JP6743894B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
画像処理装置および画像処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6743894B2 JP6743894B2 JP2018532931A JP2018532931A JP6743894B2 JP 6743894 B2 JP6743894 B2 JP 6743894B2 JP 2018532931 A JP2018532931 A JP 2018532931A JP 2018532931 A JP2018532931 A JP 2018532931A JP 6743894 B2 JP6743894 B2 JP 6743894B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- viewpoint
- texture
- polygon
- viewpoints
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T15/00—3D [Three Dimensional] image rendering
- G06T15/04—Texture mapping
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T17/00—Three dimensional [3D] modelling, e.g. data description of 3D objects
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T17/00—Three dimensional [3D] modelling, e.g. data description of 3D objects
- G06T17/20—Finite element generation, e.g. wire-frame surface description, tesselation
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N13/00—Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N23/00—Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
- H04N23/90—Arrangement of cameras or camera modules, e.g. multiple cameras in TV studios or sports stadiums
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Computer Graphics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Geometry (AREA)
- Software Systems (AREA)
- Image Generation (AREA)
- Processing Or Creating Images (AREA)
- Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
Description
本開示は、画像処理装置および画像処理方法に関し、特に、2視点のテクスチャ画像とデプス画像を用いて、より多くの領域の3次元構造を表現することができるようにした画像処理装置および画像処理方法に関する。
物体の3次元構造を表現する手法としては、主に、物体のポリゴン(3Dメッシュ)と、そのポリゴンに貼り付けるテクスチャとを用いて表現する手法と、複数の視点に対して物体を透視投影することにより得られるテクスチャ画像とデプス画像を用いて表現する手法が挙げられる。前者の手法は、一般的なCG(Computer Graphics)技術で用いられる手法である。後者の手法(以下、2Dデプス手法という)は、被写体を透視投影することにより得られる画像である撮影画像との親和性が高い。
2Dデプス手法で物体の3次元構造が表現される場合、3次元構造を表現するデータは、MPEG MVD(Moving Picture Experts Group phase Multi-view+depth)等の符号化方式を用いて符号化される(例えば、非特許文献1参照)。
妹尾孝憲、山本健詞、大井隆太朗、栗田泰市郎「MPEG多視点映像符号化の標準化活動」情報通信研究機構季報Vol.56 Nos.1/2、2010年3月発行
以上のように、2Dデプス手法は、複数の視点に対して物体を透視投影することにより得られるテクスチャ画像(2次元画像)と、そのテクスチャ画像に対応するデプス画像とを用いて、物体の3次元構造を表現する手法である。従って、物体の透視投影されない領域の3次元構造については表現することができない。
よって、透視投影する視点の数を増加させ、透視投影される領域を増加させることにより、より多くの領域の3次元構造を表現することができる。しかしながら、透視投影する視点の数が多いほど、3次元構造を表現するために必要なデータ量は増加する。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、2視点のテクスチャ画像とデプス画像を用いて、より多くの領域の3次元構造を表現することができるようにするものである。
本開示の第1の側面の画像処理装置は、ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することにより得られるテクスチャ画像と、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像とを用いて、所定の視点のテクスチャ画像を生成する画像生成部を備える画像処理装置である。
本開示の第1の側面の画像処理方法は、本開示の第1の側面の画像処理装置に対応する。
本開示の第1の側面においては、ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することにより得られるテクスチャ画像と、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像とを用いて、所定の視点のテクスチャ画像が生成される。
本開示の第2の側面の画像処理装置は、ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することによりテクスチャ画像を生成し、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像を生成する画像生成部を備える画像処理装置である。
本開示の第2の側面の画像処理方法は、本開示の第2の側面の画像処理装置に対応する。
本開示の第2の側面においては、ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することによりテクスチャ画像が生成され、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像が生成される。
なお、本開示の第1の側面および第2の側面の画像処理装置は、コンピュータにプログラムを実行させることにより実現することができる。
また、本開示の第1の側面および第2の側面の画像処理装置を実現するために、コンピュータに実行させるプログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
本開示の第1の側面によれば、画像を生成することができる。本開示の第1の側面によれば、より多くの領域の3次元構造を表現する2視点のテクスチャ画像とデプス画像を用いて画像を生成することができる。
また、本開示の第2の側面によれば、画像を生成することができる。本開示の第2の側面によれば、2視点のテクスチャ画像とデプス画像を用いて、より多くの領域の3次元構造を表現することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下、本開示を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施の形態:生成装置および表示装置(図1乃至図15)
2.第2実施の形態:生成装置および表示装置(図16乃至図23)
3.テクスチャ画像の他の生成方法(図24)
4.テクスチャ画像の他の例(図25)
5.第3実施の形態:tan軸投影(図26,27)
6.第4実施の形態:コンピュータ(図28)
7.応用例(図29および図30)
1.第1実施の形態:生成装置および表示装置(図1乃至図15)
2.第2実施の形態:生成装置および表示装置(図16乃至図23)
3.テクスチャ画像の他の生成方法(図24)
4.テクスチャ画像の他の例(図25)
5.第3実施の形態:tan軸投影(図26,27)
6.第4実施の形態:コンピュータ(図28)
7.応用例(図29および図30)
<第1実施の形態>
(生成装置の構成例)
図1は、本開示を適用した画像処理装置としての生成装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
(生成装置の構成例)
図1は、本開示を適用した画像処理装置としての生成装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1の生成装置12は、撮影装置11−1乃至11−N(Nは2以上)により取得された撮影画像とデプス画像とを用いて、撮影画像内の主要な被写体のテクスチャ画像およびデプス画像、並びに、全天球画像のテクスチャ画像およびデプス画像を生成する。
具体的には、撮影装置11−1乃至11−Nは、主要な被写体の周囲に配置され、主要な被写体の少なくとも一部を撮影範囲に含む。撮影装置11−1乃至11−Nは、それぞれ、撮影画像カメラ21とデプス画像カメラ22により構成される。撮影画像カメラ21は、被写体を撮影してフレーム単位で撮影画像を取得し、生成装置12に供給する。デプス画像カメラ22は、撮影画像の各画素における被写体の奥行き方向の位置をフレーム単位で取得して、その位置を表す情報を画素値とするデプス画像を生成し、生成装置12に供給する。なお、以下では、撮影装置11−1乃至11−Nを特に区別する必要がない場合、それらをまとめて撮影装置11という。
生成装置12は、領域抽出部31、位置情報生成部32、カラー情報生成部33、ポリゴン生成部34、描画部35、全天球画像生成部36、低解像度化部37、エンコーダ38、記憶部39、および送信部40により構成される。
生成装置12の領域抽出部31は、N個の撮影装置11から供給されるN個の撮影画像とデプス画像から、主要な被写体の領域を抽出し、位置情報生成部32に供給する。また、領域抽出部31は、N個の撮影画像とデプス画像から、主要な被写体の領域以外の領域を背景領域として抽出し、全天球画像生成部36に供給する。
位置情報生成部32は、領域抽出部31から供給される主要な被写体の領域のN個のデプス画像を用いて、主要な被写体に対応する1以上のポリゴンの位置情報を生成する。ポリゴンの位置情報とは、主要な被写体の中心を原点とする3次元座標系である3Dモデル座標系のポリゴンの各頂点の3次元座標である。位置情報生成部32は、各ポリゴンの位置情報をカラー情報生成部33とポリゴン生成部34に供給する。また、位置情報生成部32は、主要な被写体の領域のN個の撮影画像をカラー情報生成部33に供給する。
カラー情報生成部33は、位置情報生成部32から供給される各ポリゴンの位置情報と主要な被写体の領域のN個の撮影画像を用いて、各ポリゴンの表面と裏面のRGB値などのカラー情報を生成する。具体的には、カラー情報生成部33は、各ポリゴンに対応する撮影画像の画素値を用いて、そのポリゴンの表面のカラー情報を生成する。また、カラー情報生成部33は、各ポリゴンの表面のカラー情報を、そのポリゴンの裏面のカラー情報としても生成する。カラー情報生成部33は、各ポリゴンの表面と裏面のカラー情報をポリゴン生成部34に供給する。
なお、ポリゴンの表面のカラー情報は、ポリゴンの各頂点の3Dモデル座標系における3次元座標を、表面の法線ベクトルを軸として時計周りで記述し、その3次元座標に対応してカラー情報を記述することにより表現される。ポリゴンの裏面のカラー情報も、表面のカラー情報と同様に表現される。
ポリゴン生成部34は、位置情報生成部32から供給される各ポリゴンの位置情報に基づいて各ポリゴンを生成し、カラー情報生成部33から供給される各ポリゴンの表面と裏面のカラー情報に基づいて、各ポリゴンの表面および裏面に対してテクスチャを貼り付ける。ポリゴン生成部34は、表面および裏面に対してテクスチャが貼り付けられた各ポリゴンを描画部35に供給する。
描画部35(画像生成部)は、主要な被写体の1以上のポリゴンの中心である3Dモデル座標系の原点に対して対向する予め決められた2視点のそれぞれについて、各ポリゴンの裏面を透視投影面に透視投影することにより、2視点のテクスチャ画像を生成する。具体的には、描画部35は、2視点のそれぞれについて、各ポリゴンの裏面を、各視点から原点に向かう視線方向の直線が中心を通る法線である透視投影面に透視投影することにより、2視点のテクスチャ画像を生成する。本明細書において、「対向する位置」とは、対向する位置そのものだけでなく、本開示の技術的効果を奏する範囲で、対向する位置の付近も含むものである。同様に、「法線」とは、法線そのものだけでなく、面に対する角度が垂直付近である線も含むものである。
なお、テクスチャ画像のフォーマットは、特に限定されないが、例えばYCbCr420フォーマットを採用することができる。描画部35は、ポリゴンに基づいて、2視点のテクスチャ画像それぞれに対応するデプス画像を生成する。描画部35は、2視点のテクスチャ画像とデプス画像をエンコーダ38に供給する。
