JP6754668B2 - 会話支援装置、会話支援プログラムおよび電鍵 - Google Patents

会話支援装置、会話支援プログラムおよび電鍵 Download PDF

Info

Publication number
JP6754668B2
JP6754668B2 JP2016206595A JP2016206595A JP6754668B2 JP 6754668 B2 JP6754668 B2 JP 6754668B2 JP 2016206595 A JP2016206595 A JP 2016206595A JP 2016206595 A JP2016206595 A JP 2016206595A JP 6754668 B2 JP6754668 B2 JP 6754668B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code
input
character
display
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016206595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018067226A (ja
Inventor
川上 博士
博士 川上
Original Assignee
川上 博士
博士 川上
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 川上 博士, 博士 川上 filed Critical 川上 博士
Priority to JP2016206595A priority Critical patent/JP6754668B2/ja
Publication of JP2018067226A publication Critical patent/JP2018067226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6754668B2 publication Critical patent/JP6754668B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Input From Keyboards Or The Like (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

本発明は、モールス信号などの断続信号を媒介とする会話者間の情報授受に用いられる会話支援技術および電鍵に関する。
会話者間の意思伝達手段には音声、記号、手旗、手話、モールス符号などが用いられる。モールス符号による通信の入力手段として、縦振り電鍵の他パドルが使用され、一定の時間幅で短点や長点を生成するキーヤーが用いられている。
モールス符号を用いた会話補助に関し、入力されるモールス符号に対応する文字、単語、文章の何れかの音声ファイルを読み取り、その音声ファイルを音声データまたは文字データに変換し、音声出力とともに文字データを表示することが知られている(特許文献1)。
また、モールス通信に関し、受信端末側で受信したモールス信号が表す符号情報を表示することが知られている(特許文献2)。
特開2010−164921号公報 特開2011−4192号公報
ところで、モールス符号はアルファベット、数字、通話に必要な記号、仮名文字、句読点などに異なる短点、長点またはこれらの2以上の組み合わせ符号が割り当てられている。このモールス符号を一定の法則に従って組み合わせることにより、自己の意思を伝達することができる。モールス符号通信の冗長性を回避するため、伝達事項を単純化したQ符号、略符号なども併用される。
画一化され且つ規格化されたモールス符号は通常の会話言語に代えて用いることができる極めて有効な意思伝達手段であり、そのスキルを体得すればよい。
モールス符号による通話では、アルファベット、数字、通話に必要な記号、仮名文字、句読点などを単位としてモールス符号を送受し、Q符号、略符号などにおいても同様である。
しかしながら、日本語では子音が組み合わされ、文字の後ろに子音が付加されてもその子音が通常の文字で送出されると、伝達意思が言葉として認識されない場合がある。
そこで、本発明の目的は上記課題に鑑み、モールス符号を含む多様な操作入力を電気信号に変換し、符号音、文字表示、文字表示に対応する音声出力で再生し、話者の意思伝達を支援することにある。
上記目的を達成するため、本発明の会話支援装置の一側面によれば、断続入力を行う操作入力部と、前記断続入力を符号に変換し、該符号を入力文字に変換する機能を実行するとともに、前記符号を発音文字に変換する機能、前記符号を発音文字に変換しかつ該発音文字を発音データに変換する機能、前記符号を符号音信号に変換する機能の何れかまたは双方とを実行する処理部と、前記符号音信号に基づく符号音を出力する符号音出力部と、前記入力文字を表示しまたは前記発音文字を表示する表示部と、前記発音文字を発音する発音出力部とを備え、前記処理部は、前記符号を前記発音文字に変換する際に、第1の時間および第2の時間を設定しておき、前記符号の入力から前記第1の時間の経過により、入力された前記符号を確定して第1の文字に変換し、前記第1の時間終了時点から前記第2の時間が経過する前に次符号が入力されると、該次符号の入力から前記第1の時間経過後に前記次符号を確定して第2の文字に変換するとともに、前記第1の文字と前記第2の文字とを組合わせ文字とする前記発音文字に変換する。
上記会話支援装置において、前記表示部は、表示画面に前記入力文字の表示領域を備え、前記入力文字の入力段階と入力完了段階で発光色を異ならせて表示してよい。
上記会話支援装置において、前記表示部は、前記発音文字の表示領域を備え、前記発音文字の発音段階と発音完了段階で発光色を異ならせて表示してよい。
上記会話支援装置において、さらに、単一または複数の表示素子と、入力モードの表示、入力モードの切換え表示、断続入力、符号入力、文字入力の何れかまたは2以上の機能を前記表示素子に割り当て、前記操作入力部の操作に応じて前記表示素子を連続点灯状態、間欠点灯状態、または消灯状態に切り換える制御手段とを備えてよい。
上記目的を達成するため、本発明の会話支援プログラムの一側面によれば、コンピュータに実行させる会話支援プログラムであって、操作入力部からの断続入力を受け付け、前記断続入力を符号に変換し、該符号を入力文字に変換する機能を実行し、前記符号を発音文字に変換する機能、前記符号を発音文字に変換しかつ該発音文字を発音データに変換する機能、前記符号を符号音信号に変換する機能の何れかまたは双方とを実行し、前記符号を前記発音文字に変換する際に、第1の時間および第2の時間を設定しておき、前記符号の入力から前記第1の時間の経過により、入力された前記符号を確定して第1の文字に変換し、前記第1の時間終了時点から前記第2の時間が経過する前に次符号が入力されると、該次符号の入力から前記第1の時間経過後に前記次符号を確定して第2の文字に変換するとともに、前記第1の文字と前記第2の文字とを組合わせ文字とする前記発音文字に変換し、前記符号音信号に基づく符号音を符号音出力部から出力し、表示部に前記入力文字を表示しまたは前記発音文字を表示し、発音出力部から前記発音文字を発音する機能を前記コンピュータで実現する。
