JP6736042B2 - Fbg温度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、FBG(Fiber Bragg Grating)温度センサに関し、特に、高温の温度測定に好適なFBG温度センサに関する。
近年、FBG(Fiber Bragg Grating)が形成された光ファイバを使用した光ファイバセンサが温度センサとして使用されている。FBGのブラッグ波長は、光ファイバの屈折率と回折格子の格子間隔とによって定まる。そのため、温度が変化した場合の屈折率の変動や、光ファイバの熱伸縮(膨張・収縮)によってもブラッグ波長が変化する。このブラッグ波長の変化を検知することにより、温度の変化を検知することができる。
温度センサとしての機能を向上させるため、種々の構造が提案されている。例えば、後掲の特許文献1は、FBG部を有する光ファイバと、当該光ファイバ上に塗布される、線膨張率の高い樹脂コーティング層と、当該樹脂コーティング層上に形成される金属材料のコーティング層を備える温度センサを開示している。この構造によれば、線膨張率の高い樹脂からなるコーティング層の作用によりFBG部の熱伸縮の感度を増大させることができるとともに、金属材料からなるコーティング層の作用により樹脂コーティング層への伝熱を確保することができる。その結果、極低温環境下での温度センサとしての機能を向上させることができるとされている。
また、特許文献2は、光ファイバの温度測定点に対応する位置の表面に、当該光ファイバよりも熱膨張率が大きい金属層を備える温度センサを開示している。この構造によれば、金属層の作用によりFBG部の熱伸縮の感度を増大させることができる。その結果、極低温環境下での温度センサとしての機能を向上させることができるとされている。
さらに、特許文献3は、FBG部が形成された光ファイバの外表面を被覆する樹脂製被覆材がFBG温度センサの適用温度以上で火焼処理されるとともに、金属管内に非拘束かつ金属管の内周面とセンサケーブルの外周面との間に隙間が形成された状態で挿入された温度センサを開示している。この構造によれば、火焼処理の作用により高温環境下において被覆材である樹脂の熱分解に起因する光ファイバの特性変動を防止できるとともに、隙間の作用により金属管が膨張した場合でも、金属管よりも熱膨張率の低いセンサケーブルが引っ張られて切断することが防止できる。その結果、高温環境下での温度センサとしての機能を向上させることができるとされている。
また、特許文献4は、一端又は一端の付近にFBG部を有する光ファイバと、光ファイバの端部及びFBG部か設けられた範囲を、光ファイバ、光ファイバ端部、及びFBG部から間隔を開けて囲む開口キャップとを備える温度センサを開示している。この温度センサでは、キャップが、FBG部から離れた側に位置する開口の位置で光ファイバにシールされている。そして、キャップがヤング率の低い材料で形成され、FBG部を歪みから分離するよう機能する構成になっている。この構造によれば、温度検知に関し、FBG部の歪みを分離できる。その結果、歪み計測用のFBG部を備える歪みセンサの温度補償のための温度センサとして好適に使用できるとされている。
特開2012−021939号公報 特開2014−190874号公報 特開2009−258007号公報 特開平11−072353号公報
上述のようにFBG部のブラッグ波長は、回折格子の格子間隔によって定まる。そのため、1本の光ファイバにおいて、互いに異なる位置に、格子間隔が互いに異なる回折格子を形成して直列に配置することで、複数の測定位置における温度を同時に計測する多点計測を比較的容易に実現することができる。そのため、従来のFBG温度センサは、上述の特許文献1から特許文献4が開示する構成のように、光ファイバの側面を温度検知対象に接触させた状態で設置することを前提とした構造になっている。
しかしながら、FBG部は、数mmから十数mm程度の長さの範囲にわたって光ファイバに形成されるため、上述のような配置方法では、温度検知対象において、FBG部の長さに対応する部分の温度の平均値を計測していることになる。すなわち、従来のFBG温度センサでは、例えば、公知の熱電対方式温度センサのように、極狭い領域の温度を正確に計測することは困難である。
