JP6756505B2 - 太陽光発電システムの監視制御システム、ストリング監視制御装置、及び監視制御方法 - Google Patents

太陽光発電システムの監視制御システム、ストリング監視制御装置、及び監視制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽光発電システムの監視制御システム、ストリング監視制御装置、及び監視制御方法に関する。
特許文献1には、複数の太陽電池ストリングにおける発電効率の低下を抑制しつつ逆流による太陽電池ストリングの故障を防止することを目的として構成された電力制御装置について記載されている。電力制御装置は、複数の太陽電池ストリングによって発電される直流電力を電力変換装置に出力し、電力線に並列に接続されている複数の太陽電池ストリングの各々と電力線との間において、太陽電池ストリングから入力される直流電力を電力線に出力する出力状態と当該直流電力を電力線に出力しない停止状態とを切り替える切替器と、電力線を介して電力変換装置に出力される直流電力の出力電力値を検出する出力検出器と、出力電力値に基づいて、複数の太陽電池ストリングの各々に接続される切替器のうち一の切替器を出力状態に制御し、他の切替器を停止状態に制御する制御回路と、を備える。
特許文献2には、電気的に直列接続する複数の太陽光発電モジュールと通信部とを含む太陽光発電システムにおいて、通信部が、複数の太陽光発電モジュールの夫々の開閉整合部と接続し、夫々の出力端の電圧の値により開閉ユニットを導通または遮断させることで、太陽電池が生成する電気エネルギーの転送を継続または停止させることが記載されている。
特許文献3には、太陽光発電に関する電力制御システムについて記載されている。電力制御システムは、ストリング状に直列接続された太陽電池モジュールと、ストリング電流を決定する電流決定装置と、決定された電流値にて各モジュールが最大電力を出力できるように出力電圧を制御する各モジュールに付加された電圧制御装置とを備える。
特許文献4には、太陽電池ストリングにおける異常検出の検出精度を向上することを目的として構成された異常検出システムについて記載されている。異常検出システムは、ストリングの少なくとも一部を介して伝送された信号の信号レベルを、ストリングの複数の位置で検出可能な信号レベル検出部と、信号レベル検出部により検出された信号レベルに基づいて、ストリングにおける異常を検出する異常検出部と、を備える。
特許文献5には、太陽電池ストリングを複数本備えた太陽光発電プラントの異常を検知する異常検知システムについて記載されている。異常検知システムは、太陽電池ストリングごとに設置される検知機を有し、検知機は、当検知機が設置された太陽電池ストリングの複数個の太陽電池のうち少なくとも1つから電力を供給され、所定の通信範囲内で互いに無線通信可能な通信部を備え、複数個の検知機は、ある1つの検知機の通信範囲内に他の検知機が少なくとも1つ存在し、全ての検知機が互いに無線通信可能なネットワークを自己編成する。
特開2013−26516号公報 特開2013−252046号公報 特開2014−170331号公報 特開2015−135601号公報 特開2015−162469号公報
昨今、再生可能エネルギーの急速な普及に伴い、電力の受け入れ先である電力系統側の需給バランスの確保が喫緊の課題となっている。とくに天候により出力が大きく変動する太陽光発電システムは電力系統を不安定化させる要因となりやすく、出力抑制に関する規定の整備も進められている。
ところで、太陽光発電システムにおいて出力抑制を実施する方法としては、例えば、パワーコンディショナ(以下、PCS(Power Conditioning System)と称する。)を停止する方法があるが、PCSを停止させる際は現場に電気主任技術者を派遣する必要があり、また出力抑制解除後にPCSを再起動させる際も同様に電気主任技術者を現場に派遣する必要があり、対応の迅速性やコスト的な観点から、発電事業を推進していく上でのボトルネックとなりかねない。
またPCSを停止させるとそのPCSに接続している総ての太陽電池モジュールについて売電が停止することとなり、出力抑制で要求される制限値以上に出力を抑制してしまう場合がある。また電力系統に電力が回収されない場合、太陽電池モジュールによって発電された電力は熱エネルギーとなって太陽電池モジュールにダメージを与えるが、PCSを単位として電力の回収を停止させた場合は多くの太陽電池モジュールがその影響を受ける可能性がある。
本発明は、こうした背景に鑑みてなされたものであり、ストリングを単位として出力抑制を実施することが可能な、太陽光発電システムの監視制御システム、ストリング監視制御装置、及び監視制御方法を提供することを目的としている。
本発明のうちの一つは、太陽光発電システムの監視制御システムであって、電流ラインを介して電気的に直列接続された複数の太陽電池モジュールを有する複数のストリングの夫々に配置され、無線通信ネットワークを介して通信を行う第1無線通信装置、前記ストリングの発電状況を示す情報である監視情報が設定されたデータである監視情報データを前記無線通信ネットワークを介して送信する監視情報データ送信部、前記電流ラインを開閉する開閉器、前記無線通信ネットワークを介して送られてくる開閉指示データに応じて前記開閉器の開閉制御を行う開閉制御部、を備える、複数のストリング監視制御装置と、前記第1無線通信装置の夫々と前記無線通信ネットワークを介して通信する、第2無線通信装置と、前記第2無線通信装置を介して送られてくる前記監視情報データに設定されている前記監視情報を出力する監視情報出力部、及び、前記開閉指示データを前記第2無線通信装置を介して前記ストリング監視制御装置に送信する開閉指示データ送信部、を備える、情報処理装置と、を含み、前記ストリング監視制御装置は、前記電流ラインの正負ライン間の電圧値を計測する電圧検出器を備え、前記監視情報データ送信部は、前記開閉器を開いている時に計測した前記電圧値である開放電圧を設定した前記監視情報データを前記無線通信ネットワークを介して前記情報処理装置に送信し、前記監視情報出力部は、前記監視情報データに設定されている前記開放電圧を出力する。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
