JP6729800B2 - 眼科装置 - Google Patents

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Description

開示の技術は、眼科装置に関する。
眼科における眼の診断及び眼への外科的処置を目的として対象者の眼(以下、被検眼という。)の内部、特に被検眼の眼底部の観察を可能とする眼科撮影装置が各種実現されている。例えば、被検眼の眼底の実像を作成する観察装置に関する技術が知られている(特許文献1参照)。なお、本明細書では、「眼科」とは、眼に対処する医学の分科をいう。
特許文献1に記載の技術では、角膜の曲率に適合する形状の凹型後面を有するレンズ要素を、被検眼(角膜)に密着させ、密着されたレンズ要素を含んで被検眼の眼底部の実像を形成する光学系が構成されている。
特表2000−504251号公報
開示の技術は、レンズ要素を被検眼に密着させて被検眼内を観察することに比べて、被検眼を有する対象者に対する負担を軽減しつつ被検眼内を広範囲に観察することができる眼科装置を提供する。
開示の技術の第1態様に係る眼科装置は、被検眼の所定領域の画像を取得するための第1光学システムと、反射屈折光学ユニットを有し、前記所定領域の周辺部の画像を取得するための第2光学システムと、を有する。
第2態様に係る眼科装置は、第1態様に係る眼科装置であって、前記反射屈折光学ユニットは、前記眼科装置の光軸を中心とする開口部を有し、前記被検眼からの光を反射する第1反射面と、前記眼科装置の前記光軸を中心とする開口部を有し、前記第1反射面からの反射光を前記被検眼と反対側に反射する第2反射面と、を有する。
第3態様に係る眼科装置は、第2態様に係る眼科装置であって、前記第1光学システムおよび前記第2光学システムは、前記被検眼と反対側の位置に、前記被検眼の瞳の位置と共役関係にある瞳共役位置を形成する。
第4態様に係る眼科装置は、第1態様から第3態様の何れか1態様に係る眼科装置であって、前記第1光学システムは、第1光学ユニットと、後部光学ユニットとを有し、前記第2光学システムは、前記反射屈折光学ユニットと、前記後部光学ユニットとを有する。
第5態様に係る眼科装置は、第4態様に係る眼科装置であって、前記第1光学ユニットと、前記反射屈折光学ユニットとを切替える切替え装置をさらに備える。
第6態様に係る眼科装置は、第1態様から第3態様の何れか1態様に係る眼科装置であって、前記第1光学システムは、第1光学ユニットと、後部光学ユニットとを有し、前記第2光学システムは、前記反射屈折光学ユニットと、前記第1光学システムの後部光学ユニットとは異なる後部光学ユニットとを有する。
第7態様に係る眼科装置は、第6態様に係る眼科装置であって、前記第1光学システムと、前記第2光学システムとを切替える切替え装置をさらに備える。
第8態様に係る眼科装置は、第1態様から第7態様の何れか1態様に係る眼科装置であって、前記周辺部の画像の形状は、前記眼科装置の光軸を中心とする輪帯形状である。
第9態様に係る眼科装置は、第8態様に係る眼科装置であって、前記第1光学システムによる光軸を含む所定領域の画像と、前記第2光学システムによる前記所定領域の周辺部の輪帯形状画像は、その境界を含めて重複する。
第10態様に係る眼科装置は、第3態様から第9態様の何れか1態様に係る眼科装置であって、前記第1光学システム及び第2光学システムは、前記第1光学システムにおける前記被検眼の瞳位置から瞳共役位置の瞳結像倍率をβ1、前記瞳共役位置に無収差理想レンズを入れたときの前記被検眼の眼底共役像における最大視野の歪曲率をM1とし、前記第2光学システムにおける前記被検眼の瞳位置から瞳共役位置の瞳結像倍率をβ2、瞳共役位置に無収差理想レンズを入れたときの前記眼底共役像における最大視野の歪曲率をM2とするとき、
0.2<β1・(1−M2)/β2・(1−M1)<1.0
で示す条件式を満たす。
第11態様に係る眼科装置は、第10態様に係る眼科装置であって、前記β1、β2、M1、M2は、
2<β1/(1−M1)<13
9<β2/(1−M2)<17
で示す条件式を満たす。
第12態様に係る眼科装置は、第1態様から第11態様の何れか1態様に係る眼科装置であって、前記第2光学システムは、前記反射屈折光学ユニットに、前記被検眼の瞳からの外部照射角が100°以上の角度を有する光が入射可能に構成される。
第13態様に係る眼科装置は、第1態様から第12態様の何れか1態様に係る眼科装置であって、前記第1光学システム及び第2光学システムの各々は単一の光軸上に光学素子が配列される。
第14態様に係る眼科装置は、第1態様から第13態様の何れか1態様に係る眼科装置であって、前記第1光学システム及び第2光学システムの各々は、少なくとも1面の負の屈折力を有する面を含み、かつ全体として正の屈折力を有する共通するレンズ群を含む。
第15態様に係る眼科装置は、第3態様から第10態様の何れか1態様に係る眼科装置であって、前記第1光学システムにおける前記被検眼の瞳位置から瞳共役位置までの距離をL1、前記第2光学システムにおける前記被検眼の瞳位置から瞳共役位置までの距離をL2とするとき、
0.8<L1/L2<1.2
で示す条件式を満たす。
第16態様に係る眼科装置は、第1態様から第15態様の何れか1態様に係る眼科装置であって、前記第1光学システムにおける前記被検眼の瞳位置の面における有効口径H1を、前記第2光学システムにおける前記被検眼の瞳位置の面における有効口径H2とするとき、
1.0≦H1/H2<5.0
で示す条件式を満たす。
実施形態に係る眼科撮影装置の全体構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る眼科撮影装置の被検眼に対する照射角の一例を示すイメージである。 実施形態に係る眼科撮影装置の眼底の撮影可能領域の一例を示すイメージ図である。 実施形態に係る眼科撮影装置に含まれる走査装置の一例を示す概略構成図である。 実施形態に係る眼科撮影装置に含まれる制御装置を、コンピュータによって実現した構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る眼底撮影装置によって得られる2次元画像の一例を示すイメージ図である。 実施形態に係る制御装置で生成される2次元画像の一例として第1眼底画像領域及び第2眼底画像領域が繋ぎ合わされる2次元画像を模式的に示すイメージ図である。 実施形態に係る制御装置で生成される2次元画像の一例として第1眼底画像領域及び第2眼底画像領域の一部が重複される2次元画像を模式的に示すイメージ図である。 実施形態に係る眼科撮影装置に含まれる共通光学系における光学システムの模式図である。 実施例1−1に係る第1光学システムのレンズ構成の一例を示す構成図である。 実施例1−1に係る第1光学システムの横収差図である。 実施例1−2に係る第2光学システムのレンズ構成の一例を示す構成図である。 実施例1−2に係る第2光学システムの横収差図である。 実施例1−3に係る第2光学システムのレンズ構成の一例を示す構成図である。 実施例1−3に係る第2光学システムの横収差図である。 実施例2−1に係る第1光学システムのレンズ構成の一例を示す構成図である。 実施例2−1に係る第1光学システムの横収差図である。 実施例2−2に係る第2光学システムのレンズ構成の一例を示す構成図である。 実施例2−2に係る第2光学システムの横収差図である。 実施例3−1に係る第1光学システムのレンズ構成の一例を示す構成図である。 実施例3−1に係る第1光学システムの横収差図である。 実施例3−2に係る第2光学システムのレンズ構成の一例を示す構成図である。 実施例3−2に係る第2光学システムの横収差図である。 実施例3−3に係る第2光学システムのレンズ構成の一例を示す構成図である。 実施例3−3に係る第2光学システムの横収差図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1に、本実施形態に係る眼科撮影装置10の構成の一例を示す。
図1に示すように、眼科撮影装置10は、被検眼の眼底を撮影する装置本体14及び制御装置16を含む。なお、以下の説明では、「撮影」とは、ユーザが眼科撮影装置10を用いて被写体を示す画像を取得することをいい、「撮像」と称する場合がある。装置本体14は、制御装置16の制御下で作動する。装置本体14は、SLOユニット18、走査装置19、及びOCTユニット20を含む。
なお、以下の説明では、眼科撮影装置10が水平面に設置された場合の水平方向を「X方向」、水平面に対する垂直方向を「Y方向」とし、被検眼12の前眼部から眼球中心Oを介して眼底に向かう方向を「Z方向」とする。従って、Y方向及びZ方向の双方に対して垂直な方向が「X方向」となる。
