JP6748271B2 - 警報器 - Google Patents

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Description

この発明は、警報器に関し、特に、ガスまたは火災の検出部および温度検出部を備えた警報器に関する。
従来、ガス検出部および温度検出部を備えた警報器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ガス検出部および温度検出部を備えた警報器が開示されている。温度検出部は、ガス検出部の温度補償用として設けられている。この警報器は、温度検出部の温度検出結果に基づいてガス検出部の温度依存性を補償して、メタンや一酸化炭素等のガス漏れ検出を行うように構成されている。
ところで、上記特許文献1に記載されたような警報器においては、近年、警報器の多機能化が求められており、たとえばガス漏れ報知以外の報知を行ったりすることが求められている。具体的には、警報器の報知機能を生かして、ガス漏れ以外にもユーザの日常生活環境において注意すべき状況(たとえば熱中症を発症する可能性のある状況)を報知できることが望ましい。
特開2006−99570号公報
警報器の多機能化の要請に応えるためには、警報器に温度検出部に加えて湿度検出部などを設ける必要があるが、その場合、筐体内部での発熱の影響などによって、警報器内部の温度および湿度と外部環境の温度および湿度とが一致しない場合が生じる。そのため、警報器の多機能化の一環として警報器に温度検出部や湿度検出部などを設ける場合には、筐体内部での発熱が温度検出部および湿度検出部に与える影響を低減することが望ましい。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、温度検出部に加えて湿度検出部を設ける場合に、筐体内部での発熱が温度検出部および湿度検出部に与える影響を低減することが可能な警報器を提供することである。
この発明の第1の局面による警報器は、ガスを検出するガス検出部と、温度を検出する温度検出部と、湿度を検出する湿度検出部と、を内部に備える筐体と、温度検出部の検出温度および湿度検出部の検出湿度に基づいて報知を行う報知手段と、を備え、筐体の内部には、ガス検出部、温度検出部および湿度検出部が配置される空間であって、筐体に覆われた筐体の内部空間である設置空間が形成され、温度検出部および湿度検出部は、筐体内の設置空間において、筐体内の熱源であるガス検出部とは反対側の位置に配置され、筐体内の設置空間を、ガス検出部が配置された一方側と、温度検出部および湿度検出部が配置された他方側とに仕切るように設けられた壁状部材をさらに備え、設置空間のガス検出部が配置された一方側には、筐体の外部と連通する連通領域が形成され、報知手段は、筐体内の設置空間に配置された複数のランプを含み、壁状部材は、ガス検出部が配置された一方側に配置されたランプと、温度検出部および湿度検出部が配置された他方側に配置されたランプとの間を仕切るように設けられている
この発明の第1の局面による警報器では、上記のように、温度検出部および湿度検出部を、筐体において、筐体内の熱源とは反対側の位置に配置することによって、筐体内の熱源から発生した熱を温度検出部および湿度検出部に伝達させにくくすることができる。これにより、警報器に温度検出部に加えて湿度検出部を設ける場合にも、筐体内部での発熱が温度検出部および湿度検出部に与える影響を低減することができる。その結果、一般的な温湿度計などとは異なり、警報器の筐体内に熱源を含むような場合にも、外部環境の温度および湿度をより正確に取得することができる。そして、温度検出部の検出温度および湿度検出部の検出湿度に基づいて報知を行う報知手段を設けることによって、より正確な外部環境の温度および湿度に基づいて、ユーザの日常生活環境において注意すべき状況の報知を精度よく行うことが可能な多機能な警報器を得ることができる。また、壁状部材によって、熱源から温度検出部および湿度検出部への筐体内の空気を介した熱伝達を抑制することができる。その結果、筐体内の熱源から空気を介して温度検出部および湿度検出部に伝達される熱の影響をより低減することができる。また、ガス検出部は、数百℃に加熱した検出素子にガスを接触させることにより検出する検出方式が多く、筐体内部の熱源になり易い。そこで、上記のように構成することによって、筐体内に熱源としてのガス検出部を含む場合にも、ガス検出部の発熱が温度検出部および湿度検出部に与える影響を効果的に低減することができるので、外部環境の温度および湿度をより正確に取得することができる。
この発明の第2の局面による警報器は、ガスを検出するガス検出部と、温度を検出する温度検出部と、湿度を検出する湿度検出部と、を内部に備える筐体と、温度検出部の検出温度および湿度検出部の検出湿度に基づいて報知を行う報知手段と、を備え、筐体の内部には、ガス検出部、温度検出部および湿度検出部が配置される空間であって、筐体に覆われた筐体の内部空間である設置空間が形成され、温度検出部および湿度検出部は、筐体内の設置空間において、筐体内の熱源であるガス検出部とは反対側の位置に配置され、筐体内の設置空間を、ガス検出部が配置された一方側と、温度検出部および湿度検出部が配置された他方側とに仕切るように設けられた壁状部材をさらに備え、設置空間のガス検出部が配置された一方側には、筐体の外部と連通する連通領域が形成され、設置空間におけるガス検出部が配置された一方側において、ガス検出部が配置され、連通領域が形成される第一領域と、第一領域とは異なる第二領域とに仕切る仕切部材が設けられている。
