JP6732255B2 - 電動歯ブラシ - Google Patents

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本明細書によって開示される技術は、電動歯ブラシに関する。
従来の電動歯ブラシの一例として、特開平08−280717号公報(下記特許文献1)に記載の電動歯ブラシが知られている。この電動歯ブラシは、モータと、一端にブラシ体が連結される棒状の駆動軸と、モータと駆動軸との間に介設され、モータの回転運動を駆動軸の往復運動に変換する運動変換機構とを備えている。また、モータには、モータ駆動回路が接続されており、モータ駆動回路によりモータに印加する電圧を変化させることで、モータの回転数が調整可能となっている。
運動変換機構は、モータの回転軸に取り付けられたピニオンギアと、ピニオンギアに歯合するアイドルギアと、アイドルギアに歯合するフェースギアと、フェースギアの背面側に取り付けられた偏芯ピンと、駆動軸の他端に設けられたカムとを備えている。カムには長円状に介設する長円部が設けられており、長円部に偏芯ピンが回転摺動可能に挿通されている。
モータを回転させると、運動変換機構により、モータの回転がピニオンギアを通じてフェースギアに伝達され、偏芯ピンがカムの長円部内で偏芯回転しつつ前後方向に変位する。これにより、駆動軸が前後に往復運動し、駆動軸の先端のブラシ体が動作する。
特開平08−280717号公報
しかしながら、ブラシ体を低速振動で動作させる場合、モータに印加される電圧を下げ、モータを低速回転で動作させる必要があるが、このようにすると、モータのトルクが低下することで、歯を磨く力が弱くなるという問題がある。これを解決するために、例えば、アイドルギアに遊星ギア機構を持たせてモータの回転を減速させることも考えられるが、このようにすると、ブラシ体を高速振動させることができなくなるという問題があった。
本明細書で開示される電動歯ブラシは、回転軸にピニオンギアが接続されたモータと、別体の歯ブラシ体が一端に接続可能となっており、他端にブラシ駆動部が設けられており、前記ブラシ駆動部により駆動されるブラシ駆動シャフトと、第1入力ギア及び第1出力ギアを有しており前記第1入力ギアの回転を減速して前記第1出力ギアに伝達する減速機構と、第2入力ギア及び前記第2入力ギアの回転が伝達される第2出力ギア、並びに前記第2入力ギア及び前記第2出力ギアの回転とは独立して回転する中継ギアを有する切替え機構と、を備える電動歯ブラシであって、前記ブラシ駆動部には、前記第1出力ギア又は前記中継ギアが接続可能となっており、前記ブラシ駆動部は、接続された前記第1出力ギア、又は、接続された前記中継ギアの回転に連動して前記ブラシ駆動シャフトを駆動可能となっており、前記切替え機構は、第1切替え位置、及び、第2切替え位置の2つの位置を相互に変位可能となっており、前記第1切替え位置では、前記第2入力ギアは、前記ピニオンギアとかみ合う位置にあり、前記第2出力ギアは、前記ブラシ駆動部に接続される位置にあり、前記第2切替え位置では、前記第2入力ギアは、前記ピニオンギアの回転を前記第1入力ギアに伝達するアイドルギアであって、前記ピニオンギア及び前記第1入力ギアとかみ合う位置にあり、前記中継ギアは、前記第1出力ギアの回転を前記ブラシ駆動部に伝達するアイドルギアであって、前記第1出力ギアとかみ合い、且つ、前記ブラシ駆動部に接続される位置にある。
このように構成することで、ブラシ駆動シャフトを高速に駆動させる場合は、切替え機構を第1切替え位置にし、ブラシ駆動シャフトを低速に駆動させる場合は、切替え機構を第2切替え位置にして減速機構を用いる構成とすることで、従来のようにモータの電圧を変えることなく、ブラシ駆動シャフトの駆動速度が調整可能となる。
