JP6754002B2 - アライメントシステムの断熱化 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
[0001] この出願は、2016年10月4日に出願された米国仮特許出願第62/403,959号の優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0002] 本開示は、例えばリソグラフィ装置で使用可能なアライメントシステムに関する。
[0003] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に対応する回路パターンを生成することができる。このパターンを、放射感応性材料(レジスト)の層を有する基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に結像することができる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが付与される隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所与の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。別のリソグラフィシステムは、干渉リソグラフィシステムである。干渉リソグラフィシステムでは、パターニングデバイスは存在せず、光ビームが2つのビームに分けられ、反射システムを用いて2つのビームが基板のターゲット部分で干渉する。干渉は、基板のターゲット部分にラインを形成させる。
[0004] リソグラフィ工程の間に、異なる処理ステップが異なる層を基板上に連続して形成することを要求する場合がある。したがって、基板に形成された前のパターンに対して高い精度で基板を位置決めする必要がある場合がある。一般的に、アライメントマークが位置合わせされるべき基板上に設置され、第2のオブジェクトを基準にして配置される。リソグラフィ装置は、アライメントマークの位置を検出し、マスクからの正確な露光を確保するようにアライメントマークを用いて基板を位置合わせするためのアライメントシステムを用いることができる。
[0005] アライメントシステムが、センサシステムの測定軸(例えば光軸)に対するアライメントマークの位置を検出するためのセンサシステムと、測定軸の基準要素に対する意図しない変位を検出するための位置測定システムとを有する場合がある。センサシステムの意図しない変位の1つのタイプは、例えばアライメントシステム又はリソグラフィ装置の動作中のセンサシステムの機械的振動に起因する可能性がある。基板ステージの位置と相関がある検出されたアライメントマークの位置は、検出された測定軸の意図しない変位に対して補正される。
[0006] 現在の位置測定システムの欠点の1つは、センサシステムのどんなタイプの意図しない変位も測定軸の変位として感知し、このような変位に対して、検出されたアライメントマークの位置を補正することである。しかしながら、センサシステムの全てのタイプの変位が測定軸の変位をもたらすわけではない。例えば、センサシステムの1つ以上の部分の熱膨張に起因するセンサシステムの変位は必ずしも測定軸の変位をもたらさない。例えばアライメントシステム又はリソグラフィ装置の動作からの熱的効果に起因し得る熱膨張は、測定軸に関して対称に起こる可能性がある。このような対称的熱膨張は、センサシステムの1つ以上の部分の熱的中心が測定軸と一致する場合に起こる可能性がある。物体の熱的中心は、物体の熱膨張に反応しない物体に関する空間の点位置と定義することができる。したがって、そのようなセンサシステムの対称的熱変位に基づく、検出されたアライメントマークの位置の補正は基板のミスアライメントをもたらす可能性がある。
[0007] したがって、アライメント計測の精度を高めるために、アライメントシステムにその動作中に生じた熱的変動に対するアライメントシステムにおける計測の感度を低下させる又は実質的になくす必要がある。
[0008] ある実施形態によると、アライメントシステムは、センサシステムと、支持構造と、センシング要素と、位置測定システムと、センシング要素と支持構造の間の断熱インターフェイスとを備える。センサシステムは、基板上のアライメントマークの位置を決定するように構成され、支持構造は、センサシステムを支持するように構成される。センシング要素は、支持構造の意図しない変位を検出するように構成され、位置測定システムは、検出された意図しない変位に基づいて基準要素に対する意図しない変位を測定するように構成される。断熱インターフェイスは、センシング要素による温度によって誘発された支持構造の変位の検出を妨げるように構成される。
[0009] 別の実施形態において、リソグラフィ装置は、パターニングデバイスのパターンを照明するように構成された照明光学系と、パターンの像を基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムとを備える。装置はさらにアライメントシステムを備える。アライメントシステムは、センサシステムと、支持構造と、センシング要素と、位置測定システムと、センシング要素と支持構造の間の断熱インターフェイスとを備える。センサシステムは、基板上のアライメントマークの位置を決定するように構成され、支持構造は、センサシステムを支持するように構成される。センシング要素は、支持構造の意図しない変位を検出するように構成され、位置測定システムは、支持構造の検出された意図しない変位に基づいて、アライメントマークの決定された位置を補正するように構成される。断熱インターフェイスは、センシング要素による温度によって誘発された支持構造の変位の検出を妨げるように構成される。
[0010] さらに別の実施形態において、アライメントシステムは、光学系と、検出器と、支持構造と、センシング要素と、位置測定システムと、センシング要素と支持構造の間の断熱インターフェイスとを備える。光学系は、放射ビームの焦点を基板上のアライメントマークに合わせるように構成され、検出器は、アライメントマークの位置を決定するように構成され、支持構造は、光学系を支持するように構成される。センシング要素は、支持構造の意図しない変位を検出するように構成され、位置測定システムは、支持構造の検出された意図しない変位に基づいて、アライメントマークの決定された位置を補正するように構成される。断熱インターフェイスは、センシング要素による温度によって誘発された支持構造の変位の検出を妨げるように構成される。
[0011] 本発明の別の特徴及び利点並びに本発明の様々な実施形態の構造及び作用は、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。本発明は、本明細書に記載する特定の実施形態に限定されないことに留意されたい。このような実施形態は、例示のみを目的として本明細書に記載されている。本明細書に含まれる教示に基づいて当業者はさらなる実施形態を容易に思いつくであろう。
[0012] 本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付の図面は本発明を図示し、説明とともに、さらに本発明の原理を説明し、当業者が本発明を作成して使用できるようにする働きをする。
[0013] 本発明のある実施形態に係る反射型リソグラフィ装置の概略図である。 [0014] 本発明のある実施形態に係る透過型リソグラフィ装置の概略図である。 [0015] 本発明のある実施形態に係る反射型リソグラフィ装置のより詳細な概略図である。 [0016] 本発明のある実施形態に係るリソグラフィセルの概略図である。 [0017] 本発明のある実施形態に係るアライメントシステムの概略図である。 [0018] 本発明のある実施形態に係る測定フレームを有するアライメントシステムの概略図である。 [0019] 本発明のある実施形態に係るアライメントシステムの測定フレームの概略図である。 [0020] 本発明の種々の実施形態に係るアライメントシステムの測定フレームの種々の取付配向である。 [0020] 本発明の種々の実施形態に係るアライメントシステムの測定フレームの種々の取付配向である。 [0020] 本発明の種々の実施形態に係るアライメントシステムの測定フレームの種々の取付配向である。 [0020] 本発明の種々の実施形態に係るアライメントシステムの測定フレームの種々の取付配向である。 [0021] 本発明のある実施形態に係る測定システムを有するアライメントシステムの概略図である。
