JP6734762B2 - 境界層剥離を低減する不均一な縁部パターンを有するパネル - Google Patents

境界層剥離を低減する不均一な縁部パターンを有するパネル Download PDF

Info

Publication number
JP6734762B2
JP6734762B2 JP2016217289A JP2016217289A JP6734762B2 JP 6734762 B2 JP6734762 B2 JP 6734762B2 JP 2016217289 A JP2016217289 A JP 2016217289A JP 2016217289 A JP2016217289 A JP 2016217289A JP 6734762 B2 JP6734762 B2 JP 6734762B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airfoil
panel
pattern
pressure side
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016217289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017125603A5 (ja
JP2017125603A (ja
Inventor
デイヴィッド ドメル ニール
デイヴィッド ドメル ニール
バルジーニ ダン
バルジーニ ダン
ダブリュー ベナー ケント
ダブリュー ベナー ケント
スコット エリー リチャード
スコット エリー リチャード
エヌ ミラー ダニエル
エヌ ミラー ダニエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lockheed Martin Corp
Original Assignee
Lockheed Martin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lockheed Martin Corp filed Critical Lockheed Martin Corp
Publication of JP2017125603A publication Critical patent/JP2017125603A/ja
Publication of JP2017125603A5 publication Critical patent/JP2017125603A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6734762B2 publication Critical patent/JP6734762B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C21/00Influencing air flow over aircraft surfaces by affecting boundary layer flow
    • B64C21/10Influencing air flow over aircraft surfaces by affecting boundary layer flow using other surface properties, e.g. roughness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C23/00Influencing air flow over aircraft surfaces, not otherwise provided for
    • B64C23/06Influencing air flow over aircraft surfaces, not otherwise provided for by generating vortices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C3/00Wings
    • B64C3/10Shape of wings
    • B64C3/14Aerofoil profile
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C3/00Wings
    • B64C3/10Shape of wings
    • B64C3/14Aerofoil profile
    • B64C2003/147Aerofoil profile comprising trailing edges of particular shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C3/00Wings
    • B64C3/10Shape of wings
    • B64C3/14Aerofoil profile
    • B64C2003/148Aerofoil profile comprising protuberances, e.g. for modifying boundary layer flow
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C2230/00Boundary layer controls
    • B64C2230/26Boundary layer controls by using rib lets or hydrophobic surfaces
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T50/00Aeronautics or air transport
    • Y02T50/10Drag reduction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)
  • Wind Motors (AREA)