この第2の局面による警報器によっても、上記第1の局面と同様に、警報器に温度検出部に加えて湿度検出部を設ける場合にも、筐体内部での発熱が温度検出部および湿度検出部に与える影響を低減することができる。
この場合、好ましくは、温度検出部および湿度検出部が設置された基板をさらに備え、ガス検出部は、検知対象ガスと接触する先端部が連通領域内に配置された検出素子を含み、検出素子は、仕切部材を貫通して、第二領域に位置する基板の端部に接続されている。
上記第1または第2の局面による警報器において、好ましくは、報知手段は、温度検出部の検出温度および湿度検出部の検出湿度に基づいて、少なくとも熱中症予防に関する報知を行うように構成されている。このように構成すれば、警報器が設置された室内の温度および湿度が上昇した場合に報知を行って、ユーザに熱中症発症のおそれがあることを知らせることができる。そして、非常時での報知を確実にするために高い報知能力を備える警報器に熱中症予防に関する報知機能を追加することによって、報知能力のそれほど高くない熱中症予防を促す温湿度計などと異なり、熱中症予防に関する報知をより確実にユーザに認識させることができる。
本発明によれば、上記のように、温度検出部に加えて湿度検出部を設ける場合に、筐体内部での発熱が温度検出部および湿度検出部に与える影響を低減することが可能な警報器を提供することができる。
本発明の第1実施形態による警報器を台所に設置した例を説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態による警報器の構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態による警報器の構造例を示した正面図である。 図3に示した警報器の内部構造を示した模式的な断面図である。 本発明の第1実施形態による警報器の構造例を示した下面図である。 本発明の第1実施形態による警報器の報知判定および報知動作に関わる制御処理を示したフロー図である。 本発明の第2実施形態による警報器の内部構造を示した模式的な断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による警報器100の構成について説明する。
(警報器の概略構成)
図1に示すように、本発明の第1実施形態による警報器100は、室内R1(第1実施形態では台所)に設置されるガス警報器である。この警報器100は、燃料ガス(都市ガス)に主成分として含まれるメタンガスと、不完全燃焼により発生する一酸化炭素(CO)ガスと、火災発生時に発生する煙とをそれぞれ検出し、ユーザに報知することが可能な複合型の警報器である。つまり、警報器100は、ガス漏れ(燃料ガス)報知、不完全燃焼報知および火災報知を行う機能を有する。
第1実施形態では、警報器100は、上記のガス(メタンおよび一酸化炭素)および煙の検出報知機能に加えて、さらにユーザの日常生活環境において注意すべき状況に関する報知を行う多機能タイプとして構成されている。具体的には、警報器100は、温度上昇(熱中症予防)に関する報知、および、乾燥に関する報知も行うように構成されている。
警報器100は、検出対象ガスおよび煙の移動方向(上方)を考慮して、たとえば台所、寝室、居室、階段室、廊下などの壁面WSまたは天井面Cに設置されるが、図1では、台所(室内R1)の天井面C近傍の壁面WSに設置される例を示している。警報器100(筐体1)は、室内R1の天井面C近傍の所定の高さ位置P1に設置されるように構成されている。より具体的には、警報器100(筐体1)は、台所(室内R1)の天井面Cから下方に30cm以内の高さ位置で、かつ、燃焼器具(ガスコンロなど)CAから数m以内の壁面WSに設置される。
図2に示すように、警報器100は、室内R1に設置される筐体1(図1参照)と、室内R1のガスを検出するガス検出部2と、筐体1内の温度を検出する温度検出部3と、筐体1内の湿度(相対湿度)を検出する湿度検出部4と、室内R1の煙を検出する煙検出部5とを備えている。また、警報器100は、警報器100の全体の動作制御を行うCPUからなる制御部6と、記憶部7と、ユーザへの報知を出力するための出力部8とを備えている。出力部8は、スピーカ8a、ランプ8bおよび信号出力部8cを含んでいる。なお、制御部6および出力部8は、本発明の「報知手段」の一例である。
筐体1は、ガス検出部2、温度検出部3、湿度検出部4、煙検出部5、制御部6、記憶部7および出力部8を収容(内蔵)している。
ガス検出部2は、メタンガスセンサとCOガスセンサとを検出素子2a(図4参照)として含み、メタンガスおよびCOガスをそれぞれ検出するように構成されている。メタンガスセンサとしては、たとえば、半導体表面でのガス吸着に応じて電気伝導度(抵抗値)を変化させる半導体式センサである。また、COガスセンサとしては、たとえば、COガスを所定電位で電解し、ガス濃度に応じた電解電流を発生させる定電位電解式センサである。なお、これらのセンサは、検出対象ガスを検出可能なセンサであればどのようなものであってもよく、センサの数も2つに限られない。たとえば、検出ガスの選択性を有する単一の半導体式センサによってメタンガスとCOガスとの両方の検出を行ってもよい。
温度検出部3は、たとえば、温度変化に応じて抵抗値を変化させるサーミスタからなる温度センサを含む。この場合、サーミスタの抵抗値変化に基づいて、筐体1の周囲温度が取得される。なお、温度センサとしては、上記に限らず周囲温度を測定可能であればどのようなものでもよい。
湿度検出部4は、湿度センサを含み、筐体1の周囲の湿度を検出するように構成されている。湿度センサとしては、たとえば、吸湿性の高分子に吸着させた水分量に応じて抵抗値や静電容量を変化させる高分子抵抗式や高分子容量式のセンサなどが用いられる。このような湿度センサでは、抵抗値や静電容量の変化に基づいて湿度(相対湿度)が検出される。なお、湿度センサとしては、上記に限らず周囲湿度を測定可能であればどのようなものでもよい。