上記目的を達成するため、本発明の電鍵の一側面によれば、上記会話支援装置における前記操作入力部を構成する電鍵であって、単一または複数のレバーと、操作によりX軸方向、Y軸方向、Z軸方向またはこれらの何れか2以上を組み合わせた方向に移動可能に前記レバーを支持し、前記操作が解除された際に元位置に前記レバーを復元させる可動機構と、所定範囲を超えて前記X軸方向、Y軸方向、Z軸方向またはこれらの何れか2以上を組み合わせた方向に前記レバーが移動した際に導通または非導通に切り換えられる接点とを備える。
本発明によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 操作入力部の操作により多様な操作入力を受け付け、この操作入力を符号に変換し、符号から入力文字、符号から発音文字、発音文字から発音データ、符号から符号音信号に変換し、入力文字、発音文字の表示、発音文字の発音、符号音の発音を出力させることができる。
(2) 入力者にモールス符号のスキルがあれば、モールス符号を媒介として入力文字、発音文字、符号音を出力でき、モールス符号のスキルを媒介として入力者の意思を他者に伝達することができるが、必ずしも、モールス符号のスキルがなくても、一定の法則的な断続入力と出力との関係を認識すれば、会話の支援に利用できる。
(3) 会話に障害を持つ人では、断続入力という単純入力を媒介として会話の支援や他者との意思の疎通を図ることに利用できる。
一実施の形態に係る会話支援装置を示す図である。 処理部の処理手順を示すフローチャートである。 実施例1に係るCWメッセンジャーを示す図である。 コントローラー部の機能を示す図である。 AはCWメッセンジャーの外観形態を示す図、Bは各VRの機能を示す図、Cは第1の符号入力部の符号入力を示す図、Dは第2の符号入力部の符号入力を表す図である。 Aは表示部の画面表示を示す図、Bはモード切換えパターンを示す図である。 モード切換え表示を示す図である。 AはNモードのモールス符号認識を示す図、BはExモードのモールス符号組み合わせの認識を表す図である。 Aは1符号入力の動作を示す図、Bは2符号入力の動作を示す図である。 Aは3符号入力の動作を示す図、Bは4符号入力の動作を示す図である。 AはNモードの動作を示す図、BはExモードの動作を示す図、CはLED1、LED2の点灯・消灯を示す図である。 検索テーブルを示す図である。 4符号入力の文字表示および発音の処理手順を示すフローチャートである。 符号−入力文字変換の処理手順を示すフローチャートである。 S1の処理手順を示すフローチャートである。 S2の処理手順を示すフローチャートである。 S3の処理手順を示すフローチャートである。 入力文字の表示制御の処理手順を示すフローチャートである。 発音文字の表示制御の処理手順を示すフローチャートである。 Aは実施例2に係る符号入力に用いるキーおよびその操作を示す図、Bは他のキーおよびその操作を示す図である。 実施例3に係る出力部の外観形態を示す図である。
図1は一実施の形態に係る会話支援装置を示している。この会話支援装置2は、操作入力部4、処理部6、表示部8、符号音出力部10および発音出力部12が備えられる。
操作入力部4は断続入力を行う入力手段であり、電鍵たとえば、縦振りキーなどで構成すればよい。
処理部6はたとえば、コンピュータで構成し、断続入力/符号変換機能14−1を前提機能とし、複数の機能として符号/入力文字変換機能14−2、符号/発音文字変換機能14−3、発音文字/発音データ変換機能14−4、符号/符号音信号変換機能14−5から少なくとも2以上の機能を実行する。発音文字/発音データ変換機能14−4は、発音文字を発音データに変換する機能である。符号/符号音信号変換機能14−5は、符号を符号音信号に変換する機能である。
表示部8は、処理部6から入力文字または発音文字の提供を受け、入力文字を表示しまたは発音文字を表示する。符号音出力部10は、処理部6から符号音の提供を受け、符号音を音声として出力する。そして、発音出力部12は、処理部6から発音文字の提供を受け、発音文字を音声として発音する。
なお、処理部6は複数の機能として断続入力/符号変換機能14−1、符号/入力文字変換機能14−2、符号/発音文字変換機能14−3、発音文字/発音データ変換機能14−4、符号/符号音信号変換機能14−5を実現する。断続入力/符号変換機能14−1は、操作入力部4から加えられる断続入力を符号に変換する機能の全てを実行してもよい。
図2は、処理部6で実行される処理手順を示している。この処理手順は会話支援プログラムで実現される処理を示している。各処理単位を示すステップは「S」と表記する。
この処理手順では、処理部6を起動した後、操作入力部4に断続入力を加えると、この断続入力が処理部6に受け付けられる(S101)。
処理部6では、断続入力/符号変換機能14−1を前提機能として備えた上で、複数の機能として符号/入力文字変換機能14−2、符号/発音文字変換機能14−3、発音文字/発音データ変換機能14−4、符号/符号音信号変換機能14−5を実行する(S102)。
符号音出力部10は、処理部6から符号音の提供を受け、符号音を出力する(S103)。表示部8は、処理部6から入力文字または発音文字の提供を受け、入力文字または発音データとして発音文字を表示する(S104)。また、発音出力部12は、処理部6から発音文字の提供を受け、発音文字を発音する(S105)。
なお、このS102では、断続入力を符号に変換した後、複数の機能として符号/入力文字変換機能14−2、符号/発音文字変換機能14−3、発音文字/発音データ変換機能14−4、符号/符号音信号変換機能14−5から少なくとも2以上の機能を実行してもよい。
<一実施の形態の効果>
(1) 操作入力部4から入力された断続入力は符号たとえば、モールス符号に変換され、このモールス符号を媒介として入力文字、発音文字、符号音信号に変換され、入力文字および発音文字として表示されるとともに、符号音信号を音声として発音することができる。
(2) 操作入力部4から入力された符号などの入力者の意思が入力文字および発音文字として表示され、符号音として発音され、入力者から他者に表示された入力文字および発音文字または発音された符号音で意思を伝達することが可能である。
(3) 断続音を一例としてモールス符号に変換しているが、モールス符号に代わる符号や入力文字を設定すれば、同様に入力者から他者に意思を伝達でき、会話支援装置として用いることができる。
図3は、実施例1に係るCWメッセンジャー(Continuous Wave messenger :CWm)を示している。このCWメッセンジャー(以下「CWm」と称する)20は会話支援装置2(図1)の一例である。
このCWm20には操作入力部4の一例として第1の符号入力部22−1、第2の符号入力部22−2、処理部6の一例としてコントローラー部24、発音データ部26、音声再生部28の他、表示部8、符号音出力部10、発音出力部12、スイッチ入力部30、入力タイミング表示部32、ボリューム入力部34が備えられる。
符号入力部22−1はX方向1の入力に用いられる。符号入力部22−2はX方向1、X方向2、Y方向1、Y方向2の各入力に用いられる。X、Yは座標軸である。Z軸方向の入力を含ませてもよい。
