JP6756088B2 - 冷間加工性に優れた熱延鋼板及びその製造方法 - Google Patents
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Description
Cは、成形品の強度の確保に必要な元素である。0.03%未満では、所要の強度を確保できないので、Cは0.03%以上とする。好ましくは0.05%以上である。一方、0.50%以上になると、硬くなりすぎて、冷間加工性が低下するばかりでなく、溶接性が劣化するので、Cは0.50%未満とする。好ましくは0.20%以下である。
Alは、本発明においては重要な元素の一つである。即ち、Alは、(α+γ)の二相域での熱間圧延を安定化する作用をなすとともに、安定した脱酸効果を奏する元素である。0.70%未満では、添加効果が十分に発現しないので、Alは0.70%以上とする。好ましくは1.00%以上である。一方、2.00%を超えると、製鋼段階での鋳造中にノズル詰まりが起こり易くなるので、Alは2.00%以下とする。好ましくは1.70%以下である。
Siは、強度の向上に寄与する元素である。0.05%未満では、添加効果が十分に発現しないので、Siは0.05%以上とする。好ましくは0.10%以上である。一方、0.50%を超えると、強度が上昇し、靱性が低下するので、0.50%以下とする。好ましくは0.30%以下である。
Mnは、焼入れ性を高め、強度の向上に寄与する元素である。0.05%未満では、添加効果が十分に発現しないので、Mnは0.05%以上とする。好ましくは0.10%以上である。一方、2.00%を超えると、硬くなりすぎて、冷間加工性が低下するばかりでなく、偏析に起因して、冷間鍛造中に割れが生じ易くなるので、Mnは2.00%以下とする。好ましくは1.50%以下である。
S:0.015%以下
PとSは、不純物元素であり、少ないほど好ましい元素である。いずれも、0.015%を超えると、延性及び靱性が低下するので、P及びSは、いずれも0.015%以下とする。好ましくは、いずれも0.010%以下である。
Nは、鉄原料から不可避的に混入する元素であり、少ないほど好ましい元素である。0.005%を超えると、延性及び靱性が低下するので、0.005%以下とする。好ましくは0.002%以下である。
Oは、脱酸後も不可避的に鋼中に残留する元素であり、少ないほど好ましい元素である、0.010%を超えると、酸化物が生成し、延性及び靱性を阻害するので、0.010%以下とする。好ましくは0.005%以下である。
表2に示す成分組成の鋳片を連続鋳造で製造し、表3に示す条件で熱間圧延を実施して熱延板とした。得られた熱延板について、前述と同様の方法で引張試験及び組織観察を実施した。
表2のAに示す成分組成の鋳片を連続鋳造で製造し、表4に示す本発明の範囲の条件で熱間圧延、冷却、及び、巻取りを実施して熱延鋼板とした。室温まで冷却した熱延鋼板については、一旦、それを巻き戻し、表4に示す条件で加熱して、そのまま巻き取って、実施例1と同じ手法で、SEM及びEBSDを用いた組織観察を行うとともに、引張試験に加え、r−m及びΔrによる冷間鍛造性を評価した。
Claims (6)
- 質量%で、
C:0.03%以上0.50%未満、
Si:0.08%以上0.50%以下、
Mn:0.05%以上1.58%以下、
Al:1.00%以上2.00%以下、
P:0.015%以下、
S:0.015%以下、
N:0.005%以下、及び
O:0.010%以下
を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有し、
面積分率で40%以上の回復・再結晶フェライト相と変態フェライト相を含むミクロ組織からなり、0.7未満の平均r値(r−m)と−0.2以上0.1以下のΔr値を有することを特徴とする冷間加工性に優れた熱延鋼板。 - 前記ミクロ組織が、第二相を含むことを特徴とする請求項1に記載の冷間加工性に優れた熱延鋼板。
- 前記熱延鋼板が、さらに、質量%で、Cr:0.05%以上1.00%以下、Mo:0.01%以上0.50%以下、B:0.0005%以上0.0050%以下、Ti:0.005%以上0.10%以下、Nb:0.005%以上0.05%以下の1種又は2種以上を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷間加工性に優れた熱延鋼板。
- 連続熱延工程で、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷間加工性に優れた熱延鋼板を製造する方法であって、仕上げ圧延を(γ+α)2相域で行い、800℃以上の温度域で熱間圧延を終了した熱延鋼板を、冷却帯で、直ちに10℃/秒以上の冷却速度で750℃以下に冷却し、500℃を下限としてそのまま巻き取ることを特徴とする冷間加工性に優れた熱延鋼板の製造方法。
- 連続熱延工程で、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷間加工性に優れた熱延鋼板を製造する方法であって、仕上げ圧延を(γ+α)2相域で行い、800℃以上の温度域で熱間圧延を終了した熱延鋼板を、冷却帯で、直ちに300℃以下に冷却し、巻き取る直前に、600℃以上750℃以下に加熱し、そのまま巻き取ることを特徴とする冷間加工性に優れた熱延鋼板の製造方法。
- 連続熱延工程で、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷間加工性に優れた熱延鋼板を製造する方法であって、仕上げ圧延を(γ+α)2相域で行い、800℃以上の温度域で熱間圧延を終了した熱延鋼板を、冷却帯で、直ちに300℃以下に冷却して巻き取り、その後、巻き戻しながら600℃以上750℃以下に加熱し、そのまま巻き取ることを特徴とする冷間加工性に優れた熱延鋼板の製造方法。
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