JP6758348B2 - 評価支援装置、評価支援システム、プログラム及び方法 - Google Patents

評価支援装置、評価支援システム、プログラム及び方法 Download PDF

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本発明は、評価支援装置等に関するものであり、特に太陽光発電所の評価支援システムに関する。
現在、国内には多くの太陽光発電所が設置されている。太陽光発電は一般住宅向けのほか、広大な敷地に数多くの太陽電池パネルを設置した大規模な太陽光発電所も各地で実用化されている。太陽光発電所の所有者等にとっては、発電装置が長期間に亘って安定して発電することが望ましい。このような状況において、太陽光発電所の所有者等から、自身の太陽光発電所を評価したいという要望がある。例えば特許文献1は、主として太陽電池パネルの性能を評価する太陽光発電システム評価装置を開示している。
特開2018−019567号公報
太陽光発電所の発電量は、発電所ごとに、立地条件や自然条件、発電装置の設備条件などが異なる。従来、このような太陽光発電所に関して、太陽光発電所の発電能力や発電実績などをまとめたデータベースは無く、太陽光発電所各々の評価が難しいという問題があった。例えば、任意の太陽光発電所に関して、実際に発電した過去の発電量を定量的に比較又は分析することができないという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、太陽光発電所を定量的に評価できる評価支援装置等を提供することを主目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様としての太陽光発電所の評価支援装置は、複数の太陽光発電所の設備に関する設備情報及び実績発電量を記憶し、所定エリアの気象に関する気象関連情報を記憶し、対象の太陽光発電所の所定期間における期待された発電量である期待発電量を、該太陽光発電所の位置を含む上記所定エリアの上記気象関連情報及び該太陽光発電所の上記設備情報に基づいて算出し、上記対象の太陽光発電所における算出された上記期待発電量と上記実績発電量との比較に基づいて評価情報を生成する、ことを特徴とする。
また、本発明において好ましくは、上記気象関連情報は、上記対象の太陽光発電所の位置を含む上記所定エリアにおける単位面積当たりの単位時間の全天日射量を含み、上記設備情報は、上記複数の太陽光発電所の各々における、太陽光パネルの直流定格出力と、パワーコンディショナーの交流定格出力と、太陽光パネルの設置方位及び設置傾斜角に関する補正係数と、該交流定格出力に対する該直流定格出力の比率に関する補正係数と、システム出力係数と、を含む。
また、本発明において好ましくは、上記気象関連情報は、上記対象の太陽光発電所の位置を含む上記所定エリアにおける単位面積当たりの単位時間の太陽光パネルの出力解析値を含み、上記設備情報は、上記複数の太陽光発電所の各々における、太陽光パネルの直流定格出力と、パワーコンディショナーの交流定格出力と、太陽光パネルの設置方位及び設置傾斜角に関する補正係数と、該交流定格出力に対する該直流定格出力の比率に関する補正係数と、を含む。
また、本発明において好ましくは、上記評価支援装置は、上記評価情報として、上記対象の太陽光発電所における上記期待発電量に対する上記実績発電量の比率を時系列的に示す個別評価情報を生成する。
また、本発明において好ましくは、上記評価支援装置は、上記評価情報として、上記対象の太陽光発電所における上記期待発電量に対する上記実績発電量の比率と、他の太陽光発電所における該比率との比較を示す相対評価情報を生成する。
また、本発明において好ましくは、上記他の太陽光発電所は、上記対象の太陽光発電所の位置を含む上記所定エリアにおける全天日射量が近い上記所定エリア内における太陽光発電所である。
また、本発明において好ましくは、上記相対評価情報は、上記複数の太陽光発電所をランキング形式で示すものである。
また、本発明において好ましくは、上記設備情報は、上記複数の太陽光発電所の各々における、売電単価、資産情報、及び運用開始日を含み、上記評価支援装置は、上記対象の太陽光発電所における上記実績発電量、上記売電単価、上記資産情報、及び上記運用開始日に基づいて、上記評価情報として、該対象の太陽光発電所における収益性を示す収益性評価情報を生成する。
また、上記の目的を達成するために、本発明の一態様としての評価支援システムは、サーバ、及び該サーバにネットワークを介して接続され、ディスプレイを有する端末を備える太陽光発電所の評価支援システムであって、上記サーバは、複数の太陽光発電所の設備に関する設備情報及び実績発電量を記憶し、所定エリアの気象に関する気象関連情報を記憶し、対象の太陽光発電所の所定期間における期待された発電量である期待発電量を、該太陽光発電所の位置を含む上記所定エリアの上記気象関連情報及び該太陽光発電所の上記設備情報に基づいて算出し、上記対象の太陽光発電所における算出された上記期待発電量と上記実績発電量との比較に基づいて評価情報を生成し、上記端末は、上記評価情報を上記ディスプレイに表示する、ことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、本発明の一態様としての太陽光発電所の評価支援方法は、対象の太陽光発電所の所定期間における期待された発電量である期待発電量を、該太陽光発電所の位置を含む所定エリアの気象関連情報及び該太陽光発電所の設備に関する設備情報に基づいて算出するステップと、上記対象の太陽光発電所における算出された上記期待発電量と該太陽光発電所の実績発電量との比較に基づいて評価情報を生成するステップと、を有することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、本発明の一態様としてのプログラムは、上記に記載の方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、太陽光発電所を定量的に評価できる。
