JP6758122B2 - 映像信号処理装置およびマルチ画面表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は映像信号処理装置およびマルチ画面表示装置に関し、特に複数の個別画面を組み合わせて1つの画面を形成する複数の表示装置のそれぞれの個別画面に表示させる映像の映像信号を出力する映像信号処理装置およびマルチ画面表示装置に関する。
複数の表示装置を組み合わせて1つの画面を構成するマルチ画面表示装置が知られている。複数の表示装置のそれぞれにおいて、例えばLED(Light Emitting Diode)等の自発光の単位画素がマトリクス状に配置される。
LED等を単位画素として使用した表示装置は、個々の単位画素の製造バラつきや駆動電圧・電流のバラつき等の要因により、単位画素毎の発光色度のバラつきが発生する。近年、単位画素として、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色のLEDを1個にまとめたLEDも用いられている。それぞれのLEDのバラつきにより、表示される画像の色度のバラつきも発生し、表示される画像の品位の低下が生じる。
従って、表示装置においては、その表示素子の駆動回路にて各単位画素の特性のバラつきに起因する色度のバラつきを補正する必要があった。
従来の表示装置においては、色補正を行う方法として、3原色のLEDの駆動部を駆動制御する色調整部を備えて、色調整操作等により色補正を行うものがある(例えば、特許文献1を参照)。また、色補正を行うための構成として、単独のマトリクス変換回路とその前段および後段に接続されたルックアップテーブル(LUT:look up table)により色補正を行う方式もある(例えば、特許文献2を参照)。
特開2001−135857号公報 特開2002−116750号公報
単位画素としてLED等の色再現範囲の広い表示デバイスを用いる場合、入力される映像信号の絵作りを行った色空間に対応して、出力される映像信号の色空間を補正する必要がある。例えば、赤色の彩度が極端に高い表示デバイスに色補正無しで人物の顔を表示すると、肌色が極端に赤くなる問題がある。
さらに、表示装置における色ムラを補正するために、表示装置単位、又は表示装置の個々の単位画素での色度の補正が必要である。
複数の表示装置を組み合わせた1つの画面に映像を表示するマルチ画面表示装置においては、まず、親機において映像信号を受信し、個々の表示装置に表示する映像領域に対応した映像信号が複数の子機に配信される。そして、複数の子機のそれぞれから出力される映像信号に基づいて各表示装置に映像が表示される。
親機側で各表示装置に対応した色補正を行う場合は、表示装置が交換されるなどして表示装置の表示特性が変化した場合に、親機のデータを更新する必要があった。また、子機の個数(即ち、表示装置の個数)が多い場合、親機において映像信号の処理量が増大する問題もあった。
また、各子機側で各表示装置に対応した色補正を行う場合、親機側に入力される映像信号の色空間に対応した色補正を子機側で行う必要がある。例えば、親機に入力される映像信号の色空間がsRGB(Standard RGB)の場合は、sRGB色空間に対応した色補正が必要となる。また、親機に入力される映像信号の色空間がAdobeRGB(登録商標)の場合は、AdobeRGB色空間に対応した色補正が必要となる。しかしながら、子機側で色空間の情報が把握できない場合、映像信号の色補正を適切に行うことができないことがあった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成で入力される映像信号を適切な色空間で表示するとともに、各表示装置の表示特性に合わせて色補正を行う映像信号処理装置およびマルチ画面表示装置の提供を目的とする。
本発明に係る映像信号処理装置は、複数の個別画面を組み合わせて1つの画面を形成する複数の表示装置のそれぞれの個別画面に表示させる映像の映像信号を出力する映像信号処理装置であって、第1の映像信号処理部と、第1の映像信号処理部の後段に配置され、複数の表示装置のそれぞれに対応して設けられた複数の第2の映像信号処理部と、を備え、第1の映像信号処理部は、入力された映像信号の色空間を入力された映像信号の色空間に従って複数の表示装置間に共通の線形色空間に変換して、複数の表示装置のそれぞれの個別画面に表示される映像領域に対応した複数の個別映像信号を生成し、複数の第2の映像信号処理部のそれぞれは、個別映像信号の線形色空間を出力先の表示装置に対応して補正された色空間に変換する。
本発明に係る映像信号処理装置においては、第1の映像信号処理部が入力される映像信号の色空間に対応した複数の表示装置間に共通の色空間の変換を行い、複数の第2の映像信号処理部のそれぞれが、各表示装置50に対応した色補正を行う。このように、第1の映像信号処理部において全ての表示装置に共通する映像信号処理を行い、複数の第2の映像信号処理部のそれぞれにおいて各表示装置に固有の映像信号処理を行うことにより、簡易な回路構成にて各表示装置に対して個別に高精度の色ムラの補正が可能となる。


また、第2の映像信号処理部又は表示装置を交換する場合には、第1の映像信号処理部、他の第2の映像信号変換部の設定を変更する必要が無いため、映像信号処理装置の運用を容易に行うことが可能となる。
