JP6733075B2 - ころ軸受 - Google Patents

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Description

本発明はころ軸受の改良に関するものである。





発明者は、過去に以下の2文献を出願した。



特許文献1の要約において、転がり装置のコロに発生する競い合いを解消するため負荷領域内の転動体に隙間を設ける、との課題に対して、コロにコロ外径よりも小径の段部を設け、転送溝の一部分についてこの段部上を公転させて公転量を減少させてコロ同士を当接、もしくは近接させた後、コロ外径部を転送溝に当接、公転させることにより、公転量を増加させて負荷領域に進入するコロの間に隙間を生成させる。との解決手段が開示されている。





その中で、ころと接触点変化路との接触を確実にするために、請求項4では表面粗さを粗くする、請求項5では歯合させる、請求項6では接触点変化路を接触面が内面となる方向に湾曲させる、接触点変化路7では磁力を作用させる、請求項8では接触点を2個所とする、手段が開示されている。





また、特許文献2では、特許文献1と同様の“自律分散式転がり軸受”の構造が示され、その中で接触点変化路の実施例として、丸棒状の減速バー4とそれに合致する丸溝形状の段部を両端に有する球面ころの段部10aが開示されている。





特開2007−192412号公報 特開2014−16005号公報



しかしながら、特許文献1が開示する、表面粗さを粗くする、または接触点変化路を接触面が内面となる方向に湾曲させる、または磁力を作用させる、方法はいずれもころと接触点変化路とを滑り難くする効果が期待できるものの、ころの軸方向のずれやスキューを防止する作用は低い。



また、歯合させる方法は、スキュー防止作用が高いものの、歯の成形コストにより高額となる。



さらに、単に接触点を2個所とする方法は2個所の摩擦力のアンバランスがスキューを引き起こす可能性がある。





また、特許文献2の図4が開示する、丸棒状の減速バー(本願の線状ばね)とそれに合致する丸溝形状の段部(本願の小径部)を両端に有する球面ころは、減速バーと段部の断面曲率を一致させることにより、ころの軸方向位置を拘束できるものの、多数のころ段部曲率半径のバラツキに対し寛容ではなかった。 即ち図6(右図)に示す様に、小径部が本来の半径3aよりも大きい半径3bとなった場合、線状ばね5との接触点は小径部の底部1点となって、その接触角は略0°であるから、線状ばね5がころ3を軸方向に拘束する力が弱い。



逆に図6(左図)に示す様に小径部が本来の半径3aよりも小さい半径3cとなった場合、線状ばね5が小径部に収まらず、ころの回転半径が増えてしまう。この現象はころ両側の小径部で同時に生じるとは限らないので、ころをスキューさせる恐れがあった。さらに小径部の曲率半径のバラツキを最小化したとしても、多数のころについて、小径部の間隔の精度を高めることは容易ではなく、また接触面積が広い故に、当該部に滞留した潤滑剤の動圧効果や異物噛み込みによるころスキューの可能性が高かった。


さらに、線状ばねに位置するころは、内外輪に挟持されていないことより、外部からの衝撃荷重の印加などの非常時に位置ずれが生じる可能性がある。線状ばねにはこれを防ぐ程度の剛性が必要であるが、反面高い剛性は、線状ばねの疲労強度の確保を困難にする可能性、及びころ小径部との接触時に生じる振動、騒音、摩耗の原因となる可能性があった。
そこで本発明の目的は、自律分散式転がり軸受の接触点変化路における、ころ小径部と線状ばねとの接触に関わる諸問題、すなわち接触点の滑り、スキュー、軸方向のころのずれ、振動、騒音、摩耗を防止するとともに、ころ小径部の形状と間隔の精度要件を緩和する 自律分散式転がり軸受用の接触点変化路を提供することにある。

請求項1では、転動体としてころを使用した自律分散式転がり軸受においてころは、外径面と同心で径を小さくした小径部を複列備え、小径部を案内し転動させる接触点変化路を、外輪または内輪の線状ばね係合部からころ転動方向に伸延させた、複列の線状ばねで構成し、線状ばねは、ころの軸方向に所定範囲を超えて撓んだ場合に、線状ばね係合部材に接触する構成としてばねの有効長を縮めて剛性を高めている。

