JP6732571B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、パンツ型の使い捨ておむつのような吸収性物品が知られている。特許文献1には、両側域23をそれぞれ内側に向かって折り込むことでコンパクトな状態にしてパッケージ15に収容するおむつ1が開示されている。
特開2002−136545号公報
しかし、このような使い捨ておむつは、下着らしく見えることが求められるが、下着のように両側域23(ベルト部)が横方向に長い場合には、パッケージ15に収容するおむつ1がコンパクトな形態にならない恐れがあった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、吸収性物品をよりコンパクトな包装状態とすることにある。なお、上記課題は、パンツ型の使い捨ておむつをより下着らしい形状に近づけるほど、顕著になる。例えば、より下着らしい形状に近づけるために、使い捨ておむつの縦方向(股下)の長さ及び横方向の長さを長くすると、縦方向に長くなった吸収性コアを縦方向に折り返し、横方向に長くなったベルト部を横方向に折り返す必要が生じる可能性がある。このような場合においても、折り返した状態を維持しやすくし、よりコンパクトな包装状態を維持することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する縦方向と横方向とを有し、前記横方向に沿い、胴回り開口の少なくとも一部を構成するベルト部と、前記縦方向に沿い、両端部が前記ベルト部に接続された吸収性本体と、を備え、包装材で包装された状態で、前記縦方向において、前記胴回り開口の位置する開口側と、前記開口側とは反対側の反開口側を有する吸収性物品であって、前記ベルト部は、前記横方向における両側端のうちの一方の側端を含む側の一方側部分と、他方の側端を含む側の他方側部分を有し、前記ベルト部の前記両側端が、前記横方向の内側に折り返されて、前記一方の側端の少なくとも一部は、前記他方側部分と重なっており、前記吸収性本体が、前記反開口側から前記開口側に向けて、前記両側端の少なくとも一部を覆うように前記縦方向に折り返されていることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する縦方向と横方向とを有し、
前記横方向に沿い、胴回り開口の少なくとも一部を構成するベルト部と、
前記縦方向に沿い、両端部が前記ベルト部に接続された吸収性本体と、
を備え、
包装材で包装された状態で、前記縦方向において、前記胴回り開口の位置する開口側と、前記開口側とは反対側の反開口側を有する吸収性物品であって、
前記ベルト部は、前記横方向における両側端のうちの一方の側端を含む側の一方側部分と、他方の側端を含む側の他方側部分を有し、
前記ベルト部の前記両側端が、前記横方向の内側に折り返されて、前記一方の側端の少なくとも一部は、前記他方側部分と重なっており、
前記吸収性本体が、前記反開口側から前記開口側に向けて、前記両側端の少なくとも一部を覆うように前記縦方向に折り返されており、
前記ベルト部の前記両側端が、前記吸収性本体の肌側に位置するように折り返されており、
前記吸収性本体の前記両端部のうちの一端部は、一対の第1接続部によって前記ベルト部に接続されており、
前記吸収性本体の前記両端部のうちの他端部は、一対の第2接続部によって前記ベルト部に接続されており、
前記一対の第1接続部は、前記開口側から前記反開口側に向けて前記横方向の外側に傾斜しており、
前記一対の第2接続部は、前記開口側から前記反開口側に向けて前記横方向の外側に傾斜しており、
前記ベルト部は、折り返された部分と折り返されていない部分との境界部に、前記横方向の端となる二対の境界線を有し、
前記二対の境界線は、前記一対の第1接続部及び前記一対の第2接続部よりも、前記横方向の外側に設けられており、
前記二対の境界線は、前記開口側から前記反開口側に向けて前記横方向の外側に傾斜しており、
前記第1接続部及び前記第2接続部は、前記横方向の内側に折り返されていない
ことを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1は、第1実施形態のおむつ1を腹側から見た概略正面図である。 図2Aは、吸収性本体10及びベルト部32の長手方向に伸長させた状態のおむつ1の平面図である。図2Bは、図2Aの状態のおむつ1の断面図である。 図3Aは、図2Aの第1接続部jf及び第2接続部jbを分離して展開したおむつ1の平面図である。図3Bは、図3Aの状態のおむつ1の断面図である。 図4Aは、包装前のおむつ1の平面模式図である。図4Bは、図4Aの状態からベルト部32を折り返した状態のおむつ1の平面模式図である。図4Cは、図4Bの状態から吸収性本体10を折り返した状態のおむつ1の平面模式図である。 図5は、包装状態から取り出して所定時間経過後のおむつ1について説明する図である。 図6は、図4Cのおむつ1を非折り返し部U側から見た平面図である。 図7は、図4Bの状態のおむつ1について説明する図である。 図8Aは、ベルト部32を最も内側に折り返した状態のおむつ1を折り返し部T側から見た平面図である。図8Bは、図8Aのおむつ1を非折り返し部U側から見た平面図である。 図9は、ベルト部32の折り返し位置を変えた場合のおむつ1について説明する図である。 図10Aは、包装前のおむつ1の平面図である。図10Bは、図10Aの状態からベルト部32を折り返した状態のおむつ1の平面図である。