JP6727730B2 - 弾丸及び銃弾 - Google Patents

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本発明は、弾丸及び銃弾に関する。
一般的な弾丸は、発射に伴って被甲を構成する銅が銃腔内に堆積していく(例えば、特許文献1参照)。
特表2001−501293号公報(段落[0018]、図1)
しかしながら、銃腔内の銅の堆積量が増えると弾道に影響を及ぼすことがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、弾道への影響を抑制することが可能な弾丸及び銃弾の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、被甲の表面全体に前記被甲を構成する銅合金が露出している第1弾丸を備える第1銃弾に混ぜて弾倉に充填される銃弾の弾丸であって、銅合金からなる被甲の表面の少なくとも一部が、厚さ20μm以下のビスマスのショットピーニング層で構成されている弾丸である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の前記ショットピーニング層を有する弾丸を備える銃弾である。
請求項3の発明は、被甲の表面全体に前記被甲を構成する銅合金が露出している第1弾丸の前記被甲の表面に、ビスマスをショットピーニングして厚さ20μm以下のビスマス層を付加して前記第1弾丸と混ぜて使用される弾丸を製造する弾丸の製造方法である。
本発明の弾丸が発射されると、その表面のビスマスのショットピーニング層が溶融して、銃腔内に付着している銅と共に溶融した銅合金になって銃腔外に排出される。本発明の弾丸及び銃弾の使用により、銃腔内の銅の堆積量を減らすことが可能となるため、銅の堆積物による弾道への影響を抑制することが可能となる。また、ビスマスのショットピーニング層の厚み20μm以下であるので、一般的な弾丸の被甲にビスマスのショットピーニングを行って本発明に係る弾丸を製造することができ、製造コストを抑えることができる。
第1実施形態に係る銃弾の断面図 弾丸の一部破断側面図 被甲尾部周辺の拡大断面図 弾丸の製造工程を示す断面図 弾丸が銃身を通過する過程を示す断面図 (A)弾丸が通過する前の銃腔内の写真(B)弾丸が通過した後の銃腔内の写真
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1には、本実施形態の弾丸10を備えた銃弾50が示されている。銃弾50は、薬きょう41と、火薬42と、弾丸10とを備えている。薬きょう41は、一端有底の筒型形状をなし、その薬きょう内41Aに火薬42が充填されている。また、薬きょう41の開口部41Hには、弾丸10が嵌め込まれている。なお、以下では、銃弾50における弾丸10側を「前側」と、薬きょう41側を「後側」と、適宜、呼ぶことにする。
図2に示すように、弾丸10は、弾心11の外側がケース状の被甲21で覆われた構造になっている。弾心11は、円柱状をなす弾心ストレート部12と、弾心ストレート部12の前方で先細りとなった弾心先端部13と、弾心ストレート部12の後方で後側に向かうにつれて円錐台形状に窄まった弾心テーパ部14と、で構成されている。なお、弾心11は、鉄、鋼等の金属で構成されている。
被甲21は、後端が開口したケース部21Aと、ケース部21Aの開口端から内側に張り出した張出部21Bとで構成されている。ケース部21Aの内側の形状は、弾心11と略同じ形状をなしている。具体的には、ケース部21Aは、円筒状の被甲ストレート部22と、胴筒の前端から略円錐状に窄まった被甲先端部23と、被甲ストレート部22の後方で後側に向かうにつれて円錐台形状に窄まった被甲テーパ部24と、で構成されている。弾心11の弾心先端部13の先端面は平坦になっていて、その弾心先端部13の先端面とケース部21Aとの間には、隙間18が形成されている。なお、被甲21は、例えば、銅合金で構成され、被甲21の肉厚は約0.5〜0.7mmとなっている。
ここで、図3に示されるように、本実施形態の弾丸10は、被甲21及び被甲21から露出した弾心11の後面がコーティング膜30によって覆われている。コーティング膜30は、銅よりも融点が低い金属で構成されている。銅よりも融点が低い金属として、例えば、スズ、亜鉛、鉛、ビスマス、ゲルマニウム、アンチモン、ヒ素が挙げられる。この中でも、特に融点が低く、原子量が大きい鉛、ビスマスが好ましい。また、コーティング膜30の厚みは20[μm]以下であることが好ましい。
次に、弾丸10の製造方法について説明する。弾丸10が製造されるには、まず、図4(A)に示されるように、弾心11と、被甲21を形成するための弾心受容体51とが準備される。弾心受容体51は、一端が閉塞された筒状構造になっていて、直筒部52と、直筒部52の一端から延設された先端部53と、で構成されている。直筒部52の内径は、弾心11の外径より若干大きくなっている。なお、直筒部52は被甲ストレート部22より長く形成され、先端部53は被甲先端部23と同形状に形成されている。
次いで、図4(A)の矢印で示されるように、弾心先端部13側から弾心11が弾心受容体51内に挿入され、図4(B)に示されるように、弾心11が弾心受容体51に受容される。このとき、弾心先端部13が先端部53の内面に当接し、弾心テーパ部14が弾心受容体51の開口端(直筒部52の他端)よりも挿入方向の前側に配置される。
次いで、図4(B)の矢印で示されるように、直筒部52の他端部がかしめられて、図4(C)に示されるように、直筒部52から被甲テーパ部24と被甲ストレート部22が形成される。