本実施形態に係る眼科撮影装置10は、眼科撮影装置10で実現可能な主要な機能の一例として、2つの機能を有している。第1機能は、眼科撮影装置10を走査型レーザ検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope。以下、「SLO」という。)として作動させ、SLOによる撮影を行う機能(以下、SLO撮影系機能という。)である。第2機能は、眼科撮影装置10を光干渉断層計(Optical Coherence Tomography。以下、「OCT」という。)として作動させ、OCTによる撮影を行う機能(以下、OCT撮影系機能という。)である。
SLO撮影系機能は、眼科撮影装置10の構成のうち、制御装置16、SLOユニット18及び第1光学スキャナ22を含む走査装置19によって実現される。SLOユニット18は、光源、及び検出素子等を含んで、被検眼12の眼底を撮像可能になっている。つまり、眼科撮影装置10は、SLO撮影系機能として作動されることで、被検眼12の眼底(例えば撮影可能領域12A)が被写体として撮像される。具体的には、SLOユニット18からの光(以下、「SLO光」という。)が走査装置19によって被検眼12の瞳孔を通して撮影可能領域12Aに対して、第1スキャナ22によるY方向(鉛直方向)、及び第3スキャナ29によるX方向(水平方向)に走査され、その反射光による画像がSLOユニット18で取得される。なお、SLO撮影系機能は、周知の機能であるため、詳細な説明は省略する。
OCT撮影系機能は、制御装置16、OCTユニット20及び第2光学スキャナ24を含む走査装置19によって実現される。OCTユニット20は、光源、分光器、センサ、及び参照光学系等を含んで、眼底の膜厚方向に複数の断層領域を撮像可能になっている。つまり、眼科撮影装置10は、OCT撮影系機能として作動されることで、眼底(例えば撮影可能領域12A)の膜厚方向の領域である断層領域が撮像される。具体的には、OCTユニット20からの光(以下、「測定光」という。)が走査装置19によって被検眼12の瞳孔を通して撮影可能領域12Aに対して、第2スキャナ24によるY方向(鉛直方向)、及び第3スキャナ29によるX方向(水平方向)に走査され、測定光の反射光と参照光とを干渉させて干渉光が生成される。OCTユニット20は、干渉光の各スペクトル成分を検出し、検出結果を用いて制御装置16が断層領域を示す物理量(例えば断層画像)を取得する。なお、OCT撮影系機能は、周知の機能であるため、詳細な説明は省略する。
以下の説明では、SLO光及び測定光は共にX方向及びY方向に2次元的に走査される光であるので、SLO光及び測定光を区別して説明する必要がない場合には、SLO光及び測定光を総称して「走査光」という。
なお、本実施形態では、走査光を用いた機能を含む眼科撮影装置10の一例を説明するが、走査光を用いた機能を含む眼科撮影装置に限定されるものではなく、被検眼12を観察可能な機能を有していればよい。例えば、走査光の照射に限らず、被検眼12の眼底へ向けて光を照射して被検眼12の眼底観察可能な機能を含む眼科撮影装置への適用が可能である。つまり、走査光を走査した際の被検眼12からの反射光を用いることに限定されず、単に光を照射して被検眼12を観察する機能を含むものである。また、被検眼12への光の照射にも限定されない。例えば、被検眼12に生じさせた蛍光などの光を用いて被検眼12を観察する機能を含むものである。このため、以下、被検眼12を観察する場合の光として、眼底からの反射光及び眼底における発光を含む概念として、「被検眼12からの光」と称して説明する。
ここで、本実施形態に係る眼科撮影装置10における被検眼12に対する光束の照射角について説明する。
図2に、本実施形態に係る眼科撮影装置10の被検眼に対する照射角の一例を示す。また、図3に、眼底の撮影可能領域の一例を示す。
被検眼12の眼底を観察する場合、眼底を観察する観察者の視野角、つまり、眼底の視野角(FOV:Field of View)をより大きな角度とすることで、より広範囲の眼底領域を観察できる。この眼底領域の観察のために、本実施形態に係る眼科撮影装置10では、被検眼12の眼底を走査光により走査して、被検眼12の眼底を撮影する。従って、眼底の視野角は、走査光の照射角に対応する。つまり、被検眼12に対してどの程度の光を提供すればどの程度の眼底領域を撮影可能であるのかを表現することが求められる。眼底への走査光は、被検眼12の瞳孔中心に向けて照射される。そして、被検眼の角膜での屈折のため、眼科装置からの照射光は被検眼の内部ではやや狭い角度となって眼底を照明する。図2では模式的に、眼科装置からの照射光線が瞳孔中心で屈折する状態として示している。そして、眼科装置による外部からの照射光についての外部照射角Aと、これにより照射させる被検眼の内部での照射角としての内部照射角Bとを区別して表現されなければならない。
外部照射角Aとは、眼科撮影装置10側から、すなわち被検眼12の外部からの光照射角である。つまり、被検眼12の眼底に対して照射光が被検眼12の瞳孔中心点27(すなわち、瞳孔の正対視中央点)へ向かう角度を外部照射角Aとする。この外部照射角Aはまた眼底から反射して瞳孔中心点27から被検眼12を射出して眼科撮影装置10へ向かう光の角度に等しい。一方、内部照射角Bとは、被検眼12の眼球中心Oを基準位置として、被検眼12の眼底が走査光により照射されて実質的に撮影される光照射角を表している。外部照射角Aと内部照射角Bとは、対応関係にあるが、以下の説明では、眼科装置としての説明であるため、眼底の視野角に対応する照射角として、外部照射角Aを用いる。なお、以下の説明では、内部照射角を併記する場合があるが、参考値である。
従って、図3に示すように、眼科撮影装置10は、外部照射角Aによる被検眼12の眼底領域である撮影可能領域12A内を撮像する。この撮影可能領域12Aは、例えば、走査装置19による走査光の走査可能な最大領域である。撮影可能領域12Aの一例には、外部照射角Aで、約120度の視野を提供する範囲が挙げられる。この場合の内部照射角は160程度に対応する。
例えば、撮影可能領域12Aは、第1撮影可能領域12A1及び第2撮影可能領域12A2に大別することができる。第1撮影可能領域12A1とは、外部照射角Aaによる被検眼12の瞳孔中心点27と中心Oとを通る視軸CL近傍の視野の範囲であり、第2撮影可能領域12A2とは、第1撮影可能領域12A1の周辺領域で、視軸CLから離れた周辺視野の範囲である。第1撮影可能領域12A1に対応する外部照射角Aaの一例としては約30度(内部照射角Bは45度程度に相当)が挙げられ、第2撮影可能領域12A2に対応する外部照射角Aの一例として約120度(内部照射角160度程度に相当)が挙げられる。
走査装置19は、第1光学スキャナ22、第2光学スキャナ24、ダイクロイックミラー26、及び第3光学スキャナ29を備えた共通光学系28を含む。第1光学スキャナ22、第2光学スキャナ24、及びダイクロイックミラー26は、第1光学スキャナ22とダイクロイックミラー26との間の光路長と、第2光学スキャナ24とダイクロイックミラー26との間の光路長とが一致するように配置される。共通光学系28は、SLO光及び照射光に対して共通に用いられる。共通光学系28は、第3光学スキャナ29を含む。これら第1光学スキャナ22、第2光学スキャナ24、及び第3光学スキャナ29は、被検眼12の瞳孔の中心部と共役な位置に配置される。なお、ダイクロイックミラー26は両方のスキャナーに共用されるため、共通光学系に含まれると考えることもできる。
なお、本実施形態では、第1光学スキャナ22の一例として、ポリゴンミラーを用いることができる。また、本実施形態では、第2光学スキャナ24の一例として、ガルバノミラーを用いることができる。なお、第1光学スキャナ22及び第2光学スキャナ24は、光束を所定方向に偏向できる光学素子であればよい。
図4に、共通光学系28の主要な構成を含む走査装置19の一例を示す。
図4に示すように、共通光学系28は、光学システム28A、及び第3光学スキャナ29を含んでいる。光学システム28Aは、共通光学系28として作動する光学系を、光軸を中心とした眼底中央部位の視野を担当する第1光学システム28A1を基準として、第1光学システム28A1から眼底中央部位の周囲の眼底周辺部位の視野を担当する第2光学システム28A2に、切り替えることが可能な切替機構28Bを含む。切替機構28Bは、例えば回転ステージ及び1軸ステージ等の移動機構を用いることができる。つまり、本実施形態では、切替機構28Bの動作に応じて光学システム28Aにおける第1光学システム28A1及び第2光学システム28A2の何れかの光学系が被検眼12の眼底を撮像するための光学システムとして設定される。第1光学システム28A1及び第2光学システム28A2の詳細は後述する。