実施の形態1に係る映像信号処理装置のブロック図である。 実施の形態1に係るマルチ画面表示装置に備わる複数の表示装置のブロック図である。 実施の形態1に係る映像信号処理装置に備わる第1の映像信号処理部のブロック図である。 実施の形態1に係る映像信号処理装置に備わる第2の映像信号処理部のブロック図である。 実施の形態1に係る第1の映像信号処理部のハードウェア構成図である。 実施の形態1に係る第2の映像信号処理部のハードウェア構成図である。 ガンマ値が2.2の特性曲線を示す図である。 ガンマ値が1の特性曲線を示す図である。 ガンマ値が1/2.2の特性曲線を示す図である。 表示装置における複数の単位画素の色度の測定結果を示すCIE−xy色度図である。 赤、緑、青の原色を含むカラーパッチの色データを示す図である。 sRGB色空間においてカラーパッチを表示した色度座標を示す図である。 sRGB色空間の映像信号の色補正結果を示す図である。 AdobeRGB色空間においてカラーパッチを表示した色度座標を示す図である。 AdobeRGB色空間の映像信号の色補正結果を示す図である。 表示装置における第1の単位画素の色度の測定結果を示すCIE−xy色度図である。 映像信号を第1の単位画素の色度値に基づいて色補正した結果を示す図である。 実施の形態2に係る第1の映像信号処理部のブロック図である。 実施の形態2に係る第1の映像信号処理部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る第1の映像信号処理部のブロック図である。 実施の形態3に係る映像信号処理装置の出力する映像信号により表示される表示画面の模式図である。
<実施の形態1>
<構成>
図1は、本実施の形態1における映像信号処理装置のブロック図である。図2は、複数の表示装置のブロック図である。本実施の形態1におけるマルチ画面表示装置は、映像信号処理装置と複数の表示装置50を備える。複数の表示装置50は、複数の個別画面51を組み合わせて1つの画面を形成する。映像信号処理装置は、複数の表示装置50のそれぞれの個別画面51に表示させる映像の映像信号を出力する。
図1に示すように、映像信号処理装置は、第1の映像信号処理部10(即ち親機)と、複数の第2の映像信号処理部20(即ち子機)を備える。第2の映像信号処理部20は、第1の映像信号処理部10の後段に配置される。また、図2に示すように、複数の第2の映像信号処理部20のそれぞれの出力は、複数の表示装置50のそれぞれに接続される。
第1の映像信号処理部10および複数の第2の映像信号処理部20のそれぞれは、個別に筐体に収納されている。
第1の映像信号処理部10は、入力された映像信号の色の色空間を線形色空間に変換する。第1の映像信号処理部10はさらに、複数の表示装置50のそれぞれの個別画面51に表示される映像領域に対応した複数の個別映像信号を生成する。
第2の映像信号処理部20のそれぞれは、個別映像信号の色の色空間を出力先の表示装置50に対応して補正された色空間に変換する。
図3は、第1の映像信号処理部10のブロック図である。第1の映像信号処理部10は、色空間判別部14と、第1のガンマ補正部11と、第1の色空間変換部12と、個別映像信号生成部13を備える。また、第1のガンマ補正部11の前段には入力端子IN101が設けられ、個別映像信号生成部13の後段には複数の出力端子OUT101,OUT102,OUT103が設けられる。
入力端子IN101には例えばHDMI(登録商標)、DVI、DisplayPort(登録商標)の映像信号出力を備えた外部の信号源(図示せず)が接続される。
色空間判別部14は、入力された映像信号の色空間を判別する。色空間の判別は、例えばHDMI(登録商標)におけるAVI Infoframe、DisplayPortにおけるMainStream Attribute Fieldなどを参照することにより行われる。
第1のガンマ補正部11は、入力端子IN101を介して入力された映像信号のガンマ特性を線形に補正する。第1のガンマ補正部11には入力される映像信号の色空間のガンマ値に従ったパラメータが設定される。
なお、入力端子IN101と第1のガンマ補正部11との間において、映像信号はシリアルデジタル伝送フォーマットからパラレルデジタル伝送フォーマットへ変換される。この変換は、TDMS(Transition Minimized Differential Signaling)またはDisplayPortなどにより実現される。
第1の色空間変換部12は、ガンマ特性が線形に補正された映像信号の色の色空間を変換する。個別映像信号生成部13は、色空間が変換された映像信号から、複数の表示装置50のそれぞれに表示される映像領域に対応した複数の個別映像信号を生成する。複数の個別映像信号は、出力端子OUT101,OUT102,OUT103から第2の映像信号処理部20のそれぞれに出力される。
図4は、第2の映像信号処理部20のブロック図である。第2の映像信号処理部20は、色補正用カラーマトリクス記憶部21と、第2の色空間変換部22と、第2のガンマ補正部と、表示装置駆動部24を備える。
色補正用カラーマトリクス記憶部21は、色補正用カラーマトリクスを記憶する。第2の色空間変換部22は、色補正用カラーマトリクスに基づいて個別映像信号の色の色空間を出力先の表示装置50に対応した色空間に変換する。
第2のガンマ補正部23は、個別映像信号のガンマ値を出力先の表示装置50のガンマ値に補正する。表示装置駆動部24は出力端子OUT201を介して出力先の表示装置50に接続される。表示装置駆動部24は、出力先の表示装置50に対応した色空間に変換された映像信号に基づいて出力先の表示装置50を駆動する。
なお、第1の映像信号処理部10において、個別映像信号生成部13と各出力端子OUT101,OUT102,OUT103との間において映像信号をパラレルデジタル伝送フォーマットからシリアルデジタル伝送フォーマットへ変換してもよい。この場合、第2の映像信号処理部20において、入力端子IN201と第2の色空間変換部22との間において映像信号はシリアルデジタル伝送フォーマットからパラレルデジタル伝送フォーマットへ変換される。
表示装置50の個別画面51には、マトリクス状に配置された複数の単位画素が配置されている。各単位画素は、例えば一組の赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色のLEDで構成される。