図10Cは、図10Bの状態から吸収性本体10を折り返した状態のおむつ1の平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに交差する縦方向と横方向とを有し、前記横方向に沿い、胴回り開口の少なくとも一部を構成するベルト部と、前記縦方向に沿い、両端部が前記ベルト部に接続された吸収性本体と、を備え、包装材で包装された状態で、前記縦方向において、前記胴回り開口の位置する開口側と、前記開口側とは反対側の反開口側を有する吸収性物品であって、前記ベルト部は、前記横方向における両側端のうちの一方の側端を含む側の一方側部分と、他方の側端を含む側の他方側部分を有し、前記ベルト部の前記両側端が、前記横方向の内側に折り返されて、前記一方の側端の少なくとも一部は、前記他方側部分と重なっており、前記吸収性本体の着用時に股間に位置する部分が、前記反開口側から前記開口側に向けて、前記両側端の少なくとも一部を覆うように前記縦方向に折り返されていることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、包装された状態の吸収性物品の横方向の長さをより短くすることができる。また、ベルト部の両側端が吸収性本体の肌側に位置するように折り返されている場合には、包装材から吸収性物品を取り出して着用しようとする際には、ベルト部の厚みによって、胴回り開口の腹側部分と背側部分とが離間した状態となり、離間した胴回り開口を基点として、胴回り開口の腹側部分又は背側部分を掴みやすくなるため、吸収性物品を着用状態に広げやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記ベルト部の前記両側端が、前記吸収性本体の肌側に位置するように折り返されていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、包装材から吸収性物品を取り出して着用しようとする際には、吸収性本体の肌側に位置するベルト部の厚みによって、胴回り開口の腹側部分と背側部分とが離間した状態となり、離間した胴回り開口を基点として、胴回り開口の腹側部分又は背側部分を掴みやすくなるため、吸収性物品を着用状態に広げやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記ベルト部の、折り返された前記両側端は、前記縦方向において、前記吸収性物品の前記開口側の端より前記反開口側に位置していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、包装材から吸収性物品を取り出して着用しようとする際には、吸収性物品の開口側の端より反開口側に位置する重ねられたベルト部の厚みによって、胴回り開口における腹側部分と背側部分とが離間した状態となり、離間した胴回り開口を基点として、胴回り開口の腹側部分又は背側部分を掴みやすくなるため、吸収性物品を着用状態に広げやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体は、液体を吸収する吸収性コアを有しており、前記ベルト部の、折り返された前記両側端は、前記縦方向において、前記吸収性コアの前記開口側の端より前記反開口側に位置していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、一方のベルト部と他方のベルト部が重なった部分がある程度の厚みを備えたクッションとなって、包装状態の吸収性コアに折り癖がつくことを低減することができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体の前記両端部のうちの一端部は、第1接続部によって前記ベルト部に接続されており、前記吸収性本体の前記両端部のうちの他端部は、第2接続部によって前記ベルト部に接続されており、前記第1接続部及び前記第2接続部は、前記横方向の内側に折り返されていないことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1接続部及び第2接続部は、ベルト部の他の部分より剛性が高くなるところ、第1接続部及び第2接続部を横方向の内側に折り返されていないこととすることによって、吸収性本体の肌側が傷つけられる恐れを軽減することができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体の前記両端部のうちの一端部は、一対の第1接続部によって前記ベルト部に接続されており、前記吸収性本体の前記両端部のうちの他端部は、一対の第2接続部によって前記ベルト部に接続されており、前記一対の第1接続部は、前記開口側から前記反開口側に向けて前記横方向の外側に傾斜しており、前記一対の第2接続部は、前記開口側から前記反開口側に向けて前記横方向の外側に傾斜しており、前記第1接続部が前記横方向の外側に傾斜する角度と、前記第2接続部が前記横方向の外側に傾斜する角度が異なっていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、包装材から吸収性物品を取り出した直後の状態において、吸収性物品の一端部と他端部の形状が異なっていることを視認することができ、吸収性物品を着用状態に広げるための基点を認識しやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記ベルト部は、シート部材を前記開口側から前記反開口側に向かって、肌側に折り返した折り返し部を有しており、前記ベルト部の前記一方の側端の少なくとも一部、又は、前記ベルト部の前記他方の側端の少なくとも一部が、前記折り返し部に重ねられていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、ベルト部の一方の側端の少なくとも一部等が、折り返し部に重ねられることで、胴回り開口により多くの部材が重ねられることになり、包装材から吸収性物品を取り出して着用しようとする際には、吸収性物品を着用状態に広げやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