JP6753057B2 - 寝床用敷き板 - Google Patents
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Description
また、従来の寝床用敷き板として、二枚の簀の子の一辺同士を姿勢変更自在な連結部材により連結して構成された単位敷き板の二組を、姿勢変更自在な中央連結部材で連結して構成され、前記四枚の簀の子をほぼ水平に展開した使用姿勢、及び前記四枚の簀の子が重なるように折り畳んだ折り畳み姿勢に姿勢変更可能なものがある(例えば、特許文献4参照)。
その上、前記二枚の簀の子を逆V字状(山形状)に立てた傾斜姿勢にした状態を姿勢維持部材により維持することにより、布団干しとしても使用できる。
しかしながら、特許文献1,2及び4のような寝床用敷き板は、二枚の簀の子を手で持って姿勢変更を行う必要があることから、特に使用姿勢から折り畳み姿勢に姿勢変更する際にかなりの労力を要する。
しかしながら、前記使用姿勢において引き紐(7)が一方の簀の子であるスノコ状板(1)に添っていることから、スノコ状板(1)のみに引き紐(7)の張力が作用するので、二枚の簀の子の両方をバランス良く折り畳み難い。特に使用姿勢から折り畳み姿勢に姿勢変更する際に、一方の簀の子であるスノコ状板(1)を立てて、他方の簀の子である引き寄せスノコ板(2)を引き寄せる動作を行わせるのにはかなりの労力を要する。
前記折り畳み姿勢において対面する二枚の簀の子の裏面側に、それらの高さ方向の中間位置に設けた一対の方向転換部材と、
前記方向転換部材の両方に下方から掛け渡して前記簀の子の裏面に添わせるとともに、前記二枚の簀の子の間から表面側へ引き出した可撓性長尺部材と、
からなる折り畳み手段を備え、
前記方向転換部材は、
前記簀の子の幅方向軸まわりに回動するローラ、又は
前記簀の子の幅方向軸まわりに回動しない、固定された杆体であり、
前記可撓性長尺部材をループ状に形成してなることを特徴とする(請求項1)。
前記折り畳み姿勢において対面する、前記単位敷き板の二枚の簀の子の裏面側に、それらの高さ方向の中間位置に設けた一対の方向転換部材と、
前記方向転換部材の両方に下方から掛け渡して前記簀の子の裏面に添わせるとともに、前記二枚の簀の子の間から表面側へ引き出した可撓性長尺部材と、
からなる一対の折り畳み手段を備え、
前記方向転換部材は、
前記簀の子の幅方向軸まわりに回動するローラ、又は
前記簀の子の幅方向軸まわりに回動しない、固定された杆体であり、
前記可撓性長尺部材をループ状に形成してなることを特徴とする(請求項2)。
よって、簀の子の表面側へ引き出された可撓性長尺部材を持ち上げることにより、バランス良く少ない労力で二枚の簀の子を折り畳むことができる。
その上、前記方向転換部材がローラである場合は、前記ローラが可撓性長尺部材の動きに合わせて回動することから、姿勢変更する際の抵抗が一層小さくなるので、姿勢変更する際の労力がより一層小さくなる。
その上さらに、可撓性長尺部材がループ状であることから無端状であるので、簀の子の表面側へ引き出された可撓性長尺部材の操作がしやすくなるとともに、簀の子の表面側へ引き出された可撓性長尺部材が簀の子の裏面側へ抜け落ちることがない。
このような構成によれば、接地している転動体が床面に添って転動することから、折り畳み姿勢へ姿勢変更する際の抵抗が非常に小さくなるので、折り畳み姿勢にする労力が非常に小さくなる。
その上、折り畳み姿勢において、簀の子の表面側へ引き出された可撓性長尺部材を下げることにより、転動体が床面に添って転動しながら自重により二枚の簀の子が均等に徐々に開いてくので、バランス良く非常に少ない労力で使用姿勢にすることができる。
このような構成によれば、床面を転動する転動体の表面側部分が軟質合成樹脂製又は合成ゴム製であることから、その高い衝撃吸収性によりフローリングなどの床面を傷つけることがない。