全天球画像生成部36は、領域抽出部31から供給される背景領域のN個の撮影画像を3Dモデル座標系の原点を中心とする正八面体に透視投影することにより、水平方向の周囲360度および垂直方向の周囲180度の全天球画像のテクスチャ画像を生成する。なお、全天球画像は、水平方向の周囲360度および垂直方向の周囲180度の球体の全空間の画像ではなく、本開示の技術的効果を奏すれば部分空間の画像であってもよい。全天球画像生成部36は、領域抽出部31から供給される背景領域のN個のデプス画像を、撮影画像と同様に正八面体に透視投影することにより、全天球画像のデプス画像を生成する。全天球画像生成部36は、全天球画像のテクスチャ画像とデプス画像を低解像度化部37に供給する。
低解像度化部37は、全天球画像生成部36から供給される全天球画像のテクスチャ画像とデプス画像を低解像度化し、エンコーダ38に供給する。
エンコーダ38は、描画部35から供給される2視点のテクスチャ画像とデプス画像を符号化し、低解像度化部37から供給される全天球画像のテクスチャ画像とデプス画像を符号化する。これらの符号化の符号化方式としては、AVC(Advanced Video Coding)方式、HEVC方式、MVD方式等を用いることができるが、ここでは、AVC方式を用いるものとする。
従って、エンコーダ38は、符号化により、各視点のテクスチャ画像の符号化ストリーム(以下、視点テクスチャストリームという)とデプス画像の符号化ストリーム(以下、視点デプスストリームという)を生成する。また、エンコーダ38は、符号化により、低解像度化された全天球画像のテクスチャ画像の符号化ストリーム(以下、全天球テクスチャストリームという)とデプス画像の符号化ストリーム(以下、全天球デプスストリームという)を生成する。エンコーダ38は、2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを記憶部39に供給する。
記憶部39は、エンコーダ38から供給される2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを記憶する。
送信部40は、記憶部39に記憶されている2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを読み出し、送信する。
以上のように、生成装置12は、主要な被写体の3次元構造を表現するポリゴンとカラー情報を、2視点のテクスチャ画像とデプス画像に変換する。従って、生成装置12は、2視点のテクスチャ画像とデプス画像を、一般的な画像の符号化方式を用いて符号化し、データ量を削減することができる。その結果、主要な被写体の3次元構造を表現するデータの伝送帯域を削減することができる。
なお、図1の生成装置12は、ポリゴンとカラー情報を生成したが、CG技術において用いられる3次元構造を表現する情報であれば、ポイントクラウドなどの他の情報を生成するようにしてもよい。
また、図1の例では、デプス画像カメラ22が、撮影画像と同一の画素数のデプス画像を取得するが、撮影画像より少ない画素数のデプス画像を取得する場合には、領域抽出部31と位置情報生成部32の間に、デプス画像の画素値を補間するデプス画像補間部が設けられる。この場合、デプス画像補間部は、デプス画像の画素値を補間し、デプス画像の画素数を撮影画像の画素数と同一にする。
さらに、図1の例では、各撮影装置11がデプス画像を取得するようにしたが、デプス画像は、そのデプス画像に対応する撮影装置11と他の撮影装置11により取得された撮影画像から生成されるようにしてもよい。
(撮影装置の配置例)
図2は、図1の撮影装置11の配置例を示す図である。
図2は、図1の撮影装置11の配置例を示す図である。
図2の例では、Nは9である。
図2に示すように、9個の撮影装置11−1乃至11−9は、主要な被写体61の周囲に取り囲むように配置される。
(効果の説明)
図3乃至図5は、3Dモデル座標系の原点に対して対向する2視点のそれぞれについて、各ポリゴンの表面を透視投影面に透視投影することにより生成されるテクスチャ画像と、そのテクスチャ画像に対応するデプス画像とを説明する図である。
図3乃至図5は、3Dモデル座標系の原点に対して対向する2視点のそれぞれについて、各ポリゴンの表面を透視投影面に透視投影することにより生成されるテクスチャ画像と、そのテクスチャ画像に対応するデプス画像とを説明する図である。
図3乃至図5の例では、主要な被写体のポリゴンが球81を形成する。この場合、図3のAに示すように、2視点のうちの一方の視点O1に対して、球81の表面を視線方向V1の透視投影面に透視投影することにより生成されるテクスチャ画像には、各投影方向82と最初に交差する球81上の表面の領域81Aに貼られたテクスチャが描画される。投影方向とは、視点から延びる、視線方向とのなす角の絶対値が画角の半分の角度(図3の例ではθ)の範囲内である方向である。また、このテクスチャ画像に対応するデプス画像は、視点O1に対する領域81Aの奥行き方向(視線方向V1)の位置を表す画像である。
また、図3のBに示すように、2視点のうちの他方の視点O2に対して、球81の表面を視線方向V2の透視投影面に透視投影することにより生成されるテクスチャ画像には、各投影方向83と最初に交差する球81上の表面の領域81Bに貼られたテクスチャが描画される。また、このテクスチャ画像に対応するデプス画像は、視点O2に対する領域81Bの奥行き方向(視線方向V2)の位置を表す画像である。
従って、図3のCに示すように、視点O1のテクスチャ画像およびデプス画像、並びに、視点O2のテクスチャ画像およびデプス画像により、球81の中心に対して互いに対向する2つの領域81Aと領域81Bの3次元構造を表現することができる。しかしながら、球の表面には、領域81Aと領域81B以外の領域が存在する。即ち、視点O1のテクスチャ画像およびデプス画像、並びに、視点O2のテクスチャ画像およびデプス画像では3次元構造を表現できない球81の表面の領域が存在する。
例えば、球81の表面および裏面に世界地図がテクスチャとして貼られており、アフリカ沖大西洋上空が視点O1である場合、図4のAの左側に示すように、視点O1のテクスチャ画像101には、領域81Aの表面にテクスチャとして貼られたアフリカ大陸と南アメリカ大陸の一部が描画される。
また、この場合、視点O2は太平洋上空であり、図4のBの左側に示すように、視点O2のテクスチャ画像102には、領域81Bの表面にテクスチャとして貼られたオーストラリア大陸の一部が描画される。しかしながら、南極大陸等は、テクスチャ画像101とテクスチャ画像102のいずれにも描画されない。
また、図4のAの右側および図4のBの右側に示すように、テクスチャ画像101に対応するデプス画像111と、テクスチャ画像102に対応するデプス画像112は、同一である。なお、デプス画像は、各画素における被写体の奥行き方向の位置が遠いほど、画素値(輝度値)が小さい。従って、デプス画像111とデプス画像112は、中心の画素値が最も大きく、中心から離れるほど小さくなっている。
以上のように、テクスチャ画像101とテクスチャ画像102のいずれにも、南極大陸等は描画されない。従って、図5に示すように、テクスチャ画像101およびデプス画像111並びにテクスチャ画像102およびデプス画像112を用いて再構成された3次元構造121は、表面および裏面に世界地図がテクスチャとして貼られた球81の一部分のみである。
図3乃至図5の例では、ポリゴンの形状が比較的単純な球81であったが、ポリゴンの形状が複雑である場合、2視点のテクスチャ画像では3次元構造を表現できないポリゴンの領域が増加する。
図6および図7は、視点O1に対して球81の裏面を視線方向V1の透視投影面に透視投影することにより生成されるテクスチャ画像と、そのテクスチャ画像に対応するデプス画像とを説明する図である。
上述したように、視点O1に対して球81の表面を視線方向V1の透視投影面に透視投影することによりテクスチャ画像を生成する場合、テクスチャ画像には、図6に示すように、各投影方向82と最初に交差する球81上の表面の各点c1に貼られたテクスチャが描画される。また、このテクスチャ画像に対応するデプス画像は、視点O1に対する各点c1の奥行き方向(視線方向V1)の位置を表す画像である。
一方、視点O1に対して球81の裏面を視線方向V1の透視投影面に透視投影することによりテクスチャ画像を生成する場合、テクスチャ画像には、図6に示すように、各投影方向82と最初に交差する球81上の裏面の各点c2に貼られたテクスチャが描画される。また、このテクスチャ画像に対応するデプス画像は、視点O2に対する各点c2の奥行き方向(視線方向V1)の位置を表す画像である。
例えば、球81の表面および裏面に世界地図がテクスチャとして貼られており、アフリカ沖大西洋上空が視点O1である場合、図7に示すように、視点O1のテクスチャ画像131には、各点c2の裏面にテクスチャとして貼られた北アメリカ大陸、南アメリカ大陸の一部、南極大陸、ヨーロッパ大陸の一部、アジア大陸、およびオーストラリア大陸が描画される。また、テクスチャ画像131に対応するデプス画像132は、中心の画素値が最も小さく、中心から離れるほど小さくなる。
図8乃至図10は、3Dモデル座標系の原点に対して対向する2視点のそれぞれについて、各ポリゴンの裏面を透視投影面に透視投影することにより生成されるテクスチャ画像と、そのテクスチャ画像に対応するデプス画像とを説明する図である。
図8乃至図10の例では、主要な被写体のポリゴンが球81である。この場合、図8のAに示すように、視点O1に対して、球81の裏面を視線方向V1の透視投影面に透視投影することにより生成されるテクスチャ画像には、各投影方向82と最初に交差する球81上の裏面の領域153Aに貼られたテクスチャが描画される。また、このテクスチャ画像に対応するデプス画像は、視点O1に対する領域81Aの奥行き方向(視線方向V1)の位置を表す画像である。
また、図8のBに示すように、2視点のうちの他方の視点O2に対して、球81の裏面を視線方向V2の透視投影面に透視投影することにより生成されるテクスチャ画像には、各投影方向83と最初に交差する球81上の裏面の領域153Bに貼られたテクスチャが描画される。また、このテクスチャ画像に対応するデプス画像は、視点O2に対する領域81Bの奥行き方向(視線方向V2)の位置を表す画像である。
従って、図8のCに示すように、視点O1のテクスチャ画像およびデプス画像、並びに、視点O2のテクスチャ画像およびデプス画像により、球81の中心に対して互いに対向する2つの領域153Aおよび領域153Bの3次元構造を表現することができる。
なお、図8のCに示すように、領域153Aおよび領域153Bは重複する。従って、視点O1のテクスチャ画像およびデプス画像、並びに、視点O2のテクスチャ画像およびデプス画像により、球81の全ての3次元構造を表現することができることになる。
例えば、球81の表面および面に世界地図がテクスチャとして貼られており、アフリカ沖大西洋上空が視点O1である場合、図9のAの左側に示すように、視点O1のテクスチャ画像161には、領域153Aの裏面にテクスチャとして貼られた北アメリカ大陸、南アメリカ大陸の一部、南極大陸、ヨーロッパ大陸の一部、アジア大陸、オーストラリア大陸が描画される。
また、この場合、視点O2は太平洋上空であり、図9のBの左側に示すように、視点O2のテクスチャ画像162には、領域153Bの裏面にテクスチャとして貼られたアフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、南極大陸、ヨーロッパ大陸の一部が描画される。従って、7大陸の全てが、テクスチャ画像161とテクスチャ画像162の少なくとも一方に描画される。
また、図9のAおよび図9のBの右側に示すように、テクスチャ画像161に対応するデプス画像163と、テクスチャ画像162に対応するデプス画像164は、同一である。デプス画像163とデプス画像164は、中心の画素値が最も小さく、中心から離れるほど大きくなっている。
以上のように、7大陸の全てが、テクスチャ画像161とテクスチャ画像162の少なくとも一方に描画される。従って、図10のAに示すように、テクスチャ画像161とデプス画像163を用いて再構成された3次元構造171は、球81の視点O2側の半分(図中右半分)より大きい部分である。また、図10のBに示すように、テクスチャ画像162とデプス画像164を用いて再構成された3次元構造172は、球81の視点O1側の半分(図中左半分)より大きい部分である。よって、テクスチャ画像161およびデプス画像163並びにテクスチャ画像162およびデプス画像164を用いて3次元構造を再構成することにより、球81全体を生成することができる。
なお、領域153Aと領域153Bの重複領域は、テクスチャ画像161およびデプス画像163と、テクスチャ画像162およびデプス画像164のいずれか一方を用いて生成される。
例えば、図8のAに示すように、領域153Aと領域153Bの重複領域のうちの領域153Aの端部の領域154は、視点O1に対して透視投影される場合、投影方向82との角度が小さい。従って、テクスチャ画像161とデプス画像163では、領域154の3次元構造を高精度で表現することはできない。
しかしながら、図8のBに示すように、領域154は、視点O2に対して透視投影される場合、投影方向83との角度が、視点O1に対して透視投影される場合に比べて大きくなる。従って、テクスチャ画像162とデプス画像164では、テクスチャ画像161とデプス画像163に比べて、領域154の3次元構造を高精度で表現することができる。よって、領域154は、テクスチャ画像162とデプス画像164を用いて生成される。
以上のように、領域153Aと領域153Bの重複領域を、テクスチャ画像161およびデプス画像163と、テクスチャ画像162およびデプス画像164のうちの、重複領域との角度が大きい投影方向に対応する方を用いて生成することにより、球81の再構成の精度を向上させることができる。