一方、特許文献4が開示するFBG温度センサの構造によれば、例えば、温度検知対象に対して、光ファイバが垂直となる位置関係でFBG温度センサを配置することも可能かもしれない。しかしながら、この場合、FBG部の周囲を囲むキャップが温度検知対象に接触することになる。特許文献4では、キャップは、石英ガラスやエポキシ樹脂により構成されているため、温度検知対象の急激な温度変化に対して追従できず、正確な温度を検知することができない。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みてなされたものであって、従来、検知が困難であった狭い領域の温度を、より正確に測定することができるFBG温度センサを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明は以下の技術的手段を採用している。まず、本発明は、FBG(Fiber Bragg Grating)部が形成された光ファイバを用いて温度を検知するFBG温度センサを前提としている。そして、本発明に係るFBG温度センサは、本体部、受熱部、熱伝導部、及び結合部を備える。本体部は、光ファイバが挿入される貫通孔を有する。また、本体部は、FBG部の一方側で、貫通孔に挿入された光ファイバを片持ち支持する。受熱部は、温度検知対象に接触する。熱伝導部は、FBG部の周囲を囲む状態で光ファイバと間隔をおいて配置される。また、熱伝導部は、受熱部と熱的に接続される。結合部は本体部に設けられる。結合部は、受熱部の外周面又は熱伝導部の外周面を支持することで、受熱部を本体部に固定する。以上の構成において、結合部は、受熱部及び熱伝導部よりも低熱伝導率の材質で構成される。
本発明のFBG温度センサによれば、受熱部に与えられた熱(温熱又は冷熱)を、熱伝導部を介してFBG部に伝える構成であるため、温度検知対象に対して受熱部が接触する面を、光ファイバの軸方向と交差する方向に配置することができる。そのため、受熱部の面積を光ファイバにおけるFBG部の長さにより規定される領域の面積よりも小さくすることができる。また、受熱部及び熱伝導部は、結合部において熱的に分離されているため、本体部側から熱が伝わることも防止されている。したがって、従来、検知が困難であった狭い領域の温度を、より正確に測定することができる。
このFBG温度センサにおいて、例えば、受熱部は、FBG部の他方側、すなわち、F
BG部を挟んで本体部と反対側に、光ファイバと間隔をおいて配置する構成を採用することができる。
また、例えば、結合部は光ファイバの軸方向に沿って凹入する凹部により構成することができる。この場合、受熱部の外周面又は熱伝導部の外周面が当該凹部の内周面に支持される構成を採用することができる。
さらに、熱伝導部は、一方端に開放端を有する筒状部材で構成することができる。この場合、受熱部は、筒状部材の他方端に設ける構成を採用することができる。筒状部材で構成された熱伝導部は、受熱部に近い位置と、受熱部から離れた位置とで異なる周囲長の外周面を有する構成を採用することができる。
以上の構成において、結合部は、焼嵌め、圧入、又は螺合により熱伝導部の外周面を圧接することで受熱部を本体部に固定する構成を採用することができる。また、本体部は、焼嵌めにより貫通孔に挿入された光ファイバの外周面を圧接することで、光ファイバを片持ち支持する構成を採用することもできる。
本発明によれば、従来、検知が困難であった狭い領域の温度を、より正確に測定することができる。
本発明の一実施形態におけるFBG温度センサの構造の一例を示す図 本発明の一実施形態におけるFBG温度センサの構造の一例を示す断面図 本発明の一実施形態におけるFBG温度センサを使用した温度検知システムの一例を示す概略構成図 本発明の一実施形態におけるFBG温度センサの構造の他の例を示す断面図 本発明の一実施形態におけるFBG温度センサの構造の他の例を示す断面図 本発明の一実施形態におけるFBG温度センサの構造の他の例を示す断面図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながらより詳細に説明する。図1は、本実施形態におけるFBG温度センサの構造の一例を示す図である。図1(a)は、本実施形態におけるFBG温度センサを示す平面図である。図1(b)は、本実施形態におけるFBG温度センサを示す側面図である。図1(c)は、本実施形態におけるFBG温度センサを示す底面図である。また、図2は、図1(a)に示すA−A線に沿う断面図である。
図1(a)から図1(c)及び図2に示すように、FBG温度センサ1は、光ファイバ2、本体部3、受熱部4、熱伝導部5、及び結合部35を備える。光ファイバ2は、FBG(Fiber Bragg Grating)部21を備える。後述のように、光ファイバ2は本体部3により片持ち支持される。FBG部21は、光ファイバ2の、支持されていない端部(以下、先端ともいう。)の近傍に形成されている。なお、光ファイバ2は、光を伝搬するコア、コアの周囲を取り囲みコア中を伝搬する光をコア側に反射させるクラッドが中心から順に配置された構造を有する。また、光ファイバ2の先端は、先端で反射された反射光が光ファイバ2内を逆進することがないように公知の端末処理がなされている。
