JP6747177B2 - 玉軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、スケートボードやローラスケート等の車輪の転がり摩擦を低減できる玉軸受に関する。
従来から、スケートボードやローラスケート等の車輪の回転部分には、外輪および内輪と、該内輪と外輪の対向面間に配される転動体と、外輪と内輪との間で転動体を案内する保持器とで構成された小径の玉軸受が一般的に多く使用されている。特に、競技用のスケートボード等の車輪は、競技者のパフォーマンス向上のため軸受トルクが低いことが要求される。
この軸受トルクを低減するために様々なグリースや潤滑油が提案されており、低トルク化には油潤滑が優れている。例えば特許文献1では、防錆性や低トルク化を目的として、スルホン酸塩を含有し、動粘度が10から100mm2/sのエーテル油を20重量%以上含有したグリースと、軸受内部に付着している油の量は2〜3mgとの規定量が記載されている。
しかし、油潤滑の場合、軸受内部の油量によって軸受トルクが大きく変動して、乗り心地が変化するため、競技者のパフォーマンスを低下させるといった問題があった。
特開平7−179879公報
本発明の目的は、軸受トルクを低く抑え、スケートボード等の滑走時の滑らかな乗り心地を保つことができる玉軸受を提供することにある。
上記の問題点を解決するために第一の発明の玉軸受は、外輪と、前記外輪の内方に配設した内輪と、前記外輪と前記内輪との間に配設され転動する玉と、前記玉を保持する保持器と、を備えるともに軸受内部に潤滑油が塗布された玉軸受において、前記潤滑油は基油として白灯油単体または前記白灯油と防錆油からなる混合油であり、前記白灯油単体または前記白灯油と防錆油の混合油の平均付着膜厚が0.1μm以上、1.4μm以下で塗布されていることを特徴とする。
第二の発明の玉軸受は、第一の発明における前記潤滑油は、動粘度が14mm /s以下の防錆油を添加してなることを特徴とする。
第三の発明の玉軸受は、第二の発明において、前記防錆油の配合割合が3体積%以下であることを特徴とする。
本発明によれば、軸受トルクを低く抑え、スケートボード等の滑走時の滑らかな乗り心地を保つことができる玉軸受を提供することができる。
本発明玉軸受の一実施形態を部分的に示す概略断面図である。 本発明の実施例と比較例とにおける回転時間と付着膜厚の関係を表す図である。
以下、本発明の実施形態の玉軸受の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態の玉軸受1は、外輪2と、外輪2の内方に配設した内輪3と、外輪2と内輪3との間に配設され転動する転動体(玉)4と、転動体(玉)4を保持する保持器5とを備えている。
また、潤滑油を軸受内部に密封するために密封装置(図示せず)が用いられる。
内外輪2と内輪3及び転動体4は、特に図示形態に限定されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能であって、また、これらの材質は、軸受鋼と同等の物性を持つ材質であれば特に制限されるものではない。
保持器5は、特に図示形態に限定されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能であって、本実施形態では冠形保持器が採用されている。また保持器5の材質は、特に制限されるものではないが、摩擦トルクの低減効果の高い、高強度の樹脂保持器が好ましい。
密封装置は、特に限定されるものではないが、トルクを低減するためにシールド板か非接触ゴムシールが好ましい。より好ましくは、意匠性向上のために塗料等を必要とせず、防塵性も向上できる非接触ゴムシールが好ましい。また、シールド板や接触ゴムシールの材質も特に制限されるものではないが、トルクを低減可能な材質とするのが好ましい。
潤滑油は、軸受内部の各部品表面に塗布される。この場合、潤滑油の組成は特に制限されるものではないが、軸受内部の潤滑油の平均付着膜厚が0.1μm以上、1.4μm以下で塗布されているのが好ましい。より好ましくは、0.1μm以上、0.4μm以下が好ましい。潤滑油の平均付着膜厚は、外輪内周面、内輪外周面、内外輪の軌道面、保持器表面と玉の転動面における膜厚の平均値である。
なお、0.1μm未満では十分な油膜が形成されないため、軸受が早期損傷を起こす可能性が高まり、また、1.4μm以上では、十分な摩擦トルク低減効果が得ることができない。
潤滑油は、基油単体、または基油と添加油から構成され、基油単体、または基油に所定の添加油を混合してなる混合油である。本実施形態では、精製度が高く不純物(特に硫黄分)が少ないという白灯油が基油として使用され、添加油としては、軸受内部の錆の発生を防止し得る防錆油が使用される。
