JP6746140B2 - ピッキングシステム - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットハンドを備えたロボットにて物品を所定箇所から自動的に取り出し、所定の位置にセットするピッキングシステムに関する。
従来、製造現場などで、画像処理技術を用いた様々な自動化技術が利用されている。このような技術として、たとえば、画像処理により対象物の位置情報を認識し、認識した位置情報に基づいてロボットハンドを用いて対象物を把持し移動させる技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2004−188562号公報
ところで、昨今、通販等の大量の商品を扱う物流現場において、人的削減や時間短縮を目的として、上記のような技術を用いて自動化が図れないか否かの実験が行われている。
しかしながら、上記のような技術を用いるにあたって、ピッキング対象物の3次元形状を予めデータベース化しなければならないところ、物流現場においては、ピッキング対象物の種類が、数千〜数十万件という膨大な数に上り、このような膨大な数の3次元形状を予め全てデータベース化しておくことは非常に困難であるという問題があった。また、物流現場においては、衣服など畳み方によって形状が変わってしまうもの、又は、倉庫内の搬送中に形状が変わってしまうもの、或いは、衣類,レトルトパウチ等材質が柔らかく形状が変わってしまうもの、等の形状が安定していない物品を取り扱う場合も多く、このような物品をピッチキングする際、予めデータベース化しておいた形状と異なると、ピッキングできない可能性があるという問題もあった。それゆえ、物流現場においては、未だ自動化が実現できていないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、物流現場における自動化を実現することができるピッキングシステムを提供することを目的としている。
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1の発明によれば、所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)をピッキングするロボット(3)と、
前記ロボット(3)を制御する制御装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4)と、
前記所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)の三次元形状を計測する計測装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4、カメラ5)と、
登録装置(6)と、を備え、
前記登録装置(6)は、
少なくともピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の基準三次元形状(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1b)、及び、該ピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の把持に関する情報(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1c,TB1d)が予め記憶されている記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)と、
前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されているピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の基準三次元形状(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1b)と、前記計測装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4、カメラ5)によって計測された前記所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)の三次元形状とを照合する照合手段(例えば、図3に示すステップS3,ステップS4)と、
前記照合手段(例えば、図3に示すステップS3,ステップS4)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、前記計測装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4、カメラ5)によって計測された前記所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)の三次元形状を基準三次元形状として前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶するよう促す記憶推奨手段(例えば、図1に示すステップS7)と、
前記照合手段(例えば、図4に示すステップS11,ステップS12)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲内であれば、前記ロボット(3)の実稼働前に行うロボット調整段階の場合、前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されている前記ピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の把持に関する情報(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1c,TB1d)を提案する提案手段(例えば、図4に示すステップS15)と、を備えてなることを特徴としている。
求項の発明によれば、所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)をピッキングするロボット(3)と、
前記ロボット(3)を制御する制御装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4)と、
前記所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)の三次元形状を計測する計測装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4、カメラ5)と、
登録装置(6)と、を備え、
前記登録装置(6)は、
少なくともピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の基準三次元形状(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1b)、及び、該ピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の把持に関する情報(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1c,TB1d)が予め記憶されている記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)と、
前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されているピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の基準三次元形状(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1b)と、前記計測装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4、カメラ5)によって計測された前記所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)の三次元形状とを照合する照合手段(例えば、図3に示すステップS3,ステップS4)と、
前記照合手段(例えば、図3に示すステップS3,ステップS4)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、前記計測装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4、カメラ5)によって計測された前記所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)の三次元形状を基準三次元形状として前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶するよう促す記憶推奨手段(例えば、図1に示すステップS7)と、
前記照合手段(例えば、図4に示すステップS11,ステップS12)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、前記ロボット(3)の実稼働前に行うロボット調整段階の場合、前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されている前記ピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の把持に関する情報(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1c,TB1d)の確認又は再設定を促し、該確認又は再設定の結果を当該ピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の基準三次元形状(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1b)の派生例として前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶させる再調整登録手段(例えば、図4に示すステップS18)と、を備えてなることを特徴としている。
求項の発明によれば、所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)をピッキングするロボット(3)と、
前記ロボット(3)を制御する制御装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4)と、
前記所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)の三次元形状を計測する計測装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4、カメラ5)と、
登録装置(6)と、を備え、
前記登録装置(6)は、
少なくともピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の基準三次元形状(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1b)、及び、該ピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の把持に関する情報(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1c,TB1d)が予め記憶されている記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)と、
前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されているピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の基準三次元形状(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1b)と、前記計測装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4、カメラ5)によって計測された前記所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)の三次元形状とを照合する照合手段(例えば、図3に示すステップS3,ステップS4)と、
前記照合手段(例えば、図3に示すステップS3,ステップS4)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、前記計測装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4、カメラ5)によって計測された前記所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)の三次元形状を基準三次元形状として前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶するよう促す記憶推奨手段(例えば、図1に示すステップS7)と、
前記照合手段(例えば、図4に示すステップS11,ステップS12)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、前記ロボット(3)の稼動を行うロボット稼動段階の場合、前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されている前記ピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の把持に関する情報(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1c,TB1d)の確認を促し、必要に応じて該確認の結果を当該ピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の基準三次元形状の派生例として前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶させる再稼動登録手段(例えば、図4に示すステップS19)と、を備えてなることを特徴としている。