第1実施形態では、温度検出部3および湿度検出部4は、温度センサおよび湿度センサを有する一体型の温湿度センサ9により構成されている。
煙検出部5は、たとえば、発光素子と受光素子とを含み、光路上の煙によって減光された受光量信号を制御部6に出力するように構成されている。制御部6は、煙が存在しない(光が減光されない)状態の受光量を基準として、光路上の煙によって受光量が何%減少したか(減光率)に基づいて、煙濃度を判定する。煙濃度に基づいて火災の発生の有無が検出される。なお、煙検出部5としては、たとえば、煙によって散乱された散乱光を受光するタイプのものでもよい。
制御部6は、CPUからなり、記憶部7に記憶された動作プログラムを実行することにより、各検出部の検出動作を制御するとともに、検出結果を取得して、所定の報知を行うか否かを判断する。また、制御部6は、出力部8を制御して、ユーザに所定の報知を行う。報知の際には、制御部6は、スピーカ8aから、所定のブザー音または各種の音声メッセージなどを出力させることが可能である。また、ランプ8bは、複数色のLEDランプから構成されており、制御部6は、報知内容に応じて、異なる色のランプを点灯させ、継続点灯や所定の時間間隔での点滅などを使い分けるように構成されている。信号出力部8cは、警報器100が外部機器(他の警報器)と接続されている場合に報知を外部出力信号として出力するのに用いられる。
第1実施形態では、制御部6は、温度検出部3および湿度検出部4の検出結果(筐体1の内部の温度および湿度)に基づいて、熱中症予防に関する報知を行うように構成されている。また、制御部6は、さらに、温度検出部3および湿度検出部4の検出結果に基づいて、室内R1の乾燥に関する報知も行うように構成されている。また、制御部6は、ガス検出部2の検出結果に基づいてガスに関する報知を行い、煙検出部5の検出結果に基づいて火災に関する報知を行う。
記憶部7には、ガスに関する報知(ガス漏れおよび不完全燃焼ガス発生)、火災に関する報知、熱中症予防に関する報知、および、乾燥に関する報知のそれぞれの報知判定に用いる閾値や、検出結果の取得に用いるテーブル、報知レベルに応じた動作内容などの各種情報および動作プログラムが格納されている。
(警報器の構造)
次に、警報器100の構造について具体的に説明する。以下では、図1に示した設置状態を基準として、室内R1の上下方向をZ方向(上方がZ1、下方がZ2)、警報器100の奥行き方向および上下方向と直交する左右方向をX方向(左方がX1、右方がX2)として説明する。図3〜図5に示すように、筐体1は、箱型形状を有し、前側筐体10aと、後側筐体10b(図5参照)とを含む。
前側筐体10aには、ガス検出部2用の通気口11、煙検出部5用の3つの通気口12、スピーカ8aの音声出力用の開口13、および、ランプ8bの表示用のインジケータ部(透光性の窓部)14が設けられている。
前側筐体10aは、図2に示した各検出部などが設けられた回路基板20(図4参照)を前面側から覆っている。後側筐体10b(図5参照)は、凹形状を有し、回路基板20を筐体1の後面側から支持している。なお、図4では、制御部6および記憶部7などは省略しており、便宜的に、回路基板20にハッチングを付して図示している。回路基板20は、本発明の「基板」の一例である。
図4に示すように、ガス検出部2は、筐体1内の上部の右隅部(Z1方向かつX2方向隅部)に配置されており、回路基板20の上端部で回路基板20と接続されている。ガス検出部2は、2つの検出素子2aを備えており、一方がメタンガスセンサ、他方がCOガスセンサである。各検出素子2aの先端部分(Z1方向端部)は、検知対象ガスと接触可能なように、通気口11の近傍に位置している。各検出素子2aの先端部分は、仕切板15および仕切部材16によって筐体1の内部で回路基板20などから隔離されている。各検出素子2aの根元部分(Z2方向端部)が仕切部材16を貫通して回路基板20と接続されている。
煙検出部5は、筐体1内の中央部に配置されている。煙検出部5は、図5に示したように、通気口12を介して筐体1の外部に露出する空気取り込み部5aを有し、空気取り込み部5aから煙を内部に取り込める。温湿度センサ9(温度検出部3および湿度検出部4)は、筐体1内の下部の右隅部(Z2方向かつX2方向隅部)に配置されており、回路基板20の下端部に設置されている。
ランプ8bは、筐体1内の下部に複数配置されており、それぞれ回路基板20の下部に設置されている。光漏れを防ぐため、仕切壁17が上下2列の各ランプ8bの間に設けられている。仕切壁17によって、下側の3つのランプ8bと、温湿度センサ9とが配置された筐体1内の下側空間と、筐体1内の上側空間とが仕切られている。スピーカ8aは、筐体1の上部の中央に設置され、回路基板20に接続されている。仕切壁17は、本発明の「壁状部材」の一例である。
また、回路基板20には、電力変換部21が設けられている。電力変換部21は、筐体1内の上下方向中央で、左側端部(Z方向中央かつ、X1方向端部)に配置されている。電力変換部21は、筐体1のケーブル穴18から引き出された電源ケーブル(図示せず)を介して外部電源(交流電源)と接続されており、交流電力を直流電力に変換して回路基板20の各部に電力供給を行う。
筐体1の内部において、仕切板15および仕切部材16によって仕切られた通気口11との連通領域(ガス検出部2の検出素子2aの先端部分を含む領域)と、通気口12と連通する煙検出部5の内部領域とを除いた回路基板20および温湿度センサ9の設置空間は、筐体1によって外部から閉じられた空間となっている。
