JP6745834B2 - 塗装乾燥炉 - Google Patents

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Description

本発明は、塗装工程を経た自動車ボディなどの処理対象物に塗膜乾燥処理を施す塗装乾燥炉に関し、詳しくは、炉外から炉内へ搬入される処理対象物又は炉内から炉外へ搬出される処理済みの処理対象物が通過する炉体開口部の天井部に、気流カーテン形成用の吹出口が設けられ、この吹出口から吹き出された気流が炉体開口部に形成する気流カーテンにより、炉内高温ガスの炉体開口部を通じた炉外への漏出、及び、炉外常温空気の炉体開口部を通じた炉内への浸入が防止される塗装乾燥炉に関する。
この種の塗装乾燥炉に関して(図1〜図4参照)、炉体開口部2の天井部3に設けられる気流カーテン形成用の吹出口として、炉体開口部2における対象物通過域2aに気流カーテンCaを形成する中央吹出口4と、炉体開口部2における左右の各側壁6と対象物通過域2aとの間の各間隙域2bに気流カーテンCbを各別に形成する左右の側部吹出口5とが設けられ、そして、左右の側部吹出口5の夫々は、水平に対する傾斜角度θbが大きい斜め下向きで炉内側に向けて、又は、垂直下方に向けて気流カーテン形成用の気流fbを吹き出し、これに対して、中央吹出口4は、水平に対する傾斜角度θaが小さい斜め下向きで炉内側に向けて気流カーテン形成用の気流faを吹き出すようにした塗装乾燥炉を先に提案(特許文献1)した。
即ち、この特許文献1で提案した塗装乾燥炉では、中央吹出口4から吹き出される気流faは、図6に示すように、水平に対する傾斜角度θaが小さくて、対象物通過域2aを通過する処理対象物Bの上面部に対する入射角度θinが大きいことから、気流カーテンCaの形成に続き処理対象物Bの上面部に沿って円滑に流れる状態になって、処理対象物Bの上面部への衝突による跳ね返りが効果的に抑止される。
その結果、中央吹出口4から吹き出された気流faが処理対象物Bの上方において乱れの無い気流カーテンCaを安定的に形成する状態になり、これにより、炉内高温ガスGの炉体開口部2を通じた炉外への漏出が一層効果的に防止されて、炉体開口部2を通じた熱損失の低減が一層効果的に達成される。
特願2017−118852号 特表2013−519856号公報
しかし、気流カーテン形成用の吹出口(特に上記した側部吹出口5)における気流fbの吹出風速や吹出風量を大きくすると、気流カーテンCbによる領域遮蔽効果そのものは高くなるが、その反面、図24に示すように、吹き出された気流fbが気流カーテンCbの形成に続き未だ勢いのある状態で炉体開口部2の床FLに衝突して周囲に広く散乱し、このため、炉体開口部2での塵埃の舞い上がりが激しくなって、舞い上がり塵埃が処理対象物Bに付着することによる処理品質の低下が生じ易くなる。
また、吹き出された気流fbが気流カーテンCbの形成に続き炉体開口部2の床FLに衝突して周囲に広く散乱することで、その散乱により炉外側へ流出する衝突後気流fb″の風量も増加して、この流出風量の増加により炉外への持ち出し熱量が増加することで、気流カーテンCbの形成による熱損失の低減効果が制限されてしまう問題も生じる。
そして、これらの問題は、特許文献1で提案する塗装乾燥炉に限らず、特許文献2に示されるように(図26参照)、炉体開口部2の左右全幅にわたって一様な傾斜姿勢の気流カーテンCが形成される塗装乾燥炉においても同様に生じ、殊に、このように炉体開口部2の左右全幅にわたって一様な傾斜姿勢の気流カーテンCが形成される場合では、上記した舞い上がり塵埃の問題や衝突後気流の炉外側への流出の問題が炉体開口部2の左右全幅にわたって一様に生じてしまう。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な遮風構造を付加することで、上記問題を効果的に解消する点にある。
・本第1発明(請求項1記載の発明)は塗装乾燥炉に係り、その特徴は、
炉外から炉内へ搬入される処理対象物又は炉内から炉外へ搬出される処理済みの処理対象物が通過する炉体開口部の天井部に、気流カーテン形成用の吹出口が設けられ、
この吹出口から吹き出された気流が前記炉体開口部に形成する気流カーテンにより、炉内高温ガスの前記炉体開口部を通じた炉外への漏出、及び、炉外常温空気の前記炉体開口部を通じた炉内への浸入が防止される塗装乾燥炉であって、
前記炉体開口部の床上において、処理対象物の通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風堰が設けられ、
前記遮風堰が、前記炉体開口部の床上における前記気流カーテンの衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記炉体開口部の床上に配置され
前記遮風堰が、前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所との夫々において、前記炉体開口部の床上に設けられ
前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所とに設けられる前記遮風堰どうしの間の間隔寸法が、その間隔寸法と前記炉体開口部を通じた熱損失量との相関において、前記炉体開口部を通じた熱損失量が最小となる間隔寸法である点にある。
・また、本第2発明(請求項3記載の発明)は同じく塗装乾燥炉に係り、その特徴は、
炉外から炉内へ搬入される処理対象物又は炉内から炉外へ搬出される処理済みの処理対象物が通過する炉体開口部の天井部に、気流カーテン形成用の吹出口が設けられ、
この吹出口から吹き出された気流が前記炉体開口部に形成する気流カーテンにより、炉内高温ガスの前記炉体開口部を通じた炉外への漏出、及び、炉外常温空気の前記炉体開口部を通じた炉内への浸入が防止される塗装乾燥炉であって、
前記炉体開口部の床上において、処理対象物の通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風堰が設けられ、
前記遮風堰が、前記炉体開口部の床上における前記気流カーテンの衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記炉体開口部の床上に配置され、
前記遮風堰が、前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所との夫々において、前記炉体開口部の床上に設けられ、
