JP6750032B2 - 情報呈示システム - Google Patents

情報呈示システム Download PDF

Info

Publication number
JP6750032B2
JP6750032B2 JP2018552373A JP2018552373A JP6750032B2 JP 6750032 B2 JP6750032 B2 JP 6750032B2 JP 2018552373 A JP2018552373 A JP 2018552373A JP 2018552373 A JP2018552373 A JP 2018552373A JP 6750032 B2 JP6750032 B2 JP 6750032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
presentation
information
operator
presentation information
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018552373A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018096680A1 (ja
Inventor
藤田 浩正
浩正 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Publication of JPWO2018096680A1 publication Critical patent/JPWO2018096680A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6750032B2 publication Critical patent/JP6750032B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/005Flexible endoscopes
    • A61B1/009Flexible endoscopes with bending or curvature detection of the insertion part
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00002Operational features of endoscopes
    • A61B1/00043Operational features of endoscopes provided with output arrangements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00002Operational features of endoscopes
    • A61B1/00043Operational features of endoscopes provided with output arrangements
    • A61B1/00045Display arrangement
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00131Accessories for endoscopes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/04Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor combined with photographic or television appliances
    • A61B1/05Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor combined with photographic or television appliances characterised by the image sensor, e.g. camera, being in the distal end portion
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/74Details of notification to user or communication with user or patient ; user input means
    • A61B5/742Details of notification to user or communication with user or patient ; user input means using visual displays
    • A61B5/743Displaying an image simultaneously with additional graphical information, e.g. symbols, charts, function plots
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/04Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor combined with photographic or television appliances

