JP6753461B2 - 光分岐装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光信号の切り替えに伴い発生する光サージを抑制することが可能な光制御装置及び光分岐装置に関する。
海底ケーブルを用いた光通信システム(以下、「海底ケーブルシステム」という。)では、海底ケーブルの障害時の通信への影響の低減や将来のネットワーク構成の変更などが可能な柔軟なネットワーク構築が求められている。その解決策の一例として、海底分岐装置内に光フィルタと光スイッチとを配置し、それらを組み合わせて、遠隔制御により光信号のアド/ドロップ比率を変更する方式がある。
図10は、一般的な海底ケーブルシステム90の構成を示すブロック図である。海底ケーブルシステム90は、海底分岐装置900及び端局901〜903、海底中継器904〜906を備える。端局901〜903は、陸上に設置される、海底ケーブルを終端する装置である。海底分岐装置900及び海底中継器904〜906は海底に設置される。海底ケーブルシステム90では、データの伝送には、海底ケーブルに内蔵された光ファイバによって、波長分割多重(wavelength division multiplexing、WDM)信号が伝送される。海底分岐装置900は端局901〜903との間でWDM信号の双方向伝送を行う。海底中継器904〜906は、内蔵された光増幅器によって、端局901〜903と海底分岐装置900との間を伝搬する光信号を増幅する。
海底分岐装置900は、光フィルタモジュール911〜914及び光カプラ931、932を備える。光フィルタモジュール911〜914は、内部に光スイッチ及び複数の光フィルタを備える。光スイッチは、複数の光フィルタへの光路を切り替える。
端局902から送信されたWDM信号は、海底中継器905で増幅され、海底分岐装置900で受信される。受信されたWDM信号は、光カプラ931で2分岐され、光フィルタモジュール911及び912に入力される。
光フィルタモジュール911及び912は、使用する光フィルタを光スイッチで切り替える。従って、光フィルタモジュール911及び912を制御することで、端局902から端局901及び端局903へ伝送されるWDM信号の波長帯の組み合わせを変更することができる。例えば、光フィルタモジュール911及び912の制御により、端局902が送信したWDM信号をすべて端局901に送信するように制御できる。あるいは、端局902が送信したWDM信号の一部の波長の光信号を端局901に送信し、残りの波長の光信号を端局903に送信するように制御できる。
一方、端局901及び端局903から送信されたWDM信号は、それぞれ、海底中継器904及び906で増幅され、海底分岐装置900で受信される。受信されたWDM信号は、光フィルタモジュール913、914による処理を受けて光カプラ931で結合され、端局902へ送信される。
光フィルタモジュール913及び914は、端局901及び端局903から端局902へ伝送されるWDM信号の波長帯の組み合わせを切り替えることができる。例えば、光フィルタモジュール913及び914の制御により、端局901が送信したWDM信号のみを端局902に送信するように制御できる。あるいは、端局901が送信したWDM信号の一部の波長の光信号と端局903が送信したWDM信号の一部の波長の光信号とを結合して端局902に送信するように制御できる。
すなわち、光フィルタモジュール911〜914の制御により、海底分岐装置900のアド/ドロップ比率を変更できる。
本発明に関連して、特許文献1には、光スイッチの動作の時定数を大きく設定することによって、スイッチ動作時の光サージの発生を抑圧する技術が記載されている。
となる。
特開2000−354006号公報([0133]段落)
図10に記載された光フィルタモジュール911〜914に内蔵された光スイッチを用いて光路の切替を行う際には、光スイッチが瞬断する。そして、瞬断の後に光フィルタモジュール911〜914から出力される光信号の光パワーの上昇は急峻である。このような、瞬断の後の急峻な光パワーの上昇は、光フィルタモジュール911〜914の後段の機器(例えば、図10の海底中継器904〜906)に備えられた光増幅器に光サージ(高いパワーを持つ瞬間的な光)を発生させることが知られている。一般に、光スイッチの応答速度が速くなるにつれて、切り替えに伴う光サージ量が増大する。このため、高速な光スイッチを用いて光路を切り替える場合には、後段の装置で発生した光サージが他の装置へ入力される結果、当該他の装置が正常に動作しなくなる恐れがある。
図11は、光フィルタモジュール911において、光スイッチの切替速度が速い場合、後段の海底中継器904が備える光増幅器から出力される光波形の例を示す図である。一定の光パワーで端局902から端局901へ光信号が伝送されている状態(図11のa)から、光フィルタモジュール911の内部で光路が他の光フィルタへ切り替わる瞬間には、海底分岐装置900から入力される光が一旦切断される。その結果、海底中継器904の光出力パワーが低下する(図11のb)。光フィルタモジュール911の内部で光フィルタが切り替わることによって、無信号入力状態の海底中継器904に光信号が急激な立ち上がりで入力されると、海底中継器904の光増幅器において光サージが発生する(図11のc)。光サージの発生後、海底中継器904の光出力パワーは一定となる(図11のd)。光サージが発生した場合、海底中継器904の先にある他の海底中継器や端局901へ高いパワーの光信号が入力され、これらの機器が正常動作しなくなる可能性がある。