前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所とに設けられる前記遮風堰どうしの間の中心位置と前記気流カーテンとの処理対象物通過方向における相対的位置関係が、その相対的位置関係と前記炉体開口部を通じた熱損失量との相関において、前記炉体開口部を通じた熱損失量が最小となる相対的位置関係である点にある。
上記の本第1発明及び本第2発明によれば、いずれも基本的に、気流カーテン形成用の吹出口から吹き出されて炉体開口部に気流カーテンを形成した気流が炉体開口部の床に衝突して周囲に散乱するにしても、処理対象物の通過方向への気流の散乱(即ち、炉内外方向への気流の散乱)は、上記遮風堰が床衝突後の散乱気流に対して抵抗になることで効果的に抑止され、これにより、塵埃の舞い上がりや衝突後気流の炉外側への流出が抑止される。
そして、このように塵埃の舞い上がりや衝突後気流の炉外側への流出が抑止されることで、その分、舞い上がり塵埃が処理対象物に付着することによる処理品質の低下や衝突後気流の炉外側への流出による炉外への持ち出し熱量の増加を回避しながら、気流カーテン形成用の吹出口における気流の吹出風速や吹出風量を増大させて炉体開口部での気流カーテンによる領域遮蔽効果をさらに高めることができ、これにより、炉内高温ガスの炉体開口部を通した炉外への漏出や炉外常温空気の炉体開口部を通じた炉内への浸入を気流カーテンにより一層確実に防止することができて、炉体開口部を通じた熱損失を一層効果的に低減することができる。
また、本第1発明及び本第2発明によれば、いずれも、
前記遮風堰が、前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所との夫々において、前記炉体開口部の床上に設けられているから、基本的に次の作用・効果も奏する。
つまり、気流カーテンを形成した気流が炉体開口部の床に衝突することで生じる気流の散乱のうち、炉外側向きの気流の散乱が、衝突箇所に対する炉外側の近傍箇所に設けられた遮風堰による抵抗により確実に抑止され、また、炉内側向きの気流の散乱が、衝突箇所に対する炉内側の近傍箇所に設けられた遮風堰による抵抗により確実に抑止される。
したがって、これら2つの遮風堰の存在により塵埃の舞い上がりや衝突後気流の炉外側への流出をより一層確実に防止することができ、その分、気流カーテン形成用の吹出口における気流の吹出風速や吹出風量をさらに増大させて、気流カーテンによる領域遮蔽効果を一層高めることができる。
そして、本第1発明では、
前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所とに設けられる前記遮風堰どうしの間の間隔寸法が、その間隔寸法と前記炉体開口部を通じた熱損失量との相関において、前記炉体開口部を通じた熱損失量が最小となる間隔寸法であるから、上記した基本的な作用・効果に加えて、次のような格別の作用・効果も併せて奏する。
つまり、前記衝突箇所に対する炉外側の近傍箇所及び炉内側の近傍箇所の夫々に遮風堰を設ける場合において、同一条件の下で、それら遮風堰どうしの間の間隔寸法eを変化させたところ、それら遮風堰どうしの間の間隔寸法eと炉体開口部を通じた単位時間・単位面積・単位温度当たりの熱損失量(=単位当たり開口損失ΔR)との間には、図14に示すような相関があることが認められた。
したがって、衝突箇所に対する炉外側の近傍箇所と炉内側の近傍箇所とに設ける遮風堰どうしの間の間隔寸法eとして、この相関において熱損失量(=単位当たり開口損失ΔR)が最小となる間隔寸法を採用する上記第1発明によれば、炉体開口部を通じた熱損失の低減を一層確実かつ一層効果的に達成することができる。
一方、本第2発明では、
前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所とに設けられる前記遮風堰どうしの間の中心位置と前記気流カーテンとの処理対象物通過方向における相対的位置関係が、その相対的位置関係と前記炉体開口部を通じた熱損失量との相関において、前記炉体開口部を通じた熱損失量が最小となる相対的位置関係であるから、上記した基本的な作用・効果に加えて、次のような格別の作用・効果も併せて奏する。
つまり、衝突箇所に対する炉外側の近傍箇所及び炉内側の近傍箇所の夫々に遮風堰を設ける場合において、同一条件の下で、それら遮風堰どうしの間の中心位置と気流カーテンとの被塗物通過方向における相対的位置関係を変化させたところ、その相対的位置関係(具体的には図16において示すK1〜K3の相対的位置関係)と炉体開口部を通じた単位時間・単位面積・単位温度当たりの熱損失量(=単位当たり開口損失ΔR)との間には、図15に示すような相関があることが認められた。
したがって、衝突箇所に対する炉外側の近傍箇所と炉内側の近傍箇所とに設ける遮風堰どうしの間の中心位置と気流カーテンとの処理対象物通過方向における相対的位置関係として、この相関において熱損失量(=単位当たり開口損失ΔR)が最小となる相対的位置関係を採用する上記第2発明によれば、炉体開口部を通じた熱損失の低減を一層確実かつ一層効果的に達成することができる。
なお、前記した本第1発明の実施形態として、
前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所とに設けられる前記遮風堰どうしの間の中心位置と前記気流カーテンとの処理対象物通過方向における相対的位置関係が、その相対的位置関係と前記炉体開口部を通じた熱損失量との相関において、前記炉体開口部を通じた熱損失量が最小となる相対的位置関係であるようにしてもよい(請求項2記載の発明)。
・本第3発明(請求項5記載の発明)は塗装乾燥炉に係り、その特徴は、
炉外から炉内へ搬入される処理対象物又は炉内から炉外へ搬出される処理済みの処理対象物が通過する炉体開口部の天井部に、気流カーテン形成用の吹出口が設けられ、
この吹出口から吹き出された気流が前記炉体開口部に形成する気流カーテンにより、炉内高温ガスの前記炉体開口部を通じた炉外への漏出、及び、炉外常温空気の前記炉体開口部を通じた炉内への浸入が防止される塗装乾燥炉であって、
前記炉体開口部の床上において、処理対象物の通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風堰が設けられ、
前記遮風堰が、前記炉体開口部の床上における前記気流カーテンの衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記炉体開口部の床上に配置され、
前記吹出口として、前記炉体開口部における対象物通過域に前記気流カーテンを形成する中央吹出口と、前記炉体開口部における左右の各側壁と前記対象物通過域との間の各間隙域に前記気流カーテンを各別に形成する左右の側部吹出口とが設けられ、
前記中央吹出口からは、水平に対する傾斜角度が小さい斜め下向きで炉内側に向けて気流カーテン形成用の気流が吹き出され、