Description

本開示は、一般に空気力学的悪影響を低減する、翼に配置されたパネルに関し、具体的には、境界層剥離を低減する1又は2以上の不均一な縁部を有するパネルに関する。
航空機の翼などの翼型の周囲には、空気が翼型を流れ去る時に境界層が生じることがある。境界層は、空気分子の流れが外側の空気分子よりも遅い、翼型面を取り巻く空気の層を意味することができる。この現象は、翼型面における空気分子を翼型に対して実質的に静止させる空気分子の粘性によって生じる。境界層は、空気流の迎角が低い時には航空機の翼に付着したままになり得る。しかしながら、迎角が増加すると、翼型の低圧側(翼型の後縁部付近)を取り巻く境界層が翼型面から剥離して、翼型に加わる抗力を増加させることがある。
1つの実施形態によれば、翼型が、第1の側と、第1の側とは反対側の第2の側と、翼型の第1の側に結合された、第1の不均一な縁部パターンを有する第1の縁部を含む装置と、を含む。
いくつかの実施形態の技術的利点は、翼端渦流の低減を通じて、翼に加わる空気力学的抗力及び/又は翼の後方の後方乱気流を低減することを含むことができる。いくつかの実施形態は、剥離の遅延及び抗力の低減を通じて、運用的飛行エンベロープを、より積極的な条件を含むように拡張させることができる。さらに、いくつかの実施形態は、航空機の稼働停止時間が従来の抗力低減システムよりも少なくて済む抗力低減システムを提供することができる。当業者には、以下の図、説明及び特許請求の範囲から他の技術的利点が容易に明らかになるであろう。さらに、上記では特定の利点を列挙したが、様々な実施形態は、これらの列挙した利点の全部又は一部を含むことも、或いは全く含まないこともできる。
高迎角に起因して境界層剥離を受ける、流れ制御を伴わない翼型例を示す図である。 高迎角に起因して境界層剥離を受ける、流れ制御を伴わない翼型例を示す図である。 本開示の実施形態による、不均一な縁部パターンを有するパネルを含む翼型例の斜視図である。 本開示の実施形態による、不均一な縁部パターンを有するパネルを含む翼型例の斜視図である。 本開示の実施形態による、不均一な縁部パターンを有するパネルを含む翼型例の斜視図である。 本開示の実施形態による、不均一な縁部パターンを有するパネルの実施形態例を示す図である。 本開示の実施形態による、不均一な縁部パターンを有するパネルの実施形態例を示す図である。 本開示の実施形態による、不均一な縁部パターンを有するパネルの実施形態例を示す図である。 本開示の実施形態による、不均一な縁部パターンを有するパネルを含む航空機の翼の例を示す図である。
航空機の翼などの翼型の境界層剥離は、飛行中に、航空機に加わる抗力の増加を含む多くの問題を引き起こす恐れがある。従って、抗力を低下させ、迎角の範囲を通じて揚力特性を向上させることによって境界層剥離を低減又は遅延させることにより、翼型の性能を改善することができる。翼型の失速を遅らせることもできる。
境界層剥離を低減又は遅延させる1つの方法は、翼型の低圧側に取り付けた渦発生器を使用するものである。渦発生器は、空気流に小さな流れ方向の渦を導入することによって空気力学的表面上又はその付近の気流の向きを変える装置を意味することができる。境界層内に完全に没する又は含まれるほど小さな特定の渦発生器は、微小渦発生器と呼ぶことができる。しかしながら、境界層の厚みは、翼型の長さ及び厚さに比べて小さくなり得るので、所望の効果を得るには、微小発生器を小型にして大量に寄せ集めなければならない。従って、微小渦発生器は、高価であって翼型にしっかりと取り付けるのが困難になり得る。真っ直ぐな縁部を有する典型的な取り付けプラットフォームは、これらの装置の取り付けを単純にすることができるが、翼型の性能に害を及ぼす望ましくない空気力学的特徴をもたらすこともある。
従って、本開示の態様は、前縁部及び/又は後縁部に、ジグザグパターンなどの1又は2以上の不均一な縁部パターンを有するパネルを含むことができる。不均一な縁部パターンは、境界層内に(渦発生器と同様の)極めて小さな流れ方向の渦をもたらして気流の運動量を再分配することにより、境界層剥離を防止、低減又は遅延させることができる。従って、本開示による1又は2以上の不均一な縁部パターンを有するパネルは、渦発生器と同様の効果を奏することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、このパネルが、パネルの上面に結合された1又は2以上の渦発生器(例えば、微小渦発生器又は微小翼)をさらに含むことにより、境界層剥離をパネル自体以上にさらに防止、低減又は遅延させることもできる。
