JP6738516B2 - 衣服 - Google Patents

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Description

この発明は、収容物を入れるポケットを有する衣服に関する。
従来、衣服の任意の部分にポケットを付け、ポケットに保護パッドを入れて保護機能を付与するものがある。例えば、特許文献1の膝保温部を有する衣類は、下肢を覆う本体布と、膝に当たる位置に取り付けるポケットと、該ポケット部に出し入れ自在に取り付けられるクッション性を有する保温パットを備えている。ポケットは伸縮性及び保温性を有する柔らかい素材で設けられている。本体布にポケットの周縁部を縫着して取り付けられ、周縁部の一部を縫着せずに開口し、保温パッドの出し入れ口とする。
また、特許文献2のスキーパンツは、裾部に衝撃吸収体を取り付けるポケットが設けられている。ポケットは、ポケット布とスキーパンツの裏生地とで構成され、そのポケットの中に矩形形状の衝撃吸収体が収納されている。衝撃吸収体がポケットから抜け落ちるのを防止するため、ポケットの開口部を塞ぐように蓋布が設けられている。ポケット布と蓋布の周縁部は、スキーパンツの裏生地に互いに連続して一周して縫着されている。
特開2003−73909号公報 特許第5713556号公報
上記背景技術の特許文献1の衣服のポケットは、出し入れ口に蓋布が設けられていないため、衣服の着用中の動作時に、保温パッドが落ちる恐れがある。一方、特許文献2のスキーパンツは、ポケットの開口部を塞ぐように蓋布が設けられているため、衝撃吸収体は落ちる恐れが無い。しかし、蓋布の周縁部が、開口部を除いて裏生地に縫着されているため、衝撃吸収体を出し入れする操作がやりにくいものである。しかも、ポケット布と蓋布の重なりを少なくすると、衝撃吸収体は入れやすいが、落ちやすいという問題がある。他方、ポケット布と蓋布の重なりを大きくすると、衝撃吸収体は出し入れがしにくくなる。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で収容物を容易に出し入れすることができ、不用意に落ちることを防いで確実に収容することができるポケットを有する衣服を提供することを目的とする。
本発明は、伸縮性を有した生地から成る本体を有し、前記本体を形成する生地に、伸縮性を有した第1ポケット布と伸縮性を有した第2ポケット布を縫い合わせて収容物を収容するポケットが設けられ、前記第1ポケット布の側縁部と、前記第2ポケット布の側縁部が互いに重ねられ、前記各側縁部が重なる幅は、一方の端部の幅よりも他方の端部の幅が広くなっており、前記開口部の、前記第1ポケット布の前記側縁部と前記第2ポケット布の前記側縁部のなす角度は、20°〜60°であり、前記第1ポケット布と前記第2ポケット布が重ねられた部分が前記収容物を出し入れするための開口部となる衣服である。
前記開口部を形成する、前記第1ポケット布の側縁部と、前記第2ポケット布の側縁部の角度は、より好ましくは30°〜40°である。
前記収容物は、緩衝機能を有するパッドや、種々の携行物、保管物、その他被保護物等である。特に、前記生地の裏面に前記ポケットが設けられ、前記ポケットの中に緩衝機能を有する前記パッドが入れられてスポーツに用いられる衣服である
前記ポケットは一方向に長い形状であり、前記開口部を形成する前記一対の側縁部は、前記ポケットの長手方向に交差して設けられ、前記開口部は前記長手方向の一方の端部に近い位置に設けられている。
前記第1ポケット布と、前記第2ポケット布は、前記開口部を形成する前記側縁部以外の周縁部が互いに連続して一周して前記生地に縫合されている。
前記第1ポケット布は、上端に前記開口部を形成する側縁部が位置し、左右と下端に位置する周縁部が前記生地に縫合され、前記第2ポケット布は、前記第1ポケット布の上方に設けられ、前記第1ポケット布の前記開口部を覆い、前記第1ポケット布の外側に位置して下端に位置する側縁部を除いて前記生地に縫い付けられている。
