JP6757493B2 - ステアリング装置 - Google Patents
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Description
保持部には、調整方向に沿って並ぶ歯が設けられている。保持部の長孔に挿通されるクランプボルトには、ツースプレートが挿通されている。ツースプレートは、調整方向に沿って並ぶ歯を有する。
請求項3記載の発明は、前記第1ツース部材には、前記第1ツース部材の剛性を低減するための剛性低減部(49A)が設けられている、請求項2に記載のステアリング装置である。
請求項5記載の発明は、前記第1ツース部材に設けられ、前記第1直線方向における両端が互いに近づくように前記第1ツース部材が撓むのを抑制する撓み抑制構造(95)を含む、請求項1に記載のステアリング装置である。
請求項7記載の発明は、前記第1ツース部材には、前記第1ツース部材の剛性を低減するための剛性低減部(49A)が設けられている、請求項5または6に記載のステアリング装置である。
請求項9記載の発明は、前記第1歯および前記第2歯の歯筋(51A;103B,63B;113A)は、前記交差方向に延びている、請求項5〜8のいずれか一項に記載のステアリング装置である。
複数の第1歯によって構成された第1歯列を含む第1ツース部材は、車体に固定されるブラケットによって支持されている。複数の第2歯によって構成された第2歯列を含む第2ツース部材は、コラムジャケットとともにチルト方向に移動可能な挿通軸によって支持されている。第2ツース部材は、ステアリングシャフトの軸方向とチルト方向との両方に対して交差する交差方向から第1ツース部材に対向している。複数の第1歯および第2歯は、軸方向に交差し交差方向に対して直交する第1直線方向に沿って並んでいる。また、第1ツース部材には、第1直線方向に沿って延びる直線孔が形成されている。
請求項4記載の発明によれば、第1歯と第2歯とを、それぞれの歯筋が延びる方向から噛み合わせることができる。
請求項6記載の発明によれば、第1ツース部材とブラケットとの間で交差方向に第1歯が傾くことが許容空間によって許容される。そのため、第1ツース部材が弾性変形することによって交差方向に傾いた第1歯とブラケットとの干渉を避けるための構成をブラケットに設ける必要がない。したがって、ブラケットの加工が容易となり、コストが低減される。
請求項8記載の発明によれば、第2歯列が弾性変形可能である。第1歯列と第2歯列とが噛み合わず、第2歯列に第1歯列が乗り上げた場合には、第2歯列は、ブラケットとは反対側へ弾性変形して撓むことができる。これにより、第1歯列と第2歯列とは、噛み合わない状態であっても互いに圧接できるので、チルト方向におけるコラムジャケットの位置をロックできる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るステアリング装置1の概略構成を示す側面図である。図1において、紙面左側が、ステアリング装置1が取り付けられる車体2の前側であり、紙面右側が車体2の後側であり、紙面上側が車体2の上側であり、紙面下側が車体2の下側である。
ステアリングシャフト3では、後端である一端3Aに操舵部材11が連結されている。ステアリングシャフト3において前端である他端3Bが、自在継手12、インターミディエイトシャフト13および自在継手14を順に介して、転舵機構15のピニオン軸16に連結されている。
ステアリングシャフト3は、車体2の前後方向に延びている。以下では、ステアリングシャフト3が延びる方向を軸方向Xとする。軸方向Xは、他端3Bが一端3Aよりも低くなるように水平方向に対して傾斜している。軸方向Xにおける後側には、符号「X1」を付し、軸方向Xにおける前側には、符号「X2」を付す。
なお、図1以外の各図において図1の軸方向X、後側X1、前側X2、左右方向Y、右側Y1、左側Y2、上下方向Z、上側Z1および下側Z2に対応する方向には、図1と同じ符号を付している。
ロアーシャフト21の後端部は、アッパーシャフト20の前端部に対して前側X2から挿入されている。ロアーシャフト21は、スプライン嵌合やセレーション嵌合によってアッパーシャフト20に嵌合される。そのため、アッパーシャフト20とロアーシャフト21とは、一体回転可能であるとともに、軸方向Xに沿って相対移動可能である。ロアーシャフト21に対するアッパーシャフト20の軸方向Xへの移動によって、ステアリングシャフト3は、軸方向Xに伸縮可能である。
