JP6757205B2 - 構造体および吊り荷の動揺抑制方法 - Google Patents

構造体および吊り荷の動揺抑制方法 Download PDF

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Description

本発明は、構造体および吊り荷の動揺抑制方法に関するものである。
海上工事において、作業船上に設置したクレーンの吊り荷は、洋上の波や風により動揺する。高波浪時や強風時に吊り荷の揺れ幅が大きくなると、荷受け者の安全を確保することが難しくなり、クレーン作業ができなくなる場合がある。風による吊り荷の動揺を低減させるものとして、ジャイロ機構を利用した制御装置がある(例えば、特許文献1参照)。また、風力発電装置用の吊り荷の揺動抑制装置として、吊り荷の水平方向への揺れを規制する揺動規制部を、タワーの外周面等に設けられたガイド部に沿って移動させるものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−7378号公報 特開2014−208989号公報
しかしながら、ジャイロ機構を利用した制御装置は、吊り荷のみの周期的な揺れに対しては有効であるが、さらに不規則な波による作業船の動揺が加わる場合には、制御できないという問題点があった。また、ジャイロ機構を利用した制御装置も、風力発電装置用の吊り荷の揺動抑制装置は、構成が複雑であった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、構成が簡単であり、洋上において予測不能な波および風による揺れを抑制することができる構造体および吊り荷の動揺抑制方法を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、架台と、前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、を具備し、前記吸収部が、壁状の支持体と、前記支持体に沿って設けられた緩衝材とからなり、前記吸収部が、平面視で曲がり部を有する形状であり、前記曲がり部の内側に線状材が配置され、前記曲がり部の凹側にクレーンの吊り荷が配置され、前記吊り荷を前記吸収部に当接させることにより、前記吊り荷の動揺を抑制可能であることを特徴とする構造体である。
第2の発明は、架台と、前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、を具備し、前記吸収部が、壁状の支持体と、前記支持体に沿って設けられた緩衝材とからなり、前記吸収部が、平面視で曲がり部を有する形状であり、第1の吸収部と第2の吸収部とを鉛直方向の軸を有するヒンジ部で接合したものであり、前記曲がり部の凹側にクレーンの吊り荷が配置され、前記吊り荷を前記吸収部に当接させることにより、前記吊り荷の動揺を抑制可能であることを特徴とする構造体である。
の発明は、架台と、前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、を具備し、前記吸収部が、複数の柱状の支持体と、前記支持体の周囲に設けられた緩衝材とからなり、複数の前記吸収部が、平面視で曲がり部を有する仮想線上に配置され、前記仮想線の凹側にクレーンの吊り荷が配置され、前記吊り荷を前記吸収部に当接させることにより、前記吊り荷の動揺を抑制可能であることを特徴とする構造体である。
の発明は、架台と、前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、を具備し、前記吸収部は、下部が支持体と前記支持体の周囲に設けられた緩衝材とからなり、上部が前記下部よりも衝撃吸収力が小さい材質の部材からなり、クレーンの吊り荷を前記吸収部に当接させることにより、前記吊り荷の動揺を抑制可能であり、前記吊り荷が前記上部に当接した時の前記上部の撓みが、前記下部に当接した時の前記下部の撓みより大きいことを特徴とする構造体である。
架台と、吸収機能を有する吸収部とで構造体を構成し、クレーンの吊り荷を吸収部に当接させて吊り荷の動揺を抑制することにより、簡単な構成の構造体を用いて、洋上において予測不能な波および風による揺れを抑制することができる。
第1、第2の発明では、前記吸収部が、平面視で曲がり部を有する形状であり、第1の発明では前記吸収部の前記曲がり部の内側に線状材が配置される。の発明では、前記複数の吸収部が、平面視で曲がり部を有する仮想線上に配置され、必要に応じて、前記吸収部の前記曲がり部の内側に線状材が配置される。
曲がり部を有する形状とすれば、吊り荷を吸収部に容易に当接させることができる。また、曲がり部の内側に線状材を配置すれば、吸収部に当接する前に線状材に吊り荷を当接させて揺れを抑制することができる。
前記架台には、必要に応じて、移動用の車輪が設けられる。
車輪を設ければ、架台を容易に移動させることができる。
第1、第2の発明では、前記吸収部は、壁状の支持体と、前記支持体に沿って設けられた緩衝材とからなる。第2の発明では、前記吸収部は、第1の吸収部と第2の吸収部とを鉛直方向の軸を有するヒンジ部で接合される
