JP6743308B2 - 顧客とセルフサービスシステムとのインタラクション方法 - Google Patents

Description

関連出願の相互参照
本開示は、２０１６年１２月１３日に出願された米国仮特許出願第６２／４３３，４６４号、２０１７年２月３日に出願された米国仮特許出願第６２／４５４，５５１号、２０１７年２月３日に出願された米国仮特許出願第６２／４５４，６８７号、２０１７年２月３日に出願された米国仮特許出願第６２／４５４，６９２号、及び２０１７年２月３日に出願された米国仮特許出願第６２／４５４，６９６号の利益及び優先権を主張する。各出願の全内容は、参照により本開示に組み込まれる。

１．技術分野
本開示は、顧客とセルフサービスシステムとのインタラクションを可能にする方法及びシステムに関する。具体的には、本開示は、自動販売装置と自動小売装置とのインタラクションを可能にするシステム及び方法に関する。

２．関連技術の説明
従来の自動小売装置及びネットワーク自動販売システムは、所有者が共通する以下の参考文献（「遠隔自動販売機の無線管理」と題する米国特許第８，１９１，７７９号、「自動販売機を制御するためのマルチメディアシステム及び方法」と題する米国特許第８，９９８，０８２号、「小売場所における自動分配システムのためのシステム及び方法」と題する２０１５年３月３１日に出願された米国特許出願公開第２０１５／０２７９１４７号、及び「統合された自動小売システム及び方法」と題する２０１５年１１月２０日に出願された米国特許出願公開第２０１７／０１４８００５号）において説明されている。これらの特許及び米国公開公報は、それぞれ参照により本開示に組み込まれる。

これらの参考文献は、それぞれ遠隔自動販売機及び自動小売装置産業の特定の問題に対処しているものの、常に改善が望まれている。

本開示は、自動小売装置においてユーザ識別情報を受信することと、前記自動小売装置の外部ソースから前記ユーザの本人確認を受信することと、を含む、自動小売装置とインタラクトする方法に関する。前記方法は、前記自動小売装置の中身（contents）を１度目に決定することと、前記自動小売装置の中身を２度目に決定することと、前記１度目及び前記２度目の両方において、前記決定された前記自動小売装置の中身に関するデータをサーバへ送信することと、可聴問い合わせに口頭で応答することを前記ユーザに指示することと、をさらに含む。

本開示の更なる態様によれば、前記指示は、前記自動小売装置に関連付けられた人工知能からのものである。前記指示に対する前記ユーザの応答は、テキストファイルに変換され、解答（resolution）のためにサーバへ送信されてもよい。前記方法は、前記サーバから応答を受信することと、前記応答を前記ユーザへ配信するために可聴信号に変換することと、も含んでいてもよい。前記応答は、特定のアクティビティに従事することに対する前記ユーザへのインセンティブを含んでいてもよい。前記応答は、ディスプレイ上で前記ユーザに提示されるメディアプレゼンテーションに関連していてもよい。前記メディアプレゼンテーションは、前記ユーザの前記問い合わせに対する応答をアシストしてもよい。前記応答は、前記自動小売装置が１つ以上のビンを照らして、前記ユーザに前記自動小売装置内における商品の位置を知らせるための指示を含んでいてもよい。さらに、前記応答は、第２の自動小売装置における製品の位置を識別してもよい。

本開示によれば、前記１度目は、前記自動小売装置のドアをロック解除する前であってもよく、第２の期間（a second time period）は前記ドアを再ロックした後である。さらに、重量の違いと、該重量の違いの位置は、前記自動小売装置からどの製品が取り除かれたかを示す。前記製品のＩＤ（identity）は前記サーバに格納され、前記ユーザからの支払いの解決（resolve）に使用される。

本開示の更なる態様によれば、前記ユーザの前記本人確認を受信すると、前記ＡＩは、前記ユーザに名前で挨拶する。前記挨拶は、前記ユーザに所望の製品を確認することを要求する、前記指示を含んでいてもよい。

本開示に係る自動小売装置の前面図である。 図１の自動小売装置の一部の前面斜視図である。 本開示に係る自動小売システムのシステムアーキテクチャ図である。 本開示に係るサウンドバーの概略図である。 本開示の自動小売装置に常駐するＡＩ及び本開示に係るその他のＡＩデバイス及びシステムへのネットワークの概略図である。 本開示に係る自動小売装置のネットワークの図である。 本開示に係る自動小売装置のための簡略化されたネットワーク図である。 本開示に係る自動小売装置のためのさらなるネットワーク図である。

本開示は、自動販売機及び自動小売機との、改善され合理化されたインタラクションシステム及び方法に関する。組み込まれた参考文献において理解されているように、自動販売産業において、在庫管理及び販売コミュニケーションが最重要問題である。自動販売機は、監視なしで製品を提供する独特な方法であるが、そのようなすべてのシステムを悩ませる４つの問題が残っている。１つ目は、自動販売機の在庫仕入れを行う人によって不適切に計上された商品の損失である。２つ目は、自動販売機は、販売する製品に特別に適合させるべきであることである。３つ目に、自動販売機内の製品のユーザ又は購入者は、どの製品が望ましいかを知っており、製品を得るための適切な額のお金を所持している必要がある。最後に、販売者、製造者又はベンダーは、製品及び当該製品を購入する個人に関するデータを収集することができず、これにより、売上を増加することや、購入者にとってより望ましい製品を提供するための機会を失いかねない。本開示は、これらの問題全てに対処するシステム及び方法を提供する。