なお、切替機構28Bは、ユーザの手動操作により切替可能に構成してもよく、図示しない駆動装置を備えて、制御装置16からの切替命令に応じて図示しない駆動装置を駆動させ、第1光学システム28A1又は第2光学システム28A2に切り替えるようにしてもよい。
第1光学スキャナ22は、SLOユニット18からのSLO光をダイクロイックミラー26に送り出す。また、第1光学スキャナ22は、SLO光をY方向に走査する。なお、SLO光のY方向への走査はポリゴンミラー等の光偏向素子を動作させることによって実現される。ダイクロイックミラー26は、第1光学スキャナ22から送り出されたSLO光を透過させ、共通光学系28に導く。共通光学系28では、第3光学スキャナ29からのSLO光が光学システム28A(第1光学システム28A1又は第2光学システム28A2)に射出される。また、第3光学スキャナ29は、SLO光をX方向に走査する。なお、SLO光のX方向への走査はガルバノミラー等の光偏向素子を動作させることによって実現される。
共通光学系28では、第3光学スキャナ29からのSLO光が光学システム28Aを介して、被検眼12の瞳孔に入射される。SLO光が撮影可能領域12Aで反射すると、SLO反射光がSLO光と同一の光路を逆向きに辿ってSLOユニット18へ到達する。
第2光学スキャナ24は、OCTユニット20からの測定光をダイクロイックミラー26に送り出す。また、第2光学スキャナ22は、測定光をY方向に走査する。なお、測定光のY方向への走査はガルバノミラー等の光偏向素子を動作させることによって実現される。ダイクロイックミラー26は、第2光学スキャナ24から送り出された測定光を反射することで、共通光学系28に導く。共通光学系28では、第3光学スキャナ29からの測定光が光学システム28A(第1光学システム28A1又は第2光学システム28A2)に射出される。また、第3光学スキャナ29は、測定光をX方向に走査する。
共通光学系28では、第3光学スキャナ29からの測定光が光学システム28Aを介して、被検眼12の瞳孔に入射される。測定光が撮影可能領域12Aに入射されると、測定光は撮影可能領域12Aの膜厚方向の異なる位置において散乱したり、反射したりする。この結果として得られた測定反射光は、測定光と同一の光路を逆向きに辿ってOCTユニット20に到達する。
図5に、コンピュータによって実現した制御装置16の構成の一例を示す。
図5に示すように、制御装置16は、CPU(Central Processing Unit)161、RAM(Random Access Memory)162、及びROM(Read Only Memory)163を含むコンピュータによって構成される。ROM163は、被検眼12の眼底の画像を形成する各種機能を実現するための制御プログラムを含んでいる。本実施形態では、制御プログラムの一例として、SLOプログラム163A、OCTプログラム163B、及び画像合成プログラム163Cを含んでいる。制御装置16は、入出力インタフェース(I/O)164を備えており、CPU161、RAM162、ROM163、及びI/O164は各々コマンド及びデータを授受可能にバス165を介して接続されている。また、I/O164には、画像を表示するディスプレイ等の表示部166、及び制御装置16へ指示を入力するキーボードやマウス等の入力部が接続されている。さらに、I/O164には、SLOユニット18、OCTユニット20、及び走査装置19が接続されている。
SLOプログラム163Aには、SLO撮影系機能を実現するためのプロセスが記述されており、そのプロセスの実行によりSLOユニット18及び第1光学スキャナ22を含む走査装置19が制御される。つまり、制御装置16は、SLOプログラム163AがROM163から読み出されてRAM162に展開され、RAM162に展開されたSLOプログラム163AがCPU161によって実行されることで、SLO撮影系機能の制御部として動作する。このように、制御装置16は、SLOユニット18及び走査装置19を制御し、撮影可能領域12Aを示す2次元画像12Gを生成する。2次元画像12Gは、平面視の撮影可能領域12Aを示す平面画像である。
OCTプログラム163Bには、OCT撮影系機能を実現するためのプロセスが記述されており、そのプロセスの実行によりOCTユニット20及び第2光学スキャナ24を含む走査装置19が制御される。つまり、制御装置16は、OCTプログラム163BがROM163から読み出されてRAM162に展開され、RAM162に展開されたOCTプログラム163BがCPU161によって実行されることで、OCT撮影系機能の制御部として動作する。このように、制御装置16は、OCTユニット20及び走査装置19を制御し、被検眼12の眼底の断層像、つまり、撮影可能領域12A内の断層画像を生成する。
画像合成プログラム163Cには、被検眼12の第1撮影可能領域12A1及び第2撮影可能領域12A2(図3参照)を撮像した画像を合成する機能を実現するためのプロセスが記述されている。そのプロセスの実行により画像が合成され、眼底画像として形成される。つまり、制御装置16は、画像合成プログラム163CがROM163から読み出されてRAM162に展開され、RAM162に展開された画像合成プログラム163CがCPU161によって実行されることで、SLO撮影系機能又はOCT撮影系機能で得られる画像を合成する制御部として動作する。
図6に、制御装置16で生成された撮影可能領域12Aを示す2次元画像12Gの一例を示す。
図6に示すように、X方向走査角度範囲は、走査光のX方向の走査角度の範囲である。図6には、X方向走査角度範囲として、θ0度以上θn度以下の範囲が例示されている。また、Y方向走査角度範囲は、走査光のY方向の走査角度である。図6には、Y方向走査角度範囲として、φ0度以上φn度以下の範囲が例示されている。
図6に示すように、2次元画像12Gは、第1撮影可能領域12A1(図3参照)に対応する円形の第1眼底画像領域12G1と、第2撮影可能領域12A2(図3参照)に対応する輪帯状の第2眼底画像領域12G2とに大別される。ここでしかし、第1眼底画像領域12G1と、第2眼底画像領域12G2との画像を高精度に同じ走査による撮影で得ることは容易ではなかった。
具体的には、光学システム28Aは、光軸を中心とした眼底中央部位の視野を担当する第1光学システム28A1を基準として、眼底中央部位の周囲の眼底周辺部位の輪帯形状の視野を担当する第2光学システム28A2に、切り替え可能になっている(図4参照)。第1光学システム28A1では、被検眼12の眼底中央部位である第1撮影可能領域12A1(図3参照)が撮像される。第2光学システム28A2では、被検眼12の眼底周辺部位である第2撮影可能領域12A2(図3参照)が撮像される。
図7A及び図7Bに、制御装置16で生成される2次元画像12Gの一例を模式的に示す。図7Aは小さな円形状の第1眼底画像領域12G1とその周辺の輪帯形状の第2眼底画像領域12G2とが繋ぎ合わされて、2次元画像12Gが形成された場合を示している。図7Bは、第1眼底画像領域12G1及び第2眼底画像領域12G2の一部(径方向に長さLxの輪帯)が重複されて2次元画像12Gが形成された場合を示している。
図7Aに示すように、制御装置16は、第1光学システム28A1によって撮像された第1眼底画像領域12G1と、第2光学システム28A2によって撮像された第2眼底画像領域12G2と、を繋ぎ合わせることで、眼底の撮影可能領域12Aに対応する2次元画像12Gを生成する。また、図7Bに示すように、制御装置16は、第1光学システム28A1によって撮像された第1眼底画像領域12G1と、第2光学システム28A2によって撮像された第2眼底画像領域12G2と、を一部重複させて、眼底の撮影可能領域12Aに対応する2次元画像12Gを生成する。第1眼底画像領域12G1と、第2眼底画像領域12G2との一部を重複させる場合、第1眼底画像領域12G1と、第2眼底画像領域12G2とを合成して重複画像12Gxを生成してもよく、第1眼底画像領域12G1と、第2眼底画像領域12G2との何れか一方を重複画像12Gxとして用いてもよい。また、第1眼底画像領域12G1と、第2眼底画像領域12G2との一部を重複させる場合、重複画像12Gxの大きさをユーザに入力させてもよい。
なお、第1眼底画像領域12G1と、第2眼底画像領域12G2とを合成する合成処理は、例えば、OCTユニット20から得られた3Dデータ又はスキャンデータを用いて網膜の立体画像、断面画像、表面画像を生成すると共に、セグメンテーション処理を実行する処理が挙げられる。また、SLOユニット14から得られたデータ各々を用いて眼底画像を生成してもよい。
例えば、これらの画像を合成する場合、各画像の血管パターンが重なるように画像を回転又は拡大縮小などの画像処理を実行すればよい。合成された画像は、恰も撮影画角が例えば100度を超える広角画像撮影用の眼科機器で撮影したような、広角画像を得ることができる。画像を合成する画像処理は、上述の手法に限定されるものではなく、既知の手法を用いてもよいことは言うまでもない。
