JP6760781B2 - 3次元モデル生成装置、3次元モデル生成方法及びプログラム - Google Patents

3次元モデル生成装置、3次元モデル生成方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明はステレオ写真測量を用いて3次元モデルを生成する技術に関し、特に、道路などの舗装面を含む3次元モデルの生成に関する。
従来、視差を有した空中写真から建物や道路などを含む都市空間の3次元モデルを自動的に作成する手法があった。当該手法はステレオ写真測量により地物表面の計測点の3次元座標を求め、3次元形状モデルとして、計測点を頂点としたTIN(Triangulated Irregular Network)などのポリゴンモデルを生成することができる。さらに当該手法では、航空写真から得られる画像情報を、3次元形状モデルに貼り付けるテクスチャとして利用することができ、現実空間に近い質感を観察者に与えることができる3次元モデルを生成することができる。
特開2004−348575号公報
ステレオ写真測量では、視差を有する複数の写真間にて対応する特徴点を見つけるステレオマッチング処理が行われる。航空機等から撮影した空中写真にはオクルージョンや影が存在することなどから、当該ステレオマッチング処理にてマッチングミスが生じ、その結果、誤った座標を有したステレオ写真測量点が得られ3次元モデルの形状が崩れるという問題があった。特に、道路などの舗装面にてマッチングミスがしばしば起こり、また、基本的に舗装面は平坦であることから、当該マッチングミスによる誤った測量点による凸凹は観察者に認識され易く質感が損なわれ易いという問題があった。
この凸凹を解消するために3次元モデルの舗装面の部分について平坦化処理を施すことが考えられるが、そのためにはステレオ写真測量点からなる点群のうち建物、樹木など舗装面以外の地物表面から得られた点群を除去し、舗装面の点群を抽出する必要がある。
例えば、舗装面の点群は建物や樹木などの点群と比較すると低くて概ね水平に分布するという特徴を有する一方、そのような分布の点群が一概に舗装面のものであるとは限らない。また、空中写真における色に基づいて舗装面を判別しようとしても日照、陰影等の撮影条件の影響が存在する。つまり、ステレオ写真測量点や空中写真だけから、舗装された領域を高精度に自動抽出することは難しい。
また、人間が空中写真を目視判読して地表面における舗装領域を決定する手法も、例えば舗装領域のうち道路について述べれば、広い面積に亘って、道路沿いの建物、街路樹、中央分離帯の工作物などとほんの少しも重ならずに高精度に道路だけの領域を取得しようとすると作業の手間・コストが多大となるため事実上困難である。
ここで、現状、基本的に人間がデジタル図化機等を用いて空中写真等を目視判読するという手法で道路についての地図データが作成されている。この道路地図データは上述したほどの高精度で道路領域を示すものではなく、概略の道路領域を示すものであり、当該領域内には建物の一部や街路樹などの道路以外の地物を含んでいる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、ステレオ写真測量を用いて地物表面の3次元モデルを生成する際に、上述の道路地図データのような地表の舗装面の概略の範囲を示す情報を併用して、舗装面についてマッチングミスによる凸凹が修正された3次元モデルを生成することを目的とする。
(1)本発明に係る3次元モデル生成装置は、ステレオ写真測量を用いて対象空間の地物表面から抽出した点群に基づき、当該地物表面の3次元モデルを生成する装置であって、地表の舗装面の概略の範囲を示す予め与えられた概略舗装領域内にて、前記点群のうち前記舗装面に対応する舗装面点群を抽出する舗装面点群抽出手段と、前記舗装面の前記3次元モデルとして前記舗装面点群を頂点とするポリゴンモデルを生成する手段であり、その際、前記ポリゴンモデルの起伏を緩和する平坦化処理を行う舗装面モデル生成手段と、を有し、前記舗装面点群抽出手段は、水平面上での位置が前記概略舗装領域内にある前記点群のうち地表面からの高さが予め定めた基準高さ以下であるものを候補点群として抽出する高さ分析処理と、前記候補点群から、前記地物表面のうちその法線単位ベクトルの鉛直成分が所定の基準値以下である部分に対応する点群を除外する法線分析処理とを行い、残った前記候補点群を前記舗装面点群とする。
(2)上記(1)の3次元モデル生成装置において、前記舗装面点群抽出手段は、前記法線分析処理後の前記候補点群を水平面に投影した点群についてドロネー三角形分割を行い、各ドロネー三角形の頂点に対応する3つの前記候補点群のうち最下点との高低差が予め定めた基準高低差以上である点を前記候補点群から除外する高低差分析処理を行う構成とすることができる。
