JP6750965B2 - 茎葉処理機 - Google Patents

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本発明は、ニンニクや玉葱等の茎葉部分を切断し、畝側方に排出する茎葉処理機に関する。
従来から玉葱を栽培する場合、畝上にマルチフィルムを敷設し、該マルチフィルムに所定間隔をあけて開口された孔に玉葱の苗を植え付けて、苗の育成を促進し、草が生えることを抑えることが行われてきた。そして、この成長した玉葱を収穫するには、マルチフィルムを押えつけながら茎葉部を挟持して引き抜き収穫する方法や、マルチフィルムを引き裂きながら玉葱を引き抜く方法等で収穫されてきた。これらの収穫方法では、マルチフィルムが邪魔となり、収穫時にマルチフィルムが引っ掛かって詰まったり、茎葉部が千切れて収穫できないことが発生し、また、収穫後のマルチフィルムの除去作業時には、マルチフィルムが千切れたり、茎葉部を巻き込んだりして煩雑となっていた。また、トラクタにより牽引して収穫と同時にマルチフィルムを除去する収穫機も存在するが、装置自体が大きく中規模程度の栽培農家で適用できるものではなかった。
そこで、マルチフィルムが敷設された畝に栽培された玉葱を収穫する前に、茎葉部を切断除去してマルチフィルムを剥がした後に収穫することが考えられる。
この玉葱の茎葉部を切断除去する技術として、苗の育苗時に切断する技術が公知となっている。即ち、玉葱の種をポットに播いて、このポットを苗箱に複数並べて、この苗箱をビニールハウス内で発芽させて育苗し、葉が伸びてきたときに、所定の長さに切り揃えて、苗が倒れたり、他の苗の受光状態を阻害したりしないようにする剪葉装置が公知となっている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−69848号公報
前記特許文献1に記載の剪葉装置は、苗床を跨いで走行する門型の移動台車と、葉を切断するための苗床の幅方向にほぼ水平に設定されるカッターを有する剪葉機と、カッターにより剪葉された葉を苗床の側脇方向へ移送する送風機とカッターの後方に設けられ剪葉された葉を受け取るとともに飛散することを防止しながら移動台車の側部に案内する案内ケースと、該案内ケースの送風方向端部に臨む位置に設けられて、移送された葉を捕集する収容体を備え得る構成としていた。
しかし、この構成では、送風機からの風は前方へも噴き出すことがあり、剪葉した葉がうまく取り込むことができないことがあった。また、成長した葉を剪葉する場合には、葉が絡み、取り込みがうまくできない場合があり、また、茎葉部が成長しているために収容体が直ぐに一杯になり、交換の回数が多くなり、面倒な作業となっていた。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、マルチフィルムで覆われた畝に栽培された玉葱を収穫する前に、茎葉部を切断して畝上から取り除き、後工程のマルチフィルム剥ぎ取り作業が容易に行える茎葉処理機を提供しようとする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、機体フレームに対して昇降可能に設けられ、茎葉部を引き起こす引き起こし装置と、引き起こし装置の後部に配置される茎葉切断装置と、茎葉切断装置の後部に配置され側方へ排出する茎葉排出装置とからなる作業部と、前記機体フレームを支持するとともに、畝を跨ぎ走行する走行部と、を備え、前記茎葉排出装置は、左右方向に延び回転自在な送り軸と、前記送り軸上に設けられ左右対称な順ネジ及び逆ネジを有する螺旋羽根とを備える横送りオーガから構成され、前記茎葉切断装置は、前記横送りオーガの中央上方を横切る伝動軸の動力によって駆動される茎葉処理機とするものである。
請求項2においては、前記茎葉排出装置の側部を覆う搬送フレームには排出口が設けられ、該排出口に対向して所定間隔をあけて規制板が設けられるものである。
請求項においては、前記茎葉切断装置の後部には前記茎葉切断装置から前記茎葉排出装置へ切断された後の茎葉部を送る送り板が設けられるものである。