コントローラー部24には、プロセッサ36、メモリ部38、入出力部(I/O)40が備えられる。プロセッサ36は、メモリ部38にあるたとえば、OS(Operating System)や会話支援プログラムを実行し、各種機能部の動作を制御する。メモリ部38にはROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などの記録媒体を備え、プログラム記憶部38−1、データ記憶部38−2が構成される。プログラム記憶部38−1にはOSや会話支援プログラムなどのプログラムが格納され、データ記憶部38−2には各種データを含むデータベース(DB)が格納される。このメモリ部38にはハードディスク装置や半導体記憶装置を用いればよい。RAMは情報処理のワークエリアを構成する。
発音データ部26では記憶媒体としてSD(Secure Digital)カードなどのメモリカードが用いられ、発音文字を発音データに変換するためのDBが構築されており、提供される音声文字が発音データに変換される。音声再生部28ではたとえば、音声LSI(Large Scale Integration )が用いられ、提供される音声データが発音信号に変換される。
符号音出力部10ではモールス信号をアンプ42−1で増幅し、スピーカ44−1から再生する。発音出力部12では発音再生部28で再生された発音信号をアンプ42−2で増幅し、スピーカ44−2から発音する。
スイッチ入力部30には第1のスイッチとしてSW1および第2のスイッチとしてSW2が備えられる。
入力タイミング表示部32には、第1の表示素子としてLED(Light Emitting Diode)1、第2の表示素子としてLED2およびドライバ46が備えられ、入力タイミングの表示を選択的に行う。
ボリューム入力部34には短点時間調整用の第1のボリュームVR1、次文字待ち時間設定用の第2のボリュームVR2が備えられる。なお、アンプ42−1の増幅利得はボリュームVR3で調整可能である。アンプ42−2の増幅利得はボリュームVR4で調整可能である。
図4は、コントローラー部24の情報処理により実現される各種機能を示している。このコントローラー部24では、長短点−符号変換48−1、符号−入力文字変換48−2、入力文字表示制御48−3、スイッチ信号判別48−4、符号−発音文字変換48−5、発音文字表示制御48−6、ボリューム信号判別48−7、発音文字−発音データ選択制御48−8、動作モード表示制御48−9が実行される。
長短点−符号変換48−1では、符号入力部22−2から入力される長点および短点を符号たとえば、モールス符号に変換する。このモールス符号は符号音出力部10から符号音として再生される。
符号−入力文字変換48−2では、符号を入力文字に変換する。この入力文字により、入力タイミング表示部32のLED1を点灯させる。入力文字表示制御48−3は、表示部8の入力文字表示部50−1にどのように入力文字を表示するかの表示制御を行う。
スイッチ信号判別48−4では、符号入力部22−2のY方向1、Y方向2を表すスイッチング信号の判別、スイッチ入力部30のSW1、SW2からのスイッチ信号判別を行う。符号−発音文字変換48−5は、長短点−符号変換48−1で得られる符号を発音文字に変換する。この発音文字により、入力タイミング表示部32のLED2を点灯させる。これにより、発音文字の入力タイミングがLED2に表示される。発音文字表示制御48−6では、表示部8の発音文字表示部50−2に発音文字をどのように表示するかの表示制御を行う。
ボリューム信号判別48−7では、ボリューム入力部34のボリューム入力1、ボリューム入力2からのボリューム信号の判別を行う。この判別結果が動作モード表示制御48−9に提供され、動作モード表示部50−3に表示される。
発音文字−発音データ選択制御48−8では、符号−発音文字変換48−5で得られる発音文字により発音データ部26の発音データをサーチし、発音文字に該当する発音データの選択制御を行う。発音再生部28は、発音文字に該当する発音データを受け、この発音データの発音信号を生成して発音出力部12に提供する。発音出力部12は発音信号に対応する発音を出力する。
このCWm20の動作モードにはノーマルモード(Nモード)と拡張モード(Exモード)が含まれる。Nモードは符号組み合わせの入力不可のモードであり、Exモードは符号組み合わせの入力可能のモードである。これらのモードはSW1で切換え可能である。
Nモードであっても濁点は、連続入力をしかつその入力符号と重なる符号がなければ、認識することができる。「か」:「・−・・」と「゛」:「・・」を「・−・・・・」と連続入力した場合では、重なる符号がないため「が」と認識できる。しかし、「へ」:「・」に濁点「゛」:「・・」を「・・・」と連続入力した場合では、「ら」:「・・・」と重なるため、「べ」とは認識せず、「ら」と認識することになる。実施例では半濁点「゜」:「・・−−・」は、連続入力の処理を簡略化し、係る処理を省略している。
<CWm20の各部>
このCWm20では図5のAに示すように、筐体52には図3に示すコントローラー24などの機能部のIC(Integrated Circuit:集積回路)などを実装した回路基板が格納されている。この筐体52の前面パネル部54には上方からスピーカ44−1、44−2、電池56、電源スイッチ58、電池残量表示部60、表示部8の表示画面62、VR1、VR2、メモリカード64、VR3、VR4、SW1、SW2、LED1、LED2、キージャック66−1、66−2が備えられる。キージャック66−1には符号入力部22−1に対応する第1の入力手段として電鍵たとえば、縦振りキー68−1が接続され、キージャック66−2には符号入力部22−2に対応する第2の入力手段として他の電鍵たとえば、パドルキー68−2が接続される。
VR1、VR2、VR3およびVR4には図5のBに示すように、個別に機能が割りつけられている。VR1は入力符号の短点設定に用いられ、VR2は次文字待ち時間の設定に用いられる。VR3はCW音の音量調整に用いられる。VR4は、発音音声の出力音量の調整に用いられる。
縦振りキー68−1では単一の開閉接点を備え、図5のCに示すように、Y方向の入力が行える。パドルキー68−2ではレバー68−21、68−22毎にY方向に単一の開閉接点を備え、図5のDに示すように、X1方向、X2方向の各入力が行える。X方向1、X方向2は操作に応じて個別にON、OFF入力を生成することを表す。
<表示部8の表示および表示切り換え>
図6のAに示すように、表示部8の表示画面62は、上欄部に入力文字表示領域62−10、中欄部に発音文字表示領域62−20、下欄部に動作モード表示領域62−30に区分されている。入力文字表示領域62−10には入力した文字が表示される。発音文字表示領域62−20には発音後、発音前または発音中の文字が表示される。動作モード表示領域62−30には設定状態や動作状態を表示する。SW1の短押しで入力文字表示領域62−10および発音文字表示領域62−20の表示をクリアできる。
この例では、入力文字表示領域62−10に「こんにちわ、きようわ、おでかけびよりですね」が表示されている。入力を確定した「こんにちわ、きようわ、おでかけ」は緑色表示、入力確定前の「びよりですね」は黄色表示となっている。つまり、入力完了行と入力中の文字表示の発光色を異ならせることにより、両者を区別している。
発音文字表示領域62−20には「こんにちわ□きようわ□おでかけびよりですね」が表示されている。発音完了後の「こんにちわ□きようわ□おでかけび」は緑色表示、発音完了または発音中の「よりですね」は赤色表示となっている。つまり、発音完了後と、発音中または発音前の発光色を異ならせることにより、両者を区別している。□は発音できない文字「、」を表し、たとえば、一文字に相当するアンダーバー:「_」で表示すればよい。「び」はExモードで「び」の読上げ音として発音される。