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

本発明は、被挿入体に挿入する可撓性を有する管状の挿入部を備える管状システムに搭載され、非操作者に対して情報を呈示する情報呈示システムに関する。
例えば、国際公開第2014/129436号(以下、特許文献1と記す。)は、内視鏡システム等の被検体挿入システムについて、挿入部に係る情報として、センサ情報のみならず、操作者にとって有益な支援情報を提供する被検体挿入システムを開示している。支援情報は、下記第1乃至第4情報を利用して生成される。
第1情報:所定の作業を行う挿入部の体腔内における挿入状態及び操作状態のうち少なくとも何れか一方を示す情報、
第2情報:被検体挿入システムの操作支援情報、
第3情報:被検体に係る情報、及び
第4情報:作業に関連する情報。
国際公開第2014/129436号
上記特許文献1に開示されたシステムでは、生成した操作支援情報は、医師などの挿入部の挿入操作を行う主操作者や、看護師などの主操作者による挿入操作を補助する補助操作者などの、操作者に向けた情報であり、操作者に対して有用な情報を提供していた。
これまで、操作者ではない非操作者に向けた情報の呈示については全く考慮されていなかった。
被挿入体である患者などの人間においては、挿入状況や挿入の意義について知る機会が操作者のコミュニケーション能力に依存し、場合によっては全くされない場合も発生する。この場合、被挿入体は安心して検査を受けることができず、無理をしたり、緊張したりする。その結果、被挿入体内の状態が、挿入を阻害する状態になり、安全で容易な挿入を阻害する。
一方、操作者においても、被挿入体への情報提供や、被挿入体をリラックスさせることに意識を割かれると、挿入や検査、及び処置に集中することができず、このこともまた安全で容易な挿入、検査、及び処置を阻害する要因となる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、挿入部を被挿入体へ安全で容易に挿入することが可能な情報呈示システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様による情報呈示システムは、操作者の挿入操作により被挿入体に挿入される可撓性を有する管状の挿入部を備える管状システムと、前記操作者ではない非操作者が認識可能な呈示情報を予め複数記憶する記憶媒体と、前記非操作者が認識可能な出力形態で、前記呈示情報を呈示する非操作者用呈示装置と、前記管状システム及び/又は前記被挿入体の状態を検出する状態検出回路と、前記状態検出回路が検出した少なくとも一つ以上の状態を基に、前記非操作者用呈示装置に呈示する呈示情報の選択及び呈示時期を指定する指定情報を生成する呈示情報生成回路と、前記呈示情報生成回路で生成された前記指定情報に従って、前記記憶媒体から読み出す呈示情報の選択及び呈示時期の切り替えを行う呈示情報選択及び切替回路と、を備え、前記呈示情報生成回路は、前記状態検出回路により検出された新たな状態に基づき取得した呈示情報の属性情報と、既に呈示されている既出の呈示情報の属性情報との比較による優先度と重複可否の判定を行い、前記取得した呈示情報の優先度が低ければ、前記既出の呈示情報の呈示を維持し、前記取得した呈示情報の優先度が高く重複可能であれば、前記既出された呈示情報に、前記取得した呈示情報を追加して指定情報を生成し、前記取得した呈示情報の優先度が高く重複不可であれば、前記既出された呈示情報の呈示を完了し、前記取得した呈示情報により指定情報を生成する
本発明によれば、非操作者が認識可能な挿入に関連する呈示情報を予め複数記憶しておき、適宜その内の少なくとも一つを非操作者に呈示することで、挿入部を被挿入体へ安全で容易に挿入することが可能な情報呈示システムを提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報呈示システムとしての内視鏡システムの構成を示す概略図である。 図2は、呈示情報とその具体例を示す図である。 図3Aは、非操作者用呈示装置の別の例を示す図である。 図3Bは、非操作者用呈示装置の更に別の例を示す図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る情報呈示システムとしての内視鏡システムの構成を示す概略図である。 図5は、先端位置検出センサ及び湾曲形状検出センサとしての磁気式位置センサの構成例を示す図である。 図6は、湾曲形状検出センサとしてのファイバ形状センサの構成例を示す図である。 図7Aは、図6のファイバ形状センサの検出原理を説明するための図である。 図7Bは、図6のファイバ形状センサの検出原理を説明するための図である。 図7Cは、図6のファイバ形状センサの検出原理を説明するための図である。 図8は、操作量センサの構成例を示す図である。 図9Aは、どのような呈示情報をどのようなタイミングで呈示するかを示す図である。 図9Bは、呈示情報の呈示タイミングと被挿入体内での挿入部の先端部位置との関係を示す図である。 図10Aは、状態検出回路によって検出される管状システム及び/又は被挿入体の状態、及び、呈示情報生成回路による呈示情報の選択の例を示す図である。 図10Bは、状態検出回路によって検出される管状システム及び/又は被挿入体の状態、及び、呈示情報生成回路による呈示情報の選択の例を示す図である。 図11Aは、挿入部の挿入が阻害されている例を説明するための図である。 図11Bは、挿入部の挿入が阻害されている例を説明するための図である。 図12は、呈示情報及び呈示方法の選択画面の一例を示す図である。 図13は、呈示情報生成回路及び呈示情報選択及び切替回路の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。 図14は、情報呈示システムの利用場面の一例を示す図である。 図15は、情報呈示システムの利用場面の別の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための実施形態を、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る情報呈示システム10は、管状システム12と、情報呈示システム処理部14と、操作者用表示装置16と、非操作者用呈示装置18と、を有している。
管状システム12は、湾曲部材である細長い挿入部20と、該挿入部20の基端部と連結した操作部22と、該操作部22と情報呈示システム処理部14とを接続する接続ケーブル24と、で構成されている。管状システム12は、管状の挿入部20を被挿入体26、本実施形態では人体、より具体的には大腸管腔内に挿入する管状挿入装置であり、被挿入体26の内部の観察や処置を行う。
なお、本実施形態は、管状システム12として、医療用の内視鏡、具体的には大腸用軟性内視鏡を例にとって説明するが、被挿入体26に挿入し、少なくとも一部が可撓性をもつ挿入部を有する管状システムであれば、どのようなものであっても良い。また、被挿入体26についても、人体に限らず、動物や他の構造物でも構わない。例えば、管状システム12は、医療用内視鏡(上部消化管内視鏡、大腸内視鏡、超音波内視鏡、膀胱鏡、腎盂鏡、気管支鏡、等)以外にも、カテーテル、さらには、マニピュレータ、工業用内視鏡、処置具、などであっても良い。
挿入部20は、挿入部20の先端部側から基端部側に向かって、先端硬質部と、湾曲する操作湾曲部と、可撓管部と、を有している。ここで、先端硬質部は、挿入部20の先端部及び管状システム12の先端部であり、硬い部材となっている。この先端硬質部に撮像部であるイメージセンサ(例えば、CCD等)が内蔵されている。操作湾曲部は、医師などの操作者が操作部22に設けられた操作ノブ28を操作することで、所望の方向に湾曲させることが可能になっている。可撓管部は、所望な可撓性を有しており、外力によって曲がる。操作者は、被挿入体26の入口、本実施形態では肛門、から挿入部20を挿入し、先端に有するイメージセンサにより大腸管腔内部を観察する。
情報呈示システム処理部14は、管状システム制御回路30、記憶媒体32及び呈示情報選択及び切替回路34を含む。
管状システム制御回路30は、図示しない光源装置を制御して、挿入部20の先端に照明を供給し、イメージセンサによって撮像された画像に対して画像処理を実施して、その結果を観察画像36として操作者用表示装置16へ表示させる、一連の制御を行う。この管状システム制御回路30は、ハードウェア回路で構成される。あるいは、コンピュータプロセッサを、この管状システム制御回路30として機能させるためのソフトウェアプログラムを図示しないメモリ内に準備しておき、そのプログラムをプロセッサが実行することで、この管状システム制御回路30の機能をプロセッサが実施するように構成しても構わない。なお、管状システム制御回路30は、情報呈示システム処理部14とは別体に構成されても構わない。その場合、情報呈示システム処理部14は、管状システム制御回路30が搭載されるトロリーに、同様に搭載されることができ、搭載されることが望ましい。
記憶媒体32は、操作者ではない非操作者が認識(理解)可能な呈示情報38を予め複数記憶した、例えば半導体メモリである。
ここで、操作者とは、管状システム12の挿入部20や操作部22を操作して挿入部20の挿入操作を行う医師などのみを指すものではない。操作者は、情報呈示システム処理部14や操作者用表示装置16及び非操作者用呈示装置18を操作したり、被挿入体26である人間を押さえたり移動させたりすることで、挿入部20の挿入操作の補助を行う看護師なども含む。このように、本実施形態では、操作者とは、医師などの挿入部20の挿入操作を行う主操作者と、看護師などの主操作者による挿入操作を補助する補助操作者と、を含む。
一方、非操作者についても、被挿入体26に限るものではない。例えば、被挿入体26が、呈示情報を理解できない動物であれば、その動物の動きや感情を或る程度コントロールできる飼い主を含む。また、工業用内視鏡のように被挿入体26が機械である場合、その機械をコントロールする制御者や認知能力を有するロボットなどを含む。
このように、呈示情報38は、管状システム12の操作者ではなく、被挿入体26側のグループに属し、呈示情報38を認識(理解)可能な非操作者に対して提供される情報である。この呈示情報38の目的は、非操作者が所定動作を行う合図を知り操作者による容易で安全な挿入を支援すること、非操作者が挿入の状況を知ることによる心理的・精神的安定状態を得ること、非操作者が検査の必要性を理解して継続的に受診することによる病気や故障の早期発見とその進行を防止すること、などを含む。
この呈示情報38としては、例えば、図2に示すように、挿入開始、病院の説明、操作者の説明、検査の説明、挿入状況の説明、合図、リラックスを促す説明、検査状況または処置状況の説明、終了後の説明、その他を含む。
呈示情報選択及び切替回路34は、医師などの操作者による選択及び切替操作部材の操作に応じて、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38の中から、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38の選択と、その選択された呈示情報38の呈示期間の切り替えと、を行う。
ここで、選択及び切替操作部材は、専用電気的スイッチ、レリーズスイッチ、キーボード、フットスイッチ、視線入力、等を含む。専用電気的スイッチは、例えば、管状システム12の操作部22にそれぞれ設けられた選択用ボタン40と切替用ダイアル42とを含む。
呈示情報選択及び切替回路34は、操作者用表示装置16に、操作者が観察画像36から少ない視線移動で確認できるように、観察画像36の近傍位置に、呈示情報内容選択用表示44を表示させる。この呈示情報内容選択用表示44は、例えば、記憶媒体32に記憶されている複数の呈示情報38の内の一つの内容を表す表示である。呈示情報選択及び切替回路34は、この表示する呈示情報38を、操作者による切替用ダイアル42の操作に応じて切り替え、操作者によって選択用ボタン40が操作されると、そのとき呈示情報内容選択用表示44として表示していた呈示情報38を、非操作者用呈示装置18によって非操作者に呈示する。すなわち、操作者が、検査の状況や被挿入体26の状況を観察することにより、呈示するべき呈示情報38を選択して、非操作者に呈示する。現在呈示されているのとは別の呈示情報38を選択することで、呈示する情報を切り替えることができる。つまり、呈示情報38の選択操作により、呈示期間が切り替えられる。
なお、この呈示情報選択及び切替回路34は、ハードウェア回路で構成される。あるいは、コンピュータプロセッサを、この呈示情報選択及び切替回路34として機能させるためのソフトウェアプログラムを図示しないメモリ内に準備しておき、そのプログラムをプロセッサが実行することで、この呈示情報選択及び切替回路34の機能をプロセッサが実施するように構成しても構わない。
また、図示しない別の選択及び切替操作部材により、補助操作者である看護師などが呈示するべき呈示情報38を選択して、非操作者に呈示することも可能となっている。
非操作者用呈示装置18は、例えば、検査台46上に横たわる被挿入体26である人間が視聴可能に配置されたモニタ48及びスピーカ50を含む。また、モニタ48の代わりに、図3Aに示すような、複数の呈示情報38の内容を表す表示の中から、選択された一つを点灯表示する表示灯や、図3Bに示すような、複数の呈示情報38の内容が記載されたシートが巻き取り/巻き上げされることで、選択された呈示情報38の内容が呈示位置に呈示される回転式の方向幕を用いることも可能である。さらに、視覚障害者用には、モニタ48の代わりに、触覚(点字)ディスプレイなどを用いても良い。
また、管状システム12が工業用内視鏡などの場合には、制御者などの非操作者が被挿入体26に対して遠隔位置に位置することもあり、そのようなときには、非操作者用呈示装置18は、非操作者が視聴可能な場所に配置される。あるいは、非操作者が認知能力を有するロボットなどの場合には、非操作者用呈示装置18は、そのロボットなどが備える入力装置を含み得る。すなわち、ロボットは、非操作者用呈示装置18としての入力装置により入力された呈示情報38の内容を認識し、被挿入体26の状態を、挿入部20の挿入に適した状態に変化させることができる。
医師などの操作者は、管状システム12、ここでは大腸用軟性内視鏡、を操作して、検査台46に横たわっている被挿入体26である患者の大腸に挿入部20を挿入する。この場合、操作者は、直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸と挿入部20の挿入を行っていき、小腸の入り口である盲腸(Cecum)まで挿入動作を行う。こうして盲腸まで挿入部20の挿入が完了すると、操作者は、挿入部20を抜去しながら、大腸全体について異常の有無を検査する。検査の途中で、患部と疑われる場所は、組織の「生検」や「切除」等の処置を行う。大きな腫瘍等は、処置を目的とした挿入動作も行われる。
