JP6729707B2 - 鼻粘液アスピレータ用付属品、鼻粘液アスピレータ、キット - Google Patents

Description

この発明は、鼻粘液アスピレータ用付属品、この付属品を使用するアスピレータ及びキットに関する。

鼻アスピレータは、子供の鼻からの粘液の生成に関連した疾患のために小児科医によって使用され推奨されている。自分の鼻をかむことができない幼い子供は、軽微な炎症状態がより深刻にならないようにするために頻回にきれいにする必要がある。この目的で、通常、赤ん坊の鼻を生理的食塩水（例えば０．９％等張又は高張ＮａＣｌ液）で湿らせた後、鼻アスピレータを使用して粘液を取り除き、子供に適正な呼吸を保証し、平穏な睡眠をもたらし最も重大な炎症性疾患の予防をもたらすことになる。

現在、様々な形式の鼻粘液アスピレータが存在する。

例えば、口アスピレータは広く普及しており、これは、子供から粘液を吸引するために、大人が口にくわえ、吸引する粘液と接触させるノズルで終端するチューブが存在する。大人が口から吸うと、粘液はノズルに引ける。

これらの口アスピレータは、安価であり動作にエネルギーを必要としないが、使用時に微生物を吸い込み、治療を行う人の口に直接到達するので、施術者を汚染するという不利益を有する。加えて、子供の鼻孔で生じる減圧は大人が空気を吸う強度に依存し、この強度は時に不十分なこともあれば、時に子供に危害を生じる危険があるほどかなり過大なこともある。

電池式電動アスピレータもまた知られており、これらは口アスピレータよりも効果的であり持ち運び可能である。しかし、それらはより高額であり、騒音を発し、放電した時に電池を交換する必要がある。

電池を取り替える問題を解決するために、電源電圧で作動する電動アスピレータも存在する。それらは、効果的であるが、より手間がかかり、やはり騒音を発し高コストである。

最後に、手動式アスピレータが知られている。それらは、単純で、安価で、動作に電力を必要としない。しかし、それらはあまり効果的でない。

この発明の目的は、従来技術に関して上記のような不備が挙げられる欠点を排除できる鼻粘液アスピレータを提案することである。

詳しくは、本発明は、医療用途において要求されるすべての安全規準を満たし、治療を行う人を汚染しないと同時に、小寸法且つ低コストである鼻粘液アスピレータを利用可能にするべく提案する。

当該の目的は、請求項１に従った鼻アスピレータ用付属品により達成される。従属請求項は本発明の好ましい実施形態を記載する。

本発明に従った付属品及び鼻粘液アスピレータの特徴及び長所は、添付の図に関して非限定的実施例として提示したその好ましい実施形態の以下の説明からいずれにせよ明らかになる。

本発明に従った鼻粘液アスピレータ用付属品の分解斜視図である。 組み立てられ、加圧空気供給チューブと接続された付属品の軸方向断面図である。 付属品本体だけの遠位端面図である。 付属品本体だけの近位端面図である。 組み立てられた付属品の近位端面図である。 変更実施形態における組み立てられた付属品の近位端面図である。 本発明に従った鼻粘液アスピレータの軸方向概略図である。 圧縮器の本体と結合するステップにおける図５ａの付属品の斜視図である。 本発明に従った付属品を使用する上気道系の治療用キットの実施例である。

前記図面において、数字１は本発明に従った鼻粘液アスピレータ用付属品を全体として示す。

一般的実施形態において、付属品１は、把持するのに適している付属品本体１０及び付属品本体１０の遠位端に配された末端ノズル１２を備える。付属品本体１０は圧縮空気源２００と接続されるのに適している。末端ノズル１２は、使用者の鼻孔に少なくとも部分的に挿入されるのに適している。この目的で、末端ノズル１２は、その遠位端１２’方向に先細りになった形状、例えば円錐形を有している。

以下の説明において、遠位端又は部分は、末端ノズル１２方向に面する、すなわち付属品１の自由端に面する端又は部分を意味し、そして近位端又は部分は、圧縮空気源２００に面する、又はそれと接続される端又は部分を意味する。

末端ノズル１２には粘液吸込み管路１４の端末が形成されている。従ってこの粘液吸込み管路１４は、末端ノズル１２の遠位端１２’に呼応して開放している。

付属品本体１０は、（好ましくは円形断面の）細長い形状を有する。付属品１０がほぼ垂直の使用位置に向けられることを考えると、一実施形態において、付属品本体１０は垂直円筒形の下部と、付属品の人間工学を高め子供の鼻孔における末端ノズル１２の遠位端１２’の位置決めを助けるために垂直軸に関して傾斜した上部とを有する。