動作モード表示領域62−30には発音待ち語数表示70、ロゴ表示72、発音状態/発音解除状態表示74、キー極性表示76、モード表示78、次文字待ち時間表示80、短点時間表示82が表示される。発音待ち語数表示70には発音待ちの語数が表示され、発音に応じ、その表示数が減少する。この場合、発音状態/発音解除状態表示74には、SW1の長押しにより発音状態であれば点灯し、発音解除状態であれば消灯させてもよい。ロゴ表示72はCWm20の動作中表示であり、電源ON時は常時、白色点灯させる。状態/発音解除状態表示74は発音状態か非発音状態かを表示する。キー極性表示76は、SW2の長押しにより切り換えられた右入力Rか左入力Lを表示する。モード表示78にはEモードであれば「E」、Exモードであれば「Ex」が表示される。次文字待ち時間表示80には次文字までの待ち時間を表す数値を表示する。短点時間表示82にはVR1で調整されるモールス符号の短点の時間幅を表す数値を表示する。
図6のBに示すように、SW1の短押しでNモードおよびExモード間のモード切り換え、SW1の長押しで音声出力のONからOFF、OFFからONに切り換えられ、ONの場合、「J」の表示が白色表示、OFFの場合、「J」の表示が赤色表示となる。
SW2の短押しで表示クリア、SW2の長押しでパドルキー68−2の極性設定を表し、左用であれば「L」、右用であれば「R」が表示される。
図7のAに示すように、SW1の長押しの繰り返しによる発音のON/OFFが切り換えられる。図7のBに示すように、SW2の長押しの繰り返しによる極性表示が切り換えられる。図7のCに示すように、SW1の短押しによるモード表示が切り換えられる。
<モールス符号の認識>
モールス符号「・」、「−」の長さおよび間隔について、「−」の長さは「・」の3点に等しく、一符号の各「・」、「−」の間隔は1点「・」に等しい。また、二符号の間隔は3点「・・・」に等しい。二語の間隔は、7点「・・・・・・・」に等しい。
斯かるモールス符号により、Nモードでは、図8のAに示すようにモールス符号を認識する。「が」を例に取ると、モールス符号では「か」+「〃」であり、つまり、濁音を伴わない「か」=「・−・・」に続いて濁点「〃」=「・・」を入力しても、「・−・・ ・・」=「が」を認識しない。
この場合、「か」=「・−・・」を入力し、符号確定時間T1の経過の後、「〃」=「・・」を入力し、符号確定時間T1の経過で、入力符号の「が」と「〃」が個々に確定し、二文字として認識する。
<モールス符号組合せの認識>
Exモードでは、図8のBに示すようにモールス符号の組合せを認識する。同様に、「が」を例に取ると、「か」の入力後、符号確定時間T1を設定し、この符号確定時間T1の終了時点から次符号待ち時間T2を設定する。
この次符号待ち時間T2に入力文字としてたとえば、濁点「〃」のモールス符号「・・」の先頭の短点「・」が入ると、「・・」が入力終了まで待機状態とする。
「・・」の入力終了時点から符号確定時間T1を計測し、この符号確定時間T1の終了時間から次符号待ち時間T2を計測する。これにより、「・−・・」と「・・」が合成され、「・−・・」+「・・」=「が」が生成される。
このモールス符号の組合せの認識方法では、符号確定時間T1の後、次符号待ち時間T2の経過中に次符号が入力されると、組合せ文字と認識し、時間T2の経過後、組合せ符号が確定する。
<1符号入力、2符号入力、3符号入力および4符号入力の処理>
1符号入力では、図9のAに示すように、符号aの入力終了時点から符号確定時間T1が計測され、この時間T1の経過時点から次符号待ち時間T2が計測される。次符号待ち時間T2の経過後、符号aの入力が確定し、対応する文字表示が行われる。たとえば、入力文字が「き」の場合、表示は「き」であり、発音は「キ」である。
2符号入力では、図9のBに示すように、符号aの入力終了時点、符号確定時間T1の経過後、次符号待ち時間T2が計測される。この次符号待ち時間T2の経過中に符号bが入力されると、次符号待ち時間T2の経過を待って、2符号入力に対応する文字表示が行われる。たとえば、入力文字が「き」+濁点「〃」の場合、表示は「ぎ」であり、発音は「ギ」である。
3符号入力では、図10のAに示すように、符号aの入力後、次符号待ち時間T2の経過中に符号bが入力され、符号bの入力後、次符号待ち時間T2の経過中に次符号cが入力された場合、次符号待ち時間T2の経過を待って、対応する文字表示が行われる。たとえば、入力文字が「き」+濁点「〃」+「ゆ」の場合、表示は「ぎゅ」であり、発音は「ギュ」である。
4符号入力では、図10のBに示すように、符号aの入力後、次符号待ち時間T2が経過中に符号bが入力され、符号bの入力後、次符号待ち時間T2の経過中に符号cの入力、符号cの入力後、次符号待ち時間T2の経過中に符号dが入力された場合、符号待ち時間T2の経過を待って、対応する文字表示が行われる。たとえば、入力文字が「き」+濁点「〃」+「ゆ」+「つ」であれば、表示は「ぎゅっ」であり、発音は「ギュッ」である。
<文字表示および音声発音>
Nモードでは、図11のAに示すように、文字表示および音声発音が行われる。ひらがなの「か」を例に取ると、「か」はモールス符号=「・−・・」である。この場合、LED1が短点「・」および長点「−」の入力に応じて連続して点灯する。最後の入力から3短点後に表示文字が確定し、LED1が消灯し、文字表示に移行する。
同様に、LED2はLED1と同様に点灯し、最後の入力から3短点後に発音文字が確定し、音声発音に移行する。
Exモードでは、図11のBに示すように、文字表示および音声発音が行われる。ひらがなの「か」を例に取ると、Nモードと同様に、LED1が短点「・」および長点「−」の入力に応じて連続して点灯する。最後の入力から3短点後に表示文字が確定し、LED1が消灯し、文字表示に移行する。
同様に、LED2はLED1と同様に点灯する。この場合、最後の入力から3短点後に音声文字を確定させるが、継続して4短点間だけ、次の信号を待つ。この間、LED2は点灯を継続する。音声文字確定から次文字待ち時間T2を設定する。次文字待ち時間T2中に次文字を入力すると、一文字として認識する。たとえば、この間に濁点「〃」が入ると、この濁点が「か」に反映され、音声発音に移行する。次文字待ち時間T2は、VR2で設定すればよい。
この場合、LED1では、図11のCに示すように、点灯で入力文字の入力待ち状態、消灯で入力文字確定状態を表示し、LED2で発音文字の入力待ち状態、消灯で発音文字確定状態を表す。
<検索テーブル84>
図12は、入力符号から入力文字およびその発音データの検索に用いられる検索テーブルを示している。この検索テーブル84は入力文字およびその発音データのデータベースの一例である。この検索テーブル84には検索ナンバー86−1、入力文字86−2および発音表示86−3が格納されている。入力符号から検索ナンバー86−1を検索し、入力符号に対応する入力文字86−2および発音表示86−3を同時に検索し、取得することができる。
<入力文字、音声文字の表示およびその発音の処理手順>