請求項2では、複列の線状ばねと前記ころ小径部との接触点の内、少なくとも1個所の線 状ばねにおいて接触点を2点としている。




本発明によれば、外部からの衝撃荷重の印加などの非常時に、線状ばねが係合部材に接触することによってばねの有効長を縮めて剛性を高めるので、線状ばねで案内されているころの軸方向ずれを抑えることが出来るとともに通常時は線状ばねの剛性が低い範囲を用いることにより、線状ばねの疲労破壊防止と、ころ小径部との接触で考慮すべき振動、騒音、摩耗を緩和する。 反面、線状ばねの低い剛性は、線状ばねところ小径部との圧接力不足を招く場合があるが、線状ばねところ小径部との接触部の少なくとも1ヶ所を2点接触構成とすることによって、線状ばねの径方向圧接力に対するころ小径部との圧接力をくさび効果によって拡大し、ころ小径部と線状ばねとの摩擦力を大きくし、当外部での滑りやスキューを防止することが可能となる。



外輪に接触点変化路を設けたころ軸受の実施例(実施例1)。 図1の接触点変化路周辺詳細。 図2のX−X断面。 ころ小径部と線状ばねとの接触部拡大図。 内輪に接触点変化路を設けたころ軸受の実施例(実施例2)。 従来例のころ小径部と線状ばねとの接触部拡大図。



以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の記述的範囲を限定するものではない。また文中の、“軸方向”“法線方向”“ころ公転方向”とは、軸受体の“軸方向”“法線方向”“ころ公転方向”の意味である。





図1〜4は外輪に接触点変化路を設けたころ軸受の実施例1。図1は全体図、図2はその要部詳細図、図3は図2の断面図、図4はころ小径部と線状ばねとの接触部拡大図である。



実施例は、内方に外輪軌道1aを有する外輪1と外方に内輪軌道2aを有する内輪2、及びこれらの軌道間に転動可能に予圧を持って介挿される複数のコロ3を基本構成要素とするころ軸受であり、コロ3の両端には、径を小さくした溝、小径部3aを有する。





ばね受け4は、外輪1の両端面に軸方向に突出して固定されている。線状ばね5は、ばね受け溝4aで下側両端を支持され、上方よりころ3の小径部3aによって所定量撓んだ状態で接触角±60°の2点で押圧されている。また、線状ばね5の両端は曲げ5aが形成され、ころ公転方向への脱落を防いでいる。さらに線状ばね5がねじられてばね受け溝4aから外れることを防ぐため、ばね受けに突起4bを設けている。





ばね受け4の間隔S1は、ころ3がこの間に常時1個ないし2個位置する様に設定される。これにより線状ばね5は、間隔S1で両側を支持された両持ち梁として、ころ3を内輪に押圧すると同時に、弾性的に軸方向を支持する。



線状ばね5は、軸方向の中央寄りに大きく撓むと外輪縁部1cに接触し、軸方向たわみに対する支持間隔をS1からS2に狭め軸方向剛性を高める。外輪軌道1aは、2個のばね受け4の中心位置で、内輪軌道2aとの間隔を僅かに拡大する凹部1bを形成している。


以上の構成の作用説明の前に、従来の自律分散式転がり軸受の作用を説明する。
図2で内輪2がCW方向に回転すると、ころ3はCCW方向に自転しながらCW方向に公転し、小径部3aが線状ばね5に接触すると共に、ころ3の外径面と外輪軌道1aは凹部1bで非接触となる。これにより、ころ3の外輪1との転がり接触点は、外径面から小径部3aに移動し回転半径が減少する。その結果、ころ3の公転速度が僅かに減少する。
図2の中心線から左方に公転するころ3Xは、外径面が軌道1aに転がり接触し、小径部3aが線状ばね5から離れるため、回転半径が増大し公転速度が僅かに増加する。この加速によってころ3Xは後継のころ3に対し分散する。





一方この領域に侵入するころ3Yは、前方のころ3が公転速度を減少させるためにころ3と接触するが、前方のころ3は、外輪1の凹部1bによって予圧や外部荷重を受けないために、軽い力で押し出され、接触による摩擦増加は僅かとなる。ころの公転速度が減少する領域を分散起点と呼ぶ。