図１は、本開示に係る自動小売装置１０を示す。自動小売装置１０は、ドア１４を有する筐体１２を備える。ドア１４は、自動小売装置１０へのアクセスを制限するために、ロック機構１６を採用する。サウンドバー１８は、自動小売装置１０においてユーザに対し可聴情報を出力する。詳細は以下において説明するが、サウンドバー１８には、ユーザからの口頭でのコミュニケーションを受信するマイクも組み込まれている。サウンドバー１８は、音を出力するスピーカ及びマイクの両方を有するものとして説明されているが、これらの要素は、本開示の範囲から逸脱することなく別々に提供されてもよい。ディスプレイ２０は、自動小売装置１０においてユーザに対し視覚情報を出力する。ユーザが自動小売装置１０内に保持されるすべてのものを見ることができるように、ドア１４は、ガラスフロント２２を有していることが好ましい。いくつかの実施形態において、ガラスフロント２２は、広告及び他の画像をガラスに提示し得るように、画像投影機能を有していてもよい。典型的には、このことは、ガラスフロント２２を少なくとも半透明又は部分的に不透明にし、ガラスフロント２２を見る人に喜ばしい、又は関連する情報を提示するために任意の色数を投影する方法によって行うことができる。一例として、装置内の製品の広告が提示されてもよく、又は、例えばスポーツイベントなどの特定の場所に自動小売装置１０がある場合、ユーザが購入している間に起こるイベントの生放送や概要を描写することができる。

本実施形態において、ガラスフロント２２は、様々なビン２４を有する棚のように見えるものを見せる。実際、各ビン２４は、自動小売装置１０のバックウォールに個々に載置され、販売される品物に応じて、多種多様な、異なる大きさのビン２４を交換可能に使用することができる。ビン２４の支持体の構造及び自動小売装置１０のバックウォールに関するさらなる詳細については、「片持ち梁式の重量感知可能な棚、レール及び載置システム」と題する２０１７年７月２５日に出願された米国仮特許出願第６２／５３６，８１１号が参照される。この出願の全内容は、参照により本開示に組み込まれる。

ロック機構１６は、自動小売装置１０の内部へのアクセスを許可もしくは制限するために、交換可能に又は組み合わせて用いることができる様々な機能を有していてもよい。例えば、バイオメトリック識別子（例えば親指の指紋リーダ）２６がロック機構１６に組み込まれ得る。代替的に又は追加的に、バイオメトリックリーダ２６は、虹彩スキャナであってもよい。さらに、近距離無線通信（ＮＦＣ）リーダ２８がロック機構１６に組み込まれていてもよく、近距離無線通信（ＮＦＣ）リーダ２８は、他のＮＦＣ可能なデバイス（例えばＡＰＰＬＥ ＰＡＹ（登録商標）又はＡＮＤＲＯＩＤ ＰＡＹ（登録商標）などのアプリケーションを動作させるほとんどのスマートフォン）との通信に使用される。追加的に又は代替的に、ＮＦＣリーダ２８は、ＲＦＩＤリーダであってもよく、ＲＦＩＤタグの存在を検知するのに使用することができる。さらにまた、カードリーダ３０を用いてもよく、クレジットカードのチップのスワイプ又は読み取り後のみに自動小売装置１０へのアクセスを許可することができる。さらにまた、自動小売装置１０にユーザが近づいたことを検知する顔認証カメラ３２が使用されてもよい。最後に、ピンコード又はプロモーションコード等を入力可能なキーパッド３３（物理的キーパッド又はタッチスクリーン）がさらにロック機構１６に結合され及び／又は組み込まれていてもよい。以下にさらなる詳細を説明する。キーパッド又はタッチスクリーン３３は、ユーザからの応答（例えば、選択肢の選択、製品又はサービスに関するブランドの提示、又は、その位置をユーザに知らせるために点滅してもよい）を可能にするためにも使用することができる。図１には不図示の１以上のさらなるカメラが自動小売装置１０の内部に位置する。これらのカメラはドア１４の内部又は特定のビン２４上に配置され、自動小売装置１０から商品を取り出す際のユーザの動作の撮像／記録及びユーザ識別を可能にする。

ユーザからのこれらの入力は、いずれも、自動小売装置１０に保持される商品及び製品へのアクセスを許可するために用いることができる。自動小売装置１０にアクセスするために、ユーザは、ユーザのスマートフォンにダウンロード可能なアプリケーション（不図示）を介してアカウントを設定し、又は、コンピュータ、タブレットもしくは他のウェブ接続可能なデバイスを用いたウェブベースのシステムからアクセスされるアカウントを設定することができる。ユーザは、クレジットカード番号、デビットカード番号又は他の支払い情報を含むユーザの情報を入力する。このプロセスの間に、ユーザは、ユーザの写真を撮ること、親指の指紋又は指の指紋を提供すること、音声サンプルを提出すること、又は単にピン番号を提供することを要求されてもよい。ほとんどのスマートフォンは、画像、指又は親指の指紋、並びに音声サンプルを収集する手段を有し、常駐イメージング機能を用いて虹彩スキャンを実行するよう構成される。この情報は収集され、将来の使用のために情報を格納するサーバに対し、暗号化された形式で送信される。以下にさらなる詳細を説明する。

自動小売装置１０は、図２に示すようなアーキテクチャを有することができる。自動小売装置１０は、上述の様々な構成要素からの入力を受信するマイクロコントローラ１０２を有する。これらの構成要素は、マイク１０４、カードリーダ／タッチスクリーン３０／３３、指紋スキャナ２６、網膜スキャナ２７、ＲＦＩＤタグリーダ（例えばＮＦＣデバイス）２８、及び／又はカメラ３２を有する。ディスプレイスクリーン２０もまた、マイクロコントローラ１０２からの入力を受信する。さらにまた、マイクロコントローラ１０２は、例えばＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）及び他の無線通信プロトコルを介して、スマートフォン１０６から直接、通信を受信可能であってもよい。マイクロコントローラ１０２は、スピーカ１０８、並びに４Ｇ ＬＴＥ（登録商標）又は他のセルラー通信システムもしくは無線通信システムなどの無線インターネット接続１１０へ出力を供給し、インターネット接続を可能にする。インターネット接続は、以下において詳細に説明されるように、様々な目的のためにインターネット上の通信を可能にする。マイクロコントローラ１０２は、また、自動小売装置１０のロック機構１６を制御する。

