JP6760605B2 - 制御装置、電子機器、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

制御装置、電子機器、制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、電子機器、制御方法、及び制御プログラムに関する。
例えばモバイル端末及びモバイルルータ等の電子機器において、繰り返し充電可能な電池(つまり、二次電池)が広く用いられている。二次電池を備えた電子機器は、充電を開始すればその電子機器が最大で引き込むことができる電流で充電を行う。したがって、例えば、就寝時など長時間放置される状態で充電した場合には、ACアダプタ等の充電器が接続され且つ満充電状態が長時間続くことがある。このように充電器が接続され且つ満充電状態が長時間維持されると、過充電などによって二次電池の容量の劣化を招く可能性がある。
これに対して、特許文献1には、電池使用開始時刻に満充電状態となるよう制御する充電制御装置が開示されている。この電池使用開始時刻は、ユーザに設定させるか、或いは、ACアダプタが取り外された時刻を記録しておき、その平均値を計算することで推定している。但し、この充電制御装置では、満充電状態までに必要な時間を、現在の二次電池の電圧から算出し、算出されたこの時間に基づく制御を行っている。
特開2001−008376号公報
しかしながら、二次電池の容量が劣化しても満充電時の電圧は変わらないため、特許文献1に記載の技術では、実際に満充電状態になるまでに必要な時間を算出できておらず、二次電池の容量の劣化が進むほど、充電完了時期が早まり、結果として満充電状態が維持される時間が延びることになる。
本発明の目的は、充電制御対象装置に充電器が接続された状態で満充電状態が維持される時間を抑制することができる、制御装置、電子機器、制御方法、及び制御プログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様に係る制御装置は、
充電が可能な電池を有する充電制御対象装置における、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて、充電器が連続して接続されると予測される予測接続時間を算出する算出部と、
前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、前記算出部で算出された前記予測接続時間をかけて定電流で満充電させるように、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて決定された基準に従って、充電電流パラメータを設定する制御部と、
を備える。
本発明の第2の態様に係る電子機器は、
充電可能な電池を備えた充電制御対象装置である電子機器であって、
前記制御装置と、
前記充電実績を示すデータを記憶する記憶部と、
前記制御装置で設定された前記充電電流パラメータで前記電池を充電する充電制御部と、
を備える。
本発明の第3の態様に係る制御方法は、
制御装置によって実行される制御方法であって、
充電が可能な電池を有する充電制御対象装置における、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて、充電器が連続して接続されると予測される予測接続時間を算出し、
前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、算出された前記予測接続時間をかけて定電流で満充電させるように、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて決定された基準に従って充電電流パラメータを設定する。
本発明の第4の態様に係る制御プログラムは、
充電が可能な電池を有する充電制御対象装置における、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて、充電器が連続して接続されると予測される予測接続時間を算出し、
前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、算出された前記予測接続時間をかけて定電流で満充電させるように、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて決定された基準に従って充電電流パラメータを設定する、
処理を、制御装置に実行させるための制御プログラムである。
本発明により、充電制御対象装置に充電器が接続された状態で満充電状態が維持される時間を抑制することができる、制御装置、電子機器、制御方法、及び制御プログラムを提供することができる。
実施形態1に係る制御装置の一構成例を示す図である。 実施形態2に係る電子機器の一構成例を示すブロック図である。 実施形態2において記憶される充電実績テーブルの一例を示す図である。 実施形態2に係る充電制御方法の一例を示すフロー図である。 実施形態2に係る充電実績テーブルの作成・更新処理の一例を示すフロー図である。 図5の続きを示すフロー図である。 実施形態3において記憶される充電実績テーブルの一例を示す図である。 実施形態3に係る充電制御方法の一例を示すフロー図である。 制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る制御装置の一構成例を示す図である。
図1に示す制御装置10は、充電が可能な電池(つまり、二次電池)を有する、電子機器(以下、「充電制御対象装置」と称することもある)に搭載されて用いられる。この充電制御対象装置は、例えば内部に設けられた充電制御部により、定電流で電池を充電させることが可能になっている。但し、一般的な二次電池を有する充電制御対象装置のように、充電制御対象装置は、例えば上記充電制御部により、定電圧充電も可能になっていてもよい。定電流で充電可能な二次電池としては、一般的にリチウムイオン二次電池、ニッケル・水素蓄電池などが挙げられるが、これらに限ったものではない。上記電子機器としては、スマートフォン、携帯電話機等のモバイル端末をはじめ、モバイルルータなどが挙げられるが、これに限ったものではなく、設置型の機器であってもよい。
図1に示すように、制御装置10は、算出部11及び制御部12を有する。
算出部11は、充電制御対象装置の充電実績データを入力する。この充電実績データは、充電制御対象装置の電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績を示すデータである。よって、例えば、満充電を行った回と次に満充電を行った回との間には、満充電に満たなかった充電が存在することもあり、満充電に満たなかった充電についてのデータは使用しない。制御装置10は、例えば、充電制御対象装置で計測された電池容量(電流値で示される容量値)を監視しておき、その増加状態で満充電に至ったか否かを判定することができる。
そして、算出部11は、この充電実績に基づいて、ACアダプタ等の充電器が連続して接続されると予測される予測接続時間を算出する。無論、「充電器が接続される」とは、充電器が通電可能な状態で充電制御対象装置に接続されることを意味する。
制御部12は、充電制御対象装置に充電器が接続された場合、算出部11で算出された予測接続時間をかけて定電流で満充電させるように、上記充電実績(つまり満充電時の充電実績)に基づいて決定された基準に従って、充電電流パラメータを設定する。換言すれば、制御部12は、充電器が抜かれると予測した時間にちょうど満充電となるように制御を行う。充電電流パラメータは、主に電流値を示すパラメータであり、例えば、充電制御対象装置の上記充電制御部に対して設定される。この設定により、予測接続時間が経過する前では、電池は一定の電流値で充電されることになる。