付属品本体１０には、圧縮空気吸入路１６が形成され、正圧の気流を受け入れるために圧縮空気源２００と流体工学的に接続されるのに適している。圧縮空気吸入路１６は、ベンチュリ効果を生じるために狭窄部１６ｃを形成している。

言い換えると、圧縮空気流路１６は、流れの進行方向で圧縮空気流断面の縮小を受け、それによって、流れがより高い圧力にある大きい断面の部分と、流れが低い圧力にある小さい断面の部分、すなわち狭窄部１６ｃとの間で圧力差が生じる。

付属品本体１０にはまた、狭窄部１６ｃに流れ、粘液吸込み管路１４と流体工学的に接続されている吸引管路２０も設けられている。

一実施形態において、吸引管路は、狭窄部１６ｃを流体工学的に遮る近位室１８を有する。

ベンチュリ効果及び、狭窄部１６ｃ、吸引管路２０及び粘液吸込み管路１４の間の流体接続のために、粘液吸込み管路１４の内部では粘液の吸引に適している負圧を生じる。

より詳細には、圧縮空気吸入路１６は、圧縮空気源２００と接続されるのに適している近位端部１６ａと、外部環境と流体連通している遠位端部１６ｂと、近位端部と遠位端部との間の狭窄部１６ｃとを備える。

狭窄部１６ｃは、少なくとも近位端部１６ａの流路断面よりも小さい圧縮空気流路断面を有する。

当然ながら、圧縮空気吸入路１６の部分の近位−遠位という表記は、圧縮空気吸入路１６が付属品本体１０の展開の向きに従った向きを有することを必ずしも意味しなければならないわけではない。圧縮空気吸入路１６のこの向きは、付属品の横寸法を制限し、荷重損失を最小限にする観点から有利としてよいが、添付図面に示したものに関して別様に選択してもよい。

一実施形態において、付属品本体１０には、粘液吸込み管路１４と流体連通している粘液収集室３０が形成されている。

好ましくは、吸引管路２０は粘液収集室３０の外部に延在している。言い換えると、吸引管路２０は粘液収集室３０とは流体工学的に分離されており、それによりその通路への粘液の導入を回避し、従ってその詰まりを回避する。

しかし、留意すべきことは、吸引管路２０に粘液が存在するために狭窄部１６ｃが詰まった場合、結果として付属品本体１０内部の圧力の増大を伴いベンチュリ効果の中断が起きる。この圧力増大によって、圧縮空気吸入路１６に存在する粘液は、付属品本体１０に形成された後述する通気孔を通じて放出される。言い換えると、圧縮状態で動作している付属品は、それ自体をきれいにし、引き続きその吸引機能を回復できる。

一実施形態において、粘液吸込み管路１４は、末端ノズル１２の遠位端１２’からほぼ直線方向に沿って延びており、粘液収集室３０の開放側に面する近位端１４’を有する。

例えば、粘液収集室３０は、横断面が付属品本体１０のそれにほぼ合致する円筒形状を有する。好ましくは、粘液収集室３０は粘液吸込み管路１４の進展軸と平行に室軸まわりに拡張する。

好ましくは、粘液吸込み管路１４の近位端１４’は、粘液収集室３０に部分的に進入する。

好ましい実施形態において、吸引管路２０は、粘液吸込み管路１４の近位端１４’の側部に達しそれを越えて遠位で終端する遠位部２０ｂを有し、それによりこの吸込み管路１４から入って来る粘液が粘液収集室３０に加えて吸引管路２０にも導入され得るのを回避している。

本発明の態様によれば、圧縮空気吸入路１６及び、吸引管路２０の近位端部２０ａは、付属品本体１０に、好ましくはその下部すなわち近位部に形成された挿入体座部４２に収容されるベンチュリ挿入体４０に形成されている。

従ってベンチュリ挿入体４０は、例えば成形による単一のプラスチック材料部品において、付属品本体１０とは別個に得られる構成要素である。

より詳細には、ベンチュリ挿入体４０は、挿入縦軸に沿って互いに整列した、圧縮空気吸入路１６の近位部１６ａを画成する近位部４０ａ及び圧縮空気吸入路１６の遠位部１６ｂを画成する遠位部４０ｂよりなる。