ロック機構１５、特に指紋スキャナ２６、ＮＦＣデバイス２８又はカードリーダ３３は、ライトパイプ又は他の光源がこれらのインターフェースの背面にバックライトを投射する照明機構を有することができる。これは、赤、緑、青のタイプのバックライト配色とすることができる。当該バックライトは、どのインターフェースがどのタイプの支払いに対するものであるかの表示をユーザが要求することを可能にし、その要求に応答して、自動小売装置１０に適切なものを照射させる。

マイクロコントローラ１０２は、ユーザからの入力を受信し、システムサーバ１２０と通信して、ユーザの本人確認及び自動小売装置１０へのアクセス許可を行うことに一義的責任を有する。ユーザの本人確認に関連して、様々なプロトコルを開始してもよい。自動小売装置へのアクセスを許可するためのユーザからの入力を受信すると、マイクロコントローラ１０２は、自動小売装置１０の中身を調査（survey）するようにメインコントローラ１２２に信号を送信してもよい。このことは、自動小売装置１０の各ビン２４を秤量することによって行われてもよい。上述のように、これらのビン２４は、異なる商品を収容するために、様々な構成で設置することができる。さらに、メインコントローラ１２２及び／又はマイクロコントローラ１０２は、各ビン２４の中身及び自動小売装置１０に仕入れる各商品の商品ごとの重量を概略的に示すプラノグラムにアクセスしてもよい。プラノグラムは、メインコントローラ１２２及びマイクロコントローラ１０２に関連付けられたメモリに保存することができる。メインコントローラ１２２及びマイクロコントローラ１０２によりアクセス可能な形式で記憶される当該データの結果として、自動小売装置１０のドアのロック解除の直前に、自動小売装置１０内に収容される個々のビン２４の中身を決定するための調査が実行されてもよい。自動小売装置１０の調査の内容が決定される間に、例えばバイオメトリックデータ又はＲＦＩＤタグデータ又は画像といったユーザから提供される情報がユーザの本人確認のためにサーバ１２０に送信される。サーバ１２０は、ユーザの本人確認をしてアクセスを許可するか、又は自動小売装置へのアクセスを拒否する信号を送信する。自動小売装置１０の中身が確認され、ユーザの本人確認が取れるとともに、マイクロコントローラ１０２は、ドア１４を開けることを許可するために、ロック機構１６に信号を送信することができる。ドア１４を開ける際に、メインコントローラは、所定の照明１１２の点灯を開始してもよい。この時点から、ユーザは、自動小売装置１０から所望の数の商品を取り出すことができる。ドア１４が閉じると、ロック機構１６は、自動的に自動小売装置１０をロックする。ユーザが心変わりしてさらに商品を選択するか、又は選択した商品を戻すことができるように、ロックは、１〜１０秒の僅かな遅延を伴ってもよい。一度ロックされると、メインコントローラ１２２は、再び秤量を実施して、どのビン２４の重量がどれだけ変化したかを決定する。当該データから、マイクロコントローラ１０２と組み合わせられたメインコントローラ１２２は、どの商品が取り出されたか及びそれぞれの数を決定することができる。当該データは、次に、無線インターネット接続１１０によって、インターネットを介してサーバ１２０へ送信され、ユーザのアカウントに投稿される。購入確定はビン２４の秤量の前後に基づいているので、ユーザは、自由に商品を選択し、その内容を読み、他の選択肢を検討し、最初の商品を交換することができ、ドア１４が閉じて再ロックされた際に自動小売装置１０の外に残っていない限り、当該商品についての料金を請求されることがない。加えて、ユーザが実際には欲しくない製品であったとロック後に決定した場合、自動小売装置１０を再度使用し、上述の方法を用いてドア１４をロック解除し、その後当該商品を返却することができる。適切な棚に適切に返却され、自動小売装置１０により重量が確認された場合、当該商品の費用をユーザのアカウントから削除することができる。重量が合わないか、又は誤った位置へ返却された場合は、自動小売装置１０は、ドア１４のロック前にこのような発生をユーザに警告し、ロック前にユーザに誤りを修正させて不必要な請求を回避することができる。

以上簡単に説明したように、ユーザは、ユーザのスマートフォン１０６上のアプリケーションを用いて、ユーザアカウントを作成することができる。代替的に、ユーザは、ウェブ接続されたデバイスを介してクライアントポータル１２４を利用することができ、自動小売装置１０へのユーザのアクセスを許可するためのアカウントを作成することができる。ユーザインターフェースは、ユーザが必要な認証情報を入力してバイオメトリックサンプル（例えば、虹彩スキャン、写真、音声サンプル、親指の指紋等）を提供することを可能にする。また、クライアントポータル１２４は、ユーザがアカウントの残高を確認すること、支払い手配を変更すること、及び自分のアカウントに料金を請求することを可能にする。