前記左右の側部吹出口の夫々からは、水平に対する傾斜角度が大きい斜め下向きで炉内側に向けて、又は、垂直下方に向けて気流カーテン形成用の気流が吹き出され、
前記遮風堰が、前記左右の側部吹出口から吹き出された気流により形成される前記気流カーテンの前記床上における衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記床上に設けられている点にある。
本第3発明によれば、基本的に、気流カーテン形成用の吹出口から吹き出されて炉体開口部に気流カーテンを形成した気流が炉体開口部の床に衝突して周囲に散乱するにしても、処理対象物の通過方向への気流の散乱(即ち、炉内外方向への気流の散乱)は、上記遮風堰が床衝突後の散乱気流に対して抵抗になることで効果的に抑止され、これにより、塵埃の舞い上がりや衝突後気流の炉外側への流出が抑止される。
そして、このように塵埃の舞い上がりや衝突後気流の炉外側への流出が抑止されることで、その分、舞い上がり塵埃が処理対象物に付着することによる処理品質の低下や衝突後気流の炉外側への流出による炉外への持ち出し熱量の増加を回避しながら、気流カーテン形成用の吹出口における気流の吹出風速や吹出風量を増大させて炉体開口部での気流カーテンによる領域遮蔽効果をさらに高めることができ、これにより、炉内高温ガスの炉体開口部を通した炉外への漏出や炉外常温空気の炉体開口部を通じた炉内への浸入を気流カーテンにより一層確実に防止することができて、炉体開口部を通じた熱損失を一層効果的に低減することができる。
また、本第3発明では(図6,図7参照)、この基本的な作用・効果に加えて、炉体開口部2における対象物通過域2aに処理対象物Bが有る場合、中央吹出口4から吹き出された気流faは、水平に対する傾斜角度θaが小さくて処理対象物Bの上面部に対する入射角度θinが大きいことから、処理対象物Bの上面部に沿って流れる形態になって、処理対象物Bの上面部への衝突による跳ね返りが抑止され、これにより、処理対象物Bの上方では、中央吹出口4から吹き出された気流faが乱れの無い気流カーテンCaを安定的に形成する状態になる。
したがって、炉体開口部2の対象物通過域2aに処理対象物Bが有る場合、炉体開口部2の上部域を通じた炉内高温ガスGの炉外への漏出は、中央吹出口4から吹き出された気流faが処理対象物Bの上方に形成する上記気流カーテンCaと、左右の側部吹出口5から吹き出された気流fbが対象物通過域2aと各側壁6との間の各間隙域2bに形成する気流カーテンCbとにより効果的に防止される。
また、左右の側部吹出口5から吹き出された気流fbは夫々、水平に対する傾斜角度θbが大きい斜め下向き、又は、垂直下方向きであることから、各間隙域2bに気流カーテンCbを形成して各間隙域2bの床部FLに至った後、その一部が処理対象物Bの下方へ効果的に回り込む形態になり、この対象物下方への回り込み気流fb′により、処理対象物Bの下方を潜る状態での炉外常温空気Oの炉内側への侵入が防止される。
したがって、炉体開口部2の対象物通過域2aに処理対象物Bが有る場合、炉体開口部2の下部域を通じた炉外常温空気Oの炉内への侵入は、左右の側部吹出口5から吹き出された気流fbが各間隙域2bに形成する気流カーテンCbと、各間隙域2bの床部から処理対象物Bの下方に回り込む上記回り込み気流fb′とにより効果的に防止される。
一方、炉体開口部2に処理対象物Bが無い場合(図4,図5参照)、水平に対する傾斜角度θaが小さい斜め下向きで炉内側に向けて中央吹出口4から吹き出された気流faが、処理対象物Bの不存により斜め下方に延びて対象物通過域2aに気流カーテンCaを形成するとともに、その気流カーテンCaの形成に伴い、処理対象物Bの不存により、炉体開口部2の横幅方向において各間隙域2bへも拡がり、また、水平に対する傾斜角度θbが大きい斜め下向きで炉内側に向けて、又は、垂直下方に向けて左右の側部吹出口5から吹き出された気流fbが、各間隙域2bに気流カーテンCbを形成するとともに、その気流カーテンCbの形成に伴い、処理対象物Bの不存により、中央吹出口4からの吹き出し気流faが形成する気流カーテンCaより炉外側で、炉体開口部2の横幅方向において対象物通過域2aへも拡がる。
したがって、炉体開口部2に処理対象物Bがない場合、炉体開口部2の全体について気流カーテンCa,Cbが2重に形成されたのに近い状態にすることができ、これにより、炉体開口部2の上部域を通じた炉内高温ガスGの炉外への漏出及び炉体開口部2の下部域を通じた炉外常温空気Oの炉内への侵入が効果的に防止される。
さらにまた、本第3発明では(図11参照)、床FL上を処理対象物通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風堰12a,12bが、左右の側部吹出口5からの吹き出し気流fbにより各間隙域2bに形成される気流カーテンCbの床FL上における衝突箇所t又はその衝突箇所tに対する処理対象物通過方向の近傍箇所ta,tbにおいて床FLに設けられているから、左右の側部吹出口5から吹き出されて気流カーテンCbを形成した気流fbが床FLに衝突して周囲に散乱するにしても、処理対象物Bの通過方向への気流の散乱(即ち、炉内外方向への気流の散乱)は、上記遮風堰12a,12bが床衝突後の散乱気流に対して抵抗になることで効果的に抑止され、これにより、床FLからの塵埃の舞い上がり(特に、処理対象物通過方向での舞い上がり)や衝突後気流の炉外側への流出が抑止される。
そして、このように塵埃の舞い上がりや衝突後気流の炉外側への流出が抑止されることで、その分、舞い上がり塵埃が処理対象物に付着することによる処理品質の低下や衝突後気流の炉外側への流出による炉外への持ち出し熱量の増加を回避しながら、気流カーテン形成用の吹出口(特に側部吹出口5)における気流fbの吹出風速や吹出風量を増大させて気流カーテンCbによる領域遮蔽効果をさらに高めることができる。
これらのことから、本第3発明によれば、炉内高温ガスの炉体開口部を通じた炉外への漏出及び炉外常温空気の炉体開口部を通じた炉内への侵入を一層確実に防止することができ、これにより、炉体開口部を通じた熱損失を一層効果的に低減することができる。
なお、本第1発明又は第2発明の実施形態として、
前記吹出口として、前記炉体開口部における対象物通過域に前記気流カーテンを形成する中央吹出口と、前記炉体開口部における左右の各側壁と前記対象物通過域との間の各間隙域に前記気流カーテンを各別に形成する左右の側部吹出口とが設けられ、
前記中央吹出口からは、水平に対する傾斜角度が小さい斜め下向きで炉内側に向けて気流カーテン形成用の気流が吹き出され、