公知のように、FBG部はブラッグ波長により規定される波長の光を反射する。FBG部は光ファイバのコアに所定の間隔で配置された複数の回折格子により構成され、ブラッグ波長は光ファイバの屈折率と回折格子の配置間隔との積に比例する。したがって、温度
上昇に起因する屈折率の増大や、光ファイバの伸長による回折格子間隔の拡大により、FBG部により反射される光の波長は大きくなる。また、温度低下に起因する屈折率の低下や、光ファイバの収縮による回折格子の間隔の縮小により、FBG部により反射される光の波長は小さくなる。
光ファイバにFBG部を形成する加工方法としては、マスクを通じて光ファイバに紫外光を照射する方法が広く使用されている。当該マスクの光ファイバと対向する面には一定周期で複数条の溝が形成されており、当該マスクを通過した紫外光は、光ファイバに、溝の周期によって定まる周期の干渉縞(紫外光の強弱)を形成する。本加工方法では、この干渉縞を利用して光ファイバのコアに周期的な屈折率変化を生じさせることができる。
しかしながら、このような加工方法により形成したFBG部は、数百度程度の温度雰囲気に設置されるとコアに生じた屈折率変化が小さくなり、FBG部が消失してしまう。本実施形態では、光ファイバ2のコアにフェムト秒レーザを照射することにより屈折率変化を生じさせている。フェムト秒レーザはピーク出力が高いため、比較的高温であっても消失することのないFBG部21を光ファイバ2に形成することができる。
なお、図中では、便宜上、光ファイバ2においてコアとクラッドとの境界を省略するとともに、光ファイバ2に等間隔で直線を付すことでFBG部21を表現している。
図1(a)から図1(c)及び図2に示すように、本実施形態では、光ファイバ2を片持ち支持する本体部3は、円柱状の部材により構成される。本体部3は低熱伝導材料(断熱材料)により構成されている。特に限定されないが、本体部3は、例えば、ジルコニア系セラミックスにより構成することができる。本体部3の熱伝導率(常温)は、10W/(m・K)以下であることが好ましく、5W/(m・K)以下であることがより好ましい。
本体部3は、軸方向に沿う貫通孔31を有する。貫通孔31には光ファイバ2が挿入される。本体部3の一方端には、本体部3(光ファイバ2)の軸方向に沿って凹入する凹部が形成されている。当該凹部は、後述のように、結合部35として機能する。図2に示すように、光ファイバ2は、FBG部21が当該凹部内に配置された状態で固定される。本体部3に対する光ファイバ2の固定は、例えば、焼嵌め等により実施することができる。また、図1(b)、図1(c)、図2に示すように、本体部3の他方端において、本体部3の他方端と光ファイバ2とを接着する接着剤6により固定することもできる。接着剤6には、耐熱性を有するアクリル系接着剤、シリコーン系接着剤、オレフィン系接着剤、ポリイミド系接着剤等を使用することができる。なお、図1(b)、図2に示すように、本実施形態では、接着剤6よりも計測器に接続される側の光ファイバ2は、コア及びクラッドを保護する外皮樹脂22により被覆されている。
光ファイバ2の先端側には、光ファイバ2と間隔をおいて、温度検知対象に接触する受熱部4が配置される。図1(a)に示すように、受熱部4は、平面視において円形の外形を有している。受熱部4の直径は、例えば、1mmから3mm程度とすることができる。
また、FBG部21の周囲には、光ファイバ2と間隔をおいて熱伝導部5が配置されている。本実施形態では、熱伝導部5は、一方端に開放端を有する筒状部材(ここでは、円柱状部材)により構成されており、筒状部材の他方端に受熱部4が配置されている。特に限定されないが、本実施形態では、光ファイバ2(FBG部21)と熱伝導部5の内周面との間の間隔は、0.1mmから0.3mm程度である。
受熱部4と熱伝導部5とは熱的に接続されていればよいが、本実施形態では、受熱部4
と熱伝導部5とは、高熱伝導材料により一体に構成されている。特に限定されないが、受熱部4と熱伝導部5には、熱伝導率の高い、銅等の金属の他、窒化アルミニウム系セラミックス等を使用することができる。受熱部4、熱伝導部5の熱伝導率(常温)は、20W/(m・K)以上であることが好ましく、50W/(m・K)以上であることがより好ましい。なお、本実施形態では、図2に示すように、熱伝導部5の内部にFBG部21の全体が収容される構成を採用しているが、例えば、光ファイバ2の軸方向に沿うFBG部21の長さが比較的長い場合、熱伝導部5の内部にFBG部21の一部が収容される構成を採用することも可能である。