図5は、第1の映像信号処理部10のハードウェア構成図である。図5に示すように、第1のガンマ補正部11は、処理回路HW11およびメモリHW12により実現される。メモリHW12には、2.2、1/2.2等のガンマ値の特性曲線に対応したLUTが記憶されている。ここで、1つのLUTは例えば赤、緑、青の各チャネル1個で計3個のテーブルで構成されている。第1の色空間変換部12は、処理回路HW11、カラーマトリクス回路HW13、メモリHW12により実現される。カラーマトリクス回路HW13は、赤、緑、青の各原色に対応した3×3のマトリクス演算回路である。メモリHW12には、sRGB、AdobeRGB等の色空間に対応したカラーマトリクスのパラメータが記憶されている。個別映像信号生成部13はスケーラー回路HW14により実現される。
処理回路HW11は、専用のハードウェアであっても、メモリHW12に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、プロセッサ、DSPともいう)であってもよい。
処理回路HW11が専用のハードウェアである場合、処理回路HW11は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路HW11がCPUの場合、第1のガンマ補正部11および第1の色空間変換部12の機能はソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリHW12に格納される。処理回路HW11は、メモリHW12に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、第1のガンマ補正部11および第1の色空間変換部12の機能を実現する。また、このプログラムは、第1のガンマ補正部11および第1の色空間変換部12の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリHW12とは、例えば、RAM、SDRAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
なお、第1のガンマ補正部11および第1の色空間変換部12の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
図6は、第2の映像信号処理部20のハードウェア構成図である。図6に示すように、第2の色空間変換部22は、カラーマトリクス回路HW21、処理回路HW23およびメモリHW22により実現される。カラーマトリクス回路HW21は、赤、緑、青の各原色に対応した3×3のマトリクス演算回路である。メモリHW22には、映像信号の出力先の表示装置50の各画素の色度値に対応する逆マトリクスが予め記憶されている。第2のガンマ補正部23は、処理回路HW23およびメモリHW22により実現される。メモリHW22には、2.2、1/2.2等のガンマ値の特性曲線に対応したLUTが記憶されている。ここで、1つのLUTは例えば赤、緑、青の各チャネル1個で計3個のテーブルで構成されている。表示装置駆動部24は、PWM信号生成回路HW24および表示装置駆動回路HW25により実現される。
処理回路HW23は、専用のハードウェアであっても、メモリHW22に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、プロセッサ、DSPともいう)であってもよい。
処理回路HW23が専用のハードウェアである場合、処理回路HW23は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路HW23がCPUの場合、第2の色空間変換部22および第2のガンマ補正部23の機能はソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリHW22に格納される。処理回路HW23は、メモリHW22に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、第2の色空間変換部22および第2のガンマ補正部23の機能を実現する。また、このプログラムは、第2の色空間変換部22および第2のガンマ補正部23の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリHW22とは、例えば、RAM、SDRAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
なお、第2の色空間変換部22および第2のガンマ補正部23の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
<動作>
まず、色空間判別部14が入力される映像信号の色空間を判別する。そして、第1のガンマ補正部11には映像信号の色空間のガンマ値に従ったパラメータが設定される。例えば、映像信号の色空間がsRGBである場合、sRGBにて規定される色空間のガンマ値は2.2である。第1のガンマ補正部11はLUTを用いてガンマ補正を行うため、LUTには、図7に示すガンマ値=2.2の特性曲線に相当するパラメータが設定される。これにより、第1のガンマ補正部11は、図8に示すような線形な色空間の映像信号を出力する。
次に、第1の色空間変換部12は、以下の式(1)で示す3×3マトリクスの演算を行うことにより、第1のガンマ補正部11が出力する映像信号の色空間をXYZ色空間へ変換する。
Figure 0006758122
式(1)において、(X,Y,Z)は入力色空間の原色[R1],[G1],[B1]を混色して得られる色[F]の三刺激値(色度)である。また、(XR1,YR1,ZR1)はR1の三刺激値(色度)、(XG1,YG1,ZG1)はG1の三刺激値(色度)、(XB1,YB1,ZB1)はB1の三刺激値(色度)である。(R1,G1,B1)は入力色空間の原色[R1],[G1],[B1]の混合量(RGBデータ)である。例えば、入力される信号の色空間がsRGBである場合、式(1)の各パラメータは式(2)に示す値となる。