一方、請求項4の発明によれば、上記請求項1〜3の何れか1項に記載のピッキングシステムにおいて、前記登録装置(6)は、
前記照合手段(例えば、図4に示すステップS11,ステップS12)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲内であれば、前記ロボット(3)の稼動を行うロボット稼動段階の場合、前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されている前記ピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の把持に関する情報(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1c,TB1d)を前記制御装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4)に出力する出力手段(例えば、図4に示すステップS16)をさらに備えてなることを特徴としている。
また一方、請求項の発明によれば、上記請求項1〜の何れか1項に記載のピッキングシステムにおいて、前記登録装置(6)は、
前記記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されている基準三次元形状(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1b)同士を照合する記憶照合手段(例えば、図5に示すステップS30,ステップS31)と、
前記記憶照合手段(例えば、図5に示すステップS30,ステップS31)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲内であれば、前記基準三次元形状同士を一つに集約するよう促す集約推奨手段(例えば、図5に示すステップS33)と、をさらに備えてなることを特徴としている。
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1〜3に係る発明によれば、記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されているピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の基準三次元形状(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1b)と、計測装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4、カメラ5)によって計測された所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)の三次元形状とを照合手段(例えば、図3に示すステップS3,ステップS4)にして照合し、その照合結果が、予め定められた範囲外であれば、計測装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4、カメラ5)によって計測された所定の対象物(例えば、図1に示す容器2a)の三次元形状を基準三次元形状として記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶するよう促す記憶推奨手段(例えば、図3に示すステップS7)を備えているから、記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されていないものは、自動で判別し、追加で記憶することが可能となるから、従来のように、全てのピッキング対象物の3次元形状を予め記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶させておく必要がなくなり、もって、物流現場における自動化を実現することができる。
さらに、請求項に係る発明によれば、上記作用効果に加え、照合手段(例えば、図4に示すステップS11,ステップS12)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲内であれば、ロボット(3)の実稼働前に行うロボット調整段階の場合、記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されているピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の把持に関する情報(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1c,TB1d)を提案する提案手段(例えば、図4に示すステップS15)を備えているから、最適な把持の検証を容易に行うことができる。
一方、請求項に係る発明によれば、上記作用効果に加え、照合手段(例えば、図4に示すステップS11,ステップS12)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、ロボット(3)の実稼働前に行うロボット調整段階の場合、記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されているピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の把持に関する情報(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1c,TB1d)の確認又は再設定を促し、該確認又は再設定の結果を当該ピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の基準三次元形状の派生例として記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶させる再調整登録手段(例えば、図4に示すステップS18)を備えているから、衣服など畳み方によって形状が変わってしまうもの、又は、倉庫内の搬送中に形状が変わってしまうもの、或いは、衣類,レトルトパウチ等材質が柔らかく形状が変わってしまうもの、等の形状が安定していない物品であっても、その物品に対する様々な形状を記憶することができるため、ピッキングできないという事態を低減することができ、もって、物流現場における自動化を実現することができることとなる。