本発明によれば、太陽光発電システムにおいてストリングを単位として出力抑制を実施することができる。
実施形態として示す太陽光発電システム1の概略的な構成を示す単線結線図である。 図2はマルチホップネットワークを介して通信するSCU10とMU20の関係を概念的に示した図である。 SCU10のハードウェア構成を示す図である。 SCU10の第1無線通信装置104のハードウェア構成を示す図である。 SCU10のストリング6への取り付け方法(結線方法)を示す図である。 サーバ装置30のハードウェア構成を示す図である。 MU20のハードウェア構成を示す図である。 第2無線通信装置202のハードウェア構成を示す図である。 SCU10の第1無線通信装置104が備える機能及び第1無線通信装置104が記憶するデータを示す図である。 MU20の第2無線通信装置202が備える機能及び第2無線通信装置202が記憶するデータを示す図である。 サーバ装置30が備える機能及びサーバ装置30が記憶するデータを示す図である。 SCU配置管理表343の一例である。 ストリング監視機能を説明する図である。 監視情報データ1400のデータ構造を示す図である。 開閉制御機能を説明する図である。 開閉指示データ1600のデータ構造を示す図である。 開放電圧を説明する図(I−V曲線)である。 開閉指示画面1500を示す図である。 動作電圧が開放電圧よりも低い場合におけるI−V曲線の一例である。 サーバ装置30が、PV5に異常が生じている旨を示す情報を出力装置305に出力している様子を示す図である。 動作電圧が開放電圧よりも高い場合におけるI−V曲線の一例である。 サーバ装置30が、ストリング6に異常が生じている旨を示す情報を出力装置305に出力している様子を示す図である。 ストリング監視処理S2300を説明するフローチャートである。 開閉器制御処理S2400を説明するフローチャートである。
以下、図面を適宜参照しつつ実施形態について説明する。
図1に一実施形態として示す太陽光発電システム1の概略的な構成を示している。同図に示すように、太陽光発電システム1は、エンクロージャ2、パワーコンディショナ(以下、PCS3(PCS:Power Conditioning System)と称する。)、接続箱4、複数のストリング6、SCU10、MU20、ネットワーク機器25、及びサーバ装置30を含む。PCS3は、電力系統7に接続している。尚、PCS3は負荷設備等に接続していてもよい。エンクロージャ2は空調設備を備えていてもよい。
ストリング6は、電流ライン8によって電気的に直列に接続された複数の太陽電池モジュール(太陽電池パネルとも称される。以下、PV5(PV: PhotoVoltaics)と称する。)を含む。PV5は、その受光面を上方に向けて平面的に配列され、その表面側が樹脂や強化ガラス等で保護された複数の太陽電池セルを有する。尚、同図では、同じストリング6に所属するPV5が横一列に配置されているが、PV5の配置はこの形態に限られない。例えば、設置効率の向上等を目的として、PV5を縦横にマトリクス状に配置してもよい。
接続箱4には複数のストリング6が電気的に並列に接続している。接続箱4は、各ストリング6から供給される直流電流をPCS3に供給する。接続箱4には、ストリング6ごとに設けられる直流ブレーカ(又はヒューズ)が収容されており、ストリング6は、これら直流ブレーカの上位(電力系統7側)において集線されてPCS3に接続されている。接続箱4は、逆流防止素子(ブロッキングダイオード)や避雷器等を備えていてもよい。
各ストリング6には、各ストリング6を一意に識別する識別子(以下、ストリングIDと称する。)が付与されている。本実施形態では、ストリングIDとして、各PCS3を識別する識別子であるPCSID、各接続箱4を識別する識別子である接続箱ID、及び同じ接続箱4に接続しているストリング6を識別する識別子であるストリングサブIDを組み合わせた体系を用いることとする。例えば、PCSIDが「1」のPCS3に接続する、接続箱IDが「2」の接続箱4に接続する、ストリングサブIDが「2」のストリング6のストリングIDは「1−2−2」となる。
PCS3は、接続箱4から供給される電力を直流から交流に変換するインバータを備える。PCS3から出力される電力は電力系統7に供給される。PCS3は、例えば、連系設備、変圧設備、太陽電池アレイの最大出力追従制御機能、系統保護機能等を更に備えていてもよい。
同図に示すように、各ストリング6には、夫々、無線通信機能を備えた装置である監視装置(以下、SCU10(String (Sensor) Control Unit)(ストリング監視制御装置)と称する。)が設けられている。SCU10は、自身が設けられているストリング6(以下、当該ストリング6と称する。)の電流ライン8を流れる電流値(当該ストリング6が接続箱4に供給する電流の電流値)や電流ライン8の正側ライン81と負側ライン82との間の電圧値等を計測し、その計測値をストリング6の発電情報を示す情報(以下、監視情報と称する。)として設定したデータ(パケット)である監視情報データを、無線通信機能を備えた装置であるMU20(MU: Management Unit)(管理装置)に送信する。SCU10は、サーバ装置30からの指示(後述する開閉指示データ1600)に従って電流ライン8の開閉を制御する機能を備える。この機能の詳細については後述する。同図において、SCU10は、PV5と接続箱4との間に配置されているが、SCU10は隣接する2つのPV5の間に配置してもよい。要するにSCU10は電流ライン8の電圧や電流を測定できる箇所にPV5と並列に接続されていればよい。
