以下に、図面を参照しつつ、情報処理装置の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[画像処理システムについて]
図1は、本発明に係る画像処理システム1を示す図である。図1に示すように、画像処理システム1は、画像処理装置(以下、「MFP」という。)100と、認証装置300と、外部装置500と、携帯端末600とを含む。
MFP100は、制御装置110と、IWS(Internal Web Server)120とを含む。制御装置110は、主にブラウザの役割などを果たし、IWS120は、外部装置500との通信を行う役割を果たす。MFP100は、情報処理装置ともいう。
MFP100と外部装置500とは、ネットワーク400を介して互いに接続される。ネットワーク400は、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどによって構成される。また、ネットワーク400に対する接続態様は、有線接続であってもよく、或いは無線接続であってもよい。たとえば、MFP100はネットワーク400に対して有線接続され、外部装置500はネットワーク400に対して無線接続される。外部装置500は、クラウドまたは外部クラウドなどという場合もある。
MFP100は、外部装置500の機能を用いない処理(以下、「外部未使用処理」という。)と、外部装置500の機能を用いた処理(以下、「外部使用処理」という。)とを実行可能である。外部未使用処理は、たとえば、印刷処理、スキャン処理、およびFAX処理などを含む。また、外部使用処理は、MFP100のスキャン処理などで取り込んだ画像を外部装置500の記憶領域に記憶させる処理(以下、「外部使用記憶処理」という。)、および外部装置500に格納されている画像をMFP100の印刷処理により印刷する処理(以下、「外部使用印刷処理」という。)などを含む。なお、外部使用処理、および外部使用印刷処理のうち少なくとも一方は、ほんの一例であり、MFP100は他の処理を実行可能とするようにしてもよい。
MFP100は、認証装置300と接続されている。本実施形態では、MFP100は認証装置300と有線で接続されているが、無線で接続するようにしてもよい。認証装置300は、携帯端末600の正当性を認証する。たとえば、認証装置300の読取面(特に図示せず)に対して携帯端末600をかざすことにより、該認証処理は開始される。また、認証装置300は、MFP100と一体的に構成されるようにしてもよい。
携帯端末600は、他の装置との間でのネットワーク通信が可能な情報入出力端末装置(情報処理装置)である。ここでは、携帯端末600として、携帯式の装置(携帯端末)、より詳細には、タブレット型端末を例示する。ただし、これに限定されず、携帯端末600は、スマートフォンであってもよく、パーソナルコンピュータなどであってもよい。また、携帯端末600は、携帯式の装置であってもよく、据置型の装置であってもよい。また、携帯端末600は、MFP100を遠隔でユーザ操作でることから、遠隔装置ということもできる。また、携帯端末600は、端末装置ともいう。
なお、本実施形態では、携帯端末600は、直接、外部装置500に対して通信することができず、認証装置300およびMFP100を通じて、外部装置500に対して通信することができる。
[MFP100などのハードウェア構成について]
図2は、MFP100のハードウェア構成を示すブロック図である。図2を用いて、MFP100の機能構成例を説明する。MFP100は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)101と、データを不揮発的に格納するROM(Read Only Memory)102と、データを揮発的に格納するRAM(Random Access Memory)103と、フラッシュメモリ104と、パネル105と、MFP100のユーザによる指示の入力を受ける操作キー107と、通信IF(Interface)108と、電源ユニット109とを含む。
パネル105は、表示装置としてのディスプレイ1051と、入力装置としてのタッチパネル1052とにより構成される。具体的には、パネル105は、ディスプレイ1051(たとえば液晶ディスプレイ)上にタッチパネル1052を位置決めした上で固定することにより実現される。なお、パネル105においては、タッチ位置の検出方法として、たとえば抵抗膜方式または静電容量方式を用いることができる。本実施形態では、タッチパネル1052には、いわゆるソフトキーが表示され、操作キーはいわゆるハードキーとして機能する。
フラッシュメモリ104は、不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ104は、CPU101が実行するオペレーティングシステムおよび各種のプログラム、各種のコンテンツおよびデータを格納している。また、フラッシュメモリ104は、MFP100が生成したデータ、MFP100の外部装置から取得したデータ等の各種データを揮発的に格納する。
また、図2の例では、MFP100が、CPU101を1つ有するという記載になっているが、制御装置110と、IWS120それぞれが、CPUを有する。また、図2の例では、記憶部として、ROM,RAM、およびフラッシュメモリが記載されている。制御装置110と、IWS120とが、これらの記憶部のうち少なくとも1つを共有するようにしてもよいし、他の記憶部については、制御装置110と、IWS120とが別箇に有するようにしてもよい。
図2の各構成要素101〜109は、相互にデータバスによって接続されている。また、MFP100における処理は、各ハードウェアおよびCPU101により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリ104に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカード1091その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、ICカードリーダライタ(図示せず)その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IFを介してダウンロードされた後、フラッシュメモリ104に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU101によってフラッシュメモリ104から読み出され、さらにフラッシュメモリ104に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU101は、そのプログラムを実行する。
図2に示されるMFP100を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、フラッシュメモリ104、MFPに挿入されるメモリカードその他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、MFP100の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記憶媒体としては、DVD-ROM、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記憶媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
