JP6758762B2 - 成膜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、成膜装置に関する。さらに詳しくは、絶縁膜に覆われたリード線を外部にそのまま引き出すよう構成されている成膜装置に関する。
特許文献1の図1には、RPD(Reactive Plasma Deposition、反応性プラズマ蒸着)法を利用した成膜装置1が開示されている。この成膜装置1の概略構成は、本願の発明に係る成膜装置1と同じであるので、本願の図1を用いながら説明する。図1に示すように、成膜装置1は、成膜材料としてのタブレットTの直上に高密度のプラズマを集束させ、その結果、タブレットTを昇華拡散させて上方の基板Wに付着させて成膜する。この種の成膜装置1では、成膜処理が行われる真空チャンバ3を備え、真空チャンバ3の側壁にはプラズマビームBを出射するプラズマガン5が取り付けられている。また、真空チャンバ3の底部には、成膜材料としてのタブレットTを保持すると共に、プラズマビームBを集束させる主ハース7が備え付けられている。さらに、主ハース7の周りには、環状に主ハース7を取り囲む補助陽極(「輪ハース」ともいう)9が配置されている。
補助陽極9は、リード線19により形成されるコイル17を含んで構成されており、このコイル17は水冷ジャケット15を用いて水冷される。従来は、水冷ジャケット15の外壁に気密に取付けられた電流導入端子を用いて電流の導入を行っていたが、冷却水側の電流導入端子に電食を生じる場合があり、耐久性に問題があった。このため、特許文献1では、被覆されたリード線19をそのまま水冷ジャケット15の外に引き出し、このリード線19が通過するシール構造部23においてシールを行うことにより、水冷ジャケット15の内外の隔絶を図るようにしている。
ここで、特許文献1のシール構造部について説明する。特許文献1の成膜装置1では、補助陽極9のコイル17を構成するリード線19は、水冷ジャケット15内に存在する部分については全線にわたって被覆されたものであり、その被覆されたリード線19がそのままシール構造部23を通過して真空側に導出されている。そして、シール構造部23では、真空側である外側を密封する外側シール部と、冷却水側である内側を密封する内側シール部とが備えられている。そしてこのシール構造部23は、外側シール部と内側シール部とを含んだシール構造部23を最初に組み上げた後、その組み上げられたシール構造部23を補助陽極9に取り付ける。
しかるに、特許文献1のシール構造部23は、冷却水側である内側に内側シール部が設けられているため、一度シールをして補助陽極9を組み立てると、成膜装置1の使用者は、内側シール部が緩んだ場合でもその緩みを確認できず、また増し締めをすることもできない。このため、緩みの確認や増し締めをする作業を行うと、メンテナンス作業の負荷が飛躍的に増大するという問題がある。また、最初に外側シール部と内側シール部とを組み立てるため、リード線19を、余裕を持って引き出しておく必要があり、最後に補助陽極9に取り付けたときに、この余裕を持って引き出されているリード線19が水冷ジャケット15内に再度収容されることで不必要に曲がり、リード線19に無理な負荷がかかることがある。このため、成膜装置1の耐久性が短くなる場合があるという問題がある。
特開2010−209403号公報
本発明は上記事情に鑑み、メンテナンス作業の負荷を軽減でき、装置の耐久性を向上させた成膜装置を提供することを目的とする。
第1発明の成膜装置は、真空チャンバと、該真空チャンバ内に配置され、絶縁膜が被覆されているコイルと、該コイルを冷却するための冷却媒体を収容する冷却媒体収容部と、が備えられた成膜装置であって、前記冷却媒体収容部の外壁に、前記コイルを形成するリード線が貫通するシール構造部を設け、該シール構造部には、前記リード線の絶縁膜に接するリード線シール部を有するシール材と、前記冷却媒体が存在する側と反対側である、前記冷却媒体収容部の外側のみに、前記シール材を押圧するための押圧キャップが備えられ、前記リード線シール部が、2以上設けられ、各々の前記リード線シール部は、前記押圧キャップによって押圧されることで、前記リード線の前記絶縁膜を押圧してシールすることを特徴とする。