[0022] 本発明の特徴及び利点は、同様の参照符号は全体を通して対応する要素を識別する図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことでさらに明白になろう。図面では、一般に、同様の参照番号が同一の、機能が類似した、及び/又は構造が類似する要素を示す。ある要素が最初に出現する図面は、対応する参照番号の左端の1つ又は複数の数字によって示される。他に示されない限り、本開示を通じて提供される図面は縮尺通りの図面として解釈されるべきではない。
[0023] 本明細書は、本発明の特徴を組み込んだ1つ以上の実施形態を開示する。開示される1つ又は複数の実施形態は本発明を例示するにすぎない。本発明の範囲は開示される1つ又は複数の実施形態に限定されない。本発明は、本明細書に添付される特許請求の範囲によって定義される。
[0024] 記載された実施形態、及び本明細書で「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示的実施形態」などに言及した場合、それは記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含むことができるが、それぞれの実施形態が必ずしも特定の特徴、構造、又は特性を含まないことがあることを示す。さらに、このようなフレーズは、必ずしも同じ実施形態に言及するものではない。さらに、ある実施形態に関連して特定の特徴、構造、又は特性について記載している場合、明示的に記載されているか、記載されていないかにかかわらず、このような特徴、構造、又は特性を他の実施形態との関連で実行することが当業者の知識の範囲内にあることが理解される。
[0025] このような実施形態を詳述する前に、本発明の実施形態を実施することができる例示の環境を提示することが有用であろう。
[0026] 例示的な反射型及び透過型リソグラフィシステム
[0027] 図1A及び図1Bは、それぞれ、本発明の実施形態を実施することができるリソグラフィ装置100及びリソグラフィ装置100’の概略図である。リソグラフィ装置100及びリソグラフィ装置100’はそれぞれ、以下のものを含む。放射ビームB(例えば、深紫外又は極端紫外放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えば、マスク、レチクル、又は動的パターニングデバイス)MAを支持するように構成され、パターニングデバイスMAを正確に位置決めするように構成された第1のポジショナPMに接続される支持構造(例えば、マスクテーブル)MTと、基板Wを正確に位置決めするように構成された第2のポジショナPWに接続された基板(例えば、レジストコートウェーハ)Wを保持するように構成された基板テーブル(例えば、ウェーハテーブル)WTと、を含む。リソグラフィ装置100,100’はまた、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分(例えば、1つ以上のダイを含む)C上に投影するように構成された投影システムPSを有する。リソグラフィ装置100において、パターニングデバイスMA及び投影システムPSは反射性である。リソグラフィ装置100’において、パターニングデバイスMA及び投影システムPSは透過性である。
[0028] 照明システムILは、放射ビームBを誘導し、整形し、又は制御するための、屈折型、反射型、反射屈折型、磁気型、電磁型、静電型、又はその他のタイプの光学コンポーネント、あるいはそれらの任意の組み合わせなどの様々なタイプの光学コンポーネントを含むことができる。
[0029] 支持構造MTは、基準フレームに対するパターニングデバイスMAの向き、リソグラフィ装置100及び100’の少なくとも1つの設計、及び、例えばパターニングデバイスMAが真空環境で保持されているか否かといった他の条件に応じた方法で、パターニングデバイスMAを保持する。支持構造MTは、パターニングデバイスMAを保持するために、機械式、真空式、静電式、又は他のクランプ技術を使用することができる。支持構造MTは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。センサを用いることで、支持構造MTは、パターニングデバイスMAが例えば投影システムPSに対して所望の位置にあることを保証することができる。
[0030] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」MAという用語は、基板Wのターゲット部分Cにパターンを生成するように、放射ビームBの断面にパターンを付与するために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。放射ビームBに付与されるパターンは、集積回路などのターゲット部分Cに生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
[0031] パターニングデバイスMAは(図1Bのリソグラフィ装置100’のように)透過性でもよく(図1Aのリソグラフィ装置100のように)反射性でもよい。パターニングデバイスMAの例は、レチクル、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルを含む。マスクはリソグラフィ分野では周知であり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小型ミラーのマトリクス配列を使用し、各小型ミラーを個別に傾斜させて入射する放射ビームを様々な方向に反射させることができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射される放射ビームBにパターンを付与する。
[0032] 「投影システム」PSという用語は、例えば使用する露光放射、又は基板W上での液浸液の使用や真空の使用といった他の要因に合わせて適宜、屈折光学系、反射光学系、反射屈折光学系、磁気光学系、電磁気光学系及び静電光学系、又はそれらの任意の組み合わせを含む、任意のタイプの投影システムを包含することができる。その他のガスは放射又は電子を吸収し過ぎる可能性があるので、EUV又は電子ビーム放射には真空環境が使用されることがある。したがって、真空壁及び真空ポンプの助けにより、ビーム経路全体に真空環境が提供され得る。
[0033] リソグラフィ装置100及び/又はリソグラフィ装置100’は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブルWT(及び/又は2つ以上のマスクテーブル)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加の基板テーブルWTを並行して使用するか、1つ以上の他の基板テーブルWTを露光に使用している間に1つ以上のテーブルで予備工程を実行することができる。場合によっては、追加のテーブルは基板テーブルWTでなくてもよい。
[0034] 図1A及び図1Bを参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源SOとリソグラフィ装置100、100’とは、例えば放射源SOがエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源SOはリソグラフィ装置100又は100’の一部を形成するとみなされず、放射ビームBは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBD(図1B内)の助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の事例では、例えば放射源SOが水銀ランプの場合は、放射源SOがリソグラフィ装置100、100’の一体部分であってもよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[0035] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するためのアジャスタAD(図1B内)を備えていてもよい。一般に、イルミネータの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネント(図1B内)を備えていてもよい。イルミネータILを用いて放射ビームBを調節し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。