請求項においては、前記機体フレームの後部左右両側には、畝に敷設されたマルチフィルムの左右両側を押さえる土を崩す、土崩し手段が設けられるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、茎葉処理機を走行させて作業を行うと、畝上の茎葉部は茎葉切断装置により切断され、切断後の茎葉部は側方へ排出されて畝間に落下するので、切断後の茎葉部が散らばることがない。
また、従来のような送風機がないので、切断後の茎葉部が前方へ吹き飛ばされたり、畝上に散らばったりすることがなく、収容体も不要となる。そして、切断後の茎葉部が走行部に巻き込まれることがなく畝間に落下させられる。
また、マルチフィルムが敷設された畝の場合には、マルチフィルム上に切断後の茎葉部が残らないので、その後の工程であるマルチフィルムの剥ぎ取り作業が容易に行える。
本発明の茎葉処理機の全体側面図。 茎葉処理機の平面図。 茎葉処理機の正面図。 茎葉処理機の斜視図。 搬送フレームを外した状態の側面図。 横回し引き起こし装置と縦回し引き起こし装置を外した状態の斜視図。 横回し引き起こし装置と縦回し引き起こし装置の斜視図。 横回し引き起こし装置の他の実施形態を示す正面図。 土崩し手段の斜視図。 茎葉排出装置と茎葉切断装置の斜視図。
畝Dがマルチフィルムにより覆われ、該マルチフィルムに所定間隔毎に開けられた孔内に玉葱の苗が植え付けられて栽培され、この玉葱を収穫するときに、本発明の茎葉処理機1により、畝D上に栽培された玉葱10の茎葉部10bが所定高さ位置で切断されて、切断後の茎葉部10bが畝Dと畝Dの間に排出される。本発明の茎葉処理機1による処理後の工程では、前記マルチフィルムが剥がされて、茎葉部10bが切断された後の玉葱10が掘り起こされて畝上に載置され、次の工程で、拾い上げ機によりピックアップされてコンテナに収納される。このコンテナに収納された玉葱10は乾燥施設に運ばれて保存される。このような作業工程において使用される本発明の茎葉処理機1は、主に中規模程度の玉葱栽培農家で使用される。
図1、図2、図3、図4において、茎葉処理機1の全体構成から説明する。本実施形態では一つの畝Dに4条の玉葱が植え付けられて、4条の玉葱10の茎葉部10bが茎葉処理機1により処理されるが、条数は限定するものではない。なお、F方向を前方と規定して説明する。
茎葉処理機1は、走行部2上に機体フレーム3が支持され、機体フレーム3の前部上に作業部4が配置され、機体フレーム3の後部上に駆動部5が配置され、該駆動部5の上方に操縦部6が配置される。駆動部5はエンジン7からなり、エンジン7からの動力が走行部2と作業部4に伝達可能とされている。
操縦部6には、走行・作業クラッチレバー61や操向レバー62L・62Rや変速レバー63やアクセルレバー64や作業部昇降レバー65等が配置されている。
前記走行部2は、クローラ式走行装置により構成されるが、ホイール式とすることも可能である。走行部2は前記左右の機体フレーム3から下方に縦フレーム21・21・21が垂設され、該縦フレーム21・21・21の下端にトラックフレーム22が固定され、該トラックフレーム22に転輪23・23・・・が回転自在に支持される。また、機体フレーム3の後部に駆動軸24が支持され、該駆動軸24の左右外側には駆動輪25が固設され、駆動軸24の機体左右中央側はミッションケースに支持され、前記エンジン7からの動力がミッションケース内で変速され、駆動輪25に伝達できるようにしている。前記駆動輪25と転輪23・23・・・にクローラ26が巻回され、クローラ式走行装置が構成される。このクローラ式走行装置は畝Dを跨ぐように左右一対配置される。
前記左右の機体フレーム3の後部から支持柱11・11が立設され、該支持柱11・11の上部に伝動軸12が支持され、該伝動軸12に搬送フレーム30の後上部が回動可能に支持される。該搬送フレーム30と機体フレーム3との間には油圧シリンダ13が介装され、前記作業部昇降レバー65の操作により油圧シリンダ13を伸縮させて、作業部4を昇降可能とし、茎葉部10bの切断高さを調整可能としている。
前記伝動軸12の一端にはスプロケットが固設され、チェーン伝動手段やベルト伝動手段等を介してエンジン7から動力が伝達され、作業部4に動力を伝えるようにしている。
