接続部分であるパワーリード34及び35が設けられている。なお、パワーリード34及び35は、断熱管部3の本体部31にも設けられてもよい。断熱管部3の端部32には、断熱管部3の端部32に冷媒を導入するための配管37が接続され、流路FP2の超電導ケーブルコア2の端部EP1側の末端近傍には、流路FP2の超電導ケーブルコア2の端部EP1側の末端近傍から冷媒を排出するための配管38が接続されている。
配管37の一端は、前述したように断熱管部3の端部32に接続され、配管37の他端は、例えば冷凍機(図示は省略)により冷却された液体窒素が貯留された貯留タンク(図示は省略)内に設けられた熱交換器39の出口に接続されている。配管38の一端は、前述したように流路FP2の超電導ケーブルコア2の端部EP1側の末端近傍に接続され、配管38の他端は、循環ポンプ41の入口に接続され、循環ポンプ41の出口は、熱交換器39の入口に接続されている。これにより、循環ポンプ41、熱交換器39、配管37、断熱管部3の端部32、流路FP1、断熱管部3の端部33、流路FP2、配管38、循環ポンプ41の順に循環する循環回路CC1が形成される。なお、熱交換器は循環ポンプの手前にも設置することが可能である。
超電導ケーブルコア2を冷却する際は、循環ポンプ41を駆動することにより、循環回路CC1内に満たされた液体窒素よりなる冷媒が循環回路CC1内を、循環ポンプ41、熱交換器39、配管37、断熱管部3の端部32、流路FP1、断熱管部3の端部33、流路FP2、配管38、循環ポンプ41の順に循環する。なお、前述したように、冷媒は、流路FP1を方向DR1に向かって流れ、流路FP2を方向DR2に向かって流れる。この循環の際に、循環回路CC1内の液体窒素よりなる冷媒は、熱交換器39で、例えば貯留タンク(図示は省略)内に貯留され、冷凍機(図示は省略)により冷却された液体窒素と熱交換することによって、冷却される。熱交換器39での熱交換により冷却された循環回路CC1内の液体窒素よりなる冷媒が流路FP1及び流路FP2を流れることにより、超電導ケーブルコア2が冷却される。
また、循環回路CC1内の冷媒が流路FP1及び流路FP2を流れる際に、前述したように、内管としてのコルゲート管11の内部に収容された熱絶縁管23の内部を行きの冷媒が流れるので、超電導ケーブルが可撓性を有し、且つ、コルゲート管11の内部を冷媒が流れる際の冷媒の圧力損失を低減することができる。よって、前述したように、き電線の設置コストを削減することができ、超電導ケーブルの製造コストを削減することができる。
<超電導ケーブルの変形例>
次に、本実施の形態の超電導ケーブルの変形例について説明する。図6は、実施の形態の変形例の超電導ケーブルの構成を模式的に示す断面図である。
図6に示すように、本変形例の超電導ケーブル1aでは、好適には、断熱管部3は、コルゲート管21の内部に収容され、平滑な内周面を有し、且つ、熱絶縁材料よりなる熱絶縁管43を有する。熱絶縁管43は、コルゲート管21の内周面を平滑化する内周面平滑化部材である。また、超電導ケーブルコア2は、熱絶縁管43の内部に収容されている。
また、本変形例では、コルゲート管11の外周面とコルゲート管21の内周面との間に冷媒が流れる流路FP2が形成される点において、実施の形態と同様であるものの、流路FP2が、熱絶縁管43の外周面とコルゲート管21の内周面との間ではなく、コルゲート管11の外周面と熱絶縁管43の内周面との間に形成される点において、実施の形態と異なる。なお、コルゲート管11の内部に超電導ケーブルコア2を冷却する冷媒が流れる流路FP1が形成される点においては、本変形例の超電導ケーブル1aは、実施の形態の超電導ケーブル1と同様である。
そのため、本変形例では、実施の形態と異なり、流路FP1を流れた後の冷媒は、コルゲート管11の外周面と熱絶縁管43の内周面との間に形成された流路FP2を、超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側と反対側の端部EP2(図5参照)から超電導ケーブルコア2の長さ方向における第1の側の端部EP1(図5参照)に向かって、即ち図6に示す方向DR2に向かって流れる。