アッパージャケット22は、ロアージャケット23よりも後側X1に位置している。ロアージャケット23は、アッパージャケット22に対して前側X2から外嵌されている。この状態で、アッパージャケット22は、ロアージャケット23に対する軸方向Xへの移動が可能である。この移動によって、コラムジャケット4の全体は、軸方向Xに沿って伸縮可能である。
ここでのステアリングシャフト3およびコラムジャケット4の伸縮を「テレスコ」と呼び、この伸縮調整、つまり、テレスコによる操舵部材11の軸方向Xでの位置調整をテレスコ調整と呼ぶ。
ロアーブラケット5は、ロアージャケット23に固定された一対の可動ブラケット5Aと、車体2に固定された固定ブラケット5Bと、左右方向Yに延びる中心軸5Cとを含んでいる。
ステアリング装置1の斜視図である図2を参照して、アッパーブラケット6は、下向きに開放する溝形であり、軸方向Xから見て上下が逆になった略U字状をなすように、コラムジャケット4を挟んで左右対称に形成されている。詳述すると、アッパーブラケット6は、左右方向Yに薄くコラムジャケット4を挟んで対向する一対の側板30と、一対の側板30のそれぞれの上端部に連結された上下方向Zに薄い連結板31とを一体的に備えている。
ロアージャケット23の上側Z1の部分には、軸方向Xの全域に延びて上下方向Zにロアージャケット23を貫通するスリット33が形成されている。また、ロアージャケット23の後端部23Aには、左右方向Yからスリット33を区画しつつ上側Z1に延びる一対の被締付部34が一体的に設けられている。各被締付部34は、軸方向Xおよび上下方向Zに広がる略直方体である。
図3を参照して、一対の側板30において、左右方向Yから見て同じ位置には、上下方向Zに長手の長方形状の挿通孔32が形成されている。一対の被締付部34のそれぞれには、左右方向Yに被締付部34を貫通する軸挿通孔35が形成されている。
挿通軸40は、金属製であり、左右方向Yに延びる中心軸線C1を有する棒状である。挿通軸40は、チルトボルトともいう。挿通軸40は、左右方向Yから見て軸挿通孔35と挿通孔32とが重なる部分に挿通されている。詳しくは、挿通軸40は、軸挿通孔35内で中心軸線C1回りに回転可能に軸挿通孔35に挿通されており、挿通孔32内でチルト方向Cへ移動できるように挿通孔32に遊びをもって挿通されている。
挿通軸40の左端部は、アッパーブラケット6の左側Y2の側板30よりも左側Y2に位置している。挿通軸40の右端部は、アッパーブラケット6の右側Y1の側板30よりも右側Y1に位置している。挿通軸40の左端部には、挿通軸40の他の部分よりも大径な頭部40Aが設けられている。挿通軸40の外周面の右端部には、ねじ溝40Bが設けられている。
カム42は、操作部材41の基端部41Aに右側Y1から隣接する環状の板部42Aと、板部42Aから左側Y2に延びるボス部42Bとを一体的に含む。板部42Aの右側面には、カム突起42Cが設けられている。
図4を参照して、第1ツース部材43は、たとえば、左右方向Yに弾性変形可能な金属板である。第1ツース部材43の外側の輪郭は、左右方向Yから見て、略四角形状である。
支持部49は、上下方向Zに長手で左右方向Yに薄い板状である。一対の支持部49は、軸方向Xに互いに間隔を隔てて配置されている。各支持部49には、第1ツース部材43の剛性を低減するための剛性低減部としての複数の孔49Aが形成されている。各支持部49では、複数の孔49Aが、上下方向Zに等間隔に並んでいる。孔49Aは、左右方向Yに支持部49を貫通している。後側X1の支持部49の各孔49Aは、左右方向Yから見て、上底を前側X2へ向けた略台形状である。前側X2の支持部49の各孔49Aは、左右方向Yから見て、上底を後側X1へ向けた略台形状である。