このような光スイッチの切り替えに伴い発生する光サージに関連して、特許文献1には、光スイッチの動作そのものの時定数を大きく設定することで、光サージの発生を抑制する技術が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載された技術は、動作の時定数を任意に設定可能な光スイッチのみにしか適用できない。すなわち、特許文献1に記載された技術には、当該技術を適用可能な光スイッチが限定されるという課題がある。
(発明の目的)
本発明は、光スイッチの種類に依存することなく光サージの発生を抑制可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の光制御装置は、入力された第1の光を処理して第2の光を出力する光制御装置であって、選択された処理が施された第1の光を切り替えて出力する切替部と、切替部と直列に接続され、切替部の切り替えの実行前に第2の光の光パワーを減少させ、切り替えの実行後に第2の光の光パワーを漸増させるように動作する可変出力部と、を備える。
本発明の光制御方法は、第1の光を処理して第2の光を出力する光制御方法であって、選択された処理が施された第1の光を切り替えて出力し、切り替えの実行前に第2の光の光パワーを減少させ、切り替えの実行後に第2の光の光パワーを漸増させる、ことを特徴とする。
本発明は、光スイッチの種類に依存することなく、光サージの発生を抑制可能とする。
第1の実施形態の光制御装置100の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態の光制御装置200の構成例を示すブロック図である 第2の実施形態の海底ケーブルシステム1の構成例を示す図である。 下り回線における、端局11及び端局13へ伝送されるWDM信号の波長帯の例を示す図である。 光フィルタモジュール25の構成例を示すブロック図である。 可変光減衰器23から出力される光の光パワーの変化の例を示す図である。 下り回線の切り替え手順の例を示すフローチャートである。 上り回線における、端局11及び端局13から端局12へ伝送されるWDM信号の波長帯の例を示す図である。 上り回線の切り替え手順の例を示すフローチャートである。 一般的な海底ケーブルシステムの構成を示すブロック図である。 後段の海底中継器が備える光増幅器から出力される光波形の例を示す図である。
本発明の実施形態について、以下に説明する。なお、実施形態の構成例を示す図に付された矢印は信号の方向の例を示すものであって、信号の種類及び方向を限定しない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の光制御装置100の構成例を示すブロック図である。光制御装置100は、第1の光が入力され、第2の光を出力する。光制御装置100は、切替部101及び可変出力部102を備える。切替部101は、例えば、内部に複数の光路を備え、光制御装置100に入力された第1の光を、内部の光路のいずれかを経由するように切り替えて出力する。可変出力部102は、切替部101と直列に接続され、切替部101の切り替えの実行前に光制御装置100から出力される光である第2の光の光パワーを減少させ、切り替えの実行後に第2の光の光パワーを漸増させる。光制御装置100では、可変出力部102の出力が切替部101に入力されるように接続される。
図2は、本発明の第1の実施形態の光制御装置200の構成例を示すブロック図である。光制御装置200は、図1の光制御装置100とは逆に、切替部101の出力が可変出力部102に入力されるように接続される。
このような構成を備える光制御装置100及び200は、いずれも、切替部101の切り替え前に光制御装置100及び200の出力光である第2の光の光パワーを減少させ、切り替え後には第2の光の光パワーを漸増させる(すなわち徐々に増加させる)。このため、光制御装置100及び200は、その後段に光増幅器が接続された場合でも、切替部の構成に依存することなく、光増幅器によるサージの発生を抑制できる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態の海底ケーブルシステム1の構成例を示す図である。海底ケーブルシステム1は、端局11〜13、海底分岐装置10及び海底中継器51〜53を備える。端局11〜13は、陸上に設置され、海底分岐装置10を介して相互にWDM信号の双方向伝送を行う。海底分岐装置10と端局11〜13との間には、海底中継器51〜53が設置される。海底中継器51〜53は光増幅器を備え、端局11〜13と海底分岐装置10との間を伝搬する光信号を増幅する。海底分岐装置10と端局11〜13の間には、複数の海底中継器が直列に接続されていてもよい。
海底分岐装置10は、端局12が送信したWDM信号を受信し、波長帯ごとに光信号を切り替えて、端局11及び端局13に分岐して出力する。また、海底分岐装置10は、端局11及び端局13が送信したWDM信号を受信し、それぞれの受信信号から選択された波長帯の信号を結合して、端局12に出力する。本実施形態においては、端局12から端局11及び13への伝送方向を「下り」と記載し、端局11及び13から端局12への伝送方向を「上り」と記載する。1つの波長帯には、1つあるいは複数のキャリアの光信号が配置される。