Figure 0006758122
また、入力される信号の色空間がAdobeRGBである場合、式(1)の各パラメータは式(3)に示す値となる。
Figure 0006758122
以上のマトリクス演算により、sRGB色空間に対応したRGBデータが、機器間共通の線形な色空間であるXYZ色空間へ変換される。
第1の色空間変換部12の出力は、個別映像信号生成部13に入力される。個別映像信号生成部13は、複数の表示装置50のそれぞれに表示される映像領域に対応した複数の個別映像信号を生成する。各個別映像信号は、出力端子OUT101,OUT102,OUT103から各第2の映像信号処理部20に出力される。
第1の映像信号処理部10の出力端子OUT101,OUT102,OUT103から出力された複数の個別映像信号は、伝送ケーブル等を経由して、第2の映像信号処理部20のそれぞれに入力される。
第2の映像信号処理部20のそれぞれにおいて、第2の色空間変換部22は、以下の式(4)で示す3×3マトリクスの演算を行う。
Figure 0006758122
式(4)において、(X,Y,Z)は入力されるXYZデータである。また、(XR2,YR2,ZR2)は表示装置50の単位画素の赤の三刺激値(色度)、(XG2,YG2,ZG2)は表示装置50の単位画素の緑の三刺激値(色度)、(XB2,YB2,ZB2)は表示装置50の単位画素の青の三刺激値(色度)である。(R2,G2,B2)は単位画素の原色[R2],[G2],[B2]の混合量である。
つまり、第2の色空間変換部22は、入力されるXYZデータへ表示装置50の単位画素のXYZ値を表す3×3マトリクスの逆マトリクスを掛けて、表示装置50の色空間に対応したRGBデータを出力する。
式(4)における表示装置50の単位画素のXYZ値の逆マトリクスは、あらかじめ外部計測装置にて計測されたXYZデータに基づいて計算され、色補正用カラーマトリクス記憶部21に記憶されている。逆マトリクスの値はメモリHW22へ必要な画素分展開されており、単位画素の描画タイミングに同期してメモリHW22より読み出されて、第2の色空間変換部22に設定される逆マトリクスが順次変更される。
第2の色空間変換部22から出力された映像信号は、第2のガンマ補正部23に入力される。第2のガンマ補正部23は、映像信号のガンマ値を出力先の表示装置50のガンマ値に補正する。一般的に表示装置50のガンマ値は2.2程度である。第2のガンマ補正部23はLUTを用いてガンマ補正を行うため、例えばLUTには、図9に示すガンマ値=1/2.2の特性曲線に相当するパラメータが設定される。
第2のガンマ補正部23から出力された映像信号は、表示装置駆動部24に入力される。表示装置駆動部24は、入力される映像信号に基づいて出力先の表示装置50を駆動する。表示装置駆動部24は、入力されるRGB映像信号に対応したRGBそれぞれのPWM(pulse width modulation)駆動波形を生成する。そして、表示装置駆動部24はPWM駆動波形に基づいて表示装置50を駆動して画像を表示させる。
以上で説明した動作が複数の第2の映像信号処理部20のそれぞれにおいて行われることにより、複数の表示装置50の個別画面51を組み合わせて形成された1つの画面に画像が表示される。個々の表示装置50の個別画面51においては、表示装置50の色度バラつきと入力色空間に対応して色補正が行われた画像が表示される。
本実施の形態1における映像信号処理装置の色補正動作の一例を説明する。図10は、ある表示装置50における複数(5個)の単位画素の実際の色度の測定結果を示すCIE−xy色度図である。図11は、赤、緑、青の原色を含むカラーパッチの色データを示す図である。カラーパッチの色データは0から255の階調で表現される。
図10における各点は、図11に示すカラーパッチを表示した各単位画素の色度の測定結果に対応する。また、図12は、sRGB色空間において図11のカラーパッチを表示した色度座標である。sRGB色空間にて表現された画像データを表示する場合は、これが理想的な色度値となる。
図10に示すように、各単位画素の白色点は、図12の白色点から大きくずれている。また、各単位画素のR、G、Bの原色点も図12の各原色点からずれている。さらに、他の点に関しても、各単位画素と図12の間でずれがある。
図13は、映像信号処理装置に入力される映像信号の色空間がsRGBである場合の色補正結果を示す。色補正の結果として、白色点およびRGBの各原色点を含む各色度座標において、図10に示すカラーパッチの色度分布が、図12に示す色度座標の分布と近似した座標へ補正される。
色補正用カラーマトリクス記憶部21には、第2の映像信号処理部20の出力先の表示装置50の各単位画素の赤、緑、青それぞれの三刺激値(色度)からなるマトリクスの逆マトリクスが予め記憶されている。
そして、例えば第1の単位画素に表示させる映像信号の色補正を行う際には、第1の単位画素の逆マトリクスが色補正用カラーマトリクス記憶部21から読み出されて、式(4)の逆マトリクスに設定され、第2の色空間変換部22がマトリクス演算を行う。このようにして、映像信号のタイミングに合わせて、各単位画素の逆マトリクスが順次、第2の色空間変換部22に読み込まれる。
図14は、AdobeRGB色空間において図11に示すカラーパッチを表示した色度座標である。図15は、映像信号処理装置に入力される映像信号の色空間がAdobeRGBである場合の色補正結果を示す。色補正の結果として、白色点およびRGBの各原色点を含む各色度座標において、図10に示すカラーパッチの色度分布が、図14に示す色度座標の分布と近似した座標へ補正される。
