JP6752622B2 - 通信装置及び通信方法、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信に関する設定情報の印刷に関する。
特許文献1には、ネットワークカードから当該ネットワークカードの動作環境に関する情報等のネットワークコンフィグレーション情報を印刷装置が取得し、取得したネットワークコンフィグレーション情報を印刷する技術が開示されている。
特開平11−42836号公報
特許文献1のように通信に関する設定情報を印刷することによりユーザの利便性は向上される。特に、パスワードが必要な無線通信において、パスワードを含む設定情報が印刷装置により印刷されることにより、容易に他の装置を印刷装置と通信可能に設定することが可能となる。
しかしながら、印刷装置に設定されている通信に関するパスワードを含む設定情報が印刷されてしまうことが必ずしも適切ではない。例えば、印刷装置のユーザと異なる管理者により管理され、外部装置が形成した無線ネットワークに印刷装置が接続している場合を考える。この無線ネットワークに接続するためのパスワードを印刷装置が印刷してしまうと、印刷装置のユーザと異なる管理者が意図しない装置までもこの印刷物に基づいて無線ネットワークに接続可能となってしまう恐れが生じる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、通信に関する設定情報を適応的に印刷させることを可能とするものである。
上記課題を解決するため、本発明の通信装置は、無線ネットワークを形成する第1の役割と、他の装置により形成された無線ネットワークに接続する第2の役割とのうち、通信相手装置とのネゴシエーションに基づいて前記通信装置の役割を決定する決定手段と、
前記決定手段により前記通信装置の役割が前記第1の役割に決定された場合、無線ネットワークを形成する形成手段と、
前記決定手段により前記通信装置の役割が前記第2の役割に決定された場合、通信相手装置により形成された無線ネットワークに接続する接続手段と、
前記形成手段により形成された無線ネットワークに接続するためのパスワードを、前記通信装置に設定されている通信に関する設定情報の印刷指示を受け付けたことに応じて印刷させ、
前記接続手段により接続している無線ネットワークに接続するためのパスワードを、前記通信装置に設定されている通信に関する設定情報の印刷指示を受け付けたことに応じて、印刷させないまたはユーザに認識可能に印刷させないよう制御する印刷制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によると、通信に関する設定情報を適応的に印刷させることができる。
無線通信システムの構成の一例を示す図である。 端末装置の外観を示す図である。 MFPの外観を示す図である。 MFPの操作表示部の一例を示す図である。 端末装置の構成を示すブロック図である MFPの構成を示すブロック図である。 モードA(APモード)の無線接続シーケンスを示す図である。 モードB(Wi−Fi Directモード)の無線接続シーケンスを示す図である。 モードC(インフラストラクチャモード)の接続シーケンスを示す図である。 LAN設定情報印刷処理を示すフローチャートである。 パスワード項目の印刷判定処理を示すフローチャートである。 LAN設定情報印刷の印刷結果の一例を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本実施形態を例示的に説明する。但し、本実施形態に記載されている構成要素の相対配置、表示画面等は、例示であり、それらのみに限定する趣旨のものではない。
<システム構成>
まず、以下で説明する各実施形態を実現するためのシステム構成について、図1〜図6を用いて説明する。図1は端末装置、印刷装置(MFP)及びアクセスポイントを含むシステムの構成を示す図である。
端末装置200は、MFP300及びAP400と無線通信可能な通信装置である。本実施形態では、端末装置200は、スマートフォンである。スマートフォンとは、携帯電話の機能の他に、カメラや、ウェブブラウザ、電子メール機能等を搭載した多機能型の携帯電話のことである。端末装置200は、PDA(Personal Digital Assistant)等の個人情報端末、携帯電話またはデジタルカメラであってもよい。
印刷装置(MFP)300は、端末装置200及びAP400と無線通信可能な通信装置であり、端末装置200またはアクセスポイント400から受信した印刷データを印刷する。MFP300は、読取機能(スキャナ)と印刷機能を有するMulti Function Printer(MFP)である。MFP300は、これら機能のほか、FAX機能、電話機能を有していても良い。
端末装置200とMFP300とは、直接無線通信を行うこともできるし、AP400を介して通信を行うこともできる。端末装置200とMFP300とは、直接無線通信を行う場合、Wi−Fi Direct(登録商標、以下省略)という標準規格に従って互いに無線接続する。Wi−Fi Directとは、Wi−Fi Allianceによって規定された通信規格である。Wi−Fi Directでは、通信相手を検索するための処理や通信相手との間で互いの役割を決定する方法等が定められ、無線LAN通信のための接続シーケンスについて規定されている。
アクセスポイント(AP)400は、IEEE802.11規格に定められたインフラストラクチャモードにおけるアクセスポイントとして動作する。AP400は、インフラストラクチャモードの無線LAN(WLAN)を形成し、当該ネットワークに接続したステーション同士の通信を中継する。
