JP6735929B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、インジェクション逆止弁を搭載したスクロール圧縮機を備えた冷凍サイクル装置に関するものである。
従来のスクロール圧縮機は、圧縮途中過程の圧縮室に冷媒を供給するためのインジェクション流路を備えている。インジェクション流路には、スクロール圧縮機の外部からインジェクション配管が接続され、インジェクション配管からインジェクション流路を通って圧縮室に冷媒がインジェクションされるようになっている。そして、インジェクション流路にはインジェクション逆止弁が設置されており、インジェクション配管の圧力が圧縮室内の圧力よりも低くなると閉じて、圧縮室からインジェクション配管に冷媒が逆流するのを防止するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1において、インジェクション逆止弁は、弁体とばねとを備えている。そして、インジェクション動作時にはインジェクション冷媒によって弁体をばねの付勢力に対して押圧し、弁体が弁座から離れる方向に移動させることでインジェクション流路を開放する。また、インジェクション停止時には、ばねの付勢力で弁体を押圧し、弁体を弁座に着座させることでインジェクション流路を遮断するようにしている。
特開2016−11620号公報
特許文献1では、インジェクション動作を停止した直後に、インジェクション流路を遮断する動作を実現するために、インジェクション逆止弁にばねを備え、ばねで弁体に押圧力を作用させている。つまり、インジェクション動作を停止した直後は、インジェクション配管側のインジェクション流路の内圧が、圧縮室の内圧よりも高くなっているため、ばねが無いと弁体を動作させることができない。このように、特許文献1は、ばねが必要な構成であるが、ばねは繰り返しの動作で疲労破壊する可能性があり、信頼性の面で問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ばねを不要としながらも、インジェクション逆止弁の開閉を行うことが可能な冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
この発明に係る冷凍サイクル装置は、スクロール圧縮機と、凝縮器と、減圧装置と、蒸発器とがこの順に配管で接続され、冷媒が循環する主回路と、凝縮器と減圧装置との間から分岐してスクロール圧縮機のインジェクション配管に接続されたインジェクション回路と、インジェクション回路に設けられ、インジェクション回路の流量を制御する制御弁と、インジェクション回路を開閉する第1電磁弁と、インジェクション回路の第1電磁弁の下流から分岐して主回路の蒸発器とスクロール圧縮機との間に接続されたバイパス回路と、バイパス回路を開閉する第2電磁弁とを備え、スクロール圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮室と、圧縮途中過程の圧縮室とインジェクション配管とを連通するインジェクション流路に配置され、圧縮室の冷媒がインジェクション配管を介してインジェクション回路に逆流することを阻止するインジェクション逆止弁を備え、インジェクション逆止弁は、インジェクション流路の一部となるホルダ内流路が形成されたホルダと、ホルダ内流路に移動自在に配置され、ホルダ内流路に形成された弁座に接離してインジェクション流路を開閉する弁体とを備え、弁体は、第1電磁弁及び第2電磁弁のそれぞれの開閉によって、インジェクション回路の内圧と圧縮室の内圧との差圧のみで動作するものである。
この発明によれば、インジェクション回路に設けた電磁弁と、インジェクション回路を低圧側と連通させるバイパス回路に設けた電磁弁とのそれぞれの開閉により、インジェクション回路の内圧と圧縮室との内圧との差圧のみで弁体を動作させるようにした。これにより、ばねを不要としながらも、インジェクション逆止弁の開閉を行うことが可能な冷凍サイクル装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1を示す冷媒回路図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1に備えられたスクロール圧縮機2を示す概略断面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1に備えられたスクロール圧縮機におけるインジェクション逆止弁を含む周辺構造を拡大して示す図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1のインジェクション動作時における、第1電磁弁7及び第2電磁弁8の開閉状態の説明図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1のインジェクション停止時における、第1電磁弁7及び第2電磁弁8の開閉状態の説明図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1のインジェクション停止時のインジェクション逆止弁40を拡大して示す図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機2の主軸30の回転角に応じた、圧縮途中過程の圧縮室の内圧を計測した結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置について図面を参照しながら説明する。