(生成装置の処理の説明)
図11は、図1の生成装置12の生成処理を説明するフローチャートである。この生成処理は、N個の撮影装置11により取得されるN個の撮影画像とデプス画像のフレームごとに行われる。
図11は、図1の生成装置12の生成処理を説明するフローチャートである。この生成処理は、N個の撮影装置11により取得されるN個の撮影画像とデプス画像のフレームごとに行われる。
図11のステップS11において、生成装置12の領域抽出部31は、撮影装置11から供給されるN個の撮影画像とデプス画像から、主要な被写体の領域と背景領域を抽出する。領域抽出部31は、主要な被写体の領域のN個の撮影画像とデプス画像を位置情報生成部32に供給し、背景領域のN個の撮影画像とデプス画像を全天球画像生成部36に供給する。
ステップS12において、位置情報生成部32は、領域抽出部31から供給される主要な被写体の領域のN個のデプス画像を用いて、主要な被写体の各ポリゴンの位置情報を生成し、カラー情報生成部33と描画部35に供給する。また、位置情報生成部32は、主要な被写体の領域のN個の撮影画像をカラー情報生成部33に供給する。
ステップS13において、カラー情報生成部33は、位置情報生成部32から供給される各ポリゴンの位置情報と主要な被写体の領域のN個の撮影画像を用いて、各ポリゴンの表面と裏面のカラー情報を生成する。カラー情報生成部33は、各ポリゴンの表面と裏面のカラー情報を描画部35に供給する。
ステップS14において、描画部35は、位置情報生成部32から供給される各ポリゴンの位置情報に基づいて各ポリゴンを生成し、カラー情報生成部33から供給される各ポリゴンの表面と裏面のカラー情報に基づいて、各ポリゴンの表面および裏面に対してテクスチャを貼り付ける。
ステップS15において、描画部35は、予め決められた2視点のそれぞれに対して、各ポリゴンの裏面を視線方向の透視投影面に透視投影することにより2視点のテクスチャ画像を生成する。描画部35は、2視点のテクスチャ画像をエンコーダ38に供給する。
ステップS16において、描画部35は、ポリゴンに基づいて、2視点のテクスチャ画像それぞれに対応するデプス画像を生成し、エンコーダ38に供給する。
ステップS17において、全天球画像生成部36は、領域抽出部31から供給される背景領域のN個の撮影画像を3Dモデル座標系の原点を中心とする正八面体に透視投影することにより、全天球画像のテクスチャ画像を生成し、低解像度化部37に供給する。
ステップS18において、全天球画像生成部36は、領域抽出部31から供給される背景領域のN個のデプス画像を、撮影画像と同様に正八面体に透視投影することにより、全天球画像のデプス画像を生成し、低解像度化部37に供給する。
ステップS19において、低解像度化部37は、全天球画像生成部36から供給される全天球画像のテクスチャ画像とデプス画像を低解像度化し、エンコーダ38に供給する。
ステップS20において、エンコーダ38は、描画部35から供給される2視点のテクスチャ画像およびデプス画像、並びに、低解像度化部37から供給される全天球画像のテクスチャ画像およびデプス画像を符号化する。エンコーダ38は、その結果生成される2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを記憶部39に供給して記憶させる。
ステップS21において、送信部40は、記憶部39に記憶されている2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを読み出し、送信する。そして、処理は終了する。
以上のように、生成装置12は、3Dモデル座標系の原点に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点の視線方向の透視投影面にポリゴンの裏面を透視投影することにより、2視点のテクスチャ画像とデプス画像を生成する。従って、生成された2視点のテクスチャ画像とデプス画像は、ポリゴンの表面を透視投影することにより生成される場合に比べて、より多くの領域の主要な被写体のポリゴンの3次元構造を表現することができる。
(表示装置の構成例)
図12は、本開示を適用した画像処置装置としての表示装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図12は、本開示を適用した画像処置装置としての表示装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図12の表示装置200は、図1の生成装置12から送信されてくる2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを受信し、所定の視点のテクスチャ画像を生成する。
具体的には、表示装置200は、受信部201、記憶部202、デコーダ203、再構成部204、描画部205、および表示部206により構成される。
表示装置200の受信部201は、生成装置12から送信されてくる2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを受信し、記憶部202に供給する。
記憶部202は、受信部201から供給される2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを記憶する。
デコーダ203は、記憶部202から2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを読み出し、復号する。デコーダ203は、復号の結果得られる2視点のテクスチャ画像およびデプス画像、並びに、全天球画像のテクスチャ画像およびデプス画像を再構成部204に供給する。
再構成部204は、デコーダ203から供給される2視点のテクスチャ画像およびデプス画像を用いて、3Dモデル座標系に主要な被写体の3次元構造を再構成する。上述したように、生成装置12で生成される2視点のテクスチャ画像およびデプス画像は、ポリゴンの表面を透視投影することにより生成される場合に比べて、より多くの領域の主要な被写体のポリゴンの3次元構造を表現することができる。従って、復号された2視点のテクスチャ画像およびデプス画像を用いて3次元構造が再構成される主要な被写体の領域は、2視点のテクスチャ画像とデプス画像がポリゴンの表面を透視投影することにより生成される場合に比べて多い。
また、再構成部204は、デコーダ203から供給される全天球画像のテクスチャ画像とデプス画像を用いて、3Dモデル座標系に背景領域の3次元構造を再構成する。再構成部204は、主要な被写体と背景領域の3次元構造の位置情報とカラー情報を描画部205に供給する。
描画部205(画像生成部)は、再構成部204から供給される主要な被写体と背景領域の3次元構造の位置情報とカラー情報に基づいて、視聴者等により指定された3Dモデル座標系における視点、視線方向、および画角のテクスチャ画像を表示画像として生成する。描画部205は、生成された表示画像を表示部206に供給する。
表示部206は、描画部205から供給される表示画像を表示する。これにより、視聴者は、例えば、主要な被写体の周囲の任意の位置から主要な被写体を見ることができる。
(第1の再構成方法の説明)
図13は、第1の再構成方法を説明する図である。
図13は、第1の再構成方法を説明する図である。
なお、図13の例では、説明の便宜上、2視点のテクスチャ画像およびデプス画像の解像度が、4(横)×4(縦)画素であるものとする。また、図13では、2視点のうちの1つの視点O1のテクスチャ画像とデプス画像を用いて主要な被写体の3次元構造を再構成する場合について説明する。
第1の再構成方法は、ポイントクラウドを用いて3次元構造を再構成する方法である。具体的には、図13に示すように、第1の再構成方法では、再構成部204は、視点O1、視線方向V1、画角2θ、視点O1のテクスチャ画像220の各画素221に対応するサンプリング点231のテクスチャ画像220上の位置(u,v)、および、テクスチャ画像220に対応するデプス画像の各画素221の画素値に基づいて、サンプリング点231の3Dモデル座標系における3次元座標(X,Y,Z)を生成する。
また、再構成部204は、テクスチャ画像220の各画素221の画素値であるYCbCr値をRGB値に変換し、各画素221に対応するサンプリング点231のRGB値とする。再構成部204は、各サンプリング点231の3次元座標(X,Y,Z)に、そのサンプリング点231のRGB値の点を描画することにより、主要な被写体の3次元構造を再構成する。再構成部204は、各サンプリング点231の3次元座標(X,Y,Z)を主要な被写体の3次元構造の位置情報として描画部205に供給するとともに、各サンプリング点231のRGB値を主要な被写体の3次元構造のカラー情報として描画部205に供給する。
(第2の再構成方法の説明)
図14は、第2の再構成方法を説明する図である。
図14は、第2の再構成方法を説明する図である。
なお、図14の例では、説明の便宜上、2視点のテクスチャ画像およびデプス画像の解像度が、4(横)×3(縦)画素であるものとする。また、図14では、2視点のうちの1つの視点O1のテクスチャ画像とデプス画像を用いて主要な被写体の3次元構造を再構成する場合について説明する。
第2の再構成方法は、三角形パッチを用いて3次元構造を再構成する方法である。具体的には、図14の左側に示すように、第2の再構成方法では、再構成部204は、視点O1のテクスチャ画像240上に各画素241に対応するサンプリング点251を生成する。再構成部204は、テクスチャ画像240の全ての画素に対応するサンプリング点251のうちの、隣接する3つのサンプリング点251どうしを接続することにより、隣接する3つのサンプリング点251を頂点とする三角形パッチ252を生成する。
そして、再構成部204は、視点O1、視線方向V1、画角2θ、各サンプリング点251のテクスチャ画像240上の位置(u,v)、および、テクスチャ画像240に対応するデプス画像の各画素241の画素値に基づいて、各サンプリング点251に対応する3Dモデル座標系の3次元座標(X,Y,Z)を生成する。
そして、再構成部204は、図14の右側に示すように、各サンプリング点251の3次元座標(X,Y,Z)に基づいて、各サンプリング点251に対応する各サンプリング点261を3Dモデル座標系に配置する。また、再構成部204は、三角形パッチ252の頂点を構成する3つのサンプリング点251に対応するサンプリング点261を接続することにより、三角形パッチ262を生成する。
また、再構成部204は、三角形パッチ262ごとに、三角形パッチ262に対応する三角形パッチ252を構成する画素241のYCbCr値をRGB値に変換し、そのRGB値を用いて三角形パッチ262のRGB値を生成する。再構成部204は、三角形パッチ262ごとに、三角形パッチ262のRGB値のテクスチャを三角形パッチ262に貼り付ける。これにより、再構成部204は、主要な被写体の3次元構造を再構成する。再構成部204は、各三角形パッチ262の頂点となるサンプリング点261の3次元座標(X,Y,Z)を主要な被写体の3次元構造の位置情報として描画部205に供給する。また、再構成部204は、各三角形パッチ262のRGB値を主要な被写体の3次元構造のカラー情報として描画部205に供給する。
図13および図14では、視点O1のテクスチャ画像とデプス画像から主要な被写体の3次元構造を再構成する方法について説明したが、視点O2のテクスチャ画像とデプス画像から主要な被写体の3次元構造を再構成する方法および全天球画像のテクスチャ画像とデプス画像から背景領域の3次元構造を再構成する方法についても同様である。
(表示装置の処理の説明)
図15は、図12の表示装置200の表示処理を説明するフローチャートである。この表示処理は、例えば、2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームが記憶部202に記憶されている状態で、視聴者により表示画像の表示が要求されたとき、開始される。
図15は、図12の表示装置200の表示処理を説明するフローチャートである。この表示処理は、例えば、2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームが記憶部202に記憶されている状態で、視聴者により表示画像の表示が要求されたとき、開始される。
図15のステップS32において、デコーダ203は、記憶部202から2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを読み出し、復号する。デコーダ203は、復号の結果得られる2視点のテクスチャ画像およびデプス画像、並びに、全天球画像のテクスチャ画像およびデプス画像を再構成部204に供給する。
ステップS33において、再構成部204は、デコーダ203から供給される2視点のテクスチャ画像およびデプス画像を用いて、3Dモデル座標系に主要な被写体の3次元構造を再構成する。再構成部204は、主要な被写体の3次元構造の位置情報とカラー情報を描画部205に供給する。
ステップS34において、再構成部204は、デコーダ203から供給される全天球画像のテクスチャ画像とデプス画像を用いて、3Dモデル座標系に背景領域の3次元構造を再構成する。再構成部204は、背景領域の3次元構造の位置情報とカラー情報を描画部205に供給する。
ステップS35において、描画部205は、再構成部204から供給される主要な被写体と背景領域の3次元構造の位置情報とカラー情報に基づいて、視聴者等により指定された3Dモデル座標系における視点、視線方向、および画角のテクスチャ画像を表示画像として生成する。描画部205は、生成された表示画像を表示部206に供給する。
