JP6745266B2 - 付加的乱視度数を有する光学的視覚補助具 - Google Patents

付加的乱視度数を有する光学的視覚補助具 Download PDF

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Description

本発明は、物体を見るため観察者により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズを含む光学的視覚補助具の計算また製造または選択に関し、光学的視覚補助具は、少なくとも1つの視線方向について観察者の眼に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分からなる。さらに、本発明は、観察者の眼のための、観察者の眼に適合する屈折度数を有する光学的視覚補助具の、複数の屈折度数成分からなる屈折度数のパラメータ設定を確認する方法にも関する。さらに、本発明は、その方法を実行するためのコンピュータプログラムと、物体を見るために観察者により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズを有する光学的視覚補助具を提供または製造するためのシステムであって、光学的視覚補助具の、複数の屈折度数成分からなる屈折度数の標的パラメータ設定が確認されうる、システムに関する。
光学的視覚補助具は、本発明によれば、特に観察者の眼の前に位置付けることができる眼鏡レンズを有する眼鏡を意味すると理解される。しかしながら、本発明の意味における光学的視覚補助具は、観察者の眼の前に位置付けることができ、少なくとも1つの眼鏡レンズまたは異なる光学特性の複数の眼鏡レンズを有する光学要素の任意の装置でもある。
視覚補助具の屈折度数の屈折度数成分は、本発明によれば、少なくとも球面度数(球面)と乱視度数(円柱および関連する軸位置)との形態における、視覚補助具による観察者の屈折異常の補償への寄与を意味すると理解される。
以下、光学要素の球面度数(球面屈折度数)は、単位[D]=[1/m](ディオプタ)を使用して特定され、光学要素の乱視度数(円柱屈折度数)は、単位[DC]=[1/m]および度を単位とする軸位置を使用して特定される。
本発明の意味において、視覚補助具の屈折度数の屈折度数成分の可能な最善の矯正力は、屈折度数成分の視覚補助具全体の屈折度数に対する寄与が、観察者のいわゆる慢性的屈折異常を少なくとも1/5Dまたは1/8Dの球面度数まで、少なくとも1/5DCまたは1/8DCの乱視度数、および±5°の軸位置まで補償する屈折度数成分の特性を意味すると理解される。慢性的屈折異常は、例えば屈折により確認できる。
一般に、眼鏡店または眼科医は、上述のような視覚補助具の屈折度数成分の可能な最善の矯正力の処方値で処方箋を作成する。
視覚補助具の屈折度数の屈折度数成分の部分的矯正力は、本発明によれば、視覚補助具全体の屈折度数に対する屈折度数成分の寄与が、観察者のいわゆる慢性的屈折異常を少なくとも部分的に矯正するこの屈折度数成分の特性を意味すると理解される。屈折度数成分は、単に部分的な矯正力のために、観察者の視力が、本発明の意味において可能な最善の矯正力を有する屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ低下された場合に、本発明の意味において部分的のみの矯正力を有する。
本発明は、可能な最善の矯正力のための1つまたは複数の屈折度数成分と部分的な矯正力のための1つまたは複数の屈折度数成分とを組み合わせる。ここで、部分的矯正力は、視覚補助具内で異なる光学要素を組み合わせることにより、または1つの光学要素、例えば球面度数および/または乱視度数および/またはプリズム度数の屈折度数成分からなる屈折度数の眼鏡レンズにより実現されてもよい。
観察者が特定の焦点距離領域内に置かれた物体を焦点の合った状態で見ることができるには、物体は、観察者の眼の網膜上に焦点の合った状態で結像される必要がある。そのための前提条件は、網膜上に生成される像が正確に物体面と共役の像面内にあること、または物体の像の物体深度が大きく、物体面と共役の像面から網膜への結像に関連する不鮮鋭性が観察者により認識不能であることである。
人間の眼の視覚能力は視力Vとも呼ばれる。人間の眼の視力は、観察者が観察光線束の開口角αにおいて眼で物体をかろうじて特定できる、分で測定される視角として定義され、
V:=α/1’
となる。
したがって、視力1の観察者の目は、5mの距離で1.5mmの大きさの物体をかろうじて解像できる。
視力検査にはいわゆる視力試験機が使用され、これは、例えばi.Polatest(登録商標)視力試験機またはVisuscreen 500視力試験機であり、これらは何れもZeiss製である。この視力試験機を使用した場合、異なる大きさのランドルト環もしくは文字Eを回転させたもの、または数字もしくは文字として具現化される記号の形態の様々な視標が表示領域への投射によって観察者の眼に対して示されてもよい。欧州特許出願公開第1 880 663 A1号明細書には、視標を表示するためのディスプレイを有する視力試験機が記載されている。視力試験機内で観察者に示される視標の異なる寸法は、この場合、視力の異なる値に対応する。視力を試験するために、観察者に対して表示される視標は、観察者がその視標を明瞭に特定できないが、かろうじて推測可能である程度になるまで小さくされる。
健康な人間の眼は、網膜上に結像された形状を、異なる距離の領域内にある物体に合わせて眼の天然レンズの形状を変えることによって鮮鋭に見えるようにしうる。この能力は、いわゆる調節能力と呼ばれる。加齢に伴い、人間の眼は短い物体距離にある小さい物体を明瞭に特定する能力を失う。これは、人間の眼の調節能力が加齢とともに低下し、したがって、眼が近視野内にある物体に対して屈折異常となる(老眼)。
人間の眼の屈折異常は、光学的視覚補助具により、完全にまたは少なくとも部分的に矯正されることが多い。
冒頭に記したような種類の光学的視覚補助具の使用は、欧州特許出願公開第0 857 993 A2号明細書から知られている。その中には、観察者の眼に適合する屈折度数を有する累進屈折力レンズとして具現化された眼鏡レンズが記載されている。ここで、眼鏡レンズのこの屈折度数は、累進屈折力レンズの異なる視野領域に属する複数の屈折度数成分からなる。これにより、制限された調節能力の場合であっても、観察者にとって、異なる距離領域における焦点の合った視野が得やすくなる。
米国特許出願公開第2009/0210054 A1号明細書には、物体深度を増大させるための乱視度数を有する眼鏡レンズを有する光学的視覚補助具について記載されている。米国特許出願公開第2011/0116037 A1号明細書、欧州特許出願公開第0 632 308 A1号明細書、および国際公開第2010/083546 A2号パンフレットもこのような眼鏡レンズを開示している。
Sawusch M.R.らの論文、Optimal Astigmatism to Enhance Depth of Focus after Cataract Surgery,Ophthalmology 98,1025(1991)は、眼内レンズの球面屈折度数に対応するプラスの乱視度数を以下の関係:
プラスの円柱=−球面−0.25
により提供することを提案している。
本発明の目的は、観察者がより大きい物体深度で物体を観察できるようにし、観察者がそれを使用してより大きい物体深度で物体を観察できる光学的視覚補助具のパラメータ設定を確認するための方法およびシステムを特定することである。
この目的は、請求項1〜5の主題および請求項6および9に明記された方法、ならびに請求項10および11の主題により達成される
本発明の有利な発展形態は従属項に明記されている。
本発明により使用される光学的視覚補助具の眼鏡レンズは、例えば、多焦点レンズとして、特に累進屈折力レンズとして具現化されてもよい。本発明により使用される光学的視覚補助具の眼鏡レンズは処方面も有しうる。例えば、この処方面は眼鏡レンズ後面であってもよい。
本発明により使用される視覚補助具は、少なくとも1つの視線方向について観察者の眼に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分からなる。ここで、複数の屈折度数成分のうちの第一の屈折度数成分は、視線方向について、所定の距離領域内の観察者の眼にとって可能な最善の矯正力を有する。複数の屈折度数成分のうちのさらなる屈折度数成分は、視線方向について、所定の距離領域内の観察者の眼のための付加的乱視度数による部分的矯正力を有する。別の表現をすれば、眼鏡装用者に提供される視覚的補助具は、球面度数、乱視度数、およびその軸位置のため、および任意選択によりプリズム度数とその基底方向とのため、屈折力の決定により従来の眼鏡処方に従って確認される視線方向についての可能な最善の矯正力を提供する、従来の眼鏡処方に従って確認される処方値をそのとおりに有するのではなく、軸位置が眼鏡処方による軸位置からずれているか、または部分的矯正力のための対応する軸位置を有する付加的乱視度数を有する。
これは、本発明者らが、人間の眼の生来の物体深度が、付加的乱視度数を有する光学的視覚補助具を使用して増大されうると認識したからである。したがって、本発明により使用される光学的視覚補助具を使用する観察者の眼にとって、乱視が誘導される。
この場合、視覚補助具の使用は、特に上述のような観察者のための屈折度数を提供する視覚補助具が仮想的または物理的形態で存在する在庫から選択されることを意味すると理解すべきである。あるいは、視覚補助具は、当然のことながら、観察者のために個別に計算および製造されてもよい。さらに、これは、本明細書において処方製造と呼ばれてもよく、製造の元になるデータは、前述のように、屈折力測定から決定される処方値のとおりではなく、前記データは、部分的矯正力のための関連する軸位置を有する上述の付加的乱視度数によって変更される。
この背景から、本発明者らは、特に人間の眼の生来の物体深度が、第一の度数成分が遠視野のために観察者の眼を可能な最善の程度まで矯正する度数を有し、第一の度数成分と異なる第二の度数成分が、観察者の眼のための付加的マイナス乱視度数を有する場合に最適化されうることを見出した。
特に、本発明者らは、第一の度数成分が、眼の角膜頂点部からの物体の距離がA≧4mである場合に、視線方向について観察者の眼を可能な最善の程度まで矯正する度数を有し、およびさらなる屈折度数成分が、視線方向について観察者の眼のための付加的マイナス乱視度数を有している場合に特に良好な視覚的印象が得られることを見出し、これは、付加的マイナス乱視度数が円柱屈折度数BKであり、円柱屈折度数BKには、−1.0DC≦BK≦−1.25DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCが適用され、付加的マイナス乱視度数は、TABO方式で特定される70°≦φ≦110°、好ましくは80°≦φ≦100°、特に好ましくはφ≒90°の軸位置φ、またはTABO方式で特定される軸位置φ、TABO方式で特定される−20°≦φ≦20°、好ましくは−10°≦φ≦10°、特に好ましくはφ≒0°の軸位置φを有する。
特に良好な視覚的印象はまた、第一の屈折度数成分が、眼の角膜頂点部からの物体の距離がA≦1mである場合に、観察者の眼を視線方向について可能な最善の程度まで矯正する度数を有し、およびさらなる屈折度数成分が、視線方向について観察者の眼のための付加的マイナス乱視度数を有し、付加的マイナス乱視度数は、−0.1DC≦BK≦−0.125DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCの円柱屈折度数BK、およびTABO方式で特定される70°≦φ≦110°、好ましくは80°≦φ≦100°、特に好ましくはφ≒90°の軸位置φを有する。
本発明者らはさらに、第一の屈折度数成分が、眼の角膜頂点部からの物体の距離がA≦1mである場合に、視線方向について観察者の眼を可能な最善の程度まで矯正する度数を有し、およびさらなる屈折度数成分が、視線方向について観察者の眼のための付加的マイナス乱視度数を有し、付加的マイナス乱視度数は、−0.1DC≦BK≦−0.125DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCの円柱屈折度数BK、およびTABO方式特定される−20°≦φ≦20°、好ましくは−10°≦φ≦10°、特に好ましくはφ≒0°の軸位置φを有することにより、良好な視覚的印象を得られることを見出した。これは、本発明者らが、上述のこの乱視度数が観察者により認識される物体深度に不利な影響を与えないと判断するからである。
本発明者らは、累進屈折力レンズの加入度数は、これらのレンズが近用領域において上述の度数の付加的乱視度数を有する場合に低下し、この付加的乱視度数が物体深度を増大させ、調節支援能力が同じままであることを特定した。
したがって、本発明の概念は、光学的視覚補助具において、視線方向について第一の屈折度数成分の球面屈折度数SBKを、眼の角膜頂点部からの物体の距離が25cm≦A≦40cm、好ましくはA≒33cmである場合に、観察者の眼を可能な最善の程度まで矯正する度数に関して−1.0D≦ΔSBK≦−0.1Dだけ低下させることでもある。
本発明による光学的視覚補助具において、観察者の眼に適合する屈折度数は、少なくとも2つの第一のおよび2つのさらなる屈折度数成分からなっていてもよい。したがって、2つの第一の屈折度数成分のうちの一方は、眼の角膜頂点部からの物体の距離がA≦1mである場合に、視線方向について観察者の眼を可能な最善の程度まで矯正する度数を有する。2つの第一の屈折度数成分のうちの他方は、眼の角膜頂点部からの物体の距離がA≧4mである場合に、さらなる視線方向について観察者の眼を可能な最善の程度まで矯正する度数を有する。ここで、2つの第二の屈折度数成分のうちの一方は、−0.1DC≦BK≦−0.125DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCの円柱屈折度数BK、および視線方向についてTABO方式で特定される70°≦φ≦110°、好ましくは80°≦φ≦100°、特に好ましくはφ≒90°の軸位置φである、観察者の眼のための付加的マイナス乱視度数による部分的矯正力を有する。