本開示によるパネルは、アルミニウム、チタン、ポリマ又は強化ポリマ材料、或いは複合材料などの、航空機の外装に使用されるいずれかの好適な材料で構成することができる。いくつかの実施形態では、パネルの配列を取り付ける特定の航空機設計の抗力低減を最大化するような形で航空機の翼上にパネルを配置又は配向することができる。例えば、比較的小型の航空機の翼のパネルの配置及び/又は配向は、比較的大型の航空機の翼のものと異なることができる。また、パネルの設計又は配置は、ウィングレットなどの他の空気力学的特徴と併せて使用することができる。さらに、いくつかの実施形態では、パネルが、翼への取り付け中におけるパネルの正しい整列を示す1又は2以上のマークを含むことができる。例えば、翼の特定の特徴に対応する線又は点をパネルに含め、設置者がそのマークを翼の対応する特徴と位置合わせすることによって取り付け中にパネルを正しく位置合わせできるようにすることができる。パネルを位置合わせするために使用できる翼の特徴の例としては、外板の継目、リベット線又はその他の明らかな翼の特徴が挙げられる。パネルは、限定するわけではないが、航空機の翼の低圧側(例えば、翼の上側)を含む、航空機のいずれかの好適な部分に結合することができる。
本発明を理解し易くするために、以下のいくつかの実施形態例を示す。以下の例は、決して本開示の範囲を限定又は規定するものとして解釈すべきではない。本開示の実施形態及びその利点は、同じ数字を用いて同じ及び対応する部分を示す図1〜図3を参照することによって最も良く理解される。本開示の実施形態は、翼及び航空機に関して示すものであるが、本開示の教示は、車両の効率を高めるために渦を生じるパネルを有する、船舶などのあらゆる好適な車両にも適用できると理解されるであろう。
図1A〜図1Bに、高迎角に起因して境界層剥離を受ける、流れ制御を伴わない翼型100の例を示す。具体的には、図1Aには、境界層110が剥離していない翼型100を示し、図1Bには、境界層110が剥離した翼型100を示す。翼型100は、低圧面101及び高圧面102を含む。翼型100を空気が流れ去ると、翼型100の上側を流れる空気が低い相対圧力を有する一方で、翼型100の下側を流れる空気が高い相対圧力を受けることによって翼型100に揚力を生じることができる。境界層110は、翼型100を空気が流れ去る時に翼型100の周囲に生じることができる。境界層110は、空気分子の流れが外側の空気分子よりも遅い、翼型100の表面を取り巻く空気の層を意味することができる。この現象は、翼型面の空気分子を翼型に対して実質的に静止させる空気分子の粘性に起因して生じる。図1Aに示すように、境界層110は、空気流の迎角が低い時には翼型100に付着したままになり得る。しかしながら、図1Bに示すように、迎角が増加すると、翼型100の低圧側101(特に翼型の後縁部付近)を取り巻く境界層110が剥離することがある。この剥離は、翼型100の表面に沿った乱流120の増加などの多くの空気力学的悪影響を引き起こし、これによって失速が生じたり、翼型100に加わる抗力が増加したりする恐れがある。
図1A〜図1Bには、本開示の範囲から逸脱することなく修正、追加又は省略を行うことができる。例えば、翼型100の設計及び境界層110のサイズ/形状は異なることもできるが、本明細書で図示し説明する原理に変わりはない。一例として、本開示の態様は、上述したような高圧と低圧ではなく翼型の両側に同一又は実質的に同様の圧力が加わる対称的な翼型を含む実施形態でも使用することができると理解されるであろう。
さらに、図1Bには、比較的高い迎角の翼型100の片側に境界層剥離が生じている例を示しているが、境界層剥離は、翼型の両側に生じることも、比較的低い(又はゼロの)迎角で生じることもある。本開示の態様は、これらのいずれの状況にも当てはまると理解されるであろう。
図2A〜図2Cは、本開示の実施形態による、不均一な縁部パターンを有するパネルを含む翼型210の例の斜視図である。パネル220は、あらゆる好適なサイズとすることができ、翼型210上にあらゆる好適な形で配向することができる。いくつかの実施形態では、特定の航空機及び/又は気流速度に合わせてパネル220の設計を(サイズ、形状、配向、翼に対する位置を含めて)最適化することができる。例えば、パネル220の設計は、抗力低減を最大化するためにパネル220を取り付ける特定のタイプの航空機の巡航速度(例えば、この種の航空機の離陸と着陸との間の平均飛行速度)に合わせて最適化することができる。別の例では、パネル220の設計を、境界層剥離を生じる傾向又は大きく助長する傾向が高い非巡航速度(例えば、着陸/離陸速度)又は迎角(例えば、フラップの伸長角度)に合わせて最適化することができる。
パネル220は、アルミニウム、チタン、ポリマ又は強化ポリマ材料、或いは複合材料などの強固な及び/又は軽量の材料を含む、翼上での使用に適したいずれかの材料で構成することができる。パネル220は、一方の表面(例えば、翼型210に結合した側)上に、高速及び多くの異なる気象条件に耐えることができるエポキシ接着剤などの、パネルを翼型210に結合するのに適した接着剤を含むことができる。パネル220は、翼型210の高圧面212の反対側とすることができる翼型210の低圧面211に結合することができる。低圧面211は、翼型210を空気が流れ去る時に低い相対圧力を受ける翼型210の側を意味することができ、高圧面212は、翼型210を空気が流れ去る時に高い相対圧力を受ける翼型210の側を意味することができる。