(筐体内の熱源と、温湿度センサとの関係)
次に、筐体1内の熱源と温湿度センサ9との関係について説明する。筐体1内での主要な熱源TSは、ガス検出部2および電力変換部21である。
ガス検出部2のうち、特にメタンガスセンサに用いる半導体式の検出素子2aは、素子内部(感ガス部)の温度が400℃程度にまで上昇する。他にメタンガスセンサとして一般的に用いられる接触燃焼式の検出素子でも同様である。そのため、ガス検出部2(検出素子2a)は、筐体1の内部で相対的に大きな熱量を発生し、検出素子2aの根元部分や回路基板20との接続部分を介して、筐体1の内部の温度上昇をもたらす。なお、制御部6は、所定検出時間のガス検出を、所定周期で行う(間欠駆動する)ようにガス検出部2を制御する。たとえば、2.5秒間のガス検出(ガス検出部2への電力供給)が、10秒周期で行われる。この場合、1周期のうち7.5秒間はガス検出部2の非発熱期間となる。つまり、ガス検出部2は常時発熱するわけではない。
また、電力変換部21は、交流−直流の電力変換に伴って回路基板20上で発熱する。この電力変換部21の発熱量も筐体1の内部で相対的に大きな割合を占める。ガス検出部2(検出素子2a)および電力変換部21の発熱は、筐体1の内部温度を、筐体1の外部環境温度に対して上昇させる。
ここで、第1実施形態では、温湿度センサ9は、主要な熱源TS(ガス検出部2および電力変換部21)に対して、筐体1の反対側の位置に配置されている。すなわち、温湿度センサ9は、筐体1内のZ1方向端部のガス検出部2に対して、Z方向の反対側であるZ2方向の端部側に配置されている。また、温湿度センサ9は、筐体1内のX1方向端部の電力変換部21に対して、X方向の反対側であるX2方向の端部側に配置されている。
なお、第1実施形態では、温湿度センサ9は、筐体1において、筐体1の設置状態で室内R1(図1参照)の中央高さ位置P2に近い側に位置するように、配置されている。すなわち、図1に示すように、第1実施形態では、室内R1の天井面C近傍(上部)の所定の高さ位置P1に設置される都市ガス検知タイプの警報器100の例を示しているため、筐体1のZ2方向側が中央高さ位置P2に近い側となる。温湿度センサ9は、上記の通り、筐体1内でZ2方向側の端部近傍(図4参照)に配置されている。
また、図4に示すように、回路基板20は、温湿度センサ9の近傍の熱源TS側に形成された貫通孔22を含む。貫通孔22は、回路基板20において、ガス検出部2(熱源TS)と温湿度センサ9とを結ぶ直線上(二点鎖線参照)に配置されている。また、貫通孔22は、電力変換部21(熱源TS)と温湿度センサ9とを結ぶ直線上(二点鎖線参照)に配置されている。すなわち、貫通孔22は、各熱源TS(ガス検出部2および電力変換部21)と温湿度センサ9との間を遮るように、温湿度センサ9の熱源TS側の周囲を囲む略C字状に形成されている。
また、筐体1内は、仕切壁17によって、筐体1内の熱源TS(ガス検出部2および電力変換部21)が配置された一方側と、温湿度センサ9が配置された他方側とに仕切られている。すなわち、仕切壁17は、熱源TSが配置される筐体1内の上側空間(Z1側空間)と、温湿度センサ9が配置される筐体1内の下側空間(Z2側空間)とを仕切るように設けられている。仕切壁17は、熱源TSで発生した熱が筐体1内の空気を介して温湿度センサ9側に伝達されるのを遮る(抑制する)ように設けられている。なお、仕切壁17は、筐体1内の熱源TS側と温湿度センサ9側とを完全に区画(気密状態で区画)しているわけではない。仕切壁17が筐体1内の熱源TS側と温湿度センサ9側とを完全に区画(気密状態で区画)するように設けられていてもよい。
(温度検出部および湿度検出部の検出結果に基づく報知)
次に、温湿度センサ9(温度検出部3および湿度検出部4の検出結果)に基づく報知について説明する。以下、温度検出部3の検出温度をT、湿度検出部4の検出湿度をRH(相対湿度)とする。
〈熱中症予防に関する報知〉
まず、熱中症予防に関する報知については、たとえば日本生気象学会からWBGT(Wet−bulb globe temperature、湿球黒球温度)を熱中症発症の危険度の指針とすることが提案されている。提案では、WBGTが31℃以上では、「危険」レベルであり、日常的な生活活動中でも熱中症を発症する危険性があり注意が必要とされる。WBGTが28℃以上31℃未満では、「厳重警戒」レベルであり、日常的な軽度の生活活動中でも注意が必要で、室温の上昇に対しても注意が必要とされる。
そこで、制御部6は、WBGTに応じて、熱中症予防に関する報知を行う。制御部6は、WBGTがたとえば第1しきい値(WBGT28℃)以上になった場合に、熱中症の「厳重警戒」レベルと判定し、ユーザに注意を促す注意報知を行う。また、制御部6は、得られたWBGTがたとえば第2しきい値(WBGT31℃)以上になった場合に、熱中症の「危険」レベルと判定し、ユーザに熱中症の危険がある旨の警告を示す警告報知を行う。
なお、WBGTは、気温と相対湿度とから推定値を得ることができる。第1実施形態では、気温と相対湿度とからWBGTの推定値を取得するための温度−湿度テーブルが記憶部7に記憶されている。制御部6は、温度検出部3の検出温度Tおよび湿度検出部4の検出湿度RHを取得し、温度−湿度テーブルから、検出温度Tおよび検出湿度RHに対応するWBGTを読み出す。
〈乾燥に関する報知〉