本発明の一実施形態による電子装置のハードウェア構成図である。 本発明の一実施形態による電子装置の機能ブロック図である。 日射量データベースの一部を示す一例である。 3つの異なる場所において算出された補正係数C2´の値の例示の1つである。 横軸がDC/AC比、縦軸が補正係数C2の座標に、図4の算出結果をプロットし、近似曲線を求めた様子を示す図である。 個別評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトの一例を示す図である。 相対評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトの一例を示す図である。 相対評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトの一例を示す図である。 相対評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトの一例を示す図である。 収益性評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による評価支援システム1の情報処理について示したフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態による評価支援システム1について説明する。本明細書においては、説明の便宜上、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成についての重複説明を省略する場合がある。
一般的に、太陽光発電所は、太陽電池と、蓄電池と、太陽電池及び蓄電池が接続されたパワーコンディショナーとを備えている。太陽電池は、アレイ状に配置された複数の太陽電池パネルを備えている。パワーコンディショナーは、商用電力系統に連系させて使用するために、周波数や電圧を商用電力系統に適合するように交流電力に変換するものである。説明の便宜上、本実施形態の評価支援システム1は、日本国内に設置された、このような一般的な太陽光発電所を評価対象とする。ただし、これに限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態による太陽光発電所の評価支援システム1の全体構成図である。図1に示すように、評価支援システム1は、評価支援装置10と、気象関連情報サーバ20と、ユーザ端末30と、を含む。評価支援装置10、気象関連情報サーバ20、及びユーザ端末30は、インターネットなどのネットワーク2に接続され、互いに通信可能である。ただし、それぞれが必要に応じて個別に接続される形態であってもかまわない。本実施形態では、評価支援システム1のサービス提供者又は管理者(以下「管理者等」という。)が評価支援装置10を利用し、評価支援システム1のサービスを利用するエンドユーザがユーザ端末30を使用する。
図2は本発明の一実施形態による評価支援装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。本実施形態による評価支援装置10は、一般的なサーバやPC等と同様の構成を含む。評価支援装置10は、プロセッサ11、入力装置12、出力装置13、記憶装置14、及び通信装置15を備える。これらの各構成装置はバス16によって接続される。なお、バス16と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが介在しているものとする。評価支援装置10は、複数のコンピュータ(サーバ)により構成されてもよい。
プロセッサ11は、評価支援装置10全体の動作を制御する。例えばプロセッサ11は、CPUである。プロセッサ11は、記憶装置14に格納されているプログラムやデータを読み込んで実行することにより、様々な処理を実行する。1つの例では、プロセッサ11は、複数のプロセッサから構成される。他の例では、プロセッサ11は、MPU等の電子回路が用いられる。本実施形態においては、プロセッサ11によりプログラムが実行されることにより、評価支援装置10の様々な機能が実現される。
入力装置12は、評価支援装置10に対するユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェースであり、例えば、タッチパネル、タッチパッド、キーボード、又はマウスである。出力装置13は、ユーザに評価支援装置10の出力情報を出力又は表示するものであり、例えば、画像を出力するディスプレイである。出力装置13は、プリンタを含むこともできる。
記憶装置14は、主記憶装置及び補助記憶装置を含む。主記憶装置は、例えばRAMのような半導体メモリである。RAMは、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、プロセッサ11が情報を処理する際の記憶領域及び作業領域として用いられる。主記憶装置は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であるROMを含んでいてもよい。この場合、ROMはファームウェア等のプログラムを格納する。補助記憶装置は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してプロセッサ11が使用するデータを格納する。補助記憶装置は、例えばハードディスク装置であるが、情報を格納できるものであればいかなる不揮発性ストレージ又は不揮発性メモリであってもよく、着脱可能なものであっても構わない。補助記憶装置は、例えば、オペレーティングシステム(OS)、ミドルウェア、アプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に伴って参照され得る各種データなどを格納する。
通信装置15は、ネットワークを介してサーバなどの他のコンピュータとの間でデータの授受を行う。例えば通信装置15は、移動体通信や無線LAN等の無線通信を行い、ネットワーク2へ接続する。1つの例では、評価支援装置10は、通信装置15によってプログラムをサーバからダウンロードして、記憶装置14に格納する。ただし、通信装置15は既知の有線通信を行ってもよい。
評価支援装置10は、太陽光発電所に関する評価情報を生成する。評価情報は、一の太陽光発電所の個別評価情報、一の太陽光発電所と他の太陽光発電所を比較する相対評価情報、及び一の太陽光発電所の収益性を示す収益性評価情報を含む。