前記搬送フレーム30の前部には、茎葉排出装置31と茎葉切断装置35が配置され、搬送フレーム30の前端には引き起こしフレーム16が固設され、該引き起こしフレーム16に引き起こし装置となる横回し引き起こし装置40と縦回し引き起こし装置50が取り付けられる。
前記茎葉排出装置31はネジ連続搬送方式の横送りオーガにより構成される。図6、図10に示すように、横送りオーガは回転軸32と送り軸33と螺旋羽根34と送りケース14よりなり、前記回転軸32が左右水平方向に左右の前記搬送フレーム30に回転自在に支持される。該回転軸32の一端にはスプロケットが固設され、前記伝動軸12上に固設したスプロケットからチェーン、スプロケット等を介して搬送フレーム30の前上部に横架した中間軸17に伝えられ、該中間軸17の他端に固設したスプロケットよりチェーンを介して前記回転軸32の一端に固設したスプロケットにエンジン7からの動力が伝達されるようにしている。
前記回転軸32上には円筒状の送り軸33が同心上に固設され、該送り軸33上に螺旋羽根34が固設される。螺旋羽根34は左右対称に送り軸33上に固設されている。つまり、螺旋羽根34は左右に順ネジと逆ネジが構成され、送り軸33を回転することにより、中央から左右へ分けて送るようにしている。螺旋羽根34の外周回転軌跡の下方及び後方は曲面状の送りケース14により覆われて、搬送フレーム30に固設されている。但し、茎葉排出装置31は横送りオーガに限定するものではなく、左右対称に配置されたベルトコンベアで構成することも可能であり、搬送を確実にするために、スラットコンベアを用いることが更に好ましい。
また、螺旋羽根34には切断後の茎葉部10bを容易に取り込めるように、掻込手段を設けることも可能である。掻込手段としては、例えば図10に示すように、螺旋羽根34の非作用面側に掻込板37・37・・・を所定間隔をあけて送り軸33と平行に半径方向に固定したり、螺旋羽根34の外周から所定間隔をあけてピン38・38・・・を半径方向に突設したりするのである。こうして、螺旋羽根34の回転とともに掻込板37またはピン38が切断後の茎葉部10bを後方へ掻き込んで、確実に搬送するとともに詰まりを防止するのである。
前記送り軸33の左右両側を覆う搬送フレーム30・30の下部には、排出口30a・30aが開口されて搬送された茎葉部10bを機外に排出するようにしている。該排出口30aは側面視において螺旋羽根34の下部(下半分程度)が位置する部分が開口される。そして、該排出口30aの側方には規制板15が配設されて、言い換えれば、排出口30aと対向して規制板15が配設され、茎葉排出装置31から排出される茎葉部10bが走行部2内へ侵入して絡みつき走行に悪影響を与えることを防止するとともに、畝間に落下させて、走行部2が畝間を走行するときに、クローラ26が茎葉部10bを踏まないようにガイドする。こうして、排出された茎葉部10bが踏まれて埋もれることがなく、後処理が容易にできるようになり、走行部2が踏むことによる高さの変動も防止できるようになる。
前記規制板15は、側面視で排出口30aよりも大きな面積で、排出口30aから転輪23の下部位置近傍まで延設するとともに、走行部2の前部から後部まで延設して、搬送フレーム30との間で所定間隔をあけて放出空間を形成し、トラックフレーム22及び縦フレーム21に上下方向に固定されている。
こうして、送り軸33を回転させることにより、前方より掻き込んだ茎葉部10bは、螺旋羽根34の送り作用により左右両外方向へ送られ、排出口30a・30aから畝間に落下する。このとき、規制板15により茎葉部10bは走行部2内へ侵入することはなく、走行駆動の邪魔にならないようにし、また、踏まれないことによって、切断作業後に茎葉部10bを集めて処理したりするときに、容易に取り除けるようにしている。
茎葉切断装置35は、バリカン式の往復刃から構成される。但し、円板式の回転刃で構成することも可能であり限定するものではない。茎葉切断装置35は下刃が搬送フレーム30に固定され、鋸刃状の上刃が左右往復駆動される。該上刃は、左右中央に配置された偏心軸に係合されており、前記中間軸17の左右中央にはギヤボックス18が設けられ、該ギヤボックス18内のギヤ、該ギヤボックス18から前下方に延設した伝動軸19等を介してエンジン7からの動力が伝えられて、偏心軸の回転により上刃が往復摺動されるようにしている。