ここで、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。また、圧力の高低については、特に絶対的な値との関係で高低が定まっているものではなく、システム及び装置等における状態及び動作等において相対的に定まるものとする。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1を示す冷媒回路図である。
冷凍サイクル装置1は、スクロール圧縮機2と、凝縮器3と、膨張弁又はキャピラリーチューブ等で構成された減圧装置4と、蒸発器5とがこの順に配管で接続され、冷媒が循環する冷凍サイクル回路である主回路Aを備えている。
また、冷凍サイクル装置1は更に、凝縮器3と減圧装置4との間の配管から分岐してスクロール圧縮機2の後述のインジェクション配管に接続されたインジェクション回路Bを備えている。インジェクション回路Bの配管には、例えば電子膨張弁で構成され、インジェクション流量を制御する制御弁6と、インジェクション回路Bを開閉する第1電磁弁7とが設けられている。
冷凍サイクル装置1は更に、インジェクション回路Bの第1電磁弁7の下流の配管から分岐して主回路Aの蒸発器5とスクロール圧縮機2との間に接続されたバイパス回路Cを備えている。バイパス回路Cの配管には、バイパス回路Cを開閉する第2電磁弁8が設けられている。なお、バイパス回路Cの配管径は、インジェクション回路Bの配管径よりも細く構成されている。
また、冷凍サイクル装置1には更に、冷凍サイクル装置1全体を制御する制御装置100を備えている。制御装置100はマイクロコンピュータ等で構成され、CPU、RAM及びROM等を備えている。制御装置100は、スクロール圧縮機2の回転数制御、減圧装置4を構成する膨張弁の開度制御、制御弁6の制御、第1電磁弁7及び第2電磁弁8の開閉動作等を行う。
次に、冷媒の流れについて説明する。
主回路Aにおいて、スクロール圧縮機2から吐出された冷媒は、凝縮器3で冷却される。凝縮器3で冷却された冷媒は、減圧装置4で減圧された後、蒸発器5で加熱され、冷媒ガスとなる。蒸発器5から流出した冷媒ガスはスクロール圧縮機2に戻る。
また、スクロール圧縮機2から吐出され、凝縮器3を通過した冷媒の一部であるインジェクション冷媒は、インジェクション回路Bに流入する。インジェクション回路Bに流入した冷媒は、制御弁6で減圧されて液状態又は二相状態となり、スクロール圧縮機2の後述のインジェクション配管10(図2参照)に流入する。インジェクション配管10に流入したインジェクション冷媒は、圧縮途中過程の圧縮室16に流入する。バイパス回路Cにおける冷媒の流れについては後述する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1に備えられたスクロール圧縮機2を示す概略断面図である。
スクロール圧縮機2は、圧縮機構部11と、圧縮機構部11を主軸30を介して駆動する駆動機構部12とを有している。圧縮機構部11及び駆動機構部12は、圧力容器であるシェル13内に収容されている。シェル13の底部は、冷凍機油を貯蓄する油溜め13aとなっている。油溜め13aに貯留された冷凍機油は、主軸30内に形成された給油流路30aを通って主軸30及び圧縮機構部11及び各軸受に供給される。
また、シェル13には、冷媒をシェル13内に吸入する吸入管14と、圧縮された冷媒をシェル13外に吐出する吐出管15とが接続されている。吸入管14から吸入される冷媒の圧力は低圧Ps、吐出管15から吐出される冷媒の圧力は高圧Pdとなっている。
圧縮機構部11は、吸入管14から吸入した冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒をシェル13内の上方の吐出空間18に排出する機能を有している。吐出空間18は高圧空間となっている。吐出空間18に排出された冷媒ガスは、吐出空間18に連通している吐出管15からスクロール圧縮機2の外部に吐出される。
圧縮機構部11は、固定スクロール19と揺動スクロール25とを備えている。固定スクロール19は、シェル13内に固定支持されているフレーム20にボルト等によって固定されている。固定スクロール19は、固定台板21と、固定台板21の一方の面(本例では図中下側の面)に立設されたインボリュート曲線形状の突起である固定渦巻歯22とを有している。揺動スクロール25は、揺動台板27と、揺動台板27の一方の面(本例では、図中上側の面)に立設されたインボリュート曲線形状の突起である揺動渦巻歯28と、を有している。