次に、共通光学系28に含まれる光学システム28Aについて詳細に説明する。眼科撮影装置10では、被検眼12における眼底の撮影可能領域12A内を広範囲に撮像することが要求される。しかし、屈折レンズのみを用いた眼科撮影装置10によって、被検眼12における外部照射角を超広角にして、より広角の視野を得ることは容易ではなかった。これは、被検眼12と被検眼12に直近の光学系の面との間の作動距離WD(ワーキングディスタンス)の確保と、高分解画像を得る為の収差性能の向上と、フレア及びゴーストの抑制と、装置本体の大きさ及び重さの軽減と、製造難易度及びコストの軽減という複数の課題を解決することが要求されるためである。これらの課題は、より広角の視野を得ようとするのにしたがって二律相反する傾向があった。例えば、眼科撮影装置10に対して、広視野化及び光学系の小型化の何れか一方の選択をせざる負えなかった。
そこで、本発明者は、眼底観察では、眼底中心部位の観察が行われることが多い点と、反射面及び屈折レンズを組み合わせた反射屈折光学系が光学系全体として色収差の発生を抑制でき、かつ光学系を小型化することが可能であるという点と、に着目し、本実施形態に係る眼科撮影装置10に到達した。つまり、本実施形態では、眼底中心部位の観察を担当する第1光学システム28A1を2つの光学ユニットで構成し、そのうち被検眼12側の光学ユニットを反射屈折光学系からなる別の光学ユニットに切替ることによって、より広角が要求される周辺部の観察を可能とする第2光学システム28A2を独立した光学系として構成した。つまり、中心視野のための第1光学システム28A1と周辺視野のための第2光学システム28A2とで、被検眼側の光学ユニットを切り替え、残りの光学ユニットを共用光学ユニットとして使用することを可能にした眼科撮影装置10を提供する。なお、以下の説明では、被検眼12の眼底を撮影する眼底撮影装置を中心として説明するが、上記光学構成によれば、被検眼12との位置関係を適宜に選定することにより、眼底に限らず被検眼の前眼部などでの観察視野の切替にも有効である。
図8に、より広角の視野を実現可能にする共通光学系28における光学システム28Aを模式的に示す。図8に示すように、光学システム28Aは、被検眼12側から、光学ユニット280及び後の光学ユニット(共用光学ユニット)282を含んでいる。
被検眼の眼底中央部を観察するための光学系、つまり、光軸AXを中心とした眼底中央部位の視野を担当する第1光学システム28A1は、第1光学ユニット280A1及び後部光学ユニットとしての共用光学ユニット282で構成される。また、被検眼の眼底周辺部を観察するための光学系、つまり、眼底中央部位の周囲の眼底周辺部位の視野を担当する第2光学システム28A2は、反射屈折光学ユニットである第2光学ユニット280A2及び後部光学ユニットとしての共用光学ユニット282を含んで構成される。本実施形態では、第1光学システム28A1から第2光学システム28A2へ切り替えるに当たり、切替機構28Bにより第1光学ユニット280A1が第2光学ユニット280A2に切り替えられる。
ところで、第2光学ユニット280A2を反射屈折光学ユニットとして、反射面と屈折レンズを組み合わせた反射屈折光学系として構成することによれば、光学系全体として色収差の発生を抑え、また光学系の小型化を可能にすることが可能である。そこで、本実施形態では、反射面に入射する光束と反射された光束の分離を行うことを可能にして、眼底周辺の広い部位を観察することを可能にした。詳細には、眼底中央部位の周囲の眼底周辺部位の視野を担当する第2光学システム28A2としての反射屈折光学ユニットにおいて、反射面は光軸を中心とする開口部を有する、例えば輪帯形状の有効反射領域を有する反射ミラーと、屈折レンズを用い、輪帯状の視野を形成することによって、超広角領域の画像を十分な収差性能で、フレア及びゴーストの発生を抑制しつつ小型でレンズ枚数を少なくした光学系が実現される。
ところが、第2光学システム28A2では、輪帯状の視野を有するため、眼底内全域にわたって観察することが困難である。そこで、視野角の小さい小型の屈折観察光学系である第1光学ユニット280A1と組み合わせ、第1光学ユニット280A1を第2光学ユニット280A2に切り替えることで眼底内全域にわたっての観察が可能になる。
本実施形態にかかる眼科撮影装置10において、SLOユニット18及びOCTユニット20を含めた光学システム全体を入れ替えることは装置の大型化や複雑化を避けられない。このため、次に示す(1)式の条件式を満たすように共通光学系28における第1光学システム28A1及び第2光学システム28A2を構成することによって、最初の瞳共役Pcj位置より光の射出側の光学系を共通化して用いることができる。
0.2<β1・(1−M2)/β2・(1−M1)<1.0 ・・・(1)
ただし、第1光学システム28A1における被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置の瞳結像倍率をβ1、瞳共役Pcj位置に無収差理想レンズを入れたときの眼底共役Pcjにおける最大視野の歪曲率をM1とし、第2光学システム28A2における被検眼の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置の瞳結像倍率をβ2、瞳共役Pcj位置に無収差理想レンズを入れたときの眼底共役Pcjにおける最大視野の歪曲率をM2とする。なお、無収差理想レンズは説明の都合上、便宜的に入れたものであり、無収差理想レンズを入れることに限定されるものではない。
また、次に示す(2)式及び(3)式の条件式を満たすように共通光学系28における第1光学システム28A1及び第2光学システム28A2を構成することによって、高速な走査観察を可能にすることができる。
2<β1/(1−M1)<13 ・・・(2)
9<β2/(1−M2)<17 ・・・(3)
第1光学システム28A1及び第2光学システム28A2の各々では、屈折力を有する光学素子は単一の光軸AXに沿って配置されることで、単一光軸に配置しない場合と比べて、光学系の調整難易度を低下させることができる。ただし、偏向鏡等により光軸が偏向されることは調整難易度を大きくさせるものではない。
また、光学ユニットの入れ替え前後で、被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離が大きく変動すると、被検眼12の位置の移動、または装置光学系の移動が必要となり、眼底内全域の観察に要する時間が長くなる。つまり、眼底中央部位の画像及び眼底中央部位の周囲の画像について一方の画像から他方の画像に切り替えるまでの時間差が増大し、結果として眼底内全域の観察に要する時間が長くなり、眼底内全域の観察可能にする眼科撮影装置10としては好ましくない状況に陥る。
そこで、第1光学システム28A1における被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離と、第2光学システム28A2における被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離との差を抑制することで、光学ユニット入れ替え前後で、被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離変動を抑制できる。具体的には、次に示す(4)式の条件式を満たすように共通光学系28における第1光学システム28A1及び第2光学システム28A2を構成すればよい。
0.8<L1/L2<1.2 ・・・(4)
ただし、第1光学システム28A1における被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離をL1、前記第2光学システムにおける被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離をL2とする。
また、被検眼12の瞳Ppと瞳共役Pcjの像の間の瞳のコマ収差は、瞳共役Pcjの像位置での眼底像の光束画角差となり、眼底の位置で解像力が変化することにつながる。この瞳のコマ収差を補正するために、被検眼12の眼底との眼底共役Fcj位置と瞳共役Pcj位置との間に、全体として正の屈折力を有するレンズ群が配置され、そのレンズ群中には少なくとも1面の負の屈折力をもつ面が構成されることが好ましい。
このように構成した第1光学システム28A1及び第2光学システム28A2を含む共通光学系28において、切替機構28Bにより、円形視野の撮影から超広角輪帯視野へ切り替えることができる。このように構成することで、主に眼底中心部の観察で行われることが多い眼科における眼の診断にあっても適用が容易で、かつ眼底中央部位の周囲の広い領域の観察へ円滑に移行できる。