海底分岐装置10は、光カプラ21、24、31及び34、光増幅器22、32及び37、可変光減衰器23及び33、光フィルタモジュール25、26、35及び36を備える。海底分岐装置10は、さらに、受信部41及び制御部42を備える。なお、図中のCPLはcoupler、VOAはvariable optical attenuator、SW/FILはswitch/filterの略語である。
光カプラ21、24、31及び34は、光信号を結合あるいは分岐する1×2光方向性結合器である。光増幅器22及び32は、励起光源が生成した励起光のエネルギーにより光信号を増幅する光ファイバ増幅器である。励起光の光パワーを制御することで、光増幅器22、32及び37の光出力パワーを可変できる。可変光減衰器23及び33は、減衰量を制御可能な光減衰器である。光フィルタモジュール25、26、35及び36は、WDM信号の透過帯域を制御可能な光デバイスである。光フィルタモジュール25、26、35及び36の構成については後述する。
受信部41は、光カプラ21及び31により分岐された光信号を光−電気(optical-electrical、O/E)変換して、変換された電気信号を制御部42に出力する。制御部42は、海底分岐装置10の全体の監視及び制御を行う。例えば、制御部42は、受信部41から入力された電気信号に基づいて海底分岐装置10を制御する制御命令(コマンド)を生成する。
制御命令は、可変光減衰器23及び33、光フィルタモジュール25、26、35及び36を制御する。制御命令は、さらに、光増幅器22、32及び37の光出力パワーを制御する命令を生成してもよい。制御命令は、端局11、12が送信するWDM信号に含まれる制御信号に含まれて伝送されてもよい。例えば、制御信号は、主信号とは別波長で伝送されてもよいし、主信号に重畳されて伝送されてもよい。WDM信号を用いて制御信号を伝送する手順は知られているため、詳細な説明は省略する。
(下り回線の信号の処理の説明)
端局12から送信される下り回線の光信号の、海底分岐装置10における処理について説明する。端局12は、重複しない波長帯A及び波長帯BからなるWDM信号を送信する。波長帯A及びBは、WDM信号の波長を、重複しないように区分した波長範囲である。例えば、波長帯Aを1530nm−1545nm、波長帯Bを1550−1565nmとしてもよく、また、これには限定されない。各波長帯には、キャリア周波数が異なる複数の光信号が含まれてもよい。本実施形態の下り回線では、海底分岐装置10は、端局12から受信した波長帯A及びBの信号を端局11にのみ出力する第1の状態と、波長帯Aの信号を端局11に出力し、波長帯Bの信号を端局13に出力する第2の状態とを切り替える。
端局12が送信したWDM信号は、海底中継器52で増幅され、海底分岐装置10で受信される。受信されたWDM信号は、光カプラ21を通過して、光増幅器22で増幅される。WDM信号の一部は光カプラ21で分岐され、受信部41で受信される。端局12から受信したWDM信号に制御信号が含まれている場合には、受信部41及び制御部42は、制御信号に基づく制御命令を生成する。
光増幅器22で増幅されたWDM信号は、可変光減衰器23を通過し、光カプラ24で端局11の方向と端局13の方向とに分岐される。可変光減衰器23の減衰量は、制御部42から通知される制御命令によって制御される。光カプラ24において端局11の方向に分岐されたWDM信号は、光フィルタモジュール25に入力される。光カプラ24で端局13の方向に分岐されたWDM信号は、光フィルタモジュール26に入力される。光フィルタモジュール25及び26は、入力されたWDM信号を、波長帯ごとに選択して出力する。
図4は、下り回線における、端局12から端局11及び端局13へ伝送されるWDM信号の波長帯の例を示す図である。第1の状態では、光フィルタモジュール25は波長帯A及び波長帯Bの光信号をいずれも透過させて、海底中継器51に出力する。そして、第1の状態では、光フィルタモジュール26は波長帯A及び波長帯Bの光信号をいずれも阻止する。すなわち、第1の状態では、端局12が送信したWDM信号はすべて端局11へ伝送され、端局13へは伝送されない。
第2の状態では、光フィルタモジュール25は、波長帯Aの光信号のみを透過させて海底中継器51に出力し、波長帯Bの光信号は阻止する。一方、第2の状態では、光フィルタモジュール26は、波長帯Aの光信号は阻止したまま、波長帯Bの光信号を透過させて海底中継器53へ出力する。すなわち、第2の状態では、端局12が出力したWDM信号のうち波長帯Aの信号は端局11へ伝送され、波長帯Bの信号は端局13へ伝送される。
第1の状態において、光フィルタモジュール25及び26をほぼ同時に制御することで、海底分岐装置10の下り回線は第2の状態に移行する。このようにして、海底分岐装置10は、入力されたWDM信号のドロップ比率を、波長帯ごとに切り替えて変更できる。
光フィルタモジュール25について以下に説明する。図5は、光フィルタモジュール25の構成例を示すブロック図である。図5では光フィルタモジュール25について説明するが、図5に示された構成は、フィルタの特性以外は光フィルタモジュール26、35及び36でも共通である。