前記左右の側部吹出口の夫々からは、水平に対する傾斜角度が大きい斜め下向きで炉内側に向けて、又は、垂直下方に向けて気流カーテン形成用の気流が吹き出され、
前記遮風堰が、前記左右の側部吹出口から吹き出された気流により形成される前記気流カーテンの前記床上における衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記床上に設けられるようにしてもよい(請求項4記載の発明)。
また、本第3発明の実施形態として、
前記遮風堰が、前記炉体開口部における処理対象物の通過移動に支障の無い範囲で前記間隙域から前記対象物通過域に張り出す状態に設けられるようにすれば(請求項6記載の発明)、次の作用・効果も得ることができる。
つまり(図12参照)、左右の側部吹出口5の夫々から吹き出された気流fbのうち、炉体開口部2における各間隙域2bの床FLに衝突する気流部分のみならず、流れ過程での拡がりにより炉体開口部2における対象物通過域2aの床FLに衝突する気流部分に対しても遮風堰12a,12bを機能させることができ、これにより、炉体開口部2を通じた熱損失をさらに効果的に低減することができる。
・本第4発明(請求項7記載の発明)は塗装乾燥炉に係り、その特徴は、
炉外から炉内へ搬入される処理対象物又は炉内から炉外へ搬出される処理済みの処理対象物が通過する炉体開口部の天井部に、気流カーテン形成用の吹出口が設けられ、
この吹出口から吹き出された気流が前記炉体開口部に形成する気流カーテンにより、炉内高温ガスの前記炉体開口部を通じた炉外への漏出、及び、炉外常温空気の前記炉体開口部を通じた炉内への浸入が防止される塗装乾燥炉であって、
前記炉体開口部の床上において、処理対象物の通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風堰が設けられ、
前記遮風堰が、前記炉体開口部の床上における前記気流カーテンの衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記炉体開口部の床上に配置され、
前記遮風堰が、処理対象物通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風姿勢と、その遮風姿勢から退避した退避姿勢とに切り換え操作が可能な可動堰である点にある。
本第4発明によれば、基本的に、気流カーテン形成用の吹出口から吹き出されて炉体開口部に気流カーテンを形成した気流が炉体開口部の床に衝突して周囲に散乱するにしても、処理対象物の通過方向への気流の散乱(即ち、炉内外方向への気流の散乱)は、上記遮風堰が床衝突後の散乱気流に対して抵抗になることで効果的に抑止され、これにより、塵埃の舞い上がりや衝突後気流の炉外側への流出が抑止される。
そして、このように塵埃の舞い上がりや衝突後気流の炉外側への流出が抑止されることで、その分、舞い上がり塵埃が処理対象物に付着することによる処理品質の低下や衝突後気流の炉外側への流出による炉外への持ち出し熱量の増加を回避しながら、気流カーテン形成用の吹出口における気流の吹出風速や吹出風量を増大させて炉体開口部での気流カーテンによる領域遮蔽効果をさらに高めることができ、これにより、炉内高温ガスの炉体開口部を通した炉外への漏出や炉外常温空気の炉体開口部を通じた炉内への浸入を気流カーテンにより一層確実に防止することができて、炉体開口部を通じた熱損失を一層効果的に低減することができる。
ところで、遮風堰は、処理対象物通過方向に流れる気流に対して抵抗になる姿勢で炉体開口部の床上に設けられることから、処理対象物通過方向(即ち、炉内外方向)への作業者やメンテナンス機器の移動を要する乾燥炉メンテナンス作業などにとって遮風堰は支障になり易い。
これに対し、上記の本第4発明によれば、可動堰である遮風堰を遮風姿勢から退避姿勢へ切り換え移動させることで、遮風堰が乾燥炉メンテナンス作業などの支障になることを回避することができる。
なお、前記した第1〜第3発明夫々の実施形態として、
前記遮風堰が、処理対象物通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風姿勢と、その遮風姿勢から退避した退避姿勢とに切り換え操作が可能な可動堰であるようにしてもよい。
塗装乾燥炉における炉体開口部の側面視断面図 図1におけるII−II線矢視図 図1におけるIII−III線矢視図 対象物不存時における気流状態を示す側面図 対象物不存時における気流状態を示す正面図 対象物存在時における気流状態を示す側面図 対象物存在時における気流状態を示す正面図 中央吹出口の気流吹出角度と熱損失量との相関を示すグラフ 側部吹出口の気流吹出角度と熱損失量との相関を示すグラフ 吹出口離間距離と熱損失量との相関を示すグラフ 間隙域の床上における気流カーテンの衝突箇所を示す拡大側面図 遮風堰の正面図 遮風堰の平面図 遮風堰間隔寸法と熱損失量との相関を示すグラフ 気流カーテンに対する遮風堰の相対的位置関係と熱損失量との相関を示すグラフ 気流カーテンに対する遮風堰の相対的位置関係を変化させた状態を説明する側面図 所定床上風速に対する吹出風速と吹出風量との関係を示すグラフ 遮蔽堰による熱損失の低減効果を示すグラフ 加熱方式の第1例を示す回路図 加熱方式の第2例を示す回路図 加熱方式の第3例を示す回路図 別実施形態を示す炉体開口部の正面図 図22におけるX−X線矢視図 床への衝突による気流の散乱を説明する側面図 炉内高温ガスの漏出形態及び炉外常温空気の侵入形態を示す側面図 他形式の塗装乾燥炉を示す斜視図
図1〜図3は、塗装乾燥炉においてトンネル状の炉体1の長手方向における端部に位置する炉体開口部2を示し、この炉体開口部2は、トンネル状の炉体1における入口側端部及び出口側端部の夫々に設けられる。
即ち、塗装工程を経た処理対象物B(本例では自動車ボディ)は、入口側の炉体開口部2を通じ炉内に搬入されて炉内の高温雰囲気により塗膜乾燥処理が施され、また、炉内で塗膜乾燥処理された処理済みの処理対象物Bは、出口側の炉体開口部2を通じて炉外へ搬出される。
なお、入口側及び出口側の炉体開口部2は、いずれも炉内高温ガスGの漏出及び炉外常温空気Oの侵入を防止するのに同様の構造を採用していることから、以下では、特段に区別する場合を除いて入口側と出口側との区別なく炉体開口部2を説明する。
ところで、炉体開口部2では、図25に模式的に示すように、炉内の高温ガスGがドラフト作用により炉体開口部2における上部域を通じて炉外に漏出し、また、この漏出に併行して、炉外の常温空気Oが炉体開口部2における下部域を通じて炉内に侵入する。
そして、これら炉体開口部2を通じた炉内高温ガスGの漏出及び炉外常温空気Oの侵入は、塗装乾燥炉において大きな熱損失を招く。