また、例えば、映像信号に色空間の種類を示す情報が含まれておらず色空間判別部14が色空間を判別できない場合、又は、表示装置50の色再現範囲を最大限に生かした高彩度表示を行う場合は、表示装置50に固有の色空間に対応した色補正を行う。この場合は例えば、任意のガンマ値が第1のガンマ補正部11に設定される。任意のガンマ値は、例えば市販されている一般的な表示装置のガンマ値である2.2とする。また、以下の式(5)に示すように、表示装置50の任意の画素(例えば第1の単位画素)の色度値に対応したカラーマトリクス値が式(1)のカラーマトリクスに設定される。
Figure 0006758122
図16は、第1の単位画素の色度の測定結果を示すCIE−xy色度図である。図16における各点は、図11に示すカラーパッチに対応する。図17は、本実施例にて映像信号入力端子IN101より入力される映像信号を第1の単位画素の色度値と2.2のガンマ値にて補正した結果を示す。図17に示すように、第1の単位画素の色再現特性を基準として全表示面の色度バラつきの補正が可能となる。
なお、第1の単位画素の色度値を式(1)のカラーマトリクスに設定したが、他の任意の単位画素の色度値を式(1)のカラーマトリクスに設定してもよい。また、全ての単位画素の色度値の平均値を設定してもよい。また、原色点近くの色度バラつきについては補正精度を上げるために、全ての単位画素の色度値をプロットしたCIE−xy色度座標内の最も内側の各RGB原色の色度座標を設定してもよい。
<効果>
本実施の形態1における映像信号処理装置は、複数の個別画面を組み合わせて1つの画面を形成する複数の表示装置50のそれぞれの個別画面51に表示させる映像の映像信号を出力する映像信号処理装置であって、第1の映像信号処理部10と、第1の映像信号処理部10の後段に配置され、複数の表示装置50のそれぞれに対応して設けられた複数の第2の映像信号処理部20と、を備え、第1の映像信号処理部10は、入力された映像信号の色空間を線形色空間に変換して、複数の表示装置50のそれぞれの個別画面51に表示される映像領域に対応した複数の個別映像信号を生成し、複数の第2の映像信号処理部20のそれぞれは、個別映像信号の色空間を出力先の表示装置50に対応して補正された色空間に変換する。
本実施の形態1では、第1の映像信号処理部10が入力される映像信号の色空間に対応した色空間の変換を行い、複数の第2の映像信号処理部20のそれぞれが、各表示装置50の表示特性に応じた色補正を行う。このように、第1の映像信号処理部10において全ての表示装置50に共通する映像信号処理を行い、複数の第2の映像信号処理部20のそれぞれにおいて各表示装置50に固有の映像信号処理を行うことにより、簡易な回路構成にて各表示装置50に対して個別に高精度の色ムラの補正が可能となる。
また、第2の映像信号処理部20又は表示装置50を交換する場合には、第1の映像信号処理部10、他の第2の映像信号処理部20の設定を変更する必要が無いため、映像信号処理装置の運用を容易に行うことが可能となる。
また、本実施の形態1における映像信号処理装置において、第1の映像信号処理部10は、入力された映像信号のガンマ特性を線形に補正する少なくとも1つの第1のガンマ補正部11と、ガンマ特性が線形に補正された映像信号の色空間を変換する少なくとも1つの第1の色空間変換部12と、色空間が変換された映像信号から、複数の表示装置50のそれぞれに表示される映像領域に対応した複数の個別映像信号を生成する個別映像信号生成部13と、を備える。
このように、まず、第1のガンマ補正部11において、入力された映像信号のガンマ特性を線形に補正することにより、その後の映像信号の処理が容易となる。また、第1の色空間変換部12において、例えば、複数の第2の映像信号処理部20に共通の色空間であるXYZ色空間へ映像信号の色空間を変換しておく。これにより、複数の第2の映像信号処理部20のそれぞれにおいて、入力される映像信号の色空間に対応する処理を行う必要が無くなるため、各第2の映像信号処理部20の処理を各表示装置50に固有の処理に特化することが可能である。
また、本実施の形態1における映像信号処理装置において、第2の映像信号処理部20のそれぞれは、少なくとも1つの色補正用カラーマトリクスを記憶する色補正用カラーマトリクス記憶部21と、色補正用カラーマトリクスに基づいて個別映像信号の色の色空間を出力先の表示装置50に対応した色空間に変換する第2の色空間変換部22と、個別映像信号のガンマ値を出力先の表示装置50のガンマ値に補正する第2のガンマ補正部23と、を備える。
従って、故障等により出力先の表示装置50を交換した場合でも、表示装置50に対応する第2の映像信号処理部20において色補正用カラーマトリクス記憶部21の色補正用カラーマトリクスを書き換えることにより、新しい表示装置50に対して適切な色補正が可能となる。また、この場合、第1の映像信号処理部10、他の第2の映像信号処理部20の設定を変更する必要が無いため、映像信号処理装置の運用を容易に行うことが可能となる。
また、本実施の形態1における映像信号処理装置において、第1の映像信号処理部10は、入力された映像信号の色空間を判別する色空間判別部14をさらに備え、第1のガンマ補正部11および第1の色空間変換部12は、色空間判別部14により判別された色空間に基づいてガンマ補正および色空間の変換を行う。
従って、第1の映像信号処理部10が色空間判別部14を備えることにより、例えば入力される映像信号の色空間がsRGB、AdobeRGB等、複数種類で変化する場合であっても、適切にガンマ補正および色空間の変換を行うことが可能となる。
また、本実施の形態1における映像信号処理装置において、第1の色空間変換部12は、表示装置50の色再現特性に基づいて映像信号の色空間を変換してもよい。これにより、表示装置50の色再現範囲を最大限に生かした高彩度表示を行うことが可能となる。