記ベルト部の前記両側端が、前記吸収性本体の非肌側に位置するように折り返されていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性本体の肌側とベルト部が接触しないため、着用者の肌に接する吸収性本体の肌側が傷つけられる恐れを軽減することができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体の前記両端部のうちの一端部は、一対の第1接続部によって前記ベルト部に接続されており、前記吸収性本体の前記両端部のうちの他端部は、一対の第2接続部によって前記ベルト部に接続されており、前記一対の第1接続部は、前記開口側から前記反開口側に向けて前記横方向の外側に傾斜しており、前記一対の第2接続部は、前記開口側から前記反開口側に向けて前記横方向の外側に傾斜しており、前記ベルト部は、折り返された部分と折り返されていない部分との境界部に、前記横方向の端となる二対の境界線を有し、前記二対の境界線のうちの少なくとも一つの境界線が、前記一対の第1接続部及び前記一対の第2接続部が設けられた位置とは異なる位置に設けられていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、二対の境界線のうちの少なくとも一つの境界線が、一対の第1接続部及び一対の第2接続部が設けられた位置とは異なる位置に設けられた状態としつつも、包装された状態の吸収性物品の横方向の長さをより短くすることができる。
===第1実施形態===
<おむつ1の基本構成>
本実施形態で扱う吸収性物品の一例として、パンツ型使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」とも呼ぶ)の基本的な構成について説明する。図1は、第1実施形態のおむつ1を腹側から見た概略正面図である。図2Aは、吸収性本体10及びベルト部32の長手方向に伸長させた状態のおむつ1の平面図である。図2Bは、図2Aの状態のおむつ1の断面図である。また、各図において、X−X線は、おむつ1の横方向における中心である。
おむつ1は、着用時において図1に示すようなパンツ型の状態となる。パンツ型状態のおむつ1は、互いに直交する「縦方向」と「横方向」と「前後方向」を有する。なお、縦方向のうち着用者の胴回り側を「胴回り開口側」又は「開口側」とし、着用者の股下側を「股下側」とする。また、前後方向のうち着用者の腹側を「前側」又は「腹側」とし、着用者の背側を「後側」又は「背側」とする。
おむつ1は、胴回り開口BHと、一対の脚回り開口部LHと、縦方向に沿った吸収性本体10、一対のレッグギャザー部37と、横方向に沿った一対のベルト部32とを有する。
吸収性本体10の長手方向(縦方向)の各端部10eLf、10eLbと、横方向の両側にそれぞれ配された各ベルト部32、32とが第1接続部jf及び第2接続部jbでそれぞれ接続されている。おむつ1の腹側は、吸収性本体10の端部(一端部)10eLfとベルト部32が、胴回り開口BHから脚回り開口LHに向かって、横方向の外側に傾斜した一対の第1接続部jfによって接続されている。同様に、背側は、吸収性本体10の端部10(他端部)eLbとベルト部32が、胴回り開口BHから脚回り開口LHに向かって、横方向の外側に傾斜した一対の第2接続部jbによって接続されている。また、レッグギャザー部37、37の腹側の端部37eLfとベルト部32が第1接続部jfで接続されており、背側の端部37eLbとベルト部32が第2接続部jbで接続されている。第1接続部jf及び第2接続部jbでの接続方法としては、例えば、接着剤、ヒートシール、超音波シール、これらの組み合わせ等、公知の接続方法を例示できる。
おむつ1の胴回り開口BHの端(開口側の端)は、吸収性本体10の腹側の端10efと背側の端10eb、及び各ベルト部32の端32ewから構成されている。吸収性本体の端10ef、端10ebは、それぞれ横方向における中央部に設けられている。
おむつ1の各ベルト部32、32には、それぞれ、横方向に沿った複数の糸ゴム33、33・・・が縦方向に並んで配置され(図1)、ベルト部32に横方向への伸縮性を付与し、胴回り開口BHにフィット性を付与している。また、各レッグギャザー部37、37は吸収性本体10の横方向の両側に設けられている。各レッグギャザー部37は、それぞれ、吸収性本体10の長手方向に沿った糸ゴム38、38が横方向に複数並んで配置されており、レッグギャザー37に長手方向への伸縮性を付与し、脚回り開口LHにフィット性を付与している。
なお、図1に示す本実施形態のパンツ型状態のおむつ1のベルト部32の横方向の長さ(一方側のベルト部32の側端32esから他方側のベルト部32の側端esまでの長さ)は250mmである。おむつ1の縦方向の長さ(おむつ1の開口側の端から股下側の端までの長さ)は、220mmである。また、各ベルト部32の側端32esの縦方向の長さは、60mmであり、吸収性本体10の吸収性コア15(後述)の横方向の長さは、100mmであり、横方向において、吸収性コア15の一方側の側端から一方側のベルト部32の側端32esまでの長さは、90mmである。パンツ型状態のおむつ1において、ベルト部32の側端32esの縦方向の長さを、おむつ1の縦方向の長さで除した値は、20%〜40%であることが好ましく、より好ましくは、27.3%であることが好ましい。また、横方向における吸収性コア15の一方側の側端から一方側のベルト部32の側端32esまでの長さを、ベルト部32の横方向の長さで除した値は、25%〜40%であることが好ましく、より好ましくは、36.0%であることが好ましい。さらに、横方向における吸収性コア15の一方側の側端から一方側のベルト部32の側端32esまでの長さを、吸収性コア15の横方向の長さで除した値は、80%〜100%であることが好ましく、より好ましくは、90.0%である。このようにすることで、おむつ1をより下着らしい印象を与えるものにすることができる。