また、外部装置500、認証装置300および携帯端末600についても図2と同様のハードウェア構成を有する。つまり、外部装置500、認証装置300および携帯端末600は、CPU、ROM、RAM、および通信IFなどを有する。
[MFP100が表示する画面などについて]
次に、MFP100が表示する画面を図3〜図9などを用いて説明する。図3は、MFP100および携帯端末600における画面遷移を示す図である。図3では、その左列にMFP100における画面遷移が示されており、その右列に携帯端末600における画面遷移が示されている。図4〜図9は、当該画面遷移における各画面を示す図である。
まず、ユーザU1は、MFP100のパネル105に表示された認証用画面(たとえば、ログイン画面、不図示)を用いて、ログイン認証情報(ユーザIDおよびパスワード等)を入力する。該認証用画面での認証がユーザ認証となる。MFP100(図10に示す認証部114)は、ユーザU1により入力されたログイン認証情報が正規の情報であるか否かを判定する処理(ログイン認証処理)を行う。
当該ログイン認証情報が正規の情報であると認証されると、メインメニュー画面(不図示)が表示される。メインメニュー画面では、外部非使用処理(外部装置500(クラウド)の機能を用いない処理)の各処理と、外部使用処理(外部装置500の機能を用いた処理)とが選択肢として、表示される画面である。たとえば、メインメニュー画面には、選択肢として、コピー処理のボタン、スキャン処理のボタン、FAX処理のボタン、外部使用処理のボタンの4つが表示される。
なお、以下では、MFP100が実行可能な処理のことを「アプリケーション」という場合もあり、略して、「アプリ」という場合もある。たとえば、コピー処理については「コピーアプリ」という場合もある。また、外部使用処理については、「外部使用アプリ」といい、外部使用記憶処理については、「外部使用記憶アプリ」という場合もある。なお、ここでは、外部使用処理としてのコピー処理が実行される画面について説明する。
MFP100は、コピー処理のボタン(コピーアプリボタン)が操作されると、コピーメニュー画面201(図3の左列最上段および図4参照)をパネル105に表示する。図4は、コピーメニュー画面201(コピー処理に関するメニュー画面)を示す図である。このコピーメニュー画面201には、コピーに関する各種の詳細設定画面(「原稿画質」、「カラー」、「濃度」、「用紙」、「倍率」、「両面/ページ集約」、「仕上り」)を呼び出すための複数のボタン(呼出ボタン)301〜307が表示されている。
ユーザU1は、メインメニュー画面のうちのコピー処理を選択することにより、コピー処理(第1の処理)P1を開始する。詳細には、まず、コピー処理P1に関する各種の設定処理が行われる。
ユーザU1は、例えば、「カラー」ボタン302(図4)を操作して、「カラー」に関する設定内容を変更することができる。詳細には、まず、「カラー」ボタン302の操作に応じて、「カラー」に関する詳細設定画面202(図5参照)が表示される。その後、ユーザU1が詳細設定画面202(図5)内の複数のボタン321〜325のうち、「オートカラー」ボタン321を操作すると、MFP100は、設定項目「カラー」に関する設定内容を「ブラック」(変更前の設定内容)から「オートカラー」(変更後の設定内容)に変更する。なお、図5においては、初期状態にて、設定項目「カラー」に関して設定内容「ブラック」が設定されている様子が示されている。
同様にして、ユーザU1は、各種の設定項目に関する設定動作を行うことが可能である。
このようなコピー処理P1に関する設定操作(ユーザU1による設定操作)の途中で、別のユーザU2がMFP100の載置場所に到来し、緊急性を有する別のコピー処理(第2の処理)を割込処理にて行いたい欲しい旨をユーザU1に告げるものとする。ユーザU1は当該割込処理の申出を承認し、ユーザU1は、携帯端末600を認証装置300にかざす。
このとき、MFP100は、パネル105を用いて行われているコピー処理P1が中断された旨を判定する。換言すれば、処理P1は、携帯端末600を認証装置300にかざすことにより中断する。また、処理P1の依頼ユーザは、中断直前の利用ユーザであることから中断ユーザとも称される。処理P1の中断後において、ユーザU2は、自らが希望する割込処理(第2の処理)P2をMFP100のパネル105(パネル105等)を用いて開始する。
一方、ユーザU1は、自らの携帯端末600を利用してMFP100にリモート接続する。MFP100は、中断された場合の画像データを携帯端末600に送信する。携帯端末600は、当該画像データを受信すると、当該画像データに基づく画面503を表示部606(図12参照)に表示する(図3の右列のうちの最上段参照)。図7は、このような画面503を示す図である。図7に示すように、処理P1の中断の際にコピーメニュー画面201(203)が表示されていたことに対応して、当該メニュー画面203と同じ内容の画面503が表示部606に表示される。これによれば、処理P1の画面遷移に関して、当該処理P1の中断前後の継続性を担保できる。
また、図7の画面503においては、設定項目「カラー」に関する設定内容が「オートカラー」であることが示されている。具体的には、設定項目「カラー」に関する設定用画面(設定項目「カラー」を含む設定用画面)であって変更後の設定内容(「オートカラー」)が反映された状態の設定用画面(メニュー画面)の表示用データが生成されて携帯端末600に送信される。携帯端末600は、MFP100から受信した表示用データ(たとえば、後述するURL)に基づき、変更後の設定内容(「オートカラー」)が反映された状態で設定用画面を表示する。これによれば、ユーザU1は、中断時点までの自らの設定操作による設定内容が現在の設定内容に反映されていることを確認することができる。
ユーザU1は、携帯端末600の表示部606に表示された画面503(図7)を用いて、さらに処理P1に関する詳細設定処理を進めることができる。
たとえば、設定項目「両面/ページ集約」に関する詳細設定画面の呼出ボタン(画面503内の呼出ボタン)306が操作されると、図8に示すような詳細設定画面(設定項目「両面/ページ集約」に関する詳細設定画面)506が表示部606に表示される。
詳細には、まず、表示部606に関するタッチイベントが携帯端末600によって検出され、当該タッチイベントに関する情報が携帯端末600からMFP100に送信される。具体的には、設定項目「両面/ページ集約」に関する詳細設定画面の呼出ボタン306が操作されタッチイベントが検出されると、当該タッチイベントの検出位置(操作位置)の位置情報(座標情報)が操作入力情報としてMFP100に送信される。
MFP100は、当該タッチイベントの位置情報を受信すると、当該タッチイベントに対する応答動作を実行する。
具体的には、まず、当該位置情報に基づき、いずれのボタンが操作されたかが判定される。たとえば、当該位置情報にて示される操作位置が設定項目「両面/ページ集約」の詳細設定画面の呼出ボタン306(図7)内の位置であることが判定されると、当該呼出ボタン306が操作された旨が判定される。
また、画面203は、携帯端末600の種別に応じた画角に適式に変換されて、該携帯端末600において画面503が表示される。これにより、MFP100で表示される画面を、携帯端末600においても適式に表示させることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
その後、MFP100は、当該呼出ボタン306の操作(遠隔操作)に応じた次画面506(図8参照)のデータ(たとえば、以下に示す画面のURL)を取得し、該取得した画面データを携帯端末600に送信する。携帯端末600は、図8に示すような画面506を、当該画像データに基づいて表示部606に表示させる。