このような構成によれば、紐体やワイヤーと比較して幅広のベルトにより可撓性長尺部
材を形成しているので、可撓性長尺部材を用いた折り畳み手段の動作がより安定かつ確実なものとなる。
このような構成によれば、簀の子の裏面の端部に設けたガイド部材により可撓性長尺部材が案内されるので、可撓性長尺部材を用いた折り畳み手段の動作がより一層安定かつ確実なものとなる。
前記通孔間にわたる係止ピンを前記通孔に挿入して前記部分同士を連結することにより、前記二枚の簀の子を逆V字状に立てた傾斜姿勢を維持してなるのが好ましい(請求項7)。
このような構成によれば、折り畳み手段を構成する可撓性長尺部材を利用して、可撓性長尺部材の二枚の簀の子の間から表面側へ引き出した部分同士を係止ピンにより連結することにより傾斜姿勢を維持できるので、傾斜姿勢を維持する姿勢維持部材を別途設ける構成と比較して製造コストを低減できる。
また、寝床用敷き板1を構成する各部材についても、寝床用敷き板1の姿勢(前記使用姿勢並びに後述する折り畳み姿勢及び逆V字状に立てた姿勢)によって向きが異なるものとなるが、寝床用敷き板1が前記使用姿勢である場合を基準にして上述の前後左右方向の定義を用いる。
さらに、実施の形態2の寝床用敷き板1Aにおいても、同様の方向の定義を用いる。
本発明に係る寝床用敷き板の第一実施形態を、図1〜図13に沿って説明する。
寝床用敷き板1は、図1乃至図3に示すように、二枚の簀の子2,3と、連結部材である帯状部材4,4と、折り畳み手段20と、姿勢維持部材30とで構成されている。
また、折り畳み手段20を用いて、図5(b)に示す二枚の簀の子2,3の裏面(底面)同士を重ね合わせて折り畳んだ折り畳み姿勢に姿勢変更したとき、すなわち二枚の簀の子2,3の前記対辺が最も近づくように折り畳んだ折り畳み姿勢に姿勢変更したときには、家具と家具との隙間に収納したり、壁に立て掛ける等、小さなスペースでも収納することができる。
さらに、図6及び図7(c)に示すように、折り畳み手段20を用いて、帯状部材4,4を上端に位置させた二枚の簀の子2,3を逆V字状に立てた姿勢(山形状の傾斜姿勢)に姿勢変更したときには、この姿勢を姿勢維持部材30により維持することができ、布団を載せて布団干しとして使用することができる。
ここで、表面側板部材5C,5C,…及び6C,6C,…には、表裏方向(上下方向)に貫通した左右方向に長い通気孔13,13,…を形成しているが、通気孔として、長孔ではなく多数の丸孔を形成してもよい。
さらに、裏面側板部材7,7間及び裏面側板部材8,8間には、表面側板部材5A,5B,5C,…,6A,6B,6C,…の裏面にブロック状の足部材11,11,…を取り付けている。
表面側板部材5A,5B,5C,… の左右方向両端部の裏面には、端縁を被うように左右方向側面側まで延びるL字状の足部材12,12,…を取り付けている。
このような足部材10,10,…、11,11,…、及び12,12,…を設けることにより、寝床用敷き板1が床面と接触する面積を小さくすることができ、すなわち、寝床用敷き板1が接触する床面と裏面側板部材7,7,…及び8,8,…との間に多数の空間(隙間)を設けることができるため、寝床用敷き板1の通気性が向上する。
図13に示すように、転動体14は、円筒体14A、及び円筒体14Aの外周面を被覆する被覆体14Bからなる。
円筒体14A内に挿通される軸体16を図3に示す支持体15,15により支持することにより、転動体14は軸体16まわりに回動可能となる。
また、被覆体14Bは、ウレタン系エラストマー(TPU)、スチレン系エラストマー(TPS)、オレフィン系エラストマー(TPO)、若しくはポリアミド系エラストマー(TPA)等の軟質合成樹脂製、又は、ウレタンゴム(UR,U)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、アクリルゴム(ACM)、若しくはフッ素ゴム(FKM、FPM)等の合成ゴム製である。