おむつ1は、製造過程の最終段階では、図2Aに示されるような平面状態である。平面状態のおむつ1は、互いに直交する三方向として、「長手方向」と「横方向」と「厚さ方向」を有している。この長手方向は、吸収性本体10の長手方向に沿った方向であり、パンツ型状態(図1)での縦方向に対応する方向である。なお、図2Aの「おむつ1を長手方向に伸長させた状態」とは、糸ゴム33、38による収縮力に抗しておむつ1を長手方向に伸長させた場合に、各糸ゴム33、38が配置されている部分において実質的に皺やギャザーが視認できなくなる程度まで伸長した状態のことをいう。
図2Aに示す平面状態のおむつ1では、吸収性本体10と一対のレッグギャザー部37と一対のベルト部32の各長手方向が揃い、吸収性本体10及び一対のレッグギャザー37の肌面側に一対のベルト部32が重なると共に、一対のレッグギャザー部37及び一対のベルト部32が長手方向に伸長されている。平面状態のおむつ1の各ベルト部4の各横方向の内側の内側端32ewを横方向の外側に開き、各ベルト部32をそれぞれ長手方向の中央部で二つ折りしつつ、吸収性本体10及びレッグギャザー37をそれぞれ長手方向の中央部で二つ折りすることで、パンツ型状態のおむつ1(図1)になる。吸収性本体10の長手方向の中央部は、着用時に股間に配される領域である。また、吸収性本体10の長手方向の中央部における、長手方向の中央は、略中央位置CLL10であり、パンツ型状態における、最も股下側に位置する部分である。
図2Aに示すように、吸収性本体10は、長手方向に沿った略矩形の部材(図3A)が第1接続部jf、第2接続部jbに沿って切断され、長手方向の各端部10eLf、10eLbがそれぞれ平面視略V字形に先細った形状のシート部材である。図3Bに示すように、吸収性本体10は、厚さ方向の肌側から順に、不織布等からなる液透過性のトップシート12と、吸収体11と、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等からなる液不透過性のバックシート14と、不織布等の外装シート16とが重ねられている。
おむつ1の第1接続部jfの横方向の外側に傾斜する角度θf、つまり、第1接続部jfと横方向に沿った直線とがなす角度のうち、小さい方の角度θfは、第2接続部jbの横方向の外側に傾斜する角度θb、つまり、第2接続部jbと横方向に沿った直線とがなす角度のうち小さい方の角度θbより大きい。本実施形態においては、角度θfは40度であり、角度θbは34度である。この角度θfと角度θbは、平面状態におけるおむつ1(図2A)とパンツ型状態のおむつ1(図1)でもほぼ変わらない。
吸収体11は、液体を吸収する吸収性コア15と、吸収性コア15の外周面を被覆するコアラップシート(不図示)とを備えている。吸収性コア15は、液体吸収性素材を所定の形状に成形したものであり、本実施形態では、長手方向の両端部が湾曲した楕円形状である。液体吸収性素材としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー(所謂SAP)等を例示できる。コアラップシートとしては、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを例示できる。なお、吸収性コア15がコアラップシートに被覆されていなくてもよい。
ベルト部32及びレッグギャザー部37は、同一のシート部材30で形成される。図3Aは、図2Aの第1接続部jf及び第2接続部jbを分離して展開したおむつ1の平面図である。図3Bは、図3Aの状態のおむつ1の断面図である。図3A及び図3Bに示すように、吸収性本体10の横方向の両側には、それぞれシート部材30、30が配置されている。シート部材30は、例えば不織布等の柔軟なシート30a、30aを厚さ方向に2枚重ね、シート30a同士の間に糸ゴム33、38が長手方向に伸長された状態で固定されたものである。各シート部材30、30の横方向の内側の端部30eW、30eWは、吸収性本体10を構成するトップシート12とバックシート14、外装シート16との間に介挿されて、トップシート12とバックシート14、外装シート16に接着剤等により接合されている。また、図3Bに示すように、シート部材30のうち、ベルト部32となる部分とレッグギャザー部37となる部分との間には、長手方向に沿った折り返し線FLが設定されている。各シート部材30は、それぞれ折り返し線FLを横方向に跨ぐように脚回り開口部LHが厚さ方向に貫通されている。よって、折り返し線FLでシート部材30を横方向の内側に折り返すことによって、ベルト部32とレッグギャザー部37が形成される。そして、第1接合部jf、jf及び第2接合部jb、jbで、吸収性本体10の端部10eLf、10eLb及びレッグギャザー部37の端部37eLf、37eLbとベルト部32の横方向の端部32eLf、32eLbとを接続し、折り返し線FLで折り返して固定することによって、図2Aに示す平面状態のおむつ1が形成される。
また、図2B及び図3Bに示すように、ベルト部32の横方向外側の端部領域には、シート部材30の一部を横方向の内側に2回折り返し、ホットメルト接着剤等で折り返し状態に固定した折り返し部FLBが設けられている。この折り返し部FLBは、パンツ型状態のおむつ1において、ベルト部32の開口側の端部に位置しており、胴回り開口部HBの一部を形成し、着用者の胴回りにおける締め付け過ぎ等によるストレスを緩和させる。
<包装状態におけるおむつ1>