これに対し、炉体開口部2の天井部3における炉外側の縁部には、気流カーテン形成用の吹出口として、炉体開口部2の横幅方向において左右中央部に配置された中央吹出口4と、中央吹出口4の左右両横隣に配置された側部吹出口5とが設けられている。
中央吹出口4から吹き出された気流faは、炉体開口部2における左右中央の対象物通過域2aに気流カーテンCaを形成し、左右の側部吹出口5の夫々から吹き出された気流fbは、炉体開口部2における各側壁6と対象物通過域2aとの間の各間隙域2bに気流カーテンCbを各別に形成する。
即ち、これら対象物通過域2aに形成される気流カーテンCaと、各間隙域2bに形成される気流カーテンCbとにより、炉体開口部2を通じた炉内高温ガスGの炉外への漏出及び炉外常温空気Oの炉内への侵入が防止される。
中央吹出口4は、水平に対する傾斜角度θaが小さい(例えば、θa<40°)斜め下向きで炉内側に向けて気流faを吹き出すように形成され、一方、左右の側部吹出口5は夫々、水平に対する傾斜角度θbが大きい(例えば、θb>60°)斜め下向きで炉内側に向けて気流fbを吹き出すように形成されている。
つまり、このような吹出口構造にすることで、炉体開口部2の対象物通過域2aに処理対象物Bが有る状況では、図6及び図7に示すように、中央吹出口4から吹き出された気流faは、水平に対する傾斜角度θaが小さくて、処理対象物Bの上面部(本例では、自動車ボディの屋根部)に対する入射角度θin(=90−θa)が大きいことから、処理対象物Bの上面部に沿って滑らかに流れる状態になって、処理対象物Bの上面部への衝突による跳ね返りが抑止され、これにより、処理対象物Bの上方では、中央吹出口4から吹き出された気流faにより乱れの無い気流カーテンCaが安定的に形成される。
したがって、炉体開口部2の対象物通過域2aに処理対象物Bが有る場合、炉体開口部2の上部域を通じた炉内高温ガスGの炉外への漏出は、中央吹出口4から吹き出された気流faが処理対象物Bの上方に形成する気流カーテンCaと、左右の側部吹出口5から吹き出された気流fbが左右の各間隙域2bに形成する気流カーテンCbとにより効果的に防止される。
また、左右の側部吹出口5から吹き出された気流fbは夫々、水平に対する傾斜角度θbが大きい斜め下向きであることから、各間隙域2bに気流カーテンCbを形成して各間隙域2bの床FLに至った後、その一部が処理対象物Bの下方へ効果的に回り込む状態になり、この処理対象物Bの下方への回り込み気流fb′により、処理対象物Bの下方を潜る状態での炉外常温空気Oの炉内側への侵入が防止される。
したがって、炉体開口部2の対象物通過域2aに処理対象物Bが有る場合、炉体開口部2の下部域を通じた炉外常温空気Oの炉内への侵入は、左右の側部吹出口5から吹き出された気流fbが各間隙域2bに形成する気流カーテンCbと、各間隙域2bの床FLに至った後に処理対象物Bの下方に回り込む上記回り込み気流fb′とにより効果的に防止される。
一方、炉体開口部2における対象物通過域2aに処理対象物Bが無い状況では、図4及び図5に示すように、水平に対する傾斜角度θaが小さい斜め下向きで炉内側に向けて中央吹出口4から吹き出された気流faは、処理対象物Bの不存により斜め下方に延びて対象物通過域2aに気流カーテンCaを形成するとともに、その気流カーテンCaの形成に伴い、処理対象物Bの不存により、炉体開口部2の横幅方向において各間隙域2bへも拡がる。
また、水平に対する傾斜角度θbが大きい斜め下向きで炉内側に向けて左右の側部吹出口5から吹き出された気流fbは、各間隙域2bに気流カーテンCbを形成するとともに、その気流カーテンCbの形成に伴い、処理対象物Bの不存により、中央吹出口4からの吹き出し気流faが形成する気流カーテンCaより炉外側で、炉体開口部2の横幅方向において対象物通過域2aへも拡がる。
したがって、炉体開口部2における対象物通過域2aに処理対象物Bが無い場合、炉体開口部2において気流カーテンCa,Cbを2重に形成したのに近い状態にすることができ、これにより、炉体開口部2の上部域を通じた炉内高温ガスGの漏出及び炉体開口部2の下部域を通じた炉外常温空気Oの侵入が効果的に防止される。
図8〜図10は夫々、横幅W=2700mm,高さH=2750mm、長さL=5000mmの炉体開口部2において、中央吹出口4が横辺長w=1800mm,縦辺長d=50mmのスリット状開口に形成され、各側部吹出口5が横辺長w=450mm,縦辺長d=50mmのスリット状開口に形成された場合に得られたシミュレーション結果を示す。
そして、図8のグラフは、傾斜角度θbが固定された状態での、傾斜角度θaと単位当たり開口損失ΔR(炉体開口部2を通じた単位時間・単位面積・単位温度当たりの熱損失量)との相関を示し、図9のグラフは、傾斜角度θaが固定された状態での、傾斜角度θbと単位当たり開口損失ΔRとの相関を示し、図10のグラフは、中央吹出口4が側部吹出口5より炉内側に配置された場合における、処理対象物通過方向での両吹出口4,5の離間距離xと単位当たり開口損失ΔRとの相関を示す。
つまり、これらのシミュレーション結果から、横幅W=2700mm,高さH=2750mm、長さL=5000mmの炉体開口部2において、中央吹出口4が横辺長w=1800mm,縦辺長d=50mmのスリット状開口に形成され、また、各側部吹出口5が横辺長w=450mm,縦辺長d=50mmのスリット状開口に形成される場合では、熱損失を極力低減するのに、中央吹出口4及び側部吹出口5の夫々について以下の仕様を採用するのが望ましい。
傾斜角度θa≒35°、傾斜角度θb≒80°、離間距離x≒250mm
なお、中央吹出口4や各側部吹出口5の夫々は、非分割の単一開口からなるものに限らず、複数の分割開口の集合からなるものにしてもよい。
一方、炉体開口部2の各側壁6のうち、炉体開口部2における上記気流カーテンCa,Cbの形成箇所より炉内側の領域2c(略言すれば、炉体開口部2における炉内寄り領域)に臨む部分には、その炉内寄り領域2cにおける気体を外部に排出する排気口7が設けられている。
つまり、中央吹出口4及び側部吹出口5から吹き出された気流fa,fbが上記炉内寄り領域2cに吹き込まれることが原因で、その炉内寄り領域2cにおける気体が炉内側に拡散して炉内高温ガスGと混ざり合うことを、これら排気口7からの気体排出により防止し、これにより、炉内温度が塗膜乾燥処理に適した温度に一層安定的に保たれるようにしてある。
また、炉体開口部2における左右の間隙域2b夫々の床FL上には(図1,図4,図6参照)、その床FL上において処理対象物Bの通過方向(即ち、炉内外方向)に流れる気流に対して抵抗になる縦板状の遮風堰12a,12bが設けられている。