本実施形態では、評価支援装置10は、データベースサーバ機能を備える。記憶装置14は各種データベース用のデータ(例えばテーブル)やプログラムを記憶し、プログラムが実行されることにより、各種データベースは実現される。評価支援装置10は、別個の装置としてデータベースサーバを含む構成としてもよい。
本実施形態では、評価支援装置10は、ウェブサーバ機能を備える。評価支援装置10は、該評価支援装置10又はユーザ端末30からの要求に応じて、太陽光発電所に関する評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトの生成や送信等の処理を行う。また評価支援装置10は、アプリケーションサーバとしても機能することができ、データベースへの接続制御などを行うことができる。この場合、記憶装置14は、ウェブページを提供するためのデータ、例えば、HTML文書、画像、アプリケーションサーバ機能のためのプログラム、などを記憶することができる。評価情報表示用ウェブサイトは、ユーザ端末30のディスプレイや評価支援装置10の出力装置13に表示される。
気象関連情報サーバ20は、評価支援装置10を含む任意の端末からのアクセスに対応して、気象関連情報を提供する。気象関連情報サーバ20は、気象衛星画像などの気象衛星による観測データに基づいて、過去から現在までの気象関連情報を蓄積している。気象関連情報は、予め定められたエリアごとの気象に関するデータであり、単位面積当たりの単位時間の全天日射量を含む。例えば気象関連情報は、1km四方のエリアごとの、1平方メートル当たりの月単位全天日射量(kW/m2)を含む。評価支援装置10は、所定エリアの気象関連情報を気象関連情報サーバ20から取得して、記憶装置14に記憶する。
好適な1つの例では、気象関連情報サーバ20は、気象衛星ひまわりから取得する気象衛星画像の観測データを用いて算出された、1km四方のエリアごとに、全天日射量(kW/m2)を含む気象関連情報を提供する。1つの例では、太陽放射コンソーシアムなどの法人が気象関連情報サーバ20を有し、評価支援装置10は、気象関連情報サーバ20から気象関連情報を取得する。
ユーザ端末30は、ディスプレイを備えるコンピュータであり、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機などとすることができる。ユーザ端末30は、ウェブブラウザが予めインストールされる。エンドユーザはウェブブラウザを用いてウェブページを閲覧したり、ウェブページ上の入力フォームを用いてデータをウェブサーバに送信したりすることができる。
評価支援装置10は、複数の太陽光発電所の設備に関する設備情報及び実績発電量を記憶する発電所データベース(以下「発電所DB」という。)を備える。発電所DBは、太陽光発電所の各々を、一意の設備IDに関連付けて記憶する。設備情報は、発電所名、所有者、設置位置、太陽光パネルの設置方位及び設置傾斜角、太陽光パネルの直流定格出力、パワーコンディショナーの交流定格出力、補正係数、並びにシステム出力係数を含み、各項目が設備IDに関連付けられる。
設置位置は、太陽光発電所が設置された位置であり、住所及び緯度経度を含む。太陽光パネルの直流定格出力は、対応する太陽光発電所における全モジュールパネルの直流定格出力(KWp)であり、例えばJISCで規定する分光分布AM1.5、放射照度1,000W/m2、モジュール温度25℃での定格容量の値である。パワーコンディショナーの交流定格出力は、対応する太陽光発電所における全パワーコンディショナーの交流定格出力(kW)である。補正係数は、太陽光パネルの設置方位及び設置傾斜角に関する補正係数C1と、交流定格出力に対する直流定格出力の比率に関する補正係数C2と、を含む。システム出力係数は、外的要因により発生する一定量の発電量の損失を考慮した太陽光発電システムの性能を示すものであり、一般的にPR(Performance Ratio)と呼ばれるものである。
実績発電量は、所定期間ごとの売電電力量であり、設備IDに関連付けられる。実績発電量は、例えば1月ごとの売電有効電力量である。
評価支援装置10は、入力装置12又はユーザ端末30から受け付けたユーザからの設備情報及び実績発電量の入力を発電所DBに記憶する。評価支援装置10は、新たな発電所に関する設備情報の入力を受け付けると、新たな設備IDを生成し、入力された項目に関連付ける。例えばエンドユーザは、ユーザ端末30を用いて評価情報表示用ウェブサイトを介して、自身が所有する太陽光発電所を登録することができるとともに、該太陽光発電所の設備情報及び実績発電量を登録することができる。登録されたデータは設備IDに関連付けられて発電所DBに記憶される。
発電所DBは、更にユーザIDを記憶し、設備IDに関連付けられる。ユーザIDは、エンドユーザを識別するための一意の識別情報である。例えば評価情報表示用ウェブサイトは、ユーザ端末30からアクセスするエンドユーザが評価情報を閲覧する場合、ユーザ端末に対してユーザIDを用いてログインしてアクセスすることを要求する。ユーザ端末30は、一のユーザIDを用いてログインすると、該一のユーザIDにより生成された設備IDに関連付けられた項目のみ入力及び出力することができるとともに、該設備IDに関連付けられた評価情報のみ取得することができる。一方、エンドユーザは、ユーザ端末30を介して、他のユーザIDにより生成された設備IDに関連付けられた項目の入出力や該設備IDに関連付けられた評価情報を閲覧することができない。このように評価支援システム1を構成することにより、評価支援システム1のエンドユーザの所有する太陽光発電所に関する情報を、第三者に取得されてしまうことを防止することが可能となる。なお、設備情報のうち補正係数及びシステム出力係数については、エンドユーザがユーザ端末30を介して入力できないように評価支援システム1を構成することが好ましい。
本実施形態では、システム出力係数は、すべての太陽光発電所において同じ値を用いる。したがって、評価支援装置10は、システム出力係数を設備IDに関連付けて発電所DBに記憶せずに、記憶装置14内の他のメモリ領域に記憶することができる。