固定スクロール19及び揺動スクロール25は、固定渦巻歯22と揺動渦巻歯28とを主軸30の回転中心に対して逆位相で噛み合わせた対称渦巻形状の状態でシェル13内に配置されている。そして、固定スクロール19と揺動スクロール25とを固定渦巻歯22と揺動渦巻歯28とが噛み合うように組み合わせることで、固定渦巻歯22と揺動渦巻歯28との間に圧縮室16が形成されている。圧縮室16は、主軸30の回転に伴い、半径方向外側から内側へ向かうに従って容積が縮小するようになっている。
また、固定スクロール19の固定台板21の中央部には、圧縮室16内で圧縮されて高圧となった冷媒ガスを吐出する吐出ポート17が形成されている。
固定台板21の揺動スクロール25と反対側の面には、バックプレート24がボルト等によって固定される。バックプレート24には、吐出ポート17に連通する吐出流路24aが形成されている。また、バックプレート24と固定スクロール19の固定台板21とには、インジェクション回路Bからのインジェクション冷媒を圧縮途中過程の圧縮室16内にインジェクションするためのインジェクション流路23が形成されている。インジェクション流路23には、シェル13の外部からインジェクション配管10が接続されている。
インジェクション流路23には、圧縮室16の冷媒がインジェクション配管10に逆流することを阻止するインジェクション逆止弁40が設置されている。インジェクション逆止弁40を含む周辺構造の詳細は、改めて詳述する。
揺動スクロール25は、オルダム継手26により、固定スクロール19に対し自転運動することなく公転旋回運動を行うようになっている。また、揺動スクロール25の揺動渦巻歯28の形成面とは反対側の面の略中心部には、中空円筒形状のボス部29が形成されている。このボス部29には、主軸30の一端に設けられた偏心軸部31が回転自在に連結されている。
駆動機構部12は、圧縮機構部11で冷媒ガスを圧縮するために、揺動スクロール25を駆動する機能を有している。つまり、駆動機構部12が主軸30を介して揺動スクロール25を駆動することによって、圧縮機構部11で冷媒ガスを圧縮するようになっている。駆動機構部12は、固定子32及び回転子33を有している。回転子33は、主軸30に対して圧入等により固定されている。回転子33は、固定子32に通電されることにより回転駆動し、主軸30を回転させるようになっている。
次に、インジェクション逆止弁40を含む周辺構造の詳細について説明する。
図3は、この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1に備えられたスクロール圧縮機におけるインジェクション逆止弁を含む周辺構造を拡大して示す図である。
バックプレート24には、軸方向に貫通する連通流路24bが形成されており、連通流路24bに、インジェクション配管10が接続部材10aを介して接続されている。
固定台板21には、バックプレート24側の表面に凹部21aが形成され、凹部21a内にインジェクション逆止弁40が設置されている。また、固定台板21には、凹部21aの底面から圧縮室16に連通するインジェクションポート21bが穴加工されており、インジェクションポート21bを介してインジェクション冷媒が圧縮室16に供給される。インジェクションポート21bは主軸30の一回転中において圧縮行程の初期に圧縮室16に連通する位置に形成されており、このときの圧縮室16の圧力は、低圧Psと高圧Pdとの間の中間圧となっている。
インジェクション逆止弁40は、インジェクション冷媒が通過するホルダ内流路45が形成されたホルダ41と、ホルダ内流路45に配置された弁体42とを備えている。ホルダ内流路45は、軸方向にホルダ41を貫通する第1流路43と、第1流路43の途中から分岐してインジェクションポート21bと連通する第2流路44とから構成されている。第2流路44は第1流路43を挟んで、軸方向と直交する方向に対向して2つ形成されており、インジェクションポート21bもまた、固定台板21に2つ形成されている。
このように、インジェクション配管10から圧縮室16までを連通するインジェクション流路23が、バックプレート24に形成された連通流路24bと、固定台板21に形成された第1流路43、第2流路44及びインジェクションポート21bとによって形成されている。
そして、第1流路43には、弁体42が移動自在に設置されており、第1流路43において第2流路44との分岐点よりも上流側には弁座43aが形成されている。そして、弁体42が弁座43aに接離することで、インジェクション流路23の開放及び遮断が切り替えられるようになっている。
次にインジェクション逆止弁40の動作について説明する。
<インジェクション動作時>