なお、本変形例の超電導ケーブル1aにおいて、流路FP2を流れる前の冷媒が、熱絶縁管23の内部に形成された流路FP1を、超電導ケーブルコア2の端部EP1から、超電導ケーブルコア2の端部EP2に向かって、即ち図6に示す方向DR1に向かって流れるのは、実施の形態の超電導ケーブル1と同様である。
このような場合、冷媒が流路FP2を流れる際に、熱絶縁管43の内周面に凹凸が無いので、冷媒中に乱れが発生することを防止又は抑制することができ、流路FP2を流れる冷媒の圧力損失を低減することができる。従って、長尺の超電導ケーブルと冷却装置との間で冷媒を循環させる場合でも、ポンプにより冷媒を圧縮する圧力を高くする必要が実施の形態に比べて更に少なくなり、超電導ケーブルの各部分の耐圧を高くする必要が実施の形態に比べて更に少なくなる。よって、実施の形態に比べて更に、き電線の設置コストを更に削減することができ、実施の形態に比べて更に、超電導ケーブルの製造コストを更に削減することができる。
また、熱絶縁管43が熱絶縁材料よりなる場合、復路としての流路FP2を流れる冷媒とコルゲート管21との間で熱交換がされにくくなる。そのため、復路としての流路FP2を流れる冷媒の温度の上昇を実施の形態に比べて抑制することができ、復路としての流路FP2を流れる冷媒により超電導導体12等を冷却する効率を実施の形態に比べて更に向上させることができる。従って、例えば復路としての流路FP2を流れた後、超電導ケーブルから排出されて冷却装置に戻された冷媒が冷却装置により冷却される温度を実施の形態に比べて更に高く設定できる等、超電導ケーブルの設置コストを実施の形態に比べて更に削減することができるか、又は、超電導ケーブルを実施の形態に比べて更に十分に冷却することができる。
好適には、熱絶縁管43は、熱絶縁管23と同様に、ポリテトラフルオロエチレン又はナイロンよりなる。即ち、好適には、熱絶縁管43の熱絶縁材料は、熱絶縁管23の熱絶縁材料と同様に、ポリテトラフルオロエチレン又はナイロンである。このような場合、ポリテトラフルオロエチレン又はナイロンよりなる熱絶縁管43は、ポリテトラフルオロエチレン又はナイロンよりなる熱絶縁管23と同様に、可撓性を有し、滑りやすく、冷却による熱収縮が生じてもコルゲート管21に応力が印加されることを防止又は抑制することができる。
好適には、熱絶縁管43は、可撓性を有し、熱絶縁管43の可撓性が、コルゲート管11の可撓性、及び、コルゲート管21の可撓性のいずれよりも高い。即ち、熱絶縁管43の最小曲げ半径は、コルゲート管11の最小曲げ半径、及び、コルゲート管21の最小曲げ半径のいずれよりも小さい。これにより、熱絶縁管43を、コルゲート管11の最小曲げ半径に略等しい曲げ半径で曲げた場合でも、当該曲げ半径が熱絶縁管43の最小曲げ半径よりも小さくならないようにすることができる。また、熱絶縁管43を、コルゲート管21の最小曲げ半径に略等しい曲げ半径で曲げた場合でも、当該曲げ半径が熱絶縁管43の最小曲げ半径よりも小さくならないようにすることができる。
好適には、熱絶縁管43の外周面は、コルゲート管21が含む複数の径部21bの各々の内周面にほぼ接触している。即ち、熱絶縁管43の外径は、複数の径部21bの各々の内径ID22に略等しい。これにより、コルゲート管21の内部に収容される熱絶縁管43の内径を最大にすることができるので、流路FP2の、超電導ケーブルコア2の長さ方向に垂直な断面積を大きくすることができ、流路FP2を流れる冷媒の圧力損失を低減することができる。
好適には、熱絶縁管43の外周面と、コルゲート管21が含む複数の径部21aの各々の内周面との間に冷媒が貯留若しくは滞留又はほぼ流れのない状態が実現される。前述したように、冷媒が液体窒素である場合、流れていない冷媒即ち液体窒素の熱伝導率は小さい。そのため、復路としての流路FP2を流れる冷媒がコルゲート管21を介してコルゲート管21よりも外周側に設けられた収容管22等と熱交換することを防止又は抑制することができる。従って、超電導ケーブルが長尺である場合でも、超電導ケーブルコア2の端部EP2(図5参照)から超電導ケーブルコア2の端部EP1(図5参照)まで冷媒が復路としての流路FP2を流れる際に、流路FP2を流れる冷媒の温度の上昇を抑制することができる。