次に本実施例の作用を説明する。接触点変化路におけるころは、内外輪からの予圧を受けていないので、線状ばねの剛性が低い場合、外部からの衝撃荷重を受けたころが大きく動き軸受の機能を損なう可能性があるが、本実施例ではその際に線状ばねが外輪縁部1cに接触し、軸方向たわみに対する支持間隔をS1からS2に狭めて線状ばねの剛性を上げるので、それ以上のころの動きを抑制する。



これにより外輪縁部1cに接触するまでの通常時は線状ばねの剛性が低く出来るので、ころが線状ばねを通過する際に掛かる繰り返し応力に対する線状ばねの疲労破壊防止と、ころ小径部との接触で考慮すべき振動、騒音、摩耗を緩和する。また、多数のころの段部3aの間隔のばらつきに対しても線状ばねが軸方向に撓むことによって、図6下図に示す片当たり状態を防ぐことが出来る。
反面、線状ばねの低い剛性は、線状ばねところ小径部との圧接力不足を招く可能性があるが、本実施例でのころ小径部3aは線状ばねと接触角±60°の2点接触形状としているので、くさび効果により線状ばねのたわみ荷重よりも大きな圧接力を発生させることが出来、当外部での滑りを防止する。


この2点接触形状は例えば線状ばね5を丸線とする場合、小径部はV溝状やゴシックアーチ形状とすることで実現する。また線状ばね5を四角形とする場合、小径部は丸溝状で実現する。 係る2点接触の接触角は概ね15°から75°の範囲から、外部からの衝撃や潤滑環境なども考慮して決定される。


さらに、この接触点を2点とする構成は、図6に示す減速バー4と段部10aの断面曲率を一致させる構成と比べて、小径部形状のバラツキに対する接触点の変化が少く、かつ当該部に滞留した潤滑剤の動圧効果や異物噛み込みによるころスキューの可能性も低減出来る。





図5は本発明の実施例2の要部詳細図、実施例1との相違点を以下に説明する。



本例では内輪に接触点変化路を構成する線状ばね5を設けている。線状ばねの両端は内輪2の両端面に突出した2個のばね受け4に回転自在に固定されている。 ばね受けは、線状ばね5がここを公転するころ小径部3aに僅かに接触するように、偏心量yの方向を調整し固定する。



内輪軌道2aは、2個のばね受け4の中心位置で、外輪軌道1aとの間隔を僅かに拡大する平面部2cを形成している。



ころ3の両端小径部3aの断面は、線状ばね5との摩擦力を高くするために、図4に示す通り、線状ばねと2点で接触させる形状としている。





本構成では回転時にころ3に作用する遠心力が実施例1と逆方向、即ち線状ばね5との接触圧を弱める方向であることから、接触点の摩擦力が不十分となって滑り、線状ばねを摩耗させる懸念がある。対策としてコロ3の両端小径部3aと線状ばねを2点接触させ、その接触角を15°から75°の範囲に設定することが好ましい。さらに、線状ばねやコロ3の両端小径部へ着磁して磁気吸引力を作用させる、表面粗度を大きくして摩擦係数を上げる、などの方策も併用することが出来る。





以上の実施例は転動体をころとして説明したが、ころとは、円筒ころ、円錐ころ、樽型ころ、ニードルを含むものである。





産業機械、輸送機械、等に使用される転がり装置に広く利用できる。





1 外輪



1a 外輪軌道



1b 凹部



2 内輪



2a 内輪軌道



3、3x、3y ころ



3a ころ小径部



4 ばね受け



5 線状ばね

Claims (2)

  1. 転動体としてころを使用した自律分散式転がり軸受において、前記ころは、外径面と同心で径を小さくした小径部を複列備え、前記小径部を案内し転動させる接触点変化路を、外輪または内輪の線状ばね係合部からころ転動方向に伸延させた、複列の線状ばねで構成し、前記線状ばねは、ころの軸方向に所定範囲を超えて撓んだ場合に、線状ばね係合部材に接触する構成としてばねの有効長を縮めて剛性を高めることを特徴とする転がり装置。
  2. 前記複列の線状ばねと前記ころ小径部との接触点の内、少なくとも1個所の線状ばねにおいて、前記接触点が2点であることを特徴とする請求項1に記載の転がり装置。

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