また、前記上刃の後上部には、送り手段が設けられ、切断後の茎葉部10bを後方へ移動させるようにしている。該送り手段は、例えば、図10に示すような送り板36として、上刃の後部上に後下がりに傾斜させて螺旋羽根34の下部まで延出して左右方向に配置し、後辺を支点として前部が上下動可能とする。こうして、茎葉切断装置35を駆動することで、送り板36が振動され、切断後の茎葉部10bが送り板36上に乗ると、茎葉切断装置35の往復動による振動により後方へ送られることになる。なお、送り板36は側面視鋸刃状の波板で構成することにより、より確実に後方の茎葉排出装置31へ送ることが可能となり、詰まりを防止することができる。また、送り板36は振動させる代わりに、回動や揺動させる構成とすることも可能であり、限定するものではない。
前記横回し式引き起こし装置40は、図2、図3、図4、図7に示すように、左引き起こし体41と右引き起こし体42を一組として、畝D上に植え付けられた玉葱10の条数に合わせて左右方向に4組並べて配置される。各組の引き起こし体41・42の構成は略同じ構成であるため、一組について説明する。
左引き起こし体41と右引き起こし体42は、それぞれ引き起こしフレーム16に固設される引き起こし搬送フレーム39の上部に駆動軸43・43を支持して、該駆動軸43・43に駆動プーリ44・44を固定し、引き起こし搬送フレーム39の下部に従動プーリ45・45を回転自在に支持し、該駆動プーリ44と従動プーリ45の間に引き起こしベルト46を巻回する。該引き起こしベルト46には複数のタイン46a・46a・・・が突出されている。
前記4組の駆動軸43・43・・・上には、それぞれ駆動スプロケット49・49・・・が固定され、前記左側の引き起こしフレーム16の上部にはギヤボックス48が設けられ、該ギヤボックス48から斜め後下方に出力軸を突出してスプロケットを固定し、このスプロケットと前記駆動スプロケット49・49・・・にチェーン58が巻回されている。また前記ギヤボックス48からは側方に入力軸59が突出され、該入力軸59上にスプロケットを固定して、前記中間軸17上に設けたスプロケットより動力を伝達可能とし、前記エンジン7からの動力が、ギヤボックス48、チェーン58、駆動スプロケット49を介して駆動軸43・43・・・に伝達され、引き起こしベルト46・46・・・を回転駆動することによって、向かい合ったタイン46a・46aが上方へ移動されて、茎葉部10bを引き上げることができる。なお、中央に位置する左引き起こし体41の後方に隣接する右引き起こし体42が配置され、正面視で左右隣接する引き起こし体が一部重なるように配置して、条間に左引き起こし体41と右引き起こし体42を配置できるようにし、条間が狭く植え付けられた玉葱10の茎葉部10bを引き起こせるようにしている。
但し、横回し引き起こし装置40は、タイン46aを長く構成することにより、左右一方の引き起こし体で1条の玉葱の茎葉部10bを引き起こすように構成することもできる。例えば、図8に示すように、左引き起こし体41・41・・・のみで構成し、タイン46a・46a・・・を隣接する左引き起こし体41の引き起こしケース近傍まで延設し、玉葱10の植付条の中心を越える長さとし、片側から倒れた茎葉部10bを引き起こせるようにするのである。
また、引き起こした茎葉部10bは所定の高さ位置で茎葉切断装置35により切断されるが、切断後の茎葉部10bはタイン46aに引っ掛かったまま上方へ搬送され、駆動プーリ44に絡みつくおそれがある。そこで。図8に示すように、横回し引き起こし装置40の引き起こしベルト46の回転軌跡上部にガイド板47を設けて、持ち上げられた茎葉部10bを引き起こしベルト46から離すように側方へガイドする構成とすることもできる。具体的には、正面視で三角形状または台形状で斜辺を有する構成とし、その斜辺が下部から上方に向かって引き起こしベルト46から離れる方向に延設され、引き起こし搬送フレーム39の上部に、側面視で引き起こしベルト46と平行に固定される。なお、ガイド板47は左引き起こし体41と右引き起こし体42を有する場合も同様な構成とする。