評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の所定期間における期待された発電量である期待発電量を算出する。評価支援装置10は、所定期間における期待発電量を算出する際、対象の太陽光発電所の位置を含む所定エリア及び所定期間における単位面積当たりの単位時間の全天日射量を取得して記憶装置14に記憶し、該全天日射量と、発電所DBが記憶する該太陽光発電所の設備IDに関連付けられた設備情報と、に基づいて算出する。なお、対象の太陽光発電所とは、説明の便宜上、発電所DBが記憶する複数の太陽光発電所のうちの1つの太陽光発電所であって、期待発電量等の算出対象の太陽光発電所又は評価情報を生成する評価対象の太陽光発電所を示すものとする。例えば、エンドユーザがユーザ端末30を用いて評価情報表示用ウェブサイトにアクセスして一の太陽光発電所を指定して該太陽光発電所の評価情報を閲覧するとき、該太陽光発電所が対象の太陽光発電所となる。
評価支援装置10は、式(1)を用いて、対象の太陽光発電所の所定期間における月単位期待発電量PA(Kwh/月)を算出する。
A=GHI×C1×PV×C2×PR
(1)
ここで、GHIは、1m2当たりの月単位全天日射量(kWh/m2・月)であり、PVは、太陽光パネルの直流定格出力(kWp)であり、C1は補正係数C1であり、C2は補正係数C2であり、PRはシステム出力係数PRである。
月単位期待発電量PAを算出するにあたって、評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の位置を含む所定エリアにおけるGHIを気象関連情報サーバ20から取得して、記憶装置14に記憶する。また月単位期待発電量PAを算出するにあたって、評価支援装置10は、発電所DBに記憶された、対象の太陽光発電所の設備IDに関連付けられたPV、C1、C2、PRを用いる。補正係数C1、C2については、以下に示すように、評価支援装置10が発電所DBに記憶されたデータ等に基づいて算出して発電所DBに記憶する。ただし、同様の算出方法を用いるものであれば、管理者等が入力装置12を介して補正係数を入力して発電所DBに記憶してもよいし、他のシステムにより算出された補正係数を評価支援装置10が取得して発電所DBに記憶してもよい。
補正係数C1は、太陽光パネルの設置方位及び設置傾斜角を考慮して、全天日射量のうちの実際に太陽光パネルにおいて発電に寄与した日射量を算出するための補正係数である。評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の太陽光パネルの設置方位及び設置傾斜角を発電所DBから取得し、評価支援システム1が備える日射量データベース(図示せず)を用いて、補正係数C1を算出する。例えば日射量データベースは、複数の地点の方位角別、傾斜角別、月間総日射量を、各々の地点ごとに記憶するとともに、各々の地点の緯度経度も記憶する。
具体的には、評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の位置に最も近い地点の、算出対象月における、全天日射量(水平面)の日射量Aと、対象の太陽光発電所の太陽光パネルの設置方位及び設置方位角に対応する日射量Bとを日射量データベースから取得する。評価支援装置10は、日射量Aに対する日射量Bの比率から、補正係数C1を算出する。
好適な1つの例では、NEDOなどの法人が日射量データベースを有し、評価支援装置10は、日射量データベースから日射量A及び日射量Bのデータを取得する。図3は、日射量データベースの一部を示す例示の1つであり、網走における方位角別、傾斜角別、月間総日射量を示す。例えば、対象の太陽光発電所が網走に設置され、該太陽光発電所の太陽光パネルが方位角0度かつ傾斜面30度である場合において、該太陽光発電所の6月における補正係数C1を算出する場合を考える。この場合、補正係数C1はC1=5.02/5.23により算出され、C1=0.960となる。
補正係数C2は、パワーコンディショナーの交流定格出力に対する太陽光パネルの直流定格出力の比率(以下「DC/AC比」という。)から、太陽光パネルにおいて発電した電力のうち、定格容量により損失した電力を考慮した補正係数である。一般的に、太陽光パネルで発電される電力量は、日射量により左右されるため、太陽光パネルの直流定格出力以下である時間帯が多い。そのため、太陽光発電所においては、太陽光パネルの直流定格出力よりも小さい交流定格出力のパワーコンディショナーが設置されることが多い。一方で、このような場合、太陽光パネルで発電される電力量が、パワーコンディショナーの交流定格出力を超えた電力量となる場合があり、超えた分の電力量が損失となる場合がある。補正係数C2は、この損失を考慮した補正係数である。
本実施形態では、評価支援装置10は、太陽光パネルで発電される電力量が損失せずにパワーコンディショナーから出力される比率を、予めシミュレーションを用いて算出する。シミュレーションは、日本国内の異なる位置において、様々なDC/AC比で行われる。算出される比率は、補正係数C2に対応する値(補正係数C2´)である。評価支援装置10は、一方の軸をDC/AC比、他方の軸を補正係数C2とした座標に、算出された補正係数C2´を様々なDC/AC比ごとにプロットし、該プロットから近似曲線を算出する。評価支援装置10は、発電所DBから取得した、対象の太陽光発電所のパワーコンディショナーの交流定格出力及び太陽光パネルの直流定格出力からDC/ACの値を算出し、該DC/ACの値のときの近似曲線の値から補正係数C2を算出する。
図4は、太陽光発電所が設置されている3つの異なる場所、苫小牧、名古屋、及び下関において、様々なDC/AC比で、予めシミュレーションを用いて算出された補正係数C2´の値の例示の1つである。図4においては、DC/AC比が、100%、120%、140%、160%、180%、200%、250%、300%のときの補正係数C2´を算出していることが確認できる。
図5は、横軸がDC/AC比、縦軸が補正係数C2の座標に、図4の算出結果をプロットし、近似曲線を求めた様子を示す図である。近似曲線は、図5に示すように5次関数の曲線とすることが好ましいが、他のn次関数としてもよいし、他の関数を用いてもよい。
システム出力係数PRは、理想的な状態で動作した場合の発電量に対する実際の発電量の比率である。前述のとおり、本実施形態では、システム出力係数は、すべての太陽光発電所において同じ値を用いる。1つの例では、システム出力係数の値は0.8である。