この遮風堰12a,12bは、図11に示すように、各間隙域2bの床FL上における気流カーテンCbの衝突箇所t(即ち、側部吹出口5から吹き出された気流fbの衝突箇所)に対する炉外側の近傍箇所taと炉内側の近傍箇所tbとに振り分けて配置されており、各間隙域2bに形成される気流カーテンCbは、これら炉外側の遮風堰12aと炉内側の遮風堰12bとの間において床FLに衝突させる。
つまり、側部吹出口5における気流fbの吹出風速や吹出風量を大きくすると、気流カーテンCbによる領域遮蔽効果そのものは高くなるが、その反面、図24に示すように、吹き出された気流fbが気流カーテンCbの形成に続き未だ勢いのある状態で間隙域2bの床FLに衝突して周囲に広く散乱する。
そして、この衝突気流fbの散乱により、炉体開口部2での塵埃の舞い上がりが激しくなることで、舞い上がり塵埃が処理対象物Bに付着することによる処理品質の低下が生じ易くなり、また、炉外側へ流出する衝突後気流fb″の風量も増加して、この流出風量の増加により炉外への持ち出し熱量が増加することで、気流カーテンCa,Cbの形成による熱損失の低減効果も制限されてしまう。
これに対し、上記の炉外側及び炉内側の遮風堰12a,12bを設けることで、図11に示すように、床FLに対する気流カーテンCbの衝突で生じる気流fbの散乱のうち、処理対象物通過方向への気流fbの散乱は各遮風堰12a,12bによる抵抗(即ち、遮風)により効果的に抑止される。
したがって、その気流散乱の抑止分だけ、舞い上がり塵埃が処理対象物Bに付着することによる処理品質の低下や、衝突後気流fb″の炉外側への流出による炉外への持ち出し熱量の増加を回避しながら、側部吹出口5における気流fbの吹出風速や吹出風量を増大させて気流カーテンCbによる領域遮蔽効果をさらに高めることができ、これにより、炉内高温ガスGの炉体開口部2を通じた炉外への漏出及び炉外常温空気Oの炉体開口部2を通じた炉内への浸入をより一層確実に防止することができる。
図12に示すように、各遮風堰12a,12bは、対象物通過域2aにおける処理対象物Bの通過移動に支障の無い範囲で、各間隙域2bから対象物通過域2aに張り出す状態に設けられており、これにより、左右の側部吹出口5の夫々から吹き出された気流fbのうち、各間隙域2bの床FLに衝突する気流部分のみならず、流れ過程での拡がりにより対象物通過域2aの床FLに衝突する気流部分に対しても、各遮風堰12a,12bは上記と同様に気流の散乱を抑止する。
そしてまた、各遮風堰12a,12bは、処理対象物通過方向に対して垂直な縦姿勢であるから、間隙域2bに形成された気流カーテンCbが各間隙域2bの床FLに至った後、処理対象物Bの下方へ回り込むことで形成される前述の回り込み気流fb′も促進され、これにより、処理対象物Bの下方を潜る状態での炉外常温空気Oの炉内側への侵入も一層効果的に防止される。
また、図13に示すように、縦板状の各遮風堰12a,12bは、各側壁6の側の縦軸芯p周りでの回動により、床FL上を処理対象物通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風姿勢ssと、その遮風姿勢ssから退避して各側壁6に沿う状態となる退避姿勢osとに切り換え可能な可動堰になっている。
したがって、メンテナンス作業などを行う場合には、各遮風堰12a,12bを遮風姿勢ssから退避姿勢osに切り換えておくことで、各遮風堰12a,12bを支障とすること無く所要の作業を行うことができる。
図14は、中央吹出口4及び各側部吹出口5の夫々における気流fa,fbの吹出条件を固定した状態において、炉外側の遮風堰12aと炉内側の遮風堰12bとの間の間隔寸法eを変化させた場合における単位当たり開口損失ΔRの変化を示し、このシミュレーション結果から分かるように、炉体開口部2及び各吹出口4,5の前述仕様の場合、単位当たり開口損失ΔRを低減するには、上記間隔寸法eとして900mm程度(e=900mm)を採用するのが望ましい。
また、図15は、同じく中央吹出口4及び各側部吹出口5の夫々における気流fa,fbの吹出条件を固定した状態において、炉外側の遮風堰12aと炉内側の遮風堰12bとの間の中央位置と間隙域2bにおける気流カーテンCbとの処理対象物通過方向における相対的な位置関係を、図16に示す3種の位置関係K1〜K3に変化させた場合における単位当たり開口損失ΔRの変化を示し、このシミュレーション結果から分かるように、単位当たり開口損失ΔRを低減するには、各遮風堰12a,12bの上端どうしの間の対象物通過方向における中央位置t´を気流カーテンCbの形成気流fbが通過する状態となる位置関係に各遮風堰12a,12bを配置するのが望ましい。
さらにまた、図17において、点Nは図24に示すように遮風堰12a,12bを設けない場合において、間隙域2bにおける炉外側端部の近傍での処理対象物通過方向における床上風速vFを所定の風速(本例ではvF=1.8m/s)に保つことができる、側部吹出口5における気流fbの吹出風速vb及び吹出風量qbを示し、これに対し、点Mは、各遮風堰12a,12bを間隔寸法e=900mmで上記位置関係K1の状態に配置した場合において、間隙域2bにおける炉外側端部の近傍での処理対象物通過方向における床上風速vFを同様の所定風速(vF=1.8m/s)に保つことができる、側部吹出口5における気流fbの吹出風速vb及び吹出風量qbを示す。
この図17における点Nと点Mとの対比から分かるように、各遮風堰12a,12bを設けることにより、処理対象物通過方向における床上風速vF(即ち、床FLへの気流衝突が原因で増大する処理対象物通過方向に流れる気流の風速)を効果的に抑止でき、その分、間隙域2bにおける炉外側端部の近傍での処理対象物通過方向における床上風速vFを同等の風速に抑えながらも、側部吹出口5における気流fbの吹出風速vb及び吹出風量qbを大きくして、各間隙域2bに形成する気流カーテンCbの領域遮蔽効果を高めることができる。
そして、このことで、遮風堰12a,12bを設けない場合に比べ、遮風堰12a,12bを設けることで、図18に示すように単位当たり開口損失ΔRをさらに効果的に低減することができる。
一方、中央吹出口4及び側部吹出口5の夫々から吹き出される気流fa,fbについては、適当な加熱手段により設定温度に加熱された気流fa,fbが中央吹出口4及び側部吹出口5から吹き出されるようにしてあり、これにより、炉体開口部2でのヤニ成分の凝縮が防止される。
図19〜図21は、気流加熱方式の第1例〜第3例を示し、各図において、2Aは入口側の炉体開口部、2Bは出口側の炉体開口部、1Aは炉内における入口側の昇温ゾーン、1Bは炉内における出口側の保温ゾーンである。