さらに、同様にして、当該画面506(図8)を用いて、設定項目「両面/ページ集約」に関する設定内容が変更され得る。当該画面506内には、当該設定項目に関する設定を行うためのボタン361〜364,371〜374等が設けられている。
たとえば、次のようにして、設定項目「両面/ページ集約」は、従前の設定内容(「片面から片面」且つ「ぺージ集約しない」)から、新たな設定内容(「両面から両面」且つ「ぺージ集約しない」)に変更される。
詳細には、まず、表示部606内のタッチイベントが携帯端末600によって検出され、当該タッチイベントに関する情報が携帯端末600からMFP100に送信される。具体的には、設定項目「両面/ページ集約」に関する詳細設定画面内のボタン364(「両面から両面」)が操作されタッチイベントが検出されると、当該タッチイベントの検出位置(操作位置)の位置情報(座標情報)が操作入力情報としてMFP100に送信される。
MFP100は、当該タッチイベントの位置情報を受信すると、当該タッチイベントに対する応答動作を実行する。
具体的には、当該位置情報にて示される操作位置がボタン364内の位置であることが判定され、当該ボタン364が操作された旨が判定される。また、この場合には、設定情報に対する変更操作である旨が判定され、設定情報が更新され、更新された設定情報が記憶部122(図10参照)に格納される。具体的には、設定項目「両面/ページ集約」に関して、新たな設定内容(「両面から両面」且つ「ぺージ集約しない」)が格納される。
また、携帯端末600を用いて変更された設定内容(新たな設定内容)も記憶部122に格納される。具体的には、記憶部122に予め格納されていた中断情報に規定されていた設定内容と携帯端末600を用いて変更された設定内容とを含む設定情報が更新後の設定情報として格納される。換言すれば、記憶部122に予め格納されていた中断情報に規定されていた設定内容が、携帯端末600を用いて変更された設定内容によって更新され、当該更新された設定情報が記憶部122に格納される。このように、中段情報は、画面の表示が進むにつれて、更新される。また、中段情報は、処理情報ともいう。
当該ボタン364の操作(遠隔操作)に応じた次画面が決定される。ここでは、画面506におけるボタン364が選択状態に変更された画面(ボタン361に代えてボタン364が極太線で囲まれた画面)507(不図示)が「次画面」として取得される。
その後、当該次画面507の画像データが取得され、当該次画面507の画像データがMFP100から携帯端末600に送信される。その後、当該次画面507が表示部606に表示される。なお、この次画面507においては、ボタン364が選択状態に変更されて表示される。
このようにして、MFP100は、パネル105を用いたユーザU1による処理P1の中断後において、表示部606を用いた遠隔操作で、当該ユーザU1による処理P1を継続して実行する。換言すれば、処理P1の中断後においても、ユーザU1は、携帯端末600の表示部606を用いることによって、処理P1を引き続いて実行することが可能である。
また、ユーザU2は、MFP100のパネル105を用いることによって、割込処理P2を実行することが可能である。換言すれば、MFP100は、パネル105を用いたユーザU1による処理P1の中断後において、別のユーザU2による割込処理P2をパネル105を用いて受け付け、当該割込処理P2を実行する。
このように、処理P1の中断後において、パネル105を用いた操作に基づくユーザU2による割込処理P2と表示部606を用いた遠隔操作に基づくユーザU1による処理P1とが並行して実行される。
その後、ユーザU2による割込処理P2の終了に応じて、携帯端末600を認証装置300にかざすと、MFP100は、ユーザU2による割込処理P2が終了した旨を判定する。MFP100は、リモート接続の終了指令(換言すれば、操作切替指令)を携帯端末600に対して送信する。
携帯端末600は、当該終了指令(操作切替指令)を受信すると、リモート接続の終了処理を行う。これにより、表示部606を用いたユーザU1によるリモート操作が完了する。
また、MFP100(処理制御部16等)は、表示部606を用いたユーザU1によるリモート操作終了後において、割込処理P2に代えて、割込処理P2に割り込まれた元の処理P1を再び実行する(図17のS110参照)。換言すれば、ユーザU1は、MFP100のパネル105(パネル105等)を用いて、処理P1を継続して実行する。
また、図7に示す画面では、解除ボタン308が表示されている。ユーザにより、該解除ボタン308が操作された場合には、携帯端末600での該操作画面の表示は終了する。これとともに、MFP100と携帯端末600との間で許可されていた通信は非許可となる。
このように、図3〜図9で説明した処理を実行すれば、ユーザU1による処理を継続させつつも、ユーザU2は緊急性を有する処理をMFP100に対して実行させることができる。
なお、処理P1は、コピー処理以外の処理(たとえば、スキャン処理、ファクシミリ送信処理、ボックスプリント処理など)であってもよい。また、処理P1は、外部使用処理、たとえば、外部使用印刷処理であってもよい。
[MFP100の機能構成例について]
次に、図10を用いて、MFP100の機能構成例を説明する。図1に示したように、MFP100は、制御装置110と、IWS120とを含む。制御装置110のCPUは、パネル制御部112の機能と、認証部114の機能と、判断部116の機能とを有する。また、IWS120のCPUは、処理実行部124の機能と、通信ID生成部126の機能とを有する。IWS120に含まれる記憶部122は、本実施形態では、RAM103をいう。
ユーザは、MFP100に処理を実行させる(MFP100を使用する)場合には、MFP100の認証部114により実行されるユーザ認証に成功する必要がある。該ユーザ認証が成功した場合には、パネル制御部112は、パネル105に対してパネル制御信号を送信することにより、メインメニュー画面を表示させる。その他、パネル制御部112は、必要に応じて、パネル制御信号をパネル105に対して送信することによい、該パネル制御信号に応じた画面をパネル105に表示させる。
ユーザが、パネル105に表示されたメインメニュー画面に含まれる選択肢のうち、所望の選択肢を選択すると(たとえば、タッチすると)、該選択された選択肢を特定可能な選択信号が、パネル105から処理実行部124に対して送信される。処理実行部124は、受信した選択信号に応じた処理を実行する。たとえば、選択信号が、コピー処理が選択されたことを特定する信号である場合には、処理実行部124は、コピー処理を実行するように、MFP100のハードウェアなどを制御する。このように、処理実行部124は、ユーザからのパネル105に対する入力に応じて、処理を実行する。
また、ユーザが、MFP100に外部使用処理を実行させる場合には、外部装置500は、MFP100の正当性を判断するための認証処理を実行する。たとえば、ユーザにより、外部使用記憶アプリが選択された場合には、MFP100は、該MFP100を識別するための情報であるMFPID(図14のS10など参照)を、外部装置500に対して送信する。外部装置500が、MFPIDを受信すると、認証部552(図11参照)が、MFPIDを用いて、MFP100を認証する。該認証の処理を第1認証処理ともいう。第1認証処理は、外部装置500による1のMFP100への認証を行うものであり、該第1認証処理において、認証成功した場合には、MFP100は、外部装置500が提供する全てのアプリ(外部装置500の機能を用いた全てのアプリ)を実行することができる。