壁状の支持体と緩衝材とで吸収部を構成すれば、緩衝材を支持体で支持することができる。また、第1の吸収部と第2の吸収部とを鉛直方向の軸を有するヒンジ部で接合すれば、吊り荷が当接した時に第1の吸収部または第2の吸収部を回転させて衝撃を逃がすことができる。
の発明では、前記吸収部は、複数の柱状の支持体と、前記支持体の周囲に設けられた緩衝材とからなる。その場合、前記架台が、複数の架台に分割可能であってもよい。また、前記柱状の支持体の下端部が、前記架台に設けられた挿入孔に設置され、前記挿入孔は上方が拡径されていてもよい。
複数の柱状の支持体と緩衝材とで吸収部を構成すれば、緩衝材を支持体で支持することができる。架台が、複数の架台に分割可能であれば、架台を容易に移動させることができる。また、架台に設けられた挿入孔の上方を拡径すれば、吊り荷が当接した時に吸収部を傾かせて衝撃を逃がすことができる。
の発明では、前記吸収部は、下部が支持体と前記支持体の周囲に設けられた緩衝材とからなり、上部が前記下部よりも衝撃吸収力が小さい材質の部材である。
吸収部の上部の衝撃吸収力を下部の衝撃吸収力よりも小さくすれば、吊り荷を吸収部に当接させつつ下降させる際に、揺れを徐々に減衰させることができる。
前記架台または前記吸収部には、必要に応じて、構造体の転倒を防止するための支保材が設けられる。また、前記構造体を設置する船体の上面と、前記架台の下面との間に、摩擦抵抗を増大させるラバーマットが設けられる場合もある。前記構造体を設置する船体と前記架台とが、磁石を用いて固定される場合もある。
支保材を設ければ、吊り荷の当接により大きな衝撃を受けた場合にも、構造体の転倒や移動を防止できる。
の発明は、架台と、前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、を具備し、前記吸収部が、壁状の支持体と、前記支持体に沿って設けられた緩衝材とからなり、前記吸収部が、平面視で曲がり部を有する形状であり、前記曲がり部の内側に線状材が配置される構造体を用い、クレーンの吊り荷を、船上に設置した前記構造体の前記曲がり部の凹側に配置し、前記吸収部に当接させることによって動揺を抑制しつつ吊り降ろすことを特徴とする吊り荷の動揺抑制方法である。
の発明は、架台と、前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、を具備し、前記吸収部が、複数の柱状の支持体と、前記支持体の周囲に設けられた緩衝材とからなり、複数の前記吸収部が、平面視で曲がり部を有する仮想線上に配置される構造体を用い、クレーンの吊り荷を、船上に設置した前記構造体の前記仮想線の凹側に配置し、前記吸収部に当接させることによって動揺を抑制しつつ吊り降ろすことを特徴とする吊り荷の動揺抑制方法である。
の発明は、架台と、前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、を具備し、前記吸収部は、下部が支持体と前記支持体の周囲に設けられた緩衝材とからなり、上部が前記下部よりも衝撃吸収力が小さい材質の部材からなり、クレーンの吊り荷が前記上部に当接した時の前記上部の撓みが、前記下部に当接した時の前記下部の撓みより大きい構造体を用い、前記吊り荷を船上に設置した前記構造体の前記吸収部に当接させることによって動揺を抑制しつつ吊り降ろすことを特徴とする吊り荷の動揺抑制方法である。
架台と、吸収機能を有する吸収部とで構成した構造体の吸収部にクレーンの吊り荷を当接させて吊り荷の動揺を抑制することにより、簡単な構成の構造体を用いて、洋上において予測不能な波および風による揺れを抑制することができる。
本発明によれば、構成が簡単であり、洋上において予測不能な波および風による揺れを抑制することができる構造体および吊り荷の動揺抑制方法を提供できる。
構造体1の概要を示す図 磁石23やラバーマット25を用いて構造体1の転倒や移動を防止する例を示す図 構造体31の概要を示す図 他の支保材45を用いて構造体31aの転倒や移動を防止する例を示す図 構造体51を上方から見た図 構造体51aを上方から見た図 構造体51cを上方から見た図 構造体51dを上方から見た図 構造体67の概要を示す図 架台69が分割可能な構造体67aを示す図 構造体の一部である架台69bと吸収部71とを示す図 構造体の一部である架台69aと吸収部82とを示す図 構造体81の概要を示す図
以下、図面に基づいて、本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。図1は、構造体1の概要を示す図である。図1(a)は、移動中の構造体1の立面図、図1(b)は、停止中の構造体1の立面図、図1(c)は、構造体1を上方から見た図である。
図1に示すように、構造体1は、架台3と、架台3の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部5とからなる。架台3は、平面視でL字形状の部材であり、吸収部5を載置するのに十分な強度と大きさを有するものとする。吸収部5は、平面視でL字形状の部材であり、曲がり部17を有する。
図1(a)に示すように、架台3の下面19の所定の位置には、移動用の車輪7が設けられる。図1(a)に示す車輪7は、引き込んだり折り畳んだりすることにより、図1(b)に示すように、架台3に収納可能な構造とする。車輪7は自在式であり、架台3を任意の方向に移動させることができる。