ここで、Wi−Fi Directについて説明する。Wi−Fi Directでは、基地局(アクセスポイント)として動作するグループオーナーと子局(ステーション)として動作するクライアントとの二つの役割があり、各電子機器が通信の際に用いる役割を決定する。P2Pグループオーナー(以下、GO)及びP2Pクライアント(以下、CL)の役割はGO Negotiationプロトコルで決定される。GO NegotiationプロトコルはWi−Fi Directで規定されている。Wi−Fi Directは、装置間でそれらのうち通信する際の役割をネゴシエーションにより決定する過程を含む無線接続を確立するための接続処理である。
GO Negotiationプロトコルでは、GO Negotiation Requestフレームがやり取りされる。また、GO Negotiationプロトコルでは、GO Negotiation Responseフレーム、GO Negotiation Confirmationフレームが装置間でやり取りされる。これらのフレームで、装置間でIntent値が交換され、Intent値が大きい値の装置がGOとして動作すること、Intent値が小さい値の装置がCLとして動作することが決定される。
なお、Wi−Fi DirectではGOが形成したネットワークをP2Pグループと称する。本実施形態でもネットワークのことをP2Pグループと記載する場合もある。どちらも同様の意味で記載されている。
なお、本実施形態では、GO、CLおよび役割が未決定の通信装置群をまとめて、P2Pデバイスと称す。役割が未決定の通信装置は、その後の役割決定処理の結果に応じて、CLになって無線ネットワークに参加することも、GOになって無線ネットワークを構築することもできる。
また、Wi−Fi Directを用いて装置間で接続する場合、GOからCLに通信パラメータを提供し、該通信パラメータを用いて接続する。通信パラメータは、IEEE802.11規格に準拠して無線通信するための各種無線通信パラメータが含まれる。つまり、通信パラメータは、ネットワーク識別子としてのSSID、暗号方式、暗号鍵、認証方式、ネットワークキー、認証鍵及びパスワード等の無線LAN通信を行うために必要な無線通信パラメータである。また、通信パラメータは、MACアドレスやIP層での通信を行うためのIPアドレス等であってもよい。
このように、GOは、無線ネットワークを形成し、当該無線ネットワークに接続するためのパスワードを設定する役割である。CLは、他の装置(GO)により形成された無線ネットワークに他の装置により設定されたパスワードに基づいて接続する役割である。なお、パスワードは、パスフレーズ、PSK、暗号鍵、ネットワークキーまたは認証鍵であってもよい。
続いて、システムの構成について説明する。図2は端末装置200の外観を示す図である。201に
は、IEEE802.11シリーズに準拠した無線LAN通信を行うためのWLANユニットが内蔵される。WLANユニットは、例えばIEEE802.11シリーズに準拠したWLANシステムにおけるデータ(パケット)通信が可能であるものとする。WLANユニットは、無線通信を行うチップ及びアンテナにより構成される。また、WLANユニットを用いた無線通信では、Wi−Fi Direct(WFD)に準拠した通信、インフラストラクチャモードにおけるアクセスポイントまたはステーションとしての通信などが可能である。表示部202は、例えば、LCD方式の表示機構を備えたディスプレイである。操作部203は、タッチパネル方式の操作機構を備えており、ユーザによる操作を検知する。代表的な操作方法には、表示部202がボタンアイコンやソフトウェアキーボードの表示を行い、ユーザがそれらの箇所に触れることによって操作イベントを検知するものがある。電源キー204は電源のオン及びオフをする際に用いるハードキーである。
端末装置200のハードウェア構成を図5に示す。端末装置200は、装置自身のメインの制御を行うメインボード501と、WLAN通信を行うWLANユニット517とを有する。なお、WLANユニット517は、201に内蔵される。
メインボード501において、CPU(中央演算処理部)502は、システム制御部であり、端末装置200の全体を制御する。以降に示す端末装置200の処理はCPU502の制御によって実行される。CPU502は、例えばROM503に記憶される制御プログラムを実行することにより装置全体を制御する。ROM503は、CPU502が実行する制御プログラムや組込オペレーティングシステム(OS)プログラム等を記憶する。本実施形態では、ROM503に記憶されている各制御プログラムは、ROM503に記憶されている組込OSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウェア制御を行う。
RAM504は、SRAM(Static RAM)等で構成され、プログラム制御変数等のデータを記憶し、また、ユーザが登録した設定値や端末装置200の管理データ等のデータを記憶し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。
画像メモリ505は、DRAM(Dynamic RAM)等のメモリで構成され、WLANユニット517を介して受信した画像データや、データ蓄積部513から読み出した画像データをCPU502で処理するために一時的に記憶する。
不揮発性メモリ512は、フラッシュメモリ(flash memory)等のメモリで構成され、電源がオフされてもデータを記憶し続ける。尚、これらのようなメモリ構成はこれに限定されるものではない。例えば、画像メモリ505とRAM504を共有させてもよいし、データ蓄積部513にデータのバックアップ等を行ってもよい。また、本実施形態では、画像メモリ505にDRAMを用いているが、ハードディスクや不揮発性メモリ等の他の記憶媒体を使用する場合もあるのでこの限りではない。