その上、転動体14表面の被覆体14Bが軟質合成樹脂製又は合成ゴム製であることから、その高い衝撃吸収性によりフローリングなどの床面を傷つけることがない。
また、図5(b)に示す折り畳み姿勢においても、転動体14を床面に接触させることにより、寝床用敷き板1を僅かな力で移動することができる。しかも、転動体14は、軸心方向に3分割されており、それぞれ、独立した回転を行うことができるので、寝床用敷き板1は滑らかな動きを行うことができる。
なお、転動体14,14,…は、円筒状ではなく、球状としてもよい。
なお、以上の説明では、二枚の簀の子2,3の一辺同士を連結する連結部材が帯状部材4,4である場合を示したが、連結部材は例えば金属製のヒンジ部材であってもよい。
折り畳み手段20は、図5(a)、(b)に示すように、一対の方向転換部材21,21と、可撓性長尺部材22を用いた操作部23と、一対のガイド部材24,24とで構成されている。
このように、方向転換部材21として、ローラ25を用いることにより、可撓性長尺部材22の動きに合わせてローラ25が回動することから、ローラ25が滑車の機能を果たし、姿勢変更する際の抵抗が一層小さくなるので、姿勢変更する際の労力がより一層小さくなる。
このような構成によれば、紐体やワイヤーと比較して幅広のベルトにより可撓性長尺部材22を形成しているので、可撓性長尺部材22を用いた折り畳み手段20の動作がより安定かつ確実なものとなる。
このように、操作部23は、可撓性長尺部材22の先端を閉じてループ状であることから無端状であるので、図5(a)に示すように、簀の子2,3の表面側へ引き出された操作部23の操作がしやすくなるとともに、簀の子2,3の表面側へ引き出された操作部23が簀の子の裏面側へ抜け落ちることがない。
具体的には、ガイド部材24は、図11に示すように、矩形状の板体27表面に上下に貫通する凹所を設けたガイド部材24を、表面側板部材5A,6A裏面に固定して挿通孔27Aを形成し、この挿通孔27A内に、ベルト状の可撓性長尺部材22を通して、上下動可能としたものである。なお、板体27表面には矩形板状の足部材10が設けられている。
このように、操作部23の操作によって、ベルト状の可撓性長尺部材22が、ガイド部材24の挿通孔27A内を移動するので、可撓性長尺部材22の動きがブレたりすることがない。よって、可撓性長尺部材22を用いた折り畳み手段20の動作がより一層安定かつ確実なものとなる。
即ち、傾斜姿勢において、操作部23は、略二等辺三角形状でなくても、略三角形状であれば、折り畳み手段20の機能を果たすのである。
また、方向転換部材21は、可撓性長尺部材22を掛け渡し、可撓性長尺部材22の方向を転換できるものであればよく、回動するローラである必要はなく、固定された杆体であってもよい。
また、ガイド部材24は特に必須ではなく、ガイド部がなくても折り畳み手段20の機能は果たしうるのである。
即ち、二枚の簀の子2,3は、折り畳み手段20の操作部23によって、連動されながら前後の簀の子2,3は同じ角度で徐々に折り畳まれていき(図中、矢印方向)、遂には、図5(b)に示すように、簀の子2と簀の子3の対辺が最も近づいて、折り畳み姿勢に姿勢変更される。
即ち、二枚の簀の子2,3は、折り畳み手段20の操作部23によって、連動されながら左右同じ角度で簀の子の対辺が徐々に開いていき(図中、矢印と反対方向)、遂には、図4に示すように、二枚の簀の子2,3をほぼ水平に展開した使用姿勢に姿勢変更される。
操作部23の把持部23Aを持ち上げると、可撓性長尺部材22の張力が、前記方向転換部材21,21のローラ25,25を介して二枚の簀の子2,3を近づけるように二枚の簀の子2,3に対して均等に作用する。よって、簀の子2,3の表面側へ引き出された操作部23の把持部23Aを持ち上げることにより、バランス良く少ない労力で二枚の簀の子2,3を折り畳むことができる。