(3)他の本発明に係る3次元モデル生成装置は、ステレオ写真測量を用いて対象空間の地物表面から抽出した点群に基づき、当該地物表面の3次元モデルを生成する装置であって、地表の舗装面の概略の範囲を示す予め与えられた概略舗装領域内にて、前記点群のうち前記舗装面に対応する舗装面点群を抽出する舗装面点群抽出手段と、前記舗装面の前記3次元モデルとして前記舗装面点群を頂点とするポリゴンモデルを生成する手段であり、その際、前記ポリゴンモデルの起伏を緩和する平坦化処理を行う舗装面モデル生成手段と、を有し、前記舗装面点群抽出手段は、水平面上での位置が前記概略舗装領域内にある前記点群を候補点群とし、当該候補点群を水平面に投影した点群についてドロネー三角形分割を行い、各ドロネー三角形の頂点に対応する3つの前記候補点群のうち最下点との高低差が予め定めた基準高低差以上である点を前記候補点群から除外する高低差分析処理を行い、残った前記候補点群を前記舗装面点群とする。
(4)上記(1)〜(3)の3次元モデル生成装置は、前記舗装面モデル生成手段により生成された前記舗装面の3次元モデルを、前記地物表面から抽出した前記点群のうち前記舗装面点群以外のものから生成される3次元モデルと合成するモデル合成手段を有してもよい。
(5)上記(1)〜(4)の3次元モデル生成装置において、前記舗装面モデル生成手段は、前記平坦化処理として、前記舗装面点群のうち、前記地物表面における曲率が予め定めた基準曲率以上である凹凸部に対応する点群を除去する凹凸部除去処理を行う構成とすることができる。
(6)上記(5)の3次元モデル生成装置において、前記舗装面モデル生成手段は、前記平坦化処理として、前記凹凸部除去処理後、さらに、前記ポリゴンモデルにおける互いに辺を共有する2つのポリゴンのなす角度が予め定めた鈍角である基準角度θより大きい領域を平滑化する処理を行う構成とすることができる。
(7)本発明に係る3次元モデル生成方法は、ステレオ写真測量を用いて対象空間の地物表面から抽出した点群に基づき、当該地物表面の3次元モデルを生成する方法であって、地表の舗装面の概略の範囲を示す予め与えられた概略舗装領域内にて、前記点群のうち前記舗装面に対応する舗装面点群を抽出する舗装面点群抽出ステップと、前記舗装面の前記3次元モデルとして前記舗装面点群を頂点とするポリゴンモデルを生成する処理ステップであり、その際、前記ポリゴンモデルの起伏を緩和する平坦化処理を行う舗装面モデル生成ステップと、を有し、前記舗装面点群抽出ステップは、水平面上での位置が前記概略舗装領域内にある前記点群のうち地表面からの高さが予め定めた基準高さ以下であるものを候補点群として抽出する高さ分析処理と、前記候補点群から、前記地物表面のうちその法線単位ベクトルの鉛直成分が所定の基準値以下である部分に対応する点群を除外する法線分析処理とを行い、残った前記候補点群を前記舗装面点群とする。
(8)本発明に係るプログラムは、ステレオ写真測量を用いて対象空間の地物表面から抽出した点群に基づき、当該地物表面の3次元モデルを生成する処理をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、当該コンピュータを、地表の舗装面の概略の範囲を示す予め与えられた概略舗装領域内にて、前記点群のうち前記舗装面に対応する舗装面点群を抽出する舗装面点群抽出手段、及び、前記舗装面の前記3次元モデルとして前記舗装面点群を頂点とするポリゴンモデルを生成する手段であり、その際、前記ポリゴンモデルの起伏を緩和する平坦化処理を行う舗装面モデル生成手段、として機能させ、前記舗装面点群抽出手段は、水平面上での位置が前記概略舗装領域内にある前記点群のうち地表面からの高さが予め定めた基準高さ以下であるものを候補点群として抽出する高さ分析処理と、前記候補点群から、前記地物表面のうちその法線単位ベクトルの鉛直成分が所定の基準値以下である部分に対応する点群を除外する法線分析処理とを行い、残った前記候補点群を前記舗装面点群とする。
本発明によれば、舗装面についてマッチングミスによる凸凹が修正された3次元モデルを生成することができる。
本発明の実施形態に係る都市空間3Dモデル生成システムの概略の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る都市空間3Dモデル生成システムの概略の処理フロー図である。 概略舗装領域を用いた初期候補点群の抽出処理の概略の手順を示すフロー図である。 概略舗装領域を用いた初期候補点群の抽出処理の例を示す点群データ又は3次元TINモデルの模式的な垂直断面図である。 高さ分析処理、法線分析処理及び高低差分析処理の概略の手順を示すフロー図である。 高さ分析処理の例を示す点群の模式的な垂直断面図である。 法線分析処理の例を示す点群の模式的な垂直断面図である。 