こうして、倒れた茎葉部10bを引き起こして切断した後にタイン46aに引っ掛かって上方へ持ち上げられても、ガイド板47の高さまで持ち上げられると、ガイド板47により徐々にタイン46aの先端側へ導かれ、茎葉部10bは駆動プーリ44から離れるように移動してタイン46aから外れて落ち、駆動プーリ44への巻き込みや引き起こしベルト46への絡みつきを防止することができるのである。
また、前記横回し引き起こし装置40の前部に縦回し引き起こし装置50が配置される。縦回し引き起こし装置50は横回し引き起こし装置40の左右両端側と、4条の各条間の合計5組配置される。各組は同じ構成であるため1つの組について説明する。
図1、図4、図7に示すように、縦回し引き起こし装置50は、引き起こしケース51の上部に駆動軸52を支持して、該駆動軸52に駆動スプロケット53を固定し、引き起こしケース51の下部に従動スプロケット54を回転自在に支持し、該駆動スプロケット53と従動スプロケット54の間に引き起こしチェーン55を巻回する。該引き起こしチェーン55には複数のタイン55a・55a・・・が突出されている。
こうして、前記入力軸59よりスプロケットやチェーン等を介して前記駆動軸52に動力が伝達され、引き起こしチェーン55を回転駆動することにより、タイン55a・55a・・・が上方へ回動されて、畝上に倒れたり折れ曲がったりした茎葉部10bを引き起こすことができる。
前記縦回し引き起こし装置50において、畝間に配置された縦回し引き起こし装置50の引き起こしケース51の下端から前方にデバイダ60・60・60が突設されている。このデバイダ60・60・60により前進時に畝上の茎葉部10bを左右に分草する。
また、機体フレーム3の左右後端には、土崩し手段70が配設されている。土崩し手段70は左右対称に構成されるため、左側の土崩し手段70について図9より説明する。
土崩し手段70は機体フレーム3に取り付けられる支持パイプ71と、該支持パイプ71に挿入されて左右位置調節可能とする摺動体72と、摺動体72から後方に延設される回動基部体73と、該回動基部体73に下方へ回動した作用位置と後方へ回動した収納位置に回動可能に支持される回動アーム74と、該回動アーム74に上下位置調節可能に取り付けられる鋤体75からなる。
前記支持パイプ71は角パイプで構成され、機体フレーム3の後面に左右方向に固定される。該支持パイプ71の後面には摺動体72を所望の位置で固定する固定手段が設けられ、該固定手段は本実施形態では、ボルト孔が形成されてボルトを螺装し、締め付けることにより、摺動体72を任意位置で固定できるようにしている。こうして、鋤体75の左右位置をマルチフィルムの裾部の位置に容易に合わせられるようにしている。
前記摺動体72は前記支持パイプ71内に挿入して摺動できる角パイプで構成され、一端(機体左右内側)が支持パイプ71に挿入され、他端(機体左右外側)に回動基部体73が固定される。但し、摺動体72は、支持パイプ71に対して左右移動させて、所望の位置で固定できるものであれば限定するものではなく、レール状であってもよく、支持パイプ71と摺動体72の断面形状が、六角形等の多角形でもよく、また、固定方法は、ピン等により固定する構成であってもよい。
回動基部体73は左右の側板73a・73aの間に回動アーム74の一端を軸76により回転自在に支持し、側板73aの外側面にロック手段77が設けられる。
ロック手段77は本実施形態では、前記回動アーム74の一端にはロックプレート74aが固定され、該ロックプレート74aは前記軸76を中心とした扇型に構成され、該ロックプレート74aの外周の所定位置にピン孔が開口されている。また、ロックピン77aが左右方向に摺動可能に側板73aに支持され、ロックピン77aを側板73aとロックプレート74aのピン孔に挿入することで、回動アーム74を上下方向の作用位置や前後方向の収納位置等で固定可能としている。但し、ロック手段77の構成は限定するものではなく、作用位置と収納位置で保持できるものであれば、回動アーム74をボルトで固定したり、回動アーム74を作用位置と収納位置で付け替えて固定する構成であってもよく限定するものではない。