なお、ユーザは、充電制御対象装置に合った充電器を複数所有していることもある。したがって、充電実績データには、異なる充電器で満充電容量まで充電された事象に関するデータも含まれることもある。また、充電電流パラメータの設定がなされる場面で接続される充電器は、充電実績データに含まれる事象を生じさせた充電器と異なることもある。
以上のように、実施形態1に係る制御装置10は、充電制御対象装置の満充電時の充電実績に基づいて算出された予測接続時間をかけて定電流で満充電させるように、満充電時の充電実績に基づいて決定された基準に従って充電電流パラメータを設定する。二次電池は、充電回数、保存、使用温度などでその充電容量が劣化するものの、制御装置10では、そのような劣化も加味するために満充電時の充電実績を考慮して充電電流パラメータを設定している。したがって、制御装置10によれば、電池の容量が劣化しても充電完了時期が早まることがなく、充電制御対象装置に充電器が接続された状態で満充電状態が維持される時間を抑制することができ、結果として、電池の発熱を抑え、電池の容量の劣化を抑制することができる。
また、制御装置10では、充電器が接続されて充電される場合には、予測接続時間をかけてできるだけ小さな電流で充電がなされることになるため、大きな電流で充電を実行する場合に比べて、電池の発熱を抑え、電池の容量の劣化を抑制することができる。さらに、制御装置10では、満充電を行うことを前提とする制御であるため、また、満充電を行うことで予測接続時間を正確にすることからユーザに満充電を促すことができるため、結果として、充電制御対象装置の使用時間を長くすること及び充電回数を減らすことができる。
<実施形態2>
<<構成例>>
図2は、実施形態2に係る電子機器の一構成例を示すブロック図である。
図2に示す電子機器20は、制御装置10を備えるとともに、二次電池21、充電制御部22、充電インタフェース23、電源回路24、通信部25、記憶部26、及びユーザインタフェース27を備える。なお、電子機器20が通信部25を備えるモバイル端末等のモバイル機器であることを前提とするが、これに限ったものではない。また、実施形態2に係る電子機器は、通信部25の有無を問わない。
制御装置10は、電子機器20の全体の動作を制御する装置であり、実施形態1と同様の構成を有するとともに、電子機器20の他の機能を実現させるための制御も行う。なお、制御装置10については、図1を参照して本実施形態における特徴部分を中心に後述する。
二次電池21は、電子機器20のメイン電源として充放電を行う電池である。二次電池21は、例えばリチウムイオン電池とすることができるが、これに限ったものではない。充電インタフェース23は、ACアダプタと接続するためのインタフェースであり、例えば、USB type−Cコネクタ、microUSBtype−Bコネクタなどである。
充電制御部22は、充電インタフェース23を介して受け取る電力によって二次電池21に対する充電を制御する。充電制御部22は、制御装置10により設定された充電電流パラメータを含むパラメータで二次電池21を充電する制御を行う。基本的に、充電制御部22は、定電流で二次電池21を充電させた後、定電圧で二次電池21を充電させる制御を行う。このような制御は、充電制御部22が自律的に実行してもよいし、制御部12からの指示により実行してもよい。このように、本実施形態に係る電子機器20は、基本的に、定電流で二次電池21を充電させた後、定電圧で二次電池21を充電させる制御を行う機器である。また、充電制御部22は、二次電池21の電池残量(RC:Remaining Capacity)、及び二次電池21から出力される電流(つまり消費電流(CC:Consumption Current))を測定(監視)し、制御装置10にその結果を伝える。充電制御部22は、例えば、集積回路(Integrated Circuit)によって実現される。
電源回路24は、二次電池21から充電制御部22を介して電力の供給を受け、制御装置10、通信部25、記憶部26、及びユーザインタフェース27に対して電力を供給する。なお、電源回路24は、充電制御部22に電力を供給するように構成することもできる。
通信部25は、例えば、Wi−Fi(登録商標)等の規格に従った無線LAN(Local Area Network)回路、Bluetooth(登録商標)回路、LTE(Long Term Evolution)通信回路などを有することができる。
記憶部26は、電子機器20の充電実績データを少なくとも含む二次電池21に関するデータを記憶する。なお、充電実績データが記憶部26に記憶されることを前提として説明するが、充電実績データは制御装置10内に設けられたメモリに記憶させることもできる。記憶部26には、その他、電子機器20の各種設定に関する設定データ、電子機器20を使用するユーザのコンテンツデータなどを記憶させることもできる。
ユーザインタフェース27は、モバイル機器とユーザとの間の操作用インタフェースである。ユーザインタフェース27は、例えばタッチパネル機能付き表示部、或いは操作ボタン及び表示部などで構成することができる。また、ユーザインタフェース27は、制御装置10の制御により、記憶部26に格納されたGUI(Graphical User Interface)画像を読みだして表示させることで、ユーザに各種の選択操作を行わせるような選択表示を行うこともできる。
次に、実施形態2における制御装置10について説明する。
算出部11は、実施形態1と同様に、電子機器20の充電実績データを記憶部26から取得するなどして入力する。充電実績データは、上述したように二次電池21が満充電容量まで充電されたときの充電実績を示すデータである。そして、算出部11は、この充電実績データが示す、定電流で充電された充電時間(定電流充電時間)に基づいて、ACアダプタが連続して接続されると予測される予測接続時間を算出する。
制御部12は、実施形態1と同様に、充電制御対象装置に充電器が接続された場合、算出部11で算出された予測接続時間をかけて定電流で満充電させるように、二次電池21が満充電容量まで充電されたときの充電実績データに基づいて決定された基準に従って、充電電流パラメータを充電制御部22に対して設定する。本実施形態では、特に、制御部12は、算出部11で算出された予測接続時間、及び、二次電池21が満充電容量まで充電されたときの充電実績データが示す、定電流で充電された充電容量(定電流充電容量)に応じて、上記基準を決定する。なお、定電流充電容量は、満充電容量から定電圧充電容量を差し引いた値に対応している。さらに、制御部12は、記憶部26に記憶される充電実績データの作成及び管理を行う。
<<動作例>>
本実施形態に係る電子機器20の好ましい動作例について、図3〜図6を併せて参照しながら説明する。図3は、記憶部26に記憶される充電実績テーブルの一例を示す図である。また、図4は実施形態2に係る充電制御方法の一例を示すフロー図、図5は実施形態2に係る充電実績テーブルの作成・更新処理の一例を示すフロー図、図6は図5の続きを示すフロー図である。
まず、制御装置10に入力される充電実績データについて説明する。この充電実績データは、例えば、図3で示す充電実績テーブル30のような形式で記憶部26に記憶しておくことができる。なお、充電実績テーブル30内の値を含め、以下の説明で登場する値には単位を付しているが、この単位での処理に限定されるものではない。
充電実績テーブル30には、満充電がなされた直近7回分の充電実績が管理(記録)されている。つまり、この例では、管理回数が直近7回となっており、充電実績テーブル30は、新たに満充電がなされた時点で、1回分ずらされ、最も古いデータが削除されて最新回のデータが書き込まれるように更新される。無論、管理回数はこれに限ったものではなく、設計者が任意に決めることができ、また、ユーザがユーザインタフェース27から設定できる値とすることもできる。