また、眼科における眼の診断が主に眼底中心部の観察から得られることが多いため、診断時の観察にはより高解像力が要求される。この要求は、次に示す(5)式の条件式を満たすように共通光学系28における第1光学システム28A1及び第2光学システム28A2を構成することで達成可能である。この場合、瞳面と共役な位置近傍に、この条件を満たすための開口絞りを配置することが好ましい。
1.0≦H1/H2<5.0 ・・・(5)
ただし、第1光学システム28A1における被検眼12の瞳Pp位置の面における有効口径をH1、第2光学システム28A2における被検眼12の瞳Pp位置の面における有効口径をH2とする。なお、上限を3.0より小さくすることが好ましい。
なお、第1光学システム28A1による円形視野光学系(標準)と第2光学システム28A2による輪帯視野光学系(超広角用)とのどちらの光学ユニットが用いられているかを自動的に検出し、検出された光学ユニットに応じて、瞳共役Pcj位置近傍に配置される第2光学スキャナ29の走査角度、またその角度に応じた照明光のオン/オフ、瞳面と共役位置近傍に配置される開口絞り径等が自動で設定されることが好ましい。
ところで、光学システム28において、一般には被検眼12と光学系の作動距離WDを長くすることは容易ではない。これに対して本実施形態では、反射面の中心に透過開口をもつ輪帯形状の有効反射領域をもつ反射面と、レンズを用い、輪帯形状の視野を有することで、超広角領域の画像を十分な収差性能で、フレアやゴーストの発生の小さい小型で構成レンズ枚数の少ない光学系により実現可能にしている。
次に、第2光学システム28A2を詳細に説明する。第2光学システム28A2も2つの光学ユニットを有している。被検眼側の光学ユニット280A2は反射屈折光学ユニットである。被検眼12の瞳Pp側より入射する光は、順に、被検眼側に凹面を向けた第1屈折面により光束の広がりを抑制された上で光軸を中心とする開口を有する第1反射面により反射されて被検眼12へ向かう方向で収斂され、第2反射面で被検眼12へ向かう方向と逆方向に反射されて、第1反射面の光軸を中心とする開口を透過する。この反射屈折光学ユニットからの光は後続の光学ユニット282により、被検眼12の瞳Pp位置と像共役となる瞳共役Pcjの像が形成される。後続の光学ユニット282は、第1光学システム28A1の第2光学ユニット282と同一である。凹面の第1屈折面により、十分な作動距離WDが確保され、第1反射面の小型化が可能とされ、凸面の第2反射面及び凹面の第1反射面の光軸を中心とする開口部を透過させることにより、光束分離が可能になり、しかも光学系を小型化する上で有利になる。
また、光軸を中心とする開口を有する第1反射面、及び同じく光軸を中心とする開口を有する第2反射面は、屈折率1より大きい媒質の両側の面に形成される一体構造となる裏面反射面を採用することで、より長い作動距離WDの確保と反射鏡をより小型に形成することの両立が可能になる。
(第1実施例)
図9に、第1実施例に係る眼科撮影装置10における第1光学システム28A1のレンズ構成を、実施例1−1として示す。
第1光学システム28A1は、被検眼12の瞳Pp側から、瞳面D側に凹面を向けた正メニスカスレンズL01、瞳面D側に凹面を向けた非球面形状の正メニスカスレンズL02、及び瞳面D側に凸レンズL03に負メニスカスレンズL04が張り合わされたレンズ群が順に配列された第1光学ユニット280A1を含んでいる。また、第1光学ユニット280A1の光の射出側には、被検眼12の瞳Pp側から、凸レンズL05、及び瞳面D側に凹面を向けた負メニスカスレンズL06が順に配列された共用光学ユニット282を含んでいる。
なお、第1光学システム28A1を構成する全ての光学要素、つまり、第1光学ユニット280A1に含まれる光学要素(レンズL01、L02、L03、L04)及び共用光学ユニット282に含まれる光学要素(レンズL05、L06)は単一の光軸AXに沿って配置される。
また、前記非球面は、光軸に垂直な方向の高さをrとし、非球面の頂点における接平面から高さrにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離(サグ量)をzとし、頂点曲率半径の逆数をcとし、円錐係数をkとし、n次の非球面係数をA、B、C、D、Eとしたとき、次に示す(6)式で表されるものとする。
z=(c・r)/〔1+{1−(1+k)・r・c1/2
+A・r+B・r+C・r+D・r10+E・r12 ・・・(6)
次の表1に、第1実施例における第1光学システム28A1(実施例1−1)の諸元の値を示す。
表1では、有効視野角(瞳からの射出全角A)が0〜110度(0〜55度:第1面入射角)とし、作動距離WDが18mmとした場合を示す。また、全長(被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離L1)が565.25mmとし、瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置の瞳結像倍率β1が4.88xとした場合を示す。さらに、歪曲率M1(瞳共役Pcj位置に無収差理想レンズを入れたときの眼底共役Pcjにおける最大視野の歪曲率)が0.300とした場合を示す。

レンズL02で第4面の非球面を示す非球面係数は、
A:−0.115291E−05
B:+0.363779E−09
C:−0.562953E−13
である。
図10に、表1の諸元により構成された第1光学システム28A1(実施例1−1)の横収差図を示す。
図10に示す収差図において、縦軸は像高を示し、実線は中心波長587.5620nmを示し、破線は656.2790nmを示し、一点鎖線は486.1330nmnmを示し、二点鎖線は435.8350nmを示している。
図10に示す収差図から明らかなように、第1実施例の第1光学システム28A1では、可視光波長域の光に対して収差のばらつきが抑制され、良好に補正されていることがわかる。また、図示を省略したが、球面収差、非点収差、歪曲収差などの諸収差も良好に補正されていることが確認されている。
図11に、第1実施例に係る眼科撮影装置10における第2光学システム28A2のレンズ構成を、実施例1−2として示す。
第2光学システム28A2は、被検眼12の瞳Pp側から、瞳面D側に凹面を向けた正メニスカスレンズL01、瞳面D側に凹面を向けた非球面形状を含む負メニスカスレンズL02、及び瞳面D側に凸面を向けた正メニスカスレンズL03に負メニスカスレンズL04が張り合わされたレンズ群が順に配列された第2光学ユニット280A2を含んでいる。なお、第2光学ユニット280A2の光の射出側の光学系は、図9に示す共用光学ユニット282を共通して用いる。
なお、第1光学システム28A1と同様に、第2光学システム28A2を構成する全ての光学要素、つまり、第2光学ユニット280A2に含まれる光学要素(レンズL01、L02、L03、L04)及び共用光学ユニット282に含まれる光学要素(レンズL05、L06)は単一の光軸AXに沿って配置される。
この構成において、図11中に示した光線は、被検眼12の瞳位置Ppから射出する平行光束が第2光学システム28A2により、その被検眼12と反対側に空間内に瞳共役点Pcjを形成する様子を示している。ここでは、眼底からの光が被検眼12を平行光束となって射出することを前提としており、この場合、被検眼12の眼底殿共役点は、図11中の点Fcjで示されている位置であり、輪帯状凹面反射面Mr01と輪帯状凸面反射面Mr02との間に眼底の一次空間像が形成されることを示している。なお、前述したSLOユニット18及びOCTユニット20では、各ユニットからの照射ビーム(レーザ光)が被検眼12の瞳位置Ppを中心とする平行光束として被検眼12に入射することは言うまでもない。後述する各実施例においても同様である。
次の表2に、第1実施例における第2光学システム28A2(実施例1−2)の諸元の値を示す。
表2では、有効視野角(瞳からの射出全角A)が100〜132度(50〜66度:第1面入射角)とし、作動距離WDが18mmとした場合を示す。また、全長(被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離L2)が520.88mmとし、瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置の瞳結像倍率β1が4.9xとした場合を示す。さらに、歪曲率M1(瞳共役Pcj位置に無収差理想レンズを入れたときの眼底共役Pcjにおける最大視野の歪曲率)が0.574とした場合を示す。

レンズL02で第7面の非球面を示す非球面係数は、
A:+0.398342E−06
B:−0.976217E−10