道路を横切る高架橋を例にして高低差分析処理を説明するための模式図である。 モデル生成手段による平坦化処理の概略の手順を示すフロー図である。 モデル生成手段によるモデル生成処理の概略の手順を示すフロー図である。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)である都市空間3Dモデル生成システム2について、図面に基づいて説明する。本システムは、対象空間を複数視点から撮影した画像に基づいて、対象空間内の地物表面の3次元モデルを生成する3次元モデル生成装置である。具体的には、都市空間3Dモデル生成システム2は視差を有した空中写真からステレオ写真測量技術により生成された3次元TINモデルについて舗装面を整形し、元の3次元TINモデルより精度が向上した3次元TINモデルを生成する。
ここで、舗装面は舗装された地表面であり、車両や人の通行時の快適性や安全性を確保するため基本的に平坦に形成される。舗装はコンクリート、アスファルト、石、煉瓦、砂利などで地表面を敷き固めることで、地表面の耐久性を向上させ平坦な状態を好適に維持することができる。舗装面は道路のほか、例えば、広場・駐車場などにも設けられるが、本実施形態では、整形対象とする舗装面は道路とする。
図1は、都市空間3Dモデル生成システム2の概略の構成を示すブロック図である。本システムは、演算処理装置4、記憶装置6、入力装置8及び出力装置10を含んで構成される。演算処理装置4として、本システムの各種演算処理を行う専用のハードウェアを作ることも可能であるが、本実施形態では演算処理装置4は、コンピュータ及び、当該コンピュータ上で実行されるプログラムを用いて構築される。
当該コンピュータのCPU(Central Processing Unit)が演算処理装置4を構成し、後述する点群取得手段20、舗装面点群抽出手段22及びモデル生成手段24として機能する。
記憶装置6はコンピュータに内蔵されるハードディスクなどで構成される。記憶装置6は演算処理装置4を点群取得手段20、舗装面点群抽出手段22及びモデル生成手段24として機能させるためのプログラム及びその他のプログラムや、本システムの処理に必要な各種データを記憶する。例えば、記憶装置6は、処理対象データとして3次元モデル生成の対象空間の空中写真、又は空中写真からステレオ写真測量により抽出された点群データ30や当該点群データに基づく3次元TINモデルを格納される。また、記憶装置6は、対象空間における道路ポリゴンデータ32を格納される。
入力装置8は、キーボード、マウスなどであり、ユーザが本システムへの操作を行うために用いる。また、入力装置8には、他のシステムからデータを入力するインターフェース装置が含まれ得る。
出力装置10は、ディスプレイ、プリンタなどであり、本システムにより求められた3次元モデルを画面表示、印刷等によりユーザに示す等に用いられる。
点群取得手段20は、3次元モデルの形状を表すモデル構成点群として、空中写真を用いたステレオ写真測量により地物表面から抽出した点群を取得する。例えば、点群取得手段20は視差を有した空中写真にて地物表面の同じ点(特徴点)を見つけるステレオマッチング処理を行い、三角測量の原理に基づいて特徴点の3次元座標を算出する。得られた複数の特徴点が点群データ30となる。このステレオ写真測量は基本的に既に公知の手法で行うことができる。また、ステレオ写真測量による点群データ30の算出処理を演算処理装置4にて行わず、点群取得手段20は、本システムでの処理対象とするモデル構成点群として、予め他の3次元TINモデル生成システム等で算出され記憶装置6に格納された点群データ30を記憶装置6から読み込んでもよい。また、当該点群データ30を、入力装置8を介して他のシステムから取得してもよい。
舗装面点群抽出手段22は、地表の舗装面の概略の範囲を示す予め与えられた概略舗装領域内にて、点群データ30のうち舗装面に対応する舗装面点群を抽出する。概略舗装領域は舗装面のうち整形対象とする部分を指定するものであり、当該領域に含まれる地表面が舗装面であるとして平坦化処理により整形される。つまり、概略舗装領域は対象空間の舗装面全部を含む必要はない。また、地表面以外の領域は整形対象とされないので、概略舗装領域は例えば建物など舗装以外の地物が存在する領域を含んでいてもよい。
上述のように本実施形態で説明する舗装面は道路であり、これに対応した概略舗装領域の情報として道路ポリゴンデータ32が与えられ、舗装面点群抽出手段22は舗装面点群として道路の点群を抽出する。道路ポリゴンデータ32は例えば、道路基盤地図情報などの道路地図データから得られる。
モデル生成手段24は点群データ30に基づきポリゴンモデルとして3次元TINモデルを生成する。モデル生成手段24は、舗装面点群抽出手段22で抽出された舗装面点群に基づいて舗装面のポリゴンモデルを生成する舗装面モデル生成手段としての機能を含む。