また、充電実績テーブル30では、項目として、ACアダプタを接続した時間(実際には日時)、ACアダプタを抜いた時間(実際には日時)、充電時間(接続時間)[h]、定電圧充電時間[h]、定電圧充電容量[h]、及び満充電容量[mAh]が管理されている。また、充電実績テーブル30の平均欄(平均列)では、管理回数分を平均化した、平均充電時間[h](充電実績テーブル30におけるIVを参照)、平均定電圧充電時間[h](同じくIIIを参照)、平均定電圧充電容量[h](同じくIIを参照)、及び平均満充電容量[mAh](同じくIを参照)が管理されている。ここで、満充電容量とは満充電された容量を指し、充電時間とは満充電容量まで充電された際の充電器の接続時間、つまりACアダプタが抜かれた日時から接続された日時を引いた時間を指す。定電圧充電時間とは、定電圧で充電したときの充電時間を指し、定電圧充電容量とは、定電圧で充電したときにその充電時間で充電された容量を指す。
次に、図4を参照しながら、電子機器20における充電制御方法の一例について、充電電流パラメータとしての充電電流値の算出方法を中心に説明する。
電子機器20において、制御装置10の制御部12は、ACアダプタが接続されたことを知らせる割込信号が充電制御部22から制御装置10に入ったか否かを監視することにより、ACアダプタの接続を監視する(ステップS101)。割込信号が入った場合(接続が検知された場合;ステップS101でYESの場合)、制御部12は、記憶部26の充電実績テーブル30を参照し、充電実績テーブル30の平均列に計算結果があるか否かを判定する(ステップS102)。
計算結果がある場合(ステップS102でYESの場合)、制御部12は、ユーザインタフェース27に、機能Aを有効にするか否かを選択させる選択表示を行い、ユーザからの選択操作を待つ(ステップS103)。ここで、機能Aとは、本実施形態の特徴部分である、満充電時の充電実績データに基づく充電電流パラメータの設定を行う機能を指す。
機能Aが有効とされた場合(ステップS103でYESとなった場合)、制御部12は、充電実績テーブル30から平均満充電容量[mAh]を取得する(ステップS104)。また、制御部12は、充電制御部22から現在の電池残量[mAh]を取得し(ステップS105)。充電実績テーブル30から平均定電圧充電容量[mAh]を取得する(ステップS106)。なお、ステップS104〜S106の順序は問わない。
次いで、制御部12は、ステップS104〜S106で取得した値を用いて計算を行い、平均定電圧充電容量[mAh]が「平均満充電容量[mAh]−電池残量[mAh]」を下回ったか否かを判定する(ステップS107)。下回った場合(ステップS107でYESの場合)、算出部11は、充電実績テーブル30から平均充電時間[h]を取得し(ステップS108)、充電実績テーブル30から平均定電圧充電時間[h]を取得する(ステップS109)。なお、ステップS108,S109の順序は問わない。
そして、算出部11及び制御部12は、ステップS104〜S106,S108,S109で取得した値から、下式(1)を用いて、充電電流値[mA]を算出する(ステップS110)。なお、ここでは、式(1)において、分母の計算は算出部11が行う予測接続時間の算出に該当し、それ以外の計算は制御部12が行うものとする。また、下式(1)においてI〜IVで示す値は、それぞれ充電実績テーブル30における平均列の値I〜IVに対応する。
Figure 0006760605
ここで式(1)について説明する
分子では、平均満充電容量[mAh]から平均定電圧充電容量[mAh]を引くことにより、定電流充電で充電された容量(定電流充電容量)の平均値を求める。さらにその値(平均定電流充電容量)から現在の電池残量[mAh]を差し引くことにより、満充電になるまでに充電されると予測される予測充電容量を求める。
分母では、平均充電時間(平均接続時間)[h]から平均定電圧充電時間[h]を引くことで、定電流で充電された時間(定電流充電時間)の平均値を算出する。この値(平均定電流充電時間)が予測接続時間となる。
分子を分母で除算することで、定電流充電の充電電流値[mA]を算出する。このようにして、充電電流値[mA]が電流充電パラメータの基準として決定される。
実際、充電実績データに、満充電を行った際の元の電池残量(つまり満充電を行う前の電池残量)の平均値[mAh]を指す平均電池残量を保存しておき、上式(1)の分子の「電池残量」の代わりにこの「平均電池残量」を代入すると、満充電時の充電実績が示す定電流充電時の充電電流値が得られる。上式(1)は、満充電容量まで充電されたときには平均的に同じ程度の電池残量で充電が開始されることを前提とした平均電池残量の代わりに、実際の充電時においてより重要視すべき現在の電池残量を適用して、近似的に充電電流値を求めている。
次いで、制御部12は、ステップS110で算出された充電電流値[mA]に最も近い充電電流値になるように、充電制御部22を設定し、充電制御部22が二次電池21に対する充電制御を開始する(ステップS111)。
ステップS102で計算結果がなかった場合(NOの場合)には、電子機器20で初期設定されている充電電流値[mA]で充電を開始するように充電制御部22を制御する(ステップS112)。この充電電流値は、電子機器20におけるデフォルトの充電電流値であり、以下、通常充電電流値と称す。なお、通常充電電流値は、例えば1000[mA]〜2000[mA]の間で定めておくことができる。ステップS103で機能Aを有効にしなかった場合(NOの場合)、若しくは機能Aが選択されずに一定時間(例えば10秒)経過した場合にも、同様にステップS112に移行し、通常充電電流値での充電が開始される。
ステップS107で平均定電圧充電容量[mAh]が上回った場合(NOの場合)にも、同様にステップS112に移行し、通常充電電流値での充電が開始される。ステップS107でNOの場合は、現在の電池残量が平均定電流充電容量以上あるものの、ユーザがわざとACアダプタを接続したと捉え、ステップS112へ移行するが、この場合、満充電となっているため、定電圧充電制御を行えばよい。但し、充電制御部22が充電停止に対応していれば、ステップS107でNOの場合に処理を終了させて、充電を行わないようにすることもできる。
なお、ステップS103で選択せずに自動的に機能Aを無効と判定するための上記一定時間は、ユーザインタフェース27を介してユーザが任意に設定できるようにしておくことが好ましい。
次に、図5及び図6を参照しながら、充電実績テーブル30の作成・更新処理の一例について説明する。
電子機器20において、制御部12は、図4のステップS101と同様にACアダプタの接続を監視する(ステップS201)。ACアダプタの接続が検知された場合(ステップS101でYESの場合)、制御部12は、ACアダプタが抜かれたことを知らせる割込信号が充電制御部22から制御装置10に入ったか否かを監視することにより、ACアダプタの脱抜を監視する(ステップS202)。
この割込信号が入った場合(脱抜が検知された場合;ステップS202でYESの場合)、制御部12は、充電制御部22に二次電池21の電池残量を確認し、満充電容量になっているか否かを判定する(ステップS203)。制御部12は、例えば、上述したように充電制御対象装置で計測された電池容量(電流値で示される容量値)を監視しておき、その増加状態で満充電に至ったか否かを判定することができる。また、機能Aを使用して充電電流パラメータを設定した状態にあっては、定電圧充電制御に移行せずに定電流充電制御だけで満充電になるため、制御部12は、予測接続時間が経過したことで満充電になったと判定することができる。