本発明の衣服は、簡単な構造で収容物を容易に出し入れすることができるとともに、収容物が不用意に落ちることを防いで確実に収容することができるポケットを有するものである。特に、運動をしたり衝撃を受けたりしても収容物が落ちることがなく、特別に保持のための部材を有しないので、スポーツ用の衣服に好適に利用することができ、ポケットに緩衝機能を有するパッドを収容することにより、緩衝機能等を容易且つ確実に付与することができる。また、収容物を容易に交換することができ、メンテナンスや、機能性の調節が容易である。
この発明の第一実施形態の衣服の袖部を示す正面図である。 この発明の第一実施形態の衣服に設けられる一つのポケットの第1ポケット布と第2ポケット布を示す正面図である。 この発明の第一実施形態の衣服に設けられる他のポケットの第1ポケット布と第2ポケット布を示す正面図である。 この発明の第一実施形態の衣服の前身頃を示す正面図である。 この発明の第一実施形態の衣服の脇身頃を示す正面図である。 この発明の第一実施形態の衣服の正面図である。 この発明の第二実施形態の衣服のポケットを示す正面図である。 この発明の第二実施形態の衣服のポケットの第2ポケット布の両端を縫い付ける前の状態を示す正面図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図6はこの発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態の衣服10は、図6に示すようにラグビーの練習に使用するもので、衝撃吸収パッドを取り付けたスポーツウエアであり、上半身に着用するものである。衣服10は伸縮性を有する生地11で設けられ、着用者の上半身を覆う前身頃12、後見頃、脇身頃14、袖部16で作られている。前身頃12、脇身頃14、袖部16には、種々の形状にカットされた板状の衝撃吸収用のパッド18が所定の位置に取り付けられている。パッド18は、衣服10の裏面に取り付けられたポケット20,28,34,36,48に各々入れられている。
ここで、ポケット20,28について、図1〜図3に基づいて説明する。図1は袖部16を裏面から見たものであり、袖部16の形状にカットされた生地11の裏面に、ポケット20,28が取り付けられている。
ポケット20は、変形した楕円形状であり、着用者の肩に当接する位置に設けられている。ポケット20は図2に示すように、ポケット20を、長手方向に交差する直線の切断線で2分割した形状の第1ポケット布22と、第2ポケット布24で設けられ、第1ポケット布22と第2ポケット布24は、伸縮性を有する生地で作られている。
ポケット20は、第1ポケット布22と第2ポケット布24を、側縁部22a,24aを互いに重ね合わせ、互いに連続する周縁部22b,24bを一周して縫い糸26で生地11に縫合して、形成されている。生地11に縫合する縫目の種類は、平三本飾りステッチ等、自由に選択可能である。ポケット20は、第1ポケット布22と第2ポケット布24が重なり合う部分、つまり側縁部22a,24aが重ねられた部分が開口部27である。開口部27は、ポケット20の長手方向の、図1に示す左の端部に近い位置に設けられている。
開口部27では、側縁部22aが側縁部24aの外側に位置して重ねられ、側縁部22aと側縁部24aのなす角度は、鋭角である。より好ましくは、側縁部22aと側縁部24aの角度は、例えば20°〜60°程度であり、30°〜40°が最適である。側縁部22a,24aが重なる幅は、図1において上端部の幅Aよりも下端部の幅Bが広くなっている。
次に、ポケット28について説明する。ポケット28は変形した略矩形で2個あり、ポケット20よりも下で、着用者の腕に当接する位置に設けられ、袖部16の袖口17に平行な方向に長く設けられている。ポケット28は、図3に示すように、ポケット28を長手方向に交差して2分割した形状の第1ポケット布30と、第2ポケット布32で作られている。