光フィルタモジュール25は、光カプラ251、光フィルタ252及び253、光スイッチ254を備える。光カプラ251は、例えば1×2光方向性結合器である。光スイッチ254は、例えば1×2光スイッチであり、制御部42によって切替方向が制御される。光フィルタモジュール25では、光フィルタ252は波長帯A及びBの光を透過する光フィルタである。光フィルタ253は、波長帯Aの光を透過し波長帯Bの光を阻止する光フィルタである。
第1の状態では、光スイッチ254の光路は、図5に実線で示されるように光フィルタ252に接続される。従って、光フィルタモジュール25の外部から光スイッチ254に入力された光は、光フィルタ252及び光カプラ251を通過して光フィルタモジュール25の外部へ出力される。このようにして、第1の状態では、波長帯A、Bの光は、そのまま光カプラ251から外部に出力される。
一方、第2の状態では、光スイッチ254の光路は、図5に破線で示されるように光フィルタ253に接続される。従って、光フィルタモジュール25の外部から光スイッチ254に入力された光は、光フィルタ253及び光カプラ251を通過して光フィルタモジュール25の外部へ出力される。すなわち、第2の状態では、波長帯がBである光は光フィルタ253で阻止され、波長帯Aの光のみが光カプラ251から外部に出力される。
光フィルタモジュール26は、光フィルタモジュール25と比較して、光フィルタ252及び253の特性が異なる。すなわち、光フィルタモジュール26で用いられる光フィルタ252は、波長帯A及びBの光を阻止する光フィルタである。光フィルタモジュール26で用いられる光フィルタ253は、波長帯Bの光を透過し波長帯Aの光を阻止する光フィルタである。
このような構成を備える光フィルタモジュール25及び26が連動して制御されることで、図4に示されるように、第1の状態では波長帯A、Bの信号は端局11へのみ出力される。そして、第2の状態では、波長帯Aの光信号は端局11へ伝送され、波長帯Bの光信号は端局13へ伝送される。
なお、上述した図5に示される光フィルタモジュール25の機能は、光カプラ251側から光を入力した場合も、光スイッチ254側から光を入力した場合も同様であることは明らかである。すなわち、光フィルタモジュール25を通過する光信号の方向は任意である。
ここで、光フィルタモジュール25で用いる光フィルタ252及び253の切り替え時に、光スイッチ254が瞬断する場合がある。その結果、後段の光増幅器がサージ、すなわち瞬間的な高パワーの光を発生させる恐れがある。例えば、第1の状態から第2の状態へ変化するように光フィルタモジュール25が制御される場合に、波長帯A、Bの光信号が一瞬途切れ、その後波長帯Aの信号のみが海底中継器51へ出力される。このような動作により、海底中継器51が光サージを発生させ、他の海底中継器や端局11に設置された機器が光サージによる損傷を受ける恐れがある。
そこで、本実施形態の海底分岐装置10では、海底中継器51、53に出力される光信号の光パワーが漸増するように可変光減衰器23が制御される。具体的には、制御部42は、光フィルタモジュール25、26がそれぞれ備える光スイッチ254の切り替え前に一旦減衰量を増加(例えば、最大減衰量まで増加)させる。そして、制御部42は、光スイッチ254の切り替え後に減衰量を漸減させ、当初の減衰量(例えば、最低減衰量)に復帰させる。これらの制御は、制御部42が出力する制御命令によって行われる。
光スイッチ254の切り替え後、減衰量を復帰させるのに要する時間(すなわち、光出力パワーを所定の値まで増加させるまでの時間)は、後段に接続された光増幅器の光出力パワーの制御が充分に追従できる程度の時間として設定されてもよい。あるいは、海底中継器51、53に出力される光信号の光パワーの増加の速度は、後段の装置において光スイッチ254の切り替えに起因して発生する光サージが、所定のレベル以下となるように制御されてもよい。
また、光スイッチ254の切り替え前に減衰量の増加に要する時間は、切り替え後に減衰量の漸減に要する時間と比して短くてもよい。しかし、後段の光増幅器を安定に動作させるために、可変光減衰器23は、出力される光信号の光パワーの時間変化が、光スイッチの瞬断と同様の状態にならないように制御されることが好ましい。
図6は、可変光減衰器23から出力される光の光パワーの変化の例を示す図である。図6の縦軸は可変光減衰器23の光出力パワー、横軸は時間である。図6は光出力パワーの変化を説明するための図であり、光出力パワー及び時間は任意目盛である。本実施形態において、可変光減衰器23から出力される光は、光増幅器22で増幅された、波長帯A及びBのWDM信号である。
第1の状態から第2の状態への切り替えを例に説明する。光フィルタモジュール25及び26の切り替え動作に先立って、可変光減衰器23の減衰量を増加させると、光出力パワーが低下する(図6のa)。その結果、第1の状態における、波長帯A及びBのWDM信号の海底中継器51への出力も停止する。図6のbでは、可変光減衰器23の光出力パワーはほぼ0となるが、光サージの抑制効果が得られるのであれば光出力パワーを0まで下げる必要はない。図6のbは光スイッチ254の切り替え期間であり、この間に光フィルタモジュール25及び26の光スイッチ254が切り替えられる。光スイッチ254の切り替えが終わると、可変光減衰器23の減衰量が漸減し、光出力パワーは光スイッチ254の切り替え前の値にゆっくりと復帰する(図6のc〜d)。図6のcのプロセスにより、第2の状態による通信の開始時には、海底分岐装置10から海底中継器51へ出力される波長帯Aの光信号及び海底中継器53へ出力される波長帯Bの光信号のパワーは漸増する。このため、海底中継器53における光サージの発生が抑制される。なお、図6のaにおける光出力パワーの低下(すなわち、可変光減衰器23の減衰量の増加)は例であり、図6のcにおける光出力パワーの漸増(すなわち、可変光減衰器23の減衰量の漸減)と比較して、より急峻である必要はない。
