JP6733470B2 - ヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニット - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニットに関し、例えば、車両のフロントウインドシールドに表示像を投影するミラーユニットとして好適である。
従来、表示光を反射させる反射ミラーを有するミラーユニットを用いた表示装置としては、ヘッドアップディスプレイ装置があり、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイは、車両のインストルメントパネル(以下、インパネと言う)内部に取り付けられており、表示装置が発する表示光を車両のフロントウインドシールド(風防ガラス)に投影し、車両の利用者(運転者)に対し虚像を表示する。
前述した表示装置は、光源と、この光源の発光に伴い表示光を発する表示器と、この表示器が発する表示光をフロントウインドシールド側に反射させるためのミラーユニットと、光源と表示器とミラーユニットとを収容する収納部及びミラーユニットによって反射された表示光を透過させる透光部を有する合成樹脂からなるハウジングとから主に構成されており、ミラーユニットの反射ミラーによって反射された表示光を前記透光部を通じてフロントウインドシールドに投影し、虚像を表示する。
特開平9−109732号公報
これらヘッドアップディスプレイ装置は、車両に搭載され、車外の温度環境の変化だけでなく太陽光の照射による高温化など、温度変化が大きい。反射ミラーは、ホルダの所定位置に接着保持されるが、反射ミラーとホルダとの線膨張率が同じではないため、この温度変化によって、反射ミラーとホルダとの変形量(膨張または収縮量)の差が生じてしまう。
特に、反射ミラーが大型であったり、反射ミラーとホルダーとで材質(変形率)が異なる場合などは、該変形量の差が大きくなり、これに車両の走行による大きな振動が加わるなどした場合、接着が剥がれるなどして、ホルダが反射ミラーを充分に保持できない虞れがある。このため、熱変形が生じた場合であっても反射ミラーの保持状態を維持できる構造が望まれていた。
そこで本発明の目的は、前述の課題に着目し、熱変形が生じた場合であっても、反射ミラーの保持状態を維持できるヘッドアップディスプレイ装置の反射ミラーユニットを提供することにある。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニットは、
板状の基材に反射面を有する反射ミラーと、
この反射ミラーを回動可能に保持するホルダと、
前記反射ミラーを前記ホルダに固定する接着部材と、を備え、
前記ホルダには、前記接着部材を載置する凸状の台部を、複数離間して設け、
前記台部は、前記反射ミラーの対向面において、外側の対向面よりも内側の対向面が大きな面積となるように形成される
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニット。
また、前記接着部材は、前記台部と前記反射ミラーとの間に設けられる湿気硬化性の樹脂接着剤からなり、
前記台部は、前記反射ミラーの長手方向に略垂直なライン状に複数形成される
ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニット。
また、前記台部は、前記反射ミラーの中心から対照な円弧状に複数形成される
ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニット。
また、前記反射ミラーと前記ホルダとは、異なる材質にて形成される
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニット。
本発明は、熱変形が生じた場合であっても、反射ミラーの保持状態を維持できるヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニットとなる。
本発明の実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置が車両に実装した概略図。 同実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の断面図。 同実施形態によるミラーユニットを示す図。 同実施形態によるホルダを示す図。 図4のホルダを用いたミラーユニットの要部を示す断面図(R−R断面図)。 同実施形態のホルダの変形例を示す図。 図8のホルダを用いたミラーユニットの要部を示す断面図(S−S断面図)。 同実施形態のホルダの変形例を示す図。