[0036] 図1Aを参照すると、放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えばマスク)MAに入射し、パターニングデバイスMAによってパターンが付与される。リソグラフィ装置100において、放射ビームBはパターニングデバイス(例えばマスク)MAから反射される。パターニングデバイス(例えばマスク)MAから反射された後、放射ビームBは投影システムPSを通過し、投影システムPSは放射ビームBを基板Wのターゲット部分C上に合焦させる。第2のポジショナPW及び位置センサIF2(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、又は容量センサ)を用いて、基板テーブルWTを正確に移動させることができる(例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めするように)。同様に、第1のポジショナPM及び別の位置センサIF1を使用して、パターニングデバイス(例えばマスク)MAを放射ビームBの経路に対して正確に位置決めすることができる。パターニングデバイス(例えば、マスク)MA及び基板Wは、マスクアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。
[0037] 図1Bを参照すると、放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブルMT)上に保持されたパターニングデバイス(例えばマスクMA)に入射し、パターニングデバイスによってパターン形成される。マスクMAを横断した放射ビームBは、投影システムPSを通過し、投影システムPSは、ビームを基板Wのターゲット部分C上に合焦させる。投影システムは、照明システム瞳IPUと共役な瞳PPUを有する。放射の部分は、照明システム瞳IPUにおける強度分布から発し、マスクパターンでの回折によって影響されることなくマスクパターンを横断し、照明システム瞳IPUにおける強度分布の像を生成する。
[0038] 第2のポジショナPW及び位置センサIF(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、又は容量センサ)を用いて、基板テーブルWTを正確に移動させることができる(例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めするように)。同様に、第1のポジショナPM及び別の位置センサ(図1Bには図示せず)を使用して、マスクMAを放射ビームBの経路に対して正確に位置決めすることができる(例えば、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中)。
[0039] 一般に、マスクテーブルMTの移動は、第1のポジショナPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けにより実現できる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2のポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、マスクテーブルMTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、又は固定してもよい。マスクMA及び基板Wは、マスクアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分の間の空間に位置してもよい(スクライブラインアライメントマークとして周知である)。同様に、マスクMA上に複数のダイを設ける状況では、マスクアライメントマークをダイ間に配置してもよい。
[0040] マスクテーブルMT及びパターニングデバイスMAは真空チャンバ内に配されることがあり、この場合、真空内ロボットIVRを用いて、マスクなどのパターニングデバイスを真空チャンバ内外に移動させることができる。代替的には、マスクテーブルMT及びパターニングデバイスMAが真空チャンバ外にある場合、真空内ロボットIVRと同様の真空外ロボットを様々な搬送動作に用いることができる。真空内ロボットと真空外ロボットはともに、任意のペイロード(例えばマスク)を移送ステーションの固定キネマティックマウントに円滑に移送するために較正する必要がある。
[0041] リソグラフィ装置100及び100’は、以下のモードのうちの少なくとも1つで使用することができる。
[0042] 1.ステップモードでは、支持構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTは、基本的に静止状態に維持される一方、放射ビームに与えたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち単一静的露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTがX方向及び/又はY方向に移動される。
[0043] 2.スキャンモードでは、支持構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTは同期的にスキャンされる一方、放射ビームに付与されるパターンがターゲット部分Cに投影される(すなわち単一動的露光)。支持構造(例えばマスクテーブル)MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって求めることができる。
[0044] 3.別のモードでは、支持構造(例えばマスクテーブル)MTはプログラマブルパターニングデバイスを保持して概ね静止状態に維持され、基板テーブルWTを移動又はスキャンさせながら、放射ビームBに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する。パルス状放射源SOを使用し、基板テーブルWTを移動させるごとに、又はスキャン中に連続する放射パルスの間で、プログラマブルパターニングデバイスを必要に応じて更新する。この動作モードは、プログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に適用できる。
[0045] 上述した使用モードの組み合わせ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[0046] 別の実施形態において、リソグラフィ装置100は、極端紫外線(EUV)リソグラフィのためのEUV放射ビームを生成するように構成されたEUV源を含む。一般に、EUV源は放射システムにおいて構成され、対応する照明システムはEUV源のEUV放射ビームを調節するように構成される。
[0047] 図2は、ソースコレクタ装置SO、照明システムIL、及び投影システムPSを含むリソグラフィ装置100をより詳細に示している。ソースコレクタ装置SOは、このソースコレクタ装置SOの閉鎖構造220内に真空環境を維持できるように構築及び配置されている。放電生成プラズマ源によって、EUV放射放出プラズマ210を形成することができる。EUV放射を生成するには、例えばXeガス、Li蒸気又はSn蒸気のようなガス又は蒸気によって、極めて高温のプラズマ210を生成して、電磁スペクトルのEUV範囲内の放射を放出させればよい。極めて高温のプラズマ210は、例えば放電によって少なくとも部分的に電離したプラズマを生じることにより生成される。効率的な放射発生のため、例えば分圧が10PaのXe、Li、Snの蒸気又は他のいずれかの適切なガスもしくは蒸気が必要となり得る。ある実施形態では、励起したスズ(Sn)のプラズマを供給してEUV放射を生成する。