また、ブラシ駆動シャフトを低速に駆動させる場合は、例えば遊星ギア機構のような減速機構を用いて減速するため、従来のようにモータの電圧を下げて低速回転させる構成と比較して、モータの電圧降下によるトルクの減少がないことから、歯を磨く力を強くすることができる。
また、前記ブラシ駆動部は、前記ブラシ駆動シャフトを回転させる回転駆動ギアと、前記ブラシ駆動シャフトを振動させる振動発生機構と、前記振動発生機構を駆動する振動駆動ギアと、を備えており、前記第1切替え位置では、前記第2出力ギアは前記振動駆動ギアとかみ合っており、前記回転駆動ギアとはかみ合っておらず、前記第2切替え位置では、前記中継ギアは前記回転駆動ギアとかみ合っており、前記回転駆動ギアとはかみ合っていない構成としても良い。
このように構成することで、ブラシ駆動シャフトを高速で駆動させる第1切替え位置では、振動駆動ギアを回転させることで、ブラシ駆動シャフトを高速で振動させることができる。また、ブラシ駆動シャフトを低速で駆動させる第2切替え位置では、回転駆動ギアを回転させることで、ブラシ駆動シャフトを低速で回転させることができる。一般的に、ブラシ駆動シャフトに接続される歯ブラシ体を高速で振動させると、歯の表面に付着した歯垢を除去する力が上がり、歯ブラシ体を低速でゆっくり回転させると、歯の隙間に付着した歯垢をかき出し易くなる。従って、上記のように構成することで、磨くモード(第1切替え位置)とかき出しモード(第2切替え位置)の2つのモードを実現することができる。
また、前記振動駆動ギアは、前記ブラシ駆動シャフトに、前記ブラシ駆動シャフトを中心として回転可能に取り付けられており、前記振動発生機構は、前記ブラシ駆動シャフトに挿通されるスリーブと、前記スリーブの外周側面に固定された錘とを有し、前記スリーブは、前記振動駆動ギアと連動して回転し、前記スリーブの回転により発生する錘の遠心力により、前記スリーブの内面が前記ブラシ駆動シャフトに当たることで、前記ブラシ駆動シャフトを振動させる構成としても良い。
このように構成することで、錘の遠心力によりブラシ駆動シャフトを振動させることができる。
また、前記ブラシ駆動シャフトの端部には、回転ストッパー部が設けられており、前記切替え機構は、前記回転ストッパー部と係止することで前記回転駆動ギアの回転を停止させるストッパー係止部を有しており、前記第1切替え位置では、前記ストッパー係止部は前記ストッパー部と係止しており、前記第2切替え位置では、前記ストッパー係止部と前記ストッパー部との係止が解除される構成としても良い。
このように構成することで、第1切替え位置(磨くモード)で、ブラシ駆動シャフトの回転ストッパー部と切替え機構のストッパー係止部とが係止するため、第1切替え位置でブラシ駆動シャフトが回転することを防止できる。
本明細書に開示される電動歯ブラシによれば、歯ブラシ体が接続されるブラシ駆動シャフトを、減速機構を用いて低速で駆動させる機構、及び、減速機構を用いずに高速で駆動させる機構の2つの機構を互いに切替えることができる。
本実施形態の電動歯ブラシの図 第1切替え位置における駆動本体部の正面図 第1切替え位置における駆動本体部の左側面図 第1切替え位置における駆動本体部の右側面図 第2切替え位置における駆動本体部の正面図 第2切替え位置における駆動本体部の左側面図 第2切替え位置における駆動本体部の右側面図 ブラシ駆動部の断面図 切替え機構の断面図
<実施形態>
図1から図9を参照して本実施形態を説明する。
本実施形態の電動歯ブラシ10は、図1に示すように、歯ブラシ体20と、本体ケース30と、ブラシ軸収容筒部37と、電池ホルダ36と、駆動本体部40とを備えている。以降の説明では、図1から図9における図示上側を上方向とする。