ポケット28は、第1ポケット布30と第2ポケット布32を、側縁部30a,32aを互いに重ね合わせ、側縁部30a,32aに交差する2つの長方形を描きながら、縫い糸26で生地11に縫合して、形成されている。2つの長方形は長手方向が側縁部30aに対して略直角で、ほぼ同じ幅を有し、長手方向の長さは袖口17に近いほうが少し短い。ポケット28は、第1ポケット布30と第2ポケット布32が隣接する部分、つまり側縁部30a,32aが重ねられた部分が開口部33である。開口部33は、ポケット28の長手方向の、図1に示す左の端部に近い位置に設けられている。
側縁部30aは、2つの長方形の長辺に対して直角に位置する直線で形成されている。側縁部32aは、両端部は側縁部30aに対して略平行な直線であり、中心付近は、側縁部30aとの重なりが大きくなるように右側に突出する円弧形状に設けられている。開口部33では、各々の長方形において、側縁部30aと、側縁部32aの接線のなす角度は、鋭角である。より好ましくは、側縁部30aと、側縁部32aの接線の角度は、例えば20°〜60°程度であり、30°〜40°が最適である。側縁部30a,32aが重なる幅は、図1において、側縁部32aの端部付近の幅Cよりも、側縁部32aの中心付近の幅Dが、広くなっている。
次に、ポケット34,36について、図4に基づいて説明する。図4は前身頃12を裏面から見たものであり、前身頃12の形状にカットされた生地11の裏面に、ポケット34,36が取り付けられている。
ポケット34は左右方向が少し長い楕円形状であり、着用者の胸の中心に当接する位置に設けられている。ポケット36は、ポケット34の少し下方に位置し、ポケット34よりも少し小さい楕円形状である。ポケット34は、第1ポケット布40と、第2ポケット布42で設けられ、ポケット36は、第2ポケット布42と第3ポケット布44で設けられている。第1ポケット布40、第2ポケット布42、第3ポケット布44は、前身頃12を水平方向の2本の切断線で3分割した形状である。第1ポケット布40は前身頃12の上部、第2ポケット布42は中部、第3ポケット布44は下部に位置するものであり、生地11の裏面に重ねられて2枚構造となる。
第1ポケット布40の下端縁部40aは、前身頃12の胸の中心付近を横断する直線であり、図4において左側が少し高くなるように傾斜している。第1ポケット布40の、下端縁部40a以外の周縁部は、前身頃12の上部の周縁部と同じ形状である。
第2ポケット布42の下端縁部42aは、第1ポケット布40の下端縁部40aより低い位置で腹部の中心付近を横断する直線であり、下端縁部40aとほぼ平行な直線であり、左側が少し高くなるように傾斜している。第2ポケット布42の上端縁部42bは、下端縁部40aの裏側、つまり第1ポケット布40と生地11の間に入れられるものであり、下端縁部40aと所定の幅で重なりを有する位置に設けられている。上端縁部42bの両端部付近は下端縁部40aに対して平行な直線である。上端縁部42bの中央部分は下端縁部40aとの重なりの幅が広くなるように上方に突出し、左側縁部は円弧形状で、右側縁部は直線で、扇形状になっている。第2ポケット布42の、下端縁部42aと上端縁部42b以外の一対の側縁部は前身頃12の中部の側縁部と同じ形状である。
第3ポケット布44の上端縁部44aは、第2ポケット布42の下端縁部42aの裏側、つまり第2ポケット布42と生地11の間に入れられるものであり、下端縁部42aと所定の幅で重なりを有する位置に設けられている。上端縁部44aの両端部付近は下端縁部42aに対して平行な直線である。上端縁部44aの中央部分は下端縁部42aとの重なりの幅が広くなるように上方に突出し、左側縁部は円弧形状で、右側縁部は直線で、扇形状になっている。第3ポケット布44の、上端縁部44a以外の周縁部は、前身頃12の下部の周縁部と同じ形状である。
ポケット34は、第1ポケット布40の下端縁部40aと、第2ポケット布42の上端縁部42bに跨って設けられ、生地11、第1ポケット布40、第2ポケット布42を、楕円形状に一周して縫い糸26で縫合されて設けられている。ポケット34は、第1ポケット布40と第2ポケット布42が隣接する部分、つまり下端縁部40aと上端縁部42bが重ねられた部分が開口部35である。