次に、乾燥に関する報知については、たとえば空気の乾燥度合いがインフルエンザウィルスの生存率に影響を与えるという研究結果が報告されている。具体的には、絶対湿度7g/m以下では、季節性インフルエンザウィルスの6時間生存率が約20%、絶対湿度11g/m以下では6時間生存率が約5%、絶対湿度17g/m以下では6時間生存率が略0%になるとされている。絶対湿度が低く乾燥していると、インフルエンザウィルスに感染するリスクが増大すると考えられる。
そこで、制御部6は、温度検出部3の検出温度Tおよび湿度検出部4の検出湿度RHと、絶対湿度VHとに基づいて、乾燥に関する報知を行う。
絶対湿度は、気体の状態方程式から、下式(1)より求められる。
VH(g/m)≒217×(e/T)・・・(1)
ここで、eは、水蒸気圧(hPa)、Tは、絶対温度での気温(検出温度T(℃)+273.15)である。水蒸気圧eは、温度および相対湿度によって決まるので、近似式を解くか、または換算表(テーブル)を用いて得ることが可能である。
制御部6は、検出温度Tおよび検出湿度RHがそれぞれ低値(たとえば、T≦18℃、RH≦40%)である場合に、上式(1)を用いて算出した絶対湿度VHが第3しきい値(たとえば11g/m)以下となる場合には、乾燥に注意を払うべき旨の注意報知を行う。また、制御部6は、検出温度Tおよび検出湿度RHがそれぞれ低値である場合に、絶対湿度VHが第4しきい値(たとえば7g/m)以下となる場合には、過乾燥を警告する旨の警告報知を行う。
(警報器の動作)
次に、図6を参照して、第1実施形態による警報器100の報知判定および報知動作に関わる制御動作について説明する。警報器100の動作制御は、制御部6によって実行される。
ステップS1において、制御部6は、ガス検出タイミングであるか否かを判断し、ガス検出タイミングではない場合には、ステップS4に進む。ガス検出タイミングである場合には、ステップS2において、制御部6は、ガス検出部2によりガス検出処理を実行し、検出結果としてのメタンガス濃度およびCOガス濃度を取得するとともに、記憶部7に検出結果を記憶させる。
ステップS3では、制御部6は、検出結果が報知開始条件を満たしたか否かを判断し、報知動作を行うか否かを決定する(ガス警報判定処理)。たとえば、制御部6は、検出結果がガスに関する報知レベルに達する状態が所定時間継続した場合に、報知開始条件を満たしたと判定する。報知開始条件を満たしたと判定した場合、制御部6は、ガスに関する報知の報知フラグをオン(報知実行)にし、報知開始条件を満たしていないと判定した場合、制御部6は、ガスに関する報知の報知フラグをオフ(報知実行せず)にして、フラグを記憶部7に記憶する。
ステップS4では、制御部6は、煙検出タイミングであるか否かを判断し、煙検出タイミングではない場合には、ステップS7に進む。煙検出タイミングである場合には、ステップS5において、制御部6は、煙検出部5により煙検出処理を実行し、検出結果としての煙濃度(減光率)を取得するとともに、記憶部7に検出結果を記憶させる。
ステップS6では、制御部6は、検出結果が報知開始条件を満たしたか否かを判断し、報知動作を行うか否かを決定する(煙警報判定処理)。たとえば、制御部6は、検出結果が火災に関する報知レベルに達する状態が所定時間継続した場合に、報知開始条件を満たしたと判定する。報知開始条件を満たしたと判定した場合、制御部6は、火災に関する報知の報知フラグをオン(報知実行)にし、報知開始条件を満たしていないと判定した場合、制御部6は、火災に関する報知の報知フラグをオフ(報知実行せず)にして、フラグを記憶部7に記憶する。
ステップS7では、制御部6は、温湿度(温度および湿度)検出タイミングであるか否かを判断し、温湿度検出タイミングではない場合には、ステップS11に進む。温湿度検出タイミングである場合には、ステップS8において、制御部6は、温度検出部3により検出温度Tを取得し、記憶部7に検出結果を記憶させる。ステップS9では、制御部6は、湿度検出部4により検出湿度RH(相対湿度)を取得し、記憶部7に検出結果を記憶させる。
ステップS10では、制御部6は、熱中症および乾燥に関する報知を行うか否かを判定する。すなわち、制御部6は、検出温度Tおよび検出湿度RHと、温度−湿度テーブルとに基づいてWBGTを取得する。制御部6は、WBGTが熱中症予防に関する報知開始条件を満たしたか否かを判断する。たとえば、制御部6は、WBGTの報知条件に該当する状態が所定時間継続した場合に、報知開始条件を満たしたと判定する。
また、制御部6は、上記式(1)により絶対湿度VHを算出する。制御部6は、絶対湿度VHと、検出温度Tおよび検出湿度RHとが、乾燥に関する報知開始条件を満たしたか否かを判断する。たとえば、制御部6は、乾燥に関する報知条件に該当する状態が所定時間継続した場合に、報知開始条件を満たしたと判定する。
制御部6は、熱中症予防に関する報知フラグ、および乾燥に関する報知フラグのそれぞれについて、報知開始条件を満たしたと判定した場合にはオン(報知実行)、報知開始条件を満たしていないと判定した場合にはオフ(報知実行せず)にして、それぞれ記憶部7に記憶する。
ステップS11では、制御部6は、ステップS3、S6およびS10において設定された報知フラグに基づいて、報知を行う場合の報知内容決定処理を行う。
たとえば、熱中症予防に関する報知の場合には、制御部6は、最新のWBGTがどの報知レベルに該当するか(WBGTが第1しきい値以上か、第2閾値以上か)に応じて、報知動作の内容(ランプ点灯/点滅、点滅間隔、音声報知内容、音声報知間隔など)を決定する。乾燥に関する報知についても、制御部6は、たとえば、最新の絶対湿度がどの報知レベルに該当するか(絶対湿度が第3しきい値以下か、第4しきい値以下か)に応じて、報知動作の実行および報知内容を決定する。ガスに関する報知および火災に関する報知についても、それぞれ該当する報知レベルに応じて、報知動作および報知内容が決定される。