第2発明の成膜装置は、第1発明において、前記2以上のリード線シール部の間には中間部材が設けられ、該中間部材は、該中間部材と接触する前記シール材を前記リード線側に押し付けるための傾斜形状を有していることを特徴とする。
第3発明の成膜装置は、第2発明において、前前記2以上設けられているリード線シール部が、1つのリード線シール部を有するシール材を2以上並べて構成されていることを特徴とする。
第4発明の成膜装置は、第2発明または第3発明において、前記中間部材の外周には、Oリングが保持されていることを特徴とする。
第5発明の成膜装置は、第2発明から第4発明のいずれかにおいて、前記中間部材は、樹脂であることを特徴とする。
第1発明によれば、シール構造部には、コイルを形成するリード線が貫通するとともに、冷却媒体収容部の外側のみに、シール材を押圧するための押圧キャップが備えられていることにより、成膜装置の使用者は、成膜装置の点検時には、視認が容易な外側のシール部のみの確認で足り、また増し締め作業も容易に行えるので、メンテナンス作業の負荷を軽くできる。また、組立時に適切な長さのリード線を引き出したうえでシールできるので、リード線が冷却媒体収容部の中で余り、無理な姿勢となることがなく、リード線の寿命が想定を超えて短くなることがなく、成膜装置の耐久性を向上できる。
さらに、リード線シール部が、2以上設けられていることにより、冷却媒体収容部の外側と内側にそれぞれシール部を設けていたときと同じだけのシール能力を確保しながら、メンテナンス作業負荷の低減し、装置の耐久性の向上を図ることができる。
第2発明によれば、中間部材は、中間部材と接触するシール材をリード線に押し付けるための傾斜形状を有していることにより、中間部材とシール材とに、押圧キャップをねじり圧縮力を加えるだけでシール材のシール機能を実現できる。
第3発明によれば、リード線シール部が、1つのリード線シール部を有するシール材を2以上並べて構成されていることにより、2以上のリード線シール部を有するシール材を専用に製作する必要がなく、入手容易で安価な、1つのリード線シール部を有するシール部材により構成するので、シール構造部のコストを抑えることができるとともに、シール構造部の製造時間を短縮することができる。
第4発明によれば、中間部材の外周には、Oリングを保持されていることにより、通過孔内面側とリード線側の2つのシール機能を、一方のシール材のみで担当する必要がなくなり、それぞれ確実にシールを行うことができる
本発明の実施形態に係る成膜装置の正面断面図である。 図1のA部を拡大した補助陽極9の正面断面図である。 図2のB線に沿って切断した電流導入構造の拡大平面断面図である。 図3のC線に沿って切断したシール構造部23の一部を破断した側面断面図である。 図3に示されたシール材27と中間部材29の斜視図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の実施形態に係る成膜装置1の正面断面図である。図1に示されるように、成膜装置1は、RPD法によって基板Wに成膜する装置であり、通称、インラインタイプと呼ばれる搬送形態を採用している。成膜装置1は、成膜処理が行われる真空チャンバ3を備えており、真空チャンバ3の上方を所定の経路に沿って基板Wが搬送される。
真空チャンバ3の側壁には圧力勾配型のプラズマガン5が設けられており、底部には、成膜材料であるタブレットTを保持する主ハース7、および主ハース7を環状に取り囲む補助陽極(「輪ハース」、「ビームガイド」ともいう)9が設けられている。プラズマガン5から照射されたブラズマビームBは主ハース7に導かれて集束し、タブレットTを昇華拡散させる。基板Wは、昇華した蒸発粒子によって成膜される。