ステップS36において、表示部206は、描画部205から供給される表示画像を表示し、処理を終了する。
以上のように、表示装置200は、生成装置12により生成された2視点のテクスチャ画像とデプス画像を用いて表示画像を生成する。従って、2視点のそれぞれに対してポリゴンの表面を透視投影することにより生成された2視点のテクスチャ画像とデプス画像を用いる場合に比べて、より多くの領域の主要な被写体の3次元構造を再構成し、その3次元構造から表示画像を生成することができる。その結果、表示画像の画質が向上する。
<第2実施の形態>
(生成装置の構成例)
図16は、本開示を適用した画像処理装置としての生成装置の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
(生成装置の構成例)
図16は、本開示を適用した画像処理装置としての生成装置の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図16に示す構成のうち、図1の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図16の生成装置300の構成は、視点制御部301が新たに設けられる点、および、描画部35、記憶部39、送信部40の代わりに、描画部302、記憶部303、送信部304が設けられる点が、図1の生成装置12の構成と異なる。生成装置300では、2視点の位置が可変であり、2視点のテクスチャ画像とデプス画像が、主要な被写体のポリゴンの最も多くの領域の3次元構造を表現するように、2視点の位置が設定される。
具体的には、視点制御部301(視点情報生成部)は、3Dモデル座標系の原点に対して互いに対向する現在の2視点のペアを結ぶ原点を通る直線を、原点を軸として所定の方向に所定量ずつ所定の範囲内で回転させることにより、現在の2視点のペアを含む複数の2視点のペアの候補を決定する。2視点のペアの候補の生成頻度は、特に限定されず、フレームごと、シーケンスごと、GOP(Group of Picture)ごと等にすることができる。視点制御部301は、複数の2視点のペアの候補の3次元座標である視点情報を生成し、描画部302に給する。
また、視点制御部301は、描画部302から供給される視点情報に対応する2視点のペアの候補が現在の2視点のペアではない場合、その2視点のペアの候補に現在の2視点のペアを変更し、その視点情報を含むテーブルを生成する。視点制御部301は、テーブルを記憶部303に出力する。
描画部302(画像生成部)は、視点制御部301から複数の視点情報が供給される場合、視点情報ごとに、その視点情報が3次元座標を示す2視点のペアの候補の各視点に対して、ポリゴン生成部34により生成された各ポリゴンの裏面を透視投影面に透視投影することにより、2視点のペアの候補のテクスチャ画像を生成する。
そして、描画部302は、2視点のペアの候補のうちの、テクスチャ画像を生成する際に透視投影されるポリゴンの裏面の領域が最も大きい2視点のペアの候補を、最適な2視点のペアとして選択する。具体的には、描画部302は、2視点のペアの候補のうちの、2視点のテクスチャ画像を生成する際に裏面が透視投影されるポリゴンの数が最も多い2視点のペアを、最適な2視点のペアとして選択する。
描画部302は、最適な2視点のペアの視点情報を現在の2視点のペアの視点情報として保持するとともに、視点制御部301に供給する。また、視点制御部301は、最適な2視点のペアのテクスチャ画像を、最終的な現在の2視点のペアのテクスチャ画像とする。
一方、描画部302は、視点制御部301から複数の視点情報が供給されない場合、保持されている視点情報が3次元座標を示す現在の2視点のペアの各視点に対して、各ポリゴンの裏面を透視投影面に透視投影することにより、現在の2視点のペアのテクスチャ画像を生成する。
描画部302は、各ポリゴンに基づいて、現在の2視点のペアのテクスチャ画像それぞれに対応するデプス画像を生成する。描画部302は、現在の2視点のペアのテクスチャ画像とデプス画像をエンコーダ38に供給する。
記憶部303は、エンコーダ38から供給される2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを記憶する。また、記憶部303は、視点制御部301から供給されるテーブルを記憶する。
送信部304は、記憶部39に記憶されている2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリーム、並びにテーブルを読み出し、送信する。
(2視点と3次元構造を表現可能な領域の関係の説明)
図17および図18は、2視点と3次元構造を表現可能な領域の関係を説明する図である。
図17および図18は、2視点と3次元構造を表現可能な領域の関係を説明する図である。
主要な被写体のポリゴンが図17のロボット320を形成する場合、ロボット320の設置面に水平なaa´断面の模式図は、図18に示すようになる。即ち、ロボット320のaa´断面には、ロボット320の左腕321、胴体322、および右腕323が含まれる。
この場合、図18のAに示すように、aa´断面上の左腕321の左側に2視点のうちの一方の視点O1が配置され、右腕323の右側に他方の視点O2が配置されると、視点O1のテクスチャ画像には、左腕321の右側の裏面が透視投影される。また、視点O2のテクスチャ画像には、右腕323の左側の裏面が透視投影される。
しかしながら、視点O1のテクスチャ画像においても、視点O2にテクスチャ画像においても、胴体322の裏面は、手前に存在する左腕321または右腕323に遮蔽され、透視投影されない。
これに対して、図18のBに示すように、aa´断面上の左腕321、胴体322、および右腕323の上側に2視点のうちの一方の視点O1´が配置され、下側に他方の視点O2´が配置されると、視点O1´のテクスチャ画像には、左腕321、胴体322、および右腕323の下側の裏面が透視投影される。また、視点O2´のテクスチャ画像には、左腕321、胴体322、および右腕323の上側の裏面が透視投影される。
以上のように、主要な被写体のポリゴンが複数の部位のポリゴンから形成される場合、2視点の奥行き方向に各部位のポリゴンが並ぶと、2視点のテクスチャ画像に透視投影される主要な被写体のポリゴンの領域が減少する。また、図示は省略するが、主要な被写体のポリゴンの形状が凹な形状である場合、2視点の奥行き方向に空洞を挟む両端部が存在すると、手前側の端部が奥側の端部を遮蔽するため、2視点のテクスチャ画像に透視投影される主要な被写体のポリゴンの領域が減少する。
従って、描画部302は、複数の2視点のペアの候補に対して2視点のテクスチャ画像を生成し、透視投影されるポリゴンの裏面の領域が最も大きい2視点のペアの候補を最適なペアとして選択する。
(2視点のペアの候補の第1の決定方法の説明)
図19は、2視点のペアの候補の第1の決定方法を説明する図である。
図19は、2視点のペアの候補の第1の決定方法を説明する図である。
図19の例では、主要な被写体のポリゴンが図17のロボット320を形成する。また、現在の2視点のペアのうちの一方の視点O1が図17のaa´断面上の左腕321の左側であり、他方の視点O2が図17のaa´断面上の右腕323の右側である。これらのことは、後述する図20においても同様である。
図19に示すように、第1の決定方法では、視点制御部301は、現在の視点O1と視点O2を結ぶ原点Oを通る直線341を、原点Oを軸として、一方向に所定量ずつ所定の範囲内で回転させることにより、現在の2視点のペアを含む2視点のペアの候補を決定する。即ち、第1の決定方法では、原点Oを中心とした直線341を直径とする円周上を2視点のペアの候補が移動する。
図19の例では、視点制御部301は、直線341をaa´断面に平行な方向に所定量ずつ時計周りまたは反時計周りに微小角度θrの範囲内で回転させることにより、現在の2視点のペアを含む2視点のペアの候補を決定している。
(2視点のペアの候補の第2の決定方法の説明)
図20は、2視点のペアの候補の第2の決定方法を説明する図である。
図20は、2視点のペアの候補の第2の決定方法を説明する図である。
図20に示すように、第2の決定方法では、視点制御部301は、直線341を、原点Oを軸として、2以上の方向に所定量ずつ所定の範囲内で回転させることにより、現在の2視点のペアを含む2視点のペアの候補を決定する。即ち、第2の決定方法では、原点Oを中心とした直線341を直径とする球面上を2視点のペアの候補が移動する。
図20の例では、視点制御部301は、直線341をaa´断面に平行な方向に所定量ずつ時計周りまたは反時計周りに微小角度θrの範囲内で回転させることにより、2視点のペアの候補を決定している。また、視点制御部301は、直線341をaa´断面に垂直な方向に所定量ずつ時計周りまたは反時計周りに微小角度φrの範囲内で回転させることにより、2視点のペアの候補を決定している。
以上のように、第1および第2の決定方法では、視点制御部301は、現在の視点O1と視点O2を結ぶ直線341を微小角度の範囲内で回転させることにより2視点のペアの候補を決定する。従って、2視点のペアは、透視投影されるポリゴンの裏面の領域が大きくなるように段階的に変化していく。よって、フレーム単位で2視点のペアを決定する場合であっても、フレーム間で2視点のペアが大きく変化することはない。その結果、フレーム間で2視点のペアが大きく変化することによるテクスチャ画像とデプス画像の符号化効率の低下を防止することができる。
(テーブルの例)
図21は、図16の視点制御部301により生成されるテーブルの例を示す図である。
図21は、図16の視点制御部301により生成されるテーブルの例を示す図である。
図21に示すように、テーブルには、視点ごとに、視点情報と視線方向を示す方位角および仰角とが登録される。
方位角は、視線方向とZ軸とのなすXZ平面方向の角度であり、仰角は、視線方向とXZ平面とのなす角度である。視点から延びるZ軸の正方向のベクトルを方位角だけXZ平面上を水平回転した後、仰角だけY軸方向に上下回転した線が、視線方向である。
図21の例では、3Dモデル座標系のZ軸方向が、2視点の一方から他方へ向かう方向である。従って、2視点のうちの一方の視点の方位角と仰角は0度であり、視点情報は3次元座標(0,0,-1.0)である。また、他方の視点の方位角は−180度であり、3次元座標は(0,0,1.0)である。
また、テーブルには、視点ごとに、視線方向を軸としたときの透視投影面の回転方向の角度である回転角が登録される。さらに、テーブルには、視点ごとに、その視点のテクスチャ画像の横方向の画角である横画角および縦方向の画角である縦画角、並びに、横方向の画素数である横画素数および縦方向の画素数である縦画素数が登録される。図21の例では、2視点の回転角は両方とも0度であり、横画角と縦画角は両方とも90度であり、横画素数と縦画素数は両方とも1024である。
(画像処理装置の処理の説明)
図22および図23は、図16の生成装置300の生成処理を説明するフローチャートである。この生成処理は、N個の撮影装置11により取得されるN個の撮影画像とデプス画像のフレームごとに行われる。
図22および図23は、図16の生成装置300の生成処理を説明するフローチャートである。この生成処理は、N個の撮影装置11により取得されるN個の撮影画像とデプス画像のフレームごとに行われる。
図22のステップS51乃至S54の処理は、図11のステップS11乃至S14の処理と同様である。
ステップS55において、視点制御部301は、処理対象のフレームが先頭のフレームであるかどうかを判定する。ステップS55で処理対象のフレームが先頭のフレームではないと判定された場合、即ち既に現在の2視点のペアが設定されている場合、処理はステップS56に進む。
ステップS56において、視点制御部301は、2視点のペアの候補の生成頻度、即ち2視点のペアの更新頻度に基づいて、複数の2視点のペアの候補を決定するかどうかを判定する。例えば、2視点のペアの候補の生成頻度がフレーム単位である場合、視点制御部301は、常に、複数の2視点のペアの候補を決定すると判定する。また、2視点のペアの候補の生成頻度がシーケンス単位またはGOP単位である場合、処理対象のフレームがシーケンスまたはGOPの先頭のフレームであるとき、視点制御部301は、複数の2視点のペアの候補を決定すると判定する。
ステップS56で複数の2視点のペアの候補を決定すると判定された場合、処理はステップS57に進む。ステップS57において、視点制御部301は、第1または第2の決定方法で複数の2視点のペアの候補を決定する。視点制御部301は、複数の2視点のペアの候補の視点情報を生成し、描画部302に供給する。
ステップS58において、描画部302は、視点情報ごとに、その視点情報が3次元座標を示す2視点のペアの候補の各視点に対して、各ポリゴンの裏面を透視投影面に透視投影することにより、2視点のペアの候補のテクスチャ画像を生成する。
ステップS59において、描画部302は、2視点のペアの候補のうちの、テクスチャ画像を生成する際に透視投影されるポリゴンの裏面の領域が最も大きい2視点のペアの候補を、最適な2視点のペアとして選択する。描画部302は、最適な2視点のペアの視点情報を現在の2視点のペアの視点情報として保持するとともに、視点制御部301に供給する。また、視点制御部301は、最適な2視点のペアのテクスチャ画像を、最終的な現在の2視点のペアのテクスチャ画像とする。
ステップS60において、視点制御部301は、描画部302から供給される視点情報に対応する最適な2視点のペアが、現在の2視点のペアであるかどうかを判定する。ステップS60で最適な2視点のペアが現在の2視点のペアではないと判定された場合、処理はステップS61に進める。
ステップS61において、視点制御部301は、描画部302から供給される視点情報を含むテーブルを生成し、記憶部303に供給して記憶させる。