データ変換部506は、種々の形式のデータの解析や、色変換、画像変換等のデータ変換を行う。電話部507は、電話回線の制御を行い、スピーカ部514を介して入出力される音声データを処理することで電話による通信を実現している。操作部508は、操作部203(図2)から入力される信号を制御する。GPS(Global Positioning System)509は、端末装置200の現在の緯度や経度等の位置情報を取得する。表示部510は、表示部202(図2)の表示内容を電子的に制御しており、各種入力操作や、MFP300の動作状況、ステータス状況の表示等を行うことができる。
カメラ部511は、レンズを介して入力された画像を電子的に記録して符号化する機能を有している。カメラ部511で撮影された画像はデータ蓄積部513に保存される。スピーカ部514は電話機能のための音声を入力または出力する機能や、その他、アラーム通知等の機能を実現する。電源部515は、携帯可能な電池であり、装置内への電力供給制御を行う。電源状態には、電池に残量が無い電池切れ状態、電源キー204を押下していない電源オフ状態、通常起動している起動状態、起動しているが省電力になっている省電力状態がある。
端末装置200はWLANで無線通信することができる。これにより、端末装置200は、MFP等の他デバイスとのデータ通信を行う。この通信部では、データをパケットに変換し、他デバイスにパケット送信を行う。逆に、外部の他デバイスからのパケットを、元のデータに復元してCPU502に対して送信する。
メインボード501内の各種構成要素(503〜515及び517)は、CPU502が管理するシステムバス519を介して、相互に接続されている。
続いて、MFP300の構成を説明する。図3はMFP300の外観を示す図である。図3において、原稿台301は、スキャナ(読取部)で読み取らせる原稿を載せるガラス状の透明な台である。原稿蓋302は、スキャナで読取を行う際に原稿を押さえたり、読取の際に原稿を照射する光源からの光が外部に漏れないようにしたりするための蓋である。印刷用紙挿入口303は様々なサイズの用紙をセット可能な挿入口である。印刷用紙挿入口303にセットされた用紙は一枚ずつ印刷部に搬送され、印刷部で印刷を行って印刷用紙排出口304から排出される。操作表示部305は、文字入力キー、カーソルキー、決定キー、取り消しキー等のキーと、LED(発光ダイオード)やLCD(液晶ディスプレイ)などから構成され、ユーザによってMFPとしての各種機能の起動や各種設定を行うことができる。また、タッチパネルで構成されてもよい。306には、WLANで通信するためのアンテナが埋め込まれている。
図4は、MFP300の操作表示部305の画面表示の一例を模式的に示した図である。図4(a)は、MFPが電源オンし印刷やスキャン等の動作をしていない状態(アイドル状態)を示すホーム画面である。キー操作やタッチパネル操作によりコピーやスキャン、インターネット通信を利用したクラウド機能のメニュー表示や各種設定、機能実行が可能である。図4(a)のホーム画面からキー操作やタッチパネルの操作によってシームレスに図4(a)とは異なる機能を表示することができる。図4(b)は、その一例であり、プリントやフォト機能の実行やLAN設定の変更が実行可能な画面である。図4(c)は、図4(b)の画面において、LAN設定を選択した際に表示される画面である。この画面からインフラストラクチャモードの有効/無効設定や、WFDモードの有効/無効設定など各種のLAN設定変更が実行できる。MFP300は、モードが有効設定とされると、当該モードを利用可能な状態となる。また、MFP300は、モードが有効設定とされると、当該モードで通信するための処理を開始する。また、MFP300は、モードが無効設定とされると、当該モードを利用しない状態となる。また、MFP300は、モードが無効設定とされると、当該モードで通信しない。また、有効設定されたモードの通信のため、他のモードが利用できなくなる場合、当該他のモードも無効設定されることとしてもよい。
また、図4(c)に示す画面からMFP300に対してLAN設定情報の印刷指示を与えることができる。LAN設定情報印刷とは、MFP300の通信に関する設定情報を印刷することである。
MFP300のハードウェア構成を図6に示す。MFP300は、装置自身のメインの制御を行うメインボード601と、WLAN通信を行うWLANユニット616、有線LAN通信を行うLANユニット621とを有する。
メインボード601において、CPU(中央演算処理部)602は、システム制御部であり、MFP300の全体を制御する。以降に示すMFP300の処理はCPU602の制御によって実行される。CPU602は、例えばROM603に記憶される制御プログラムを実行することにより装置全体を制御する。ROM603は、CPU602が実行する制御プログラムや組込オペレーティングシステム(OS)プログラム等を記憶する。本実施形態では、ROM603に記憶されている各制御プログラムは、ROM603に記憶されている組込OSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウェア制御を行う。RAM604は、SRAM(Static RAM)等で構成され、プログラム制御変数等のデータを記憶し、また、ユーザが登録した設定値やMFP300の管理データ等のデータを記憶し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。