[0048] 高温プラズマ210が発した放射は、放射源チャンバ211からコレクタチャンバ212内へ、放射源チャンバ211の開口内又は開口の後ろに位置決めされた任意選択のガスバリア又は汚染トラップ230(場合によっては汚染バリア又はフォイルトラップとも呼ばれる)を介して送出される。汚染トラップ230はチャネル構造を含むことができる。汚染トラップ230は、ガスバリア又はガスバリアとチャネル構造との組み合わせを含んでもよい。本明細書でさらに示す汚染トラップ又は汚染バリア230は、少なくとも、当技術分野において既知のチャネル構造を含む。
[0049] コレクタチャンバ212は、いわゆるかすめ入射コレクタの場合もある放射コレクタCOを含み得る。放射コレクタCOは、上流放射コレクタ側251及び下流放射コレクタ側252を有する。コレクタCOを横断した放射は、格子スペクトルフィルタ240で反射して、仮想光源点IFに集束させることができる。仮想光源点IFは一般に中間焦点と呼ばれ、ソースコレクタ装置は、中間焦点IFが閉鎖構造220の開口219に又はその近傍に位置するように構成されている。仮想光源点IFは、放射放出プラズマ210の像である。格子スペクトルフィルタ240は、特に赤外線(IR)放射を抑制するために用いられる。
[0050] この後、放射は照明システムILを横断する。照明システムILは、パターニングデバイスMAにおいて放射ビーム221の所望の角度分布を与えるとともにパターニングデバイスMAにおいて所望の放射強度均一性を与えるように配置されたファセットフィールドミラーデバイス222及びファセット瞳ミラーデバイス224を含むことができる。支持構造MTによって保持されたパターニングデバイスMAで放射ビーム221が反射されると、パターン付きビーム226が形成され、このパターン付きビーム226は、投影システムPSにより、反射要素228、230を介して、ウェーハステージ又は基板テーブルWTにより保持された基板W上に結像される。
[0051] 一般に、照明光学ユニットIL及び投影システムPSには、図示するよりも多くの要素が存在し得る。格子スペクトルフィルタ240は、リソグラフィ装置のタイプに応じて任意に存在し得る。さらに、図示するよりも多くのミラーが存在する場合があり、例えば投影システムPSには、図2に示すものに比べて1つから6つの追加の反射要素が存在することがある。
[0052] 図2に示すようなコレクタ光学部品COは、コレクタ(又はコレクタミラー)の単なる一例として、かすめ入射リフレクタ253、254及び255を有する入れ子状のコレクタとして示されている。かすめ入射リフレクタ253、254及び255は、光軸Oを中心として軸方向に対称配置され、このタイプのコレクタ光学部品COは、DPP源と呼ばれることが多い放電生成プラズマ源と組み合わせて好適に用いられる。
[0053] 例示的なリソグラフィセル
[0054] 図3は、リソセル又はクラスタと呼ばれることもあるリソグラフィセル300を示している。リソグラフィ装置100又は100’はリソグラフィセル300の一部を形成し得る。また、リソグラフィセル300は、基板に露光前プロセス及び露光後プロセスを実行する装置も含み得る。従来、これらには、レジスト層を堆積させるためのスピンコータSC、露光したレジストを現像するためのデベロッパDE、冷却プレートCH及びベークプレートBKが含まれる。基板ハンドラ、すなわちロボットROは、入出力ポートI/O1、I/O2から基板を取り出し、それらを様々なプロセス装置間で移動させた後、リソグラフィ装置のローディングベイLBに引き渡す。これらのデバイスは、まとめてトラックと呼ばれることも多く、トラック制御ユニットTCUの制御下にある。TCU自体は監視制御システムSCSによって制御され、SCSはリソグラフィ制御ユニットLACUを介してリソグラフィ装置も制御する。したがって、これら様々な装置はスループット及び処理効率を最大化するように動作させることができる。
[0055] ある実施形態に係るアライメントシステム
[0056] 図4は、ある実施形態に係る、リソグラフィ装置100又は100’の一部として実装可能なアライメントシステム400の断面図を概略的に示している。ある実施例では、アライメントシステム400は、パターニングデバイス(例えばパターニングデバイスMA)に対して基板(例えば基板W)を位置合わせするように構成されてよい。アライメントシステム400はさらに、基板上のアライメントマークの位置を検出し、アライメントマークの検出位置を用いてリソグラフィ装置100又は100’のパターニングデバイス又は他のコンポーネントに対して基板を位置合わせするように構成されてよい。そのような基板のアライメントにより、確実に基板上に1つ以上のパターンの露光を正確に行うことができる。
[0057] アライメントシステム400は、照明システム412と、センサシステム414と、位置測定システム418と、センシング要素438とを備えてよい。照明システム412は、1つ以上の離散的な狭通過帯域を有する電磁狭帯域放射ビーム420を提供するように構成された波長可変放射源413を備えてよい。1つ以上の離散的な狭通過帯域のそれぞれは、ある実施形態によると、所望の一定の中心波長(CWL)値と数ナノメートル幅(例えば約1nmから約12nmの間)の帯域幅とを有してよい。波長可変放射源413は、約500nmから約900nmに及ぶ連続かつ広域波長スペクトル上で1つ以上の離散的な狭通過帯域を調整するように構成されてよい。波長可変放射源413の調整能力は、照明システムにおいて現在利用可能な離散的な通過帯域どうしの中間又はそれらの通過帯域の外側のスペクトルギャップに合う波長の選択を可能とし得る。
[0058] センサシステム414は、放射ビーム420を受光し、方向428に沿って(例えばX軸に沿って)移動可能なステージ426上に置かれた基板424上に放射ビーム420の一部である放射サブビーム422を方向付けるように構成されてよい。放射サブビーム422は、センサシステム414の測定軸431に沿って基板424上に形成されたアライメントマーク(アライメントターゲットと呼ばれることもある)430を照明するように構成されてよい。測定軸431はセンサシステム414の光軸と一致してよい。アライメントマーク430は、ある実施例においては放射感応性フィルムで被覆されてよい。別の実施例においては、アライメントマーク430は、180度の対称性を有してよい。すなわち、アライメントマーク430がアライメントマーク430の平面に垂直な対称軸まわりに180度回転した場合、回転したアライメントマーク430は回転していないアライメントマーク430と実質的に同一であってよい。ある実施例では、アライメントマーク430の対称軸は測定軸431と一致する。
[0059] センサシステム414はさらに、回折放射ビーム432を受光するように構成されてよい。ある実施例においては、回折放射ビーム432は、アライメントマーク430の対称軸が測定軸431と一致する場合にアライメントマーク430から反射され得る放射サブビーム422の少なくとも一部分であってよい。回折放射ビーム432に基づいて、センサシステム414は、アライメントマーク430の位置(例えばアライメントマーク430の対称中心の位置)を決定し、結果として第1の基準要素(図示せず)に対する基板424の位置を検出するように構成されてよい。第1の基準要素は、アライメントシステム400、リソグラフィ装置100及び100’の任意のコンポーネント、又は独立した構造であってよい。
[0060] 位置測定システム418は、信号434及び436を受信するように構成されてよい。信号434は、アライメントマーク430の検出位置の情報を含んでよく、信号436は、ステージ426の位置の情報を含んでよい。ステージ426の位置は、ステージ426に結合されたステージ位置測定システム440により検出されてよい。信号434及び436からの情報に基づいて、位置測定システム418は、ステージ426の位置をアライメントマーク430及び基板424の位置と相関させるように構成されてよい。したがって、アライメントマーク430の位置及び基板424の位置は、ステージ426を基準にして決定されてよく、これらの位置は、位置測定システム418又は位置測定システム418に結合された処理ユニット(図示せず)に含まれるストレージデバイス(図示せず)に記憶されてよい。