また、本実施形態では、熱伝導部5は、受熱部4に近い位置と、受熱部4から離れた位置とで異なる周囲長の外周面を有している。すなわち、図2に示すように、受熱部4に近い位置の熱伝導部5の外径が、受熱部4から離れた位置の熱伝導部5の外径よりも大きくなっている(以下では、熱伝導部5において外径の大きい部分を大径部51、外径の小さい部分を小径部52ともいう。)。
熱伝導部5は、結合部35を構成する本体部3の凹部に挿入される。当該凹部の内周面が熱伝導部5の外周面(ここでは、大径部51の外周面)を支持することで、受熱部4は本体部3に固定される。この場合、結合部35は、接着剤を用いることなく、熱伝導部5の外周面を固定する構成であることが特に好ましい。例えば、結合部35は、焼嵌め、又は圧入により熱伝導部5の外周面を圧接することで受熱部4を本体部3に固定する構成を採用することができる。また、熱伝導部5の外周面、及び結合部35の内周面に、ねじ山を形成し、螺合により受熱部4を本体部3に固定する構成を採用することもできる。なお、本実施形態では、熱伝導部5(受熱部4)と本体部3とは、連結部35のみで接触している。熱伝導部5(受熱部4)と本体部3との間の熱の移動をより抑制する観点では、熱伝導部5(受熱部4)と本体部3との接触面積はより小さいことが好ましい。本実施形態では、熱伝導部5の外周面に小径部52を設けることで、熱伝導部5と本体部3との接触面積をより小さくしている。
以上説明したように、このFBG温度センサ1では、受熱部4に与えられた熱(温熱又は冷熱)を、熱伝導部5を介してFBG部21に伝える構成であるため、温度検知対象に対して受熱部4が接触する面を光ファイバ2の軸方向と交差する方向に配置することができる。そのため、受熱部4の面積を光ファイバ2におけるFBG部21の長さにより規定される領域の面積よりも小さくすることができる。また、結合部35が受熱部4及び熱伝導部5よりも低熱伝導率の材質で構成されているため、受熱部4及び熱伝導部5は、結合部35において本体部3と熱的に分離されている。そのため、本体部3側から熱が伝わることも防止されている。したがって、従来、検知が困難であった狭い領域の温度を、より正確に測定することができる。
また、FBG部21が形成された光ファイバ2はFBG部21の一方側で片持ち支持される構成であるため、例えば、本体部3の熱伸縮に起因する歪みがFBG部21に作用することもない。すなわち、FBG部21の格子間隔の変動や屈折率の変動は、FBG部21の周囲の温度変化のみに起因するものであるため、FBG温度センサ1の設置位置に応じた特別な補正等の必要がなく、極めて簡単に正確な温度を検知することができる。
さらに、受熱部4に与えられた熱が本体部3に伝わることもないため、温度検知対象が比較的高温である場合でも、受熱部4に与えられた熱が伝わって接着剤6や外皮樹脂22が劣化・破損することも防止できる。
以上のFBG温度センサ1は、エンジンのシリンダ内の温度計測等、高温の温度測定に特に好適である。例えば、エンジンのシリンダ内の温度を計測する場合、FBG温度セン
サ1は、シリンダブロックのシリンダ壁面の温度検知位置に設けられた貫通孔に、受熱部4の先端がシリンダの内壁面と面一となる状態で設置することができる。
なお、FBG温度センサ1の反射波長の変化は、従来と同様に、光ファイバ2の端部に接続された計測器により取得される。計測器は、FBG温度センサ1のFBG部21における反射波長を含むブロードバンド光源及び反射波長を計測する受光器を備える。
図3に示すように、複数のFBG温度センサ1を使用した温度検知システムを構成することもできる。この温度検知システム10は、計測器11、光スプリッタ12、及び複数のFBG温度センサ1を備える。計測器11は上述の光源及び受光器を備える。光スプリッタ12は、光ファイバ13を介して計測器11と接続される。また、光スプリッタ12には、各FBG温度センサ1の光ファイバ2が接続されている。光スプリッタ12は、計測器11から入射した光を、各FBG温度センサ1の光ファイバ2に分割して入射する機能を有するとともに、各FBG温度センサ1の光ファイバ2から入射した光を1つにまとめて計測器11に入射する機能を有する。なお、この場合、各FBGセンサ1のFBG部21のブラッグ波長は互いに異なる波長に設定される。これにより、反射光の波長に基づいて反射光の反射位置を容易に区別することができる。
以下、FBG温度センサの変形例について説明する。図4から図6は、本実施形態におけるFBG温度センサの構造の他の例を示す図である。図4から図6において、FBG温度センサ1と同様の作用効果を奏する構成要素には同一の符号を付している。