不揮発性メモリ605は、フラッシュメモリ(flash memory)等のメモリで構成され、電源がオフされてもデータを記憶し続ける。画像メモリ606は、DRAM(Dynamic RAM)等のメモリで構成され、WLANユニット616を介して受信した画像データや、符号復号化処理部611で処理した画像データなどを蓄積する。また、端末装置200のメモリ構成と同様に、このようなメモリ構成はこれに限定されるものではない。データ変換部608は、種々の形式のデータの解析や、画像データから印刷データへの変換等を行う。
読取制御部607は、読取部609(例えば、CISイメージセンサ(密着型イメージセンサ))を制御して、原稿上の画像を光学的に読み取る。次に、読取制御部607は、これを電気的な画像データに変換した画像信号を出力する。読取制御部607は、このとき2値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施してから出力しても良い。
操作表示部610は、図4での操作表示部305に対応する。符号復号化処理部611は、MFP300で扱う画像データ(JPEG、PNG等)の符号復号化処理や、拡大縮小処理を行う。給紙部613は印刷のための用紙を保持する。印刷制御部614からの制御で給紙部613から用紙の給紙を行うことができる。特に、給紙部613は、複数種類の用紙を一つの装置に保持するために、複数の給紙部を用意することができる。そして、印刷制御部614により、どの給紙部から給紙を行うかの制御を行うことができる。
印刷制御部614は、印刷される画像データに対し、スムージング処理や印刷濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施してから印刷部612に出力する。印刷部612は、例えば、インクタンクから供給されるインクをプリントヘッドから吐出させて画像を印刷するインクジェットプリンタを採用可能である。また、印刷制御部614は印刷部612の情報を定期的に読み出してRAM604の情報を更新する役割も果たす。具体的には、インクタンクの残量やプリントヘッドの状態等のステータス情報を更新することである。
WLANユニット616は、例えばIEEE802.11シリーズに準拠したWLANシステムにおけるデータ(パケット)通信が可能であるものとする。WLANユニット616は、無線通信を行うチップ及びアンテナにより構成される。また、WLANユニット616を用いた無線通信では、Wi−Fi Direct(WFD)に準拠した通信、インフラストラクチャモードにおけるアクセスポイントまたはステーションとしての通信などが可能である。WLANユニット616はバスケーブル615を介してメインボード601に接続されている。
また、MFP300は、LANユニット621を介して有線通信することができる。WLANユニット616及びLANユニット621は、データをパケットに変換し、他デバイスにパケット送信を行う。また、WLANユニット616及びLANユニット621は、受信した外部の他デバイスからのパケットを、元のデータに復元してCPU602に対して出力する。LANユニット621はバスケーブル620介してメインボード601に接続されている。
メインボード601内の各種構成要素(602〜614、616〜617、619、621)は、CPU602が管理するバスケーブル620を介して、相互に接続されている。
続いて、本システムの動作について説明する。MFP300は、モードA、モードB、モードC及びモードDの4つの通信モードを設定可能である。モードAは、MFP300がアクセスポイントとして動作するモード(Software Access Point Mode)である。モードAでは、MFP300と端末装置200とが、AP400を介さず直接通信可能である。なお、モードAのことをAPモードとも呼ぶ。
モードBは、Wi−Fi Directで端末装置200と接続し、通信するモードである。モードBでは、さらに、MFP300がGO Negotiationを実行することなくGOとして動作を開始する「ネゴなし」又はGO Negotiationを実行して役割を決定する「ネゴあり」を選択することができる。MFP300は、ネゴなしのモードBが有効に設定されると、自発的及び自律的にGOとしての動作を開始する。なお、モードBのことをWi−Fi Directモードとも呼ぶ。
モードCは、MFP300がインフラストラクチャモードのステーションとして動作し、AP400に接続するためのモードである。なお、モードCのことをインフラモードとも呼ぶ。また、モードDは、LANユニット621を介して有線通信するモードである。なお、モードDのことを有線モードとも呼ぶ。
以下、モードA〜Cにおける無線接続シーケンスについて、図7〜図9を用いて説明する。
図7はモードA(APモード)の無線接続シーケンスを示す図である。MFP300は、モードAを有効設定されると、アクセスポイントとしての動作を開始する。端末装置200は、MFP300を検索するための機器探索リクエスト701を送信する。なお、機器探索リクエスト701は、IEEE802.11規格に規定されているプローブリクエストであってもよい。MFP300は、機器探索リクエスト701を受信すると、機器探索応答702を送信する。なお、機器探索応答702は、IEEE802.11規格に規定されているプローブレスポンスであってもよい。端末装置200は、機器探索応答702を受信するとMFP300を検出する。端末装置200は、MFP300と無線接続の処理(無線接続の確立等)、IP接続の処理(IPアドレスの割当等)を行う。