MU20は、受信した監視情報データに設定されている監視情報を、太陽光発電システム1の監視や制御を行っている監視所等に設置された情報処理装置であるサーバ装置30に転送する。またMU20は、サーバ装置30から送られてくる開閉指示データ1600をSCU10に転送する。
ネットワーク機器25は、MU20を通信ネットワーク50に接続する、有線方式又は無線方式の中継装置であり、例えば、スイッチングハブ、ルータ等である。通信ネットワーク50は、例えば、インターネット、専用線等であり、サーバ装置30とネットワーク機器25とを通信可能に接続する。尚、ネットワーク機器25として、例えば、日照計などの発電所監視装置や監視カメラ等を通信ネットワーク50に接続する目的で設置されている機器を利用してもよい。サーバ装置30は、太陽光発電システム1に併設されていてもよく、その場合、サーバ装置30は、例えば、ネットワーク機器25に接続されてエンクロージャ2内に設けられていてもよい。
SCU10及びMU20は、マルチホップ方式の無線通信ネットワーク(以下、マルチホップネットワークと称する。)を構成する。マルチホップネットワークにおける通信は、例えば、2.4GHz帯や920MHz帯等の周波数帯の電波を利用し、IEEE802.15.4等の無線通信規格に準拠して行われる。尚、上記周波数帯や無線通信規格は、電波の到達距離や隣接して配置されるSCU10間の距離等に応じて適宜最適なものを選択してよい。マルチホップネットワークは、例えば、MU20をルートとしてSCU10が階層的に接続するツリー型、複数のSCU10がMU20に直接接続するスター型等、接続形態は必ずしも限定されない。
図2はマルチホップネットワークを介して通信するSCU10とMU20の関係を概念的に示したものである。各ストリング6の各SCU10は、マルチホップネットワークを介して、他のSCU10やMU20と少ない消費電力で安定して無線通信を行うことができる。
MU20及び各SCU10には、マルチホップネットワークにおいて夫々を一意に識別する識別子である監視装置IDが付与されている。監視装置IDは、例えば、SCU10ごとに固有に付与される物理アドレスであり、例えば、MACアドレスである。MU20及び各SCU10は、夫々、自身に付与されている監視装置IDを記憶している。
[SCU]
図3にSCU10のハードウェア構成(ブロック図)を示している。同図に示すように、SCU10は、電圧検出器101、電流検出器102、A/Dコンバータ(以下、ADC103と称する。)、開閉器110、開閉制御回路107、及び第1無線通信装置104を備える。SCU10の駆動電力は、ストリング6の電流ライン8(正側ライン81及び負側ライン82)から供給される。SCU10は非常用の補助電源を備えていてもよい。
電圧検出器101は、電流ライン8の正側ライン81と負側ライン82との間の電圧値を計測する素子(又は回路)、及び計測した電圧値(アナログ信号)を増幅してADC103に出力する回路等を含む。
電流検出器102は、ストリング6の電流ライン8を流れる電流を検出する素子(又は回路)(例えば、負側ライン82に挿入されるシャント抵抗)、及び計測した電流値(アナログ信号)を増幅してADC103に出力する回路等を含む。
ADC103は、電圧検出器101及び電流検出器102の夫々から入力される計測値(電圧値、電流値)(アナログ信号)をデジタル信号に変換して第1無線通信装置104に出力する。
開閉器110は、電流ライン8の負側ライン82に介在させて設けられる。開閉器110は、開閉制御回路107からの制御信号に応じて負側ライン82を開閉する(開:負側ライン82が導通していない状態,閉:負側ライン82が導通している状態)。開閉器110は、例えば、パワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)やパワートランジスタ等のスイッチング素子を用いて構成される。
開閉制御回路107は、第1無線通信装置104からの制御指示に応じて開閉器110を制御する。開閉制御回路107は、例えば、フォトカプラ等の絶縁回路、ゲートドライブ用の電流バッファ等を備えていてもよい。
図4に第1無線通信装置104のハードウェア構成を示している。第1無線通信装置104は、マルチホップネットワークを介してMU20や他のSCU10と通信する。同図に示すように、第1無線通信装置104は、プロセッサ1041、メモリ1042、計時装置1043、及び無線通信回路1044を備える。プロセッサ1041は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)等である。メモリ1042は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、NVRAM(Non Volatile RAM)等である。プロセッサ1041及びメモリ1042は、第1無線通信装置104に情報処理装置としての機能を実現する。メモリ1042には、ファームウェア等のプログラムやデータが格納される。計時装置1043は、RTC(Real Time Clock)等を用いて構成され、時刻情報を出力する。無線通信回路1044は、高周波増幅回路、変復調回路(周波数変換回路、フィルタ回路、発振回路、直交復調回路、直交変調回路等)、ADコンバータ、DAコンバータ等を含む。