以下、本発明のミラーユニットを車両用のヘッドアップディスプレイに適用した実施形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置Aは、車両Bのインパネ(インストルメントパネル)B内部に設けられた表示ユニットであり、このヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置ともいう)Aが投射する表示光Lを投影部材である車両Bのフロントウインドシールド(風防ガラス)Dで車両Bの運転者(利用者)Eの方向に反射させ、虚像Vの表示を行う。換言すれば、HUD装置Aは、表示光Lを発して、フロントウインドシールドDに出射(投射)し、この出射によって得られた表示像(虚像V)を運転者Eに視認させる。これにより運転者Eは、運転席前方に表示される虚像Vを風景と重畳させて観察できる。
また、HUD装置Aは、図2に示すように液晶表示器1と、第1反射器2と、ミラーユニットである第2反射器3と、ハウジング4とから主に構成されている。
液晶表示器1は、配線基板に実装された発光ダイオードからなる光源11と、この光源11からの照明光を透過して表示光Lを形成するように光源11の照明方向に対向して配置されるTFT型の液晶表示素子12とを設けている。このことは、液晶表示素子12の背後(表示光Lの出射と反対側)に光源11が設けられ、液晶表示素子12は、光源11から発せられる光を透過して、所定情報を投影表示することを意味している。
この液晶表示器1は、表示光Lの出射側の面が第1反射器2である後述するコールドミラーに対向するようにしてハウジング4内に設けられ、表示光Lの光軸が前記コールドミラーに交わるような位置や向きにて固定保持される。
また、液晶表示素子12は、図示しない素子駆動回路によって所定情報(例えば車両Bの速度やエンジン回転数、経路案内など車両情報)を、数値や文字、マーク等で画像形成する。液晶表示器1は、光源11からの照明光を利用して、可視波長域の光からなる表示光Lを出力する。例えば、白色光を発する光源11を適用し、液晶表示素子12に設けられるカラーフィルタを介して、有色(赤色や緑色など)の表示光Lを形成できる。なお、液晶表示素子12が画像形成する所定情報は、車両Bの速度やエンジン回転数などの車両情報に限らず、時刻や動画、車線案内などあらゆる表示形態を採用できる。
第1反射器2は、コールドミラー21と、このコールドミラー21を所定の固定手段を用いて取付固定するための固定部材22とを有している。コールドミラー21は、略矩形状のガラス基板と、このガラス基板の片面(第2反射器3である後述する凹面鏡と向かい合う面)に形成された反射層21aとからなる。かかる反射層21aは、膜厚が異なる多層の干渉膜からなるものであり、蒸着等の方法で形成されている。また、コールドミラー21は、液晶表示器1(液晶表示素子12)が発した表示光Lを、第2反射器3(前記凹面鏡)側へ反射させるような位置に傾斜状態にて設けられる。
なお、コールドミラー21は、液晶表示器1の発光波長域を含む可視波長域(450〜750nm)の光を高い反射率で反射し、前記可視波長域以外の光を低い反射率で反射するものが好適である。この場合、コールドミラー21は、前記可視波長域以外の特に赤外波長域の光(赤外線あるいは太陽光の熱線)を低い反射率にて反射するものが適用される。なお、反射層21aにて反射されない光は、コールドミラー21を透過するように構成される。また固定部材22は、合成樹脂材料からなり、ハウジング4に固定されてなる。
ミラーユニットである第2反射器3は、図3に示すように、コールドミラー21からの表示光Lを反射させるべく、ハウジング4内に設けられた反射ミラーである凹面鏡31と、この凹面鏡31を保持するためのホルダ32と、凹面鏡31が実装されたホルダ32を回転駆動させ、凹面鏡31の傾斜角度を調整する駆動手段33とを備えている。なお、凹面鏡31は、ホルダ32に接着部材34(図5に示す)を用いて接着保持される。
凹面鏡31は、合成樹脂(例えばポリカーボネート)からなる板状の基材31aと、この基材31aの前面部(つまりコールドミラー21の反射層21aと向かい合う面)に蒸着形成されるアルミニウム等の金属からなる反射膜31bとを備え、この反射膜31bにより形成される反射面は、所定の曲率を有する凹状の曲面(凹面)となっている。なお、この場合、基材31aは、射出成形によって成形される。なお、基材31aとしてガラスや金属板を代替して適用することも考えられる。
この凹面として形成された反射膜31bは、コールドミラー21からの表示光LをフロントウインドシールドD側へ反射させるための光反射面となる。なお、凹面鏡31は、反射膜31bによる反射面がコールドミラー21並びに上方のフロントウインドシールドDに対向し、ハウジング4の後述する透光性カバーから臨める位置に傾斜状態にて設けられる。
また、凹面鏡31は、コールドミラー21からの表示光Lを拡大しつつ、前記透光性カバー(車両BのフロントウインドシールドD)側へ反射させる。このことは、凹面鏡31が、コールドミラー21によって反射された表示光Lを拡大し、この拡大された表示光Lを前記透光性カバーを通じてフロントウインドシールドDに投射することを意味している。また、この場合、凹面鏡31の反射面は、フロントウインドシールドDの曲面形状に合わせて虚像Vの歪みを低減するように補正できる曲面形状としている。