補助陽極9は、主ハース7の上部近傍を環状に囲み、且つ主ハース7の軸線に対して僅かに偏芯した永久磁石11を備え、永久磁石11の下で、永久磁石11と同心に配置された環状の電磁石13を備えている。また、補助陽極9は永久磁石11及び上下二段に配置された電磁石13を収容する環状(ドーナツ状)の水冷ジャケット15を備えている。水冷ジャケット15内には、冷却水(冷却媒体)が収容されており、電磁石13の発熱やプラズマビームBからの輻射熱から補助陽極9及び主ハース7を冷却保護している。補助陽極9の磁場によってプラズマビームBはガイドされる。また、補助陽極9の電磁石13を調整することで、蒸発粒子の飛行方向分布を制御できるようになり、その結果、膜厚分布の均一化を図ることが可能になる。なお請求の範囲に記載の冷却媒体収容部とは、本実施形態では水冷ジャケット15を意味する。
電磁石13を構成するコイル17は、巻回されたリード線(図2参照)19によって形成されており、リード線19には、全長に亘って電気的絶縁性の膜(絶縁膜)が被膜されている。絶縁膜が被覆されたリード線19の形態としては、例えば、フッ素系熱収縮フレキチューブなどの2重以上の熱収縮チューブでリード線19の外周を覆った形態が好適である。コイル17への電流の引き込み側及びコイル17からの電流の引き出し側には余剰部分となるリード線(以下、この部分のリード線を「絶縁導線部」という)19が突き出しており、リード線19の絶縁導線部を介して電流の引き込み及び引き出しが行われ、その結果、コイル17は電磁石13として機能する。
コイル17を電磁石13として機能させるための電流導入構造20について説明する。なお、本実施形態に係る電流導入構造20は、コイル17への電流の引き込み側及び引き出し側の両方の構造を含むが、引き込み側及び引き出し側の構造は同様であるため、引き込み側を例にして説明して引き出し側の詳細説明は省略する。
電流導入構造20は、水冷ジャケット15と、この水冷ジャケット15内へ電流を導入する絶縁導線部と、この絶縁導線部が内部を通過するとともに、水冷ジャケット15の内外を隔絶するシール構造部23と、を含んで構成されている。本実施形態では、水冷ジャケット15内には、冷却水配管から導入された冷却水が収容されている。
水冷ジャケット15は、銅などの導電体からなり、ベースにカバーが組み立てられた状態で環状(ドーナツ状)の外観が形成される。環状の内側は、主ハース7に対面しており、環状の外周には、コイル17から導き出された絶縁導線部が通される貫通孔が形成されている。そしてこの貫通孔に、シール構造部23が装着されている。
図2には、図1のA部を拡大した補助陽極9の正面断面図を、図3には図2のB線に沿って切断した電流導入構造の拡大平面断面図を、図4には図3のC線に沿って切断したシール構造部23の一部を破断した側面断面図を、図5には図3に示されたシール材27と中間部材29の斜視図を示す。シール構造部23は、水冷ジャケット15に装着されるシール構造部本体25と、このシール構造部本体25のリード線19の絶縁導線部の引き出し側を覆うカバー41と、を備える。シール構造部本体25は、水冷ジャケット15の貫通孔に遊嵌する筒状部25bと、筒状部25bの径外方向に張り出した矩形の張出し部25aと、を有する。張出し部25aは、水冷ジャケット15にボルト止めされ、Oリング等により水冷ジャケット15の外周と張出し部25aとの間の気密性が保持されている。
筒状部25bの内側、すなわちシール構造部本体25の通過孔には、リード線19の絶縁導線部が通過させられている。シール構造部23は、シール構造部本体25の通過孔の内面側と、リード線19の絶縁導線部の外周側の両方において確実にシールを行うことにより、水冷ジャケット15の内外を隔絶する。さらに筒状部25bの先端部分(図3の紙面上筒状部25bのもっとも左側)は、内径が小さい凸部25b’が設けられ、筒状部25bの内側に設ける要素が冷却水側に抜け落ちないようにしている。また、筒状部25bのもう一方の先端部分(図3の紙面上筒状部25bのもっとも右側)の外周は、後述する押圧キャップ43の雌ねじと螺合する雄ねじが形成されている。
シール構造部本体25の通過孔の内側には、筒状部25bの凸部25bから、リード線19に沿って、第1スリーブ33、シール材27、中間部材29、シール材27、第2スリーブ35が備えられている。シール材27は、ゴムなどの樹脂製であり、水冷ジャケット15内の冷却媒体と、その外側の真空に対して適合された材料、例えばフッ素ゴムなどが適宜選択される。