図13は、符号入力から文字表示および発音処理の処理手順を示す。この処理手順では、符号入力(S201)を契機に、この符号入力の終了時点から時間T1が経過したかを判断する(S202)。符号入力が終了するまで待機状態となる(S202のNO)。符号入力が終了すると、文字表示処理(S203)が実行される。
この文字表示処理(S203)の後、符号入力があるかを判断し(S204)、符号入力がなければ(S204のNO)、時間T1の終了から時間T2が経過したかを判断する(S205)。時間T2が経過する前(S205のNO)、S204に戻り、S204およびS205の処理を継続する。時間T2が経過すれば(S205のYES)、文字表示処理(S206)、発音処理(S207)を実行し、この処理を終了する。
S204で符号入力があれば(S204のYES)、二文字目の符号入力を認識し(S208)、符号入力終了から時間T1が経過したかを判断する(S209)。時間T1が経過する前(S209のNO)、S208に戻り、符号入力が終了するまで、S208、S209の処理を継続する。時間T1が経過すれば(S209のYES)、符号入力があるかを判断し(S210)、符号入力がなければ(S210のNO)、時間T1の終了から時間T2が経過したかを判断する(S211)。時間T2が経過する前(S211のNO)、S210に戻り、S210およびS211の処理を継続する。時間T2が経過すれば(S211のYES)、組合わせ文字表示処理(S212)、組合せ発音処理(S213)を実行し、この処理を終了する。
S210で符号入力があれば(S210のYES)、三文字目の符号入力を認識し(S214)、符号入力終了から時間T1が経過したかを判断する(S215)。時間T1が経過する前(S215のNO)、S214に戻り、符号入力が終了するまで、S214、S215の処理を継続する。時間T1が経過すれば(S215のYES)、符号入力があるかを判断し(S216)、符号入力がなければ(S216のNO)、時間T1の終了から時間T2が経過したかを判断する(S217)。時間T2が経過する前(S217のNO)、S216に戻り、S216およびS217の処理を継続する。時間T2が経過すれば(S217のYES)、組合わせ文字表示処理(S212)、組合せ発音処理(S213)を実行し、この処理を終了する。
S216で符号入力があれば(S216のYES)、四文字目の符号入力を認識し(S218)、符号入力終了から時間T1が経過したかを判断する(S219)。時間T1が経過する前(S219のNO)、S218に戻り、符号入力が終了するまで、S218、S219の処理を継続する。時間T1が経過すれば(S219のYES)、符号入力があるかを判断し(S220)、符号入力がなければ(S220のNO)、時間T1の終了から時間T2が経過したかを判断する(S221)。時間T2が経過する前(S221のNO)、S220に戻り、S220およびS221の処理を継続する。時間T2が経過すれば(S221のYES)、組合わせ文字表示処理(S212)、組合せ発音処理(S213)を実行し、この処理を終了する。
S220で符号入力があれば(S220のYES)、エラー処理を実行し、該当無し発音文字を表示し、発音は行わない(S222)。
<符号−入力文字変換の処理手順>
図14は、符号入力から入力文字への変換処理の処理手順を示す。この処理手順に用いられるスイッチ機能について、この処理手順に用いられるスイッチ機能はたとえば、図20のBに示すダブルタイプのパドルキー68−4を使用すればよい。
Y方向1:静かな語調データ(図20のBに示すパドルキー68−4の使用)
Y方向2:強い語調データ(図20のBに示すパドルキー68−4の使用)
SW1:緊急性、定型発音
SW2:音量アップ
である。
S301、S302は、当初に実行する緊急性検知と緊急対応の処理である。SW1が押されたかを判断し(S301)、SW1が押されていれば(S301のYES)、「S1:緊急対応」の処理(S301)を実行し、この処理を終了する。
SW1が押されていなければ(S301のNO)、S302をスキップし、符号入力があるかの判断をする(S303)。符号入力があれば(S303のYES)、「S2:入力文字変換」の処理(S304)を実行する。S304には符号連結処理が含まれる。S303で符号入力がなければ(S303のNO)、この処理を終了する。
入力文字変換(S304)の後、発音文字の検索として、バッファ符号列に該当する発音文字を検索する(S305)。検索テーブル84に該当データがあるかを判断し(S306)、該当データがなければ(S306のNO)、該当なし発音文字データを設定する(S307)。つまり、S306およびS307は検索テーブル84に該当データがない場合の対応である。検索テーブル84に該当データがあれば(S306のYES)、S307をスキップし、発音文字表示を行う(S308)。
発音文字表示(S308)の後、符号入力部22−2のY方向1が入力されたかを判断する(S309)。Y方向1が押されていれば(S309のYES)、発音文字に該当する“静かな語調”データの検索を行う(S310)。Y方向1が押されていなければ(S309のNO)、Y方向2が押されたかを判断する(S311)。Y方向2が押されていれば(S311のYES)、発音文字に該当する“強い語調”データの検索を行う(S312)。Y方向2が押されていなければ(S311のNO)、発音文字に該当する“普通の語調”データの検索を行う(S313)。S309〜S313の処理は発音文字−発音データ選択制御48−8を示している。
これらの検索の後、発音データ部26に該当データがあったかを判断する(S314)。この場合、検索テーブル84に示された「発音表示」に該当する音声データファイルを検索する。この検索テーブル84に該当データがなければ(S314のNO)、該当なしデータを設定する(S315)。つまり、S314、S315は該当データがない場合の対応である。つまり、音声データファイルに既述の「強い語調」、「静かな語調」、「普通の語調」が存在しており、「Y方向1」、 「Y方向2」の情報に応じた発音処理を行う。
検索テーブル84に該当データがあれば(S314のYES)、SW2が押されたかを判断し(S316)、SW2が押されていなければ(S316のNO)、音量アップ(S317)とともに、発音処理を行い(S318)、この処理を終了する。また、SW2が押されていれば(S316のYES)、S317をスキップして発音処理を行い(S318)、この処理を終了する。つまり、SW2の押下で音量アップモードとなり、重ねてSW2を押下すれば音量アップモードが解除されることになる。
<「S1:緊急対応」の処理手順>
図15は、図14のフローチャートのS302の「S1:緊急対応」の処理手順を示している。この処理手順は、スイッチ機能としてSW1に割りつけられた緊急性の対応処理を行う。
この処理手順では、緊急性を表す“定型”入力文字の検索を行い(S401)、文字表示を行う(S402)。緊急性を表す“定型”発音文字を検索し(S403)、発音文字を表示し(S404)、緊急性を表す“定型”発音データを検索し(S405)、緊急用音量を設定し(S406)、音声を発音する(S407)。
<「S2:入力文字変換」の処理手順>
図16は、図14のフローチャートのS304の「S2:入力文字変換」の処理手順を示している。この処理手順では、符号連結処理が実行され、その処理を表すLED2がONして点灯し(S501)、「S3:符号入力(n=1)」の処理を実行する(S502)。