アプリケーションもしくはクライアントポータル１２４の代替又は追加として、ユーザは、自動小売装置１０においてアカウント設定プロセスを行ってもよい。自動小売装置１０とのインタラクションは、自動小売装置１０に常駐しているか、インターネット接続１１０（例えばサーバ１２０上）を介して密接に接続している人工知能（ＡＩ）によりサポートすることができる。最も単純な形式のＡＩは、異なる入力を受信し、自動小売装置１０のサウンドバー１８、ディスプレイ２０、照明１１２及び他の機能を用いて聴覚的に、物理的に又は視覚的に応答することができるコンピュータプログラムの組み合わせである。しばしば、ＡＩは、主に発言からテキスト、テキストからデータへのトランスレータであり、マイクロコントローラ１０２が当該データを分析して応答を作成すること、又はインターネット接続１１０を介してさらにサーバ１２０と通信して、通信を解決（resolve）し、サーバ１２０からのデータの応答を受信し、再度ユーザが理解可能な形式に変換することを可能にする。当該変換は、サウンドバー１８を用いた聴覚的なものであってもよく、ディスプレイ２０を用いた視覚的なものであってもよく、照明１１２及び他のコミュニケーションの形式を含んでいてもよい。

自動小売装置１０におけるアカウント設定の例において、クレジットカードの挿入後、自動小売装置１０と関連付けられたＡＩは、アカウントを設定するための一連の質問及び問い合わせを通じてユーザを案内する。例えば、クレジットカードの情報を読み込んだ後、サウンドバー１８を用いたＡＩは、直接ユーザとコミュニケーションしてユーザがアカウントを作成したいかを尋ねる。ユーザが「はい」と答えた場合、ＡＩは、ユーザが名前を確認し、いくつかの追加の情報を提供することを依頼して、ユーザの本人確認をする。一旦本人確認が取れると、ＡＩは、ユーザに対し、指又は目をバイオメトリックリーダの上又は近くに位置させるように要求することができる。ユーザのバイオメトリクスに関するデータは記憶され、全てのユーザの情報を格納するサーバ１２０及びデータベースに転送される。ＡＩは、また、ユーザの画像を撮像し、その画像をアカウントと関連付けることができる。さらにまた、将来のトランザクションにおける比較を目的として、音声サンプルを回収する（recover）ことができる。このことは、ユーザが自動小売装置１０の使用条件に同意したいという口頭確認の要求の形式をとることができる。一旦全てのデータが収集されると、自動小売装置１０からユーザにより取り出された全ての商品がユーザのクレジットカードに請求されるか、そうでなければ自動小売装置１０システムとの同意に定められているように調整される。一実施形態において、ユーザに関するデータは、いずれも自動小売装置１０にローカルに保存されず、後でアクセスするために暗号化された形式でサーバ１２０にアップロードされる。実際には、自動小売装置１０におけるこの動作は、アカウントを設定するためにスマートフォン１１７上のアプリを使用すること、又はクライアントポータル１２４を使用することのいずれかにより達成される結果と同一である。

ユーザのプライバシー保護をアシストするために、サウンドバー１８は、図３及び４に示すように、指向性超音波スピーカを有することができる。このような構成の使用は、音の伝播を制限することが望ましいという点で特に重要である。超音波スピーカの使用により、非常に狭い音のビームをシステム使用者に向けることができ、これにより同じスペースで働いている他の人をうるさがらせることがなく、また、自動小売装置１０の近くにいる他の人への、ユーザに関する情報又は質問された質問の搬送を制限することができる。本開示の一態様によれば、指向性のサウンドバー１８は、自動小売装置１０の上部の、図１に示すディスプレイ２０の真下に取り付けられ、ユーザに向かって下方に傾斜している。この方法によれば、音がいかなる空間にも広く伝播することなく、クリアなコミュニケーションをすることができる。

さらなる実施形態において、サウンドバー１８は、３Ｄ又は放送モード並びにプライベートモードの２つの動作モードを有することができる。このようなシナリオにおいて、サウンドバー１８は、例えば一般エリアへの音楽の放送から、自動小売装置１０に姿を現したユーザだけとのプライベートな会話へと、音声形式の投射を変更することができる。

図３は、複数の指向性超音波スピーカ３４から形成されるサウンドバー１８の配置を示す。追加的に、当該配置は、微小電気機械（ＭＥＭＳ）マイクアレイ３６を有する。図３に示される実施形態において、６つのＭＥＭＳマイク３６がアレイ３４を形成する。フィルタリング（例えば帯域幅フィルタリング）の使用を通じて、ＭＥＭＳマイクロホンアレイ３６は、バックグラウンドノイズを除去するために、ほとんどの人々が話す音の範囲に非常に厳密にフォーカスすることができる（例えば、バンドパスフィルタリング技術を使用して）。理解されるように、このことは、特に自動小売装置１０が配備される地域の主な言語、又は音の伝播に影響する標高及び温度などの他の要因に合わせることができる。より重要なことには、すべてではないにしても大部分のバックグラウンドノイズが除去され、ユーザからの音声だけが残される。高品質の音声伝播及び受信機器の使用を通じて、ユーザとのクリアなコミュニケーションが可能になる。本開示の他の箇所で述べたように、話者の本人確認のために、ユーザの音声サンプルはトランザクションの間にいつでも比較することができ、場合によっては、ユーザが強迫されているか（例えば、高額な商品の購入を強制されている場合）どうかを判断し、関係当局へ警告するか、ユーザ及びその周辺の他のユーザを撮像する追加ビデオなど、追加のアクションを実行する。