しかしながら、留意すべき点として、本発明による光学的視覚補助具の場合、観察者の眼に適合する屈折度数が、少なくとも2つの第一のおよび2つのさらなる屈折度数成分から構成されるようにしてもよく、2つの第一の屈折度数成分のうちの一方は、眼の角膜頂点部からの物体の距離がA≦1mである場合に、視線方向について観察者の眼を可能な最善の程度まで矯正する度数を有し、および2つの第一の屈折度数成分のうちの他方は、眼の角膜頂点部からの物体の距離がA≧4mである場合に、さらなる視線方向について観察者の眼を可能な最善の程度まで矯正する度数を有し、この場合、2つの第二の屈折度数成分のうちの一方は、−0.1DC≦BK≦−0.125DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCの円柱屈折度数BK、および視線方向についてTABO方式で特定される−20°≦φ≦20°、好ましくは−10°≦φ≦10°、特に好ましくはφ≒0°の軸位置φである、観察者の眼のための付加的マイナス乱視度数による部分的矯正力を有する。
したがって、上述の光学的視覚補助具の2つの第二の屈折度数成分のうちの他方は、観察者の眼を、−0.1DC≦BK≦−0.125DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCの円柱屈折度数BK、およびさらなる視線方向についてTABO方式で特定される70°≦φ≦110°、好ましくは80°≦φ≦100°、特に好ましくはφ≒90°の軸位置φ、またはさらなる視線方向について−20°≦φ≦20°、好ましくは−10°≦φ≦10°、特に好ましくはφ≒0°の軸位置φである、観察者の眼のための付加的マイナス乱視度数を有する。
観察者のための標的となる、複数の屈折度数成分からなる光学的視覚補助具の屈折度数のパラメータ設定を確認するために、本発明は、方法として、光学的視覚補助具の第一のパラメータ設定が、視線方向について、眼の角膜頂点部からの物体の少なくとも1つの所定の距離Aについて観察者の眼の可能な最善の矯正から決定されることを提案する。その後、確認された第一のパラメータ設定は、付加的屈折度数成分によって補正され、そこで相応に補正された第一のパラメータ設定が標的パラメータ設定として設定される。
例えば、第一のパラメータ設定は、自覚的および/または他覚的屈折力測定からの球面度数、乱視度数、およびその軸位置に関する、および任意選択によりプラズマ度数とその基底方向とに関する処方値の決定であってもよい。老眼の人の場合、屈折力測定は、遠くを見ている人物の屈折力(遠点屈折力)だけでなく、それに加えてまたはその代わりに、異なる視線方向および/または異なる物体距離での1つまたは複数の屈折力測定を含んでいてもよい。
ここで、好ましくは、視線方向について観察者の眼のための可能な最善の矯正は、眼の角膜頂点部からの物体の距離がA≦1mである場合の可能な最善の矯正であり、および付加的屈折度数成分は、観察者の眼のための付加的マイナス乱視度数を有し、付加的マイナス乱視度数は、−1.0DC≦BK≦−0.125DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCの円柱屈折度数BKであり、かつTABO方式特定される70°≦φ≦110°、好ましくは80°≦φ≦100°、特に好ましくはφ≒90°の軸位置φを有する。
しかしながら、本発明者らは、観察者の眼の矯正が、視線方向について、眼の角膜頂点部からの物体の距離がA≦1mである場合の可能な最善の矯正であり、付加的屈折度数成分が観察者の眼のための付加的マイナス乱視度数を有し、付加的マイナス乱視度数が、−0.1DC≦BK≦−0.125DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCの円柱屈折度数BKであり、かつTABO方式特定される20°≦φ≦20°、好ましくは−10°≦φ≦10°、特に好ましくはφ≒0°の軸位置φを有する場合、観察者が認識する物体深度は顕著に劣化しないと判断した。ここで、本発明者らは、累進屈折力レンズの場合、この具体的な乱視度数が近用領域における乱視度数の分布に対して非常に有利な効果を有することを特定し、なぜなら、これが近用領域における近視野が広がることにつながるからである。
その後、確認された第一のパラメータ設定はまた、視線方向についての球面屈折度数SBKが、眼鏡の角膜頂点部からの物体の距離が25cm≦A≦40cm、好ましくはA≒33cmである場合に、観察者の眼を可能な最善の程度まで矯正する度数に関して−1.0D≦ΔSBK≦−0.1Dの値だけ低減された屈折度数成分によって補正されてもよい。
したがって、観察者の眼のための可能な最善の矯正は、追加的に、さらなる視線方向について眼の角膜頂点部からの物体の距離がA≧4mである場合の可能な最善の矯正であってもよい。したがって、光学的視覚補助具の第一のパラメータ設定はそれからも確認され、かつこのように確認された第一のパラメータ設定は付加的屈折度数成分により補正される。したがって、補正された第一のパラメータ設定が標的パラメータ設定として設定される。ここで、第一のパラメータ設定の補正に使用される観察者の眼のための付加的屈折度数成分は、−0.1DC≦BK≦−0.125DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCの円柱屈折度数BK、およびTABO方式で特定される70°≦φ≦110°、好ましくは80°≦φ≦100°、特に好ましくはφ≒90°の軸位置φ、または−20°≦φ≦20°、好ましくは−10°≦φ≦10°、特に好ましくはφ≒0°の軸位置φである、さらなる視線方向についてのマイナス乱視度数である。
観察者の眼のための可能な最善の矯正は、視線方向について眼の角膜頂点部からの物体の距離がA≧4mである場合の可能な最善の矯正であってもよい。したがって、付加的屈折度数成分は、観察者の眼のための付加的マイナス乱視度数を有していてもよく、視線方向についての付加的マイナス乱視度数は、−0.1DC≦BK≦−0.125DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCの円柱屈折度数BKであり、かつTABO方式で特定される70°≦φ≦110°、好ましくは80°≦φ≦100°、特に好ましくはφ≒90°または−20°≦φ≦20°、好ましくは−10°≦φ≦10°、特に好ましくはφ≒0°の軸位置φを有する。
本発明は、上述の方法のステップを実行するためのプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム、およびこのようなコンピュータプログラムを含むデータ媒体にも及ぶ。したがって、プロセッサおよびメモリを含むコンピュータがある。プログラムコードによるコンピュータプログラムはメモリに記憶される。コンピュータにおいて、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムのプログラムコードに基づいて本発明による方法を実行する。
さらに、本発明は、上述の方法のステップを実行するための、コンピュータ読取可能データメモリに記憶されたプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品にも及ぶ。さらに、本発明は、観察者の眼の可能な最善の矯正を取得する場所に関係なく、インターネットまたは同等のネットワークを介して上述の方法のステップを実行できるコンピュータプログラム製品に関する。
観察者の眼のための光学的視覚補助具の標的パラメータ設定を確認するための本発明によるシステムは、所定の距離(A)に合わせて調節された眼の可能な最善の矯正を決定するための測定装置を含んでいてもよい。したがって、このような本発明によるシステムは、コンピュータユニットを含み、それに測定装置により決定された所定の距離(A)に合わせて調節された眼の可能な最善の矯正が供給可能である。コンピュータユニットは、上述の方法を使用して、供給された可能な最善の矯正から標的パラメータ設定(P)を確認するためのコンピュータプログラムを含む。
観察者の眼のための光学的視覚補助具の標的パラメータ設定を確認するための本発明によるシステムは、異なる距離Aに視標を表示するための装置、およびその異なる距離Aにおける観察者の眼の可能な最善の矯正のための装置も含んでいてよい。このようなシステムは、観察者に対して示される視標から観察者の眼の角膜頂点部までの距離Aを決定するための測定装置も含む。システムは、好ましくは、観察者の眼の視力を決定するために異なる寸法の視標を表示するためのOLEDティスプレイを有する。システムが、単語または文章を形成するようにつなげられた文字の形態で視標を表示するディスプレイを有していれば有利である。特に、システムがスイッチ要素を有すると有利であり、これは観察者によって作動可能であり、かつコンピュータユニットに動作可能に接続され、および観察者によって認識される物体深度(ST)に関する、コンピュータユニットに供給される情報信号を生成する役割を果たす。
特に、本発明は、物体(15)を見るための観察者(28)による少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を含む光学的視覚補助具(6)の使用にも関し、光学的視覚補助具(6)は、少なくとも1つの視線方向(A、B)について観察者(28)の眼(11、11’)に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分(K 、K 、K 、K )からなり、前記使用は、
複数の屈折度数成分(K 、K 、K 、K )のうちの第一の屈折度数成分(K 、K )が、観察者(28)の眼(11、11’)のための視線方向(A、B)について、眼(11、11’)の角膜頂点部からの物体(15)の所定の距離A における可能な限りの最善の矯正力を有し、および
複数の屈折度数成分(K 、K 、K 、K )のうちのさらなる屈折度数成分(K 、K )が、観察者(28)の眼(11、11’)のための視線方向(A、B)について所定の距離A における付加的マイナス乱視度数による部分的矯正力を有し、
光学的視覚補助具の屈折度数の屈折度数成分の可能な最善の矯正力が、視覚補助具全体の屈折度数に対する屈折度数成分の寄与が、観察者のいわゆる慢性的屈折異常を少なくとも1/5Dまたは1/8Dの球面度数まで、かつ少なくとも1/5DCまたは1/8DCの乱視度数および±5°の軸位置まで補償する屈折度数成分の特性を意味すると理解され、
視覚補助具の屈折度数の屈折度数成分の部分的矯正力が、視覚補助具全体の屈折度数に対する屈折度数成分の寄与が、観察者のいわゆる慢性的屈折異常を少なくとも部分的に矯正するこの屈折度数成分の特性を意味すると理解され、単に部分的な矯正力のために、観察者の視力が、可能な最善の矯正力を有する屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ低下されることを特徴とする。
この使用は、第一の屈折度数成分(K )が、眼(11、11’)の角膜頂点部からの物体(15)の距離がA ≧4mである場合に、視線方向(A)について観察者(28)の眼(11、11’)を可能な最善の程度まで矯正する度数を有し、およびさらなる屈折度数成分(K )が、視線方向(A)について観察者(28)の眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、付加的マイナス乱視度数が、−0.1DC≦BK≦−0.125DCまたは−0.7DC≦BK≦−0.3DCまたはBK≒−0.5DCの円柱屈折力BKであり、かつTABO方式で特定される70°≦φ≦110°もしくは80°≦φ≦100°もしくはφ≒90°の軸位置φ、またはTABO方式で特定される−20°≦φ≦20°もしくは−10°≦φ≦10°もしくはφ≒0°の軸位置φを有することを特徴とする。
この使用はまた、第一の屈折度数成分(K )が、眼(11、11’)の角膜頂点部からの物体(15)の距離がA ≦1mである場合に、視線方向(B)について観察者(28)の眼(11、11’)を可能な最善の程度まで矯正する度数を有し、およびさらなる屈折度数成分(K )が、視線方向(B)について観察者(28)の眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、付加的マイナス乱視度数が、−0.1DC≦BK≦−0.125DCまたは−0.7DC≦BK≦−0.3DCまたはBK≒−0.5DCの円柱屈折力BK、およびTABO方式で特定される−20°≦φ≦20°または−10°≦φ≦10°またはφ≒0°の軸位置φを有することを特徴としてもよい。
発展形態において、この使用は、第一の屈折度数成分(K )が、例えば眼(11、11’)の角膜頂点部からの物体(15)の距離が25cm≦A ≦40cmまたはA ≒33cmである場合に、観察者(28)の眼(11、11’)を可能な最善の程度まで矯正する度数に関して−1.0D≦ΔSBK≦−0.1Dの値だけ低減されている、視線方向(B)についての球面屈折力SBKを有することを特徴としてもよい。