図5にSCU10のストリング6への取り付け方法(SCU10の端子と電流ライン8(正側ライン81、負側ライン82)との結線方法)を示している。同図に示す「a」、「b」、「c」、「d」等の符号は図3に示した符号と対応しており、SCU10の端子と電流ライン8(正側ライン81、負側ライン82)との結線関係(同じ符号の線同士が結線される)を示す。この例では、SCU10は、同図において左から2番目のPV5から駆動電力の供給を受けるように結線されているが、SCU10は、同じストリング6を構成しているいずれのPV5に接続してもよい。
[サーバ装置]
図6にサーバ装置30のハードウェア構成を示している。サーバ装置30は、プロセッサ301、メモリ302、記憶装置303、入力装置304、出力装置305、及び通信装置306を備える。プロセッサ301は、例えば、MPU、CPU等である。記憶装置303は、例えば、RAM、ROM、NVRAM等である。入力装置304は、ユーザから操作入力を受け付けるユーザインタフェースであり、例えば、操作入力装置(キーボード、マウス、タッチパネル等)、音声入力装置(マイクロフォン等)等である。出力装置305は、情報をユーザに提供するユーザインタフェースであり、例えば、表示装置(液晶モニタ等)、音声出力装置(スピーカ等)等である。本実施形態では、出力装置305は表示装置であるものとする。通信装置306は、通信ネットワーク50に接続するための通信するインタフェースであり、例えば、無線LANアダプタ、NIC(Network Interface Card)等である。
[MU]
図7にMU20のハードウェア構成を示している。MU20は、通信装置201及び第2無線通信装置202を備える。
通信装置201は、通信ネットワーク50に接続するための通信するインタフェースであり、例えば、無線LANアダプタ、NIC等である。通信装置201は、ネットワーク機器25を介して通信ネットワーク50に接続し、第2無線通信装置202がSCU10から受信した情報をサーバ装置30に転送する。また通信装置201は、サーバ装置30から受信した情報を第2無線通信装置202に転送する。
図8に第2無線通信装置202のハードウェア構成を示している。第2無線通信装置202は、プロセッサ2021、メモリ2022、計時装置2023、及び無線通信回路2024を含む。プロセッサ2021は、例えば、MPU、CPU等である。メモリ2022は、例えば、RAM、ROM、NVRAM等である。プロセッサ2021及びメモリ2022は、第2無線通信装置202に情報処理装置としての機能を実現する。計時装置2023は、RTC等を用いて構成され、時刻情報を出力する。無線通信回路2024は、高周波増幅回路、変復調回路(周波数変換回路、フィルタ回路、発振回路、直交復調回路、直交変調回路等)、ADコンバータ、DAコンバータ等を含む。
第2無線通信装置202は、マルチホップネットワークを介してSCU10と通信する。第2無線通信装置202は、マルチホップネットワークを介してSCU10から受信した情報を通信装置201に転送する。また第2無線通信装置202は、通信装置201から受信した情報を、マルチホップネットワークを介してSCU10に転送する。
[ソフトウェア(機能)構成]
図9にSCU10の第1無線通信装置104が備える機能並びに第1無線通信装置104が記憶するデータを示している。第1無線通信装置104は、マルチホップ通信部111、監視情報データ送信部112、及び開閉制御部113の各機能を備える。これらの機能は、例えば、第1無線通信装置104のプロセッサ1041が、メモリ1042に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。これらの機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。
マルチホップ通信部111は、マルチホップネットワークを介して、他のSCU10やMU20との間で通信を行う。マルチホップ通信部111は、例えば、上記通信における、経路制御機能、アクセス制御機能、チャネル推定/割当機能、誤り制御機能、フロー制御機能、輻輳制御機能、QoS管理機能等を含む。マルチホップ通信部111は、マルチホップネットワークを介して自身以外を宛先とするパケットを受信すると、例えば、経路制御機能により経路選択を行い、受信したパケットを、選択した経路上の他のSCU10やMU20に転送する。
監視情報データ送信部112は、ADC103から入力される自身の計測値を、監視情報として、マルチホップネットワークを介してMU20に送信する。
開閉制御部113は、サーバ装置30から送られてくる開閉指示データ1600に応じて開閉制御回路107を制御し、開閉器110の開閉を制御する。
図10にMU20の第2無線通信装置202が備える機能及び第2無線通信装置202が記憶するデータを示している。同図に示すように、第2無線通信装置202は、マルチホップ通信部211及びサーバ装置通信部212を備える。これらの機能は、例えば、MU20の第2無線通信装置202のプロセッサ2021が、メモリ2042に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。これらの機能は、例えば、ASIC等のハードウェアによって実現してもよい。
マルチホップ通信部211は、マルチホップネットワークを介してSCU10との間で通信を行う。マルチホップ通信部211は、例えば、上記通信における、経路制御機能、アクセス制御機能、チャネル推定/割当機能、誤り制御機能、フロー制御機能、輻輳制御機能、QoS管理機能等を含む。サーバ装置通信部212は、通信装置201によってサーバ装置30と通信する。