パネル220は、前縁部221及び後縁部222を含むことができる。前縁部221は、一般に気流に抗する側に面するパネル220の縁部を意味することができ、後縁部222は、気流と同じ一般方向に面するパネル220の縁部を意味することができる。前縁部221及び後縁部222の一方又は両方は、図2A〜図2Cに示すような不均一な縁部パターンを有することができる。不均一な縁部パターンは、あらゆる好適なパターンを有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、不均一な縁部パターンが、図3Aに示すようなジグザグ(又はギザギザの鋸歯状)パターンを含むことができる。他の実施形態では、不均一な縁部パターンが、図3Bに示すような波状パターンを含むことができる。パネル220の不均一な縁部パターンは、上述したような翼型210上の境界層における気流を分断させ、又はその方向を転換させることにより、境界層剥離を防止、低減又は遅延させることができる。
特定の実施形態では、パネル220が、その表面に結合された1又は2以上の渦発生器230をさらに含むことができる。渦発生器230は、空気流に小さな渦を導入することによってパネル220及び翼型210の表面上又はその付近の気流の向きを変えるいずれかの好適な構造とすることができる。いくつかの実施形態では、渦発生器230が、微小渦発生器又は微小翼を含むことができる。渦発生器230は、パネル220のいずれかの好適な表面に結合することができ、パネル220の上面(翼型210に結合したパネル220の表面の反対側)に結合することができる。いくつかの実施形態では、渦発生器230の高さを境界層の厚みよりも小さくすることができる。一例として、付着した境界層の高さが約1インチの場合、渦発生器230の高さは、0.2〜0.5インチの範囲内とすることができる。渦発生器230の形状は、台形又は矩形などのいずれかの好適な形状とすることができる。渦発生器230は、配置先のパネル220の表面に対して概ね垂直な角度に配向することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、渦発生器230を、配置先のパネル220の表面に対し、表面に垂直な軸に対して30度又は45度などの非垂直な角度に配向することもできる。
(図2A〜図2Cに示すような)特定の実施形態では、渦発生器230を、パネル220の不均一な縁部パターンの相対角度とは異なる角度に配向することができる。例えば、気流に対する不均一な縁部パターンの相対角度を約60°とし、気流に対する渦発生器230の相対角度を約30°とすることができる。しかしながら、他の実施形態では、渦発生器230の配向角度を、パネル220の不均一な縁部パターンの相対角度と同じにすることもできる。
図2A〜図2Cには、本開示の範囲から逸脱することなく修正、追加又は省略を行うことができる。例えば、ジグザグの縁部パターンを有するように示しているが、パネル220の前縁部221又は後縁部222の一方又は両方が波状縁部パターンを有することもできる。別の例として、前縁部221及び後縁部222がいずれも不均一な縁部パターンを有するように示しているが、パネル220の前縁部221又は後縁部222の一方のみが不均一な縁部パターンを有することもできる。
図3A〜図3Cに、本開示の実施形態による、不均一な縁部パターンを有するパネル320の実施形態例を示す。具体的には、図3Aには、曲線部を含まない(「鋸歯」形又は「W字」形としても知られている)ジグザグの前縁部321a及び後縁部322aを含むパネル320aの例を示す。図3Bには、曲線部を含む波状パターンの前縁部321b及び後縁部322bを含むパネル320bの例を示す。図3Cには、(「N字」形パターンとしても知られている)別のジグザグパターンの前縁部321c及び後縁部322cを含むパネル320cの例を示す。
縁部321〜322は、パネル320の設計に依存して、対称又は非対称とすることができる。対称な縁部パターンは、互いに逆向きに回転する渦対を生じることができ、剥離を遅らせるとともに、付着した境界層を翼型の後方に向けて延ばすのに役立つことができる。一例として、図3A〜図3Bのパネル320a〜320bは、縁部321a〜b及び322a〜bという対称パターンを有する。一方、非対称な縁部パターンは、(一方の方が他方よりも強い)共回転する渦対を生じることができ、境界層を翼型の片側に向けるのに役立つことができる。
パネル320は、渦発生器330を含む。図3A〜図3Cに示すように、渦発生器330は、(気流に対して)縁部321〜322と実質的に同じ角度に配向することができる。例えば、渦発生器330、前縁部321及び後縁部322の角度は、気流に対して約60°とすることができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、渦発生器330を、(例えば、図2Cに示すように)パネル320の縁部321〜322と異なる角度に配向することもできる。例えば、気流に対する渦発生器330の角度を約30°とし、前縁部321及び/又は後縁部322の角度を約60°とすることができる。