満充電になっていた場合(ステップS203でYESの場合)、制御部12は、ステップS201で検知した時刻を充電実績テーブル30の最新回の列(今回列)の列のACアダプタを接続した時刻に保存する(ステップS204)。なお、充電実績テーブル30へのデータの保存等は、制御部12が記憶部26に対して行う。また、制御部12は、ステップS202で検知した時刻を充電実績テーブル30の今回列のACアダプタを抜いた時刻に保存する(ステップS205)。ステップS204,S205の順序は問わない。
次いで、制御部12は、ステップS204,S205で保存した時刻から、ACアダプタを接続していた時間を算出し、充電実績テーブル30の今回列の充電時間[h]に保存する(ステップS206)。なお、ステップS204,S205での時刻(実際には日時)を得るために、制御装置10は、例えば時計機能ICを有するなど、時計機能を有する。これにより、制御装置10は、電子機器20での充電時間を測定することができる。
次いで、制御部12は、適時、充電制御部22から電池容量を得るとともに時計機能が示す時計情報を得ることで、定電圧充電時間[h]、定電圧充電容量[mAh]、及び満充電容量[mAh]を求め、充電実績テーブル30の今回列に保存する(ステップS207)。例えば、制御部12が充電制御部22に定電圧充電制御を指示する構成を採用した場合、制御部12は、その指示を行ったときの時計情報及び電池残量を記憶しておけば、定電圧充電時間及び定電圧充電容量を算出することができる。一方で、充電制御部22が自律的に定電流充電制御から定電圧充電制御に移行する構成においては、制御部12は、充電制御部22からその移行時の電池残量を得て時計機能が示す時計情報を記憶しておけば、その後、満充電容量に至った判定をしてそのときの時計情報を得ることで、定電圧充電時間及び定電圧充電容量を算出することができる。
続いて、制御部12は、充電実績テーブル30において過去六回分のデータの有無を確認する(図6のステップS208)。存在する場合(ステップS208でYESの場合)、制御部12は、下式(2)を用い、充電実績テーブル30の過去6回分と今回分のデータより充電時間[h]、定電圧充電時間[h]、定電圧充電容量[mAh]、及び満充電容量[mAh]のそれぞれについて平均値を算出する(ステップS209)。
平均列の値={(一回前から六回前までの平均値)×10+今回列の値}/11
・・・(2)
上式(2)では、充電実績テーブル30の一回前の列から六回前の列までの平均値を算出し、算出した値を10倍して、今回列の値を足し合わせ、11(平均の10倍+今回列のデータ)で割ることで、平均列の値を算出している。なお、10倍としているのは、今回列の値の影響を最小限に抑え、過去のデータに重みをもたせるように重み付けするためである。その結果、上式(2)では、過去6回分のデータの重み付け係数がいずれも10/66となり、今回列のデータの重み付け係数が1/11となっている。10倍という値などの重み付けに係る値は、設計者が任意に決めることができ、また、ユーザがユーザインタフェース27から設定できる値とすることもできる。
また、上式(2)の例に限らず、上述した各平均値は、いずれも、記録された順序(つまり、何回前のデータであるのかを示す順序)又は記録されてからの経過時間に応じた重み付け係数で重み付けした平均値とすることができる。また、上式(2)の例と異なり、古いデータよりも新しいデータに重みをもたせるように重み付け係数を決めることもできる。いずれに重みをもたせるかに依らず、重み付け平均を採用することで、充電実績として重要視するデータをできるだけ充電実績データに反映させることができる。
図6の説明に戻ると、制御部12は、ステップS209で算出した値を充電実績テーブル30の平均列に保存し(ステップS210)、処理を終了する。一方で、過去6回分のデータが存在しない場合(ステップS208でNOの場合)、過去データを一回ずつずらし、今回分を一回前列に保存し(ステップS211)、処理を終了する。十分なデータが揃っておらず、機能Aの処理には適さないとして、このような処理がなされる。但し、上式(2)のような式でなく、存在する回数に応じた重み付け係数を決めるような式に基づけば、一回分のデータだけでも、図4のステップS102でYESとなった後の処理を実行することができる。また、図5において、ステップS203で満充電になっていないと判定された場合(NOの場合)には、制御部12は、充電実績テーブル30の作成処理を停止する(ステップS212)。これにより、満充電容量になったときだけの充電実績データを蓄積することができる。
上述したように、本実施形態では、算出部11は、二次電池21が満充電容量まで充電されたときの充電実績が示す定電流充電時間に基づいて予測接続時間を算出し、制御部12は、予測接続時間、及び、二次電池21が満充電容量まで充電されたときの充電実績が示す定電流充電容量に応じて、上記基準を決定する。このような満充電容量に至った場合のデータに基づき決定された基準に従って充電電流パラメータが設定されるため、満充電容量になるまでの予測接続時間が経過すると、二次電池21の容量劣化の進行度合いに拘わらず満充電容量に至っていることになる。
このような設定により、充電量の増加に応じて定電流充電から定電圧充電へ移行するような充電制御を行う電子機器において、実施形態1の効果に加え、より充電器が接続された状態で満充電状態が維持される時間を抑制することができ、結果として電池の容量の劣化をより抑制することができる。この理由について説明する。まず、一般的にリチウムイオン電池のような二次電池では、放電状態から充電を開始した当初は、電圧が低いために定電流充電を行い、次第に充電量が増加してセル電圧が規定値に達すると、定電圧充電となってセル電圧がその規定値を超えないように電流量が減じられていく。そして、上記動作例では、定電圧充電がなされることを考慮し、満充電容量、定電流充電容量、及び定電流充電時間を充電電流パラメータの算出に使用することで二次電池の容量劣化を踏まえた充電電流に制御する。よって、上記動作例では、充電量の増加に応じて定電流充電から定電圧充電へ移行するような充電制御を行う電子機器において、満充電状態の維持時間をさらに抑制することができるようになる。なお、機能Aの動作によって満充電状態になった後の制御は問わないが、制御部12が充電制御部22に指示して或いは充電制御部22が自律的に、定電流充電制御から定電圧充電制御へ移行するなどすればよい。
また、図3の充電実績テーブル30では、定電圧充電時間及び定電圧充電容量を保存したが、定電流充電時間及び定電流充電容量を算出して保存しておくことで、機能Aの動作時に定電流充電時間及び定電流充電容量を参照して基準を決めることもできる。
また、上述したように、本実施形態における制御部12は、予測接続時間、定電流充電容量、及び現在の電池残量に応じて、上記基準を決定する。満充電容量に至った場合のデータだけでなく現在の電池残量にも基づき決定された基準に従って充電電流パラメータが設定されるため、現在の電池残量に合った設定ができ、実施形態1の効果に加え、より充電器が接続された状態で満充電状態が維持される時間を抑制することができ、結果として電池の容量の劣化をより抑制することができる。
さらに、本実施形態において図3〜図6を参照して説明した好ましい動作例では、まず、充電実績テーブル30で例示したような充電実績データを採用している。即ち、この充電実績データは、満充電容量、接続時間、定電圧充電容量、及び定電圧充電時間のそれぞれについての平均値を含むことができる。なお、平均値とは、満充電一回当たりの平均値となる。