このような状況において、本実施形態に係る情報呈示システム10では、操作者が検査の状況や被挿入体26の状況を観察することにより呈示する呈示情報38を選択し、非操作者用呈示装置18であるモニタ48などに、その選択した呈示情報38の内容を映像や文字情報として、あるいはスピーカ50から音声情報として、患者に提供する。
操作者による呈示情報38の選択は、呈示情報選択及び切替回路34によって操作者用表示装置16に表示された呈示情報内容選択用表示44について、切替用ダイアル42を回転させて目的の内容とし、選択用ボタン40で決定を行うことにより行われる。なお、図示していないが、選択及び決定は、フットスイッチやキーボード、視線入力など、同等の機能を有する部材で代用できる。
以上のように、本実施形態に係る情報呈示システム10は、操作者の挿入操作により被挿入体26に挿入される可撓性を有する管状の挿入部20を備える(被挿入体26内部の観察や処置を行う)管状システム12と、操作者ではない非操作者が認識(理解)可能な呈示情報38を予め複数記憶する記憶媒体32と、非操作者が認識(理解)可能な出力形態で、情報を呈示する非操作者用呈示装置18と、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38の選択とその選択された呈示情報38の呈示期間の切り替えとを行う呈示情報選択及び切替回路34と、を備える。
従って、非操作者が認識可能な挿入に関連する呈示情報38を予め複数記憶しておき、適宜その内の少なくとも一つを非操作者に呈示することで、挿入部20を被挿入体26へ安全で容易に挿入することが可能な情報呈示システム10を提供することができる。
特に、管状システム12を操作している操作者が被挿入体26に対して挿入、検査、処置などを容易とするための体位変換や呼吸などについて指示する際に、直接伝えることなく被挿入体26がするべき所定動作を行う合図を伝えることができる。従って、操作者は、挿入、検査、処置に意識を集中することができる。
また、操作者と利用する言語が異なるなどの、操作者の言語が理解できない被挿入体26や、聴覚障害者など特定の意思伝達方法(話して伝えるなど)を取ることができない場合でも、適切に合図を伝えることができる。操作者は、挿入、検査、処置に集中することができるため、安全で容易な操作、検査、処置が可能となる。
さらに、被挿入体26にとっては、病院や操作者の実績、検査や処置の意味を理解できるとともに、挿入操作、検査、処置について、リアルタイムの実施状況が判ることにより、安心感、満足感の向上が期待できる。その結果、被挿入体26の緊張による強張りなどの、挿入部20の挿入を阻害する状況を防ぐことができるため、挿入部20の挿入が容易となり、挿入操作、検査、及び処置を安全に行うことができる。またこれと共に、これら挿入操作、検査、及び処置に掛かる時間を短縮することが可能となる(被挿入体26の負担も軽減する)。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と同様の構成部材には同様の参照符号を付してその説明は省略し、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
図4に示すように、本発明の第2実施形態に係る情報呈示システム10は、上記第1実施形態の構成に加えて、少なくとも一つの検出装置を備える。また、情報呈示システム処理部14には、上記第1実施形態の構成に加えて、管状システム機能選択及び稼動回路52、状態検出回路54、呈示情報生成回路56及び呈示情報出力選択回路58が構成されている。
ここで、管状システム機能選択及び稼動回路52は、管状システム12の制御に必要な情報を入力する。状態検出回路54は、検出装置の出力に基づいて、管状システム12及び/又は被挿入体26の状態を検出する。呈示情報生成回路56は、状態検出回路54が検出した少なくとも一つ以上の状態を基に、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38の選択及び呈示時期を指定する指定情報を生成する。呈示情報選択及び切替回路34は、この呈示情報生成回路56で生成された指定情報に従って、呈示情報38の選択及び呈示期間の切り替えを行う。
また、呈示情報出力選択回路58は、必要により、非操作者に呈示する呈示情報38及び呈示方法(言語、出力先(モニタ48、スピーカ50等))を選択する。呈示情報生成回路56は、この呈示情報出力選択回路58による選択が行われると、その選択に従って、呈示情報38の選択及び呈示期間と、非操作者用呈示装置18への呈示方法と、を指定する指定情報を生成する。そして、呈示情報選択及び切替回路34は、この呈示情報生成回路56で生成された指定情報に従って、呈示情報38の選択及び呈示期間と、非操作者用呈示装置18への呈示方法とを切り替える。
なお、管状システム機能選択及び稼動回路52、状態検出回路54、呈示情報生成回路56及び呈示情報出力選択回路58は、それぞれ、ハードウェア回路で構成される。あるいは、コンピュータプロセッサを、それら管状システム機能選択及び稼動回路52、状態検出回路54、呈示情報生成回路56及び呈示情報出力選択回路58の内の少なくとも一つとして機能させるためのソフトウェアプログラムを図示しないメモリ内に準備しておき、そのプログラムをプロセッサが実行することで、それら少なくとも一つの機能をプロセッサが実施するように構成しても構わない。
また、検出装置としては、例えば、先端位置検出センサ60、湾曲形状検出センサ62、操作量センサ64、姿勢センサ66、挿入状況観察センサ68、被挿入体姿勢センサ70、重量感知センサ72、被挿入体状態監視モニタ74、挿入量検出センサ76(専用センサを設けなくても、肛門挿入開始時に先端位置検出センサが肛門の位置を記憶し、管状システムの中に配置した湾曲形状検出センサ62(磁気式)との位置関係を求めることにより、挿入量を算出できる)、などを含む。また、上記切替用ダイアル42や上記管状システム機能選択及び稼動回路52も、検出装置として利用することができる。あるいは、挿入部20の先端に配置されたイメージセンサを利用することもできる。これらの検出装置は、必要なもののみ選択して利用すれば良い。勿論、被挿入体26が発する音声を検出するマイクロフォン等、これら以外の検出装置を利用しても構わない。よって、情報呈示システム処理部14の各構成の内、特に状態検出回路54は、各種の検出処理に対応し得るように、ハードウェア回路で実現するよりは、予め設定されている演算処理プログラムやアルゴリズムを実行するコンピュータプロセッサにより構成することが望ましい。
ここで、先端位置検出センサ60は、挿入部20の先端位置を検出するのに利用されるセンサであり、湾曲形状検出センサ62は、挿入部20の湾曲形状や曲がり具合を検出するのに利用されるセンサである。これら先端位置検出センサ60及び湾曲形状検出センサ62は、例えば、国際公開第94/04938号に開示されているような磁気式位置センサにより構成することができる。
すなわち、先端位置検出センサ60は、挿入部20の先端に1個の磁気式コイルを配置し、その位置について磁気式センサ用アンテナを基準として検出することで、挿入部20の先端位置情報を検出する。また、湾曲形状検出センサ62は、挿入部20にその長手方向に沿って複数の磁気式コイルを配置し、これら磁気式コイルの少なくとも位置(方向を利用しても良い)について磁気式センサ用アンテナを基準として検出し、これら複数の磁気式コイルの検出位置を補間して繋ぐことにより、挿入部20の湾曲形状を検出する。
具体的には、図5に示すように、挿入部20内には、磁気式位置検出センサの一部である複数の発信コイルが配置されている。複数の発信コイルの内、挿入部20の先端に配置された1個の発信コイル60Aが、先端位置検出センサ60の磁気式コイルである。また、挿入部20の長手方向に異なる位置に複数配置されている発信コイル62Aが、湾曲形状検出センサ62の磁気式コイルである。これら発信コイル60A,62Aは、情報呈示システム処理部14から後述する電流が流されると、磁界信号を発生させる。
これらの発信コイル60A,62Aで発生された磁界信号は、磁気式位置検出センサの一部である受信アンテナ60Bによって検出される。この受信アンテナ60Bは、図示しないが複数の受信コイルで構成されており、発信コイル60A,62Aが発生した磁界信号を検出する。従って、受信アンテナ60Bは、先端位置検出センサ60の磁気式センサ用アンテナであると共に、湾曲形状検出センサ62の磁気式センサ用アンテナとしても機能する。受信アンテナ60Bで検出した磁界の強度情報は、磁気式位置検出センサの一部であり、情報呈示システム処理部14に設けられた位置及び形状演算部60Cに入力される。この位置及び形状演算部60Cは、検出した磁界の強度により各発信コイル60A,62Aの位置を計算するため、受信アンテナ60Bは、被挿入体26の近傍に位置を固定して、具体的には、部屋やベッドなどの検査台46に対して動かないように固定して設置される。
一方、位置及び形状演算部60Cは、発信信号生成回路60C1と位置及び形状演算回路60C2とを有している。これら発信信号生成回路60C1及び位置及び形状演算回路60C2は、それぞれ個別のハードウェア回路で構成されても良いし、幾つかが纏めて一つのハードウェア回路として構成されても良い。また、コンピュータプロセッサを、これらの発信信号生成回路60C1及び/または位置及び形状演算回路60C2として機能させるためのソフトウェアプログラムを図示しないメモリ内に準備しておき、そのプログラムをプロセッサが実行することで、それら各部の少なくとも一つの機能をプロセッサが実施するように構成しても構わない。
発信信号生成回路60C1は、この発信信号生成回路60C1は、挿入部20の各発信コイル60A,62Aから磁界を発生させるための信号、例えば正弦波の電流を生成する。生成した信号は、複数の発信コイル60A,62Aそれぞれに決められた順番、例えば挿入部20の先端側の発信コイル60A,62Aから順番に出力される。なお、図5では、図面の簡略化のために、配線を1本しか示していないが、発信コイル60A,62A一つにつき2本の配線が、この発信信号生成回路60C1から接続ケーブル24、操作部22及び挿入部20内を挿通されている。また、発信信号生成回路60C1は、現時点にどの発信コイル60A,62Aに信号を出力しているかを示す出力タイミング情報を位置及び形状演算回路60C2に供給する。
位置及び形状演算回路60C2は、発信信号生成回路60C1と受信アンテナ60Bとに接続されている。この位置及び形状演算回路60C2は、受信アンテナ60Bから入力された磁界の強度情報と、発信信号生成回路60C1から供給された出力タイミング情報とに基づいて、各発信コイル60A,62Aの位置情報を計算する。そして、位置及び形状演算回路60C2は、それら求めた複数の発信コイル60A,62Aの位置情報を、挿入部20の先端位置情報及び挿入部20の形状情報として取得する。また、位置及び形状演算回路60C2は、必要に応じて、それら複数の発信コイル60A,62Aの位置情報をスプライン処理等により補間し、その結果を形状情報として取得するようにしても良い。このように、位置情報及び/または形状情報は、挿入部20の発信コイル60A,62Aが配置された部分、つまり挿入部20の少なくとも一部の状態を示すものである。以下、それら位置情報及び/または形状情報を状態情報と称する。位置及び形状演算回路60C2は、このようにして求めた状態情報を、管状システム制御回路30に出力する。
管状システム制御回路30は、位置及び形状演算部60Cの位置及び形状演算回路60C2から入力された挿入部20の状態情報を操作者用表示装置16で表示出力するための画像処理を行う。更に、管状システム制御回路30は、例えば大腸管腔内を撮像するイメージセンサ78からの画像信号を受信し、その画像信号に対して一般的な画像処理を行って、観察画像36を生成する。そして、管状システム制御回路30は、これらの状態情報と観察画像36とを含む表示画像を生成し、操作者用表示装置16に出力する。
なお、操作者用表示装置16は、例えば、表示画面上にタッチパネル等の入力部を配した液晶ディスプレイである。操作者用表示装置16は、観察画像36を表示すると共に、状態情報を表示し、操作者は、この操作者用表示装置16の表示画面を見ることで、大腸管腔内を観察すると共に挿入部20の状態を知ることができる。また、操作者用表示装置16に当該管状システム12の各種設定画面を表示し、タッチパネル操作により各種設定を行えるようになっている。勿論、操作者用表示装置16をタッチパネル付きとする代わりに、別途専用の入力装置を設けても構わない。
また、湾曲形状検出センサ62としては、ファイバ形状センサを使用したり、複数の歪みセンサを組み合わせて使用したりすることができる。
ファイバ形状センサは、例えば、国際公開第2015/146712号、国際公開第2015/198773号、等に開示されている。湾曲形状検出センサ62としてファイバ形状センサを使用する場合、図6に示すように、情報呈示システム処理部14は、光源62B1と、例えば受光素子等の受光部62B2と、形状演算回路62B3と、を含む位置及び形状演算部62Bを備える。また、挿入部20には、複数の被検出部62Dを有する光ファイバ62Cが設けられる。この場合、被検出部62Dは、挿入部20の形状検出を行うべき部分に配置される。光源62B1から出射された光が光ファイバ62Cに入射され、光ファイバ62C内を導光して、光ファイバ62Cの先端に設けられた不図示反射部で反射して再び光ファイバ62C内を導光してきた戻り光が受光部62B2で検出される。
挿入部20が湾曲すると、挿入部20の長手方向に沿って設けられた光ファイバ62Cも、この挿入部20の湾曲に従って湾曲する。こうして光ファイバ62Cが湾曲すると、光ファイバ62Cに設けられた被検出部62Dは、光ファイバ62C内を伝達する光の一部を、当該光ファイバ62Cの湾曲状態に応じて当該光ファイバ62Cの外部に向けて出射させる(漏らす)、あるいは、吸収する。すなわち、被検出部62Dは、光ファイバ62Cの一側面に設けられ、光ファイバ62Cの湾曲に応じて、伝達する光の一部を外部に出射する又は吸収する。この被検出部62Dが光ファイバ62Cの外部に向けて出射する又は吸収する光量は、当該光ファイバ62Cの湾曲量に対応する。つまり、被検出部62Dは、光ファイバ62Cの湾曲量に対応した光量の光を光ファイバ62Cの外部に漏らす又は吸収するような加工が施されている。換言すれば、被検出部62Dは、光ファイバ62Cによって導光される光の光学特性、例えば光量を挿入部20の湾曲状態に応じて変化させるものとなる。