続いて、包装状態におけるおむつ1について説明する。おむつ1は、所定回数折り返され、厚さ方向に複数個並べた状態で、包装材(不図示)に収容されて、商品として市場に流通される。包装材は、例えば、ポリプロピレン等の柔軟なシート状の素材により形成され、おむつ1の形状や収容数に応じて適宜形状を変更することができる。なお、「包装状態のおむつ1」とは、包装材に収容されたおむつ1の状態、及び包装材から取り出した直後の横方向及び縦方向に折り返されたおむつ1の状態をいう。また、「着用状態のおむつ1」とは、図1に示すパンツ型状態のおむつ1をいう。
図4Aは、包装前のおむつ1の平面模式図であり、図4Bは、図4Aの状態からベルト部32を折り返した状態のおむつ1の平面模式図であり、図4Cは、図4Bの状態から吸収性本体10を折り返した状態のおむつ1の平面模式図である。図5は、包装状態から取り出して所定時間経過後のおむつ1について説明する図である。図6は、図4Cのおむつ1を非折り返し部U側から見た平面図である。図7は、図4Bの状態のおむつ1について説明する図である。
図4Aに示すように、包装材に収容される前のおむつ1は、図1と同様にパンツ型状態である。まず、図4Aのパンツ型状態のおむつ1のベルト部32の側端32esを、吸収性本体10の肌側に位置するように、折り返し線F1で折り返す。つまり、ベルト部32の側端32esが胴回り開口BHの内側に位置するように、ベルト部32を折り込む。本実施形態においては、側端32esが、端32ew及び端10ef、10ebより股下側に位置するように折り返している。
本実施形態における折り返し線F1は、ベルト部の側端32esを横方向の内側に位置するように折り込んだ結果、ベルト部32の輪郭を成す線となっている。折り返し線F1は、第1接合部jf及び第2接合部jbより横方向の外側に設けられている。ベルト部32の側端32esを折り返すことで、図4Bの状態となる。
図4B及び図7に示すように、横方向における一方側(図4Aにおける左側)の側端32esは、他方側(図4Aにおける右側)のベルト部32の折り返された部分に重ねられている。同様に、横方向における他方側(図4Aにおける右側)の側端32esは、一方側(図4Aにおける左側)のベルト部32の折り返された部分に重ねられている。つまり、折り返されたベルト部32同士が厚さ方向に重なった重畳部P(図4B及び図7における左斜め下がり斜線部)が形成されている。
続いて、図4Bに示す状態から、おむつ1を折り返し線F2で縦方向に折り返す。図7に示す境界部Bは、おむつ1を、折り返し線F2を基準線として縦方向に折り返すことによって複数の皺が形成される領域であり、おむつ1を縦方向に折り返す折り返し部T(図7における股下側の部分)と、折り返されない非折り返し部U(図7における開口側の部分)との境界部である。このとき、折り返し線F2は、折り返し部Bの縦方向における中央に位置している。折り返し線F2は、吸収性コア15の腹側の端15ef及び背側の端15ebより股下側に位置している。また、折り返し部Bは、ベルト部32よりも股下側に位置し、ベルト部32の側端32esの股下側の端(反開口側の端)と境界部Bとが接している。
図4Cに示すように、図4Bの状態から折り返し線F2で折り返すことによって、図4Bの状態のおむつ1の略半分の大きさとなっている。この折り返し線F2で折り返すことによって、胴回り開口BH及びおむつ1の股下側に該当する部分の側を「開口側」とし、折り返し線F2側を「反開口側」とする。なお、図4Cでは、折り返し部T側からおむつ1を視認したものであり、パンツ型状態におけるおむつ1の股下側の領域を視認することができる。図6は、図4Cとは反対側の非折り返し部U側から見たおむつ1の状態である。本実施形態においては、ベルト部32の端32esを吸収性本体10の肌側に位置するように折り返したため、折り返し部T(図4C)側から見た場合も、非折り返し部U(図6)側から見た場合も、ベルト部32esの端を視認することはできない。
図4C、図6に示すおむつ1を折り返し部T側又は非折り返し部U側に所定数(例えば、10個)だけ積層し、包装材に収容して、商品として市場に流通させる。
図5は、包装材に収容された状態のおむつ1を、包装材から取り出し、所定時間(例えば、15分程度)経過したときのおむつ1を開口側から見たものである。おむつ1は、圧縮された状態で収容されることが通常であり、図5に示すおむつ1の状態の1/3〜1/4となるように圧縮される。
図5に示すように、各ベルト部32の側端32esを吸収性本体10の肌側に位置するように折り返すことによって、胴回り開口BHの内側で、一方側のベルト部32と他方側のベルト部が折り重なった状態となる。このとき、包装状態のおむつ1のベルト部32の横方向の端部は、腹側の横端部と背側の横端部の2つを有している。なお、ベルト部32の折り返された部分と折り返されていない部分の境界部に、各横端部の横方向の外側の端に位置する各横端32ef、32ef、32eb、32ebが設けられており、一方側と他方側の各横端が、二対の境界線となっている。一方側の一対の横端32ef、32eb、及び他方側の一対の横端32ef、32ebのうち、それぞれ、より外側に位置する方の横端が折り返し線F1であり、おむつ1のベルト部32の輪郭となる。また、胴回り開口BHは、糸ゴム33を備えるベルト部32の開口側の端32ewと、吸収性本体10の開口側の端10ef、10ebとで構成されている。図5において、ベルト部32の開口側の端32ewを斜線で示している。胴回り開口BHは、伸縮可能な端32ewと、非伸縮の端10ef、10ebから成り、伸縮可能なベルト部32の一部が横方向に折り返されており、伸縮しない吸収性本体10は横方向に折り返されていない。
<<<本実施形態に係るおむつ1の有効性について>>>
従来、縦方向に沿った吸収性本体と横方向に沿ったベルト部を有する使い捨ておむつを縦方向又は横方向に折り返して包装材に収容していた。しかし、排泄物をより多く吸収させることを目的として、吸収性コア(吸収体)を長手方向に長くしたり、より下着らしい形状にするために横方向に沿ったベルト部を長くしたりしたおむつ1の、よりコンパクトな包装形態が求められている。