使用はまた、観察者(28)の眼(11、11’)に適合する屈折度数が、少なくとも2つの第一のおよび2つのさらなる屈折度数成分(K 、K 、K 、K )からなり、2つの第一の屈折度数成分のうちの一方(K )が、眼(11、11’)の角膜頂点部からの物体(15)の距離がA ≦1mである場合に、視線方向(B)について観察者(28)の眼(11、11’)を可能な最善の程度まで矯正する度数を有し、および2つの第一の屈折度数成分の他方(K )が、眼(11、11’)の角膜頂点部からの物体(15)の距離がA ≦1mである場合に、さらなる視線方向(A)について観察者(28)の眼(11、11’)を可能な最善の程度まで矯正する度数を有し、2つの第二の屈折度数成分の一方(K )が、視線方向(B)について−0.1DC≦BK≦−0.125DCまたは−0.7DC≦BK≦−0.3DCまたはBK≒−0.5DCの円柱屈折力BK、およびTABO方式で特定される−20°≦φ≦20°または−10°≦φ≦10°またはφ≒0°の軸位置φである、観察者(28)の眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数による部分的矯正力を有し、2つの第二の屈折度数成分の他方(K )が、さらなる視線方向(A)について−0.1DC≦BK≦−0.125DCまたは−0.7DC≦BK≦−0.3DCまたはBK≒−0.5DCの円柱屈折力BK、およびTABO方式で特定される70°≦φ≦110°または80°≦φ≦100°またはφ≒90°の軸位置である、観察者(28)の眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有することも特徴としてよい。
使用はさらに、距離がA ≦1mである場合に、眼(11、11’)を可能な最善の程度まで矯正する度数の2つの第一の屈折度数成分のうちの一方(K )が、視線方向(B)について眼(11、11’)の角膜頂点部からの物体(15)の距離が25cm≦A ≦40cm、好ましくはA ≒33cmである場合に、観察者(28)の眼(11、11’)を可能な最善の程度まで矯正する度数に関して−1.0D≦ΔSBK≦−0.1Dの値だけ低減された球面屈折力SBKを有することを特徴としてもよい。
さらに、本発明は、特に観察者(28)の眼(11、11’)のための光学的視覚補助具(6)の標的パラメータ設定(P )を確認する方法に関し、これは、
可能な最善の矯正力を有する第一の度数成分(K 、K )による光学的視覚補助具(6)の屈折度数の第一のパラメータ設定(P )が、1つの視線方向(A、B)について、眼(11、11’)の角膜頂点部からの物体(15)の少なくとも1つの所定の距離A についての観察者(28)の眼(11、11’)の可能な最善の矯正から決定され、
確認された第一のパラメータ設定(P )が、視線方向(A、B)について所定の距離(A3)における付加的乱視度数による部分的矯正力を有する付加的なさらなる屈折度数成分(K 、K )により補正され、
補正された第一のパラメータ設定(P )が標的パラメータ設定(P )として設定され、
光学的視覚補助具の屈折度数の屈折度数成分の可能な最善の矯正力が、視覚補助具全体の屈折度数に対する屈折度数成分の寄与が、観察者のいわゆる慢性的屈折異常を少なくとも1/5Dまたは1/8Dの球面度数まで、かつ少なくとも1/5DCまたは1/8DCの乱視度数および±5°の軸位置まで補償する屈折度数成分の特性を意味すると理解され、
視覚補助具の屈折度数の屈折度数成分の部分的矯正力が、視覚補助具全体の屈折度数に対する屈折度数成分の寄与が、観察者のいわゆる慢性的屈折異常を少なくとも部分的に矯正するこの屈折度数成分の特性を意味すると理解され、部分的のみの矯正力に関して、観察者の視力が、可能な最善の矯正力を有する屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ低下されることを特徴とする。
この方法は、視線方向(B)について観察者(28)の眼(11、11’)のための可能な最善の矯正が、眼の角膜頂点部(11、11’)からの物体(15)の距離がA ≦1mまたは25cm≦A ≦40cmまたはA ≒25cmまたはA ≒33cmまたはA ≒40cmである場合の可能な最善の矯正であり、付加的屈折度数成分(K )が、観察者(28)の眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、付加的マイナス乱視度数が、−0.1DC≦BK≦−0.125DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCの円柱屈折力BKであり、かつTABO方式で特定される70°≦φ≦110°もしくは80°≦φ≦100°、特に好ましくはφ≒90°の軸位置φ、または−20°≦φ≦20°もしくは−10°≦φ≦10°もしくはφ≒0°の軸位置φを有することを特徴としてもよい。
この方法はさらに、確認された第一のパラメータ設定(P )が、眼(11、11’)の角膜頂点部からの距離が25cm≦A ≦40cmまたはA ≒33cmである場合に、眼(11、11’)を可能な最善の程度まで矯正する度数に関して−0.1D≦ΔSBK≦−0.1Dの値だけ低減されている球面屈折力SBKの屈折度数成分により補正されることを特徴としてもよい。
この方法は、そのうえ、観察者(18)の眼(11、11’)のための可能な最善の矯正が、追加的に、さらなる視線方向(B)について眼の角膜頂点部(11、11’)からの物体(15)の距離がA ≧4mである場合の可能な最善の矯正であり、および光学的視覚補助具(10)の第一のパラメータ設定(P )がそれからも確認され、かつこのように確認された第一のパラメータ設定(P )が付加的屈折度数成分(K )によっても補正され、および補正された第一のパラメータ設定(P )が標的パラメータ設定(P )として設定され、観察者(28)の眼(11、11’)のための付加的屈折度数成分(K )が、−0.1DC≦BK≦−0.125DCまたは−0.7DC≦BK≦−0.3DCまたはBK≒−0.5DCの円柱屈折力BK、およびTABO方式で特定される70°≦φ≦110°もしくは80°≦φ100°もしくはφ≒90°、または−20°≦φ≦20°もしくは−10°≦φ≦10°もしくはφ≒0°の軸位置φを有するマイナス乱視度数であることを特徴としてもよい。
ここで、この方法はまた、視線方向(A)について観察者(28)の眼(11、11’)のための可能な最善の矯正が、眼の角膜頂点部(11、11’)からの物体(15)の距離がAs≧4mである場合の可能な最善の矯正であり、および付加的屈折度数成分(K )が、観察者(28)の眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、付加的マイナス乱視度数が、−0.1DC≦BK≦−0.125DC、好ましくは−0.7DC≦BK≦−0.3DC、特に好ましくはBK≒−0.5DCの円柱屈折力BKであり、かつTABO方式で特定される70°≦φ≦110°、好ましくは80°≦φ≦100°、特に好ましくはφ≒90°の軸位置φを有することを特徴としてもよい。
本発明は、上述の方法のすべてのステップを実行するためのプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムにも関する。
さらに、本発明は、観察者(28)の眼(11、11’)のための光学的視覚補助具(10)の標的パラメータ設定(P )を確認するためのシステム(92)に関し、これは、
所定の距離(A )に合わせて調節された眼(11)の可能な最善の矯正を決定するための測定装置(94)を含み、および
測定装置(94)により決定される、所定の距離(A )に合わせて調節された眼(11)の可能な最善の矯正が供給可能であるコンピュータユニット(98)を含み、
コンピュータユニットは、上述のコンピュータプログラムを使用して、供給された可能な最善の矯正から標的パラメータ設定(P )を確認するためのコンピュータプログラムを含むことを特徴とする。
本発明は、観察者(28)の眼(11、11’)のための光学的視覚補助具(10)の標的パラメータ設定(P )を確認するためのシステムにも関し、これは、
異なる距離A における観察者(28)の眼(11、11’)の可能な最善の矯正のための装置(30)を含み、および
観察者(28)に対して示される視標から観察者(28)の眼(11、11’)の角膜頂点部までの距離A を決定するための測定装置を含む。
ここで、システムは、観察者(28)の眼(11、11’)の視力を決定するために、異なる寸法の視標(36)を表示するためのディスプレイ(38)、および/または単語もしくは文章を形成するように相互につなげられた文字の形態の視標を表示するディスプレイ(38)、および/または、観察者により作動可能であり、かつコンピュータユニット(42)に動作可能に接続され、および観察者(28)により認識される物体深度(ST)に関する、コンピュータユニット(42)に供給される情報信号を生成する役割を果たすスイッチ要素(28)により特徴付けられてもよい。
以下に、図面中に概略的に示されている本発明の有利な例示的実施形態を説明する。
所定の距離における屈折力の補償に関する付加的乱視度数を有する光学的視覚補助具のパラメータ設定を確認するための第一のシステムを示す。 屈折力の補償に関する付加的乱視度数を有する眼鏡レンズの結果として、観察者が異なる距離で認識する物体深度の実験値のグラフを示す。 屈折力の補償に関する付加的乱視度数を有する眼鏡レンズの結果として、様々な観察者が異なる距離で認識する物体深度の実験値のグラフを示す。 視力を0.1logMARだけ低下させた場合に、観察者が屈折力の補償に付加された乱視度数を有する眼鏡レンズを通して見たときに認識する物体深度の変化の違いに関する実験値の第一のグラフを示す。 物体深度を1Dだけ増大させた場合に、観察者が屈折力の補償に付加された乱視度数を有する眼鏡レンズを通して見たときに認識する視力の変化の違いに関する実験値のさらなるグラフを示す。 所定の距離領域における屈折力の補償に関する付加的乱視度数を有する光学的視覚補助具のパラメータ設定を確認するための第二のシステムを示す。 所定の距離領域における屈折力の補償に関する付加的乱視度数を有する光学的視覚補助具のパラメータ設定を確認するための第三のシステムを示す。 付加的乱視度数を有する眼鏡レンズを含む、観察者に適合する光学的視覚補助具を側面図で示す。 近視野基準点と遠視野基準点とを有する光学的視覚補助具の眼鏡レンズを正面図で示す。 TABO方式による近視野基準点における付加的乱視度数の軸位置を示す。 TABO方式による遠視野基準点における付加的乱視度数の軸位置を示す。 図11a−11eは、累進屈折力レンズの場合の、表面の乱視度数の分布に対する付加的乱視度数の影響を示す。
図1は、観察者の眼11、11’の角膜頂点部からの物体の所定の距離Aにおける屈折力の補償に関する、観察者28の眼11、11’のための付加的乱視度数を有する光学的視覚補助具のパラメータ設定を確認するための第一のシステム26を示す。
システム26は、相互に交換可能な試験用レンズ31を含む試験用眼鏡30を含む。適当な試験用レンズ31を試験用眼鏡30に挿入することにより、観察者28の左眼11および右眼11’について、対応する眼11、11’にとって可能な最善の矯正を提供するための球面屈折度数および円柱屈折度数およびプリズム屈折度数を設定することが可能である。システム26において、観察者28の頭を静止した状態に保つために使用される顎支持台32がある。システム26は視覚化装置34をさらに含み、これによって異なる視標36が観察者28の左眼11および右眼11’のためにOLEDディスプレイ38上に表示されてもよい。システム26はOLEDディスプレイ38に接続されたコンピュータユニット42を含み、それによってOLEDディスプレイ38上の視標の種類と大きさとを調節できる。
システム26内のOLEDディスプレイ38はレール40上に保持される。そこで、これは顎支持台32に関して直線的に移動可能な方法で案内され、二重矢印45に従って、コンピュータユニット42によりステップモータ44で観察者28の眼11、11’から複数の異なる距離47に位置付けられてもよい。これにより、OLEDディスプレイ38上に表示される視標に関して、観察者の眼11、11’の角膜頂点部からの視標の様々な距離Aが表示されてもよい。
したがって、システム26により、異なる距離A≒25cm、A≒33cm、A≒40cm、A≒55cm、A≒66.7cm、A≒100cm、A≒4mである場合の観察者28の視覚的印象の物体深度STの決定が容易に行われ、これは、試験用眼鏡30の異なるパラメータ設定で、異なる距離Aにおいて、適当な視標がOLEDディスプレイ38上に前記観察者に対して示されるからである。ここで、物体深度STは、観察者がOLEDディスプレイ38上に表示された視標をかろうじて特定できる、観察者28の眼11、11’からのOLEDディスプレイ38の第一の距離Aと第二の距離A<Aとの差ST=A−Aであり、視標の大きさは観察者の最大視力に関して0.1logMARずつ増大され、すると、視力は0.1logMARずつ低下される。留意すべき点として、健康な人の最大視力は、通常、少なくとも0.0logMARの値を有する。
図2は、試験用眼鏡30を通して観察者28が認識する物体深度STの、その中に配置されたレンズの異なる球面度数に関する実験値のグラフ50を示す。曲線52に対応する観察者28の眼11、11’からのOLEDディスプレイ38の距離について、試験用眼鏡30のレンズにより、横軸に沿って明示される球面度数でのそのパラメタータ設定によって屈折が完全に補償される。ここで、曲線54、54’は、レンズに付加的乱視度数がない場合に観察者28が認識する物体深度STに対応する。曲線56、56’は、曲線52の元になる試験用眼鏡30のレンズの屈折度数に−0.5DCの円柱屈折度数およびTABO方式に関するφ=0°の軸位置の乱視度数が付加されたときに観察者28が認識する物体深度を示している。曲線58、58’は、曲線52の元になる試験用眼鏡30のレンズの屈折度数に−0.5DCの円柱屈折度数およびTABO方式に関するφ=90°の軸位置の乱視度数が付加されたときに観察者28が認識する物体深度を示している。