そして、上記動作例における算出部11は、上式(1)の分母のように、予測接続時間として、接続時間の平均値から定電圧充電時間の平均値を差し引いた値(つまり、定電流充電時間の平均値)を算出する。なお、ここでの算出値は、引いた値の平均値でも同義であり、他の算出に関しても同様のことが言える。また、上記動作例における制御部12は、上式(1)の分子のように、満充電容量の平均値(予測満充電容量と称することもできる)から定電圧充電容量の平均値及び現在の電池残量を差し引いて予測充電容量を算出する。そして、上記動作例における制御部12は、上式(1)のように予測充電容量を予測接続時間で除算して、その結果に応じて基準を決定し、その基準に従って充電電流パラメータを設定する。設定時には、例示したように、その除算値を、充電電流パラメータの1つとしての電流値に設定することができ、除算値に合う電流値が設定できなければ除算値に最も近い電流値に設定すればよい。
このような設定により、単に定電流充電容量及び定電流充電時間を充電電流パラメータの算出に使用する場合より、満充電状態の維持時間をさらに抑制することができるようになる。また、このような設定により、次に述べる定電流充電容量及び定電流充電時間の平均値を充電電流パラメータの算出に使用する場合と同様の効果が得られる。即ち、図3の充電実績テーブル30では、定電圧充電時間及び定電圧充電容量を保存してそれらの平均値も算出して保存したが、定電流充電時間及び定電流充電容量並びにそれらの平均値を算出して保存しておくことで、機能Aの動作時に平均定電流充電時間及び平均定電流充電容量を参照して基準を決めることもできる。
また、図3で示す充電実績テーブル30では、満充電容量[mAh]の値が全ての回で同じであった例を挙げているが、充電回数が多くなるに従ってこの値は低下していくものの、実施形態1の効果及び実施形態2の更なる効果により、この低下の度合いは小さくて済む。
また、ユーザインタフェース27及び図4のステップS103で例示したように、充電制御対象装置となる電子機器20は、充電電流パラメータの設定を行うか否かのユーザ操作を受け付けるユーザ操作部を備え、制御装置10は、そのユーザ操作に従って、充電電流パラメータの設定を行うか否かを決定することが好ましい。これにより、ユーザに充電制御機能を選択させることができ、ユーザの意図に沿った形で満充電までの時間を制御できる。
<実施形態3>
<<構成例>>
実施形態3に係る電子機器は、実施形態2の電子機器20と同様の構成を有するため、実施形態3に係る電子機器を電子機器20として説明する。以下、実施形態3の構成例について、実施形態2との相違点を中心に、図1,図2等とともに図7を併せて参照しながら説明する。図7は、実施形態3において記憶される充電実績テーブルの一例を示す図である。
実施形態2に係る制御装置10の動作例で示した機能(機能Aと称する)は、主に満充電まで充電することを前提として充電制御を行う機能である。しかし、この機能Aだけでは、ユーザが昼間などに少しだけの予定で満充電状態に近い状態からの充電を開始した場合において、ユーザが想定していない出来事などが発生すると、充電が完了して満充電状態になった後も充電器が電子機器20に接続されたまま放置される可能性がある。このような場面も考慮して、充電器が接続されたままでの満充電状態をできる限り維持されないようにし、二次電池21の劣化を抑制することが望ましい。実施形態3に係る制御装置10は、そのための機能(機能Bと称する)を有するようにし、ユーザが場面(使用環境)に応じて望む機能を選択できるようにする。
具体的には、実施形態3における制御部12は、電子機器20でなされた次のユーザ操作に従って充電電流パラメータを設定する。ここでのユーザ操作は、定電流で予測接続時間をかけて充電させるような充電電流パラメータの設定(機能Aの設定と称す)、及び充電電流パラメータの他の設定(機能Bの設定と称す)を少なくとも含む複数の設定の中から、いずれか1つを選択するユーザ操作を指す。ここでは、3つ目の選択肢として、通常充電電流値で充電させるような設定を含む場合を例として説明する。
制御部12は、ユーザ操作により機能Aの設定が選択された場合、上記機能Aに係る図4のステップS103〜S112のような制御を行う。制御部12は、ユーザ操作により機能Bの設定が選択された場合、二次電池21が満充電容量まで充電され次に充電が開始されるまでの二次電池21の使用容量の実績が示す容量を確保できるまでデフォルトの電流値で定電流充電させるように、充電電流パラメータを設定する。上記使用容量実績は、満充電時から次に充電が開始されるまでの二次電池21の使用容量の実績は、二次電池21が満充電容量まで充電された後、次に充電器が接続されるまでに消費された電池の容量を指す。
そして、制御部12は、その容量が確保できた後は上記デフォルトの電流値より低い電流値で定電流充電させるように、充電電流パラメータを設定する。ここで、上記デフォルトの電流値は、実施形態2で述べた電子機器20で初期設定されている通常充電電流値であることが好ましいが、これに限ったものではない。また、制御部12は、3つ目の選択肢が選択された場合、図4のステップS112で説明した通常充電電流値で充電させる制御を行う。
機能Bの設定を含むこのような処理に使用できるテーブルの一例について説明する。このテーブルは、図7で例示する充電実績テーブル31のように、充電実績テーブル30において二次電池21の満充電時から次に充電が開始されるまでの使用容量の実績を示すデータを追加したものである。充電実績テーブル31は充電実績テーブル30に対して使用容量[mAh]の行が追加されており、ユーザ(使用者)の過去6回分と今回分と平均の使用容量[mAh]が含まれる。
ここで、今回分の「使用容量」とは、前回の記録からACアダプタが再度接続されて充電が開始される時点(この接続により満充電がなされるか否かは問わない)までに消費された容量、或いは、今回の記録から次にACアダプタが接続されて充電が開始される時点(同上)までに消費された容量を指す。よって、例えば、充電実績テーブル31に使用容量のデータが保存される満充電を行った回と、次に充電実績テーブル31に使用容量のデータが保存される満充電を行った回との間には、満充電に満たなかった充電が存在することもある。
充電実績テーブル31は、充電実績テーブル30と同様に、満充電時に更新され、一回分ずれて再保存される。充電実績テーブル31についても、例えば管理回数は設計者が任意に決めることやユーザインタフェース27から設定できる値とすることもできるなど、充電実績テーブル30と同様の応用が可能である。また、平均列の値は上述した式(2)を用いて算出することができる。
<<動作例>>
本実施形態に係る電子機器20の好ましい動作例について、図8を併せて参照しながら説明する。図8は、実施形態3に係る充電制御方法の一例を示すフロー図である。
電子機器20において、制御装置10の制御部12は、図4のステップS101と同様に、ACアダプタの接続を監視する(ステップS301)。ACアダプタの接続が検知された場合(ステップS301でYESの場合)、制御部12は、充電実績テーブル31を参照し、充電実績テーブル31の平均列に計算結果があるか否かを判定する(ステップS302)。
計算結果がある場合(ステップS302でYESの場合)、制御部12は、ユーザインタフェース27に機能Aを有効にするか、機能Bを有効にするか、通常充電機能にするか(特別な機能A,Bのいずれも未動作にするか)を選択させる選択表示を行い、ユーザからの選択操作を待つ(ステップS303)。ステップS303で機能Aが有効とされた場合、制御部12は、機能Aの充電方式を行うために、図4のステップS104に移行する。
ステップS303で機能Bが有効とされた場合、制御部12は、充電実績テーブル31から平均使用容量[mAh]を取得し(ステップS305)、初期設定されている通常充電電流値[mA]で充電を開始するように充電制御部22を制御する(ステップS306)。なお、通常充電電流値は、例えば1000[mA]〜2000[mA]の間で定めておくことができる。