ベンチュリ挿入体４０はまた、例えば近位室１８による、狭窄部１６ｃに流れる吸引管路２０の近位部２０ａを画成する中間部４０ｃも含む。

一実施形態において、ベンチュリ挿入体４０のこの中間部４０ｃは、狭窄部１６ｃから横方向に沿って延び、付属品本体１０に形成された吸引管路２０の中間部２０ｃに密閉して挿入される遠位端４４で終端する。例えば、吸引管路２０のこの中間部２０ｃと、ベンチュリ挿入体４０の中間部４０ｃの遠位端４４とは、挿入縦軸に平行である。

好ましい実施形態において、ベンチュリ挿入体４０の中間部４０ｃの遠位端４４は環状シーリング要素４６を備えており、これは吸引管路２０の中間部２０ｃを画成する側壁と協働する。

一実施形態において、ベンチュリ挿入体４０は、付属品本体１０の近位開口部４８を通じて挿入体座部４２から着脱可能である。

好ましい実施形態において、ベンチュリ挿入体４０は、環状シーリング要素４６と吸引管路２０の中間部２０ｃを画成する側路との間の調整された締り嵌めにより挿入体座部４２に保持される。そのような締り嵌めによって、後述する付属品本体の下部閉鎖要素を取り外した後でも、ベンチュリ挿入体４０は関連する挿入体座部４２から重力により脱離され得ず、そこに連結されたままになる。言い換えると、清掃のために、又は必要に応じて交換のためにベンチュリ挿入体４０を取り外すには、使用者による意図的な手動抜去動作を必要とする。

好ましい実施形態において、圧縮空気吸入路１６の近位部１６ａは、圧縮空気源２００からのチューブ２２０に接続された継手２１０が密閉して係合するように構成されている。例えば、継手２１０は圧縮空気吸入路１６の近位部１６ａに圧力によって挿入されるのに適している。

一実施形態において、付属品本体１０の近位端は開放して、ベンチュリ挿入体４０の挿入及び抜去のための挿入体座部４２のアクセス開口部を画成しており、付属品本体１０のこの近位端には、圧縮空気吸入路１６の近位部１６ａと整列され、継手２１０の通過を可能にするのに適している継手開口部５２が形成されたリングナット５０が着脱可能に取り付けられる。

一実施形態において、ベンチュリ挿入体４０にはリングナット５０が係合し、挿入体座部４２からのベンチュリ挿入体４０の取外しが付属品本体１０からリングナット５０を外した後にのみ可能なようになっている。このようにリングナット５０は、施術者が継手２１０を取り外す時にベンチュリ挿入体４０を挿入体座部４２に保持する機能を、ベンチュリ挿入体４０自体によって実行する。

一実施形態において、ベンチュリ挿入体４０は、リングナット５０の環状部５０２に形成された対応する相補的結合手段と係合する結合手段を備えたリングナット結合クラウン４０２を備える。

例えば、結合手段は、環状部５０２に形成された対応する開口部５０４と係合するように適応された歯４０４からなる。

上述の通り、挿入体座部４２は、付属品本体１０において潜在的に危険な過剰圧力の発生を回避するために外部環境と流体連通している。

一実施形態において、リングナット５０は、挿入体座部４２を外部環境と流体工学的に接続する通気孔５０６が通った底壁５１を備えている。追加的な通気孔を、例えばベンチュリ挿入体の歯４０４とリングナット５０の開口部５０４との間、及び／又は継手２１０とリングナット５０に形成された継手開口部５２との間に設けることができる。

図５ａに示した実施形態において、底壁５１は、図７に示すように圧縮空気発生器２００の本体の壁に形成された結合歯２０２を形状結合によって受け入れるのに適している凹部５１’を含む。

一実施形態において、リングナット５０は、リングナット５０の環状部５０２に形成された径方向突起部５０８によって付属品本体１０と連結され、付属品本体１０に形成された対応する結合穴５１０に係合するのに適している。

一実施形態において、リングナット５０は、付属品本体１０に対するリングナット５０の回転を必要とする差込みカップリングによって付属品本体１０と連結される。この実施形態において、ベンチュリ挿入体４０及びリングナット５０は、ベンチュリ挿入体４０に対してリングナット５０が回転できることにより一体に連結される。このようにして、ベンチュリ挿入体４０を付属品本体１０に挿入する時でも、リングナット５０は、付属品本体１０へのリングナット５０の差込みカップリングによる連結を、又はそれらの分離を可能にするような方法でベンチュリ挿入体４０に対して回転できる。例えば、ベンチュリ挿入体４０の歯４０４は、環状部５０２に形成された対応する開口部５０４よりも小さい径方向拡張部を有する。