グラフ50が示しているように、観察者28が認識する物体深度STは、観察者28の眼の近視野領域内の距離範囲において、試験用眼鏡30のレンズの付加的乱視度数により、その付加的乱視度数が−0.5DCの円柱屈折度数およびTABO方式に関するφ=90°の軸位置を有する場合に増大しうる。観察者28の眼からの長い距離A、すなわちA≧1mである場合、観察者28が認識する物体深度STは、−0.5DCの円柱屈折度数およびTABO方式に関する軸位置φ=90°での試験用眼鏡30の付加的乱視度数により増大する。
図3は、距離A=40cmおよびA=500cmにおいて試験用眼鏡30を通じて様々な観察者28が認識する物体深度STの実験値のグラフ60を示す。ここで、観察者28の屈折の補償に必要なパラメータ設定に加えて、−0.5DCの円柱屈折度数およびTABO方式に関するφ=0°およびφ=90°の軸位置の乱視度数を有するレンズが試験用眼鏡30に挿入された。グラフ60からわかるように、付加的乱視度数に関連する物体深度STの増大は観察者によって異なる。しかしながら、グラフ60からわかることは、平均して、観察者の認識可能な物体深度STは、−0.5DCの円柱屈折度数と、近視野、すなわち短い距離Aでφ=90°の軸位置、および遠視野、すなわち長い距離Aでφ=90°の軸位置の付加的乱視度数で有意に増大する点である。
システム26を使用すると、特定の視線方向に関して観察者が認識する物体深度を増大させるために、左および/または右眼11、11’について観察者28の眼11、11’に適合する眼鏡レンズ10の観察者28にとって好都合なパラメータ設定を、例えば以下のように確認することが可能である:
まず、観察者28の頭を顎支持台32に位置決めする。そこで、OLEDディスプレイ38が観察者28によりコンピュータユニット42で設定された眼11、11’の角膜頂点部からの第一の距離AS1≒33cmを有する所定の標的距離までOLEDディスプレイ38を移動させ、前記距離は近距離領域内にある。次に、第一のステップで、この距離に関して可能な最善の矯正が得られる矯正用要素を観察者28のための試験用眼鏡に挿入する。第二のステップで、OLEDディスプレイ38を観察者28に向かって、それがOLEDディスプレイ上に表示された視標を特定できなくなるまで移動させることにより、距離A≒33cmについて観察者28が認識する物体深度を決定し、視標の大きさは観察者の最大視力に関して0.1logMARずつ増大され、すると視力は0.1logMARずつ低下される。次に、それに接続されたOLEDディスプレイ38の移動距離をコンピュータユニットに保存する。その後、A≒36cm、A≒40cm、A≒44cm、A≒50cmについて第二のステップを繰り返す。プロセス中に確認される物体深度の値もコンピュータユニット42に保存される。試験用眼鏡30で33cmについての観察者の眼の可能な最善の矯正力を有する矯正要素は、プロセス中にそれぞれ次の量だけ弱められる:距離A≒36cmで0.25D、距離A≒40cmで0.5D、距離A≒44cmで0.75D、距離A≒50cmで1D。
次に、第四のステップで、試験用眼鏡30を装用した観察者28のための試験用眼鏡に、第一のステップで確認された矯正に加えて、0°で−0.5DCの乱視度数および0.25Dの球面レンズを挿入し、第一のステップで確認された可能な最善の矯正力と等しい球面度数が変化しないようにする。
そこで、第五のステップで第二のステップと第三のステップとを繰り返し、次に、物体深度のデータをコンピュータユニット42に保存する。その後、第六のステップで、第一のステップからの矯正に加えて、90°で−0.5DCの乱視度数および0.25Dの球面レンズを観察者28のための試験用眼鏡30に挿入し、第一のステップからの可能な最善の矯正力と等しい球面度数が変化しないようにする。その後、第七のステップで第二のステップと第三のステップとを繰り返し、次に、再び物体深度のデータをコンピュータユニット42に保存する。
第八のステップで、このように確認されたデータを、図2のグラフ50に対応するグラフに示す。次に、第九のステップで、試験用眼鏡30における矯正の付加的度数の低減量をこのグラフ50から以下のように設定する:
矯正力の付加は、観察者28の眼11、11’にとっての物体深度STがグラフの横軸の距離A≒33cmでの視標を依然として明瞭に結像させやすい値だけ低減させる。
その代替案として、システム26は、確認者が認識する左眼11および/または右眼11’についての物体深度を増大させるために、観察者28の眼11、11’に適合する眼鏡レンズの、観察者28にとって好都合なパラメータ設定を以下のように確認するために使用してもよい。
まず、観察者28の頭を顎支持台32に位置決めする。そこで、OLEDディスプレイ38が観察者28によりコンピュータユニット42で設定された眼11、11’の角膜頂点部からの第一の距離AS1≒33cmを有する所定の標的距離までOLEDディスプレイ38を移動させ、前記距離は近距離領域内にある。次に、第一のステップで、この距離に関して可能な最善の矯正が得られる矯正用要素を観察者28のための試験用眼鏡に挿入する。
そこで、第二のステップで、異なる大きさの視標をOLEDディスプレイ38の上に表示し、したがって、球面および/または円柱屈折度数および/またはプリズム屈折度数を有する異なる光学レンズ46、48を試験用眼鏡30に挿入することにより、観察者28の眼11、11’を距離Aについて矯正する。ここで、視標の大きさは、その大きさが観察者28の最大視力に関して0.1logMARを超えて増大されないように選択され、すると、視力は0.1logMARずつ低下される。次に、眼11、11’のためのプロセス中に確認された屈折力の補償に必要な屈折度数を、コンピュータユニット42のメモリ内で、対応する眼11、11’に適合する眼鏡レンズのための初期パラメータセットPとして定義し、コンピュータユニット42のメモリに保存する。
次に、第三のステップで、距離Aについてレンズ46、48の試験用眼鏡30を通して観察者28が認識する物体深度STを、特定の距離Aでの観察者28の対応する眼11、11’にとって可能な最善の矯正力を有するこれらの光学的レンズ46、48について決定する。
次に、第四のステップで、試験用眼鏡30の追加の光学要素を使用して、確認された初期パラメータ設定Pの屈折度数に−0.5DCの円柱屈折度数および90°の軸位置の乱視度数を上乗せする。
そこで、第五のステップで、OLEDディスプレイ38をレール上で移動させることにより、観察者28の眼11、11’からのOLEDディスプレイ38の距離Aを変化させる。これにより、距離A≒5mから、観察者28がOLEDディスプレイ38上に表示される視標の1つの眼11、11’でのその視覚的印象にいかなる変化も認識しなくなるまでOLEDディスプレイ38を移動させる可能性のある量を決定する。このようにして、遠視野、すなわち無限遠距離領域についての視覚的印象の物体深度ST、が確認される。
次に、確認された物体深度STを、無限遠領域での観察者28の対応する眼11、11’の視覚的印象の物体深度として定義し、コンピュータユニット42のメモリに保存する。
第六のステップで、次に、第一の標的距離Aと異なり、および観察者28によりコンピュータユニット42で設定され、かつ近距離領域に対応する、観察者28の眼11、11’の角膜頂点部から第二の距離A≒30cmをOLEDディスプレイ38が有する標的距離A≒30cmまでOLEDディスプレイ38を移動させる。
その後、第七のステップで、試験用眼鏡30における乱視度数を有する試験用レンズの形態のさらなる光学要素を使用して、確認された初期パラメータ設定Pの屈折度数に−0.5DCの円柱屈折度数と0°の軸位置または90°の軸位置の乱視度数とを上乗せする。
そこで、第八のステップで、OLEDディスプレイ38をレール上で移動させることにより、観察者28の眼11、11’の角膜頂点部からのOLEDディスプレイ38の距離Aを変化させて、距離A≒30cmから観察者28が眼11、11’でのその視覚的印象にいかなる変化も認識しなくなるまでOLEDディスプレイ38を移動させる可能性のある量を決定することにより、近距離領域についての視覚的印象の物体深度を確認する。
次に、確認された物体深度STを、近距離領域での観察者28の対応する眼11、11’の視覚的印象の物体深度として定義し、コンピュータユニット42のメモリに保存する。
その後、第九のステップで、対応する眼11、11’に適合する眼鏡レンズの最終パラメータ設定としてパラメータ設定Pを以下のように定義する:第一に、物体距離から確認された物体深度STを減じたものに対応する無限遠距離領域に関する球面度数で、パラメータ設定Pを初期パラメータ設定Pに関して補正する。第二に、物体距離に確認された物体深度STを加えたものに対応する近距離領域に関する球面屈折度数で初期パラメータ設定Pを補正する。さらに、初期パラメータ設定Pの眼鏡レンズに関して、最終パラメータ設定Pの眼鏡レンズは、近距離領域のための−0.5DCの円柱屈折度数、と0°の軸位置または90°の軸位置の付加的乱視度数および無限遠距離領域のための−0.5DCの円柱屈折度数と、90°の軸位置または0°の軸位置の付加的乱視度数とを有する。
次に、第十のステップで、最終パラメータ設定Pについて、それに対応する視標を異なる距離領域で両眼11、11’のためにOLEDディスプレイ38で表示することにより、観察者28の視覚的印象をチェックする。
システム26では、単語または文章を形成するようにつなげられた文字の形態の視標が、観察者28の眼11、11’に適合する左眼11および/または右眼11’のための眼鏡レンズ10の観察者28にとって好都合なパラメータ設定Pを判断するうえで有利である。本発明者らは、この手段により、読み能力の影響も考慮に入れられることを発見した。これを使用して、上述の方法では、観察者28について確認されたパラメータ設定Pの高い再現性を実現できる。
図4aは、観察者28が、第一の屈折度数成分とさらなる屈折度数成分とからなる屈折度数を有する眼鏡レンズ10を通して500cmの距離で物体を見たときに認識する物体深度STと、その観察者28が同じ第一の屈折度数成分によるが、さらなる屈折度数成分を有さない屈折度数を有する眼鏡レンズ10を通して物体を見たときに認識する物体深度STとの比
に関する実験値の第一のグラフ86を示す。第一の屈折度数成分は、所定の距離領域における観察者28にとって可能な最善の矯正力を有する。さらなる屈折度数成分は、円柱屈折度数BK=−0.25DCまたはBK=−0.50DCまたはBK=−0.75DCと、TABO方式に関する軸位置φ=0°またはφ=90°の乱視度数とに対応する。グラフ86は、円柱屈折度数BK=−0.50DCおよびTABO方式に関する軸位置φ=90°の付加的乱視度数の場合に視力が0.1logMARだけ低下されると、観察者が認識する物体深度がどのように増大するかを示している。
観察者が、第一の屈折度数成分とさらなる屈折度数成分とからなる屈折度数を有する眼鏡レンズ10を通して500cmの距離で物体を見たときに認識する視力Vの変化量ΔVに関する実験値のさらなるグラフ88において、図4bは、物体深度が1Dだけ増大されるか否かを示す。第一の屈折度数成分は、所定の距離領域における観察者28にとって可能な最善の矯正力を有する。さらなる屈折度数成分は、円柱屈折度数BK=−0.25DCまたはBK=−0.50DCまたはBK=−0.75DC、およびTABO方式に関する軸位置φ=0°またはφ=90°の乱視度数に対応する。グラフ88は、−0.5DCおよびTABO方式に関する軸位置φ=90°の乱視度数を使用して物体深度が増大された場合に、観察者により実現される視力がわずかにのみ劣化することの証拠を提供する。
図5は、観察者28の眼11、11’のための所定の距離領域における屈折力の補償に関する付加的乱視度数を有する光学的視覚補助具のパラメータ設定を確認するための第二のシステム62を示す。
システム62も同様に、試験用眼鏡30を含む。システム62には、観察者28の眼11、11’からの距離がA≒5mの無限遠領域において視標を表示する表示面67を有する第一の表示装置66を含む視覚化装置64がある。視覚化装置64は、距離A≒30cmで観察者28の眼の付近に視標36を表示するためのOLEDディスプレイ38を有する第二の表示装置68をさらに含む。OLEDディスプレイ38は、観察者28の眼の角膜頂点部からの距離A≒30cmにおいて、−0.3logMARの視力で視力を決定できる大きさの視標36の表示を容易にする画素密度を有する。したがって、OLEDディスプレイ38は、例えば800×600画素のeMAgine SVGA+Rev2型OLEDである。システム62内の表示装置68は、読取りチャートパネルとして構成される。表示装置68はハンドル70を有し、それによってこれは観察者28の手で保持されてもよい。システム62において、観察者28の頭に固定される位置センサ72がある。位置センサ74が試験用眼鏡30に固定される。位置センサ76が表示装置68に提供される。システム62はコンピュータユニット42を含み、これは、例えばWLANまたはBluetoothによって表示装置66および表示装置68ならびに位置センサ72、74、および76と無線通信する。押しボタン78として具現化された応答ボタンが表示装置68のハンドル70に位置付けられる。押しボタン78は、コンピュータユニット42に動作可能に接続される。
コンピュータユニット42は、観察者28に対して示される視標から観察者28の眼11、11’の角膜頂点部までの距離Aを測定するための測定装置である。位置センサ72、74、76から送信される位置信号から、これは、観察者28の眼11、11’に関する第一の表示装置66の表示面67の相対位置と第二の表示装置68のOLEDディスプレイ38の相対位置とを計算する。ここで、押しボタン78は試験用眼鏡30のレンズの特定のパラメータ設定に関して、観察者28が認識するOLEDディスプレイで表示された視標36のその視覚的印象の物体深度に関する情報を捕捉する役割を果たす。このために、観察者28はコンピュータユニット42に対し、観察者が試験用眼鏡30のレンズの特定のパラメータ設定の場合にOLEDディスプレイ38上に表示された視標を明確に認識できなくなった距離Aを通信してもよい。