また、本実施の形態1における映像信号処理装置において、少なくとも1つの色補正用カラーマトリクスは、出力先の表示装置50の色再現特性に基づくカラーマトリクスである。従って、第2の映像信号処理部20において、出力先の表示装置50の色再現特性に基づいた色補正が可能となる。
また、本実施の形態1における映像信号処理装置において、少なくとも1つの色補正用カラーマトリクスは、出力先の表示装置50の個々の単位画素において測定された色度値に基づく複数のカラーマトリクスである。
従って、単位画素ごとに測定された色度値に基づいて、単位画素と1対1に対応した色補正用カラーマトリクスを用意することにより、画素単位で高精度の色補正を行うことが可能となる。
また、本実施の形態1における映像信号処理装置において、第1のガンマ補正部11は、ルックアップテーブルを参照してガンマ補正を行う。従って、第1のガンマ補正部11の処理負荷を軽減することが可能である。
また、本実施の形態1における映像信号処理装置において、第2のガンマ補正部23は、ルックアップテーブルを参照してガンマ補正を行う。従って、第2のガンマ補正部23の処理負荷を軽減することが可能である。
また、本実施の形態1における映像信号処理装置において、第2の映像信号処理部20のそれぞれは、表示装置駆動部24をさらに備え、表示装置駆動部24は、出力先の表示装置50に対応した色空間に変換された映像信号に基づいて出力先の表示装置50を駆動する。従って、第2の映像信号処理部20が表示装置駆動部24を備える構成とすることにより、第2の映像信号処理部20と出力先の表示装置50とを直接接続することが可能となる。
また、本実施の形態1における映像信号処理装置において、第1の映像信号処理部10および複数の第2の映像信号処理部20のそれぞれは、個別に筐体に収納されている。従って、第1の映像信号処理部10と第2の映像信号処理部20とを遠隔に配置することが可能である。また、例えば故障、メンテナンス等により第2の映像信号処理部20の1つを交換するなどの作業が容易となる。
また、本実施の形態1におけるマルチ画面表示装置は、映像信号処理装置と、複数の表示装置50と、を備える。従って、複数の表示装置50の個別画面が組み合わせられた1つの画面において色ムラの抑制された映像を表示することが可能である。
<実施の形態2>
<構成>
図18は、本実施の形態2における第1の映像信号処理部10Aのブロック図である。図18に示すように、第1の映像信号処理部10Aは複数の入力端子IN101,IN102と、映像信号選択部15をさらに備える。その他の構成は実施の形態1(図3)と同じため、説明を省略する。また、本実施の形態2において、第2の映像信号処理部20の構成は実施の形態1(図4)と同じため、説明を省略する。
図18に示すように、映像信号選択部15は、入力端子IN101,IN102のそれぞれに入力される映像信号の一方を選択して、第1のガンマ補正部11に入力する。映像信号選択部15は、例えば、端子15aを介して外部制御装置等から送信される信号に基づいて映像信号を選択する。
<動作>
図19は、本実施の形態2における第1の映像信号処理部10Aの動作を示すフローチャートである。入力端子IN101にはsRGB色空間の映像信号が入力され、入力端子IN102にはAdobeRGB色空間の映像信号が入力されているとする。
まず、映像信号選択部15は、外部制御装置等から送信される信号に基づいて入力端子IN101,IN102に入力されている映像信号のうち一方を選択する(ステップST1)。選択された映像信号は、色空間判別部14に入力される。色空間判別部14は、選択された映像信号の色空間を判別する(ステップST2)。
そして、判別された色空間に対応したガンマ値のLUTとカラーマトリクスが第1のガンマ補正部11と第1の色空間変換部12にそれぞれ設定される(ステップST3)。
例えば、映像信号の色空間がsRGBと判定された場合、第1のガンマ補正部11にはsRGBに対応したガンマ値(例えば2.2)のLUTが設定される。また、第1の色空間変換部12には、式(2)に示したsRGBに対応したカラーマトリクスが設定される。
また、例えば、映像信号の色空間がAdobeRGBと判定された場合、第1のガンマ補正部11にはsRGBに対応したガンマ値(例えば2.2)のLUTが設定される。また、第1の色空間変換部12には、式(3)に示したsRGBに対応したカラーマトリクスが設定される。
そして、第1のガンマ補正部11および第1の色空間変換部12で映像信号が処理される(ステップST4)。さらに、個別映像信号生成部13の処理を経て、複数の第2の映像信号処理部20のそれぞれに対して個別映像信号が出力される。
<効果>
本実施の形態2における映像信号処理装置において、第1の映像信号処理部10Aは、映像信号が入力される複数の入力端子IN101,IN102と、第1のガンマ補正部11の前段に配置され、複数の入力端子IN101,IN102に入力される映像信号を選択する映像信号選択部15と、をさらに備える。
本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に入力される映像信号の色空間に基づいて第1のガンマ補正部11および第1の色空間変換部12の設定が変更される。従って、複数の入力端子IN101,IN102に入力される映像信号のうち1つを選択して表示させる場合においても、入力される映像信号の色空間に応じた色補正が可能となる。
さらに、実施の形態1と同様、故障等により出力先の表示装置50を交換した場合でも、表示装置50に対応する第2の映像信号処理部20において色補正用カラーマトリクス記憶部21の色補正用カラーマトリクスを書き換えることにより、新しい表示装置50に対して適切な色補正が可能となる。また、この場合、第1の映像信号処理部10、他の第2の映像信号処理部20の設定を変更する必要が無いため、映像信号処理装置の運用を容易に行うことが可能となる。