また、前記折り畳み姿勢における前記簀の子2,3の下端部に転動体14を設け、前記転動体14を接地させてなるので、接地している転動体14が床面に添って転動することから、折り畳み姿勢へ姿勢変更する際の抵抗が非常に小さくなるので、折り畳み姿勢にする労力が非常に小さくなる。
その上、折り畳み姿勢において、簀の子2,3の表面側へ引き出された可撓性長尺部材22を下げることにより、転動体14が床面に添って転動しながら自重により二枚の簀の子2,3が均等に徐々に開いてくので、バランス良く非常に少ない労力で使用姿勢にすることができる。
姿勢維持部材30は、図3及び図8に示すように、基端部の踏み板31と先端部の受け板32とを左右の連結板33,33で繋いだ枠状のものであり、左右の連結板33,33の基端部の先端よりも内方(左右の連結板33,33の前辺よりも後方)へ離間した左右外面に水平支軸30A,30Aを突設している。
また、姿勢維持部材30の水平支軸30A,30Aは、図9(a)に示すように、簀の子2の帯状部材4,4(図1参照)が連結される辺の対辺から内方(表面側板部材5Bの前辺から後方)へ離間した位置の凹部に挿入されるため、図9(b)に示すように姿勢維持部材30の先端部32は簀の子2の裏面から離れる方向へ回動可能に構成される。
さらに、受け板32は、図8に示すように、長方形状板体の上部が斜めにカットされ、姿勢維持部材30の先端部から基端部に向けて高くなる傾斜面32Aが設けられている。
そして、姿勢維持部材30の先端部を簀の子2の裏面から離れる方向へ回動して受け板32の下側の連結板33,33を接地させ、図7(c)に示すように前記二枚の簀の子2,3を逆V字状に立てた姿勢では、姿勢維持部材30の基端部(踏み板31及び連結板33,33の基端部)の一部が簀の子2の表面から突出する。
ここで、面ファスナー体は、例えば貼り付く面同士の一方がフック状に起毛されたフック面であり、他方がループ状に密集して起毛されたループ面である。
したがって、図9(a)のように姿勢維持部材30を簀の子2に添わせた状態では、面ファスナー体35,35が簀の子2の裏面の前記面ファスナー体に接触して貼り付くことから、姿勢維持部材30は簀の子2に掛止されるため、姿勢維持部材30を簀の子2に添わせた状態が保持される。
このように姿勢維持部材30が簀の子2に掛止された状態では、図9(a)に示すように、姿勢維持部材30の基端部の表面(踏み板31の表面)が簀の子2(表面側板部材5B)の表面と面一になる。
先ず、前記使用姿勢から前記二枚の簀の子2,3を逆V字状に立てた姿勢への姿勢変更について説明する。
図1に示す前記使用姿勢から二枚の簀の子2,3を、図6に示す逆V字状に立てた状態に姿勢変更する場合、最初に、簀の子2の表面側から姿勢維持部材30の受け板12の表面を、図1の矢印A方向に押して姿勢維持部材30の面ファスナー体35,35を簀の子2の裏面の前記面ファスナー体から剥がした状態とする。
それから、操作部23の把持部23Aを手で持って、持ち上げると、姿勢維持部材30は床面に残されたまま、可撓性長尺部材22が簀の子2,3裏面に沿って引き上げられるとともに、可撓性長尺部材22にて対面する一対の方向転換部材21,21のローラ25,25同士が引き寄せられ、転動体14が床面と接触しながら、図7(a)に示すように、可撓性長尺部22材が略二等辺三角形状のループ状に保持されながら、二枚の簀の子2,3は同じ角度で徐々に折り畳まれていき、逆V字状に立てた状態となる。