図11にサーバ装置30が備える機能及びサーバ装置30が記憶するデータを示している。同図に示すように、サーバ装置30は、MU通信部311、監視情報出力部312、開閉指示データ送信部313、開放電圧出力部314、及び警告処理部315を備える。これらの機能は、例えば、サーバ装置30のプロセッサ301が、メモリ302に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。これらの機能は、例えば、ASIC等のハードウェアによって実現してもよい。
同図に示すように、サーバ装置30は、SCU10の物理アドレス(例えば、SCU10のMACアドレス)とストリングIDとの対応が管理されるSCU配置管理表343を記憶する。図12にSCU配置管理表343の一例を示す。
MU通信部311は、通信装置306によりMU20と通信する。
監視情報出力部312は、MU通信部311がMU20から受信した監視情報を出力装置305に出力する。監視情報出力部312は、SCU配置管理表343を参照し、MU20から受信した監視情報に付帯する物理アドレスに対応するストリングIDを特定し、特定したストリングIDとともに、MU20から受信した監視情報を出力装置305に出力する。
開閉指示データ送信部313は、ユーザから開閉制御の指示及び指示の対象となるストリング6の指定を受け付け、受け付けた指示の内容を設定した後述の開閉指示データ1600を生成し、生成した開閉指示データ1600を、指定されたストリング6に設けられているSCU10に送信する。
開放電圧出力部314は、SCU10の開閉器110が開いているときの電圧検出器101の検出値(以下、開放電圧と称する。)を出力装置305に出力する。開放電圧の詳細については後述する。
[ストリング監視機能]
続いて、SCU10、MU20、及びサーバ装置30によって実現される、各ストリング6の状態を監視する機能(以下、ストリング監視機能と称する。)について説明する。
図13に示すように、各ストリング6のSCU10は、マルチホップネットワークを介して、所定時間間隔(例えば60秒毎)で、MU20に自身の計測値(電圧値及び電流値)を監視情報として設定したデータ(パケット)(以下、監視情報データ1400と称する。)を送信する。
図14に監視情報データ1400のデータ構造を示している。同図に示すように、監視情報データ1400は、MU20の物理アドレスが設定される送信先アドレス1411、SCU10の物理アドレスが設定される送信元アドレス1412、監視情報1413、及びSCU10が監視情報1413を取得した時刻である取得時刻1414等の情報を含む。
図13に戻り、MU20は、SCU10から監視情報データ1400を受信すると、受信した監視情報データ1400をサーバ装置30に転送する。
サーバ装置30は、監視情報データ1400を受信すると、送信元アドレス1412をSCU配置管理表343と対照して送信元アドレス1412に対応するストリングIDを取得し、取得したストリングIDと監視情報データ1400の監視情報1213とを対応させた情報を出力装置305に出力する。
例えば、監視所等で太陽光発電システム1の監視を行う者(以下、監視者と称する。)は、サーバ装置30が出力装置305に出力する上記の情報を参照することで、太陽光発電システム1に存在する多数のストリング6の夫々の発電状況を効率よく監視することができる。
[開閉制御機能]
続いて、SCU10、MU20、及びサーバ装置30によって実現される、ストリング6の電流ライン8の開閉を制御する機能(以下、開閉制御機能と称する。)について説明する。
図15に示すように、サーバ装置30は、ストリング6の電流ライン8(開閉器110)の開閉の制御指示を受け付けるユーザインタフェースを有する画面(以下、開閉指示画面1500と称する。)を出力装置305に出力する。ユーザは、入力装置304を介して、開閉指示画面1500に設けられている開閉指示ボタン1511を操作することにより、ストリング6毎に開閉の制御指示を行うことができる。尚、開閉指示ボタン1511のボタン上の表示は、開閉器110が現在閉じているときは「開」となり、開閉器110が現在開いているときは「閉」となる。
サーバ装置30は、あるストリング6について上記制御指示を受け付けると、開閉指示データ1600を生成し、生成した開閉指示データ1600を、通信ネットワーク50及びマルチホップネットワークを介して該当のSCU10に送信する。
図16に開閉指示データ1600のデータ構造を示す。同図に示すように、開閉指示データ1600は、開閉制御の対象となるストリング6(以下、対象ストリング6とも称する。)のSCU10の物理アドレスが設定される送信先アドレス1611、MU20の物理アドレスが設定される送信元アドレス1612、開閉制御指示の内容(「閉から開」又は「開から閉」)が設定される開閉制御指示1613等の情報を含む。
対象ストリング6に設けられているSCU10は、開閉指示データ1600を受信すると、開閉制御指示1613の内容に応じて開閉器110を制御する。
監視所等における監視者は、開閉制御機能を利用することで、ストリング6毎に電流ライン8(開閉器110)の開閉を、ストリング6から遠隔した場所から制御することができる。またストリング6毎に電流ライン8(開閉器110)の開閉を行うことで、出力抑制の制限値に近い電力を制限することができ、無駄の少ない出力抑制を実施することができる。またPV5の自己発熱による寿命低下等の悪影響が及ぶ範囲を最小限に留めることができる。
[開放電圧計測機能]
続いて、SCU10、MU20、及びサーバ装置30によって実現される、ストリング6毎の開放電圧を測定する機能(以下、開放電圧計測機能と称する。)について説明する。