また、モデル生成手段24は舗装面のポリゴンモデルの生成の際にその起伏を緩和する平坦化処理を行う。ここで、舗装面は緩やかな起伏を有する形状に施工され得る。例えば、道路の横断方向には路頂から車道端に向って下がる勾配が設けられ、また縦断方向には標高変化に伴う起伏が生じ得る。モデル生成手段24での平坦化処理は、そのような通常の舗装面が有する起伏を対象とするものではなく、ステレオマッチング処理でのマッチングミスによる異常な凸凹を目立たなくすることを目的として行われる。
図2は都市空間3Dモデル生成システム2の概略の処理フロー図である。舗装面点群抽出手段22はステレオ写真測量を用いて対象空間の地物表面から抽出した点群のうち、概略舗装領域内の点群を舗装面点群の初期候補点群として抽出する(S2)。さらに舗装面点群抽出手段22は、高さ分析処理S4、法線分析処理S6、高低差分析処理S8を行って候補点群を絞り込み舗装面点群を求める。モデル生成手段24は、舗装面点群に対し平坦化処理S10を行う。さらにモデル生成手段24は、平坦化処理S10後の舗装面点群と、舗装面点群以外の点群とを用いてモデル生成処理S12を行い、対象空間の3次元TINモデルMを生成する。
図3は概略舗装領域を用いた初期候補点群の抽出処理(図2の処理S2)の概略の手順を示すフロー図である。図4は処理S2の例を示す点群データ又は3次元TINモデルの模式的な垂直断面図である。高さ方向の上向きを正とする軸をZ軸とし水平面を定義する2軸をX軸及びY軸とするXYZ直交座標系で対象空間における位置を表現することにする。
舗装面点群抽出手段22は点群データ30又は点群データ30に基づく3次元TINモデルを処理対象データ40として入力される。そして、点群データ30を構成する点又は点群データ30に基づく3次元TINモデルを構成する要素である三角形のポリゴンの水平位置(XY座標)が道路ポリゴンデータ32が表す概略の道路領域内にあるか否かを判定し(S20)、処理対象データ40のうち道路領域内にあるものを道路面の道路面モデル候補データC1として抽出する。一方、舗装面点群抽出手段22は処理対象データ40のうち道路ポリゴンデータ32が表す道路領域の外にあるものを道路外モデルデータE1とする。
図4(a)にて範囲Rが道路ポリゴンデータ32で指定される道路50の概略の領域であり、例えば、範囲Rは道路50の両側に立つ建物52,54のうち建物52の一部分を含んでいる。そのため、範囲Rから抽出される道路面モデル候補データC1は3次元TINモデルを構成する点群(“×”印)のうち、道路50上の点群だけでなく建物52の一部分の点群も含んでいる。また、範囲R外の点群は道路外モデルデータE1とされる。
さて、舗装面点群抽出手段22は、地物表面の形状の特徴などを点群の分布などに基づいて判断する処理を含んでいる。当該処理では、点群の地物表面上での密度のばらつきが小さい方が都合がよい場合がある。そこで、点群データ30に対し密度の均一性を向上させる処理を行うことができる。当該処理は、例えば、点群データ30に基づく3次元TINモデルをリメッシュし、メッシュサイズを均一化する処理とすることができる。例えば、メッシュサイズは50センチメートル〔cm〕程度とすることができる。
本実施形態では、当該リメッシュ処理S22は処理S20後に行うこととする。その都合から、処理対象データ40は3次元TINモデルとし、処理S20は道路面モデル候補データC1を3次元TINモデルのデータ構造で出力し、これがリメッシュ処理S22に入力される。
舗装面点群抽出手段22はリメッシュ処理S22後の3次元TINモデルを点群データに変換するデータ形式変換処理S24を行う。これにより道路面モデル候補データC1は3次元TINモデルのメッシュの頂点からなる点群となる。
舗装面点群抽出手段22は、処理S24で得られる点群のうち、変換前の3次元TINモデルの境界線、つまり縁(エッジ)に位置していたものを判別し(S26)、当該点群をエッジ点群E2として道路面の候補点群から分離する。これにより、道路面の候補点群は、道路面モデル候補データC1の点群からエッジ点群E2を除いたものとなり、これを道路面モデル候補データC2とする。このデータC2が上述した処理S2にて抽出される初期候補点群に相当し、次の高さ分析処理S4に渡される。
図4(b)は図4(a)に示す処理にて範囲Rから抽出された道路面モデル候補データC1のリメッシュ後の点群を示している。点群のうちエッジに位置する点(“△”印)がエッジ点群E2となり、残りの点(“×”印)が道路面モデル候補データC2となる。
図5は高さ分析処理S4、法線分析処理S6及び高低差分析処理S8の概略の手順を示すフロー図である。