このように、可変光減衰器23の制御により、光スイッチ254の切り替え後の光信号の光出力パワーを漸増させることにより、海底分岐装置10の後段に配置された装置において、光スイッチ254の切り替えに起因する光サージの発生を抑制できる。
図7は、上述した光フィルタモジュール25及び26による下り回線の切り替え手順の例を示すフローチャートである。端局12は、海底分岐装置10に対して、光フィルタモジュール25及び26の切り替え及び可変光減衰器23の減衰量の制御を指示する制御信号を送信する(図7のステップS01)。海底分岐装置10の制御部42は、受信部41で受信されたWDM信号に含まれる制御信号から、光フィルタモジュール25、26及び可変光減衰器23を制御する制御命令を生成する(ステップS02)。
制御部42は、まず、可変光減衰器23の減衰量を増加させ(ステップS03、図6のa)、その後、光フィルタモジュール25及び26の光スイッチ254を切り替える(ステップS04)。光スイッチ254の切り替え後、制御部42は、可変光減衰器23の減衰量を漸減させる(ステップS05、図6のc)。
(上り回線の信号の処理の説明)
上り回線のWDM信号の、海底分岐装置10における処理について説明する。下り回線では端局12が送信したWDM信号が端局11と端局13とへ分配されたのに対して、上り回線では端局11及び端局13が送信したWDM信号が光カプラ34で結合されて端局12へ送信される。このため、WDM信号は、まず光フィルタモジュール35及び36を通過したのち、光カプラ34で結合される。結合されたWDM信号は、可変光減衰器33を通過して海底中継器52へ出力される。以降では、主に下り回線との相違点について説明する。
端局11が送信したWDM信号は、海底中継器51で中継され、海底分岐装置10で受信される。受信されたWDM信号は、光カプラ31を通過して、光増幅器32で増幅される。WDM信号の一部は光カプラ31で分岐され、受信部41で受信される。端局11から受信したWDM信号に制御信号が含まれている場合には、受信部41及び制御部42は、制御信号に基づく制御命令を生成する。光増幅器32で増幅されたWDM信号は、光フィルタモジュール35で処理され、光カプラ34において光フィルタモジュール36から出力されたWDM信号と結合される。
端局13が送信したWDM信号は、海底中継器53で中継され、海底分岐装置10で受信される。受信されたWDM信号は、光増幅器37で増幅される。光増幅器37で増幅された、端局13から受信されたWDM信号は、光フィルタモジュール36で処理され、光カプラ34において光フィルタモジュール35から出力されたWDM信号と結合される。
光カプラ34から出力されたWDM信号は、可変光減衰器33によって所定量の減衰を受け、海底中継器52へ出力される。可変光減衰器33の減衰量は、制御部42によって制御される。
端局11及び13は、それぞれ、重複しない波長帯C及び波長帯DからなるWDM信号を送信する。下り回線と同様に、例えば、波長帯Cを1530nm−1545nm、波長帯Dを1550−1565nmとしてもよく、また、これには限定されない。
上り回線では、第3の状態は、海底分岐装置10は、端局11から受信した波長帯C及びDの信号のみをWDM信号として端局12にのみ出力する状態である。第4の状態では、端局11から受信した波長帯Cの信号と端局13から受信した波長帯Dの信号とが結合される。そして、海底分岐装置10は、波長帯C及びDのWDM信号として端局12に出力する。
図8は、上り回線における、端局11及び端局13から端局12へ伝送されるWDM信号の波長帯の例を示す図である。第3の状態では、光フィルタモジュール35は波長帯C及び波長帯Dの光信号をいずれも透過させて、光カプラ34に出力する。そして、第3の状態では、光フィルタモジュール36は波長帯C及び波長帯Dの光信号をいずれも阻止する。すなわち、第3の状態では、端局11が出力したWDM信号はすべて端局12の方向へ伝送され、端局13が出力したWDM信号は端局12へは伝送されない。
第4の状態では、光フィルタモジュール35は、波長帯C及の光信号のみを透過させて光カプラ34に出力し、波長帯Dの光信号は阻止する。一方、第4の状態では、光フィルタモジュール36は、波長帯Cの光信号は阻止したまま、波長帯Dの光信号を透過させて光カプラ34へ出力する。すなわち、第4の状態では、端局11が出力したWDM信号のうち波長帯Cの信号と端局13が出力したWDM信号のうち波長帯Dの信号とが端局12へ伝送される。
上り回線でも、第3の状態において、光フィルタモジュール35及び36をほぼ同時に制御することで、図8に示されるように、海底分岐装置10は第4の状態に移行する。このようにして、海底分岐装置10は、上り信号においては、入力されたWDM信号のアド比率を、波長帯ごとに切り替えて変更できる。
上り回線で用いられる光フィルタモジュール35及び36の構成は、光フィルタの特性を除き、図4で説明した光フィルタモジュール25と同様であるので、説明は省略する。