電流ライン8が開いている状態(負側ライン82が導通していない状態)のストリング6について前述したストリング監視機能によりSCU10からサーバ装置30に監視情報として送られてくる電圧値、即ち開放電圧は、ストリング6を構成しているPV5の故障診断のための参照値(Reference Value)として利用することができる。
図17は開放電圧を説明する図である。同図において、グラフの横軸は、SCU10が設けられているPV5の出力端子間の電圧値であり、電流ライン8の電圧値としてSCU10により計測される値である。またグラフの縦軸は、SCU10が設けられているPV5を流れる電流値であり、電流ライン8の電流値としてSCU10により計測される値である。
PV5の電圧値と電流値は、同図に示すような曲線(以下、I−V曲線と称する。)を描く。同図に示す最大電力点電圧は、電流ライン8の電圧値と電流ライン8の電流値との積が最大となる電圧値である。通常はPV5の動作電圧はこの最大電力点電圧の近傍であることが好ましい。尚、一般的なシリコン結晶系のPV5の最大電力点電圧は開放電圧の80%程度である。以下では、一例として、開放電圧の70%以上90%未満の範囲を正常な動作電圧(以下、この範囲を正常範囲と称する。)とする。
開放電圧は、PV5の電流値が0(ゼロ)であるときの電流ライン8の電圧値であり、開放電圧は、電流ライン8(開閉器110)を開いているときにSCU10が計測した電圧値として前述したストリング監視機能により計測することができる。尚、電流ライン8が開いた状態でも電流ライン8には微弱な漏れ電流が流れており、この漏れ電流により電流ライン8の電圧値(正側ライン81と負側ライン82との間の電圧値)を計測することができる。
サーバ装置30は、ストリング6について前述したストリング監視機能によりSCU10からサーバ装置30に監視情報として送られてくる電圧値を開放電圧として記憶するとともに出力装置305に随時出力する。
図18は、開閉指示画面1500の一例である。同図に示すように、開閉指示画面1500には、各ストリング6の開閉状態を示す情報1512や、サーバ装置30が監視情報として取得した開放電圧1513が表示されている。
以上のように、太陽光発電システム1の監視者は、太陽光発電システム1の監視所等の遠隔した場所からSCU10を制御してストリング6の電流ライン8を開くことで、ストリング監視機能の監視情報としてストリング6の開放電圧を取得することができる。
[警告出力機能]
サーバ装置30は、開放電圧計測機能によって計測された開放電圧を、例えば、次のようにしてストリング6の故障診断に利用する。またサーバ装置30は、必要な場合は警告を出力する。
図19に示すように、サーバ装置30は、PV5の動作電圧が開放電圧よりも低い場合(例えば、PV5の動作電圧が開放電圧の70%未満である場合)、SCU10が設けられているPV5に何らかの異常が生じている可能性が高いと診断する。この場合、サーバ装置30は、例えば、図20に示すように、SCU10が設けられているPV5に異常が生じている旨を示す情報(符号1514,1515)を出力装置305に出力する。
また例えば、図21に示すように、動作電圧が開放電圧よりも高い場合(例えば、動作電圧が開放電圧の90%を超えている場合)、サーバ装置30は、SCU10が設けられているPV5とは異なる、当該PV5と同じストリング6に所属するいずれかの他のPV5に異常が生じている可能性が高いと診断する。この場合、サーバ装置30は、例えば、図22に示すように、ストリング6に所属するPV5に何らかの異常が生じている旨を示す情報(符号1514,1515)を出力装置305に出力する。尚、ストリング6に所属するPV5のうちあるPV5に異常が生じて当該PV5の電圧値が低下すると、当該ストリング6全体の電圧値を上昇させようとして、同じストリング6に所属する他のPV5は自身の電圧を上昇させるように動作する。
ところで、以上に示した警告の出力に際しては、PV5の受光面が影になった場合等の影響を考慮し、例えば、サーバ装置30が、所定の時間間隔毎(数時間毎等)に行った複数回の動作電圧の計測結果を総合的に判断してPV5やストリング6の異常の有無を判定するようにしてもよい。
<処理説明>
続いて、サーバ装置30、MU20、及びSCU10において行われる処理について説明する。
[ストリング監視処理]
図23は、前述したストリング監視機能に関して、サーバ装置30、MU20、及びSCU10において行われる処理(以下、ストリング監視処理S2300と称する。)を説明するフローチャートである。
同図に示すように、SCU10は、自身の計測値を設定した監視情報データ1400を、マルチホップネットワークを介して所定時間毎にMU20に送信する(S2311)。
MU20は、監視情報データ1400を受信すると、受信した監視情報データ1400を通信ネットワーク50を介してサーバ装置30に転送する(S2322)。
サーバ装置30は、MU20から監視情報データ1400を受信すると(S2331)、監視情報データ1400に設定されている送信元アドレス1412をSCU配置管理表343と対照し、送信元アドレス1412に対応するストリングIDを特定する(S2332)。そしてサーバ装置30は、特定したストリングIDに対応づけて、監視情報データ1400の監視情報1413を出力装置305に出力する(S2333)。
続いて、サーバ装置30は、後述する開閉器制御処理S2400において開放電圧を取得済みのストリング6については、前述した警告出力機能により、警告を出力するか否かを判定し、警告を出力すると判定した場合は警告を出力する(S2334)。
[開閉器制御処理]