発話の明瞭性は、ユーザとＡＩとの双方向のコミュニケーションを可能にするために非常に重要である。本開示の一態様によれば、ユーザの発声が記録され、その後テキストに変換される。当該テキストへの変換は、ほとんどのＡＩシステム（例えばＧＯＯＧＬＥ ＨＯＭＥ（登録商標）、ＡＭＡＺＯＮ ＥＣＨＯ（登録商標）、ＡＰＰＬＥ ＳＩＲＩ（登録商標）など）において一般的な技法である。一旦テキストに変換されると、ほとんどのデータ照会が（例えば検索エンジン等を介して）コンピューティングシステムに対して行われる形式では、テキスト（又は少なくともテキストを表すデータ）は、データラインを介して（例えば無線で）、解答（resolution）のために、自動小売装置１０に関連付けられたインターネットサーバ１２０に送信される。その後、問い合わせに対する解答が自動小売装置１０に返信され、サウンドバー１８を介してユーザに対し読み上げられる。なお、解答は、テキスト形式であってもよいし、そうでなくてもよい。どちらにしても、一旦自動小売装置１０のサウンドバー１８を介して報知されると、たとえ物理的に存在するものが全てデータ変換コンポーネント（例えば、音声からテキスト、テキストからデータ、データから音声）だけであっても、ユーザは、ＡＩが自動小売装置１０に物理的に存在すると知覚する。理解されるように、テキストへの変換の理論的根拠は、送信用のデータサイズの減少（．ｔｘｔファイルは．ｗａｖファイルより小さい）であり、これにより通信速度が増加する。

本開示のさらなる実施形態において、自動小売装置１０のＡＩは、実際のもしくはシミュレートされたＡＩへの、又は他の製品のフルフィルメントもしくは情報ソースへの相互接続を提供することができる。一例として、ユーザがＡＭＡＺＯＮ（登録商標）アカウントを自動小売装置１０に紐づけた場合、アプリケーション又はクライアントポータル１２４を介して、ＡＩは、ユーザに対し、交換用の刃がパッケージに１つだけ入っている新しいカミソリを購入したときに、「ＡＬＥＸＡ（登録商標）に追加の刃をあなたの家に送ってほしいと思いますか？」と尋ねることができる。購入者が同意した場合、システムによってユーザのＡＭＡＺＯＮ（登録商標）アカウントにアクセスされ、発注が行われる。代替的に、ＡＭＡＺＯＮ（登録商標）アカウントを紐づけしていない場合、システムは、やはり交換用の刃の発注について問い合わせることができるが、購入者のアカウントを使用する代わりに、ＡＩは購入者の代わりにブレードを注文し、ユーザに請求し、ＡＩのアカウントを通じてＡＭＡＺＯＮ（登録商標）で支払いをすることができる。ＩＢＭ ＷＡＴＳＯＮ（登録商標）、ＡＰＰＬＥ ＳＩＲＩ（登録商標）、ＧＯＯＧＬＥ（登録商標）等の現在利用可能なＡＩのいずれかを介して、同様の追加の機能を利用することができる。図４は、ＡＩが購入者の代わりにビジネスを行うことができるＡＩパートナーに対する、自動小売装置ＡＩ１００の位置及び自動小売装置１０ＩＯの位置を示す。

自動小売装置１０の他の特徴は、ＲＦＩＤリーダ２８である。一般的にすべての商品に実用的というわけではないが、５０ドルを超える高額商品の場合、製造業者は製品にＲＦＩＤタグを適用することを好む。この方法において、重量の感知、アクセス制御及び１つ又は複数のカメラの使用に加えて、誰が自動小売装置１０から商品を取り出したかについて論争がある場合には、購入者を明確に識別するために、特定の種類の製品のさらなる追跡を行うことができる。

確かに、高額の商品の場合は、ＲＦＩＤとＡＩとが組み合わされて使用された場合に、より高いセキュリティを確保することができる。一例として、高額の商品を取り出す際に、自動小売装置１０のＡＩは、商品を識別し、ビン２４から当該商品を取り出した人と会話することができる。例えば、ＡＩは、それが高額な商品であることを、サウンドバー１８を介してユーザとコミュニケーションし、ユーザが購入しようとしている商品であるかを聴覚的に確認するよう依頼するか、又は単に閲覧しているだけかを尋ねる。ユーザによる購入のさらなる証明として音声による応答を使用してもよく、ユーザがアプリケーション又はクライアントポータル１２４にアクセスするときに、ユーザのアカウントにリストされた購入に疑問がある場合、そのデータをサーバ１２０に格納することができる。

しかし、ＡＩの用途は、これらの機能をはるかに超えている。購入者に関して、ＡＩを使用して、個人に挨拶し、個人の購入ルーティンに注目して、その個人にとって好ましい商品を見つけることをアシストすることができる。この動作は、カメラ３２が自動小売装置１０に接近しているユーザを感知し、接近しているユーザを認証済みユーザとして識別するためにＡＩにアクセス可能な顔認識ソフトウェアを使用して、ドア１４のロックを解除することに関連していてもよい。さらに、ＡＩがユーザを識別してアクセスを許可した後、ＡＩは、ユーザに対し「こんにちはスティーヴ、いつものチップスとソーダをお探しですか？」と言うことができる。「はい」との可聴の応答を受信した際は、ＡＩは、様々な照明１１２を点灯することにより、スティーヴが探している製品が入ったビン２４を照らすことができる。「いいえ」との応答を受信した際は、ＡＩは、過去の経験に基づいて提案するか、単に、「それでは、どのような気分ですか？」といったフォローアップの質問をするだけである。このフォローアップの質問に対する応答で、さらなるお勧めをしてもよい。代替的に、ユーザは最初の問い合わせに対し、「いいえ、チョコレートが欲しいです。」と述べることによって応答することができる。当該応答を受信すると、ＡＩは、入手可能なチョコレートの種類を示し、各商品を見つけることができるビン２４を照らすことによって応答することができる。他の例において、一つのおすすめの製品がユーザにより選択された場合、ＡＩは、応答にインセンティブを組み込むことができる（例えば、２５％オフ）。当該インセンティブは、聞き取り可能に提示されるか、視覚的に提示されるか、又はこれら両方の組み合わせにより提示される。代替的に、インセンティブは、自動小売装置１０のアプリケーション、又は第三者のサービスもしくは製品のための他のアプリケーションのいずれかをダウンロードすることに基づいていてもよい。インセンティブを受け取るための他の選択肢として、調査の実施、製品の嗜好の特定もしくは嗜好の根拠、又は他のマーケティングもしくはプロダクトプレースメントの問い合わせがある。