こうして、作業時には回動アーム74を下方へ回動した作用位置でロック手段77によりロックし、非作業時やマルチフィルムが敷設されていない畝では回動アーム74を後方へ回動した収納位置に退避させてロック手段77により固定し、走行等の邪魔にならないように位置させることができる。
前記回動アーム74の他端には、鋤体75を所望の高さで固定できるようにしている。つまり、回動アーム74はパイプ状に構成して、他端にピン孔が軸心に対して直交して開口され、固定ピン78を前記ピン孔に貫通挿入可能としている。
鋤体75は鋤部75aと支柱部75bからなり、支柱部75bは前記回動アーム74に挿入可能なパイプ状として、長手方向に所定間隔をあけてピン孔75c・75c・・・が開口され、所望の位置で前記回動アーム74に開口したピン孔と支柱部75bのピン孔75cの位置を合わせて固定ピン78を貫通させて固定可能としている。但し、支柱部75bの固定方法は限定するものではなく、ボルト等により固定する構成であってもよい。こうして、マルチフィルムを押える土の高さに鋤体75を合わせることができ、確実に土を崩すことができる。
前記鋤部75aは平面視略三角形状のプレートで構成して、先端から土中に入り込み土を浮き上がらせやすい構成とし、鋤部75aの後部には支柱部75bを立設している。
このような構成で、土崩し手段70は茎葉切断処理を行う作業時において、ロック手段77を操作して回動アーム74を下方へ回動して作用位置に固定する。そして、摺動体72を支持パイプ71に対して摺動させて畝Dの幅(畝Dを覆うマルチフィルムの左右両側の位置)に合わせて固定する。次に、固定ピン78を抜いてマルチフィルムの左右両側の裾を押える土の高さに合わせて、鋤体75の高さを位置決めして固定ピン78により固定する。
以上のような構成において、茎葉処理機1により茎葉切断処理作業を行う場合、マルチフィルムにより覆われた畝Dに栽培された玉葱10の茎葉部10bはマルチフィルムに開口した孔より出ており、茎葉処理機1が前進しながら作業を行うと、マルチフィルム上に倒れた茎葉部10bはデバイダ60により分草されて、条間に倒れている茎葉部10bが作業部4の縦回し引き起こし装置50により引き起こされ、列間に倒れている茎葉部10bは横回し引き起こし装置40により引き起こされる。
引き起こされた茎葉部10bは、所定の高さで茎葉切断装置35により切断される。この高さは、球部10aより約10cm程度である。切断された茎葉部10bは後方の茎葉排出装置31に入り、オーガを構成する螺旋羽根34の回転により左右両側へ送られ、排出口30aから畝間に落下する。このとき、規制板15により側方への排出距離は制限され、走行部2のトラックフレーム22内部まで侵入しないようにし、落下後の茎葉部10bはクローラ26により踏みつけられないようにしている。
上記作業部4が通過した後に、畝Dを覆うマルチフィルムの左右両側の裾に盛られて押えていた土に、土崩し手段70の鋤部75aが前進することにより入り込んで崩され、ほぐされる。そして、一部の土はマルチフィルムの裾から除かれる。
こうして、次の工程であるマルチフィルム剥がし工程においては、マルチフィルム上には茎葉部10bが除かれて、茎の根元がマルチフィルムの孔から突出した状態となっており、マルチフィルム左右両側の裾部には崩れた土が載った状態であり、マルチフィルムを持ち上げるだけで、押えていた土は両側へ落下し、玉葱10の球部10aが持ち上げられることなく、孔から抜けて、大きな力を必要とせずマルチフィルムを容易に剥がすことができるのである。この剥がした後のマルチフィルムには、土が除去され、茎葉部10bも除かれていることから後処理も容易に行えるのである。
そして、その次の掘り起し工程においては、畝D上には玉葱10の茎が出ているだけで茎葉部10b等はなく、掘り起し装置により容易に球部10aを畝D上に浮き上がらせることができ、その次のピックアップ工程では容易に玉葱10のみを拾い集めることができる。