図24は、前述した開閉制御機能に関して、サーバ装置30、MU20、及びSCU10において行われる処理(以下、開閉器制御処理S2400と称する。)を説明するフローチャートである。
サーバ装置30は、入力装置304を介して、開閉の制御指示及び当該制御指示の対象となるストリング6の指定をユーザから受け付けると、受け付けた指示の内容(開閉器110を開く旨、又は開閉器110を閉じる旨)を開閉制御指示1613として設定した開閉指示データ1600を生成し、生成した開閉指示データ1600を、通信ネットワーク50を介して、指定されたストリング6に設けられているSCU10を宛先として送信する(S2411)。
MU20は、開閉指示データ1600を受信すると、受信した開閉指示データ1600を、マルチホップネットネットワークを介して、開閉指示データ1600の送信先アドレス1611のSCU10に転送する(S2421)。
SCU10は、開閉指示データ1600を受信すると(S2431)、開閉指示データ1600の開閉制御指示1613の内容に従い開閉器110を制御する(S2432)。またこのとき、SCU10は、開閉器110を制御した後に計測される電圧値(動作電圧又は開放電圧)を設定した監視情報データ1400を、マルチホップネットワークを介してMU20に送信する(S2433)。
MU20は、監視情報データ1400を受信すると、受信した監視情報データ1400を、通信ネットワーク50を介してサーバ装置30に転送する(S2422)。
サーバ装置30は、監視情報データ1400を受信すると、監視情報データ1400に設定されている送信元アドレス1412をSCU配置管理表343と対照し、送信元アドレス1412に対応するストリングIDを特定し(S2413)、特定したストリングIDに対応づけて、監視情報データ1400の監視情報1413(動作電圧又は開放電圧)を記憶するとともに、監視情報1413(動作電圧又は開放電圧)を出力装置305に出力する(S2414)。
<効果>
以上に説明したように、本実施形態の太陽光発電システム1によれば、ストリング6を単位として出力抑制を実施することができ、出力抑制の制限値に近い電力を制限することができる。そのため、無駄の少ない出力抑制を実施することができる。またPV5の自己発熱による寿命低下等の悪影響が及ぶ範囲を最小限に留めることができる。また以上に説明した開閉器110を制御する仕組みは、ストリング6の監視のためのSCU10やサーバ装置30の構成を利用して容易に実現することができる。またストリング6の電流ライン8(開閉器110)を開いているときに電圧値を測定することで、遠隔した場所から容易にPV5の開放電圧を取得することができ、取得した開放電圧を利用してPV5やストリング6の故障診断を効率よく正確に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されない。上述した各部材の素材、形状、及び配置は、発明を実施するための形態に過ぎず、発明の趣旨を逸脱しない限り、様々な変更を行うことができる。
1 太陽光発電システム、2 エンクロージャ、3 PCS、4 接続箱、5 PV、6 ストリング、8 電流ライン、81 正側ライン、82 負側ライン、10 SCU、101 電圧検出器、102 電流検出器、103 ADC、104 第1無線通信装置、110 開閉器、107 開閉制御回路、111 マルチホップ通信部、112 監視情報データ送信部、113 開閉制御部、20 MU、202 第2無線通信装置、211 マルチホップ通信部、212 サーバ装置通信部、30 サーバ装置、311 MU通信部、312 監視情報出力部、313 開閉指示データ送信部、314 開放電圧出力部、315 警告処理部、343 SCU配置管理表、1400 監視情報データ、1600 開閉指示データ

Claims (11)

  1. 電流ラインを介して電気的に直列接続された複数の太陽電池モジュールを有する複数のストリングの夫々に配置され、無線通信ネットワークを介して通信を行う第1無線通信装置、前記ストリングの発電状況を示す情報である監視情報が設定されたデータである監視情報データを前記無線通信ネットワークを介して送信する監視情報データ送信部、前記電流ラインを開閉する開閉器、前記無線通信ネットワークを介して送られてくる開閉指示データに応じて前記開閉器の開閉制御を行う開閉制御部、を備える、複数のストリング監視制御装置と、
    前記第1無線通信装置の夫々と前記無線通信ネットワークを介して通信する、第2無線通信装置と、
    前記第2無線通信装置を介して送られてくる前記監視情報データに設定されている前記監視情報を出力する監視情報出力部、及び、前記開閉指示データを前記第2無線通信装置を介して前記ストリング監視制御装置に送信する開閉指示データ送信部、を備える、情報処理装置と、
    を含み、
    前記ストリング監視制御装置は、前記電流ラインの正負ライン間の電圧値を計測する電圧検出器を備え、
    前記監視情報データ送信部は、前記開閉器を開いている時に計測した前記電圧値である開放電圧を設定した前記監視情報データを前記無線通信ネットワークを介して前記情報処理装置に送信し、
    前記監視情報出力部は、前記監視情報データに設定されている前記開放電圧を出力する、
    太陽光発電システムの監視制御システム。
  2. 前記ストリング監視制御装置は、前記電流ラインの正負ライン間の電圧値を計測する電圧検出器を備え、
    前記監視情報データ送信部は、前記開閉器を閉じている時に計測した前記電圧値である動作電圧を設定した前記監視情報データを前記無線通信ネットワークを介して前記情報処理装置に送信し、