第3の状態から第4の状態への切り替えを例に、上り回線の切り替えについて再び図6を参照して説明する。光フィルタモジュール35及び36の切り替え動作に先立って、可変光減衰器33の減衰量を増加させると、海底分岐装置10から海底中継器52へ出力されるWDM信号の光パワーがほぼ0となる(図6のa)。その結果、第3の状態における、波長帯C及びDのWDM信号の海底中継器52への出力も停止する。図6のbの間に光フィルタモジュール35及び36の両方の光スイッチ254が切り替えられる。切り替えが終わると、可変光減衰器33の減衰量が漸減し(図6のc)、光スイッチ254の切り替え前の光出力パワーに復帰する(図6のd)。その結果、第4の状態による通信の開始時には、海底分岐装置10から海底中継器52へ出力される波長帯Cの光信号及び海底中継器53へ出力される波長帯Dの光信号の光パワーは漸増する。
このように、上り回線においても、可変光減衰器33の制御により、光スイッチ254の切り替え後の光信号の光出力パワーを漸増させることにより、海底分岐装置10の後段の装置において、光スイッチ254の切り替えに起因するサージの発生を抑制できる。
図9は、上述した光フィルタモジュール35及び36による上り回線の切り替え手順の例を示すフローチャートである。端局11は、海底分岐装置10に対して、光フィルタモジュール35及び36の切り替え及び可変光減衰器33の減衰量の制御を指示する制御信号を送信する(図9のステップS11)。制御部42は、受信部41で受信されたWDM信号に含まれる制御信号から光フィルタモジュール35、36及び可変光減衰器33を制御する制御命令を生成する(ステップS12)。なお、上り回線においては、端局13が制御信号を送信してもよい。この場合、例えば、光増幅器37の前または後に光カプラを設け、当該光カプラで分岐したWDM信号を受信部41で受信することで、端局13が送信した制御信号に基づいて海底分岐装置10を制御できる。
図7で説明した下り回線の切り替え手順と、図9で説明した上り回線の切り替え手順とを同時に行うことで、端局11〜13間で伝送されるWDM信号の波長帯を切り替える(すなわち、アド/ドロップ比率を切り替える)ことができる。この場合、各光フィルタモジュールにおける切り替え前に、可変光減衰器23及び33は海底分岐装置10から出力されるWDM信号の光パワーを減少させ、切り替え後に海底分岐装置10から出力されるWDM信号の光パワーを漸増するように制御される。その結果、第2の実施形態の海底分岐装置10は、後段に接続された光機器において、アド/ドロップ比率の変更に起因する切替に伴う光サージの発生を抑制できる。そして、この効果は、光フィルタモジュール25、26、35及び36で用いられる光スイッチの種類に依存することなく得られる。
(第2の実施形態の変形例)
第2の実施形態の海底分岐装置10では、可変光減衰器23及び33が、WDM信号の光パワーを、図6に例示されたように制御した。しかし、WDM信号の光パワーの制御は、光増幅器22、32及び37を用いて行ってもよい。例えば、図6において光出力パワーを減少あるいは増加させる場合に、光増幅器22、32及び37を励起する励起光源の光パワーを、必要に応じて低下あるいは増大させてもよい。励起光源の光パワーの制御は、励起用レーザダイオードの駆動電流の制御により行うことができる。このように、WDM信号の光パワーの制御は可変光減衰器の制御や励起光源の光パワーの制御により実現できる。
このようなWDM信号の光パワーの制御手段は、第1の実施形態の光制御装置100及び200の可変出力部102に対応する。また、第2の実施形態の光フィルタモジュール25、26、35及び36は、切替部101に対応する。光フィルタモジュール25、26、35及び36において、光フィルタ252及び253を切り替える動作は、光制御装置100及び200における、入力された第1の光を、内部の光路のいずれかを経由するように切り替えて出力する動作に対応する。すなわち、第1の実施形態の光制御装置100は、第2の実施形態の海底分岐装置10にも含まれる。
第2の実施形態において、制御部42は、海底分岐装置10への給電電流を監視する機能を備えてもよい。そして、給電電流が所定の値以上変化した場合には、WDM信号の光路の切り替え動作を行ってもよい。例えば、端局11から海底分岐装置10に給電される電流が切断あるいは大幅に減少した場合には、端局11と海底分岐装置10との間の給電路あるいは端局11の給電装置に異常が生じている可能性がある。このような場合に、制御部42は、給電電流の異常を検出した伝送路に接続されている端局11との通信を中断し、WDM信号が端局13と端局12との間でのみ伝送されるように、自律的に光フィルタモジュール25、26、35、36を切り替えてもよい。
第2の実施形態において、光フィルタモジュール25、26、35及び36として、WDM信号の選択機能と切り替え機能を備える波長選択スイッチ(wavelength selective switch、WSS)を用いてもよい。さらに、光出力の調整機能を備えるWSSが利用できる場合には、光フィルタモジュール25、26、35、36及び可変光減衰器23、33に代えてWSSを用いてもよい。1台のWSSを用いて、海底分岐装置10が備える一部または全部の光フィルタモジュール及び可変光減衰器を置き換えてもよい。