なお、超電導ケーブルコア2は、熱絶縁管43に代えて、コルゲート管21の内部に収容され、平滑化された内周面を有し、熱絶縁材料よりなり、且つ、コルゲート管21の内周面を平滑化する内周面平滑化部材を有してもよい。即ち、コルゲート管21の内周面の凹凸を少しでも緩和することができればよいので、内周面平滑化部材は、管状形状を有しなくてもよく、超電導ケーブルコア2の長さ方向に垂直な断面形状が例えばC字形状又はU字形状を有するものでもよい。或いは、内周面平滑化部材は、熱絶縁管43の周側面の一部が除去されて管状形状を有さなくなっているものでもよい。
なお、実施の形態の超電導ケーブルの更なる変形例として、超電導ケーブルが、熱絶縁管23を有さず、熱絶縁管43のみを有してもよい。このような場合、往路としての流路FP1を流れる冷媒の圧力損失を熱絶縁管23により直接低減する場合に比べれば、流路FP1を流れる冷媒の圧力損失を低減する効果自体は少なくなるものの、復路としての流路FP2を流れる冷媒の圧力損失を熱絶縁管43により低減することができる。また、往路としての流路FP1と、復路としての流路FP2とは、直列に接続されている。そのため、復路としての流路FP2を流れる冷媒の圧力損失を低減することにより、往路としての流路FP1を流れる冷媒の圧力損失を低減する効果も得られる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
例えば、前述の実施の形態及び変形例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、超電導ケーブルに適用して有効である。
1、1a 超電導ケーブル
2 超電導ケーブルコア
3 断熱管部
11、21 コルゲート管
11a、11b、21a、21b 径部
12 超電導導体
13 熱絶縁層
14 超電導層
15 電気絶縁層
16 シールド超電導層
17 電気絶縁層
18 導体保護層
22 収容管
23、43 熱絶縁管
31 本体部
32、33 端部
34、35 パワーリード
37、38 配管
39 熱交換器
41 循環ポンプ
CC1 循環回路
DR1、DR2 方向
EP1、EP2 端部
FP1、FP2 流路
ID11、ID12、ID21、ID22 内径
SP1 空間

Claims (13)

  1. 超電導ケーブルコアと、内部に前記超電導ケーブルコアを収容する収容管部と、を備えた超電導ケーブルにおいて、
    前記超電導ケーブルコアは、
    第1コルゲート管と、
    前記第1コルゲート管よりも外周側に設けられた超電導導体と、
    前記第1コルゲート管の内部に収容され、平滑な内周面を有し、且つ、第1熱絶縁材料よりなる第1熱絶縁管と、
    を有し、
    前記第1熱絶縁管の内部に、前記超電導ケーブルコアを冷却する冷媒が流れる第1流路が形成され、
    前記第1コルゲート管の外周面と前記収容管部の内周面との間に、前記冷媒が流れる第2流路が形成され、
    前記冷媒は、前記第1流路を、前記超電導ケーブルコアの長さ方向における第1の側から前記第1の側と反対側に向かって流れ、
    前記第1流路を流れた後の前記冷媒は、前記第2流路を、前記超電導ケーブルコアの長さ方向における前記第1の側と反対側から前記第1の側に向かって流れる、超電導ケーブル。
  2. 請求項1に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記第1熱絶縁管の可撓性が、前記第1コルゲート管の可撓性よりも高い、超電導ケーブル。
  3. 請求項1又は2に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記第1コルゲート管は、
    前記超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って配列され、且つ、第1内径をそれぞれ有する複数の第1径部と、
    前記超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って配列され、且つ、前記第1内径よりも小さい第2内径をそれぞれ有する複数の第2径部と、
    を含み、
    前記複数の第1径部と前記複数の第2径部とは、前記超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って、1つずつ交互に配置され、