「S3:符号入力(n=1)」の処理の後、次の符号入力(=次符号入力)があるかを判断し(S503)、次符号入力がなければ(S503のNO)、S3の終了から時間T2が経過したかを判断する(S504)。S3の終了から時間T2が経過する前(S504のNO)、S503、S504の処理を継続し、S3の終了から時間T2が経過すれば(S504のYES)、LED2をOFFして消灯し、この処理を終了する。
S503で次符号入力があれば(S503のYES)、「S3:符号入力(n=2)」の処理を実行する(S505)。
「S3:符号入力(n=2)」の処理の後、次符号入力があるかを判断し(S506)、次符号入力がなければ(S506のNO)、S3の終了から時間T2が経過したかを判断する(S507)。S3の終了から時間T2が経過する前(S507のNO)、S506、S507の処理を継続し、S3の終了から時間T2が経過すれば(S507のYES)、LED2をOFFして消灯し(S515)、この処理を終了する。
S406で次符号入力があれば(S506のYES)、「S3:符号入力(n=3)」の処理を実行する(S508)。
「S3:符号入力(n=3)」の処理(S508)の後、次符号入力があるかを判断し(S509)、次符号入力がなければ(S509のNO)、S3の終了から時間T2が経過したかを判断する(S510)。S3の終了から時間T2が経過する前(S510のNO)、S509、S510の処理を継続し、S3の終了から時間T2が経過すれば(S510のYES)、LED2をOFFして消灯し(S515)、この処理を終了する。
S509で次符号入力があれば(S509のYES)、「S3:符号入力(n=4)」の処理を実行する(S511)。
「S3:符号入力(n=4)」の処理(S511)の後、次符号入力があるかを判断し(S512)、次符号入力があれば(S512のYES)、エラー処理(S513)を実行する。次符号入力がなければ(S512のNO)、S3の終了から時間T2が経過したかを判断する(S514)。S3の終了から時間T2が経過前(S514のNO)、S512、S514の処理を継続し、S3の終了から時間T2が経過すれば(S514のYES)、LED2をOFFして消灯し(S515)、この処理を終了する。
<「S3:符号入力」の処理手順>
図17は、図16のフローチャートにおける各S502、S505、S508、S511の「S3:符号入力」の処理手順を示している。この処理手順では、S601〜S605で符号入力処理を行う。符号入力(S601)を契機としてLED1をONして点灯し、その処理を告知する。この処理では符号入力終了から時間T1が経過したかを判断し(S603)、符号入力から時間T1が経過する前(S603のNO)にはS601に戻り、S601〜S603の処理を継続する。符号入力から時間T1が経過すれば(S603のYES)、LED1をOFFして消灯する(S604)。LED1の消灯の後、バッファ番号nへ符号を格納する(S605)。
バッファ格納では、符号に該当する発音文字の検索を行い(S606)、発音データ部26の検索テーブル84に該当データがあるかを判断する(S607)。検索テーブル84に該当データがなければ(S607のNO)、該当データなしデータを設定し(S608)、文字表示を行う(S609)。つまり、S607〜S609は該当データがない場合の文字表示の処理である。そして、S607で検索テーブル84に該当データがあれば(S607のYES)、S608をスキップし、文字表示が実行され(S609)、この処理を終了する。
<入力文字表示制御48−3の処理手順>
図18は、入力文字表示制御48−3の処理手順を示している。この処理手順では、配色の一例として1行目色に緑色指定をし(S701)、2行目色に緑色指定をし(S702)、3行目色に緑色指定をし(S703)、1行目に表示枠があるかの判断をする(S704)。1行目に表示枠があれば(S704のYES)、1行目色に黄色を指定し(S705)、表示行に1行目を指定し(S706)、S714に移行する。
S704で1行目に表示枠がなければ(S704のNO)、2行目に表示枠があるかの判断をする(S707)。2行目に表示枠があれば(S707のYES)、2行目色に黄色を指定し(S708)、表示行に2行目を指定し(S709)、S714に移行する。
S707で2行目に表示枠がなければ(S707のNO)、3行目に表示枠があるかの判断をする(S710)。3行目に表示枠がなければ(S710のNO)、1〜3行目色の表示を消去し(S711)、S701に戻り、S701〜S710の処理を行う。3行目に表示枠があれば(S710のYES)、3行目色に黄色を指定し(S712)、表示行に3行目を指定し(S713)、S714に移行する。
S714では前回表示から時間T3が経過したかを判断し、前回表示から時間T3が経過していれば(S714のYES)、空白文字を表示し(S715)、S701に戻り、S701〜S714の処理を行う。時間T3は文字入力から所定時間として表示間隔を表す時間であり、この時間T3の経過が空白文字の挿入条件である。そして、前回表示から時間T3が経過していなければ(S714のNO)、指定色で指定表示行に文字を表示し(S716)、この処理を終了する。つまり、S714、S715では、表示間隔が時間T3以上開いた場合に、空白文字を挿入する処理が行われる。
<発音文字表示制御48−6の処理手順>
図19は、発音文字表示制御48−6の処理手順を示している。この処理手順では、配色の一例として1行目色に緑色指定をし(S801)、2行目色に緑色指定をし(S802)、3行目色に緑色指定をし(S803)、1行目に表示枠があるかの判断をする(S804)。1行目に表示枠があれば(S804のYES)、1行目色に赤色を指定し(S805)、表示行に1行目を指定し(S806)、S814に移行する。
S804で1行目に表示枠がなければ(S804のNO)、2行目に表示枠があるかの判断をする(S807)。2行目に表示枠があれば(S807のYES)、2行目色に赤色を指定し(S808)、表示行に2行目を指定し(S809)、S814に移行する。
S807で2行目に表示枠がなければ(S807のNO)、3行目に表示枠があるかの判断をする(S810)。3行目に表示枠がなければ(S810のNO)、1〜3行目色の表示を消去し(S811)、S801に戻り、S801〜S810の処理を行う。3行目に表示枠があれば(S810のYES)、3行目色に赤色を指定し(S812)、表示行に3行目を指定し(S813)、S814に移行する。
S814では前回表示から時間T3が経過したかを判断し、前回表示から時間T3が経過していれば(S814のYES)、空白文字を表示し(S815)、S801に戻り、S801〜S814の処理を行う。そして、前回表示から時間T3が経過していなければ(S814のNO)、指定色で指定表示行に文字を表示し(S816)、この処理を終了する。つまり、S814、S815では、文字表示と同様に、表示間隔が時間T3以上開いた場合に、空白文字を挿入する処理が行われる。
<実施例1の効果>
実施例1によれば、次の効果が得られる。
(1) 符号入力部22−1の縦振りキー68−1、符号入力部22−2のパドルキー68−2からの符号入力などの断続入力をたとえば、モールス符号と認識し、このモールス符号を入力文字に変換するとともに、発音文字に変換することができる。