次いで、制御部12は、充電制御部22を介して電池残量[mAh]を監視しながら、ステップS305で取得した平均使用容量[mAh]まで充電されたか否かの確認を行う(ステップS307)。制御部12は、平均使用容量[mAh]まで達した場合(ステップS307でYESの場合)、定電流充電電流値を上記通常充電電流値より低い、例えば200[mA]に設定し、満充電まで充電するように充電制御部22を制御する(ステップS308)。
ステップS302で計算結果が無い場合(NOの場合)、電子機器20で初期設定されている通常充電電流値[mA]で充電を開始するように充電制御部22を制御する(ステップS309)。ステップS303で機能A,Bのいずれも有効にせずに通常充電機能が選択された場合、若しくはいずれも選択せずに一定期間(例えば10秒)経過した場合にも、同様にステップS309に移行し、通常充電電流値での充電が開始される。
以上、本実施形態では、充電器が接続された状態で満充電状態が維持されることを抑制可能な複数の充電制御機能(機能A,機能Bを含む)の中から、ユーザに1つの充電制御機能を選択させることができる。よって、本実施形態によれば、実施形態1,2の効果を奏するとともに、実施形態2よりさらにユーザの意図に沿った形で満充電までの時間を制御できる。そして、本実施形態における機能Bにより、充電器が接続されてからユーザが想定していない出来事などが発生した場合でも、ユーザが普段使用している容量分を確保することができるだけでなく、充電が完了して満充電状態になってしまう時間を延ばすことができる。よって、本実施形態によれば、機能Bを動作させた場合においても、充電器が接続された状態で満充電状態が維持される時間を抑制することができ、結果として、二次電池21の劣化を抑制することができる。
<他の実施形態>
[a]
実施形態1〜3では、制御装置10における算出部11及び制御部12の機能について説明したが、例えば算出部11の機能の一部を制御部12が担うことや、制御部12の機能の一部を算出部11が担うことも可能であり、制御装置10としてこれらの機能が実現できればよい。
[b]
実施形態2,3においては、機能Aに関して予測接続時間をかけて満充電させた場合におけるその後の制御に関し、定電圧充電制御を行う例を説明した。ユーザは常に同じ行動をとる訳ではないため、実際には、予測接続時間よりも長く充電器が接続される場合もある。よって、実施形態1〜3における機能Aの動作により予測接続時間の経過後の制御については基本的に問わないが、制御部12は、充電自体を停止させる制御を行うことが好ましい。但し、充電制御対象装置がそのような制御に対応していない場合には、実施形態1〜3における制御部12は、上述した定電圧充電制御、或いは、例えば図8のステップS308で例示したような予測接続時間経過前の電流値より大幅に小さい電流値での定電流充電制御などを行うことができる。また、実施形態3において図8のステップS308で例示したような設定を行って充電が実行された結果、満充電になった後の制御についても同様のことが言える。
[c]
実施形態3において、図7の充電実績テーブル31及び図8のステップS305〜S308の処理(機能Bに係る処理)で例示したように、次のような実施形態に係る制御装置、及びその制御装置を備えた電子機器を採用することもできる。
図1,図2等を参照して説明すると、他の実施形態[c]に係る制御装置10は、算出部11及び制御部12を備える。算出部11は、充電が可能な二次電池21を有する充電制御対象装置(電子機器20)における、使用容量実績に基づいて、二次電池21で消費されると予測される予測使用容量を算出する。上記使用容量実績は、二次電池21が満充電容量まで充電され次に充電が開始されるまでの二次電池21の使用容量の実績、つまり、二次電池21が満充電容量まで充電された後、次に充電器が接続されるまでに消費された電池の容量を指す。また、この予測使用容量は、上記使用容量実績が示す容量であって、実施形態3における平均使用容量で例示される値である。この予測使用容量は、実施形態2で説明した様々な例による重み付け平均値とすることもできる。
そして、制御部12は、電子機器20に充電器が接続された場合、算出部11で算出された予測使用容量までデフォルトの電流値で定電流充電させるように、充電電流パラメータを設定する。次いで、制御部12は、上記予測使用容量が確保できた後は上記デフォルトの電流値より低い電流値で定電流充電させるように、充電電流パラメータを設定する。このように、制御部12は、上記使用容量実績に応じて容量に関する閾値を決め、現在の容量がその閾値を超えた場合に、電流値を下げるように充電電流パラメータを変更する。また、本実施形態においても、実施形態2における図4のステップS103で例示したように、ユーザ操作部で受け付けたユーザ操作に従って、充電電流パラメータの設定を行うか否かを決定することもできる。
以上、本実施形態によれば、満充電時の使用容量実績に基づいて、電流値を小さくするトリガとなる予測充電容量を決定しているため、実施形態3における機能Bの効果と同様の効果を奏する。即ち、本実施形態によれば、充電器が接続されてからユーザが想定していない出来事などが発生した場合でも、ユーザが普段使用している容量分を確保することができるだけでなく、充電が完了して満充電状態になってしまう時間を延ばすことができる。よって、本実施形態によれば、充電器が接続された状態で満充電状態が維持される時間を抑制することができ、結果として、電池の劣化を抑制することができる。
[d]
実施形態1〜3に係る制御装置10は、次のようなハードウェア構成を有していてもよい。図9は、制御装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、上記他の実施形態[a]−[c]についても同様である。
図9に示す制御装置100は、プロセッサ101及びメモリ102を有する。
実施形態1〜3で説明した制御装置10における算出部11及び制御部12は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラム(制御プログラム)を読み込んで実行することにより実現される。つまり、この制御プログラムは、プロセッサ101を上述した算出部11及び制御部12として機能させるためのプログラムであり、制御装置10に算出部11及び制御部12における処理を実行させるためのプログラムである。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
また、実施形態2において説明したが、各実施形態において、メモリ102に充電実績を示すデータを記憶させることもでき、使用容量実績を示すデータが必要な実施形態においてはそのデータも記憶させることができる。また、メモリ102が不揮発性であることを前提として説明したが、揮発性であってもよく、その場合、例えば、上記制御プログラムを図2の記憶部26に格納しておき、実行時にプロセッサ101が上記制御プログラムをメモリ102に展開するようにすればよい。
[e]
さらに、上述した様々な実施形態において、制御装置における制御の手順を説明したように、本発明は、制御装置によって実行される制御方法としての形態も採り得る。
なお、本発明は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本発明は、それぞれの実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
充電が可能な電池を有する充電制御対象装置における、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて、充電器が連続して接続されると予測される予測接続時間を算出する算出部と、