    前記第1熱絶縁管の外周面は、前記複数の第2径部の各々の内周面にほぼ接触している、超電導ケーブル。
  4. 請求項3に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記第1熱絶縁管の外周面と前記複数の第1径部の各々の内周面との間に前記冷媒が貯留若しくは滞留又はほぼ流れのない状態が実現される、超電導ケーブル。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記第1コルゲート管は、ステンレスよりなり、
    前記第1熱絶縁材料は、ポリテトラフルオロエチレンである、超電導ケーブル。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記収容管部は、
    第2コルゲート管と、
    前記第2コルゲート管の内部に収容され、平滑な内周面を有し、且つ、第2熱絶縁材料よりなる第2熱絶縁管と、
    を有し、
    前記超電導ケーブルコアは、前記第2熱絶縁管の内部に収容され、
    前記第2流路は、前記第1コルゲート管の外周面と前記第2熱絶縁管の内周面との間に形成されている、超電導ケーブル。
  7. 請求項6に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記第2熱絶縁管の可撓性が、前記第1コルゲート管の可撓性、及び、前記第2コルゲート管の可撓性のいずれよりも高い、超電導ケーブル。
  8. 請求項6又は7に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記第2コルゲート管は、
    前記超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って配列され、且つ、第3内径をそれぞれ有する複数の第3径部と、
    前記超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って配列され、且つ、前記第3内径よりも小さい第4内径をそれぞれ有する複数の第4径部と、
    を含み、
    前記複数の第3径部と前記複数の第4径部とは、前記超電導ケーブルコアの長さ方向に沿って、1つずつ交互に配置され、
    前記第2熱絶縁管の外周面は、前記複数の第4径部の各々の内周面にほぼ接触している、超電導ケーブル。
  9. 請求項8に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記第2熱絶縁管の外周面と前記複数の第3径部の各々の内周面との間に前記冷媒が貯留若しくは滞留又はほぼ流れのない状態が実現される、超電導ケーブル。
  10. 請求項6乃至9のいずれか一項に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記第2コルゲート管は、ステンレスよりなり、
    前記第2熱絶縁材料は、ポリテトラフルオロエチレンである、超電導ケーブル。
  11. 請求項6乃至10のいずれか一項に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記収容管部は、内部に収容された前記超電導ケーブルコアを外部から断熱する断熱管部であり、
    前記断熱管部は、内部に前記第2コルゲート管を収容する収容管を有し、
    前記第2コルゲート管の外周面と前記収容管の内周面との間の空間は、真空排気される、超電導ケーブル。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記超電導ケーブルコアは、前記第1コルゲート管の外周面を覆い、且つ、第3熱絶縁材料よりなる熱絶縁層を有し、
    前記超電導導体は、前記熱絶縁層よりも外周側に設けられている、超電導ケーブル。
  13. 請求項12に記載の超電導ケーブルにおいて、
    前記超電導導体は、
    前記熱絶縁層よりも外周側に設けられた第1超電導層と、
    前記第1超電導層を覆う電気絶縁層と、
    前記電気絶縁層よりも外周側に設けられた第2超電導層と、
    を含む、超電導ケーブル。
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