C:−0.544603E−13
である。
図12に、表2の諸元により構成された第2光学システム28A2(実施例1−2)の横収差図を示す。この横収差図は、本実施例の光学性能を評価するために、瞳共役Pcj位置に無収差理想レンズを便宜的に入れたときの眼底像についての収差図である。後述する各実施例においても同様に無収差理想レンズを入れて収差計算を行っている。
図12に示す収差図では、図10と同様に、縦軸は像高を示し、実線は中心波長587.5620nmを示し、破線は656.2790nmを示し、一点鎖線は486.1330nmnmを示し、二点鎖線は435.8350nmを示している。
図12に示す収差図から明らかなように、第1実施例の第2光学システム28A2でも、可視光波長域の光に対して収差のばらつきが抑制され、良好に補正されていることがわかる。また、第2光学システム28A2は、有効視野角(外部照射角A)が100度から110度(50度から55度:第1面入射角)近傍においても良好に補正されていることがわかる。なお、図示を省略したが、球面収差、非点収差、歪曲収差などの諸収差も良好に補正されていることが確認されている。
図13に、実施例1−2の変形例を実施例1−3として、眼科撮影装置10における第2光学システム28A2のレンズ構成を示す。
実施例1−2では、第1光学システム28A1と、第2光学システム28A2との各々の有効視野角(瞳からの射出全角A)を、一部(100度から110度)が重複するように設定されている。実施例1−3では、実施例1−2より有効視野角を広げて、第1光学システム28A1と、第2光学システム28A2との各々の有効視野角(瞳からの射出全角A)を、重複させることなく、切り替わるように設定したものである。
実施例1−3の第2光学システム28A2は、被検眼12の瞳Pp側から、瞳面D側に凹面を向けた非球面形状を含む正メニスカスレンズL01、正メニスカスレンズL01の光の射出側の面に瞳面D側の凹面が張り合わされた非球面形状を含む負メニスカスレンズL02、及び瞳面D側に凸面を向けた正メニスカスレンズL03に負メニスカスレンズL04が張り合わされたレンズ群が順に配列された第2光学ユニット280A2を含んでいる。なお、第2光学ユニット280A2の光の射出側の光学系は、図9に示す共用光学ユニット282を共通して用いる。
次の表3に、実施例1における他の第2光学システム28A2(実施例1−3)の諸元の値を示す。
表3では、有効視野角(瞳からの射出全角A)が110〜140度(55〜70度:第1面入射角)とし、作動距離WDが18mmとした場合を示す。また、全長(被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離L2)が565mmとし、瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置の瞳結像倍率β2が3.92xとした場合を示す。さらに、歪曲率M2(瞳共役Pcj位置に無収差理想レンズを入れたときの眼底共役Pcjにおける最大視野の歪曲率)が0.720とした場合を示す。

レンズL01で第3面及び第5面の非球面を示す非球面係数は共通であり、
A:−0.902137E−07
B:+0.794263E−11
C:−0.318956E−15
である。
また、レンズL02で第7面の非球面を示す非球面係数は、
A:+0.585897E−06
B:−0.983043E−10
C:+0.117076E−12
D:−0.125282E−16
である。
図14に、表3の諸元により構成された第2光学システム28A2(実施例1−3)の横収差図を示す。
図14に示す収差図では、第1実施例と同様に、縦軸は像高を示し、実線は中心波長587.5620nmを示し、破線は656.2790nmを示し、一点鎖線は486.1330nmnmを示し、二点鎖線は435.8350nmを示している。
図14に示す収差図から明らかなように、第2実施例の第2光学システム28A2と同様に、可視光波長域の光に対して収差のばらつきが抑制され、良好に補正されていることがわかる。また、第2光学システム28A2は、有効視野角が110度(55度:第1面入射角)近傍で、第1光学システム28A1より良好に補正されていることがわかる。なお、図示を省略したが、球面収差、非点収差、歪曲収差などの諸収差も良好に補正されていることが確認されている。
(第2実施例)
次に、第2実施例を説明する。第1実施例では、第1光学システム28A1と、第2光学システム28A2との各々に、非球面形状のレンズ素子が含まれている。第2実施例では、光軸を中心とした眼底中央部位の視野を担当する第1光学システム28A1を構成するレンズ素子を全て球面形状に設定したものである。また、第2実施例では、第1光学システム28A1と、第2光学システム28A2との各々の有効視野角(瞳からの射出全角A)を、重複させることなく、切り替わるように設定したものである。
なお、第2実施例は、第1実施例と同様の構成のため、同一部分は同一符号を付し詳細な説明を省略する。
図15に、第2実施例に係る眼科撮影装置10における第1光学システム28A1のレンズ構成を、実施例2−1として示す。
第1光学システム28A1は、被検眼12の瞳Pp側から、瞳面D側に凹面を向けた正メニスカスレンズL01、瞳面D側に凹面を向けた正メニスカスレンズL02、及び瞳面D側に凸レンズL03に負メニスカスレンズL04が張り合わされたレンズ群が順に配列された第1光学ユニット280A1を含んでいる。また、第1光学ユニット280A1の光の射出側には、被検眼12の瞳Pp側から、凸レンズL05、及び瞳面D側に凹面を向けた負メニスカスレンズL06が順に配列された共用光学ユニット282を含んでいる。
なお、第1光学システム28A1を構成する全ての光学要素、つまり、第1光学ユニット280A1に含まれる光学要素(レンズL01、L02、L03、L04)及び共用光学ユニット282に含まれる光学要素(レンズL05、L06)は単一の光軸AXに沿って配置される。
次の表4に、実施例2における第1光学システム28A1(実施例2−1)の諸元の値を示す。
表4では、有効視野角(瞳からの射出全角A)が0〜100度(0〜50度:第1面入射角)とし、作動距離WDが32.99mmとした場合を示す。また、全長(被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離L1)が550mmとし、瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置の瞳結像倍率β1が3.95xとした場合を示す。さらに、歪曲率M1(瞳共役Pcj位置に無収差理想レンズを入れたときの眼底共役Pcjにおける最大視野の歪曲率)が0.268とした場合を示す。

図16に、表4の諸元により構成された第1光学システム28A1(実施例2−1)の横収差図を示す。
図16に示す収差図では、第1実施例と同様に、縦軸は像高を示し、実線は中心波長587.5620nmを示し、破線は656.2790nmを示し、一点鎖線は486.1330nmnmを示し、二点鎖線は435.8350nmを示している。
図16に示す収差図から明らかなように、第3実施例の第1光学システム28A1では、有効視野角が大きくなるにしたがって収差が大きくなることがわかる。
図17に、第2実施例に係る眼科撮影装置10における第2光学システム28A2のレンズ構成を、実施例2−2として示す。
実施例2−2に係る第2光学システム28A2は、被検眼12の瞳Pp側から、瞳面D側に凹面を向けた正メニスカスレンズL01、瞳面D側に凹面を向けた非球面形状を含む負メニスカスレンズL02、及び瞳面D側に凸面を向けた正メニスカスレンズL03に負メニスカスレンズL04が張り合わされたレンズ群が順に配列された第2光学ユニット280A2を含んでいる。なお、第2光学ユニット280A2の光の射出側の光学系は、図15に示す共用光学ユニット282を共通して用いる。
なお、第1光学システム28A1と同様に、第2光学システム28A2を構成する全ての光学要素、つまり、第2光学ユニット280A2に含まれる光学要素(レンズL01、L02、L03、L04)及び共用光学ユニット282に含まれる光学要素(レンズL05、L06)は単一の光軸AXに沿って配置される。
次の表5に、実施例2における第2光学システム28A2(実施例2−2)の諸元の値を示す。
表5では、有効視野角(瞳からの射出全角A)が100〜130度(50〜65度:第1面入射角)とし、作動距離WDが18mmとした場合を示す。また、全長(被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離L2)が549.19mmとし、瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置の瞳結像倍率β2が5.64xとした場合を示す。さらに、歪曲率M2(瞳共役Pcj位置に無収差理想レンズを入れたときの眼底共役Pcjにおける最大視野の歪曲率)が0.517とした場合を示す。