また、凹面鏡31のホルダ32との対向面(反射面と反対側の面)には、凸形状の凸部31c(図5に示す)が形成されており、凹面鏡31とホルダ32とのスペーサ用の部材として作用する。なお、凸部31cは、ホルダ32側に形成して、これと代替することもできる。
ホルダ32は、凹面鏡31を所定位置に保持するためのもので、ハウジング4の線膨張係数(熱膨張率)に近い金属材、例えば、アルミダイカストを適用できる。
ホルダ32は、凹面鏡31の背面側(反射面の反対側)に設けられ、図4,5に示すように、軸部32aと、平坦部32bと、台部32cが形成される。
軸部32aは、駆動手段33による凹面鏡31の回転を軸支するもので、ハウジング4に形成される保持部によって、軸支される。なお、この軸部32aは、ボールベアリングを介してハウジング4に軸支されてもよい。
平坦部32bは、凹面鏡31の凸部31cに対向する位置に設けられ、凸部31cに面接触する。なお、凸部31cは、凹面鏡31の両端側に合せて3か所設けられ、ホルダ32とのクリアランスを一定にする作用がある。平坦部32bは、凸部31cとの接触位置よりも少し広めの平坦が用意され、ホルダ32と凹面鏡31との相対的な位置ずれが生じても、スペーサとしての役割を保持できる。
台部32cは、凹面鏡31との対向面を有し、凹面鏡31との間に接着部材34が設けられるだけのクリアランスを残して、凹面鏡31に対向し、ホルダ32から、隆起した凸状に複数個設けられる。ホルダ32は、台部32cと凹面鏡31との間に設けられる接着部材34が硬化することで、凹面鏡31を保持状態にできる。また、接着部材34が余計に塗布された場合にあっては、台部32c間のスペースに余分な接着部材34が流れて凹面鏡31との接着に関与し難くなる。従って、台部32cや台部32cにおける凹面鏡31との対向面の形状、配置によって、凹面鏡31との接着強度をコントロールし易くなる。
この場合、台部32cは、凹面鏡31の長手方向Xに略垂直なライン状に間隔おいて複数設けられる。また、台部32cは、凹面鏡31の略中心に対向する位置Qから放射状の円弧形状に形成される。従って、台部32cが、凹面鏡31との接着面となり、台部32c間の凹部分は、接着強度が弱い、または接着強度を有しない。即ち、凹面鏡31の接着強度について、長手方向Xに垂直な方向Yよりも、長手方向Xの強度が小さくなる。
略同じ厚みの板状に形成された凹面鏡31は、長手方向X側の熱変形量が、長手方向Xに垂直な方向Yで変形する量よりも、若干大きくなるが、この長手方向Xの接着強度を弱めることで、凹面鏡31とホルダ32との相対的な位置ずれがあっても、接着状態を保持できる。即ち、台部32c間の凹部分を設けることで、凹面鏡31やホルダ32の変形(相対的な位置ずれ)により、接着部材34が長手方向Xに引かれて剥がれることを抑止できる。なお、凹面鏡31の接着保持力は、凹面鏡31の変形量が小さい方向(長手方向Xに略垂直方向Y)で保つことができる。
また、複数の台部32cのうち、凹面鏡31の略中心に対向する位置Q付近の台部32c、即ち内側に設けられる台部32cは、外側の各台部32cよりも、一つ当たりの面積が小さくなるようにしている。これにより、ホルダ32による凹面鏡31の保持において、凹面鏡31の中心付近の接着強度を外側の接着強度よりも強く設定できる。
このため、熱変形が生じても、凹面鏡31の中心付近における位置ずれ量を小さくできる。従って、HUD装置Aの主要部分となる画像の中心付近の表示光Lを反射する反射面の表示が歪む度合を小さくでき、環境温度の変化による表示品質の低下を抑えることができる。
なお、凹面鏡31の中心は、表示エリアとして使用される光学的な中央でもよいし、重心を中央としてもよく、何れも上述効果を得ることができる。
また、図4に示すように、各台部32cの間隔(凹部分)について、内側よりも外側の距離が大きくなるようにしている。これにより、ホルダ32による凹面鏡31の保持において、凹面鏡31の中心付近の接着強度を外側の接着強度よりも強く設定でき、上述の効果をさらに高めることができる。
接着部材34は、湿気硬化型の樹脂系接着剤を適用でき、粘性を有する状態でホルダ32の台部32cに塗布されて、凹面鏡31が組み付けられることで、押し潰されながら変形し、この状態で硬化することで、接着状態となる。なお、接着部材34として、両面接着シートを代替し、台部32cの形状に合わせて貼り付けて適用することもできる。