なお、昇温ゾーン1Aでは、炉内に搬入された処理対象物Bがゾーン内加熱により塗膜乾燥処理に適した温度まで昇温され、一方、保温ゾーン1Bでは、昇温ゾーン1Aで昇温された処理対象物Bがゾーン内加熱により塗膜乾燥処理に適した温度に保持される。
図19〜図21に示す第1例〜第3例では、いずれも基本的に、排気ファンFeにより炉内から排出された高温排ガスGeが蓄熱式ガス処理装置RTOにより浄化処理され、そして、蓄熱式ガス処理装置RTOで浄化処理された高温排ガスGeは、排ガス熱交換器Exでの新鮮外気OAとの熱交換により熱回収された上で外部に排出される。
また、昇温ゾーン1A及び保温ゾーン1Bの各々について、循環ファンFa,Fbの運転によりゾーン内の高温ガスGa,Gbは循環路8a,8bを通じ循環させ、そして、それら循環高温ガスGa,Gbが循環路8a,8b途中の加熱炉9a,9bにより加熱されることで、昇温ゾーン1A及び保温ゾーン1Bの夫々についてゾーン内温度が所定の温度に保たれる。
そしてまた、入口側の炉体開口部2Aにおける炉内寄り領域2cに設けられた排気口7からの排出気体は、昇温ゾーン1Aから循環路8aへ取り出された高温ガスGaと合流させて加熱炉9aに導き、同様に、出口側の炉体開口部2Bにおける炉内寄り領域2cに設けられた排気口7からの排出気体は、保温ゾーン1Bから循環路8bへ取り出された高温ガスGbと合流させて加熱炉9bに導く。
これら共通の基本構成に対し、図19に示す第1例では、昇温ゾーン1A側の循環路8aにおいて加熱炉9a及び循環ファンFaを通過した循環高温ガスGa(即ち、昇温ゾーン1Aに戻す段階にある循環高温ガスGa)の一部が、入口側の炉体開口部2Aにおける中央吹出口4及び側部吹出口5に対し、それら吹出口4,5から吹き出す加熱気流fa,fbとして供給される。
また同様に、保温ゾーン1B側の循環路8bにおいて加熱炉9b及び循環ファンFbを通過した循環高温ガスGb(即ち、保温ゾーン1Bに戻す段階にある循環高温ガスGb)の一部が、出口側の炉体開口部2Bにおける中央吹出口4及び側部吹出口5に対し、それら吹出口4,5から吹き出す加熱気流fa,fbとして供給される。
なお、この第1例では、排ガス熱交換器Exにおいて高温排ガスGeと熱交換させて熱回収させた新鮮外気OAが、バーナ10でさらに加熱された上で、保温ゾーン1B側の加熱炉9bにおける加熱用バーナの燃焼用空気として保温ゾーン1B側の加熱炉9bに供給される。
一方、図20に示す第2例では、排ガス熱交換器Exにおいて高温排ガスGeと熱交換させて熱回収させた新鮮外気OAが、入口側及び出口側の炉体開口部2A,2Bの夫々における中央吹出口4及び側部吹出口5から吹き出す加熱気流fa,fbとして、送給ファンFsにより、それら入口側及び出口側夫々の吹出口4,5に供給される。
また、図21に示す第3例では、第1例と第2例との折衷型として、排ガス熱交換器Exにおいて高温排ガスGeと熱交換させて熱回収させた新鮮外気OAがバーナ10によりさらに加熱され、そして、このバーナ加熱外気OAの一部が、保温ゾーン1B側の加熱炉9bにおける加熱用バーナの燃焼用空気として保温ゾーン1B側の加熱炉9bに供給され、これに対し、バーナ加熱外気OAの残部が、入口側及び出口側の炉体開口部2A,2Bの夫々における中央吹出口4及び側部吹出口5から吹き出す加熱気流fa,fbとして、送給ファンFsにより、それら入口側及び出口側夫々の吹出口4,5に供給される。
〔別実施形態〕
次に本発明の別実施形態を列記する。
上述の実施形態では、床FL上において気流カーテンCbの衝突箇所tに対する炉外側及び炉内側の近傍箇所ta,tbの夫々に遮風堰12a,12bを設ける例を示したが、これに代えて、それら近傍箇所ta,tbのうちのいずれか一方のみに遮風堰を設けたり、気流カーテンCbの衝突箇所tに遮風堰を設けるようにしてもよい。
遮風堰12a,12bは、前述の如き縦板状のものに限らず、例えば、横断面形状が台形や長方形の堤防状のものであってもよく、床FL上において処理対象物Bの通過方向に流れる気流に対して抵抗になる構造のものであれば、遮風堰はどのような構造であってもよい。
また、遮風堰12a,12bは、床FL上において処理対象物Bの通過方向に流れる気流に対して抵抗になるのに伴い、その抵抗を受けた気流が上昇気流になることを抑止できる構造であれば更に好ましい。
炉体開口部2の炉内寄り領域2cから域内空気を排出する排気口7については、図22及び図23に示すように、炉内配置の排気チャンバ11を形成する壁体のうち炉体開口部2の炉内寄り領域2cに臨む部分に排気口7を設けるようにしてもよい。
なお、上記排気チャンバ11は、前記した循環路8a,8bを通じて循環させるゾーン内高温ガスGa,Gbを炉内の各ゾーン1A,1Bから取り出すためのチャンバである。
前述の実施形態では、塗装工程を経た自動車ボディを処理対象物Bとする例を示したが、本発明において処理対象物Bは、自動車ボディに限られるものではなく、バンパーなどの自動車部品、電気器具のケーシング、建築資材、鉄道車両など、塗膜の乾燥処理を要するものであれば、どのようなものであってもよい。
また、トンネル状炉体1における入口側の炉体開口部2(2A)と出口側の炉体開口部2(2B)との両方について本発明を適用するのに限らず、いずれか一方の炉体開口部2についてのみ本発明を適用するようにしてもよい。
本発明による塗装乾燥炉は、各種分野における種々の物品の塗膜乾燥処理に利用することができる。
B 処理対象物
2 炉体開口部
3 天井部
5 気流カーテン形成用の吹出口、側部吹出口
fb 気流
Cb 気流カーテン
G 炉内高温ガス
A 炉外常温空気
12a,12b 遮風堰
FL 床
t 衝突箇所
ta 炉外側の近傍箇所
tb 炉内側の近傍箇所
e 間隔寸法
4 中央吹出口
fa 気流
Ca 気流カーテン
2a 対象物通過域
6 側壁
2b 間隙域
θa,θb 傾斜角度
ss 遮風姿勢
os 退避姿勢

Claims (7)

  1. 炉外から炉内へ搬入される処理対象物又は炉内から炉外へ搬出される処理済みの処理対象物が通過する炉体開口部の天井部に、気流カーテン形成用の吹出口が設けられ、
    この吹出口から吹き出された気流が前記炉体開口部に形成する気流カーテンにより、炉内高温ガスの前記炉体開口部を通じた炉外への漏出、及び、炉外常温空気の前記炉体開口部を通じた炉内への浸入が防止される塗装乾燥炉であって、
    前記炉体開口部の床上において、処理対象物の通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風堰が設けられ、