吸収部5は、壁状の支持体9と緩衝材11とからなる。緩衝材11は、支持体9の曲がり部17の内側の面に沿って設けられる。緩衝材11は、衝撃を吸収し、吊り荷15が当接しても跳ね返りにくい材質とする。緩衝材11は、例えば、緩衝クッション、ウォーターバッグ、エアバッグ、サンドバッグ等とする。
架台3および吸収部5には、構造体1の転倒を防止するための支保材13が設けられる。支保材13は、例えば板状の部材であり、架台3および吸収部5の曲がり部17の外側の面に固定される。
次に、洋上の船体2上に図示しないクレーンを用いて吊り荷15を吊り降ろす際に、構造体1を用いて風や波による吊り荷15の動揺を抑制する方法を説明する。構造体1を用いて吊り荷15の動揺を抑制するには、まず、図1(a)に示すように、車輪7によって構造体1を移動させて、船体2上の所定の位置に配置する。その後、図1(b)に示すように、車輪7を架台3に収納し、船体2の上面21に架台3の下面19を接触させ、構造体1を所定の位置に設置する。このとき、必要に応じて、架台3を船体2もしくは船体上に設置した板にねじ止めやアンカー止め等で固定する。
構造体1の設置と前後して、図1(b)、図1(c)に示すように、図示しないクレーンに吊り荷15を吊る。そして、船上に設置した構造体1の吸収部5の緩衝材11に吊り荷15を当接させることによって吊り荷15の動揺を抑制しつつ、吊り荷15を船体2上の所定の位置に吊り降ろす。
このように、第1の実施の形態では、架台3と、吸収機能を有する吸収部5とで構造体1を構成し、クレーンの吊り荷15を吸収部5に当接させて吊り荷15の動揺を抑制する。これにより、簡単な構成の構造体1を用いて、洋上において予測不能な波および風による吊り荷15の揺れを抑制することができる。
第1の実施の形態では、吸収部5を、平面視で曲がり部を有する形状とすることにより、吊り荷15を吸収部5に容易に当接させることができる。また、架台3に、移動用の車輪7を設けることにより、架台3を所定の位置に容易に移動させることができる。さらに、架台3および吸収部5に支保材13を設ければ、吊り荷15の当接により大きな衝撃を受けた場合にも、構造体1の転倒や移動を防止できる。
なお、第1の実施の形態では、架台3および吸収部5に支保材13を設けたが、支保材13は必須ではない。
図2は、構造体1の転倒や移動を防止する他の例を示す図であり、図2(a)は、磁石23を用いた例を示す図である。図2(a)に示す構造体1aは、図1に示す構造体1とほぼ同様の構成であるが、架台3および吸収部5に支保材13が設けられず、架台3aの下面に磁石23が設けられる。
図2(a)に示す構造体1aを用いる場合は、車輪7によって構造体1aを移動させて、船体2上の所定の位置に配置した後、車輪7を架台3aに収納し、船体2の上面21に架台3aの下面を接触させ、磁石23によって構造体1aを船体2の所定の位置に固定する。そして、構造体1aの吸収部5の緩衝材11に吊り荷15を当接させることによって吊り荷15の動揺を抑制しつつ、吊り荷15を船体2上の所定の位置に吊り降ろす。
図2(b)は、ラバーマット25を用いた例を示す図である。図2(b)に示す構造体1bは、図1に示す構造体1とほぼ同様の構成であるが、架台3および吸収部5に支保材13が設けられない。
図2(b)に示す構造体1bを用いる場合は、船体2上の所定の位置にラバーマット25を配置しておき、車輪7によって構造体1bをラバーマット25上に移動させた後、車輪7を架台3bに収納し、船体2の上面21と架台3の下面19との間に摩擦抵抗を増大させるラバーマット25を挟み込む。そして、構造体1bの吸収部5の緩衝材11に吊り荷15を当接させることによって吊り荷15の動揺を抑制しつつ、吊り荷15を船体2上の所定の位置に吊り降ろす。
図2(a)に示すように構造体1aを磁石23によって船体2に固定した場合や、図2(b)に示すように構造体1bと船体2との摩擦抵抗をラバーマット25により増大させた場合にも、吊り荷15の当接により大きな衝撃を受けた際に構造体1a、1bの転倒や移動を防止できる。
第1の実施の形態で述べた車輪7や支保材13の構造や、図2で例示した磁石23やラバーマット25の使用は、他の実施の形態の構造体にも組み合わせて適用可能である。
次に、第2の実施の形態について説明する。図3は、構造体31の概要を示す図である。図3(a)は、移動中の構造体31の立面図、図3(b)は、停止中の構造体31の立面図である。
図3に示すように、構造体31は、架台33と、架台33の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部35とからなる。架台33は、平面視で矩形の部材であり、吸収部35を載置するのに十分な強度と大きさを有するものとする。吸収部35は、平面視で直線状の部材である。
図3(a)に示すように、架台33の下面27の所定の位置には、移動用の車輪37が設けられる。図3(a)に示す車輪37は、引き込んだり折り畳んだりすることにより、図3(b)に示すように、架台33に収納可能な構造とする。車輪37は自在式であり、架台33を任意の方向に移動させることができる。
吸収部35は、壁状の支持体39と緩衝材41とからなる。緩衝材41は、支持体39の一方の面に沿って設けられる。緩衝材41は、第1の実施の形態の緩衝材11と同様に、衝撃を吸収し、吊り荷15が当接しても跳ね返りにくい材質とする。
架台33には、構造体31の転倒を防止するための支保材43が設けられる。支保材43は、架台33の下面27付近にピン29によって固定される。図3(a)に示す支保材43は、ピン29を中心に回転させることにより、図3(b)に示すように、架台33から引き出すことができる。
次に、洋上の船体2上に図示しないクレーンを用いて吊り荷15を吊り降ろす際に、構造体31を用いて風や波による吊り荷15の動揺を抑制する方法を説明する。構造体31を用いて吊り荷15の動揺を抑制するには、まず、図3(a)に示すように、車輪37によって構造体31を移動させて、船体2上の所定の位置に配置する。次に、図3(b)に示すように、車輪37を架台33に収納し、船体2の上面21に架台33の下面27を接触させ、構造体1を所定の位置に設置する。その後、支保材43を回転させて架台33から引き出す。
構造体31の設置と前後して、図3(b)に示すように、図示しないクレーンに吊り荷15を吊る。そして、船上に設置した構造体31の吸収部35の緩衝材41に吊り荷15を当接させることによって、吊り荷15の動揺を抑制しつつ、吊り荷15を船体2上の所定の位置に吊り降ろす。
このように、第2の実施の形態では、架台33と、吸収機能を有する吸収部35とで構造体31を構成し、クレーンの吊り荷15を吸収部35に当接させて吊り荷15の動揺を抑制することにより、簡単な構成の構造体31を用いて洋上において予測不能な波および風による揺れを抑制することができる。
第2の実施の形態では、架台33に、移動用の車輪37を設けることにより、架台33を所定の位置に容易に移動させることができる。さらに、架台33に支保材43を設ければ、吊り荷15の当接により大きな衝撃を受けた場合にも、構造体31の転倒や移動を防止できる。
なお、第2の実施の形態では、架台33に回転可能な支保材43を設けたが、支保材43は必須ではない。
図4は、他の支保材45を用いて構造体31aの転倒や移動を防止する例を示す図である。図4に示す構造体31aは、図3に示す構造体31とほぼ同様の構成であるが、架台33aに支保材43が設けられない。また、車輪37aが架台33aに収納されず、車輪37aを固定するための図示しないストッパが設けられる。
図4に示す構造体31aを用いる場合は、船体2の所定の位置に設けられた支保材45に架台33aが当接するように車輪37aによって構造体31aを移動させた後、車輪37aにストッパをかけ、ボルトおよびナット等の固定具47を用いて架台33aを支保材45に固定する。そして、構造体31aの吸収部35の緩衝材41に吊り荷15を当接させることによって、吊り荷15の動揺を抑制しつつ、吊り荷15を船体2上の所定の位置に吊り降ろす。
図4に示すように構造体31aを船体2上の支保材45に固定した場合にも、吊り荷15の当接により大きな衝撃を受けた際に構造体31aの転倒や移動を防止できる。
第2の実施の形態で述べた支保材43の構造や、図4で例示した支保材45の構造は、他の実施の形態の構造体にも適用可能である。
次に、第3の実施の形態について説明する。図5は、構造体51を上方から見た図である。図5に示すように、構造体51は、図示しない架台と、架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部53とからなる。架台および吸収部53は、平面視で半円形の部材であり、曲がり部61を有する。
図5に示すように、吸収部53は、壁状の支持体55と緩衝材57とからなる。緩衝材57は、支持体55の内側の面に沿って設けられる。緩衝材57は、第1の実施の形態の緩衝材11と同様に、衝撃を吸収し、吊り荷15が当接しても跳ね返りにくい材質とする。支持体55は、天端の所定の箇所に吊り具49が設けられる。
図示しない架台および吸収部53には、構造体51の転倒を防止するための支保材59が設けられる。支保材59は、例えば板状の部材であり、図示しない架台および吸収部53の曲がり部61の外側の面に固定される。
次に、洋上の船体上に図示しないクレーンを用いて吊り荷15を吊り降ろす際に、構造体51を用いて風や波による吊り荷15の動揺を抑制する方法を説明する。構造体51を用いて吊り荷15の動揺を抑制するには、まず、構造体51の吊り具49を図示しないクレーンで吊り下げて、図5に示すように、船体2上の所定の位置に配置する。その後、図示しないクレーンに吊り荷15を吊る。そして、船上に設置した構造体51の吸収部53の緩衝材57に吊り荷15を当接させることによって吊り荷15の動揺を抑制しつつ、吊り荷15を船体2上の所定の位置に吊り降ろす。
このように、第3の実施の形態では、図示しない架台と、吸収機能を有する吸収部53とで構造体51を構成し、クレーンの吊り荷15を吸収部53に当接させて吊り荷15の動揺を抑制することにより、簡単な構成の構造体51を用いて、洋上において予測不能な波および風による揺れを抑制することができる。
第3の実施の形態では、吸収部53を、平面視で曲がり部61を有する形状とすることにより、吊り荷15を吸収部53に容易に当接させることができる。また、支持体55に吊り具49を設けてクレーンで吊り下げることにより、構造体51を所定の位置に容易に移動させることができる。さらに、図示しない架台および吸収部53に支保材59を設ければ、吊り荷15の当接により大きな衝撃を受けた場合にも、構造体51の転倒や移動を防止できる。
なお、図5に示す例では、吸収部53を平面視で半円形としたが、吸収部の形状はこれに限らない。例えば、吸収部を、平面視で円や楕円の一部の形状としてもよいし、U字形状としてもよい。
図6は、構造体51aを上方から見た図である。図6に示す構造体51aは、構造体51とほぼ同様の構成であるが、支持体55aと緩衝材57aとからなる吸収部53aが平面視で半楕円形の部材であり、曲がり部61aを有する。図6に示す構造体51aを用いた場合にも、第3の実施の形態と同様の効果が得られる。
次に、第4の実施の形態について説明する。図7は、構造体51cを上方から見た図である。図7に示すように、構造体51cは、第3の実施の形態の構造体51とほぼ同様の構成であるが、吸収部53の曲がり部61の内側に線状材63が配置される。線状材63は、ワイヤやバンド等とする。
構造体51cを用いて吊り荷15の動揺を抑制するには、まず、構造体51cの吊り具49を図示しないクレーンで吊り下げて、図7に示すように、船体2上の所定の位置に配置する。その後、図示しないクレーンに吊り荷15を吊る。そして、船上に設置した構造体51cの吸収部53の線状材63や緩衝材57に吊り荷15を当接させることによって吊り荷15の動揺を抑制しつつ、吊り荷15を船体2上の所定の位置に吊り降ろす。
このように、第4の実施の形態では、第3の実施の形態の効果に加えて、線状材63を設けることによる効果も得られる。曲がり部61の内側に線状材63を配置すれば、吸収部53に当接する前に線状材63に吊り荷15を当接させて揺れを少しずつ吸収し、抑制することができる。
第4の実施の形態で述べた、線状材63に当接させることによって吊り荷15の揺れを少しずつ吸収する構造は、曲がり部が設けられた吸収部を有する他の実施の形態の構造体にも適用可能である。
次に、第5の実施の形態について説明する。図8は、構造体51dを上方から見た図である。図8に示すように、構造体51dは、図6に示す構造体51aとほぼ同様の構成であるが、吸収部53dが、第1の吸収部53d−1と第2の吸収部53d−2とを、鉛直方向の軸を有するヒンジ部65で接合したものである。吸収部53d−1、53d−2は、それぞれ、壁状の支持体55d−1、55d−2と緩衝材57d−1、57d−2とからなる。緩衝材57d−1、57d−2は、それぞれ、支持体55d−1、55d−2の内側の面に沿って設けられる。
構造体51dを用いて吊り荷15の動揺を抑制するには、まず、構造体51dの吊り具49を図示しないクレーンで吊り下げて、図8に示すように、船体2上の所定の位置に配置する。その後、図示しないクレーンに吊り荷15を吊る。そして、船上に設置した構造体51dの吸収部53dに吊り荷15を当接させることによって、吊り荷15の動揺を抑制しつつ吊り降ろす。構造体51dでは、吊り荷15が例えば吸収部53d−2に当接して所定以上の大きさの衝撃がかかると、吸収部53d−2が図8の点線に示すように回転する。
このように、第5の実施の形態では、第3の実施の形態の効果に加えて、ヒンジ部65を設けることにより、所定以上の衝撃が加わった際に、衝撃による構造体51dの転倒や破損を防止する効果も得られる。第1の吸収部53d−1と第2の吸収部53d−2とを鉛直方向の軸を有するヒンジ部65で接合すれば、吊り荷15が当接した時に、吸収部53d−1または吸収部53d−2を回転させて衝撃を逃すことができる。
なお、ヒンジ部65による回転軸は、図示したように鉛直方向のみではなく水平方向でも良い。すなわち、構造体51dに所定以上の衝撃が加わった際に、構造体51d自体が転倒するのを抑制するため、ヒンジ部65で構造体51dの一部を倒して衝撃を逃がしてもよい。
第5の実施の形態で述べた、ヒンジ部65での回転によって吊り荷15による衝撃を逃す構造は、曲がり部が設けられた吸収部を有する他の実施の形態の構造体にも適用可能である。
第3から第5の実施の形態で述べた吊り具49による構造体の設置方法は、他の実施の形態の構造体にも適用可能である。吊り具を設ける場合には、車輪等は設けなくてもよい。
次に、第6の実施の形態について説明する。図9は、構造体67の概要を示す図である。図9(a)は、停止中の構造体67の立面図、図9(b)は、構造体67を上方から見た図である。
図9に示すように、構造体67は、架台69と、架台69の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部71とからなる。架台69は、平面視で多角形の一部の形状である。架台69は、複数の柱状の吸収部71を載置するのに十分な強度と大きさを有するものとする。
架台69の下面の所定の位置には、図示しない移動用の車輪が設けられる。図示しない車輪は、引き込んだり折り畳んだりすることにより架台69に収納可能な構造としてもよいし、固定するためのストッパを有する構造としてもよい。車輪は自在式であり、架台69を任意の方向に移動させることができるものとする。
吸収部71は、複数の柱状の支持体75と、支持体75の周囲に設けられた緩衝材73とからなる。緩衝材73は、衝撃を吸収し、吊り荷15が当接しても跳ね返りにくい材質とする。緩衝材73は、例えば、緩衝クッション、ウォーターバッグ、エアバッグ、サンドバッグ等とする。
次に、洋上の船体2上に図示しないクレーンを用いて吊り荷15を吊り降ろす際に、構造体67を用いて風や波による吊り荷15の動揺を抑制する方法を説明する。構造体67を用いて吊り荷15の動揺を抑制するには、まず、図示しない車輪によって構造体67を移動させて、船体2上の所定の位置に配置する。その後、車輪を架台69に収納する、車輪にストッパをかける等の方法により、構造体67の位置を固定する。
構造体67の設置と前後して、図示しないクレーンに吊り荷15を吊る。そして、船上に設置した構造体67の吸収部71の緩衝材73に吊り荷15を当接させることによって吊り荷15の動揺を抑制しつつ、吊り荷15を船体2上に吊り降ろす。
このように、第6の実施の形態では、架台69と、吸収機能を有する吸収部71とで構造体67を構成し、クレーンの吊り荷15を吸収部71に当接させて吊り荷15の動揺を抑制することにより、簡単な構成の構造体67を用いて洋上において予測不能な波および風による揺れを抑制することができる。
なお、第6の実施の形態では、分割できない架台69を用いたが、架台69は複数に分割可能としてもよい。図10は、架台69が分割可能な構造体67aを示す図である。
図10に示すように、構造体67aは、図9に示す構造体67とほぼ同様の構成であるが、架台69の代わりに、架台69を複数に分割したものである複数の架台69aを並置したものが用いられる。架台69aは、図10に示すように、平面視で台形状の部材である。架台69aは、一本の吸収部71を載置するのに十分な強度と大きさを有するものとする。
架台69aの下面の所定の位置には、図示しない移動用の車輪が設けられる。図示しない車輪は、引き込んだり折り畳んだりすることにより架台69aに収納可能な構造としてもよいし、固定するためのストッパを有する構造としてもよい。車輪は自在式であり、架台69aを任意の方向に移動させることができるものとする。図10に点線で示すように、架台69aは、それぞれ独立して移動可能である。
図10に示す構造体67aを用いた場合にも、複数の架台69aと、吸収機能を有する吸収部71とで構造体67aを構成し、クレーンの吊り荷15を吸収部71に当接させて吊り荷15の動揺を抑制することにより、簡単な構成の構造体67を用いて洋上において予測不能な波および風による揺れを抑制することができる。また、図10に示す構造体67aを用いれば、第6の実施の形態の構造体67と比較して、架台69aを容易に移動させることができるため、設置や撤去の作業が簡単になる。
なお、第6の実施の形態において、図9に示す構造体67は、架台69が平面視で多角形の一部の形状であり、複数の吸収部71が平面視で曲がり部を有するように配置されるが、平面視で直線状や矩形状を有する架台上に複数の吸収部を一列に配置してもよい。同様に、図10に示す構造体67aは、架台69aが平面視で台形状であるが、平面視で矩形状の複数の架台を並置し、その上に複数の吸収部を一列に配置してもよい。
次に、第7の実施の形態について説明する。図11は、構造体の一部である架台69bと吸収部71とを示す図である。図11(a)は、吸収部71に吊り荷15が当接していない状態を示す図、図11(b)は、吸収部71に吊り荷15が当接した状態を示す図である。
第7の実施の形態では、図10に示す構造体67aにおいて、架台69aのかわりに架台69bを用いる。図11(a)に示すように、架台69bに設けられた挿入孔77は、上方が拡径されている。柱状の吸収部71の下端部は、上方が拡径された挿入孔77に挿入される。
第7の実施の形態では、図11(b)に示すように、挿入孔77の上方が拡径されているため、吊り荷15が吸収部71に当接した時に、吸収部71を傾かせて衝撃を逃がすことができる。
第7の実施の形態で述べた、上方が拡径された挿入孔77に柱状の吸収部を設置する構造は、柱状の吸収部を有する他の実施の形態にも適用可能である。
次に、第8の実施の形態について説明する。図12は、構造体の一部である架台69aと吸収部82とを示す図である。図12(a)は、吸収部82に吊り荷15が当接していない状態を示す図、図12(b)および図12(c)は、吸収部82に吊り荷15が当接した状態を示す図である。
第8の実施の形態では、図10に示す構造体67aにおいて、吸収部71のかわりに吸収部82を用いる。図12(a)に示すように、吸収部82は、吸収部71と同様に柱状の支持体75の周囲に緩衝材73が設けられた下部の吸収部71aと、ゴムポール等の上部の吸収部79とからなる。吸収部82では、上部の吸収部79の衝撃吸収力が、下部の吸収部71aの衝撃吸収力よりも小さい。
上部の吸収部79の衝撃吸収力を下部の吸収部71aの衝撃吸収力よりも小さくすれば、図12(b)に示すように、吊り荷15が上部の吸収部79に当接すると上部の吸収部79が大きく撓み、図12(c)に示すように、吊り荷15が下部の吸収部71aに当接すると下部の吸収部71aが小さく撓む。
第8の実施の形態では、吊り荷15を吸収部に当接させつつ下降させる際に、上部の吸収部79と下部の吸収部71aとで衝撃を少しずつ吸収し、揺れを徐々に減衰させることができる。
なお、第8の実施の形態では、上部の吸収部79をゴムポールとしたが、材質はこれに限らない。上部の吸収部は、グラスファイバーポールや人工枝など、下部の吸収部よりも衝撃吸収力が小さいものであればよい。
また、第8の実施の形態では、柱状の吸収部82を例として説明したが、上部の吸収部の衝撃吸収力を下部の吸収部の衝撃吸収力よりも小さくする構造の適用は、柱状の吸収部に限らない。壁状の吸収部を有する他の実施の形態において、上部の吸収部の衝撃吸収力を下部の吸収部の衝撃吸収力よりも小さくしてもよい。
次に、第9の実施の形態について説明する。図13は、構造体81の概要を示す図である。図13(a)は、構造体81の立面図である。図13(b)および図13(c)は、図13(a)に示す矢印A−Aによる断面を示す図である。
図13に示すように、構造体81は、架台83と、架台83の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部85とからなる。架台83は、平面視で矩形の部材であり、吸収部85を載置するのに十分な強度と大きさを有するものとする。吸収部85は、平面視で直線状の部材である。
図13(a)に示すように、架台83の下面の所定の位置には、移動用の車輪87が設けられる。車輪87は、引き込んだり折り畳んだりすることにより、図13(a)に示すように、架台83に収納可能な構造とする。車輪87は自在式であり、架台83を任意の方向に移動させることができる。
吸収部85は、壁状の支持体89と緩衝材91とからなる。緩衝材91は、支持体89に沿って設けられる。緩衝材91は、支持体89の上端に設けられた滑車93に、ワイヤ95を用いて連結される。緩衝材91は、上方に凸部97bを有する袋体97aに水99を封入したウォーターマットである。
緩衝材91は、図13(b)に示すように、吊り荷15が当接していない状態では、袋体97aの凸部97bを除く部分に水99が留まっている。緩衝材91は、図13(c)に示すように、吊り荷15を当接させると、袋体97a内の水99が凸部97b内に移動することによりクッション性能が調整される。
次に、洋上の船体2上に図示しないクレーンを用いて吊り荷15を吊り降ろす際に、構造体81を用いて風や波による吊り荷15の動揺を抑制する方法を説明する。構造体81を用いて吊り荷15の動揺を抑制するには、まず、車輪87によって構造体81を移動させて、船体2上の所定の位置に配置する。その後、図13(a)に示すように、車輪87を架台83に収納し、船体2の上面に架台83の下面を接触させ、構造体81を所定の位置に設置する。このとき、必要に応じて、架台83を船体2もしくは船体上に設置した板にねじ止め等で固定する。
構造体81の設置と前後して、図13(a)、図13(c)に示すように、図示しないクレーンに吊り荷15を吊る。そして、船上に設置した構造体81の吸収部85の緩衝材91に吊り荷15を当接させることによって吊り荷15の動揺を抑制しつつ、吊り荷15を船体2上に吊り降ろす。
このように、第9の実施の形態では、架台83と、吸収機能を有する吸収部85とで構造体81を構成し、クレーンの吊り荷15を吸収部85に当接させて吊り荷15の動揺を抑制することにより、簡単な構成の構造体81を用いて洋上において予測不能な波および風による揺れを抑制することができる。
第9の実施の形態では、緩衝材91として、凸部97bを有する袋体97a内で水99が移動するウォーターマットを用いることにより、吊り荷15の当接時に緩衝材91のクッション性能を調整でき、吊り荷15の当接後に緩衝材91の復元性を確保できる。
なお、第9の実施の形態では、壁状の吸収部85を例として説明したが、袋体内で水が移動することによりウォーターマットのクッション性能が調整される構造の適用は、壁状の吸収部に限らない。曲がり部を有する壁状の吸収部、柱状の吸収部等を有する他の実施の形態において、袋体内で水が移動することによりウォーターマットのクッション性能が調整される構造を適用してもよい。
上述した各実施の形態では、構造体の転倒を防止するために支保材や磁石やラバーマットを用いる例について説明したが、構造体の転倒を防止する方法として、架台上に錘を載せたり、架台からアウトリガを張り出したりしてもよい。また、船体の壁に沿って吸収部が配置されるように構造体を設置してもよい。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、1b、31、31a、51、51a、51c、51d、67、67a、81………構造体
2………船体
3、3a、33、33a、69、69a、69b、83………架台
5、35、53、53a、53d、53d−1、53d−2、71、71a、82、85………吸収部
7、37、37a、87………車輪
9、39、55、55a、55d−1、55d−2、75、89………支持体
11、41、57、57a、57d−1、57d−2、73、91………緩衝材
13、43、45、59、………支保材
15………吊り荷
17、61、61a………曲がり部
19………下面
21………上面
23………磁石
25………ラバーマット
49………吊り具
63………線状材
65………ヒンジ部
77………挿入孔
97a………袋体
97b………凸部
99………水

Claims (12)

  1. 架台と、
    前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、
    を具備し、
    前記吸収部が、壁状の支持体と、前記支持体に沿って設けられた緩衝材とからなり、
    前記吸収部が、平面視で曲がり部を有する形状であり、前記曲がり部の内側に線状材が配置され
    前記曲がり部の凹側にクレーンの吊り荷が配置され、前記吊り荷を前記吸収部に当接させることにより、前記吊り荷の動揺を抑制可能であることを特徴とする構造体。
  2. 架台と、
    前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、
    を具備し、
    前記吸収部が、壁状の支持体と、前記支持体に沿って設けられた緩衝材とからなり、
    前記吸収部が、平面視で曲がり部を有する形状であり、第1の吸収部と第2の吸収部とを鉛直方向の軸を有するヒンジ部で接合したものであり、
    前記曲がり部の凹側にクレーンの吊り荷が配置され、前記吊り荷を前記吸収部に当接させることにより、前記吊り荷の動揺を抑制可能であることを特徴とする構造体。
  3. 架台と、
    前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、
    を具備し、
    前記吸収部が、複数の柱状の支持体と、前記支持体の周囲に設けられた緩衝材とからなり、
    複数の前記吸収部が、平面視で曲がり部を有する仮想線上に配置され、
    前記仮想線の凹側にクレーンの吊り荷が配置され、前記吊り荷を前記吸収部に当接させることにより、前記吊り荷の動揺を抑制可能であることを特徴とする構造体。
  4. 架台と、
    前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、
    を具備し、
    前記吸収部は、下部が支持体と前記支持体の周囲に設けられた緩衝材とからなり、上部が前記下部よりも衝撃吸収力が小さい材質の部材からなり、
    クレーンの吊り荷を前記吸収部に当接させることにより、前記吊り荷の動揺を抑制可能であり、
    前記吊り荷が前記上部に当接した時の前記上部の撓みが、前記下部に当接した時の前記下部の撓みより大きいことを特徴とする構造体。
  5. 前記吸収部の前記曲がり部の内側に線状材が配置されることを特徴とする請求項記載の構造体。
  6. 前記架台に、移動用の車輪が設けられることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の構造体。
  7. 前記架台が、複数の架台に分割可能であることを特徴とする請求項記載の構造体。
  8. 前記柱状の支持体の下端部が、前記架台に設けられた挿入孔に設置され、前記挿入孔は上方が拡径されていることを特徴とする請求項記載の構造体。
  9. 前記架台または前記吸収部に、構造体の転倒を防止するための支保材が設けられることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の構造体。
  10. 架台と、
    前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、
    を具備し、
    前記吸収部が、壁状の支持体と、前記支持体に沿って設けられた緩衝材とからなり、
    前記吸収部が、平面視で曲がり部を有する形状であり、前記曲がり部の内側に線状材が配置される構造体を用い、
    クレーンの吊り荷を、船上に設置した前記構造体の前記曲がり部の凹側に配置し、前記吸収部に当接させることによって動揺を抑制しつつ吊り降ろすことを特徴とする吊り荷の動揺抑制方法。
  11. 架台と、
    前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、
    を具備し、
    前記吸収部が、複数の柱状の支持体と、前記支持体の周囲に設けられた緩衝材とからなり、
    複数の前記吸収部が、平面視で曲がり部を有する仮想線上に配置される構造体を用い、
    クレーンの吊り荷を、船上に設置した前記構造体の前記仮想線の凹側に配置し、前記吸収部に当接させることによって動揺を抑制しつつ吊り降ろすことを特徴とする吊り荷の動揺抑制方法。
  12. 架台と、
    前記架台の上部に設けられ、吸収機能を有する吸収部と、
    を具備し、
    前記吸収部は、下部が支持体と前記支持体の周囲に設けられた緩衝材とからなり、上部が前記下部よりも衝撃吸収力が小さい材質の部材からなり、
    クレーンの吊り荷が前記上部に当接した時の前記上部の撓みが、前記下部に当接した時の前記下部の撓みより大きい構造体を用い、
    前記吊り荷を船上に設置した前記構造体の前記吸収部に当接させることによって動揺を抑制しつつ吊り降ろすことを特徴とする吊り荷の動揺抑制方法。
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