また一方、請求項に係る発明によれば、上記作用効果に加え、照合手段(例えば、図4に示すステップS11,ステップS12)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、ロボット(3)の稼動を行うロボット稼動段階の場合、記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されているピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の把持に関する情報(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1c,TB1d)の確認を促し、必要に応じて該確認の結果を当該ピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の基準三次元形状の派生例として記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶させる再稼動登録手段(例えば、図4に示すステップS19)をさらに備えているから、衣服など畳み方によって形状が変わってしまうもの、又は、倉庫内の搬送中に形状が変わってしまうもの、或いは、衣類,レトルトパウチ等材質が柔らかく形状が変わってしまうもの、等の形状が安定していない物品に対し、その物品に対する様々な形状を記憶することができるため、ピッキングできないという事態を低減することができ、もって、物流現場における自動化を実現することができることとなる。また、必要に応じて記憶するようにすれば、作業時に物品が欠損した等の不良品であった場合の形状までも記憶させずに済み、もって、記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)の容量を削減することができる。
他方、請求項4に係る発明によれば、照合手段(例えば、図4に示すステップS11,ステップS12)にて照合された照合結果が、予め定められた範囲内であれば、ロボット(3)の稼動を行うロボット稼動段階の場合、記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されているピッキング対象物(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1a)の把持に関する情報(例えば、図2に示すテーブルTBLのTB1c,TB1d)を制御装置(例えば、図1に示すロボット制御装置4)に出力する出力手段(例えば、図4に示すステップS16)を備えているから、最適なピッキング作業が実行されることとなる。
一方、請求項に係る発明によれば、記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されている基準三次元形状同士を記憶照合手段(例えば、図5に示すステップS30,ステップS31)にて照合させた照合結果が、予め定められた範囲内であれば、該基準三次元形状同士を一つに集約するよう促す集約推奨手段(例えば、図5に示すステップS33)を備えているから、記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)に記憶されている形状の類似度が高いもの同士を集約することができ、もって、記憶手段(例えば、図1に示すピッキング対象物関連情報登録データベース66)の肥大化を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るピッキングシステムの概略全体図である。 同実施形態に係るピッキング対象物関連情報登録データベースに格納されているテーブルを示す図である。 ピッキング対象物の登録をする際の制御手順を示すフローチャート図である。 ピッキング対象物への把持指示についての制御手順を示すフローチャート図である。 同実施形態に係るピッキング対象物関連情報登録データベースの肥大化を防止する際の制御手順を示すフローチャート図である。
以下、本発明に係るピッキングシステムの一実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
<ピッキングシステムについて>
図1に示すように、ピッキングシステム1は、ピッキング対象である複数の容器2a(図示では4本)が箱詰めされているワーク2と、このワーク2から複数の容器2aを1本1本ピッキングし別の箱(図示せず)に移し変えるロボット3と、このロボット3を制御するロボット制御装置4と、容器2aの3次元座標を示す3次元点群を取得できるカメラ5と、ワーク2から複数の容器2aを1本1本ピッキングし別の箱(図示せず)に移し変える際に必要な情報が登録されている登録装置6と、で構成されている。
ロボット3は、床や壁等の設置面に固定される土台30と、土台30に対して基端が回転可能に連結されているロボットアーム部31と、ロボットアーム部31の先端に取り付けられ、容器2aを吸着・挟み込み・支持等によって把持することができるロボットハンド32とを備えている。
一方、ロボット制御装置4は、登録装置6より出力されるデータに基づきロボット3の稼動を制御すると共に、カメラ5にて取得した容器2aの3次元座標を示す3次元点群を解析し容器2aの3次元形状のデータを生成した上で、その生成した3次元形状のデータを登録装置6に出力するものである。
登録装置6は、CPU60と、マウスやキーボード、タッチパネル等にて外部から所定データを登録装置6に入力することができる入力部61と、登録装置6外に所定データを出力することができる出力部62と、所定のプログラム等を格納した書込み可能なフラッシュROM等からなるROM63と、作業領域やバッファメモリ等として機能するRAM64と、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部65と、ワーク2から複数の容器2aを1本1本ピッキングし別の箱(図示せず)に移し変える際に必要な情報が格納されているピッキング対象物関連情報登録データベース66と、で構成されている。
ところで、ピッキング対象物関連情報登録データベース66には、図2に示すテーブルTBLが格納されている。すなわち、テーブルTBLには、ピッキング対象物(本実施形態においては、図1に示す容器2a)の内容(図示では、液体容器A,液体容器B,液体容器C・・・と例示)(TB1a参照)が格納され、さらに、そのピッキング対象物の内容それぞれの三次元形状(図示では、液体容器Aが円筒、液体容器Bが三角錐、液体容器Cが直方体・・・と例示)(TB1b参照)が格納され、そしてさらに、そのピッキング対象物の内容それぞれを図1に示すロボット3のロボットハンド32を用いて把持する際の把持位置(図示では、液体容器Aが上面、液体容器Bが側面、液体容器Cが底面・・・と例示)(TB1c参照)が格納され、またさらに、そのピッキング対象物の内容それぞれを図1に示すロボット3のロボットハンド32を用いて把持する際の把持方法(図示では、液体容器Aが吸着、液体容器Bが挟み込み、液体容器Cが支持・・・と例示)(TB1d参照)が格納されている。