またはそれに添加する油のうち、最も動粘度が高い油の動粘度が14mm2/s以下であることがより好ましい。動粘度が高い油を添加することで、平均付着膜厚が同等以下でも軸受内部での粘性抵抗が大きくなり、摩擦トルク低減効果が得られにくくなるからである。
また、より好ましくは、基油を動粘度が2.0mm2/s以下とし、動粘度が14mm2/s以下の防錆油を添加することが好ましい。防錆油を添加することで輸送時や保管時に軸受内部に発生する錆を低減できるからである。
また、動粘度が2.0mm2/s以下の基油に添加する防錆油の配合割合が3体積%以下であることがより好ましい。3体積%より多いと十分な摩擦トルク低減効果が得られにくくなるからである。
ここで、本発明玉軸受の実施例を比較例と対比して説明する(表1及び図2参照。)。
実施例及び比較例で用いた玉軸受は、深溝玉軸受(外径22mm、内径8mm、幅7mm)で、内輪を無負荷の状態で固定するとともに、その軸受の外輪を100gの分銅が高さ200mmから自由落下するエネルギーを用いて回転させ、軸受外輪が停止するまでの時間(軸受回転時間)を測定したものである。
潤滑油の塗布方法は、シールド装着前の軸受内部の表面に調製した混合油を塗布し、その平均の膜厚を平均付着膜厚とした。すなわち、外輪内周面、内輪外周面、内外輪の軌道面と玉の転動面における油膜厚さの平均値である。
Figure 0006747177
(実施例1)
実施条件は、40°Cにおける動粘度が2.0mm2/s以下の基油である白灯油のみを平均付着膜厚0.3μmで塗布した深溝玉軸受で、軸受内部の油付着量の値を0.8mgに調整した。
(実施例2)
実施条件は、40°Cにおける動粘度が2.0mm2/s以下の基油である白灯油を99体積%、40°Cにおける動粘度が14mm2/sの防錆油を1体積%の割合で配合した混合油を平均付着膜厚0.1μm〜0.4μmで表面に塗布した深溝玉軸受で、軸受内部の油付着量の値を0.3mg〜1.2mgに調整した。
(実施例3)
実施条件は、40°Cにおける動粘度が2.0mm2/s以下の基油である白灯油を97体積%、40°Cにおける動粘度が14mm2/sの防錆油を3体積%の割合で配合した混合油を平均付着膜厚1.0μm〜1.4μmで塗布した深溝玉軸受で、軸受内部の油付着量の値を2.9mg〜4.1mgに調整した。
(比較例1)
実施条件は、40°Cにおける動粘度が2.0mm2/s以下の基油である白灯油を90体積%、40°Cにおける動粘度が14mm2/sの防錆油を10体積%の割合で配合した混合油を平均付着膜厚3.6μm〜4.8μmで塗布した深溝玉軸受で、軸受内部の油付着量の値を10.8mg〜14.2mgに調整した。
(比較例2)
実施条件は、40°Cにおける動粘度が2.0mm2/s以下の基油である白灯油を90体積%、40°Cにおける動粘度が460mm2/sの潤滑油であるRO460(JX日鉱日石エネルギー製 FBKオイル)を10体積%の割合で配合した混合油を平均付着膜厚2.7μm〜3.1μmで塗布した深溝玉軸受で、軸受内部の油付着量の値を8.0mg〜9.1mgに調整した。
[評価(図2参照)]
図2中、◆は実施例の基油のみ、●は実施例2の防錆油(1体積%希釈)、▲は実施例3の防錆油(3体積%希釈)、■は比較例1の防錆油(10体積%希釈)、□は比較例2の潤滑油(10体積%希釈)であること表している。
実施例1〜3は、混合油の平均付着膜厚を0.1μm以上、1.4μm以下とすることで、軸受回転時間が長くなり、摩擦トルクの低減効果を確認できた。
実施例1〜3、比較例1は、塗布する基油単体、またそれに添加する油等の内、最も動粘度が高い油の動粘度が14mm2/s以下とすることで動粘度が460mm2/sを添加した比較例2に比べ、平均付着膜厚が厚くても軸受回転時間が長くなり、摩擦トルクの低減効果を確認できた。
実施例2、3は、防錆油の配合割合を3体積%以下にすることで、比較例1の防錆油の配合割合10体積%条件と比較し、油の平均付着膜厚を薄くできるため、摩擦トルクが低減し軸受回転時間を長くできた。また、防錆油を添加することで輸送時や保管時に軸受内部に発生する錆を低減できる。
1 玉軸受
2 外輪
3 内輪
4 玉
5 保持器


Claims (3)

  1. 外輪と、前記外輪の内方に配設した内輪と、前記外輪と前記内輪との間に配設され転動する玉と、前記玉を保持する保持器と、を備えるともに軸受内部に潤滑油が塗布された玉軸受において、
    前記潤滑油は基油として白灯油単体または前記白灯油と防錆油からなる混合油であり、前記白灯油単体または前記白灯油と防錆油の混合油の平均付着膜厚が0.1μm以上、1.4μm以下で塗布されていることを特徴とする玉軸受。
  2. 前記潤滑油は、動粘度が14mm /s以下の防錆油を添加してなることを特徴とする請求項1に記載の玉軸受。
  3. 前記防錆油の配合割合が3体積%以下であることを特徴とする請求項2に記載の玉軸受。
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