第2の実施形態では、第1の状態から第2の状態への移行の動作、及び、第3の状態から第4の状態への移行の動作について説明した。しかしながら、光サージの抑制という効果は、第2の状態から第1の状態への移行、及び、第4の状態から第3の状態への移行の際にも得られることは明らかである。
また、波長帯A〜Dは例であり、端局11及び端局13へ分岐される波長帯、あるいは光カプラ34で結合されて端局12に送信される波長帯の組み合わせは任意である。例えば、海底分岐装置10は、3つ以上の波長帯からなるWDM信号から選択された波長帯を分岐あるいは結合させてもよい。また、WDM信号の分岐及び結合は、波長帯単位には限定されない。例えば、キャリア波長単位で選択された光信号を端局11及び13に分岐してもよい。端局11及び13から受信したWDM信号を、キャリア波長単位で選択して結合し、端局12へ送信してもよい。
第2の実施形態では、海底ケーブルシステムにおいて光サージの抑制が可能な構成を説明した。しかし、本実施形態の技術は、海底ケーブルシステム以外の、一般的な光ケーブル通信システムにも適用できる。
以上の各実施形態に記載された機能及び手順は、第2の実施形態の制御部42又は海底分岐装置10のいずれかの場所に備えられた中央処理装置(central processing unit、CPU)がプログラムを実行することにより実現されてもよい。プログラムは、固定された、一時的でない記録媒体に記録される。記録媒体としては半導体メモリ又は固定磁気ディスク装置が用いられるが、これらには限定されない。記録媒体はCPUの内部に備えられていてもよい。CPU及びメモリは、第1の実施形態においては、光制御装置100又は200に制御部として備えられていてもよい。
なお、本発明の実施形態は以下の付記のようにも記載されうるが、これらには限定されない。
(付記1)
入力された第1の光を処理して、第2の光を出力する光制御装置であって、
選択された処理が施された前記第1の光を切り替えて出力する切替手段と、
前記切替手段と直列に接続され、前記切替手段の前記切り替えの実行前に前記第2の光の光パワーを減少させ、前記切り替えの実行後に前記第2の光の光パワーを漸増させる可変出力手段と、
を備える光制御装置。
(付記2)
前記第2の光の光パワーの漸増は、前記第2の光が入力される外部装置において前記切り替えに起因して発生する光サージが所定のレベル以下となるように制御される、
付記1に記載された光制御装置。
(付記3)
前記可変出力手段は可変光減衰器を備える、付記1又は2に記載された光制御装置。
(付記4)
前記可変出力手段は出力が可変である光増幅器を備え、前記第2の光の光パワーは前記光増幅器の励起パワーの制御により制御される、付記1乃至3のいずれかに記載された光制御装置。
(付記5)
さらに、前記可変出力手段及び前記切替手段を制御する制御手段を備える、付記1乃至4のいずれかに記載された光制御装置。
(付記6)
前記第1の光が前記可変出力手段に入力され、前記可変出力手段から出力される光が前記切替手段に入力され、前記切替手段から前記第2の光が出力されるように接続された、付記1乃至5のいずれかに記載された光制御装置。
(付記7)
前記第1の光が前記切替手段に入力され、前記切替手段から出力される光が前記可変出力手段に入力され、前記可変出力手段から前記第2の光が出力されるように接続された、付記1乃至5のいずれかに記載された光制御装置。
(付記8)
前記切替手段は光スイッチを備える、付記1乃至7のいずれかに記載された光制御装置。
(付記9)
第1の端局と、第2の端局と、第3の端局とが接続された光分岐装置であって、
前記光分岐装置は付記6に記載された光制御装置を備え、
前記光制御装置の前記可変出力手段には前記第2の端局が送信した光信号が入力され、
前記可変出力手段は、
前記可変出力手段が前記切替手段に出力する光信号の出力先の端局を、前記切替手段が切り替える前には、前記切替手段から出力される光信号の光パワーを減少させ、
前記切り替えの後には、前記切替手段から出力される光信号の光パワーを漸増させ、
前記切替手段から出力される光信号は前記第1の端局及び第3の端局の少なくとも一方へ送信される、
光分岐装置。
(付記10)
第1の端局と、第2の端局と、第3の端局とが接続された光分岐装置であって、
前記光分岐装置は付記7に記載された光制御装置を備え、
前記光制御装置の前記切替手段には前記第1の端局が送信した光信号と前記第3の端局が送信した光信号との少なくとも一方が入力され、
前記可変出力手段は、
前記切替手段が前記可変出力手段に出力する光信号を切り替える前には、前記可変出力手段から出力される光信号の光パワーを減少させ、
前記切り替えの後には、前記可変出力手段から出力される光信号の光パワーを漸増させ、
前記可変出力手段から出力される光信号は前記第2の端局へ送信される、
光分岐装置。
(付記11)
前記第1乃至第3の端局からの給電電流を監視する機能をさらに備え、
前記給電電流の監視結果に基づいて前記光制御装置を制御する、
付記9又は10に記載された光分岐装置。
(付記12)
第1の端局と、第2の端局と、第3の端局と、付記9乃至11のいずれかに記載された光分岐装置と、を備える通信システム。
(付記13)
第1の光を処理して第2の光を出力する光制御方法であって、
選択された処理が施された前記第1の光を切り替えて出力し、
前記切り替えの実行前に前記第2の光の光パワーを減少させ、
前記切り替えの実行後に前記第2の光の光パワーを漸増させる、
光制御方法。
(付記14)