駆動手段33は、通電により駆動力を発生するステッピングモータ33aと、このステッピングモータ33aの回動を利用して、凹面鏡31の角度を変化させることができる。この場合、駆動手段33は、ハウジング4に固定されたステッピングモータ33aの回転軸に形成されたリードスクリュータイプのネジを直線方向に移動させ、凹面鏡31、またはホルダ32から延びるアーム部31dを該ネジによって押引することで、軸部32aを中心に凹面鏡31を回転させるように構成する。なお、駆動手段33は、リードスクリュータイプの他に、ラックアンドピニオンタイプや、ステッピングモータが、ギア等を介して軸部32aを回動させる構成であっても適用できる。
ハウジング4は、例えば、黒色の遮光性合成樹脂材の成形部品や金属部材(アルミダイカスト)を組み合わせて、略箱型形状に形成され、その内部空間である空間部40に液晶表示器1や第1、第2反射器2、3を保持して収容する。これら収容される部品は、金属材からなる保持体41によって保持される。
また、ハウジング4は、第2反射器3における凹面鏡31の配設位置の上部(フロントウインドシールドD側)が開口し、この開口を塞ぐように透光部である透光性カバー42が配設されてなる。かかる透光性カバー42は、光透光性の合成樹脂材料(例えばアクリル樹脂)からなり、湾曲形状(曲面形状)に形成され、凹面鏡31で反射された表示光Lが透過(通過)する光透過性部材としての機能を有している。つまり、凹面鏡31によって反射された表示光Lは、ハウジング4に形成された透光性カバー42を通じてフロントウインドシールドDに投影され、これにより虚像Vの表示が運転者Eに対し行われることになる。
斯かるHUD装置Aの第2反射器3は、板状の基材に反射面を有する凹面鏡31と、この凹面鏡31を回動可能に保持するホルダ32と、凹面鏡31をホルダ32に固定する接着部材34と、を備え、
ホルダ32には、接着部材34を載置する凸状の台部32cを、複数離間して設け、
台部32cは、凹面鏡31の対向面において、外側の対向面よりも内側の対向面が大きな面積となるように形成される。
従って、接着部材34によるホルダ32と凹面鏡31との接着に係る面積(対向面の面積)をコントロールでき、この接触面積により内外で接着強度を変えることで、温度変化による変形が生じても接着部材34が剥がれにくい構造となるだけでなく、熱変形があっても凹面鏡31の中央位置が大きく変化することを抑止できる。
また、接着部材34は、ホルダ32の台部32cと凹面鏡31との間に設けられる湿気硬化性の樹脂接着剤からなり、台部32cは、凹面鏡31の長手方向Xに略垂直なライン状に複数形成されることによって、変形量の大きな長手方向Xの接着強度を弱めて、剥がれにくい接着構造にできる。このため、温度変化が大きく、振動などともなう車載環境であってもホルダ32による凹面鏡31の保持状態を維持できる構造となる。
また、台部32cは、凹面鏡31の中心から対照な円弧状に複数形成されることによって、凹面鏡31の熱変形方向に対応しやすい接着構造となる。
また、凹面鏡31とホルダ32とは、異なる材質にて形成され、線膨張率が異なる場合であっても上述した効果を得ることができる。
次に、ミラーユニットとなる第2反射部3の変形例について図6乃至図8を用いて説明する。なお、図6乃至図8は、図4,図5の変形例を示し、同様な箇所については、同じ符号を記して詳細な説明を省略する。
図6に示すように、同じ面積であったり、同じ幅で直線状に形成された台部321cを適用する場合であっても、各台部321cの間隔を変えることで、上述効果、即ち、熱変形が生じても、凹面鏡31の中心付近における位置ずれ量を小さくできる効果がある。また、図7に示す台部321cの形状であっても、長手方向Xの接着強度を長手方向Xに略垂直方向Yの接着強度よりも弱めることができ、図4の構成と同様に、接着部材34が熱変形により剥がれにくい構造となる。
図7は、図6のホルダ321を用いたミラーユニットの断面図であり、凹面鏡31の略中心に対向する位置Q付近の台部321c、即ち内側に設けられる台部321cは、外側の各台部321cよりも、凹面鏡31の対向面との距離が小さくなるようにしている。これにより、接着部材34が設けられる厚みが内側と外側で異なるようにしており、ホルダ321による凹面鏡31の保持において、凹面鏡31の中心付近の接着強度を外側の接着強度よりも強く設定できる。
このため、熱変形が生じても、凹面鏡31の中心付近における位置ずれ量を小さくできる。従って、HUD装置Aの主要部分となる画像の中心付近の表示光Lを反射する反射面の表示が歪む度合を小さくでき、環境温度の変化による表示品質の低下を抑えることができる。
また、図7に示すように、凹面鏡31を抑える止め部材35を設けることもできる。止め部材35は、凹面鏡31の長手方向Xに対向する辺(端部)付近を保持するように二か所設けられる。また、止め部材35は、弾性変形可能な緩衝材36を介して凹面鏡31の反射面側に接触しており、熱変形による寸法変化を吸収して、凹面鏡31の保持状態を維持できる。なお、止め部材35は、凹面鏡31を介在した状態で、ホルダ32に図示しないビス止めを行うことで固定される。