図7A、図7B及び図7Cは、光ファイバ62Cの湾曲に応じた光伝達量の模式図である。図7Aは、光ファイバ62Cを被検出部62Dが設けられた側に湾曲したときの光伝達量を示している。図7Bは、光ファイバ62Cを湾曲しないときの光伝達量を示している。そして、図7Cは、光ファイバ62Cを被検出部62Dが設けられた側とは反対側に湾曲したときの光伝達量を示している。これら図7A乃至図7Cに示すように、光ファイバ62Cを被検出部62Dが設けられた側に湾曲したときの光伝達量が最も多く、次に光ファイバ62Cを湾曲しないときの光伝達量が多く、光ファイバ62Cを被検出部62Dが設けられた側とは反対側に湾曲したときの光伝達量が最も少ない。
挿入部20内に配置された光ファイバ62Cへの光の供給及び光ファイバ62Cからの光の検出は、光ファイバ62Cを挿入部20から操作部22、接続ケーブル24内を通して、位置及び形状演算部62Bに接続することにより行われる。例えば、光の供給は、ファイバ形状センサ用の光源62B1から出射した光を、ハーフミラーやビームスプリッタなどの光分配部を通過させ、光入出射部にある集光レンズにより集光して、光ファイバ62Cに入射させることで行う。光の検出は、光ファイバ62Cから出射した光を、上記光入射部で受けて平行光に整え、上記光分配部で例えば90度向きを反射させて、受光部62B2に入射させることにより、受光部62B2にて行う。受光部62B2は、光ファイバ62Cから入射した光を受光し、受光した光量等に応じた受光信号を出力する。すなわち、受光部62B2は、受光信号に基づいて挿入部20の湾曲の大きさ(湾曲量)に応じた受光信号を出力する。
形状演算回路62B3は、受光部62B2からの受光信号で示される各被検出部62Dの位置における挿入部20の湾曲量から、挿入部20の形状を演算して、形状情報を得る。この形状情報が状態情報として管状システム制御回路30へ出力される。なお、この形状演算回路62B3は、ハードウェア回路で構成される。あるいは、コンピュータプロセッサを、この形状演算回路62B3として機能させるためのソフトウェアプログラムを図示しないメモリ内に準備しておき、そのプログラムをプロセッサが実行することで、この形状演算回路62B3の機能をプロセッサが実施するように構成しても構わない。
また、光源62B1は、レーザダイオード(LD)、LED、ランプ、またはこれらの光により蛍光材を発光させた光などが利用でき、これらを複数組み合わせることで、ファイバ形状センサに必要な波長特性の光(例えば白色光)を整えることができる。なお、ここで言う光源62B1とは、光分配部がファイバカプラの場合であればファイバカプラのファイバに光を集光して入射させるレンズ系なども含めている。光分配部がハーフミラーやビームスプリッタの場合は、光を平行光に整えるレンズ系なども含めている。さらに、レーザダイオードのように戻り光が出力に影響を与える場合、アイソレータなども含める。また、接続ケーブル24には、図示していないが、光源62B1を安定して駆動するためのフィードバック系を搭載しても良い。
反射部材は、例えば光ファイバ62Cにアルミなどを蒸着して形成したミラーである。光源62B1から供給された光が被検出部62Dを経て光ファイバ62Cの端に達した光を受光部62B2側に戻すものとなっている。
また、受光部62B2は、被検出部62Dが吸収、変換などの光学特性を変化させた際に、この変化した光学特性を基に、光ファイバ62Cの湾曲形状、詳細には湾曲の方向と大きさとを検出する。
形状演算回路62B3は、受光部62B2の検出結果を基に、実際に湾曲している部分の湾曲形状を演算する。なお、光学特性は、例えば光伝達量に限定されず、例えばスペクトルや偏波などの光の状態であっても良い。つまり、光源62B1から出射される光はレーザ等の狭帯域光とし、各被検出部62Dは、互いに異なる波長の光に波長変換する。また、被検出部62Dは、上記のように光量、例えばスペクトルや偏波などの光の状態に対応した光学特性を検出するものであれば、どのようなものでも良い(例:FBG方式)。これにより、受光部62B2及び形状演算回路62B3では、それぞれの被検出部62Dによる光学特性変化を弁別することが可能となる。
なお、ここでは光導波路を光ファイバ62Cで記載したが、光を閉じ込めて伝達し、被検出部62Dに柔軟性がある積層構造の膜状導波路でも良い。
また、挿入部20には、ファイバ形状センサを単独で搭載するよりも、基準位置を検出するセンサとして、少なくとも1つの磁気式コイルを有する磁気式位置検出センサを搭載して、ハイブリッド構成とすることが望ましい。
また、操作量センサ64は、管状システム12の一部形状を操作により変更できる場合、その操作の量を検出することで、その変更できる部分の形状情報を検出する。具体的には、この操作量センサ64は、挿入部20の一部である湾曲部を湾曲させる操作の操作量を検出する。これは、湾曲部を湾曲させる操作を行う操作ノブ28の軸の回転部や、操作ノブ28の回転を形状変形に伝達するワイヤの動きについて、エンコーダ等のセンサにより検出するものである。
例えば、操作部22には、図8に示すように、挿入部20の湾曲部を湾曲させる為の操作ワイヤ80LR,80UDを操作する操作ノブ28が設けられている。操作ノブ28は、湾曲部を左右に湾曲操作させる左右湾曲操作ノブ28LRと、湾曲部を上下に湾曲操作させる上下湾曲操作ノブ28UDと、湾曲した湾曲部の位置を固定する図示しない固定ノブと、を備える。
左右湾曲操作ノブ28LRには、当該左右湾曲操作ノブ28LRの操作によって駆動する左右方向の湾曲操作駆動部(不図示)が接続されている。また、上下湾曲操作ノブ28UDには、当該上下湾曲操作ノブ28UDによって駆動する上下方向の湾曲操作駆動部(不図示)が接続されている。ここで、上下方向の湾曲操作駆動部及び左右方向の湾曲操作駆動部は、例えば操作部22内に設けられている。左右方向の湾曲操作駆動部は、操作部22と挿入部20の可撓管部及び湾曲部とに挿通されている操作ワイヤ80LRに接続されている。操作ワイヤ80LRは、湾曲部の先端部に接続されている。上下方向の湾曲操作駆動部は、操作部22と可撓管部及び湾曲部とに挿通されている操作ワイヤ80UDに接続されている。操作ワイヤ80UDは、操作ワイヤ80LRとは独立したワイヤであり、湾曲部の先端部に接続されている。左右湾曲操作ノブ28LRは、左右方向の湾曲操作駆動部と操作ワイヤ80LRとを介して、湾曲部を左右方向に湾曲させる。また、上下湾曲操作ノブ28UDは、上下方向の湾曲操作駆動部と操作ワイヤ80UDとを介して、湾曲部を上下方向に湾曲させる。
操作ノブ28(左右湾曲操作ノブ28LRと上下湾曲操作ノブ28UD)と、左右方向の湾曲操作駆動部と、操作ワイヤ80LRと、上下方向の湾曲操作駆動部と、操作ワイヤ80UDとが、湾曲部を湾曲させる為の湾曲操作機構82を構成している。
操作量センサ64は、湾曲操作機構82の湾曲操作量を検出する湾曲操作量検出部64Aを含む。ここで、湾曲操作機構82の湾曲操作量とは、湾曲部を湾曲させる為の、湾曲操作機構82(操作ワイヤ80LR,80UD、操作ノブ28)の操作量を示す。この湾曲操作量検出部64Aが湾曲操作機構82の湾曲操作量を検出するために、例えば操作ワイヤ80LRの基端部と操作ワイヤ80UDの基端部とには、例えばリニアスケールなどの被読取部64Bが設けられている。被読取部64Bは、操作ワイヤ80LR,80UDが移動することで、操作ワイヤ80LR,80UDと共に移動する。湾曲操作量検出部64Aは、操作ワイヤ80LR,80UDと共に移動する被読取部64Bを読み取り、被読取部64Bの移動を検出する。これにより湾曲操作量検出部64Aは、操作ワイヤ80LR,80UDの移動を検出する。湾曲操作量検出部64Aは、例えばリニアエンコーダであり、例えば操作部22内部に設けられている。
情報呈示システム処理部14内に構成した図示しない湾曲操作量検出回路は、この湾曲操作量検出部64Aが検出した検出結果を基に、被読取部64Bの移動量、つまり操作ワイヤ80LR及び操作ワイヤ80UDの移動量を検出する。そして、この検出結果を基に、操作ワイヤ80LR及び操作ワイヤ80UDの湾曲操作量情報を演算し、その結果から湾曲操作機構82の湾曲操作量を検出することで、湾曲操作量情報を算出する。
なお、被読取部64Bは、左右湾曲操作ノブ28LRと上下湾曲操作ノブ28UDとに設けられていても良い。この場合、被読取部64Bは、例えば、円筒の左右湾曲操作ノブ28LRの外周面と、円筒の上下湾曲操作ノブ28UDの外周面と、に設けられる。また、被読取部64Bは、左右湾曲操作ノブ28LRの表面と、上下湾曲操作ノブ28UDの表面と、に設けられていても良い。この場合、湾曲操作量検出部64Aは、左右湾曲操作ノブ28LRと上下湾曲操作ノブ28UDと共に回動する被読取部64Bを読み取り、被読取部64Bの回動を検出する。このようにして、湾曲操作量検出部64Aは、左右湾曲操作ノブ28LR及び上下湾曲操作ノブ28UDの回動を検出する。湾曲操作量検出部64Aは、例えばロータリーエンコーダである。また、図示しない湾曲操作量検出回路は、湾曲操作量検出部64Aが検出した検出結果を基に、被読取部64Bの移動量、つまり左右湾曲操作ノブ28LRと上下湾曲操作ノブ28UDとの回動量を検出する。そして、この検出結果を基に、左右湾曲操作ノブ28LRと上下湾曲操作ノブ28UDとの湾曲操作量情報を演算するようにしても良い。
なお、湾曲部は、必ずしも上下左右に湾曲可能である必要はなく、例えば上下のみまたは左右のみに湾曲可能に構成しても良い。この場合、操作量センサ64は、湾曲操作機構82の上下方向の湾曲操作量または左右方向の湾曲操作量を検出し、図示しない湾曲操作量検出回路は、それぞれの湾曲操作量情報を演算すれば良い。
また、姿勢センサ66は、例えば、操作部22に設けた、磁気式コイルや、ジャイロセンサと加速度センサ、などにより、挿入部20の後端側の姿勢情報を検出する。すなわち、この姿勢センサ66は、操作者による、挿入部20の傾きや、挿入部20の回転量を検出する。
また、挿入状況観察センサ68は、例えば、挿入状況を観察するカメラ等を含み、この挿入状況観察センサ68の出力である画像に対して所定の画像処理を実行することで、被挿入体26の向きや位置情報を検出したり、表情から苦痛の程度を検出したりする。ここで、所定の画像処理としては、パターンマッチにより撮像対象の特徴を認識して判定する処理、ディープラーニングによる類似性を利用した判定処理、輝度や色差による場所の判定処理、などを含む。
また、被挿入体姿勢センサ70は、例えば、被挿入体26に取り付けた複数の発信コイルと受信アンテナ60Bとを含む磁気式位置検出センサなどであり、被挿入体26の姿勢情報を検出する。すなわち、この被挿入体姿勢センサ70は、磁気式位置検出センサの出力により、例えば3点の位置情報から、被挿入体26の位置、傾き及び方向を検出する。
また、重量感知センサ72は、例えば、ベッドなどの検査台46に敷いた、重量配分を検出可能とする歪みセンサや圧力センサであり、被挿入体26の向きや位置情報を検出する。すなわち、この重量感知センサ72は、検査台46上の被挿入体26の重量移動を検出する。
また、被挿入体状態監視モニタ74は、例えば、被挿入体26の指に取り付けて脈拍などを検出するモニタ装置であり、被挿入体26の脈拍数や呼吸状態など、被挿入体26の状態を監視する。
また、挿入量検出センサ76は、被挿入体26入り口(口,肛門,肺,検査口など)に設置した光学式センサなどであり、挿入部20の被挿入体26への挿入量を検出する。すなわち、挿入量検出センサ76は、挿入部20の表面に記載したイメージや数字、あるいは挿入部20の表面スペックルイメージを光学的に読み取る。さらに、この挿入量検出センサ76は、挿入部20の回転量を検出することも可能である。なお、挿入量検出センサ76としては、挿入部20と接触させたローラの動きをエンコーダで読み取る方式などでも良い。
また、挿入部20の先端に配置されたイメージセンサ78は、管状システム制御回路30内に構成した図示しない画像処理回路により、撮像した画像に対して所定の画像処理を実行することで、挿入部20が被挿入体26に挿入を開始したこと、被挿入体26の観察位置(部位や特徴的な形状またはパターンを抽出して検出する)、などを検出したり、異常部などを検出したりする検出装置として使用することができる。図示しない画像処理回路は、その他、処置の種類などの画像から抽出できる情報も検出可能である。ここで、所定の画像処理としては、パターンマッチにより撮像対象の特徴を認識して判定する処理、ディープラーニングによる類似性を利用した判定処理、輝度や色差による場所の判定処理、などを含む。
また、管状システム機能選択及び稼動回路52は、入力された管状システム12の制御に必要な情報に基づいて、管状システム12の制御に必要な患者情報や、照明、吸引、掃気などの各種設定状況を検出することができる。
さらに、第1実施形態で説明したような、操作者が操作する切替用ダイアル42は、操作者による意識的な呈示の有無を検出する検出装置となる。
このような検出装置の内の少なくとも一つの出力を基に、状態検出回路54は、管状システム12及び/又は被挿入体26の状態を検出し、呈示情報生成回路56は、この状態検出回路54が検出した少なくとも一つ以上の状態を基に、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38の選択及び呈示時期を指定する指定情報を生成する。
図9Aは、どのような呈示情報38をどのようなタイミングで呈示するかを示しており、図9Bは、そのタイミングと被挿入体26の管腔である大腸84内での挿入部20の先端部位置との関係をしている。また、図10A及び図10Bは、各タイミングで、状態検出回路54によって検出される管状システム12及び/又は被挿入体26の状態、及び、呈示情報生成回路56による呈示情報38の選択の例を示している。
タイミング(1)は、被挿入体26の管腔に挿入部20を挿入する開始前のときである。このタイミング(1)の前は、管状システム12の準備や被挿入体26の準備を行う期間であり、情報を呈示する必要は無い。
そして、このタイミング(1)では、状態検出回路54は、例えば、管状システム機能選択及び稼動回路52の出力に基づいて、管状システム12の状態として、照明スイッチがオンされたことを検出することができる。あるいは、状態検出回路54は、イメージセンサ78による観察画像に基づいて、管状システム12の状態として、挿入部20が被挿入体26外にあり且つ停止状態から動き出したことを検出することができる。また、状態検出回路54は、挿入状況観察センサ68の出力に基づいて、管状システム12及び被挿入体26の状態として、検査台46に被挿入体26が乗ったことを検出すると共に、管状システム12の状態として、操作者が挿入部20を持ったことを検出することができる。状態検出回路54にてこれらの何れかの状態が検出されると、呈示情報生成回路56は、タイミング(1)であると判断して、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38の内、挿入開始、病院の説明、操作者の説明、検査の説明、リラックスさせる音楽、などを、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38として選択する。
