JP6733026B1 - 摺動体とその製作方法 - Google Patents

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【課題】摺動体からの摩擦材の剥離の恐れがなく、摩擦材のメンテナンス性に優れた摺動体とその製作方法を提供すること。【解決手段】滑り免震装置70を構成する摺動体40であって、摺動体本体10の摺動面11から側面12にかけて摩擦材20が配設され、側面12において摩擦材20が締結バンド30により固定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、摺動体とその製作方法に関する。
地震国であるわが国においては、ビルや橋梁、高架道路、戸建の住宅といった様々な構造物に対して、地震力に抗する技術、構造物に入る地震力を低減する技術など、様々な耐震技術や免震技術、制震技術が開発され、各種構造物に適用されている。中でも免震技術は、構造物に入る地震力そのものを低減する技術であることから、地震時の構造物の振動は効果的に低減される。この免震技術を概説すると、下部構造物である基礎と上部構造物との間に免震装置を介在させ、地震による基礎の振動の上部構造物への伝達を低減し、上部構造物の振動を低減して構造安定性を保証するものである。尚、この免震装置は、地震時のみならず、構造物に対して常時作用する交通振動の上部構造物への影響低減にも効果を発揮する。
免震装置には、鉛プラグ入り積層ゴム支承装置や高減衰積層ゴム支承装置、積層ゴム支承とダンパーを組み合わせた装置、滑り免震装置など、様々な形態の装置が存在している。その中で、滑り免震装置には平面滑り免震装置と球面滑り免震装置があり、平面滑り免震装置は復元力を有しないが、球面滑り免震装置は復元力を有し、地震時のセルフセンタリング機能を有する。
ところで、滑り免震装置を構成する摺動体の摺動面には、例えば二重織物等の織物により形成される摩擦材が取り付けられている。例えば、特許文献1には、面圧60N/mm(60MPa)を実現する摺動体(ここではスライダー)を備えた、高性能な滑り免震装置が提案されており、このスライダーの上面と下面には、PTFE繊維とPTFE繊維よりも引張強度の高い繊維とからなる二重織物層が備えられている。
特許第5521096号公報
従来の摺動体の摺動面における摩擦材の取付け方法は、摺動体本体の摺動面に接着剤を塗布し、摩擦材を延ばして摺動面に接着する方法により行われているが、接着不良がある場合に摺動体本体の表面から摩擦材が剥離する恐れがある。
また、滑り免震装置を一定期間供用した後、摩耗した摩擦材を摺動体本体の摺動面から取り外して新規な摩擦材を取り付けるに当たり、摺動面に接着されている摩擦材の取り外しが容易でないといった課題もある。
本発明は、摺動体本体からの摩擦材の剥離の恐れがなく、摩擦材のメンテナンス性に優れた摺動体とその製作方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による摺動体の一態様は、
滑り免震装置を構成する摺動体であって、
摺動体本体の摺動面から側面にかけて摩擦材が配設され、該側面において該摩擦材が締結バンドにより固定されていることを特徴とする。
本態様によれば、摺動体本体の摺動面から側面にかけて配設されている摩擦材が当該側面において締結バンドにより固定されていることにより、接着剤により摩擦材が固定される場合における、摩擦材の剥離や低メンテナンス性といった課題が解消される。ここで、摺動体が適用される滑り免震装置は、球面滑り免震装置と平面滑り免震装置の双方が対象であり、さらに、上沓と下沓の間に摺動体が摺動自在に配設される両面滑り免震装置と、摺動体の上下いずれか一方の摺動面に対して上下いずれか一方の沓が摺動する片面滑り免震装置の双方が対象である。従って、両面滑り免震装置の場合には、摺動体の上下に平面もしくは凸球面の摺動面があり、双方の摺動面において、それぞれ個別の摩擦材が側面にかけて配設され、それぞれに固有の締結バンドにより摩擦材が摺動体の側面に固定される。
ここで、締結バンドには、例えばSUS製の金属バンドや、クリープの無い(少ない)高強度の樹脂バンド等が挙げられ、例えば、操作部を操作することにより締結バンドの締付け力が調整自在なバンド等が適用できる。また、摺動体に取り付けられる摩擦材には、例えば、PTFE繊維(polytetrafluoroethylene、ポリテトラフルオロエチレン)と、PTFE繊維よりも引張強度の高い繊維(高強度繊維であり、例えばPPS繊維(polyphenylenesulfide、ポリフェニレンサルファイド))とにより形成される、二重織物等が挙げられる。