前記第2の光の光パワーの漸増は、前記第2の光が入力される外部装置において前記切り替えに起因して発生する光サージが所定のレベル以下となるように制御される、付記13に記載された光制御方法。
(付記15)
第1の光を処理して第2の光を出力する光制御装置のコンピュータに、
選択された処理が施された前記第1の光を切り替えて出力する手順、
前記切り替えの実行前に前記第2の光の光パワーを減少させる手順、
前記切り替えの実行後に前記第2の光の光パワーを漸増させる手順、
を実行させるための光制御プログラム。
(付記16)
前記第2の光の光パワーを漸増させる手順は、前記第2の光が入力される外部装置において前記切り替えに起因して発生する光サージが所定のレベル以下となるように制御される手順を含む、付記15に記載された光制御プログラム。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
また、それぞれの実施形態に記載された構成は、必ずしも互いに排他的なものではない。本発明の作用及び効果は、上述の実施形態の全部又は一部を組み合わせた構成によって実現されてもよい。
この出願は、2016年3月14日に出願された日本出願特願2016−049911を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、90 海底ケーブルシステム
10、900 海底分岐装置
11〜13、901〜903 端局
21、24、31、34、931、932 光カプラ
22、32、37 光増幅器
23、33 可変光減衰器
25、26、35、36、911〜914 光フィルタモジュール
41 受信部
42 制御部
51〜53、904〜906 海底中継器
100、200 光制御装置
101 切替部
102 可変出力部
251 光カプラ
252、253 光フィルタ
254 光スイッチ

Claims (5)

  1. 入力された光信号の光路を切り替える切替手段と、
    透過する帯域が互いに異なる複数の光フィルタを備え、前記切替手段から出力された光信号を前記複数の光フィルタのいずれか1つにより透過して、前記透過された光信号を出力光として出力する処理手段と、
    前記処理手段と直列に接続され、前記光路の切り替えの実行前に前記処理手段から入力された前記出力光の光パワーを減少させ、前記切り替えの実行後に前記処理手段から入力された前記出力光の光パワーを漸増し、前記出力光を出力するように接続された可変出力手段と、
    を備える光制御装置を含み、
    第1の端局と、第2の端局と、第3の端局とが接続され、前記第1乃至第3の端局からの給電電流を監視する機能をさらに備えて前記給電電流の監視結果に基づいて前記光制御装置を制御する光分岐装置であって、
    前記切替手段には前記第1の端局が送信した光信号と前記第3の端局が送信した光信号との少なくとも一方が入力され、
    前記可変出力手段は、
    前記切替手段が前記可変出力手段に出力する光信号を切り替える前には、前記可変出力手段から出力される光信号の光パワーを減少させ、
    前記切り替えの後には、前記可変出力手段から出力される光信号の光パワーを漸増させ、
    前記可変出力手段から出力される光信号は前記第2の端局へ送信される、
    光分岐装置。
  2. 入力された光信号の光路を切り替える切替手段と、
    透過する帯域が互いに異なる複数の光フィルタを備え、前記切替手段から出力された光信号を前記複数の光フィルタのいずれか1つにより透過して、前記透過された光信号を出力光として出力する処理手段と、
    前記処理手段と直列に接続され、前記光路の切り替えの実行前に前記切替手段へ出力する前記光信号の光パワーを減少させ、前記切り替えの実行後に前記切替手段へ出力する前記光信号の光パワーを漸増し、前記光信号を前記切替手段に出力するように接続された可変出力手段と、
    を備える光制御装置を含み、
    第1の端局と、第2の端局と、第3の端局とが接続され、前記第1乃至第3の端局からの給電電流を監視する機能をさらに備えて前記給電電流の監視結果に基づいて前記光制御装置を制御する光分岐装置であって、
    前記可変出力手段には前記第2の端局が送信した光信号が入力され、
    前記可変出力手段は、
    前記可変出力手段が前記切替手段に出力する光信号の出力先の端局を、前記切替手段
    が切り替える前には、前記切替手段から出力される光信号の光パワーを減少させ、
    前記切り替えの後には、前記切替手段から出力される光信号の光パワーを漸増させ、
    前記切替手段から出力される光信号は前記第1の端局及び第3の端局の少なくとも一方
    へ送信される光分岐装置。
  3. 前記出力光の光パワーの漸増は、前記出力光が入力される外部装置において前記切り替えに起因して発生する光サージが所定のレベル以下となるように制御される、
    請求項1又は2に記載された光分岐装置
  4. 前記可変出力手段は出力が可変である光増幅器を備え、前記出力光の光パワーは前記光増幅器の励起パワーの制御により制御される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載された光分岐装置
  5. さらに、前記可変出力手段及び前記切替手段を制御する制御手段を備える、請求項1乃至のいずれか1項に記載された光分岐装置
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