[0061] 位置測定システム418はさらに、アライメントマーク430の位置を決定する際の誤差を検出及び補正し、その結果、基板424のミスアライメントを防ぐように構成されてよい。誤差は、アライメントシステム400の動作における測定軸431の所望の場所からの意図しない変位に起因する可能性がある。位置測定システム418は、第2の基準要素に対する測定軸431の所望の場所からの意図しない変位を測定するように構成されてよい。第2の基準要素は、アライメントシステム400、リソグラフィ装置100及び100’の任意のコンポーネント、又は独立した構造であってよい。ある実施例において、第1及び第2の基準要素は2つの異なる要素であっても、同じ要素であってもよい。
[0062] 測定軸431の意図しない変位に起因するこれらの誤差を検出するために、センシング要素438などの1つ以上のセンシング要素を、位置測定システム418及びセンサシステム414の支持構造416に結合してよい。支持構造416は、センサシステム414を保持し、アライメントシステム400及び/又はリソグラフィ装置100及び100’の他のコンポーネントに結合するように構成されてよい。センシング要素438は、これらに限定されないが、エンコーダ、干渉計、静電容量センサ、又はこれらの任意の組み合わせなどの任意のタイプの位置センサを含んでよい。センシング要素438は、支持構造416の第2の基準要素に対する(例えばX軸及び/又はY軸に沿った)意図しない横変位を検出するように構成されてよい。一部の実施例では、付加的又は代替的に、センシング要素438などのセンシング要素はセンサシステム414の他のコンポーネントに結合されてよく、これらのコンポーネントの第2の基準要素に対する(例えばX軸及び/又はY軸に沿った)意図しない横変位を検出するように構成されてよい。
[0063] センシング要素438により検出された意図しない横変位に基づいて、位置測定システム418は、変位を測定し、ストレージデバイスに記憶されているアライメントマーク430の決定された位置を補正し、その結果、ステージ426の位置とアライメントマーク430及び基板424の位置の相関関係を補正するように構成されてよい。
[0064] 意図しない変位は、例えばアライメントシステム400又はリソグラフィ装置100もしくは100’の動作中のセンサシステムの機械的振動に起因する可能性がある。意図しない変位は、例えばその動作中にアライメントシステム400又はリソグラフィ装置100もしくは100’に及ぼされる熱的効果による支持構造416の熱膨張に起因する可能性もある。しかしながら、支持構造416及び/又はセンサシステム414の他のコンポーネントの熱膨張に起因する変位は、必ずしも測定軸431の変位をもたらすわけではない。熱膨張は、所望の場所から測定軸431を変位させることなく、測定軸431に関して対称に生じる可能性がある。センシング要素438と支持構造416との間のインターフェイスが測定軸431に関して対称でないため、センシング要素438は、そのような対称的な膨張を測定軸431の非対称な横変位として感知する。したがって、そのような支持構造416の対称的な熱的変位に基づいて位置測定システム418により行われるアライメントマーク430の決定位置の補正は、基板424のミスアライメントをもたらす可能性がある。
[0065] このようなセンシング要素438による変位検出の誤差、ひいては位置測定システム418による変位測定の誤差は、センシング要素438と支持構造416との間に対称断熱インターフェイスを導入することによって防ぐことができる。そのような対称断熱インターフェイスを備えることでアライメントシステムによる横変位検出及び測定の精度を高めるためのアライメントシステムの様々な実施形態が以下に説明される。
[0066] 第1の実施形態に係る測定フレームを有するアライメントシステム
[0067] 図5は、ある実施形態に係るリソグラフィ装置100又は100’の一部として実装可能なアライメントシステム500の断面図を概略的に示している。アライメントシステム500は、構造及び機能がアライメントシステム400と同様であってよい。アライメントシステム400と500の違いは以下に説明される。
[0068] 上記の照明システム412、センサシステム414、位置測定システム418、及びセンシング要素438に加えて、アライメントシステム500は、測定フレーム540と可撓性マウント542とを有する対称断熱インターフェイスをセンシング要素438と支持構造416の間に備えてよい。センシング要素438と支持構造416の間のインターフェイスとして測定フレーム540及び可撓性マウント542を導入することは、アライメントシステム400に関連して以上で説明した誤差を防ぐのに役立ち得る。つまり、このようなインターフェイスは、支持構造416の熱的変動に起因する測定軸431の横変位の検出誤差を防ぐのに役立ち得る。ある実施例において、測定フレーム540は、その対称軸が測定軸431と一致するようにセンサシステム414の周りに配置されてよい。測定フレーム540は、センサシステム414の周りに配置された場合にセンサシステム414の外周が測定フレーム540の内周と接触しないような寸法を有するように構築されてよい。測定フレーム540は、約5ppm/K未満の熱膨張係数(CTE)を有する非磁性体を含んでよい。一部の実施例において、測定フレーム540は約0.02ppm/KのCTEを有する非磁性体(例えばゼロデュア、コージュライト)を含んでよい。他の実施例において、測定フレーム540は、支持構造416に含まれる磁性体又は非磁性体のCTEより少なくとも約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約200倍、約400倍、又は約1000倍小さいCTEを有する非磁性体を含んでよい。
[0069] 可撓性マウント542は、測定フレーム540を支持構造416に取り付けるための3つの可撓性マウントを含んでよい。可撓性マウント542は測定軸431に対して放射状に配置されてよい。可撓性マウント542のそれぞれは、測定軸431から等しい距離、かつ隣接する可撓性マウントから等しい角距離を置いて配置されてよい。一部の実施形態において、可撓性マウント542のそれぞれは、測定フレーム540及び/又は支持構造416の熱的中心が測定軸431と一致するように、測定フレーム540に取り付けられ、支持構造416に配置されてよい。可撓性マウント542のそれぞれの第1の端542aは支持構造416に剛結合され、可撓性マウント542のそれぞれの、第1の端542aと反対の第2の端54bは測定フレーム540に剛結合されてよい。可撓性マウント542は、可撓性マウント542のそれぞれの横引張剛性がその曲げ剛性より高くなるように構築されてよい。ある実施例では、可撓性マウント542のそれぞれの横引張剛性の曲げ剛性に対する比は約1:1000である。別の実施例では、可撓性マウント542は、可撓性マウント542のそれぞれが測定フレーム540の剛性又はヤング率より高い剛性又はヤング率を有するように構築されてよい。可撓性マウント542のそれぞれの剛性の測定フレーム540の剛性に対する比は、ある実施例によると1000以上であってよい。ある実施例では、可撓性マウント542は板バネを含んでよい。一部の実施形態では、可撓性マウント542の材料、形状、及び/又は互いに対するもしくは測定軸431に対する配向は、測定フレーム540及び/又は支持構造416の熱的中心が測定軸431と一致するように選択される。
[0070] 図6には、ある実施形態に係るアライメントシステム500の測定フレーム540及び可撓性マウント542の等角図が示されている。可撓性マウント542は測定軸431に対して放射状に配置される。測定フレーム540は開口644を有する円形形状を有してよい。(図5に示すような)センサシステム414は開口644内に配置されてよい。測定フレーム540は、図6に示すような円形形状に限定されなくてもよく、本発明の範囲から逸脱しないいずれの幾何学的形状(例えば、矩形、三角形、楕円形)を有してよい。