また、該認証については、様々な手法がある。該認証の一例として、たとえば、外部装置500は、正当性のあるMFPを識別するMFPIDをデータベースとして予め保持している。認証部552は、受信したMFPIDが、MFPIDデータベース(図示せず)に含まれるか否かを判断する。認証部552は、受信したMFPIDが、MFPIDデータベースに含まれていると判断した場合には、認証部552は、MFPは正当性があるとして、認証処理が成功したと判断する。一方、認証部552は、受信したMFPIDが、MFPIDデータベースに含まれていないと判断した場合には、認証部552は、MFPは正当性がないとして、認証処理が失敗したと判断する。認証部552が、該認証に成功したと判断した場合には、該認証が成功したことを示す認証成功情報をMFP100に対して送信する。認証成功情報は、MFP100に対する外部装置500の認証が成功したことを示す情報である。また、この認証成功情報を、第1認証情報ともいう。MFP100は、第1認証情報を受信することにより、MFP100に対する外部装置500の認証が成功したことを認識できる。一方、認証部552が、該認証に失敗したと判断した場合には、該認証が失敗したことを示す認証失敗情報をMFP100に対して送信する。MFP100は、認証失敗情報を受信することにより、MFP100に対する外部装置500の認証が失敗したことを認識できる。
また、各アプリにおいて表示される画面それぞれには、URL(Uniform Resource Locator)がそれぞれ対応付けられている。たとえば、コピーアプリが実行される際に表示され得る全ての画面それぞれにURLが対応付けられている。
図10に示す通信IF108は、外部装置500からの第1認証情報を受信すると、該第1認証情報は、IWS120は、該第1認証情報を記憶部122に記憶させる。
また、認証部114は、第2認証処理として、ユーザ認証を行う。認証部114は、パネル105から入力されたユーザIDを受信する。認証部114は、該受信したユーザIDを用いて、ユーザ認証を行う。ユーザ認証により入力されたログイン認証情報が正当であれば、パネル105に「認証しました」という文字を表示するとともに、認証部114は、ユーザ認証が成功したとして、MFP100の処理を該ユーザに対して許可する(ユーザは、MFP100に処理を実行させることができる)。また、該ログイン認証情報が正当でなければ、パネル105に「認証できませんでした」という文字を表示するとともに、認証部114は、ユーザ認証が失敗したとして、MFP100の処理を該ユーザに対して許可しない(ユーザは、MFP100に処理を実行させない)。また、第2認証処理において該認証が成功したことを示す認証成功情報をIWS120に対して送信する。認証成功情報は、MFP100のユーザ認証が成功したことを示す情報である。また、この認証成功情報を、第2認証情報ともいう。
また、携帯端末600を、認証装置300の読取面にかざすことにより、該携帯端末600の端末IDは、MFP100に送信される。認証部114は、該端末IDを用いて、携帯端末600を認証する。該認証については、様々な手法がある。該認証の一例として、たとえば、制御装置110は、正当性のある携帯端末を識別する端末IDをデータベースとして予め保持している。端末IDはたとえば、携帯端末の電話番号としてもよいし、メールアドレスとしてもよい。
認証部114は、受信した端末IDが、端末IDデータベース(図示せず)に含まれるか否かを判断する。認証部114は、受信した端末IDが、端末IDデータベースに含まれていると判断した場合には、認証部114は、携帯端末は正当性があるとして、認証処理が成功したと判断する。一方、認証部114は、受信した端末IDが、端末IDデータベースに含まれていないと判断した場合には、認証部114は、携帯端末は正当性がないとして、認証処理が失敗したと判断する。認証部114が、該認証に成功したと判断した場合には、該認証が成功したことを示す認証成功情報をIWS120に対して送信する。認証成功情報は、携帯端末600に対するMFP100の認証が成功したことを示す情報である。また、この認証成功情報を、第3認証情報ともいう。IWS120は、第3認証情報を受信することにより、携帯端末600に対するMFP100の認証が成功したことを認識できる。第3認証情報は、記憶部122に記憶される。一方、認証部114が、該認証に失敗したと判断した場合には、該認証が失敗したことを示す認証失敗情報をIWS120に対して送信する。IWS120は、認証失敗情報を受信することにより、携帯端末600に対するMFP100の認証が失敗したことを認識できる。
このように、認証部114は、ユーザ認証するユーザ認証部の機能と、携帯端末600を認証する装置認証部の機能とを有する。なお、制御装置110は、認証部114として、ユーザ認証部と、装置認証部とを分けて備えるようにしてもよい。
また、本実施形態では、図3〜図9でも説明したように、ユーザは、MFP100に対する各種の操作(MFO100が実行可能な処理)を携帯端末600を用いて行うことが可能である。つまり、MFP100と携帯端末600との間で、情報のやり取りを繰返す。通信ID生成部126は、該情報のやり取りを認識可能な通信IDを生成する。生成された通信IDは、記憶部122に記憶される。判断部116は、第2認証情報と、端末IDの双方が正しいか否かを判断する。
[外部装置500の機能構成例について]
次に、図11を用いて、外部装置500の機能構成例を説明する。外部装置500は、認証部552の機能と処理実行部524の機能と、通信IF506の機能とを有する。前述したように、認証部552は、第1認証処理を実行する。また、該第1認証処理が成功した場合には、認証部552は、MFP100に対して、通信IF506を経由して、第1認証情報を送信する。また、記憶部526は、たとえば、処理実行部524が用いる情報や処理する情報を記憶する。たとえば、処理実行部524は、外部使用記憶処理(MFP100のスキャン処理などで取り込んだ画像を外部装置500の記憶領域に記憶させる処理)の実行により、記憶対象の情報(MFP100のスキャン処理などで取り込んだ画像など)を記憶部526に記憶させる。また、処理実行部524は、通信IF506を経由して、MFP100からのアプリ要求信号を受信する。処理実行部524は、アプリ要求信号を受信したときに、該アプリ要求信号に応じた処理を実行する。
[携帯端末600の機能構成例について]
次に、図12を用いて、携帯端末600の機能構成例を説明する。携帯端末600は、操作部602の機能と、制御部608の機能と、通信制御部610の機能と、通信IF612の機能と、記憶部614の機能とを有する。本実施形態では、操作部602は、操作入力部604と表示部606とを含む。つまり、操作部602はタッチパネルとして機能する。たとえば、制御部608は、操作入力部604からのユーザによる入力に応じたアクセス信号を生成する。換言すると、該アクセス信号は、該ユーザによりMFP100に対して実行させる処理の内容に応じた信号ともいえる。
携帯端末600の表示部606が、MFP100の操作画面として、図7の画面を表示している場合において、たとえば、倍率ボタン305に対する入力を受付けた場合には、該受付けた入力に応じたアクセス信号をMFP100に対して送信する。MFP100の処理実行部124は、該アクセス信号を受信すると、該アクセス信号から特定される処理の内容(倍率)を認識できる。