(2) モールス符号はモールス信号として発音し、入力文字は表示部8の文字表示領域62−10に表示され、発音文字は表示部8の発音文字表示領域62−20に表示することができる。これにより、モールス音の聴取、表示された文字表示による視認、その文字の読上げ音声を聴取することができる。
(3) モールス符号のスキルがなくても、符号入力部22−1の縦振りキー68−1、符号入力部22−2のパドルキー68−2からの符号入力などの断続入力に沿った入力文字データおよび発音データを設定することにより感情入力を符号、入力文字に変換して表示や音声として出力させることができ、感情伝達などの緩和支援を行うことができる。
(4) モールス符号の学習など、モールス通信のスキルアップに利用できる。
図20は、実施例2に係る電鍵として符号入力部22−2のパドルキーを示している。図20のAに示すように、シングルタイプのパドルキー68−3では支持部88に垂直方向にレバー90を備える。レバー90は可動機構によりX1方向、X2方向、Y1方向、Y2方向およびZ方向に移動させ、移動方向に応じて開閉される接点を備え、この接点のON・OFF出力を取り出すように構成してもよい。
図20のBに示すように、ダブルタイプのパドルキー68−4では垂直方向に平行に配置した第1および第2の支持部88−1、88−2とともに、各支持部88−1、88−2のそれぞれに配置した2つのレバー90−1、90−2が備えられ、各支持部88−1、88−2には各パドルキー68−4を移動させるための可動機構が備えられる。レバー90−1はX1方向、Y1方向、X3方向、Y3方向およびZ1方向に移動させ、レバー90−2はX2方向、X4方向、Y2方向、Y4方向およびZ2方向に移動させ、各移動方向に応じた接点のON・OFF出力を取り出すように構成してもよい
<実施例2の効果>
(1) このようなパドルキーを用いれば、操作方向に応じて複数の断続入力などの符号入力を行うことができ、多様な符号入力を行うことができる。
(2) このようなパドルキーを用いれば、ファンクションスイッチとして併用でき、ボリュームの増減、キーイング速度の増減、音声またはモールス音、和文または欧文、表示速度の切換え機能を割り付けることができる。
図21は、実施例3に係る出力部を示している。この出力部には一例として符号音出力部10、発音出力部12および入力タイミング表示部32が含まれる。犬を模したぬいぐるみ92の胴部94にスピーカ44−1、44−2を配置するとともに、尻尾96を振動させる振動部98を配置し、眼球部にLED1、LED2を配置する。
このように構成すれば、ぬいぐるみ92からのCW音や発音音声を出力させることができるとともに、LED1、LED2でタイミング発光を行うことができる。これに加えて、モールス符号などに同期して振動部98を駆動し、尻尾96の左右動、前後動によりその動作によって文字を表示することもできる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施例では縦振りキーやパドルキーを用いて符号入力を行うことを示したが、このようなキーに代えて摩擦や殴打および、脳波や筋電位などの生体信号、その他の信号により断続入力を行い、この断続入力を符号、文字、音声に変換して出力させてもよい。
(2) 上記実施例では入力符号としてモールス符号を例示したが、モールス符号に代え、他の符号入力を用いてもよい。
(3) 上記実施例では、日本語を例示したが、日本語以外の言語であってもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
(4) 発光色を異ならせる文字表示に関し、実施例では黄色、緑色、赤色を例示したがこれ以外の発光色を用いてもよい。
(5) 発声音についても男性ボイス、女性ボイスなど、ユーザの好みによって音域を変更する構成としてもよい。
(6) 上記実施例ではLED1、LED2の点灯または消灯の動作形式として、連続点灯、消灯の他、間欠点灯を用いてもよい。
(7) 発音音声には言語が持つアクセントや抑揚を付加してもよい。
本発明は、断続入力を符号に変換し、符号音、入力文字、発音文字に変換し、符号音の発音、入力文字および発音文字の表示、発音文字の連続音発音などの複数の表示および発音によって出力でき、通信や会話支援に利用することができる。
2 会話支援装置
4 操作入力部
6 処理部
8 表示部
10 符号音出力部
12 発音出力部
14−1 断続入力/符号変換機能
14−2 符号/入力文字変換機能
14−3 符号/発音文字変換機能
14−4 発音文字/発音データ変換機能
14−5 符号/符号音信号変換機能
20 CWm
22−1、22−2 符号入力部
24 コントローラー部
26 発音データ部
28 音声再生部
30 スイッチ入力部
32 入力タイミング表示部
34 ボリューム入力部
36 プロセッサ
38 メモリ部
38−1 プログラム記憶部
38−2 データ記憶部
40 入出力部(I/O)
42−1、42−2 アンプ
44−1、44−2 スピーカ
46 ドライバ
48−1 長短点−符号変換
48−2 符号−入力文字変換
48−3 入力文字表示制御
48−4 スイッチ信号判別
48−5 符号−発音文字変換
48−6 発音文字表示制御
48−7 ボリューム信号判別
48−8 発音文字−発音データ選択制御
48−9 動作モード表示制御
50−1 入力文字表示部
50−2 発音文字表示部
50−3 動作モード表示部
52 筐体
54 前面パネル部
56 電池
58 電源スイッチ
60 電池残量表示部
62 表示画面
62−10 入力文字表示領域
62−20 発音文字表示領域
62−30 動作モード表示領域
64 メモリカード
66−1、66−2 キージャック
68−1 縦振りキー
68−2、68−3、68−4 パドルキー
68−21、68−22、90、90−1、90−2 レバー
70 発音待ち語数表示
72 ロゴ表示
74 発音状態/発音解除状態表示
76 キー極性表示
78 モード表示
80 次文字待ち時間表示
82 短点時間表示
84 検索テーブル
86−1 検索ナンバー
86−2 入力文字
86−3 発音表示
88支持部
88−1 88−2 支持部

Claims (6)

  1. 断続入力を行う操作入力部と、
    前記断続入力を符号に変換し、該符号を入力文字に変換する機能を実行するとともに、前記符号を発音文字に変換する機能、前記符号を発音文字に変換しかつ該発音文字を発音データに変換する機能、前記符号を符号音信号に変換する機能の何れかまたは双方とを実行する処理部と、
    前記符号音信号に基づく符号音を出力する符号音出力部と、
    前記入力文字を表示しまたは前記発音文字を表示する表示部と、
    前記発音文字を発音する発音出力部と、
    を備え
    前記処理部は、前記符号を前記発音文字に変換する際に、第1の時間および第2の時間を設定しておき、前記符号の入力から前記第1の時間の経過により、入力された前記符号を確定して第1の文字に変換し、前記第1の時間終了時点から前記第2の時間が経過する前に次符号が入力されると、該次符号の入力から前記第1の時間経過後に前記次符号を確定して第2の文字に変換するとともに、前記第1の文字と前記第2の文字とを組合わせ文字とする前記発音文字に変換することを特徴とする会話支援装置。
  2. 前記表示部は、表示画面に前記入力文字の表示領域を備え、前記入力文字の入力段階と入力完了段階で発光色を異ならせて表示することを特徴とする請求項1に記載の会話支援装置。