原則として、システム62は、観察者28または第三者により操作されてもよい。したがって、これにより、特に近視野領域内での観察者28の眼11、11’の物体深度および視力を、技術者またはエンジニアの支援または指示を受けずに、非接触的、自動的、および迅速な方法で測定することが容易となる。例えば、システム62は眼鏡店員により使用されてもよい。しかしながら、これはクリニック、研究機関、および医業での使用にも適している。システム62を使用すると、観察者28の眼を単眼式および両眼式の両方で測定することが可能である。好ましくは、システム62は、表示装置68のためのドッキングステーション80も含み、これは、例えば表示装置68内のアキュムレータ83を充電する役割を果たす。
留意すべき点として、システム62内の位置センサ72、74、76は、例えば超音波センサとして具現化されてもよい。その代わりにまたはそれに加えて、表示装置66の表示面67および表示装置68のディスプレイ28に関して観察者の眼の相対位置を決定するための光センサを提供することもでき、前記光センサはコンピュータユニット42における像評価によって対応する距離を捕捉するように設計される。位置センサ72、74、76を使用して、観察者28が表示装置68のOLEDディスプレイ38を見ているときおよび観察者28が表示装置66の表示面67を見ているときの頭の位置および向き、ならびに試験用眼鏡30の位置および向きの両方を共通の座標系内に記録することが可能である。これにより、眼鏡レンズを通して見ているときの観察者28の個々の姿勢プロファイルを作ることが容易になる。
表示装置68はカメラ82を含んでいてもよく、これは読書時の視野より下に配置され、それによって読書時の観察者28の眼の動きを捕捉することが容易となる。留意すべき点として、カメラ82は、読書時の視野より上に配置されてもよい。ここで、特に有利な方法で、カメラ82のイメージセンサも瞳孔の寸法の決定のために使用されてもよく、またはそれはいわゆるアイトラッカとして機能してもよい。
表示装置68がテキストパネルを読むための挿入フレーム84を含んでいれば有利であり、これによって観察者28の実際の読書挙動を試験できる。ここで、上述のようなアイトラッカの機能により、見る挙動をチェックすることが容易になる。スタート−ストップボタンを提供することも有利であり、これは表示装置68において観察者28の読書能力の定量的検出に役立つ。さらに、表示装置68が1つまたは複数のカラーフィルタのためのスロットを含んでいれば好都合である。これにより、観察者28はカラーフィルタを通じてOLEDディスプレイ38上に表示される視標またはテキストを観察することができる。
さらに、留意すべき点として、表示装置68は任意選択によりIR照明LEDも含んでいてよく、これは表示装置68の縁領域内に配置され、それによって被験者の眼を反射せずに照明することが容易となる。
図6は、1つの視線方向についての観察者28の眼11、11’のための所定の距離領域における屈折力の補償に関する付加的乱視度数を有する光学的視覚補助具のパラメータ設定を確認するための第三のシステム92を示す。
システム92は、例えばZeiss製の眼科測定システムi.Profiler(登録商標)内にあるような測定装置94を含み、それにより、独国特許第10 2007 032 001 B4号明細書に詳しく説明されているように、レーザ光ビーム97が調節状態の観察者28の眼11の網膜に投射される。ここで、網膜96により反射されたレーザ光ビーム97の光の波面が波面測定器94によって捕捉され、眼11の他覚的慢性的屈折異常がそれから決定される。
次に、視覚的欠陥により影響を受けていない眼に関する基準からの波面プロファイルのずれが波面測定器94により測定され、標的収差、すなわち理想のケースからの波面のずれとして決定される。例えば、この方法は、G.M.Spitzlbergerによる2004年の論文、“Aenderung der optischen Aberrationen des menschlichen Auges durch Laser in situ Keratomileusis”[レーザin−situ角膜曲率形成による人間の眼の光学的収差の変化]に詳しく記載されており、その全体をここで引用し、その開示の全体を本発明の説明に組み込む。
留意すべき点として、システム92は測定装置94も含んでいてよく、これは、独国特許第10 2007 032 001 B4号明細書の段落[0022]に記載されているように、観察者28の眼11の屈折異常を決定するためにレーザビームを提供し、前記レーザビームは瞳孔を通って眼の網膜に当たり、網膜をスキャンするために使用される。レーザビームにより網膜96上に生成される光のスポットが毎回、眼11の黄斑での反射として捕捉される。
システム92内の測定装置94は、眼11の角膜頂点部からの物体の距離A≒30cmおよびA≒5mに対応する2つの調節状態の眼の慢性的屈折異常を決定するために使用される。原則的に、留意すべき点として、システム92内の測定装置94は、3つ以上の調節状態でも、例えば眼の角膜頂点部からの異なる距離A≒25cm、A≒33cm、A≒40cm、A≒55cm、A≒66.7cm、A≒100cm、A≒4mに対応する調節状態の眼11の慢性的屈折異常の決定にも使用されてよい。
システム92内には、測定装置94に接続されたコンピュータユニット98があり、これは、観察者28の眼11、11’の角膜頂点部からの物体の距離A≒30cmに対応する調節状態から、初期パラメータ設定として第一のパラメータ設定Pを計算するコンピュータプログラムを有する。したがって、コンピュータプログラムはこの第一のパラメータ設定Pを、−0.5DCの円柱屈折度数および0°の軸位置または90°の軸位置の乱視度数がパラメータ設定Pに上乗せされることによる付加的屈折度数成分で補正する。したがって、コンピュータユニット98内のコンピュータプログラムは、観察者28の眼11、11’の角膜頂点部からの物体の距離A≒5mに対応する調節状態から、さらなる第一のパラメータ設定Pを初期パラメータ設定として計算する。したがって、コンピュータプログラムはこのさらなる第一のパラメータ設定Pを、−0.5DCの円柱面屈折度数および90°の軸位置または他に0°の軸位置の乱視度数がパラメータ設定Pに上乗せされることによる付加的屈折度数成分で補正する。
次に、補正された第一のパラメータ設定Pおよび補正されたさらなるパラメータ設定Pが、コンピュータプログラムによってコンピュータユニット98の出力インタフェース102に光学的視覚補助具の標的最終パラメータ設定Pとして出力される。
図7は、観察者の眼11のための、眼鏡として具現化される光学的視覚補助具6が眼鏡であることを示している。光学的視覚補助具6は眼鏡レンズ10を含み、これは眼鏡フレーム9の縁7に保持される。眼鏡レンズ10は、図7において側面図で示されている。観察者は、眼鏡レンズ10を通して、眼11の角膜頂点部からの距離Asの物体15を、眼鏡レンズ10の異なる領域を通過する視線方向A、Bにより焦点の合った状態で見ることができる。眼鏡レンズ10は累進屈折力レンズである。眼鏡レンズ10は、必要に応じて使用されるときに観察者の眼11から離れる眼鏡レンズ前面12を有し、かつ必要に応じて使用されるときに観察者の眼に面する眼鏡レンズ後面14を有する。ここで、眼鏡レンズ前面12は、累進屈折力面として設計される。眼鏡レンズ前面12は、近視野基準点18を有する近用領域16と、遠視野基準点22を有する遠用領域20とを有する。この場合、眼鏡レンズ後面14は処方面であり、すなわちこの面の球面、円柱面および軸位置は上述の実施形態に従って調整した眼鏡処方の処方内容に従って製造された。
図8は、眼鏡レンズブランク8の一部としての眼鏡レンズ10を正面図で示す。眼鏡レンズ10は、観察者の眼11のための左眼鏡レンズ10として設計される。眼鏡レンズ前面12において、これは、近用領域16内にある近視野基準点18と、遠視野基準点22を有する遠用領域20とを有する。累進通路部24が近用領域16と遠用領域20との間に延びる。
眼鏡レンズ10の屈折度数は、近視野基準点18および遠視野基準点22において、異なる屈折度数BKN、BKN、BKF、BKFを有する複数の屈折度数成分K、K、K、Kに分解できる。
近視野基準点18において、眼鏡レンズ10は屈折度数BKN=BKN+BKNの屈折度数を有する。ここで、眼鏡レンズ10の屈折度数は、球面屈折度数BKNの第一の屈折度数成分K、および円柱屈折度数BKNの第二の屈折度数成分Kで構成される。第一の屈折度数成分Kは、観察者の眼11を、近視野基準点18を通って延びる視線方向の場合の近視野について矯正する。
したがって、眼鏡レンズは、遠視野基準点22において、屈折度数BKF=BKF+BKFの屈折度数を有し、これは度数成分Kとさらなる度数成分Kとからなる。屈折度数成分Kは、観察者の対応する眼11の、遠視野基準点22における遠視野についての矯正をもたらす。
屈折度数成分K、Kは各々、円柱屈折度数−0.5DCの乱視度数に対応する。しかしながら、屈折度数成分K、Kの乱視度数の軸位置は異なる。図9は、近視野基準点18における屈折度数成分Kの付加的乱視度数のTABO方式を示す。屈折度数成分Kは、円柱屈折度数BKNと軸位置φ=0°とを有する。図10は、遠視野基準点22における眼鏡レンズ10の屈折度数の屈折度数成分Kの付加的乱視度数の軸位置を示す。屈折度数成分Kは、円柱屈折度数BKFと軸位置φ=90°とを有する。
観察者が認識する近視野の物体深度STは、円柱屈折度数−0.5DCおよびTABO方式に関する軸位置φ=90°の付加的乱視度数が近視野について観察者の眼11を可能な最善の程度まで矯正する眼鏡レンズの屈折度数に上乗せされることによって増大できることを本発明者らは確認した。
さらに、観察者が認識する遠視野の物体深度STは、円柱屈折度数−0.5DCおよびTABO方式に関する軸位置φ=90°またはφ=0°の付加的乱視度数が近視野について観察者の眼11を可能な最善の程度まで矯正する眼鏡レンズの屈折度数に上乗せされることによって増大できることを本発明者らは確認した。
特に、観察者が認識する遠視野の物体深度は、上述の付加的乱視度数が、観察者の左眼を可能な最善の程度まで矯正する眼鏡レンズの屈折度数と観察者の右眼を可能な最善の程度まで矯正する眼鏡レンズの屈折度との両方に上乗せされることによって増大できることを本発明者らは確認した。
眼鏡レンズ10の眼鏡レンズ後面14は処方面であり、観察者に適合する球面と、上述の付加的乱視度数を生成するための特定の軸位置の円柱面とを有する。一般に、眼鏡レンズ後面14は、特定の軸位置のさらなる円柱面も含み、それによって例えば眼の乱視を補償する。
図11a〜11eは、累進屈折力レンズ10の場合の、付加的乱視度数が近用および遠用領域16、20の範囲および累進通路部24に与える影響を説明する。
図11aは、観察者28の眼11、11’に適合する屈折度数を有する累進屈折力レンズ10を示し、前記屈折度数は、近用領域16および遠用領域20を通して見るときの観察者28の眼11、11’を正確に矯正する。ここで、累進屈折力レンズ10の乱視度数は、等収差線100により明示される分布を有する。ここで、屈折度数は付加的乱視度数を含まない。
図11bは、観察者28の眼11、11’に適合する屈折度数成分K、Kを有する累進屈折力レンズ10を示し、前記屈折度数成分は近用領域16および遠用領域20を通して見たときの観察者28の眼を可能な最善の程度まで矯正し、さらなる屈折度数成分K、すなわち、円柱屈折度数−0.25DCおよび軸位置φ=0°の付加的マイナス乱視度数が近用領域16に上乗せされている。この方法は、近用領域16を広げるという利点をもたらすが、遠用領域22の範囲は縮小される。図11cには、さらなる屈折度数成分K、すなわち円柱屈折度数−0.25DCおよび軸位置φ=90°の付加的乱視度数が近用領域16において、観察者28の眼11、11’に適合する、近用領域16および遠用領域20を通して見ている観察者28の眼11、11’を完全に矯正する屈折度数の屈折度数成分Kに上乗せされたときの累進屈折力レンズ10が示されている。図11aに示される累進屈折力レンズ10に関して、遠用領域22はこの場合により広く、近用領域16は若干より狭い。図11a、図11b、および図11cに示される累進屈折力レンズ10では、平均屈折度数完全矯正力はそれぞれ、円形の線21により特定される範囲内でそれぞれ一定である。
それに対して、図11d、図11e、および図11fに示される累進屈折力レンズ10の球面度数は、近用領域16および遠用領域20で同じである。図11dの累進屈折力レンズ10では、近用領域16および遠用領域20を通して見ているときに可能な最善の程度まで観察者28の眼を矯正する屈折度数の観察者28に適合する屈折度数成分Kに対し、付加的乱視度数は上乗せされていない。
図11eは、円柱屈折度数−0.25DCおよび軸位置φ=0°の付加的マイナス乱視度数がさらなる屈折度数成分Kとして、屈折度数の観察者28に適合する屈折度数成分Kに上乗せされた累進屈折力レンズ10を示す。
図11fは、円柱屈折度数−0.25DCおよび軸位置φ=90°の付加的マイナス乱視度数がさらなる屈折度数成分Kとして、観察者28に適合する屈折度数の屈折度数成分Kに上乗せされた累進屈折力レンズ10を示す。