タイミング(2)は、被挿入体26の管腔に挿入部20を挿入したときである。このタイミング(2)では、状態検出回路54は、例えば、イメージセンサ78による観察画像に基づいて、管状システム12の状態として、挿入部20が被挿入体26外から被挿入体26内に入ったことを検出することができる。あるいは、状態検出回路54は、湾曲形状検出センサ62の出力または先端位置検出センサ60の出力に基づいて、管状システム12の状態として、挿入部20が被挿入体26の管腔入り口にセットされたことを検出することができる。また、状態検出回路54は、挿入状況観察センサ68の出力に基づいて、管状システム12の状態として、挿入部20が被挿入体26に挿入されたことを検出することができる。状態検出回路54にてこれらの何れかの状態が検出されると、呈示情報生成回路56は、タイミング(2)であると判断して、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38の内、挿入開始またはリラックスを促す説明を、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38として選択する。
タイミング(3)は、被挿入体26の管腔へ挿入部20を挿入中に正しい挿入が行われているときである。このタイミング(3)では、状態検出回路54は、例えば、湾曲形状検出センサ62、操作量センサ64、または挿入状況観察センサ68(被挿入体姿勢センサ70または重量感知センサ72でも可)の出力に基づいて、管状システム12の状態として、被挿入体26内での挿入部20の配置及び形状が、正常な形状パターンである、または、被検体26への挿入長や挿入時間に対して適切であることを検出すると共に、管状システム12及び被挿入体26の状態として、被挿入体26への過度な負荷(力)が無いことを検出することができる。状態検出回路54にてこれらの何れかの状態が検出されると、呈示情報生成回路56は、タイミング(3)であると判断して、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38の内、挿入状況の説明またはリラックスを促す説明を、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38として選択する。
タイミング(4)は、被挿入体26が不安を感じ出したときである。このタイミング(4)では、状態検出回路54は、例えば、被挿入体状態監視モニタ74の出力に基づいて、被挿入体26の状態として、被挿入体26の脈拍や呼吸状態は正常であるが不安を感じる程度に上昇したことを検出することができる。状態検出回路54にてこのような状態が検出されると、呈示情報生成回路56は、タイミング(4)であると判断して、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38の内、リラックスを促す説明を、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38として選択する。
タイミング(5)は、挿入部20を挿入中に挿入しにくい状況のときである。このタイミング(5)では、状態検出回路54は、例えば、湾曲形状検出センサ62、操作量センサ64、または挿入状況観察センサ68(被挿入体姿勢センサ70または重量感知センサ72でも可)の出力に基づいて、被挿入体26内での挿入部20の配置及び形状から判断して、管状システム12の状態として、挿入部20の途中が撓み、先端の管腔先への推進(挿入)が阻害されていることを検出することができる。すなわち、図11A及び図11Bに示すように、例えば大腸84に対し、入り口である肛門86から挿入部20が破線で示すように挿入された状況において、更に挿入部20を挿入させようと、図中に実線の矢印で示すように挿入部20を押し込み操作したとき、押し込み操作の押し込み力が挿入部20の先端20Aには伝達されず、図中に破線の矢印88で示すように挿入部20が撓んでしまうことがある。このような撓みが発生すると、図中に実線で示すように、先端20Aは、盲腸90の方向には進まず、その位置に留まる。状態検出回路54がこのような状態を検出すると、呈示情報生成回路56は、タイミング(5)であると判断して、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38の内、体位変換等を求める際の合図を、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38として選択する。
また、このタイミング(5)では、撓んだ挿入部20が大腸壁を押し上げ、被挿入体26である患者に苦痛を与えることがある。この苦痛により発せられた音声を図示しないマイクロフォンによって取得し、状態検出回路54は、この被挿入体26が発した音声から、このような状態を検出することができる。このように、状態検出回路54は、被挿入体26が発した言葉や操作者との会話を既知の音声認識技術によって認識し、被挿入体26の状態または挿入部20の挿入状況を検出することも可能である。
タイミング(6)は、挿入部20の挿入が完了したときである。また、タイミング(7)は、検査に入るときである。このタイミング(6)とタイミング(7)とは、ほぼ同じである。すなわち、挿入部20の挿入が完了したときとは、検査に入ることができるときである。よって、このタイミング(6)とタイミング(7)とは、特に区別しなくとも良い。このタイミング(6)またはタイミング(7)では、状態検出回路54は、例えば、湾曲形状検出センサ62や挿入状況観察センサ68の出力、またはイメージセンサ78による観察画像に基づいて、管状システム12の状態として、被挿入体26内での挿入部20の配置及び形状、及び/または観察画像が、小腸入り口を確認したことを検出することができる。状態検出回路54にてこのような状態が検出されると、呈示情報生成回路56は、タイミング(6)または(7)であると判断して、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38の内、検査の説明を、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38として選択する。
タイミング(8)は、検査中のときである。このタイミング(8)では、状態検出回路54は、例えば、湾曲形状検出センサ62や挿入状況観察センサ68の出力、またはイメージセンサ78による観察画像に基づいて、管状システム12の状態として、被挿入体26内での挿入部20の肛門86の反転視観察形状のとき、または/及び観察画像に挿入部20自身が認識できた、などを検出することができる。状態検出回路54にてこのような状態が検出されると、呈示情報生成回路56は、タイミング(8)であると判断して、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38の内、検査状況の説明を、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38として選択する。
タイミング(9)は、ポリープや患部を発見したときである。このタイミング(9)では、状態検出回路54は、例えば、イメージセンサ78による観察画像に基づいて、管状システム12の状態及び被挿入体26の状態として、ポリープ形状や患部が認定されたことを検出することができる。状態検出回路54にてこのような状態が検出されると、呈示情報生成回路56は、タイミング(9)であると判断して、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38の内、検査状況の説明を、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38として選択する。
タイミング(10)は、ポリープや患部の精密検査の処置をしているときである。また、タイミング(11)は、ポリープや患部の除去等の処置をしているときである。これらのタイミング(10)または(11)では、状態検出回路54は、例えば、イメージセンサ78による観察画像に基づいて、管状システム12の状態として、生検用の鉗子が観察画像に写ったことを検出することができる。状態検出回路54にてこのような状態が検出されると、呈示情報生成回路56は、タイミング(10)または(11)であると判断して、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38の内、検査状況または処置状況の説明を、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38として選択する。
タイミング(12)は、挿入部20が被挿入体26外に出たときである(挿入長の基準位置を肛門の位置にした時に、基準値を下回った場合でも可)。このタイミング(12)では、状態検出回路54は、例えば、挿入状況観察センサ68の出力またはイメージセンサ78による観察画像に基づいて、管状システム12の状態として、挿入部20が被挿入体26外に出たことを検出することができる。状態検出回路54にてこのような状態が検出されると、呈示情報生成回路56は、タイミング(12)であると判断して、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38の内、終了後の説明を、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38として選択する。
そして、タイミング(13)は、被挿入体26の管腔への挿入部20の挿入を終了するときである。このタイミング(13)では、上記タイミング(1)とは逆に、状態検出回路54は、例えば、照明スイッチがオフされたこと、挿入部20が被挿入体26外にあり且つ停止状態とされたこと、操作者が挿入部20を離し且つ検査台46から被挿入体26が降りたこと、などを検出することができる。状態検出回路54にてこれらの何れかの状態が検出されると、呈示情報生成回路56は、タイミング(13)であると判断するが、このタイミング(13)では、もはや非操作者用呈示装置18へ呈示情報38を呈示する必要が無いので、特に呈示情報38の選択は行わない。
呈示情報選択及び切替回路34は、この呈示情報出力選択回路58による選択に従って、呈示情報38の選択及び呈示期間と、非操作者用呈示装置18への呈示方法と、を切り替える。この場合、使用する検出装置により、様々な呈示情報38を選択的に呈示することができる。しかしながら、必ずしも、選択された呈示情報38を呈示する必要があるとは限らない。例えば、検査や処置によっては、被挿入体26を含めた非操作者に呈示しなくても場合も存在する。さらに、選択された呈示情報38を非操作者用呈示装置18で呈示するにあたり、被挿入体26を含めた非操作者によって呈示方法も異なる。例えば視覚障害者に呈示情報38をモニタ48により呈示しても、あるいは、聴覚障害者に呈示情報38をスピーカ50により呈示しても、呈示情報38の内容を伝えことができず、また、操作者が使用する言語と非操作者が使用する言語とが異なっている場合にも、操作者が使用する言語で呈示情報を呈示しても非操作者には理解できない。
そこで、呈示情報出力選択回路58により、操作者が非操作者に呈示する呈示情報38及び呈示方法(言語、出力先(モニタ48、スピーカ50等))を選択することが可能となっている。すなわち、呈示情報出力選択回路58は、操作者用表示装置16の呈示情報内容選択用表示44として、図2に示すように、記憶媒体32に記憶された複数の呈示情報38それぞれに関する呈示の有無と、それら複数の呈示情報38の呈示方法についての選択を行うための表示を行う。そして、操作者による、操作者用表示装置16のタッチパネル操作、あるいは、操作部22の切替用ダイアル42と選択用ボタン40の操作に従って、呈示情報38それぞれの呈示の有無と、呈示情報38の呈示方法とを、選択する。あるいは、この呈示情報出力選択回路58は、操作者による選択では無く、既往歴や予め入力した情報を使用することにより、自動的に判断して選択するように構成しても良い。
また、呈示情報生成回路56での呈示情報の切り替えは、上記タイミングで必ずしも実施しなくても良い。例えば、記憶媒体32に記憶しておく呈示情報38のそれぞれに、呈示完了までの時間、優先度、重複可否、などの属性情報を持たせ、呈示情報生成回路56は、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38の呈示時期を、その属性情報に従って指定することが可能である。
すなわち、図13に示すように、状態検出回路54が管状システム12及び/又は被挿入体26の状態を検出したならば(ステップS10)、呈示情報生成回路56は、その検出した状態が図10A及び図10Bに示したような各種呈示情報呈示条件に合致するか否かを判定する(ステップS12)。そして、検出した状態が条件に合致しない、つまり条件外であると判定したならば、呈示情報生成回路56は、何も行わずに、次の状態の検出を待つ。
これに対して、条件に合致に合致する、つまり条件内であると判定したならば、呈示情報生成回路56は、該当する呈示情報38の種別(例えば、挿入開始、など)、属性情報、などの情報を記憶媒体32から読み込む(ステップS14)。そして、呈示情報生成回路56は、非操作者用呈示装置18により、既に何らかの呈示情報38を呈示しているか否かを判定する、つまり既出の呈示情報有無判定を行う(ステップS16)。ここで、既出の呈示情報が無いと判定した場合には、呈示情報生成回路56は、上記ステップS14で読み込んだ呈示情報38を、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38として選択し、その種別、呈示完了までの時間を含む呈示時期、及び呈示情報出力選択回路58により選択された出力方法、を指定する指定情報を生成して、呈示情報選択及び切替回路34に供給する(ステップS18)。これにより、呈示情報選択及び切替回路34は、選択された呈示情報38の内容(例えば、選択された言語での「挿入を始めます」の表示や音声、など)を記憶媒体32から読み出し、非操作者用呈示装置18によって、その呈示情報38の内容を呈示することになる(ステップS20)。
その後、呈示情報生成回路56は、次の状態の検出を待つことになる。一方、呈示情報選択及び切替回路34は、呈示情報38の呈示を開始したならば、上記呈示時期を指定する指定情報に基づいて、その呈示情報38について、呈示完了までの継続期間中、呈示完了の時間確認を行っている(ステップS22)。そして、呈示完了の時間となったならば、呈示情報選択及び切替回路34は、当該呈示情報38の呈示を完了する(ステップS24)。