図3A〜図3Cには、本開示の範囲から逸脱することなく修正、追加又は省略を行うことができる。例えば、縁部321〜322のパターン及び/又は渦発生器330の角度は、図示のものと異なってもよい。
図4に、本開示の実施形態による、不均一な縁部パターンを有するパネル450を含む航空機の翼400の例を示す。翼400は、本体部分410とフラップ420とを含む。いくつかの実施形態では、翼400が、1又は2以上の位置に補助翼(図示せず)を含むこともできる。パネル450は、本体部分410及び/又はフラップ420の1又は2以上の領域などの、翼400のいずれかの好適な表面上に配置することができる。いくつかの実施形態では、翼400上におけるパネル450の正確な配置が、パネル450を取り付ける航空機のモデルなどの、特定の翼の用途に基づくことができる。パネル450は、(例えば、翼400の外板内に形成された)翼400の構成部分とすることも、或いは図4に示すように翼400に結合された別個の構成部品とすることもできる。
いくつかの実施形態では、パネル450が、図2A〜図2Cのパネル220と同様に、その表面に結合された1又は2以上の渦発生器455を含むことができる。渦発生器455は、いずれかの好適な渦発生器とすることができ、いくつかの実施形態では微小渦発生器を含むことができる。特定の実施形態では、パネル450が、翼400上におけるパネル450の正しい配置を示す1又は2以上のマーク(例えば、線、図示せず)を含むこともできる。例えば、図4に示すように、これらのマークは、翼400の外板の継目425などの、翼400の特徴のうちの1つ又は2つ以上に対する整列を示すことができる。
特定の実施形態では、翼400上のいくつかのパネル450の設計が、翼400上の別のパネル450と異なることができる。例えば、翼400の本体部分410上に位置するパネル450aの設計の1又は2以上の態様(例えば、不均一な縁部パターンの厚み又は気流に対する角度)は、フラップ420上に位置するパネル450bの設計と異なることができる。同様に、渦発生器455aの設計の1又は2以上の態様(例えば、形状又は気流に対する角度)も、フラップ420上の渦発生器455bの設計と異なることができる。
図4には、本開示の範囲から逸脱することなく修正、追加又は省略を行うことができる。例えば、限定するわけではないが、フラップ420の設計を含む翼400の設計は、パネル450を取り付ける航空機に応じて異なることができる。別の例として、パネル450は、本体部分410及びフラップ420の両方に配置されるものとして示しているが、本体部分410上のみ又はフラップ420上のみに配置することもできる。さらに別の例として、パネル450は、本体部分410及びフラップ420の全体にわたって配置されるものとして示しているが、これらの一部のみに配置することもできる。さらに別の例として、渦発生器455は、パネル450のうちの1つのパネル上に配置されるものとして示しているが、パネル450のいずれかの好適な部分又はパネル450全体に配置することもできる。さらに別の例では、鋸歯状パネルが単独で十分な流れ制御をもたらす場合には、(微小翼などの)渦発生器455を完全に省くこともできる。
本明細書における「又は(or)」は、別途明確に示していない限り、又は文脈的に別途示していない限り包括的であって排他的ではない。従って、本明細書における「A又はB」は、別途明確に示していない限り、又は文脈的に別途示していない限り、A、B、又はこれらの両方を意味する。さらに、「及び(and)」は、別途明確に示していない限り、又は文脈的に別途示していない限り、連帯的かつ個別的である。従って、本明細書における「A及びB」は、別途明確に示していない限り、又は文脈的に別途示していない限り、「連帯的かつ個別的にA及びB」を意味する。
本開示の範囲は、本明細書において説明又は図示した実施形態例に対する、当業者が理解する全ての変更、置換、変形、改変及び修正を含む。本開示は、本明細書において説明又は図示した実施形態例に限定されるものではない。さらに、本開示では、本明細書におけるそれぞれの実施形態を、特定の構成部品、要素、機能、動作又はステップを含むものとして説明し図示したが、これらの実施形態は、いずれも本明細書のいずれかで説明又は図示した構成部品、要素、機能、動作又はステップの、当業者が理解するあらゆる組み合わせ又は置換を含むことができる。さらに、添付の特許請求の範囲における、特定の機能を実行するように適合された(adapted to)、するように構成された(arranged to)、することができる(capable of)、するように構成された(configured to)、することができる(enabled to)、又はするように動作する(operative to)装置、システム、或いは装置又はシステムの構成部品という言及は、これらの装置、システム又は構成部品がそのように適合され、構成され、行うことができ、構成され、行うことができ、又は動作できる限り、これらの装置、システム又は構成部品、或いはその特定の機能が作動するか否か、オンになっているか否か、又はロック解除されているか否かに関わらず、これらの装置、システム又は構成部品を含む。