図11eは、軸位置φ=0°の付加マイナス乱視度数の場合、+0.5DCと+1.00DCとの円柱屈折度数の等収差線間の距離は、図11eの累進屈折力レンズ10に関して増大することを示している。図11fからわかることは、軸位置φ=90°の付加マイナス乱視度数の場合、+0.5DCと+1.00DCとの円柱屈折度数の等収差線間の距離は、図11eの累進屈折力レンズ10に関して減少することである。
図11a〜11eは、近用領域16および遠用領域20の有利な拡張が、近用領域16において円柱屈折度数−0.25DCおよび軸位置φ=0°の付加的マイナス乱視度数を有し、遠用領域20において円柱屈折度数−0.25DCおよび軸位置φ=90°の付加マイナス乱視度数を有する累進屈折力レンズ10の場合に容易となることを示している。
したがって、図11a〜11eからわかるのは、近視野のために円柱屈折度数−0.25DCと軸位置φ=0°の付加的マイナス乱視度数と、遠視野のために円柱屈折度数−0.25DCと軸位置φ=90°の付加的マイナス乱視度数とを有する累進屈折力レンズは、観察者にとって相応に増大した物体深度STで物体領域を観察できるようにすることだけでなく、このような累進屈折力レンズがまた、球面屈折度数の分布が同じ場合、近用領域16および遠用領域20の範囲がより大きいことから、視覚的快適さの改善ももたらすことである。
さらに、留意すべき点として、近用領域16および遠用領域20における前述の付加的乱視度数を有する累進屈折力レンズ10は、遠視野基準点と近視野基準点との間の累進と、近視野基準点での球面屈折度数の減少によっても、物体深度が相応に増大することから、観察者28のために具現化されてよい。この方法はまた、その結果として、相応に大きくなった近用領域86および遠用領域88の範囲を有する。
まとめると、本発明の以下のような好ましい特徴に特に留意すべきである:
本発明は、物体15を見るための観察者28による少なくとも1つの眼鏡レンズ10を含む光学的視覚補助具6の使用に関する。ここで、光学的視覚補助具6は、少なくとも1つの視線方向A、Bについて観察者28の眼11、11’に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分K、K、K、Kからなる。ここで、複数の屈折度数成分K、K、K、Kのうちの第一の屈折度数成分K、Kは、観察者28の眼11、11’にとって、眼11、11’の角膜頂点部からの物体15の所定の距離Aにおける可能な最善の矯正力を有する。同時に、複数の屈折度数成分K、K、K、Kのうちのさらなる屈折度数成分K、Kは、視線方向A、Bについて、所定の距離Aにおける観察者28の眼11、11’のための付加的乱視度数による部分的矯正力を有する。本発明は、上記の使用に適した視覚的補助具のパラメータ設定を設定するための方法、およびかかる視覚補助具6のパラメータ設定を確認するためのシステム26にも関する。
A、B 視線方向
6 光学的視覚補助具
7 縁
8 眼鏡レンズブランク
9 眼鏡フレーム
10 眼鏡レンズ
11、11’ 眼
12 眼鏡レンズ前面
14 眼鏡レンズ後面
15 物体
16 近用領域
18 近視野基準点
20 遠用領域
21 円形の線
22 遠視野基準点
24 累進通路部
26 システム
28 観察者
30 試験用眼鏡
31 試験用レンズ
32 顎支持台
34 視覚化装置
36 指標
38 OLEDディスプレイ
40 レール
42 コンピュータユニット
44 ステップモータ
45 二重矢印
46 光学レンズ
47 距離
48 光学レンズ
50 グラフ
52 曲線
54、54’ 曲線
56、56’ 曲線
58、58’ 曲線
60 グラフ
62 第二のシステム
64 視覚化装置
66 第一の表示装置
67 表示面
68 第二の表示装置
70 ハンドル
72 位置センサ
74 位置センサ
76 位置センサ
78 押ボタン
80 ドッキングステーション
82 カメラ
83 アキュムレータ
84 挿入フレーム
86、88 グラフ
92 システム
94 測定装置
96 網膜
97 レーザ光ビーム
98 コンピュータユニット
100 等収差線
102 インタフェース

Claims (20)

  1. 物体(15)を見るために観察者(28)により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を含む光学的視覚補助具(6)の設計方法であって、
    前記光学的視覚補助具(6)は、少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記観察者(28)の眼(11、11’)に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなる、設計方法において、
    該設計方法は、
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちの第一の屈折度数成分(K、K、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記眼(11、11’)の角膜頂点部からの前記物体(15)の所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための第一の矯正力を有するように決定する工程、および
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちのさらなる屈折度数成分(K、K、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のためのさらなる付加的乱視度数を有するように決定する工程
    を含み、
    前記第一の屈折度数成分の前記矯正力は、前記視覚補助具全体の前記屈折度数に対する前記屈折度数成分の寄与が、前記観察者の屈折異常を自覚的および/または他覚的屈折力測定から得られる最大視力まで、少なくとも球面度数の1/5Dまでの精度で、かつ乱視度数の1/5DCまで、および軸位置の±5°の精度で矯正するための屈折をもたらす特性を意味し、
    前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記物体(15)の前記所定の距離Aにおける前記さらなる付加的乱視度数は、前記第一の屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ前記観察者の視力を低下させ、
    前記第一の屈折度数成分(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの前記物体(15)の距離がA≧4mである場合に、前記少なくとも1つの視線方向(A)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を矯正する度数を有し、前記さらなる屈折度数成分(K)は、前記少なくとも1つの視線方向(A)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、前記付加的マイナス乱視度数は、−1.0DC≦BK≦−0.125DCの円筒屈折度数BKであり、かつTABO方式で特定される70°≦φ≦110°の軸位置φ、または前記TABO方式で特定される−20°≦φ≦20°の軸位置φを有することを特徴とする、設計方法。
  2. 物体(15)を見るために観察者(28)により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を含む光学的視覚補助具(6)の設計方法であって、
    前記光学的視覚補助具(6)は、少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記観察者(28)の眼(11、11’)に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなる、設計方法において、
    該設計方法は、
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちの第一の屈折度数成分(K、K、前記視線方向(A、B)について、前記眼(11、11’)の角膜頂点部からの前記物体(15)の所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための第一の矯正力を有するように決定する工程、および
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちのさらなる屈折度数成分(K、K、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のためのさらなる付加的乱視度数を有するように決定する工程
    を含み、
    前記第一の屈折度数成分の前記矯正力は、前記視覚補助具全体の前記屈折度数に対する前記屈折度数成分の寄与が、前記観察者の屈折異常を自覚的および/または他覚的屈折力測定から得られる最大視力まで、少なくとも球面度数の1/5Dまでの精度で、かつ乱視度数の1/5DCまで、および軸位置の±5°の精度で矯正するための屈折をもたらす特性を意味
    前記少なくとも1つの視線方向(A、B)についての前記さらなる付加的乱視度数は、第一の屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ前記観察者の視力を低下させ、
    前記第一の屈折度数成分(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの前記物体(15)の距離がA≦1mである場合に、前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を前記少なくとも1つの視線方向(B)について矯正する度数を有し、前記さらなる屈折度数成分(K)は、前記少なくとも1つの視線方向(B)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、前記付加的マイナス乱視度数は、−1.0DC≦BK≦−0.125DC、およびTABO方式で特定される70°≦φ≦110°の軸位置φ、または前記TABO方式で特定される−20°≦φ≦20°の軸位置φを有する円柱屈折度数BKであることを特徴とする、設計方法。
  3. 前記第一の屈折度数成分(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの物体(15)の距離が25cm≦A≦40cmである場合に、前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を矯正する度数に関して−1.0D≦ΔSBK≦−0.1Dの値だけ低下されている、前記視線方向(B)についての球面屈折度数SBKを有することを特徴とする、請求項2に記載の設計方法。
  4. 前記観察者(28)の前記眼(11、11’)に適合する前記屈折度数は、少なくとも2つの第一のおよび2つのさらなる屈折度数成分(K、K、K、K)からなり、前記2つの第一の屈折度数成分のうちの一方(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの前記物体(15)の距離がA≦1mである場合に、視線方向(B)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を矯正する度数を有し、および前記2つの第一の屈折度数成分のうちの他方(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの前記物体(15)の距離がA≧4mである場合に、さらなる視線方向(A)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を矯正する度数を有し、前記2つの第二の屈折度数成分のうちの一方(K)は、−1.0DC≦BK≦−0.125DCの円柱屈折度数BK、および前記視線方向(B)についてTABO方式で特定される70°≦φ≦110°の軸位置φ、または前記視線方向(B)について−20°≦φ≦20°の軸位置φである、前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、前記2つの第二の屈折度数成分のうちの他方(K)は、−1.0DC≦BK≦−0.125DCの円柱屈折度数BK、および前記さらなる視線方向(A)について前記TABO方式で特定される70°≦φ≦110°軸位置φ、または−20°≦φ≦20°の軸位置φである、前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の設計方法。
  5. 前記2つの第一の屈折度数成分のうち、前記距離がA≦1mである場合に、前記眼(11、11’)を矯正する度数を有する前記一方(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの前記物体(15)の距離が25cm≦A≦40cmである場合に、前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を矯正する度数に関して−1.0D≦ΔSBK≦−0.1Dの値だけ低下されている、前記視線方向(B)についての球面屈折度数SBKを有することを特徴とする、請求項4に記載の設計方法。
  6. 観察者(28)の眼(11、11’)のための、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を備える光学的視覚補助具(6)の、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなる屈折度数の標的パラメータ設定(P)を、プログラムコード手段を含むコンピュータプログラムにより確認するための方法において、
    該方法は、