MFP300は、モードBが有効設定されると、Wi−Fi Directのための処理を開始する。上述のようにMFP300はモードBの「ネゴなし」が有効設定されると、GOとして動作を開始して無線ネットワークを形成する。また、MFP300はモードBの「ネゴあり」が有効設定されると、Wi−Fi DirectのP2P discoveryに規定される処理を開始する。図8はモードB(Wi−Fi Directモード)のネゴあり設定の無線接続シーケンスを示す図である。モードBでは、Wi−Fi DirectのP2P discoveryに規定される処理において機器探索リクエスト及びその応答信号をやりとりする(801、802)。なお、モードBでやり取りされる機器探索リクエスト及びその応答信号には、Wi−Fi Directを示すInformation Element(IE)であるP2P IEが含まれている。また、MFP300は、通信相手となる他方の機器が探索されると、両者の間で、互いの機器で供給可能なサービスや機能に関する情報を確認するためのサービスディスカバリを行ってもよい。機器探索リクエスト及びその応答信号のやりとりにより通信相手となる機器が検出された後に、GOと、CLとのうちから役割を決定するためのネゴシエーションを装置間で実行する(803)。次に、CLとGOとの役割が決定したら、両者の間で、Wi−Fi Directによる通信を行うためのパラメータを交換する(パラメータ交換フェーズ)。なお、GOからCLにパスワードを含む通信パラメータが提供される。なお、パラメータ交換フェーズは、例えばWi−Fi Protected Setupを用いて行われる(804)。MFP300と端末装置200は、パラメータ交換フェーズにおいて共有された通信パラメータに基づいて無線接続を行う(805)。
図9はモードC(インフラストラクチャモード)の接続シーケンスを示す図である。モードCでは、MFP300は、ネットワークを統括する「アクセスポイント」(例えば、AP400)と接続し、端末装置200とアクセスポイントを介して通信する。MFP300は、モードCが有効設定されると、周囲に存在するアクセスポイントまたは無線ネットワークを検索する。図9に示すように、インフラストラクチャモードでは、各機器は、機器探索リクエスト及び応答信号のやり取りによりアクセスポイントを探索する(901〜904)。アクセスポイントが探索されると、機器とアクセスポイントとの間で残りの接続の処理(接続の確立等)を経て、その後、IP接続の処理(IPアドレスの割当等)を行うことになる。
続いて、LAN設定情報印刷処理を図10及び図11のフローチャートを用いて説明する。図10及び図11に示すフローチャートは、CPU602がROM603に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することにより行われる処理の流れを示す。なお、図10及び図11に示すフローチャートに示すステップの一部または全部を例えばASIC等のハードウェアで実現する構成としても良い。MFP300は、図4に示す画面でLAN設定情報の印刷指示を操作表示部305において受け付けると図10のフローチャートに示す処理を開始する。
S10−1では、MFP300は、不揮発性メモリ605からLAN設定情報を取得する。S10−2では、MFP300は、対応するモード数を算出する。MFP300は、上述のモードA〜モードDに対応している。S10−3では、MFP300は、対応している全てのモードで設定情報の印刷可否及び印刷対象項目を判定したか否かを判定する。
S10−4では、MFP300は、対象となるモードが有効設定になっているかを判断する。有効設定とは、MFP300が当該モードを利用可能な状態である。対象となるモードが有効設定になっていないとS10−4において判断された場合、MFP300は、このモードに対応する設定情報は、印刷しないと判断する(S10−6)。対象となるモードが有効設定になっていないとS10−4において判断された場合、MFP300は、図11のフローチャートに示す印刷項目判断処理を実行する(S10−5)。印刷項目判断処理の詳細は後述する。
MFP300は、チェックカウンターを増加させ(S10−7)、全ての対応モードでS10−4〜S10−6の処理を行う。全ての対応モードでS10−4〜S10−6の処理を行った場合(S10−3でNO)、MFP300は、モード毎に決定された印刷項目を、印刷制御部614によりLAN設定情報印刷データを作成して印刷部612によって印刷する。
S10−5に示す印刷項目判断処理について図11のフローチャートを用いて説明する。印刷項目判断処理では、無線接続に必要な「パスワード」について印刷するか否かを判断する。まず、MFP300は、判断対象となっているモードを判定する(S11−1、S11−4、S11−8、S11−9)。判断対象モードがモードB(Wi−Fi Directモード)だった場合、MFP300は、GO Negotiationを実行して役割を決定する「ネゴあり」に設定されているか否かを判定する(S11−2)。S11−2において、「ネゴあり」に設定されていない場合、即ち、「ネゴなし」に設定されている場合、MFP300は、パスワード項目を印刷すると判断する(S11−6)。
S11−2において、「ネゴあり」に設定されている場合、MFP300は、GO Negotiationによって決定された役割がCLであるか否かを判定する(S11−7)。GO Negotiationによって決定された役割がCLでない場合、即ち、GOである場合、MFP300は、パスワード項目を印刷すると判断する(S11−6)。GO Negotiationによって決定された役割がCLである場合、MFP300は、パスワード項目を印刷しないと判断する(S11−3)。
判断対象モードがモードA(APモード)である場合、MFP300は、自装置が形成する無線ネットワークのセキュリティ設定の有無を確認する(S11−5)。セキュリティ設定がある場合、即ち、形成する無線ネットワークに接続する際にパスワードが必要な場合、MFP300は、パスワード項目を印刷すると判断する(S11−6)。セキュリティ設定が無い場合、即ち、形成する無線ネットワークに接続する際にパスワードが必要ない場合、MFP300は、パスワード項目を印刷しないと判断する(S11−3)。なお、この場合、セキュリティ設定が無いこと(オープン認証であること)を示す情報を印刷すると判断してもよい。