開口部35では、下端縁部40aと上端縁部42bの角度は、鋭角である。下端縁部40aと上端縁部42bが重なる幅は、図4において右端部の幅Eよりも左端部の幅Fが広くなっている。なお、縫い糸26は上端縁部42bの中央部分の円弧形状の少し内側に沿って設けられているため、ポケット34には上端縁部42bの直線部分が位置する。
ポケット36は、第2ポケット布42の下端縁部42aと第3ポケット布44の上端縁部44aに跨って設けられ、生地11、第2ポケット布42、第3ポケット布44を、楕円形状に一周して縫い糸26で縫合されて設けられている。ポケット36は、第2ポケット布42と第3ポケット布44が隣接する部分、つまり下端縁部42aと上端縁部44aが重ねられた部分が開口部37である。
開口部37では、下端縁部42aと上端縁部44aのなす角度は、鋭角である。下端縁部42aと上端縁部44aが重なる幅は、図4において右端部の幅Gよりも左端部の幅Hが広くなっている。なお、縫い糸26は上端縁部44aの中央部分の円弧形状の少し内側に沿って設けられているため、ポケット34には上端縁部42bの直線部分が位置する。
ポケット34の上方には、ポケット34から放射状にひろがる7本の直線を縫い糸26で縫って、6つのポケット46が設けられている。ポケット46には開口部が設けられておらず、生地11と第1ポケット布40、第2ポケット布42の周縁部を縫い合わせた時に閉鎖するものであり、生地11と第1ポケット布40、第2ポケット布42の周縁部を縫い合わせる前に各々パッド18が入れられる。
次に、ポケット48について図5に基づいて説明する。図5は脇身頃14を裏面から見たものであり、脇身頃14の形状にカットされた生地11の裏面に、ポケット48が取り付けられている。ポケット48は、第1ポケット布50と第2ポケット布52で設けられている。第1ポケット布50の側縁部50aと、第2ポケット布52の側縁部52aが重ねられた部分が、開口部53となる。側縁部50aと側縁部52aの角度は、鋭角である。
次に、各ポケット20,28,34,36,48の使用方法について、以下に説明する。各ポケット20,28,34,36,48には、パッド18が収容され、生地11に取り付けられている。ポケット20には、変形した楕円形のパッド18が入れられている。ポケット20にパッド18を入れる方法は、まず第1ポケット布22の側縁部22aの裏面にパッド18一方の端部を差し込み、奥まで入れ、次に内側に位置する側縁部24aを引き出して、パッド18の他方の端部にかぶせ、再び側縁部22aの裏面に重ねる。側縁部22a,24aは生地11の伸縮性により自然と閉じる。パッド18に側縁部24aをかぶせるときは、側縁部24aと側縁部22aの重なる幅Aが上端部で短いため、側縁部24aの上端部に指を入れて簡単に引き出し、パッド18の端部にかける。下端部の幅Bは長いため、パッド18が不用意に開口部27から落ちることを防ぐ。下端部の幅Bは長くてパッド18にかけにくいが、上端部をパッド18の端部にかけた後は容易にパッド18にかけることができる。これによりパッド18は、一方の端部を第1ポケット布22に覆われ、他方の端部を第2ポケット布24に覆われ、開口部27は側縁部22aと側縁部24aが重ねられて閉鎖し、確実に収容保持される。
ポケット28には、角部が各々面取りされた長方形のパッド18が2個入れられている。パッド18を入れる方法は、ポケット20と同様であり、まず第1ポケット布30の側縁部30aの裏面にパッド18一方の端部を差し込み、奥まで入れ、次に側縁部32aを引き出して、パッド18の他方の端部にかぶせ、再び側縁部30aの裏面に重ねる。パッド18に側縁部32aをかぶせるときは、側縁部32aと側縁部30aの重なる幅Cが各側縁部で短いため、側縁部32aの側縁部に指を入れて簡単に引き出し、パッド18の端部にかける。中央側の幅Dは長いため、パッド18が不用意に開口部33から落ちることを防ぐ。これによりパッド18は、一方の端部を第1ポケット布30に覆われ、他方の端部を第2ポケット布32に覆われ、開口部33は側縁部30aと側縁部32aが重ねられて閉鎖し、確実に収容される。