評価支援装置10は、算出した対象の太陽光発電所の月単位期待発電量PA(Kwh/月)を発電所DBに記憶する。1つの例では、評価支援装置10は、発電所DBに記憶する太陽光発電所の各々において、現在から過去1年間における月ごとの期待発電量を、設備IDに関連付けて発電所DBに記憶する。1つの例では、評価支援装置10は、発電所DBに記憶する太陽光発電所の各々において、発電所DBが記憶する設備情報及び気象関連情報を用いて算出可能な期間の期待発電量を、設備IDに関連付けて記憶する。
評価支援装置10は、対象の太陽光発電所における算出された期待発電量と実績発電量との比較に基づいて評価情報を生成する。評価支援装置10は、生成した評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトを生成し、アクセスを受け付けたユーザ端末30へ当該ウェブサイトを提供する。
1つの例では、ユーザは、ユーザ端末30においてウェブブラウザを操作することにより、例えば評価情報表示用ウェブサイトのURLを入力することにより、指定されたURLを含むHTTPリクエスト等のリクエストを送信する。評価支援装置10は、ユーザ端末30から送信されるリクエストを受信すると、当該リクエストに応じて該当するウェブページを記憶装置14から読み出し、読み出されたウェブページを含むHTTPレスポンス等のレスポンスを当該リクエストの送信元のユーザ端末30へ送信する。ユーザ端末30は、ウェブページを受信すると、ウェブブラウザにより評価情報表示用ウェブサイト画面をディスプレイに表示する。なお、例えば、受信したHTML文書中において必要な画像データ等を見つけるたびに、ユーザ端末30は評価支援装置10に対して当該画像データ等をリクエストし、評価支援装置10は、当該リクエストに応じて該当する画像データ等を当該リクエストの送信元のユーザ端末30へ送信することができる。
1つの例では、評価支援装置10は、発電所DBに記憶されたデータを用いて、対象の太陽光発電所における期待発電量に対する実績発電量の比率により表されるパフォーマンス値を時系列的に示す個別評価情報を生成する。例えばこの場合、評価情報表示用ウェブサイトは、ユーザ端末30からの操作に応じて、ユーザにより指定された対象の太陽光発電所における、期待発電量、実績発電量、及びパフォーマンス値を時系列的に示す個別評価情報を表示する。
図6は、個別評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトの一例を示す図である。この場合、評価情報表示用ウェブサイトは、対象の太陽光発電所での1年間における1月ごとの期待発電量、実績発電量、及びパフォーマンス値を表示する。評価情報表示用ウェブサイトは、パフォーマンス値のみを表示することもできる。評価情報表示用ウェブサイトは、ユーザ端末30からの操作に応じて、表示開始時点、時間間隔、又は時間範囲を変更して表示することもできる。評価情報表示用ウェブサイトは、期待発電量の12月移動平均など、期待発電量や実績発電量に基づいた他の指標を表示することもできる。
1つの例では、評価支援装置10は、発電所DBに記憶されたデータを用いて、対象の太陽光発電所における期待発電量に対する実績発電量の比率と、他の太陽光発電所における該比率との比較を示す相対評価情報を生成する。この場合の他の太陽光発電所は、発電所DBに記憶されている複数の太陽光発電所のうちの対象の太陽光発電所以外のすべての太陽光発電所とすることもできるし、対象の太陽光発電所の全天日射量から所定範囲内の全天日射量のエリア内に位置する太陽光発電所のみとすることもできる。例えばこの場合、評価情報表示用ウェブサイトは、ユーザ端末30からの操作に応じて、ユーザにより指定された期間の対象の太陽光発電所におけるパフォーマンス値と、他の太陽光発電所のパフォーマンス値との比較を示す相対評価情報を表示する。比較するパフォーマンス値は、特定の月の値とすることもできるし、特定の期間の平均値とすることもできる。
図7は、相対評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトの一例を示す図である。この場合、評価情報表示用ウェブサイトは、発電所DBに記憶されている複数の太陽光発電所をパフォーマンス値の大きさに従って並べたランキング形式で示す相対評価情報を表示する。例えばこの場合、評価情報表示用ウェブサイトは、他の太陽光発電所に関しては、既定のパフォーマンス値の範囲ごとの発電所の数を表示するとともに、複数の太陽光発電所の中の対象の太陽光発電所の位置付けを明示する。このように、評価情報表示用ウェブサイトが具体的な太陽光発電所を識別できないように相対評価情報を表示する構成とすることにより、評価支援システム1のエンドユーザが発電所DBに登録した太陽光発電所に関する情報を、第三者に取得されてしまうことを防止することが可能となる。他の実施例においても、評価情報表示用ウェブサイトが相対評価情報を表示する場合、上記のように他の太陽光発電所を表示することが好ましい。
また例えば、評価情報表示用ウェブサイトは、ユーザ端末30からの操作に応じて、ユーザにより指定された対象の太陽光発電所における1kWpあたりの実績発電量と、他の太陽光発電所の1kWpあたりの実績発電量との比較を示す相対評価情報を表示する。比較する実績発電量は、特定の月の値とすることもできるし、特定の期間の平均値とすることもできる。
図8は、相対評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトの一例を示す図である。この場合、評価情報表示用ウェブサイトは、発電所DBに記憶されている複数の太陽光発電所を1kWpあたりの実績発電量の大きさに従って並べたランキング形式で示す相対評価情報を表示する。
図9は、相対評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトの一例を示す図である。この場合、評価情報表示用ウェブサイトは、上述したパフォーマンス値又は1kWpあたりの実績発電量を、地図上に示す相対評価情報を表示する。当該相対評価情報は、上述したパフォーマンス値又は1kWpあたりの実績発電量を、太陽光発電所の位置に対応する地図上の地区ごとに示す。地区の区画は、管理者等が任意に定めることができるが、個々の太陽光発電所が特定されない程度に大きいことが好ましい。パフォーマンス値又は1kWpあたりの実績発電量の大きさは、大きさの範囲に応じて色や形状等を変えて地図上に表示することができる。