本体ケース30は、図1に示すように、上下方向に長い有底円筒状をなす把持部31と、把持部31の上端から上方に先窄まり状をなす連結部32とを備えている。本体ケース30の内部には、下側に電池ホルダ36が収容されており、上側に駆動本体部40が収容されている。電池ホルダ36の内部には、図示しない電池が収容されている。図示しない電池は、一般的な乾電池であり、交換可能となっている。連結部32の上端には、第1保持壁33が設けられており、連結部32の内部には、第2保持壁34及び第3保持壁35が上下方向に所定の間隔を空けて配されている。第1保持壁33、第2保持壁34、及び第3保持壁35は、連結部32とそれぞれ連なっており、第1保持壁33、第2保持壁34、及び第3保持壁35には、それぞれ挿通孔が開口して設けられている。第1保持壁33、第2保持壁34、及び第3保持壁35のそれぞれの挿通孔は、同軸上に配されている。
ブラシ軸収容筒部37は、図1に示すように、本体ケース30の上端部に固定されている。ブラシ軸収容筒部37は、上方に向けて先窄まり状をなし、内部が空洞となっている。ブラシ軸収容筒部37の上部には、カバー38が設けられている。カバー38は、ブラシ軸収容筒部37の側面から、上下方向と交差する一方向に突出し、さらにその先端から、上方に突出する形状をなしている。
歯ブラシ体20は、図1に示すように、上方に向けて先窄まり状をなすブラシ軸部21と、ブラシ部24とを備えている。ブラシ部24は、所謂、360度ブラシであって、ブラシ軸部21の先端のブラシヘッド部23に固定されている。歯ブラシ体20は消耗品であり、交換可能となっている。歯ブラシ体20は、ブラシ軸収容筒部37の上方から挿通されている。ブラシ部24の一方の側面は、図1に示すように、カバー38により覆われている。これにより、ブラシ部24を奥歯の側面等に当てた際、カバー38が口内の頬の内側に当たるため、頬の内側にブラシ部24が当たることを防止している。ブラシ軸部21の下端面には、後述するブラシ駆動シャフト60の歯ブラシ体固定部61が挿通される固定溝22が開口して設けられている。
駆動本体部40は、図1、図2に示すように、モータ51と、ブラシ駆動シャフト60と、減速機構80と、切替え機構90とを備えている。
モータ51は、直流モータであって、図1に示すように、電池ホルダ36の上側に配されている。モータ51は、モータ51の回転軸であるモータシャフト52が上側になるように配されている。モータ51は電池ホルダ36の内部の図示しない電池と、図示しない電源スイッチを介して電気的に接続されている。図示しないものの、電源スイッチがONにされると、電池ホルダ36内の電池から、モータ51の電源端子に一定の電圧が印加され、モータシャフト52が回転する。モータシャフト52の回転数は、適正負荷時で5000rpmとなっている。モータシャフト52には、ピニオンギア53が接続されている。
ブラシ駆動シャフト60は、図2に示すように、上下方向に長い棒状をなしており、第1保持壁33、第2保持壁34、及び第3保持壁35の挿通孔に挿通されている。ブラシ駆動シャフト60の上端は、第1保持壁33の上面から露出している。
ブラシ駆動シャフト60の上端には、図1、図2に示すように、歯ブラシ体固定部61が設けられている。歯ブラシ体固定部61は、円柱状をなす基端部62と、基端部62の上端から上方に突出する突起部63とを備えている。歯ブラシ体固定部61は、別体の歯ブラシ体20の固定溝22と嵌合されている。歯ブラシ体20がブラシ駆動シャフト60を軸として回転方向に力が加えられたとしても、固定溝22の内面が突起部63に当たるため、歯ブラシ体20がブラシ駆動シャフト60に保持される。
ブラシ駆動シャフト60の下側には、図1、図2に示すように、ブラシ駆動部64が設けられている。ブラシ駆動部64は、回転駆動ギア65と、振動駆動ギア69とを備えている。