シール材27の形状は図3と図5に示すとおりであり、その形状は、円筒の両端を円錐状に形成し、端面側に平面が残るように円錐状の頂点をカットしたように形成されている。また、円筒の外周も平面が残るように形成されている。円筒の通過孔にはリード線19の絶縁導線部が通過する。なお、本明細書では、シール材27の、リード線19の絶縁導線部と接する面を、リード線シール部27aと称する。
第1スリーブ33、第2スリーブ35は、金属製であり、中間部材29は樹脂製である。これらの材料は、シール材27と同じく、水冷ジャケット15内の冷却媒体と、その外側の真空に対して適合された材料が適宜選択され、中間部材は、例えばPEEK材、テフロン(登録商標)などである。第1スリーブ33は、略円筒形状であり、筒状部25bの先端側の端面には、シール構造部本体25の凸部25b’を収納できるような凹部が形成されている。また、もう一方の端面は、シール材27の円錐状に形成された部分が入り込むように、円錐状の凹部が形成されている。第1スリーブ33の外周は、シール構造部本体25の通過孔に遊嵌し、内周には、リード線19の絶縁導線部が遊嵌する。
中間部材29は、円筒状であり、両端面にシール材27の円錐状の部分が入り込む、円錐状の凹部が形成されている。また、中間部材29の通過孔は、リード線19の絶縁導線部が遊嵌している。中間部材29の外周側にはOリング31用の溝29aが設けられており、その溝29aによってOリング31が保持されている。Oリング31の溝29aは、Oリング31に対して、あらかじめ定められた寸法で製作されており、Oリング31が中間部材29に保持された状態で、シール構造部本体25の通過孔に挿入されると、Oリング31は、シール構造部本体25の通過孔の内面に接触し、この部分がシールされる。
第2スリーブ35は、略円筒形状であり、図3の紙面上左側の端面は、この端面に接するシール材27の円錐状に形成された部分が入り込むように、円錐状の凹部が形成されている。また、図3の紙面上右側の端面に近接した部分には、後述する押圧キャップ43の内面と係合する係合部(凸部)が設けられている。第1スリーブ33と同様、この外周は、筒状部25bの通過孔に遊嵌し、内周には、リード線19の絶縁導線部が遊嵌する。
本実施形態では、シール構造部23には、冷却媒体である冷却水が存在する側の反対側に押圧キャップ43が備えられている。ここで冷却水が存在する側の反対側とは、本実施形態では真空側であり、冷却媒体収容部である水冷ジャケット15の外側と同義である。押圧キャップ43は、袋ナットの中央に通過孔が設けられている形状をしており、シール構造部23のシール構造部本体25に設けられている雄ねじに螺合する雌ねじを有する。
押圧キャップ43がシール構造部本体25にねじこまれることで、押圧キャップ43は第2スリーブ35の係合部を図3の左側へ向けて押し込む。これにより、第2スリーブ35が図3の左側に向けて押し込まれる。図3の右側のシール材27は、第2スリーブ35の円錐状の凹部と、中間部材29の円錐状の凹部により、リード線シール部27aがリード線19の絶縁導線部を押圧し、この部分がシールされる。また図3の左側のシール材27は、第1スリーブ33の円錐状の凹部と、中間部材29の円錐状の凹部により、リード線シール部27aがリード線19の絶縁導線部を押圧し、この部分がシールされる。
シール構造部23には、水冷ジャケット15の外側のみに、リード線シール部27aを押圧するための押圧キャップ43が備えられている。このことにより、成膜装置1の使用者は、成膜装置1の点検時に、視認が容易な外側のシール部のみの確認で足り、また増し締め作業も容易に行えるので、メンテナンス作業の負荷を軽くできる。また、組立時に適切な長さのリード線19を引き出したうえでシールできるので、リード線19が水冷ジャケット15の中に収納されたときに水冷ジャケット15の中で余り、無理な姿勢となることがない。よって、リード線19の寿命が想定を超えて短くなることがなく、成膜装置1の耐久性を向上できる。
リード線シール部27aが、2以上設けられていることにより、水冷ジャケット15の外側と内側にそれぞれリード線シール部27aを設けていたときと同じだけのシール能力を確保しながら、メンテナンス作業負荷の低減し、装置の耐久性の向上を図ることができる。