以上のように、茎葉処理機1は、機体フレーム3に対して昇降可能に設けられ、茎葉部10bを引き起こす縦回し引き起こし装置50と横回し引き起こし装置40と、引き起こし装置40・50の後部に配置される茎葉切断装置35と、茎葉切断装置35の後部に配置される茎葉排出装置31とからなる作業部4と、前記機体フレーム3を支持するとともに、畝Dを跨ぎ走行する走行部2とを備えるので、畝上の茎葉部は引き起こし装置40・50により引き起こされた後に茎葉切断装置35で切断され、その茎葉部は茎葉排出装置31により排出されて、畝Dを覆うマルチフィルム上からは茎葉部10bを除去でき、マルチフィルムの孔から茎のみが突出した状態となり、後工程となるマルチフィルム剥ぎ作業が容易にできるようになる。
また、前記茎葉排出装置31は、切断された後の茎葉部10bを左右両側へ搬送して畝間へ落下させる横送りオーガから構成されるので、切断後の茎葉部10bは散らばることなく確実に側方へ送られて、畝間に落下させることができる。
また、前記茎葉排出装置31の側部を覆う搬送フレーム30には排出口30aが設けられ、該排出口30aに対向して所定間隔をあけて規制板15が設けられるので、側方へ送られた茎葉部10bが排出口30aより落下する時に規制板15により遮られて更に側方の走行部2へ至ることがなく、搬送フレーム30と規制板15の間に落下し、茎葉部10bが走行部2に巻き込まれて走行に悪影響を及ぼすことがなく、また、落下した茎葉部が走行部2に踏みつけられて、後処理がし難くなることを防止できる。
また、前記茎葉切断装置35の後部には送り手段となる送り板36が設けられるので、切断後の茎葉部10bが送り板36により後方へ送られて、搬送フレーム30からこぼれることがなく、茎葉排出装置31へ送ることができる。
また、前記機体フレーム3の後部左右両側には、畝に敷設されたマルチフィルムの左右両側を押さえる土を崩す、土崩し手段70が設けられるので、後工程となるマルチフィルム剥ぎ作業が更に容易にできるようになる。つまり、マルチフィルムの左右両側の裾部は被覆作業時に同時に土が載せられて押えつけられ、風等によりめくれないようにしており、収穫時にはその土は雨により濡れて固まった状態となっており、玉葱収穫のためにマルチフィルムを無理やり剥がそうとすると破れてしまい、土の中にマルチフィルムの破片が残ったりする可能性があったが、本発明のように、土崩し手段70を設けることにより、マルチフィルムの両裾を押える土を崩してほぐすことにより、マルチフィルムを持ち上げるだけの簡単な作業で容易に剥がすことができ、その労力も軽減されることとなるのである。
1 茎葉処理機
2 走行部
3 機体フレーム
4 作業部
10 玉葱
10b 茎葉部
15 規制板
30 搬送フレーム
30a 排出口
31 茎葉排出装置
35 茎葉切断装置
36 送り板
40 横回し引き起こし装置
50 縦回し引き起こし装置
70 土崩し手段

Claims (4)

  1. 機体フレームに対して昇降可能に設けられ、茎葉部を引き起こす引き起こし装置と、引き起こし装置の後部に配置される茎葉切断装置と、茎葉切断装置の後部に配置され側方へ排出する茎葉排出装置とからなる作業部と、前記機体フレームを支持するとともに、畝を跨ぎ走行する走行部と、を備え
    前記茎葉排出装置は、左右方向に延び回転自在な送り軸と、前記送り軸上に設けられ左右対称な順ネジ及び逆ネジを有する螺旋羽根とを備える横送りオーガから構成され、
    前記茎葉切断装置は、前記横送りオーガの中央上方を横切る伝動軸の動力によって駆動されることを特徴とする茎葉処理機。
  2. 前記茎葉排出装置の側部を覆う搬送フレームには排出口が設けられ、該排出口に対向して所定間隔をあけて規制板が設けられることを特徴とする請求項1に記載の茎葉処理機。
  3. 前記茎葉切断装置の後部には前記茎葉切断装置から前記茎葉排出装置へ切断された後の茎葉部を送る送り板が設けられることを特徴とする請求項1に記載の茎葉処理機。
  4. 前記機体フレームの後部左右両側には、畝に敷設されたマルチフィルムの左右両側を押さえる土を崩す、土崩し手段が設けられることを特徴とする請求項1に記載の茎葉処理機。
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