[対応DBについて]
次に、図13を用いて対応DB(database)について説明する。図13は、対応DBの一例を示したものである。図13の対応DBは、記憶部122(図10参照)に記憶されている。対応DBは、ユーザIDごとに、端末ID、第1認証情報、第2認証情報、通信ID、中断情報などが記憶されるDBである。ユーザIDは、ユーザ認証の際に入力されるログイン情報に含まれるものである。端末IDは、携帯端末600を識別するための情報である。また、端末IDは、ユーザIDと予め対応づけられるように規定されている。たとえば、ユーザ認証の際に入力されるユーザIDと、端末IDとが同一であるようにすればよい。ユーザIDと、端末IDともに、携帯端末600の電話番号またはメールアドレスとすればよい。端末IDは、装置認証部による認証処理が成功した場合に、該ユーザIDに対応付けられて記憶される。
第1認証情報は、MFP100に対する外部装置500の認証が成功したことを示す情報である。第2認証情報は、MFP100のユーザ認証が成功したことを示す情報である。通信IDは、携帯端末600が操作画面を引継いだ後に、該携帯端末600とMFPとの間で実行される通信(セッション)を識別するためのIDである。中断情報は、中断されたジョブにおいて、該中断の際に表示されていた画面に関する情報(たとえば、該画面のURL)と、該中断の際に設定されていた設定情報(たとえば、実行されていたアプリの種別、コピー部数)などを含む情報である。また、中段情報は、ユーザによる携帯端末600からMFP100への操作に応じて更新される。たとえば、中段情報のうちの設定情報として、オートカラーが設定されている場合において、携帯端末600によりモノクロに変更された場合には、該設定情報は、オートカラーからモノクロに変更される。また、中段情報として、表示されていた第1画面のURLである「PPP」が記憶されている場合において、携帯端末600により第2画面に切替えられた場合には、該第2画面のURLである「QQQ」に更新される。なお、該中断情報としてのURLは、携帯端末600により画面が切替えられたとしても、該URLは変更しないようにしてもよい。
図10に示すように、記憶部122は、通信IDを経由して、外部装置500から送信された第1認証情報と、認証部114から送信された第2認証情報と、通信ID生成部126が生成した通信IDとを、端末IDごとに記憶させる。図13の例では、たとえば、「a」のユーザIDに対応付けて、「ααα」の端末ID、第1認証情報「XA」,第2認証情報「YA」、通信ID「IDA」、中断情報「ZA」が記憶される。
また、図10の例では、ユーザ認証処理が実行されたときに、ユーザIDが取得され、その後、該ユーザIDについて、第1認証情報などが取得される度、該ユーザIDに対応付けて記憶される。たとえば、「a」のユーザIDが取得されたときにおいて、該ユーザIDによるユーザが、外部使用処理をMFP100に実行させるときにおいて、該外部使用処理についての第1認証情報が取得されたときに、「a」のユーザIDに対応付けて第1認証情報が記憶される。
[処理の流れ]
次に、画像処理システム1の処理の流れについて説明する。図14〜図16は、画像処理システム1の処理の流れを示したものである。また、ユーザU1がMFP100に対して実行させようとしている処理が、外部使用処理である場合と、外部未使用処理である場合との双方について説明する。
図14のS1に示すように、制御装置110の認証部114は、ユーザU1に対して、ユーザ認証を行う。次に、S1でのユーザ認証が成功した場合には、該ユーザ認証により取得したユーザIDと、第2認証情報とをIWS120に対して送信する。IWS120は、該ユーザIDと該第2認証情報とを対応付けて記憶部122に記憶させる。
また、ユーザ認証が成功した場合には、MFP100のパネル制御部112は、メニュー画面をパネル105に表示する。ユーザU1がMFP100に実行させたいアプリ(処理)を、該メニュー画面から選択することにより、S2のアプリ起動操作が受付けられる。
制御装置110が、アプリ起動操作を受付けると、S4において、制御装置110は、IWS120に対してIWS起動要求信号を送信する。該IWS起動要求信号は、S2で起動要求が受付けられたアプリの種別を特定可能な信号でもある。
S6において、IWS120が、IWS起動要求信号を受信すると、IWS120は起動する。次に、S8において、IWS120は、該受信したIWS起動要求信号から特定されるアプリ(起動されたアプリ)が、外部使用アプリであるか否かを判断する。この外部使用アプリであるか否かの判断は、たとえば、IWS起動要求信号から特定されるアプリについて、外部使用アプリであるか否かを特定可能な情報(フラグ)を付加しておき、該情報に基づいて、実行される。
S8において、外部使用アプリであると判断された場合には(S8のYES)、S10において、IWS120は、MFPIDを外部装置500に対して送信する。S12において、外部装置500は、第1認証処理(MFPIDを用いて、MFPを認証する処理)を実行する。
S12の第1認証処理が成功した場合には、S14において、外部装置500は、第1認証が成功した旨を示す第1認証情報をIWS120に対して送信する。IWS120は、該第1認証情報を受信した場合には、MFP100のパネル105に、外部装置500による認証が成功した旨の文字を表示する。
S16において、IWS120は、第1認証情報を記憶部122に記憶させる。また、IWS120は、該記憶については、S1でのユーザ認証により取得したユーザIDと対応付けて第1認証情報を記憶する(図13参照)。
なお、特に図示しないが、第1認証処理が失敗した場合(MFP500の正当性が判断できなかった場合)には、外部装置500は、IWS120に対してエラー信号を送信する。IWS120は、エラー信号を受信した場合には、MFP100のパネル105に、外部装置500による認証が失敗した旨の文字を表示する。
IWS120は、S20において、IWS120は、アプリ画面表示要求を制御装置110に対して行う(アプリ画面表示要求信号を制御装置110に対して送信する)。たとえば、ユーザU1によりコピー色選択ボタンが操作された場合には、コピー色選択画面の表示を要求するためのアプリ画面表示要求信号をIWS120は、制御装置110に対して送信する。
S22において、制御装置110は、アプリ画面表示要求信号を受信したときには、パネル制御部112が、パネル制御信号をパネル105に送信することにより、アプリ画面表示要求信号に応じた画面を該パネル105に表示させる。
S1〜S22までの処理が、図3の画面201〜203が表示されている場合に実行される処理である。ここで、緊急性を有する処理をMFP100に実行させたい別のユーザU2がMFP100の載置場所に到来したとする。S23においては、ユーザU1は、自分の携帯端末600を認証装置300の読取面にかざすことにより、携帯端末600の制御部608は、通信IF612を経由して、該携帯端末600の端末IDを認証装置300に送信する。
S24において、認証装置300は、携帯端末600から送信された端末IDを用いて該携帯端末600を認証する(第3認証処理を実行する)。なお、特に図示しないが、第3認証処理が失敗した場合(携帯端末600の正当性が判断できなかった場合)には、認証装置300は、携帯端末600に対してエラー信号を送信する。携帯端末600は、エラー信号を受信した場合には、携帯端末600の表示部606に、第3認証処理が失敗した旨の文字を表示する。また、携帯端末600は、エラー信号を受信したときには、ログイン画面を表示するようにしてもよい。