また、上記ステップS16において、既出の呈示情報が存在すると判定した場合には、呈示情報生成回路56は、上記ステップS14で読み込んだ呈示情報38の属性情報により、優先度及び重複可能性を判定する(ステップS26)。ここで、上記ステップS14で読み込んだ呈示情報38の方が、既出の呈示情報よりも優先度が低いと判定した場合には、呈示情報生成回路56は、この読み込んだ呈示情報38については無視して、次の状態の検出を待つことになる。
これに対して、上記ステップS26において、上記ステップS14で読み込んだ呈示情報38の方が、既出の呈示情報よりも優先度が高いが、既出の呈示情報との重複が可能であると判定した場合には、既出の呈示情報の消去が必要ないので、呈示情報生成回路56は、上記ステップS18に進むことになる。よって、この場合には、呈示情報生成回路56は、上記ステップS14で読み込んだ呈示情報38を選択し、その種別、呈示時期及び出力方法を指定する措定情報を生成して、呈示情報選択及び切替回路34に供給する。これにより、呈示情報選択及び切替回路34は、既出の呈示情報の呈示に加えて、その選択された呈示情報38の内容を非操作者用呈示装置18によって呈示する。
一方、上記ステップS26において、上記ステップS14で読み込んだ呈示情報38の方が、既出の呈示情報よりも優先度が高く、且つ、既出の呈示情報との重複が可能ではないと判定した場合には、既出の呈示情報の消去が必要であるとして、呈示情報生成回路56は、呈示情報選択及び切替回路34に、既出の呈示情報の呈示を完了させる指示を行う(ステップS28)。そして、呈示情報生成回路56は、上記ステップS18に進んで、上記ステップS14で読み込んだ呈示情報38を選択し、その種別、呈示時期及び出力方法を指定する指定情報を生成して、呈示情報選択及び切替回路34に供給する。また、呈示情報選択及び切替回路34は、上記ステップS28での既出の呈示情報の呈示を完了させる指示に応じて、非操作者用呈示装置18に呈示中の既出の呈示情報38の呈示を完了する(ステップS30)。そして、上記ステップS20において、新たに呈示情報生成回路56の指示に従った非操作者用呈示装置18への呈示情報38の呈示を行うことになる。
また、このような呈示情報38の非操作者用呈示装置18への呈示を、任意のタイミングで、操作者が強制中断できるようにしても良い。そのために、例えば管状システム12の操作部22に、呈示中止ボタン94を設ける。そして、状態検出回路54が、操作者によって呈示中止ボタン94が操作されたことを検出したとき、呈示情報生成回路56は、呈示情報選択及び切替回路34に、既出の呈示情報の呈示を完了させる指示を行う。このように、呈示情報生成回路56は、操作者の操作により非操作者用呈示装置18への呈示情報38の呈示を強制中断させる呈示中止回路として機能させることができる。なお、このような呈示中止ボタン94及び呈示中止回路は、上記第1実施形態においても、同様に適用可能である。
以上のように、本第2実施形態による情報呈示システムとしての情報呈示システム10は、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、本第2実施形態では、管状システム12及び/又は被挿入体26の状態を検出する状態検出回路54と、状態検出回路54が検出した少なくとも一つ以上の状態を基に、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38の選択及び呈示時期を指定する指定情報を生成する呈示情報生成回路56と、を更に備え、呈示情報選択及び切替回路34は、呈示情報生成回路56で生成された指定情報に従って、呈示情報38の選択及び呈示期間の切り替えを行うようにしている。
従って、操作者が呈示情報38の選択と呈示時期を指定しなくても、管状システム12及び/又は被挿入体26の状態に基づいて、適切な呈示情報38を呈示させることが可能となる。よって、操作者は、より集中して管状システム12の操作を行うことができ、挿入操作、検査、及び処置を、より安全に行うことができるようになる。
ここで、操作者の操作により非操作者用呈示装置18への呈示情報38の呈示を強制中断させる呈示中止回路を更に備えるようにしても良い。
これにより、自動的に呈示開始した呈示情報が適切でない場合や、操作者が誤操作で適切でない呈示情報を選択してしまったような場合に、その呈示情報の呈示を中断することができる。
また、本第2実施形態による情報呈示システムとしての情報呈示システム10は、非操作者に呈示する呈示情報38及び呈示方法(言語、出力先(モニタ48、スピーカ50等))を選択する呈示情報出力選択回路58を更に備え、呈示情報生成回路56は、呈示情報出力選択回路58による選択に従って、呈示情報38の選択及び呈示期間と、非操作者用呈示装置18への呈示方法と、を指定する指定情報を生成し、呈示情報選択及び切替回路34は、呈示情報生成回路56で生成された指定情報に従って、呈示情報38の選択及び呈示期間と、非操作者用呈示装置18への呈示方法と、を切り替える。
従って、被挿入体26の状態に応じ、必要な呈示情報38を変更することができる。被挿入体26の状態とは、視覚障害者や聴覚障害者、既往歴により選択的に呈示情報38を必要とする場合、などを含む。これら呈示情報38の選択、呈示期間及び呈示方法は、既往歴や予め入力した情報を使用することにより、情報呈示システム10内で自動的に判断させても良い。また、被挿入体26を含めた非操作者と操作者とで理解できる言語が異なる場合は、言語を切り替えることにより、被挿入体26の安心感が高まり、管状システム12の挿入、観察、及び処置が安全、容易になる。
ここで、呈示情報38は、被挿入体26への挿入部20の挿入開始時の説明、病院の説明、操作者の説明、検査の説明、挿入状況の説明、被挿入体26に体位変換を求める際の合図、リラックスを促す説明、検査状況または処置状況の説明、及び、終了後の説明、の内の少なくとも一つを含むことができる。
これにより、被挿入体26は、呈示された呈示情報38により、挿入に対する理解と、安心感を得ることができ、リラックスした状態となる。あるは、被挿入体26が動物であれば、その飼い主などの非操作者が各種呈示情報38を理解することにより、被挿入体26をリラックスした状態へと導く手助けをして、被挿入体26をリラックスした状態とすることができる。従って、呈示情報38の呈示は、管状装置の被挿入体26への挿入、検査、及び処置を安全で容易で実施できる状態とすることができる。
なお、状態検出回路54は、挿入部20の先端位置を検出する先端位置検出センサ、挿入部20の湾曲形状を検出する湾曲形状検出センサ62、挿入部20を湾曲させる操作の操作量を検出する操作量センサ64、挿入部20の後端側の姿勢を検出する姿勢センサ66、管状システム12に設けられたイメージセンサ78、挿入状況を観察する挿入状況観察センサ68(カメラ等)、被挿入体26の姿勢を検出する被挿入体姿勢センサ70、検査台46上の被挿入体26の重量移動を検出する重量感知センサ72、操作者が操作する切替用ダイアル42、管状システム12の制御に必要な情報を入力する管状システム機能選択及び稼動回路52、被挿入体26の状態を監視する被挿入体状態監視モニタ74、挿入部20の被挿入体26への挿入量を検出する挿入量検出センサ76、及び、被挿入体26が発生する音を検出するマイクロフォン、の内の少なくとも一つの出力に基づいて、管状システム12及び/又は被挿入体26の状態を検出することができる。
このように、様々な検出装置を利用することにより、操作者が必要以上に意識することなく、被挿入体26を含めた非操作者が必要な情報や、被挿入体26がリラックスする情報、あるいは、挿入を支援するための体位変換などに必要な情報、を自動的に検出、生成、呈示することができるようになる。従って、操作者は、非操作者への情報呈示に意識を注ぐ必要が無くなり、挿入、検査、及び処置に集中することができるようになる。よって、挿入部20の被挿入体26への挿入、操作、及び処置が安全で容易に行うことができる状態となる。また、特に経験の少ない医師は、挿入部20の挿入に集中し、被挿入体26への気遣いがやや不足する傾向となり、この結果、被挿入体26を含めた非操作者における検査への満足感が弱まり、継続的な検診に繋がらず、延いては癌などの病気に対する早期発見が遅れるなどが発生し得る。しかし、本実施形態の情報呈示システム10を使用することで、被挿入体26を含めた非操作者は検査への満足感が得られるので、このようなおそれを低減することができる。
また、呈示情報生成回路56は、状態検出回路54が検出した少なくとも一つ以上の状態が所定の設定条件に合致するか否かを判断することにより、記憶媒体32に予め記憶している複数の呈示情報38の中から、非操作者用呈示装置18に呈示する呈示情報38を選択する。
従って、呈示情報生成回路56は、検出装置から取得した被挿入体26の状況と管状システム12の状況とから、呈示すべき情報を抽出することができ、情報呈示システム10が想定している範囲の情報を提供することができる。この構成により、被挿入体26に対して正確な挿入、検査、処置の情報を提供することができると共に、被挿入体26の状態を予め期待できる状態とすることができ、安全、容易な管状システム12の操作(挿入、検査、処置など)を行うことが可能となる。
なお、呈示情報38は、挿入部20の挿入開始前、被挿入体26の管腔に挿入部20を挿入したとき、挿入部20の挿入中に正しい挿入が行われているとき、被挿入体26が不安を感じ出したとき、挿入部20の挿入中に挿入しにくい状況のとき、挿入部20の挿入が完了したとき、検査に入るとき、検査中のとき、ポリープや患部を発見したとき、ポリープや患部の精密検査の処置をしているとき、ポリープや患部の除去等の処置をしているとき、管状システム12が被挿入体26外に出たとき、挿入部20の挿入を終了したとき、の少なくとも一つのタイミングで呈示されることができる。
従って、被挿入体26を含めた非操作者に対して、各タイミングで、正確な挿入、検査、処置の情報を提供することができると共に、被挿入体26の状態を予め期待できる状態とすることができ、安全、容易な管状システム12の操作(挿入、検査、処置など)を行うことが可能となる。
なお、管状システム12は、挿入部20の先端に設けられたイメージセンサと、イメージセンサによって撮像された画像を表示する操作者用表示装置16と、を備える内視鏡であり、非操作者用呈示装置18は、操作者用表示装置16とは別のモニタ48を含むことができる。
内視鏡検査では、患者の苦痛を低減するために、麻酔によって患者の意識を低下させることを行う場合がある。このセデーションは、薬品そのものや、挿入中の痛みが操作者に伝わらない危険性があると共に、医療コストも掛かる。これに対して、本第2実施形態による情報呈示システムとしての情報呈示システム10を導入することにより、患者が挿入に対する意識を低減することができるため、患者に苦痛を与えるような操作を行う確率が減少し、麻酔の使用を不要とすることができる。したがって、本第2実施形態の情報提示システム10は、セデーションレスで安全、容易な検査を提供することが可能となる。
以上、幾つかの実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、医師などの操作者が挿入部20を把持して、被挿入体26に挿入操作を行う場合を例にして説明したが、本発明は、図14に示すような、ロボットシステムにより挿入操作を行う場合においても適用可能である。このロボットシステムでは、挿入部20は、管状システム駆動装置96によって、被挿入体26に挿入される。管状システム駆動装置96は、管状システム電気配線100を介して、例えば別室等に配置された管状システムコントローラ98に接続されている。勿論、管状システム駆動装置96は、管状システムコントローラ98に無線接続されていても良い。管状システムコントローラ98は、操作者102とのインタフェースとして、操作者用表示装置16と、管状システムコントロール用把持部104と、を有している。操作者102による管状システムコントロール用把持部104の操作に応じて、管状システムコントローラ98は、管状システム駆動装置96の駆動を制御して、挿入部20を被挿入体26へ挿入する。
また、被挿入体26と操作者102との意思疎通用に、検査台46上または近傍にマイクロフォン106が設けられ、被挿入体26が発した音声が、マイク配線110及び管状システムコントローラ98を介して、操作者102が装着するヘッドホン108に伝えられるようになっている。逆方向の、操作者102が発した音声は、操作者側マイクロフォン112で取得されて、呈示情報用電気配線114を介して、被挿入体26が視聴可能な位置に配置された非操作者用呈示装置18のスピーカ50から出力される。管状システムコントローラ98は、上記実施形態で説明したような情報呈示システム処理部14を備えており、非操作者用呈示装置18から上記実施形態で説明したような呈示情報38を呈示することが可能となっている。
このように、被挿入体26と操作者102との距離が離れている場合、操作者102が被挿入体26に直接声を掛けることが困難であると共に、より操作に集中する必要がある。そのため、上記実施形態のような情報呈示システム10、特には上記第2実施形態のような予めプログラムされている情報呈示システム10により、情報を呈示することにより、挿入、検査、処置を安全で容易とすることができる。
また、本発明は、図15に示すような、ジェットエンジンの検査のために挿入部20を挿入する際にも適用可能である。被挿入体26であるジェットエンジンは、ファン26A、圧縮機26B、燃焼室26Cなどを含み、検査状況によりファン26Aなどの稼動部を動かす必要がある。操作者102は、情報呈示システム処理部14に接続された管状システム用制御装置116を操作しつつ、挿入部20の挿入操作を行うため、ジェットエンジンの稼動部を動かすことができない。そのため、被挿入体26であるジェットエンジンの稼動部を動かす非操作者である駆動者118が別に存在する。
このような場合に、上記実施形態、特に上記第2実施形態の情報呈示システム10を適用する。すなわち、非操作者である駆動者118は、非操作者用呈示装置18のモニタ48を持ち、非操作者用呈示装置18のスピーカ50をヘッドホンとして装着する。そして、操作者102近傍の情報呈示システム処理部14により、操作者102による挿入部20の操作と検査の状態を検出して、呈示情報38を生成する。生成された呈示情報38は、無線により、操作者102とは離れた位置にいる駆動者118が有するモニタ48及びスピーカ50に対して、生成した呈示情報38、例えば、ファン26Aなどの稼動部を動かす合図を出す。これにより、効率的で容易な検査環境を提供することができる。