ステップS12では、制御部6は、音声鳴動処理を行い、決定した報知内容に従った報知音声(メッセージ)やブザー鳴動などを実行する。
ステップS13では、制御部6は、ランプ表示処理を行い、決定した報知内容に従ったランプ8bの点灯/点滅などを実行する。
ステップS14では、制御部6は、外部出力処理を行い、外部接続機器(他の警報器など)が存在する場合に、決定した報知内容に従った外部出力信号を信号出力部8cから出力する。以上の処理の後、ステップS1に戻り、これらのステップS1〜S14が繰り返されることにより、警報器100の動作制御が行われる。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、筐体1において、温湿度センサ9(温度検出部3および湿度検出部4)を、筐体1内の熱源TS(ガス検出部2および電力変換部21)とは反対側の位置に配置することによって、筐体1内の熱源TSから発生した熱を温湿度センサ9に伝達させにくくすることができる。これにより、警報器100に温湿度センサ9を設ける場合にも、筐体1内部での発熱が温湿度センサ9に与える影響を低減することができる。その結果、一般的な温湿度計などとは異なり、警報器100が筐体1内に熱源TSを含む場合にも、外部環境(室内R1)の温度および湿度をより正確に取得することができる。そして、温湿度センサ9の検出温度Tおよび検出湿度RHに基づいて報知を行う制御部6を設けることによって、より正確な外部環境の温度および湿度に基づいて、ユーザの日常生活環境において注意すべき状況の報知を精度よく行うことが可能な多機能な警報器100を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、回路基板20において、温湿度センサ9の近傍の熱源TS側に貫通孔22を形成する。これにより、回路基板20を介して温湿度センサ9に伝達される熱伝達経路を、貫通孔22によって遮断することができる。その結果、筐体1内の熱源TSから回路基板20を介して温湿度センサ9に伝達される熱の影響をより低減することができる。
第1実施形態では、上記のように、筐体1内の熱源TSが配置された一方側(Z1方向側)と、温湿度センサ9が配置された他方側(Z2方向側)とに筐体1内を仕切る仕切壁17を、筐体1に設ける。これにより、仕切壁17によって、筐体1内の熱源TSから空気を介して温湿度センサ9に伝達される熱の影響をより低減することができる。
第1実施形態では、上記のように、温湿度センサ9を、筐体1において、筐体1の設置状態で室内R1の中央高さ位置P2に近い側(Z2方向側)に配置する。これにより、警報器100(筐体1)において、温湿度センサ9を室内R1の中央高さ位置P2に近づけることができるので、温湿度センサ9による検出温度Tおよび検出湿度RHを、ユ―ザが感じる温度および湿度に近づけることができる。その結果、ユーザの日常生活環境において注意すべき状況の報知を、より精度よく行うことができる。
第1実施形態では、上記のように、筐体1内の熱源TSは、少なくともガス検出部2を含む。これにより、筐体1内に、熱源TSとしてのガス検出部2が設けられる場合にも、ガス検出部2の発熱が温湿度センサ9に与える影響を効果的に低減することができる。その結果、外部環境の温度および湿度をより正確に取得することができる。
第1実施形態では、上記のように、温湿度センサ9の検出温度Tおよび検出湿度RHに基づいて、少なくとも熱中症予防に関する報知を行うように制御部6を構成する。これにより、警報器100が設置された室内R1の温度および湿度が上昇した場合に報知を行って、ユーザに熱中症発症のおそれがあることを知らせることができる。そして、非常時での報知を確実にするために高い報知能力を備える警報器100に熱中症予防に関する報知機能を追加することによって、熱中症予防に関する報知をより確実にユーザに認識させることができる。
[第2実施形態]
次に、図7を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、仕切壁17によって筐体1内を熱源TS側と温湿度センサ9側とに仕切った上記第1実施形態とは異なり、筐体101に、外部に突出するように設置室102を設けて、設置室102に温湿度センサ9を配置した例について説明する。なお、第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いると共に説明を省略する。
(警報器の構造)
図7に示すように、第2実施形態による警報器200の筐体101は、外部(X2方向側)に向けて突出するように形成された設置室102を含んでいる。設置室102は、筐体101の外壁部103と、仕切壁117とによって、筐体101内で区画された空間である。なお、図7の仕切壁117は前側筐体10a側の仕切壁であり、回路基板20の前面側に配置されている。図示しないが、後側筐体10b側にも同様の仕切壁が設けられている。これにより、設置室102の内部は、筐体101においてほぼ独立しており、熱源TS側の空間との間の熱(空気)の流通が抑制されている。
設置室102は、筐体1内の下部の右隅部(Z2方向かつX2方向隅部)に配置されている。つまり、設置室102は、筐体1において、主要な熱源TS(ガス検出部2および電力変換部21)に対して、筐体1の反対側の位置に配置されている。温湿度センサ9(温度検出部3および湿度検出部4)は、設置室102内に配置されている。具体的には、回路基板120が、筐体101の内部から設置室102側に突出する突出部121を有し、温湿度センサ9が突出部121に設置されている。