[0071] 可撓性マウント542の互いに対する及び測定軸431に対する配向が図7にさらに示されている。図7の黒丸は、可撓性マウント542の支持構造416(図7に図示せず)上の位置を表し、白丸は測定軸431の位置を表す。図7は、測定軸431から等しい距離、かつ隣接する可撓性マウントから120°の等しい角距離を置いて配置された3つの可撓性マウント542のそれぞれを示している。可撓性マウント542は、任意のm個(m>2)の可撓性マウントを含んでよく、上記の3つの可撓性マウントに限定されない。図7と同様に、図8から図10は、図5に示したような測定フレーム540を支持構造416に取り付けるのに使用可能な、可撓性マウント542と同様の、2つ、5つ、及び8つの可撓性マウントの場合の例示的な配向を示している。図8から図10に示す配向では、可撓性マウントのそれぞれは、測定軸431から等しい距離、かつ隣接する可撓性マウントから等しい角距離を置いて配置されている。
[0072] 再び図5を参照すると、測定フレーム540及び可撓性マウント542は、測定軸431に沿って対称的に配向されてよい。したがって、支持構造416が測定軸431に関して対称的に熱膨張している間に可撓性マウント542の第1の端542aに作用する力を、結果的に測定フレーム540の横変位を生じさせることなく支持構造416に均等に分散することができる。この力は、破線542*で示されるように可撓性マウント542の外方への曲げを引き起こす可能性がある。このような可撓性マウント542の曲げは、測定フレーム540の剛性が可撓性マウント542の剛性と比較して高いために測定フレーム540の横変位を生じさせない可能性がある。また、支持構造416が熱膨張している間に可撓性マウント542の第2の端542bに作用する曲げ力は、測定フレーム540のCTEが支持構造416のCTEと比較して低いことに起因して測定フレーム540が熱膨張しない可能性があるために無視してよい可能性がある。したがって、支持構造416が熱膨張している間の測定フレーム540の横変位を無視してよい可能性がある。その結果、センシング要素438は、支持構造416の熱膨張を支持構造416及び測定軸431の意図しない横変位として誤って感知しない可能性がある。したがって、測定フレーム540及び可撓性マウント542は、センシング要素438が温度によって誘発された支持構造416の横変位を検出するのを妨げ、その結果、アライメントシステム400と比較してアライメントシステム500における位置測定システム418の変位測定精度を高めるのに役立つ。
[0073] 第2の実施形態に係る測定フレームを有するアライメントシステム
[0074] 図11は、ある実施形態に係るリソグラフィ装置100又は100’の一部として実装可能なアライメントシステム1100の断面図を概略的に示している。アライメントシステム1100は、構造及び機能がアライメントシステム400及び500と同様であってよい。アライメントシステム400、500と1100の違いは以下に説明される。
[0075] アライメントシステム1100は、照明システム412と、センサシステム414と、位置測定システム1118と、センシング要素1138と、測定フレーム1140と、可撓性マウント1142とを備えてよい。センサシステム414は、光学系1146と、光学系支持構造1148と、像回転干渉計1150と、検出器1152とを備えてよい。光学系1146は、ビームスプリッタ1154と、対物レンズ1156とを備えてよい。ビームスプリッタ1154は、放射ビーム420を受光し、放射ビーム420の一部である放射サブビーム1122を対物レンズ1154に向けるように構成されてよい。対物レンズ1156は、方向428に沿って(例えばX軸に沿って)移動可能なステージ426上に置かれた基板424に放射サブビーム1122の焦点を合わせるように構成されてよい。放射サブビーム1122は、センサシステム414の測定軸431に沿って、基板424上に形成されたアライメントマーク430(アライメントターゲットと呼ばれることもある)を照明するように構成されてよい。測定軸431は、光学系1146及び像回転干渉計1150の光軸と一致してよい。対物レンズ1154はさらに、回折放射ビーム1132を集光し、これを像回転干渉計1150に送るように構成されてよい。ある実施例では、回折放射ビーム1132は、アライメントマーク430の対称軸が測定軸431と一致する場合にアライメントマーク430から反射可能な放射サブビーム1122の少なくとも一部分であってよい。
[0076] 像回転干渉計1150は、回折放射ビーム1132を受光するように構成されてよい。ある実施例において、像回転干渉計1150は、任意の適切な光学素子のセット、例えば受光した回折放射ビーム1132に基づいてアライメントマーク430の2つの像を形成するように構成可能なプリズムの組み合わせを含む。良質な像が形成される必要はないが、アライメントマーク430のフィーチャは解像されるはずであることを理解されたい。像回転デバイス1150はさらに、2つの像の一方を他方に対して180度回転させ、回転させた像と未回転の像を干渉法によって再結合するように構成されてよい。
[0077] 検出器1152は、像回転干渉計1150から再結合像を受け、測定軸431がアライメントマーク430の対称中心(図示せず)を通る場合の再結合像の結果としての干渉を検出するように構成されてよい。このような干渉は、アライメントマーク430が180度の対称性を有し、再結合像が強め合う干渉又は弱め合う干渉を行うことに起因する可能性がある。検出された干渉に基づいて、検出器1150はさらに、アライメントマーク430の位置(例えばアライメントマーク430の対称中心の位置)を決定し、その結果、第1の基準要素(図示せず)に対する基板424の位置を検出するように構成されてよい。第1の基準要素は、アライメントシステム1100、リソグラフィ装置100及び100’の任意のコンポーネント、又は独立した構造であってよい。
[0078] 位置測定システム1118は、信号1158及び436を受信するように構成されてよい。信号1158は、アライメントマーク430及び基板424の検出位置の情報を含んでよく、信号436は、ステージ426の位置の情報を含んでよい。ステージ426の位置は、ステージ426に結合されたステージ位置測定システム440により検出されてよい。信号1158及び436からの情報に基づいて、位置測定システム1118は、ステージ426の位置をアライメントマーク430及び基板424の位置と相関させるように構成されてよい。したがって、アライメントマーク430の位置及び基板424の位置は、ステージ426を基準にして決定されてよく、これらの位置は、位置測定システム1118又は位置測定システム1118に結合された処理ユニット(図示せず)に含まれるストレージデバイス(図示せず)に記憶されてよい。
[0079] 位置測定システム1118はさらに、アライメントマーク430の位置を決定する際の誤差を検出及び補正し、その結果、基板424のミスアライメントを防ぐように構成されてよい。誤差は、アライメントシステム1100の動作中の測定軸431の所望の場所からの意図しない変位に起因する可能性がある。位置測定システム1118は、第2の基準要素に対する測定軸431の所望の場所からの意図しない変位を測定するように構成されてよい。第2の基準要素は、アライメントシステム1100、リソグラフィ装置100及び100’の任意のコンポーネント、又は独立した構造であってよい。ある実施例において、第1及び第2の基準要素は2つの異なる要素であっても、同じ要素であってもよい。