第1規制部55は、左側Y2の側板30を押出成型することによって形成されている。第1規制部55は、第1直線方向L1に交差し左右方向Yに対して直交する第2直線方向L2に長手の略直方体である。第2直線方向L2は、第1実施形態では、第1直線方向L1に直交している。一対の第1規制部55は、左側Y2の側板30と一体的に設けられているが、左側Y2の側板30とは別体として形成され、左側Y2の側板30に固定されていてもよい。各第1規制部55は、上下方向Zに互いに間隔を隔てて配置されている。詳しくは、第1規制部55は、挿通孔32において上下方向Zの両外側に1つずつ配置されている。
図4を参照して、左側Y2の側板30において、挿通孔32を軸方向Xの両外側から区画する部分を周縁部32Aとする。凹部56は、軸方向Xにおいて一対の周縁部32Aの両外側に1つずつ位置している。各凹部56は、側板30を右側Y1へ窪ませることで形成されている。
本体部60は、左右方向Yに薄い板状である。本体部60の外側の輪郭は、左右方向Yから見て、軸方向Xに長手の略矩形状である。本体部60において軸方向Xの略中央部の上下方向Zの両端部のそれぞれには、湾曲部60Aが1つずつ形成されている。上側Z1の湾曲部60Aは、上側Z1へ膨出しており、下側Z2の湾曲部60Aは、下側Z2へ膨出している。左右方向Yから見た一対の湾曲部60Aの輪郭は、左右方向Yから見た締付部材44の板部57の円弧状の輪郭と曲率がほぼ一致している。
各第2歯列63Lは、第1直線方向L1(上下方向Zでもある)に沿って並ぶ複数の第2歯63によって構成されている。一対の第2歯列63Lは、一対の突出部61に1つずつ設けられることによって、軸方向Xに互いに間隔を隔てて配置されている。後側X1の第2歯列63Lは、その第2歯63の歯先部63Aを前側X2に向けて、後側X1の突出部61の前面から前側X2に突出している。前側X2の第2歯列63Lは、その第2歯63の歯先部63Aを後側X1に向けて、前側X2の突出部61の後面から後側X1に突出している。
変形部65は、左右方向Yに薄く、上下方向Zに長手である。変形部65では、上下方向Zの略中央が左側Y2へ向けて膨出するように湾曲している。変形部65は、左右方向Yに弾性変形可能である。変形部65の上下方向Zの両端部のそれぞれには、左側Y2へクランク状に折り曲げられた引っ掛け部67が1つずつ形成されている。
一対の変形部65と一対の連結部66とによって区画される空間46Aは、左右方向Yから見て、貫通孔45Aとほぼ一致する略四角形状である。
弾性部材46の上側Z1の引っ掛け部67の第2部67Bは、第2ツース部材45の本体部60に上側Z1から係合しており、弾性部材46の下側Z2の引っ掛け部67の第2部67Bは、第2ツース部材45の本体部60に下側Z2から係合している。これにより、弾性部材46が第2ツース部材45に一体化されている。
図5を参照して、締付部材44の第2規制部58は、第2ツース部材45の貫通孔45Aと、弾性部材46の空間46Aと、第1ツース部材43の直線孔52とに、左側Y2からこの順で挿通されている。前述したように、締付部材44の貫通孔44Aには挿通軸40が挿通されている。これにより、第2ツース部材45および弾性部材46は、締付部材44を介して挿通軸40によって支持されている。前述したように、貫通孔45A、空間46Aおよび第2規制部58は、左右方向Yから見て略四角形状である。そのため、第2規制部58に対する第2ツース部材45および弾性部材46の空転が防止されるとともに、第2規制部58は、第2ツース部材45に連結されている。
前述したように、挿通軸40まわりの第1ツース部材43の回転は、第1規制部55によって規制されている。したがって、第1ツース部材43に対する空転が防止された締付部材44と、締付部材44の第2規制部58に対する空転が防止された第2ツース部材45および弾性部材46とが挿通軸40まわりに回転することが規制されている。
凹部56の底面56Aは、各第1歯列51Lに右側Y1から1つずつ対向している。挿通孔32の周縁部32Aは、第1ツース部材43の支持部49、弾性部材46の変形部65および第2ツース部材45の本体部60を挟んで右側Y1から締付部材44の押圧面44Bに対向している。弾性部材46の一対の変形部65は、第1ツース部材43の支持部49と第2ツース部材45の本体部60との間で左右方向Yに圧縮されている。