ここで、本発明の特徴とするところは、ピッキング対象物関連情報登録データベース66に関するところであるため、この点、以下に詳しく説明する。
<ピッキング対象物の登録について>
まず、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)に格納されている内容(TB1a〜TB1d参照)をテーブルTBL(図2参照)に格納する方法を、図3を参照して説明する。
上記のような方法を行うにあたっては、作業者が、図1に示す登録装置6の入力部61を用いて、図1に示すROM63内に格納されているプログラムの起動を指示する。これにより、登録装置6のCPU60(図1参照)は、図3に示すような処理を行う。以下、図3を参照して説明する。なお、図3に示すプログラムの処理内容はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。
まず、CPU60(図1参照)は、ピッキング対象物の基準形状をピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に登録する(ステップS1)。すなわち、ピッキング対象物のサンプル品の3次元座標を示す3次元点群を図1に示すカメラ5にて取得し、カメラ5にて取得した3次元点群を図1に示すロボット制御装置4にて解析し、ピッキング対象物のサンプル品の3次元形状のデータを生成した上で、その生成した3次元形状のデータを登録装置6に出力する。そしてこの出力された3次元形状のデータを登録装置6の入力部61(図1参照)を介して登録装置6内に入力されると、CPU60(図1参照)は、その入力された3次元形状のデータを基準形状としてピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に登録する。一方、この方法に限らず、直方体、円筒、三角錐等の幾何学的形状や自由曲面をCAD等で生成したものを作業者が登録装置6の入力部61(図1参照)を介して登録装置6内に入力し、この入力内容を基準形状としてピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)にCPU60(図1参照)にて登録することもできる。
次いで、CPU60(図1参照)は、ピッキング対象物の基準形状の把持位置をピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の把持位置の項目(TB1c参照)に登録し、ピッキング対象物の基準形状の把持方法をピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の把持方法の項目(TB1d参照)に登録する(ステップS2)。すなわち、ロボット制御装置4(図1参照)にてロボット3を制御し、ピッキング対象物のサンプル品をロボット3のロボットハンド32を用いて実際に把持させ、適切な把持位置・把持方法を検証した上で、作業者が登録装置6の入力部61(図1参照)を用いて登録装置6内に入力する。これを受けて、CPU60(図1参照)は、この入力内容をピッキング対象物の把持位置としてピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の把持位置の項目(TB1c参照)に登録し、又、この入力内容をピッキング対象物の把持方法としてピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の把持方法の項目(TB1d参照)に登録することとなる。一方、この方法に限らず、直方体、円筒、三角錐等の幾何学的形状や自由曲面をCAD等で生成した形状から汎用的なPC(Personal Computer)に記憶されているプログラム等を用いて推奨把持位置、推奨把持方法を算出した上で、その算出内容を作業者が登録装置6の入力部61(図1参照)を用いて登録装置6内に入力する。これを受けて、CPU60(図1参照)は、この入力内容をピッキング対象物の把持位置としてピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の把持位置の項目(TB1c参照)に登録し、又、この入力内容をピッキング対象物の把持方法としてピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の把持方法の項目(TB1d参照)に登録するようにしても良い。
かくして、上記のような処理を終えた後、実際にロボット3(図1参照)にてピッキング作業を行うピッキング対象物(本実施形態においては、図1に示す容器2a)の3次元座標を示す3次元点群を図1に示すカメラ5にて取得し、カメラ5にて取得した3次元点群を図1に示すロボット制御装置4にて解析すると共に、ピッキング対象物の3次元形状のデータを生成し、そしてその生成した3次元形状のデータを登録装置6に出力し、この出力した三次元形状のデータが登録装置6の入力部61(図1参照)を介して登録装置6内に入力されると、CPU60(図1参照)は、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に登録されている内容を順次読み出し、計測された三次元形状のデータと、テーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に登録されている三次元形状のデータとの照合を順次行っていく(ステップS3)。なお、この照合に関しては、計測された三次元形状の外形と、テーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に登録されている三次元形状の外形とを比較し、テーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に登録されている三次元形状を拡大/縮小/回転して、照合することとなる。
次いで、CPU60(図1参照)は、照合度合い(類似度)の評価を順次行う(ステップS4)。なお、照合度合い(類似度)の評価方法としては、従来周知の方法、例えば、点の対応に基づく3次元形状の類似度尺度(川端章裕、外2名、“点の対応に基づく3次元形状の類似度尺度”1997年電子情報通信学会情報システムソサイエティ大会にて発表された論文参照)或いは、ICPアルゴリズムにおける距離評価関数(深井寛修、外1名、“全探索を用いたロバストかつ高速な3次元物体認識と追跡”、2011年画像の認識・理解シンポジウムにて発表された論文参照)を用いて行うようにすれば良い。