また、本発明による摺動体の他の態様において、前記側面にはその周方向に連続する凹条が設けられており、前記摩擦材が該凹条において前記締結バンドにより固定されていることを特徴とする。
本態様によれば、摺動体本体の側面において周方向に連続する凹条が設けられ、摩擦材が当該凹条において締結バンドにより固定されていることにより、摩擦材を固定する締結バンドが凹条に係合するため、締結バンドのずれが抑制されて摩擦材の固定状態を長期に亘り維持することができる。
また、本発明による摺動体の他の態様は、少なくとも前記側面が凹凸面であることを特徴とする。
本態様によれば、摩擦材が締結バンドにより固定される摺動体本体の側面が凹凸面であって、当該側面の表面粗さが粗いことにより、摩擦材と側面の間の摩擦力(密着性)が高まり、摩擦材をより一層強固に摺動体本体の側面に固定することができる。ここで、「少なくとも前記側面が凹凸面である」とは、摺動体の側面のみが凹凸面であることの他、摺動体本体の側面と摺動体の摺動面が凹凸面であることを含んでいる。摺動体本体の側面に加えて摺動面も凹凸面であると、摩擦材と摺動体本体の間の摩擦力がより一層高められ、摺動体本体に対して摩擦材をより一層強固に固定することができる。尚、「側面が凹凸面である」とは、側面の全面が凹凸面である必要はなく、側面のうち、締結バンドにて摩擦材が固定される箇所のみが凹凸面であればよい。
また、本発明による摺動体の製作方法の一態様は、
滑り免震装置を構成する摺動体の製作方法であって、
摺動体本体の摺動面から側面にかけて摩擦材を配設し、該側面において該摩擦材を締結バンドにより固定することを特徴とする。
本態様によれば、摺動体本体の摺動面から側面にかけて摩擦材を配設し、当該側面において摩擦材を締結バンドにより固定することにより、接着剤により摩擦材が固定される場合における、摩擦材の剥離や低メンテナンス性といった課題を解消することができる。このうち、メンテナンス性に関しては、締結バンドを緩めることにより摺動体本体から摩擦材を容易に取り外すことができ、新規の摩擦材を摺動体本体の側面から摺動面にかけて敷設した後、締結バンドを用いて容易に取り付けることができる。
また、本発明による摺動体の製作方法の他の態様において、前記側面にはその周方向に連続する凹条を設けておき、前記摩擦材を前記摺動面から該凹条まで配設し、前記摩擦材を該凹条において前記締結バンドにより固定することを特徴とする。
本態様によれば、摺動体本体の側面において周方向に連続する凹条を設けておき、摩擦材を当該凹条において締結バンドにより固定することにより、摩擦材を固定する締結バンドを凹条に係合することができ、このことにより締結バンドのずれを抑制して摩擦材の固定状態を長期に亘り維持することができる。
また、本発明による摺動体の製作方法の他の態様は、少なくとも前記側面を凹凸面とし、該凹凸面において前記摩擦材を前記締結バンドにより固定することを特徴とする。
本態様によれば、少なくとも、摩擦材が締結バンドにより固定される摺動体本体の側面を凹凸面とすることにより、少なくとも摺動体本体の側面の表面粗さが粗くなり、摩擦材と側面の間の摩擦力(密着性)を高めることができる。その結果、摩擦材をより一層強固に摺動体の側面に固定することができる。
以上の説明から理解できるように、本発明の摺動体とその製作方法によれば、摺動体本体からの摩擦材の剥離の恐れがなく、摩擦材のメンテナンス性を高めることができる。
第1の実施形態に係る摺動体の製作方法の一例を説明する図である。 第1の実施形態に係る摺動体の一例の斜視図である。 第1の実施形態に係る摺動体を含む滑り免震装置の一例を示す分解斜視図である。 第2の実施形態に係る摺動体の製作方法の一例を説明する図である。 第2の実施形態に係る摺動体の一例の斜視図である。
以下、各実施形態に係る摺動体の製作方法の一例と摺動体の一例について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[第1の実施形態に係る摺動体の製作方法と摺動体]
はじめに、図1及び図2を参照して、第1の実施形態に係る摺動体の製作方法と摺動体の一例について説明する。ここで、図1は、第1の実施形態に係る摺動体の製作方法の一例を説明する図であり、図2は、第1の実施形態に係る摺動体の一例の斜視図である。
図1は、球面滑り免震装置の中でも、片面滑り免震装置に適用される摺動体の製作方法の一例を示している。
摺動体本体10は、平面視円形で所定の高さを有する側面12と、側面12の上方にあって摺動面を形成する第一凸球面11と、側面12の下方にあって受け台の球座(図3参照)に収容される第二凸球面13とを有する。
摺動体本体10は、溶接鋼材用圧延鋼材(SM490A、B、C、もしくはSN490B、C、もしくはS45C)等から形成され、面圧60N/mm2(60MPa)程度の耐荷強度を有している。