判断対象モードがモードC(インフラモード)である場合、MFP300は、MFP300は、パスワード項目を印刷しないと判断する(S11−3)。また、判断対象モードがモードD(有線モード)である場合、有線通信において接続に必要なパスワードが存在しないと判定し、処理を終了する。
ここで、S11−3においてパスワード項目を印刷しないと判断した場合、MFP300は、このモードのパスワードについてユーザが視認可能または認識可能な状態で印刷しないこととする。例えば、MFP300は、印刷しないと判断したモードのパスワード項目において、アスタリスク等の伏せ字を印刷したり、パスワード項目においてパスワードを表示すべき領域を空欄にしたりした状態のLAN設定情報印刷の印刷を行う。このようにすることで、印刷しないと判断したモードのパスワードをユーザが視認可能または認識可能な状態で印刷させないよう制御する。
以上のように、MFP300は、自装置が形成する無線ネットワークに接続するためのパスワードは、LAN設定情報印刷において印刷させるよう制御する。一方、MFP300と異なる他の装置が形成する無線ネットワークに接続するためのパスワードは、LAN設定情報印刷において印刷させないよう制御する。
このように、MFP300は、LAN設定情報印刷が指示された際にAPモードで動作している場合やGOとして動作する場合、パスワードを印刷する。したがって、ユーザは、印刷されたパスワードを見ながら他の端末装置にパスワードを入力することができ、容易にMFP300と端末装置とを無線接続させることができる。また、印刷したパスワードは、MFP300が形成する無線ネットワークに接続する際に用いられるため、他の装置が設定したパスワードを許可なく印刷してしまことが無くなる。
一方、MFP300は、他の装置が形成する無線ネットワークに接続するためのパスワードが設定されている状態において、LAN設定情報印刷が指示されても、そのパスワードを印刷しない。例えば、MFP300がステーションとしてAP400が形成する無線ネットワークに接続している場合を考える。この場合において、例えば、AP400が会社の基幹ネットワーク等セキュリティの確保が求められるネットワークに更に接続している場合、AP400が形成する無線ネットワークに権限のないユーザや装置を接続させないことが望まれる。また、例えば、端末装置200がGOとして形成する無線ネットワークにおいて、MFP300に機密書類を送信する場合、端末装置200が形成する無線ネットワークに権限のないユーザや装置を接続させないことが望まれる。これらの状態において、MFP300がLAN設定情報印刷により、AP400が形成する無線ネットワークに接続するためのパスワードを印刷してしまうと、権限のないユーザや装置に無線接続に必要なパスワードが知られてしまう可能性がある。本実施形態のMFP300は、他の装置が形成する無線ネットワークに接続するためのパスワードが設定されている状態において、LAN設定情報印刷が指示されても、そのパスワードを印刷しない。したがって、権限のないユーザや装置に無線接続に必要なパスワードが知られてしまうことが低減される。
また、MFP300は、Wi−Fi Directのように、無線ネットワークを形成するGOとして動作するか、通信相手装置により形成された無線ネットワークに接続するCLとして動作するかを決定するネゴシエーションを含む接続処理を実行する。このようなWi−Fi Directを実行する場合において、LAN設定情報印刷を指示された際に、MFP300は、無線ネットワークを形成するGOとして動作している場合、形成された無線ネットワークに接続するためのパスワードを印刷する。
一方、Wi−Fi Directを実行する場合において、LAN設定情報印刷を指示された際に、MFP300は、無線ネットワークに接続するCLとして動作している場合、接続した無線ネットワークに接続するためのパスワードを印刷させない。このようにMFP300は、Wi−Fi Directにおいて接続行う場合にも、ユーザの利便性の向上とセキュリティ上のリスクの低減とを両立させる通信に関する設定情報の印刷を適応的に行うことができる。
なお、S11−2で「ネゴあり」に設定されていると判定された場合、S11−7の処理を行うことなく、S11−3に処理を進める構成としてもよい。「ネゴあり」の場合、機器同士で自動的にパスワードのやりとりも行われるため、接続する際に、ユーザがパスワードを入力する必要がないためである。また、「ネゴあり」の場合は、他の装置が設定したパスワードを用いて接続を行うCLになる可能性があるため、「ネゴあり」の選択がされた時点でパスワードを印刷しないとすることで処理を簡略化することが可能になる。
以上の処理によりLAN設定情報印刷においてパスワードの印刷可否が決定される。LAN設定情報印刷結果の一例を図12に示す。図12において、12−1〜12−4のように各モードが有効設定(Enable)か無効設定(Disable)かが示される。有効設定の場合には当該モードが利用可能な状態であり、関連する各項目の設定値を印刷し、無効設定の場合には当該モードは利用しない状態であり、その他の設定情報は印刷されない。なお、MFP300は、モードを有効設定されると、そのモードで通信するための処理を開始する。また、MFP300は、モードを有効設定されると、そのモードで通信を行わない。
各モードの有効または無効の設定は、ユーザ操作によって決定されてもよい。また、MFP300は、有線通信(モードD)を行っている場合、無線通信のモード(モードA〜C)を無効に設定してもよい。また、MFP300は、無線通信のモード(モードA〜C)の少なくとも何れかかが有効に設定されている場合、有線通信(モードD)を無効に設定してもよい。