本発明の更なる態様によれば、圧縮空気吸入路１６の狭窄部１６ｃは、圧縮空気吸入路１６の遠位部１６ｂに配置されたペグ６０の尖端６２が係合する。

一実施形態において、ペグ６０の当該尖端６２は、狭窄部１６ｃに面する圧縮空気吸入路１６の遠位部１６ｂの先細り端と幾何学的に嵌合する。狭窄部１６ｃから当該遠位部１６ｂへの空気の流通を可能にするために、ペグ６０の尖端６２には縦溝６２’が形成されている。

ベンチュリ挿入体４０の存在を設けた実施形態において、ペグ６０は圧縮空気吸入路１６の遠位部１６ｂの遠位端と係合する穿孔頭部６４を有する。

実験テストによれば、ペグ６０の存在によりベンチュリ効果が増幅するとともに、装置の騒音を低減する消音器の働きをすることが証明された。

好ましい実施形態において、末端ノズル１２は、ノズル基部１２２の環状壁と付属品本体１０の遠位端の側壁との間の調整された締り嵌めによって付属品本体１０に着脱可能に結合される。好ましくは、調整された締り嵌めは、詰まりのために、例えば０．１乃至１バールといった所定の閾値よりも高い正圧が付属品本体１０において発生した場合、末端ノズル１２が付属品本体１０から分離するように選択される。

一実施形態において、付属品体１０における過剰圧力の発生を防ぐ更なる安全要素を設けるために、継手２１０及び圧縮空気吸入路１６の近位部１６ａは、付属品本体１０において例えば０．１乃至１バールといった所定の閾値よりも高い圧力が存在する時に、継手２１０が自動的に圧縮空気吸入路１６から脱落するように選択された調整された締り嵌めにより一体に結合される。

一実施形態において、吸引管路２０は、付属品本体１０の側壁に形成された作動穴２２を通じて外部環境と連通する。この作動穴２２は、粘液の吸引を始めたい時に施術者が手動で閉鎖するのに適している。

このように説明される本発明に従った付属品によって、例えば０乃至１０バールよりなる圧力の圧縮空気流を発生させるのに適している圧縮空気発生器２００と、圧縮空気源２００を付属品１に流体工学的に接続するための継手２１０を備えた接続チューブ２２０とを使用する鼻粘液抜去装置１００を実現できる。

有利には、圧縮空気発生器２００には、通常のエアロゾル療法又は噴霧治療を実行するための圧縮器を使用できる。

従って、この発明の目的はまた、圧縮空気発生器２００と、上述のような付属品１と、例えばエアロゾル療法又はネブライザ用マスクといった霧状医薬物質を鼻孔及び／又は口腔に投与するために圧縮空気発生器２００によって発生した正圧で動作する少なくとも１つの更なるディスペンサ付属品３００と、圧縮空気発生器２００を付属品１に、又は少なくとも１つのディスペンサ付属品３００に流体工学的に接続するための末端継手２１０を備えた接続チューブ２２０とを備える、上気道の治療用キットである。

本発明に従った付属品及び鼻粘液アスピレータは、以下に強調する所定の目的及び利益を達成するのを可能にする。

治療を行う施術者の、又は圧縮空気発生器の汚染がないことから、最も厳しい安全規準に適合する。

粘液の吸引は、患者にやさしい所定の負圧で実行される。例えば約１乃至５バールの圧力で動作する圧縮器を用いて、ベンチュリ効果により、子供の鼻孔から粘液を穏やかに吸引するのに十分な０．１乃至１バールよりなる負圧が得られる。

末端ノズル１２に達する粘液吸込み管路１４のために、付属品本体１０内で正圧の場合でさえ、吸引された粘液が患者の方へ戻るのは防止される。

付属品１の構造は少ない数の構成要素（例えばプラスチック製の５つの部品とＯリング）により実現され、従って信頼性が高く生産が安価である。

１つの圧縮器及び接続チューブだけで、鼻アスピレータ、エアロゾル、ネブライザなど、いくつかの機能を実行できることから、鼻アスピレータ経費の総費用は低減する。上述の通り、圧縮器は各種機能を実行するのにまったく同じ方法で圧縮状態で動作する。