側面12には凹凸面が形成されており、表面粗さが粗くなっている。例えば、表面粗度:Rzが20μm乃至1000μmの範囲の凹凸面とされるのがよい。ここで、表面粗度:Rzが20μm未満の場合は、摩擦材20との間の静止摩擦力の向上が期待できない。一方、表面粗度:Rzが1000μmを超える場合は、凹凸面のエッジ部により、摩擦材20が損傷する、もしくは、静止摩擦力が強すぎて摩擦材20の耐久性が低下する恐れがある。尚、側面12とともに摩擦材20が敷設される第一凸球面11も凹凸面とされてもよい。
この摺動体本体10において、平面視円盤状の摩擦材20が上方からX1方向に被せられる。摩擦材20は、第一凸球面11から側面12に亘る平面積を有しており、摩擦材20にて第一凸球面11と側面12が完全に包囲される。
ここで、摩擦材20は、例えば、PTFE繊維と、PTFE繊維よりも引張強度の高い繊維とからなる二重織物層により形成される。そして、PTFE繊維が沓60(図3参照)の下面61側に配設されるようにして、第一凸球面11の表面に摩擦材20が固定される。ここで、「PTFE繊維よりも引張強度の高い繊維」としては、ナイロン6・6、ナイロン6、ナイロン4・6などのポリアミドやポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルやパラアラミドなどの繊維を挙げることができる。また、メタアラミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ガラス、カーボン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、LCP、ポリイミド、PEEKなどの繊維を挙げることができる。また、さらに、熱融着繊維や綿、ウールなどの繊維を適用してもよい。その中でも、耐薬品性、耐加水分解性に優れ、引張強度の極めて高いPPS繊維が望ましい。
二重織物の構成は、第一凸球面11側にPPS繊維の緯糸が配設され、これを巻き込むようにしてPPS繊維の経糸が編み込まれる。また、これらの上方(沓60側の位置)にはPTFE繊維の緯糸が配され、PTFE繊維の経糸がPTFE繊維の緯糸を巻き込むようにして編み込まれるとともに、PTFE繊維の経糸はさらに下方のPPS繊維の緯糸も巻き込むようにして編み込まれている。そして、PTFE繊維が沓60側に位置するようにして、二重織物からなる摩擦材20が第一凸球面11に対して配設される。
次に、凹凸面である側面12の表面に被せられた摩擦材20の周囲から、締結バンド30にて摩擦材20を締め付けることにより、摺動体本体10の側面12において摩擦材20を固定する。
ここで、締結バンド30は、SUS製のバンド31を有し、バンド31の一端にはファスナー32が設けられ、バンド31の他端には螺子34を備えたハウジング33が設けられている。ここで、バンド31は予め所定の長さに調整されている。
側面12の周囲に配設されている摩擦材20の外側に締結バンド30を配設し、ハウジング33に対してファスナー32をX2方向に差し込んだ後、螺子34を回すと、ハウジング33に対してファスナー32が徐々に自動挿入されていき、締結バンド30を介して側面12の周囲に摩擦材20が固定され、図2に示す摺動体40が製作される。
摺動体40によれば、摩擦材20が側面12において締結バンド30により固定されていることにより、接着剤により摩擦材が固定される従来の固定方法における、摩擦材の剥離や低メンテナンス性といった課題が解消される。このメンテナンス性に関しては、締結バンド30を緩めることにより摺動体本体10から摩擦材20を容易に取り外すことができ、新規の摩擦材20を摺動体本体10の側面12から摺動面11にかけて敷設した後、締結バンド30を用いて容易に取り付けることができる。
また、摩擦材20が締結バンド30により固定される摺動体本体10の側面12が凹凸面であることにより、摩擦材20と側面12の間の摩擦力が高まり、摩擦材20をより一層強固に摺動体本体10の側面12に固定することができる。尚、既述するように、第一凸球面11も凹凸面とすることにより、摺動体本体10と摩擦材20の間の摩擦力はより一層高まり、双方の固定度が一層向上する。
尚、図示を省略するが、両面滑り免震装置に適用される摺動体の場合には、摺動体本体の上下に平面もしくは凸球面の摺動面があり、双方の摺動面において、それぞれ個別の摩擦材が側面にかけて配設され、それぞれに固有の締結バンドにより摩擦材が摺動体の側面に固定される。
次に、図3を参照して、摺動体40を含む滑り免震装置の一例について説明する。ここで、図3は、第1の実施形態に係る摺動体を含む滑り免震装置の一例を示す分解斜視図である。