高さ分析処理S4は、水平面上での位置が概略舗装領域内にある点群のうち地表面からの高さが予め定めた基準高さ以下であるものを舗装面の候補点群として抽出する処理である。本実施形態では、高さ分析処理S4は、道路面モデル候補データC2である点群をZ座標値に基づいて地表面からの高さに応じて分類し(S30)、その分類結果に基づいて地表面からの高さHが基準高さH以上の点群とH未満の点群とに区分する(S32)。具体的には、高さがH以上である点群は道路ではない高い地物を表す高層点群E3として道路面の候補点群から分離する。これにより、道路面の候補点群は、道路面モデル候補データC2の点群から高層点群E3を除いたもの、つまり高さHがH未満である点群に絞り込まれ、これを道路面モデル候補データC3とする。
分類処理S30では例えば、Jenksの最適化法(自然階級分類法)を用いてクラスタリング処理が行われる。例えば、Jenks法により点群を3階層程度に分類し、最下層でない点群を高層点群E3とし、最下層の点群を道路面モデル候補データC3として残すことができる。ちなみに、点群を構成する要素点の高さHは、要素点のZ座標と当該要素点の水平位置での地表面のZ座標との差で与えられる。地表面のZ座標は例えば、数値地形モデル(DTM; Digital Terrain Model)などで与えられる。なお、対象空間における標高の変化が小さい場合には、上述の高さ分析処理S4は高さHに代えて点群のZ座標に対しJenks法を適用して行ってもよい。
図6は高さ分析処理S4の例を示す点群の模式的な垂直断面図であり、図4(b)に示す処理にて抽出された道路面モデル候補データC2に対する高さ分析処理S4の結果を示している。
法線分析処理S6は、地物表面のうちその法線単位ベクトルの鉛直成分が所定の基準値以下である部分に対応する点群を候補点群から除外する処理である。本実施形態では、法線分析処理S6は、道路面モデル候補データC3である点群の空間的分布に対する主成分分析により、地物表面に沿って分布する点群の要素点について地物表面に直交する方向を推定し、要素点の法線ベクトルを定義する(S34)。具体的には、注目点における法線ベクトルは以下のようにして推定される。注目点を中心として或る範囲内に存在する点群を局所点群とし、局所点群を構成するk個の各点の位置を位置ベクトルx(iはk以下の自然数である)について次式で表される共分散行列Cを作成する。なお、xは局所点群の重心である。
Figure 0006760781
共分散行列Cの固有値λ,λ,λが0<λ<λ<λであるとき、局所点群の法線方向は固有値λに対応する固有ベクトルで近似的に与えられる。そこで、舗装面点群抽出手段22は、固有値λに対応する長さ1の固有ベクトルを注目点の法線単位ベクトルnとする。
法線分析処理S6は、道路面モデル候補データC3である点群を法線単位ベクトルnのZ成分の大きさ、つまり絶対値に応じて分類し(S36)、その分類結果に基づいてベクトルnの鉛直成分nの大きさが基準値nZS以下の点群とnZSより大きい点群とに区分する(S38)。具体的には、nがnZS以下である点群は、基本的に法線が鉛直方向に近い向きとなる道路ではなく、横向きに近い法線を有し壁面の特徴を持つ壁状点群E4として道路面の候補点群から分離する。これにより、道路面の候補点群は、道路面モデル候補データC3の点群から壁状点群E4を除いたもの、つまり法線が鉛直方向に近い向きとなる点群に絞り込まれ、これを道路面モデル候補データC4とする。
分類処理S36は例えば、Jenks法により点群をクラスタリングする。例えば、下層から上層に向けてnが大きくなるように5階層程度に分類し、最上層でない点群を壁状点群E4とし、最上層の点群を道路面モデル候補データC4として残すことができる。
図7は法線分析処理S6の例を示す点群の模式的な垂直断面図である。例えば、注目点60についての局所点群62に対する主成分分析により得られる上述の固有値λ,λに対応する固有ベクトルは局所点群62の分布に沿った面を規定し、固有値λに対応する固有ベクトルは当該面の法線を規定する。そこで、局所点群62から算出された固有値λに対応する長さ1の固有ベクトルを注目点60の法線単位ベクトルnとして定義する。図7に記した矢印64,66は点群の各点について算出された法線単位ベクトルnを表している。例えば、横向きに近い矢印64が対応付けられた点群は壁状点群E4となり、一方、縦向きに近い矢印66が対応付けられた点群は道路面モデル候補データC4となる。
高低差分析処理S8は、法線分析処理S6後の候補点群(3次元点群)を水平面に投影した点群についてドロネー三角形分割を行い(S40)、各ドロネー三角形の頂点に対応する3つの候補点群(3次元点群)のうち最下点との高低差が予め定めた基準高低差以上である点を候補点群から除外する処理である。例えば、道路を跨ぐ高架橋や横断歩道橋などは高さがH未満であると高さ分析処理S4によっては候補点群から分離されないし、高架橋等の路面を構成する点群は法線分析処理S6によっては候補点群から分離されない。高低差分析処理S8は、このように舗装面から離隔して舗装面の上方に位置する地物を構成する点群を候補点群から除外する。