レンズL02で第7面の非球面を示す非球面係数は、
A:+0.505045E−06
B:−0.185139E−09
C:+0.118203E−12
D:−0.133097E−16
である。
図18に、表5の諸元により構成された第2光学システム28A2(実施例2−2)の横収差図を示す。
図18に示す収差図では、第1実施例と同様に、縦軸は像高を示し、実線は中心波長587.5620nmを示し、破線は656.2790nmを示し、一点鎖線は486.1330nmnmを示し、二点鎖線は435.8350nmを示している。
図18に示す収差図から明らかなように、実施例2−2の第2光学システム28A2では、可視光波長域の光に対して収差のばらつきが抑制され、有効視野角が100度(50度:第1面入射角)近傍で、第1光学システム28A1より良好に補正されていることがわかる。また、図示を省略したが、球面収差、非点収差、歪曲収差などの諸収差も良好に補正されていることが確認されている。
次に、変形例を説明する。
変形例では、レンズ素子の口径を小さくすること、及び反射面の口径を小さくすることの両者を想定した場合に、レンズ素子の口径を小さくすることを支配的にして構成されている。詳細には、レンズ素子の口径を小さくすることに注力し、反射面の大型化はある程度許容する構成を可能としている。広画角視野を得るための第2光学システム280A2を構成する第2光学ユニットとしての反射屈折光学系は、被検眼12の瞳Pp側より、光が入射する順に、最も被検眼側に被検眼側に凹面を向けた正メニスカスレンズを有し、正の屈折力を有する屈折レンズ、入射側が気体となる表面反射面である中心開口を有する第1反射面、入射側が気体となる表面反射面である第2反射面、負の屈折力を持つ屈折レンズから構成され、第1反射面の中心開口を通って、被検眼12の瞳Pp位置と共役となる瞳共役Pcjの位置に像を形成することで実現される。このとき、負の屈折力をもつレンズは第1反射面と第2反射面の間に配置されることが好ましい。
なお、以下の実施例では、前述の第1実施例乃至第2実施例と類似の構成のため、同一部分は同一符号を付し詳細な説明を省略する。
(第3実施例)
図19に、第3実施例に係る第1光学システム28A1のレンズ構成を、実施例3−1として示す。実施例3−1では、第1光学システム28A1におけるレンズ素子の口径が小さくされている。
第1光学システム28A1は、被検眼12の瞳Pp側から、瞳面D側に凹面を向けた正メニスカスレンズL01、瞳面D側に凹面を向けた非球面形状を含む正メニスカスレンズL02、及び瞳面D側に凸レンズL03に負メニスカスレンズL04が張り合わされたレンズ群が順に配列された第1光学ユニット280A1を含んでいる。また、第1光学ユニット280A1の光の射出側には、被検眼12の瞳Pp側から、瞳面D側に凸面を向けた負メニスカスレンズL05、及び凸レンズL06が順に配列された共用光学ユニット282を含んでいる。
なお、第1光学システム28A1を構成する全ての光学要素、つまり、第1光学ユニット280A1に含まれる光学要素(レンズL01、L02、L03、L04)及び共用光学ユニット282に含まれる光学要素(レンズL05、L06)は単一の光軸AXに沿って配置される。
次の表6に、実施例3における第1光学システム28A1(実施例3−1)の諸元の値を示す。
表6では、有効視野角(瞳からの射出全角A)が0〜100度(0〜50度:第1面入射角)とし、作動距離WDが18.0mmとした場合を示す。また、全長(被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離L1)が590mmとし、瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置の瞳結像倍率β1が7.24xとした場合を示す。さらに、歪曲率M1(瞳共役Pcj位置に無収差理想レンズを入れたときの眼底共役Pcjにおける最大視野の歪曲率)が0.249とした場合を示す。

図20に、表6の諸元により構成された第1光学システム28A1(実施例3−1)の横収差図を示す。
図20に示す収差図では、同様に、縦軸は像高を示し、実線は中心波長587.5620nmを示し、破線は656.2790nmを示し、一点鎖線は486.1330nmnmを示し、二点鎖線は435.8350nmを示している。
図20に示す収差図から明らかなように、実施例3−1の第1光学システム28A1では、有効視野角が大きくなるにしたがって収差が大きくなることがわかる。
図21に、第3実施例に係る眼科撮影装置10における第2光学システム28A2のレンズ構成を、実施例3−2として示す。
実施例3−2に係る第2光学システム28A2は、被検眼12の瞳Pp側から、瞳面D側に凹面を向けた正メニスカスレンズL01、瞳面D側に凹面を向けた輪帯状の第1反射面Mr01、正メニスカスレンズL01の凸面の中心部に設けられた第2反射面Mr02、瞳面D側に凹面を向けた負メニスカスレンズL02、及び瞳面D側に凹面を向けた正メニスカスレンズL03が順に配列された第2光学ユニット280A2を含んでいる。なお、第2光学ユニット280A2の光の射出側の光学系は、図19に示す共用光学ユニット282を共通して用いる。
なお、第1光学システム28A1と同様に、第2光学システム28A2を構成する全ての光学要素、つまり、第2光学ユニット280A2に含まれる光学要素(レンズL01、L02、L03)及び共用光学ユニット282に含まれる光学要素(レンズL05、L06)は単一の光軸AXに沿って配置される。
次の表7に、実施例3−2における第2光学システム28A2(実施例3−2)の諸元の値を示す。
表7では、有効視野角(瞳からの射出全角A)が80〜130度(40〜65度:第1面入射角)とし、作動距離WDが39.1089mmとした場合を示す。また、全長(被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離L2)が565mmとし、瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置の瞳結像倍率β2が6.4xとした場合を示す。さらに、歪曲率M2(瞳共役Pcj位置に無収差理想レンズを入れたときの眼底共役Pcjにおける最大視野の歪曲率)が0.518とした場合を示す。

図22に、表7の諸元により構成された第2光学システム28A2(実施例3−2)の横収差図を示す。
図22に示す収差図では、第1実施例と同様に、縦軸は像高を示し、実線は中心波長587.5620nmを示し、破線は656.2790nmを示し、一点鎖線は486.1330nmnmを示し、二点鎖線は435.8350nmを示している。
図22に示す収差図から明らかなように、第3実施例の第2光学システム28A2では、可視光波長域の光に対して収差のばらつきが抑制され、有効視野角が100度(50度:第1面入射角)近傍で、第1光学システム28A1より良好に補正されていることがわかる。また、図示を省略したが、球面収差、非点収差、歪曲収差などの諸収差も良好に補正されていることが確認されている。
図23に、実施例3−2の変形例を実施例3−3として、眼科撮影装置10における第2光学システム28A2のレンズ構成を示す。実施例3−2では、正メニスカスレンズL01の凸面の中心部に第2反射面Mr02を設けたが、実施例3−3は、第2反射面Mr02を正メニスカスレンズL01から独立した素子に設けるようにしたものである。
実施例3−3に係る第2光学システム28A2は、被検眼12の瞳Pp側から、瞳面D側に凹面を向けた正メニスカスレンズL01、瞳面D側に凹面を向けた非球面形状を含む輪帯状の第1反射面Mr01、瞳面D逆側に凸面の中心部に設けられた非球面形状を含む第2反射面Mr02、瞳面D側の凹面を向けた負メニスカスレンズL02、及び瞳面D側に凹面を向けた正メニスカスレンズL03が順に配列された第2光学ユニット280A2を含んでいる。また、第2光学ユニット280A2の光の射出側には、被検眼12の瞳Pp側から、瞳面D側に凸面を向けた負メニスカスレンズL05、及び凸レンズL06が順に配列された後の光学ユニット282が設けられている。この実施例3−3の後の光学ユニット282のレンズ構成は、上述の実施例3−1(図19)や実施例3−2(図21)とは異なっており、互換性はない。従って、この実施例3−3(図23)の第2光学システム28A2は、実施例3−1の第2光学システム28A1とそれぞれ一体的にレンズ系全体を交換することで、円形視野とその周辺の輪帯委形状視野との切替えがなされることが必要である。
次の表8に、実施例3における第2光学システム28A2(実施例3−3)の諸元の値を示す。