次いで、CPU60(図1参照)は、上記評価結果らのうち、1つの評価が予め設定しておいた範囲内であれば(ステップS5:YES)、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)に格納されている物品であると判断し、計測された三次元形状のデータをピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)に追加又は更新登録するような処理をせず、表示部65(図1参照)に物品名の登録をするよう促す内容を表示させる。これを受けて、作業者は、入力部61(図1参照)を用いて物品名を入力する。これにより、CPU60(図1参照)は、入力された物品名をピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)のピッキング対象物の項目(TB1a参照)に登録することとなる(ステップS6)。
一方、CPU60(図1参照)は、上記評価結果らのうち、何れの評価も予め設定しておいた範囲内でなければ(ステップS5:NO)、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)に格納されている物品でないと判断し、表示部65(図1参照)に警告表示をさせると共に、計測された三次元形状のデータをピッキング対象物の基準形状としてピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)に追加登録するよう促す内容、及び、そのピッキング対象物の把持位置・把持方法の登録をするよう促す内容、並びに、物品名の登録をするよう促す内容を表示させる。これを受けて、作業者は、入力部61(図1参照)を用いて、計測された三次元形状のデータをピッキング対象物の基準形状として追加登録するよう入力すると共に、把持位置・把持方法、及び、物品名を入力する。これにより、CPU60(図1参照)は、入力された物品名をピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)のピッキング対象物の項目(TB1a参照)に登録し、さらに、入力された追加登録指示内容に基づき、計測された三次元形状のデータを、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に登録し、そしてさらに、入力された把持位置・把持方法をピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の把持位置の項目(TB1c参照)、把持方法の項目(TB1d参照)に登録することとなる(ステップS7)。
しかして、このようにすれば、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に登録されていないものは、自動で判別し、追加で登録することが可能となるから、従来のように、全てのピッキング対象物の3次元形状を予めピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に登録しておく必要がなくなり、もって、物流現場における自動化を実現することができることとなる。
<ピッキング対象物への把持指示について>
次に、ロボット制御装置4(図1参照)にてロボット3を制御し、ピッキング対象物をロボット3のロボットハンド32を用いて把持させるにあたっての把持位置・把持方法をロボット制御装置4(図1参照)に反映させる方法を、図4を参照して説明する。
上記のような方法を行うにあたっては、作業者が、図1に示す登録装置6の入力部61を用いて、図1に示すROM63内に格納されているプログラムの起動を指示する。これにより、登録装置6のCPU60(図1参照)は、図4に示すような処理を行う。以下、図4を参照して説明する。なお、図4に示すプログラムの処理内容はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。
まず、CPU60(図1参照)は、物流現場において一般的に使用されている図示しないウェアハウスマネジメントシステム(入庫・出庫のデータを管理するために、情報システムの内で、倉庫内業務だけを切り分けて管理するシステム)よりロボット3(図1参照)のロボットハンド32にて把持させるピッキング対象物のリスト(本実施形態においては、図1に示す容器2a)を、入力部61(図1参照)を介して受け取る(ステップS10)。これにより、CPU60(図1参照)は、入力部61(図1参照)にて入力されたピッキング対象物のリストを、RAM64(図1参照)内に一時的に記憶する。
次いで、ロボット3(図1参照)のロボットハンド32にて把持させるピッキング対象物(本実施形態においては、図1に示す容器2a)の3次元座標を示す3次元点群を図1に示すカメラ5にて取得し、カメラ5にて取得した3次元点群を図1に示すロボット制御装置4にて解析すると共に、ピッキング対象物の3次元形状のデータを生成し、そしてその生成した3次元形状のデータを登録装置6に出力し、この出力した三次元形状のデータが登録装置6の入力部61(図1参照)を介して登録装置6内に入力されると、CPU60(図1参照)は、RAM64(図1参照)内に一時的に記憶されているピッキング対象物のリストに該当するピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に登録されている内容を読み出し、計測された三次元形状のデータと、テーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に登録されている三次元形状のデータとの照合を行う(ステップS11)。なお、この照合に関しては、計測された三次元形状の外形と、テーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に登録されている三次元形状の外形とを比較し、テーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に登録されている三次元形状を拡大/縮小/回転して、照合することとなる。
次いで、CPU60(図1参照)は、照合度合い(類似度)の評価を行う(ステップS12)。なお、照合度合い(類似度)の評価方法としては、従来周知の方法、例えば、点の対応に基づく3次元形状の類似度尺度(川端章裕、外2名、“点の対応に基づく3次元形状の類似度尺度”1997年電子情報通信学会情報システムソサイエティ大会にて発表された論文参照)或いは、ICPアルゴリズムにおける距離評価関数(深井寛修、外1名、“全探索を用いたロバストかつ高速な3次元物体認識と追跡”、2011年画像の認識・理解シンポジウムにて発表された論文参照)を用いて行うようにすれば良い。