ここでは、舗装面の上方に位置する地物として、道路を横切る高架橋を例に取り上げ、高低差分析処理S8を説明する。図8は当該例を示す模式図であり、道路面モデル候補データC4を構成する候補点群のうち地表上の道路70の路面の要素点を“○”印で示し、高架橋72の路面の要素点を“×”印で表している。図8(a)は点群を構成する候補点群を投影した水平面の模式図である。ちなみに、点群データ30はオブリークカメラにより斜め方向に撮影した画像から生成される。そのため、道路70の路面の点群は高架橋72の下にも取得され得る。基本的に、道路70と高架橋72との高低差が道路70の点群の要素点間の距離及び高架橋72の点群の要素点間の距離と比較して大きいので、当該点群に対して3次元のドロネー三角形分割を行った場合には、専ら道路70の要素点同士、高架橋72の要素点同士が辺で結ばれる。これに対し、高低差分析処理S8で行うドロネー三角形分割処理S40は、道路70及び高架橋72それぞれの点群のZ座標は無視し水平座標のみに着目して要素点の隣接を判断するので、道路70と高架橋72とが重なる領域では、道路70の要素点と高架橋72の要素点との間に三角形の辺74が設定されやすくなる。
図8(b)は、このXY座標で表される投影面上でのドロネー三角形分割処理S40で得られた三角形をXYZ座標の3次元空間で見た様子を示すものであり、3次元空間の垂直断面の模式図である。図8(b)において要素点間を結ぶ線分が3次元空間での当該三角形に当たり、頂点に道路70の要素点と高架橋72の要素点との両方を含む三角形76は道路70に対して比較的急峻な角度で立つ。
舗装面点群抽出手段22は、ドロネー三角形分割による3次元空間での三角形をその高さ(頂点のZ座標の最大値と最小値との差)δに応じて、舗装面に対し立っているか否かを判別し(S42)、その判別結果に基づいて、舗装面から離隔して上方に位置する点群を候補点群から分離、除去する。具体的には、高さδが基準高低差δ以上である三角形は立っていると判断され、道路70から離隔して上方に位置する頂点を、上方離隔点群E5として道路面の候補点群から分離する。これにより、道路面の候補点群は、道路面モデル候補データC4の点群から上方離隔点群E5を除いたものに絞り込まれ、これを道路面モデル候補データC5とする。なお、処理S42にて立っていると判断された三角形の頂点のうち、例えば、当該三角形の3頂点のZ座標の平均値以上のZ座標を有する頂点を上方離隔点群E5に分類することができる。
ちなみに、傾斜面に設けられた道路などにて道路の点群内に比較的大きな高低差が存在する場合があるが、そのような部分に対してドロネー三角形分割処理S40により得られる三角形は基本的に道路に沿った傾斜角を有し、上述の道路70と高架橋72との間に形成される三角形76のような急な角度では立たない。つまり、傾斜面に形成される三角形と、道路と道路から浮いた地物との間に形成される三角形との間には高さδに比較的明確な差異が存在し、基準高低差δはそれを弁別するように設定される。
本実施形態では、道路面モデル候補データC5が舗装面点群を表すデータとして舗装面点群抽出手段22からモデル生成手段24へ渡される。
図9はモデル生成手段24による平坦化処理S10の概略の手順を示すフロー図である。
モデル生成手段24は平坦化処理S10として例えば、舗装面点群のうち、地物表面における曲率が予め定めた基準曲率以上である凹凸部に対応する点群を除去する凹凸部除去処理を行う。地物表面の注目部分の曲率が大きくなるほど、注目部分に対応する局所点群の法線方向の分散が大きくなることから、凹凸部除去処理は、当該曲率σを次式で算出する。なお、λ,λ,λは上述した固有値である。
Figure 0006760781
モデル生成手段24は、注目点を中心として或る範囲内に存在する局所点群についての主成分分析から得られるλ,λ,λを上の式に代入して注目点における曲率σを求め、当該曲率σに応じて道路面モデル候補データC5で与えられる舗装面点群を分類し(S50)、曲率σが基準曲率σ以上の点群とσ未満の点群とに分ける(S52)。モデル生成手段24は、曲率σがσ以上である点群は舗装面として想定されていない凹凸部に対応するものであるとして、当該点群を舗装面点群から除去する(S54)。その結果、曲率σがσ未満の点群が舗装面点群として残る。分類処理S50は例えば、Jenksの最適化法を用いて行われる。
モデル生成手段24は残った舗装面点群に対してドロネー三角形分割を行い(S56)、これにより生成された3次元TINモデルをリメッシュし、メッシュサイズを均一化する(S58)。例えば、メッシュサイズは50cm程度とすることができる。処理S56,S58により、上述の凹凸部の除去(S54)により生じた点群の空白領域に、平坦化された地物表面を与える点群が補完される。