また、第2実施形態では、設置室102を構成する外壁部103には、温湿度センサ9用の通気口(貫通孔)104が設けられている。設置室102は、通気口104を介して外部環境(室内R1)と連通している。異物の侵入を防ぐため、通気口104にはフィルタ105が設けられている。フィルタ105は、空気を透過させつつ、異物の侵入を阻害するのに十分な多孔材またはメッシュ材からなる。
このような構成により、温湿度センサ9の設置室102は、筐体101内において区画されて独立した空間を構成しつつ、外部環境(室内R1)に対して開放(気体が流通可能に連通)している。
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、筐体101において、温湿度センサ9を筐体101内の熱源TSとは反対側の位置(設置室102)に配置することによって、筐体101内の熱源TSから発生した熱を温湿度センサ9に伝達させにくくすることができる。これにより、警報器200に温湿度センサ9を設ける場合にも、筐体101内部での発熱が温湿度センサ9に与える影響を低減することができる。
また、第2実施形態では、筐体101内において区画されて独立した空間を構成する設置室102に温湿度センサ9を配置し、設置室102を、外部環境(室内R1)に対して開放させる。これにより、筐体101内の熱源TSから発生した熱が温湿度センサ9に与える影響を低減しつつ、より正確に、外部環境(室内R1)の温度および湿度を検出することができる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、メタンガスを検出するガス検出部2を設けた都市ガス用の警報器の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、LPガスを検出するガス検出部を設けたLPガス用の警報器300(図1参照)に本発明を適用してもよい。LPガスは、空気よりも比重が大きいため、警報器300は室内R1の床面近傍に設置される。このため、警報器300では、ガス検出部2や電力変換部(図示せず)を筐体1のZ2方向側(下側)に配置し、温湿度センサ9を筐体1のZ1方向側(上側)に配置することが好ましい。これにより、筐体1内で、温湿度センサ9(温度検出部3および湿度検出部4)を熱源TSとは反対側に配置し、かつ、温湿度センサ9を室内R1の中央高さ位置P2に近い側に配置することができる。
なお、この変形例の場合、警報器300には煙検出部を設けなくともよい。火災報知については、たとえば温度検出部3の検知結果に基づいて火災報知を行ってもよく、温度検出部3と他の温度検出部との検知結果に基づいて、または他の温度検出部の検知結果に基づいてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ガス検出部2および煙検出部5を備え、ガス警報器としてのガス漏れ報知機能と火災警報器としての火災(煙)報知機能との両方の機能を有する複合型の警報器の例を示したが、本発明はこれに限られない。ガス検出部および煙検出部のうち、ガス検出部のみを備えたガス警報器に本発明を適用してもよいし、煙検出部のみを備えた火災警報器に本発明を適用してもよい。なお、ガス検出部を備えない火災警報器の場合、筐体内の主要な熱源は、電力変換部を含む。
また、上記第1および第2実施形態では、台所に設置されるガス警報器に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、居室や寝室などの台所以外の室内に設置される警報器に本発明を適用してもよい。居室、寝室用途の警報器(火災警報器)としては、設置される室内に燃焼器具CAがない場合には、ガス漏れ報知機能については必ずしも必要がない。不完全燃焼報知機能については、火災発生時には、煙が発生する前段階で一酸化炭素が発生するケースが少なくないことから、火災の早期発見にも有用であり、居室、寝室用途の火災報知器についても有用である。
また、上記第1および第2実施形態では、室内R1の壁面WSに取り付けるタイプの警報器の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、室内の天井面Cに取り付けるタイプの警報器に本発明を適用してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、共通の回路基板20(120)に熱源TS(ガス検出部2および電力変換部21)と温湿度センサ9とを配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、熱源と温湿度センサとを別々の基板に搭載し、それぞれの基板同士を電気的に接続してもよい。この場合、熱源で発生した熱が基板を介して温湿度センサ側に伝達されることを効果的に抑制することが可能である。
また、上記第1および第2実施形態では、温度検出部3および湿度検出部4を、温度センサおよび湿度センサを有する一体型の温湿度センサ9により構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、温度検出部と湿度検出部とを、それぞれ、別個の温度センサと湿度センサとにより構成してよい。