図５によりよく示されるＡＩの一つの機能は、自動小売装置１０のネットワーク化された態様を考慮して、一つの装置が、スティーヴが探している製品を有していない場合、スティーヴを、彼がいる場所の近くにある他の装置に向けることができることである。したがって、ローカライズされた在庫管理が可能となり、顧客が探している製品が、最初にアクセスした自動小売装置１０になかった場合においても、顧客のニーズは満たされる。図５に示すように、自動小売装置１０は、装置のバンク、（例えばビルのさまざまな場所に）近接して配置されるいくつかの装置、又はスタンドアロンユニットとして配備されていてもよい。

ＡＩは、診断機能の実行にも非常に役に立つ。すなわち、初期設定の間、又は障害に対処する過程で、ＡＩは、技術者が問題を容易及び迅速に診断し修正できるように、可聴指示を技術者に提供することができる。これらの指示は、単独で、又はユーザのスマートフォンもしくは他の専用装置に常駐するアプリケーションの追加として提供することができる。

さらにまた、商品補充の分野においては、製品の仕入れ担当者（stocker）が自動小売装置１０に到着すると、自動小売装置１０のプラノグラム及び仕入れ担当者が適切なビン２４に入れるための詳細な要求在庫の両方を提供することができる。場合によっては、このことは、製品の配置の効率的な順序でさえも提供することができる。仕入れのプロセスの間、ＡＩは、配置をモニタリングし、各商品の重量に基づいて、及び、配置された製品の画像をキャプチャすることにより、各商品が正しいかを確認することができる。これは、例えば、製品の追加による重量の予測される変化と、実際に加算された重量との比較に基づくことができ、相違がある場合は、ＡＩは、仕入れ担当者に聞き取り可能に警告することができる。ときどき不正確な計算があり、他の例においては、パッケージのうちの１つ（例えば、一袋のチップス）が供給業者によって不適切に充填された可能性がある。購入者が予想していたよりも少なく受け取ることを避けるために、仕入れ担当者は、ＡＩにより警告を受け、商品を交換することができる。さらに、ＡＩは、充填する必要があるときに各棚を照らすことができ、その結果、やはり仕入れの効率性を達成することができる。

上記のように、仕入れ担当者は、自動小売装置１０を非販売モードもしくは診断／仕入れモードにするために使用できる自身のスマートフォン又は他の専用電子機器上にアプリケーションを有していてもよい。新規インストールの場合は、当該モードはまた、各重量感知棚が正確に重量を測定しており、使用中に信頼できることを保証するためのワークフローを含んでいてもよい。当該アプリケーションは、商品がどこに配置されるかを図表により示すプラノグラムを有していてもよい。プラノグラムは、仕入れ担当者が見るためにユーザインターフェースに表示されてもよい。さらに、当該モードは、ドア１４の解放中にロックがかかることを防ぐことができる。このようなモードに入ると、ドア１４のロック解除が維持され、ドア１４がそれ以上開かずに所定の時間が経過し、仕入れ担当者がアプリケーション上で終了したことを知らせるまで、又は、ＡＩ及び仕入れ担当者が、セッションが終了したことを示す会話を行うまで、棚への仕入れを可能にする。

プラノグラムに従うことに加えて、ＡＩ自体が、補充が必要な製品に関して仕入れ担当者と会話を行ってもよい。これは、特定の順序で仕入れ担当者に提供されてもよく、完全に補充するために必要な量を識別してもよい。所望の数より少なく供給された場合、ＡＩは、不足分について仕入れ担当者とのやり取り（exchange）を記録することができる。当該情報は、サーバ１２０への通信と組み合わせて使用することができる。このようにして、自動小売装置１０のそれぞれ及び全てに在庫されている製品の正確な記録を維持することができる。さらに、不足の原因を確かめることができ、必要な場合には、仕入れ担当者は、商品の盗難の管理に直面するかもしれず、供給者が所定の量の商品よりも少なく運搬していると注意されてもよく、又は、供給される製品の寸法もしくは仕様の変更を自動小売装置１０及びシステム全体による将来の使用のために更新することができる。例えば、製品がダメージを受け、在庫させることができない場合、その論理的根拠は、製品を説明するために口頭又はアプリケーションのいずれかにより指摘され、それが単に仕入れ担当者によって盗まれたのではないことをさらに確認することができる。

どのように仕入れられるかに関係なく、セッションが完了すると、ＡＩは、全ての必要な商品が計上（accounted for）されたかを確認することができ、在庫の更新及び予想との相違についてサーバ１２０上の在庫管理システムに通知することができる。