本発明に従った鼻粘液アスピレータ付属品の実施形態に対して、当業者は、付随的な要件を満たすために、以下のクレームの範囲を逸脱することなく、要素の修正、適応及び、他の機能的等価物との代替をなし得る。可能な実施形態に属するように記載された特徴の各々は、記載された他の実施形態から独立して実現できる。

１ 付属品
１０ 付属品本体
１２ 末端ノズル
１２’ 遠位端
１４ 粘液吸込み管路
１４’ 近位端
１６ 圧縮空気吸入路
１６ａ 近位端部
１６ｂ 遠位部
１６ｃ 狭窄部
１８ 近位室
２０ 吸引管路
２０ａ 近位端部
２０ｂ 遠位部
２２ 作動穴
３０ 粘液収集室
４０ ベンチュリ挿入体
４０ａ 近位部
４０ｂ 遠位部
４０ｃ 中間部
４２ 挿入体座部
４４ 遠位端
４６ 環状シーリング要素
４８ 近位開口部
５０ リングナット
５１ 底壁
５１’ 凹部
５２ 継手開口部
６０ ペグ
６２ 尖端
６２’ 縦溝
６４ 穿孔頭部
１００ 鼻粘液抜去装置
１２２ ノズル基部
２００ 圧縮空気源、圧縮空気発生器
２０２ 結合歯
２１０ 継手
２２０ チューブ
３００ ディスペンサ付属品
４０２ リングナット結合クラウン
４０４ 歯
５０２ 環状部
５０４ 開口部
５０６ 通気孔
５０８ 径方向突起部
５１０ 結合穴

Claims (19)