次いで、CPU60(図1参照)は、上記評価結果が予め設定しておいた範囲内であれば(ステップS13:YES)、ロボット3(図1参照)の実稼働前に行うロボット調整段階であるか否かを、出力部62(図1参照)を介してロボット制御装置4に確認する処理を行う(ステップS14)。ロボット調整段階であれば(ステップS14:YES)、CPU60(図1参照)は、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)に格納されているピッキング対象物(TB1a参照)のうち、評価が予め設定しておいた範囲内であったピッキング対象物(TB1a参照)の把持位置(TB1c参照)、把持方法(TB1d参照)を表示部65に表示させる処理を行う(ステップS15)。これにより、作業者は、表示部65に表示されている把持位置、把持方法にて、ロボット制御装置4を用いてロボット3(図1参照)のロボットハンド32にてピッキング対象物を把持させるか否かの検討を行うができるため、最適な把持位置、把持方法の検証を容易に行うことができることとなる。
一方、CPU60(図1参照)は、ロボット調整段階でなければ(ステップS14:NO)、ロボット3(図1参照)の稼動を行うロボット稼動段階であると判断し、CPU60(図1参照)は、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)に格納されているピッキング対象物(TB1a参照)のうち、評価が予め設定しておいた範囲内であったピッキング対象物(TB1a参照)の把持位置(TB1c参照)、把持方法(TB1d参照)を指示値として出力部62(図1参照)を介してロボット制御装置4に出力することとなる(ステップS16)。これにより、ロボット制御装置4は、上記指示値に基づいて、ロボット3(図1参照)を制御し、もって、ロボット3(図1参照)のロボットハンド32(図1参照)にてピッキング対象物を把持させることができることとなる。しかして、このようにすれば、最適なピッキング作業が実行されることとなる。
他方、CPU60(図1参照)は、上記評価結果が予め設定しておいた範囲内でなければ(ステップS13:NO)、ロボット3(図1参照)の実稼働前に行うロボット調整段階であるか否かを、出力部62(図1参照)を介してロボット制御装置4に確認する処理を行う(ステップS17)。ロボット調整段階であれば(ステップS17:YES)、CPU60(図1参照)は、表示部65に警告表示をさせると共に、確認又は再設定を促す表示をさせる処理を行う。これを受けて、作業者は、入力部61(図1参照)を用いて確認又は再設定を行う。これにより、CPU60(図1参照)は、入力部61(図1参照)を用いて入力された確認又は再設定の内容をRAM64(図1参照)内に一時的に記憶されているピッキング対象物のリストに該当するピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に基準形状の派生例として登録することとなる(ステップS18)。しかして、このようにすれば、衣服など畳み方によって形状が変わってしまうもの、又は、倉庫内の搬送中に形状が変わってしまうもの、或いは、衣類,レトルトパウチ等材質が柔らかく形状が変わってしまうもの、等の形状が安定していない物品であっても、その物品に対する様々な形状を登録することができるため、ピッキングできないという事態を低減することができ、もって、物流現場における自動化を実現することができることとなる。
一方、CPU60(図1参照)は、ロボット調整段階でなければ(ステップS17:NO)、ロボット3(図1参照)の稼動を行うロボット稼動段階であると判断し、表示部65に警告表示をさせると共に、確認を促す表示をさせる処理を行う。これを受けて、作業者は、確認を行い、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に登録すべき内容かどうかを判断し、必要であれば入力部61(図1参照)を用いて登録指示を行う。これにより、CPU60(図1参照)は、入力部61(図1参照)を用いて入力された登録指示の内容に基づき、RAM64(図1参照)内に一時的に記憶されているピッキング対象物のリストに該当するピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に基準形状の派生例として計測された三次元データを登録することとなる(ステップS19)。しかして、このようにしても、衣服など畳み方によって形状が変わってしまうもの、又は、倉庫内の搬送中に形状が変わってしまうもの、或いは、衣類,レトルトパウチ等材質が柔らかく形状が変わってしまうもの、等の形状が安定していない物品に対し、その物品に対する様々な形状を登録することができるため、ピッキングできないという事態を低減することができ、もって、物流現場における自動化を実現することができることとなる。また、作業者に確認させるようにすれば、作業時に物品が欠損した等の不良品であった場合の形状までも登録せずに済み、もって、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)の容量を削減することができる。
<ピッキング対象物関連情報登録データベースの肥大化防止処理について>
ところで、上記のように情報が登録されていくピッキング対象物関連情報登録データベースは、何れ肥大化してしまう可能性があるため、その肥大化を防止する処理方法を、図5を参照して説明する。
上記のような方法を行うにあたっては、作業者が、図1に示す登録装置6の入力部61を用いて、図1に示すROM63内に格納されているプログラムの起動を指示する。これにより、登録装置6のCPU60(図1参照)は、図5に示すような処理を行う。以下、図5を参照して説明する。なお、図5に示すプログラムの処理内容はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。
まず、CPU60(図1参照)は、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に格納されているテーブルTBL(図2参照)の三次元形状の項目(TB1b参照)に格納されている内容を順次照合していく。すなわち、図2にて例示している三次元形状の項目(TB1b参照)の「円筒」と「三角錐」、「円筒」と「直方体」、「三角錐」と「直方体」というように順次照合し、基準形状の派生例として登録されている形状同士の照合も行っていく。なお、この照合に関しては、照合する三次元形状同士の外形を比較し、一方の三次元形状を拡大/縮小/回転して、照合することとなる。
次いで、CPU60(図1参照)は、照合度合い(類似度)の評価を順次行う(ステップS31)。なお、照合度合い(類似度)の評価方法としては、従来周知の方法、例えば、点の対応に基づく3次元形状の類似度尺度(川端章裕、外2名、“点の対応に基づく3次元形状の類似度尺度”1997年電子情報通信学会情報システムソサイエティ大会にて発表された論文参照)或いは、ICPアルゴリズムにおける距離評価関数(深井寛修、外1名、“全探索を用いたロバストかつ高速な3次元物体認識と追跡”、2011年画像の認識・理解シンポジウムにて発表された論文参照)を用いて行うようにすれば良い。