Claims (8)

  1. 操作者の挿入操作により被挿入体に挿入される可撓性を有する管状の挿入部を備える管状システムと、
    前記操作者ではない非操作者が認識可能な呈示情報を予め複数記憶する記憶媒体と、
    前記非操作者が認識可能な出力形態で、前記呈示情報を呈示する非操作者用呈示装置と、
    前記管状システム及び/又は前記被挿入体の状態を検出する状態検出回路と、
    前記状態検出回路が検出した少なくとも一つ以上の状態を基に、前記非操作者用呈示装置に呈示する呈示情報の選択及び呈示時期を指定する指定情報を生成する呈示情報生成回路と、
    前記呈示情報生成回路で生成された前記指定情報に従って、前記記憶媒体から読み出す呈示情報の選択及び呈示期間の切り替えを行う呈示情報選択及び切替回路と、
    を備え、
    前記呈示情報生成回路は、前記状態検出回路により検出された新たな状態に基づき取得した呈示情報の属性情報と、既に呈示されている既出の呈示情報の属性情報との比較による優先度と重複可否の判定を行い、前記取得した呈示情報の優先度が低ければ、前記既出の呈示情報の呈示を維持し、前記取得した呈示情報の優先度が高く重複可能であれば、前記既出された呈示情報に、前記取得した呈示情報を追加して指定情報を生成し、前記取得した呈示情報の優先度が高く重複不可であれば、前記既出された呈示情報の呈示を完了し、前記取得した呈示情報により指定情報を生成する、情報呈示システム。
  2. 前記操作者の操作により前記非操作者用呈示装置への前記呈示情報の呈示を強制中断させる呈示中止回路を更に備える、請求項1に記載の情報呈示システム。
  3. 前記非操作者に呈示する呈示情報及び呈示方法を選択する呈示情報出力選択回路を更に備え、
    前記呈示情報生成回路は、前記呈示情報出力選択回路による選択に従って、前記指定情報として、前記呈示情報の選択及び前記呈示期間と、前記非操作者用呈示装置への呈示方法と、を指定する情報を生成し、
    前記呈示情報選択及び切替回路は、前記呈示情報生成回路で生成された前記指定情報に従って、前記呈示情報の選択及び前記呈示期間と、前記非操作者用呈示装置への呈示方法と、を切り替える、請求項1に記載の情報呈示システム。
  4. 前記呈示情報は、前記被挿入体への前記挿入部の挿入開始時の説明、病院の説明、操作者の説明、検査の説明、挿入状況の説明、被挿入体に体位変換を求める際の合図、リラックスを促す説明、検査状況または処置状況の説明、終了後の説明、及び、音楽の内の少なくとも一つを含む、請求項1乃至3の何れかに記載の情報呈示システム。
  5. 前記状態検出回路は、前記挿入部の先端位置を検出する先端位置検出センサ、前記挿入部の湾曲形状を検出する湾曲形状検出センサ、前記挿入部を湾曲させる操作の操作量を検出する操作量センサ、前記挿入部の後端側の姿勢を検出する姿勢センサ、前記管状システムに設けられたイメージセンサ、挿入状況を観察する挿入状況観察センサ、前記被挿入体の姿勢を検出する被挿入体姿勢センサ、検査台上の前記被挿入体の重量移動を検出する重量感知センサ、前記操作者が操作する切替用ダイアル、前記管状システムの制御に必要な情報を入力する管状システム機能選択及び稼動回路、前記被挿入体の状態を監視する被挿入体状態監視モニタ、前記挿入部の前記被挿入体への挿入量を検出する挿入量検出センサ、及び、前記被挿入体が発生する音を検出するマイクロフォン、の内の少なくとも一つの出力に基づいて、前記管状システム及び/又は前記被挿入体の状態を検出する、請求項1に記載の情報呈示システム。
  6. 前記呈示情報生成回路は、前記状態検出回路が検出した前記少なくとも一つ以上の状態が所定の設定条件に合致するか否かを判断することにより、前記記憶媒体に予め記憶している前記複数の呈示情報の中から、前記非操作者用呈示装置に呈示する前記呈示情報を選択する、請求項1に記載の情報呈示システム。
  7. 前記呈示情報は、前記挿入部の挿入開始前、前記被挿入体の管腔に前記挿入部を挿入したとき、前記挿入部の挿入中に正しい挿入が行われているとき、前記被挿入体が不安を感じ出したとき、前記挿入部の挿入中に挿入しにくい状況のとき、前記挿入部の挿入が完了したとき、検査に入るとき、検査中のとき、ポリープや患部を発見したとき、ポリープや患部の精密検査の処置をしているとき、ポリープや患部の除去等の処置をしているとき、前記管状システムが被挿入体外に出たとき、前記挿入部の挿入を終了したとき、の少なくとも一つのタイミングで呈示される、請求項1に記載の情報呈示システム。
  8. 前記管状システムは、前記挿入部の先端に設けられたイメージセンサと、前記イメージセンサによって撮像された画像を表示する表示装置と、を備える内視鏡であり、
    前記非操作者用呈示装置は、前記表示装置とは別のモニタを含む、請求項1乃至7の何れかに記載の情報呈示システム。
JP2018552373A 2016-11-28 2016-11-28 情報呈示システム Active JP6750032B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/085200 WO2018096680A1 (ja) 2016-11-28 2016-11-28 情報呈示システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018096680A1 JPWO2018096680A1 (ja) 2019-10-17
JP6750032B2 true JP6750032B2 (ja) 2020-09-02