図4は、この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1のインジェクション動作時における、第1電磁弁7及び第2電磁弁8の開閉状態の説明図である。インジェクション動作時のインジェクション逆止弁40の状態は、図3を参照されたい。
主回路Aでは、スクロール圧縮機2から吐出された高温高圧の冷媒が、凝縮器3で冷却され、凝縮器3で冷却された冷媒が減圧装置4で減圧される。減圧装置4で減圧された冷媒は、蒸発器5で加熱され、冷媒ガスとなる。蒸発器5から流出した冷媒ガスはスクロール圧縮機2に戻る。
ここで、インジェクション動作時、制御装置100は、制御弁6及び第1電磁弁7を開とし、第2電磁弁8を閉とする。これにより、凝縮器3で冷却された高圧の液冷媒の一部であるインジェクション冷媒がインジェクション回路Bに流入し、制御弁6及び第1電磁弁7を介してスクロール圧縮機2のインジェクション配管10に流入する。バイパス回路Cの第2電磁弁8は閉じられているので、バイパス回路Cには液冷媒は流れない。
そして、インジェクションポート21bが圧縮途中過程の圧縮室16に連通したときの圧縮室16の内圧Pは、インジェクション回路B中の内圧Pmよりも低い。これは、上述したように、インジェクションポート21bは、主軸30の一回転中において圧縮行程の初期に圧縮室16に連通する位置に形成されているためである。そして、圧縮室16の内圧Pとインジェクション回路B中の内圧Pmとの差圧により、インジェクション配管10からインジェクション逆止弁40の第1流路43にインジェクション冷媒が流入する。これにより、図3に示すように弁体42が下方に押しやられて弁座43aから離れ、第1流路43の下端で停止する。これにより、インジェクション流路23が開放され、第1流路43に流入したインジェクション冷媒が、第2流路44及びインジェクションポート21bを通って圧縮室16に供給される。これにより、圧縮途中過程のガス冷媒が冷却される。
<インジェクション停止時>
図5は、この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1のインジェクション停止時における、第1電磁弁7及び第2電磁弁8の開閉状態の説明図である。図6は、この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1のインジェクション停止時のインジェクション逆止弁40を拡大して示す図である。
主回路Aにおける冷媒の流れは上記インジェクション動作時と同様である。そして、インジェクション停止時、制御装置100は、制御弁6及び第1電磁弁7を閉とし、第2電磁弁8を開とする。これにより、インジェクション回路Bがバイパス回路Cを介して低圧側に連通するため、インジェクション回路Bの内圧が低下する。
この状態において、インジェクション回路Bの内圧Pmは、圧縮室16の内圧Pよりも低くなる。ここで、内圧Pmは、低圧Psと同等となる。このため、圧縮室16からインジェクションポート21bへと、図6の矢印に示すように逆流する冷媒の流れが発生し、その流れによって弁体42が上方向に移動して弁座43aに着座する。これによりインジェクション流路23が遮断される。その結果、圧縮室16の冷媒がインジェクション回路B及びバイパス回路C側に侵入することが防止される。
以上のように、この実施の形態1では、インジェクション回路Bに、低圧側と通じるバイパス回路Cを接続し、インジェクション回路Bに設けた第1電磁弁7とバイパス回路Cに設けた第2電磁弁8とのそれぞれの開閉により、インジェクション回路Bの内圧を圧縮室16の内圧Pよりも高圧と、内圧Pよりも低圧とに切り替える構成とした。これにより、インジェクション回路B内の内圧Pmと圧縮室16の内圧Pとの差圧のみで弁体42を動作させ、インジェクション逆止弁40の開閉を行うことができる。このため、弁体42を動作させるために従来必要であったばねが不要となる。よって、従来、ばねが疲労破壊することによる信頼性低下を回避でき、信頼性の向上を図ることができる。
また、この実施の形態1では、ばね不要の構成としたことで、インジェクション流路23の途中にばねがあることによる、インジェクション冷媒の流れの阻害を阻止でき、性能低下を防ぐ効果が得られる。
また、この実施の形態1では、ばね不要の構成としたことで、ばねの疲労によって押付け力が低下したことによるインジェクション冷媒漏れを無くすことができる。その結果、性能低下を防ぎ、安定して能力を確保することができる。また、インジェクション冷媒の漏れが無くなることで、インジェクション冷媒漏れによるインジェクション脈動での配管振動を抑えることができる。
また、インジェクション回路Bの配管径は、バイパス回路Cの配管径よりも大きく設定されている。このため、インジェクション冷媒流入時の流体抵抗を抑え、スムーズにインジェクション冷媒を流すことで必要なインジェクション冷媒量を確保し、性能低下及び吐出管温度上昇を防ぐという効果が得られる。
また、インジェクション逆止弁40は、固定スクロール19に形成された凹部21aに配置されているので、確実に圧縮途中過程の圧縮室16へインジェクション冷媒が流入され、性能確保と吐出温度上昇を防ぐことができる。