ステップS62において、視点制御部301は、最適な2視点のペアを現在の2視点のペアに設定し、処理を図23のステップS65に進む。
一方、ステップS55で処理対象のフレームが先頭のフレームであると判定された場合、即ちまだ現在の2視点のペアが設定されていない場合、処理はステップS63に進む。
ステップS63において、視点制御部301は、現在の2視点のペアを初期値に設定し、処理をステップS64に進める。
また、ステップS56で複数の2視点のペアの候補を決定しないと判定された場合、描画部302は、保持されている視点情報が3次元座標を示す現在の2視点のペアの各視点に対して、各ポリゴンの裏面を透視投影面に透視投影することにより、現在の2視点のペアのテクスチャ画像を生成する。そして、処理は図23のステップS65に進む。
また、ステップS60で最適な2視点のペアが現在の2視点のペアではないと判定された場合、現在の2視点のペアを変更する必要がないため、処理はステップS61およびS62をスキップし、図23のステップS65に進む。
図23のステップS65において、描画部302は、ポリゴンに基づいて、現在の2視点のペアのテクスチャ画像それぞれに対応するデプス画像を生成する。描画部302は、現在の2視点のペアのテクスチャ画像とデプス画像をエンコーダ38に供給する。
ステップS66乃至S69の処理は、図11のステップS17乃至S20の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS70において、送信部304は、記憶部39に記憶されている2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリーム、並びにテーブルを読み出し、送信する。そして、処理は終了する。
以上のように、生成装置300は、2視点のテクスチャ画像とデプス画像が、より多くの領域の3次元構造を表現可能になるように、2視点のペアを決定する。従って、2視点のテクスチャ画像とデプス画像を用いて、より多くの領域の3次元構造を表現することができる。
第2実施の形態における表示装置の構成は、再構成部204による再構成時にテーブルが用いられる点を除いて、図12の表示装置200の構成と同一である。即ち、第2実施の形態では、2視点のペアが予め決まった固定値ではないため、再構成部204は、再構成時に、テーブルに登録されている2視点のペアの各視点の視点情報および視線方向を用いて、各サンプリング点の3次元座標(X,Y,Z)を生成する。
なお、第1および第2実施の形態では、主要な被写体のポリゴンの裏面のみがテクスチャ画像に透視投影されたが、背景領域のポリゴンの表面もテクスチャ画像に透視投影されるようにしてもよい。
<テクスチャ画像の他の生成方法>
図24は、この場合のテクスチャ画像の生成方法を説明する図である。
図24は、この場合のテクスチャ画像の生成方法を説明する図である。
図24の例では、主な被写体のポリゴンが球81を形成している。
この場合、球81を形成するポリゴンだけでなく、視点O1の奥行き方向の位置が球81より奥側である位置に背景領域361のポリゴンが生成され、視点O2の奥行き方向の位置が球81より奥側である位置に背景領域362のポリゴンが生成される。背景領域361と背景領域362のポリゴンの生成には、領域抽出部31により抽出された背景領域のN個の撮影画像とデプス画像が用いられる。
そして、各視点に対して、球81を形成するポリゴンの裏面、および、背景領域361と背景領域362のポリゴンの表面が透視投影され、テクスチャ画像が生成される。
その結果、図24に示すように、視点O1のテクスチャ画像には、視点O1の画角2θに含まれる球81の裏面の領域153Aと背景領域361の表面のうちの領域153Aにより遮蔽されない領域361Aとが描画される。また、視点O2のテクスチャ画像には、視点O2の画角2θに含まれる球81の裏面の領域153Bと背景領域362の表面のうちの領域153Bにより遮蔽されない領域362Aが描画される。
以上のようにしてテクスチャ画像が生成される場合、表示装置200は、主要な被写体のポリゴンの裏面のみがテクスチャ画像に透視投影される場合に比べて、表示画像の背景領域を高精度で生成することができる。また、表示装置200は、視点O1と視点O2の両方の画角2θ内に存在する3次元構造のみを描画することにより、表示画像から背景領域を削除することもできる。なお、この場合、生成装置12(300)は、全天球テクスチャストリームと全天球デプスストリームを生成しなくてもよい。
<テクスチャ画像の他の例>
図25は、テクスチャ画像の他の例を示す図である。
図25は、テクスチャ画像の他の例を示す図である。
上述した説明では、テクスチャ画像は、1つの視点のテクスチャ画像であったが、その視点に対応する左目用の視点と右目用の視点のテクスチャ画像が合成されたものであってもよい。
具体的には、図25のAに示すように、テクスチャ画像は、例えば、1つの視点に対応する左目用の視点のテクスチャ画像421と右目用の視点のテクスチャ画像422が、横方向(水平方向)にパッキングされたパッキング画像420であってもよい。
また、図25のBに示すように、テクスチャ画像は、例えば、テクスチャ画像421とテクスチャ画像422が、縦方向(垂直方向)にパッキングされたパッキング画像440であってもよい。
以上のように、テクスチャ画像が左目用の視点と右目用の視点の画像をパッキングしたテクスチャ画像である場合、復号の結果得られるテクスチャ画像が、左目用の視点のテクスチャ画像と右目用の視点のテクスチャ画像に分離される。そして、目ごとに3次元構造が生成される。
そして、視聴者等により指定された視点に対応する左目の視点、視線方向、および画角に基づいて、左目用の3次元構造から左目用の表示画像が生成される。また、視聴者等により指定された視点に対応する右目の視点、視線方向、および画角に基づいて、右目用の3次元構造から右目用の表示画像が生成される。
表示部206が3D表示可能である場合、表示部206は、左目用の表示画像を左目用の画像として表示し、右目用の表示画像を右目用の画像として表示することにより、表示画像を3D表示する。一方、表示部206が3D表示可能ではない場合、表示部206は、左目用の表示画像または右目用の表示画像を2D表示する。
なお、第1および第2実施の形態では、視点の数は2個であったが、視点の数は2個に限定されない。また、2視点は互いに対向していなくてもよい。視線方向は、視点から原点以外の位置に向かう方向であってもよい。
また、生成装置12(300)は、表示装置200から要求されたときのみ記憶部39(303)に記憶されている2視点の視点テクスチャストリームおよび視点デプスストリーム、並びに、全天球テクスチャストリームおよび全天球デプスストリームを読み出し、表示装置200に送信するようにしてもよい。テーブルの送信についても同様である。
さらに、第1実施の形態においても、第2実施の形態と同様に、生成装置12が、予め決められた2視点の視点情報を含むテーブルを生成し、表示装置200に送信するようにしてもよい。
<第3実施の形態>
本開示を適用した配信システムの第3実施の形態の構成は、透視投影の代わりにtan軸投影(詳細は後述する)が行われる点を除いて、上記した例えば、図1の生成装置12の構成や、図12に示した表示装置200と同一である。従って、以下では、tan軸投影についてのみ説明する。
本開示を適用した配信システムの第3実施の形態の構成は、透視投影の代わりにtan軸投影(詳細は後述する)が行われる点を除いて、上記した例えば、図1の生成装置12の構成や、図12に示した表示装置200と同一である。従って、以下では、tan軸投影についてのみ説明する。
(投影面の座標系の説明)
図26は、投影面の座標系を説明する図である。
図26は、投影面の座標系を説明する図である。
なお、第3実施の形態では、投影面は、生成装置12が、高解像度画像を生成する際、球にマッピングされた全天球画像をtan軸投影する2次元平面、または、表示装置200が、表示画像を生成する際、3Dモデル画像をtan軸投影する視野範囲である。
図26の例では、3Dモデルの3次元のxyz座標系において、zが-1.0である投影面451が設定されている。この場合、投影面451の中心O´を原点とし、投影面451の水平方向をs方向とし、垂直方向をt方向とする2次元のst座標系が、投影面451の座標系となる。
なお、以下では、xyz座標系の原点Oからst座標系の座標(s,t)に向かうベクトル452を、座標(s,t)と、原点Oから投影面451までの距離である-1.0とを用いて、ベクトル(s,t,-1.0)という。
(tan軸投影の説明)
図27は、tan軸投影(正接軸投影)を説明する図である。
図27は、tan軸投影(正接軸投影)を説明する図である。
図27は、投影面451をzの負方向に見た図である。図27の例では、st座標系において、投影面451のs値およびt値の最小値は-1.0であり、最大値は1.0である。
この場合、透視投影では、原点Oから投影面451上の投影点に向かう投影ベクトルがベクトル(s´,t´-1.0)となるように、投影面451上に投影点が設定される。なお、s´は、-1.0から1.0までのs値の範囲に設けられた所定の間隔ごとの値であり、t´は-1.0から1.0までのt値の範囲に設けられた所定の間隔ごとの値である。従って、透視投影における投影点は、投影面451上で均一である。
これに対して、投影面451の画角をθw(図27の例ではπ/2)とすると、tan軸投影では、投影ベクトルがベクトル(tan(s´*θw/2), tan(t´*θw/2), -1.0)となるように、投影面451上に投影点が設定される。
具体的には、ベクトル(tan(s´*θw/2), tan(t´*θw/2), -1.0)は、s´*θw/2をθとし、t´*θw/2をφとすると、ベクトル(tanθ,tanφ,-1.0)になる。このとき、画角θwがπに近付くと、tanθやtanφは無限大に発散する。従って、tanθやtanφが無限大に発散しないように、ベクトル(tanθ,tanφ,-1.0)が、ベクトル(sinθ*cosφ, cosθ*sinφ, -cosθ*cosφ)に補正され、投影ベクトルがベクトル(sinθ*cosφ, cosθ*sinφ, -cosθ*cosφ)となるように、投影面451上に投影点が設定される。従って、tan軸投影では、隣り合う投影点に対応する投影ベクトルどうしがなす角が同一になる。
なお、対数軸(ログスケール)と同様に、tan(s´*θw/2), tan(t´*θw/2)は、tan軸のs´,t´であると捉えられる。従って、本明細書では、投影ベクトルがベクトル(tan(s´*θw/2), tan(t´*θw/2), -1.0)となる投影を、tan軸投影と称している。
<第4実施の形態>
(本開示を適用したコンピュータの説明)
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
(本開示を適用したコンピュータの説明)
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図28は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータ500において、CPU(Central Processing Unit)501,ROM(Read Only Memory)502,RAM(Random Access Memory)503は、バス504により相互に接続されている。
バス504には、さらに、入出力インタフェース505が接続されている。入出力インタフェース505には、入力部506、出力部507、記憶部508、通信部509、及びドライブ510が接続されている。
入力部506は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部507は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部508は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部509は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ510は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア511を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータ500では、CPU501が、例えば、記憶部508に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース505及びバス504を介して、RAM503にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ500(CPU501)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア511に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータ500では、プログラムは、リムーバブルメディア511をドライブ510に装着することにより、入出力インタフェース505を介して、記憶部508にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部509で受信し、記憶部508にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM502や記憶部508に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータ500が実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