また、上記第1および第2実施形態では、温湿度センサ9の検出温度Tおよび検出湿度RHに基づいて、熱中症予防に関する報知と乾燥に関する報知とを警報器が行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、警報器が熱中症予防に関する報知のみを行ってもよい。また、検出温度Tおよび検出湿度RHに基づいて、熱中症予防および乾燥に関する報知以外の報知を警報器が行ってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、WBGTに応じて熱中症予防に関する報知を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、WBGT以外の熱中症指数を用いて熱中症予防に関する報知を行ってもよい。たとえば、(乾球)温度および相対湿度を用いて熱中症予防に関する報知が行われてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、スピーカ8aによる音声出力、ランプ8bによる発光、および、信号出力部8cによる外部機器への信号出力によって報知を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえばスピーカの音声出力のみにより報知が行われてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、熱源TSがガス検出部2および電力変換部21を含む例について説明したが、本発明はこれに限られない。熱源は、ガス検出部のみを含んでいてもよい。また、ガス検出部および電力変換部以外の要素(警報器の構成要素)が熱源に含まれてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、回路基板20(120)のうち、温湿度センサ9の近傍の熱源TS側の位置に、貫通孔22を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、貫通孔ではなく切り欠きを設けてもよい。たとえば図4において、貫通孔22のX2方向側端部を回路基板20のX2方向側の外縁部まで延ばして、切り欠きとして形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、駆動用電源として、電源ケーブル(図示せず)を介して外部電源と接続する例を示したが、電池を駆動用電源とする電池式の警報器について、上記第1および第2実施形態と同様の構成を採用してもよい。この場合、電池式の警報器を外部電源と接続する必要はない。
1、101 筐体
2 ガス検出部
3 温度検出部
4 湿度検出部
5 煙検出部
6 制御部(報知手段)
8 出力部(報知手段)
17、117 仕切壁(壁状部材)
20、120 回路基板(基板)
22 貫通孔
100、200、300 警報器
R1 室内
P2 中央高さ位置
T 検出温度
TS 熱源
RH 検出湿度

Claims (4)

  1. ガスを検出するガス検出部と、
    温度を検出する温度検出部と、
    湿度を検出する湿度検出部と、を内部に備える筐体と、
    前記温度検出部の検出温度および前記湿度検出部の検出湿度に基づいて報知を行う報知手段と、を備え、
    前記筐体の内部には、前記ガス検出部、前記温度検出部および前記湿度検出部が配置される空間であって、前記筐体に覆われた前記筐体の内部空間である設置空間が形成され、
    前記温度検出部および前記湿度検出部は、前記筐体内の前記設置空間において、前記筐体内の熱源である前記ガス検出部とは反対側の位置に配置され、
    前記筐体内の前記設置空間を、前記ガス検出部が配置された一方側と、前記温度検出部および前記湿度検出部が配置された他方側とに仕切るように設けられた壁状部材をさらに備え、
    前記設置空間の前記ガス検出部が配置された一方側には、前記筐体の外部と連通する連通領域が形成され、
    前記報知手段は、前記筐体内の前記設置空間に配置された複数のランプを含み、
    前記壁状部材は、前記ガス検出部が配置された一方側に配置された前記ランプと、前記温度検出部および前記湿度検出部が配置された他方側に配置された前記ランプとの間を仕切るように設けられている、警報器。
  2. ガスを検出するガス検出部と、
    温度を検出する温度検出部と、
    湿度を検出する湿度検出部と、を内部に備える筐体と、
    前記温度検出部の検出温度および前記湿度検出部の検出湿度に基づいて報知を行う報知手段と、を備え、
    前記筐体の内部には、前記ガス検出部、前記温度検出部および前記湿度検出部が配置される空間であって、前記筐体に覆われた前記筐体の内部空間である設置空間が形成され、
    前記温度検出部および前記湿度検出部は、前記筐体内の前記設置空間において、前記筐体内の熱源である前記ガス検出部とは反対側の位置に配置され、
    前記筐体内の前記設置空間を、前記ガス検出部が配置された一方側と、前記温度検出部および前記湿度検出部が配置された他方側とに仕切るように設けられた壁状部材をさらに備え、
    前記設置空間の前記ガス検出部が配置された一方側には、前記筐体の外部と連通する連通領域が形成され、
    前記設置空間における前記ガス検出部が配置された一方側において、前記ガス検出部が配置され、前記連通領域が形成される第一領域と、前記第一領域とは異なる第二領域とに仕切る仕切部材が設けられている、警報器。
  3. 前記温度検出部および前記湿度検出部が設置された基板をさらに備え、
    前記ガス検出部は、検知対象ガスと接触する先端部が前記連通領域内に配置された検出素子を含み、
    前記検出素子は、前記仕切部材を貫通して、前記第二領域に位置する前記基板の端部に接続されている、請求項に記載の警報器。
  4. 前記報知手段は、前記温度検出部の検出温度および前記湿度検出部の検出湿度に基づいて、少なくとも熱中症予防に関する報知を行うように構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の警報器。
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