前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、前記算出部で算出された前記予測接続時間をかけて定電流で満充電させるように、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて決定された基準に従って、充電電流パラメータを設定する制御部と、
を備える制御装置。
(付記2)
前記充電制御対象装置は、定電流で前記電池を充電させた後、定電圧で前記電池を充電させる制御を行う装置であり、
前記算出部は、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績が示す、定電流で充電された充電時間である定電流充電時間に基づいて、前記予測接続時間を算出し、
前記制御部は、前記予測接続時間、及び、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績が示す、定電流で充電された充電容量である定電流充電容量に応じて、前記基準を決定する、
付記1に記載の制御装置。
(付記3)
前記制御部は、前記予測接続時間、前記定電流充電容量、及び現在の電池残量に応じて、前記基準を決定する、
付記2に記載の制御装置。
(付記4)
前記充電実績は、満充電容量、満充電容量まで充電された際の充電器の接続時間、定電圧で充電された充電容量である定電圧充電容量、及び定電圧で充電された充電時間である定電圧充電時間のそれぞれについての平均値を含み、
前記算出部は、
前記接続時間の平均値から前記定電圧充電時間の平均値を差し引くことで、前記予測接続時間を算出し、
前記制御部は、
前記満充電容量の平均値から前記定電圧充電容量の平均値及び前記現在の電池残量を差し引くことで、満充電になるまでに充電されると予測される予測充電容量を算出し、
前記予測充電容量を前記予測接続時間で除算した結果に応じて、前記基準を決定する、
付記3に記載の制御装置。
(付記5)
前記満充電容量の平均値、前記接続時間の平均値、前記定電圧充電容量の平均値、及び前記定電圧充電時間の平均値は、いずれも、記録された順序又は記録されてからの経過時間に応じた重み付け係数で重み付けした平均値である、
付記4に記載の制御装置。
(付記6)
前記制御部は、前記充電制御対象装置でなされた、前記充電電流パラメータの設定を行うか否かのユーザ操作に従って、前記充電電流パラメータの設定を行うか否かを決定する、
付記1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記7)
前記制御部は、
前記充電制御対象装置でなされたユーザ操作であって、前記基準に従った前記充電電流パラメータの設定、及び前記電池が満充電容量まで充電され次に充電が開始されるまでの前記電池の使用容量の実績に応じた前記充電電流パラメータの他の設定、を少なくとも含む複数の設定の中から、いずれか1つを選択するユーザ操作に従って、前記充電電流パラメータを設定し、
前記他の設定が選択された場合、前記使用容量の実績が示す容量を確保できるまでデフォルトの電流値で定電流充電させるように、前記充電電流パラメータを設定し、
前記容量が確保できた後は前記デフォルトの電流値より低い電流値で定電流充電させるように、前記充電電流パラメータを設定する、
付記1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記8)
充電可能な電池を備えた充電制御対象装置である電子機器であって、
付記1から7のいずれか1項に記載の制御装置と、
前記充電実績を示すデータを記憶する記憶部と、
前記制御装置で設定された前記充電電流パラメータで前記電池を充電する充電制御部と、
を備える電子機器。
(付記9)
制御装置によって実行される制御方法であって、
充電が可能な電池を有する充電制御対象装置における、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて、充電器が連続して接続されると予測される予測接続時間を算出し、
前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、算出された前記予測接続時間をかけて定電流で満充電させるように、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて決定された基準に従って充電電流パラメータを設定する、
制御方法。
(付記10)
充電が可能な電池を有する充電制御対象装置における、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて、充電器が連続して接続されると予測される予測接続時間を算出し、
前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、算出された前記予測接続時間をかけて定電流で満充電させるように、前記電池が満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて決定された基準に従って充電電流パラメータを設定する、
処理を、制御装置に実行させるための制御プログラム。
(付記11)
充電が可能な電池を有する充電制御対象装置における、前記電池が満充電容量まで充電され次に充電が開始されるまでの前記電池の使用容量の実績である使用容量実績に基づいて、前記電池で消費されると予測される予測使用容量を算出する算出部と、
前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、前記算出部で算出された前記予測使用容量までデフォルトの電流値で定電流充電させるように、充電電流パラメータを設定し、前記予測使用容量が確保できた後は前記デフォルトの電流値より低い電流値で定電流充電させるように、前記充電電流パラメータを設定する制御部と、
を備える制御装置。
(付記12)
前記算出部は、前記予測使用容量として前記使用容量の平均値を算出する、
付記11に記載の制御装置。
(付記13)
前記平均値は、記録された順序又は記録されてからの経過時間に応じた重み付け係数で重み付けした平均値である、
付記12に記載の制御装置。
(付記14)
前記制御部は、前記充電制御対象装置でなされた、前記充電電流パラメータの設定を行うか否かのユーザ操作に従って、前記充電電流パラメータの設定を行うか否かを決定する、
付記11から13のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記15)
充電可能な電池を備えた充電制御対象装置である電子機器であって、
付記11から14のいずれか1項に記載の制御装置と、
前記使用容量実績を示すデータを記憶する記憶部と、
前記制御装置で設定された前記充電電流パラメータで前記電池を充電する充電制御部と、
を備える電子機器。
(付記16)
制御装置によって実行される制御方法であって、
充電が可能な電池を有する充電制御対象装置における、前記電池が満充電容量まで充電され次に充電が開始されるまでの前記電池の使用容量の実績である使用容量実績に基づいて、前記電池で消費されると予測される予測使用容量を算出し、
前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、算出された前記予測使用容量までデフォルトの電流値で定電流充電させるように、充電電流パラメータを設定し、
前記予測使用容量が確保できた後は前記デフォルトの電流値より低い電流値で定電流充電させるように、前記充電電流パラメータを設定する、
制御方法。
(付記17)
充電が可能な電池を有する充電制御対象装置における、前記電池が満充電容量まで充電され次に充電が開始されるまでの前記電池の使用容量の実績である使用容量実績に基づいて、前記電池で消費されると予測される予測使用容量を算出し、
前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、算出された前記予測使用容量までデフォルトの電流値で定電流充電させるように、充電電流パラメータを設定し、