<応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図29は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システム7000の概略的な構成例を示すブロック図である。車両制御システム7000は、通信ネットワーク7010を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図29に示した例では、車両制御システム7000は、駆動系制御ユニット7100、ボディ系制御ユニット7200、バッテリ制御ユニット7300、車外情報検出ユニット7400、車内情報検出ユニット7500、及び統合制御ユニット7600を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク7010は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク7010を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図29では、統合制御ユニット7600の機能構成として、マイクロコンピュータ7610、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660、音声画像出力部7670、車載ネットワークI/F7680及び記憶部7690が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
駆動系制御ユニット7100は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット7100は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット7100は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(Electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
駆動系制御ユニット7100には、車両状態検出部7110が接続される。車両状態検出部7110には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット7100は、車両状態検出部7110から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
ボディ系制御ユニット7200は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット7200は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット7200には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット7200は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
バッテリ制御ユニット7300は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池7310を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット7300には、二次電池7310を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット7300は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池7310の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
車外情報検出ユニット7400は、車両制御システム7000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット7400には、撮像部7410及び車外情報検出部7420のうちの少なくとも一方が接続される。撮像部7410には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部7420には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両制御システム7000を搭載した車両の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮像部7410及び車外情報検出部7420は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
ここで、図30は、撮像部7410及び車外情報検出部7420の設置位置の例を示す。撮像部7910,7912,7914,7916,7918は、例えば、車両7900のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部のうちの少なくとも一つの位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部7910及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として車両7900の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部7912,7914は、主として車両7900の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部7916は、主として車両7900の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図30には、それぞれの撮像部7910,7912,7914,7916の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲aは、フロントノーズに設けられた撮像部7910の撮像範囲を示し、撮像範囲b,cは、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部7912,7914の撮像範囲を示し、撮像範囲dは、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部7916の撮像範囲を示す。例えば、撮像部7910,7912,7914,7916で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両7900を上方から見た俯瞰画像が得られる。
車両7900のフロント、リア、サイド、コーナ及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7922,7924,7926,7928,7930は、例えば超音波センサ又はレーダ装置であってよい。車両7900のフロントノーズ、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7926,7930は、例えばLIDAR装置であってよい。これらの車外情報検出部7920〜7930は、主として先行車両、歩行者又は障害物等の検出に用いられる。
図29に戻って説明を続ける。車外情報検出ユニット7400は、撮像部7410に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット7400は、接続されている車外情報検出部7420から検出情報を受信する。車外情報検出部7420が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット7400は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報を受信する。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
また、車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮像部7410により撮像された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット7400は、異なる撮像部7410により撮像された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
車内情報検出ユニット7500は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット7500には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部7510が接続される。運転者状態検出部7510は、運転者を撮像するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット7500は、運転者状態検出部7510から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット7500は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
統合制御ユニット7600は、各種プログラムにしたがって車両制御システム7000内の動作全般を制御する。統合制御ユニット7600には、入力部7800が接続されている。入力部7800は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット7600には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部7800は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム7000の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部7800は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部7800は、例えば、上記の入力部7800を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット7600に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部7800を操作することにより、車両制御システム7000に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
記憶部7690は、マイクロコンピュータにより実行される各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。また、記憶部7690は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現してもよい。
汎用通信I/F7620は、外部環境7750に存在する様々な機器との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F7620は、GSM(Global System of Mobile communications)、WiMAX、LTE(Long Term Evolution)若しくはLTE−A(LTE−Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi−Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F7620は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F7620は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC(Machine Type Communication)端末)と接続してもよい。
専用通信I/F7630は、車両における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F7630は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F7630は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
測位部7640は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部7640は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
ビーコン受信部7650は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部7650の機能は、上述した専用通信I/F7630に含まれてもよい。
車内機器I/F7660は、マイクロコンピュータ7610と車内に存在する様々な車内機器7760との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F7660は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F7660は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、又はMHL(Mobile High-definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器7760は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器7760は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F7660は、これらの車内機器7760との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