S24の第3認証処理が成功した場合には、S26において、認証装置300は、第3認証が成功した旨を示す第3認証情報を携帯端末600および制御装置110に対して送信する。S27において、携帯端末600は、該第3認証情報を受信した場合には、携帯端末600の表示部606に、認証装置300による認証が成功した旨の文字を表示する。
また、S26では、S24の第3認証処理で用いた端末IDをMFP100に対して送信する。IWS120は、該端末IDを、該端末IDと対応するユーザIDに対応付けて対応DBに記憶させる。
S28において、制御装置110の判断部116は、予め定められた中断条件が成立したか否かを判断する。ここで、予め定められた中断条件は、制御装置110は、認証装置300からの第3認証情報を受信することにより成立する条件である。つまり、中断条件は、携帯端末600が、認証装置300の読取面に対向され、該対向されたことにより実行される第3認証処理で成功することにより成立する条件である。
S28でNOと判断されたときには、S22に戻る。つまり、S28において、中断条件が成立するまで、S22の処理が繰り返される。一方、S28において、YESと判断されたときには、S29は、制御装置110は、該中断条件が発生した場合の中断情報を記憶部122に記憶させる。また、中断情報は、S1でのユーザ認証で取得されたユーザIDに対応付けられて記憶される(図10参照)。その後、S30において、制御装置110は、第2認証情報をIWS120に対して送信する。
S32においては、IWS120は、制御装置110からの第2認証情報を受信したか否かを判断する。ここで、S32において、IWS120が該第2認証情報を受信したと判断することにより、該IWS120は、中断条件が成立したことを間接的に認識できる。また、S32において、NOと判断された場合には、S20の処理まで戻る。このように、S32において、YESと判断されるまで、S20の処理が繰り返される。
次に、S34において、IWS120は、S20でYESと判断された第2認証情報を取得する。さらに、S34においては、通信ID生成部126は、MFP100と携帯端末600との通信を識別する通信IDを生成する。該生成された通信IDは、記憶部122に、ユーザIDと対応付けられて記憶される(図13参照)。
次に、S36において、IWS120は、記憶部122に第1認証情報が記憶されているか否かを判断する。ここで、第1認証情報が記憶されている(S36でYES)ということは、表示が中断された処理が外部使用処理であることを示し、第1認証情報が記憶されていない(S36でNO)ということは、表示が中断された処理が外部未使用処理であることを示す。
S36でYESと判断された場合には、S38に進み、S36でNOと判断された場合には、S40に進む。S38では、IWS120は、表示中画面のURLと、第1認証情報と、第2認証情報と、通信IDとを中断情報として制御装置110に送信する。ここで、表示中画面とは、表示(実行)が中断されたアプリ(処理)の画面をいう。該中断は、S28で成立したと判断された中段条件に対応する中段である。たとえば、コピーアプリが実行されており、該コピーアプリで表示される画面が、図6に示す画面である場合には、表示中画面のURLとして、図6の画面のURLが送信される。また、S40においては、IWS120は、表示中画面のURLと、第2認証情報と、通信IDとを中断情報として制御装置110に送信する。
S42は、制御装置110は、S38またはS40において送信された中断情報を受信する。S44においては、制御装置110は、携帯端末600に対して、中断情報を送信する。ここで、中段情報が送信される携帯端末600は、第3認証処理(S24)が成功した携帯端末600である。S46は、携帯端末600は、中断情報を受信する。また、S44の処理終了後、制御装置110は、表示していた画面(つまり、ユーザU1による実行途中の画面)をリセットすることにより、初期の画面(本実施形態では、メニュー画面)を表示する。このように、制御装置110は、通信IFが中断情報を送信した場合において、認証部114の認証(携帯端末600への認証)が成功した場合に実行していた処理を終了する(表示していた画面をリセットする)。
S50において、携帯端末600は、S46で受信した中断情報のうち、第1認証情報が該中断情報に含まれていれば第1認証情報と、第2認証情報と、通信IDを付けて、表示中画面のURLにアクセスする(図12に示すようにMFP100に対してアクセス信号を送信する)。このように、携帯端末600は、第1認証情報と、第2認証情報とに基づいて、表示中画面のURLを、MFP100に対して要求する。
なお、S50において、第1認証情報が該中断情報に含まれていなければ、携帯端末600は、第2認証情報と、通信IDを付けて、表示中画面のURLにアクセスする。のように、携帯端末600は、第2認証情報に基づいて、表示中画面のURLを、MFP100に対して要求する。
S52は、制御装置110の判断部116は、S50により送信された情報から、第2認証情報と通信IDとを取得する。判断部116は、第2認証情報と、通信IDとの双方が正しいか否かを判断する。S54において、判断部116は、第2認証情報と、通信IDとの双方が正しいか否かを判断する。S54において、NOと判断された場合には、エラー処理を実行する。エラー処理とは、たとえば、携帯端末に、エラー表示を実行させる処理である。一方、S54において、YESと判断された場合には、携帯端末600によるIWSサーバへの接続を許可する。S54においては、さらに、制御装置110は、該許可された旨を示す許可信号をIWS120に対して送信する。また、制御装置110は、許可信号を携帯端末600に対して送信する。携帯端末600は、許可信号を受信すると該携帯端末600とIWS120との通信が許可された旨を表示する。
S60において、IWS120は、許可信号を受信する。IWS120は、許可信号を受信した場合において、第1認証情報が存在する場合には、S62に進む。S62においては、第1認証情報とアプリ要求情報とを外部装置500に対して送信する。ここで、S62の処理が実行されるということは、実行中のアプリが、外部使用アプリということである。したがって、S62においては、該外部使用アプリで機能が使用される外部装置500に対して、第1認証情報とアプリ要求情報とが送信される。S64において、外部装置500は、第1認証情報とアプリ要求情報とを受信する。
次に、S66において、第1認証情報が正しいか否かを判断する。外部装置500は、S64で受信したアプリ要求情報に含まれるユーザIDを取得する。外部装置500は、記憶部526に記憶されている第1認証情報のうち該取得したユーザIDに対応する第1認証情報と、S64で受信した第1認証情報とが同一であるか否かを判断する。外部装置500が、ユーザIDに対応する第1認証情報と、S64で受信した第1認証情報とが同一であると判断することにより、第1認証情報は正しいと判断する。一方、外部装置500が、ユーザIDに対応する第1認証情報と、S64で受信した第1認証情報とが同一ではないと判断することにより、第1認証情報は正しくないと判断する。外部装置500が、S64で第1認証情報は正しくないと判断した場合には(S66でNO)、エラー処理を実行する。エラー処理とは、たとえば、MFP100経由で、携帯端末600にエラー信号を送信する処理である。携帯端末600は、該エラー信号を受信すると、携帯端末600は、パネル105にエラー表示を行なう。