ポケット34,36,48には、略楕円形のパッド18が入れられている。パッド18を入れる方法は、ポケット20,28と同様である。
次に、衣服10の製造方法について説明する。前身頃12、脇身頃14、袖部16にそれぞれポケット20,28,34,36,46,48を形成する。開口部のないポケット46は比較的小さいので、各々対応した小さいパッド18をあらかじめ入れ、従来と同様にパッド18を入れた状態で周囲を縫合し、ポケット46を形成する。次に、前身頃12、脇身頃14、袖部16、後見頃を縫う。この後、残りのポケット20,28,34,36,48に、パッド18を入れ、衣服10が製造される。なお、ポケット20は袖部16と後身頃に跨って取り付けられるため、袖部16と後身頃を縫ってからポケット20を取り付ける。ポケットを付ける工程と、各パーツを縫う工程の順番は、適宜変更可能である。
この実施形態の衣服10によれば、簡単な構造でパッド18を容易に出し入れすることができ、不用意に落ちることを防いで確実に収容することができるポケット20,28,34,36,48を有するものである。パッド18により高い緩衝機能等を有し、運動の際に受ける衝撃から着用者の身体を保護することができる。各開口部27の、側縁部22aと側縁部24aの重なりが小さい部分を有するため、重なりが小さい部分から内側の側縁部24aを容易に引き出してパッド18にかけ、簡単に収容することができる。収容が簡単であり、容易に交換することもでき、メンテナンスや、緩衝機能や動きやすさの調節を行うことができる。激しい運動をしたり衝撃を受けたりして、各開口部27の、側縁部22aと側縁部24aが伸縮しても、側縁部22aと側縁部24aの重なりが大きい部分を有するため、パッド18が落ちることがなく、激しい動きに耐えることができる。
衣服10を製造する際は、パッド18を後で各ポケット20に入れるため、パッド18が無い平坦な状態で、各ポケット20を縫い糸26で生地11に縫合することができ、短時間できれいに仕上げることができる。従来のように袖部16等にパッド18を入れた状態では、パッド18の嵩高が支障となり前身頃12等に縫い合わせることが困難であるが、袖部16が平坦な状態で縫い合わせることができ、パッド18の厚みを考慮せずに容易に縫合することができる。これにより、縫い糸26のステッチの種類や幅を自由に選択することができ、生地11と、第1ポケット布22、第2ポケット布24等がずれることがなく、パッド18の輪郭に隙間なく沿う縫い目で、綺麗に各ポケット20を設けることができる。また、縫製に熟練が不要で、生産効率を高めることができる。各ポケット20にパッド18を入れる作業は、縫製工場以外で行うことができ、作業を分担して効率を上げることができる。パッド18の厚みを適宜選択して入れ、製品の種類や用途を増やすことができる。
次にこの発明の第二実施形態について図7、図8に基づいて説明する。この実施形態の衣服54は、上着やズボン等、どのようなものでもよく、スポーツ用、作業用等の用途を限定しない。衣服54には、所望の位置にポケット56が設けられている。ポケット56は、収容物を入れる矩形の第1ポケット布58が設けられ、第1ポケット布58の上端に位置する側縁部58aは開口部59となり、左右と下端に位置するコの字形の周縁部58bは縫い糸26で衣服54の生地に縫合されている。
第1ポケット布58の上方には、フラップとなる第2ポケット布60が設けられている。第2ポケット布60は、互いに平行な一対の長辺と、互いに平行な一対の短辺で形成された平行四辺形であり、一対の長辺が第1ポケット布58の側縁部58aに対して鋭角となるように位置している。角度は、例えば10°〜50°程度であり、デザインや機能に合わせて適宜設定可能である。一対の長辺のうち、下端に位置する側縁部60aは、第1ポケット布58の側縁部58aの外側に重ねられ、上端に位置する側縁部60b、及び両端の短辺は、第1ポケット布58の外側に位置し、縫い糸26でコの字形に衣服54の生地に縫合されている。一対の長辺である側縁部60a,60bは、鋭角に位置する第1ポケット布58の側縁部58aよりも少し長く設けられている。一対の短辺はそれより短く、第1ポケット布58の側縁部58aに連続する一対の周縁部58bに対して平行である。側縁部58aと側縁部60aが重なる幅は、図7において右端部の幅Iよりも左端部のJが広くなっている。