    前記監視情報データ送信部は、前記開閉器を開いている時に計測した前記電圧値である開放電圧を設定した前記監視情報データを前記無線通信ネットワークを介して前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置は、前記監視情報データに設定されている前記動作電圧と前記監視情報データに設定されている前記開放電圧との比が所定範囲を逸脱するか否かを判定し、前記比が前記所定範囲を逸脱する場合に警告を示す情報を出力する警告処理部を備える、
    請求項1に記載の太陽光発電システムの監視制御システム。
  3. 前記警告処理部は、前記開放電圧に対する前記動作電圧の大きさの比が予め設定された下限値未満である場合、前記ストリング監視制御装置に異常がある旨を示す情報を出力する、
    請求項2に記載の太陽光発電システムの監視制御システム。
  4. 前記警告処理部は、前記開放電圧に対する前記動作電圧の大きさの比が予め設定された上限値を超えている場合、前記ストリング監視制御装置が設けられている前記ストリングに異常がある旨を示す情報を出力する、
    請求項2に記載の太陽光発電システムの監視制御システム。
  5. 前記無線通信ネットワークは、マルチホップ方式の無線通信ネットワークである、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の太陽光発電システムの監視制御システム。
  6. 電流ラインを介して電気的に直列接続された複数の太陽電池モジュールを有するストリングに配置され、無線通信ネットワークを介して通信を行う第1無線通信装置、前記ストリングの発電状況を示す情報である監視情報が設定されたデータである監視情報データを前記無線通信ネットワークを介して送信する監視情報データ送信部、前記電流ラインを開閉する開閉器、前記無線通信ネットワークを介して送られてくる開閉指示データに応じて前記開閉器の開閉制御を行う開閉制御部と、
    前記電流ラインの正負ライン間の電圧値を計測する電圧検出器と、
    を備え、
    前記監視情報データ送信部は、前記開閉器を開いている時に計測した前記電圧値である開放電圧を前記無線通信ネットワークを介して送信する、
    ストリング監視制御装置。
  7. 前記電流ラインの正負ライン間の電圧値を計測する電圧検出器を備え、
    前記監視情報データ送信部は、前記開閉器を閉じている時に計測した前記電圧値である動作電圧を前記無線通信ネットワークを介して情報処理装置に送信し、
    前記監視情報データ送信部は、前記開閉器を開いている時に計測した前記電圧値である開放電圧を前記無線通信ネットワークを介して前記情報処理装置に送信する、
    請求項6に記載のストリング監視制御装置。
  8. 電流ラインを介して電気的に直列接続された複数の太陽電池モジュールを有する複数のストリングの夫々に配置され、無線通信ネットワークを介して通信を行う第1無線通信装置と前記電流ラインを開閉する開閉器とを備えるストリング監視制御装置が、前記ストリングの発電状況を示す情報である監視情報が設定されたデータである監視情報データを前記無線通信ネットワークを介して送信し、前記無線通信ネットワークを介して送られてくる開閉指示データに応じて前記開閉器の開閉制御を行うステップ、
    前記第1無線通信装置の夫々と前記無線通信ネットワークを介して通信する第2無線通信装置を備える情報処理装置が、前記第2無線通信装置を介して送られてくる前記監視情報データに設定されている前記監視情報を出力するステップ、
    前記情報処理装置が、前記開閉指示データを前記第2無線通信装置を介して前記ストリング監視制御装置に送信するステップ、
    前記ストリング監視制御装置が、前記電流ラインの正負ライン間の電圧値を計測する電圧検出器により、前記開閉器を開いている時に計測した前記電圧値である開放電圧を設定した前記監視情報データを前記無線通信ネットワークを介して前記情報処理装置に送信するステップ、
    前記情報処理装置が、前記監視情報データに設定されている前記開放電圧を出力するステップ、
    を含む、太陽光発電システムの監視制御方法。
  9. 前記ストリング監視制御装置は、前記電流ラインの正負ライン間の電圧値を計測する電圧検出器を備え、
    前記ストリング監視制御装置が、前記開閉器を閉じている時に計測した前記電圧値である動作電圧を設定した前記監視情報データを前記無線通信ネットワークを介して前記情報処理装置に送信するステップ、
    前記ストリング監視制御装置が、前記開閉器を開いている時に計測した前記電圧値である開放電圧を設定した前記監視情報データを前記無線通信ネットワークを介して前記情報処理装置に送信するステップ、
    前記情報処理装置が、前記監視情報データに設定されている前記動作電圧と前記監視情報データに設定されている前記開放電圧との比が所定範囲を逸脱するか否かを判定し、前記比が前記所定範囲を逸脱する場合に警告を示す情報を出力するステップ、
    を更に含む、請求項8に記載の太陽光発電システムの監視制御方法。
  10. 前記情報処理装置が、前記開放電圧に対する前記動作電圧の大きさの比が予め設定された下限値未満である場合、前記ストリング監視制御装置に異常がある旨を示す情報を出力するステップ、
    を更に含む、請求項9に記載の太陽光発電システムの監視制御方法。
  11. 前記情報処理装置が、前記開放電圧に対する前記動作電圧の大きさの比が予め設定された上限値を超えている場合、前記ストリング監視制御装置が設けられている前記ストリングに異常がある旨を示す情報を出力するステップ、
    を更に含む、請求項9に記載の太陽光発電システムの監視制御方法。
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