振動駆動ギア69は、図1に示すように、ブラシ駆動シャフト60に挿通され、本体ケース30の第2保持壁34の上面に当接することで、本体ケース30内に保持されている。振動駆動ギア69は、図8に示すように、ブラシ駆動シャフト60の軸に固定されておらず、ブラシ駆動シャフト60とは独立して回転可能となっている。
ブラシ駆動シャフト60には、図1、図2、図8に示すように、振動発生機構66が設けられている。振動発生機構66は、上下方向に延びる円筒状のスリーブ67と、スリーブ67の側面に固定された上下方向に長い錘68とを備えている。スリーブ67はブラシ駆動シャフト60に挿通されており、スリーブ67の外周面の下端部が、振動駆動ギア69の挿通孔の内周面に固定されている。これにより、振動駆動ギア69が回転すると、合わせてスリーブ67も回転する。スリーブ67が回転すると、錘68に遠心力が働き、スリーブ67の内面がブラシ駆動シャフト60の外面に当たる。これにより、振動駆動ギア69が回転すると、ブラシ駆動シャフト60が振動し、歯ブラシ体20が振動するようになっている。
第1保持壁33の挿通孔の内径は、図1に示すように、スリーブ67の外径よりも小さくなっている。これにより、スリーブ67が振動等により上方に変位しようとすると、スリーブ67の上端が第1保持壁33の下面に当接し、スリーブ67がブラシ駆動シャフト60から上方に抜けることが防止されている。
回転駆動ギア65は、図8に示すように、ブラシ駆動シャフト60の軸に固定されており、第2保持壁34と、第3保持壁35との間に配されている。回転駆動ギア65が回転すると、併せてブラシ駆動シャフト60も回転する。
ブラシ駆動シャフト60の下端には、図1に示すように、回転ストッパー70が設けられている。回転ストッパー70の下面の両側端からは、図5から図7に示すように、下方に向けて一対のストッパー側嘴部71が突出して設けられている。
減速機構80は、図4に示すように、第1入力ギア82と、第1出力ギア84と、遊星ギア機構85とを備えている。遊星ギア機構85には、下方から第1入力シャフト81が接続されており、上方から第1出力シャフト83が接続されている。第1入力シャフト81と第1出力シャフト83とは、上下方向に同軸に配されている。第1入力ギア82は、第1入力シャフト81の軸に固定されており、第1出力ギア84は、第1出力シャフト83の軸に固定されている。遊星ギア機構85の入力と出力のギア比は、83:1に設定されている。減速機構80は、図示しないものの、本体ケース30内で動かないように固定されている。
切替え機構90は、図4に示すように、下側の第2入力ギア92と、上側の第2出力ギア93と、第2入力ギア92と第2出力ギア93との間に配された中継ギア94と、第2入力ギア92と中継ギア94との間に配されたストッパー係止部95とを備えている。
第2入力ギア92、中継ギア94、及び第2出力ギア93には、図9に示すように、第2シャフト91が挿通されている。第2入力ギア92及び第2出力ギア93は第2シャフト91の軸に固定されている。第2入力ギア92が回転すると、第2入力ギア92の回転は第2シャフト91を介して第2出力ギア93に伝達され、第2出力ギア93も回転する。
中継ギア94は、図9に示すように、第2シャフト91の軸に固定されておらず、第2シャフト91の回転と独立して回転可能となっている。第2シャフト91の外周面には、中継ギア94を挟んで2つのナット98が固定されている。これにより、中継ギア94が上下方向に変位するとナット98に当接するため、中継ギア94が第2シャフト91の軸上から上下方向に動くことが防止されている。