車載ネットワークI/F7680は、マイクロコンピュータ7610と通信ネットワーク7010との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F7680は、通信ネットワーク7010によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム7000を制御する。例えば、マイクロコンピュータ7610は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット7100に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ7610は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
マイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される情報に基づき、車両の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
音声画像出力部7670は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図29の例では、出力装置として、オーディオスピーカ7710、表示部7720及びインストルメントパネル7730が例示されている。表示部7720は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部7720は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ7610が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
なお、図29に示した例において、通信ネットワーク7010を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム7000が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク7010を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク7010を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
なお、図1乃至図27を用いて説明した本実施形態に係る生成装置12(300)および表示装置200の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを、いずれかの制御ユニット等に実装することができる。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することもできる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
以上説明した車両制御システム7000において、図1乃至図27を用いて説明した本実施形態に係る生成装置12(300)および表示装置200を適用することができる。この場合、例えば、生成装置12(300)および表示装置200は一体化され、マイクロコンピュータ7610、記憶部7690、および表示部7720に相当する。また、撮影装置11は、撮像部7410に相当する。この場合、例えば、車両制御システム7000は、2視点のテクスチャ画像とデプス画像を用いて、より多くの領域の3次元構造を表現することができる。
また、図1乃至図27を用いて説明した生成装置12(300)および表示装置200の少なくとも一部の構成要素は、図29に示した車両制御システム7000のためのモジュール(例えば、一つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。あるいは、図1乃至図27を用いて説明した生成装置12(300)および表示装置200は、図29に示した車両制御システム7000の複数の制御ユニットによって実現されてもよい。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
また、本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本開示は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
なお、本開示は、以下のような構成もとることができる。
(1)
ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することにより得られるテクスチャ画像と、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像とを用いて、所定の視点のテクスチャ画像を生成する画像生成部
を備える画像処理装置。
(2)
前記画像生成部は、前記2視点の位置を示す視点情報に基づいて、前記所定の視点のテクスチャ画像を生成する
ように構成された
前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記ポリゴンは、前記ポリゴンに対応する被写体の周囲に配置され、前記被写体の少なくとも一部を撮影範囲に含む複数の撮影装置により取得された撮影画像と前記撮影画像に対応するデプス画像とを用いて生成される
ように構成された
前記(1)または(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記画像生成部は、前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像を用いて生成された全天球画像のテクスチャ画像と、前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像に対応するデプス画像を用いて生成された前記全天球画像のデプス画像とを用いて、前記所定の視点のテクスチャ画像を生成する
ように構成された
前記(3)に記載の画像処理装置。
(5)
画像処理装置が、
ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することにより得られるテクスチャ画像と、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像とを用いて、所定の視点のテクスチャ画像を生成する画像生成ステップ
を含む画像処理方法。
(6)
ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することによりテクスチャ画像を生成し、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像を生成する画像生成部
を備える画像処理装置。
(7)
前記2視点の位置を示す視点情報を生成する視点情報生成部
をさらに備える
前記(6)に記載の画像処理装置。
(8)
前記視点情報生成部は、複数の前記視点情報を生成し、
前記画像生成部は、前記視点情報生成部により生成された前記視点情報ごとに、前記2視点のテクスチャ画像を生成し、前記複数の視点情報のうちの、前記2視点のテクスチャ画像を生成する際に投影される前記ポリゴンの裏面の領域が最も大きい視点情報に対応する前記2視点のテクスチャ画像を最終的な前記2視点のテクスチャ画像とし、最終的な前記2視点のテクスチャ画像それぞれに対応するデプス画像を生成する
ように構成された
前記(7)に記載の画像処理装置。
(9)
前記2視点は、所定の2視点を結ぶ前記ポリゴンの中心を通る直線を、前記ポリゴンの中心を軸として少なくとも一方向に所定量ずつ回転させることにより決定される
ように構成された
前記(8)に記載の画像処理装置。
(10)
前記視点情報生成部は、前記最終的な2視点のテクスチャ画像それぞれに対応する視点情報を出力する
ように構成された
前記(8)に記載の画像処理装置。
(11)
前記ポリゴンに対応する被写体の周囲に配置され、前記被写体の少なくとも一部を撮影範囲に含む複数の撮影装置により取得された撮影画像と、前記撮影画像に対応するデプス画像とを用いて、前記ポリゴンを生成するポリゴン生成部
をさらに備える
前記(6)乃至(10)のいずれかに記載の画像処理装置。
(12)
前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像を用いて、全天球画像のテクスチャ画像を生成し、前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像に対応するデプス画像を用いて、前記全天球画像のデプス画像を生成する全天球画像生成部
をさらに備える
前記(11)に記載の画像処理装置。
(13)
画像処理装置が、
ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することによりテクスチャ画像を生成し、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像を生成する画像生成ステップ
を含む画像処理方法。
ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することにより得られるテクスチャ画像と、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像とを用いて、所定の視点のテクスチャ画像を生成する画像生成部
を備える画像処理装置。
(2)
前記画像生成部は、前記2視点の位置を示す視点情報に基づいて、前記所定の視点のテクスチャ画像を生成する
ように構成された
前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記ポリゴンは、前記ポリゴンに対応する被写体の周囲に配置され、前記被写体の少なくとも一部を撮影範囲に含む複数の撮影装置により取得された撮影画像と前記撮影画像に対応するデプス画像とを用いて生成される
ように構成された
前記(1)または(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記画像生成部は、前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像を用いて生成された全天球画像のテクスチャ画像と、前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像に対応するデプス画像を用いて生成された前記全天球画像のデプス画像とを用いて、前記所定の視点のテクスチャ画像を生成する
ように構成された
前記(3)に記載の画像処理装置。
(5)
画像処理装置が、
ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することにより得られるテクスチャ画像と、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像とを用いて、所定の視点のテクスチャ画像を生成する画像生成ステップ
を含む画像処理方法。
(6)
ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することによりテクスチャ画像を生成し、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像を生成する画像生成部
を備える画像処理装置。
(7)
前記2視点の位置を示す視点情報を生成する視点情報生成部
をさらに備える
前記(6)に記載の画像処理装置。
(8)
前記視点情報生成部は、複数の前記視点情報を生成し、
前記画像生成部は、前記視点情報生成部により生成された前記視点情報ごとに、前記2視点のテクスチャ画像を生成し、前記複数の視点情報のうちの、前記2視点のテクスチャ画像を生成する際に投影される前記ポリゴンの裏面の領域が最も大きい視点情報に対応する前記2視点のテクスチャ画像を最終的な前記2視点のテクスチャ画像とし、最終的な前記2視点のテクスチャ画像それぞれに対応するデプス画像を生成する
ように構成された
前記(7)に記載の画像処理装置。
(9)
前記2視点は、所定の2視点を結ぶ前記ポリゴンの中心を通る直線を、前記ポリゴンの中心を軸として少なくとも一方向に所定量ずつ回転させることにより決定される
ように構成された
前記(8)に記載の画像処理装置。
(10)
前記視点情報生成部は、前記最終的な2視点のテクスチャ画像それぞれに対応する視点情報を出力する
ように構成された
前記(8)に記載の画像処理装置。
(11)
前記ポリゴンに対応する被写体の周囲に配置され、前記被写体の少なくとも一部を撮影範囲に含む複数の撮影装置により取得された撮影画像と、前記撮影画像に対応するデプス画像とを用いて、前記ポリゴンを生成するポリゴン生成部
をさらに備える
前記(6)乃至(10)のいずれかに記載の画像処理装置。
(12)
前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像を用いて、全天球画像のテクスチャ画像を生成し、前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像に対応するデプス画像を用いて、前記全天球画像のデプス画像を生成する全天球画像生成部
をさらに備える
前記(11)に記載の画像処理装置。
(13)
画像処理装置が、
ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することによりテクスチャ画像を生成し、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像を生成する画像生成ステップ
を含む画像処理方法。