表8では、有効視野角(瞳からの射出全角A)が70〜130度(35〜65度:第1面入射角)とし、作動距離WDが34.448mmとした場合を示す。また、全長(被検眼12の瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置までの距離L2)が620mmとし、瞳Pp位置から瞳共役Pcj位置の瞳結像倍率β2が7.6xとした場合を示す。さらに、歪曲率M2(瞳共役Pcj位置に無収差理想レンズを入れたときの眼底共役Pcjにおける最大視野の歪曲率)が0.450とした場合を示す。また、反射面の最大径が230mmで、屈折面の最大有効径が106.3mmとした場合を示す。

第5面の非球面を示す非球面係数は、
A:−0.119695E−08
B:+0.639162E−12
C:+0.383380E−16
D:−0.483487E−20
E:+0.121159E−24
である。
また、第6面の非球面を示す非球面係数は、
A:−0.449100E−06
B:+0.253492E−08
C:−0.308466E−11
D:+0.171588E−14
E:−0.458747E−18
である。
図24に、表8の諸元により構成された第2光学システム28A2の横収差図を示す。
図24に示す収差図では、同様に、縦軸は像高を示し、実線は中心波長587.5620nmを示し、破線は656.2790nmを示し、一点鎖線は486.1330nmnmを示し、二点鎖線は435.8350nmを示している。
図24に示す収差図から明らかなように、実施例3−3の第2光学システム28A2により、可視光波長域の光に対して収差のばらつきが抑制され、良好に補正されていることがわかる。
次の表9に、上記実施例1−1から実施例3−2の各構成における前述した条件式(1)から条件式(4)の対応値を示す。

なお、前記各実施形態では、第1光学スキャナ22、第2光学スキャナ24及び第3光学スキャナ29の一例としてポリゴンミラー又はガルバノミラーを挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、走査光をY方向に走査可能な他の光学素子を用いてもよく、一例としては、MEMS(Micro−electromechanical system)ミラー、回転ミラー、プリズム、又は共振ミラーが挙げられる。
また、前記で説明した走査装置において、X方向とY方向とを入れ替えても同様の走査が行えることは言うまでもない。
なお、周辺領域の超広角での撮影の可能とする反射屈折光学系においては、光軸を含む中心領域での遮光面を設けることによって、迷光を防止することができる。SLOユニット18やOCTユニット20による走査光の照射領域を、撮影視野の輪帯領域に制限することによって、迷光を低減することが可能となる。
また本実施形態では、コンピュータによって実現した制御装置16の一例を説明したが、制御装置16は、コンピュータにより実現されることに限定されるものではなく、他のハードウェア構成によって実現してもよい。
さらに、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
10 眼科撮影装置
12 被検眼
12A 撮影可能領域
12A1 第1撮影可能領域
12A2 第2撮影可能領域
16 制御装置
19 走査装置
28 共通光学系
28A 光学システム
A 外部照射角

Claims (16)

  1. 被検眼の所定領域の画像を取得するための第1光学システムと、
    反射屈折光学ユニットを有し、前記所定領域の周辺部の画像を取得するための第2光学システムと、
    を有する眼科装置。
  2. 請求項1に記載の眼科装置であって、
    前記反射屈折光学ユニットは、
    前記眼科装置の光軸を中心とする開口部を有し、前記被検眼からの光を反射する第1反射面と、
    前記眼科装置の前記光軸を中心とする開口部を有し、前記第1反射面からの反射光を前記被検眼と反対側に反射する第2反射面と、を有する、
    ことを特徴とする眼科装置。
  3. 請求項2に記載の眼科装置であって、
    前記第1光学システムおよび前記第2光学システムは、前記被検眼と反対側の位置に、前記被検眼の瞳の位置と共役関係にある瞳共役位置を形成する、
    ことを特徴とする眼科装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の眼科装置であって、
    前記第1光学システムは、第1光学ユニットと、後部光学ユニットとを有し、
    前記第2光学システムは、前記反射屈折光学ユニットと、前記後部光学ユニットとを有する、
    ことを特徴とする眼科装置。
  5. 請求項4に記載の眼科装置であって、
    前記第1光学ユニットと、前記反射屈折光学ユニットとを切替える切替え装置をさらに備える、
    ことを特徴とする眼科装置。
  6. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の眼科装置であって、
    前記第1光学システムは、第1光学ユニットと、後部光学ユニットとを有し、
    前記第2光学システムは、前記反射屈折光学ユニットと、前記第1光学システムの後部光学ユニットとは異なる後部光学ユニットとを有する、
    ことを特徴とする眼科装置。
  7. 請求項6に記載の眼科装置であって、
    前記第1光学システムと、前記第2光学システムとを切替える切替え装置をさらに備える、
    ことを特徴とする眼科装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載の眼科装置であって、
    前記周辺部の画像の形状は、前記眼科装置の光軸を中心とする輪帯形状である、
    ことを特徴とする眼科装置。
  9. 請求項8に記載の眼科装置であって、
    前記第1光学システムによる光軸を含所定領域の画像と、前記第2光学システムによる前記所定領域の周辺部の輪帯形状画像は、その境界を含めて重複する
    ことを特徴とする眼科装置。
  10. 請求項3から請求項9の何れか1項に記載の眼科装置において、
    前記第1光学システム及び第2光学システムは、
    前記第1光学システムにおける前記被検眼の瞳位置から瞳共役位置の瞳結像倍率をβ1、前記瞳共役位置に無収差理想レンズを入れたときの前記被検眼の眼底共役像における最大視野の歪曲率をM1とし、
    前記第2光学システムにおける前記被検眼の瞳位置から瞳共役位置の瞳結像倍率をβ2、瞳共役位置に無収差理想レンズを入れたときの前記眼底共役像における最大視野の歪曲率をM2とするとき、
    0.2<β1・(1−M2)/β2・(1−M1)<1.0
    で示す条件式を満たす、
    ことを特徴とする眼科装置。
  11. 請求項10に記載の眼科装置であって、
    前記β1、β2、M1、M2は、
    2<β1/(1−M1)<13
    9<β2/(1−M2)<17
    で示す条件式を満たす、
    ことを特徴とする眼科装置。
  12. 請求項1から請求項11の何れか1項に記載の眼科装置であって
    前記第2光学システムは、前記反射屈折光学ユニットに、前記被検眼の瞳からの外部照射角が100°以上の角度を有する光が入射可能に構成される
    ことを特徴とする眼科装置。
  13. 請求項1から請求項12の何れか1項に記載の眼科装置であって、
    前記第1光学システム及び第2光学システムの各々は単一の光軸上に光学素子が配列される
    ことを特徴とする眼科装置。
  14. 請求項1から請求項13の何れか1項に記載の眼科装置であって、
    前記第1光学システム及び第2光学システムの各々は、少なくとも1面の負の屈折力を有する面を含み、かつ全体として正の屈折力を有する共通するレンズ群を含む
    ことを特徴とする眼科装置。
  15. 請求項3から請求項10の何れか1項に記載の眼科装置であって、
    前記第1光学システムにおける前記被検眼の瞳位置から瞳共役位置までの距離をL1、前記第2光学システムにおける前記被検眼の瞳位置から瞳共役位置までの距離をL2とするとき、
    0.8<L1/L2<1.2
    で示す条件式を満たす
    ことを特徴とする眼科装置。
  16. 請求項1から請求項15の何れか1項に記載の眼科装置であって、
    前記第1光学システムにおける前記被検眼の瞳位置の面における有効口径H1を、前記第2光学システムにおける前記被検眼の瞳位置の面における有効口径H2とするとき、
    1.0≦H1/H2<5.0
    で示す条件式を満たす
    ことを特徴とする眼科装置。
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