[0080] 測定軸431の意図しない変位に起因するこれらの誤差を検出するために、センシング要素1138を、位置測定システム1118及び支持構造1148に結合してよい。支持構造1148は、光学系1146を保持し、アライメントシステム1100及び/又はリソグラフィ装置100及び100’の他のコンポーネントに結合するように構成されてよい。センシング要素1138は、構造及び機能が上記のセンシング要素438と同様であってよい。センシング要素1138により検出された意図しない横変位に基づいて、位置測定システム1118は、変位を測定し、ストレージデバイスに記憶されているアライメントマーク430の決定された位置を補正し、その結果、ステージ426の位置とアライメントマーク430及び基板424の位置の相関関係を補正するように構成されてよい。
[0081] アライメントシステム500の測定フレーム540及び可撓性マウント542と同様に、アライメントシステム1100の測定フレーム1140及び可撓性マウント1142は、センシング要素1138と支持構造1148の間に対称断熱インターフェイスを提供するように構成されてよい。このようなインターフェイスは、アライメントシステム400を参照して説明した、支持構造1148の熱的変動に起因する測定軸431の横変位の検出誤差を防ぐのに役立ち得る。このようなインターフェイスの存在により、センシング要素1138は、支持構造1148の熱膨張を支持構造1148及び測定軸431の意図しない横変位として誤って感知しない可能性がある。その結果、センシング要素1138は、温度によって誘発された支持構造1148の横変位に実質的に反応せず、ひいてはアライメントシステム1100における位置測定システム1118の変位測定精度を高めるように構成されてよい。
[0082] 測定フレーム1140及び可撓性マウント1142は、測定フレーム540及び可撓性マウント542と構造、組成、及び機能が同様であってよい。また、測定フレーム1140及び可撓性マウント1142は、測定軸431に対して、図5から図10を参照して説明した測定フレーム540及び可撓性マウント542と同様の方法で配置されてよい。
[0083] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用ガイダンス及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義とみなしてよいことが当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板プロセスツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[0084] 光リソグラフィの分野での本発明の実施形態の使用に特に言及してきたが、本発明は文脈によってはその他の分野、例えばインプリントリソグラフィでも使用することができ、光リソグラフィに限定されないことを理解されたい。インプリントリソグラフィでは、パターニングデバイス内のトポグラフィが基板上に作成されたパターンを画定する。パターニングデバイスのトポグラフィは基板に供給されたレジスト層内に刻印され、電磁放射、熱、圧力又はそれらの組み合わせを適用することでレジストは硬化する。パターニングデバイスはレジストから取り除かれ、レジストが硬化すると、内部にパターンが残される。
[0085] 本明細書における表現又は専門用語は、説明のためのものであり、限定を目的としたものではなく、本明細書の専門用語又は表現は、本明細書における教示を考慮して当業者によって解釈されるべきであることを理解すべきである。
[0086] 本明細書中に記載される実施形態において、用語「レンズ」及び「レンズ素子」は、文脈が許す場合、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、及び静電型光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントのうちの任意の1つ又はそれらの組み合わせを指すことができる。
[0087] さらに、本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外(UV)放射線(例えば、365、248、193、157又は126nmの波長λを有する)、極端紫外(EUV又は軟X線)放射線(例えば、5〜20nmの範囲内の波長、例えば、13.5nmの波長を有する)、又は5nm未満で動作する硬X線、さらに、イオンビーム又は、電子ビームなどの微粒子ビームを含むあらゆるタイプの電磁放射線を含む。一般に、約400〜約700nmの間の波長を有する放射線は可視放射線と考えられる。約780〜約3000nm(またはそれ以上)の間の波長を有する放射線はIR放射線とみなされる。UVは、約100〜400nmの波長を有する放射線を指す。リソグラフィにおいては、用語「UV」は、普通、水銀放電灯によって生成可能な波長、すなわち、436nmのG線、405nmのH線、及び/又は365nmのI線にも適用される。真空UV、又はVUV(すなわち、ガスによって吸収されるUV)は、約100〜200nmの波長を有する放射線を指す。深UV(DUV)は、一般に、126nm〜428nmの範囲内の波長を有する放射線を指し、ある実施形態では、エキシマレーザ装置はリソグラフィ装置内で使用されるDUVを生成することができる。例えば、5〜20nmの範囲内の波長を有する放射線は、少なくともその一部が5〜20nmの範囲内の一定の波長帯域を有する放射線に関連することを認識されたい。
[0088] 本明細書で用いる「センサシステムの変位」なる用語は概して、センサシステムの測定軸(例えば光軸)の横の動きをもたらすセンサシステムの動きを説明する。
[0089] 本明細書で用いる「光学系の変位」なる用語は概して、光学系の測定軸(例えば光軸)の横の動きをもたらす光学系の動きを説明する。
[0090] 本明細書で用いる「基板」なる用語は、後続の材料層がその上に付加される材料を説明する。実施形態において、基板自体がパターン付与されてもよいし、その上部に付加される材料がパターン付与されてもよいし、基板自体がパターニングされることなく残ってもよい。
[0091] 本明細書で用いる「実質的に接触する」なる用語は概して、ミスアライメント許容度から典型的に生じる互いからの僅かな分離があるだけの、要素や構造が互いに物理的に接触することを説明する。本明細書で用いる1つ以上の具体的な特徴、構造又は特性間の相対的な空間的記述(例えば「縦に並んでいる」「実質的な接触」など)は例示のみを目的とし、本開示の趣旨及び範囲を逸脱しない限りにおいて、本明細書で記載される構造の実際の実装形態がミスアライメント許容度を含んでもよいことを理解されたい。
[0092] 本明細書で用いられる「光学的に結合される」なる用語は概して、一方の結合素子が光をもう一方の結合素子に直接的又は間接的に与えるように構成されていることを指す。
[0093] 本明細書で用いられる「光学材料」なる用語は概して、光又は光エネルギーがその中で又はそれを通って伝搬することを可能とする材料を指す。
[0094] 本明細書で用いられる「中心波長」なる用語は概して、通過帯域の半値全幅(FWHM)の波長帯の中点の値を指す。
[0095] 本明細書で用いられる「通過帯域のFWHM」なる用語は概して、その通過帯域のピーク波長での光透過の50%の光透過となる波長帯を指す。
[0096] 本明細書で言及される「通過帯域」なる用語は、あるフィルタを通過する波長帯として定義され得る。
[0097] 本明細書で用いられる「約」なる用語は、特に断りのない限り、ある量の値がその値の±10%だけ異なることを示す。
[0098] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。上記の説明は例示的であり、限定的ではない。
[0099] 特許請求の範囲を解釈するには、「発明の概要」及び「要約書」の項ではなく、「発明を実施するための形態」の項を使用するよう意図されていることを理解されたい。「発明の概要」及び「要約書」の項は、本発明者が想定するような本発明の1つ以上の例示的実施形態について述べることができるが、全部の例示的実施形態を述べることはできず、したがって本発明及び添付の特許請求の範囲をいかなる意味でも限定しないものとする。
[0100] 以上では、特定の機能の実施態様を例示する機能的構成要素及びその関係を用いて本発明について説明してきた。これらの機能的構成要素の境界は、本明細書では説明の便宜を図って任意に画定されている。特定の機能及びその関係が適切に実行される限り、代替的境界を画定することができる。
