JP6754244B2 - 表面処理をした樹脂コートガラス瓶、その製造方法、及び表面処理装置 - Google Patents
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Description
前記樹脂コートガラス瓶を搬送するためのコンベアと、前記コンベアと同方向に動き、前記樹脂コートガラス瓶を回転させるためのミニコンベアと、前記コンベアに搬送されている樹脂コートガラス瓶を火炎処理するための少なくとも1つのバーナーとを備える、装置である。
(1)樹脂層の形成
まず、所望の形状を有する新しいガラス瓶本体の外表面に、樹脂層を形成する。樹脂層の形成方法は、特に限定されるものではなく、従来の形成方法によって行うことができる。例えば、樹脂のコーティング液を塗布し、それを硬化させることによって、樹脂層を形成することができる。なお、本明細書では、ガラス瓶本体に樹脂を形成した状態のガラス瓶を樹脂コートガラス瓶とする。
樹脂コートガラス瓶の樹脂層の表面には、酸化炎処理を行うことができる。酸化炎処理は、本発明において、必須の工程ではないが、行うことが好ましい。酸化炎処理を行うことで、樹脂層の表面の湿気を減少させて、均一な表面を得ることができる。
次に、樹脂層の表面を火炎処理する工程について説明する。
火炎処理は、酸化炎処理の後、又は酸化炎処理せずに、樹脂層が形成されたガラス瓶に対して、炭化水素と、酸素と、珪素含有化合物とを含む混合ガスによる火炎を射出することにより、行うことができる。
上記の例ではガラス瓶を1本ずつ回転させながら火炎を照射したが、連続して樹脂コートガラス瓶を火炎処理することもできる。連続して樹脂コートガラス瓶を火炎処理する表面処理装置について説明する。
ミニコンベア7の速度を調整し、連続処理バーナー9,9のうち1つのバーナーでガラス瓶を一回転以上回転させ、1本のガラス瓶に火炎処理を複数回施すこともできる。
ガラス瓶本体(商品名MILK180 東洋ガラス株式会社製)の外側側面の表面(外表面)にウレタン樹脂層(ポリエーテル系水性ウレタン樹脂及びメチロールメラミン樹脂の混合材料による樹脂)を形成した樹脂コートガラス瓶を、図1のように、ろくろの上に配置した。図1のように直方体形状のバーナーに混合ガス(都市ガスLNG(15LN/分)、空気(150LN/分)、テトラメトキシシラン(0.4LN/分)を導入し、燃焼させて、ガラス瓶に射出しながら、ろくろをゆっくり回転させた。この時、バーナーの火炎射出部(出口)と瓶との距離は、100mmであった。テトラメトキシシランを含む混合ガスで得られた火炎処理済ガラス瓶を実施例1とする。なお、このときの珪酸塩層の厚さは、約30nmであった。
テトラメトキシシランを混合ガスに含めないとしたこと以外は、実施例1と同様の処理を行った。得られた火炎処理済ガラス瓶を比較例1とする。
○(優):接触角20〜30°
△(良):接触角50〜60°
×(不可):接触角80〜90°
とした。
火炎射出部からガラス瓶までの距離を50mmとした以外は、実施例と同じ方法で火炎処理を行った。得られた火炎処理済ガラス瓶を実施例2とした。
火炎射出部からガラス瓶までの距離を25mmとした以外は、実施例と同じ方法で火炎処理を行った。得られた火炎処理済ガラス瓶を実施例3とした。
実施例3の火炎処理済ガラス瓶と、火炎処理をおこなわないガラス瓶(ウレタン樹脂層を瓶の表面に形成したもの)とについて、イオン交換水をスプレーした後に、瓶表面異物検査機によるテストをおこなった。火炎処理を行わないガラス瓶については、0.8mmよりも大きい水滴が存在し、これらは異物として判定されるものがあったが、実施例3のガラス瓶では、0.8mmよりも大きい水滴は検出されず、誤判定されなかった。
1 混合ガス
2 バーナー
3 火炎
4 ガラス瓶(樹脂被覆済)
5 ろくろ
6 火炎射出部
7 ミニコンベア
8 コンベア
9 連続処理バーナー
10 連続処理バーナーから出る火炎
11 コンベア(ガラス瓶)の進行方向
12 ガラス瓶の回転方向
13 ガイド
Claims (8)
- 樹脂コートガラス瓶の繰り返し使用方法であって、
ガラス瓶本体の外表面の少なくとも一部に、厚さが20μm以上100μm以下の樹脂層を形成し、樹脂コートガラス瓶を製造する工程と、
前記樹脂コートガラス瓶の前記樹脂層の表面を、炭化水素と、酸素と、珪素含有化合物とを含む混合ガスを燃焼させた火炎により火炎処理し、前記樹脂層の表面に珪酸塩層を形成し、表面処理した樹脂コートガラス瓶を得る工程であって、前記珪酸塩層を形成することによって、アルカリ洗浄による表面の親水性の低減を抑制する工程と、
使用した後の樹脂コートガラス瓶をアルカリ洗浄する工程と、
瓶表面異物検査機により、洗浄済樹脂コートガラス瓶の表面の異物を検査する工程とを含み、
前記火炎を出すバーナーの火炎射出部と、前記樹脂コートガラス瓶の樹脂層との距離が、20mm以上100mm以下である、繰り返し使用方法。 - 前記混合ガスにおける珪素含有化合物の割合が、0.01体積%以上、5体積%以下である、請求項1に記載の繰り返し使用方法。
- 前記珪素含有化合物が、有機珪素化合物である、請求項1又は2に記載の繰り返し使用方法。
- 前記炭化水素が、メタンを80体積%以上含有する炭化水素ガスである、請求項1乃至3に記載の繰り返し使用方法。
- リターナブル瓶として用いられる樹脂コートガラス瓶の表面異物検査方法であって、
ガラス瓶本体の外表面の少なくとも一部に、厚さが20μm以上100μm以下の樹脂層を形成し、樹脂コートガラス瓶を製造する工程と、
前記樹脂コートガラス瓶の前記樹脂層の表面を、炭化水素と、酸素と、珪素含有化合物とを含む混合ガスを燃焼させた火炎により火炎処理し、前記樹脂層の表面に珪酸塩層を形成し、表面処理した樹脂コートガラス瓶を得る工程であって、前記珪酸塩層を形成することによって、アルカリ洗浄による表面の親水性の低減を抑制する工程と、
使用した後の樹脂コートガラス瓶をアルカリ洗浄する工程と、
瓶表面異物検査機により、洗浄済樹脂コートガラス瓶の表面の異物を検査する工程とを含み、
前記火炎を出すバーナーの火炎射出部と、前記樹脂コートガラス瓶の樹脂層との距離が、20mm以上100mm以下である、表面異物検査方法。 - 前記混合ガスにおける珪素含有化合物の割合が、0.01体積%以上、5体積%以下である、請求項5に記載の表面異物検査方法。
- 前記珪素含有化合物が、有機珪素化合物である、請求項5又は6に記載の表面異物検査方法。
- 前記炭化水素が、メタンを80体積%以上含有する炭化水素ガスである、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の表面異物検査方法。
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