ストッパー係止部95は、図1、図9に示すように、係止基端部96と、係止基端部96の上面の両側端から上方に突出する一対の係止側嘴部97とを備えている。係止基端部96には、上下方向に開口する挿通孔が設けられており、係止基端部96の挿通孔には、第2シャフト91が挿通されている。係止基端部96は第2シャフト91の軸に固定されておらず、第2シャフト91の回転と独立して回転可能となっている。第2シャフト91の外周面には、係止基端部96を挟んで2つのナット98が固定されている。これにより、係止基端部96が上下方向に変位するとナット98に当接するため、ストッパー係止部95が、第2シャフト91の軸上から上下方向に動くことが防止されている。また、ストッパー係止部95が第2シャフト91の軸を中心に回転しないようにするため、図示しないものの、本体ケース30の内部にガイドが設けられている。
切替え機構90は、図2から図4に示す第1切替え位置、及び図5から図7に示す第2切替え位置の2つの位置を相互に変位可能となっている。電動歯ブラシ10には、図示しないものの切替えスイッチが設けられており、切替えスイッチを切替えることで、切替え機構90の位置を変位させることが可能となっている。
第1切替え位置では、図2から図4に示すように、ピニオンギア53と、第2入力ギア92とがかみ合っている。また、第2出力ギア93と、振動駆動ギア69とがかみ合っている。また、一対の係止側嘴部97の間に、一対のストッパー側嘴部71が入り込むことで、係止側嘴部97とストッパー側嘴部71とが嵌合し、ブラシ駆動シャフト60が回転することが防止されている。
第1切替え位置では、図2から図4に示すように、減速機構80の第1入力ギア82、及び第1出力ギア84、並びに切替え機構90の中継ギア94は、どのギアともかみ合っていない。第1切替え位置では、ピニオンギア53が1回転すると振動駆動ギア69が連動して1回転するように各ギアのギア比が調整されている。
第2切替え位置は、図5から図7に示すように、切替え機構90を第1切替え位置から下方に変位させた位置となっている。第2切替え位置では、ピニオンギア53と、第2入力ギア92とがかみ合っており、第2入力ギア92と第1入力ギア82とがかみ合っている。即ち、第2切替え位置における第2入力ギア92は、ピニオンギア53の回転を第1入力ギア82に伝達するアイドルギアの役割を果たしている。また、第1切替え位置と第2切替え位置の2つの位置において、第2入力ギア92はピニオンギア53とかみ合っている。このように、第1切替え位置及び第2切替え位置の2つの位置で、第2入力ギア92がピニオンギア53にかみ合うようにするため、ピニオンギア53は上下方向に長いものが設定されている。
第2切替え位置では、図5から図7に示すように、中継ギア94と、回転駆動ギア65とがかみ合っており、中継ギア94と第1出力ギア84とがかみ合っている。即ち、第2切替え位置における中継ギア94は、第1出力ギア84の回転を回転駆動ギア65に伝達するアイドルギアの役割を果たしている。
第2切替え位置では、図5から図7に示すように、第2出力ギア93はどのギアともかみ合っておらず、係止側嘴部97と、ストッパー側嘴部71とは嵌合していない。第2切替え位置では、ピニオンギア53が83回転すると、回転駆動ギア65が1回転するように各ギアのギア比が調整されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
切替え機構90が第1切替え位置にいる状態で、電源スイッチをONにすると、電池ホルダ36内の電池からモータ51に電源が供給され、モータ51が回転する。これにより、図2から図4に示すように、モータ51のモータシャフト52に取り付けられたピニオンギア53も回転し、ピニオンギア53の回転は、第2入力ギア92から第2シャフト91を介して第2出力ギア93に伝達される。さらに、第2出力ギア93の回転は、振動駆動ギア69に伝達され、振動駆動ギア69が回転する。モータ51は、およそ5000rpmで回転しており、振動駆動ギア69も同じ回転数で回転する。