上述の例では、受熱部4の温度検知対象に接触する面と光ファイバ2の軸方向とが直交する構成としたが、図4に示すように、受熱部4の温度検知対象に接触する面と光ファイバ2の軸方向とが他の角度で交差する構成であってもよい。図4に示すFBG温度センサ7では、受熱部4の温度検知対象に接触する面と光ファイバ2の軸方向とのなす角が45度程度になっている。本構成によれば、本体部3を温度検知対象に対して斜めに配置することができるため、FBG温度センサの設置自由度を高めることが可能になる。
また、上述の例では、結合部35を構成する本体部3の凹部の内周面が熱伝導部5の外周面を支持することで受熱部4が本体部3に固定される構成としたが、図5に示すFBG温度センサ8のように、結合部35を構成する本体部3の凹部の内周面が受熱部4の外周面を支持することで、受熱部4は本体部3に固定される構成を採用することもできる。
さらに、図6に示すFBG温度センサ9のように、受熱部4に、熱伝導部5の内側と連通する貫通孔41を設けてもよい。本構成は、例えば、温度検知対象が気体である場合に好適である。
以上で説明したように、本発明によれば、従来、検知が困難であった狭い領域の温度を、より正確に測定することができる。
なお、上述した実施形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、本発明の範囲内で種々の変形や応用が可能である。例えば、上記実施形態では、特に好ましい形態として、本体部3の外形を円柱状としたが、四角柱状、多角柱状、円錐台状、角錐台状等、任意の形状を採用することができる。また、上記実施形態では、熱伝導部5の外周面の周囲長が受熱部4側で大きくなる構成としたが、熱伝導部5の外周面の周囲長が受熱部4側で小さくなる構成としてもよい。熱伝導部5の外周面周囲長も2段階のステップ状に変化することは必須でなく、3段階以上の多段階でステップ状に変化してもよく、連続的に変化してもよい。さらに、図5に示すFBG温度センサ8のように、熱伝導部5の外周面の周囲長が変化しない構成を採用することも可能である。
本発明によれば、従来、検知が困難であった狭い領域の温度を、より正確に測定することができ、FBG温度センサとして有用である。
1、7、8、9 FBG温度センサ
2 光ファイバ
3 本体部
4 受熱部
5 熱伝導部
6 接着剤
21 FBG部
22 外皮樹脂
31 貫通孔
35 結合部
51 大径部
52 小径部

Claims (7)

  1. FBG(Fiber Bragg Grating)部が形成された光ファイバを用いて温度を検知するFBG温度センサであって、
    前記光ファイバが挿入される貫通孔を有し、前記FBG部の一方側で、前記貫通孔に挿入された前記光ファイバを片持ち支持する本体部と、
    温度検知対象に接触する受熱部と、
    前記FBG部の周囲を囲む状態で前記光ファイバと間隔をおいて配置されるとともに、前記受熱部と熱的に接続された熱伝導部と、
    前記本体部に設けられ、前記受熱部の外周面又は前記熱伝導部の外周面を支持することで、前記受熱部を前記本体部に固定する結合部と、
    を備え、
    前記結合部が、前記受熱部及び前記熱伝導部よりも低熱伝導率の材質で構成されるFBG温度センサ。
  2. 前記受熱部は、前記FBG部の他方側に、前記光ファイバと間隔をおいて配置される、請求項1記載のFBG温度センサ。
  3. 前記結合部は前記光ファイバの軸方向に沿って凹入する凹部により構成され、前記受熱部の外周面又は前記熱伝導部の外周面が前記凹部の内周面に支持される、請求項1又は請求項2記載のFBG温度センサ。
  4. 前記熱伝導部は、一方端に開放端を有する筒状部材であり、当該筒状部材の他方端に前記受熱部が設けられる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のFBG温度センサ。
  5. 前記熱伝導部は、前記受熱部に近い位置と、前記受熱部から離れた位置とで異なる周囲長の外周面を有する、請求項4記載のFBG温度センサ。
  6. 前記結合部は、焼嵌め、圧入、又は螺合により前記熱伝導部の外周面を圧接することで前記受熱部を前記本体部に固定する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のFBG温度センサ。
  7. 前記本体部は、焼嵌めにより前記貫通孔に挿入された光ファイバの外周面を圧接することで、前記光ファイバを片持ち支持する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のFBG温度センサ。
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