1つの例では、発電所DBが記憶する設備情報は、更に、売電単価(FIT単価)、資産情報、及び運用開始日を含み、各項目が設備IDに関連付けられる。資産情報は、固定資産や運転維持費などの情報を含む。この場合、評価支援装置10は、発電所DBに記憶されたデータを用いて、対象の太陽光発電所における実績発電量、売電単価、資産情報、及び運用開始日に基づいて当該対象の太陽光発電所における収益性を示すための収益性評価情報を生成する。例えば評価支援装置10は、所定期間における売電利益を算出するとき、実績発電量及び売電単価を用いて売電金額を算出し、資産情報及び運用開始日から減価償却費を算出し、売電金額から減価償却費及び運転維持費をマイナスすることにより売電利益を算出する。例えば、収益性評価情報は、売電金額、運転維持費、減価償却費、及び売電利益を含む。
図10は、収益性評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトの一例を示す図である。この場合、評価情報表示用ウェブサイトは、ユーザ端末30からの操作に応じて、ユーザにより指定された期間の対象の太陽光発電所における、売電金額(実績)、運転維持費、減価償却費、売電利益、売電金額(予測)を時系列的に示す収益性評価情報を表示する。
次に、本発明の一実施形態による評価支援システム1の情報処理について図11に示したフローチャートを用いて説明する。図11に示す情報処理は、プログラムを評価支援装置10に実行させることで実現される。本情報処理においては、発電所DBは、評価対象となりうる複数の太陽光発電所の設備情報及び実績発電量を記憶し、評価支援装置10は、当該太陽光発電所の各々の位置を含む所定エリアの気象関連情報を記憶しているものとする。
ユーザにより指定された所定期間の対象の太陽光発電所における個別評価情報を生成する場合、ステップ101で、評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の所定期間における期待発電量を算出する。次にステップ102で、評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の個別評価情報を生成する。
ユーザにより指定された所定期間の対象の太陽光発電所における相対評価情報を生成する場合、ステップ101で、評価支援装置10は、複数の太陽光発電所の所定期間における期待発電量を各々算出する。次にステップ102で、評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の相対評価情報を生成する。
次に、本発明の実施形態による評価支援システム1(評価支援装置10)の作用効果について説明する。本実施形態では、評価支援装置10は、複数の太陽光発電所の設備情報及び各月の実績発電量の入力を受け付け、入力を受け付けた当該データを記憶装置14に記憶する。評価支援装置10は、気象関連情報サーバ20から複数の太陽光発電所の各々の位置を含む所定エリアの各月の気象関連情報を取得し、記憶装置14に記憶する。評価支援装置10は、記憶装置14が記憶する設備情報及び気象関連情報を用いて、各月における複数の太陽光発電所の各々の期待発電量を算出し、算出した期待発電量と、対応する月の実績発電量との比較に基づいて評価情報を生成する。ユーザ端末30は、評価支援装置10が生成する評価情報を取得し、ディスプレイに表示する。
従来、対象の太陽光発電所の所定期間における見込まれる発電量は、該太陽光発電所の最寄りにある気象庁の観測所の日射量に基づいて算出した計画発電量を用いている。本実施形態では、評価支援装置10が算出する期待発電量は、従来の計画発電量とは異なり、気象関連情報サーバ20から取得した、予め定められたエリアごとの全天日射量等のデータを含む気象関連情報に基づいて算出する。したがって、期待発電量は、計画発電量の算出よりも、対象の太陽光発電所の位置の実際の日射量をより反映した日射量を用いて算出することができるため、本実施形態では、より正確な発電量を算出することが可能となる。
また本実施形態では、評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の個別評価情報を生成する。例えば評価支援装置10が生成する評価情報表示用ウェブサイトは、ユーザ端末30からの操作に応じて、各月のパフォーマンス値、期待発電量、実績発電量とともにパフォーマンス値の12月移動平均値を示す個別評価情報を、ユーザ端末30のディスプレイ等に表示することができる。このような構成とすることにより、本実施形態では、実際に発電された過去の発電量の相対的な分析を行うことが可能となり、また対象の太陽光発電所の性能劣化の兆候を捉えることが可能となる。
また本実施形態では、評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の相対評価情報を生成する。例えば評価支援装置10が生成する評価情報表示用ウェブサイトは、ユーザ端末30からの操作に応じて、ユーザにより指定された期間の対象の太陽光発電所におけるパフォーマンス値と、他の太陽光発電所のパフォーマンス値との比較を示す相対評価情報を、ユーザ端末30のディスプレイ等に表示することができる。相対評価情報は、複数の太陽光発電所をランキング形式で示すものとすることもできるし、地図上にパフォーマンス値又は実績発電量の大きさとともに示すものとすることもできる。このような構成とすることにより、本実施形態では、より簡易に、他の太陽光発電所との比較を行うことが可能となる。なお、この場合の他の太陽光発電所は、対象の太陽光発電所の全天日射量から所定範囲内の全天日射量のエリア内に位置する太陽光発電所のみとすることもできる。このような構成とすることにより、対象の太陽光発電所と条件が似た他の太陽光発電所と比較を行うことが可能となる。