次いで、CPU60(図1参照)は、上記評価結果らのうち、1つの評価が予め設定しておいた範囲内であれば(ステップS31:YES)、その範囲内の結果となった三次元形状(TB1b参照)同士の集約をするよう促す内容を表示部65(図1参照)に表示させる。これを受けて、作業者は、入力部61(図1参照)を用いて集約をしても良いか否かの指示を行う。集約をしても良いという指示あれば、CPU60(図1参照)は、三次元形状(TB1b参照)同士を1つに集約する処理を行う(ステップS33)。
一方、CPU60(図1参照)は、上記評価結果らのうち、何れの評価も予め設定しておいた範囲内でなければ(ステップS32:NO)、処理を終了する。
しかして、このようにすれば、ピッキング対象物関連情報登録データベース66(図1参照)に登録されている形状の類似度が高いもの同士を集約することができ、もって、ピッキング対象物関連情報登録データベースの肥大化を防止することができる。
しかして、以上説明した本実施形態によれば、物流現場における自動化を実現することができる。
なお、本実施形態にて例示した容器2aはあくまで一例であり、物流現場において取り扱う物品であればどのようなものにも適用可能である。
また、本実施形態によれば、カメラ5を別に設ける例を示したが、それに限らず、カメラ5をロボット3に組み込むようにしても良い。
さらに、本実施形態にて例示したロボット制御装置4、登録装置6は、あくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。例えば、本実施形態においては、ロボット制御装置4と登録装置6とを別々に設ける例を示したが、ロボット制御装置4と登録装置6を一体化しても良い。
1 ピッキングシステム
2 ワーク
2a 容器(所定の対象物)
3 ロボット
4 ロボット制御装置(制御装置、計測装置)
5 カメラ(計測装置)
6 登録装置
66 ピッキング対象物関連情報登録データベース
TBL テーブル

Claims (5)

  1. 所定の対象物をピッキングするロボットと、
    前記ロボットを制御する制御装置と、
    前記所定の対象物の三次元形状を計測する計測装置と、
    登録装置と、を備え、
    前記登録装置は、
    少なくともピッキング対象物の基準三次元形状、及び、該ピッキング対象物の把持に関する情報が予め記憶されている記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されているピッキング対象物の基準三次元形状と、前記計測装置によって計測された前記所定の対象物の三次元形状とを照合する照合手段と、
    前記照合手段にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、前記計測装置によって計測された前記所定の対象物の三次元形状を基準三次元形状として前記記憶手段に記憶するよう促す記憶推奨手段と、
    前記照合手段にて照合された照合結果が、予め定められた範囲内であれば、前記ロボットの実稼働前に行うロボット調整段階の場合、前記記憶手段に記憶されている前記ピッキング対象物の把持に関する情報を提案する提案手段と、を備えてなるピッキングシステム。
  2. 所定の対象物をピッキングするロボットと、
    前記ロボットを制御する制御装置と、
    前記所定の対象物の三次元形状を計測する計測装置と、
    登録装置と、を備え、
    前記登録装置は、
    少なくともピッキング対象物の基準三次元形状、及び、該ピッキング対象物の把持に関する情報が予め記憶されている記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されているピッキング対象物の基準三次元形状と、前記計測装置によって計測された前記所定の対象物の三次元形状とを照合する照合手段と、
    前記照合手段にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、前記計測装置によって計測された前記所定の対象物の三次元形状を基準三次元形状として前記記憶手段に記憶するよう促す記憶推奨手段と、
    前記照合手段にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、前記ロボットの実稼働前に行うロボット調整段階の場合、前記記憶手段に記憶されている前記ピッキング対象物の把持に関する情報の確認又は再設定を促し、該確認又は再設定の結果を当該ピッキング対象物の基準三次元形状の派生例として前記記憶手段に記憶させる再調整登録手段と、を備えてなるピッキングシステム。
  3. 所定の対象物をピッキングするロボットと、
    前記ロボットを制御する制御装置と、
    前記所定の対象物の三次元形状を計測する計測装置と、
    登録装置と、を備え、
    前記登録装置は、
    少なくともピッキング対象物の基準三次元形状、及び、該ピッキング対象物の把持に関する情報が予め記憶されている記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されているピッキング対象物の基準三次元形状と、前記計測装置によって計測された前記所定の対象物の三次元形状とを照合する照合手段と、
    前記照合手段にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、前記計測装置によって計測された前記所定の対象物の三次元形状を基準三次元形状として前記記憶手段に記憶するよう促す記憶推奨手段と、
    前記照合手段にて照合された照合結果が、予め定められた範囲外であれば、前記ロボットの稼動を行うロボット稼動段階の場合、前記記憶手段に記憶されている前記ピッキング対象物の把持に関する情報の確認を促し、必要に応じて該確認の結果を当該ピッキング対象物の基準三次元形状の派生例として前記記憶手段に記憶させる再稼動登録手段と、を備えてなるピッキングシステム。
  4. 前記登録装置は、
    前記照合手段にて照合された照合結果が、予め定められた範囲内であれば、前記ロボットの稼動を行うロボット稼動段階の場合、前記記憶手段に記憶されている前記ピッキング対象物の把持に関する情報を前記制御装置に出力する出力手段をさらに備えてなる請求項1〜3の何れか1項に記載のピッキングシステム。
  5. 前記登録装置は、
    前記記憶手段に記憶されている基準三次元形状同士を照合する記憶照合手段と、
    前記記憶照合手段にて照合された照合結果が、予め定められた範囲内であれば、前記基準三次元形状同士を一つに集約するよう促す集約推奨手段と、をさらに備えてなる請求項1〜の何れか1項に記載のピッキングシステム。
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