    矯正力を有する第一の度数成分(K、K)による球面度数、乱視度数、およびその軸位置、ならびにプリズム度数およびその基底方向の形態の前記光学的視覚補助具(6)の前記屈折度数の第一のパラメータ設定(P、少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記眼(11、11’)の角膜頂点部からの物体(15)の少なくとも1つの所定の距離Aについての前記観察者(28)の前記眼(11、11’)の自覚的および/または他覚的屈折力測定により決定する工程
    前記決定された第一のパラメータ設定(P、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について前記所定の距離(A)における付加的乱視度数を有する付加的なさらなる屈折度数成分(K、K)によって補正する工程、および
    前記補正された第一のパラメータ設定(P前記標的パラメータ設定(P)として設定する工程
    を含み、
    前記視覚補助具の前記屈折度数の前記第一のパラメータ設定(P)の前記矯正力は、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記パラメータ設定が、前記観察者の屈折異常の自覚的および/または他覚的屈折力測定から得られる最大視力までの、少なくとも球面度数の1/5Dまでの精度での、かつ乱視度数の1/5DCまで、および軸位置の±5°の精度での矯正をもたらす特性を意味
    前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について前記所定の距離Aにおける前記さらなる付加的乱視度数は、前記第一の屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ前記観察者の視力を低下させ、
    前記少なくとも1つの視線方向(B)についての前記観察者(28)の前記眼(11、11’)の前記矯正は、前記眼の前記角膜頂点部(11、11’)からの物体(15)の距離がA≦1mである場合の矯正であり、および前記付加的なさらなる屈折度数成分(K)は、前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、前記付加的マイナス乱視度数は、−1.0DC≦BK≦−0.125DCの円柱屈折力BKであり、かつTABO方式で特定される70°≦φ≦110°の軸位置φ、または−20°≦φ≦20°の軸位置φを有することを特徴とする、方法。
  7. 前記確認された第一のパラメータ設定(P)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの物体(15)の距離が25cm≦A≦40cmである場合に、前記眼(11、11’)を最大視力のために矯正する度数に関して−1.0D≦ΔSBK≦−0.1Dの値だけ低下されている、球面屈折度数SBKを有する屈折度数成分により補正されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための前記矯正は、追加的に、さらなる視線方向(B)について前記眼の前記角膜頂点部(11、11’)からの物体(15)の距離がA≦4mである場合の矯正であり、かつ前記光学的視覚補助具(6)の前記第一のパラメータ設定(P)はそれからも確認され、およびこのように確認された前記第一のパラメータ設定(P)は、付加的屈折度数成分(K)によっても補正され、かつ前記補正された第一のパラメータ設定(P)は前記標的パラメータ設定(P)として設定され、前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための前記付加的屈折度数成分(K)は、−1.0DC≦BK≦−0.125DCの前記円柱屈折力BK、および前記TABO方式で特定される70°≦φ≦110°、または−20°≦φ≦20°の軸位置φを有するマイナス乱視度数であることを特徴とする、請求項6または7に記載の方法。
  9. 観察者(28)の眼(11、11’)のための、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を備える光学的視覚補助具(6)の、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなる屈折度数の標的パラメータ設定(P)を、プログラムコード手段を含むコンピュータプログラムにより確認するための方法において、
    該方法は、
    矯正力を有する第一の度数成分(K、K)による球面度数、乱視度数、およびその軸位置、ならびにプリズム度数およびその基底方向の形態の前記光学的視覚補助具(6)の前記屈折度数の第一のパラメータ設定(P、少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記眼(11、11’)の角膜頂点部からの物体(15)の少なくとも1つの所定の距離Aについての前記観察者(28)の前記眼(11、11’)の矯正から決定する工程
    前記確認された第一のパラメータ設定(P、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について前記所定の距離(A)における付加的乱視度数を有する付加的なさらなる屈折度数成分(K、K)によって補正する工程、および
    前記補正された第一のパラメータ設定(P)を前記標的パラメータ設定(P)として設定する工程
    を含み、
    前記視覚補助具の前記屈折度数の前記第一のパラメータ設定(P)の前記矯正力は、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記パラメータ設定が、前記観察者の屈折異常の自覚的および/または他覚的屈折力測定から得られる最大視力までの、少なくとも球面度数の1/5Dまでの精度での、かつ乱視度数の1/5DCまで、および軸位置の±5°の精度での矯正をもたらす特性を意味
    前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について前記所定の距離Aにおける前記さらなる付加的乱視度数は、前記第一の屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ前記観察者の視力を低下させ、
    前記少なくとも1つの視線方向(A)についての前記観察者(28)の前記眼(11、11’)の前記矯正は、前記眼の前記角膜頂点部(11、11’)からの物体(15)の距離がA≧4mである場合の矯正であり、および前記付加的なさらなる屈折度数成分(K)は、前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、前記付加的マイナス乱視度数は、−1.0DC≦BK≦−0.125DCの円柱屈折力BKであり、かつTABO方式で特定される70°≦φ≦110°、または−20°≦φ≦20°の軸位置φを有することを特徴とする、方法。
  10. 前記光学的視覚補助具(6)の、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなる前記屈折度数の標的パラメータ設定(P)を、請求項6〜9の何れか一項に記載の方法を使用して確認するステップを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の設計方法。
  11. 物体(15)を見るために観察者(28)により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を含む光学的視覚補助具(6)の製造方法において、前記光学的視覚補助具(6)の、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなる前記屈折度数の標的パラメータ設定(P)を、請求項6〜9の何れか一項に記載の方法を使用して確認するステップを特徴とする、製造方法。
  12. 物体(15)を見るために観察者(28)により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を含む光学的視覚補助具(6)を提供または製造するためのシステムにおいて、請求項1〜5または10の何れか一項に記載の設計方法を実行するための手段を備えることを特徴とする、システム。
  13. 請求項6〜9の何れか一項に記載の方法を実行するためのプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム。
  14. 観察者(28)の眼(11、11’)のための光学的視覚補助具(10)の標的パラメータ設定(P)を確認するためのシステム(92)であって、
    所定の距離(A)に合わせて調節された前記眼(11)の可能な最善の矯正を決定するための測定装置(94)を含み、および
    前記測定装置(94)により決定される、所定の距離(A)に合わせて調節された前記眼(11)の前記可能な最善の矯正が供給可能であるコンピュータユニット(98)を含む、システム(92)において、
    前記コンピュータユニットは、請求項6〜9の何れか一項に記載の方法で、前記供給された可能な最善の矯正から前記標的パラメータ設定(P)を確認するためのプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムを実行することを特徴とする、システム(92)。
  15. 物体(15)を見るために観察者(28)により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を含む光学的視覚補助具(6)の提供方法であって、
    仮想的または物理的形態で存在する在庫から光学的視覚補助具(6)を選択し、該選択された光学的視覚補助具(6)を前記観察者に提供することを含み、
    前記光学的視覚補助具(6)は、少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記観察者(28)の眼(11、11’)に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなる提供方法において、
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちの第一の屈折度数成分(K、K)は、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記眼(11、11’)の角膜頂点部からの前記物体(15)の所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための第一の矯正力を有し、および
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちのさらなる屈折度数成分(K、K)は、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のためのさらなる付加的乱視度数を有し、
    前記第一の屈折度数成分の前記矯正力は、前記視覚補助具全体の前記屈折度数に対する前記屈折度数成分の寄与が、前記観察者の屈折異常を自覚的および/または他覚的屈折力測定から得られる最大視力まで、少なくとも球面度数の1/5Dまで、かつ乱視度数の1/5DCまで、および軸位置の±5°の精度で矯正するための屈折をもたらす特性を意味
    前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記物体(15)の前記所定の距離Aにおける前記さらなる付加的乱視度数は、前記第一の屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ前記観察者の視力を低下させ、
    前記第一の屈折度数成分(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの前記物体(15)の距離がA≧4mである場合に、前記少なくとも1つの視線方向(A)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を矯正する度数を有し、前記さらなる屈折度数成分(K)は、前記少なくとも1つの視線方向(A)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、前記付加的マイナス乱視度数は、−1.0DC≦BK≦−0.125DCの円筒屈折度数BKであり、かつTABO方式で特定される70°≦φ≦110°の軸位置φ、または前記TABO方式で特定される−20°≦φ≦20°の軸位置φを有することを特徴とする、提供方法。
  16. 物体(15)を見るために観察者(28)により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を含む光学的視覚補助具(6)の提供方法であって、
    仮想的または物理的形態で存在する在庫から光学的視覚補助具(6)を選択し、該選択された光学的視覚補助具(6)を前記観察者に提供することを含み、
    前記光学的視覚補助具(6)は、少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記観察者(28)の眼(11、11’)に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなる提供方法において、
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちの第一の屈折度数成分(K、K)は、前記視線方向(A、B)について、前記眼(11、11’)の角膜頂点部からの前記物体(15)の所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための第一の矯正力を有し、および
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちのさらなる屈折度数成分(K、K)は、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のためのさらなる付加的乱視度数を有し、