この状態で、さらに、操作部23の把持部23Aを持ち上げると、二枚の簀の子2,3は、図7(b)の矢印方向に移動し、転動体14が、姿勢維持部材30の受け板32の傾斜面32A上を移動し、遂には受け板32を乗り越え、受板32と凸部34,34との間に転動体14が入り、連結板33,33に簀の子3を載せると、図7(c)に示すように、連結板33,33が簀の子3に近づくにしたがって低くなるように傾斜しているため、簀の子3の転動体14は受け板32の前面(簀の子2に対向する面)に当止され、図6に示す前記二枚の簀の子2,3を逆V字状に立てた姿勢が維持される。このように、寝床用敷き板1によれば、連続した作業により、ワンタッチで姿勢変更を行うことができる。
図7(c)に示す前記二枚の簀の子2,3を逆V字状に立てた姿勢において、簀の子3の転動体14を持ち上げて移動させ、姿勢維持部材30の先端部の受け板32及び連結板33,33から外した図7(b)に示す状態にする。
この状態で姿勢維持部材30の踏み板31を図7(b)の矢印Bのように踏み下げると、姿勢維持部材30は図中矢印Cのように回動し、さらに回動して簀の子2に添った状態となり、この状態では図9(a)に示すように、前記掛止手段により姿勢維持部材30は簀の子2に掛止される。
さらに、この状態で、操作部23の把持部23Aを手で持って持ち上げると、図5(a)に示すように、可撓性長尺部材22が簀の子2,3裏面に沿って引き上げられるとともに(図中、矢印方向)、可撓性長尺部材22にて対面する一対の方向転換部材21,21のローラ25,25同士が引き寄せられ(図中、矢印方向)、可撓性長尺部材22が略二等辺三角形状のループ状に保持されながら、二枚の簀の子2,3は同じ角度で徐々に折り畳まれていき、遂には、簀の子2と簀の子3の対辺が最も近づいて、図5(b)のような二枚の簀の子2,3の裏面同士を重ね合わせた折り畳み姿勢に容易に姿勢変更することができる。
第二実施形態は、第一実施形態のような二枚の簀の子により寝床用敷板を構成するものではなく、四枚の簀の子により寝床用敷板を構成するものである。
図14及び図15における図1乃至図13と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
本発明に係る寝床用敷き板の実施形態(第二実施形態)を、図14及び図15に沿って説明する。
寝床用敷き板1Aは、図14に示すように、ほぼ矩形状でほぼ同じ大きさの二枚の簀の子2,3の一辺同士を、姿勢変更自在な連結部材である帯状部材4,4により連結して構成された単位敷き板17の二組と、中央連結部材である帯状部材18と、それぞれの単位敷き板17に設けられた折り畳み手段20と、姿勢維持部材30とで構成されている。
また、前記寝床用敷き板1と同様に、それぞれの単位敷き板17に設けられた折り畳み手段20を用いて、前記四枚の簀の子2,3,3,2が重なるように折り畳んだ折り畳み姿勢に姿勢変更することができる。
さらに、図14及び図15に示すように、それぞれの単位敷き板17に設けられた折り畳み手段20を用いて、帯状部材4,4を上端に位置させた二枚の簀の子2,3を逆V字状に立てた状態とし、この姿勢を姿勢維持部材30により維持することにより、全体を逆W字状にした姿勢に姿勢変更することができる。
そして、かかる姿勢維持部材30によれば、単位敷き板17における二枚の簀の子2,3の間から操作部23の可撓性長尺部材22を表面側へ引き出し、その引き出した部分に設けられた通孔22A、22Bに、係止ピン19を挿入することにより、逆V字状の傾斜姿勢を維持することができる。
このように、前記姿勢維持部材30を用いることにより、傾斜姿勢を維持する姿勢維持部材を別途設ける構成と比較して製造コストを低減できる。
さらに、以上の説明では、二組の単位敷き板17を連結する中央連結部材18が帯状部材である場合を示したが、連結部材は例えば金属製のヒンジ部材であってもよい。
また、前記姿勢維持部材30を用いれば、特に、操作部23である可撓性長尺部材22をループ状に形成する必要はない。
1A 寝床用敷き板(第二実施形態)
2,3 簀の子