次いで、図4(D)に示されるように、弾心11の後面及び被甲21を覆うコーティング膜30が形成される。コーティング膜30を形成する方法としては、例えば、ショットピーニング、蒸着、めっき等が挙げられる。以上により、図1に示した弾丸10が完成する。
ところで、銅合金及び丹銅被覆鋼などのクラッド材からなる被甲を持つ弾丸を発射すると、銃身銃腔内に弾丸の被甲を形成する銅の一部が銃腔内に堆積する。そして、この銅が堆積してなる銅堆積物を放置すると、弾丸の弾道に影響する恐れがあった。
ここで、本実施形態の弾丸10は、その表面が銅よりも融点が低い第1金属からなるコーティング膜30によって被覆されている。これにより、図5に示すように、弾丸10は、銃身70を通過するときに、コーティング膜30が銃腔81内の銅堆積物Cと反応して合金化して、銅堆積物Cを銃腔外へと排出させることができる。
具体的には、コーティング膜30は融点が低い第1金属から構成されているので、火薬42の燃焼に伴い、コーティング膜30を構成する第1金属が溶解する。そして、その溶解した第1金属が銅堆積物Cに衝突することで、銅堆積物Cを銃腔81の表面からはがされるとともに、第1金属と銅堆積物Cからなる合金が形成される。ここで、第1金属と銅堆積物Cとからなる合金は、融点降下により銅と比べて融点が低くなるため、合金が溶融状態で形成される。そして、第1金属と銅堆積物Cからなる合金が溶融状態で、銃腔から排出される。
なお、図6には、銅堆積物Cが堆積した本実施形態の弾丸10の発射前の銃腔81内の写真(図6(A))と、その後に本実施形態の弾丸10の発射した後の銃腔81内の写真(図6(B))が示されている。この写真からも、弾丸10の発射後(図6(B))は、弾丸10の発射前(図6(A))と比べて、銅堆積物C(白い部分)が除去されていることがわかる。
このように、本実施形態の弾丸10を発射することで、銃腔81内の銅堆積物Cを除去できるので、銅堆積物Cによる弾道への影響を抑制することが可能となる。なお、弾倉
の最後、または弾倉の最初に本実施形態の銃弾50を入れておけば、定期的に銃腔内の銅堆積物Cを除去することができる。
また、銃腔81内の銅堆積物Cを除去するためには、銃口から金属ブラシを差し込み、銅堆積物Cを掻き出す必要があり、手間がかかるという問題があった。また、金属ブラシにより銃腔81内に傷がつく恐れがあった。
本実施形態の弾丸10は、上述したように、発射するだけで、銃腔81内の銅堆積物Cを除去することができるので、従来と比べて、容易に銃腔81内に付着した銅を除去することが可能となる。さらに、従来の整備方法では、実戦中に銃の整備を行う場合、臨戦態勢から離れる必要があったが、本実施形態の弾丸10は、普通弾丸と同じように射撃するだけで良いので、臨戦態勢から離れることなく銃の整備を行うことができる。
また、本実施形態の弾丸10は普通弾丸と略同形状に形成されているため、整備によって銃腔81内に傷がつくことを抑制することができる。
さらに、弾丸10のコーティング膜30の厚みは、弾丸の外径における許容誤差の範囲内である20[μm]以下に設定されている。即ち、本実施形態の弾丸10は、コーティング膜30を有さない普通弾丸と部品及び製造設備等の共通化を図ることが可能となる。なお、コーティング膜30の厚みが20[μm]超であってもよい。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、弾丸10の表面全てが第1金属からなるコーティング膜30で構成されていたが、弾丸10の表面の一部が第1金属から構成されてもよい。このとき、弾丸10のうち、弾頭10A及び弾尾10Bに挟まれた部分の表面が第1金属で構成されることが好ましい。
(2)上記実施形態では、被甲21の表面を第1金属からなるコーティング膜30で覆う構成であったが、被甲21を第1金属で構成してもよい。
(3)上記実施形態では、被甲21を成形した後に、コーティング膜30を形成していたが、ケース体の表面にコーティング膜30を形成した後に、弾心11を挿通してもよい。このとき、弾心の後面はコーティング膜30から露出する構成となる。
(4)第1金属は、合金であってもよい。このとき、合金としての融点が銅よりも低ければよく、合金を構成する金属単体の融点が銅より高くてもよい。
(5)上記実施形態では、コーティング膜30によって弾丸10の表面全てが形成される構成であったが、コーティング膜30によって弾丸10の一部が形成される構成であってもよい。例えば、被甲21の被甲ストレート部22にのみコーティング膜30に覆われる構成であってもよい。このとき、被甲21の被甲ストレート部22の一部がコーティング膜30に覆われる構成であってもよいし、被甲ストレート部22の全部がコーティング膜30に覆われる構成であってもよい。また、被甲先端部23にのみコーティング膜30に覆われる構成であってもよい。
10 弾丸
11 弾心
21 被甲
30 コーティング膜
41 薬きょう
42 火薬
50 銃弾
70 銃身
81 銃腔
C 銅堆積物

Claims (3)

  1. 被甲の表面全体に前記被甲を構成する銅合金が露出している第1弾丸を備える第1銃弾に混ぜて弾倉に充填される銃弾の弾丸であって、
    銅合金からなる被甲の表面の少なくとも一部が、厚さ20μm以下のビスマスのショットピーニング層で構成されている弾丸。
  2. 請求項1に記載の前記ショットピーニング層を有する弾丸を備える銃弾。
  3. 被甲の表面全体に前記被甲を構成する銅合金が露出している第1弾丸の前記被甲の表面に、ビスマスをショットピーニングして厚さ20μm以下のビスマス層を付加して前記第1弾丸と混ぜて使用される弾丸を製造する弾丸の製造方法。
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