また本実施形態では、評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の収益性評価情報を生成する。例えば評価支援装置10が生成する評価情報表示用ウェブサイトは、ユーザ端末30からの操作に応じて、ユーザにより指定された期間の対象の太陽光発電所における、売電金額(実績)、運転維持費、減価償却費、売電利益、売電金額(予測)を時系列的に示す収益性評価情報を、ユーザ端末30のディスプレイ等に表示することができる。このような構成とすることにより、本実施形態では、より簡易に、太陽光発電所の投資家向けレポートを作成することが可能となる。また複数の太陽光発電所において収益性評価情報を生成することにより、より収益性の高い太陽光発電所の傾向を把握することが可能となる。
このように、評価支援システム1がユーザに対して提示する評価情報を用いることにより、太陽光発電所への興味や関心を高め、既存の太陽光発電所の発電能力維持向上に繋がることが期待される。
上記の作用効果は、特に言及が無い限り、他の実施形態や他の実施例においても同様である。
本発明の他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムや該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する方法とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムをコンピュータに供給することができるサーバとすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する仮想マシンとすることもできる。
以下に本発明の実施形態の変形例について説明する。以下で述べる変形例は、矛盾が生じない限りにおいて、適宜組み合わせて本発明の任意の実施形態に適用することができる。
1つの変形例では、気象関連情報は、全天日射量に加えて、又は全天日射量の代わりに、予め定められたエリアごとの、単位面積当たりの単位時間の太陽光パネルの出力解析値を含む。例えば気象関連情報サーバ20は、1km四方のエリアごとの、1平方メートル当たりの出力解析値(kW)を含む気象関連情報を提供する。評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の位置を含む所定エリア及び所定期間における単位面積当たりの単位時間の出力解析値を取得して記憶装置14に記憶し、該出力解析値と、発電所DBが記憶する該太陽光発電所の設備IDに関連付けられた設備情報と、に基づいて所定期間における期待発電量を算出する。
この場合、評価支援装置10は、式(1)の代わりに式(2)を用いて、対象の太陽光発電所の所定期間における月単位期待発電量PB(Kwh/月)を算出する。
B=PVA×C3×PV×C2
(2)
ここで、PVAは、1m2当たりの月単位PV出力解析値(kWh/m2・月)であり、C3は補正係数C3であり、PVとC2は式(1)に用いられているものと同じである。PVAはPV出力解析値であるため、式(1)におけるシステム出力係数PRを含むものである。月単位期待発電量PBを算出するにあたって、評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の位置を含む所定エリアにおけるPVAを気象関連情報サーバ20から取得して、記憶装置14に記憶する。
補正係数C3は、太陽光パネルの設置方位及び設置傾斜角を考慮して、PV出力解析値のうちの実際に太陽光パネルにおける出力量を算出するための補正係数である。補正係数C1の場合、全天日射量が水平面かつ南向き0度をベースにした値であるのに対し、補正係数C3の場合、PV出力解析値が水平面かつ南向き10度をベースにした値であるため、補正係数C3はC1と異なるものである。例えば、対象の太陽光発電所が網走に設置され、該太陽光発電所の太陽光パネルが方位角0度かつ傾斜面30度である場合において、図3を用いて該太陽光発電所の6月における補正係数C3を算出する場合を考える。この場合、補正係数C3はC1=5.02/5.25により算出され、C1=0.956となる。このようにして、月単位期待発電量を求めることもできる。
1つの変形例では、発電所DBは、複数のデータベースシステムから構成される。この場合、発電所DBに記憶される各項目は、異なるデータベースシステムに記憶されてもよい。このように、評価支援装置10が備えるデータベースは1つの例示であって、同等の機能を備えるものであれば、評価支援装置10はデータベースを備えていなくてもよい。
1つの変形例では、評価支援装置10は、気象関連情報サーバ20から取得した気象関連情報を設備IDに関連付けて発電所DBに記憶する。発電所DBは、設備情報の一部として気象関連情報を記憶することができる。
1つの変形例では、気象関連情報、実績発電量、期待発電量、及び日射量データベースは月単位に限定されるものではなく、日単位、週単位、四半期単位などとすることができる。例えば、気象関連情報は、月単位全天日射量の代わりに、日単位全天日射量、週単位全天日射量、又は四半期単位全天日射量とすることができる。例えば、日射量データベースは、日にちごと、週ごと、又は四半期ごとの総日射量を記憶することができる。
1つの変形例では、評価支援装置10は、補正係数C2を算出する際に求めた近似曲線を地域ごとに求め、対象の太陽光発電所が属する地域の近似曲線を用いて、補正係数C2を算出する。
1つの変形例では、評価情報表示用ウェブサイトは、ユーザ端末30からの操作に応じて、ユーザにより指定された対象の太陽光発電所における従来の計画発電量を更に時系列的に示す個別評価情報を表示する。
1つの変形例では、評価支援装置10は、生成した評価情報を表示する評価情報表示用ウェブサイトを生成する代わりに、又はこれに追加して、アクセスを受け付けたユーザ端末30へ評価情報を示すデータを送信する。
1つの変形例では、気象関連情報サーバ20は将来の気象関連情報を記憶する。この場合、評価支援装置10は、対象の太陽光発電所の将来の所定期間において期待される発電量を、該太陽光発電所の位置を含む所定エリアの気象関連情報及び該太陽光発電所の設備情報に基づいて算出することができる。
以上に説明してきた各実施例は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
1 ネットワーク
10 評価支援装置