Claims (12)

  1. 翼型であって、
    内側端部と、この内側端部とは反対側の外側端部と、
    第1の側と、前記第1の側とは反対側の第2の側と、
    前記第1の側に結合された連続するパネルであって、前記第1の側は前記翼型の低圧力側であり、前記パネルが、第1の不均一な縁部パターンを有する第1の縁部を備え、前記第1の縁部はその上に配置された少なくとも4つの頂点を含み、前記パネルが、前記翼型の内側端部から外側端部まで延びている前記パネルと、を有し、
    前記パネルは、更に、このパネルの表面に結合され且つこのパネルの長さに沿って均一に設けられた1又は2以上の渦発生器を有する、翼型。
  2. 前記第1の不均一な縁部パターンは前記翼型の前後方向に沿って対称である、請求項1に記載の翼型。
  3. 前記第1の不均一な縁部パターンは前記翼型の前後方向に沿って非対称である、請求項1に記載の翼型。
  4. 前記第1の不均一な縁部パターンはジグザグパターンである、請求項1に記載の翼型。
  5. 前記第1の不均一な縁部パターンは波状パターンである、請求項1に記載の翼型。
  6. 前記パネルは、更に、第2の不均一な縁部パターンを有する第2の縁部を有する、請求項1に記載の翼型。
  7. 前記第1の不均一な縁部パターンは、前記第2の不均一な縁部パターンと同じものである、請求項6に記載の翼型。
  8. 前記1又は2以上の渦発生器は、前記第1の不均一な縁部パターンと実質的に同じ角度に配向される、請求項1に記載の翼型。
  9. 前記1又は2以上の渦発生器は、前記第1の不均一な縁部パターンと異なる角度に配向される、請求項1に記載の翼型。
  10. 前記1又は2以上の渦発生器のうちの少なくとも1つは台形である、請求項1に記載の翼型。
  11. 前記1又は2以上の渦発生器のうちの少なくとも1つは矩形である、請求項1に記載の翼型。
  12. 翼であって、
    前記翼の内側端部と、前記内側端部とは反対側の前記翼の外側端部と、
    低圧側と、この低圧側とは反対側の高圧側であって、前記低圧側及び前記高圧側は、これらの低圧側及び高圧側を空気が流れ去るときに、前記高圧側に合力を生じるように形成された前記低圧側と前記高圧側と、
    前記翼の低圧側に結合された連続するパネルであって、このパネルが、第1の不均一な縁部パターンを有する第1の縁部と、第2の不均一なパターンを有する第2の縁部と、前記パネルの表面に結合された1又は2以上の渦発生器と、を備え、前記第1の縁部はそれに配置された少なくとも4つの頂点を含み、前記パネルが、前記翼の内側端部から外側端部まで延びている前記パネルと、を有し、
    前記パネルは、更に、このパネルの表面に結合され且つこのパネルの長さに沿って均一に設けられた1又は2以上の渦発生器を有する、翼型。
JP2016217289A 2015-11-06 2016-11-07 境界層剥離を低減する不均一な縁部パターンを有するパネル Active JP6734762B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/934,818 2015-11-06
US14/934,818 US10421533B2 (en) 2015-11-06 2015-11-06 Panels comprising uneven edge patterns for reducing boundary layer separation