MFP300は、例えば、12−1に示すようにインフラストラクチャモード(モードC)が有効設定されている場合、当該モードを識別可能な情報と、当該モードにおいて接続中の無線ネットワークのSSIDを識別可能な情報とを印刷する。また、MFP300は、モードCが有効設定されているが、無線ネットワークに接続していない状態において、LAN設定情報を印刷する場合、SSIDの項目を空欄にするようにしてもよい。MFP300は、他のモードにおいても、モードを識別可能な情報とともに該モードで接続中または形成中の無線ネットワークのSSIDを識別可能な情報を印刷してよい。
また、MFP300は、複数の通信モードで並行して動作可能である。例えば、図12の12−1及び12−2が共に有効設定を示すように、MFP300は、モードBとモードCとを並行して利用可能な状態となることができる。例えば、MFP300は、インフラストラクチャモードのステーションかつWi−Fi Directのグループオーナーとして並行に動作してもよい。この場合、WLANユニット616は、インフラストラクチャモードのステーションとしての通信及びグループオーナーとしての通信を共通の周波数チャンネルで行うようにしてもよい。MFP300は、複数の通信モードで並行して動作している場合に、夫々のモードにおけるLAN設定情報を印刷してもよい。例示として、MFP300が、インフラストラクチャモードのステーションかつグループオーナーとして動作している場合にLAN設定情報の印刷を指示された場合を説明する。この場合、MFP300は、インフラストラクチャモードで使用するパスワードについてはユーザに認識可能に印刷せず、グループオーナーとして形成している無線ネットワークに接続するためのパスワードについては印刷する。このように構成することで、複数のモードのLAN設定情報を一度の指示で印刷することができる。なお、MFP300は、モード毎に異なる用紙にLAN設定情報を印刷してもよい。また、MFP300は、一枚の用紙に複数のモードのLAN設定情報を印刷してもよい。
また、S11−3でパスワードを印刷しないと決定されたモードのパスワード表示領域にアスタリスク等の伏せ字を用いて非表示を示す情報を印刷してもよい。図12の12−6に記号で隠蔽されたパスワードを示す。または、S11−3でパスワードを印刷しないと決定されたモードのパスワード表示領域の内容を空欄にしてもよい。または、S11−3でパスワードを印刷しないと決定されたモードの12−5及び12−6ともに印刷をしないようにしてもよい。また、S11−3でパスワードを印刷しないと決定されたモードのパスワードを、一部だけを伏せ字にしたり、暗号化した状態で印刷したり、QRコード(登録商標)等のようにコード化したりして視認可能ではない状態で印刷してもよい。
なお、LAN設定情報印刷において、パスワード以外の設定情報として、SSID、暗号方式、周波数チャンネル、認証方式、IPアドレスまたはMACアドレスの情報を印刷してもよい。また、S11−4でパスワードを印刷すると決定されたモードのパスワードであっても、ユーザから印刷許可が設定されなければ、そのパスワードを視認可能に印刷しないようにしてもよい。また、S11−3でパスワードを印刷しないと決定されたモードのパスワードであっても、ユーザから印刷許可が設定されれば、そのパスワードは印刷されてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、通信に関する設定情報を印刷する際に、ユーザの利便性の向上とセキュリティ上のリスクの低減とを両立させ、適応的に通信に関する設定情報を印刷させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、上述の説明において、印刷機能を有するMFP300がLAN設定情報を印刷するものとしたが、MFP300は印刷機能を有さず、他の印刷装置にLAN設定情報を印刷させるようにしてもよい。この場合、MFP300が印刷指示を他の印刷装置に送信する。他の印刷装置は、MFP300からの印刷指示に従ってMFP300のLAN設定情報を印刷する。また、印刷に代えてディスプレイへの可視表示のための出力の可否を同様に行うようにしてもよい。
200 端末装置
300 MFP
400 アクセスポイント

Claims (14)

  1. 通信装置であって、
    無線ネットワークを形成する第1の役割と、他の装置により形成された無線ネットワークに接続する第2の役割とのうち、通信相手装置とのネゴシエーションに基づいて前記通信装置の役割を決定する決定手段と、
    前記決定手段により前記通信装置の役割が前記第1の役割に決定された場合、無線ネットワークを形成する形成手段と、
    前記決定手段により前記通信装置の役割が前記第2の役割に決定された場合、通信相手装置により形成された無線ネットワークに接続する接続手段と、
    前記形成手段により形成された無線ネットワークに接続するためのパスワードを、前記通信装置に設定されている通信に関する設定情報の印刷指示を受け付けたことに応じて印刷させ、
    前記接続手段により接続している無線ネットワークに接続するためのパスワードを、前記通信装置に設定されている通信に関する設定情報の印刷指示を受け付けたことに応じて、印刷させないまたはユーザに認識可能に印刷させないよう制御する印刷制御手段とを有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記印刷制御手段の制御に従って、通信に関する設定情報を印刷する印刷手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記決定手段は、Wi−Fi Direct(登録商標)において実行されるGO Negotiationプロトコルに基づいて前記通信装置の役割を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記印刷制御手段は、前記通信装置がステーションとして接続するアクセスポイントに接続するためのパスワードを、前記印刷指示に応じて印刷させないことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信装置。