Family

ID=62195692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018552373A Active JP6750032B2 (ja) 2016-11-28 2016-11-28 情報呈示システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11375878B2 (ja)
JP (1) JP6750032B2 (ja)
CN (1) CN110022752B (ja)
WO (1) WO2018096680A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021171817A1 (ja) * 2020-02-27 2021-09-02 富士フイルム株式会社 内視鏡検査支援装置、内視鏡検査支援方法、及び内視鏡検査支援プログラム

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6511417B1 (en) * 1998-09-03 2003-01-28 Olympus Optical Co., Ltd. System for detecting the shape of an endoscope using source coils and sense coils
JP2002016825A (ja) * 2000-06-29 2002-01-18 Olympus Optical Co Ltd 医療装置、電子内視鏡装置並びに医療情報表示方法
JP2002032475A (ja) * 2000-07-19 2002-01-31 Olympus Optical Co Ltd 診療情報管理装置
US6872179B2 (en) * 2001-07-10 2005-03-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Medical diagnosis system having a medical diagnosis apparatus and a display to be observed by a patient
JP4025621B2 (ja) * 2002-10-29 2007-12-26 オリンパス株式会社 画像処理装置及び内視鏡画像処理装置
US7869859B2 (en) * 2003-03-10 2011-01-11 Kabushiki Kaisha Toshiba X-ray CT apparatus having a display to display information inputted from a remote operator console
WO2005053518A1 (ja) * 2003-12-05 2005-06-16 Olympus Corporation 表示処理装置
US7885703B2 (en) * 2004-09-27 2011-02-08 General Electric Company System and method for scanning a patient
JP5368668B2 (ja) * 2006-06-01 2013-12-18 富士フイルム株式会社 医用画像表示装置、医用画像表示システム及び医用画像表示システムの作動方法
EP2532296B1 (en) * 2010-02-01 2016-05-18 Olympus Corporation Image pickup unit for endoscope
CA2814657A1 (en) * 2010-10-12 2012-04-19 Kevin J. Tanis Medical device
WO2012069979A1 (en) * 2010-11-25 2012-05-31 Koninklijke Philips Electronics N.V. System and method for distraction of patient during scanning
US20140051943A1 (en) * 2012-08-14 2014-02-20 Good Sleep, Llc Systems And Methods For Sleep Monitoring
JP6132585B2 (ja) * 2013-02-21 2017-05-24 オリンパス株式会社 被検体挿入システム
WO2015044128A1 (en) * 2013-09-30 2015-04-02 Koninklijke Philips N.V. Patient information system
DE102014204251A1 (de) * 2014-03-07 2015-09-10 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zu einer Interaktion zwischen einer Assistenzvorrichtung und einem medizinischen Gerät und/oder einem Bedienpersonal und/oder einem Patienten, Assistenzvorrichtung, Assistenzsystem, Einheit und System
US11977998B2 (en) * 2014-05-15 2024-05-07 Storz Endoskop Produktions Gmbh Surgical workflow support system
JP6849592B2 (ja) * 2014-12-08 2021-03-24 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 経皮的冠状動脈介入治療のための患者教育
CN204840598U (zh) * 2015-05-20 2015-12-09 杨克西 一种用于安抚患者情绪的系统

Also Published As

Publication number Publication date
CN110022752A (zh) 2019-07-16
JPWO2018096680A1 (ja) 2019-10-17
US20190274520A1 (en) 2019-09-12
US11375878B2 (en) 2022-07-05
CN110022752B (zh) 2022-03-29
WO2018096680A1 (ja) 2018-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2332459B1 (en) Medical system
US11602263B2 (en) Insertion system, method and computer-readable storage medium for displaying attention state information over plurality of times
JP5927366B1 (ja) 医療システム
US8212862B2 (en) Endoscope system
US8216128B2 (en) Medical system with a biological information acquiring apparatus and a manipulation information acquiring apparatus
US20200138269A1 (en) Insertion support device, insertion support method, and endoscope apparatus including insertion support device
US20150359419A1 (en) Object insertion system
JP4500015B2 (ja) 内視鏡用オーバーチューブ
US20110237889A1 (en) Endoscope apparatus
JP2005279252A (ja) 内視鏡システム及び内視鏡の操作方法
US20080146876A1 (en) Endoscope apparatus
JP7245360B2 (ja) 学習モデルの生成方法、プログラム、手技支援システム、情報処理装置、情報処理方法及び内視鏡用プロセッサ
US11141053B2 (en) Endoscope apparatus and control apparatus
US12035881B2 (en) Systems and methods for responsive insertion and retraction of robotic endoscope
US8979737B2 (en) Control apparatus, bio-optical measurement apparatus and endoscope system
JP6750032B2 (ja) 情報呈示システム
WO2018220797A1 (ja) 可撓管挿入支援装置と可撓管挿入装置
AU2023242699A1 (en) Systems and methods for responsive insertion and retraction of robotic endoscope
JP2005304596A (ja) 医療用遠隔操作装置
JP2005211532A (ja) 内視鏡手術システム

Legal Events

Date Code Title Description
A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A527

Effective date: 20190527

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200714

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200812

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6750032

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250