<実施の形態3>
<構成>
図20は、本実施形態3における第1の映像信号処理部10Bのブロック図である。図20に示すように、第1の映像信号処理部10Bは複数の入力端子IN101,IN102,IN103を備える。本実施形態3において、第1のガンマ補正部は、複数の入力端子ごとに複数設けられる。また、本実施形態3において、第1の色空間変換部は、複数の入力端子ごとに複数設けられる。
つまり、図20に示すように、入力端子IN101の後段には第1のガンマ補正部111と第1の色空間変換部121が配置される。また、入力端子IN102の後段には第1のガンマ補正部112と第1の色空間変換部122が配置される。入力端子IN103の後段には第1のガンマ補正部113と第1の色空間変換部123が配置される。
さらに、第1の映像信号処理部10Bは映像信号合成部16をさらに備える。映像信号合成部16は、第1の色空間変換部121,122,123と個別映像信号生成部13との間に配置される。映像信号合成部16は入力される複数の映像信号を合成する。また、本実施の形態3において、色空間判別部14は、入力端子IN101,IN102,IN103のそれぞれに入力される映像信号の色空間を判別する。
本実施の形態3において、第2の映像信号処理部20の構成は実施の形態1(図4)と同じため、説明を省略する。
<動作>
例えば、入力端子IN101には色空間の種類を示す情報を含まない映像信号が入力されているとする。また、入力端子IN102にはsRGB色空間の映像信号が入力され、入力端子IN103にはAdobeRGB色空間の映像信号が入力されているとする。
色空間判別部14は、入力端子IN101に入力される映像信号が色空間の種類を示す情報を有さないと判定する。この場合、実施の形態1で述べたように、任意のガンマ値(例えば2.2)のLUTが第1のガンマ補正部111に設定される。また、表示装置50の任意の画素(例えば第1の単位画素)の色度値に対応したカラーマトリクスが第1の色空間変換部121に設定される。
色空間判別部14は、入力端子IN102に入力される映像信号の色空間がsRGBであると判定する。この場合、第1のガンマ補正部112にはsRGBに対応したガンマ値(例えば2.2)のLUTが設定される。また、第1の色空間変換部122にはsRGBに対応したカラーマトリクスが設定される。
色空間判別部14は、入力端子IN103に入力される映像信号の色空間がAdobeRGBであると判定する。この場合、第1のガンマ補正部113にはAdobeRGBに対応したガンマ値(例えば2.2)のLUTが設定される。また、第1の色空間変換部123にはAdobeRGBに対応したカラーマトリクスが設定される。
第1のガンマ補正部111,112,113の動作は、実施の形態1における第1のガンマ補正部11と同様のため説明を省略する。また、第1の色空間変換部121,122,123の動作は、実施の形態1における第1の色空間変換部12と同様のため説明を省略する。
図21は、映像信号合成部16において合成された映像の模式図である。図21において、矩形領域(ウィンドウ)32には入力端子IN102に入力される映像信号が合成される。また、矩形領域(ウィンドウ)33には入力端子IN103に入力される映像信号が合成される。また、背景領域31には入力端子IN101に入力される映像信号が合成される。
そして、個別映像信号生成部13が、複数の表示装置50のそれぞれに表示される映像領域(図21において破線で区分される領域)に対応した複数の個別映像信号を生成する。
本実施の形態3では、図21において背景領域31は、表示装置50本来の色空間をほぼ最大限に生かした高彩度で表示される。また、矩形領域32は、sRGB色域での表示となり、矩形領域33は、AdobeRGB色域での表示となる。図21において背景領域31に表示される線図の彩度は視認性の高い高彩度の絵となる。また、矩形領域32に表示される人物の肌色は自然な色となり、矩形領域33に表示される花は、本来の花の色に近い色となる。
<効果>
本実施の形態3における映像信号処理装置において、第1の映像信号処理部10Bは、映像信号が入力される複数の入力端子IN101,IN102,IN103をさらに備え、少なくとも1つの第1のガンマ補正部111,112,113は、複数の入力端子IN101,IN102,IN103ごとに複数設けられ、少なくとも1つの第1の色空間変換部121,122,123は、複数の入力端子IN101,IN102,IN103ごとに複数設けられる。従って、複数の入力端子IN101,IN102,IN103に入力される映像信号ごとにガンマ特性を線形に補正し、色空間を変換することが可能である。
また、本実施の形態3における映像信号処理装置において、第1の映像信号処理部10Bは、複数の映像信号を合成する映像信号合成部16をさらに備え、映像信号合成部16には、色空間が変換された複数の映像信号が入力され、個別映像信号生成部13は、合成された映像信号から、複数の表示装置50のそれぞれに表示される映像領域に対応した複数の個別映像信号を生成する。
本実施の形態3では、第1の映像信号処理部10Bにおいて、複数の入力端子IN101,IN102,IN103に入力される映像信号ごとに色空間の変換を行った後に、これらの映像信号を合成する。従って、第2の映像信号処理部20において、合成された映像信号に対して適切に色補正を行うことが可能となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
10,10A,10B 第1の映像信号処理部、11,111,112,113 第1のガンマ補正部、12,121,122,123 第1の色空間変換部、13 個別映像信号生成部、14 色空間判別部、15 映像信号選択部、16 映像信号合成部、20 第2の映像信号処理部、21 色補正用カラーマトリクス記憶部、22 第2の色空間変換部、23 第2のガンマ補正部、24 表示装置駆動部、50 表示装置、51 個別画面。