図６は、自動小売装置１０のための簡略化された通信アーキテクチャである。自動小売装置１０は、メモリ１５０に格納された様々なソフトウェアアプリケーション、プログラム及びルーティンを実行するマイクロコントローラ１０２を有する。当該ソフトウェアは、例えば親指の指紋から識別情報を受信して、セキュアサーバ１５４と通信するアクセスコントロールコンポーネント１５２を有する。セキュアサーバ１５４は、親指の指紋が、自動小売装置１０システムのアカウントを有する優良なユーザに関連付けられていることを確認することができる。当該情報を受信すると、自動小売装置は、コントロールソフトウェア１５６を実行してドア１４をロック解除することができる。セキュアサーバ１５４からの解答を待つ間、コントロールソフトウェア１５６は、上述の在庫プロセスを実行し、サーバ１２０上で動作する在庫管理アプリケーションに対し、当該調査に関するデータを送信することができる。これらの追加のサーバ１２０は、また、クライアントポータル１２４へのアクセスを格納し有効にしてもよい。セキュアサーバ１５４による確認の受信後に自動小売装置１０により一旦アクセスが許可されると、自動小売装置１０は、商品の取り出しを継続的に調査する。自動小売装置１０が閉じてロックされると、取り出された商品を識別する信号がサーバ１２０へ送信される。サーバ１２０上のプログラムが当該信号を受信して、取り出された商品をユーザのアカウントと関連付ける。さらに、セキュアサーバ１５４とサーバ１２０との間に直接通信があってもよく、２つのそれぞれのサーバ上のプログラムが請求の問題を解決し、例えばクレジットカード及び金融機関などの別々のサーバを運営する事業体と自動小売装置１０を運営する小売業者との間の資金の振替を実現することを可能にする。

一実施形態において、ユーザの情報は自動小売装置１０にローカルに格納されず、ユーザからこのような情報を受信すると、当該データは暗号化された形式でセキュアサーバ１５４へ送信され、アクセスを可能にし、特定のユーザのアカウントに関連付けるための、暗号化された識別子をコントロールソフトウェア１５６に提供する。暗号化された識別子は、自動小売装置１０から取り出された商品のリストと共にサーバ１２０に送信され得る。

追加的に、詳細に説明されたＡＩの機能は、部分的には、ＡＩモジュール１５８とサーバ１２０との間の通信機能によって可能にしてもよい。一実施形態において、所定の通信プロトコルは、ＡＩモジュール１５８にローカルに格納され、ユーザからの所定の指示を受信した際に実行される。例えば、これらには、挨拶、標準的な質問、及びユーザからの問い合わせに対する基本的な応答が含まれる。より詳細な質問又は複雑な質問については、ＡＩは、インターネット及びサーバ１２０とのインターフェースを利用して、適切な応答を提供することができる。

メディアマネージャ１６０は、例えばディスプレイ２０上へのユーザに対するメディアの表示を指示し、サウンドバー１８を介してユーザに対する音声の放送を指示する。場合によっては、これらのメディアはまた、提示されたメディアがＡＩからユーザへの問い合わせ又は指示に対する応答に基づいて変更されるように、ＡＩインタラクティブであってもよい。

図７は、３つの主要構成要素からなる本開示の通信ネットワーク２００のより詳細な図である。３つの主要構成要素は、セルラーネットワークコンポーネント２０２、ＶＰＮコンポーネント２０４及びデータ／通信ネットワークコンポーネント２０６である。理解されるように、様々なネットワークコンポーネント間の通信は、特に標準的なセルラーネットワーク（例えば３Ｇ、４Ｇ、ＬＴＥ、５Ｇ等）を介した無線通信によって可能である。自動小売装置１０は、１つ又は複数のセルラータワー２０８との通信を可能にする無線インターネット接続１１０を有する。理解されるように、セルラータワー２０８は、インターネットを介してサーバ１２０と通信することができる。セルラータワー２０８は、１つ又は複数のゲートウェイ装置２１０とも通信することができる。これらのゲートウェイ装置２１０は、例えば第三者イントラネットを自動小売装置１０と接続するアクセスポイントである。ゲートウェイ装置２１０は、イントラネットの外部通信への露出を制限し、イントラネット上の装置とのすべての通信が通過しなければならない単一のアドレスを提供する。ゲートウェイ装置２１０及びイントラネットは、ネットワーク２００のＶＰＮコンポーネント２０４の２つの並列経路を形成するのを助ける。ゲートウェイ装置２１０及びインターネットの両方からの通信は、サーバ１２０又はセキュアサーバ１５４にアクセスするために、ファイアウォール２１２を通過しなければならない。図示されるように、サーバ１２０はロードバランサ２１４を介してファイアウォールに接続され、通信がいかなる単一のサーバ１２０をも圧迫しないようにする。各サーバ１２０（物理的又は仮想的）は、１つ又は複数の自動小売装置１０を操作する単一の企業専用にすることができる。このように、１つの企業、例えば飲料会社は、多くの自動小売装置１０を購入することができ、それらすべてとの通信をオペレータのポータル（図示せず）を介してサーバに可能にして、在庫管理、売上の追跡、購入データの確認、アラームへの対応、表示内容の管理などのタスクを実行することができる。

図７にはまた、自動小売装置１０の製造業者が特定のアクションを監督することを可能にする管理ソフトウェアモジュール２１６が示されている。例えば、そのような装置を特定のユーザ（例えば飲料会社）と関連付けることで、オペレータのポータルを介してアクセス可能になる。ここで可能にされ得る他の機能は、自動小売装置１０の診断機能であり、その多くはソフトウェア又は通信の問題の結果であり得る。その結果、サービス技術者を自動小売装置１０に送るのではなく、管理ソフトウェアモジュール２１６から遠隔で、多くの問題を解決することができる。