この時、スリーブ67の側面に固定されている錘68も併せて回転する。錘68は遠心力によりブラシ駆動シャフト60の軸の法線方向に力が働くため、スリーブ67の錘68が取り付けられている箇所の内面とブラシ駆動シャフト60の外面とが当たる。これにより、ブラシ駆動シャフト60が振動し、ブラシ駆動シャフト60に取り付けられている歯ブラシ体20も振動する。ピニオンギア53の回転に併せて歯ブラシ体20が振動するため、歯ブラシ体20の振動周波数は、モータ51の回転周波数と同じとなり、83Hzとなる。一般的に、ブラシ駆動シャフト60に接続される歯ブラシ体20を高速で振動させると、歯の表面に付着した歯垢を除去する力が上がることから、第1切替え位置では、電動歯ブラシ10を磨くモードとして使用する。
次に、歯ブラシ体20のブラシ部24を歯の表面に当てると、83Hzの振動が歯に伝わり、歯の歯垢が除去される。この時、歯ブラシ体20を上下に動かしても、ストッパー側嘴部71と係止側嘴部97とが嵌合してブラシ駆動シャフト60の回転が阻止されているため、歯ブラシ体20が回転することはない。ここで、歯ブラシ体20が回転してしまうとすると、歯に対して振動が伝わりにくくなり磨く力が落ちてしまうため、ブラシ駆動シャフト60が回転しないように阻止されている。
次に、図示しない切替えスイッチを切替えて、切替え機構90を第2切替え位置にする。すると、図5から図7に示すように、モータ51のピニオンギア53の回転は、第2入力ギア92を介して第1入力ギア82に伝達される。第1入力ギア82の回転は遊星ギア機構85を介して第1出力ギア84に伝達される。さらに、第1出力ギア84の回転は、中継ギア94を介して回転駆動ギア65に伝達される。ピニオンギア53の回転数と回転駆動ギア65の回転数の比は83:1であるので、回転駆動ギア65はおよそ60rpmで回転する。
次に、歯ブラシ体20のブラシ部24を歯と歯の隙間にやや強めに当てる。すると、歯ブラシ体20の低速で高トルクの回転により、歯の隙間に付着した歯垢がかき出される。このように、一般的に、歯ブラシ体20を低速でゆっくり回転させると、歯の隙間に付着した歯をかき出し易くなることから、第2切替え位置では、電動歯ブラシ10をかき出しモードとして使用する。
このように、ブラシ駆動シャフト60を高速に駆動させる場合は、切替え機構90を第1切替え位置にし、ブラシ駆動シャフト60を低速に駆動させる場合は、切替え機構90を第2切替え位置にして減速機構80を用いる構成とすることで、従来のようにモータの電圧を変えることなく、ブラシ駆動シャフト60の駆動速度が調整可能となる。また、ブラシ駆動シャフト60を低速に駆動させる場合は、モータ51のピニオンギア53の回転は遊星ギア機構85により減速されるため、従来のようにモータの電圧を下げて低速回転させる構成と比較して、モータ51の電圧降下によるトルクの減少がないことから、歯を磨く力を強くすることができる。
以上のように本実施形態によれば、ブラシ駆動シャフト60を高速に駆動させる場合は、切替え機構90を第1切替え位置にし、ブラシ駆動シャフト60を低速に駆動させる場合は、切替え機構90を第2切替え位置にして減速機構80を用いる構成とすることで、従来のようにモータの電圧を変えることなく、ブラシ駆動シャフト60の駆動速度が調整可能となる。
また、ブラシ駆動シャフト60を低速に駆動させる場合は、例えば遊星ギア機構のような減速機構80を用いて減速するため、従来のようにモータの電圧を下げて低速回転させる構成と比較して、モータ51の電圧降下によるトルクの減少がないことから、歯を磨く力を強くすることができる。