    前記遮風堰が、前記炉体開口部の床上における前記気流カーテンの衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記炉体開口部の床上に配置され
    前記遮風堰が、前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所との夫々において、前記炉体開口部の床上に設けられ
    前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所とに設けられる前記遮風堰どうしの間の間隔寸法が、その間隔寸法と前記炉体開口部を通じた熱損失量との相関において、前記炉体開口部を通じた熱損失量が最小となる間隔寸法である塗装乾燥炉。
  2. 前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所とに設けられる前記遮風堰どうしの間の中心位置と前記気流カーテンとの処理対象物通過方向における相対的位置関係が、その相対的位置関係と前記炉体開口部を通じた熱損失量との相関において、前記炉体開口部を通じた熱損失量が最小となる相対的位置関係である請求項1記載の塗装乾燥炉。
  3. 炉外から炉内へ搬入される処理対象物又は炉内から炉外へ搬出される処理済みの処理対象物が通過する炉体開口部の天井部に、気流カーテン形成用の吹出口が設けられ、
    この吹出口から吹き出された気流が前記炉体開口部に形成する気流カーテンにより、炉内高温ガスの前記炉体開口部を通じた炉外への漏出、及び、炉外常温空気の前記炉体開口部を通じた炉内への浸入が防止される塗装乾燥炉であって、
    前記炉体開口部の床上において、処理対象物の通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風堰が設けられ、
    前記遮風堰が、前記炉体開口部の床上における前記気流カーテンの衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記炉体開口部の床上に配置され、
    前記遮風堰が、前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所との夫々において、前記炉体開口部の床上に設けられ、
    前記衝突箇所に対する炉外側の前記近傍箇所と炉内側の前記近傍箇所とに設けられる前記遮風堰どうしの間の中心位置と前記気流カーテンとの処理対象物通過方向における相対的位置関係が、その相対的位置関係と前記炉体開口部を通じた熱損失量との相関において、前記炉体開口部を通じた熱損失量が最小となる相対的位置関係である塗装乾燥炉。
  4. 前記吹出口として、前記炉体開口部における対象物通過域に前記気流カーテンを形成する中央吹出口と、前記炉体開口部における左右の各側壁と前記対象物通過域との間の各間隙域に前記気流カーテンを各別に形成する左右の側部吹出口とが設けられ、
    前記中央吹出口からは、水平に対する傾斜角度が小さい斜め下向きで炉内側に向けて気流カーテン形成用の気流が吹き出され、
    前記左右の側部吹出口の夫々からは、水平に対する傾斜角度が大きい斜め下向きで炉内側に向けて、又は、垂直下方に向けて気流カーテン形成用の気流が吹き出され、
    前記遮風堰が、前記左右の側部吹出口から吹き出された気流により形成される前記気流カーテンの前記床上における衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記床上に設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗装乾燥炉。
  5. 炉外から炉内へ搬入される処理対象物又は炉内から炉外へ搬出される処理済みの処理対象物が通過する炉体開口部の天井部に、気流カーテン形成用の吹出口が設けられ、
    この吹出口から吹き出された気流が前記炉体開口部に形成する気流カーテンにより、炉内高温ガスの前記炉体開口部を通じた炉外への漏出、及び、炉外常温空気の前記炉体開口部を通じた炉内への浸入が防止される塗装乾燥炉であって、
    前記炉体開口部の床上において、処理対象物の通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風堰が設けられ、
    前記遮風堰が、前記炉体開口部の床上における前記気流カーテンの衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記炉体開口部の床上に配置され、
    前記吹出口として、前記炉体開口部における対象物通過域に前記気流カーテンを形成する中央吹出口と、前記炉体開口部における左右の各側壁と前記対象物通過域との間の各間隙域に前記気流カーテンを各別に形成する左右の側部吹出口とが設けられ、
    前記中央吹出口からは、水平に対する傾斜角度が小さい斜め下向きで炉内側に向けて気流カーテン形成用の気流が吹き出され、
    前記左右の側部吹出口の夫々からは、水平に対する傾斜角度が大きい斜め下向きで炉内側に向けて、又は、垂直下方に向けて気流カーテン形成用の気流が吹き出され、
    前記遮風堰が、前記左右の側部吹出口から吹き出された気流により形成される前記気流カーテンの前記床上における衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記床上に設けられている塗装乾燥炉。
  6. 前記遮風堰が、前記炉体開口部における処理対象物の通過移動に支障の無い範囲で前記間隙域から前記対象物通過域に張り出す状態に設けられている請求項5記載の塗装乾燥炉。
  7. 炉外から炉内へ搬入される処理対象物又は炉内から炉外へ搬出される処理済みの処理対象物が通過する炉体開口部の天井部に、気流カーテン形成用の吹出口が設けられ、
    この吹出口から吹き出された気流が前記炉体開口部に形成する気流カーテンにより、炉内高温ガスの前記炉体開口部を通じた炉外への漏出、及び、炉外常温空気の前記炉体開口部を通じた炉内への浸入が防止される塗装乾燥炉であって、
    前記炉体開口部の床上において、処理対象物の通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風堰が設けられ、
    前記遮風堰が、前記炉体開口部の床上における前記気流カーテンの衝突箇所又はその衝突箇所に対する処理対象物通過方向における近傍箇所において、前記炉体開口部の床上に配置され、
    前記遮風堰が、処理対象物通過方向に流れる気流に対して抵抗になる遮風姿勢と、その遮風姿勢から退避した退避姿勢とに切り換え操作が可能な可動堰である塗装乾燥炉。
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