自動小売装置１０とのコミュニケーションは、ユーザの接近及び例えば網膜スキャンといった識別データを提供することにより開始する。当該データは、（デジタル化された形式で）セルラータワー２０８を介してゲートウェイ２１０へ送信され、ファイアウォール２１２を通過した後にセキュアサーバ１５４へ送信される。当該データは、例えば、トランスポートレイヤセキュリティ（Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｌａｙｅｒ Ｓｅｃｕｒｉｔｙ：ＴＬＳ）、セキュアソケットレイヤ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｓｏｃｋｅｔｓ Ｌａｙｅｒ：ＳＳＬ）、ペイメントカードインダストリデータセキュリティスタンダード（Ｐａｙｍｅｎｔ Ｃａｒｄ Ｉｎｄｕｓｔｒｙ Ｄａｔａ Ｓｅｃｕｒｉｔｙ Ｓｔａｎｄａｒｄ：ＰＣＩ ＤＤＳ）、ペイメントプロセシング社（Ｐａｙｍｅｎｔ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ， Ｉｎｃ．）のＰＰＩ ＰａｙＭｏｖｅｒＥｎｃｒｙｐｔｅｄ Ｓｗｉｐｅなどを用いて、自動小売装置１０により暗号化される。この暗号化され保護された個人情報（ＰＰＩ）は、セキュアサーバ１５４によって分析され、ユーザが優良な顧客であり、その個人情報がサーバ１５４に格納されているものと一致することを保証する。結果にかかわらず、認証／拒否通信は、ゲートウェイ２１０及びセルラータワー２０８を介して自動小売装置１０に戻される。セキュアサーバ１５４が、ユーザが認証されていると判断した場合、通信はこのことを自動小売装置１０に示す。このような受信をすると、自動小売装置１０はドア１４をロック解除する。

セキュアサーバ１５４への送信と同時に、自動小売装置１０は、セルラータワー２０８及びインターネットを介してシステムデータをサーバ１２０に通信する。当該データは、ドア１４を開く前の在庫データ及び他の関連データのようなデータを含んでいてもよい。

セキュアサーバ１５４はまた、インターネットを介してサーバ１２０に向けられるトークンを発行する。ドア１４が閉じられ、自動小売装置１０から取り出された商品が決定されると、自動小売装置１０はまた、購入に関連するトークンをインターネットを介してサーバ１２０に発行する。サーバは、これらのトークンを自動小売装置によって供給される他のデータと共に使用して、購入された商品及び購入者のＩＤを識別する。当該データは、その後、サーバ１２０に関連付けられたデータベースに格納され、クライアントポータル１２４を介してユーザによって閲覧されてもよく、又は、オペレータポータルを使用してオペレータによって検討されてもよい。サーバ１２０に供給されたトークン及びデータは、自動小売装置１０から取り出された品物に対する支払いを解決するために、セキュアサーバ１５４と共に使用される。

上述のように、システムデータは、ローカルに格納されているものの範囲を超えたＡＩに向けられた質問、ＡＩに向けられた質問に対する回答、更新されたメディア、特定のユーザに提示するメディアの表示、警告、警報、診断クエリ及び回答、更新されたソフトウェア、並びに、ネットワーク化された自動小売装置１０及びより大きなネットワークシステム２００に関連する他のデータなどの項目を有する。

Claims (9)

1. 自動小売装置とインタラクトする方法であって、
   前記自動小売装置のコントローラにおいてユーザの識別情報を受信することと、
   前記コントローラにより、前記自動小売装置の外部ソースから前記ユーザの本人確認を受信することと、
   前記コントローラにより、前記自動小売装置の中身を１度目に決定することと、
   前記コントローラにより、前記自動小売装置の中身を２度目に決定することと、
   前記コントローラにより、前記１度目及び前記２度目の両方において、前記決定された前記自動小売装置の中身に関するデータをサーバへ送信することと、
   前記コントローラにより、前記サーバから解答を受信することと、
   前記コントローラにより、前記解答を前記ユーザへ配信するために可聴信号に変換することと、
   前記コントローラにより、問い合わせに応答することを前記ユーザに指示することと、を含み、
   前記指示は、前記自動小売装置に関連付けられた人工知能からのものであり、
   前記指示に対する前記ユーザの応答は、前記コントローラにより、テキストファイルに変換され、解答のために前記サーバへ送信され、
   前記１度目は、前記自動小売装置のドアをロック解除する前であり、前記２度目は前記ドアを再ロックした後であり、
   前記１度目に決定すること及び前記２度目に決定することは、前記コントローラにより、ビンの重量を秤量することを含み、
   前記１度目と前記２度目の前記ビンの前記重量の違いと、該重量の違いの位置は、前記自動小売装置からどの製品が取り除かれたかを示し、
   前記データを前記サーバへ送信することは、前記取り除かれた製品を識別する信号を前記サーバに送信することを含み、前記製品を識別する信号は前記サーバにより前記ユーザからの支払いの解決に使用可能である自動小売装置とのインタラクション方法。
2. 前記解答は、アプリケーションをダウンロードすることに対する前記ユーザへのインセンティブを含む請求項１記載の方法。
3. 前記解答は、ディスプレイ上で前記ユーザに提示されるメディアプレゼンテーションに関連する請求項１記載の方法。
4. 前記メディアプレゼンテーションは、前記ユーザの前記問い合わせに対する応答をアシストする請求項３記載の方法。
5. 前記解答は、前記自動小売装置が１つ以上のビンを照らして、前記ユーザに前記自動小売装置内における商品の位置を知らせるための指示を含む請求項１記載の方法。
6. 前記解答は、第２の自動小売装置における製品の位置を識別する請求項１記載の方法。
7. 前記解答は、注文フルフィルメントサービスにより提供される製品を識別し、ユーザが前記製品の注文を希望するかどうかを尋ねる請求項１記載の方法。
8. 前記コントローラにより、前記ユーザの前記本人確認を受信すると、前記人工知能は、前記ユーザに前記ユーザの名前を呼びかける請求項１記載の方法。
9. 前記呼びかけは、前記ユーザに所望の製品を確認することを要求する、前記指示を含む請求項８記載の方法。

Images