右側Y1の第1ツース部材71、第2ツース部材72および弾性部材73のそれぞれは、基準面3Dを基準に左側Y2の第1ツース部材43、第2ツース部材45および弾性部材46のそれぞれを右側Y1に移動させて左右の向きのみを反転させたものである。右側Y1の側板30には、一対の第1規制部77および一対の凹部78が形成されている。一対の第1規制部77および一対の凹部78のそれぞれは、基準面3Dを基準に左側Y2の側板30に設けられている一対の第1規制部55および一対の凹部56をそれぞれ右側Y1に移動させて左右の向きのみを反転させたものである。
ナット74は、挿通軸40のねじ溝40Bに取り付けられている。ナット74と右側Y1の被締付部34との間には、右側Y1の側板30、第1ツース部材71、第2ツース部材72、弾性部材73、締付部材79、環状の針状ころ軸受75およびスラストワッシャ76が介在されている。針状ころ軸受75およびスラストワッシャ76は、締付部材79とナット74との間でこの順で左側Y2から並んでいる。挿通軸40は、第1ツース部材71の直線孔52、第2ツース部材72の貫通孔45A、弾性部材73の空間46A、締付部材79の貫通孔44A、針状ころ軸受75およびスラストワッシャ76のそれぞれに対して挿通されている。
ステアリング装置1は、筒状のロック部材80と、伝達部材81と、軸方向Xに延びる板状のロックプレート82とを含む。ロック部材80、伝達部材81およびロックプレート82は、軸方向Xから見て、一対の被締付部34の間に配置されている。ロック部材80は、挿通軸40によって回転可能に支持されている。ロックプレート82は、アッパージャケット22に固定されている。伝達部材81は、挿通軸40の回転をロック部材80に伝達するためのカムや、ロック部材80をロックプレート82に向けて付勢するためのばねなどを含む。
以下では、特徴的なチルトロック機構86について説明し、テレスコロック機構83の説明は省略する。
運転者がチルト調整やテレスコ調整をした後に、操作部材41を回転させると、締付部材44は、第2ツース部材45の本体部60を介して弾性部材46の一対の変形部65を圧縮させながら挿通軸40の中心軸線C1に沿って右側Y1に移動し、図5に示すように、左側Y2の側板30の挿通孔32の周縁部32Aを押圧する。これにより、締付部材44と締付部材79との左右方向Yにおける間隔が狭まり、一対の側板30は、締付部材44と締付部材79との間で左右方向Yの両側から締め付けられる。各側板30と被締付部34との間、および、ロアージャケット23とアッパージャケット22との間がそれぞれ摩擦保持され、コラムジャケット4の回動および伸縮が不能となり、操舵部材11(図1参照)がチルト方向Cおよび軸方向Xに移動不能となる。
ロック状態のステアリング装置1において、操作部材41を先程とは逆方向へ回転させると、締付部材44は、第2ツース部材45を介して弾性部材46によって付勢されて左側Y2に移動する。これにより、締付部材44と締付部材79との間隔が広がり、締付部材44と締付部材79との間における一対の側板30に対する締め付けが解除される。各側板30と被締付部34との間、および、ロアージャケット23とアッパージャケット22との間のそれぞれの摩擦保持が解除され、操舵部材11(図1参照)がチルト方向Cおよび軸方向Xに移動可能となる。
挿通軸40、操作部材41、カム42、締付部材44、弾性部材46、弾性部材73、ナット74、針状ころ軸受75、スラストワッシャ76および締付部材79は、締付機構85を構成している。締付機構85は、一対の側板30および一対の被締付部34を締め付けてチルト調整やテレスコ調整を終えた操舵部材11の位置をロックしたり、この締め付けを解除して操舵部材11(図1参照)のチルト調整およびテレスコ調整を可能にしたりするためのものである。
次に、第1ツース部材43と第2ツース部材45との噛み合いの動作について説明する。
図6を参照して、操作部材41(図3参照)の操作に応じて第2ツース部材45が右側Y1に移動する際に、第1歯列51Lの第1歯51と、第2歯列63Lの第2歯63とが左側Y2から見て重ならない位置関係にある場合、操作完了時には、第1歯51と第2歯63とが第1直線方向L1において交互に並びつつ、締付部材44の押圧面44Bは左側Y2の側板30の挿通孔32の周縁部32Aを押圧する。よって、第1歯列51Lの第1歯51および第2歯列63Lの第2歯63に阻害されることなく、ロック状態に達することができる。このとき、第1歯51と第2歯63とは、それぞれの歯筋が延びる方向(左右方向Yに相当)から噛み合っている(図5参照)。
一方、図7に示すように、第2ツース部材45が右側Y1に移動する際に、第1歯列51Lの第1歯51と、第2歯列63Lの第2歯63とが左側Y2から見て重なる位置関係にある場合、締付部材44の押圧面44B(図5参照)が左側Y2の側板30の挿通孔32の周縁部32Aを押圧する前に、第2歯列63Lが第1歯列51Lに乗り上げる。第2歯列63Lが第1歯列51Lに乗り上げて第1歯列51Lと第2歯列63Lとが互いに噛み合わない状態を、ツースオンツースの状態という。
図8は、図5において解除状態を示した図である。
チルト調整の際の各部材の動作を示した概略図である図9を参照して、解除状態でチルト調整を行う際、挿通軸40は、アッパーブラケット6の各挿通孔32内で、チルト方向Cに移動する。図9では、説明の便宜上、第1ツース部材43の孔49Aの図示を省略し、第2ツース部材45を二点鎖線で示している。また、図9では、チルト調整によって挿通軸40をチルト方向Cの最も下方へ移動させたときの挿通軸40および締付部材44を実線で示し、チルト調整によって挿通軸40をチルト方向Cの最も上方へ移動させたときの挿通軸40および締付部材44を二点鎖線で図示している。
第1ツース部材43は、アッパーブラケット6の左側Y2の側板30に支持された状態において、第2直線方向L2に移動可能であるが、一対の第1規制部55によって、第1直線方向L1への左側Y2の側板30に対する移動が規制されている。第1ツース部材43に対する第2規制部58の移動を説明するための概略図である図10に示すように、第2ツース部材45に連結された第2規制部58は、第1ツース部材43の直線孔52に挿通され、この状態では第1直線方向L1へ移動可能であるものの第2直線方向L2には移動不能である。これにより、第2ツース部材45は、第1ツース部材43に対して第1直線方向L1へ相対移動可能であるとともに、第2直線方向L2へ一体移動可能である。なお、図10では、チルト調整によって挿通軸40をチルト方向Cの最も下方へ移動させたときの第2ツース部材45を二点鎖線で示し、チルト調整によって挿通軸40をチルト方向Cの最も上方へ移動させたときの挿通軸40、締付部材44および第2ツース部材45を一点鎖線で図示している。
ところで、第1ツース部材43が左側Y2の側板30に固定され、左側Y2の側板30にチルト方向Cに延びるチルト溝が設けられた構成の比較例のステアリング装置を想定する。比較例では、チルト調整時の第2ツース部材45の移動は、チルト溝によってガイドされる。比較例のステアリング装置では、第1歯列51Lと第2歯列63Lとの噛み合いの際の寸法のばらつきは、第1ツース部材43、第2ツース部材45および締付部材44のそれぞれの寸法のばらつきと、左側Y2の側板30のチルト溝の寸法のばらつきとの合計、つまり4部品の寸法のばらつきの合計となる。
次に、車両衝突時に運転者が操舵部材11に衝突する二次衝突が発生した場合を想定する。
第1歯列51Lに第2歯列63Lが乗り上げた状態(図5の二点鎖線参照)で二次衝突が発生すると、第2ツース部材45が第1ツース部材43に対して上下方向Zに移動することによって、第1歯列51Lに対する第2歯列63Lの乗り上げが解消される。これにより、第1歯列51Lが弾性変形する前の状態に戻り、第1歯列51Lと第2歯列63Lとが噛み合う。
図11は、第1実施形態の変形例を図4に適用した図である。図11において上記で説明した部材と同様の部材には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図4および図11を参照して、第1実施形態の変形例に係るステアリング装置1は、締付部材44および第2ツース部材45の代わりに、第2ツース部材90を含む。第2ツース部材90は、第1実施形態の締付部材44と第2ツース部材45とを一体的に形成した部材である。すなわち、第2ツース部材90は、貫通孔45Aに第2規制部58が挿通された状態の締付部材44および第2ツース部材45を一体化したような形状である。
第2規制部58は、弾性部材46の空間46Aと、第1ツース部材43の直線孔52とに左側Y2から挿通される。
本体部60の左側面には、カム突起44Cが形成されている。操作部材41の操作に応じて第2ツース部材90が右側Y1へ移動することによって、弾性部材46の一対の変形部65、および第1ツース部材43の一対の支持部49を介して、左側Y2の側板30の挿通孔32の周縁部32Aを本体部60の右側面60Bで押圧する。このように、本体部60の右側面60Bが押圧面を構成している。
また、変形例のステアリング装置1では、チルト調整時の第2ツース部材90の移動は、第1ツース部材43の直線孔52によってガイドされる。そのため、第1歯列51Lと第2歯列63Lとの噛み合いの際の寸法のばらつきは、第1ツース部材43および第2ツース部材90のそれぞれの寸法のばらつきの合計、つまり2部品の寸法のばらつきの合計となる。したがって、第1実施形態のステアリング装置1では、前述した比較例のステアリング装置よりも第1歯列51Lと第2歯列63Lとを一層精度良く噛み合わせることができる。これにより、チルト保持力の向上を一層図れる。
以下では、本発明の第2実施形態について説明する。
図12は、本発明の第2実施形態に係るステアリング装置1Pのアッパーブラケット6の左側Y2の側板30周辺の部材の分解斜視図である。図13は、アッパーブラケット6の左側Y2の側板30周辺を第1直線方向L1に垂直な平面に沿って切断した断面の模式図である。図12および図13ならびに後述する図14〜図17では、今まで説明した部材と同じ部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
また、第1ツース部材43とアッパーブラケット6の左側Y2の側板30との間で第1歯列51Lが右側Y1に傾くことが許容空間97によって許容される。そのため、右側Y1に傾いた第1歯51との干渉を避けるための構成(例えば、図1〜図11で説明した実施形態の凹部56,78)を側板30に設ける必要がない。したがって、アッパーブラケット6の加工が容易となり、コストが低減される。また、側板30に凹部56,78を設ける必要がないので、その分、左右方向Yにおける側板30の幅を小さく(厚みを薄く)することができる。
すなわち、軌跡Kの曲率が異なる複数の車種であっても、共通の第1ツース部材43および第2ツース部材45を適用でき、第1ツース部材43の共通化および第2ツース部材45の共通化を図れる。
また、第1ツース部材43には、剛性低減部としての複数の孔49Aが設けられているため、第1歯列51Lに第2歯列63Lが乗り上げた場合には第1ツース部材43を弾性変形させて第1歯列51Lを(詳しくは、第1歯列51Lにおいて第2歯列63Lに乗り上げられた部分の第1歯51を)右側Y1に容易に傾けることができる。
図12では、左側Y2の側板30周辺の部材のみを図示しているが、右側Y1の側板30の周辺に配置された第1ツース部材71にも同様の撓み抑制構造95が設けられていてもよい。ただし、右側Y1の撓み抑制構造95の構成は、左側Y2の撓み抑制構造95を右側Y1に移動させて左右の向きのみを反転させたものである。
図15(a)および図15(b)を参照して、第2実施形態に係る第1ツース部材43の撓み抑制構造95は、第1変形例のリブ96の代わりに、各支持部49において第1直線方向L1の全域に設けられた一対の段差98を含む。
詳しくは、一対の段差98のそれぞれは、対応する孔49Aと直線孔52との間に設けられている。各支持部49は、対応する段差98を介して左右に配置された右側部49Bおよび左側部49Cを含む。一対の連結部50は、右側部49B同士を連結している。また、一対の第1歯列51Lは、対応する支持部49の左側部49Cによって支持されている。各第1歯列51Lは、一対の支持部49の右側部49Bおよび一対の連結部50よりも左側Y2に配置されている。
また、第2実施形態においても、図11に示す変形例を適用することができる。
以下では、本発明の第3実施形態について説明する。
図16は、本発明の第3実施形態に係るステアリング装置1Qのアッパーブラケット6の左側Y2の側板30周辺の部材の分解斜視図である。図17は、アッパーブラケット6の左側Y2の側板30周辺を第1直線方向L1に垂直な平面に沿って切断した断面の模式図である。