本実施形態のおむつ1は、包装材で包装された状態で、ベルト部32は、横方向における両側端32esのうちの一方の側端32eslを含む側の一方側部分32slと、他方の側端32esrを含む側の他方側部分32srを有し、ベルト部32の両側端32esが、横方向の内側に折り返されて、一方の側端32eslの一部が他方側部分32srと重なっている。そして、吸収性本体10が反開口側から開口側に向けて、両側端32esの一部を覆うように縦方向に折り返されている。図7に示すように、一方の側端32eslの一部が他方側部分32srと重なると、他方の側端32esrの一部も一方側部分32slに重なっており、一方側部分32slと他方側部分32srが重なった重畳部Pがおむつ1の横方向の内側に設けられている。
このように、重畳部Pを設けるように両ベルト部32をそれぞれ横方向の内側に折り返すことで、おむつ1の横方向の長さを短くし、更に、吸収性本体10を縦方向に折り返すことで、おむつ1の縦方向の長さも短くすることができる。このように、横方向及び縦方向におむつ1を折り返すことで、包装状態のおむつ1をよりコンパクトにすることができる。なお、重畳部Pをより大きく形成することで、おむつ1の横方向の長さをより短くすることができる。
さらに、本実施形態のおむつ1は、ベルト部32の両側端32es、32esが、吸収性本体10の肌側に位置するように折り返されている。つまり、ベルト部32の両側端32es、32esを、それぞれおむつ1の内側に折り込んでいる。
これによって、包装材からおむつ1を取り出して着用しようとする際には、図5に示すように、吸収性本体10の肌側に位置するように折り込まれたベルト部32の厚みによって、おむつ1の腹側部分と背側部分を離間させた状態にできる。開口側からおむつ1を見ると、離間した腹側部分と背側部分を認識しやすくなるため、腹側部分の端10efと背側部分の端10ebを掴みやすくなり、包装状態のおむつ1を着用状態に広げやすくなる。
さらに、折り返されたベルト部32の両側端32esは、縦方向において、おむつ1の開口側の端より反開口側に位置している。図4B、図4C及び図7に示すように、横方向に折り込まれたベルト部32は、おむつ1の開口側の端を構成しているベルト部32の端32ewと、吸収性本体10の端10ef、10ebより反開口側に設けられ、ベルト部32同士が重ねられた重畳部Pがおむつ1の縦方向の内側に位置している。
これによって、包装状態のおむつ1の縦方向の長さをより短くすることができ、よりコンパクトにすることができる。
また、重畳部Pの少なくとも一部が吸収性本体10の吸収性コア15(吸収体11)と重なっていることがより好ましい。吸収性コア15は、液体吸収性繊維素材等を成形したものであり、他のシート部材より厚みが増している。そのため、吸収性コア15と重畳部Pとを重ねることによって、包装状態において、開口側における腹側部分と背側部分とをより離間させることができ、腹側の端10efと背側の端10ebを掴みやすくなる。
本実施形態のおむつ1は、図1等に示すように、吸収性本体10の腹側の端部10eLfは、一対の第1接続部jfによってベルト部32に接続されており、吸収性本体10の背側の端部10eLbは、一対の第2接続部jbによってベルト部32に接続されている。そして、図4C及び図6に示すように、第1接続部jf及び第2接続部jbは、横方向の内側に折り返されていない。つまり、折り返し線F1は、第1接続部jf及び第2接続部jbの横方向の外側に設けられ、ベルト部32のみが横方向の内側に折り返されて、吸収性本体10は、横方向の内側に折り返されていない。
第1接続部jf及び第2接続部jbは、ベルト部32と吸収性本体10を所定の方法で接続している部分であるため、ベルト部32の接続部jf、jb以外の部分よりも剛性が高くなっている。そのため、第1接続部jf及び第2接続部jbを横方向の内側に折り返すと、吸収性本体10の肌側に第1接続部jf及び第2接続部jbが位置して、吸収性本体10の肌側が傷つけられる恐れがある。この点、おむつ1は、第1接続部jf及び第2接続部jbが、横方向の内側に折り返されていないため、第1接続部jf及び第2接続部jbによって吸収性本体10の肌側が傷つけられる恐れを軽減できる。
さらに、本実施形態のおむつ1は、図4C及び図6に示すように、一対の第1接続部jfは、開口側から反開口側向けて横方向の外側に傾斜しており、一対の第2接続部jbは、開口側から反開口側に向けて横方向の外側に傾斜している。これによって、パンツ型状態のおむつ1を、ショーツやブリーフのような下着に近い形状とすることができる。また、第1接続部jfが横方向の外側に傾斜する角度と、第2接続部jbが横方向の外側に傾斜する角度が異なっているため、パンツ型状態のおむつ1の腹側と背側の区別をしやすくしている。
具体的には、図1及び図2Aに示すように、第1接続部jfと横方向に沿った直線とがなす角度のうち小さい方の角度θfは40度、第2接続部jbと横方向に沿った直線とがなす角度のうち小さい方の角度θbは34度である。なお、図1及び図2Aを用いて角度θf及び角度θbを説明したが、包装状態のおむつ1においても角度θf及び角度θbは、ほぼ変わらない。