また、ブラシ駆動シャフト60を高速で駆動させる第1切替え位置では、振動駆動ギア69を回転させることで、ブラシ駆動シャフト60を高速で振動させることができる。また、ブラシ駆動シャフト60を低速で駆動させる第2切替え位置では、回転駆動ギア65を回転させることで、ブラシ駆動シャフト60を低速で回転させることができる。一般的に、ブラシ駆動シャフト60に接続される歯ブラシ体20を高速で振動させると、歯の表面に付着した歯垢を除去する力が上がり、歯ブラシ体20を低速でゆっくり回転させると、歯の隙間に付着した歯垢をかき出し易くなる。従って、上記のように構成することで、磨くモード(第1切替え位置)とかき出しモード(第2切替え位置)の2つのモードを実現することができる。
また、錘68の遠心力によりブラシ駆動シャフト60を振動させることができる。
また、第1切替え位置(磨くモード)では、ブラシ駆動シャフト60の回転ストッパー部70と切替え機構90のストッパー係止部95とが係止するため、第1切替え位置でブラシ駆動シャフト60が回転することを防止できる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)本実施形態では、モータ51に印加される電圧は一定としたが、第1切替え位置、及び、第2切替え位置のそれぞれの位置において、モータに印加される電圧を可変させる構成としても良い。例えば、電動歯ブラシにPWM制御部を設け、モータに印加される電圧を可変させる構成としても良い。
(2)本実施形態では、第1切替え位置では歯ブラシ体20が振動し、第2切替え位置では歯ブラシ体20が回転する構成としたが、振動又は回転のいずれかのみの構成としても良い。この場合、切替え機構の切替え位置を変更すると、振動モードのみの構成とする場合は歯ブラシ体の振動周波数が変化し、回転モードのみの構成とする場合は歯ブラシ体の回転周波数が変化する構成としても良い。
(3)本実施形態では、振動発生機構66は、ブラシ駆動シャフト60に挿通されたスリーブ67の側面に錘68を固定し、錘68の遠心力によりブラシ駆動シャフト60を振動させる構成としたが、ブラシ駆動シャフト60を振動させることができればどのような構成でも良い。例えば、ピニオンギアの回転を、カム機構を用いて左右方向又は上下方向の運動に変換する構成としても良い。
(4)本実施形態では、電動歯ブラシ10に用いられる電池は、一般的な交換可能な乾電池としたが、例えば、リチウムイオン電池等を用いて充電する構成としても良い。
(5)本実施形態では、ブラシ部24は360度ブラシとしたが、ブラシ部は、一方向に毛先が延びる一般的なブラシとしても良い。
(6)本実施形態では、減速機構80に遊星ギア機構85を設けて、ピニオンギア53の回転を減速する構成としたが、減速する構成としてはどのような構成にしても良く、例えば、遊星ギア機構85の代わりに、減速比の大きな単体のギアを設けても良いし、また、不思議遊星歯車機構を用いても良い。
(7)本実施形態では、第1切替え位置ではピニオンギア53の回転数と振動駆動ギア69の回転数との比は1対1となるように各ギア比が調整され、第2切替え位置ではピニオンギア53の回転数と回転駆動ギア65の回転数との比は83対1となるように各ギア比が調整されていたが、各ギア比は本実施形態で示した比率に固定されることはない。例えば、第1切替え位置ではピニオンギアの回転数と振動駆動ギアの回転数との比は2対1となるように各ギア比を調整しても良いし、第2切替え位置ではピニオンギアの回転数と回転駆動ギアの回転数との比は100対1となるように各ギア比を調整しても良い。
(8)本実施形態では、第1切替え位置において、ストッパー側嘴部71と係止側嘴部97とが嵌合することで、ブラシ駆動シャフト60の回転が阻止されていたが、ブラシ駆動シャフト60の回転を阻止することができればどのような構成としても良い。例えば、切替え機構のストッパー係止部を左右方向に延びる棒状とし、一対のストッパー側嘴部の間に、棒状のストッパー係止部を下方から入れることで、ストッパー側嘴部がストッパー係止部に当たり、ブラシ駆動シャフトの回転が阻止される構成としても良い。