    前記第一の屈折度数成分の前記矯正力は、前記視覚補助具全体の前記屈折度数に対する前記屈折度数成分の寄与が、前記観察者の屈折異常を自覚的および/または他覚的屈折力測定から得られる最大視力まで、少なくとも球面度数の1/5Dまでの精度で、かつ乱視度数の1/5DCまで、および軸位置の±5°の精度で矯正するための屈折をもたらす特性を意味
    前記少なくとも1つの視線方向(A、B)についての前記さらなる付加的乱視度数は、第一の屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ前記観察者の視力を低下させ、
    前記第一の屈折度数成分(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの前記物体(15)の距離がA≦1mである場合に、前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を前記少なくとも1つの視線方向(B)について矯正する度数を有し、前記さらなる屈折度数成分(K)は、前記少なくとも1つの視線方向(B)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、前記付加的マイナス乱視度数は、−1.0DC≦BK≦−0.125DC、およびTABO方式で特定される70°≦φ≦110°の軸位置φ、または前記TABO方式で特定される−20°≦φ≦20°の軸位置φを有する円柱屈折度数BKであることを特徴とする、提供方法。
  17. 物体(15)を見るために観察者(28)により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を含む光学的視覚補助具(6)のコンピュータ化された計算方法であって、
    前記光学的視覚補助具(6)は、少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記観察者(28)の眼(11、11’)に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなり、前記屈折度数はコンピュータを用いて計算される、計算方法において、
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちの第一の屈折度数成分(K、K、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記眼(11、11’)の角膜頂点部からの前記物体(15)の所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための第一の矯正力を有するように算出する工程、および
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちのさらなる屈折度数成分(K、K、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のためのさらなる付加的乱視度数を有するように算出する工程
    を含み、
    前記第一の屈折度数成分の前記矯正力は、前記視覚補助具全体の前記屈折度数に対する前記屈折度数成分の寄与が、前記観察者の屈折異常を自覚的および/または他覚的屈折力測定から得られる最大視力まで、少なくとも球面度数の1/5Dまでの精度で、かつ乱視度数の1/5DCまで、および軸位置の±5°の精度で矯正するための屈折をもたらす特性を意味
    前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記物体(15)の前記所定の距離Aにおける前記さらなる付加的乱視度数は、前記第一の屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ前記観察者の視力を低下させ、
    前記第一の屈折度数成分(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの前記物体(15)の距離がA≧4mである場合に、前記少なくとも1つの視線方向(A)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を矯正する度数を有し、前記さらなる屈折度数成分(K)は、前記少なくとも1つの視線方向(A)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、前記付加的マイナス乱視度数は、−1.0DC≦BK≦−0.125DCの円筒屈折度数BKであり、かつTABO方式で特定される70°≦φ≦110°の軸位置φ、または前記TABO方式で特定される−20°≦φ≦20°の軸位置φを有することを特徴とする、計算方法。
  18. 物体(15)を見るために観察者(28)により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を含む光学的視覚補助具(6)のコンピュータ化された計算方法であって、
    前記光学的視覚補助具(6)は、少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記観察者(28)の眼(11、11’)に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなり、前記屈折度数はコンピュータを用いて計算される、計算方法において、
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちの第一の屈折度数成分(K、K、前記視線方向(A、B)について、前記眼(11、11’)の角膜頂点部からの前記物体(15)の所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための第一の矯正力を有するように算出する工程、および
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちのさらなる屈折度数成分(K、K)を、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のためのさらなる付加的乱視度数を有するように算出する工程
    を含み、
    前記第一の屈折度数成分の前記矯正力は、前記視覚補助具全体の前記屈折度数に対する前記屈折度数成分の寄与が、前記観察者の屈折異常を自覚的および/または他覚的屈折力測定から得られる最大視力まで、少なくとも球面度数の1/5Dまでの精度で、かつ乱視度数の1/5DCまでの精度で矯正するための屈折をもたらす特性を意味し、
    前記少なくとも1つの視線方向(A、B)についての前記さらなる付加的乱視度数は、第一の屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ前記観察者の視力を低下させ、
    前記第一の屈折度数成分(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの前記物体(15)の距離がA≦1mである場合に、前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を前記少なくとも1つの視線方向(B)について矯正する度数を有し、前記さらなる屈折度数成分(K)は、前記少なくとも1つの視線方向(B)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、前記付加的マイナス乱視度数は、−1.0DC≦BK≦−0.125DC、およびTABO方式で特定される70°≦φ≦110°軸位置φ、または前記TABO方式で特定される−20°≦φ≦20°の軸位置φを有する円柱屈折度数BKであることを特徴とする、計算方法。
  19. 物体(15)を見るために観察者(28)により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を含む光学的視覚補助具(6)の選択方法であって、
    仮想的または物理的形態で存在する在庫から光学的視覚補助部を選択することを含み、
    前記光学的視覚補助具(6)は、少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記観察者(28)の眼(11、11’)に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなる、選択方法において、
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちの第一の屈折度数成分(K、K)は、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記眼(11、11’)の角膜頂点部からの前記物体(15)の所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための第一の矯正力を有し、および
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちのさらなる屈折度数成分(K、K)は、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のためのさらなる付加的乱視度数を有し、
    前記第一の屈折度数成分の前記矯正力は、前記視覚補助具全体の前記屈折度数に対する前記屈折度数成分の寄与が、前記観察者の屈折異常を自覚的および/または他覚的屈折力測定から得られる最大視力まで、少なくとも球面度数の1/5Dまでの精度で、かつ乱視度数の1/5DCまで、および軸位置の±5°の精度で矯正するための屈折をもたらす特性を意味
    前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記物体(15)の前記所定の距離Aにおける前記さらなる付加的乱視度数は、前記第一の屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ前記観察者の視力を低下させ、
    前記第一の屈折度数成分(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの前記物体(15)の距離がA≧4mである場合に、前記少なくとも1つの視線方向(A)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を矯正する度数を有し、前記さらなる屈折度数成分(K)は、前記少なくとも1つの視線方向(A)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、前記付加的マイナス乱視度数は、−1.0DC≦BK≦−0.125DCの円筒屈折度数BKであり、かつTABO方式で特定される70°≦φ≦110°の軸位置φ、または前記TABO方式で特定される−20°≦φ≦20°の軸位置φを有することを特徴とする、選択方法。
  20. 物体(15)を見るために観察者(28)により使用される、少なくとも1つの眼鏡レンズ(10)を含む光学的視覚補助具(6)の選択方法であって、
    仮想的または物理的形態で存在する在庫から光学的視覚補助部を選択することを含み、
    前記光学的視覚補助具(6)は、少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記観察者(28)の眼(11、11’)に適合する屈折度数を有し、前記屈折度数は、複数の屈折度数成分(K、K、K、K)からなる、選択方法において、
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちの第一の屈折度数成分(K、K)は、前記視線方向(A、B)について、前記眼(11、11’)の角膜頂点部からの前記物体(15)の所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための第一の矯正力を有し、および
    前記複数の屈折度数成分(K、K、K、K)のうちのさらなる屈折度数成分(K、K)は、前記少なくとも1つの視線方向(A、B)について、前記所定の距離Aにおける前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のためのさらなる付加的乱視度数を有し、
    前記第一の屈折度数成分の前記矯正力は、前記視覚補助具全体の前記屈折度数に対する前記屈折度数成分の寄与が、前記観察者の屈折異常を自覚的および/または他覚的屈折力測定から得られる最大視力まで、少なくとも球面度数の1/5Dまでの精度で、かつ乱視度数の1/5DCまで、および軸位置の±5°の精度で矯正するための屈折をもたらす特性を意味
    前記少なくとも1つの視線方向(A、B)についての前記さらなる付加的乱視度数は、第一の屈折度数成分によって得られる視力に関して0.2logMAR以下だけ前記観察者の視力を低下させ、
    前記第一の屈折度数成分(K)は、前記眼(11、11’)の前記角膜頂点部からの前記物体(15)の距離がA≦1mである場合に、前記観察者(28)の前記眼(11、11’)を前記少なくとも1つの視線方向(B)について矯正する度数を有し、前記さらなる屈折度数成分(K)は、前記少なくとも1つの視線方向(B)について前記観察者(28)の前記眼(11、11’)のための付加的マイナス乱視度数を有し、前記付加的マイナス乱視度数は、−1.0DC≦BK≦−0.125DC、およびTABO方式で特定される70°≦φ≦110°の軸位置φ、または前記TABO方式で特定される−20°≦φ≦20°の軸位置φを有する円柱屈折度数BKであることを特徴とする、選択方法。
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