Claims (15)

  1. 複数の個別画面を組み合わせて1つの画面を形成する複数の表示装置のそれぞれの前記個別画面に表示させる映像の映像信号を出力する映像信号処理装置であって、
    第1の映像信号処理部と、
    前記第1の映像信号処理部の後段に配置され、前記複数の表示装置のそれぞれに対応して設けられた複数の第2の映像信号処理部と、
    を備え、
    前記第1の映像信号処理部は、入力された映像信号の色空間を入力された前記映像信号の色空間に従って前記複数の表示装置間に共通の線形色空間に変換して、前記複数の表示装置のそれぞれの前記個別画面に表示される映像領域に対応した複数の個別映像信号を生成し、
    前記複数の第2の映像信号処理部のそれぞれは、前記個別映像信号の前記線形色空間を出力先の前記表示装置に対応して補正された色空間に変換する、
    映像信号処理装置。
  2. 前記第1の映像信号処理部は、
    入力された前記映像信号のガンマ特性を線形に補正する少なくとも1つの第1のガンマ補正部と、
    ガンマ特性が線形に補正された前記映像信号の色空間を変換する少なくとも1つの第1の色空間変換部と、
    色空間が変換された前記映像信号から、前記複数の表示装置のそれぞれに表示される映像領域に対応した複数の個別映像信号を生成する個別映像信号生成部と、
    を備える、
    請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 前記第2の映像信号処理部のそれぞれは、
    少なくとも1つの色補正用カラーマトリクスを記憶する色補正用カラーマトリクス記憶部と、
    前記色補正用カラーマトリクスに基づいて前記個別映像信号の前記線形色空間を出力先の前記表示装置に対応した色空間に変換する第2の色空間変換部と、
    前記個別映像信号のガンマ値を出力先の前記表示装置のガンマ値に補正する第2のガンマ補正部と、
    を備える、
    請求項1に記載の映像信号処理装置。
  4. 前記第1の映像信号処理部は、
    入力された前記映像信号の色空間を判別する色空間判別部をさらに備え、
    前記第1のガンマ補正部および前記第1の色空間変換部は、前記色空間判別部により判別された色空間に基づいてガンマ補正および色空間の変換を行う、
    請求項2に記載の映像信号処理装置。
  5. 前記第1の色空間変換部は、前記表示装置の色再現特性に基づいて前記映像信号の色空間を変換する、
    請求項2又は請求項4に記載の映像信号処理装置。
  6. 前記少なくとも1つの色補正用カラーマトリクスは、出力先の前記表示装置の色再現特性に基づくカラーマトリクスである、
    請求項3に記載の映像信号処理装置。
  7. 前記少なくとも1つの色補正用カラーマトリクスは、出力先の前記表示装置の個々の単位画素において測定された色度値に基づく複数のカラーマトリクスである、
    請求項6に記載の映像信号処理装置。
  8. 前記第1の映像信号処理部は、
    映像信号が入力される複数の入力端子と、
    前記第1のガンマ補正部の前段に配置され、前記複数の入力端子に入力される前記映像信号を選択する映像信号選択部と、
    をさらに備える、
    請求項2、請求項4、請求項5のいずれか一項に記載の映像信号処理装置。
  9. 前記第1の映像信号処理部は、映像信号が入力される複数の入力端子をさらに備え、
    前記少なくとも1つの第1のガンマ補正部は、前記複数の入力端子ごとに複数設けられ、
    前記少なくとも1つの第1の色空間変換部は、前記複数の入力端子ごとに複数設けられる、
    請求項2、請求項4、請求項5のいずれか一項に記載の映像信号処理装置。
  10. 前記第1の映像信号処理部は、複数の映像信号を合成する映像信号合成部をさらに備え、
    前記映像信号合成部には、色空間が変換された前記複数の映像信号が入力され、
    前記個別映像信号生成部は、合成された前記映像信号から、前記複数の表示装置のそれぞれに表示される映像領域に対応した複数の個別映像信号を生成する、
    請求項9に記載の映像信号処理装置。
  11. 前記第1のガンマ補正部は、ルックアップテーブルを参照してガンマ補正を行う、
    請求項2、請求項4、請求項5、請求項8、請求項9、請求項10のいずれか一項に記載の映像信号処理装置。
  12. 前記第2のガンマ補正部は、ルックアップテーブルを参照してガンマ補正を行う、
    請求項3、請求項6、請求項7のいずれか一項に記載の映像信号処理装置。
  13. 前記第2の映像信号処理部のそれぞれは、表示装置駆動部をさらに備え、
    前記表示装置駆動部は、出力先の前記表示装置に対応した色空間に変換された前記映像信号に基づいて出力先の前記表示装置を駆動する、
    請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の映像信号処理装置。
  14. 前記第1の映像信号処理部および前記複数の第2の映像信号処理部のそれぞれは、個別に筐体に収納されている、
    請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の映像信号処理装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の映像信号処理装置と、
    前記複数の表示装置と、
    を備える、
    マルチ画面表示装置。
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