ここで、モデル生成手段24に入力された舗装面点群は、処理S20にて道路ポリゴンデータ32が表す概略の道路領域内から抽出されたものであるが、処理S56,S58では、例えば道路ポリゴンデータ32が表す道路領域の輪郭凹部のように、道路ポリゴンデータ32の外側となる領域にも、3次元TINモデルを構成するポリゴンである三角形が生成され得る。そこで、処理S58後に3次元TINモデルを構成する三角形が、道路ポリゴンデータ32が表す概略の道路領域内にあるか否かを判定し(S60)、道路領域の外にある三角形は除去する(S62)。その結果、舗装面点群に基づく3次元TINモデルは再度、道路領域内に制限される。
モデル生成手段24は平坦化処理S10として、さらに、処理S62で得られた3次元TINモデルにおける互いに辺を共有する2つの三角形であってそれらのなす角度θが予め定めた鈍角である基準角度θより大きいものを平滑化する処理を行う(S64)。なお、2つの三角形T1,T2のなす角度θは、0〜180°の範囲で表す。よって、具体的には、T1,T2が模す舗装面形状が凹である場合にはθはT1,T2の上側(表側)の面に挟まれる角度で表され、T1,T2が模す舗装面形状が凸である場合にはθはT1,T2の下側(裏側)の面に挟まれる角度で表される。基準角度θは例えば、100°程度とすることができる。
処理S64では、当該平滑化の対象となる三角形が連なる領域における3次元TINモデルの短周期の起伏が平滑化される。点群の平滑化手法の一例として移動最小2乗法が知られている。当該手法では、平滑化対象の三角形の頂点に適合する多項式近似関数曲面を最小2乗法で求め、点群の位置を当該曲面上に修正する。当該平坦化後、3次元TINモデルを再びリメッシュしてメッシュサイズを均一化する(S66)。
モデル生成手段24による上述の処理により、舗装面点群から道路ポリゴンデータ32内の舗装面についての3次元モデルMが生成される。本実施形態のモデル生成手段24はさらに、舗装面の3次元モデルMを、地物表面から抽出した点群のうち舗装面点群以外のものから生成される3次元モデルと合成し、対象空間全体の3次元モデルMを生成するモデル合成手段としての機能を有する。図2に示すモデル生成処理S12にてこのモデル合成が行われる。
図10はモデル生成手段24によるモデル生成処理S12の概略の手順を示すフロー図である。モデル生成手段24は、3次元TINモデルMを一旦、点群データに変換し(S68)、これにより生成された舗装面点群を、舗装面点群抽出手段22にて道路ポリゴンデータ32内の点群から分離したエッジ点群E2、高層点群E3、壁状点群E4及び上方離隔点群E5とマージする(S70)。そして、マージ後の点群に基づいて3次元TINモデルを生成し(S72)、当該3次元TINモデルを舗装面点群抽出手段22にて分離した道路外モデルデータE1とさらにマージする(S74)。これにより対象空間全体の3次元モデルMが生成される。
上述の実施形態では、候補点群の絞り込みに高さ分析処理S4及び法線分析処理S6と、高低差分析処理S8との両方を行う例を説明したが、舗装面点群抽出手段22はどちらか一方のみを行う構成とすることもできる。
2 都市空間3Dモデル生成システム、4 演算処理装置、6 記憶装置、8 入力装置、10 出力装置、20 点群取得手段、22 舗装面点群抽出手段、24 モデル生成手段、30 点群データ、32 道路ポリゴンデータ。

Claims (8)

  1. ステレオ写真測量を用いて対象空間の地物表面から抽出した点群に基づき、当該地物表面の3次元モデルを生成する3次元モデル生成装置であって、
    地表の舗装面の概略の範囲を示す予め与えられた概略舗装領域内にて、前記点群のうち前記舗装面に対応する舗装面点群を抽出する舗装面点群抽出手段と、
    前記舗装面の前記3次元モデルとして前記舗装面点群を頂点とするポリゴンモデルを生成する手段であり、その際、前記ポリゴンモデルの起伏を緩和する平坦化処理を行う舗装面モデル生成手段と、
    を有し、
    前記舗装面点群抽出手段は、水平面上での位置が前記概略舗装領域内にある前記点群のうち地表面からの高さが予め定めた基準高さ以下であるものを候補点群として抽出する高さ分析処理と、前記候補点群から、前記地物表面のうちその法線単位ベクトルの鉛直成分が所定の基準値以下である部分に対応する点群を除外する法線分析処理とを行い、残った前記候補点群を前記舗装面点群とすること、
    を特徴とする3次元モデル生成装置。
  2. 請求項1に記載の3次元モデル生成装置において、