11−1乃至11−N 撮影装置, 12 生成装置, 34 ポリゴン生成部, 35 描画部, 61 被写体, 81 球, 200 表示装置, 205 描画部, 300 生成装置, 301 視点制御部, 302 描画部, 341 直線
Claims (13)
- ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することにより得られるテクスチャ画像と、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像とを用いて、所定の視点のテクスチャ画像を生成する画像生成部
を備える画像処理装置。 - 前記画像生成部は、前記2視点の位置を示す視点情報に基づいて、前記所定の視点のテクスチャ画像を生成する
ように構成された
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記ポリゴンは、前記ポリゴンに対応する被写体の周囲に配置され、前記被写体の少なくとも一部を撮影範囲に含む複数の撮影装置により取得された撮影画像と前記撮影画像に対応するデプス画像とを用いて生成される
ように構成された
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記画像生成部は、前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像を用いて生成された全天球画像のテクスチャ画像と、前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像に対応するデプス画像を用いて生成された前記全天球画像のデプス画像とを用いて、前記所定の視点のテクスチャ画像を生成する
ように構成された
請求項3に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置が、
ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することにより得られるテクスチャ画像と、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像とを用いて、所定の視点のテクスチャ画像を生成する画像生成ステップ
を含む画像処理方法。 - ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することによりテクスチャ画像を生成し、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像を生成する画像生成部
を備える画像処理装置。 - 前記2視点の位置を示す視点情報を生成する視点情報生成部
をさらに備える
請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記視点情報生成部は、複数の前記視点情報を生成し、
前記画像生成部は、前記視点情報生成部により生成された前記視点情報ごとに、前記2視点のテクスチャ画像を生成し、前記複数の視点情報のうちの、前記2視点のテクスチャ画像を生成する際に投影される前記ポリゴンの裏面の領域が最も大きい視点情報に対応する前記2視点のテクスチャ画像を最終的な前記2視点のテクスチャ画像とし、最終的な前記2視点のテクスチャ画像それぞれに対応するデプス画像を生成する
ように構成された
請求項7に記載の画像処理装置。 - 前記2視点は、所定の2視点を結ぶ前記ポリゴンの中心を通る直線を、前記ポリゴンの中心を軸として少なくとも一方向に所定量ずつ回転させることにより決定される
ように構成された
請求項8に記載の画像処理装置。 - 前記視点情報生成部は、前記最終的な2視点のテクスチャ画像それぞれに対応する視点情報を出力する
ように構成された
請求項8に記載の画像処理装置。 - 前記ポリゴンに対応する被写体の周囲に配置され、前記被写体の少なくとも一部を撮影範囲に含む複数の撮影装置により取得された撮影画像と、前記撮影画像に対応するデプス画像とを用いて、前記ポリゴンを生成するポリゴン生成部
をさらに備える
請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像を用いて、全天球画像のテクスチャ画像を生成し、前記複数の撮影装置により取得された前記撮影画像に対応するデプス画像を用いて、前記全天球画像のデプス画像を生成する全天球画像生成部
をさらに備える
請求項11に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置が、
ポリゴンの中心に対して対向する2視点のそれぞれについて各視点から前記ポリゴンの中心に向かう視線方向に垂直な投影面に前記ポリゴンの裏面を投影することによりテクスチャ画像を生成し、各視点の前記テクスチャ画像に対応するデプス画像を生成する画像生成ステップ
を含む画像処理方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016157198 | 2016-08-10 | ||
JP2016157198 | 2016-08-10 | ||
PCT/JP2017/027264 WO2018030169A1 (ja) | 2016-08-10 | 2017-07-27 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2018030169A1 JPWO2018030169A1 (ja) | 2019-06-27 |
JP6743894B2 true JP6743894B2 (ja) | 2020-08-19 |
Family
ID=61162069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018532931A Active JP6743894B2 (ja) | 2016-08-10 | 2017-07-27 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10950029B2 (ja) |
JP (1) | JP6743894B2 (ja) |
CN (1) | CN109564698B (ja) |
WO (1) | WO2018030169A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6944134B2 (ja) * | 2016-07-29 | 2021-10-06 | ソニーグループ株式会社 | 画像処理装置および画像処理方法 |
KR20180051288A (ko) * | 2016-11-08 | 2018-05-16 | 삼성전자주식회사 | 디스플레이 장치 및 그 제어 방법 |
CN111325662A (zh) * | 2020-02-21 | 2020-06-23 | 广州引力波信息科技有限公司 | 一种基于球面投影全景图生成3d空间户型模型的方法 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5798762A (en) * | 1995-05-10 | 1998-08-25 | Cagent Technologies, Inc. | Controlling a real-time rendering engine using a list-based control mechanism |
JP3723301B2 (ja) * | 1996-11-21 | 2005-12-07 | 任天堂株式会社 | 画像作成装置,画像表示装置およびゲーム装置 |
JPH10198822A (ja) * | 1997-01-10 | 1998-07-31 | Sharp Corp | 画像合成装置 |
JP4082021B2 (ja) * | 2001-11-29 | 2008-04-30 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | テクスチャ画像生成プログラム、テクスチャ画像データ及びデータ処理装置 |
JP4032977B2 (ja) * | 2003-01-17 | 2008-01-16 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2010086264A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Sega Corp | 画像処理装置および画像処理プログラム |
US9208571B2 (en) * | 2011-06-06 | 2015-12-08 | Microsoft Technology Licensing, Llc | Object digitization |
JP5807569B2 (ja) * | 2012-01-31 | 2015-11-10 | 株式会社Jvcケンウッド | 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム |
JP6016061B2 (ja) | 2012-04-20 | 2016-10-26 | Nltテクノロジー株式会社 | 画像生成装置、画像表示装置及び画像生成方法並びに画像生成プログラム |
JP5895703B2 (ja) * | 2012-05-22 | 2016-03-30 | ソニー株式会社 | 画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピューター・プログラム |
US20140085415A1 (en) * | 2012-09-27 | 2014-03-27 | Nokia Corporation | Method and apparatus for video coding |
-
2017
- 2017-07-27 WO PCT/JP2017/027264 patent/WO2018030169A1/ja active Application Filing
- 2017-07-27 JP JP2018532931A patent/JP6743894B2/ja active Active
- 2017-07-27 US US16/319,417 patent/US10950029B2/en active Active
- 2017-07-27 CN CN201780048137.6A patent/CN109564698B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2018030169A1 (ja) | 2018-02-15 |
JPWO2018030169A1 (ja) | 2019-06-27 |
CN109564698A (zh) | 2019-04-02 |
CN109564698B (zh) | 2023-05-26 |
US20190279415A1 (en) | 2019-09-12 |
US10950029B2 (en) | 2021-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6977720B2 (ja) | 生成装置および生成方法、並びに、再生装置および再生方法 | |
JP6944136B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP6988815B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
WO2018150933A1 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
WO2018021067A1 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
WO2018147123A1 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP6944137B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP6743893B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP6944138B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
WO2019039282A1 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP7028168B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JPWO2018021068A1 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP6944133B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP6743894B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP6930541B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP6977725B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200603 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200630 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200713 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6743894 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |