JP6756663B2 - ミカン用葉面散布剤 - Google Patents

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Description

本開示はミカン用葉面散布剤に関する。
従来から、様々な栄養成分を含む葉面散布剤が植物に用いられている。葉面散布剤は、植物の葉面に散布される。植物は、葉面散布剤に含まれる栄養成分を葉面から吸収する(特許文献1参照)。
特許第3825754号公報
ミカンの果実に、浮き皮と呼ばれる現象が生じることがある。浮き皮とは、果実の中身と果皮との間に隙間が生じる現象である。浮き皮が生じると、ミカンの果実が腐りやすくなり、果実の食味も低下する。
本開示の一局面は、ミカンの果実における浮き皮を抑制できるミカン用葉面散布剤を提供することを目的としている。
本開示の一局面は、ベントナイトを含むミカン用葉面散布剤である。本開示の一局面であるミカン用葉面散布剤を用いれば、ミカンの果実における浮き皮を抑制できる。
本開示の実施形態を説明する。本開示のミカン用葉面散布剤はベントナイトを含む。ベントナイトは粘土鉱物の一種である。ベントナイトは、モンモリロナイトを主成分とし、その他に、例えば、石英、雲母、長石、ゼオライト等を含む。
ミカン用葉面散布剤におけるベントナイトの配合比は、30質量%以上、100質量%以下であることが好ましく、50質量%以上、99質量%以下であることがより好ましく、60質量%以上、99質量%以下であることが特に好ましい。ミカン用葉面散布剤におけるベントナイトの配合比が上記の範囲内である場合、ミカンの果実における浮き皮を抑制する効果が一層高い。ベントナイトの配合比とは、ミカン用葉面散布剤の全固形分を100質量%としたときの、ベントナイトの質量%濃度である。
本開示のミカン用葉面散布剤は、リン酸1カリウムをさらに含むことが好ましい。ミカン用葉面散布剤がリン酸1カリウムをさらに含む場合、ベントナイトとリン酸1カリウムとの相乗効果により、ミカンの果実における浮き皮を抑制する効果が一層高い。
ミカン用葉面散布剤におけるリン酸1カリウムの配合比は、0.1質量%以上、30質量%以下であることが好ましく、0.2質量%以上、10質量%以下であることがより好ましく、0.5質量%以上、5質量%以下であることが特に好ましい。ミカン用葉面散布剤におけるリン酸1カリウムの配合比が上記の範囲内である場合、ミカンの果実における浮き皮を抑制する効果が一層高い。リン酸1カリウムの配合比とは、ミカン用葉面散布剤の全固形分を100質量%としたときの、リン酸1カリウムの質量%濃度である。
本開示のミカン用葉面散布剤は、硫酸カルシウムをさらに含むことが好ましい。ミカン用葉面散布剤が硫酸カルシウムをさらに含む場合、ミカンの果実における浮き皮を抑制する効果が一層高い。
ミカン用葉面散布剤における硫酸カルシウムの配合比は、5質量%以上、60質量%以下であることが好ましく、10質量%以上、50質量%以下であることがより好ましく、20質量%以上、40質量%以下であることが特に好ましい。ミカン用葉面散布剤における硫酸カルシウムの配合比が上記の範囲内である場合、ミカンの果実における浮き皮を抑制する効果が一層高い。硫酸カルシウムの配合比とは、ミカン用葉面散布剤の全固形分を100質量%としたときの、硫酸カルシウムの質量%濃度である。
本開示のミカン用葉面散布剤は、他の成分をさらに含んでいてもよい。他の成分として、例えば、リグニンスルホン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム等が挙げられる。それ以外にも、肥料の成分として公知の成分を適宜選択してミカン用葉面散布剤に配合することができる。
本開示のミカン用葉面散布剤の剤形は、例えば、粉末、液状等とすることができる。粉末である場合、ミカン用葉面散布剤を水等の溶媒に溶解又は分散して溶液又は分散液を作成し、その溶液又は分散液をミカンの葉面に散布することができる。ミカン用葉面散布剤の剤形が液状である場合、そのまま、又は水等の溶媒で希釈して、ミカンの葉面に散布することができる。
(実施例1)
1.ミカン用葉面散布剤の製造
(1)ミカン用葉面散布剤S1
以下の各成分を混合して、ミカン用葉面散布剤S1を製造した。
リン酸1カリウム:1質量部
硫酸カルシウム:39質量部
ベントナイト:60質量部
なお、ミカン用葉面散布剤S1の総質量(固形分)は100質量部である。ミカン用葉面散布剤S1の剤形は粉末である。
(2)ミカン用葉面散布剤S2
以下の各成分を混合して、ミカン用葉面散布剤S2を製造した。
リン酸1カリウム:1質量部
ベントナイト:60質量部
なお、ミカン用葉面散布剤S2の総質量(固形分)は61質量部である。ミカン用葉面散布剤S2の剤形は粉末である。
2.ミカン用葉面散布剤の使用
(1)散布液の調製
水1Lあたり2gの比率で、ミカン用葉面散布剤S1を水に投入して、散布液(以下ではS1−500倍散布液とする)を調製した。また、水1Lあたり1gの比率で、ミカン用葉面散布剤S1を水に投入して、散布液(以下ではS1−1000倍散布液とする)を調製した。
水1Lあたり2gの比率で、ミカン用葉面散布剤S2を水に投入して、散布液(以下ではS2−500倍散布液とする)を調製した。また、水1Lあたり1gの比率で、ミカン用葉面散布剤S2を水に投入して、散布液(以下ではS2−1000倍散布液とする)を調製した。
(2)ミカンに対する散布液の散布
ミカンの果樹園を第1〜第5区画に区分した。第1区画にあるミカンの果樹にS1−500倍散布液を散布し、第2区画にあるミカンの果樹にS1−1000倍散布液を散布し、第3区画にあるミカンの果樹にS2−500倍散布液を散布し、第4区画にあるミカンの果樹にS2−1000倍散布液を散布し、第5区画にあるミカンの果樹には何も散布しなかった。
各散布液の散布のタイミングは、ミカンの開花から60日後である7月に1回目の散布を行い、8月、9月、10月にもそれぞれ散布を行うというものである。
(3)ミカン果実の評価
各区画からミカンの果実を収穫し、収穫したミカンの果実について、浮き皮の発生率と、完着果率とを算出した。その結果を表1に示す。
Figure 0006756663
S1−500倍散布液、S1−1000倍散布液、S2−500倍散布液、S2−1000倍散布液を散布した区画では、浮き皮の発生率が顕著に低く、完着果率が高かった。特に、S1−500倍散布液、S1−1000倍散布液を散布した区画では、浮き皮の発生率が一層低かった。それに対し、無処理の区画では、浮き皮の発生率が高く、完着果率は低かった。
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)ミカン用葉面散布剤における各成分の配合比は適宜設定することができる。
(2)散布液を調製するときの、水とミカン用葉面散布剤との混合比は適宜設定することができる。例えば、水1Lと、0.1〜10gのミカン用葉面散布剤とを混合することが好ましい。この場合、ミカンの果実における浮き皮を抑制する効果が一層高い。
(3)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(4)上述したミカン用葉面散布剤の他、当該ミカン用葉面散布剤を構成要素とする製品セット、ミカンの育成方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。

Claims (4)

  1. ベントナイトと、リン酸1カリウムと、硫酸カルシウムと、を含むミカン用葉面散布剤。
  2. 請求項1に記載のミカン用葉面散布剤であって、
    ベントナイトの配合比が30質量%以上であるミカン用葉面散布剤。
  3. 請求項1又は2に記載のミカン用葉面散布剤であって、
    リン酸1カリウムの配合比が0.1質量%以上であるミカン用葉面散布剤。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のミカン用葉面散布剤であって、
    硫酸カルシウムの配合比が5質量%以上であるミカン用葉面散布剤。
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