図7は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機2の主軸30の回転角に応じた、圧縮途中過程の圧縮室の内圧を計測した結果を示す図である。図7の横軸は回転角(θ)、縦軸は圧縮途中過程の圧縮室の内圧(Mpa)である。図7には、比較例として、弁体とばねとを備えたインジェクション逆止弁とした構成における、主軸の回転角に応じた、圧縮途中過程の圧縮室の内圧を計測した結果も併せて示している。(a)は本実施の形態の計測ラインを示し、(b)は比較例の計測ラインを示し、(c)は回転角(θ)と圧縮室の内圧との関係における理想ラインを示している。図7に示すように、本実施の形態は、比較例に比べて理想ラインに近い計測ラインを得ることができる。
ところで上記説明では、インジェクション逆止弁40の構成及び構造について説明したが、これのみに限定されるものではなく、同様の機能を有するものであれば他の材料、構成でも差支えない。また、この発明を冷媒の圧縮に用いたが、圧縮の対象は必ずしも冷媒に限定されず、例えば空気又は窒素ガスなど他のガスであってもよく、この場合も同様の効果が得られる。
1 冷凍サイクル装置、2 スクロール圧縮機、3 凝縮器、4 減圧装置、5 蒸発器、6 制御弁、7 第1電磁弁、8 第2電磁弁、10 インジェクション配管、10a 接続部材、11 圧縮機構部、12 駆動機構部、13 シェル、13a 油溜め、14 吸入管、15 吐出管、16 圧縮室、17 吐出ポート、18 吐出空間、19
固定スクロール、20 フレーム、21 固定台板、21a 凹部、21b インジェクションポート、22 固定渦巻歯、23 インジェクション流路、24 バックプレート、24a 吐出流路、24b 連通流路、25 揺動スクロール、26 オルダム継手、27 揺動台板、28 揺動渦巻歯、29 ボス部、30 主軸、30a 給油流路、31 偏心軸部、32 固定子、33 回転子、34 ホルダ、40 インジェクション逆止弁、41 ホルダ、42 弁体、43 第1流路、43a 弁座、44 第2流路、45 ホルダ内流路、100 制御装置、101 吸入管、A 主回路、B インジェクション回路、C バイパス回路。

Claims (4)

  1. スクロール圧縮機と、凝縮器と、減圧装置と、蒸発器とがこの順に配管で接続され、冷媒が循環する主回路と、
    前記凝縮器と前記減圧装置との間から分岐して前記スクロール圧縮機のインジェクション配管に接続されたインジェクション回路と、
    前記インジェクション回路に設けられ、前記インジェクション回路の流量を制御する制御弁と、
    前記インジェクション回路を開閉する第1電磁弁と、
    前記インジェクション回路の前記第1電磁弁の下流から分岐して前記主回路の前記蒸発器と前記スクロール圧縮機との間に接続されたバイパス回路と、
    前記バイパス回路を開閉する第2電磁弁とを備え、
    前記スクロール圧縮機は、
    前記冷媒を圧縮する圧縮室と、
    圧縮途中過程の前記圧縮室と前記インジェクション配管とを連通するインジェクション流路に配置され、前記圧縮室の冷媒が前記インジェクション配管を介して前記インジェクション回路に逆流することを阻止するインジェクション逆止弁を備え、
    前記インジェクション逆止弁は、前記インジェクション流路の一部となるホルダ内流路が形成されたホルダと、前記ホルダ内流路に移動自在に配置され、前記ホルダ内流路に形成された弁座に接離して前記インジェクション流路を開閉する弁体とを備え、
    前記弁体は、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁のそれぞれの開閉によって、前記インジェクション回路の内圧と前記圧縮室の内圧との差圧のみで動作する
    冷凍サイクル装置。
  2. 前記バイパス回路の配管径は、前記インジェクション回路の配管径よりも細い請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記第1電磁弁が開、前記第2電磁弁が閉のとき、前記インジェクション流路が開放され、
    前記第1電磁弁が閉、前記第2電磁弁が開のとき、前記インジェクション流路が遮断される請求項1又は請求項2記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記スクロール圧縮機は、
    揺動スクロールと固定スクロールとを組み合わせて形成した前記圧縮室にて冷媒を圧縮する圧縮機構を備え、
    前記インジェクション逆止弁は、前記固定スクロールに形成された凹部内に配置されている請求項1〜請求項の何れか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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