また、外部装置500が、S66において第1認証情報は正しいと判断した場合には(S66のYES)、S68において、IWS120に対してアプリ情報を送信する。ここで、アプリ情報とは、S64で送信されたアプリ要求情報で要求されている外部使用アプリに関する情報であり、画面データなどを含む。S70において、IWS120は、アプリ情報を携帯端末600に対して送信する。S72において、携帯端末600の制御部608は、受信したアプリ情報に基づいた画面を表示部606に表示する。携帯端末600は、該画面を表示すると、S74において、画面の表示が完了したことを示すアプリ画面表示完了信号をIWS120に対して送信する。
また、S50〜S76の処理は、ユーザU1が携帯端末600において、表示させる画面を更新させる度に実行される。
図17は、携帯端末600が、MFP100により中断された処理を実行している場合(たとえば、MFP100の操作画面を表示している場合)のシーケンス図を示したものである。ここで、該処理とは、外部未使用処理と、外部使用処理とを含む。S104において、携帯端末600は、認証装置300の読取面にかざされたか否かが判断される。また、104によりNOと判断された場合には、処理を終了させる。S104によりYESと判断された場合には、S106において、携帯端末600は、終了指令信号を生成し、該終了指令信号をMFP100に対して送信する。終了指令信号は、携帯端末600での表示の処理が終了したことを示す信号であるとともに、該終了指令信号が生成された時点での処理の内容(たとえば、携帯端末600で表示されていた画面のURL)を含む信号である。次に、S107において、携帯端末600は、実行していた処理を終了させる。また、MFP100は、S108において、終了指令信号を受信すると、MFP100は、該終了指令信号に応じた処理を実行する(中断された処理の実行を復帰する)。たとえば、MFP100は、該終了指令信号を受信した場合には、該終了指令信号に含まれるURLに対応した画面を表示する。これにより、画像処理システムは、図3に示すように、画面508→画面208→画面209参照の流れを形成できる。
[本実施形態により奏する効果]
(1) 次に、本実施形態の画像処理システムにより奏する効果について説明する。MFP100の認証部114は、第2認証処理としてユーザ認証を実行可能である。また、MFP100の処理実行部124は、ユーザからの入力に応じて、外部使用処理と外部未使用処理とを実行可能である。また、処理実行部124が外部未使用処理を実行する場合には、第1認証処理(S10〜S14)として、外部装置500は、MFP100を認証する。ここで、S16において、該第1認証処理が成功した場合には、該第1認証処理が成功したことを示す第1認証情報が記憶部122に記憶される(図14のS16、図6参照)。さらに、予め定められた中断条件(S28参照)が成立した場合において、中断された処理(実行途中の処理)が外部使用処理である場合には(S36のYES)、第1認証処理が成功したことを示す第1認証情報と、第2認証処理が成功したことを示す第2認証情報と、通信IDと、表示中の画面のURLとを、中断情報として、ユーザ認証が成功した携帯端末600に送信する(S38)。
携帯端末600は、第1認証情報と第2認証情報とに基づいて(第1認証情報と第2認証情報の送信と共に)、送信されたURLに対してアクセスすることにより(図17のS50)、該URLに対応付けられた画面を表示する(図16のS70〜S76参照)。このように、MFP100は、該第1認証情報と第2認証情報とに基づいて、図10の対応DBを参照することにより、ユーザIDを認識できる。したがって、ユーザIDに対応した端末IDから特定される携帯端末の態様で(たとえば、該携帯端末に応じた画角で)、携帯端末600に画面を表示させることができる。また、MFP100は、該第1認証情報と第2認証情報とに基づいて、図10の対応DBを参照することにより、中断情報を認識できる。したがって、MFP100は、該中断情報に含まれる「中断の際に設定されていた設定情報」、「中断の際に表示されていた画面のURL」、「実行していたアプリ(外部使用アプリ、外部未使用アプリを含む)」を認識できる。よって、MFP100は、中断された画面(中断時の設定など)を携帯端末600に適切に表示させることができる。
また、MFP100は、携帯端末600から送信された第1認証情報と第2認証情報とのうち少なくとも1つの情報が正当であるか否かを判断するようにしてもよい。このような構成によれば、正当ではない携帯端末600からのアクセスを防止できる。
仮に、第1認証情報が記憶されないシステム(以下、比較対象のシステムという。)では、中断条件が発生したときには、たとえば、携帯端末600と外部装置500との間で認証処理(以下、再度の認証処理という。)を行う必要があり、該携帯端末600のユーザに煩雑さを感じさせてしまう。
本実施形態の画像処理システムでは、第1認証処理が成功した場合には、該第1認証処理が成功したことを示す第1認証情報が記憶部122に記憶され、中断条件が発生した場合には、該記憶されていた第1認証情報を携帯端末600に対して送信する。したがって、本実施形態では、再度の認証処理を行う必要がなく、携帯端末600のユーザに煩雑さを感じさせないようにすることができることから、ユーザの利便性を向上させることができる。
(2) また、処理実行部124は、認証部114による携帯端末600の認証が成功した場合に、実行していた処理を中断する(S28、S29)。通信IF108は、処理実行部124が実行していた処理を中断した場合に、該中断した処理を示す中断情報を送信する(S44)。携帯端末600は、中段情報を受信した場合に第1認証情報と第2認証情報とに基づいて、該中断情報により示される中断した処理の続きを実行する(携帯端末600は、図3の画面503、506、508を表示する)。したがって、ユーザU1は、ユーザU2にMFP100を使用させることを許可したとしても、ユーザU1は、該ユーザU1の携帯端末600で処理の続きを実行することができる。
(3) また、図16のS48に示すように、中断情報を送信した場合には、MFP100は、パネル105の表示をリセットする(携帯端末600の認証が成功した場合に実行していた処理を終了する)。したがって、たとえば、ユーザU2にMFP100を使用させることができる。
(4) また、図14、および図3の画面508、画面208、および画面209に示すように、携帯端末600が、MFP100の操作画面を表示している場合において(表示している途中において)、携帯端末600が認証装置300にかざされることにより(S104のYES)、MFP100は、携帯端末600で表示されていた画面を表示する(MFP100が携帯端末600が実行していた処理を実行する)。したがって、ユーザU2の割込処理P2が終了した場合には、ユーザU1はMFP100での処理に復帰できる。
(5) 本実施形態では、MFP100による携帯端末600に対する認証処理(S24に示す第3認証処理)が成功した場合には、携帯端末600と該MFP100との通信を許可する。さらに、該第3認証処理により認証が成功した携帯端末600により、MFP100の操作画面を表示することができる。一方、該第3認証処理が成功しなかった場合には、携帯端末600と該MFP100との通信を許可しない。したがって、MFP100は、正当でない端末との通信を防止することができることから、安全性を高めることができる。