詳しくは、第1ツース部材100は、たとえば、金属製の焼結体である。第1ツース部材100は、たとえば、左右方向Yから見て略矩形状である。第1ツース部材100は、本体部101と、一対の突出部102と、一対の第1歯列103Lとを一体的に含む。
第1ツース部材100には、第1ツース部材100を左右方向Yに貫通する直線孔104が形成されている。直線孔104は、第1直線方向L1に延びている。第3実施形態では、第1直線方向L1は、第1実施形態と同様に上下方向Zと平行である。直線孔104は、本体部101の軸方向Xおよび上下方向Zの略中央に形成されている。直線孔104には、挿通軸40が挿通されている。
第2ツース部材110は、一対の支持部111と、一対の連結部112と、一対の第2歯列113Lとを一体的に含む。
締付部材44の第2規制部58は、第2ツース部材110の貫通孔110Aと、弾性部材46の空間46Aと、第1ツース部材100の直線孔104とに、左側Y2からこの順で挿通されている。前述したように、締付部材44の貫通孔44Aには挿通軸40が挿通されている。これにより、第2ツース部材110および弾性部材46は、締付部材44を介して挿通軸40によって支持されている。貫通孔110A、空間46Aおよび第2規制部58は、左右方向Yから見て略四角形状である。そのため、第2規制部58に対する第2ツース部材110および弾性部材46の空転が防止されるとともに、第2規制部58は、第2ツース部材110に連結されている。
前述したように、挿通軸40まわりの第1ツース部材100の回転は、第1規制部55によって規制されている。したがって、第1ツース部材100に対する空転が防止された締付部材44と、締付部材44の第2規制部58に対する空転が防止された第2ツース部材110および弾性部材46とは、挿通軸40まわりの回転することが規制されている。
操作部材41(図3参照)の操作に応じて第2ツース部材110が右側Y1に移動する際に、第1歯列103Lの第1歯103と、第2歯列113Lの第2歯113とが左側Y2から見て重ならない位置関係にある場合、操作完了時には、第1歯103と第2歯113とが第1直線方向L1において交互に並びつつ、締付部材44の押圧面44Bは左側Y2の側板30の挿通孔32の周縁部32Aを押圧する。よって、ステアリング装置1Qは、第1歯103および第2歯113に阻害されることなく、ロック状態に達することができる。このとき、第1歯103と第2歯113とは、それぞれの歯筋が延びる方向(左右方向Yに相当)から噛み合っている。
第3実施形態によれば、第2歯列113Lが弾性変形可能である。第1歯列103Lと第2歯列113Lとが噛み合わず、第2歯列113Lに第1歯列103Lが乗り上げた場合には、第2歯列113Lは、左側Y2(アッパーブラケット6の側板30側とは反対側)へ弾性変形して撓むことができる。これにより、第1歯列103Lと第2歯列113Lとは、噛み合わない状態であっても互いに圧接できる。また、締付部材44の押圧面44Bが、第2ツース部材110の一対の支持部111、弾性部材46の一対の変形部65および第1ツース部材100の本体部101を介して力を伝えることによって、左側Y2の側板30を押圧できる。したがって、チルト方向Cにおけるコラムジャケット4の位置をロックできる。
すなわち、軌跡Kの曲率が異なる複数の車種であっても、共通の第1ツース部材100および第2ツース部材110を適用でき、第1ツース部材100の共通化および第2ツース部材110の共通化を図れる。
また、第2ツース部材110には、剛性低減部としての複数の孔111Aが設けられているため、第2歯列113Lに第1歯列103Lが乗り上げた場合には第2ツース部材110を弾性変形させて第2歯列113Lを(詳しくは、第1歯列103Lに乗り上げられた第2歯列113Lの第2歯113を)左側Y2に容易に傾けることができる。
図16および図17では、左側Y2の側板30周辺の部材のみを図示しているが、右側Y1の側板30の周辺に配置された第1ツース部材71にも第1ツース部材100と同様の構成を適用し、右側Y1の側板30の周辺に配置された第2ツース部材72にも第2ツース部材110と同様の構成を適用することができる。ただし、第1ツース部材71および第2ツース部材72のそれぞれの構成は、第1ツース部材100および第2ツース部材110のそれぞれを右側Y1に移動させて左右の向きのみを反転させたものである。
たとえば、第1直線方向L1と第2直線方向L2とは、直交していなくてもよく、互いに交差していればよい。また、第1直線方向L1は、上下方向Zと一致していなくてもよい。
また、剛性低減部は、孔49Aに限られず、支持部49を左右方向Yに薄くする窪みや切り欠きであってもよい。
また、前述の実施形態とは異なり、ステアリング装置1は、左側Y2のチルトロック機構86または右側Y1のチルトロック機構87のうちのいずれか一方を含んでいてもよい。
また、ステアリング装置1は、テレスコロック機構83に限らず、異なる構造のテレスコロック機構を備えてもよいし、本実施形態とは異なり、テレスコロック機構83を含んでいなくてもよい。
また、ロアージャケット23は、一対の側板30の挟持により縮径してアッパージャケット22を保持する構成であればよく、例えば、スリット33は前側X2が閉端となっていてもよい。また、ステアリング装置1は、ロアージャケット23に代えて、縮径せずにアッパージャケット22を保持する構成であってもよい。
Claims (9)
- 一端に操舵部材が連結されるステアリングシャフトと、
前記ステアリングシャフトを保持し、所定の曲率の円弧状の軌跡に沿うチルト方向に回動可能なコラムジャケットと、
前記コラムジャケットを回動可能に支持し、車体に固定されるブラケットと、
前記ブラケットに対する前記コラムジャケットの移動を可能および不能とするために操作される操作部材が取り付けられ、前記ステアリングシャフトの軸方向と前記チルト方向との両方に対して交差する交差方向に延び、前記コラムジャケットとともに前記チルト方向に移動可能な挿通軸と、
前記軸方向に交差し前記交差方向に対して直交する第1直線方向に沿って延びる直線孔が形成され、前記第1直線方向に沿って並ぶ複数の第1歯によって構成された第1歯列を含み、前記第1直線方向に交差し前記交差方向に対して直交する第2直線方向に移動可能に前記ブラケットによって支持された第1ツース部材と、
前記ブラケットに設けられ、前記ブラケットに対する前記第1ツース部材の前記第1直線方向への移動を規制する第1規制部と、
前記第1直線方向に沿って並ぶ複数の第2歯で構成された第2歯列を含み、前記交差方向から前記第1ツース部材に対向し、前記挿通軸によって支持され、前記操作部材の操作によって前記交差方向に移動可能な第2ツース部材と、
前記第2ツース部材に連結され、前記直線孔に対して前記第1直線方向へ移動可能に、かつ、前記直線孔に対して前記第2直線方向に移動不能に前記直線孔に挿通され、前記第1ツース部材に対する前記第2ツース部材の前記第2直線方向への移動を規制する第2規制部と、を含むステアリング装置。 - 前記第1歯列は、前記交差方向に弾性変形可能であり、
前記ブラケットには、前記第1歯列に前記交差方向から対向する位置に凹部が設けられている、請求項1に記載のステアリング装置。 - 前記第1ツース部材には、前記第1ツース部材の剛性を低減するための剛性低減部が設けられている、請求項2に記載のステアリング装置。
- 前記第1歯および前記第2歯の歯筋は、前記交差方向に延びている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のステアリング装置。
- 前記第1ツース部材に設けられ、前記第1直線方向における両端が互いに近づくように前記第1ツース部材が撓むのを抑制する撓み抑制構造を含む、請求項1に記載のステアリング装置。
- 前記第1ツース部材は、前記第1歯を、前記交差方向に傾けるように弾性変形可能であり、
前記撓み抑制構造は、前記第1ツース部材と前記ブラケットとの間で前記第1歯が前記交差方向に傾くのを許容する許容空間を有する、請求項5に記載のステアリング装置。 - 前記第1ツース部材には、前記第1ツース部材の剛性を低減するための剛性低減部が設けられている、請求項5または6に記載のステアリング装置。
- 前記第2歯列が、前記交差方向に弾性変形可能である、請求項1に記載のステアリング装置。
- 前記第1歯および前記第2歯の歯筋は、前記交差方向に延びている、請求項5〜8のいずれか一項に記載のステアリング装置。
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