1. 鼻粘液アスピレータ用付属品であって、
   把持するのに適している付属品本体（１０）を備え、
   使用者の鼻孔に少なくとも部分的に挿入されるのに適した末端ノズル（１２）が前記付属品本体（１０）の遠位端に配されており、前記末端ノズルには粘液吸込み管路（１４）が形成されており、
   前記付属品本体には、正圧の気流を受け入れるために圧縮空気源（２００）と流体工学的に接続されるのに適しており、ベンチュリ効果を生じるための狭窄部（１６ｃ）が画成された圧縮空気吸入路（１６）と、前記狭窄部（１６ｃ）に流入するとともに、粘液を吸引するのに適しているベンチュリ効果による負圧が前記粘液吸込み管路（１４）において発生するようにして前記粘液吸込み管路（１４）と流体工学的に接続された、吸引管路（２０）と、前記粘液吸込み管路（１４）と流体連通している粘液収集室（３０）とが、形成されており、
   前記吸引管路（２０）は前記粘液収集室（３０）の外部に延在しており、
   前記末端ノズル（１２）は、調整された締り嵌めによって前記付属品本体（１０）と着脱可能に結合されており、
   前記調整された締り嵌めは、前記付属品本体において予め決められた閾値よりも高い正圧が発生した場合に、前記末端ノズルが前記付属品本体から分離するように選定され、前記閾値が０．１乃至１バールの間で設定される、
   鼻粘液アスピレータ用付属品。
2. 前記圧縮空気吸入路（１６）は、前記圧縮空気源と接続されるのに適している近位端部（１６ａ）と、外部環境と流体連通している遠位端部（１６ｂ）と、前記近位端部と前記遠位端部との間の前記狭窄部（１６ｃ）とを備えており、
   前記狭窄部（１６ｃ）は、少なくとも前記近位端部（１６ａ）の流路断面よりも小さい圧縮空気流路断面を有する、請求項１に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
3. 前記粘液吸込み管路（１４）は、前記遠位端（１２）からほぼ直線方向に沿って延びており、前記粘液収集室（３０）の開口部に面する近位端を有する、請求項１又は２に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
4. 前記吸引管路（２０）は、前記粘液吸込み管路（１４）の近位端（１４’）に並んで延び、それを越えて遠位で終端する遠位部（２０ｂ）を有する、請求項３に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
5. 前記圧縮空気吸入路（１６）と、前記吸引管路（２０）の近位端部（２０ａ）とは、前記付属品本体（１０）に形成された挿入体座部（４２）に収容されるベンチュリ挿入体（４０）に形成されている、請求項１から４のいずれか１項に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
6. 前記ベンチュリ挿入体（４０）は、挿入縦軸に沿って互いに整列した、前記圧縮空気吸入路の近位部を画成している近位部（４０ａ）と、前記圧縮空気吸入路の遠位部を画成している遠位部（４０ｂ）とを備えており、
   また、前記ベンチュリ挿入体は、前記狭窄部（１６ｃ）に流入する前記吸引管路（２０）の近位部を画成する中間部（４０ｃ）を含んでいる、請求項５に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
7. 前記ベンチュリ挿入体（４０）の前記中間部（４０ｃ）は、前記狭窄部（１６ｃ）から横方向に沿って延びており、前記付属品本体（１０）に形成された前記吸引管路（２０）の中間部（２０ｃ）に密閉して挿入される遠位端（４４）で終端する、請求項６に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
8. 前記ベンチュリ挿入体の中間部（４０ｃ）の遠位端（４４）は環状シーリング要素（４６）を備えており、
   前記ベンチュリ挿入体は、前記付属品本体の近位開口部（４８）を通じて前記挿入体座部から着脱可能であり、前記環状シーリング要素（４６）と前記吸引管路（２０）の前記中間部（２０ｃ）の側壁との間の調整された締り嵌めのために前記挿入体座部（４２）に保持される、請求項７に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
9. 前記圧縮空気吸入路（１６）の近位部（１６ａ）は、前記圧縮空気源（２００）からのチューブ（２２０）に接続された継手（２１０）が密閉して係合するように構成されている、請求項１から８のいずれか１項に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
10. 前記圧縮空気吸入路（１６）の近位部（１６ａ）と整列され、リングナット（５０）を通る継手（２１０）の通過を可能にするのに適している継手開口部（５２）が形成されている底壁（５１）を有するリングナット（５０）、が前記付属品本体（１０）の近位端に着脱可能に連結されており、
    前記ベンチュリ挿入体（４０）には、前記挿入体座部（４２）からの前記ベンチュリ挿入体の取外しが前記付属品本体（１０）から前記リングナット（５０）を分離した後にのみ可能であるようにして前記リングナット（５０）が係合している、請求項８に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
11. 前記ベンチュリ挿入体（４０）は、前記リングナット（５０）の環状部（５０２）に形成された対応する相補的結合手段（５０４）と係合する結合手段（４０４）を備えたリングナット継手クラウン（４０２）を備える、請求項１０に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
12. 前記リングナット（５０）の底壁（５１）には、前記挿入体座部（４２）を外部環境と流体工学的に接続する通気孔（５０６）が形成されている、請求項１０又は１１に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
13. 前記圧縮空気吸入路の前記狭窄部（１６ｃ）は、前記圧縮空気吸入路（１６）の遠位部（１６ｂ）に配置されたペグ（６０）の尖端（６２）が係合する、請求項２から１２のいずれか１項に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
14. 鼻粘液アスピレータであって、０乃至１０バールよりなる圧力の圧縮空気流を発生させるのに適している圧縮空気発生器（２００）と、請求項１から１３のいずれか１項に記載の前記鼻粘液アスピレータ用付属品（１）と、前記圧縮空気発生器を前記鼻粘液アスピレータ用付属品と流体工学的に接続する接続チューブ（２２０）とを備える、鼻粘液アスピレータ。
15. 上気道の治療用キットであって、圧縮空気発生器（２００）と、請求項１から１３のいずれか１項に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品（１）と、例えばエアロゾル療法又はネブライザのためのマスクといった霧状医薬物質を鼻孔及び／又は口腔に投与するために圧縮空気発生器（２００）により発生した正圧で動作する少なくとも１つの更なるディスペンサ付属品（３００）と、前記圧縮空気発生器を前記鼻粘液アスピレータ用付属品又は少なくとも１つの前記ディスペンサ付属品と流体工学的に接続するための接続チューブ（２２０）とを備える、キット。
16. 前記吸引管路（２０）は、前記付属品本体（１０）の側壁に形成された作動穴（２２）を通じて外部環境と連通している、請求項１に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
17. 前記粘液収集室（３０）が、前記末端ノズル（１２）の近位で前記付属品本体（１０）の遠位端に形成され、前記吸引管路（２０）の遠位部（２０ｂ）に隣接している、請求項１又は３に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
18. 前記粘液収集室（３０）が、前記末端ノズル（１２）の近位で前記付属品本体（１０）の遠位端に形成され、前記粘液吸込み管路（１４）と流体連通している、請求項１又は３に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。
19. 前記付属品本体（１０）は、円筒形下部及び、垂直使用位置に向けられた時に下部に対して傾斜した円筒形上部を有する、請求項１から１３、１６から１８のいずれか１項に記載の鼻粘液アスピレータ用付属品。

Images