  5. 前記印刷制御手段は、前記通信装置がアクセスポイントとして形成する無線ネットワークに接続するためのパスワードを前記印刷指示に応じて印刷させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の通信装置。
  6. 前記印刷制御手段は、前記印刷指示を受け付けた際に、前記ネゴシエーションを実行することなく前記第1の役割として動作し、前記形成手段により無線ネットワークを形成している場合、前記形成手段により形成された無線ネットワークに接続するためのパスワードを印刷させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の通信装置。
  7. 前記印刷制御手段は、前記印刷指示を受け付けた場合、通信に関する設定情報として、SSID、暗号方式、周波数チャンネル、認証方式、IPアドレス及びMACアドレスのうちの少なくともいずれか一つを印刷させることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の通信装置。
  8. 前記印刷制御手段は、前記印刷指示を受け付けた際に、有線通信を行っている場合、有線通信に関する設定情報を印刷させることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の通信装置。
  9. 前記形成手段は、IEEE802.11規格に準拠して無線ネットワークを形成し、
    前記接続手段は、IEEE802.11規格に準拠して無線ネットワークに接続することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の通信装置。
  10. 前記印刷制御手段は、前記接続手段により接続している無線ネットワークに接続するためのパスワードを、前記通信装置に設定されている通信に関する設定情報の印刷指示を受け付けたことに応じて少なくとも一部に伏せ字を用いて印刷させることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の通信装置。
  11. 前記印刷制御手段は、前記接続手段により接続している無線ネットワークに接続するためのパスワードをコード化した情報を、前記通信装置に設定されている通信に関する設定情報の印刷指示を受け付けたことに応じて印刷させることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の通信装置。
  12. 印刷方法であって、
    無線ネットワークを形成する第1の役割と、他の装置により形成された無線ネットワークに接続する第2の役割とのうち、通信相手装置とのネゴシエーションに基づいて通信装置の役割を決定する決定工程と、
    前記決定工程によって前記通信装置の役割が前記第1の役割に決定された場合、無線ネットワークを形成する形成工程と、
    前記決定工程によって前記通信装置の役割が前記第2の役割に決定された場合、通信相手装置により形成された無線ネットワークに接続する接続工程と、
    前記形成工程によって形成された無線ネットワークに接続するためのパスワードを、前記通信装置に設定されている通信に関する設定情報の印刷指示を受け付けたことに応じて印刷させ、
    前記接続工程によって接続している無線ネットワークに接続するためのパスワードを、前記通信装置に設定されている通信に関する設定情報の印刷指示を受け付けたことに応じて、印刷させないまたはユーザに認識可能に印刷させないよう制御する印刷制御工程と、を有することを特徴とする印刷方法。
  13. 通信装置であって、
    無線ネットワークを形成する第1の役割と、他の装置により形成された無線ネットワークに接続する第2の役割とのうち、通信相手装置とのネゴシエーションに基づいて前記通信装置の役割を決定する決定手段と、
    前記通信装置の役割を前記決定手段により決定するか、前記通信装置の役割を前記ネゴシエーションに基づくことなく前記第1の役割として決定するかを設定する設定手段と、前記設定手段により前記通信装置の役割を前記決定手段により決定することが設定されている場合、前記通信装置が形成する無線ネットワークに接続するためのパスワードを、前記通信装置に設定されている通信に関する設定情報の印刷指示を受け付けたことに応じてユーザに認識可能に印刷させ、
    前記通信装置の役割を前記ネゴシエーションに基づくことなく前記第1の役割として決定することが前記設定手段により設定されている場合、前記通信装置に設定されているパスワードであって、前記第1の役割に従って形成される無線ネットワークに接続するためのパスワードを前記通信装置に設定されている通信に関する設定情報の印刷指示を受け付けたことに応じて、印刷させないまたはユーザに認識可能に印刷させないよう制御する印刷制御手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  14. 請求項1から11の何れか1項に記載の通信装置としてコンピュータを動作させるためのプログラム。
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