前記予測使用容量が確保できた後は前記デフォルトの電流値より低い電流値で定電流充電させるように、前記充電電流パラメータを設定する、
処理を、制御装置に実行させるための制御プログラム。
10,100 制御装置
101 プロセッサ
102 メモリ
11 算出部
12 制御部
20 電子機器
21 二次電池
22 充電制御部
23 充電インタフェース
24 電源回路
25 通信部
26 記憶部
27 ユーザインタフェース
30,31 充電実績テーブル

Claims (7)

  1. 充電が可能な電池を有する充電制御対象装置の充電制御を行う制御装置であって、
    前記充電制御対象装置は、満充電状態を示す容量である満充電容量まで定電流で前記電池を充電させる制御を行った後、定電圧で前記電池を充電させる制御を行う装置であり、
    前記充電制御対象装置における、前記電池が少なくとも前記満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて、前記充電制御対象装置に充電器が接続され充電が開始されてから非接続となり充電が終了するまでの接続時間の予測値である予測接続時間を算出する算出部と、
    前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、前記算出部で算出された前記予測接続時間をかけて定電流制御のみ前記充電容量まで充電できるように前記充電実績に基づいて定電流の充電電流を設定する制御部と、
    を備え
    前記充電実績は、定電圧で充電された充電時間である定電圧充電時間の平均値と、定電圧で充電された充電容量である定電圧充電容量の平均値と、前記満充電容量の平均値と、前記接続時間の平均値と、を含み、
    前記算出部は、前記接続時間の平均値から前記定電圧充電時間の平均値を差し引くことで、前記予測接続時間を算出し、
    前記制御部は、前記満充電容量の平均値から前記定電圧充電容量の平均値及び現在の電池残量を差し引くことで、満充電状態になるまでに充電されると予測される予測充電容量を算出し、前記予測充電容量を前記予測接続時間で除算した結果に応じて、前記定電流の充電電流を設定する、
    制御装置。
  2. 前記満充電容量の平均値、前記接続時間の平均値、前記定電圧充電容量の平均値、及び前記定電圧充電時間の平均値は、いずれも、記録された順序又は記録されてからの経過時間に応じた重み付け係数で重み付けした平均値である、
    請求項に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記充電制御対象装置でなされたユーザ操作であって前記充電実績に基づく前記定電流の充電電流の設定を行うか否かのユーザ操作に従って、前記定電流の充電電流の設定を行うか否かを決定する、
    請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、
    前記充電制御対象装置でなされたユーザ操作であって、前記充電実績に基づく前記定電流の充電電流の設定、及び満充電時から次に充電が開始されるまでの前記電池の使用容量の実績に応じた前記定電流の充電電流の他の設定、を少なくとも含む複数の設定の中から、いずれか1つを選択するユーザ操作に従って、前記定電流の充電電流を設定し、
    前記他の設定が選択された場合、前記使用容量の実績が示す容量を確保できるまでデフォルトの電流値で定電流充電させるように、前記定電流の充電電流を設定し、
    前記容量が確保できた後は前記デフォルトの電流値より低い電流値で定電流充電させるように、前記定電流の充電電流を設定する、
    請求項1又は2のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 充電可能な電池を備えた充電制御対象装置である電子機器であって、
    請求項1からのいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記充電実績を示すデータを記憶する記憶部と、
    前記制御装置で設定された前記定電流の充電電流で前記電池を充電する充電制御部と、
    を備える電子機器。
  6. 制御装置によって実行される、充電が可能な電池を有する充電制御対象装置の充電制御を行う制御方法であって、
    前記充電制御対象装置は、満充電状態を示す容量である満充電容量まで定電流で前記電池を充電させる制御を行った後、定電圧で前記電池を充電させる制御を行う装置であり、
    前記充電制御対象装置における、前記電池が少なくとも前記満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて、前記充電制御対象装置に充電器が接続され充電が開始されてから非接続となり充電が終了するまでの接続時間の予測値である予測接続時間を算出する算出ステップと
    前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、前記算出ステップで算出された前記予測接続時間をかけて定電流制御のみ前記充電容量まで充電できるように前記充電実績に基づいて定電流の充電電流を設定する制御ステップと、
    を備え、
    前記充電実績は、定電圧で充電された充電時間である定電圧充電時間の平均値と、定電圧で充電された充電容量である定電圧充電容量の平均値と、前記満充電容量の平均値と、前記接続時間の平均値と、を含み、
    前記算出ステップは、前記接続時間の平均値から前記定電圧充電時間の平均値を差し引くことで、前記予測接続時間を算出し、
    前記制御ステップは、前記満充電容量の平均値から前記定電圧充電容量の平均値及び現在の電池残量を差し引くことで、満充電状態になるまでに充電されると予測される予測充電容量を算出し、前記予測充電容量を前記予測接続時間で除算した結果に応じて、前記定電流の充電電流を設定する、
    制御方法。
  7. 充電が可能な電池を有する充電制御対象装置の充電制御を行う制御装置に実行させるための制御プログラムであって、
    前記充電制御対象装置は、満充電状態を示す容量である満充電容量まで定電流で前記電池を充電させる制御を行った後、定電圧で前記電池を充電させる制御を行う装置であり、
    前記制御プログラムは、前記制御装置に、
    前記充電制御対象装置における、前記電池が少なくとも前記満充電容量まで充電されたときの充電実績に基づいて、前記充電制御対象装置に充電器が接続され充電が開始されてから非接続となり充電が終了するまでの接続時間の予測値である予測接続時間を算出する算出ステップと
    前記充電制御対象装置に充電器が接続された場合、前記算出ステップで算出された前記予測接続時間をかけて定電流制御のみ前記充電容量まで充電できるように前記充電実績に基づいて定電流の充電電流を設定する制御ステップと、
    を実行させるためのプログラムであり、
    前記充電実績は、定電圧で充電された充電時間である定電圧充電時間の平均値と、定電圧で充電された充電容量である定電圧充電容量の平均値と、前記満充電容量の平均値と、前記接続時間の平均値と、を含み、
    前記算出ステップは、前記接続時間の平均値から前記定電圧充電時間の平均値を差し引くことで、前記予測接続時間を算出し、
    前記制御ステップは、前記満充電容量の平均値から前記定電圧充電容量の平均値及び現在の電池残量を差し引くことで、満充電状態になるまでに充電されると予測される予測充電容量を算出し、前記予測充電容量を前記予測接続時間で除算した結果に応じて、前記定電流の充電電流を設定する、
    制御プログラム。
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