また、図8A及び図8Bに示すように、ベルト部32を最も内側に折り返した場合において、吸収性本体10の腹側の端部(一端部)10eLfと背側の端部(他端部)10eLbの形状が異なっていることをより視認することができる。図8Aは、ベルト部32を最も内側に折り返した状態のおむつ1を折り返し部T側から見た平面図である。図8Bは、図8Aのおむつ1を非折り返し部U側から見た平面図である。ベルト部32を最も内側に折り返した状態とは、ベルト部32が第1接続部jf及び第2接続部jbからはみ出さない状態まで横方向の内側に、第1接続部jf及び第2接続部jbに沿うように折り込んだ状態であり、おむつ1を横方向において最もコンパクトに折り返した状態をいう。このとき、第1接続部jf及び第2接続部jbの外側の輪郭が、折り返し線F1と一致する。図8Aに示す折り返し部T側から見た場合には、図4Cに示す場合との違いは、ほとんど生じないが、図8Bに示す非折り返し部U側から見た場合には、第1接続部jfと第2接続部jbをそれぞれ視認することができる。そのため、おむつ1をよりコンパクトな状態に折り返しつつ、おむつ1を着用状態に広げるための基点となる部分を認識しやすくなる。
さらに、本実施形態のおむつ1は、図1に示すように、ベルト部32は、シート部材30を開口側から反開口側に向かって、肌側に折り返した折り返し部FLBを有している。このとき、図7に示すように、ベルト部32の一方の側端32eslの一部が、折り返し部FLBに重ねられている。同様に、ベルト部32の他方の側端32esrの一部が、折り返し部FLBに重ねられている。
折り返し部FLBは、シート部材30を2回折り返した部分であるため、ベルト部30の他の部分より厚みが増している。そのため、重畳部Pのうち、ベルト部32の側端32esl、32esrの一部と折り返し部FLBとが重なった部分は、より厚みが増すため、おむつ1の腹側部分と背側部分をより離間させた状態にすることができる(図5)。開口側からおむつ1を見ると、離間した腹側部分と背側部分を認識しやすくなり、腹側部分の端10efと背側部分の端10ebを掴みやすくなり、包装状態のおむつ1を着用状態に広げやすくなる。
さらに、本実施形態のおむつ1は、図1等に示すように、吸収性本体10の腹側の端部10eLfは、一対の第1接続部jfによってベルト部32に接続されており、吸収性本体10の背側の端部10eLbは、一対の第2接続部jbによってベルト部32に接続されている。そして、ベルト部32は、折り返された部分と折り返されていない部分との境界部に、横方向の端32ef、32ef、32eb、32ebとなる二対の境界線を有している。この二対の境界線(32ef、32ef、32eb、32eb)のうちの1つの境界線が、一対の第1接続部jf及び一対の第2接続部jbが設けられた位置とは異なる位置に設けられている。本実施形態においては、図4B、図5等に示すように、各端(境界線)32ef、32efは、第1接続部jfとは異なる位置に設けており、また、各端(境界線)32ebは、第2接続部jbとは異なる位置に設けている。
このように、二対の境界線(32ef、32eb)のうちの1つの境界線が、一対の第1接続部jf及び一対の第2接続部jbが設けられた位置とは異なる位置に設けられた状態においても、包装状態のおむつ1の横方向の長さをより短くすることができ、よりコンパクトな包装状態とすることができる。
また、図9に示すように、ベルト部32の、折り返された両側端32esは、縦方向において、吸収性コア15の開口側の端15ef、15ebより反開口側に位置していてもよい。つまり、ベルト部32同士が重なった重畳部Pが吸収性コアの端15ef、15ebより反開口側に位置しているため、吸収性コア15と重畳部Pが重なっている。
これによって、重畳部Pが設けられた部分は、より厚みが増しているためおむつ1の腹側部分と背側部分をより離間させた状態にすることができ(図5)、開口側からおむつ1を見ると、離間した腹側部分と背側部分を認識しやすくなる。そして、腹側部分の端10efと背側部分の端10ebを掴みやすくなり、包装状態のおむつ1を着用状態に広げやすくなる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、ベルト部32の両側端32esが吸収性本体10の肌側に位置するように折り返したが、これに限られない。図10A〜図10Cに示すように、ベルト部32の両側端32esを吸収性本体10の非肌側に位置するように折り返してもよい。図10Aは、包装前のおむつ1の平面図である。図10Bは、図10Aの状態からベルト部32を折り返した状態のおむつ1の平面図である。図10Cは、図10Bの状態から吸収性本体10を折り返した状態のおむつ1の平面図である。
まず、図10Aのパンツ型状態のおむつ1のベルト部32の側端32esを、吸収性本体10の非肌側に位置するように、折り返し線F10で腹側に向かって内側に折り返している。折り返し線F10は、ベルト部32の輪郭を成す線であり、第1接合部jf及び第2接合部jbより横方向の外側に設けられている。ベルト部32の側端32esを折り返すことで、図10Bの状態となる。図10Bの状態において、折り返されたベルト部32同士が重なった重畳部P(図10Bにおける左斜め下がり斜線部)が形成されている。続いて、おむつ1を折り返し線F20で縦方向に折り返すことによって、図10Cのおむつ1の状態となる。図10Cは、折り返し部T側からおむつ1を視認したものである。折り返し線F20は、上述の実施形態と同様に、ベルト部32の側端32esより反開口側に位置し、ベルト部32は折り返し線F20で縦方向に折り返されていないため、折り返した状態のおむつ1をより維持しやすくなる。また、包装材に収容された状態でも、よりコンパクトな形態を維持することができる。さらに、ベルト部32の両側端32esを吸収性本体10の非肌側に位置するように折り返しているため、吸収性本体10の肌側にベルト部32が接触しないため、着用者の肌に接することになる吸収性本体10の肌側面が傷つけられる恐れを軽減することができる。
上述の実施形態では、折り返されたベルト部32の両側端32esは、縦方向において、おむつ1の開口側の端より反開口側に位置していたが、これに限られない。包装状態において、ベルト部32の両側端32esが、胴回り開口(ベルト部32の端ew及び吸収性本体の端10ef、eb)より開口側(図7における上側)に位置していてもよい。ベルト部32の両側端32esが胴回り開口より外側に設けられていることで、包装材からおむつ1を取り出して着用しようとする際には、胴回り開口より外側に位置するベルト部32の端32esを掴みやすくなるため、着用状態のおむつ1に広げやすくなる。