    前記舗装面点群抽出手段は、前記法線分析処理後の前記候補点群を水平面に投影した点群についてドロネー三角形分割を行い、各ドロネー三角形の頂点に対応する3つの前記候補点群のうち最下点との高低差が予め定めた基準高低差以上である点を前記候補点群から除外する高低差分析処理を行うことを特徴とする3次元モデル生成装置。
  3. ステレオ写真測量を用いて対象空間の地物表面から抽出した点群に基づき、当該地物表面の3次元モデルを生成する3次元モデル生成装置であって、
    地表の舗装面の概略の範囲を示す予め与えられた概略舗装領域内にて、前記点群のうち前記舗装面に対応する舗装面点群を抽出する舗装面点群抽出手段と、
    前記舗装面の前記3次元モデルとして前記舗装面点群を頂点とするポリゴンモデルを生成する手段であり、その際、前記ポリゴンモデルの起伏を緩和する平坦化処理を行う舗装面モデル生成手段と、
    を有し、
    前記舗装面点群抽出手段は、水平面上での位置が前記概略舗装領域内にある前記点群を候補点群とし、当該候補点群を水平面に投影した点群についてドロネー三角形分割を行い、各ドロネー三角形の頂点に対応する3つの前記候補点群のうち最下点との高低差が予め定めた基準高低差以上である点を前記候補点群から除外する高低差分析処理を行い、残った前記候補点群を前記舗装面点群とすること、
    を特徴とする3次元モデル生成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の3次元モデル生成装置において、
    前記舗装面モデル生成手段により生成された前記舗装面の3次元モデルを、前記地物表面から抽出した前記点群のうち前記舗装面点群以外のものから生成される3次元モデルと合成するモデル合成手段を有すること、を特徴とする3次元モデル生成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の3次元モデル生成装置において、
    前記舗装面モデル生成手段は、前記平坦化処理として、前記舗装面点群のうち、前記地物表面における曲率が予め定めた基準曲率以上である凹凸部に対応する点群を除去する凹凸部除去処理を行うことを特徴とする3次元モデル生成装置。
  6. 請求項5に記載の3次元モデル生成装置において、
    前記舗装面モデル生成手段は、前記平坦化処理として、前記凹凸部除去処理後、さらに、前記ポリゴンモデルにおける互いに辺を共有する2つのポリゴンのなす角度が予め定めた鈍角である基準角度θより大きい領域を平滑化する処理を行うことを特徴とする3次元モデル生成装置。
  7. ステレオ写真測量を用いて対象空間の地物表面から抽出した点群に基づき、当該地物表面の3次元モデルを生成する3次元モデル生成方法であって、
    地表の舗装面の概略の範囲を示す予め与えられた概略舗装領域内にて、前記点群のうち前記舗装面に対応する舗装面点群を抽出する舗装面点群抽出ステップと、
    前記舗装面の前記3次元モデルとして前記舗装面点群を頂点とするポリゴンモデルを生成する処理ステップであり、その際、前記ポリゴンモデルの起伏を緩和する平坦化処理を行う舗装面モデル生成ステップと、
    を有し、
    前記舗装面点群抽出ステップは、水平面上での位置が前記概略舗装領域内にある前記点群のうち地表面からの高さが予め定めた基準高さ以下であるものを候補点群として抽出する高さ分析処理と、前記候補点群から、前記地物表面のうちその法線単位ベクトルの鉛直成分が所定の基準値以下である部分に対応する点群を除外する法線分析処理とを行い、残った前記候補点群を前記舗装面点群とすること、
    を特徴とする3次元モデル生成方法。
  8. ステレオ写真測量を用いて対象空間の地物表面から抽出した点群に基づき、当該地物表面の3次元モデルを生成する処理をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、当該コンピュータを、
    地表の舗装面の概略の範囲を示す予め与えられた概略舗装領域内にて、前記点群のうち前記舗装面に対応する舗装面点群を抽出する舗装面点群抽出手段、及び、
    前記舗装面の前記3次元モデルとして前記舗装面点群を頂点とするポリゴンモデルを生成する手段であり、その際、前記ポリゴンモデルの起伏を緩和する平坦化処理を行う舗装面モデル生成手段、として機能させ、
    前記舗装面点群抽出手段は、水平面上での位置が前記概略舗装領域内にある前記点群のうち地表面からの高さが予め定めた基準高さ以下であるものを候補点群として抽出する高さ分析処理と、前記候補点群から、前記地物表面のうちその法線単位ベクトルの鉛直成分が所定の基準値以下である部分に対応する点群を除外する法線分析処理とを行い、残った前記候補点群を前記舗装面点群とすること、
    を特徴とするプログラム。
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