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017125603A JP2017125603A (ja) 2017-07-20
JP2017125603A5 JP2017125603A5 (ja) 2019-12-19
JP6734762B2 true JP6734762B2 (ja) 2020-08-05

Family

ID=57240999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016217289A Active JP6734762B2 (ja) 2015-11-06 2016-11-07 境界層剥離を低減する不均一な縁部パターンを有するパネル

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10421533B2 (ja)
EP (1) EP3165454B1 (ja)
JP (1) JP6734762B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3181895A1 (en) * 2015-12-17 2017-06-21 LM WP Patent Holding A/S Splitter plate arrangement for a serrated wind turbine blade
CN109305326B (zh) * 2018-09-21 2020-08-11 北京航空航天大学 机翼及飞行器
US20200284151A1 (en) * 2019-03-08 2020-09-10 Ranbir S. Sahni Modified airfoil for horizontal-axis wind turbine and aircraft
DE102023122281B3 (de) 2023-08-21 2024-05-16 P3X GmbH & Co. KG Elevon mit gezahnter Hinterkante

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2800291A (en) * 1950-10-24 1957-07-23 Stephens Arthur Veryan Solid boundary surface for contact with a relatively moving fluid medium
US4323209A (en) 1977-07-18 1982-04-06 Thompson Roger A Counter-rotating vortices generator for an aircraft wing
US5088665A (en) 1989-10-31 1992-02-18 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Serrated trailing edges for improving lift and drag characteristics of lifting surfaces
US6105904A (en) 1998-03-30 2000-08-22 Orbital Research Inc. Deployable flow control device
US6431498B1 (en) 2000-06-30 2002-08-13 Philip Watts Scalloped wing leading edge
US6837465B2 (en) * 2003-01-03 2005-01-04 Orbital Research Inc Flow control device and method of controlling flow
ATE519672T1 (de) 2004-06-01 2011-08-15 Deutsch Zentr Luft & Raumfahrt Trag- oder leitelement
US20080217484A1 (en) * 2006-11-14 2008-09-11 Airbus Deutschland Gmbh Brake flap for an aircraft
DE102008006437A1 (de) * 2008-01-28 2009-08-13 Eurocopter Deutschland Gmbh Aerodynamisches Hochleistungsprofil für Luftfahrzeuge
WO2015198093A1 (en) 2014-06-24 2015-12-30 Peter Ireland Efficiency improvements for flow control body and system shocks
US20110006165A1 (en) 2009-07-10 2011-01-13 Peter Ireland Application of conformal sub boundary layer vortex generators to a foil or aero/ hydrodynamic surface
US20160052621A1 (en) * 2009-07-10 2016-02-25 Peter Ireland Energy efficiency improvements for turbomachinery
DK2484896T3 (da) 2011-02-04 2014-07-28 Lm Wp Patent Holding As Montering af vortexgeneratorindretninger via monteringsplade
DK2484897T3 (en) * 2011-02-04 2014-03-10 Lm Wind Power As Vortex generator for a wind turbine and having a base portion with a recess for an adhesive
US8414261B2 (en) 2011-05-31 2013-04-09 General Electric Company Noise reducer for rotor blade in wind turbine
US8506250B2 (en) 2011-10-19 2013-08-13 General Electric Company Wind turbine rotor blade with trailing edge extension and method of attachment
US9505485B2 (en) * 2012-05-08 2016-11-29 Lockheed Martin Corporation Vortex generation
US20140328688A1 (en) 2013-05-03 2014-11-06 General Electric Company Rotor blade assembly having vortex generators for wind turbine
US9494132B2 (en) * 2013-05-07 2016-11-15 General Electric Company Airflow modifying assembly for a rotor blade of a wind turbine
LT3042073T (lt) 2013-09-02 2019-10-10 Wobben Properties Gmbh Sūkurių generatorius vėjo turbinai

Also Published As

Publication number Publication date
US20170129593A1 (en) 2017-05-11
EP3165454B1 (en) 2019-01-09
JP2017125603A (ja) 2017-07-20
EP3165454A1 (en) 2017-05-10
US10421533B2 (en) 2019-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11614068B2 (en) Airfoil with a vortex generator pair
JP6734762B2 (ja) 境界層剥離を低減する不均一な縁部パターンを有するパネル
JP6140340B2 (ja) プロペラ
US11554854B2 (en) Adhesive panels of microvane arrays for reducing effects of wingtip vortices
US7537182B2 (en) Simultaneous multiple-location separation control
US9545997B2 (en) Wingtip extension for reducing wake vortices of aircraft
US9505485B2 (en) Vortex generation
US20110006165A1 (en) Application of conformal sub boundary layer vortex generators to a foil or aero/ hydrodynamic surface
JP4882089B2 (ja) エアフォイル渦流を低減させるためのシステム及び方法
US8910910B2 (en) Wing comprising a flow fence, and aircraft having such wings
EP2604516B1 (en) Minimally intrusive wingtip vortex wake mitigation using microvane arrays
US10730606B2 (en) Systems, methods, and apparatuses for airfoil configuration in aircraft
US6899525B2 (en) Blade and wing configuration
CN104097770B (zh) 一种直升机主转翼用翼片
KR102027226B1 (ko) 후방 존에서 돌기물을 가지는 항공기 로터 블레이드 슬리브와, 그러한 슬리브가 제공된 로터
RU2309873C1 (ru) Вертолет
CN115143027A (zh) 涡流发生器以及风力发电机组

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191107

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191107

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20191219

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20191225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6734762

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250