  3. 前記表示部は、前記発音文字の表示領域を備え、前記発音文字の発音段階と発音完了段階で発光色を異ならせて表示することを特徴とする請求項1に記載の会話支援装置。
  4. さらに、単一または複数の表示素子と、
    入力モードの表示、入力モードの切換え表示、断続入力、符号入力、文字入力の何れかまたは2以上の機能を前記表示素子に割り当て、前記操作入力部の操作に応じて前記表示素子を連続点灯状態、間欠点灯状態、または消灯状態に切り換える制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の会話支援装置。
  5. コンピュータに実行させる会話支援プログラムであって、
    操作入力部からの断続入力を受け付け、
    前記断続入力を符号に変換し、該符号を入力文字に変換する機能を実行し
    前記符号を発音文字に変換する機能、前記符号を発音文字に変換しかつ該発音文字を発音データに変換する機能、前記符号を符号音信号に変換する機能の何れかまたは双方とを実行し、
    前記符号を前記発音文字に変換する際に、第1の時間および第2の時間を設定しておき、前記符号の入力から前記第1の時間の経過により、入力された前記符号を確定して第1の文字に変換し、前記第1の時間終了時点から前記第2の時間が経過する前に次符号が入力されると、該次符号の入力から前記第1の時間経過後に前記次符号を確定して第2の文字に変換するとともに、前記第1の文字と前記第2の文字とを組合わせ文字とする前記発音文字に変換し、
    前記符号音信号に基づく符号音を符号音出力部から出力し、
    表示部に前記入力文字を表示しまたは前記発音文字を表示し、
    発音出力部から前記発音文字を発音する
    機能を前記コンピュータで実現するための会話支援プログラム。
  6. 請求項1ないし請求項の何れかの請求項に記載の会話支援装置における前記操作入力部を構成する電鍵であって、
    単一または複数のレバーと、
    操作によりX軸方向、Y軸方向、Z軸方向またはこれらの何れか2以上を組み合わせた方向に移動可能に前記レバーを支持し、前記操作が解除された際に元位置に前記レバーを復元させる可動機構と、
    所定範囲を超えて前記X軸方向、Y軸方向、Z軸方向またはこれらの何れか2以上を組み合わせた方向に前記レバーが移動した際に導通または非導通に切り換えられる接点と、
    を備える電鍵。
JP2016206595A 2016-10-21 2016-10-21 会話支援装置、会話支援プログラムおよび電鍵 Active JP6754668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016206595A JP6754668B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 会話支援装置、会話支援プログラムおよび電鍵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016206595A JP6754668B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 会話支援装置、会話支援プログラムおよび電鍵

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018067226A JP2018067226A (ja) 2018-04-26
JP6754668B2 true JP6754668B2 (ja) 2020-09-16

Family

ID=62087089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016206595A Active JP6754668B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 会話支援装置、会話支援プログラムおよび電鍵

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6754668B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018067226A (ja) 2018-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Taylor Text-to-speech synthesis
KR101835127B1 (ko) 영어 단어의 발음 학습 방법
US8082152B2 (en) Device for communication for persons with speech and/or hearing handicap
KR20050103196A (ko) 음소 발성을 위한 장치 및 방법과, 이러한 장치에서의사용을 위한 키보드
KR20140071070A (ko) 음소기호를 이용한 외국어 발음 학습방법 및 학습장치
JPH11231885A (ja) 音声合成装置
KR20170057623A (ko) 언어장애인을 위한 다언어 어휘의 발음 합성 및 문자화 장치
CN107041159B (zh) 发音助手
JP6754668B2 (ja) 会話支援装置、会話支援プログラムおよび電鍵
KR20190057934A (ko) 한글 학습 장치 및 한글 학습 방법
KR100765371B1 (ko) Tts를 이용한 한글 학습 시스템 및 그 방법
CN108735049A (zh) 聋哑人辅助发声系统及其发声方法
JP2007286376A (ja) 音声案内システム
KR101742092B1 (ko) 문자를 진동으로 변환하여 시각장애인에게 표시하여 주는 프로그램을 기록한 컴퓨터로 읽을 수 있는 기록매체
JP2000334180A (ja) 音声出力装置
WO2007088370A1 (en) Speech generation user interface
KR102112059B1 (ko) 청음 기반 중국어 발음 한글 표기 형성 방법, 청음 기반 중국어 발음 한글 표기 표시 방법 및 이것을 이용한 외국어 학습 방법
KR20200085433A (ko) 탈부착형 스피커를 포함한 음성합성 시스템 및 방법
KR20150136309A (ko) 언어 학습 교구 및 이를 이용한 학습 방법
KR102449962B1 (ko) 스마트폰 케이스 기반 점자 키보드 시스템
KR20190002003A (ko) 음성 합성 방법 및 장치
JP3154828U (ja) 音声コミュニケーション装置及びコミュニケーションボード
KR200294676Y1 (ko) 램프를 이용한 학습기
JP2006302149A (ja) 日本語入力装置
Wee et al. Hearing the inner voices of Asian English poets

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20161116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6754668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250