リード線シール部27aが、1つのリード線シール部27aを有するシール材27を、リード線に沿って、2以上並べて構成されていることにより、2以上のリード線シール部27aを有するシール材27を専用に製作する必要がない。また、入手容易で安価な、1つのリード線シール部27aを有するシール部材27により構成するので、シール構造部23のコストを抑えることができるとともに、シール構造部23の製造時間を短縮することができる。
中間部材29が、リード線19の絶縁導線部を通過する通過孔の内面に接触するOリング31を保持していることにより、通過孔の内面側とリード線側の2つのシール機能を、一方のシール材27のみで担当する必要がなくなり、それぞれ確実にシールを行うことができる。
中間部材29は、中間部材29と接触するシール材27をリード線19の絶縁導線部に押し付けるための円錐状の傾斜部を有していることにより、中間部材29とシール材27とに、押圧キャップ43を回転させるねじ等により圧縮力を加えるだけでシール材27のシール機能を実現できる。
リード線19の絶縁導線部は、押圧キャップ43から引き出されたところで、被膜が除去され、コネクタ37により、外部リード線39に接続される。外部リード線39は、図2で示すように、真空チャンバ3の底に設けられた電流導入端子45に接続され、この部分を経由して外部から電流が供給されている。
本実施形態では、シール材27は、リード線シール部27aが1つだけのものを2つリード線19に沿って、すなわち絶縁導線部の長さ方向に並べることで、シール構造部23を構成したが、これに限定されるものではなく、シール材27が、2以上のリード線シール部27aを備えたものであっても問題ない。
また、中間部材29は、両端面が円錐状の凹部であることで、リード線シール部27aをリード線19の絶縁導線部へ押し付ける構成であったが、この形状に限定されない。シール材27の端部と中間部材29の端部とが嵌合した状態で合わせた形状とする必要がある。
本実施形態の成膜装置1が有するシール構造部23は、真空チャンバ3内のコイル17を、液体を用いて冷却する他の装置にも広く用いることが可能である。
1 成膜装置
3 真空チャンバ
15 水冷ジャケット(冷却媒体収容部)
17 コイル
19 リード線
23 シール構造部
27 シール材
27a リード線シール部
29 中間部材
31 Oリング

Claims (5)

  1. 真空チャンバと、該真空チャンバ内に配置され、絶縁膜が被覆されているコイルと、該コイルを冷却するための冷却媒体を収容する冷却媒体収容部と、が備えられた成膜装置であって、
    前記冷却媒体収容部の外壁に、前記コイルを形成するリード線が貫通するシール構造部を設け、
    該シール構造部には、前記リード線の絶縁膜に接するリード線シール部を有するシール材と、前記冷却媒体が存在する側と反対側である、前記冷却媒体収容部の外側のみに、前記シール材を押圧するための押圧キャップが備えられ、
    前記リード線シール部が、2以上設けられ、
    各々の前記リード線シール部は、前記押圧キャップによって押圧されることで、前記リード線の前記絶縁膜を押圧してシールする、
    ことを特徴とする成膜装置。
  2. 前記2以上のリード線シール部の間には中間部材が設けられ、
    該中間部材は、該中間部材と接触する前記シール材を前記リード線側に押し付けるための傾斜形状を有している、
    ことを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  3. 前記2以上設けられているリード線シール部が、1つのリード線シール部を有するシール材を2以上並べて構成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の成膜装置。
  4. 前記中間部材の外周には、Oリングが保持されている、
    ことを特徴とする請求項2または3記載の成膜装置。
  5. 前記中間部材は、樹脂である
    ことを特徴とする請求項2からのいずれかに記載の成膜装置。
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