ポケット56に収容物を入れる時は、第2ポケット布60の側縁部60aを上方へめくり、第1ポケット布58の側縁部58aを露出させて、側縁部58aから収容物を第1ポケット布58と生地の間に入れ、第2ポケット布60を戻して側縁部58aを覆い、収容する。第1ポケット布58、第2ポケット布60は伸縮性を有する生地でも良く、伸縮性を有しない生地でもよい。
この実施形態の衣服54によれば、上記実施の形態と同様の効果を有するものである。第1ポケット布58の側縁部58aは第2ポケット布60に覆われて、収容物が不用意に落ちることを防いで確実に収容することができる。第1ポケット布58に収容物を出し入れする時は、右端部で側縁部58aと側縁部60aの重なる幅Iが小さいことから、重なりが小さい右端部から簡単に出し入れすることができる。左端部では幅Jは大きいため、収容物が不用意に側縁部58aと側縁部60aの間の開口部59から落ちることを防ぐ。収容物が落下する恐れが無いため、第2ポケット布60がめくれないように係止する面ファスナー等の係止手段が不要となる。
なお、この発明の衣服は上記実施の形態に限定されず、ポケットの形状や大きさ等は、収容物の形状や大きさ、デザインに合わせて自由に変更可能である。ポケットの開口部の側縁部は直線でも曲線でもよい。ポケットに使用する第1ポケット布と第2ポケット布は、素材や伸縮性の有無等、自由に選択可能である。ポケットの開口部の位置は、自由に変更可能であるが、収容物が一方向に長い形状の場合は、長手方向の一方の端部の近くに設けられるとよい。衣服は、上着やズボン、ベスト等何でもよく、目的も作業用、防寒用、子供用、高齢者用等、何でもよい。
10,54 衣服
11 生地
18 パッド
20,28,34,36,48,56 ポケット
22,30,40,50,58 第1ポケット布
22a,24a,30a,32a,40a,42b,50a,52a,58a,60a 側縁部
22b,24b,30b,32b 周縁部
24,32,42,52,60 第2ポケット布
27,33,35,37,53,59 開口部

Claims (5)

  1. 伸縮性を有した生地から成る本体を有し、前記本体を形成する生地に、伸縮性を有した第1ポケット布と伸縮性を有した第2ポケット布を縫い合わせて収容物を収容するポケットが設けられ、
    前記第1ポケット布の側縁部と、前記第2ポケット布の側縁部が互いに重ねられ、前記各側縁部が重なる幅は、一方の端部の幅よりも他方の端部の幅が広くなっており、前記第1ポケット布の前記側縁部と前記第2ポケット布の前記側縁部のなす角度は、20°〜60°であり、前記第1ポケット布と前記第2ポケット布が重ねられた部分が前記収容物を出し入れするための開口部となり、
    前記第1ポケット布と前記第2ポケット布は、前記開口部を形成する前記側縁部以外の周縁部が互いに連続して一周して前記生地に縫合されていることを特徴とする衣服。
  2. 前記収容物は、緩衝機能を有するパッドである請求項1記載の衣服。
  3. 前記生地の裏面に前記ポケットが設けられ、前記ポケットの中に緩衝機能を有する前記パッドが入れられてスポーツに用いられる請求項2記載の衣服
  4. 前記ポケットは一方向に長い形状であり、前記開口部を形成する前記一対の側縁部は、前記ポケットの長手方向に交差して設けられ、前記開口部は前記長手方向の一方の端部に近い位置に設けられている請求項1または2記載の衣服。
  5. 前記第1ポケット布は、上端に前記開口部を形成する側縁部が位置し、左右と下端に位置する周縁部が前記生地に縫合され、前記第2ポケット布は、前記第1ポケット布の上方に設けられ、前記第1ポケット布の前記開口部を覆い、前記第1ポケット布の外側に位置して下端に位置する側縁部を除いて前記生地に縫い付けられている請求項1または2記載の衣服。
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