滑り免震装置70は、中央に球座52を備えている受け台50と、球座52の備える第一凹球面53に第二凸球面13がY1方向に収容される摺動体40と、摩擦材20が取り付けられている第一凸球面11の上方にY2方向に配設され、第一凸球面11が摺動する第二凹球面62を下面61に備えている沓60とを有する。
受け台50は、例えば平面視矩形(正方形を含む)を呈しており、球座52を含めて、溶接鋼材用圧延鋼材(SM490A、B、C、もしくはSN490B、C、もしくはS45C)、あるいはステンレス材(SUS材)や鋳鋼材、鋳鉄等から形成されている。
沓60は平面視矩形を呈し、受け台50や摺動体本体10と同様の素材により形成されている。尚、受け台50と沓60がともに平面視円形等、図示例以外の平面視形状を呈していてもよい。また、例えばステンレス面からなる第二凹球面62は、鏡面仕上げ面であるのが好ましい。
図示を省略するが、鉄筋コンクリート製の立ち上り部と、立ち上り部の上面に配設されている鋼製のベースプレートとを有する下部構造体に対して、受け台50が複数のアンカーボルトを介して固定される。また、鉄筋コンクリート製もしくは鋼製の柱と柱の下面に配設されている鋼製のベースプレートとを有する上部構造体に対して、沓60が複数のアンカーボルトを介して固定されることにより、上部構造体と下部構造体の間に滑り免震装置70が取り付けられる。
図示例の滑り免震装置70は片面の球面滑り免震装置であり、建物に地震力が作用した際に、球座52の第一凹球面53内で摺動体40が回動し、摺動体40の第一凸球面11上において沓60がスライドすることにより、地震力を低減する。
[第2の実施形態に係る摺動体の製作方法と摺動体]
次に、図4及び図5を参照して、第2の実施形態に係る摺動体の製作方法と摺動体の一例について説明する。ここで、図4は、第2の実施形態に係る摺動体の製作方法の一例を説明する図であり、図5は、第2の実施形態に係る摺動体の一例の斜視図である。
図示する摺動体本体10Aは、側面12において、その周方向に連続する凹条14が設けられており、凹条14が凹凸面である点において、図1に示す摺動体本体10と相違する。そして、摺動体本体10Aに対して摩擦材20を固定する本製作方法では、摩擦材20を摺動面11から凹条14まで配設し、摩擦材20を凹条14において締結バンド30により固定することにより、図5に示す摺動体40Aを製作する。
この摺動体40Aによれば、摺動体本体10Aの側面12において周方向に連続する凹条14が設けられ、摩擦材20が凹条14において締結バンド30により固定されることにより、摩擦材20を固定する締結バンド30が凹条14の上方にある側面12の段差部に係合するため、締結バンド30のずれがこの段差部により抑制されて、摩擦材20の固定状態を長期に亘り維持することができる。
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10,10A:摺動体本体
11:摺動面(第一凸球面)
12:側面(凹凸面)
13:第二凸球面
14:凹条
20:摩擦材
30:締結バンド
31:バンド
32:ファスナー
33:ハウジング
34:螺子
40,40A:摺動体
50:受け台
51:上面
52:球座
53:第一凹球面
60:沓
61:下面
62:第二凹球面
70:滑り免震装置

Claims (7)

  1. 滑り免震装置を構成する摺動体であって、
    摺動体本体の摺動面から側面にかけて摩擦材が配設され、該側面において該摩擦材が締結バンドにより固定されていることを特徴とする、摺動体。
  2. 前記側面にはその周方向に連続する凹条が設けられており、前記摩擦材が該凹条において前記締結バンドにより固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の摺動体。
  3. 少なくとも前記側面が凹凸面であることを特徴とする、請求項に記載の摺動体。
  4. 前記凹条が凹凸面を有することを特徴とする、請求項2に記載の摺動体。
  5. 滑り免震装置を構成する摺動体の製作方法であって、
    摺動体本体の摺動面から側面にかけて摩擦材を配設し、該側面において該摩擦材を締結バンドにより固定することを特徴とする、摺動体の製作方法。
  6. 前記側面にはその周方向に連続する凹条を設けておき、前記摩擦材を前記摺動面から該凹条まで配設し、前記摩擦材を該凹条において前記締結バンドにより固定することを特徴とする、請求項に記載の摺動体の製作方法。
  7. 少なくとも前記側面を凹凸面とし、該凹凸面において前記摩擦材を前記締結バンドにより固定することを特徴とする、請求項に記載の摺動体の製作方法。
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