[0101] 特定の実施形態の前述の説明は、本発明の全体的性質を十分に明らかにしているので、当技術分野の知識を適用することにより、過度の実験をせず、本発明の全体的な概念から逸脱することなく、このような特定の実施形態を容易に変更及び/又はこれを様々な用途に適応させることができる。したがって、このような適応及び変更は、本明細書に提示された教示及び案内に基づき、開示された実施形態の同等物の意味及び範囲に入るものとする。
[0102] 本発明の幅及び範囲は、上述した例示的実施形態のいずれによっても限定されず、特許請求の範囲及びその同等物によってのみ規定されるものである。

Claims (23)

  1. 基板上のアライメントマークの位置を決定するように構成されたセンサシステムと、
    前記センサシステムを支持するように構成された支持構造と、
    前記支持構造の意図しない変位を検出するように構成されたセンシング要素と、
    前記検出された意図しない変位に基づいて、基準要素に対する意図しない変位を測定するように構成された位置測定システムと、
    前記センシング要素と前記支持構造の間に位置し、前記センシング要素による温度によって誘発された前記支持構造の変位の検出を妨げるように構成された断熱インターフェイスと、
    を備える、アライメントシステム。
  2. 前記センサシステムが、測定軸を有し、
    前記断熱インターフェイスが、前記測定軸に関して対称である、請求項1に記載のアライメントシステム。
  3. 前記断熱インターフェイスが、
    前記センサシステムの周りに位置する測定フレームと、
    前記測定フレームを前記支持構造に取り付けるように構成された2つ以上の可撓性マウントと、
    を備える、請求項1に記載のアライメントシステム。
  4. 前記センサシステムが、測定軸を有し、
    前記断熱インターフェイスが、前記測定軸に対して放射状に配置された2つ以上の可撓性マウントを備える、請求項1に記載のアライメントシステム。
  5. 前記センサシステムが、測定軸を有し、
    前記断熱インターフェイスが、それぞれが前記測定軸から等しい距離を置いて配置されている2つ以上の可撓性マウントを備える、請求項1に記載のアライメントシステム。
  6. 前記センサシステムが、測定軸を有し、
    前記断熱インターフェイスが、2つ以上の可撓性マウントを備え、
    前記2つ以上の可撓性マウントのそれぞれが、前記2つ以上の可撓性マウントの隣接する可撓性マウントから等しい角距離を置いて配置されている、請求項1に記載のアライメントシステム。
  7. 前記センサシステムが、測定軸を有し、
    前記断熱インターフェイスが、前記測定軸と一致する対称軸を有する測定フレームを備える、請求項1に記載のアライメントシステム。
  8. 前記断熱インターフェイスが、それぞれが板バネを備えた2つ以上の可撓性マウントを備える、請求項1に記載のアライメントシステム。
  9. 前記断熱インターフェイスが、
    第1の剛性を有する測定フレームと、
    前記測定フレームを前記支持構造に取り付けるように構成され、それぞれが前記第1の剛性より小さい第2の剛性を有する2つ以上の可撓性マウントと、
    を備える、請求項1に記載のアライメントシステム。
  10. 前記断熱インターフェイスが、
    第1の熱膨張係数を有する測定フレームと、
    前記第1の熱膨張係数より高い第2の熱膨張係数を有する支持構造と、
    を備える、請求項1に記載のアライメントシステム。
  11. 前記第2の熱膨張係数の前記第1の熱膨張係数に対する比が、約5倍、約10倍、約100倍、約400倍、又は約1000倍より大きい、請求項10に記載のアライメントシステム。
  12. 前記第1の熱膨張係数が、約5ppm/Kより小さい、請求項10に記載のアライメントシステム。
  13. 前記断熱インターフェイスが、熱膨張係数が約5ppm/Kより小さい材料を含む測定フレームを備える、請求項1に記載のアライメントシステム。
  14. 前記断熱インターフェイスが、非磁性体を含む測定フレームを備える、請求項1に記載のアライメントシステム。
  15. 前記断熱インターフェイスが、測定フレームを前記支持構造に取り付けるように構成された2つ以上の可撓性マウントを備え、
    前記2つ以上の可撓性マウントのそれぞれが、前記支持構造及び前記センシング要素にそれぞれ剛結合されている第1及び第2の端を備える、請求項1に記載のアライメントシステム。
  16. 前記センサシステムが、放射ビームを受光し、前記基板上に放射ビームの一部である放射サブビームを方向付けるように構成され、
    前記センサシステムは、測定軸と、前記測定軸と一致する前記放射サブビームの光軸と、を有する、請求項1に記載のアライメントシステム。
  17. 前記位置測定システムがさらに、前記支持構造の測定された意図しない変位に基づいて前記アライメントマークの位置を補正するように構成される、請求項1に記載のアライメントシステム。
  18. パターニングデバイスのパターンを照明するように構成された照明システムと、前記パターンの像を基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、アライメントシステムと、を備え、
    前記アライメントシステムは、
    前記基板上のアライメントマークの位置を決定するように構成されたセンサシステムと、
    前記センサシステムを支持するように構成された支持構造と、
    前記支持構造の意図しない変位を検出するように構成されたセンシング要素と、
    前記支持構造の前記検出された意図しない変位に基づいて、前記アライメントマークの前記決定された位置を補正するように構成された位置測定システムと、
    前記センシング要素と前記支持構造の間に位置し、前記センシング要素による温度によって誘発された前記支持構造の変位の検出を妨げるように構成された断熱インターフェイスと、を有する、
    リソグラフィ装置。
  19. 放射ビームの焦点を基板上のアライメントマークに合わせるように構成された光学系と、
    前記アライメントマークの位置を決定するように構成された検出器と、
    前記光学系を支持するように構成された支持構造と、
    前記支持構造の意図しない変位を検出するように構成されたセンシング要素と、
    前記支持構造の前記検出された意図しない変位に基づいて、前記アライメントマークの前記決定された位置を補正するように構成された位置測定システムと、
    前記センシング要素と前記支持構造の間に位置し、前記センシング要素による温度によって誘発された前記支持構造の変位の検出を妨げるように構成された断熱インターフェイスと、
    を備える、アライメントシステム。
  20. 前記断熱インターフェイスが、
    前記光学系の周りに位置する測定フレームと、
    前記測定フレームを前記支持構造に取り付けるように構成された2つ以上の可撓性マウントと、
    を備える、請求項19に記載のアライメントシステム。
  21. 前記検出器が、測定軸を有し、
    前記断熱インターフェイスが、前記測定軸に対して放射状に配置された2つ以上の可撓性マウントを備える、請求項19に記載のアライメントシステム。
  22. 前記検出器が、測定軸を有し、
    前記断熱インターフェイスが、2つ以上の可撓性マウントを備え、
    前記2つ以上の可撓性マウントのそれぞれが、前記測定軸から等しい距離を置いて、かつ前記2つ以上の可撓性マウントの隣接する可撓性マウントから等しい角距離を置いて配置されている、請求項19に記載のアライメントシステム。
  23. 前記検出器が、測定軸を有し、
    前記断熱インターフェイスが、それぞれが前記断熱インターフェイス又は前記支持構造の熱的中心が前記測定軸と一致するように前記支持構造に配置されている2つ以上の可撓性マウントを備える、請求項19に記載のアライメントシステム。
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