(6) また、図7に示すように、携帯端末600がMFP100の操作画面を表示している場合(たとえば、MFP100と携帯端末600との通信が許可されている場合)には、解除ボタン308が表示される。ユーザにより、該解除ボタン308が操作された場合には、携帯端末600での該操作画面の表示は終了する。これにより、携帯端末600での処理が終了したユーザは手軽に該処理を終了させることができる。さらに、解除ボタンへの操作により、MFP100と携帯端末600との間で許可されていた通信は非許可となることから、安全性を高めることができる。
[変形例]
(1) 本実施形態の中断条件(図15のS28参照)は、制御装置110は、認証装置300からの第3認証情報を受信することにより成立する条件であるとして説明した。しかしながら、中断条件は他の条件としてもよい。たとえば、ユーザがMFP100に対して、外部未使用処理を実行させるために、MFP100のパネル105に、該外部未使用処理に応じた操作画面を表示させようとする。しかしながら、何らかの理由により、MFP100該操作画面を表示できない場合がある。中断条件は、このように、何らかの理由によりMFP100が操作画面を表示できず、かつ認証装置300からの第3認証情報を受信することにより成立する条件としてもよい。ここで、何らかの理由とは、たとえば、外部未使用処理に応じた操作画面に対応するバージョンと、MFP100のパネル105での表示(ブラウザ)のバージョンとが相違するとしてもよい。このような理由が生じた場合には、バージョンの相違により、MFP100は該操作画面を表示できない。たとえば、ユーザが、MFP100に外部未使用処理を実行させるために、MFP100が操作画面を表示しようとした場合に、バージョンの相違により該操作画面を表示できない。この場合には、MFP100は、エラー情報を表示する。エラー情報とは、たとえば、「バージョンが古いため、操作画面を表示できません」といった情報である。ユーザが、該情報を視認すると、該ユーザの携帯端末600を認証装置300の読取面にかざす。そうすると、該認証装置300は、該携帯端末に対して第3認証処理を行い、該第3認証処理が成功すると、該携帯端末600に、MFP100で表示できなかった操作画面を表示する。このような構成によれば、バージョンの相違によりMFP100が、操作画面を表示できない場合であっても、適切に、携帯端末600は、該操作画面を表示できる。
また、何らかの理由とは、MFP100にエラーが発生していることにより、MFP100のパネル105が画面を表示できないとしてもよい。このような理由が発生している場合には、MFP100のパネル105は操作画面を表示できない。この場合であっても、該ユーザの携帯端末600を認証装置300の読取面にかざし、該認証装置300は、該携帯端末に対して第3認証処理を行い、該第3認証処理が成功すると、該携帯端末600に、MFP100で表示できなかった操作画面を表示する。したがって、エラーの発生によりMFP100が、操作画面を表示できない場合であっても、適切に、携帯端末600は、該操作画面を表示できる。
(2) 本実施形態では、中断されるMFP100の処理を操作画面の表示として説明した。しかし、中断されるMFP100の処理は他の処理としてもよい。たとえば、該他の処理は、スキャン処理などにより、スキャンされた画像の画像データを所定の記憶領域(たとえば、RAM)に記憶させる処理としてもよい。ここで、外部未使用処理としてのスキャン処理は、MFP100内の所定の記憶領域に該画像データを記憶する処理である。また、外部使用処理としてのスキャン処理は、外部装置500内の所定の記憶領域に該画像データを記憶する処理である。
たとえば、ユーザU1により多量の用紙の画像の読取処理が実行されることにより、該多量の用紙の画像がスキャンされた場合には、所定の記憶領域に、該多量の用紙の画像データが記憶される。読取処理が終了した場合であっても、画像データは多量となるため、全ての画像データを所定の記憶領域に記憶させる記憶処理が完了するまでは、ある程度の時間を要する。記憶処理が完了するとは、該全ての画像データが適切に所定の記憶領域に記憶されることをいう。また、記憶処理の実行途中には、MFP100のパネル105に記憶処理が実行されていることを示す記憶処理中画面(たとえば、「記憶中・・・」といった画面)が表示される。
ここで、記憶処理の実行途中(記憶処理が完了しないうち)に、緊急性を有する処理を割込処理にて行いたいユーザU2が到来したとする。このような場合には、ユーザU1が、該ユーザU1の携帯端末600を認証装置300にかざす。これにより、認証装置300は第3認証処理を実行し、該第3認証処理が成功した場合には、MFP100は、記憶処理を途中で中断するとともに、記憶処理中画面の表示も途中で中断する。その後、該ユーザU1の携帯端末600に記憶処理中画面の表示を継続させるとともに、MFP100による記憶処理も実行させる。このような構成によれば、緊急性を有するユーザU2は、該ユーザU2が所望する処理をMFP100に実行させることができるとともに、ユーザU1による記憶処理も継続させることができる。
また、中断されるMFP100の処理は他の処理は、外部装置500から提供される画面を表示することのみで実行される処理としてもよい。該画面は、たとえば、天気予報の画面としてもよい。このように、ユーザU1がMFP100のパネル105に天気予報の画面を表示している場合において、緊急性を有する処理を割込処理にて行いたいユーザU2が到来したとする。このような場合には、ユーザU1が、該ユーザU1の携帯端末600を認証装置300にかざす。これにより、認証装置300は第3認証処理を実行し、該第3認証処理が成功した場合には、MFP100は、天気予報の画面の表示を中断する。その後、該ユーザU1の携帯端末600に天気予報の画面の表示を継続させる。このような構成によれば、緊急性を有するユーザU2は、該ユーザU2が所望する処理をMFP100に実行させることができるとともに、ユーザU1による記憶処理も継続させることができる。
(3) 本実施形態では、図17に示すように、MFP100による中断された処理を携帯端末600が実行している途中に、該携帯端末600が認証装置300にかざされることにより、該携帯端末600は実行していた処理を終了させるとともに(S107)、MFP100は、中断された処理(終了指令に応じた処理)の実行を復帰する、として説明した。しかしながら、携帯端末600は実行していた処理を終了させるための契機は、携帯端末600が認証装置300にかざされるという契機に限られず、他の契機としてもよい。他の契機は、携帯端末600が中断された処理を実行している途中に、携帯端末600とMFP100とのうちの少なくとも一方に対して操作が実行されるとしてもよい。たとえば、他の契機は、携帯端末600が解除ボタン(たとえば、図7の解除ボタン308)を表示し、該解除ボタンへのユーザによる操作としてもよい。また、他の契機は、MFP100のパネル105に解除ボタンを表示し、該解除ボタンへのユーザによる操作としてもよい。また、他の契機は、MFP100と携帯端末600との双方で、解除ボタンを表示し、双方の解除ボタンへのユーザによる操作としてもよい。
(4) 本実施形態では、情報処理装置として、画像処理装置を例示した。しかしながら、情報処理装置は、画像処理を実行する装置に限られず、種々の情報を処理する装置であればば、如何なるものであってもよい。情報処理装置は、たとえば、仮想空間でのショッピングをユーザに提供する装置であってもよく、チケットなどを販売する装置であってもよい。
(5) 今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。