11 プロセッサ
12 入力装置
13 出力装置
14 記憶装置
15 通信装置
16 バス
20 気象関連情報サーバ
30 ユーザ端末

Claims (11)

  1. 太陽光発電所の評価支援装置であって、
    複数の太陽光発電所の設備に関する設備情報及び実績発電量を記憶し、
    前記設備情報は、前記複数の太陽光発電所の各々における、太陽光パネルの直流定格出力と、パワーコンディショナーの交流定格出力と、太陽光パネルの設置方位及び設置傾斜角に関する第1の補正係数と、パワーコンディショナーの交流定格出力に対する太陽光パネルの直流定格出力の比率に基づいた太陽光パネルで発電される電力量が損失せずにパワーコンディショナーから出力される比率を示す第2の補正係数と、を含み、
    前記評価支援装置は、
    気象衛星から取得される観測データを用いて算出された所定エリアの気象に関する気象関連情報を記憶し、
    対象の太陽光発電所の所定期間における期待された発電量である期待発電量を、該太陽光発電所の位置を含む所定エリアの前記気象関連情報、並びに該太陽光発電所の前記設備情報が含む太陽光パネルの直流定格出力、パワーコンディショナーの交流定格出力、前記第1の補正係数、及び前記第2の補正係数に基づいて算出し、
    前記対象の太陽光発電所における算出された前記期待発電量と前記実績発電量との比較に基づいて評価情報を生成する、
    評価支援装置。
  2. 前記気象関連情報は、前記対象の太陽光発電所の位置を含む所定エリアにおける単位面積当たりの単位時間の全天日射量を含む、請求項1に記載の評価支援装置。
  3. 前記気象関連情報は、前記対象の太陽光発電所の位置を含む所定エリアにおける単位面積当たりの単位時間の太陽光パネルの出力解析値を含む、請求項1に記載の評価支援装置。
  4. 前記評価支援装置は、前記評価情報として、前記対象の太陽光発電所における前記期待発電量に対する前記実績発電量の比率を時系列的に示す個別評価情報を生成する、請求項1から3のいずれか1項に記載の評価支援装置。
  5. 前記評価支援装置は、前記評価情報として、前記対象の太陽光発電所における前記期待発電量に対する前記実績発電量の比率と、他の太陽光発電所における該比率との比較を示す相対評価情報を生成する、請求項1から4のいずれか1項に記載の評価支援装置。
  6. 前記他の太陽光発電所は、前記対象の太陽光発電所の位置を含む所定エリアにおける全天日射量が近い該所定エリア内における太陽光発電所である、請求項5に記載の評価支援装置。
  7. 前記相対評価情報は、前記複数の太陽光発電所をランキング形式で示すものである、請求項5又は6に記載の評価支援装置。
  8. 前記設備情報は、前記複数の太陽光発電所の各々における、売電単価、資産情報、及び運用開始日を含み、
    前記評価支援装置は、
    前記対象の太陽光発電所における前記実績発電量、前記売電単価、前記資産情報、及び前記運用開始日に基づいて、前記評価情報として、該対象の太陽光発電所における収益性を示す収益性評価情報を生成する、請求項1から7のいずれか1項に記載の評価支援装置。
  9. サーバ、及び該サーバにネットワークを介して接続され、ディスプレイを有する端末を備える太陽光発電所の評価支援システムであって、
    前記サーバは、
    複数の太陽光発電所の設備に関する設備情報及び実績発電量を記憶し、
    前記設備情報は、前記複数の太陽光発電所の各々における、太陽光パネルの直流定格出力と、パワーコンディショナーの交流定格出力と、太陽光パネルの設置方位及び設置傾斜角に関する第1の補正係数と、パワーコンディショナーの交流定格出力に対する太陽光パネルの直流定格出力の比率に基づいた太陽光パネルで発電される電力量が損失せずにパワーコンディショナーから出力される比率を示す第2の補正係数と、を含み、
    前記サーバは、
    気象衛星から取得される観測データを用いて算出された所定エリアの気象に関する気象関連情報を記憶し、
    対象の太陽光発電所の所定期間における期待された発電量である期待発電量を、該太陽光発電所の位置を含む所定エリアの前記気象関連情報、並びに該太陽光発電所の前記設備情報が含む太陽光パネルの直流定格出力、パワーコンディショナーの交流定格出力、前記第1の補正係数、及び前記第2の補正係数に基づいて算出し、
    前記対象の太陽光発電所における算出された前記期待発電量と前記実績発電量との比較に基づいて評価情報を生成し、
    前記端末は、前記評価情報を前記ディスプレイに表示する、
    評価支援システム。
  10. コンピュータにより実行される太陽光発電所の評価支援方法であって、
    対象の太陽光発電所の所定期間における期待された発電量である期待発電量を、該太陽光発電所の位置を含む所定エリアの気象関連情報及び該太陽光発電所の設備に関する設備情報に基づいて算出するステップであって、該気象関連情報は気象衛星から取得される観測データを用いて算出され、該設備情報は、前記複数の太陽光発電所の各々における、太陽光パネルの直流定格出力と、パワーコンディショナーの交流定格出力と、太陽光パネルの設置方位及び設置傾斜角に関する第1の補正係数と、パワーコンディショナーの交流定格出力に対する太陽光パネルの直流定格出力の比率に基づいた太陽光パネルで発電される電力量が損失せずにパワーコンディショナーから出力される比率を示す第2の補正係数とを含む、ステップと、
    前記対象の太陽光発電所における算出された前記期待発電量と該太陽光発電所の実績発電量との比較に基づいて評価情報を生成するステップと、
    を有し、
    前記算出するステップは、対象の太陽光発電所の所定期間における期待された発電量である期待発電量を、該太陽光発電所の位置を含む所定エリアの前記気象関連情報、並びに該太陽光発電所の前記設備情報が含む太陽光パネルの直流定格出力、パワーコンディショナーの交流定格出力、前記第1の補正係数、及び前記第2の補正係数に基づいて算出する、評価支援方法。
  11. 請求項10に記載の方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
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