10…電動歯ブラシ
20…歯ブラシ体
51…モータ
53…ピニオンギア
60…ブラシ駆動シャフト
64…ブラシ駆動部
65…回転駆動ギア
66…振動発生機構
67…スリーブ
68…錘
69…振動駆動ギア
70…回転ストッパー部
80…減速機構
82…第1入力ギア
84…第1出力ギア
90…切替え機構
92…第2入力ギア
93…第2出力ギア
94…中継ギア
95…ストッパー係止部

Claims (4)

  1. 回転軸にピニオンギアが接続されたモータと、
    別体の歯ブラシ体が一端側に接続可能となっており、他端側にブラシ駆動部が設けられており、前記ブラシ駆動部により駆動されるブラシ駆動シャフトと、
    第1入力ギア及び第1出力ギアを有しており前記第1入力ギアの回転を減速して前記第1出力ギアに伝達する減速機構と、
    第2入力ギア及び前記第2入力ギアの回転が伝達される第2出力ギア、並びに前記第2入力ギア及び前記第2出力ギアの回転とは独立して回転する中継ギアを有する切替え機構と、を備える電動歯ブラシであって、
    前記ブラシ駆動部には、前記第1出力ギア又は前記中継ギアが接続可能となっており、前記ブラシ駆動部は、接続された前記第1出力ギア、又は、接続された前記中継ギアの回転に連動して前記ブラシ駆動シャフトを駆動可能となっており、
    前記切替え機構は、第1切替え位置、及び、第2切替え位置の2つの位置を相互に変位可能となっており、
    前記第1切替え位置では、前記第2入力ギアは、前記ピニオンギアとかみ合う位置にあり、前記第2出力ギアは、前記ブラシ駆動部に接続される位置にあり、
    前記第2切替え位置では、前記第2入力ギアは、前記ピニオンギアの回転を前記第1入力ギアに伝達するアイドルギアであって、前記ピニオンギア及び前記第1入力ギアとかみ合う位置にあり、前記中継ギアは、前記第1出力ギアの回転を前記ブラシ駆動部に伝達するアイドルギアであって、前記第1出力ギアとかみ合い、且つ、前記ブラシ駆動部に接続される位置にある電動歯ブラシ。
  2. 前記ブラシ駆動部は、前記ブラシ駆動シャフトを回転させる回転駆動ギアと、前記ブラシ駆動シャフトを振動させる振動発生機構と、前記振動発生機構を駆動する振動駆動ギアと、を備えており、
    前記第1切替え位置では、前記第2出力ギアは前記振動駆動ギアとかみ合っており、前記回転駆動ギアとはかみ合っておらず、
    前記第2切替え位置では、前記中継ギアは前記回転駆動ギアとかみ合っており、前記回転駆動ギアとはかみ合っていない請求項1に記載の電動歯ブラシ。
  3. 前記振動駆動ギアは、前記ブラシ駆動シャフトに、前記ブラシ駆動シャフトを中心として回転可能に取り付けられており、
    前記振動発生機構は、前記ブラシ駆動シャフトに挿通されるスリーブと、前記スリーブの外周側面に固定された錘とを有し、
    前記スリーブは、前記振動駆動ギアと連動して回転し、前記スリーブの回転により発生する錘の遠心力により、前記スリーブの内面が前記ブラシ駆動シャフトに当たることで、前記ブラシ駆動シャフトを振動させる請求項2に記載の電動歯ブラシ。
  4. 前記ブラシ駆動シャフトの端部には、回転ストッパー部が設けられており、
    前記切替え機構は、前記回転ストッパー部と係止することで前記回転駆動ギアの回転を停止させるストッパー係止部を有しており、
    前記第1切替え位置では、前記ストッパー係止部は前記回転ストッパー部と係止しており、前記第2切替え位置では、前記ストッパー係止部と前記回転ストッパー部との係止が解除される請求項2又は請求項3に記載の電動歯ブラシ。
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