また、止め部材35は、この場合、金属の板材をプレス加工して形成され、弾性変形可能に設けられる。この弾性力を凹面鏡31への押圧力として付与したまま、凹面鏡31をホルダ32との間に挟み込むことができる。なお、合成樹脂材を成形することによって止め部材35を形成することも可能である。
なお、緩衝材36によっても該押圧力を付勢できる。また、熱変形した際に止め部材35と凹面鏡31との相対的な位置変化が生じたとしても、緩衝材36の変形や滑りによる位置ずれによって、反射面への影響を低減しつつ、凹面鏡31の位置決め保持状態を維持できる。緩衝材36は、例えば、発泡ウレタン材、または合成ゴム等の部材を適用できる。
また、上述実施形態では、ホルダ32、321の台部32c,321cとして直線や円弧形状の線状(凸条)に形成するものを示したが、他の形状や異形であってもよく、例えば、図8のように円形の台部322cに置き換えてもよい。この場合であっても、複数の台部322cのうち、凹面鏡31の略中心に対向する位置Q付近の台部322c、即ち内側に設けられる台部322cは、外側の各台部322cよりも、一つ当たりの面積が小さくなるようにしている。これにより、ホルダ322による凹面鏡31の保持において、凹面鏡31の中心付近の接着強度を外側の接着強度よりも強く設定できる。
このため、上述実施形態と同様に、HUD装置Aの主要部分となる画像の中心付近の表示光Lを反射する反射面の表示が歪む度合を小さくでき、環境温度の変化による表示品質の低下を抑えることができる。
なお、本発明のヘッドアップディスプレイ装置を上述した実施の形態の構成にて例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成においても、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、並びに表示の変更が可能なことは勿論である。
例えば、上述実施の形態にあっては、光源11の照射光を利用して表示像を形成する液晶表示器1を例に挙げて説明したが、照明光としてレーザー光を走査させて適用したり、DMD(デジタルミラーデバイス)を利用したプロジェクタ方式を適用することもでき、上記ミラーユニットを組み合わせることで、上述実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上述のコールドミラー21にあっては、温度条件(光源等の電子部品の発熱)や太陽光の照射条件などによって、これを省くことができ、例えば、液晶表示器1からの表示光を凹面鏡31による反射を介してフロントウインドシールドDに投影する構成であっても上述実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、ホルダ32は、上述の台部を有する略平板状であっても適用でき、加工がし易い。
本発明は、ミラーユニットに関して、例えば、自動車やオートバイ、あるいは農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載され、時刻や車両情報、ターンバイターン表示等の道路情報などの車載表示装置として好適である。
1 液晶表示器
2 第1反射器
3 第2反射器(ミラーユニット)
31 凹面鏡(反射ミラー)
32,321,322 ホルダ
32c,321c,322c 台部
34 接着部材
4 ハウジング
A HUD(ヘッドアップディスプレイ)装置

Claims (4)

  1. 板状の基材に反射面を有する反射ミラーと、
    この反射ミラーを回動可能に保持するホルダと、
    前記反射ミラーを前記ホルダに固定する接着部材と、を備え、
    前記ホルダには、前記接着部材を載置する凸状の台部を、設け、
    前記台部は、前記反射ミラーの対向面において、外側の対向面よりも内側の対向面が大きな面積となるように形成される
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニット。
  2. 前記接着部材は、前記台部と前記反射ミラーとの間に設けられる湿気硬化性の樹脂接着剤からなり、
    前記台部は、前記反射ミラーの長手方向に略垂直なライン状に複数形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニット。
  3. 前記台部は、前記反射ミラーの中心から対照な円弧状に複数形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニット。
  4. 前記反射ミラーと前記ホルダとは、異なる材質にて形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラーユニット。
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