また、上述の実施形態のおむつ1は、包装状態において、ベルト部32の両側端32esを縦方向に折り返すことなく、ベルト部32の両側端32esを覆うようにおむつ1を縦方向に折り返している。これによって、ベルト部32と吸収性本体10を一緒に縦方向に折り返しておらず、折り返す部材数を少なくしているため、縦方向に折り返した状態である包装状態のおむつ1を維持しやすくし、コンパクトな包装状態を維持している。
しかし、必ずしもベルト部32の両側端32esを縦方向に折り返すことなく、ベルト部32の両側端32esを覆うようにおむつ1を縦方向に折り返す必要はない。おむつ1を縦方向に折り返す際に、ベルト部32の両側端32esを一緒に折り返していてもよい。これによって、縦方向へ折り返す位置(折り返し線F2)をおむつ1の縦方向の略中央位置に限らず任意の位置に設けたり、折り返し線F2を複数設けたりすることができ、よりコンパクトな包装状態とすることができる。
さらに、本発明に係る吸収性物品は、大人用を着用対象としてもよく、乳幼児を着用対象としてもよい。また、パンツ型の使い捨ておむつに限らず、テープ式の使い捨ておむつでもよい。
1 おむつ(吸収性物品)、10 吸収性本体、10ef、10eb 端、10eLf 端部(一端部)、10eLb 端部(他端部)、11 吸収体、12 トップシート、14 バックシート、15 吸収性コア、16 外装シート、30 シート部材、30eW 端部、32 ベルト部、32ef 横端(境界線)、32eb 横端(境界線)、32ew 端、32es 側端、32esl 側端(一方の側端)、32esr 側端(他方の側端)、32eLf、32eLb 端部、32sl 一方側部分、32sr 他方側部分、33 糸ゴム(伸縮部材)、37 レッグギャザー部、37eLf、37eLb 端部、38 糸ゴム、jf 第1接続部、jb 第2接続部、BH 胴回り開口部、LH 脚回り開口部、CLL10 略中央位置、F1、F2 折り返し線、FL 折り返し線、FLB 折り返し部、B 境界部、T 折り返し部、U 非折り返し部

Claims (6)

  1. 互いに交差する縦方向と横方向とを有し、
    前記横方向に沿い、胴回り開口の少なくとも一部を構成するベルト部と、
    前記縦方向に沿い、両端部が前記ベルト部に接続された吸収性本体と、
    を備え、
    包装材で包装された状態で、前記縦方向において、前記胴回り開口の位置する開口側と、前記開口側とは反対側の反開口側を有する吸収性物品であって、
    前記ベルト部は、前記横方向における両側端のうちの一方の側端を含む側の一方側部分と、他方の側端を含む側の他方側部分を有し、
    前記ベルト部の前記両側端が、前記横方向の内側に折り返されて、前記一方の側端の少なくとも一部は、前記他方側部分と重なっており、
    前記吸収性本体が、前記反開口側から前記開口側に向けて、前記両側端の少なくとも一部を覆うように前記縦方向に折り返されており、
    前記ベルト部の前記両側端が、前記吸収性本体の肌側に位置するように折り返されており、
    前記吸収性本体の前記両端部のうちの一端部は、一対の第1接続部によって前記ベルト部に接続されており、
    前記吸収性本体の前記両端部のうちの他端部は、一対の第2接続部によって前記ベルト部に接続されており、
    前記一対の第1接続部は、前記開口側から前記反開口側に向けて前記横方向の外側に傾斜しており、
    前記一対の第2接続部は、前記開口側から前記反開口側に向けて前記横方向の外側に傾斜しており、
    前記ベルト部は、折り返された部分と折り返されていない部分との境界部に、前記横方向の端となる二対の境界線を有し、
    前記二対の境界線は、前記一対の第1接続部及び前記一対の第2接続部よりも、前記横方向の外側に設けられており、
    前記二対の境界線は、前記開口側から前記反開口側に向けて前記横方向の外側に傾斜しており、
    前記第1接続部及び前記第2接続部は、前記横方向の内側に折り返されていない
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記ベルト部の、折り返された前記両側端は、前記縦方向において、前記吸収性物品の前記開口側の端より前記反開口側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、液体を吸収する吸収性コアを有しており、
    前記ベルト部の、折り返された前記両側端は、前記縦方向において、前記吸収性コアの前記開口側の端より前記反開口側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記第1接続部が前記横方向の外側に傾斜する角度と、前記第2接続部が前記横方向の外側に傾斜する角度が異なっていることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記ベルト部は、シート部材を前記開口側から前記反開口側に向かって、肌側に折り返した折り返し部を有しており、
    前記ベルト部の前記一方の側端の少なくとも一部、又は、前記ベルト部の前記他方の側端の少なくとも一部が、前記折り返し部に重ねられていることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記ベルト部の前記両側端が、前記吸収性本体の非肌側に位置するように折り返されていることを特徴とする吸収性物品。
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