4 帯状部材(連結部材)
5A,5B,5C,6A,6B,6C 表面側板部材
7,8 裏面側板部材
9A,9B 固定部材
10,11,12 足部材
13 通気孔
14 転動体
14A 円筒体
14B 被覆体
15 支持体
16 軸体
17 単位敷き板
18 中央連結部材(連結部材)
19 係止ピン(連結部材)
20 折り畳み手段
21 方向転換部材
22 可撓性長尺部材
22A,22B 通孔
23 操作部
23A 把持部
24 ガイド部材
25 ローラ
26 支持板
27 板体
27A 挿通孔
28 支持板
29 案内ローラ
30 姿勢維持部材
30A 水平支軸
31 踏み板(基端部)
32 受け板(先端部)
32A 傾斜面
33 連結板
34 凸部
35 面ファスナー体(掛止手段)
Claims (7)
- ほぼ矩形状でほぼ同じ大きさの二枚の簀の子の一辺同士を姿勢変更自在な連結部材により連結して構成され、前記二枚の簀の子をほぼ水平に展開した使用姿勢、及び前記二枚の簀の子が重なるように折り畳んだ折り畳み姿勢に姿勢変更可能な寝床用敷き板であって、
前記折り畳み姿勢において対面する二枚の簀の子の裏面側に、それらの高さ方向の中間位置に設けた一対の方向転換部材と、
前記方向転換部材の両方に下方から掛け渡して前記簀の子の裏面に添わせるとともに、前記二枚の簀の子の間から表面側へ引き出した可撓性長尺部材と、
からなる折り畳み手段を備え、
前記方向転換部材は、
前記簀の子の幅方向軸まわりに回動するローラ、又は
前記簀の子の幅方向軸まわりに回動しない、固定された杆体であり、
前記可撓性長尺部材をループ状に形成してなることを特徴とする寝床用敷き板。 - ほぼ矩形状でほぼ同じ大きさの二枚の簀の子の一辺同士を姿勢変更自在な連結部材により連結して構成された単位敷き板の二組を、姿勢変更自在な中央連結部材で連結して構成され、前記単位敷き板の二組を構成する四枚の簀の子をほぼ水平に展開した使用姿勢、及び前記四枚の簀の子が重なるように折り畳んだ折り畳み姿勢に姿勢変更可能な寝床用敷き板であって、
前記折り畳み姿勢において対面する、前記単位敷き板の二枚の簀の子の裏面側に、それらの高さ方向の中間位置に設けた一対の方向転換部材と、
前記方向転換部材の両方に下方から掛け渡して前記簀の子の裏面に添わせるとともに、前記二枚の簀の子の間から表面側へ引き出した可撓性長尺部材と、
からなる一対の折り畳み手段を備え、
前記方向転換部材は、
前記簀の子の幅方向軸まわりに回動するローラ、又は
前記簀の子の幅方向軸まわりに回動しない、固定された杆体であり、
前記可撓性長尺部材をループ状に形成してなることを特徴とする寝床用敷き板。 - 前記折り畳み姿勢における前記簀の子の下端部に転動体を設け、前記転動体を接地させてなる請求項1又は2記載の寝床用敷き板。
- 前記転動体の少なくとも表面側部分を軟質合成樹脂製又は合成ゴム製としてなる請求項3記載の寝床用敷き板。
- 前記可撓性長尺部材がベルトである請求項1〜4の何れか1項に記載の寝床用敷き板。
- 前記簀の子の裏面の前記可撓性長尺部材が表面側へ引き出される端部に、前記可撓性長尺部材を案内するガイド部材を設けてなる請求項1〜5の何れか1項に記載の寝床用敷き板。
- 前記可撓性長尺部材の前記二枚の簀の子の間から表面側へ引き出した部分にそれぞれ設けられた通孔を備え、
前記通孔間にわたる係止ピンを前記通孔に挿入して前記部分同士を連結することにより、前記二枚の簀の子を逆V字状に立てた傾斜姿勢を維持してなる請求項1〜6の何れか1項に記載の寝床用敷き板。
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JP2017113047A (ja) | 2017-06-29 |
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